JP4515129B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4515129B2
JP4515129B2 JP2004093127A JP2004093127A JP4515129B2 JP 4515129 B2 JP4515129 B2 JP 4515129B2 JP 2004093127 A JP2004093127 A JP 2004093127A JP 2004093127 A JP2004093127 A JP 2004093127A JP 4515129 B2 JP4515129 B2 JP 4515129B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tape
reinforcing tape
semiconductor chip
manufacturing
chip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004093127A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005285824A (ja
Inventor
和雄 玉置
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2004093127A priority Critical patent/JP4515129B2/ja
Publication of JP2005285824A publication Critical patent/JP2005285824A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4515129B2 publication Critical patent/JP4515129B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/73Means for bonding being of different types provided for in two or more of groups H01L2224/10, H01L2224/18, H01L2224/26, H01L2224/34, H01L2224/42, H01L2224/50, H01L2224/63, H01L2224/71
    • H01L2224/732Location after the connecting process
    • H01L2224/73201Location after the connecting process on the same surface
    • H01L2224/73203Bump and layer connectors
    • H01L2224/73204Bump and layer connectors the bump connector being embedded into the layer connector

Landscapes

  • Dicing (AREA)

Description

本発明は、補強テープを備えた半導体チップの製造方法、および、この方法を含む半導体装置の製造方法に関するものである。
従来、携帯電話やPDA(personal digital assistant;携帯情報通信端末)などの携帯情報機器の小型化・軽量化に伴い、半導体チップを高密度に実装する技術が求められている。
また、このような高密度実装を実現するために、半導体チップの薄型化が進められている。
しかしながら、薄型化された半導体チップは、脆弱になりやすいため、基板への実装時(組み立て時)に破損しやすくなる。
特に、フリップチップ接続工法では、ダイボンド工法よりも半導体チップに高荷重がかかる。このため、図6に示すように、半導体チップ120にチップクラック16が発生する可能性がある。
また、このようなチップクラックの発生率は、半導体チップの断面や裏面に欠落部分(チップ)の生じている場合に、特に高くなる。
図7は、半導体チップに形成される欠落部分117を示す説明図である。この図に示すように、欠落部分117は、ブレード111によってウェハを切断(ダイシング)して個々の半導体チップを得るときに、半導体チップに生じるものである。
そこで、従来、欠落部分117の発生を防止するために、先ダイシング法が考案されている。
