JP4517300B2 - 表示装置および表示方法、学習装置および学習方法、並びにプログラム - Google Patents

表示装置および表示方法、学習装置および学習方法、並びにプログラム Download PDF

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Description

本発明は、表示装置および表示方法、学習装置および学習方法、並びにプログラムに関し、複数の装置から構成されるシステムの性能を最大化することができるようにする表示装置および表示方法、学習装置および学習方法、並びにプログラムに関する。
例えば、番組の送受信を行う放送システムは、画像を撮影するカメラ(ビデオカメラ)、カメラが出力する画像信号を送信する送信装置、送信装置からの画像信号を受信する受信装置、および受信装置で受信された画像信号に対応する画像を表示する表示装置といった複数の装置で構成される。
このように、複数の装置で構成されるシステムでは、装置どうしの間で、信号がやりとりされる。例えば、放送システムでは、画像信号が、カメラから送信装置に送信され、送信装置で受信される。また、画像信号は、送信装置から受信装置に送信され、受信装置で受信される。さらに、画像信号は、受信装置から表示装置に送信され、表示装置で受信される。
放送システムを構成する装置どうしの間では、上述のように、画像信号がやりとりされる。このように、画像信号を、装置どうしの間でやりとりすることができるようにするために、さらには、放送システムを構成するカメラ、送信装置、受信装置、または表示装置を、他のカメラ、送信装置、受信装置、または表示装置に交換しても、画像信号を、装置どうしの間でやりとりすることができるようにするために、画像信号については、そのフォーマットが、規格化または標準化されている。
画像信号のフォーマットとしては、例えば、D1と呼ばれるフォーマット(Y:Cb:Crが4:2:2のフォーマット)がある。例えば、D1フォーマットの画像信号の入出力を行うことができるインタフェースを有する装置どうしの間では、どのような装置どうしの間であっても、画像信号をやりとりすることができる。
一方、カメラや、送信装置、受信装置、表示装置では、各装置において固有の処理が行われる。
即ち、カメラが、例えば、1つのイメージャ(1枚のCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージャなどの光電変換素子)を有する単板式のカメラである場合には、人の視覚特性を考慮して、例えば、ベイヤ配列のカラーフィルタが採用される。ベイヤ配列のカラーフィルタが採用されている場合、イメージャからは、RGB(Red, Green, Blue)のうちのG成分が多く、R成分とB成分が少ない、ベイヤ配列に応じたフォーマット(以下、適宜、ベイヤフォーマットという)の画像信号が得られる。ベイヤフォーマットの画像信号においては、1画素の画素値として、R,G,Bのうちのいずれか1つの色成分しかなく、他の2つの色成分がないので、単板式のカメラでは、各画素につき、他の2つの色成分を補間し、1画素の画素値として、R,G,Bの3つの色成分すべてを有する画像信号を求める処理が行われる。
また、送信装置では、例えば、いわゆる白黒放送とカラー放送との共存を図るために、輝度信号と色信号とが別のコンポーネント信号を、輝度信号に色信号を重畳したコンポジット信号に変換する処理が行われる。
さらに、受信装置では、例えば、コンポジット信号を対象に、いわゆるY/C分離処理が行われ、コンポジット信号がコンポーネント信号に変換される。
また、表示装置では、例えば、画像を表示するディスプレイの表示フォーマットで、RGBのコンポーネント信号のR,G,Bを配列する処理が行われることにより、画像が表示される。なお、ディスプレイで画像を表示する表示フォーマット、即ち、R,G,Bの配列としては、例えば、ストライプ配列や、モザイク配列、デルタ配列などがある。
なお、ストライプ配列などの固定の表示フォーマットのカラー液晶ディスプレイが、例えば、特許文献1に開示されている(特に、0014段落)。
特開平10-301537号公報
放送システムを構成するカメラや、送信装置、受信装置、表示装置が、例えば、上述したように、D1フォーマットなどの、規格化または標準化されている信号フォーマットの画像信号の入出力を行うことができるインタフェースを有する限りは、画像信号のやりとりができなくなることはない。しかしながら、そのようなインタフェースを有する複数の装置を用いてシステムを構成しても、そのシステムの性能を最大化することができるとは限らない。
また、システムを構成する各装置では、各種の処理が行われるが、その処理は、システム全体の性能を考慮して行われるものではない。即ち、例えば、放送システムを構成するカメラでは、1画素の画素値として、R,G,Bのうちのいずれか1つの色成分しかないベイヤフォーマットの画像信号を、1画素の画素値として、R,G,Bの3つの色成分すべてを有する画像信号(以下、適宜、RGB画像信号という)に変換する処理が行われるが、この処理は、カメラ自体の性能には影響するが、放送システム全体の性能の向上に影響するとは限らない。
つまり、カメラにおいて、ベイヤフォーマットの画像信号をRGB画像信号に変換する処理が、いわば高機能な処理であれば、即ち、例えば、その処理によって、解像度やS/N(Signal to Noise ratio)が高いRGB画像信号が得られるのであれば、カメラ自体の性能が良い、とは言うことができる。
一方、放送システムにおいては、最終的には、表示装置に画像が表示され、その画像をユーザが視聴する。従って、例えば、表示装置に表示された画像を視聴したユーザが、その画像を高画質の画像であると感じれば、放送システムの全体の性能が良い、ということができる。
しかしながら、カメラ自体が高性能であっても、即ち、例えば、カメラが解像度やS/Nが高いRGB画像信号を出力することができても、その後、送信装置、受信装置、および表示装置で処理が行われる放送システムにおいて、ユーザが高画質であると感じる画像が、最終的に表示装置に表示されるとは限らない。
むしろ、カメラにおいて、ベイヤフォーマットの画像信号をRGB画像信号に変換せずに、そのまま出力し、後段の送信装置、受信装置、または表示装置において、ベイヤフォーマットの画像信号を処理した方が、ユーザが高画質であると感じる画像が、表示装置に表示される可能性がある。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、複数の装置から構成されるシステムの性能を向上させ、好ましくは最大化することができるようにするものである。
本発明の第1の側面の表示装置、又は、プログラムは、画像を表示する表示装置において、物体を撮影する撮影手段からの画像信号である撮影画像信号を、あらかじめ行われた学習処理によって得られたタップ係数との演算によって、前記撮影画像信号に対応する画像よりも高画質の画像の高画質画像信号に変換する画像変換処理を行う画像変換手段と、前記高画質画像信号に対応する画像よりも高画質の画像を用いて行われた学習処理によって決定された表示フォーマットで、前記高画質画像信号に対応する画像を、表示手段に表示させる表示制御手段とを備え、前記画像変換手段は、前記高画質画像信号の注目画素の画素値を予測するのに用いる複数の画素の画素値である予測タップを、前記撮影画像信号から抽出するとともに、前記注目画素を複数のクラスのうちのいずれかのクラスにクラス分けするクラス分類に用いる複数の画素の画素値であるクラスタップを、前記撮影画像信号から抽出し、前記クラスタップに基づいて、前記注目画素のクラス分類を行い、前記学習処理によりあらかじめ求められた、複数のクラスそれぞれごとのタップ係数のうちの、前記注目画素のクラスのタップ係数と、前記予測タップとを用いた予測演算により、前記注目画素の画素値を求めることにより、前記画像変換処理を行い、前記撮影画像信号の信号フォーマット、前記高画質画像信号に対応する画像を表示する表示フォーマット、および前記画像変換手段が用いるタップ係数は、前記撮影画像信号の信号フォーマット、前記撮影画像信号を対象とした前記画像変換処理によって得られる前記高画質画像信号に対応する画像を表示する表示フォーマット、および前記タップ係数を決定する決定手段と、前記高画質画像信号に対応する画像よりも高画質の画像の画像信号から、前記決定手段で決定された信号フォーマットの前記撮影画像信号に相当する疑似撮影画像信号を生成する疑似撮影画像信号生成手段と、前記疑似撮影画像信号を、前記決定手段で決定されたタップ係数との演算によって、前記高画質画像信号に変換する前記画像変換処理を行う学習用画像変換手段と、前記学習用画像変換手段において得られた高画質画像信号に対応する画像を、前記決定手段で決定された表示フォーマットで、表示手段に表示させる学習用表示制御手段と、前記表示手段に表示された画像である表示画像としての光を検出し、その光に対応する電気信号である表示画像信号を出力する光検出手段と、前記表示画像信号を評価する評価手段とを備える学習装置において、前記決定手段が、複数の信号フォーマットを決定し、前記複数の信号フォーマットそれぞれについて、前記疑似撮影画像信号生成手段が、前記疑似撮影画像信号を生成し、前記学習用画像変換手段が、前記疑似撮影画像信号を、前記決定手段で決定されたタップ係数との演算によって、前記高画質画像信号に変換し、前記学習用表示制御手段が、前記高画質画像信号に対応する画像を、前記決定手段で決定された表示フォーマットで、表示手段に表示させ、前記光検出手段が、前記表示画像としての光を検出して、その光に対応する電気信号である表示画像信号を出力し、前記評価手段が、前記表示画像信号を評価することにより、前記表示画像信号の評価が最も高くなる信号フォーマットを、前記複数の信号フォーマットの中から決定することと、前記決定手段が、複数の表示フォーマットを決定し、前記疑似撮影画像信号生成手段が、前記決定手段で決定された信号フォーマットの前記疑似撮影画像信号を生成し、前記学習用画像変換手段が、前記疑似撮影画像信号を、前記決定手段で決定されたタップ係数との演算によって、前記高画質画像信号に変換し、前記複数の表示フォーマットそれぞれについて、前記学習用表示制御手段が、前記高画質画像信号に対応する画像を、前記決定手段で決定された表示フォーマットで表示手段に表示させ、前記光検出手段が、前記表示画像としての光を検出して、その光に対応する電気信号である表示画像信号を出力し、前記評価手段が、前記表示画像信号を評価することにより、前記表示画像信号の評価が最も高くなる表示フォーマットを、前記複数の表示フォーマットの中から決定することと、前記決定手段が、複数のタップ係数を決定し、前記疑似撮影画像信号生成手段が、前記決定手段で決定された信号フォーマットの前記疑似撮影画像信号を生成し、前記複数のタップ係数それぞれについて、前記学習用画像変換手段が、前記疑似撮影画像信号を、前記高画質画像信号に変換し、前記学習用表示制御手段が、前記高画質画像信号に対応する画像を、前記決定手段で決定された表示フォーマットで表示手段に表示させ、前記光検出手段が、前記表示画像としての光を検出して、その光に対応する電気信号である表示画像信号を出力し、前記評価手段が、前記表示画像信号を評価することにより、前記表示画像信号の評価が最も高くなるタップ係数を、前記複数のタップ係数の中から決定することとを繰り返すことにより、前記画像変換処理を行うのに用いられる前記タップ係数を求めるとともに、そのタップ係数を用いて行われる前記画像変換処理の対象となる前記撮影画像信号の信号フォーマット、および、その信号フォーマットの前記撮影画像信号を対象とした前記画像変換処理により得られる前記高画質画像信号に対応する画像を表示する表示フォーマットを求める学習処理を行うことにより得られたものである表示装置、又は、そのような表示装置として、コンピュータを機能させるためのプログラムである。
本発明の第1の側面の表示方法は、画像を表示する表示方法において、物体を撮影する撮影手段からの画像信号である撮影画像信号を、あらかじめ行われた学習処理によって得られたタップ係数との演算によって、前記撮影画像信号に対応する画像よりも高画質の画像の高画質画像信号に変換する画像変換処理を行い、前記高画質画像信号に対応する画像よりも高画質の画像を用いて行われた学習処理によって決定された表示フォーマットで、前記高画質画像信号に対応する画像を、表示手段に表示させるステップを含み、前記画像変換処理では、前記高画質画像信号の注目画素の画素値を予測するのに用いる複数の画素の画素値である予測タップを、前記撮影画像信号から抽出するとともに、前記注目画素を複数のクラスのうちのいずれかのクラスにクラス分けするクラス分類に用いる複数の画素の画素値であるクラスタップを、前記撮影画像信号から抽出し、前記クラスタップに基づいて、前記注目画素のクラス分類を行い、前記学習処理によりあらかじめ求められた、複数のクラスそれぞれごとのタップ係数のうちの、前記注目画素のクラスのタップ係数と、前記予測タップとを用いた予測演算により、前記注目画素の画素値を求め、前記撮影画像信号の信号フォーマット、前記高画質画像信号に対応する画像を表示する表示フォーマット、および前記画像変換手段が用いるタップ係数は、前記撮影画像信号の信号フォーマット、前記撮影画像信号を対象とした前記画像変換処理によって得られる前記高画質画像信号に対応する画像を表示する表示フォーマット、および前記タップ係数を決定する決定手段と、前記高画質画像信号に対応する画像よりも高画質の画像の画像信号から、前記決定手段で決定された信号フォーマットの前記撮影画像信号に相当する疑似撮影画像信号を生成する疑似撮影画像信号生成手段と、前記疑似撮影画像信号を、前記決定手段で決定されたタップ係数との演算によって、前記高画質画像信号に変換する前記画像変換処理を行う学習用画像変換手段と、前記学習用画像変換手段において得られた高画質画像信号に対応する画像を、前記決定手段で決定された表示フォーマットで、表示手段に表示させる学習用表示制御手段と、前記表示手段に表示された画像である表示画像としての光を検出し、その光に対応する電気信号である表示画像信号を出力する光検出手段と、前記表示画像信号を評価する評価手段とを備える学習装置において、前記決定手段が、複数の信号フォーマットを決定し、前記複数の信号フォーマットそれぞれについて、前記疑似撮影画像信号生成手段が、前記疑似撮影画像信号を生成し、前記学習用画像変換手段が、前記疑似撮影画像信号を、前記決定手段で決定されたタップ係数との演算によって、前記高画質画像信号に変換し、前記学習用表示制御手段が、前記高画質画像信号に対応する画像を、前記決定手段で決定された表示フォーマットで、表示手段に表示させ、前記光検出手段が、前記表示画像としての光を検出して、その光に対応する電気信号である表示画像信号を出力し、前記評価手段が、前記表示画像信号を評価することにより、前記表示画像信号の評価が最も高くなる信号フォーマットを、前記複数の信号フォーマットの中から決定することと、前記決定手段が、複数の表示フォーマットを決定し、前記疑似撮影画像信号生成手段が、前記決定手段で決定された信号フォーマットの前記疑似撮影画像信号を生成し、前記学習用画像変換手段が、前記疑似撮影画像信号を、前記決定手段で決定されたタップ係数との演算によって、前記高画質画像信号に変換し、前記複数の表示フォーマットそれぞれについて、前記学習用表示制御手段が、前記高画質画像信号に対応する画像を、前記決定手段で決定された表示フォーマットで表示手段に表示させ、前記光検出手段が、前記表示画像としての光を検出して、その光に対応する電気信号である表示画像信号を出力し、前記評価手段が、前記表示画像信号を評価することにより、前記表示画像信号の評価が最も高くなる表示フォーマットを、前記複数の表示フォーマットの中から決定することと、前記決定手段が、複数のタップ係数を決定し、前記疑似撮影画像信号生成手段が、前記決定手段で決定された信号フォーマットの前記疑似撮影画像信号を生成し、前記複数のタップ係数それぞれについて、前記学習用画像変換手段が、前記疑似撮影画像信号を、前記高画質画像信号に変換し、前記学習用表示制御手段が、前記高画質画像信号に対応する画像を、前記決定手段で決定された表示フォーマットで表示手段に表示させ、前記光検出手段が、前記表示画像としての光を検出して、その光に対応する電気信号である表示画像信号を出力し、前記評価手段が、前記表示画像信号を評価することにより、前記表示画像信号の評価が最も高くなるタップ係数を、前記複数のタップ係数の中から決定することとを繰り返すことにより、前記画像変換処理を行うのに用いられる前記タップ係数を求めるとともに、そのタップ係数を用いて行われる前記画像変換処理の対象となる前記撮影画像信号の信号フォーマット、および、その信号フォーマットの前記撮影画像信号を対象とした前記画像変換処理により得られる前記高画質画像信号に対応する画像を表示する表示フォーマットを求める学習処理を行うことにより得られたものである表示方法である。
以上のような第1の側面においては、物体を撮影する撮影手段からの画像信号である撮影画像信号が、あらかじめ行われた学習処理によって得られたタップ係数との演算によって、前記撮影画像信号に対応する画像よりも高画質の画像の高画質画像信号に変換され、前記高画質画像信号に対応する画像よりも高画質の画像を用いて行われた学習処理によって決定された表示フォーマットで、前記高画質画像信号に対応する画像が、表示手段に表示される。前記画像変換処理では、前記高画質画像信号の注目画素の画素値を予測するのに用いる複数の画素の画素値である予測タップが、前記撮影画像信号から抽出されるとともに、前記注目画素を複数のクラスのうちのいずれかのクラスにクラス分けするクラス分類に用いる複数の画素の画素値であるクラスタップが、前記撮影画像信号から抽出され、前記クラスタップに基づいて、前記注目画素のクラス分類が行われ、前記学習処理によりあらかじめ求められた、複数のクラスそれぞれごとのタップ係数のうちの、前記注目画素のクラスのタップ係数と、前記予測タップとを用いた予測演算により、前記注目画素の画素値が求められる。前記撮影画像信号の信号フォーマット、前記高画質画像信号に対応する画像を表示する表示フォーマット、および前記画像変換手段が用いるタップ係数は、上述の学習処理により求められたものになっている。
本発明の第2の側面の学習装置、又は、プログラムは、物体を撮影する撮影手段からの画像信号である撮影画像信号を、あらかじめ行われた学習処理によって得られたタップ係数との演算によって、前記撮影画像信号に対応する画像よりも高画質の画像の高画質画像信号に変換する画像変換処理を行うのに用いられる前記タップ係数を求める学習処理を行う学習装置において、前記撮影画像信号の信号フォーマット、前記撮影画像信号を対象とした前記画像変換処理によって得られる前記高画質画像信号に対応する画像を表示する表示フォーマット、および前記タップ係数を決定する決定手段と、前記高画質画像信号に対応する画像よりも高画質の画像の画像信号から、前記決定手段で決定された信号フォーマットの前記撮影画像信号に相当する疑似撮影画像信号を生成する疑似撮影画像信号生成手段と、前記疑似撮影画像信号を、前記決定手段で決定されたタップ係数との演算によって、前記高画質画像信号に変換する画像変換手段と、前記画像変換手段において得られた高画質画像信号に対応する画像を、前記決定手段で決定された表示フォーマットで、表示手段に表示させる表示制御手段と、前記表示手段に表示された画像である表示画像としての光を検出し、その光に対応する電気信号である表示画像信号を出力する光検出手段と、前記表示画像信号を評価する評価手段とを備え、前記決定手段が、複数の信号フォーマットを決定し、前記複数の信号フォーマットそれぞれについて、前記疑似撮影画像信号生成手段が、前記疑似撮影画像信号を生成し、前記画像変換手段が、前記疑似撮影画像信号を、前記決定手段で決定されたタップ係数との演算によって、前記高画質画像信号に変換し、前記表示制御手段が、前記高画質画像信号に対応する画像を、前記決定手段で決定された表示フォーマットで、表示手段に表示させ、前記光検出手段が、前記表示画像としての光を検出して、その光に対応する電気信号である表示画像信号を出力し、前記評価手段が、前記表示画像信号を評価することにより、前記表示画像信号の評価が最も高くなる信号フォーマットを、前記複数の信号フォーマットの中から決定することと、前記決定手段が、複数の表示フォーマットを決定し、前記疑似撮影画像信号生成手段が、前記決定手段で決定された信号フォーマットの前記疑似撮影画像信号を生成し、前記画像変換手段が、前記疑似撮影画像信号を、前記決定手段で決定されたタップ係数との演算によって、前記高画質画像信号に変換し、前記複数の表示フォーマットそれぞれについて、前記表示制御手段が、前記高画質画像信号に対応する画像を、表示手段に表示させ、前記光検出手段が、前記表示画像としての光を検出して、その光に対応する電気信号である表示画像信号を出力し、前記評価手段が、前記表示画像信号を評価することにより、前記表示画像信号の評価が最も高くなる表示フォーマットを、前記複数の表示フォーマットの中から決定することと、前記決定手段が、複数のタップ係数を決定し、前記疑似撮影画像信号生成手段が、前記決定手段で決定された信号フォーマットの前記疑似撮影画像信号を生成し、前記複数のタップ係数それぞれについて、前記画像変換手段が、前記疑似撮影画像信号を、前記高画質画像信号に変換し、前記表示制御手段が、前記高画質画像信号に対応する画像を、前記決定手段で決定された表示フォーマットで、表示手段に表示させ、前記光検出手段が、前記表示画像としての光を検出して、その光に対応する電気信号である表示画像信号を出力し、前記評価手段が、前記表示画像信号を評価することにより、前記表示画像信号の評価が最も高くなるタップ係数を、前記複数のタップ係数の中から決定することとを繰り返すことにより、前記画像変換処理を行うのに用いられる前記タップ係数を求めるとともに、そのタップ係数を用いて行われる前記画像変換処理の対象となる前記撮影画像信号の信号フォーマット、および、その信号フォーマットの前記撮影画像信号を対象とした前記画像変換処理により得られる前記高画質画像信号に対応する画像を表示する表示フォーマットを求める学習装置、又は、そのような学習装置として、コンピュータを機能させるためのプログラムである。
本発明の第2の側面の学習方法は、物体を撮影する撮影手段からの画像信号である撮影画像信号を、あらかじめ行われた学習処理によって得られたタップ係数との演算によって、前記撮影画像信号に対応する画像よりも高画質の画像の高画質画像信号に変換する画像変換処理を行うのに用いられる前記タップ係数を求める学習処理を行う学習装置の学習方法であり、前記学習装置は、前記撮影画像信号の信号フォーマット、前記撮影画像信号を対象とした前記画像変換処理によって得られる前記高画質画像信号に対応する画像を表示する表示フォーマット、および前記タップ係数を決定する決定手段と、前記高画質画像信号に対応する画像よりも高画質の画像の画像信号から、前記決定手段で決定された信号フォーマットの前記撮影画像信号に相当する疑似撮影画像信号を生成する疑似撮影画像信号生成手段と、前記疑似撮影画像信号を、前記決定手段で決定されたタップ係数との演算によって、前記高画質画像信号に変換する画像変換手段と、前記画像変換手段において得られた高画質画像信号に対応する画像を、前記決定手段で決定された表示フォーマットで、表示手段に表示させる表示制御手段と、前記表示手段に表示された画像である表示画像としての光を検出し、その光に対応する電気信号である表示画像信号を出力する光検出手段と、前記表示画像信号を評価する評価手段とを備え、前記決定手段が、複数の信号フォーマットを決定し、前記複数の信号フォーマットそれぞれについて、前記疑似撮影画像信号生成手段が、前記疑似撮影画像信号を生成し、前記画像変換手段が、前記疑似撮影画像信号を、前記決定手段で決定されたタップ係数との演算によって、前記高画質画像信号に変換し、前記表示制御手段が、前記高画質画像信号に対応する画像を、前記決定手段で決定された表示フォーマットで、表示手段に表示させ、前記光検出手段が、前記表示画像としての光を検出して、その光に対応する電気信号である表示画像信号を出力し、前記評価手段が、前記表示画像信号を評価することにより、前記表示画像信号の評価が最も高くなる信号フォーマットを、前記複数の信号フォーマットの中から決定することと、前記決定手段が、複数の表示フォーマットを決定し、前記疑似撮影画像信号生成手段が、前記決定手段で決定された信号フォーマットの前記疑似撮影画像信号を生成し、前記画像変換手段が、前記疑似撮影画像信号を、前記決定手段で決定されたタップ係数との演算によって、前記高画質画像信号に変換し、前記複数の表示フォーマットそれぞれについて、前記表示制御手段が、前記高画質画像信号に対応する画像を、表示手段に表示させ、前記光検出手段が、前記表示画像としての光を検出して、その光に対応する電気信号である表示画像信号を出力し、前記評価手段が、前記表示画像信号を評価することにより、前記表示画像信号の評価が最も高くなる表示フォーマットを、前記複数の表示フォーマットの中から決定することと、前記決定手段が、複数のタップ係数を決定し、前記疑似撮影画像信号生成手段が、前記決定手段で決定された信号フォーマットの前記疑似撮影画像信号を生成し、前記複数のタップ係数それぞれについて、前記画像変換手段が、前記疑似撮影画像信号を、前記高画質画像信号に変換し、前記表示制御手段が、前記高画質画像信号に対応する画像を、前記決定手段で決定された表示フォーマットで、表示手段に表示させ、前記光検出手段が、前記表示画像としての光を検出して、その光に対応する電気信号である表示画像信号を出力し、前記評価手段が、前記表示画像信号を評価することにより、前記表示画像信号の評価が最も高くなるタップ係数を、前記複数のタップ係数の中から決定することとを繰り返すことにより、前記画像変換処理を行うのに用いられる前記タップ係数を求めるとともに、そのタップ係数を用いて行われる前記画像変換処理の対象となる前記撮影画像信号の信号フォーマット、および、その信号フォーマットの前記撮影画像信号を対象とした前記画像変換処理により得られる前記高画質画像信号に対応する画像を表示する表示フォーマットを求めるステップを含む学習方法である。
以上のような第2の側面おいては、第1に、前記決定手段が、複数の信号フォーマットを決定し、前記複数の信号フォーマットそれぞれについて、前記疑似撮影画像信号生成手段が、前記疑似撮影画像信号を生成し、前記画像変換手段が、前記疑似撮影画像信号を、前記決定手段で決定されたタップ係数との演算によって、前記高画質画像信号に変換し、前記表示制御手段が、前記高画質画像信号に対応する画像を、前記決定手段で決定された表示フォーマットで、表示手段に表示させ、前記評価手段が、前記表示画像としての光に対応する電気信号である前記表示画像信号を評価することにより、前記表示画像信号の評価が最も高くなる信号フォーマットを、前記複数の信号フォーマットの中から決定すること、第2に、前記決定手段が、複数の表示フォーマットを決定し、前記疑似撮影画像信号生成手段が、前記決定手段で決定された信号フォーマットの前記疑似撮影画像信号を生成し、前記画像変換手段が、前記疑似撮影画像信号を、前記決定手段で決定されたタップ係数との演算によって、前記高画質画像信号に変換し、前記複数の表示フォーマットそれぞれについて、前記表示制御手段が、前記高画質画像信号に対応する画像を、表示手段に表示させ、前記評価手段が、前記表示画像としての光に対応する電気信号である前記表示画像信号を評価することにより、前記表示画像信号の評価が最も高くなる表示フォーマットを、前記複数の表示フォーマットの中から決定すること、および、第3に、前記決定手段が、複数のタップ係数を決定し、前記疑似撮影画像信号生成手段が、前記決定手段で決定された信号フォーマットの前記疑似撮影画像信号を生成し、前記複数のタップ係数それぞれについて、前記画像変換手段が、前記疑似撮影画像信号を、前記高画質画像信号に変換し、前記表示制御手段が、前記高画質画像信号に対応する画像を、前記決定手段で決定された表示フォーマットで、表示手段に表示させ、前記評価手段が、前記表示画像としての光に対応する電気信号である前記表示画像信号を評価することにより、前記表示画像信号の評価が最も高くなるタップ係数を、前記複数のタップ係数の中から決定すること、が繰り返される。そして、その繰り返しが行われることにより、前記画像変換処理を行うのに用いられる前記タップ係数が求められるとともに、そのタップ係数を用いて行われる前記画像変換処理の対象となる前記撮影画像信号の信号フォーマット、および、その信号フォーマットの前記撮影画像信号を対象とした前記画像変換処理により得られる前記高画質画像信号に対応する画像を表示する表示フォーマットが求められる。
本発明の第1及び第2の側面によれば、システムの性能を向上させることが可能となる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、画像を処理する画像処理システム(システムとは、複数の装置が論理的に集合した物をいい、各構成の装置が同一筐体中にあるか否かは問わない)の第1の構成例を示している。
図1において、画像処理システムは、カメラ(ビデオカメラ)1と表示装置2とで構成されている。
カメラ1は、物体(被写体)を撮影し、その撮影によって得られる画像信号である撮影画像信号を出力する。表示装置2は、カメラ1が出力する撮影画像信号を受信し、その撮影画像信号を、撮影画像信号に対応する画像よりも高画質の画像の画像信号である高画質画像信号に変換して、その高画質画像信号に対応する画像を表示する。
なお、カメラ1は、例えば、単板式のカメラであり、後述する学習によって決定された信号フォーマットの撮影画像信号を出力するようになっている。
即ち、学習によって決定された撮影画像信号の信号フォーマットが、例えば、ベイヤフォーマットであるとすると、カメラ1には、ベイヤ配列のカラーフィルタが採用され、カメラ1は、そのベイヤ配列のカラーフィルタによって得られるベイヤフォーマットの撮影画像信号を、RGB画像信号に変換することなく、そのまま出力する。
ここで、カメラ1が出力する撮影画像信号は、例えば、標準解像度の画像信号であるSD(Standard Definition)画像信号であるとし、そのSD画像信号を変換することにより得られる高画質画像信号は、高解像度の画像信号であるHD(High Definition)画像信号であるとする。なお、以下、適宜、SD画像信号に対応する画像をSD画像ともいい、HD画像信号に対応する画像をHD画像ともいう。
図2は、図1の表示装置2の構成例を示している。
表示装置2は、画像変換部11、表示制御部12、およびディスプレイ13で構成される。
画像変換部11は、カメラ1からのSD画像信号を、あらかじめ行われた学習によって得られたタップ係数との演算によって、HD画像信号に変換し、表示制御部12に供給する。
表示制御部12は、HD画像よりも高画質の画像を用いて行われた学習によって決定された表示フォーマットで、画像変換部11から供給されるHD画像信号に対応するHD画像を、ディスプレイ13に表示させる表示制御を行う。
ここで、以下、適宜、HD画像よりも高画質の画像を、SHD画像(Super HD画像)ともいい、その画像信号を、SHD画像信号という。
ディスプレイ13は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)パネル等で構成される表示手段であり、表示制御部12の制御にしたがって、画像を表示する。
次に、図3のフローチャートを参照して、図2の表示装置2の動作について説明する。
表示装置2には、カメラ1からのSD画像信号が供給される。表示装置2では、カメラ1からのSD画像信号が受信され、画像変換部11に供給される。
画像変換部11は、ステップS1において、カメラ1からのSD画像信号を、例えば、後述する学習によって得られたタップ係数を用いた演算によって、HD画像信号に変換する画像変換処理を行い、その結果得られるHD画像信号を、表示制御部12に供給して、ステップS2に進む。
ステップS2では、表示制御部12が、SHD画像を用いて行われた後述する学習によって決定された表示フォーマットで、画像変換部11から供給されるHD画像信号に対応するHD画像を、ディスプレイ13に表示させる。
以上のようにして、ディスプレイ13では、HD画像が表示される。
次に、図2の画像変換部11で行われる画像変換処理について説明する。
画像変換部11は、第1の画像信号を、その第1の画像信号に対応する画像よりも高画質の画像の第2の画像信号に変換する画像変換処理を行う。
ここで、画像変換部11は、カメラ1からのSD画像信号を第1の画像信号とするとともに、HD画像信号を第2の画像信号として、第1の画像信号を第2の画像信号に変換する画像変換処理を行うが、かかる画像変換処理によれば、第1および第2の画像信号をどのように定義するかによって、様々な処理を実現することができる。
即ち、例えば、第2の画像信号をHD画像信号とするとともに、第1の画像信号を、第2の画像信号の解像度と画素数を低下させたSD画像信号とすれば、画像変換処理は、SD画像をHD画像に変換する処理ということができる。また、例えば、第2の画像信号を高S/Nの画像信号とするとともに、第1の画像信号を、第2の画像信号のS/Nを低下させた(第2の画像信号にノイズを付加した)低S/Nの画像信号とすれば、画像変換処理は、ノイズを除去するノイズ除去処理ということができる。さらに、例えば、第2の画像信号を、ある画像信号とするとともに、第1の画像信号を、第2の画像信号の画素数を間引いた画像信号とすれば、画像変換処理は、画像を拡大する拡大処理ということができる。
図4は、図2の画像変換部11の構成例を示している。
画像変換部11は、タップ抽出部41および42、クラス分類部43、係数メモリ44、並びに予測部45から構成される。
画像変換部11には、カメラ1からのSD画像信号が、第1の画像信号として供給される。そして、第1の画像信号としてのSD画像信号は、タップ抽出部41および42に供給される。
タップ抽出部41は、第1の画像信号を変換して得ようとする第2の画像信号(この第2の画像信号としてのHD画像信号は、これから求めようとする画像信号であり、現段階では存在しないため、仮想的に想定される)を構成する画素を、順次、注目画素とし、さらに、その注目画素の画素値を予測するのに用いる複数の画素の画素値である予測タップを、第1の画像信号から抽出する。
具体的には、タップ抽出部41は、注目画素に対応する、第1の画像信号の画像の位置(例えば、注目画素の位置に映っているのと同一の被写体の部分が映っている第1の画像信号の画像上の位置)に対して、空間的または時間的に近い位置関係にある複数の画素(例えば、注目画素に対応する、第1の画像信号の画像上の位置に最も近い画素と、その画素に空間的に隣接する画素など)の画素値を、予測タップとして抽出する。
タップ抽出部42は、注目画素を、幾つか(複数)のクラスのうちのいずれかにクラス分けするクラス分類を行うのに用いる複数の画素の画素値であるクラスタップを、第1の画像信号から抽出する。
なお、ここでは、説明を簡単にするために、予測タップとクラスタップとしては、タップ構造が同一の複数の画素の画素値、即ち、注目画素に対応する位置に対する位置関係が同一の複数の画素の画素値を採用することとする。但し、予測タップとクラスタップとは、異なるタップ構造とすることが可能である。
タップ抽出部41で得られた予測タップは、予測部45に供給され、タップ抽出部42で得られたクラスタップは、クラス分類部43に供給される。
クラス分類部43は、タップ抽出部42からのクラスタップに基づき、注目画素をクラス分類し、その結果得られるクラスに対応するクラスコードを、係数メモリ44に供給する。
ここで、クラス分類を行う方法としては、例えば、ADRC(Adaptive Dynamic Range Coding)等を採用することができる。
ADRCを用いる方法では、クラスタップを構成する画素の画素値が、ADRC処理され、その結果得られるADRCコードにしたがって、注目画素のクラスが決定される。
なお、KビットADRCにおいては、例えば、クラスタップを構成する画素の画素値の最大値MAXと最小値MINが検出され、DR=MAX-MINを、クラスタップとしての複数の画素値の集合の局所的なダイナミックレンジとし、このダイナミックレンジDRに基づいて、クラスタップとしての複数の画素値それぞれがKビットに再量子化される。即ち、クラスタップとしての各画素値から、最小値MINが減算され、その減算値がDR/2Kで除算(量子化)される。そして、以上のようにして得られる、クラスタップとしてのKビットの各画素値を、所定の順番で並べたビット列が、ADRCコードとして出力される。従って、クラスタップが、例えば、1ビットADRC処理される場合には、そのクラスタップとしての各画素値は、最小値MINが減算された後に、最大値MAXと最小値MINとの差の1/2で除算され(小数点以下切り捨て)、これにより、各画素値が1ビットとされる(2値化される)。そして、その1ビットの画素値を所定の順番で並べたビット列が、ADRCコードとして出力される。
なお、クラス分類部43には、例えば、クラスタップとしての複数の画素値のレベル分布のパターンを、そのままクラスコードとして出力させることも可能である。しかしながら、この場合、クラスタップが、N個の画素値で構成され、各画素値に、Kビットが割り当てられているとすると、クラス分類部43が出力するクラスコードの場合の数は、(2NK通りとなり、画素値のビット数Kに指数的に比例した膨大な数となる。
従って、クラス分類部43においては、クラスタップの情報量を、上述のADRC処理や、あるいはベクトル量子化等によって圧縮し、その圧縮結果を用いて、クラス分類を行うのが好ましい。
また、クラス分類は、クラスタップの他、注目画素に対応する第1の画像信号の画像上の位置(以下、適宜、対応位置という)付近の動きを表すベクトル(動きベクトル)や、対応位置に最も近い第1の画像信号の画素と対応位置との位置関係を表すベクトル(位置関係ベクトル)などにも基づいて行うことができる。即ち、例えば、クラスタップのADRCコードと、動きベクトルや位置関係ベクトルのベクトル量子化結果としてのコード(シンボル)を表すビット列とを一列に並べたビット列などを、注目画素のクラスを表すクラスコードとすることが可能である。
