JP4517268B2 - 乗用管理機の薬液散布制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、乗用管理機の薬液散布制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
乗用管理機は、後部に作業機を取り付けたり、防除専用機として広く使用されている。
この防除専用機として使用される乗用管理機の場合、機体の前方に薬液散布用のブームを取り付けている。このブームは通常、左側方、中央及び右側方の3つのブームからなり、各ブームには等間隔で薬液を吐出するノズルが設けられており、3つのブームを幅方向に一直線に伸ばして例えば8m、10mといった範囲を一度に薬液散布できるようになっている。また、この3つのブームのうち、中央のブームは機体の前方に固定されているが、左側方と右側方のブームは非作業時に機体の横方向に伸びたままだと邪魔になり、また隣接する他人の畑等に薬液を散布しないようにするため、それぞれ機体の側方に折り畳んで収納できるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の乗用管理機による薬液散布は、散布密度を一定にするため、車速が速くなると散布量を多くし、車速が遅くなると散布量を少なくするとともに、流量制御弁を開閉して実測値が目標散布量となるように散布流量制御を行っている。
しかし、従来は、車速はミッションに装着した車速センサとタイヤ径により検出していたため、タイヤを変更した場合にはタイヤ径の設定も変更する必要があるが、そのための切替スイッチ等を設けるとコストアップにつながる。
【0004】
本発明は、このような従来の種々の問題点に鑑みなされたものであって、その目的とするところは、専用の切替スイッチ等を設けることなくタイヤ径の設定変更を可能とする乗用管理機の薬液散布制御装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
かかる目的は、請求項1の発明によれば、前後輪が略同径で、前後輪が独立駆動で、且つ前後4輪操舵を可能とし、機体の端部に薬液散布用のブームを備えた乗用管理機の薬液散布制御装置であって、機体の車速により防除ポンプを作動させて散布量制御を行う構成において、運転席に設けた操作部の操作パネルに、表示部、表示切換スイッチ、散布量設定スイッチ、自動モードスイッチ、自動モード表示ランプ、散布量増減スイッチ、及び累計リセットスイッチを配置し、自動散布と手動散布とを切換える前記自動モードスイッチと、散布量を設定する前記散布量設定スイッチの2つを同時に押しながら電源を投入するとタイヤ径設定モードになり、タイヤ径設定モードに設定したときに前記散布量増減スイッチを押操作する毎に予め設定したタイヤ径が呼び出され、車速センサの入力値と該タイヤ径とで上記車速を算出すると共に、前記自動モードスイッチの長押しにより変更後のタイヤ径を記憶するよう構成したことによって達成される。
【0006】
請求項1の発明によって、自動モードスイッチと、散布量設定スイッチの2つを同時に押しながら電源を投入することによりタイヤを変更したときのタイヤ径の設定を変更するタイヤ径設定モードになり、自動モードスイッチの長押しにより変更後のタイヤ径を記憶するよう構成したので、専用の切替スイッチ等を必要とせずコストアップにもならない。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明に係わる乗用管理機の全体側面図、図2はその平面図、図3は乗用管理機内部の概略構成図である。
図1乃至図3に示すように、本発明に係わる乗用管理機1は、前後輪2、3が略同径で、前後輪2、3が独立駆動で、且つ前後4輪操舵を可能としている。また、運転席には操舵ハンドル5、計器盤41、シート6等を備え、運転席の右側方には防除機用の操作部42を備えている。また、シート6の回りをコ字状に取り囲むようにしてフロア上に防除タンク19を配置し、シート6下方のフロア面上に防除ポンプ14を設置している。また、機体前部のボンネット4内にエンジン7を搭載し、デッキ下部にはミッションケース等を配設している。
【0008】