この先ダイシング法では、図8(a)に示すように、ダイシングによって、ウェハに溝118を形成しておく。そして、図8(b)に示すように、ウェハに保護膜121を貼付して溝118を塞いだ後、裏面を研磨することで、個々の半導体チップを得るようになっている。
このように、先ダイシング法では、裏面研磨によって、ダイシングによるダメージ部分119(図8(a)参照,チップクラックの原因となる)が除去される。従って、実装時でのクラックの発生を、ある程度は抑制できる。
しかしながら、図8(a)〜図8(c)に示した先ダイシング法では、半導体チップの薄さに起因する、フリップチップ実装時での破損(割れ)を防ぐことはできない。従って、強度を保つために、ある程度、半導体チップを厚くする必要があった。
また、図9(a)〜(g)は、特許文献1に記載の先ダイシング法を示す説明図である。
この方法では、図9(a)に示すように、半導体素子の形成が終了したウェハ201の回路形成面の裏面に保持テープ203を貼り付けた後、半導体チップの外形に合わせたダイシング溝202を形成する。
次に、図9(b)に示すように、ウェハ201の回路形成面(表面)に保持テープ204を貼り、保持テープ203を裏面から剥がす。
その後、図9(c)に示すように、裏面研削によって、半導体チップ215を薄厚化・個片化する。この時点では、半導体チップ215の裏面が露出されている。
次に、図9(d)に示すように、半導体チップ215の裏面に、熱可塑性樹脂を含む補強部材(補強樹脂層)205を加熱プレスにより接着する。
その後、図9(e)に示すように、補強部材205上に、保持テープ206を貼り、保持テープ204をウェハの表面から剥がす(すなわち、保持テープ204を保持テープ206に張り替える)。
さらにその後、図9(f)に示すように、半導体チップ215間で再びダイシングを行って、補強部材205を分断する。補強部材205の分断後、ピックアップニードル216を用いて、半導体チップ215を、補強部材205とともに保持テープ206からピックアップする。
次に、図9(g)に示すように、補強部材205を備えた半導体チップ215を、基板217にフリップチップ実装する。このとき、補強樹脂105をフリップチップボンダーのツールで高温加圧し、半導体チップ215の外周部に大きく広げる。
この方法では、補強部材を設けた状態の半導体チップを製造し、実装時に補強部材をつぶすようになっている。従って、フリップチップ実装時での破損(割れ)を抑制できる。
特開2002−110736(発行日;2002年4月12日)
ところで、上記した公報の先ダイシング法では、チップ215の隙間から、チップ215の下層に位置する補強部材205を切断することとなる。
ここで、この切断の際にチップ215にブレードが触れると、チップのエッジを欠落させてしまう。このため、ブレードをチップに接触させないように、補強部材205を切断する必要がある。
しかしながら、この方法では、補強部材205を切断する前に、保持テープ203を保持テープ204に張り替えるようになっている。従って、この張り替え時に、図10に示すように、半導体チップ215は、補強部材205上でずれてしまう可能性がある。
そして、このような場合、ずれた半導体チップ215の間隙をブレードで切断することは、非常に高い精度と技術力とが必要となる。また、ずれの激しい場合には、補強部材205をブレードで切断することはほぼ不可能である。
本発明は、上記のような従来の問題点に鑑みてなされたものである。そして、その目的は、2層構造の半導体チップを容易に製造することの可能な、半導体チップの製造方法を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明の半導体チップの製造方法(本チップ製造方法)は、補強テープを備えた半導体チップの製造方法において、
半導体チップのウェハの表面に、分断溝を形成する分断溝形成工程と、
分断溝の形成された表面に保護テープを貼付する保護テープ貼付工程と、
ウェハの裏面を上記の分断溝に達するまで研磨して、半導体チップを個片化する個片化工程と、
ウェハの裏面に補強テープを貼付し、その後、半導体チップ間で補強テープを切断する補強テープ形成工程と、
上記の保護テープから、補強テープを備えた半導体チップをピックアップするピックアップ工程と、
を含んでいることを特徴としている。
本チップ製造方法は、本発明は、携帯電話やPDAなどの携帯情報機器といった電子機器の半導体装置に用いられる半導体チップの製造方法であり、ウェハから半導体チップを生成するための方法である。