係数メモリ44は、後述する学習によってあらかじめ求められているクラスごとのタップ係数を記憶している。即ち、係数メモリ44は、クラス分類部43で注目画素がクラス分類されうる複数のクラスそれぞれについて、タップ係数を記憶している。係数メモリ44は、クラスごとのタップ係数のうちの、クラス分類部43から供給されるクラスコードが表すクラス、つまり、注目画素のクラスのタップ係数を出力する。
なお、タップ係数は、例えば、ディジタルフィルタにおける、いわゆるタップにおいて入力データと乗算される係数に相当する。
予測部45は、タップ抽出部41が出力する予測タップと、係数メモリ44が出力するタップ係数とを取得し、その予測タップとタップ係数とを用いて、注目画素の真値の予測値を求める所定の予測演算を行う。これにより、予測部45は、注目画素の画素値(の予測値)、即ち、第2の画像信号を構成する画素の画素値を求めて出力する。
次に、図5のフローチャートを参照して、図4の画像変換部11が行う図3のステップS1の画像変換処理について説明する。
タップ抽出部41では、カメラ1から供給される第1の画像信号としてのSD画像信号に対する第2の画像信号としてのHD画像信号を構成する各画素が、順次、注目画素とされる。そして、ステップS11において、タップ抽出部41と42が、そこに供給される第1の画像信号から、注目画素についての予測タップとクラスタップとする画素の画素値を、それぞれ抽出する。そして、予測タップは、タップ抽出部41から予測部45に供給され、クラスタップは、タップ抽出部42からクラス分類部43に供給される。
クラス分類部43は、タップ抽出部42から、注目画素についてのクラスタップを受信し、ステップS12において、そのクラスタップに基づき、注目画素をクラス分類する。さらに、クラス分類部43は、そのクラス分類の結果得られる注目画素のクラスを表すクラスコードを、係数メモリ44に出力し、ステップS13に進む。
ステップS13では、係数メモリ44が、クラス分類部43から供給されるクラスコードが表すクラスのタップ係数、即ち、注目画素のクラスのタップ係数を読み出して出力し、ステップS14に進む。係数メモリ44が出力するタップ係数は、予測部45において取得(受信)される。
ステップS14では、予測部45が、タップ抽出部41が出力した予測タップと、係数メモリ44から取得したタップ係数とを用いて、所定の予測演算を行うことにより、注目画素の画素値、即ち、第2の画像信号の画素の画素値を求める。予測部45は、以上のようにして、第2の画像信号の画素の画素値を、例えば1フレーム分求めるごとに、その第2の画像信号であるHD画像信号を、表示制御部12(図2)に出力する。
以上のように、画像変換部11では、第2の画像信号の注目画素についての予測タップとクラスタップを、第1の画像信号から抽出し、クラスタップに基づき、注目画素のクラスを求め、そのクラスのタップ係数と、予測タップとを用いた演算を行って、第2の画像信号の注目画素の画素値(の予測値)を求めることにより、第1の画像信号が第2の画像信号に変換される。このように、注目画素のクラスを求め、そのクラスのタップ係数と第1の画像信号(予測タップ)とを用いた演算を行うことにより、注目画素の画素値を求める処理は、クラス分類適応処理と呼ばれる。
クラス分類適応処理では、上述のように、タップ係数が用いられるが、このタップ係数は、例えば、最小自乗法を利用した学習によって求めることができる。
即ち、例えば、いま、画像変換処理として、HD画像信号を第2の画像信号とするとともに、そのHD画像信号の画素を間引き、LPF(Low Pass Filter)によってフィルタリングする等して得られるSD画像信号を第1の画像信号として、第1の画像信号から予測タップを抽出し、その予測タップとタップ係数を用いて、第2の画像信号の画素値を、所定の予測演算によって求める(予測する)ことを考える。
所定の予測演算として、例えば、線形1次予測演算を採用することとすると、第2の画像信号の画素(以下、適宜、第2の画素という)の画素値yは、次の線形1次式によって求められることになる。
Figure 0004517300
・・・(1)
但し、式(1)において、xnは、第2の画素yについての予測タップを構成する、n番目の第1の画像信号の画素(以下、適宜、第1の画素という)の画素値を表し、wnは、n番目の第1の画素の画素値と乗算されるn番目のタップ係数を表す。なお、式(1)では、予測タップが、複数であるN個の第1の画素の画素値x1,x2,・・・,xNで構成されるものとしてある。この場合、タップ係数は、1クラスにつき、N個存在する。
ここで、第2の画素の画素値yは、式(1)に示した線形1次式ではなく、2次以上の高次の式によって求めるようにすることも可能である。
いま、第kサンプルの第2の画素の画素値の真値をykと表すとともに、式(1)によって得られるその真値ykの予測値をyk’と表すと、その予測誤差ekは、次式で表される。
Figure 0004517300
・・・(2)
いま、式(2)の予測値yk’は、式(1)にしたがって求められるため、式(2)のyk’を、式(1)にしたがって置き換えると、次式が得られる。
Figure 0004517300
・・・(3)
但し、式(3)において、xn,kは、第kサンプルの第2の画素についての予測タップを構成するn番目の第1の画素の画素値を表す。
式(3)(または式(2))の予測誤差ekを0とするタップ係数wnが、第2の画素の画素値を予測するのに最適なものとなるが、すべての第2の画素について、そのようなタップ係数wnを求めることは、一般には困難である。
そこで、タップ係数wnが最適なものであることを表す規範として、例えば、最小自乗法を採用することとすると、最適なタップ係数wnは、次式で表される自乗誤差の総和Eを最小にすることで求めることができる。
Figure 0004517300
・・・(4)
但し、式(4)において、Kは、第2の画素の画素値ykと、その第2の画素についての予測タップを構成する第1の画素の画素値x1,k,x2,k,・・・,xN,kとのセットのサンプル数(学習用のサンプルの数)を表す。
式(4)の自乗誤差の総和Eの最小値(極小値)は、式(5)に示すように、総和Eをタップ係数wnで偏微分したものを0とするwnによって与えられる。
Figure 0004517300
・・・(5)
一方、上述の式(3)をタップ係数wnで偏微分すると、次式が得られる。
Figure 0004517300
・・・(6)
式(5)と式(6)から、次式が得られる。
Figure 0004517300
・・・(7)
式(7)のekに、式(3)を代入することにより、式(7)は、式(8)に示す正規方程式で表すことができる。
Figure 0004517300
・・・(8)
式(8)の正規方程式は、例えば、掃き出し法(Gauss-Jordanの消去法)などを用いることにより、タップ係数wnについて解くことができる。
式(8)の正規方程式を、クラスごとにたてて解くことにより、最適なタップ係数(ここでは、自乗誤差の総和Eを最小にするタップ係数)wnを、クラスごとに求めることができる。
クラス分類適応処理によれば、以上のようにして求められるクラスごとのタップ係数を用いて、式(1)の演算を行うことにより、第1の画像信号としてのSD画像信号が、第2の画像信号としてのHD画像信号に変換される。
なお、式(8)の正規方程式を、クラスごとにたてて解くことにより、クラスごとのタップ係数を求める方法(以下、適宜、正規方程式を用いる学習方法という)は、クラスごとのタップ係数を求める学習の一例である。図4の係数メモリ44には、正規方程式を用いる学習方法ではなく、後述する総当たり学習によって求められたクラスごとのタップ係数が記憶されている。
ここで、以下においては、画像変換処理は、特に断らない限り、クラス分類適応処理によって第1の画像信号を第2の画像信号に変換する処理を意味することとする。
クラス分類適応処理は、式(1)だけを見る限りは、一見、FIR(Finite Impulse Response)フィルタによるフィルタリングのように見えるが、そのFIRフィルタの係数(フィルタ係数)に相当するタップ係数wが、例えば、HD画像信号を第2の画像信号とするとともに、そのHD画像信号の画素数を少なくする等して得られるSD画像信号を第2の画像信号として、それらの第1の画像信号と第2の画像信号とを用いての学習により求められるため、第1の画像信号には含まれていないが、第2の画像信号には含まれる信号成分を再現することができる。このことから、クラス分類適応処理(による画像変換処理)は、いわば、第1の画像信号に含まれていない信号成分の創造作用がある処理であるということができる。
次に、図1の画像処理システムにおいて、カメラ1が出力するSD画像信号(撮影画像信号)の信号フォーマット、表示装置2(図2)の表示制御部12がディスプレイ13に表示させるHD画像の表示フォーマット、および表示装置2の画像変換部11(図4)が画像変換処理に用いるタップ係数について説明をする。
上述したように、カメラ1は、学習によって決定された信号フォーマットのSD画像信号を出力し、表示装置2の表示制御部12(図2)は、学習によって決定された表示フォーマットで、HD画像をディスプレイ13に表示させる。さらに、表示装置2の画像変換部11(図4)は、学習によって決定されたタップ係数を用いて、カメラ1からのSD画像信号を、HD画像信号に変換する画像変換処理を行う。
従って、カメラ1が出力するSD画像信号の信号フォーマット、そのSD画像信号をHD画像信号に変換する画像変換処理で用いられるタップ係数、および、画像変換処理で得られたHD画像信号に対応するHD画像を表示する表示フォーマットは、いずれも、学習によって決定されるのであるが、信号フォーマット、タップ係数、および表示フォーマットの学習は、図1の画像処理システム全体の性能を向上させるように、即ち、最終的に、表示装置2のディスプレイ13(図2)に表示される画像が適切な画像(ユーザが高画質であると感じる画像)となるように行われる。
ここで、既存の表示フォーマットとしては、例えば、図6に示すような表示フォーマットがある。
即ち、図6は、既存の表示フォーマットの例を示している。
一般的な表示装置において、例えば、1画素の画素値として、R,G,Bの3つの色成分すべてを有する画像信号(RGB画像信号)に対応した画像を表示する場合、同一の位置に、R,G,Bの3つの色成分を表示することは、物理的に困難であるため、表示装置では、1画素の画素値としてのR,G,Bの3つの色成分が、異なる位置に配列されて表示される。
即ち、表示装置では、表示画面上の1画素としての小領域が、R,G,Bそれぞれ用のさらに小さな領域(以下、適宜、サブピクセルという)に分割されており、1画素の画素値としてのR,G,Bが、R,G,B用のサブピクセルに、それぞれ表示される。
サブピクセルの配列パターンとしては、例えば、図6の左から1番目、2番目、3番目(右から1番目)にそれぞれ示すような配列パターンが知られている。
図6の左から1番目では、正方形状の領域を1画素として、1画素を横方向に3等分した3つの領域がサブピクセルになっている。そして、各画素において、左から1番目、2番目、3番目のサブピクセルが、R,G,Bそれぞれ用のサブピクセルになっており、このようなサブピクセルの配列(表示フォーマット)は、ストライプと呼ばれる。
図6の左から2番目では、横長の長方形状のサブピクセルの横方向に並ぶ2つの第1と第2のサブピクセルと、その2つの第1と第2のサブピクセルの上または下の、サブピクセルの横の長さの半分だけずれた位置に配置された第3のピクセルとで、1画素が構成されている。そして、それらの第1乃至第3のサブピクセルのぞれぞれが、R,G,Bのうちのいずれか用のサブピクセルとなるのであるが、同一の色成分のサブピクセルは隣接しないようになっている。このようなサブピクセルの配列(表示フォーマット)は、デルタと呼ばれる。
図6の左から3番目では、図6の左から1番目のストライプと同様に、正方形状の領域を1画素として、1画素を横方向に3等分した3つの領域がサブピクセルになっている。但し、図6の左から1番目のストライプでは、縦方向に、同一の色成分のサブピクセルが配置されているが、図6の左から3番目では、縦方向に、同一の色成分のサブピクセルが隣接しないように、即ち、同一の色成分のサブピクセルが斜め方向に並ぶようになっている。このようなサブピクセルの配列(表示フォーマット)は、モザイクと呼ばれる。
以上のような表示フォーマットのうちの、例えば、ストライプは、線、図形、文字の表示に適していると言われている。また、モザイクによれば、ストライプより自然な画像が得られると言われており、デルタによれば、より自然な画像が得られると言われている。
以上のような既存の表示フォーマットは、例えば、画像を表示する表示装置の処理の都合等により定められたものであり、従って、既存の表示フォーマットで表示される画像が、ユーザが高画質であると感じる画像であるとは限らない。即ち、既存の表示フォーマットで表示された画像よりも、ユーザが高画質であると感じる、既存の表示フォーマットではない表示フォーマットが存在する可能性がある。
ここで、図7は、既存の表示フォーマットでない表示フォーマットの例を示している。
即ち、図7は、ストライプを基準として、そのストライプを変形して得られる新たな表示フォーマットを示している。
図7の左上は、図6の左から1番目と同一のストライプの表示フォーマットを示している。
図7の左下は、図7の左上に示したストライプのサブピクセルで表示する色成分を変えた表示フォーマットを示している。即ち、図7の左上に示したストライプでは、1画素の横方向に並ぶ3つのサブピクセルが、R,G,Bをそれぞれ表示するサブピクセルの順に並んでいるが、図7の左下の表示フォーマットでは、G,B,Rをそれぞれ表示するサブピクセルの順に並んでいる。
図7の右上は、図7の左上に示したストライプのサブピクセルの位置を縦方向にずらした表示フォーマットを示している。即ち、図7の左上に示したストライプでは、1画素のR,G,Bの順で横方向に並ぶ3つのサブピクセルが、縦方向については同一の位置に配置されているが、図7の右上の表示フォーマットでは、1画素のR,G,Bの順で横方向に並ぶ3つのサブピクセルのうちの、Gのサブピクセルが、RとBのサブピクセルよりも下の位置に配置されている。
図7の右下も、図7の右上に示した表示フォーマットと同様に、図7の左上に示したストライプのサブピクセルの位置を縦方向にずらした表示フォーマットを示している。但し、図7の右下の表示フォーマットでは、1画素のR,G,Bの順で横方向に並ぶ3つのサブピクセルのうちの、Gのサブピクセルが、Rのサブピクセルよりも下の位置に配置されており、かつ、Bのサブピクセルが、Rのサブピクセルよりも上の位置に配置されている。
表示制御部12がディスプレイ13に表示させる画像の表示フォーマットは、表示装置2(図2)においてユーザが高画質であると感じる画像が表示されるように、学習によって決定される。
次に、図8は、画像信号の信号フォーマットの例を(模式的に)示している。
図8の上は、ベイヤフォーマットの画像信号を表している。
上述したように、単板式のカメラでは、1画素の画素値として、R,G,Bのうちのいずれか1つの色成分しか得られないので、他の2つの色成分を補間する処理の都合等のために定められた信号フォーマットがベイヤフォーマットである。従って、そのようなベイヤフォーマットの画像信号が表示装置2の画像変換部11でHD画像信号に変換されてディスプレイ13に最終的に表示されるHD画像が、適切な画像になるとは限らない。即ち、ベイヤフォーマットなどの既存の信号フォーマットよりも、ディスプレイ13に最終的に表示されるHD画像が、より適切な画像となる信号フォーマットが存在する可能性がある。
ここで、図8の下は、既存の信号フォーマットでない信号フォーマットの例を示している。
即ち、図8の下は、ベイヤフォーマットを基準として、そのベイヤフォーマットを変形して得られる新たな信号フォーマットを(模式的に)示している。
図8の下の左は、図8の上に示したベイヤフォーマットの画素の位置を、1列おきに下方向にずらした信号フォーマットを示している。また、図8の下の右は、図8の上に示したベイヤフォーマットの画素の位置を、1行おきに右(または左)方向にずらした信号フォーマットを示している。
上述したように、カメラ1が出力するSD画像信号の信号フォーマット、そのSD画像信号をHD画像信号に変換する画像変換処理で用いられるタップ係数、および、画像変換処理で得られたHD画像信号に対応するHD画像を表示する表示フォーマットの学習は、図1の画像処理システム全体の性能を向上させるように、即ち、最終的に、表示装置2のディスプレイ13(図2)に表示される画像が適切な画像(ユーザが高画質であると感じる画像)となるように行われるのであるが、図9は、そのような学習を行う学習装置の構成例を示している。
即ち、図9の学習装置では、カメラ1(図1)が出力するSD画像信号(撮影画像信号)を、そのSD画像信号に対応するSD画像よりも高画質の画像(HD画像)の高画質画像信号(HD画像信号)に変換する画像変換処理を行うのに画像変換部11(図2)で用いられるタップ係数を求める学習が、ディスプレイ13(図2)に表示される画像が適切な画像となるように行われる。さらに、図9の学習装置では、カメラ1が出力するSD画像信号の信号フォーマットと、そのSD画像信号を対象とした画像変換処理によって得られるHD画像信号に対応するHD画像を表示する表示フォーマットとの学習も、ディスプレイ13(図2)に表示される画像が適切な画像となるように行われる。
具体的には、図9の学習装置において、学習データ記憶部61は、タップ係数、信号フォーマット、および表示フォーマットの学習に用いられる学習データとして、SHD画像信号(SHD画像)を記憶している。
疑似撮影画像生成部62には、後述する制御部72から、信号フォーマットを表す信号フォーマット情報が供給される。疑似撮影画像生成部62は、学習データ記憶部61に記憶されているSHD画像信号の各フレームの画像信号を注目SHD画像信号として順次選択し、その注目SHD画像信号の画素数を間引くこと等によって、制御部72からの信号フォーマット情報が表す信号フォーマットのSD画像信号を生成し、カメラ1(図1)が出力する撮影画像信号に相当する疑似撮影画像信号として、タップ抽出部63および64に供給する。
タップ抽出部63,64、クラス分類部65、係数メモリ66、予測部67は、図4の画像変換部11と同様の画像変換処理を行う画像変換部73を構成しており、この画像変換部73では、疑似撮影画像生成部62から供給される疑似撮影画像信号(SD画像信号)が、制御部72から供給されるタップ係数との演算によって、HD画像信号に変換される。
即ち、タップ抽出部63は、疑似撮影画像生成部62から供給される疑似撮影画像信号を第1の画像信号とするとともに、その第1の画像信号を変換して得ようとする高画質(高解像度)のHD画像信号を第2の画像信号(この第2の画像信号としてのHD画像信号は、これから求めようとする画像信号であり、現段階では存在しないため、仮想的に想定される)として、第2の画像信号を構成する画素を、順次、注目画素とする。そして、タップ抽出部63は、注目画素について、図4のタップ抽出部41が抽出する予測タップと同一のタップ構造の予測タップを、第1の画像信号から抽出し、予測部67に供給する。
タップ抽出部64は、注目画素について、図4のタップ抽出部42が抽出するクラスタップと同一のタップ構造のクラスタップを、第1の画像信号から抽出し、クラス分類部65に供給する。
クラス分類部65は、タップ抽出部64からのクラスタップに基づき、図4のクラス分類部43と同一の方法で、注目画素をクラス分類し、その結果得られるクラスに対応するクラスコードを、係数メモリ66に供給する。
係数メモリ66は、制御部72の制御にしたがい、クラスごとのタップ係数を記憶する。そして、係数メモリ66は、図4の係数メモリ44と同様に、クラスごとのタップ係数のうちの、クラス分類部65から供給されるクラスコードが表すクラス、つまり、注目画素のクラスのタップ係数を出力する。
予測部67は、タップ抽出部63が出力する予測タップと、係数メモリ66が出力するタップ係数とを取得(受信)し、その予測タップとタップ係数とを用いて、図4の予測部45と同一の予測演算を行う。これにより、予測部67は、注目画素の画素値(の予測値)、即ち、HD画像信号(第2の画像信号)を構成する画素の画素値を求め、表示制御部68に供給する。
表示制御部68には、制御部72から、表示フォーマットを表す表示フォーマット情報が供給される。表示制御部68は、予測部67から供給されるHD画像信号に対応するHD画像を、制御部72からの表示フォーマット情報が表す表示フォーマットで、ディスプレイ69に表示させる。
ディスプレイ69は、表示制御部68の制御にしたがった表示フォーマットで、光としてのHD画像を表示する。
光検出器70は、ディスプレイ69に表示されたHD画像(表示画像)としての光を検出し(光電変換し)、その光に対応する電気信号である、HD画像信号に相当する表示画像信号を、評価値算出部71に出力する。
評価値算出部71は、光検出器70からの表示画像信号、ひいては、ディスプレイ69に表示されたHD画像を評価する。
即ち、評価値算出部71には、光検出器70から表示画像信号が供給される他、学習データ記憶部61から、注目SHD画像信号が供給される。評価値算出部71は、光検出器70からの表示画像信号と、学習データ記憶部61からの注目SHD画像信号とを比較することにより、表示画像信号の評価、ひいては、ディスプレイ69に表示されたHD画像を見たユーザが感じる画質の評価としての、評価値の算出を行い、制御部72に供給する。
制御部72は、評価値算出部71からの評価値に基づき、カメラ1(図1)が出力するSD画像信号に相当する、疑似撮影画像生成部62に生成させる疑似撮影画像信号の信号フォーマットを決定し、その信号フォーマットを表す信号フォーマット情報を、疑似撮影画像生成部62に供給する。
また、制御部72は、評価値算出部71からの評価値に基づき、表示制御部68が、予測部67から供給されるHD画像信号に対応するHD画像をディスプレイ69に表示する表示フォーマットを決定し、その表示フォーマットを表す表示フォーマット情報を、表示制御部68に供給する。
さらに、制御部72は、評価値算出部71からの評価値に基づき、画像変換部73が画像変換処理に用いるクラスごとのタップ係数を決定し、そのタップ係数を、係数メモリ66を制御することにより、係数メモリ66に記憶させる。
次に、図10を参照して、図9の学習データ記憶部61が学習データとして記憶しているSHD画像信号と、画像変換部73(の予測部67)が出力するHD画像信号(ディスプレイ69に表示されるHD画像のHD画像信号)との関係を説明する。
SHD画像信号とHD画像信号とは、例えば、それぞれ、図10の上と下に示すように、1画素につき、R,G,Bの3つの色成分を画素値として有する画像信号である点で共通している。
但し、HD画像信号は、SHD画像信号よりも画素数の少ない低解像度の画像信号になっている(SHD画像信号は、HD画像信号よりも画素数の多い高解像度の画像信号になっている)。
即ち、例えば、HD画像信号は、SHD画像信号の6×6画素が1画素に対応する画像信号になっている。なお、図10では、HD画像信号の1画素と、SHD画像信号の6×6画素とが対応することを分かりやすくするために、HD画像信号の1画素と、SHD画像信号の6×6画素とを同一の大きさで図示してあるが、HD画像信号とSHD画像信号との画素の大きさ自体は、必ずしも、図10に示した関係にある必要はない。このことは、SD画像信号とHD画像信号との画素の大きさについても同様である。
次に、図11および図12を参照して、図9の疑似撮影画像生成部62が学習データとしてのSHD画像信号から疑似撮影画像信号(SD画像信号)を生成する生成方法について説明する。
疑似撮影画像生成部62は、例えば、SHD画像信号から、図10で説明した関係にあるHD画像信号を生成し、即ち、例えば、SHD画像信号の6×6画素のR,G,Bそれぞれの平均値を、その6×6画素に対応するHD画像信号の1画素のR,G,Bそれぞれとして求めることにより、あるいは、SHD画像信号の6×6画素のうちのいずれか1画素のR,G,Bを、その6×6画素に対応するHD画像信号の1画素のR,G,Bそれぞれとすることにより、HD画像信号を生成し、さらに、そのHD画像信号から、SD画像信号としての疑似撮影画像信号を生成する。
具体的には、いま、SD画像信号が、例えば、HD画像信号の2×2画素が1画素に対応する画像信号であるとし、制御部72から疑似撮影画像生成部62に対して、例えば、図8の上に示したベイヤフォーマットを表す信号フォーマット情報が供給されたとすると、疑似撮影画像生成部62は、例えば、図11に示すように、HD画像信号から、制御部72からの信号フォーマット情報が表す信号フォーマットのSD画像信号としての疑似撮影画像信号を生成する。
即ち、この場合、疑似撮影画像生成部62は、図11に示すように、ベイヤフォーマットのSD画像信号の各画素に対応する、HD画像信号の2×2画素を検出し、その2×2画素から、その2×2画素に対応するSD画像信号の1画素の画素値を求めることにより、疑似撮影画像信号としてのベイヤフォーマットのSD画像信号を生成する。
ここで、ベイヤフォーマットのSD画像信号の各画素は、R,G,Bのうちのいずれかの色成分だけを画素値として有するので、疑似撮影画像生成部62は、HD画像信号の2×2画素から、その2×2画素に対応するSD画像信号の1画素が画素値として有する色成分だけを求める。
具体的には、ベイヤフォーマットのSD画像信号の画素のうちの、例えば、G成分だけを画素値として有する画素を注目画素とした場合、図11に示すように、注目画素に対応するHD画像信号の2×2画素の画素値のうちのG成分の平均値等が、注目画素の画素値として求められる。
また、ベイヤフォーマットのSD画像信号の画素のうちの、例えば、B成分だけを画素値として有する画素を注目画素とした場合、図11に示すように、注目画素に対応するHD画像信号の2×2画素の画素値のうちのB成分の平均値等が、注目画素の画素値として求められる。ベイヤフォーマットのSD画像信号の画素のうちの、R成分だけを画素値として有する画素についても、同様にして画素値が求められる。
なお、その他、制御部72から疑似撮影画像生成部62に対して、例えば、図8の下の左に示した、ベイヤフォーマットの画素の位置を1列おきに下方向にずらした信号フォーマットを表す信号フォーマット情報が供給された場合も、疑似撮影画像生成部62は、図11で説明したのと同様にして、HD画像信号から、制御部72からの信号フォーマット情報が表す信号フォーマットのSD画像信号としての疑似撮影画像信号を生成する。
即ち、疑似撮影画像生成部62は、図8の下の左に示した信号フォーマットのSD画像信号の画素のうちの、例えば、G成分だけを画素値として有する画素を注目画素とした場合、図12に示すように、注目画素に対応するHD画像信号の2×2画素の画素値のうちのG成分の平均値等を、注目画素の画素値として求める。
また、図8の下の左に示した信号フォーマットのSD画像信号の画素のうちの、例えば、R成分だけを画素値として有する画素を注目画素とした場合、図12に示すように、注目画素に対応するHD画像信号の2×2画素の画素値のうちのR成分の平均値等が、注目画素の画素値として求められる。図8の下の左に示した信号フォーマットのSD画像信号の画素のうちの、B成分だけを画素値として有する画素についても、同様にして画素値が求められる。
次に、図9の学習装置では、表示制御部68が、制御部72から供給される表示フォーマット情報が表す表示フォーマットで、HD画像信号に対応するHD画像を、ディスプレイ69に表示させる。このため、ディスプレイ69は、各種の表示フォーマットでHD画像を表示することができるように構成されている。
即ち、図13は、ディスプレイ69の表示画面と、HD画像との関係を示している。
ディスプレイ69は、図13の上に示すように、SHD画像の1画素に対応する領域を、色成分を表示することができる最小の単位である最小表示単位とする表示画面を有している。図10で説明したように、SHD画像の6×6画素と、HD画像の1画素とが対応するので、SHD画像の1画素に対応する領域を最小表示単位とする表示画面については、その6×6個の最小表示単位が、図13の下に示すHD画像の1画素と対応する。なお、表示画面において、HD画像の画素に対応する6×6個の最小表示単位を、以下、適宜、画素ともいう。
表示制御部68は、例えば、図14や図15に示すように、制御部72からの表示フォーマット情報が表す表示フォーマットで、HD画像を、ディスプレイ69の表示画面に表示させる。
即ち、制御部72からの表示フォーマット情報が、例えば、図7の左上に示したストライプを表している場合には、表示制御部68は、図14に示すように、表示画面の画素を、横方向に3等分するような、横×縦が2×6個の最小表示単位をサブピクセルとする。そして、表示制御部68は、図14に示すように、HD画像の画素のR,G,Bの色成分を、その画素に対応する表示画面の画素の左から1,2,3番目のサブピクセルに、それぞれ表示させ、これにより、HD画像が、制御部72からの表示フォーマット情報が表すストライプで表示される。
また、制御部72からの表示フォーマット情報が、例えば、図7の右上に示した、1画素のR,G,Bの順で横方向に並ぶ3つのサブピクセルのうちの、Gのサブピクセルが、RとBのサブピクセルよりも下の位置に配置される表示フォーマットを表している場合には、表示制御部68は、図15に示すように、表示画面のR,G,Bの3つのサブピクセル(2×6個の最小表示単位)を、表示フォーマットと同様に、Gのサブピクセルが、RとBのサブピクセルよりも下の位置に配置されるように設定する。そして、表示制御部68は、図15に示すように、HD画像の画素のR,G,Bの色成分を、表示画面の対応するサブピクセルに表示させ、これにより、HD画像が、制御部72からの表示フォーマット情報が表す表示フォーマットで表示される。
次に、図16乃至図18を参照して、図9の評価値算出部71の処理について説明する。
評価値算出部71は、図9で説明したように、光検出器70からの表示画像信号と、学習データ記憶部61からの注目SHD画像信号とを比較することにより、表示画像信号の評価、ひいては、ディスプレイ69に表示されたHD画像を見たユーザが感じる画質の評価としての、評価値の算出を行う。
ここで、光検出部70は、ディスプレイ69に表示されたHD画像(表示画像)としての光を、R,G,Bごとに検出し(光電変換し)、そのR,G,Bの光にそれぞれ対応する電気信号であるR成分、G成分、B成分を、各画素の画素値として有するHD画像信号である表示画像信号を、評価値算出部71に出力する。
即ち、図16の上に示すように、光検出部70は、ディスプレイ69の表示画面の6×6の最小表示単位で構成される各画素の光を、R,G,Bごとに検出し、そのR,G,Bの光にそれぞれ対応する電気信号であるR成分、G成分、B成分を、各画素の画素値として有するHD画像信号である表示画像信号を、評価値算出部71に出力する。
一方、評価値算出部71は、学習データ記憶部61に記憶されている注目SHD画像信号から、表示画像信号の評価に用いるHD画像信号である評価用HD画像信号を生成する。
具体的には、評価値算出部71は、HD画像信号の画素に対応する注目SHD画像信号の6×6画素の画素値から、HD画像信号の画素の画素値とする代表値を求める。即ち、評価値算出部71は、例えば、HD画像信号の画素に対応する注目SHD画像信号の6×6画素のR,G,B成分それぞれの平均値や、その6×6画素のうちのいずれか1画素のR,G,B成分を、その6×6画素のR,G,B成分それぞれの代表値として求める。そして、評価値算出部71は、注目SHD画像信号の6×6画素のR,G,B成分の代表値を、それぞれ、対応する画素のR,G,B成分とするHD画像信号を、評価用HD画像信号として生成する。
さらに、評価値算出部71は、評価用HD画像信号の画素の画素値(R1,G1,B1)と、表示画像信号の対応する画素の画素値(R2,G2,B2)との自乗誤差(R1-R2)2+(G1-G2)2+(B1-B2)2を、学習データ記憶部61に記憶されたSHD画像信号から得られる評価用HD画像信号のすべての画素について求め、そのすべての画素についての自乗誤差の総和に反比例する値を、評価値として求める。
従って、ディスプレイ69において、HD画像が、例えば、図14に示した表示フォーマットであるストライプで表示される場合には、光検出器70(図9)において、図17に示すように、表示画面の1画素としての6×6個の最小表示単位のR,G,Bの光、即ち、表示画面の1画素に含まれる、R,G,Bそれぞれのサブピクセル(2×6個の最小表示単位)のR,G,Bの光が検出され、そのR,G,Bの光にそれぞれ対応する電気信号としてのR,G,B成分が、評価値算出部71に供給される。そして、評価値算出部71では、評価値算出部71からのR,G,B成分と、注目SHD画像信号の6×6画素の代表値を画素値とする評価用HD画像信号の画素のR,G,B成分との自乗誤差が、学習データ記憶部61に記憶されたSHD画像信号から得られる評価用HD画像信号のすべての画素について求められ、そのすべての画素についての自乗誤差の総和に反比例する値が、評価値として求められる。
また、ディスプレイ69において、HD画像が、例えば、図15に示した、R,G,Bのサブピクセルのうちの、Gのサブピクセルが、RとBのサブピクセルよりも下の位置に配置される表示フォーマットで表示される場合には、光検出器70(図9)において、図18に示すように、表示画面の1画素としての6×6個の最小表示単位のR,G,Bの光が検出され、そのR,G,Bの光にそれぞれ対応する電気信号としてのR,G,B成分が、評価値算出部71に供給される。
即ち、この場合、Rについては、光検出器70において、表示画面の1画素に含まれる、Rの1つのサブピクセル(2×6個の最小表示単位)のRの光が検出され、そのRの光に対応する電気信号としてのR成分が、評価値算出部71に供給される。Bについても、Rと同様に、光検出器70において、表示画面の1画素に含まれる、Bの1つのサブピクセル(2×6個の最小表示単位)のBの光が検出され、そのBの光に対応する電気信号としてのB成分が、評価値算出部71に供給される。
また、Gについては、RとBのサブピクセルよりも下の位置に配置されているため、表示画面の1画素には、2つのGのサブピクセルの一部が含まれる。このため、Gについては、光検出器70において、表示画面の1画素に含まれる、Bの2つのサブピクセル(2×6個の最小表示単位)それぞれのBの光の一部を合成(合計)した光(図18において斜線を付して示す部分)が検出され、その合成した光に対応する電気信号としてのB成分が、評価値算出部71に供給される。
そして、評価値算出部71では、評価値算出部71からのR,G,B成分と、注目SHD画像信号の6×6画素の代表値を画素値とする評価用HD画像信号の画素のR,G,B成分との自乗誤差が、学習データ記憶部61に記憶されたSHD画像信号から得られる評価用HD画像信号のすべての画素について求められ、そのすべての画素についての自乗誤差の総和に反比例する値が、評価値として求められる。
次に、図19のフローチャートを参照して、図9の学習装置が行う、タップ係数、信号フォーマット、および表示フォーマットを学習する学習処理について説明する。
ステップS31において、制御部72は、複数の初期信号フォーマットの中から、注目信号フォーマットとする初期信号フォーマットAiを決定し、その注目信号フォーマットAiを表す信号フォーマット情報を、疑似撮影画像生成部62に供給して、ステップS32に進む。
即ち、図9の学習装置には、例えば、ベイヤフォーマットその他の既存の信号フォーマットなどの複数の信号フォーマットが、学習処理の最初に用いる初期信号フォーマットとして設定(決定)されており、制御部72は、複数の初期信号フォーマットそれぞれを表す信号フォーマット情報を、内蔵するメモリ(図示せず)に記憶している。そして、制御部72は、内蔵するメモリに記憶している複数の信号フォーマット情報が表す複数の初期信号フォーマットのうちの、まだ注目信号フォーマットとしていないものの1つを注目信号フォーマットAiに決定(設定)し、その注目信号フォーマットAiを表す信号フォーマット情報を、疑似撮影画像生成部62に供給する。
ここで、Aiは、例えば、複数の初期信号フォーマットのうちのi番目の初期信号フォーマットを表す。
ステップS32では、制御部72は、複数の初期表示フォーマットの中から、注目表示フォーマットとする初期表示フォーマットBjを決定し、その注目表示フォーマットBjを表す表示フォーマット情報を、表示制御部68に供給して、ステップS33に進む。
即ち、図9の学習装置には、例えば、ストライプやデルタその他の既存の表示フォーマットなどの複数の表示フォーマットが、学習処理の最初に用いる初期表示フォーマットとして設定されており、制御部72は、複数の初期表示フォーマットそれぞれを表す表示フォーマット情報を、内蔵するメモリに記憶している。そして、制御部72は、内蔵するメモリに記憶している複数の表示フォーマット情報が表す複数の初期表示フォーマットのうちの、まだ注目表示フォーマットとしていないものの1つを注目表示フォーマットBjに決定し、その注目表示フォーマットBjを表す表示フォーマット情報を、表示制御部68に供給する。
ここで、Bjは、例えば、複数の初期表示フォーマットのうちのj番目の初期表示フォーマットを表す。
ステップS33では、学習装置(図9)において、注目信号フォーマットAiと注目表示フォーマットBjとの組み合わせについて、仮の最適なタップ係数のセット(式(1)の演算で用いられる、各クラスのタップ係数(x1,x2,・・・,xN)のセット)Fi,jが決定される。