さらに、本乗用管理機1は防除専用機として構成され、機体の前部には、前ヒッチ20a、左右側方のリフトアーム20b、20c及び後ブラケット20dより構成されたリフトリンク枠20を介して中央ブーム21と左側方及び右側方の各ブーム22a,22bを取り付けている。このうち、中央のブーム21は上記リンク枠20を介して上下位置のみ変更可能になっているが、左側方及び右側方の各ブーム22a、22bは上下位置だけでなく、一直線状に伸ばした状態(開いた状態)と機体の側方にやや斜め上方へ向けて折り畳んで収納した状態(閉じた状態)とに切換え可能に構成されている。そして、このブームの開閉はアクチュエータ23a、23dの作動によって行われる。そして、側方ブーム22a,22bは、アクチュエータ23b,23eにより左右独立して先端側を上下方向調節自在としている。さらに、側方ブーム22a,22bは、延長ブーム22c、22dをその先端側にモータ等のアクチュエータ23c、23fと連動具を介して伸縮調節自在に取り付けている。
また、各ブームの下面には薬液を吐出するノズル24が等間隔で設けられており、散布量の切換えに対応して孔径の異なる2種類のノズルが左右に隣接して配置されている。
【0009】
図3に示す乗用管理機1の内部構造を簡単に説明すると、機体前部のボンネット4内に搭載されたエンジン7の前方側へ引き出された出力は、プーリ8とプーリ10及びこれらプーリ間に捲回された無端ベルト9を介して機体下部の前部伝動ケース11へ入力する。そして、該前部伝動ケース11にて二方に分岐され、一方はPTO軸17、他方は主クラッチ12を介して主変速ギヤケース13へ入力する。該主変速ギヤケース13から出た出力は伝動軸18aまたは18を介して前後輪2、3へ伝達される。また、上記防除ポンプ14は、上記PTO軸17よりプーリに捲回されたベルト16と電磁クラッチ15を介して駆動される。
【0010】
図4は薬液の流れ配置と制御構成の関係を示す図である。
内部に薬液を収容した防除タンク19から、電磁クラッチ15によって駆動される防除ポンプ14により、配管35を通って送り出された薬液は、配管29と配管28(デリバリパイプ)を通り、途中で分岐装置27により三方の配管26L,26C,26Rに分岐され、それぞれ左側方、中央及び右側方の各ブーム22a,21、22bの各ノズル24に供給される。各配管26L,26C,26Rには散布コック25L,25C,25Rを設けている。散布コックを開くと薬液が防除ポンプ14側から各ブームへ流出し、散布コックを閉じると薬液の流出は阻止される。また、各ブームへ供給する薬液流量は可変流量制御弁30によって行い、該可変流量制御弁30はCPU50からの出力信号によりアクチュエータ31によって作動する。なお、上記防除ポンプ14から出た薬液の一部は、攪拌水として配管34を通り、防除タンク19底部へ還元され、水溶液底部に沈下する薬剤を攪拌し混合する。32は安全弁であり配管28、29内の圧力が例えば35kg/cm2以上になると、オーバーした圧力分の液量を配管33を経て防除タンク19へ逃がして、配管28、29内を所定圧に保つ。
【0011】
また、配管28内の圧力を検出する圧力センサ36と配管28内を流れる薬液流量を検出する流量センサ37とを設け、これらセンサの出力はCPU50に入力する。また、機体の車速は車速センサ38により検出され、その出力は同じくCPU50に入力する。CPU50の入力側にはさらに自動散布モードスイッチ39と薬液量(散布量)設定手段40が接続され、CPU50の出力側には上述の可変流量制御弁30を駆動するアクチュエータ31が接続される。
【0012】
また、図5は前記操作部42の操作パネルを示している。この操作パネルには、表示部44、表示切換スイッチ43、散布量設定スイッチ40、自動モードスイッチ39、自動モード表示ランプ45、散布量増減スイッチ46、及び累計リセットスイッチ47を配置している。
【0013】
表示切換スイッチ43は、押す毎に圧力、流量及び累計流量(トータル)をそれぞれ表示部44に数値で表示する。さらに、100リットルとか70リットルとか25リットル等のうち現時点で設定された散布規定値を表示する「散布設定」にも切り換わる。
散布量設定スイッチ40は、10アール(反)当散布量を例えば25リットル、50リットル、75リットル、100リットルの中から選択し、表示部44にも数値で表示する。そして、この数値は後に述べる増減スイッチ46を操作して変更可能としている。