ここで、ウェハ(半導体ウェハ)とは、半導体チップの基板材料に、半導体チップの素子(回路など)を多数形成してなるものである。また、半導体チップの素子は、ウェハの表面(おもてめん;素子面)に形成されている。
そして、ウェハにおける素子間を適切に分断することで、多数の半導体チップを得られる。
そして、本チップ製造方法では、ウェハの素子間に、表面から分断溝を形成するようになっている(分断溝形成工程)。その後、分断溝の形成された表面に、この面を保護するための保護テープ(表面保護テープ)を貼付する(保護テープ貼付工程)。
さらに、ウェハの裏面を、分断溝に達するまで研磨する(個片化工程)。これにより、半導体チップを、保護テープに貼付した状態で個片化できる。
次に、本チップ製造方法では、ウェハの裏面(研磨した面)に補強テープを貼付する。これにより、個片化された半導体チップは、保護テープと補強テープとに挟まれた状態となる。
その後、この補強テープを、半導体チップ間で切断する(補強テープ形成工程)。そして、保護テープから、補強テープを備えたままの半導体チップをピックアップする(剥がす;ピックアップ工程)。
これにより、補強テープを備えた複数の半導体チップを、互いに独立した状態とできる。
このように、本チップ製造方法では、補強テープを備えた2層構造の半導体チップを製造できる。従って、半導体チップに外部から加わる衝撃を補強テープによって吸収できるので、構造的な強度の高い半導体チップを得られる。このため、フリップチップ実装時での半導体チップの破損(チップクラックの発生)を抑制できる。
また、このような2層構造とすることで、半導体チップを、同じ厚さの単独の半導体チップ(補強部材を持たないチップ)より高強度とすることが可能である。
例えば、厚さ100μmの単独の半導体チップと、単体での厚さが80μmで20μmの補強テープを備えた半導体チップとの抗折強度を比較すると、平均値およびMIN値(最小値)については、後者のチップの方が高くなる。特にMIN値の比較においては、7.5倍の差が現れる場合もある。
また、本チップ製造方法では、半導体チップの総厚(チップ本体と補強テープとを合わせた厚さ)を、100μm〜300μm、好ましくは130μm〜200μmとすることが好ましい。このように半導体チップを薄型化することで、このチップを備える半導体装置および電子機器を小型化できる。
ここで、上記の厚さ範囲は、現実的な生産性(歩留まり)を考慮すれば、十分に小さい値である。
さらに、本チップ製造方法では、補強テープを半導体チップ間で切断するときに、個片化された半導体チップが、保護テープと補強テープとに挟まれた状態となっている。
すなわち、本チップ製造方法では、切断すべき補強テープを外側に露出させている(特許文献1の技術では、チップ,補強テープ,保護テープの順で積層されているため、補強テープが内側にある)。
従って、本チップ製造方法では、補強テープを切断する際、切断に使用する手段(ブレードなど)を半導体チップ間に挿入する必要がない。このため、補強テープの切断時に半導体チップを傷つけてしまうことを回避できる。
また、本チップ製造方法では、分断溝を形成してから補強テープを半導体チップ間で切断するまでに、個片化された半導体チップから何らかのテープを剥がす必要がない(テープを張り替える必要がない)。
従って、テープの貼り替えによって個片化された半導体チップが保護テープ上でずれることを防止できる。このため、補強テープの切断を、さらに容易に行える。
また、本チップ製造方法では、補強テープの材料物性、厚みの構成、裏面の研削状態を、半導体チップの強度を高められるように適切に設定することが好ましい。
また、上記の保護テープ貼付工程の前に、ウェハ上の半導体チップにバンプ電極を形成する電極形成工程を実行するようにしてもよい。
この場合には、ウェハに対して一括してバンプ電極を形成できる。メッキ法を用いてバンプ電極を形成することもできる。
また、バンプ電極の形成については、ピックアップ工程の後に行ってもよい。この場合、それまでの工程において不良のあった半導体チップにバンプ電極を形成することを回避できる(良品のみにバンプ電極を形成できる)。従って、バンプ電極の形成を効率的に行える。
また、分断溝の形成される表面に貼付する保護テープとして、熱剥離シートを用いてもよい。ここで、熱剥離シートとは、熱により発泡して接着性を失う樹脂シートのことである。
これにより、保護テープを加熱するだけで、半導体チップを保護テープからはずせる。従って、ピックアップ工程を容易に行える。