即ち、ステップS33では、注目信号フォーマットAiのSD画像信号を第1の画像信号として、図4の画像変換部11でタップ係数を用いた画像変換処理を行うことにより得られる、画素値としてのR,G,Bの各成分を有する画素からなる第2の画像信号としてのHD画像信号に対応するHD画像を、注目表示フォーマットBjで、ディスプレイ69に表示した場合に、そのディスプレイ69に表示されたHD画像としての光を光検出器70で検出することにより得られる表示画像信号の評価値を最も高くするタップ係数のセットが、注目信号フォーマットAiと注目表示フォーマットBjとの組み合わせについて、仮の最適なタップ係数のセットFi,jとして求められる。
そして、ステップS33からステップS34に進み、制御部72は、内蔵するメモリに記憶されている複数の表示フォーマット情報が表す複数の初期表示フォーマットのすべてを、注目表示フォーマットとして、ステップS33でタップ係数のセットを求めたかどうかを判定する。
ステップS34において、複数の初期表示フォーマットのすべてが、まだ、注目表示フォーマットとされていないと判定された場合、ステップS32に戻り、制御部72は、複数の初期表示フォーマットのうちの、まだ、注目表示フォーマットとしていない初期表示フォーマットの1つを、注目表示フォーマットに新たに決定し、その注目表示フォーマットを表す表示フォーマット情報を、表示制御部68に供給して、以下、同様の処理を繰り返す。
また、ステップS34において、複数の初期表示フォーマットのすべてが、注目表示フォーマットとされたと判定された場合、ステップS35に進み、制御部72は、内蔵するメモリに記憶されている複数の信号フォーマット情報が表す複数の初期信号フォーマットのすべてを、注目信号フォーマットとして、ステップS33でタップ係数のセットを求めたかどうかを判定する。
ステップS35において、複数の初期信号フォーマットのすべてが、まだ、注目信号フォーマットとされていないと判定された場合、ステップS31に戻り、制御部72は、複数の初期信号フォーマットのうちの、まだ、注目信号フォーマットとしていない初期表示フォーマットの1つを、注目信号フォーマットに新たに決定し、その注目信号フォーマットを表す信号フォーマット情報を、疑似撮影画像生成部62に供給して、以下、同様の処理を繰り返す。
また、ステップS35において、複数の初期信号フォーマットのすべてが、注目信号フォーマットとされたと判定された場合、即ち、複数の初期信号フォーマットそれぞれと、複数の初期表示フォーマットそれぞれとの組み合わせすべてについて、ステップS33で最適なタップ係数のセットが求められた場合、ステップS36に進み、制御部72は、初期信号フォーマットおよび初期表示フォーマットと、その初期信号フォーマットおよび初期表示フォーマットの組み合わせについての最適なタップ係数のセットとの組み合わせの中から、最適な信号フォーマット、表示フォーマット、およびタップ係数のセットの組み合わせを、仮に決定する(仮決定する)。
即ち、複数の初期信号フォーマットとして、I通りの信号フォーマットがあり、複数の初期表示フォーマットとして、J通りの表示フォーマットがある場合には、ステップS33において、I×J通りの初期信号フォーマットと初期表示フォーマットとの組み合わせそれぞれについて、仮の最適なタップ係数のセットが求められ、その結果、I×J通りの初期信号フォーマット、初期表示フォーマット、およびタップ係数のセットの組み合わせが得られる。ステップS36では、そのI×J通りの初期信号フォーマット、初期表示フォーマット、およびタップ係数のセットの組み合わせの中から、表示画像信号の評価値が最大の組み合わせが、最適な信号フォーマット、表示フォーマット、およびタップ係数のセットの組み合わせとして仮決定される。
ステップS36において、最適な信号フォーマット、表示フォーマット、およびタップ係数のセットの組み合わせが仮決定された後は、ステップS37に進み、現在の最適な表示フォーマットとタップ係数のセットとの組み合わせについて、最適な信号フォーマットを仮決定する最適信号フォーマット決定処理が行われ、ステップS38に進む。
ステップS38では、現在の最適な信号フォーマットとタップ係数のセットとの組み合わせについて、最適な表示フォーマットを仮決定する最適表示フォーマット決定処理が行われ、ステップS39に進む。
ステップS39では、現在の最適な信号フォーマットと表示フォーマットとの組み合わせについて、最適なタップ係数のセットを仮決定する最適タップ係数セット決定処理が行われ、ステップS40に進む。
ステップS40では、制御部72が、直前のステップS37で求められた現在の最適な信号フォーマット、直前のステップS38で求められた現在の最適な表示フォーマット、および直前のステップS39で求められた現在の最適なタップ係数のセットの組み合わせが、最適化されたものであるかどうかを判定する。
即ち、直前のステップS39の最適タップ係数セット決定処理では、現在の仮の最適な信号フォーマットと表示フォーマットとの組み合わせについて、後述するようにして評価値算出部71が算出する評価値を最大にするタップ係数のセットが、最適なタップ係数のセットとして仮決定されるが、ステップS40では、例えば、その最適なタップ係数のセットについての評価値が、あらかじめ定められた最適化の判定用の閾値以上である(より大きい)かどうかによって、現在の仮の最適な信号フォーマット、現在の仮の最適な表示フォーマット、および現在の仮の最適なタップ係数のセットの組み合わせが、最適化されたものであるかどうかが判定される。
ステップS40において、現在の仮の最適な信号フォーマット、現在の仮の最適な表示フォーマット、および現在の仮の最適なタップ係数のセットの組み合わせが、最適化されたものでないと判定された場合、即ち、直前のステップS39で仮決定された最適なタップ係数のセットについての評価値が、最適化の判定用の閾値以上でない場合、ステップS37に戻り、同様の処理が繰り返される。
また、ステップS40において、現在の仮の最適な信号フォーマット、現在の仮の最適な表示フォーマット、および現在の仮の最適なタップ係数のセットの組み合わせが、最適化されたものであると判定された場合、即ち、直前のステップS39で仮決定された最適なタップ係数のセットについての評価値が、最適化の判定用の閾値以上である場合、制御部72は、現在の仮の最適な信号フォーマット、現在の仮の最適な表示フォーマット、および現在の仮の最適なタップ係数のセットの組み合わせを、最適な信号フォーマット、表示フォーマット、およびタップ係数のセットの組み合わせに最終的に決定し(最終決定し)、学習処理を終了する。
図1の画像処理システムにおいて、カメラ1は、図19の学習処理によって最終決定された最適な信号フォーマットの撮影画像信号(SD画像信号)を出力する。また、表示装置2の表示制御部12(図2)は、図19の学習処理によって最終決定された最適な表示フォーマットでHD画像をディスプレイ13に表示させる。さらに、表示装置2の画像変換部11の係数メモリ44には、図19の学習処理によって最終決定された最適なタップ係数のセットが記憶されており、画像変換部11は、そのタップ係数のセットを用いて、画像変換処理を行う。
その結果、図1のカメラ1と表示装置2との組み合わせである画像処理システムの性能を向上させることができる。即ち、図1のカメラ1と表示装置2との組み合わせである画像処理システムによれば、カメラ1が出力する撮影画像信号や、画像変換部11が出力するHD画像信号のS/N(Signal to Noise ratio)等はともかく、ユーザが高画質であると感じる画像を、ディスプレイ13に表示することができる。
なお、図19では、最適タップ係数セット決定処理において求められたタップ係数のセットについての評価値が、最適化の判定用の閾値以上である場合に、信号フォーマット、表示フォーマット、およびタップ係数のセットの組み合わせが最適化されたと判定するようにしたが、その他、例えば、最適信号フォーマット決定処理、最適表示フォーマット決定処理、および最適タップ係数セット決定処理が、所定の回数だけ繰り返された場合に、信号フォーマット、表示フォーマット、およびタップ係数のセットの組み合わせが最適化されたと判定するようにすることが可能である。
次に、図20のフローチャートを参照して、注目信号フォーマットAiと注目表示フォーマットBjとの組み合わせについて、仮の最適なタップ係数のセットFi,jを決定する図19のステップS33の処理について、詳述する。
制御部72は、ステップS51において、画像変換部73が画像変換処理に用いるクラスごとのタップ係数のセットを決定する。即ち、例えば、クラスの総数をαと、各クラスのタップ係数の数をβ(式(1)のN)と、タップ係数のビット数をγとすると、タップ係数のセットが取り得る場合の数は、α×β×2γ通りだけ存在するが、制御部72は、そのα×β×2γ通りのタップ係数のセットのうちの、今回の図20の処理において、まだ注目タップ係数セットとしていないものの1つを、注目タップ係数セットに決定する。
そして、制御部72は、注目タップ係数セットを、係数メモリ66に供給して記憶させ、ステップS51からS52に進む。
ステップS52では、制御部72は、注目信号フォーマットAiを表す信号フォーマット情報を、疑似撮影画像生成部62に供給し、これにより、疑似撮影画像生成部62に、注目信号フォーマットAiの疑似撮影画像信号としてのSD画像信号を生成させる。
即ち、疑似撮影画像生成部62は、制御部72から、注目信号フォーマットAiを表す信号フォーマット情報が供給されると、学習データ記憶部61に記憶されているSHD画像信号の画素数を間引くこと等によって、注目信号フォーマットAiのSD画像信号を生成し、カメラ1(図1)が出力する撮影画像信号に相当する疑似撮影画像信号として、画像変換部73に供給する。
その後、ステップS52からステップS53に進み、画像変換部73は、疑似撮影画像生成部62から供給される注目信号フォーマットAiの疑似撮影画像信号(SD画像信号)を第1の画像信号として、その第1の画像信号を、例えば、1画素がR,G,B成分のすべてを有する第2の画像信号としてのHD画像信号に変換する画像変換処理を行う。
即ち、ステップS53では、まず最初に、ステップS531において、画像変換部73のタップ抽出部63が、疑似撮影画像生成部62から供給される疑似撮影画像信号を第1の画像信号とするとともに、その第1の画像信号を変換して得ようとする高画質(高解像度)のHD画像信号を第2の画像信号(この第2の画像信号としてのHD画像信号は、これから求めようとする画像信号であり、現段階では存在しないため、仮想的に想定される)として、第2の画像信号を構成する画素を、順次、注目画素とする。そして、タップ抽出部63は、注目画素について、図4のタップ抽出部41が抽出する予測タップと同一のタップ構造の予測タップを、第1の画像信号から抽出し、予測部67に供給する。
さらに、ステップS531では、タップ抽出部64が、注目画素について、図4のタップ抽出部42が抽出するクラスタップと同一のタップ構造のクラスタップを、第1の画像信号から抽出し、クラス分類部65に供給する。
そして、ステップS531からステップS532に進み、クラス分類部65が、タップ抽出部64からのクラスタップに基づき、図4のクラス分類部43と同一の方法で、注目画素をクラス分類し、その結果得られるクラスに対応するクラスコードを、係数メモリ66に供給して、ステップS533に進む。
ステップS533では、係数メモリ66が、制御部72の制御にしたがって記憶している注目タップ係数セットのうちの、クラス分類部65から供給されるクラスコードが表すクラス、つまり、注目画素のクラスのタップ係数を取得し、予測部67に出力して、ステップS534に進む。
ステップS534では、予測部67が、タップ抽出部63が出力する予測タップと、係数メモリ66が出力するタップ係数とを取得し、その予測タップとタップ係数とを用いて、図4の予測部45と同一の予測演算、即ち、例えば、式(1)の演算を行う。これにより、予測部67は、注目画素の画素値(の予測値)、即ち、HD画像信号(第2の画像信号)を構成する画素の画素値を求め、表示制御部68に供給する。
ステップS53の処理後は、ステップS54に進み、制御部72は、注目表示フォーマットBjを表す表示フォーマット情報を、表示制御部68に供給する。これにより、表示制御部68は、制御部72からの表示フォーマット情報が表す注目表示フォーマットBjで、画像変換部73が出力するHD画像信号に対応するHD画像を、ディスプレイ69に表示させ、ステップS54からステップS55に進む。
ステップS55では、光検出器70が、ディスプレイ69に表示されたHD画像(表示画像)としての光を検出し(光電変換し)、その光に対応する電気信号である、HD画像信号に相当する表示画像信号を、評価値算出部71に出力して、ステップS56に進む。
ステップS56では、評価値算出部71が、光検出器70からの表示画像信号、ひいては、ディスプレイ69に表示されたHD画像を評価する。
即ち、評価値算出部71は、光検出器70からの表示画像信号に対応するSHD画像信号を、学習データ記憶部61から読み出し、表示画像信号と、対応するSHD画像信号とを比較することにより、表示画像信号の評価、ひいては、ディスプレイ69に表示されたHD画像を見たユーザが感じる画質の評価としての、評価値の算出を行い、制御部72に供給する。
ここで、ステップS52乃至S56の処理は、学習データ記憶部61に記憶されているSHD画像信号のすべてのフレームに対して行われる。そして、制御部72は、注目タップ係数セットにつき、学習データ記憶部61に記憶されているSHD画像信号のすべてのフレームに対して得られた評価値の、例えば総和を求め、その総和を、注目タップ係数セットについての最終的な評価値として、一時記憶する。
その後、ステップS56からステップS57に進み、制御部72は、タップ係数のセットが取り得るα×β×2γ通りの値のすべてについて、評価値を算出したかどうかを判定する。
ステップS57において、タップ係数のセットが取り得るα×β×2γ通りの値のすべてについて、まだ、評価値を算出していないと判定された場合、即ち、α×β×2γ通りのタップ係数のセットの中に、今回の図20の処理において、まだ注目タップ係数セットとしていないものがある場合、ステップS51に戻り、制御部72は、α×β×2γ通りのタップ係数のセットのうちの、今回の図20の処理において、まだ注目タップ係数セットとしていないものの1つを、注目タップ係数セットに新たに決定し、以下、同様の処理が繰り返される。
また、ステップS57において、タップ係数のセットが取り得るα×β×2γ通りの値のすべてについて、評価値を算出したと判定された場合、ステップS58に進み、制御部72は、α×β×2γ通りのタップ係数のセットのうちの、評価値が最も高いタップ係数のセットを、注目信号フォーマットAiと注目表示フォーマットBjとの組み合わせについての最適なタップ係数のセットFi,jとして決定してリターンする。
ここで、図19で説明したように、複数の初期信号フォーマットとして、I通りの信号フォーマットがあり、複数の初期表示フォーマットとして、J通りの表示フォーマットがある場合には、ステップS33の処理である図20の処理が、I×J回行われ、その結果、I×J通りの初期信号フォーマット、初期表示フォーマット、およびタップ係数のセットの組み合わせが得られる。図19のステップS36では、そのI×J通りの初期信号フォーマット、初期表示フォーマット、およびタップ係数のセットの組み合わせの中から、図20の処理で得られる評価値が最大の組み合わせが、最適な信号フォーマット、表示フォーマット、およびタップ係数のセットの組み合わせとして仮決定される。
なお、上述したように、タップ係数のセットが取り得るα×β×2γ通りの値のすべてについて評価値を算出し、その評価値が最も高いタップ係数を求めるタップ係数の学習を、総当たり学習と呼ぶ。
次に、図21のフローチャートを参照して、図19のステップS37の最適信号フォーマット決定処理について詳述する。
ステップS71において、制御部72は、現在の仮の(仮決定された)最適な信号フォーマットを基準として、最適な信号フォーマットの複数の候補を決定する。
即ち、例えば、いま、ベイヤフォーマットが、現在の仮の最適な信号フォーマットであるとすると、制御部72は、例えば、図8に示したように、ベイヤフォーマットを僅かに変形して得られる信号フォーマットの幾つか(複数)を、最適な信号フォーマットの複数の候補として決定する。なお、最適な信号フォーマットの複数の候補を得るために、現在の仮の最適な信号フォーマットを、どのように変形するかは、例えば、あらかじめ変形ルールが決められており、制御部72は、その変形ルールにしたがって、現在の仮の最適な信号フォーマットを変形して、最適な信号フォーマットの複数の候補を決定する。
ステップS71の処理後はステップS72に進み、制御部72は、最適な信号フォーマットの複数の候補のうちの、まだ、注目信号フォーマットとしていないものの1つを、注目信号フォーマットに決定し、その注目信号フォーマットを表す信号フォーマット情報を、疑似撮影画像生成部62に供給して、ステップS73に進む。
ステップS73では、疑似撮影画像生成部62は、学習データ記憶部61に記憶されているSHD画像信号の画素数を間引くこと等によって、制御部72からの信号フォーマット情報が表す注目信号フォーマットのSD画像信号を生成し、カメラ1(図1)が出力する撮影画像信号に相当する疑似撮影画像信号として、画像変換部73に供給して、ステップS74に進む。
ステップS74では、制御部72が、現在の仮の最適なタップ係数のセットを、係数メモリ66に記憶させる。さらに、ステップS74では、画像変換部73が、図20のステップS53と同様に、疑似撮影画像生成部62から供給される注目信号フォーマットの疑似撮影画像信号(SD画像信号)を第1の画像信号として、その第1の画像信号を、係数メモリ66に記憶されている、現在の仮の最適なタップ係数のセットとの演算によって、第2の画像信号としてのHD画像信号に変換する画像変換処理を行い、その結果得られるHD画像信号を、表示制御部68に供給する。
ステップS74の処理後は、ステップS75に進み、制御部72は、現在の仮の最適な表示フォーマットを表す表示フォーマット情報を、表示制御部68に供給する。これにより、表示制御部68は、制御部72からの表示フォーマット情報が表す現在の仮の最適な表示フォーマットで、画像変換部73が出力するHD画像信号に対応するHD画像を、ディスプレイ69に表示させ、ステップS75からステップS76に進む。
ステップS76では、光検出器70が、ディスプレイ69に表示されたHD画像(表示画像)としての光を検出し(光電変換し)、その光に対応する電気信号である、HD画像信号に相当する表示画像信号を、評価値算出部71に出力して、ステップS77に進む。
ステップS77では、評価値算出部71が、光検出器70からの表示画像信号、ひいては、ディスプレイ69に表示されたHD画像を評価する。
即ち、評価値算出部71は、光検出器70からの表示画像信号に対応するSHD画像信号を、学習データ記憶部61から読み出し、表示画像信号と、対応するSHD画像信号とを比較することにより、表示画像信号の評価、ひいては、ディスプレイ69に表示されたHD画像を見たユーザが感じる画質の評価としての、評価値の算出を行い、制御部72に供給する。
ここで、ステップS73乃至S77の処理は、学習データ記憶部61に記憶されているSHD画像信号のすべてのフレームに対して行われる。そして、制御部72は、注目信号フォーマットにつき、学習データ記憶部61に記憶されているSHD画像信号のすべてのフレームに対して得られた評価値の、例えば総和を求め、その総和を、注目信号フォーマットについての最終的な評価値として、一時記憶する。
その後、ステップS77からステップS78に進み、制御部72は、最適な信号フォーマットの複数の候補のすべてについて、評価値を算出したかどうかを判定する。
ステップS78において、最適な信号フォーマットの複数の候補のすべてについて、まだ、評価値を算出していないと判定された場合、ステップS72に戻り、制御部72は、最適な信号フォーマットの複数の候補のうちの、まだ注目信号フォーマットとしていないものの1つを、注目信号フォーマットに新たに決定し、以下、同様の処理が繰り返される。
また、ステップS78において、最適な信号フォーマットの複数の候補のすべてについて、評価値を算出したと判定された場合、ステップS79に進み、制御部72は、最適な信号フォーマットの複数の候補のうちの、評価値が最も高い候補を、現在の仮の最適な表示フォーマットとタップ係数のセットとの組み合わせに対する最適な信号フォーマットに、新たに仮決定してリターンする。
次に、図22のフローチャートを参照して、図19のステップS38の最適表示フォーマット決定処理について詳述する。
ステップS91において、制御部72は、現在の仮の(仮決定された)最適な表示フォーマットを基準として、最適な表示フォーマットの複数の候補を決定する。
即ち、例えば、いま、ストライプが、現在の仮の最適な表示フォーマットであるとすると、制御部72は、例えば、図7に示したように、ストライプを僅かに変形して得られる表示フォーマットの幾つか(複数)を、最適な表示フォーマットの複数の候補として決定する。なお、最適な表示フォーマットの複数の候補を得るために、現在の仮の最適な表示フォーマットを、どのように変形するかは、例えば、あらかじめ変形ルールが決められており、制御部72は、その変形ルールにしたがって、現在の仮の最適な表示フォーマットを変形して、最適な表示フォーマットの複数の候補を決定する。
ステップS91の処理後はステップS92に進み、制御部72は、現在の仮の最適な信号フォーマットを表す信号フォーマット情報を、疑似撮影画像生成部62に供給する。これにより、疑似撮影画像生成部62は、学習データ記憶部61に記憶されているSHD画像信号の画素数を間引くこと等によって、制御部72からの信号フォーマット情報が表す注目信号フォーマットのSD画像信号を生成し、カメラ1(図1)が出力する撮影画像信号に相当する疑似撮影画像信号として、画像変換部73に供給して、ステップS93に進む。
ステップS93では、画像変換部73が、図20のステップS53と同様に、疑似撮影画像生成部62から供給される疑似撮影画像信号(SD画像信号)を第1の画像信号として、その第1の画像信号を、係数メモリ66に記憶されている、現在の仮の最適なタップ係数のセットとの演算によって、第2の画像信号としてのHD画像信号に変換する画像変換処理を行い、その結果得られるHD画像信号を、表示制御部68に供給する。
ステップS93の処理後はステップS94に進み、制御部72は、最適な表示フォーマットの複数の候補のうちの、まだ、注目表示フォーマットとしていないものの1つを、注目表示フォーマットに決定し、その注目表示フォーマットを表す表示フォーマット情報を、表示制御部68に供給して、ステップS95に進む。
ステップS95では、表示制御部68が、制御部72からの表示フォーマット情報が表す注目表示フォーマットで、画像変換部73が出力するHD画像信号に対応するHD画像を、ディスプレイ69に表示させ、ステップS96に進む。
ステップS96では、光検出器70が、ディスプレイ69に表示されたHD画像(表示画像)としての光を検出し(光電変換し)、その光に対応する電気信号である、HD画像信号に相当する表示画像信号を、評価値算出部71に出力して、ステップS97に進む。
ステップS97では、評価値算出部71が、光検出器70からの表示画像信号、ひいては、ディスプレイ69に表示されたHD画像を評価する。
即ち、評価値算出部71は、光検出器70からの表示画像信号に対応するSHD画像信号を、学習データ記憶部61から読み出し、表示画像信号と、対応するSHD画像信号とを比較することにより、表示画像信号の評価、ひいては、ディスプレイ69に表示されたHD画像を見たユーザが感じる画質の評価としての、評価値の算出を行い、制御部72に供給する。
ここで、ステップS92およびS93、並びにステップS95乃至S97の処理は、学習データ記憶部61に記憶されているSHD画像信号のすべてのフレームに対して行われる。そして、制御部72は、注目表示フォーマットにつき、学習データ記憶部61に記憶されているSHD画像信号のすべてのフレームに対して得られた評価値の、例えば総和を求め、その総和を、注目表示フォーマットについての最終的な評価値として、一時記憶する。
その後、ステップS97からステップS98に進み、制御部72は、最適な表示フォーマットの複数の候補のすべてについて、評価値を算出したかどうかを判定する。
ステップS98において、最適な表示フォーマットの複数の候補のすべてについて、まだ、評価値を算出していないと判定された場合、ステップS94に戻り、制御部72は、最適な表示フォーマットの複数の候補のうちの、まだ注目表示フォーマットとしていないものの1つを、注目表示フォーマットに新たに決定し、以下、同様の処理が繰り返される。
また、ステップS98において、最適な表示フォーマットの複数の候補のすべてについて、評価値を算出したと判定された場合、ステップS99に進み、制御部72は、最適な表示フォーマットの複数の候補のうちの、評価値が最も高い候補を、現在の仮の最適な信号フォーマットとタップ係数のセットとの組み合わせに対する最適な表示フォーマットに、新たに仮決定してリターンする。
次に、図23のフローチャートを参照して、図19のステップS39の最適タップ係数セット決定処理について詳述する。
ステップS111において、制御部72は、現在の仮の(仮決定された)最適なタップ係数のセットを基準として、最適なタップ係数のセットの複数の候補を決定する。
即ち、制御部72は、例えば、現在の仮の最適なタップ係数のセットの各タップ係数をコンポーネントとするZ次元のベクトル(この場合、クラスの総数と、1クラスあたりのタップ係数の数との積がZ)が表す、Z次元のベクトル空間の点を基準とする所定の範囲内の複数の点を選択し、その複数の点それぞれを表す複数のZ次元のベクトル(のコンポーネント)を、最適なタップ係数のセットの複数の候補として決定する。なお、最適なタップ係数のセットの複数の候補を得るために、現在の仮の最適なタップ係数のセットに対応するZ次元のベクトルを基準として、どのような範囲の、どのような点を選択するかは、あらかじめルールが決められており、制御部72は、そのルールにしたがって、現在の仮の最適なタップ係数のセットに対応するZ次元のベクトルを基準とする所定の範囲内の複数の点を選択することにより、最適なタップ係数のセットの複数の候補を決定する。
ステップS111の処理後はステップS112に進み、制御部72は、現在の仮の最適な信号フォーマットを表す信号フォーマット情報を、疑似撮影画像生成部62に供給する。これにより、疑似撮影画像生成部62は、学習データ記憶部61に記憶されているSHD画像信号の画素数を間引くこと等によって、制御部72からの信号フォーマット情報が表す信号フォーマットのSD画像信号を生成し、カメラ1(図1)が出力する撮影画像信号に相当する疑似撮影画像信号として、画像変換部73に供給して、ステップS113に進む。
ステップS113では、制御部72は、最適なタップ係数のセットの複数の候補のうちの、まだ、注目タップ係数セットとしていないものの1つを、注目タップ係数セットに決定し、その注目タップ係数セットを、係数メモリ66を制御することにより記憶させ、ステップS114に進む。
ステップS114では、画像変換部73が、図20のステップS53と同様に、疑似撮影画像生成部62から供給される疑似撮影画像信号(SD画像信号)を第1の画像信号として、その第1の画像信号を、係数メモリ66に記憶されている注目タップ係数セットとの演算によって、第2の画像信号としてのHD画像信号に変換する画像変換処理を行い、その結果得られるHD画像信号を、表示制御部68に供給する。
ステップS114の処理後は、ステップS115に進み、制御部72は、現在の仮の最適な表示フォーマットを表す表示フォーマット情報を、表示制御部68に供給する。これにより、表示制御部68は、制御部72からの表示フォーマット情報が表す表示フォーマットで、画像変換部73が出力するHD画像信号に対応するHD画像を、ディスプレイ69に表示させ、ステップS116に進む。
ステップS116では、光検出器70が、ディスプレイ69に表示されたHD画像(表示画像)としての光を検出し(光電変換し)、その光に対応する電気信号である、HD画像信号に相当する表示画像信号を、評価値算出部71に出力して、ステップS117に進む。
ステップS117では、評価値算出部71が、光検出器70からの表示画像信号、ひいては、ディスプレイ69に表示されたHD画像を評価する。
即ち、評価値算出部71は、光検出器70からの表示画像信号に対応するSHD画像信号を、学習データ記憶部61から読み出し、表示画像信号と、対応するSHD画像信号とを比較することにより、表示画像信号の評価、ひいては、ディスプレイ69に表示されたHD画像を見たユーザが感じる画質の評価としての、評価値の算出を行い、制御部72に供給する。
ここで、ステップS112、およびステップS114乃至S117の処理は、学習データ記憶部61に記憶されているSHD画像信号のすべてのフレームに対して行われる。そして、制御部72は、注目タップ係数セットにつき、学習データ記憶部61に記憶されているSHD画像信号のすべてのフレームに対して得られた評価値の、例えば総和を求め、その総和を、注目タップ係数セットについての最終的な評価値として、一時記憶する。
その後、ステップS117からステップS118に進み、制御部72は、最適なタップ係数のセットの複数の候補のすべてについて、評価値を算出したかどうかを判定する。
ステップS118において、最適なタップ係数のセットの複数の候補のすべてについて、まだ、評価値を算出していないと判定された場合、ステップS113に戻り、制御部72は、最適なタップ係数のセットの複数の候補のうちの、まだ注目タップ係数セットとしていないものの1つを、注目タップ係数セットに新たに決定し、以下、同様の処理が繰り返される。
また、ステップS118において、最適なタップ係数のセットの複数の候補のすべてについて、評価値を算出したと判定された場合、ステップS119に進み、制御部72は、最適なタップ係数のセットの複数の候補のうちの、評価値が最も高い候補を、現在の仮の最適な信号フォーマットと表示フォーマットとの組み合わせに対する最適なタップ係数のセットに、新たに仮決定してリターンする。
以上のように、図9の学習装置では、図19のステップS37において、制御部72が、最適な信号フォーマットの複数の候補として、複数の信号フォーマットを決定し、その複数の信号フォーマットそれぞれについて、疑似撮影画像生成部62が、疑似撮影画像信号を生成し、画像変換部73が、疑似撮影画像信号を、制御部72で決定されたタップ係数(現在の仮の最適なタップ係数のセット)との演算によって、HD画像信号に変換し、表示制御部68が、HD画像信号に対応するHD画像を、制御部72で決定されたある表示フォーマット(現在の仮の最適な表示フォーマット)で、ディスプレイ69に表示させ、光検出器70が、表示画像としての光を検出して、その光に対応する電気信号である表示画像信号を出力し、評価値算出部71が、表示画像信号を評価することにより、表示画像信号の評価が最も高くなる信号フォーマットを、複数の信号フォーマットの中から仮決定する最適信号フォーマット決定処理(図21)を行う。
さらに、図9の学習装置では、図19のステップS38において、制御部72が、最適な表示フォーマットの複数の候補として、複数の表示フォーマットを決定し、疑似撮影画像生成部62が、制御部72で決定された信号フォーマット(現在の仮の最適な信号フォーマット)の疑似撮影画像信号を生成し、画像変換部73が、疑似撮影画像信号を、制御部72で決定されたタップ係数(現在の仮の最適なタップ係数のセット)との演算によって、HD画像信号に変換し、複数の表示フォーマットそれぞれについて、表示制御部68が、HD画像信号に対応するHD画像を、ディスプレイ69に表示させ、光検出器70が、表示画像としての光を検出して、その光に対応する電気信号である表示画像信号を出力し、評価値算出部71が、表示画像信号を評価することにより、表示画像信号の評価が最も高くなる表示フォーマットを、複数の表示フォーマットの中から仮決定する最適表示フォーマット決定処理(図22)を行う。
また、図9の学習装置では、図19のステップS39において、制御部72が、最適なタップ係数のセットの複数の候補として、複数のタップ係数(のセット)を決定し、疑似撮影画像生成部62が、制御部72で決定された信号フォーマット(現在の仮の最適な信号フォーマット)の疑似撮影画像信号を生成し、複数のタップ係数それぞれについて、画像変換部73が、疑似撮影画像信号を、HD画像信号に変換し、表示制御部68が、HD画像信号に対応するHD画像を、制御部72で決定された表示フォーマット(現在の仮の最適な表示フォーマット)で、ディスプレイ69に表示させ、光検出器70が、表示画像としての光を検出して、その光に対応する電気信号である表示画像信号を出力し、評価値算出部71が、表示画像信号を評価することにより、表示画像信号の評価が最も高くなるタップ係数を、複数のタップ係数の中から仮決定する最適タップ係数セット決定処理(図23)を行う。
そして、図9の学習装置では、図19で説明したように、以上の最適信号フォーマット決定処理、最適表示フォーマット決定処理、および最適タップ係数セット決定処理を、評価値(ここでは、直前の最適タップ係数セット決定処理で得られる評価値)が最適化の判定用の閾値以上となるまで繰り返すことにより、ディスプレイ69に表示されるHD画像である表示画像をより高画質化する画像変換処理を行うのに用いられるタップ係数(のセット)、そのタップ係数を用いて行われる画像変換処理の対象となる撮影画像信号の信号フォーマット、および、その信号フォーマットの撮影画像信号を対象とした画像変換処理により得られるHD画像信号に対応するHD画像を表示する表示フォーマットを求める。
従って、図9の学習装置によれば、ディスプレイ69に表示される表示画像がより高画質であるとユーザが感じるタップ係数、信号フォーマット、および表示フォーマット、つまりは、図1のカメラ1と表示装置2で構成される画像処理システムの性能をより向上させる最適な(適切な)タップ係数、信号フォーマット、および表示フォーマットを求めることができる。
そして、図1のカメラ1において、図9の学習装置で得られた最適な信号フォーマットの撮影画像信号を出力するとともに、図1の表示装置2において、図9の学習装置で得られた最適なタップ係数を用いて画像変換処理を行い、さらに、その画像変換処理によって得られるHD画像を、図9の学習装置で得られた最適な表示フォーマットで表示することにより、カメラ1と表示装置2との組み合わせで画像処理システムが構成される場合に、その画像処理システム全体として、最大の性能を発揮することができる。
なお、図21の最適信号フォーマット決定処理において、現在の仮の最適な信号フォーマットを基準として、最適な信号フォーマットの複数の候補を決定するにあたり、現在の仮の最適な信号フォーマットの変形のさせ方としては、図19のステップS37乃至S39の繰り返し回数が小のときに、いわば大きく変形し、その繰り返し回数が増えるに連れ、徐々に微小な変形にする方法を採用することができる。表示フォーマットとタップ係数のセットについても同様である。
また、最適な信号フォーマットの候補について求められる評価値が、それほど大きくない値で、ほとんど増加しなくなった場合には、現在の仮の最適な信号フォーマットを、大きく変形して、最適な信号フォーマットの複数の候補を決定することができる。この場合、いわゆるローカルミニマムの問題を解消することができる。表示フォーマットとタップ係数のセットについても同様である。
次に、図24は、画像を処理する画像処理システムの第2の構成例を示している。
図24において、画像処理システムは、カメラ(ビデオカメラ)101と表示装置102とで構成されている。
カメラ101は、物体(被写体)を撮影し、その撮影によって得られる画像信号である撮影画像信号を出力する。表示装置102は、カメラ101が出力する撮影画像信号を受信し、その撮影画像信号を、撮影画像信号に対応する画像よりも高画質の画像の画像信号である高画質画像信号に変換して、その高画質画像信号に対応する画像を表示する。
なお、カメラ101は、例えば、単板式のカメラであり、ある信号フォーマットの撮影画像信号を出力するようになっている。
即ち、例えば、カメラ101において、ベイヤ配列のカラーフィルタが採用されている場合、カメラ101は、そのベイヤ配列のカラーフィルタによって得られるベイヤフォーマットの撮影画像信号を、RGB画像信号に変換することなく、そのまま出力する。
ここで、カメラ101が出力する撮影画像信号は、図1のカメラ1が出力する撮影画像信号と同様に、SD画像信号であるとし、表示装置102において、そのSD画像信号を変換することにより得られる高画質画像信号は、図1の場合と同様に、HD画像信号であるとする。
図24の画像処理システムにおいては、表示装置102が、カメラ101が出力する撮影画像信号の信号フォーマットを、例えば検出することにより取得し、その信号フォーマット用のタップ係数との演算によって、カメラ101が出力するSD画像信号である撮影画像信号を、HD画像信号に変換するようになっている。
即ち、図1の画像処理システムによれば、図9の学習装置で得られた最適な信号フォーマットの撮影画像信号を出力するカメラ1と、同じく図9の学習装置で得られた最適なタップ係数を用いて画像変換処理を行い、かつ、その画像変換処理によって得られるHD画像を、図9の学習装置で得られた最適な表示フォーマットで表示する表示装置2との組み合わせで画像処理システムが構成される場合に、その画像処理システム全体として、最大の性能を発揮することができる。
但し、例えば、表示装置2を、図9の学習装置で得られた最適な信号フォーマットではない信号フォーマットの撮影画像信号を出力するカメラと組み合わせて、画像処理システムを構成した場合に、その画像処理システムにおいて、ユーザが高画質であると感じる画像を表示することができるとは限らない。
そこで、図24では、表示装置102が、任意の信号フォーマットの撮影画像信号を出力するカメラ101との組み合わせて、画像処理システムを構成する場合でも、そのカメラ101の撮影画像信号の信号フォーマットに応じて、ユーザが高画質であると感じる画像を表示するようになっている。
即ち、図25は、図24の表示装置102の構成例を示している。