自動モードスイッチ39は、自動モードのオン、オフを選択するもので、オン時は自動散布(車速連動の流量制御)、オフ時は手動散布(固定散布量)で行う。自動モードのオンの場合は表示ランプ45が点灯する。
増減スイッチ46は、手動及び自動で散布する場合に固定散布量からの増減微調整を行うためのものである。
リセットスイッチ47は、それまでの累計流量をリセットし、表示部44での表示を0とし、次にリセットするまで積算して表示する。
【0014】
また、前記操作部42には、防除ポンプ14を手動で直接入り・切りするモーメンタリスイッチ48(図2参照)が設けられ、手動押し操作で該モーメンタリスイッチ48がオンされ該スイッチの頭部が連続点灯し、電磁クラッチ15がオンされ防除ポンプ14が手動操作で駆動する。また、上記自動モードスイッチ39を押して自動の散布制御を行うときは、上記表示ランプ45が連続点灯すると共に、モーメンタリスイッチ48は手動操作しなくても点灯する。しかし、この点灯は、自動の散布制御で電磁クラッチ15がオンして防除ポンプ14が駆動中は連続点灯し、自動の散布制御で電磁クラッチ15がオフして防除ポンプ14が非駆動中は点滅点灯となって待機中であることを知らせる。
【0015】
乗用管理機1による薬液散布は、通常は前記散布量設定スイッチ40によって設定された散布量において散布密度を一定にするため、車速が速くなると散布量を多くし、車速が遅くなると散布量を少なくする車速連動による散布流量制御を行っている。車速は前記車速センサ38によって検出され、その検出値に応じて前記アクチュエータ31による可変流量制御弁30の開閉作動により散布流量を制御する。
また、機体の車速の検出により、車速が規定値以上であれば電磁クラッチ15がオンになって防除ポンプ14が作動して薬液が送り出され、車速が規定値より低下すると電磁クラッチ15がオフになって防除ポンプ14が停止する。
【0016】
本発明の散布制御装置は、このように可変流量制御弁30を開閉して散布量制御を行う構成において、目標散布量と実測値との偏差が規定値以下になった時、可変流量制御弁30の開閉を一旦停止し、薬液を入れた防除タンク19より防除ポンプ14を介して各ブームから散布する噴霧回路の液圧変動が落ち着いた後、再度可変流量制御弁30の開閉を開始するように構成している。
図6はこのような制御のフローチャートである。すなわち、目標散布量と実測値との偏差を算出し(ステップ1)、その偏差が規定値以下になったときは(ステップ2)、可変流量制御弁30の開閉を行うモータの出力を停止する(ステップ3)。そして、そのときの圧力センサ36のセンサ値の変動幅を検出し(ステップ4)、その変動幅が一定範囲内に落ち着いたときは(ステップ5)、再度、実測値が目標散布量になるように可変流量制御弁30の開閉を開始する。
このような構成により可変流量制御弁30の開閉による圧力センサ36の応答遅れを考慮し、散布むらを防止することができる。
【0017】
本発明の散布制御装置は、上述の可変流量制御弁30を開閉して散布量制御を行う構成において、非常散布モードを設け、センサが故障したときは可変流量制御弁30の開閉を手動で調整して散布できるように構成している。
ここで、非常散布モードの操作について説明する。
前記自動モードスイッチ39と散布量設定スイッチ40と増スイッチ46の3つを同時に押しながら電源スイッチ(図示せず)をオンすると、表示部44の表示が「HHHH」となり(図7(a)参照)、非常散布モードとなる。そして、前記モーメンタリスイッチ48を1回押すと防除ポンプ14がオンしてモーメンタリスイッチ48の頭部が点灯し、散布設定表示となる。ここで、増又は減スイッチ46を押すと、押されたスイッチの方向へ前記アクチュエータ31が作動し、可変流量制御弁30の開閉を手動で調整できる。
【0018】
この非常散布モードで手動でアクチュエータ31を作動させる場合は、該アクチュエータ31の作動速度を遅くする。手動で調整する場合は、作業者が表示部44の表示を見ながら増減スイッチ46の操作によりアクチュエータ31を作動させるので調整が難しいが、アクチュエータ31の作動速度を遅くすることにより、安全で精度の良い操作がしやすくなる。このためにはたとえば、アクチュエータ31の駆動パルス(オン時間)を50%程度にする。