表示装置102は、画像変換部111、表示制御部112、ディスプレイ113、および信号フォーマット検出部114で構成される。
画像変換部111には、カメラ101からSD画像信号である撮影画像信号が供給されるとともに、信号フォーマット検出部114から、その撮影画像信号の信号フォーマットを表す信号フォーマット情報が供給される。また、画像変換部111は、あらかじめ行われた学習によって得られた複数の信号フォーマットそれぞれについてクラスごとのタップ係数のセットを記憶している。画像変換部111は、複数の信号フォーマットそれぞれについてのタップ係数のセットのうちの、信号フォーマット検出部114からの信号フォーマット情報が表す信号フォーマット用のタップ係数のセットを選択し、そのタップ係数との演算によって、カメラ101からの撮影画像信号であるSD画像信号を、HD画像信号に変換し、表示制御部112に供給する。
表示制御部112は、HD画像よりも高画質のSHD画像を用いて行われた学習によって決定された表示フォーマットで、画像変換部111から供給されるHD画像信号に対応するHD画像を、ディスプレイ113に表示させる表示制御を行う。
ディスプレイ113は、例えば、CRTやLCDパネル等で構成される表示手段であり、表示制御部112の制御にしたがって、画像を表示する。
信号フォーマット検出部114には、カメラ101から撮影画像信号が供給される。信号フォーマット検出部114は、カメラ101からの撮影画像信号の信号フォーマットを検出することにより取得し、その信号フォーマットを表す信号フォーマット情報を、画像変換部111に供給する。
次に、図26のフローチャートを参照して、図25の表示装置102の動作について説明する。
表示装置102には、カメラ101からのSD画像信号が供給される。表示装置102では、カメラ101からのSD画像信号が受信され、画像変換部111と信号フォーマット検出部114に供給される。
信号フォーマット検出部114は、ステップS121において、カメラ101からのSD画像信号の信号フォーマットを検出し、その信号フォーマットを表す信号フォーマット情報を、画像変換部111に供給して、ステップS122に進む。
ここで、カメラ101からのSD画像信号には、例えば、その信号フォーマットを表す信号が含まれており、信号フォーマット検出部114は、その信号に基づいて、カメラ101からのSD画像信号の信号フォーマットを検出する。
ステップS122において、画像変換部111は、信号フォーマット検出部114からの信号フォーマット情報が表す信号フォーマットに基づき、カメラ101からのSD画像信号を、例えば、後述する学習によって得られたタップ係数を用いた演算によって、HD画像信号に変換する画像変換処理を行い、その結果得られるHD画像信号を、表示制御部112に供給して、ステップS123に進む。
ステップS123では、表示制御部112が、SHD画像を用いて行われた後述する学習によって決定された表示フォーマットで、画像変換部111から供給されるHD画像信号に対応するHD画像を、ディスプレイ113に表示させる。
以上のようにして、ディスプレイ113では、HD画像が表示される。
図27は、図25の画像変換部111の構成例を示している。
なお、図中、図4の画像変換部11と対応する部分については、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜省略する。即ち、画像変換部111は、図4の画像変換部11と同様に、第1の画像信号を第2の画像信号に変換する画像変換処理を行うようになっており、タップ抽出部41および42、クラス分類部43、並びに予測部45を備える点で、図4の画像変換部11と共通する。但し、画像変換部111は、係数メモリ44に代えて、係数メモリ122が設けられているとともに、係数選択部121が新たに設けられている点で、図4の画像変換部11と異なっている。
係数選択部121には、図25の信号フォーマット検出部114から、カメラ101が出力するSD画像信号の信号フォーマットを表す信号フォーマット情報が供給される。係数選択部121は、係数メモリ122に記憶されているタップ係数のセットのうちの、信号フォーマット検出部114からの信号フォーマット情報に対応付けられているタップ係数のセットを、有効なタップ係数のセットとして選択するように、係数メモリ122を制御する。
係数メモリ122は、後述する学習によって、複数の信号フォーマットそれぞれに対してあらかじめ求められたクラスごとのタップ係数のセットを、その信号フォーマットを表す信号フォーマット情報に対応付けて記憶している。そして、係数メモリ122は、複数の信号フォーマット情報に対応付けて記憶しているタップ係数のセットから、係数選択部121の制御にしたがって有効なタップ係数のセットを選択し、その有効なタップ係数のセットのうちの、クラス分類部43から供給されるクラスコードが表すクラス、つまり、注目画素のクラスのタップ係数を読み出すことにより取得し、予測部45に出力する。
次に、図28のフローチャートを参照して、図27の画像変換部111が行う図26のステップS122の画像変換処理について説明する。
画像変換部111では、ステップS131において、係数選択部121が、信号フォーマット検出部114からの信号フォーマット情報、即ち、カメラ101が出力するSD画像信号の信号フォーマットを表す信号フォーマット情報に対応付けられているタップ係数のセットを、有効なタップ係数のセットとして選択するように、係数メモリ122を制御する。これにより、係数メモリ122は、複数の信号フォーマット情報に対応付けて記憶しているタップ係数のセットの中から、係数選択部121の制御にしたがって有効なタップ係数のセットを選択し、ステップS132に進む。
ステップS132では、タップ抽出部41が、カメラ101から供給される第1の画像信号としてのSD画像信号に対する第2の画像信号としてのHD画像信号を構成する各画素を、順次、注目画素とする。そして、タップ抽出部41と42は、カメラ101からの第1の画像信号から、注目画素についての予測タップとクラスタップとする画素の画素値を、それぞれ抽出する。予測タップは、タップ抽出部41から予測部45に供給され、クラスタップは、タップ抽出部42からクラス分類部43に供給される。
クラス分類部43は、タップ抽出部42から、注目画素についてのクラスタップを受信し、ステップS133において、そのクラスタップに基づき、注目画素をクラス分類する。さらに、クラス分類部43は、そのクラス分類の結果得られる注目画素のクラスを表すクラスコードを、係数メモリ122に出力し、ステップS134に進む。
ステップS134では、係数メモリ122が、有効なタップ係数のセットのうちの、クラス分類部43から供給されるクラスコードが表すクラスのタップ係数、即ち、注目画素のクラスのタップ係数を読み出して出力し、ステップS135に進む。係数メモリ122が出力するタップ係数は、予測部45において取得される。
ステップS135では、予測部45が、タップ抽出部41が出力した予測タップと、係数メモリ122から取得したタップ係数とを用いて、所定の予測演算としての式(1)の演算を行うことにより、注目画素の画素値、即ち、第2の画像信号の画素の画素値を求める。予測部45は、以上のようにして、第2の画像信号の画素の画素値を、例えば1フレーム分求めるごとに、その第2の画像信号であるHD画像信号を、表示制御部112(図25)に出力する。
以上のように、画像変換部111でも、図4の画像変換部11と同様に、第2の画像信号の注目画素についての予測タップとクラスタップを、第1の画像信号から抽出し、クラスタップに基づき、注目画素のクラスを求め、そのクラスのタップ係数と、予測タップとを用いた演算を行って、第2の画像信号の注目画素の画素値(の予測値)を求めることにより、第1の画像信号を第2の画像信号に変換する画像変換処理としてのクラス分類適応処理を行う。
次に、上述したように、表示装置102(図25)の表示制御部112は、HD画像よりも高画質のSHD画像を用いて行われた学習によって決定された表示フォーマットで、画像変換部111から供給されるHD画像信号に対応するHD画像を、ディスプレイ113に表示させる表示制御を行う。
図29は、表示制御部112がディスプレイ113にHD画像を表示させる表示フォーマットの学習を行う学習装置の構成例を示している。
なお、図中、図9の学習装置と対応する部分については、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜省略する。即ち、図29の学習装置は、学習データ記憶部61、表示制御部68、ディスプレイ69、光検出器70、および評価値算出部71が設けられている点で、図9の学習装置と共通するが、疑似撮影画像生成部62と画像変換部73が設けられていない点、制御部72に代えて、制御部142が設けられている点、並びに、HD画像取得部141が新たに設けられている点が、図9の学習装置と異なっている。
HD画像取得部141は、学習データ記憶部61に記憶されているSHD画像信号の各フレームの画像信号を注目SHD画像信号として選択し、その注目SHD画像信号の画素数を間引くこと等によって、1画素の画素値として、R,G,Bの3つの色成分すべてを有するRGB画像信号であるHD画像信号を生成(取得)し、表示制御部68に供給する。なお、HD画像取得部141は、例えば、図9の疑似撮影画像生成部62が疑似撮影画像信号としてのSD画像信号を生成する前に、SHD画像信号からHD画像信号を生成するのと同様にして、SHD画像信号からHD画像信号を生成する。
制御部142は、評価値算出部71からの評価値に基づき、表示制御部68が、HD画像取得部141から供給されるHD画像信号に対応するHD画像をディスプレイ69に表示する表示フォーマットを決定し、その表示フォーマットを表す表示フォーマット情報を、表示制御部68に供給する。
次に、図30のフローチャートを参照して、図29の学習装置が行う、表示フォーマットを学習する学習処理について説明する。
ステップS151において、HD画像取得部141は、学習データ記憶部61に記憶されたSHD画像信号から、RGB画像信号であるHD画像信号を生成し、表示制御部68に供給して、ステップS152に進む。
ステップS152では、制御部142は、例えば、あらかじめ定められた複数の表示フォーマットの中から、まだ、注目表示フォーマットとされていないものの1つを、注目表示フォーマットに決定し、その注目表示フォーマットを表す表示フォーマット情報を、表示制御部68に供給して、ステップS153に進む。
ここで、制御部142では、例えば、図19のステップS32で説明した、既存の複数の表示フォーマットを、あらかじめ定められた複数の表示フォーマットとして、その中から、注目表示フォーマットを決定することができる。また、制御部142では、既存の複数の表示フォーマットそれぞれを基準として、各表示フォーマットを僅かに変形して得られる1以上の表示フォーマットのすべてを、あらかじめ定められた複数の表示フォーマットとして、その中から、注目表示フォーマットを決定することもできる。
ステップS153では、表示制御部68が、制御部142からの表示フォーマット情報が表す注目表示フォーマットで、HD画像取得部141から供給されるHD画像信号に対応するHD画像を、ディスプレイ69に表示させ、ステップS154に進む。
ステップS154では、光検出器70が、ディスプレイ69に表示されたHD画像(表示画像)としての光を検出し(光電変換し)、その光に対応する電気信号である、HD画像信号に相当する表示画像信号を、評価値算出部71に出力して、ステップS155に進む。
ステップS155では、評価値算出部71が、光検出器70からの表示画像信号、ひいては、ディスプレイ69に表示されたHD画像を評価する。
即ち、評価値算出部71は、光検出器70からの表示画像信号に対応するSHD画像信号を、学習データ記憶部61から読み出し、表示画像信号と、対応するSHD画像信号とを比較することにより、表示画像信号の評価、ひいては、ディスプレイ69に表示されたHD画像を見たユーザが感じる画質の評価としての、評価値の算出を行い、制御部142に供給する。
ここで、ステップS151、並びにステップS153乃至S155の処理は、学習データ記憶部61に記憶されているSHD画像信号のすべてのフレームに対して行われる。そして、制御部142は、注目表示フォーマットにつき、学習データ記憶部61に記憶されているSHD画像信号のすべてのフレームに対して得られた評価値の、例えば総和を求め、その総和を、注目表示フォーマットについての最終的な評価値として、一時記憶する。
その後、ステップS155からステップS156に進み、制御部142は、あらかじめ定められた複数の表示フォーマットのすべてについて、評価値を算出したかどうかを判定する。
ステップS156において、あらかじめ定められた複数の表示フォーマットのすべてについて、まだ、評価値を算出していないと判定された場合、ステップS152に戻り、制御部142は、あらかじめ定められた複数の表示フォーマットのうちの、まだ注目表示フォーマットとしていないものの1つを、注目表示フォーマットに新たに決定し、以下、同様の処理が繰り返される。
また、ステップS156において、あらかじめ定められた複数の表示フォーマットのすべてについて、評価値を算出したと判定された場合、ステップS157に進み、制御部142は、あらかじめ定められた複数の表示フォーマットのうちの、評価値が最も高い表示フォーマットを、最適(適切)な表示フォーマットに決定し、表示フォーマットの学習処理を終了する。
図25の表示制御部112は、図30の学習処理によって最適な表示フォーマットに決定された表示フォーマットで、ディスプレイ113に画像を表示させる。
次に、図31は、図30の学習処理によって決定された最適(適切)な表示フォーマットと、各種の信号フォーマットとの組み合わせに対して、最適なタップ係数のセットを求める学習を行う学習装置の構成例を示している。
なお、図中、図9の学習装置と対応する部分については、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜省略する。即ち、図31の学習装置は、学習データ記憶部61、疑似撮影画像生成部62、ディスプレイ69、光検出器70、評価値算出部71、および画像変換部73が設けられている点で、図9の学習装置と共通しているが、表示制御部68と制御部72に代えて、それぞれ、表示制御部161と制御部162が設けられている点で、図9の学習装置と異なっている。
表示制御部161は、画像変換部73(の予測部67)から供給されるHD画像信号に対応するHD画像を、図30の学習処理によって決定された最適な表示フォーマットで、ディスプレイ69に表示させる。
制御部162は、疑似撮影画像生成部62に生成させる疑似撮影画像信号の信号フォーマットを決定し、その信号フォーマットを表す信号フォーマット情報を、疑似撮影画像生成部62に供給する。
また、制御部162は、評価値算出部71からの評価値に基づき、画像変換部73が画像変換処理に用いるクラスごとのタップ係数を決定し、そのタップ係数を、係数メモリ66を制御することにより、係数メモリ66に記憶させる。
次に、図32のフローチャートを参照して、図31の学習装置が行う、各種の信号フォーマットに対して、最適なタップ係数のセットを求める学習処理について説明する。
ステップS171において、制御部162は、例えば、あらかじめ定められた複数の信号フォーマットの中から、まだ、注目信号フォーマットとされていないものの1つを、注目信号フォーマットに決定し、その注目信号フォーマットを表す信号フォーマット情報を、疑似撮影画像生成部62に供給して、ステップS172に進む。
ここで、制御部162では、例えば、図19のステップS31で説明した、既存の複数の信号フォーマットを、あらかじめ定められた複数の信号フォーマットとして、その中から、注目信号フォーマットを決定することができる。また、制御部162では、既存の複数の信号フォーマットそれぞれを基準として、各信号フォーマットを僅かに変形して得られる1以上の信号フォーマットのすべてを、あらかじめ定められた複数の信号フォーマットとして、その中から、注目信号フォーマットを決定することもできる。
ステップS172では、疑似撮影画像生成部62は、学習データ記憶部61に記憶されているSHD画像信号の画素数を間引くこと等によって、制御部162からの信号フォーマット情報が表す注目信号フォーマットのSD画像信号を生成し、画像変換部73に供給して、ステップS173に進む。
ステップS173では、制御部162は、画像変換部73が画像変換処理に用いるクラスごとのタップ係数のセットを決定する。即ち、例えば、図20のステップS51で説明したように、クラスの総数をαと、各クラスのタップ係数の数をβと、タップ係数のビット数をγとすると、タップ係数のセットが取り得る場合の数は、α×β×2γ通りだけ存在するが、制御部162は、そのα×β×2γ通りのタップ係数のセットのうちの、図32の学習処理において、まだ注目タップ係数セットとしていないものの1つを、注目タップ係数セットに決定する。
そして、制御部162は、注目タップ係数セットを、係数メモリ66に供給して記憶させ、ステップS173からS174に進む。
ステップS174では、画像変換部73が、図20のステップS53と同様に、疑似撮影画像生成部62から供給される疑似撮影画像信号(SD画像信号)を第1の画像信号として、その第1の画像信号を、係数メモリ66に記憶されている注目タップ係数セットとの演算によって、第2の画像信号としてのHD画像信号に変換する画像変換処理を行い、その結果得られるHD画像信号を、表示制御部161に供給する。
ステップS174の処理後は、ステップS175に進み、表示制御部161は、図30の学習処理によって決定された最適な表示フォーマットで、画像変換部73が出力するHD画像信号に対応するHD画像を、ディスプレイ69に表示させ、ステップS176に進む。
ステップS176では、光検出器70が、ディスプレイ69に表示されたHD画像(表示画像)としての光を検出し(光電変換し)、その光に対応する電気信号である、HD画像信号に相当する表示画像信号を、評価値算出部71に出力して、ステップS177に進む。
ステップS177では、評価値算出部71が、光検出器70からの表示画像信号に対応するSHD画像信号を、学習データ記憶部61から読み出し、表示画像信号と、対応するSHD画像信号とを比較することにより、表示画像信号の評価、ひいては、ディスプレイ69に表示されたHD画像を見たユーザが感じる画質の評価としての、評価値の算出を行い、制御部162に供給する。
ここで、ステップS172、およびステップS174乃至S177の処理は、学習データ記憶部61に記憶されているSHD画像信号のすべてのフレームに対して行われる。そして、制御部162は、注目タップ係数セットにつき、学習データ記憶部61に記憶されているSHD画像信号のすべてのフレームに対して得られた評価値の、例えば総和を求め、その総和を、注目タップ係数セットについての最終的な評価値として、一時記憶する。
その後、ステップS177からステップS178に進み、制御部162は、タップ係数のセットが取り得るα×β×2γ通りの値のすべてについて、評価値を算出したかどうかを判定する。
ステップS178において、タップ係数のセットが取り得るα×β×2γ通りの値のすべてについて、まだ、評価値を算出していないと判定された場合、即ち、α×β×2γ通りのタップ係数のセットの中に、図32の学習処理において、まだ注目タップ係数セットとしていないものがある場合、ステップS173に戻り、制御部162は、α×β×2γ通りのタップ係数のセットのうちの、図32の学習処理において、まだ注目タップ係数セットとしていないものの1つを、注目タップ係数セットに新たに決定し、以下、同様の処理が繰り返される。
また、ステップS178において、タップ係数のセットが取り得るα×β×2γ通りの値のすべてについて、評価値を算出したと判定された場合、ステップS179に進み、制御部162は、α×β×2γ通りのタップ係数のセットのうちの、評価値が最も高いタップ係数のセットを、図30の学習処理によって決定された最適(適切)な表示フォーマットと、注目信号フォーマットとの組み合わせに対して、最適なタップ係数のセットに決定し、注目信号フォーマットを表す信号フォーマット情報と対応付けて記憶して、ステップS180に進む。
ステップS180では、制御部162は、例えば、あらかじめ定められた複数の信号フォーマットのすべてを、注目信号フォーマットとして、最適なタップ係数のセットを決定したかどうかを判定する。
ステップS180において、あらかじめ定められた複数の信号フォーマットのすべてに対して、まだ、最適なタップ係数のセットが決定されていないと判定された場合、ステップS171に戻り、制御部162は、あらかじめ定められた複数の信号フォーマットのうちの、まだ、注目信号フォーマットとしていないものの1つを、新たに、注目信号フォーマットに決定して、以下、同様の処理が繰り返される。
また、ステップS180において、あらかじめ定められた複数の信号フォーマットのすべてに対して、最適なタップ係数のセットが決定されたと判定された場合、図31の学習装置は、図32の学習処理を終了する。
表示装置102の画像変換部111(図25)においては、図32の学習処理によって、あらかじめ定められた複数の信号フォーマットのそれぞれに対して得られた最適なタップ係数のセットを、その信号フォーマットを表す信号フォーマット情報と対応付けて、係数メモリ122(図27)に記憶している。
表示装置102では、上述したように、信号フォーマット検出部114において、カメラ101からのSD画像信号の信号フォーマットが取得され、画像変換部111において、その信号フォーマットを表す信号フォーマット情報に対応付けられているタップ係数のセットを用いた画像変換処理によって、カメラ101からのSD画像信号が、図30の学習処理によって得られた最適な表示フォーマットで表示したときに、ユーザが高画質であると感じるHD画像信号に変換される。そして、表示制御部112において、画像変換部111の画像変換処理によって得られたHD画像信号に対応するHD画像が、図30の学習処理によって得られた最適な表示フォーマットで表示される。
従って、表示装置102が、(図32の学習処理において用いられるあらかじめ定められた複数の信号フォーマットに中の)任意の信号フォーマットの撮影画像信号を出力するカメラ101との組み合わせて、画像処理システムを構成する場合でも、そのカメラ101の撮影画像信号の信号フォーマットに応じて、ユーザが高画質であると感じる画像を表示することができる。
次に、図33は、画像を処理する画像処理システムの第3の構成例を示している。
図33において、画像処理システムは、カメラ(ビデオカメラ)201と表示装置202とで構成されている。
カメラ201は、物体(被写体)を撮影し、その撮影によって得られる画像信号である撮影画像信号を出力する。表示装置202は、カメラ201が出力する撮影画像信号を受信し、その撮影画像信号を、撮影画像信号に対応する画像よりも高画質の高画質画像信号であって、かつ、撮影画像信号に対応する画像を拡大した拡大高画質画像信号に変換して、その拡大高画質画像信号に対応する画像、即ち、撮影画像信号に対応する画像を拡大した拡大画像であって、高画質の拡大画像を表示する。
なお、カメラ201は、撮影画像信号として、例えば、RGB画像信号を出力する。
ここで、カメラ201が出力する撮影画像信号は、図1のカメラ1が出力する撮影画像信号と同様に、SD画像信号であるとし、そのSD画像信号を変換することにより得られる拡大高画質画像信号は、図1の場合と同様に、HD画像信号であるとする。
図34は、図33の表示装置202の構成例を示している。
表示装置202は、前処理部211、画像変換部212、表示制御部213、およびディスプレイ214で構成される。
前処理部211には、カメラ201からSD画像信号が供給される。前処理部211は、カメラ201からのSD画像信号に対して、そのSD画像信号に対応する画像を拡大するのに適した前処理を施し、その前処理の結果得られるSD画像信号(以下、適宜、前処理後SD画像信号ともいう)を、画像変換部212に供給する。
画像変換部212は、前処理部211からの前処理後SD画像信号を、第1の画像信号とするとともに、その前処理後SD画像信号に前処理を施す前のSD画像信号に対応する画像を拡大したHD画像の拡大画像(以下、適宜、拡大HD画像ともいう)に対応するHD画像信号(以下、適宜、拡大HD画像信号ともいう)を、第2の画像信号として、あらかじめ行われた学習によって得られたタップ係数との演算によって、第1の画像信号としての前処理後SD画像信号を、第2の画像信号としての拡大HD画像信号に変換し、表示制御部213に供給する。
表示制御部213は、既存の表示フォーマット、あるいは、図29の学習装置において図30の学習処理が行われることにより決定された表示フォーマットなどの所定の表示フォーマットで、画像変換部212から供給される拡大HD画像信号に対応する拡大HD画像を、ディスプレイ214に表示させる表示制御を行う。
ディスプレイ214は、例えば、CRTやLCDパネル等で構成される表示手段であり、表示制御部213の制御にしたがって、画像(拡大HD画像)を表示する。
次に、図35は、図33の前処理部211の構成例を示している。
前処理部211は、例えば、前処理タップ抽出部221、前処理演算部222、および係数メモリ223から構成されている。
前処理タップ抽出部221は、カメラ201(図33)からのSD画像信号に前処理を施して得ようとする前処理後SD画像信号を構成する画素を、順次、注目画素とし、さらに、その注目画素の画素値を求めるのに用いる複数の画素の画素値である前処理タップを、カメラ201からのSD画像信号から抽出する。
具体的には、前処理タップ抽出部221は、注目画素に対応する、カメラ201からのSD画像信号の画像の位置(例えば、注目画素の位置に映っているのと同一の被写体の部分が映っている、カメラ201からのSD画像信号の画像上の位置)に対して、空間的または時間的に近い位置関係にある複数の画素(例えば、注目画素に対応する、カメラ201からのSD画像信号の画像上の位置に最も近い画素と、その画素に空間的に隣接する画素など)の画素値を、前処理タップとして抽出する。
そして、前処理タップ抽出部221は、注目画素に対して得た前処理タップを、前処理演算部222に供給する。
前処理演算部222は、係数メモリ223に記憶されている1つまたは複数の係数によって定義される所定の前処理用の関数の演算を、前処理タップ抽出部221から供給される前処理タップとしての画素値を引数として行い、その前処理用の関数の演算結果を、前処理後SD画像信号の注目画素の画素値として出力する。
係数メモリ223は、後述する学習によってあらかじめ求められている、前処理用の関数を定義する係数(以下、適宜、前処理係数という)のセットを記憶している。
ここで、前処理用の関数f()として、例えば、線形一次式を採用することとすると、前処理用の関数f(x1,x2,・・・,xM)は、式f(x1,x2,・・・,xM)=p1x1+p2x2+・・・+pMxMで表される。但し、x1,x2,・・・,xMは、注目画素についての前処理タップとしての、カメラ201からのSD画像信号の複数の画素(M個の画素)の画素値を表し、p1,p2,・・・,pMは、係数メモリ233に記憶されている、前処理用の関数f()を定義する係数のセットを表す。
次に、図36は、図34の画像変換部212の構成例を示している。
なお、図中、図4の画像変換部11と対応する部分については、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜省略する。即ち、図36の画像変換部212は、タップ抽出部41,42、クラス分類部43、および予測部45が設けられている点で、図4の画像変換部11と共通するが、係数メモリ44に代えて、係数メモリ231が設けられている点で、図4の画像変換部11と相違している。
係数メモリ231には、係数メモリ44に記憶されているタップ係数のセットとは別の、後述する学習によって得られたタップ係数のセットが記憶されている。
画像変換部212では、係数メモリ231に記憶されているタップ係数のセットを用いて画像変換処理が行われ、これにより、前処理後SD画像信号が、拡大HD画像信号に変換される。
即ち、画像変換部212では、前処理部211からの前処理後SD画像信号を、第1の画像信号とするとともに、その前処理後SD画像信号に前処理を施す前のSD画像信号を拡大した拡大HD画像信号を、第2の画像信号として、タップ抽出部41が、第2の画像信号としての拡大HD画像信号の画素を、順次、注目画素とし、その注目画素について、第1の画像信号としての前処理後SD画像信号から、予測タップとする画素の画素値を抽出して、予測部45に供給する。さらに、タップ抽出部42が、注目画素について、第1の画像信号としての前処理後SD画像信号から、クラスタップとする画素の画素値を抽出し、クラス分類部43に供給する。
クラス分類部43は、タップ抽出部42からのクラスタップに基づき、注目画素のクラスを求めるクラス分類を行い、その結果得られる注目画素のクラス(を表すクラスコード)を、係数メモリ231に供給する。係数メモリ231は、クラス分類部43からのクラスに対応して、そのクラスのタップ係数を読み出して、予測部45に出力する。
予測部45は、タップ抽出部41からの予測タップと、係数メモリ231からのタップ係数とを用いて、例えば、上述した式(1)の演算を行い、これにより、第2の画像信号としての拡大HD画像信号の注目画素の画素値を求める(予測する)。
次に、図37のフローチャートを参照して、図34の表示装置202の動作について説明する。
表示装置202には、カメラ201からのSD画像信号が供給される。表示装置202では、カメラ201からのSD画像信号が受信され、前処理部211に供給される。
前処理部211は、ステップS201において、カメラ201からのSD画像信号に対して前処理を施し、その前処理の結果得られる前処理後SD画像信号を出力する。
即ち、前処理部211(図35)では、前処理タップ抽出部221が、カメラ201からのSD画像信号に前処理を施して得ようとする前処理後SD画像信号を構成する画素を、順次、注目画素とし、さらに、その注目画素の画素値を求めるのに用いる複数の画素の画素値である前処理タップを、カメラ201からのSD画像信号から抽出して、前処理演算部222に供給する。
前処理演算部222は、係数メモリ223に記憶されている前処理係数によって定義される前処理用の関数の演算を、前処理タップ抽出部221からの前処理タップとしての画素値を引数として行い、その前処理用の関数の演算結果を、前処理後SD画像信号の注目画素の画素値として出力する。
以上のようにして、前処理部211が出力する前処理後SD画像信号は、画像変換部212に供給される。
画像変換部212は、ステップS202において、前処理部211からの前処理後SD画像信号を、係数メモリ231(図36)に記憶された、後述する学習によって得られたタップ係数を用いた演算によって、カメラ201が出力するSD画像信号を拡大し、かつ高画質にした拡大HD画像信号に変換する画像変換処理を行い、その結果得られる拡大HD画像信号を、表示制御部213に供給して、ステップS203に進む。
ステップS203では、表示制御部213が、所定の表示フォーマットで、画像変換部212から供給される拡大HD画像信号に対応する拡大HD画像を、ディスプレイ214に表示させる。
以上のようにして、ディスプレイ214では、拡大HD画像が表示される。
図34の表示装置202では、上述したように、画像変換部212において、前処理部211でカメラ201が出力するSD画像信号に前処理を施すことにより得られる前処理後SD画像信号を第1の画像信号とするとともに、カメラ201が出力するSD画像信号を拡大し、かつ高解像度にした拡大HD画像信号を第2の画像信号として、第1の画像信号を第2の画像信号に変換する画像変換処理が行われる。
ここで、画像変換部212では、前処理部211が出力する前処理後SD画像信号ではなく、カメラ201が出力するSD画像信号そのものを第1の画像信号として画像変換処理を行い、第2の画像信号としての拡大HD画像信号を得ることもできる。
しかしながら、第2の画像信号としての拡大HD画像信号を得る画像変換処理において第1の画像信号とする画像信号を、カメラ201が出力するSD画像信号そのものとすることが、必ずしも適切であるとは限らない。
即ち、カメラ201が出力するSD画像信号そのものではなく、そのSD画像信号に何らかの処理を施し、その結果得られる画像信号を第1の画像信号として、画像変換処理を行った方が、ユーザがより高画質であると感じる拡大HD画像信号を得ることができる可能性がある。
そこで、図34の表示装置202では、画像変換部212の前段に設けられた前処理部211において、カメラ201からのSD画像信号に対して、そのSD画像信号を拡大し、かつ高画質にするのに適した前処理、つまり、ユーザがより高画質であると感じる拡大HD画像信号を画像変換処理によって得るのに適した画像信号に、カメラ201からのSD画像信号を変換する前処理が行われる。
次に、前処理部211(図35)では、上述したように、前処理タップ抽出部221において、注目画素の画素値を求めるのに用いる、注目画素と所定の位置関係(タップ構造)にある複数の画素の画素値である前処理タップが、カメラ201からのSD画像信号から抽出される。そして、注目画素とどのような位置関係にある画素を、前処理タップとするか、つまり、前処理タップとなる画素の注目画素に対する位置関係(タップ構造)は、学習によって求められる。
さらに、前処理部211では、前処理演算部222において、係数メモリ223に記憶されている前処理係数によって定義される前処理用の関数の演算が、前処理タップとしての画素値を引数として行われることにより、注目画素の画素値(前処理後SD画像信号)が求められるが、前処理用の関数を定義する前処理係数も、学習によって求められる。
また、画像変換部212(図34)では、前処理部211で得られた前処理後SD画像信号を、タップ係数との演算によって、拡大HD画像信号に変換する画像変換処理が行われるが、この拡大HD画像信号を得るための画像変換処理に用いられるタップ係数(以下、適宜、拡大用タップ係数ともいう)も、学習によって求められる。
図38は、前処理タップ抽出部221(図35)で得られる前処理タップのタップ構造、前処理演算部22で演算される前処理用の関数を定義する前処理係数、および、拡大用タップ係数を学習する(求める)学習装置の構成例を示している。
図38の学習装置は、学習データ記憶部251、学習対データ生成部252、制御部253、評価値算出部254、学習部255および256から構成されている。
学習データ記憶部251は、前処理タップのタップ構造、前処理係数、および、拡大用タップ係数の学習に用いられる学習データとして、例えば、SHD画像信号(SHD画像)を記憶している。
学習対データ生成部252は、学習データ記憶部251に記憶されている学習データから、図34の表示装置202の前処理部211に供給されるSD画像信号に相当するSD画像信号と、そのSD画像信号を拡大した拡大HD画像信号(図34の表示装置202の画像変換部212が出力する拡大HD画像信号に相当するHD画像信号)とを生成する。
ここで、ある入力信号に対する理想的な出力信号を、教師信号というとともに、その教師信号を得るために与えられる入力信号を、生徒信号ということとすると、学習対データ生成部252は、生徒信号としてのSD画像信号と、そのSD画像信号を拡大した、教師信号としての拡大HD画像信号とを生成する。
具体的には、学習対データ生成部252は、学習データ記憶部251に記憶されている学習データとしてのSHD画像信号のフレームを、順次、注目フレームとし、例えば、注目フレームの画素を、その間引く画素の数を変えて間引くことにより、生徒信号としてのSD画像信号を生成するとともに、そのSD画像信号を拡大した、そのSD画像信号よりも画素数の多い教師信号としての拡大HD画像信号とを生成する。
そして、学習対データ生成部252は、生徒信号としてのSD画像信号と、そのSD画像信号を拡大した、教師信号としての拡大HD画像信号とのセットを、学習対データとして、評価値算出部254、学習部255および256に供給する。
制御部253は、例えば、評価値算出部254から供給される、学習部255で得られた拡大HD画像信号の評価に基づき、学習部255および256を制御する。
評価値算出部254は、学習部255(の画像変換部262を構成する予測部285)が出力する拡大HD画像信号を評価し、その評価の結果を、制御部253に供給する。
即ち、評価値算出部254は、例えば、学習部255が出力する拡大HD画像信号と、学習対データ生成部252から供給される学習対データの、学習部255が出力する拡大HD画像信号に変換された生徒信号とセットになっている教師信号としての拡大HD画像信号とを比較することにより、学習部255が出力する拡大HD画像信号の、教師信号に対する、いわば近さ(一致している度合い)を表す評価値を算出し、制御部72に供給する。
ここで、評価値算出部254が算出する評価値としては、例えば、学習部255が出力する拡大HD画像信号と、学習対データ生成部252から供給される学習対データの教師信号としての拡大HD画像信号との同一位置の画素の画素値どうしの自乗誤差の総和に反比例する値などを採用することができる。
この場合、評価値算出部254では、学習部255が出力する拡大HD画像信号と、学習対データ生成部252から供給される学習対データの教師信号としての拡大HD画像信号との同一位置の画素の画素値どうしの自乗誤差が、学習対データ生成部252で生成される学習対データを構成する教師信号としての拡大HD画像信号のすべての画素について求められ、それらの自乗誤差の総和に反比例する値が、評価値として求められる。
学習部255は、前処理部261と画像変換部262で構成される。
前処理部261は、前処理タップ抽出部271、前処理演算部272、および係数メモリ273から構成され、制御部253の制御にしたがい、図34の表示装置202を構成する前処理部211と同様の処理を行う。
即ち、前処理タップ抽出部271は、学習対データ生成部252から供給される学習対データのうちの生徒信号としてのSD画像信号に前処理を施して得られる前処理後SD画像信号(この前処理後SD信号は仮想的に想定される)を構成する画素を、順次、注目画素とし、その注目画素の画素値を求めるのに用いる複数の画素の画素値である前処理タップを、学習対データ生成部252からの生徒信号(SD画像信号)から抽出して、前処理演算部272に供給する。
ここで、前処理タップ抽出部271は、制御部253からの制御にしたがったタップ構造の前処理タップを抽出する。即ち、前処理タップ抽出部271において得られる前処理タップを、注目画素とどのような位置関係にある画素(の画素値)とするかは、制御部253によって制御される。
前処理演算部272は、図35の前処理演算部222と同様に、係数メモリ273に記憶されている前処理係数によって定義される前処理用の関数の演算を、前処理タップ抽出部271から供給される前処理タップとしての画素値を引数として行い、その前処理用の関数の演算結果を、前処理後SD画像信号の注目画素の画素値として、画像変換部262に供給する。
係数メモリ273は、制御部253から供給される前処理係数を(上書きする形で)記憶する。
画像変換部262は、タップ抽出部281,282、クラス分類部283、係数メモリ284、および予測部285から構成され、制御部253の制御にしたがい、図34の表示装置202を構成する画像変換部212と同様の処理(タップ係数のセットを用いた画像変換処理)を行う。
即ち、画像変換部262では、前処理部261(の前処理演算部272)からの前処理後SD画像信号を、第1の画像信号とするとともに、その前処理後SD画像信号に前処理を施す前のSD画像信号を拡大した拡大HD画像信号を、第2の画像信号として、タップ抽出部281は、第2の画像信号としての拡大HD画像信号の画素を、順次、注目画素とし、その注目画素について、第1の画像信号としての前処理後SD画像信号から、予測タップとする画素の画素値を抽出して、画像変換部212(図36)のタップ抽出部41で得られるのと同一のタップ構造の予測タップを、予測部285に供給する。
タップ抽出部282は、注目画素について、第1の画像信号としての前処理後SD画像信号から、クラスタップとする画素の画素値を抽出し、画像変換部212のタップ抽出部42で得られるのと同一のタップ構造のクラスタップを、クラス分類部283に供給する。
クラス分類部283は、タップ抽出部282からのクラスタップに基づき、画像変換部212のクラス分類部43が行うのと同様のクラス分類を行い、その結果得られる注目画素のクラスを、係数メモリ284に供給する。
係数メモリ284は、制御部253からの制御にしたがい、その制御部253から供給されるタップ係数のセットを(上書きする形で)記憶し、クラス分類部283からのクラスに対応して、そのクラスのタップ係数を読み出して、予測部285に出力する。
予測部285は、タップ抽出部281からの予測タップと、係数メモリ284からのタップ係数とを用いて、画像変換部212の予測部45が行うのと同様の演算を行い、これにより、第2の画像信号としての拡大HD画像信号の注目画素の画素値を求めて(予測して)、評価値算出部254に供給する。
学習部256は、前処理部301とタップ係数学習部302とから構成される。
前処理部301は、前処理タップ抽出部311、前処理演算部312、および係数メモリ313から構成され、制御部253の制御にしたがい、前処理部261、ひいては、図34の表示装置202を構成する前処理部211と同様の処理を行う。
即ち、前処理タップ抽出部311は、前処理タップ抽出部271と同様に、学習対データ生成部252から供給される学習対データのうちの生徒信号としてのSD画像信号に前処理を施して得られる前処理後SD画像信号を構成する画素を、順次、注目画素とし、その注目画素の画素値を求めるのに用いる複数の画素の画素値である前処理タップを、学習対データ生成部252からの生徒信号(SD画像信号)から抽出して、前処理演算部312に供給する。
ここで、前処理タップ抽出部311は、制御部253からの制御にしたがったタップ構造の前処理タップを抽出する。即ち、前処理タップ抽出部311において得られる前処理タップを、注目画素とどのような位置関係にある画素(の画素値)とするかは、制御部253によって制御される。
前処理演算部312は、前処理演算部272と同様に、係数メモリ313に記憶されている前処理係数によって定義される前処理用の関数の演算を、前処理タップ抽出部311から供給される前処理タップとしての画素値を引数として行い、その前処理用の関数の演算結果を、前処理後SD画像信号の注目画素の画素値として、タップ係数学習部302に供給する。
係数メモリ313は、制御部253から供給される前処理係数を(上書きする形で)記憶する。
タップ係数学習部302は、タップ抽出部321,322、クラス分類部323、正規方程式生成部324、およびタップ係数算出部325から構成され、上述した正規方程式を用いる学習方法、つまり、式(8)の正規方程式を、クラスごとにたてて解く学習方法による学習を行うことにより、クラスごとのタップ係数を求める。
即ち、タップ係数学習部302では、タップ抽出部321は、学習対データ生成部252から供給される学習対データのうちの教師信号としての拡大HD画像信号の画素を、順次、注目画素として、その注目画素について、前処理部301(の前処理演算部312)からの前処理後SD画像信号から、予測タップとする画素の画素値を抽出し、タップ抽出部281で得られるのと同一のタップ構造の予測タップを、正規方程式生成部324に供給する。
タップ抽出部322は、注目画素について、前処理部301(の前処理演算部312)からの前処理後SD画像信号から、クラスタップとする画素の画素値を抽出し、タップ抽出部282で得られるのと同一のタップ構造のクラスタップを、クラス分類部323に供給する。
クラス分類部323は、タップ抽出部322から供給されるクラスタップに基づき、クラス分類部283と同様にして、注目画素をクラス分類し、その結果得られる注目画素のクラスを、正規方程式生成部324に供給する。
正規方程式生成部324は、学習対データ生成部252から供給される学習対データの教師信号としての拡大HD画像信号のうちの、注目画素(の画素値)ykと、タップ抽出部321から供給される注目画素についての予測タップを構成する画素(の画素値)xn,kとを対象とした足し込みを、クラス分類部323から供給されるクラスコードごとに行う。
即ち、正規方程式生成部324は、クラス分類部323から供給されるクラスごとに、タップ抽出部321から供給される注目画素についての予測タップを構成する画素(以下、適宜、予測タップ画素ともいう)xn,kを用い、式(8)の左辺の行列における予測タップ画素どうしの乗算(xn,kn',k)と、サメーション(Σ)に相当する演算を行う。
さらに、正規方程式生成部324は、やはり、クラス分類部323から供給されるクラスごとに、予測タップ画素xn,kと拡大HD画像信号の画素(注目画素)ykを用い、式(8)の右辺のベクトルにおける、予測タップ画素xn,kおよび注目画素ykの乗算(xn,kk)と、サメーション(Σ)に相当する演算を行う。
即ち、正規方程式生成部324は、前回、注目画素とされた拡大HD画像信号の画素(以下、適宜、拡大HD画素ともいう)について求められた式(8)における左辺の行列のコンポーネント(Σxn,kn',k)と、右辺のベクトルのコンポーネント(Σxn,kk)を、その内蔵するメモリ(図示せず)に記憶している。
そして、正規方程式生成部324は、メモリに記憶している行列のコンポーネント(Σxn,kn',k)に対して、新たに注目画素とされた拡大HD画素についての予測タップを構成する予測タップ画素xn,k+1を用いて計算される、対応するコンポーネントxn,k+1n',k+1を足し込む(式(8)における左辺の行列内のサメーションで表される加算を行う)とともに、メモリに記憶しているベクトルのコンポーネント(Σxn,kk)に対して、新たに注目画素とされた拡大HD画素について、その拡大HD画素yk+1および予測タップ画素xn,k+1を用いて計算される、対応するコンポーネントxn,k+1k+1を足し込む(式(8)における右辺のベクトル内のサメーションで表される加算を行う)。
正規方程式生成部324は、学習対データ生成部252から供給される学習対データの教師信号としての拡大HD画像信号の画素すべてを注目画素として、上述の足し込みを行うことにより、各クラスについて、式(8)に示した正規方程式をたてると、その正規方程式を、タップ係数算出部325に供給する。
タップ係数算出部325は、正規方程式生成部324から供給される各クラスについての正規方程式を解くことにより、各クラスについて、最適なタップ係数(式(4)の自乗誤差の総和Eを最小にするタップ係数)wnを求め、制御部253に供給する。
次に、図39のフローチャートを参照して、図38の学習装置が行う、前処理タップのタップ構造、前処理係数、および、拡大用タップ係数を学習する学習処理について説明する。
まず最初に、ステップS211において、学習対データ生成部252は、学習データ記憶部251に記憶されている学習データから、図34の表示装置202の前処理部211に供給されるSD画像信号に相当するSD画像信号と、そのSD画像信号を拡大した拡大HD画像信号(図34の表示装置202の画像変換部212が出力する拡大HD画像信号に相当するHD画像信号)とを生成する。そして、学習対データ生成部252は、そのSD画像信号と拡大HD画像信号とを、例えばフレームごとに対応付け、学習対データとして、評価値算出部254、学習部255および256に供給する。
その後、ステップS211からステップS212に進み、制御部253は、複数の初期タップ構造の中から、注目タップ構造とする初期タップ構造Dmを決定し、その注目タップ構造Dmを表すタップ構造情報を、前処理部301の前処理タップ抽出部311に供給して、ステップS213に進む。
即ち、図38の学習装置には、例えば、注目画素の位置に最も近い画素を中心とする横×縦が3×3の画素や、注目画素の位置に最も近い画素を中心として横方向に並ぶ9画素と縦方向に並ぶ5画素などといったような、前処理タップの複数のタップ構造が、学習処理の最初に用いる初期タップ構造として設定(決定)されており、制御部253は、複数の初期タップ構造それぞれを表すタップ構造情報を、内蔵するメモリ(図示せず)に記憶している。そして、制御部253は、内蔵するメモリに記憶している複数のタップ構造情報が表す複数の初期タップ構造のうちの、まだ注目タップ構造としていないものの1つを注目タップ構造Dmに決定(設定)し、その注目タップ構造Dmを表すタップ構造情報を、前処理タップ抽出部311に供給する。
ここで、Dmは、例えば、複数の初期タップ構造のうちのm番目の初期タップ構造を表す。
ステップS213では、制御部253は、前処理部301が前処理に用いる前処理係数のセットである注目前処理係数セットEnを決定する。即ち、例えば、注目タップ構造Dmの前処理タップを構成する画素(の画素値)の数をXとするとともに、前処理係数のビット数をYとすると、注目タップ構造Dmの前処理タップに対して前処理係数のセットが取り得る場合の数は、X×2Y通りだけ存在するが、制御部253は、そのX×2Y通りの前処理係数のセットのうちの、まだ注目前処理係数セットとしていないものの1つ(1セット)を、注目前処理係数セットEnに決定する。
そして、制御部253は、注目前処理係数セットEnを、前処理部301の係数メモリ313に供給して記憶させ、ステップS213からステップS214に進む。
ステップS214では、学習装置(図38)において、注目タップ構造Dmと注目前処理係数セットEnとの組み合わせについて、仮の最適な拡大用タップ係数のセット(式(1)の演算で用いられる、各クラスのタップ係数(x1,x2,・・・,xN)のセット)Fm,nが決定される。
即ち、ステップS214では、学習部256において、注目タップ構造Dmの前処理タップと、注目前処理係数セットEnとを用い、SD画像信号に対して前処理を施すことにより得られる前処理後SD画像信号を第1の画像信号として、拡大用タップ係数のセットを用いた画像変換処理を行うことにより得られる、画素値としてのR,G,Bの各成分を有する画素からなる第2の画像信号としての拡大HD画像信号と、学習対データ生成部252で生成された学習対データの教師信号としての拡大HD画像信号との自乗誤差の総和を最も小さくする拡大用タップ係数のセットが、最適な拡大用タップ係数のセットFm,nとして求められ、制御部253に供給される。
そして、ステップS214からステップS215に進み、制御部253は、注目タップ構造Dmの前処理タップに対して取り得るX×2Y通りの前処理係数のセットのすべてを、注目前処理係数セットとしたかどうかを判定する。
ステップS215において、注目タップ構造Dmの前処理タップに対して取り得るX×2Y通りの前処理係数のセットのすべてを、まだ、注目前処理係数セットとしていないと判定された場合、ステップS213に戻り、制御部253は、注目タップ構造Dmの前処理タップに対して取り得るX×2Y通りの前処理係数のセットのうちの、まだ、注目前処理係数セットとしていないものの1つを、新たに、注目前処理係数セットに決定して、同様の処理を繰り返す。
また、ステップS215において、注目タップ構造Dmの前処理タップに対して取り得るX×2Y通りの前処理係数のセットのすべてを、注目前処理係数セットとしたと判定された場合、ステップS216に進み、制御部253は、内蔵するメモリに記憶されている複数のタップ構造情報が表す複数の初期タップ構造のすべてを、注目タップ構造としたかどうかを判定する。
ステップS216において、複数の初期タップ構造のすべてが、まだ、注目タップ構造とされていないと判定された場合、ステップS212に戻り、制御部253は、複数の初期タップ構造のうちの、まだ、注目タップ構造としていない初期タップ構造の1つを、注目タップ構造に新たに決定し、同様の処理を繰り返す。
また、ステップS216において、複数の初期タップ構造のすべてが、注目タップ構造とされたと判定された場合、即ち、複数の初期タップ構造それぞれと、各初期タップ構造の前処理タップに対して取り得る複数の前処理係数セットそれぞれとの組み合わせすべてについて、ステップS214で最適なタップ係数のセットが求められた場合、ステップS217に進み、制御部253は、初期タップ構造および前処理係数セットと、その初期タップ構造および前処理係数セットの組み合わせについての最適な拡大用タップ係数のセットとの組み合わせの中から、最適なタップ構造、前処理係数セット、および拡大用タップ係数のセットの組み合わせを、仮に決定する(仮決定する)。
ステップS217において、最適なタップ構造、前処理係数セット、および拡大用タップ係数のセットの組み合わせが仮決定された後は、ステップS218に進み、現在の仮の最適な前処理係数セットと拡大用タップ係数のセットとの組み合わせについて、最適なタップ構造を仮決定する最適タップ構造決定処理が行われ、ステップS219に進む。
ステップS219では、現在の仮の最適なタップ構造と拡大用タップ係数のセットとの組み合わせについて、最適な前処理係数セットを仮決定する最適前処理係数セット決定処理が行われ、ステップS220に進む。
ステップS220では、現在の仮の最適なタップ構造と前処理係数セットとの組み合わせについて、最適な拡大用タップ係数のセットを仮決定する最適タップ係数セット決定処理が行われ、ステップS221に進む。
ステップS221では、制御部253が、直前のステップS218で求められた現在の仮の最適なタップ構造、直前のステップS219で求められた現在の仮の最適な前処理係数セット、および直前のステップS220で求められた現在の仮の最適な拡大用タップ係数のセットの組み合わせが、最適化されたものであるかどうかを判定する。
即ち、直前のステップS220の最適タップ係数セット決定処理では、現在の仮の最適なタップ構造と前処理係数セットとの組み合わせについて、評価値算出部254が算出する評価値を最大にする拡大用タップ係数のセットが、最適な拡大用タップ係数のセットとして仮決定されるが、ステップS221では、例えば、その最適な拡大用タップ係数のセットについての評価値が、あらかじめ定められた最適化の判定用の閾値以上である(より大きい)かどうかによって、現在の仮の最適なタップ構造、現在の仮の最適な前処理係数セット、および現在の仮の最適な拡大用タップ係数のセットの組み合わせが、最適化されたものであるかどうかが判定される。
ステップS221において、現在の仮の最適なタップ構造、現在の仮の最適な前処理係数セット、および現在の仮の最適な拡大用タップ係数のセットの組み合わせが、最適化されたものでないと判定された場合、即ち、直前のステップS220で求められた現在の仮の最適な拡大用タップ係数のセットについての評価値が、最適化の判定用の閾値以上でない場合、ステップS218に戻り、同様の処理が繰り返される。
また、ステップS221において、現在の仮の最適なタップ構造、現在の仮の最適な前処理係数セット、および現在の仮の最適な拡大用タップ係数のセットの組み合わせが、最適化されたものであると判定された場合、即ち、直前のステップS220で求められた現在の仮の最適なタップ係数のセットについての評価値が、最適化の判定用の閾値以上である場合、制御部253は、現在の仮の最適なタップ構造、現在の仮の最適な前処理係数セット、および現在の仮の最適な拡大用タップ係数のセットの組み合わせを、最適なタップ構造、前処理係数セット、およびタップ係数のセットの組み合わせに最終的に決定し(最終決定し)、学習処理を終了する。
図34の表示装置202において、前処理部211は、図39の学習処理によって最終決定された最適なタップ構造の前処理タップと、最適な前処理係数セットとを用いて、カメラ201からのSD画像信号に前処理を施し、その結果得られる前処理後SD画像信号を出力する。さらに、画像変換部213は、図39の学習処理によって最終決定された最適な拡大用タップ係数のセットを用いて、前処理部211が出力する前処理後SD画像信号を、拡大HD画像信号に変換する画像変換処理を行う。
従って、前処理部211が出力する前処理後SD画像信号のS/N等はともかく、画像変換部212では、学習対データの教師信号としての拡大HD画像信号の画質により近い画質の拡大HD画像信号を得ることができる。
なお、図39では、最適タップ係数セット決定処理において求められた拡大用タップ係数のセットについての評価値が、最適化の判定用の閾値以上である場合に、前処理タップのタップ構造、前処理係数セット、および拡大用タップ係数のセットの組み合わせが最適化されたと判定するようにしたが、その他、例えば、最適タップ構造決定処理、最適前処理係数セット決定処理、および最適タップ係数セット決定処理が、所定の回数だけ繰り返された場合に、タップ構造、前処理係数セット、および拡大用タップ係数のセットの組み合わせが最適化されたと判定するようにすることが可能である。
次に、図40のフローチャートを参照して、注目タップ構造Dmと注目前処理係数セットEnとの組み合わせについて、仮の最適な拡大用タップ係数のセットFm,nを決定する図39のステップS214の処理について、詳述する。
前処理部301(図38)は、ステップS241において、制御部253から供給されるタップ構造情報と注目前処理係数セットEnとに基づき、学習対データ生成部252から供給される学習対データの生徒信号としてのSD画像信号に前処理を施し、その結果得られる前処理後SD画像信号を、タップ係数学習部302に供給する。
即ち、前処理部301では、前処理タップ抽出部311が、学習対データ生成部252から供給される学習対データのうちの生徒信号としてのSD画像信号に前処理を施して得られる前処理後SD画像信号を構成する画素を、順次、注目画素とし、その注目画素について、制御部253から供給されるタップ構造情報が表す注目タップ構造Dmの前処理タップとなる複数の画素の画素値を、学習対データ生成部252からの生徒信号(SD画像信号)から抽出して、前処理演算部312に供給する。
前処理演算部312は、制御部253から供給され、係数メモリ313に記憶されている注目前処理係数セットEnによって定義される前処理用の関数の演算を、前処理タップ抽出部311から供給される前処理タップとしての画素値を引数として行い、その前処理用の関数の演算結果を、前処理後SD画像信号の注目画素の画素値として、タップ係数学習部302に供給する。
そして、タップ係数学習部302は、前処理部301から供給される前処理後SD画像信号を第1の画像信号として、その第1の画像信号を、第2の画像信号としての拡大HD画像信号に変換する画像変換処理を行うのに用いる最適な拡大用タップ係数のセットFm,nを、正規方程式を用いる学習方法によって求める。
即ち、タップ係数学習部302では、ステップS242において、タップ抽出部321が、学習対データ生成部252から供給される教師信号としての拡大HD画像信号の画素を、順次、注目画素として、その注目画素についての予測タップとなる画素の画素値を、前処理部301から供給される第1の画像信号としての前処理後SD画像信号から抽出し、正規方程式生成部324に供給する。
また、タップ抽出部322が、注目画素についてのクラスタップとなる画素の画素値を、前処理部301から供給される第1の画像信号としての前処理後SD画像信号から抽出し、クラス分類部323に供給する。
クラス分類部323は、ステップS243において、タップ抽出部322からのクラスタップに基づき、注目画素をクラス分類し、その結果得られる注目画素のクラスを、正規方程式生成部324に供給して、ステップS244に進む。
ステップS244では、正規方程式生成部324は、学習対データ生成部252から供給される学習対データのうちの注目画素(の画素値)と、タップ抽出部321から供給される注目画素について得られた予測タップを構成する前処理後SD画像信号の画素(の画素値)とを対象として、クラス分類部323から供給されるクラスについてたてられた式(8)の足し込みを、上述したように行う。
そして、タップ係数学習部302において、学習対データ生成部252から供給された学習対データの教師信号としての拡大HD画像信号の画素すべてを注目画素として、ステップS244の足し込みが行われると、正規方程式生成部324は、その足し込みによって得られた各クラスの正規方程式(クラスごとの式(8)における左辺の行列と、右辺のベクトル)を、タップ係数算出部325に供給して、ステップS244からステップS245に進む。
ステップS245では、タップ係数算出部325は、正規方程式生成部324から供給される各クラスの正規方程式(クラスごとの式(8)における左辺の行列と右辺のベクトルによって構成されるクラスごとの正規方程式)を解くことにより、各クラスごとのタップ係数のセットを求め、そのタップ係数のセットを、注目タップ構造Dmと注目前処理係数セットEnとの組み合わせについての最適な拡大用タップ係数のセットFm,nとして決定し、制御部253に供給してリターンする。
なお、学習用対データの数が十分でないこと等に起因して、タップ係数を求めるのに必要な数の正規方程式が得られないクラスが生じることがあり得るが、そのようなクラスについては、タップ係数算出部325は、例えば、デフォルトのタップ係数を出力するようになっている。
次に、図41のフローチャートを参照して、図39のステップS217において、最適なタップ構造、前処理係数セット、および拡大用タップ係数のセットの組み合わせを仮決定する処理について詳述する。
ステップS261に進み、制御部253は、図39のステップS212と同様に、複数の初期タップ構造の中から、注目タップ構造とする初期タップ構造Dmを決定し、その注目タップ構造Dmを表すタップ構造情報を、前処理部261の前処理タップ抽出部271に供給して、ステップS262に進む。
ステップS262では、制御部253は、図39のステップS213と同様に、前処理部261が前処理に用いる前処理係数のセットである注目前処理係数セットEnを決定する。即ち、例えば、注目タップ構造Dmの前処理タップを構成する画素(の画素値)の数をXとするとともに、前処理係数のビット数をYとすると、注目タップ構造Dmの前処理タップに対して前処理係数のセットが取り得る場合の数は、X×2Y通りだけ存在するが、制御部253は、そのX×2Y通りの前処理係数のセットのうちの、まだ注目前処理係数セットとしていないものの1つを、注目前処理係数セットEnに決定する。
そして、制御部253は、注目前処理係数セットEnを、前処理部261の係数メモリ273に供給して記憶させ、ステップS262からステップS263に進む。
前処理部261は、ステップS263において、制御部253から供給されたタップ構造情報と注目前処理係数セットEnとに基づき、学習対データ生成部252から供給される学習対データの生徒信号としてのSD画像信号に前処理を施し、その結果得られる前処理後SD画像信号を、画像変換部262に供給する。
即ち、前処理部261では、前処理タップ抽出部271が、学習対データ生成部252から供給される学習対データのうちの生徒信号としてのSD画像信号に前処理を施して得られる前処理後SD画像信号を構成する画素を、順次、注目画素とし、その注目画素について、制御部253から供給されるタップ構造情報が表す注目タップ構造Dmの前処理タップとなる複数の画素の画素値を、学習対データ生成部252からの生徒信号(SD画像信号)から抽出して、前処理演算部272に供給する。
前処理演算部272は、制御部253から供給され、係数メモリ273に記憶されている注目前処理係数セットEnによって定義される前処理用の関数の演算を、前処理タップ抽出部271から供給される前処理タップとしての画素値を引数として行い、その前処理用の関数の演算結果を、前処理後SD画像信号の注目画素の画素値として、画像変換部262に供給する。
そして、画像変換部262は、前処理部261から供給される前処理後SD画像信号を第1の画像信号として、その第1の画像信号を、第2の画像信号としての拡大HD画像信号に変換する画像変換処理を行う。
即ち、ステップS264において、制御部253は、図39のステップS214で、注目タップ構造Dmと注目前処理係数セットEnとの組み合わせについて決定された最適な拡大用タップ係数のセットFm,nを、画像変換部262の係数メモリ284に供給して記憶させる。
そして、ステップS264からステップS265に進み、タップ抽出部281は、前処理部261(の前処理演算部272)からの前処理後SD画像信号を、第1の画像信号とするとともに、その前処理後SD画像信号に前処理を施す前のSD画像信号を拡大した拡大HD画像信号を、第2の画像信号として、第2の画像信号としての拡大HD画像信号の画素を、順次、注目画素とし、その注目画素について、第1の画像信号としての前処理後SD画像信号から、予測タップとする画素の画素値を抽出して、予測部285に供給する。
さらに、ステップS265では、タップ抽出部282が、注目画素について、前処理部261からの第1の画像信号としての前処理後SD画像信号から、クラスタップとする画素の画素値を抽出し、クラス分類部283に供給して、ステップS266に進む。
ステップS266では、クラス分類部283が、タップ抽出部282からのクラスタップに基づき、注目画素のクラス分類を行い、その結果得られる注目画素のクラスを、係数メモリ284に供給する。
係数メモリ284は、ステップS267において、直前のステップS264で記憶した拡大用タップ係数のセットFm,nのうちの、クラス分類部283からの注目画素のクラスに対応して、そのクラスのタップ係数(のセット)を読み出して、予測部285に出力する。
予測部285は、ステップS268において、タップ抽出部281からの予測タップと、係数メモリ284からの拡大用タップ係数とを用いて、画像変換部212(図46)の予測部45が行うのと同様の演算を行い、これにより、第2の画像信号としての拡大HD画像信号の注目画素の画素値を求めて(予測して)、評価値算出部254に供給する。
評価値算出部254は、ステップS269において、画像変換部262において以上のステップS265乃至S268で行われる画像変換処理によって得られる拡大HD画像信号を評価し、その評価の結果を、制御部253に供給する。
即ち、評価値算出部254は、例えば、画像変換部262から供給される第2の画像信号としての拡大HD画像信号と、学習対データ生成部252から供給される学習対データの、画像変換部262から供給される拡大HD画像信号に変換された生徒信号としてのSD画像信号とセットになっている教師信号としての拡大HD画像信号との同一位置の画素の画素値どうしの自乗誤差を、学習対データ生成部252から供給される学習対データを構成する教師信号としての拡大HD画像信号のすべての画素について求め、それらの自乗誤差の総和に反比例する値を、評価値として求める。
そして、評価値算出部254は、その評価値を、注目タップ構造Dm、注目前処理係数セットE、および拡大用タップ係数のセットFm,nの組み合わせ(注目タップ構造Dmと注目前処理係数セットE、およびその注目タップ構造Dmと注目前処理係数セットEnとの組み合わせについての最適な拡大用タップ係数のセットFm,nの組み合わせ)に対する評価値として、制御部253に供給する。
その後、ステップS269からS270に進み、制御部253は、注目タップ構造Dmの前処理タップに対して取り得るX×2Y通りの前処理係数のセットのすべてを、注目前処理係数セットとしたかどうかを判定する。
ステップS270において、注目タップ構造Dmの前処理タップに対して取り得るX×2Y通りの前処理係数のセットのすべてを、まだ、注目前処理係数セットとしていないと判定された場合、ステップS262に戻り、制御部253は、注目タップ構造Dmの前処理タップに対して取り得るX×2Y通りの前処理係数のセットのうちの、まだ、注目前処理係数セットとしていないものの1つを、新たに、注目前処理係数セットに決定して、同様の処理を繰り返す。
また、ステップS270において、注目タップ構造Dmの前処理タップに対して取り得るX×2Y通りの前処理係数のセットのすべてを、注目前処理係数セットとしたと判定された場合、ステップS271に進み、制御部253は、内蔵するメモリに記憶されている複数のタップ構造情報が表す複数の初期タップ構造のすべてを、注目タップ構造としたかどうかを判定する。
ステップS271において、複数の初期タップ構造のすべてが、まだ、注目タップ構造とされていないと判定された場合、ステップS261に戻り、制御部253は、複数の初期タップ構造のうちの、まだ、注目タップ構造としていない初期タップ構造の1つを、注目タップ構造に新たに決定し、同様の処理を繰り返す。
また、ステップS271において、複数の初期タップ構造のすべてが、注目タップ構造とされたと判定された場合、即ち、図39のステップS214で得られた、初期タップ構造D、前処理係数セットE、および、拡大用タップ係数のセットFの組み合わせすべてに対する評価値が得られた場合、ステップS272に進み、制御部253は、評価値算出部254からの評価値のうちの最大の評価値が得られた、初期タップ構造、前処理係数セット、および拡大用タップ係数のセットの組み合わせを、最適な組み合わせ(タップ構造、前処理係数セット、および拡大用タップ係数のセットの組み合わせ)に仮決定してリターンする。
次に、図42のフローチャートを参照して、図39のステップS218の最適タップ構造決定処理について詳述する。
ステップS280において、制御部253は、現在の仮の(仮決定された)最適な前処理タップ係数セットを、前処理部261の係数メモリ273に供給して記憶させるとともに、現在の仮の(仮決定された)最適な拡大用タップ係数のセットを、画像変換部262の係数メモリ284に供給して記憶させ、ステップS281に進む。
ステップS281において、制御部253は、現在の仮の(仮決定された)最適なタップ構造を基準として、最適なタップ構造の複数の候補を決定する。
即ち、例えば、いま、注目画素の位置に最も近い画素を中心とする横×縦が3×3の隣接する画素が、現在の仮の最適なタップ構造であるとすると、制御部253は、例えば、注目画素の位置に最も近い画素を中心とする横×縦が3×3の1画素おきの画素や、2画素おきの画素などの、現在の仮の最適なタップ構造を変形したタップ構造を、最適なタップ構造の複数の候補として決定する。
なお、最適なタップ構造の複数の候補を得るために、現在の仮の最適なタップ構造を、どのように変形するかは、例えば、あらかじめ変形ルールが決められており、制御部253は、その変形ルールにしたがって、現在の仮の最適なタップ構造を変形して、最適なタップ構造の複数の候補を決定する。
また、最適なタップ構造の複数の候補には、現在の仮の最適なタップ構造も含まれる。
ステップS281の処理後はステップS282に進み、制御部253は、最適なタップ構造の複数の候補のうちの、まだ、注目タップ構造としていないものの1つを、注目タップ構造に決定し、その注目タップ構造を表すタップ構造情報を、前処理部261に供給して、ステップS283に進む。
前処理部261は、ステップS283において、制御部253から供給されるタップ構造情報と、係数メモリ273に記憶されている現在の仮の前処理係数セットとに基づき、学習対データ生成部252から供給される学習対データの生徒信号としてのSD画像信号に前処理を施し、その結果得られる前処理後SD画像信号を、画像変換部262に供給する。
即ち、ステップS283において、前処理部261では、前処理タップ抽出部271が、学習対データ生成部252から供給される学習対データのうちの生徒信号としてのSD画像信号に前処理を施して得られる前処理後SD画像信号を構成する画素を、順次、注目画素とし、その注目画素について、制御部253から供給されるタップ構造情報が表す注目タップ構造の前処理タップとなる複数の画素の画素値を、学習対データ生成部252からの生徒信号(SD画像信号)から抽出して、前処理演算部272に供給する。
前処理演算部272は、制御部253から供給され、係数メモリ273に記憶されている現在の仮の最適な前処理係数セットによって定義される前処理用の関数の演算を、前処理タップ抽出部271から供給される前処理タップとしての画素値を引数として行い、その前処理用の関数の演算結果を、前処理後SD画像信号の注目画素の画素値として、画像変換部262に供給する。
そして、画像変換部262は、ステップS284において、前処理部261から供給される前処理後SD画像信号を第1の画像信号として、その第1の画像信号を、第2の画像信号としての拡大HD画像信号に変換する画像変換処理を、現在の仮の(仮決定された)最適な拡大用タップ係数のセットを用いて行う。
即ち、ステップS284では、タップ抽出部281は、前処理部261(の前処理演算部272)からの前処理後SD画像信号を、第1の画像信号とするとともに、その前処理後SD画像信号に前処理を施す前のSD画像信号を拡大した拡大HD画像信号を、第2の画像信号として、第2の画像信号としての拡大HD画像信号の画素を、順次、注目画素とし、その注目画素について、第1の画像信号としての前処理後SD画像信号から、予測タップとする画素の画素値を抽出して、予測部285に供給する。
また、タップ抽出部282が、注目画素について、第1の画像信号としての前処理後SD画像信号から、クラスタップとする画素の画素値を抽出し、クラス分類部283に供給する。クラス分類部283が、タップ抽出部282からのクラスタップに基づき、注目画素のクラス分類を行い、その結果得られる注目画素のクラスを、係数メモリ284に供給する。係数メモリ284は、直前のステップS280で記憶した現在の仮の最適な拡大用タップ係数のセットのうちの、クラス分類部283からの注目画素のクラスのタップ係数(のセット)を読み出して、予測部285に出力する。
予測部285は、タップ抽出部281からの予測タップと、係数メモリ284からの拡大用タップ係数とを用いて、式(1)の演算を行い、これにより、第2の画像信号としての拡大HD画像信号の注目画素の画素値を求めて(予測して)、評価値算出部254に供給する。
その後、ステップS285において、評価値算出部254は、画像変換部262で行われた画像変換処理によって得られた拡大HD画像信号を評価し、その評価の結果を、制御部253に供給する。
即ち、評価値算出部254は、例えば、画像変換部262から供給される第2の画像信号としての拡大HD画像信号と、学習対データ生成部252から供給される学習対データの、画像変換部262から供給される拡大HD画像信号に変換された生徒信号としてのSD画像信号とセットになっている教師信号としての拡大HD画像信号との同一位置の画素の画素値どうしの自乗誤差を、学習対データ生成部252から供給される学習対データを構成する教師信号としての拡大HD画像信号のすべての画素について求め、それらの自乗誤差の総和に反比例する値を、評価値として求める。
そして、評価値算出部254は、その評価値を、注目タップ構造に対する評価値として、制御部253に供給する。
そして、ステップS285からステップS286に進み、制御部253は、ステップS281で決定した最適なタップ構造の複数の候補のすべてに対する評価値を算出したかどうかを判定する。
ステップS286において、最適なタップ構造の複数の候補のすべてに対する評価値を、まだ算出していないと判定された場合、ステップS282に戻り、制御部253は、最適なタップ構造の複数の候補のうちの、まだ注目タップ構造としていないものの1つを、注目タップ構造に新たに決定し、以下、同様の処理が繰り返される。
また、ステップS286において、最適なタップ構造の複数の候補のすべてに対する評価値を算出したと判定された場合、ステップS287に進み、制御部253は、最適なタップ構造の複数の候補のうちの、評価値が最も高い候補を、現在の仮の最適な前処理係数セットと拡大用タップ係数のセットとの組み合わせに対する最適なタップ構造に、新たに仮決定してリターンする。
次に、図43のフローチャートを参照して、図39のステップS219の最適前処理係数セット決定処理について詳述する。
ステップS290において、制御部253は、現在の仮の(仮決定された)最適なタップ構造を表すタップ構造情報を、前処理部261の前処理タップ抽出部271に供給するとともに、現在の仮の最適な拡大用タップ係数のセットを、画像変換部262の係数メモリ284に供給して記憶させ、ステップS291に進む。