【0019】
なお、センサの故障は具体的には圧力センサ36または上記弁30の開度を検出する弁開度センサ(図示せず)の故障である。たとえば、他のセンサ値が正常なのに圧力がない場合は圧力センサ36が断線故障と判断され、表示部44には「01E」と表示される(図7(b)参照)。同様に弁開度センサ故障の場合は「02E」と表示される。そして、この異常表示と現在選択されている表示項目は交互に表示される。
また、この場合、上記圧力センサ36または弁開度センサの断線故障時、一定時間(例えば2〜3秒)経過後、前記アクチュエータ31の動作を一旦停止させることにより、アクチュエータ31に余計な負荷をかけずに耐久性を向上できる。また、アクチュエータ31停止後、増減スイッチ46を操作して可変流量制御弁30の開閉を手動で行えるようにしている。
【0020】
また、本発明では圧力制御を基本とするため、前記流量センサ37が故障した場合は、前述の手動散布モードで散布できる。
また、自動モードで作業中に前記車速センサ38が断線故障した場合、防除ポンプ14を停止して前記モーメンタリスイッチ48を点滅させることにより、作業者に「異常」を報知する。たとえば、車速が急激に低下したときや他のセンサ値が正常なのに車速が高くならない場合は車速センサ38が故障と判断して防除ポンプ14を停止する構成としている。これにより、車速センサ38が故障したときは散布が停止されるので、異常散布を防止することが出来る。
【0021】
また、以上のごとく散布流量制御を行う場合において、可変流量制御弁30を開閉しても一定時間(例えば7〜8秒)内に目標液圧にならないときは防除ポンプ14を停止して、作業者に異常を報知する。報知する手段としては、表示部44にエラー表示したり、前記モーメンタリスイッチ48を点滅させるなどの手段である。
【0022】
本発明の薬液散布制御装置は、操作パネル上のスイッチ操作によってタイヤ径の設定を変更するタイヤ径設定モードを設けている。機体の車速により防除ポンプ14を作動させる構成において、車速は前記車速センサ38とタイヤ径とによって検出する。タイヤ径の初期値は工場出荷時に所定(標準)のタイヤ径(例えば900mm)に設定される。従って、標準以外のタイヤを装着してタイヤ径を変更した場合には、車速測定値を正確に維持するためタイヤ径の設定も変更する必要がある。本発明では、この設定変更を操作パネル上で簡単にできるようにしている。
【0023】
すなわち、タイヤ径設定モードは次のように操作される。
自動モードスイッチ39と散布設定スイッチ40の2つを同時に押しながら電源を投入すると、表示部44の表示が「JJJJ」となり(図8参照)、自動モードランプ45が点滅してタイヤ径設定モードとなる。そして、増又は減スイッチ46を1回押すと表示部44に現設定値の「900」を表示する。更に増減スイッチ46を1回押すと予め設定してあるタイヤ径が順番に表示される。例えば、増スイッチを1回押すと「940」が表示され、減スイッチを1回押すと「800」が表示される。交換したタイヤ径と同じ値のものが表示されたら、自動モードスイッチ39を1秒以上押して変更後のタイヤ径を記憶させる。記憶されると表示が「JJJJ」に戻り、表示切替スイッチ43を押すと表示項目が切り替わる。
【0024】
このように、操作パネル上のスイッチ操作によりタイヤ径設定モードになり、タイヤを変更したときのタイヤ径の設定を変更することが簡単にでき、専用の切替スイッチ等を必要としないのでコストアップにもならない。
また、本発明の散布制御装置は、機体の車速により防除ポンプ14を作動させて散布量制御を行う構成において、主変速を変更した時、変更後の一定時間(例えば2〜3秒)は散布圧力を現在値(つまり主変速変更前の散布圧力値)に保持する。これにより、実質的に散布量を変更する必要の無い一時的な車速変動による場合に異常散布を防止することができる。
【0025】
ところで、左右の側方ブーム22a、22bの開閉や上下、あるいはスライド等の操作は作業者が2つのスイッチを同時に操作する場合が多い。しかし、モータの電流が多いため、1つのヒューズで2つのモータを同時に作動させるとヒューズが切れるので、モータ個々にヒューズを入れるとなるとコストが高くなってしまう欠点がある。