ステップS291では、制御部253が、現在の仮の最適な前処理係数セットを基準として、最適な前処理係数セットの複数の候補を決定する。
即ち、制御部253は、例えば、現在の仮の最適な前処理係数セットの各前処理係数をコンポーネントとするΦ次元のベクトル(この場合、前処理係数セットとしての前処理係数の総数がΦ個)が表す、Φ次元のベクトル空間の点を基準とする所定の範囲内の複数の点を選択し、その複数の点それぞれを表す複数のΦ次元のベクトル(のコンポーネント)を、最適な前処理係数セットの複数の候補として決定する。なお、最適な前処理係数セットの複数の候補を得るために、現在の仮の最適な前処理係数セットに対応するΦ次元のベクトルを基準として、どのような範囲の、どのような点を選択するかは、あらかじめルールが決められており、制御部253は、そのルールにしたがって、現在の仮の最適な前処理係数セットに対応するΦ次元のベクトルを基準とする所定の範囲内の複数の点を選択することにより、最適な前処理係数セットの複数の候補を決定する。
ステップS291の処理後はステップS292に進み、制御部253は、最適な前処理係数セットの複数の候補のうちの、まだ、注目前処理係数セットとしていないものの1つを、注目前処理係数セットに決定し、その注目前処理係数セットを、前処理部261の係数メモリ273に供給して記憶させ、ステップS293に進む。
前処理部261は、ステップS293において、ステップS290で制御部253から供給されたタップ構造情報と、係数メモリ273に記憶されている注目前処理係数セットとに基づき、学習対データ生成部252から供給される学習対データの生徒信号としてのSD画像信号に前処理を施し、その結果得られる前処理後SD画像信号を、画像変換部262に供給する。
即ち、ステップS293において、前処理部261では、前処理タップ抽出部271が、学習対データ生成部252から供給される学習対データのうちの生徒信号としてのSD画像信号に対応する前処理後SD画像信号(生徒信号としてのSD画像信号に前処理を施して得られる前処理後SD画像信号)を構成する画素を、順次、注目画素とし、その注目画素について、制御部253からステップS290で供給されたタップ構造情報が表すタップ構造の前処理タップとなる複数の画素の画素値を、学習対データ生成部252からの生徒信号(SD画像信号)から抽出して、前処理演算部272に供給する。
前処理演算部272は、制御部253から供給され、係数メモリ273に記憶されている注目前処理係数セットによって定義される前処理用の関数の演算を、前処理タップ抽出部271から供給される前処理タップとしての画素値を引数として行い、その前処理用の関数の演算結果を、前処理後SD画像信号の注目画素の画素値として、画像変換部262に供給する。
そして、画像変換部262は、ステップS294において、図42のステップS284と同様に、前処理部261から供給される前処理後SD画像信号を第1の画像信号として、その第1の画像信号を、第2の画像信号としての拡大HD画像信号に変換する画像変換処理を、ステップS290で係数メモリ284に記憶された現在の仮の最適な拡大用タップ係数のセットを用いて行い、その結果得られる第2の画像信号としての拡大HD画像信号を、評価値算出部254に供給して、ステップS295に進む。
ステップS295では、評価値算出部254は、画像変換部262で行われた画像変換処理によって得られる拡大HD画像信号を評価し、その評価の結果を、制御部253に供給する。
即ち、評価値算出部254は、例えば、画像変換部262から供給される第2の画像信号としての拡大HD画像信号と、学習対データ生成部252から供給される学習対データの、画像変換部262から供給される拡大HD画像信号に変換された生徒信号としてのSD画像信号とセットになっている教師信号としての拡大HD画像信号との同一位置の画素の画素値どうしの自乗誤差を、学習対データ生成部252から供給される学習対データを構成する教師信号としての拡大HD画像信号のすべての画素について求め、それらの自乗誤差の総和に反比例する値を、評価値として求める。
そして、評価値算出部254は、その評価値を、注目前処理係数セットに対する評価値として、制御部253に供給する。
そして、ステップS295からステップS296に進み、制御部253は、ステップS291で決定した最適な前処理係数セットの複数の候補のすべてに対する評価値を算出したかどうかを判定する。
ステップS296において、最適な前処理係数セットの複数の候補のすべてに対する評価値を、まだ算出していないと判定された場合、ステップS292に戻り、制御部253は、最適な前処理係数セットの複数の候補のうちの、まだ注目前処理係数セットとしていないものの1つを、注目前処理係数セットに新たに決定し、以下、同様の処理が繰り返される。
また、ステップS296において、最適な前処理係数セットの複数の候補のすべてに対する評価値を算出したと判定された場合、ステップS297に進み、制御部253は、最適な前処理係数セットの複数の候補のうちの、評価値が最も高い候補を、現在の仮の最適なタップ構造と拡大用タップ係数のセットとの組み合わせに対する最適な前処理係数セットに、新たに仮決定してリターンする。
次に、図44のフローチャートを参照して、図39のステップS220の最適タップ係数セット決定処理について詳述する。
ステップS300において、制御部253は、現在の仮の(仮決定された)最適なタップ構造を表すタップ構造情報を、前処理部261の前処理タップ抽出部271に供給するとともに、現在の仮の最適な前処理係数セットを、前処理部261の係数メモリ273に供給して記憶させ、ステップS301に進む。
ステップS301では、制御部253が、現在の仮の最適な拡大用タップ係数を基準として、最適な拡大用タップ係数のセットの複数の候補を決定する。
即ち、制御部253は、例えば、図23のステップS111で説明したように、現在の仮の最適な拡大用タップ係数のセットの各タップ係数をコンポーネントとするZ次元のベクトルが表す、Z次元のベクトル空間の点を基準とする所定の範囲内の複数の点を、あらかじめ決められたルールにしたがって選択し、その複数の点それぞれを表す複数のZ次元のベクトル(のコンポーネント)を、最適な拡大用タップ係数のセットの複数の候補として決定する。
ステップS301の処理後はステップS302に進み、前処理部261は、ステップS300で制御部253から供給されたタップ構造情報と、係数メモリ273に記憶された現在の仮の最適な前処理係数セットとに基づき、学習対データ生成部252から供給される学習対データの生徒信号としてのSD画像信号に前処理を施し、その結果得られる前処理後SD画像信号を、画像変換部262に供給する。
即ち、ステップS302において、前処理部261では、前処理タップ抽出部271が、学習対データ生成部252から供給される学習対データのうちの生徒信号としてのSD画像信号に対応する前処理後SD画像信号を構成する画素を、順次、注目画素とし、その注目画素について、制御部253からステップS300で供給されたタップ構造情報が表すタップ構造の前処理タップとなる複数の画素の画素値を、学習対データ生成部252からの生徒信号(SD画像信号)から抽出して、前処理演算部272に供給する。
前処理演算部272は、制御部253から供給され、係数メモリ273に記憶されている現在の仮の最適な前処理係数セットによって定義される前処理用の関数の演算を、前処理タップ抽出部271から供給される前処理タップとしての画素値を引数として行い、その前処理用の関数の演算結果を、前処理後SD画像信号の注目画素の画素値として、画像変換部262に供給する。
その後、ステップS303において、制御部253は、最適な拡大用タップ係数のセットの複数の候補のうちの、まだ、注目タップ係数セットとしていないものの1つを、注目タップ係数セットに決定し、その注目タップ係数セットを、画像変換部262の係数メモリ284に供給して記憶させ、ステップS303に進む。
そして、画像変換部262は、ステップS304において、図42のステップS284と同様に、前処理部261から供給される前処理後SD画像信号を第1の画像信号として、その第1の画像信号を、第2の画像信号としての拡大HD画像信号に変換する画像変換処理を、直前のステップS303で係数メモリ284に記憶された注目タップ係数セットを用いて行い、その結果得られる第2の画像信号としての拡大HD画像信号を、評価値算出部254に供給して、ステップS305に進む。
ステップS305では、評価値算出部254は、画像変換部262で行われた画像変換処理によって得られる拡大HD画像信号を評価し、その評価の結果を、制御部253に供給する。
即ち、評価値算出部254は、例えば、画像変換部262から供給される第2の画像信号としての拡大HD画像信号と、学習対データ生成部252から供給される学習対データの、画像変換部262から供給される拡大HD画像信号に変換された生徒信号としてのSD画像信号とセットになっている教師信号としての拡大HD画像信号との同一位置の画素の画素値どうしの自乗誤差を、学習対データ生成部252から供給される学習対データを構成する教師信号としての拡大HD画像信号のすべての画素について求め、それらの自乗誤差の総和に反比例する値を、評価値として求める。
そして、評価値算出部254は、その評価値を、注目タップ係数セットに対する評価値として、制御部253に供給する。
そして、ステップS305からステップS306に進み、制御部253は、ステップS301で決定した最適な拡大用タップ係数のセットの複数の候補のすべてに対する評価値を算出したかどうかを判定する。
ステップS306において、最適な拡大用タップ係数のセットの複数の候補のすべてに対する評価値を、まだ算出していないと判定された場合、ステップS303に戻り、制御部253は、最適な拡大用タップ係数のセットの複数の候補のうちの、まだ注目タップ係数セットとしていないものの1つを、注目タップ係数セットに新たに決定し、以下、同様の処理が繰り返される。
また、ステップS306において、最適な拡大用タップ係数のセットの複数の候補のすべてに対する評価値を算出したと判定された場合、ステップS307に進み、制御部253は、最適な拡大用タップ係数のセットの複数の候補のうちの、評価値が最も高い候補を、現在の仮の最適なタップ構造と前処理係数セットとの組み合わせに対する最適な拡大用タップ係数のセットに、新たに仮決定してリターンする。
以上のように、図38の学習装置では、図39で説明したように、現在の仮の最適な前処理係数セットと拡大用タップ係数のセットとの組み合わせについて最適なタップ構造を求めるステップS218の最適タップ構造決定処理(図42)、現在の仮の最適なタップ構造と拡大用タップ係数のセットとの組み合わせについて最適な前処理係数セットを求めるステップS219の最適前処理係数セット決定処理(図43)、および、現在の仮の最適なタップ構造と前処理係数との組み合わせについて最適な拡大用タップ係数のセットを求める最適タップ係数セット決定処理(図44)を、評価値(ここでは、直前の最適タップ係数セット決定処理で得られる評価値)が最適化の判定用の閾値以上となるまで繰り返すことにより、教師信号としての拡大HD画像信号により近い拡大HD画像信号を得るための前処理に用いられる前処理タップのタップ構造および前処理係数と、画像変換処理に用いられる拡大用タップ係数のセットを求める。
従って、図34の表示装置202の前処理部211において、図38の学習装置で得られた最適なタップ構造の前処理タップと、最適な前処理係数とを用いて、カメラ201が出力するSD画像信号の前処理を行い、さらに、画像変換部212において、前処理の結果得られる前処理後SD画像信号を、最適な拡大用タップ係数のセットを用いて、拡大HD画像信号に変換する画像変換処理を行うことにより、カメラ201が出力するSD画像信号を拡大したHD画像信号として、教師信号としての拡大HD画像信号の画質により近い画質のHD画像信号を得ることができる。
なお、図42の最適タップ構造決定処理において、現在の仮の最適なタップ構造を基準として、最適なタップ構造の複数の候補を決定するにあたり、現在の仮の最適なタップ構造の変形のさせ方としては、図39のステップS218乃至S220の繰り返し回数が小のときに、いわば大きく変形し、その繰り返し回数が増えるに連れ、徐々に微小な変形にする方法を採用することができる。前処理係数セットと拡大用タップ係数のセットについても同様である。
また、最適なタップ構造の候補について求められる評価値が、それほど大きくない値で、ほとんど増加しなくなった場合には、現在の仮の最適なタップ構造を、大きく変形して、最適なタップ構造の複数の候補を決定することができる。この場合、いわゆるローカルミニマムの問題を解消することができる。前処理係数セットと拡大用タップ係数のセットについても同様である。
次に、図45は、画像を処理する画像処理システムの第4の構成例を示している。
図45において、画像処理システムは、カメラ(ビデオカメラ)401と表示装置402とで構成されている。
カメラ401は、物体(被写体)を撮影し、その撮影によって得られる画像信号である撮影画像信号としてのSD画像信号を出力する。表示装置402は、カメラ401が出力する撮影画像信号を受信し、その撮影画像信号を、撮影画像信号に対応する画像よりも高画質の画像の画像信号である高画質画像信号としてのHD画像信号に変換して、そのHD画像信号に対応するHD画像を表示する。
ここで、表示装置402は、ユーザの操作に応じて、カメラ401からのSD画像信号を、拡大HD画像信号または通常のサイズのHD画像信号(以下、適宜、通常HD画像信号ともいう)のうちのいずれかに変換し、対応するHD画像を表示する。
なお、カメラ401は、例えば、単板式のカメラであり、学習によって決定された信号フォーマット、即ち、例えば、図9の学習装置において最適な信号フォーマットに決定された信号フォーマットの撮影画像信号を出力するようになっている。
図46は、図45の表示装置402の構成例を示している。
表示装置402は、前処理部411、選択部412、画像変換部413、表示制御部414、ディスプレイ415、操作部416、および制御部417で構成される。
前処理部411には、カメラ401からSD画像信号が供給される。前処理部411は、カメラ401からのSD画像信号に対して、そのSD画像信号に対応する画像を拡大するのに適した前処理を施し、その前処理の結果得られる前処理後SD画像信号を、選択部412に供給する。
選択部412には、前処理部411から前処理後SD画像信号が供給される他、カメラ401からのSD画像信号(撮影画像信号)が供給される。選択部412は、制御部417からの制御にしたがい、前処理部411からの前処理後SD画像信号、またはカメラ401からのSD画像信号のうちのいずれか一方を選択し、その選択したSD画像信号(以下、適宜、選択SD画像信号ともいう)を、画像変換部413に供給する。
画像変換部413は、選択部412からの選択SD画像信号を、第1の画像信号とするとともに、所定のHD画像信号を、第2の画像信号として、制御部417の制御にしたがい、あらかじめ行われた学習によって得られたタップ係数との演算によって、第1の画像信号としての選択SD画像信号を、第2の画像信号としてのHD画像信号に変換し、表示制御部414に供給する。
即ち、画像変換部413は、前処理部411からの選択SD画像信号が、前処理が施されていないSD画像信号、つまり、カメラ401が出力するSD画像信号である撮影画像信号そのものである場合、その撮影画像信号であるSD画像信号を、第1の画像信号とするとともに、そのSD画像信号を高画質化した通常サイズのHD画像信号(通常HD画像信号)を、第2の画像信号として、あらかじめ行われた学習によって得られたタップ係数との演算によって、第1の画像信号としてのSD画像信号を、第2の画像信号としての通常HD画像信号に変換する画像変換処理を行い、その結果得られる通常HD画像信号を、表示制御部414に供給する。
また、画像変換部413は、前処理部411からの選択SD画像信号が、前処理部411で得られた前処理後SD画像信号である場合、その前処理後SD画像信号を、第1の画像信号とするとともに、その前処理後SD画像信号に前処理を施す前のSD画像信号を拡大したHD画像信号(拡大HD画像信号)を、第2の画像信号として、あらかじめ行われた学習によって得られたタップ係数との演算によって、第1の画像信号としての前処理後SD画像信号を、第2の画像信号としての拡大HD画像信号に変換する画像変換処理を行い、その結果得られる拡大HD画像信号を、表示制御部414に供給する。
ここで、画像変換部413において、カメラ401が出力するSD画像信号である撮影画像信号を、第1の画像信号として、その第1の画像信号を、第2の画像信号としての通常HD画像信号に変換する画像変換処理(以下、適宜、HD変換処理ともいう)で用いられるタップ係数のセットと、前処理後SD画像信号を、第1の画像信号として、その第1の画像信号を、第2の画像信号としての拡大HD画像信号に変換する画像変換処理(以下、適宜、拡大変換処理ともいう)で用いられるタップ係数のセットとは、異なる。
以下、適宜、HD変換処理で用いられるタップ係数のセットを、拡大変換処理で用いられるタップ係数のセットと区別するために、通常タップ係数のセットともいう。なお、拡大変換処理で用いられるタップ係数のセットは、上述したように、適宜、拡大用タップ係数のセットという。
表示制御部414は、制御部417の制御にしたがい、HD画像よりも高画質のSHD画像を用いて行われた学習によって決定された表示フォーマットで、画像変換部413から供給されるHD画像信号に対応するHD画像を、ディスプレイ415に表示させる表示制御を行う。
ディスプレイ415は、例えば、CRTやLCDパネル等で構成される表示手段であり、表示制御部414の制御にしたがって、画像を表示する。
操作部416は、ユーザによって操作され、ユーザの操作に対応した指示を表す指示信号を、制御部417に供給する。ここで、指示信号には、例えば、ディスプレイ415に画像を表示する表示モードを指示する信号があり、表示モードとしては、ディスプレイ415において、通常HD画像信号に対応するHD画像を表示する通常モードと、拡大HD画像信号に対応するHD画像を表示する拡大モードとがある。
制御部417は、制御部416から供給される指示信号に対応して、選択部412、画像変換部413、および表示制御部414を制御する。
次に、図47は、図46の前処理部411の構成例を示している。
前処理部411は、例えば、前処理タップ抽出部421、前処理演算部422、および係数メモリ423から構成されている。
前処理タップ抽出部421は、カメラ401(図46)からのSD画像信号に前処理を施して得ようとする前処理後SD画像信号(カメラ401からのSD画像信号に対応する前処理後SD画像信号)を構成する画素を、順次、注目画素とし、さらに、その注目画素の画素値を求めるのに用いる複数の画素の画素値である前処理タップを、カメラ401からのSD画像信号から抽出する。
具体的には、前処理タップ抽出部421は、注目画素に対応する、カメラ401からのSD画像信号の画像の位置(例えば、注目画素の位置に映っているのと同一の被写体の部分が映っている、カメラ401からのSD画像信号の画像上の位置)に対して、空間的または時間的に近い位置関係にある複数の画素(例えば、注目画素に対応する、カメラ401からのSD画像信号の画像上の位置に最も近い画素と、その画素に空間的に隣接する画素など)の画素値を、前処理タップとして抽出する。
そして、前処理タップ抽出部421は、注目画素に対して得た前処理タップを、前処理演算部422に供給する。
なお、前処理タップ抽出部421は、HD画像よりも高画質のSHD画像を用いて行われた学習によって決定されたタップ構造の前処理タップを、カメラ401からのSD画像信号から抽出する。
前処理演算部422は、係数メモリ423に記憶されている、HD画像よりも高画質のSHD画像を用いて行われた学習によって決定された前処理係数(セット)によって定義される所定の前処理用の関数の演算を、前処理タップ抽出部421から供給される前処理タップとしての画素値を引数として行い、その前処理用の関数の演算結果を、前処理後SD画像信号の注目画素の画素値として出力する。
係数メモリ423は、HD画像よりも高画質のSHD画像を用いて行われた学習によってあらかじめ求められている、前処理用の関数を定義する前処理係数セットを記憶している。
次に、図48は、図46の画像変換部413の構成例を示している。
なお、図中、図4の画像変換部11と対応する部分については、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜省略する。即ち、図48の画像変換部413は、タップ抽出部41,42、クラス分類部43、および予測部45が設けられている点で、図4の画像変換部11と共通するが、係数メモリ44に代えて、係数メモリ431が設けられている点で、図4の画像変換部11と相違している。
係数メモリ431には、通常タップ係数のセットと、拡大用タップ係数のセットとの少なくとも2種類のタップ係数のセットが記憶されている。画像変換部413では、制御部417(図46)からの制御にしたがい、係数メモリ431に記憶されている通常タップ係数のセットと拡大用タップ係数のセットとのうちのいずれかのタップ係数のセットが有効にされ、その有効なタップ係数のセット(以下、適宜、有効タップ係数のセットともいう)を用いて画像変換処理が行われる。
即ち、画像変換部413では、選択部412(図46)からの選択SD画像信号を、第1の画像信号とするとともに、選択SD画像信号を高画質化した通常HD画像信号、または、選択SD画像信号に前処理を施す前のSD画像信号を拡大した拡大HD画像信号を、第2の画像信号として、タップ抽出部41が、第2の画像信号としてのHD画像信号の画素を、順次、注目画素とし、その注目画素について、第1の画像信号としての選択SD画像信号から、予測タップとする画素の画素値を抽出して、予測部45に供給する。さらに、タップ抽出部42が、注目画素について、第1の画像信号としての選択SD画像信号から、クラスタップとする画素の画素値を抽出し、クラス分類部43に供給する。
クラス分類部43は、タップ抽出部42からのクラスタップに基づき、注目画素のクラスを求めるクラス分類を行い、その結果得られる注目画素のクラス(を表すクラスコード)を、係数メモリ431に供給する。係数メモリ431は、有効タップ係数のセットのうちの、クラス分類部43からのクラスのタップ係数(のセット)を読み出して、予測部45に出力する。
予測部45は、タップ抽出部41からの予測タップと、係数メモリ431からのタップ係数とを用いて、例えば、上述した式(1)の演算を行い、これにより、第2の画像信号としてのHD画像信号の注目画素の画素値を求める(予測する)。
次に、図49のフローチャートを参照して、図46の表示装置402の動作について説明する。
表示装置402には、カメラ401からのSD画像信号が供給される。表示装置402では、カメラ401からのSD画像信号が受信され、前処理部411と、選択部412に供給される。
そして、ステップS401において、制御部417は、表示モードが拡大モードであるか否かを判定する。ステップS401において、表示モードが拡大モードでないと判定された場合、即ち、操作部416から制御部417に直前に供給された、表示モードを指示する指示信号が、通常モードを指示する信号であり、現在の表示モードが通常モードとなっている場合、制御部417は、通常モードを表す制御信号を、選択部412、画像変換部413、および表示制御部414に供給して、ステップS402に進む。
選択部412は、制御部417から通常モードを表す制御信号が供給されると、前処理部411の出力と、カメラ401が出力するSD画像信号のうちの、カメラ401が出力するSD画像信号を、選択SD画像信号として選択し、画像変換部413に供給する。
さらに、画像変換部413(図48)の係数メモリ431は、制御部417から通常モードを表す制御信号が供給されると、通常タップ係数のセットと、拡大用タップ係数のセットとのうちの、通常タップ係数のセットを、有効タップ係数のセットとする(有効にする)。
そして、画像変換部413では、ステップS402において、選択部412から供給される選択SD画像信号としての、カメラ401が出力するSD画像信号を、有効タップ係数のセットである通常タップ係数のセットを用いた演算によって、通常HD画像信号に変換する画像変換処理を行い、その結果得られる通常HD画像信号を、表示制御部414に供給して、ステップS403に進む。
ステップS403では、表示制御部414が、制御部417からの通常モードを表す制御信号にしたがい、SHD画像を用いて行われた学習によって決定された表示フォーマットのうちの、通常HD画像信号に対応するHD画像の表示に適した表示フォーマット(以下、適宜、通常用最適表示フォーマットという)で、画像変換部413から供給される通常HD画像信号に対応するHD画像を、ディスプレイ415に表示させる。
以上のように、表示モードが通常モードである場合には、ディスプレイ415では、通常HD画像信号に対応するHD画像が、通常用最適表示フォーマットで表示される。
一方、ステップS401において、表示モードが拡大モードであると判定された場合、即ち、操作部416から制御部417に直前に供給された、表示モードを指示する指示信号が、拡大モードを指示する信号であり、現在の表示モードが拡大モードとなっている場合、制御部417は、拡大モードを表す制御信号を、選択部412、画像変換部413、および表示制御部414に供給して、ステップS404に進む。
ステップS404では、前処理部411が、カメラ401からのSD画像信号に対して前処理を施し、その前処理の結果得られる前処理後SD画像信号を出力する。
以上のようにして、前処理部411が出力する前処理後SD画像信号は、選択部412に供給される。
選択部412は、制御部417から拡大モードを表す制御信号が供給されると、前処理部411が出力する前処理後SD画像信号と、カメラ401が出力するSD画像信号のうちの、前処理部411が出力する前処理後SD画像信号を、選択SD画像信号として選択し、画像変換部413に供給する。
また、画像変換部413(図48)の係数メモリ431は、制御部417から拡大モードを表す制御信号が供給されると、通常タップ係数のセットと、拡大用タップ係数のセットとのうちの、拡大タップ係数のセットを、有効タップ係数のセットとする(有効にする)。
そして、画像変換部413では、ステップS405において、選択部412から供給される選択SD画像信号としての前処理後SD画像信号を、有効タップ係数のセットである拡大用タップ係数のセットを用いた演算によって、拡大HD画像信号に変換する画像変換処理を行い、その結果得られる拡大HD画像信号を、表示制御部414に供給して、ステップS406に進む。
ステップS406では、表示制御部414が、制御部417からの拡大モードを表す制御信号にしたがい、SHD画像を用いて行われた学習によって決定された表示フォーマットのうちの、拡大HD画像信号に対応するHD画像の表示に適した表示フォーマット(以下、適宜、拡大用最適表示フォーマットという)で、画像変換部413から供給される拡大HD画像信号に対応するHD画像を、ディスプレイ415に表示させる。
以上のように、表示モードが拡大モードである場合には、ディスプレイ415では、拡大HD画像信号に対応するHD画像が、拡大用最適表示フォーマットで表示される。
次に、図45の画像処理システムにおいて、カメラ401が出力するSD画像信号である撮影画像信号の信号フォーマット、表示装置402(図46)の前処理部411(図47)において、前処理タップ抽出部421が抽出する前処理タップのタップ構造と、係数メモリ423に記憶されている前処理係数セット、画像変換部413(図48)の係数メモリ431に記憶されている通常タップ係数のセットと拡大用タップ係数のセット、および、表示制御部414がディスプレイ415にHD画像を表示させる通常用最適表示フォーマットと拡大用最適表示フォーマットは、HD画像よりも高画質のSHD画像を用いて学習を行うことにより決定される。
以上の撮影画像信号の信号フォーマット、前処理タップのタップ構造、前処理係数セット、通常タップ係数のセット、拡大用タップ係数のセット、通常用最適表示フォーマット、拡大用最適表示フォーマットの7つ(のパラメータ)のうち、撮影画像信号の信号フォーマット、通常タップ係数のセット、および通常用最適表示フォーマットの3つは、図9の学習装置において、図19の学習処理が行われることによって求められる。
そして、残りの前処理タップのタップ構造、前処理係数セット、拡大用タップ係数のセット、および拡大用最適表示フォーマットの4つは、図50の学習装置による学習処理によって求められる。
即ち、図50は、上述の前処理タップのタップ構造、前処理係数セット、拡大用タップ係数のセット、および拡大用最適表示フォーマットの4つを求める学習を行う学習装置の構成例を示している。
なお、図中、図9または図38の場合と対応する部分については、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜省略する。即ち、図50の学習装置は、疑似撮影画像生成部62と制御部72に代えて、それぞれ、疑似撮影画像生成部451と制御部452が設けられているとともに、画像変換部73に代えて、図38の前処理部261および画像変換部262からなる学習部255が設けられている他は、図9の学習装置と同様に構成されている。
疑似撮影画像生成部451は、学習データ記憶部61に記憶されているSHD画像信号の各フレームの画像信号を注目SHD画像信号として順次選択し、その注目SHD画像信号の画素数を間引くこと等によって、図9の学習装置において最適であると決定された信号フォーマットのSD画像信号を生成し、カメラ401(図45)が出力する撮影画像信号に相当する疑似撮影画像信号として、学習部255に供給する。
制御部452には、評価値算出部71から評価値が供給される。制御部452は、評価値算出部71からの評価値に基づき、学習部255を構成する前処理部261および画像変換部262を制御する。具体的には、制御部452は、前処理部261での前処理に用いられる前処理タップのタップ構造および前処理係数セットの制御(設定)と、画像変換部262での画像変換処理としての拡大変換処理に用いられる拡大用タップ係数のセットの制御とを行う。
また、制御部452は、評価値算出部71からの評価値に基づき、表示制御部68が、学習部255の画像変換部262から供給される拡大HD画像信号に対応する拡大HD画像をディスプレイ69に表示する表示フォーマットを決定し、その表示フォーマットを表す表示フォーマット情報を、表示制御部68に供給する。
次に、図51のフローチャートを参照して、図50の学習装置が行う、前処理タップのタップ構造、前処理係数セット、拡大用タップ係数のセット、および拡大用最適表示フォーマットを学習する学習処理について説明する。
まず最初に、ステップS421において、疑似撮影画像生成部451は、学習データ記憶部61に記憶されているSHD画像信号の画素数を間引くこと等によって、図9の学習装置による学習によって求められている最適な信号フォーマット(最適信号フォーマット)のSD画像信号を生成し、カメラ401(図45)が出力する撮影画像信号に相当する疑似撮影画像信号として、学習部255に供給して、ステップS422に進む。
ステップS422では、制御部452は、複数の初期タップ構造の中から、注目タップ構造とする初期タップ構造Dmを決定し、その注目タップ構造Dmを表すタップ構造情報を、学習部255の前処理部261に供給して、ステップS423に進む。
即ち、図50の学習装置では、図38の学習装置と同様に、前処理タップの複数のタップ構造が、学習処理の最初に用いる初期タップ構造として設定(決定)されており、制御部452は、複数の初期タップ構造それぞれを表すタップ構造情報を、内蔵するメモリ(図示せず)に記憶している。そして、制御部452は、内蔵するメモリに記憶している複数のタップ構造情報が表す複数の初期タップ構造のうちの、まだ注目タップ構造とされていないものの1つを注目タップ構造Dmに決定(設定)し、その注目タップ構造Dmを表すタップ構造情報を、前処理部261に供給する。
ステップS423では、制御部452は、前処理部261が前処理に用いる前処理係数のセットである注目前処理係数セットEnを決定する。即ち、例えば、注目タップ構造Dmの前処理タップを構成する画素(の画素値)の数をXとするとともに、前処理係数のビット数をYとすると、注目タップ構造Dmの前処理タップに対して前処理係数のセットが取り得る場合の数は、X×2Y通りだけ存在するが、制御部452は、そのX×2Y通りの前処理係数のセットのうちの、まだ注目前処理係数セットとしていないものの1つを、注目前処理係数セットEnに決定する。
そして、制御部452は、注目前処理係数セットEnを、前処理部261に供給して、ステップS423からステップS424に進む。
ステップS424では、制御部452は、複数の初期表示フォーマットの中から、注目表示フォーマットとする初期表示フォーマットBjを決定し、その注目表示フォーマットBjを表す表示フォーマット情報を、表示制御部68に供給して、ステップS425に進む。
即ち、図50の学習装置では、図9の学習装置と同様に、複数の表示フォーマットが、学習処理の最初に用いる初期表示フォーマットとして設定されており、制御部452は、複数の初期表示フォーマットそれぞれを表す表示フォーマット情報を、内蔵するメモリに記憶している。そして、制御部452は、内蔵するメモリに記憶している複数の表示フォーマット情報が表す複数の初期表示フォーマットのうちの、まだ注目表示フォーマットとされていないものの1つを注目表示フォーマットBjに決定し、その注目表示フォーマットBjを表す表示フォーマット情報を、表示制御部68に供給する。
ステップS425では、学習装置(図50)において、注目表示フォーマットBj、注目タップ構造Dm、および注目前処理係数セットEnの組み合わせについて、仮の最適な拡大用タップ係数のセット(式(1)の演算で用いられる、各クラスのタップ係数(x1,x2,・・・,xN)のセット)Fj,m,nが決定される。
即ち、ステップS425では、注目タップ構造Dmの前処理タップと、注目前処理係数セットEnとを用い、SD画像信号に対して前処理を施すことにより得られる前処理後SD画像信号を第1の画像信号として、タップ係数のセットを用いた画像変換処理(拡大変換処理)を行うことにより得られる、画素値としてのR,G,Bの各成分を有する画素からなる第2の画像信号としての拡大HD画像信号に対応するHD画像を、注目表示フォーマットBjで、ディスプレイ69に表示した場合に、そのディスプレイ69に表示されたHD画像としての光を光検出器70で検出することにより得られる表示画像信号の評価値を最も高くするタップ係数のセットが、注目表示フォーマットBj、注目タップ構造Dm、および注目前処理係数セットEnの組み合わせについて、仮の最適な拡大用タップ係数のセットFj,m,nとして求められる。
そして、ステップS425からステップS426に進み、制御部452は、現在の注目タップ構造Dmおよび注目前処理係数セットEnに対し、内蔵するメモリに記憶されている複数の表示フォーマット情報が表す複数の初期表示フォーマットのすべてを、注目表示フォーマットとして、ステップS425で拡大用タップ係数のセットを求めたかどうかを判定する。
ステップS426において、複数の初期表示フォーマットのすべてが、まだ、注目表示フォーマットとされていないと判定された場合、ステップS424に戻り、制御部452は、複数の初期表示フォーマットのうちの、まだ、注目表示フォーマットとしていない初期表示フォーマットの1つを、注目表示フォーマットに新たに決定し、その注目表示フォーマットを表す表示フォーマット情報を、表示制御部68に供給して、以下、同様の処理を繰り返す。
また、ステップS426において、複数の初期表示フォーマットのすべてが、注目表示フォーマットとされたと判定された場合、ステップS427に進み、制御部452は、注目タップ構造Dmの前処理タップに対して取り得るX×2Y通りの前処理係数のセットのすべてを、注目前処理係数セットとしたかどうかを判定する。
ステップS427において、注目タップ構造Dmの前処理タップに対して取り得るX×2Y通りの前処理係数のセットのすべてを、まだ、注目前処理係数セットとしていないと判定された場合、ステップS423に戻り、制御部452は、注目タップ構造Dmの前処理タップに対して取り得るX×2Y通りの前処理係数のセットのうちの、まだ、注目前処理係数セットとしていないものの1つを、新たに、注目前処理係数セットに決定して、同様の処理を繰り返す。
また、ステップS427において、注目タップ構造Dmの前処理タップに対して取り得るX×2Y通りの前処理係数のセットのすべてを、注目前処理係数セットとしたと判定された場合、ステップS428に進み、制御部452は、内蔵するメモリに記憶されている複数のタップ構造情報が表す複数の初期タップ構造のすべてを、注目タップ構造としたかどうかを判定する。
ステップS428において、複数の初期タップ構造のすべてが、まだ、注目タップ構造とされていないと判定された場合、ステップS422に戻り、制御部452は、複数の初期タップ構造のうちの、まだ、注目タップ構造としていない初期タップ構造の1つを、注目タップ構造に決定し、同様の処理を繰り返す。
また、ステップS428において、複数の初期タップ構造のすべてが、注目タップ構造とされたと判定された場合、即ち、(初期)タップ構造、前処理係数セット、および(初期)表示フォーマットの組み合わせすべてについて、ステップS425で最適な拡大用タップ係数のセットが求められた場合、ステップS429に進み、制御部452は、ステップS425で求められたタップ構造、前処理係数セット、表示フォーマット、および拡大用タップ係数のセットの組み合わせの中から、最適なタップ構造、前処理係数セット、表示フォーマット、および拡大用タップ係数のセットの組み合わせを、仮に決定する(仮決定する)。