そこで、ブームを作動させる電動シリンダや電動モータ回路を構成する際に、同時に作動させる頻度の高いモータは別のヒューズ回路から駆動電源をとる構成とする。つまり、同時に作動させることが多いモータやシリンダは他の同時に動かさないモータのヒューズ回路に接続することにより、ヒューズの個数を削減できるとともに、ヒューズホルダが小さくて済むので設置スペースも削減できる。
【0026】
構成の一例を示すと、例えば左ブーム22aの開閉シリンダ23aは、右ブーム22bの上下シリンダ23eや左ブーム22aのスライドモータであるアクチュエータ23cと同時に動かすことが殆どないため1つのヒューズ(図9のイ)回路に接続する。また、例えば左ブーム22aの開閉シリンダ23aは、右ブーム22bの開閉シリンダ23dや左ブーム22aの上下シリンダ23bや右ブーム22bのスライドモータであるアクチュエータ23f等のうち何れかと同時に動かす場合が多いので、これらの右ブーム22bの開閉シリンダ23dや左ブーム22aの上下シリンダ23bや右ブーム22bのスライドモータであるアクチュエータ23fは別のヒューズ(図9のロ)回路とする。
このように、互いに同時に操作する場合が多いものは、互いに別のヒューズ回路を利用するように配線し、同時に使わない作動アクチュエータは1つのヒューズ回路にまとめることで、ヒューズの数を少なくしながら耐久性を増すことができ、安価で整備性や耐久性が向上できる。
また、リフトリンク枠20を昇降操作する独立した左右の昇降シリンダ20e,20fは、図9に示すように、独立したヒューズハ、ニとしており、片側のヒューズが切れても昇降を停止しない構成としている。
【0027】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、操作パネル上の自動モードスイッチと、散布量設定スイッチの2つを同時に押しながら電源を投入することによりタイヤ径設定モードになり、タイヤを変更したときのタイヤ径の設定を変更することが可能であり、また自動モードスイッチの長押しにより変更後のタイヤ径を記憶するよう構成したので、専用の切替スイッチ等を必要とせずコストアップにならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる乗用管理機の全体側面図である。
【図2】その平面図である。
【図3】乗用管理機内部の概略構成図である。
【図4】薬液の流れ配置と制御構成の関係を示す図である。
【図5】操作パネルの配置図である。
【図6】本発明に係る制御のフローチャートである。
【図7】非常散布モード時の表示部の表示を示す図である。
【図8】タイヤ径設定モード時の表示部の表示を示す図である。
【図9】ブーム駆動回路の配線図である。
【符号の説明】
1 乗用管理機
3 前後輪
7 エンジン
14 防除ポンプ
19 防除タンク
21 中央ブーム
22a,22b 左右の側方ブーム
30 可変流量制御弁
36 圧力センサ
37 流量センサ
38 車速センサ
39 自動散布モードスイッチ
42 操作パネル
48 モーメンタリスイッチ
50 CPU
Claims (1)
- 前後輪(2,3)が略同径で、前後輪(2,3)が独立駆動で、且つ前後4輪操舵を可能とし、機体の端部に薬液散布用のブームを備えた乗用管理機の薬液散布制御装置であって、機体の車速により防除ポンプを作動させて散布量制御を行う構成において、
運転席に設けた操作部(42)の操作パネルに、表示部(44)、表示切換スイッチ(43)、散布量設定スイッチ(40)、自動モードスイッチ(39)、自動モード表示ランプ(45)、散布量増減スイッチ(46)、及び累計リセットスイッチ(47)を配置し、
自動散布と手動散布とを切換える前記自動モードスイッチ(39)と、散布量を設定する前記散布量設定スイッチ(40)の2つを同時に押しながら電源を投入するとタイヤ径設定モードになり、
タイヤ径設定モードに設定したときに前記散布量増減スイッチ(46)を押操作する毎に予め設定したタイヤ径が呼び出され、車速センサ(38)の入力値と該タイヤ径とで上記車速を算出すると共に、前記自動モードスイッチ(39)の長押しにより変更後のタイヤ径を記憶するよう構成したことを特徴とする乗用管理機の薬液散布制御装置。
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