即ち、初期タップ構造としてM通りのタップ構造があり、前処理係数セットが取り得る値の場合の数がN通りあり、初期表示フォーマットとしてJ通りの表示フォーマットがある場合には、(初期)タップ構造、前処理係数セット、および(初期)表示フォーマットの組み合わせとして、M×N×J通りの組み合わせが存在し、ステップS425では、そのM×N×J通りの組み合わせそれぞれについて、仮の最適な拡大用タップ係数のセットが求められる。従って、ステップS425では、タップ構造、前処理係数セット、表示フォーマット、および拡大用タップ係数のセットの組み合わせが、M×N×J通りだけ得られるが、ステップS429では、そのM×N×J通りの組み合わせ(タップ構造、前処理係数セット、表示フォーマット、および拡大用タップ係数のセットの組み合わせ)の中から、表示画像信号の評価値が最大の組み合わせが、最適なタップ構造、前処理係数セット、表示フォーマット、および拡大用タップ係数のセットの組み合わせとして仮決定される。
ステップS429において、最適なタップ構造、前処理係数セット、表示フォーマット、および拡大用タップ係数のセットの組み合わせが仮決定された後は、ステップS430に進み、現在の仮の最適な最適な組み合わせになっているタップ構造、前処理係数セット、表示フォーマット、拡大用タップ係数のセットのそれぞれを、1つずつ最適化する最適化処理が行われ、ステップS431に進む。
ステップS431では、制御部452が、直前のステップS430での最適化処理で求められた現在の仮の最適なタップ構造、前処理係数セット、表示フォーマット、および拡大用タップ係数のセットの組み合わせが、最適化されたものであるかどうかを判定する。
即ち、直前のステップS430の最適化処理では、現在の仮の最適な最適な組み合わせになっているタップ構造、前処理係数セット、表示フォーマット、および拡大用タップ係数のセットの4つのパラメータに、順次、注目し、注目パラメータ(注目しているパラメータ)を、評価値算出部71が算出する評価値を最大にするように更新する処理が行われれるが、ステップS431では、例えば、直前のステップS430の最適化処理において最後に更新されたパラメータについての評価値が、あらかじめ定められた最適化の判定用の閾値以上である(より大きい)かどうかによって、現在の仮の最適なタップ構造、前処理係数セット、表示フォーマット、および拡大用タップ係数のセットの組み合わせが、最適化されたものであるかどうかが判定される。
ステップS431において、現在の仮の最適なタップ構造、前処理係数セット、表示フォーマット、および拡大用タップ係数のセットの組み合わせが、最適化されたものでないと判定された場合、即ち、直前のステップS430で最後に更新されたパラメータについての評価値が、最適化の判定用の閾値以上でない場合、ステップS430に戻り、同様の処理が繰り返される。
また、ステップS431において、現在の仮の最適なタップ構造、前処理係数セット、表示フォーマット、および拡大用タップ係数のセットの組み合わせが、最適化されたものであると判定された場合、即ち、直前のステップS430で最後に更新されたパラメータについての評価値が、最適化の判定用の閾値以上である場合、制御部452は、現在の仮の最適なタップ構造、前処理係数セット、表示フォーマット、および拡大用タップ係数のセットの組み合わせを、最適なタップ構造、前処理係数セット、表示フォーマット、および拡大用タップ係数のセットの組み合わせに最終的に決定し(最終決定し)、学習処理を終了する。
図45の画像処理システムでは、以上のような図50の学習装置の学習処理によって最終決定された最適なタップ構造、前処理係数セット、表示フォーマット(拡大用最適表示フォーマット)、および拡大用タップ係数のセットや、上述した図9の学習装置によって最終決定された最適な信号フォーマット、通常タップ係数のセット、および表示フォーマット(通常用最適表示フォーマット)に基づいて、処理が行われる。
即ち、図45の画像処理システムにおいて、カメラ401は、図9の学習装置によって最終決定された最適な信号フォーマットの撮影画像信号(SD画像信号)を出力する。
さらに、表示装置402(図46)は、ユーザの操作に応じて、表示モードを、通常モードまたは拡大モードのいずれかに設定し、表示モードが通常モードである場合には、表示装置402の画像変換部413では、図9の学習装置によって最終決定された通常タップ係数のセットを用いて画像変換処理(HD変換処理)を行うことによって、カメラ401が出力するSD画像信号が通常HD画像信号に変換される。さらに、表示装置402の表示制御部414は、図9の学習装置によって最終決定された表示フォーマット(通常用最適表示フォーマット)で、通常HD画像信号に対応するHD画像をディスプレイ415に表示させる。
一方、表示モードが拡大モードである場合には、表示装置402の前処理部411において、カメラ401が出力するSD画像信号に対し、図50の学習装置によって最終決定された最適なタップ構造と前処理係数セットに基づく前処理が施されることにより、カメラ401が出力するSD画像信号が、後段の画像変換処理(拡大変換処理)に適した前処理後SD画像信号に変換される。さらに、表示装置402の画像変換部413において、図50の学習装置によって最終決定された拡大用タップ係数のセットを用いて画像変換処理(拡大変換処理)を行うことによって、前処理後SD画像信号が、拡大HD画像信号に変換される。そして、表示装置402の表示制御部414は、図50の学習装置によって最終決定された表示フォーマット(拡大用最適表示フォーマット)で、拡大HD画像信号に対応するHD画像をディスプレイ415に表示させる。
従って、図45の画像処理システムによれば、図1の画像処理システムと同様に、カメラ401と表示装置402との組み合わせである画像処理システムの性能を向上させることができる。
即ち、図45の画像処理システムによれば、カメラ401が出力する撮影画像信号や、画像変換部413が出力するHD画像信号のS/N等はともかく、画像処理システム全体としては、ユーザが高画質であると感じる画像を、ディスプレイ415に表示することができる。
また、図45の画像処理システムによれば、ユーザの操作に応じて、拡大HD画像や、通常のサイズのHD画像を表示することができる。
なお、図51では、ステップS430の最適化処理で最後に更新されたパラメータについての評価値が、最適化の判定用の閾値以上である場合に、タップ構造、前処理係数セット、表示フォーマット、および拡大用タップ係数のセットの組み合わせが最適化されたと判定するようにしたが、その他、例えば、ステップS430の最適化処理が、所定の回数だけ繰り返された場合に、タップ構造、前処理係数セット、表示フォーマット、および拡大用タップ係数のセットの組み合わせが最適化されたと判定するようにすることが可能である。
次に、図52のフローチャートを参照して、注目表示フォーマットBj、注目タップ構造Dm、および注目前処理係数セットEnの組み合わせについて、最適なタップ係数のセットFj,m,nを決定する図51のステップS425の処理について、詳述する。
制御部452は、ステップS451において、学習部255の画像変換部262が画像変換処理(拡大変換処理)に用いるクラスごとの拡大用タップ係数のセットを決定する。即ち、例えば、クラスの総数をαと、各クラスのタップ係数の数をβと、拡大用タップ係数のビット数をγとすると、タップ係数のセットが取り得る場合の数は、α×β×2γ通りだけ存在するが、制御部452は、そのα×β×2γ通りのタップ係数のセットのうちの、今回の図52の処理において、まだ注目タップ係数セットとしていないものの1つを、注目タップ係数セットに決定する。
そして、制御部452は、注目タップ係数セットを、画像変換部262に供給して、ステップS451からS452に進む。
ステップS452では、制御部452が、注目タップ構造Dm、および注目前処理係数セットEnに基づく前処理を行うように、前処理部261を制御する。これにより、前処理部261は、制御部253の制御にしたがい、疑似撮影画像生成部451から学習部255に供給される疑似撮影画像信号としてのSD画像信号に前処理を施し、その結果得られる前処理後SD画像信号を、画像変換部262に供給する。
即ち、前処理部261は、疑似撮影画像生成部451から供給される疑似撮影画像信号としてのSD画像信号に対応する前処理後SD画像信号を構成する画素を、順次、注目画素とし、その注目画素について、注目タップ構造Dmの前処理タップとなる複数の画素の画素値を、疑似撮影画像生成部451から供給される疑似撮影画像信号としてのSD画像信号から抽出する。さらに、前処理部261は、注目前処理係数セットEnによって定義される前処理用の関数の演算を、前処理タップとしての画素値を引数として行い、その前処理用の関数の演算結果を、前処理後SD画像信号の注目画素の画素値として、画像変換部262に供給する。
その後、ステップS452からステップS453に進み、画像変換部262は、前処理部261から供給される前処理後SD画像信号を第1の画像信号とするとともに、その前処理後SD画像信号に前処理を施す前のSD画像信号を拡大した拡大HD画像信号を、第2の画像信号として、直前のステップS451で制御部452から供給された注目タップ係数セットを用い、前処理後SD画像信号を、拡大HD画像信号に変換する画像変換処理(拡大変換処理)を行う。そして、画像変換部262は、画像変換処理によって得られる拡大HD画像信号を、表示制御部68に供給する。
ステップS453の処理後は、ステップS454に進み、制御部452は、注目表示フォーマットBjを表す表示フォーマット情報を、表示制御部68に供給する。これにより、表示制御部68は、制御部452からの表示フォーマット情報が表す注目表示フォーマットBjで、画像変換部262が出力する拡大HD画像信号に対応するHD画像(拡大HD画像)を、ディスプレイ69に表示させ、ステップS454からステップS455に進む。
ステップS455では、光検出器70が、ディスプレイ69に表示された拡大HD画像(表示画像)としての光を検出し(光電変換し)、その光に対応する電気信号である、HD画像信号に相当する表示画像信号を、評価値算出部71に出力して、ステップS456に進む。
ステップS456では、評価値算出部71が、光検出器70からの表示画像信号、ひいては、ディスプレイ69に表示された拡大HD画像を評価する。
即ち、評価値算出部71は、光検出器70からの表示画像信号に対応するSHD画像信号を、学習データ記憶部61から読み出し、表示画像信号と、対応するSHD画像信号とを比較することにより、表示画像信号の評価、ひいては、ディスプレイ69に表示された拡大HD画像を見たユーザが感じる画質の評価としての、評価値の算出を行い、制御部452に供給する。
ここで、ステップS452乃至S456の処理は、学習データ記憶部61に記憶されているSHD画像信号のすべてのフレームに対して行われる。そして、制御部452は、注目タップ係数セットにつき、学習データ記憶部61に記憶されているSHD画像信号のすべてのフレームに対して得られた評価値の、例えば総和を求め、その総和を、注目タップ係数セットについての最終的な評価値として、一時記憶する。
その後、ステップS456からステップS457に進み、制御部452は、拡大用タップ係数のセットが取り得るα×β×2γ通りの値のすべてについて、評価値を算出したかどうかを判定する。
ステップS457において、拡大用タップ係数のセットが取り得るα×β×2γ通りの値のすべてについて、まだ、評価値を算出していないと判定された場合、即ち、α×β×2γ通りの拡大用タップ係数のセットの中に、今回の図52の処理において、まだ注目タップ係数セットとしていないものがある場合、ステップS451に戻り、制御部452は、α×β×2γ通りの拡大用タップ係数のセットのうちの、今回の図52の処理において、まだ注目タップ係数セットとしていないものの1つを、注目タップ係数セットに新たに決定し、以下、同様の処理が繰り返される。
また、ステップS457において、拡大用タップ係数のセットが取り得るα×β×2γ通りの値のすべてについて、評価値を算出したと判定された場合、ステップS458に進み、制御部452は、α×β×2γ通りの拡大用タップ係数のセットのうちの、評価値が最も高い拡大用タップ係数のセットを、注目表示フォーマットBj、注目タップ構造Dm、および注目前処理係数セットEnの組み合わせについての最適な拡大用タップ係数のセットFj,m,nとして決定(仮決定)してリターンする。
なお、図51のステップS429では、ステップS425の処理としての図52のステップS451乃至S458の処理で得られる評価値が最大のタップ構造、前処理係数セット、表示フォーマット、および拡大用タップ係数のセットの組み合わせが、最適な組み合わせに仮決定される。
次に、図53のフローチャートを参照して、図51のステップS430の最適化処理について、さらに説明する。
最適化処理では、ステップS471において、現在の仮の最適なタップ構造、前処理係数セット、および拡大用タップ係数のセットの組み合わせについて、最適な表示フォーマットを仮決定する最適表示フォーマット決定処理が行われ、ステップS472に進む。
ステップS472では、現在の仮の最適な表示フォーマット、前処理係数セット、および拡大用タップ係数のセットの組み合わせについて、最適なタップ構造を仮決定する最適タップ構造決定処理が行われ、ステップS473に進む。
ステップS473では、現在の仮の最適な表示フォーマット、タップ構造、および拡大用タップ係数のセットの組み合わせについて、最適な前処理係数セットを仮決定する最適前処理係数セット決定処理が行われ、ステップS474に進む。
ステップS474では、現在の仮の最適な表示フォーマット、タップ構造、および前処理係数セットの組み合わせについて、最適な拡大用タップ係数のセットを仮決定する最適タップ係数セット決定処理が行われてリータンする。
次に、図54のフローチャートを参照して、図52のステップS471の最適表示フォーマット決定処理について詳述する。
ステップS491において、制御部452(図50)は、現在の仮の(仮決定された)最適な表示フォーマットを基準として、図22のステップS91の場合と同様に、現在の仮の最適な表示フォーマットを、あらかじめ決められた変形ルールにしたがって変形することにより、最適な表示フォーマットの複数の候補を決定する。
ステップS491の処理後はステップS492に進み、制御部452は、現在の仮の最適なタップ構造と前処理係数セットに基づく前処理を行うように、前処理部261(図50)を制御する。これにより、前処理部261は、制御部452の制御にしたがい、疑似撮影画像生成部451から学習部255に供給される疑似撮影画像信号としてのSD画像信号に前処理を施し、その結果得られる前処理後SD画像信号を、画像変換部262に供給する。
即ち、前処理部261は、疑似撮影画像生成部451から供給される疑似撮影画像信号としてのSD画像信号に対応する前処理後SD画像信号を構成する画素を、順次、注目画素とし、その注目画素について、現在の仮の最適なタップ構造の前処理タップとなる複数の画素の画素値を、疑似撮影画像生成部451から供給される疑似撮影画像信号としてのSD画像信号から抽出する。さらに、前処理部261は、現在の仮の最適な前処理係数セットによって定義される前処理用の関数の演算を、前処理タップとしての画素値を引数として行い、その前処理用の関数の演算結果を、前処理後SD画像信号の注目画素の画素値として、画像変換部262に供給する。
その後、ステップS492からステップS493に進み、画像変換部262は、制御部452から、現在の仮の最適な拡大用タップ係数のセットの供給を受ける。さらに、画像変換部262は、前処理部261から供給される前処理後SD画像信号を第1の画像信号とするとともに、その前処理後SD画像信号に前処理を施す前のSD画像信号を拡大した拡大HD画像信号を、第2の画像信号として、制御部452からの現在の仮の最適な拡大用タップ係数のセットを用い、前処理後SD画像信号を、拡大HD画像信号に変換する画像変換処理(拡大変換処理)を行う。そして、画像変換部262は、画像変換処理によって得られる拡大HD画像信号を、表示制御部68に供給する。
ステップS493の処理後は、ステップS494に進み、制御部452は、ステップS491で決定した最適な表示フォーマットの複数の候補のうちの、まだ、注目表示フォーマットとしていないものの1つを、注目表示フォーマットに決定し、その注目表示フォーマットを表す表示フォーマット情報を、表示制御部68に供給して、ステップS495に進む。
ステップS495では、表示制御部68が、制御部452からの表示フォーマット情報が表す注目表示フォーマットで、学習部255(図50)の画像変換部262から供給される拡大HD画像信号に対応する拡大HD画像を、ディスプレイ69に表示させ、ステップS496に進む。
ステップS496では、光検出器70が、ディスプレイ69に表示された拡大HD画像(表示画像)としての光を検出し(光電変換し)、その光に対応する電気信号である、HD画像信号に相当する表示画像信号を、評価値算出部71に出力して、ステップS497に進む。
ステップS497では、評価値算出部71が、光検出器70からの表示画像信号、ひいては、ディスプレイ69に表示された拡大HD画像を評価する。
即ち、評価値算出部71は、光検出器70からの表示画像信号に対応するSHD画像信号を、学習データ記憶部61から読み出し、表示画像信号と、対応するSHD画像信号とを比較することにより、表示画像信号の評価、ひいては、ディスプレイ69に表示されたHD画像を見たユーザが感じる画質の評価としての、評価値の算出を行い、制御部452に供給する。
ここで、ステップS492およびS493、並びにステップS495乃至S497の処理は、学習データ記憶部61に記憶されているSHD画像信号のすべてのフレームに対して行われる。そして、制御部452は、注目表示フォーマットにつき、学習データ記憶部61に記憶されているSHD画像信号のすべてのフレームに対して得られた評価値の、例えば総和を求め、その総和を、注目表示フォーマットについての最終的な評価値として、一時記憶する。
その後、ステップS497からステップS498に進み、制御部452は、ステップS491で決定した最適な表示フォーマットの複数の候補のすべてについて、評価値を算出したかどうかを判定する。
ステップS498において、最適な表示フォーマットの複数の候補のすべてについて、まだ、評価値を算出していないと判定された場合、ステップS494に戻り、制御部452は、最適な表示フォーマットの複数の候補のうちの、まだ注目表示フォーマットとしていないものの1つを、注目表示フォーマットに新たに決定し、以下、同様の処理が繰り返される。
また、ステップS498において、最適な表示フォーマットの複数の候補のすべてについて、評価値を算出したと判定された場合、ステップS499に進み、制御部452は、最適な表示フォーマットの複数の候補のうちの、評価値が最も高い候補を、現在の仮の最適なタップ構造、前処理係数セット、および拡大用タップ係数のセットの組み合わせに対する最適な表示フォーマットに、新たに仮決定してリターンする。
次に、図55のフローチャートを参照して、図53のステップS472の最適タップ構造決定処理について詳述する。
ステップS511において、制御部452は、図42のステップS281で説明したように、現在の仮の最適なタップ構造を基準として、そのタップ構造を、あらかじめ決められた変形ルールにしたがって変形することにより、最適なタップ構造の複数の候補を決定する。
ステップS511の処理後はステップS512に進み、制御部452は、最適なタップ構造の複数の候補のうちの、まだ、注目タップ構造としていないものの1つを、注目タップ構造に決定し、ステップS513に進む。
ステップS513では、制御部452が、注目タップ構造、および現在の仮の最適な前処理係数セットに基づく前処理を行うように、前処理部261を制御する。これにより、前処理部261は、制御部452の制御にしたがい、疑似撮影画像生成部451から学習部255に供給される疑似撮影画像信号としてのSD画像信号に前処理を施し、その結果得られる前処理後SD画像信号を、画像変換部262に供給する。
即ち、前処理部261は、疑似撮影画像生成部451から供給される疑似撮影画像信号としてのSD画像信号に対応する前処理後SD画像信号を構成する画素を、順次、注目画素とし、その注目画素について、注目タップ構造の前処理タップとなる複数の画素の画素値を、疑似撮影画像生成部451から供給される疑似撮影画像信号としてのSD画像信号から抽出する。さらに、前処理部261は、現在の仮の最適な前処理係数セットによって定義される前処理用の関数の演算を、前処理タップとしての画素値を引数として行い、その前処理用の関数の演算結果を、前処理後SD画像信号の注目画素の画素値として、画像変換部262に供給する。
画像変換部262は、ステップS514において、制御部452から、現在の仮の最適な拡大用タップ係数のセットの供給を受ける。さらに、画像変換部262は、前処理部261から供給される前処理後SD画像信号を第1の画像信号とするとともに、その前処理後SD画像信号に前処理を施す前のSD画像信号を拡大した拡大HD画像信号を、第2の画像信号として、制御部452からの現在の仮の最適な拡大用タップ係数のセットを用い、前処理後SD画像信号を、拡大HD画像信号に変換する画像変換処理(拡大変換処理)を行う。そして、画像変換部262は、画像変換処理によって得られる拡大HD画像信号を、表示制御部68に供給する。
ステップS514の処理後は、ステップS515に進み、制御部452は、現在の仮の最適な表示フォーマットを表す表示フォーマット情報を、表示制御部68に供給する。表示制御部68は、制御部452からの表示フォーマット情報が表す現在の仮の最適な表示フォーマットで、画像変換部262から供給される拡大HD画像信号に対応する拡大HD画像を、ディスプレイ69に表示させ、ステップS516に進む。
ステップS516では、光検出器70が、ディスプレイ69に表示された拡大HD画像(表示画像)としての光を検出し(光電変換し)、その光に対応する電気信号である、HD画像信号に相当する表示画像信号を、評価値算出部71に出力して、ステップS517に進む。
ステップS517では、評価値算出部71が、光検出器70からの表示画像信号、ひいては、ディスプレイ69に表示された拡大HD画像を評価する。
即ち、評価値算出部71は、光検出器70からの表示画像信号に対応するSHD画像信号を、学習データ記憶部61から読み出し、表示画像信号と、対応するSHD画像信号とを比較することにより、表示画像信号の評価、ひいては、ディスプレイ69に表示されたHD画像を見たユーザが感じる画質の評価としての、評価値の算出を行い、制御部452に供給する。
ここで、ステップS513乃至S517の処理は、学習データ記憶部61に記憶されているSHD画像信号のすべてのフレームに対して行われる。そして、制御部452は、注目タップ構造につき、学習データ記憶部61に記憶されているSHD画像信号のすべてのフレームに対して得られた評価値の、例えば総和を求め、その総和を、注目タップ構造についての最終的な評価値として、一時記憶する。
その後、ステップS517からステップS518に進み、制御部452は、ステップS511で決定した最適なタップ構造の複数の候補のすべてについて、評価値を算出したかどうかを判定する。
ステップS518において、最適なタップ構造の複数の候補のすべてについて、まだ、評価値を算出していないと判定された場合、ステップS512に戻り、制御部452は、最適なタップ構造の複数の候補のうちの、まだ注目タップ構造としていないものの1つを、注目タップ構造に新たに決定し、以下、同様の処理が繰り返される。
また、ステップS518において、最適なタップ構造の複数の候補のすべてについて、評価値を算出したと判定された場合、ステップS519に進み、制御部452は、最適なタップ構造の複数の候補のうちの、評価値が最も高い候補を、現在の仮の最適な表示フォーマット、前処理係数セット、および拡大用タップ係数のセットの組み合わせに対する最適なタップ構造に、新たに仮決定してリターンする。
次に、図56のフローチャートを参照して、図53のステップS473の最適前処理係数セット決定処理について詳述する。
ステップS531において、制御部452は、図43のステップS291で説明したように、現在の仮の最適な前処理係数セットを基準として、あらかじめ決められたルールに基づき、最適な前処理係数セットの複数の候補を決定する。
ステップS531の処理後はステップS532に進み、制御部452は、最適な前処理係数セットの複数の候補のうちの、まだ、注目前処理係数セットとしていないものの1つを、注目前処理係数セットに決定し、ステップS533に進む。
ステップS533では、制御部452が、現在の仮の最適なタップ構造、および注目前処理係数セットに基づく前処理を行うように、前処理部261を制御する。これにより、前処理部261は、制御部452の制御にしたがい、疑似撮影画像生成部451から学習部255に供給される疑似撮影画像信号としてのSD画像信号に前処理を施し、その結果得られる前処理後SD画像信号を、画像変換部262に供給する。
即ち、前処理部261は、疑似撮影画像生成部451から供給される疑似撮影画像信号としてのSD画像信号に対応する前処理後SD画像信号を構成する画素を、順次、注目画素とし、その注目画素について、現在の仮の最適なタップ構造の前処理タップとなる複数の画素の画素値を、疑似撮影画像生成部451から供給される疑似撮影画像信号としてのSD画像信号から抽出する。さらに、前処理部261は、注目前処理係数セットによって定義される前処理用の関数の演算を、前処理タップとしての画素値を引数として行い、その前処理用の関数の演算結果を、前処理後SD画像信号の注目画素の画素値として、画像変換部262に供給する。
画像変換部262は、ステップS534において、制御部452から、現在の仮の最適な拡大用タップ係数のセットの供給を受ける。さらに、画像変換部262は、前処理部261から供給される前処理後SD画像信号を第1の画像信号とするとともに、その前処理後SD画像信号に前処理を施す前のSD画像信号を拡大した拡大HD画像信号を、第2の画像信号として、制御部452からの現在の仮の最適な拡大用タップ係数のセットを用い、前処理後SD画像信号を、拡大HD画像信号に変換する画像変換処理(拡大変換処理)を行う。そして、画像変換部262は、画像変換処理によって得られる拡大HD画像信号を、表示制御部68に供給する。
ステップS534の処理後は、ステップS535に進み、制御部452は、現在の仮の最適な表示フォーマットを表す表示フォーマット情報を、表示制御部68に供給する。表示制御部68は、制御部452からの表示フォーマット情報が表す現在の仮の最適な表示フォーマットで、画像変換部262が出力する拡大HD画像信号に対応する拡大HD画像を、ディスプレイ69に表示させ、ステップS536に進む。
ステップS536では、光検出器70が、ディスプレイ69に表示された拡大HD画像(表示画像)としての光を検出し(光電変換し)、その光に対応する電気信号である、HD画像信号に相当する表示画像信号を、評価値算出部71に出力して、ステップS537に進む。
ステップS537では、評価値算出部71が、光検出器70からの表示画像信号、ひいては、ディスプレイ69に表示された拡大HD画像を評価する。
即ち、評価値算出部71は、光検出器70からの表示画像信号に対応するSHD画像信号を、学習データ記憶部61から読み出し、表示画像信号と、対応するSHD画像信号とを比較することにより、表示画像信号の評価、ひいては、ディスプレイ69に表示されたHD画像を見たユーザが感じる画質の評価としての、評価値の算出を行い、制御部452に供給する。
ここで、ステップS533乃至S537の処理は、学習データ記憶部61に記憶されているSHD画像信号のすべてのフレームに対して行われる。そして、制御部452は、注目前処理係数セットにつき、学習データ記憶部61に記憶されているSHD画像信号のすべてのフレームに対して得られた評価値の、例えば総和を求め、その総和を、注目前処理係数セットについての最終的な評価値として、一時記憶する。
その後、ステップS537からステップS538に進み、制御部452は、ステップS531で決定した最適な前処理係数セットの複数の候補のすべてについて、評価値を算出したかどうかを判定する。
ステップS538において、最適な前処理係数セットの複数の候補のすべてについて、まだ、評価値を算出していないと判定された場合、ステップS532に戻り、制御部452は、最適な前処理係数セットの複数の候補のうちの、まだ注目前処理係数セットとしていないものの1つを、注目前処理係数セットに新たに決定し、以下、同様の処理が繰り返される。
また、ステップS538において、最適な前処理係数セットの複数の候補のすべてについて、評価値を算出したと判定された場合、ステップS539に進み、制御部452は、最適な前処理係数セットの複数の候補のうちの、評価値が最も高い候補を、現在の仮の最適な表示フォーマット、タップ構造、および拡大用タップ係数のセットの組み合わせに対する最適な前処理係数セットに、新たに仮決定してリターンする。
次に、図57のフローチャートを参照して、図53のステップS474の最適タップ係数セット決定処理について詳述する。
ステップS551において、制御部452は、図23のステップS111の場合と同様に、現在の仮の最適な拡大用タップ係数のセットを基準として、あらかじめ決められたルールに基づき、最適な拡大用タップ係数のセットの複数の候補を決定する。
ステップS551の処理後はステップS552に進み、制御部452は、現在の仮の最適なタップ構造と前処理係数セットに基づく前処理を行うように、前処理部261(図50)を制御する。これにより、前処理部261は、制御部452の制御にしたがい、疑似撮影画像生成部451から学習部255に供給される疑似撮影画像信号としてのSD画像信号に前処理を施し、その結果得られる前処理後SD画像信号を、画像変換部262に供給する。
即ち、前処理部261は、疑似撮影画像生成部451から供給される疑似撮影画像信号としてのSD画像信号に対応する前処理後SD画像信号を構成する画素を、順次、注目画素とし、その注目画素について、現在の仮の最適なタップ構造の前処理タップとなる複数の画素の画素値を、疑似撮影画像生成部451から供給される疑似撮影画像信号としてのSD画像信号から抽出する。さらに、前処理部261は、現在の仮の最適な前処理係数セットによって定義される前処理用の関数の演算を、前処理タップとしての画素値を引数として行い、その前処理用の関数の演算結果を、前処理後SD画像信号の注目画素の画素値として、画像変換部262に供給する。
ステップS553では、制御部452は、最適な拡大用タップ係数のセットの複数の候補のうちの、まだ、注目タップ係数セットとしていないものの1つを、注目タップ係数セットに決定し、その注目タップ係数セットを、画像変換部262に供給して、ステップS554に進む。
ステップS554では、画像変換部262は、前処理部261から供給される前処理後SD画像信号を第1の画像信号とするとともに、その前処理後SD画像信号に前処理を施す前のSD画像信号を拡大した拡大HD画像信号を、第2の画像信号として、直前のステップS553で制御部452から供給された注目タップ係数セットを用い、前処理後SD画像信号を、拡大HD画像信号に変換する画像変換処理(拡大変換処理)を行う。そして、画像変換部262は、画像変換処理によって得られる拡大HD画像信号を、表示制御部68に供給する。
ステップS554の処理後は、ステップS555に進み、制御部452は、現在の仮の最適な表示フォーマットを表す表示フォーマット情報を、表示制御部68に供給する。これにより、表示制御部68は、制御部452からの表示フォーマット情報が表す表示フォーマットで、学習部255が出力するHD画像信号に対応するHD画像を、ディスプレイ69に表示させ、ステップS556に進む。
ステップS556では、光検出器70が、ディスプレイ69に表示されたHD画像(表示画像)としての光を検出し(光電変換し)、その光に対応する電気信号である、HD画像信号に相当する表示画像信号を、評価値算出部71に出力して、ステップS557に進む。
ステップS557では、評価値算出部71が、光検出器70からの表示画像信号、ひいては、ディスプレイ69に表示されたHD画像を評価する。
即ち、評価値算出部71は、光検出器70からの表示画像信号に対応するSHD画像信号を、学習データ記憶部61から読み出し、表示画像信号と、対応するSHD画像信号とを比較することにより、表示画像信号の評価、ひいては、ディスプレイ69に表示されたHD画像を見たユーザが感じる画質の評価としての、評価値の算出を行い、制御部452に供給する。
ここで、ステップS552、およびステップS554乃至S557の処理は、学習データ記憶部61に記憶されているSHD画像信号のすべてのフレームに対して行われる。そして、制御部452は、注目タップ係数セットにつき、学習データ記憶部61に記憶されているSHD画像信号のすべてのフレームに対して得られた評価値の、例えば総和を求め、その総和を、注目タップ係数セットについての最終的な評価値として、一時記憶する。
その後、ステップS557からステップS558に進み、制御部452は、最適な拡大用タップ係数のセットの複数の候補のすべてについて、評価値を算出したかどうかを判定する。
ステップS558において、最適な拡大用タップ係数のセットの複数の候補のすべてについて、まだ、評価値を算出していないと判定された場合、ステップS553に戻り、制御部452は、最適な拡大用タップ係数のセットの複数の候補のうちの、まだ注目タップ係数セットとしていないものの1つを、注目タップ係数セットに新たに決定し、以下、同様の処理が繰り返される。
また、ステップS558において、最適な拡大用タップ係数のセットの複数の候補のすべてについて、評価値を算出したと判定された場合、ステップS559に進み、制御部452は、最適な拡大用タップ係数のセットの複数の候補のうちの、評価値が最も高い候補を、現在の仮の最適な信号フォーマット、タップ構造、および前処理係数セットの組み合わせに対する最適な拡大用タップ係数のセットに、新たに仮決定してリターンする。
なお、図54の最適表示フォーマット決定処理において、現在の仮の最適な表示フォーマットを基準として、最適な表示フォーマットの複数の候補を決定するにあたり、現在の仮の最適な表示フォーマットの変形のさせ方としては、図50のステップS430の最適化処理の繰り返し回数が小のときに、いわば大きく変形し、その繰り返し回数が増えるに連れ、徐々に微小な変形にする方法を採用することができる。前処理タップのタップ構造、前処理係数セット、および拡大用タップ係数のセットについても同様である。
また、図54の最適表示フォーマット決定処理において、最適な表示フォーマットの候補について求められる評価値が、それほど大きくない値で、ほとんど増加しなくなった場合には、現在の仮の最適な表示フォーマットを、大きく変形して、最適な表示フォーマットの複数の候補を決定することができる。この場合、いわゆるローカルミニマムの問題を解消することができる。前処理タップのタップ構造、前処理係数セット、および拡大用タップ係数のセットについても同様である。
次に、上述した一連の処理は、ハードウェアにより行うこともできるし、ソフトウェアにより行うこともできる。一連の処理をソフトウェアによって行う場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、汎用のコンピュータ等にインストールされる。
そこで、図58は、上述した一連の処理を実行するプログラムがインストールされるコンピュータの一実施の形態の構成例を示している。
プログラムは、コンピュータに内蔵されている記録媒体としてのハードディスク2005やROM2003に予め記録しておくことができる。
あるいはまた、プログラムは、フレキシブルディスク、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory),MO(Magneto Optical)ディスク,DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体2011に、一時的あるいは永続的に格納(記録)しておくことができる。このようなリムーバブル記録媒体2011は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することができる。
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体2011からコンピュータにインストールする他、ダウンロードサイトから、ディジタル衛星放送用の人工衛星を介して、コンピュータに無線で転送したり、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介して、コンピュータに有線で転送し、コンピュータでは、そのようにして転送されてくるプログラムを、通信部2008で受信し、内蔵するハードディスク2005にインストールすることができる。
コンピュータは、CPU(Central Processing Unit)2002を内蔵している。CPU2002には、バス2001を介して、入出力インタフェース2010が接続されており、CPU2002は、入出力インタフェース2010を介して、ユーザによって、キーボードや、マウス、マイク等で構成される入力部2007が操作等されることにより指令が入力されると、それにしたがって、ROM(Read Only Memory)2003に格納されているプログラムを実行する。あるいは、また、CPU2002は、ハードディスク2005に格納されているプログラム、衛星若しくはネットワークから転送され、通信部2008で受信されてハードディスク2005にインストールされたプログラム、またはドライブ2009に装着されたリムーバブル記録媒体2011から読み出されてハードディスク2005にインストールされたプログラムを、RAM(Random Access Memory)2004にロードして実行する。これにより、CPU2002は、上述したフローチャートにしたがった処理、あるいは上述したブロック図の構成により行われる処理を行う。そして、CPU2002は、その処理結果を、必要に応じて、例えば、入出力インタフェース2010を介して、LCD(Liquid Crystal Display)やスピーカ等で構成される出力部2006から出力、あるいは、通信部2008から送信、さらには、ハードディスク2005に記録等させる。
ここで、本明細書において、コンピュータに各種の処理を行わせるためのプログラムを記述する処理ステップは、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)も含むものである。
また、プログラムは、1のコンピュータにより処理されるものであっても良いし、複数のコンピュータによって分散処理されるものであっても良い。さらに、プログラムは、遠方のコンピュータに転送されて実行されるものであっても良い。
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
画像の処理を行う画像処理システムの第1の構成例を示すブロック図である。 表示装置2の構成例を示すブロック図である。 表示装置2の処理を説明するフローチャートである。 画像変換部12の構成例を示すブロック図である。 画像変換部12の処理を説明するフローチャートである。 表示フォーマットの例を示す図である。 ストライプフォーマットを基準として変形した表示フォーマットの例を示す図である。 ベイヤフォーマットを基準として変形した信号フォーマットの例を示す図である。 最適な信号フォーマット、表示フォーマット、タップ係数を学習する学習装置の構成例を示すブロック図である。 SHD画像とHD画像とを示す図である。 疑似撮影画像を生成する生成方法を説明する図である。 疑似撮影画像を生成する生成方法を説明する図である。 HD画像と、ディスプレイ69の表示画面とを示す図である。 HD画像と、ディスプレイ69の表示画面とを示す図である。 HD画像と、ディスプレイ69の表示画面とを示す図である。 ディスプレイ69に表示された表示画像を評価する評価方法を説明する図である。 ディスプレイ69に表示された表示画像を評価する評価方法を説明する図である。 ディスプレイ69に表示された表示画像を評価する評価方法を説明する図である。 最適な信号フォーマット、表示フォーマット、タップ係数を学習する学習装置の処理を説明するフローチャートである。 ステップS33の処理の詳細を説明するフローチャートである。 ステップS37の処理の詳細を説明するフローチャートである。 ステップS38の処理の詳細を説明するフローチャートである。 ステップS39の処理の詳細を説明するフローチャートである。 画像の処理を行う画像処理システムの第2の構成例を示すブロック図である。 表示装置102の構成例を示すブロック図である。 表示装置102の処理を説明するフローチャートである。 画像変換部111の構成例を示すブロック図である。 画像変換部111の処理を説明するフローチャートである。 最適な表示フォーマットを学習する学習装置の構成例を示すブロック図である。 最適な表示フォーマットを学習する学習装置の処理を説明するフローチャートである。 各信号フォーマットに対する最適なタップ係数を学習する学習装置の構成例を説明するフローチャートである。 各信号フォーマットに対する最適なタップ係数を学習する学習装置の処理を説明するフローチャートである。 画像の処理を行う画像処理システムの第3の構成例を示すブロック図である。 表示装置202の構成例を示すブロック図である。 前処理部211の構成例を示すブロック図である。 画像変換部212の構成例を示すブロック図である。 表示装置202の処理を説明するフローチャートである。 最適なタップ構造、前処理係数、タップ係数を学習する学習装置の構成例を示すブロック図である。 最適なタップ構造、前処理係数、タップ係数を学習する学習装置の処理を説明するフローチャートである。 ステップS214の処理の詳細を説明するフローチャートである。 ステップS217の処理の詳細を説明するフローチャートである。 ステップS218の処理の詳細を説明するフローチャートである。 ステップS219の処理の詳細を説明するフローチャートである。 ステップS220の処理の詳細を説明するフローチャートである。 画像の処理を行う画像処理システムの第4の構成例を示すブロック図である。 表示装置402の構成例を示すブロック図である。 前処理部411の構成例を示すブロック図である。 画像変換部413の構成例を示すブロック図である。 表示装置402の処理を説明するフローチャートである。 最適な表示フォーマット、タップ構造、前処理係数、タップ係数を学習する学習装置の構成例を示すブロック図である。 最適な表示フォーマット、タップ構造、前処理係数、タップ係数を学習する学習装置の処理を説明するフローチャートである。 ステップS425の処理の詳細を説明するフローチャートである。 ステップS430の処理の詳細を説明するフローチャートである。 ステップS471の処理の詳細を説明するフローチャートである。 ステップS472の処理の詳細を説明するフローチャートである。 ステップS473の処理の詳細を説明するフローチャートである。 ステップS474の処理の詳細を説明するフローチャートである。 画像の処理を行うプログラムを実行するコンピュータの構成例を示すブロック図である。
符号の説明
1 カメラ, 2 表示装置, 11 画像変換部, 12 表示制御部, 13 ディスプレイ, 41,42 タップ抽出部, 43 クラス分類部, 44 係数メモリ, 45 予測部, 61 学習データ記憶部, 62 疑似撮影画像生成部, 63,64 タップ抽出部, 65 クラス分類部, 66 係数メモリ, 67 予測部, 68 表示制御部, 69 ディスプレイ, 70 光検出器, 71 評価値算出部, 72 制御部, 73 画像変換部, 101 カメラ, 102 表示装置, 111 画像変換部, 112 表示制御部, 113 ディスプレイ, 114 信号フォーマット検出部, 121 係数選択部, 122 係数メモリ, 141 HD画像取得部, 142 制御部, 161 表示制御部, 162 制御部, 201 カメラ, 202 表示装置, 211 前処理部, 212 画像変換部, 213 表示制御部, 214 ディスプレイ, 221 前処理タップ抽出部, 222 前処理演算部, 223 係数メモリ, 231 係数メモリ, 251 学習データ記憶部, 252 学習対データ生成部, 253 制御部, 254 評価値算出部, 255,256 学習部, 261 前処理部, 262 画像変換部, 271 前処理タップ抽出部, 272 前処理演算部, 273 係数メモリ, 281,282 タップ抽出部, 283 クラス分類部, 284 係数メモリ, 285 予測部, 301 前処理部, 302 タップ係数学習部, 311 前処理タップ抽出部, 312 前処理演算部, 313 係数メモリ, 321,322 タップ抽出部, 323 クラス分類部, 324 正規方程式生成部, 325 タップ係数算出部, 401 カメラ, 402 表示装置, 411 前処理部, 412 選択部, 413 画像変換部, 414 表示制御部, 415 ディスプレイ, 416 操作部, 417 制御部, 421 前処理タップ抽出部, 422 前処理演算部, 423,431 係数メモリ, 451 疑似撮影画像生成部, 452 制御部, 2001 バス, 2002 CPU, 2003 ROM, 2004 RAM, 2005 ハードディスク, 2006 出力部, 2007 入力部, 2008 通信部, 2009 ドライブ, 2010 入出力インタフェース, 2011 リムーバブル記録媒体

Claims (7)

  1. 画像を表示する表示装置において、
    物体を撮影する撮影手段からの画像信号である撮影画像信号を、あらかじめ行われた学習処理によって得られたタップ係数との演算によって、前記撮影画像信号に対応する画像よりも高画質の画像の高画質画像信号に変換する画像変換処理を行う画像変換手段と、
    前記高画質画像信号に対応する画像よりも高画質の画像を用いて行われた学習処理によって決定された表示フォーマットで、前記高画質画像信号に対応する画像を、表示手段に表示させる表示制御手段と
    を備え
    前記画像変換手段は、
    前記高画質画像信号の注目画素の画素値を予測するのに用いる複数の画素の画素値である予測タップを、前記撮影画像信号から抽出するとともに、前記注目画素を複数のクラスのうちのいずれかのクラスにクラス分けするクラス分類に用いる複数の画素の画素値であるクラスタップを、前記撮影画像信号から抽出し、
    前記クラスタップに基づいて、前記注目画素のクラス分類を行い、
    前記学習処理によりあらかじめ求められた、複数のクラスそれぞれごとのタップ係数のうちの、前記注目画素のクラスのタップ係数と、前記予測タップとを用いた予測演算により、前記注目画素の画素値を求める
    ことにより、前記画像変換処理を行い、
    前記撮影画像信号の信号フォーマット、前記高画質画像信号に対応する画像を表示する表示フォーマット、および前記画像変換手段が用いるタップ係数は、
    前記撮影画像信号の信号フォーマット、前記撮影画像信号を対象とした前記画像変換処理によって得られる前記高画質画像信号に対応する画像を表示する表示フォーマット、および前記タップ係数を決定する決定手段と、
    前記高画質画像信号に対応する画像よりも高画質の画像の画像信号から、前記決定手段で決定された信号フォーマットの前記撮影画像信号に相当する疑似撮影画像信号を生成する疑似撮影画像信号生成手段と、
    前記疑似撮影画像信号を、前記決定手段で決定されたタップ係数との演算によって、前記高画質画像信号に変換する前記画像変換処理を行う学習用画像変換手段と、
    前記学習用画像変換手段において得られた高画質画像信号に対応する画像を、前記決定手段で決定された表示フォーマットで、表示手段に表示させる学習用表示制御手段と、
    前記表示手段に表示された画像である表示画像としての光を検出し、その光に対応する電気信号である表示画像信号を出力する光検出手段と、
    前記表示画像信号を評価する評価手段と
    を備える学習装置において、
    前記決定手段が、複数の信号フォーマットを決定し、
    前記複数の信号フォーマットそれぞれについて、
    前記疑似撮影画像信号生成手段が、前記疑似撮影画像信号を生成し、
    前記学習用画像変換手段が、前記疑似撮影画像信号を、前記決定手段で決定されたタップ係数との演算によって、前記高画質画像信号に変換し、
    前記学習用表示制御手段が、前記高画質画像信号に対応する画像を、前記決定手段で決定された表示フォーマットで、表示手段に表示させ、
    前記光検出手段が、前記表示画像としての光を検出して、その光に対応する電気信号である表示画像信号を出力し、
    前記評価手段が、前記表示画像信号を評価する
    ことにより、前記表示画像信号の評価が最も高くなる信号フォーマットを、前記複数の信号フォーマットの中から決定することと、
    前記決定手段が、複数の表示フォーマットを決定し、
    前記疑似撮影画像信号生成手段が、前記決定手段で決定された信号フォーマットの前記疑似撮影画像信号を生成し、
    前記学習用画像変換手段が、前記疑似撮影画像信号を、前記決定手段で決定されたタップ係数との演算によって、前記高画質画像信号に変換し、
    前記複数の表示フォーマットそれぞれについて、
    前記学習用表示制御手段が、前記高画質画像信号に対応する画像を、前記決定手段で決定された表示フォーマットで表示手段に表示させ、
    前記光検出手段が、前記表示画像としての光を検出して、その光に対応する電気信号である表示画像信号を出力し、
    前記評価手段が、前記表示画像信号を評価する
    ことにより、前記表示画像信号の評価が最も高くなる表示フォーマットを、前記複数の表示フォーマットの中から決定することと、
    前記決定手段が、複数のタップ係数を決定し、
    前記疑似撮影画像信号生成手段が、前記決定手段で決定された信号フォーマットの前記疑似撮影画像信号を生成し、
    前記複数のタップ係数それぞれについて、
    前記学習用画像変換手段が、前記疑似撮影画像信号を、前記高画質画像信号に変換し、
    前記学習用表示制御手段が、前記高画質画像信号に対応する画像を、前記決定手段で決定された表示フォーマットで表示手段に表示させ、
    前記光検出手段が、前記表示画像としての光を検出して、その光に対応する電気信号である表示画像信号を出力し、
    前記評価手段が、前記表示画像信号を評価する
    ことにより、前記表示画像信号の評価が最も高くなるタップ係数を、前記複数のタップ係数の中から決定することと
    を繰り返すことにより、前記画像変換処理を行うのに用いられる前記タップ係数を求めるとともに、そのタップ係数を用いて行われる前記画像変換処理の対象となる前記撮影画像信号の信号フォーマット、および、その信号フォーマットの前記撮影画像信号を対象とした前記画像変換処理により得られる前記高画質画像信号に対応する画像を表示する表示フォーマットを求める
    学習処理を行うことにより得られたものである
    表示装置。
  2. 画像を表示する表示方法において、
    物体を撮影する撮影手段からの画像信号である撮影画像信号を、あらかじめ行われた学習処理によって得られたタップ係数との演算によって、前記撮影画像信号に対応する画像よりも高画質の画像の高画質画像信号に変換する画像変換処理を行い
    前記高画質画像信号に対応する画像よりも高画質の画像を用いて行われた学習処理によって決定された表示フォーマットで、前記高画質画像信号に対応する画像を、表示手段に表示させる
    ステップを含み、
    前記画像変換処理では、
    前記高画質画像信号の注目画素の画素値を予測するのに用いる複数の画素の画素値である予測タップを、前記撮影画像信号から抽出するとともに、前記注目画素を複数のクラスのうちのいずれかのクラスにクラス分けするクラス分類に用いる複数の画素の画素値であるクラスタップを、前記撮影画像信号から抽出し、
    前記クラスタップに基づいて、前記注目画素のクラス分類を行い、
    前記学習処理によりあらかじめ求められた、複数のクラスそれぞれごとのタップ係数のうちの、前記注目画素のクラスのタップ係数と、前記予測タップとを用いた予測演算により、前記注目画素の画素値を求め、
    前記撮影画像信号の信号フォーマット、前記高画質画像信号に対応する画像を表示する表示フォーマット、および前記画像変換手段が用いるタップ係数は、
    前記撮影画像信号の信号フォーマット、前記撮影画像信号を対象とした前記画像変換処理によって得られる前記高画質画像信号に対応する画像を表示する表示フォーマット、および前記タップ係数を決定する決定手段と、
    前記高画質画像信号に対応する画像よりも高画質の画像の画像信号から、前記決定手段で決定された信号フォーマットの前記撮影画像信号に相当する疑似撮影画像信号を生成する疑似撮影画像信号生成手段と、
    前記疑似撮影画像信号を、前記決定手段で決定されたタップ係数との演算によって、前記高画質画像信号に変換する前記画像変換処理を行う学習用画像変換手段と、
    前記学習用画像変換手段において得られた高画質画像信号に対応する画像を、前記決定手段で決定された表示フォーマットで、表示手段に表示させる学習用表示制御手段と、
    前記表示手段に表示された画像である表示画像としての光を検出し、その光に対応する電気信号である表示画像信号を出力する光検出手段と、
    前記表示画像信号を評価する評価手段と
    を備える学習装置において、
    前記決定手段が、複数の信号フォーマットを決定し、
    前記複数の信号フォーマットそれぞれについて、
    前記疑似撮影画像信号生成手段が、前記疑似撮影画像信号を生成し、
    前記学習用画像変換手段が、前記疑似撮影画像信号を、前記決定手段で決定されたタップ係数との演算によって、前記高画質画像信号に変換し、
    前記学習用表示制御手段が、前記高画質画像信号に対応する画像を、前記決定手段で決定された表示フォーマットで、表示手段に表示させ、
    前記光検出手段が、前記表示画像としての光を検出して、その光に対応する電気信号である表示画像信号を出力し、
    前記評価手段が、前記表示画像信号を評価する
    ことにより、前記表示画像信号の評価が最も高くなる信号フォーマットを、前記複数の信号フォーマットの中から決定することと、
    前記決定手段が、複数の表示フォーマットを決定し、
    前記疑似撮影画像信号生成手段が、前記決定手段で決定された信号フォーマットの前記疑似撮影画像信号を生成し、
    前記学習用画像変換手段が、前記疑似撮影画像信号を、前記決定手段で決定されたタップ係数との演算によって、前記高画質画像信号に変換し、
    前記複数の表示フォーマットそれぞれについて、
    前記学習用表示制御手段が、前記高画質画像信号に対応する画像を、前記決定手段で決定された表示フォーマットで表示手段に表示させ、
    前記光検出手段が、前記表示画像としての光を検出して、その光に対応する電気信号である表示画像信号を出力し、
    前記評価手段が、前記表示画像信号を評価する
    ことにより、前記表示画像信号の評価が最も高くなる表示フォーマットを、前記複数の表示フォーマットの中から決定することと、
    前記決定手段が、複数のタップ係数を決定し、
    前記疑似撮影画像信号生成手段が、前記決定手段で決定された信号フォーマットの前記疑似撮影画像信号を生成し、
    前記複数のタップ係数それぞれについて、
    前記学習用画像変換手段が、前記疑似撮影画像信号を、前記高画質画像信号に変換し、
    前記学習用表示制御手段が、前記高画質画像信号に対応する画像を、前記決定手段で決定された表示フォーマットで表示手段に表示させ、
    前記光検出手段が、前記表示画像としての光を検出して、その光に対応する電気信号である表示画像信号を出力し、
    前記評価手段が、前記表示画像信号を評価する
    ことにより、前記表示画像信号の評価が最も高くなるタップ係数を、前記複数のタップ係数の中から決定することと
    を繰り返すことにより、前記画像変換処理を行うのに用いられる前記タップ係数を求めるとともに、そのタップ係数を用いて行われる前記画像変換処理の対象となる前記撮影画像信号の信号フォーマット、および、その信号フォーマットの前記撮影画像信号を対象とした前記画像変換処理により得られる前記高画質画像信号に対応する画像を表示する表示フォーマットを求める
    学習処理を行うことにより得られたものである
    表示方法。
  3. 画像を表示する表示処理を、コンピュータに実行させるプログラムにおいて、
    物体を撮影する撮影手段からの画像信号である撮影画像信号を、あらかじめ行われた学習処理によって得られたタップ係数との演算によって、前記撮影画像信号に対応する画像よりも高画質の画像の高画質画像信号に変換する画像変換処理を行う画像変換手段と
    前記高画質画像信号に対応する画像よりも高画質の画像を用いて行われた学習処理によって決定された表示フォーマットで、前記高画質画像信号に対応する画像を、表示手段に表示させる表示制御手段
    して、コンピュータを機能させるためのプログラムであり、
    前記画像変換手段は、
    前記高画質画像信号の注目画素の画素値を予測するのに用いる複数の画素の画素値である予測タップを、前記撮影画像信号から抽出するとともに、前記注目画素を複数のクラスのうちのいずれかのクラスにクラス分けするクラス分類に用いる複数の画素の画素値であるクラスタップを、前記撮影画像信号から抽出し、
    前記クラスタップに基づいて、前記注目画素のクラス分類を行い、
    前記学習処理によりあらかじめ求められた、複数のクラスそれぞれごとのタップ係数のうちの、前記注目画素のクラスのタップ係数と、前記予測タップとを用いた予測演算により、前記注目画素の画素値を求める
    ことにより、前記画像変換処理を行い、
    前記撮影画像信号の信号フォーマット、前記高画質画像信号に対応する画像を表示する表示フォーマット、および前記画像変換手段が用いるタップ係数は、
    前記撮影画像信号の信号フォーマット、前記撮影画像信号を対象とした前記画像変換処理によって得られる前記高画質画像信号に対応する画像を表示する表示フォーマット、および前記タップ係数を決定する決定手段と、
    前記高画質画像信号に対応する画像よりも高画質の画像の画像信号から、前記決定手段で決定された信号フォーマットの前記撮影画像信号に相当する疑似撮影画像信号を生成する疑似撮影画像信号生成手段と、
    前記疑似撮影画像信号を、前記決定手段で決定されたタップ係数との演算によって、前記高画質画像信号に変換する前記画像変換処理を行う学習用画像変換手段と、
    前記学習用画像変換手段において得られた高画質画像信号に対応する画像を、前記決定手段で決定された表示フォーマットで、表示手段に表示させる学習用表示制御手段と、
    前記表示手段に表示された画像である表示画像としての光を検出し、その光に対応する電気信号である表示画像信号を出力する光検出手段と、
    前記表示画像信号を評価する評価手段と
    を備える学習装置において、
    前記決定手段が、複数の信号フォーマットを決定し、
    前記複数の信号フォーマットそれぞれについて、
    前記疑似撮影画像信号生成手段が、前記疑似撮影画像信号を生成し、
    前記学習用画像変換手段が、前記疑似撮影画像信号を、前記決定手段で決定されたタップ係数との演算によって、前記高画質画像信号に変換し、
    前記学習用表示制御手段が、前記高画質画像信号に対応する画像を、前記決定手段で決定された表示フォーマットで、表示手段に表示させ、
    前記光検出手段が、前記表示画像としての光を検出して、その光に対応する電気信号である表示画像信号を出力し、
    前記評価手段が、前記表示画像信号を評価する
    ことにより、前記表示画像信号の評価が最も高くなる信号フォーマットを、前記複数の信号フォーマットの中から決定することと、
    前記決定手段が、複数の表示フォーマットを決定し、
    前記疑似撮影画像信号生成手段が、前記決定手段で決定された信号フォーマットの前記疑似撮影画像信号を生成し、
    前記学習用画像変換手段が、前記疑似撮影画像信号を、前記決定手段で決定されたタップ係数との演算によって、前記高画質画像信号に変換し、
    前記複数の表示フォーマットそれぞれについて、
    前記学習用表示制御手段が、前記高画質画像信号に対応する画像を、前記決定手段で決定された表示フォーマットで表示手段に表示させ、
    前記光検出手段が、前記表示画像としての光を検出して、その光に対応する電気信号である表示画像信号を出力し、
    前記評価手段が、前記表示画像信号を評価する
    ことにより、前記表示画像信号の評価が最も高くなる表示フォーマットを、前記複数の表示フォーマットの中から決定することと、
    前記決定手段が、複数のタップ係数を決定し、
    前記疑似撮影画像信号生成手段が、前記決定手段で決定された信号フォーマットの前記疑似撮影画像信号を生成し、
    前記複数のタップ係数それぞれについて、
    前記学習用画像変換手段が、前記疑似撮影画像信号を、前記高画質画像信号に変換し、
    前記学習用表示制御手段が、前記高画質画像信号に対応する画像を、前記決定手段で決定された表示フォーマットで表示手段に表示させ、
    前記光検出手段が、前記表示画像としての光を検出して、その光に対応する電気信号である表示画像信号を出力し、
    前記評価手段が、前記表示画像信号を評価する
    ことにより、前記表示画像信号の評価が最も高くなるタップ係数を、前記複数のタップ係数の中から決定することと
    を繰り返すことにより、前記画像変換処理を行うのに用いられる前記タップ係数を求めるとともに、そのタップ係数を用いて行われる前記画像変換処理の対象となる前記撮影画像信号の信号フォーマット、および、その信号フォーマットの前記撮影画像信号を対象とした前記画像変換処理により得られる前記高画質画像信号に対応する画像を表示する表示フォーマットを求める
    学習処理を行うことにより得られたものである
    プログラム。
  4. 物体を撮影する撮影手段からの画像信号である撮影画像信号を、あらかじめ行われた学習処理によって得られたタップ係数との演算によって、前記撮影画像信号に対応する画像よりも高画質の画像の高画質画像信号に変換する画像変換処理を行うのに用いられる前記タップ係数を求める学習処理を行う学習装置において、
    前記撮影画像信号の信号フォーマット、前記撮影画像信号を対象とした前記画像変換処理によって得られる前記高画質画像信号に対応する画像を表示する表示フォーマット、および前記タップ係数を決定する決定手段と、
    前記高画質画像信号に対応する画像よりも高画質の画像の画像信号から、前記決定手段で決定された信号フォーマットの前記撮影画像信号に相当する疑似撮影画像信号を生成する疑似撮影画像信号生成手段と、
    前記疑似撮影画像信号を、前記決定手段で決定されたタップ係数との演算によって、前記高画質画像信号に変換する画像変換手段と、
    前記画像変換手段において得られた高画質画像信号に対応する画像を、前記決定手段で決定された表示フォーマットで、表示手段に表示させる表示制御手段と、
    前記表示手段に表示された画像である表示画像としての光を検出し、その光に対応する電気信号である表示画像信号を出力する光検出手段と、
    前記表示画像信号を評価する評価手段と
    を備え、
    前記決定手段が、複数の信号フォーマットを決定し、
    前記複数の信号フォーマットそれぞれについて、
    前記疑似撮影画像信号生成手段が、前記疑似撮影画像信号を生成し、
    前記画像変換手段が、前記疑似撮影画像信号を、前記決定手段で決定されたタップ係数との演算によって、前記高画質画像信号に変換し、
    前記表示制御手段が、前記高画質画像信号に対応する画像を、前記決定手段で決定された表示フォーマットで、表示手段に表示させ、
    前記光検出手段が、前記表示画像としての光を検出して、その光に対応する電気信号である表示画像信号を出力し、
    前記評価手段が、前記表示画像信号を評価する
    ことにより、前記表示画像信号の評価が最も高くなる信号フォーマットを、前記複数の信号フォーマットの中から決定することと、
    前記決定手段が、複数の表示フォーマットを決定し、
    前記疑似撮影画像信号生成手段が、前記決定手段で決定された信号フォーマットの前記疑似撮影画像信号を生成し、
    前記画像変換手段が、前記疑似撮影画像信号を、前記決定手段で決定されたタップ係数との演算によって、前記高画質画像信号に変換し、
    前記複数の表示フォーマットそれぞれについて、
    前記表示制御手段が、前記高画質画像信号に対応する画像を、前記決定手段で決定された表示フォーマットで表示手段に表示させ、
    前記光検出手段が、前記表示画像としての光を検出して、その光に対応する電気信号である表示画像信号を出力し、
    前記評価手段が、前記表示画像信号を評価する
    ことにより、前記表示画像信号の評価が最も高くなる表示フォーマットを、前記複数の表示フォーマットの中から決定することと、
    前記決定手段が、複数のタップ係数を決定し、
    前記疑似撮影画像信号生成手段が、前記決定手段で決定された信号フォーマットの前記疑似撮影画像信号を生成し、
    前記複数のタップ係数それぞれについて、
    前記画像変換手段が、前記疑似撮影画像信号を、前記高画質画像信号に変換し、
    前記表示制御手段が、前記高画質画像信号に対応する画像を、前記決定手段で決定された表示フォーマットで表示手段に表示させ、
    前記光検出手段が、前記表示画像としての光を検出して、その光に対応する電気信号である表示画像信号を出力し、
    前記評価手段が、前記表示画像信号を評価する
    ことにより、前記表示画像信号の評価が最も高くなるタップ係数を、前記複数のタップ係数の中から決定することと
    を繰り返すことにより、前記画像変換処理を行うのに用いられる前記タップ係数を求めるとともに、そのタップ係数を用いて行われる前記画像変換処理の対象となる前記撮影画像信号の信号フォーマット、および、その信号フォーマットの前記撮影画像信号を対象とした前記画像変換処理により得られる前記高画質画像信号に対応する画像を表示する表示フォーマットを求める
    学習装置。
  5. 前記画像変換手段は、
    前記高画質画像信号の注目画素の画素値を予測するのに用いる複数の画素の画素値である予測タップを、前記撮影画像信号から抽出する予測タップ抽出手段と、
    前記注目画素を複数のクラスのうちのいずれかのクラスにクラス分けするクラス分類に用いる複数の画素の画素値であるクラスタップを、前記撮影画像信号から抽出するクラスタップ抽出手段と、
    前記クラスタップに基づいて、前記注目画素のクラス分類を行うクラス分類手段と、
    前記決定手段で決定された、複数のクラスそれぞれごとのタップ係数の中から、前記注目画素のクラスのタップ係数を出力する係数出力手段と、
    前記注目画素のクラスのタップ係数と、前記予測タップとを用いた予測演算により、前記注目画素の画素値を求める演算手段と
    を有する
    請求項に記載の学習装置。
  6. 物体を撮影する撮影手段からの画像信号である撮影画像信号を、あらかじめ行われた学習処理によって得られたタップ係数との演算によって、前記撮影画像信号に対応する画像よりも高画質の画像の高画質画像信号に変換する画像変換処理を行うのに用いられる前記タップ係数を求める学習処理を行う学習装置の学習方法において、
    前記学習装置は、
    前記撮影画像信号の信号フォーマット、前記撮影画像信号を対象とした前記画像変換処理によって得られる前記高画質画像信号に対応する画像を表示する表示フォーマット、および前記タップ係数を決定する決定手段と、
    前記高画質画像信号に対応する画像よりも高画質の画像の画像信号から、前記決定手段で決定された信号フォーマットの前記撮影画像信号に相当する疑似撮影画像信号を生成する疑似撮影画像信号生成手段と、
    前記疑似撮影画像信号を、前記決定手段で決定されたタップ係数との演算によって、前記高画質画像信号に変換する画像変換手段と、
    前記画像変換手段において得られた高画質画像信号に対応する画像を、前記決定手段で決定された表示フォーマットで、表示手段に表示させる表示制御手段と、
    前記表示手段に表示された画像である表示画像としての光を検出し、その光に対応する電気信号である表示画像信号を出力する光検出手段と、
    前記表示画像信号を評価する評価手段と
    を備え、
    前記決定手段が、複数の信号フォーマットを決定し、
    前記複数の信号フォーマットそれぞれについて、
    前記疑似撮影画像信号生成手段が、前記疑似撮影画像信号を生成し、
    前記画像変換手段が、前記疑似撮影画像信号を、前記決定手段で決定されたタップ係数との演算によって、前記高画質画像信号に変換し、
    前記表示制御手段が、前記高画質画像信号に対応する画像を、前記決定手段で決定された表示フォーマットで、表示手段に表示させ、
    前記光検出手段が、前記表示画像としての光を検出して、その光に対応する電気信号である表示画像信号を出力し、
    前記評価手段が、前記表示画像信号を評価する
    ことにより、前記表示画像信号の評価が最も高くなる信号フォーマットを、前記複数の信号フォーマットの中から決定することと、
    前記決定手段が、複数の表示フォーマットを決定し、
    前記疑似撮影画像信号生成手段が、前記決定手段で決定された信号フォーマットの前記疑似撮影画像信号を生成し、
    前記画像変換手段が、前記疑似撮影画像信号を、前記決定手段で決定されたタップ係数との演算によって、前記高画質画像信号に変換し、
    前記複数の表示フォーマットそれぞれについて、
    前記表示制御手段が、前記高画質画像信号に対応する画像を、表示手段に表示させ、
    前記光検出手段が、前記表示画像としての光を検出して、その光に対応する電気信号である表示画像信号を出力し、
    前記評価手段が、前記表示画像信号を評価する
    ことにより、前記表示画像信号の評価が最も高くなる表示フォーマットを、前記複数の表示フォーマットの中から決定することと、
    前記決定手段が、複数のタップ係数を決定し、
    前記疑似撮影画像信号生成手段が、前記決定手段で決定された信号フォーマットの前記疑似撮影画像信号を生成し、
    前記複数のタップ係数それぞれについて、
    前記画像変換手段が、前記疑似撮影画像信号を、前記高画質画像信号に変換し、
    前記表示制御手段が、前記高画質画像信号に対応する画像を、前記決定手段で決定された表示フォーマットで、前記表示手段に表示させ、
    前記光検出手段が、前記表示画像としての光を検出して、その光に対応する電気信号である表示画像信号を出力し、
    前記評価手段が、前記表示画像信号を評価する
    ことにより、前記表示画像信号の評価が最も高くなるタップ係数を、前記複数のタップ係数の中から決定することと
    を繰り返すことにより、前記画像変換処理を行うのに用いられる前記タップ係数を求めるとともに、そのタップ係数を用いて行われる前記画像変換処理の対象となる前記撮影画像信号の信号フォーマット、および、その信号フォーマットの前記撮影画像信号を対象とした前記画像変換処理により得られる前記高画質画像信号に対応する画像を表示する表示フォーマットを求める
    ステップを含む学習方法。
  7. 物体を撮影する撮影手段からの画像信号である撮影画像信号を、あらかじめ行われた学習処理によって得られたタップ係数との演算によって、前記撮影画像信号に対応する画像よりも高画質の画像の高画質画像信号に変換する画像変換処理を行うのに用いられる前記タップ係数を求める学習処理を、コンピュータに実行させるプログラムにおいて、
    前記撮影画像信号の信号フォーマット、前記撮影画像信号を対象とした前記画像変換処理によって得られる前記高画質画像信号に対応する画像を表示する表示フォーマット、および前記タップ係数を決定する決定手段と、
    前記高画質画像信号に対応する画像よりも高画質の画像の画像信号から、前記決定手段で決定された信号フォーマットの前記撮影画像信号に相当する疑似撮影画像信号を生成する疑似撮影画像信号生成手段と、
    前記疑似撮影画像信号を、前記決定手段で決定されたタップ係数との演算によって、前記高画質画像信号に変換する画像変換手段と、
    前記画像変換手段において得られた高画質画像信号に対応する画像を、前記決定手段で決定された表示フォーマットで、表示手段に表示させる表示制御手段と、
    前記表示手段に表示された画像である表示画像としての光を検出し、その光に対応する電気信号である表示画像信号を出力する光検出手段が出力する前記表示画像信号を評価する評価手段と
    して、コンピュータを機能させるためのプログラムであり、
    前記決定手段が、複数の信号フォーマットを決定し、
    前記複数の信号フォーマットそれぞれについて、
    前記疑似撮影画像信号生成手段が、前記疑似撮影画像信号を生成し、
    前記画像変換手段が、前記疑似撮影画像信号を、前記決定手段で決定されたタップ係数との演算によって、前記高画質画像信号に変換し、
    前記表示制御手段が、前記高画質画像信号に対応する画像を、前記決定手段で決定された表示フォーマットで、表示手段に表示させ、
    前記評価手段が、前記光検出手段が出力する、前記表示画像としての光に対応する電気信号である前記表示画像信号を評価する
    ことにより、前記表示画像信号の評価が最も高くなる信号フォーマットを、前記複数の信号フォーマットの中から決定することと、
    前記決定手段が、複数の表示フォーマットを決定し、
    前記疑似撮影画像信号生成手段が、前記決定手段で決定された信号フォーマットの前記疑似撮影画像信号を生成し、
    前記画像変換手段が、前記疑似撮影画像信号を、前記決定手段で決定されたタップ係数との演算によって、前記高画質画像信号に変換し、
    前記複数の表示フォーマットそれぞれについて、
    前記表示制御手段が、前記高画質画像信号に対応する画像を、前記決定手段で決定された表示フォーマットで、表示手段に表示させ、
    前記評価手段が、前記光検出手段が出力する、前記表示画像としての光に対応する電気信号である前記表示画像信号を評価する
    ことにより、前記表示画像信号の評価が最も高くなる表示フォーマットを、前記複数の表示フォーマットの中から決定することと、
    前記決定手段が、複数のタップ係数を決定し、
    前記疑似撮影画像信号生成手段が、前記決定手段で決定された信号フォーマットの前記疑似撮影画像信号を生成し、
    前記複数のタップ係数それぞれについて、
    前記画像変換手段が、前記疑似撮影画像信号を、前記高画質画像信号に変換し、
    前記表示制御手段が、前記高画質画像信号に対応する画像を、表示手段に表示させ、
    前記評価手段が、前記光検出手段が出力する、前記表示画像としての光に対応する電気信号である前記表示画像信号を評価する
    ことにより、前記表示画像信号の評価が最も高くなるタップ係数を、前記複数のタップ係数の中から決定することと
    を繰り返すことにより、前記画像変換処理を行うのに用いられる前記タップ係数を求めるとともに、そのタップ係数を用いて行われる前記画像変換処理の対象となる前記撮影画像信号の信号フォーマット、および、その信号フォーマットの前記撮影画像信号を対象とした前記画像変換処理により得られる前記高画質画像信号に対応する画像を表示する表示フォーマットを求める
    ログラム。
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