また、保護テープとして、紫外線剥離シートを用いてもよい。ここで、紫外線剥離シートととは、紫外線(UV)の照射により粘着力の低下するシートのことである。
これにより、保護テープに紫外線を照射するだけで、半導体チップを保護テープからはずせるので、ピックアップ工程を簡略化できる。
また、本発明の半導体装置の製造方法(本装置製造方法)は、本チップ製造方法における分断溝形成工程,保護テープ貼付工程,個片化工程,補強テープ形成工程,ピックアップ工程を含み、さらに、補強テープを備えた半導体チップを、樹脂を用いて基板にフリップチップ接続する接続工程を含んでいる方法である。
上記したように、本チップ製造方法では、表面を素子面とし、裏面に補強テープを備えた半導体チップを製造できる。そして、本装置製造方法のように、このような半導体チップの素子面を、基板(回路基板)に向けてフリップチップ接続するようになっている。
従って、本装置製造方法では、フリップチップツールによって、補強テープに対して圧着(圧接)を行うこととなる。このため、圧着によって半導体チップが破損することを防止できる。
また、本装置製造方法では、フリップチップ接続後、基板の裏面に外部端子を形成する外部端子形成工程とを実施することが好ましい。
また、フリップチップ接続は、例えば、熱溶解性を有するフィルム状樹脂を基板上に貼付しておき、その上に半導体チップの素子面を重ね、その上からフリップチップツールによって熱圧着することで実現できる。
また、フィルム状樹脂に限らず、ペースト状の樹脂を基板に塗布し、その上に半導体チップを重ねるようにしてもよい。
なお、ペースト状の樹脂は、フィルム状の樹脂に比べて、樹脂の這い上がりが大きい(通常、100μm以上這い上がる)。
従って、半導体チップおよび補強テープの総厚が100μm以下である場合は、樹脂がフリップチップツールにまで這い上がる可能性があり、接続不良の原因となる。
従って、ペースト状の樹脂を用いる場合には、半導体チップおよび補強テープの総厚を100μm〜300μm、好ましくは130μm〜200μmに設定することが好ましい。これにより、フリップチップツールに対するペースト状樹脂の這い上がりを確実に防止できる。
また、本装置製造方法(本チップ製造方法)における補強テープ形成工程では、補強テープの切断ギャップを、分断溝形成工程において形成される分断溝よりも狭くすることが好ましい。
これにより、保護テープから剥離した個々の半導体チップにおいて、補強テープを、半導体チップ本体よりも大きくできる(補強テープを、半導体チップからはみ出た状態とできる)。
従って、基板に半導体チップをフリップチップ接続する際、フィルム状樹脂やペースト状の樹脂が補強テープの側面やフリップチップツールにまで這い上がることを回避できる。
また、この場合、補強テープをレーザーで切断することが好ましい。これにより、補強テープの切断ギャップを容易に狭くできる。
また、本装置製造方法では、半導体チップを基板にフリップチップ接続した後、半導体チップの補強テープをそのまま残しても、また、半導体チップから剥がしてもよい(補強テープ剥離工程)。
この場合、補強テープとして、熱剥離シートを用いることが好ましい。これにより、補強テープは、フリップチップ接続時の熱により、その粘着力をほぼ喪失する。従って、フリップチップ接続後に、補強テープを容易に除去できる。
なお、補強テープの除去方法としては、フリップチップ接続後、補強テープへの真空吸着を切らずにフリップチップツールを別ステージに移動させることでも行える(そのステージで吸着を切って補強テープを捨てる)。
この場合には、補強テープを剥がす工程は不要になる。
また、複数の半導体チップを基板にフリップチップ接続(実装)する場合には、全ての半導体チップの補強テープを一括して剥がすことが好ましい。これにより、生産性を向上させられる。
例えば、補強テープを残したまま全半導体チップを接続した後、全半導体チップにおける補強テープの上に、粘着性を有する転写シートを貼り付ける。そして、この転写シートを引き剥がすことで、全半導体チップの補強テープを一度に剥がすことが可能となる。
また、補強テープを引き剥がす構成では、補強テープとして、UV照射により粘着力の低下するシート(紫外線剥離シート;例えば樹脂製)を用いてもよい。この場合には、フリップチップ接続後に、補強テープに対してUV(紫外線)を照射することで、補強テープを容易に剥離できる。
また、補強テープを引き剥がす構成では、フリップチップツールによる熱圧着時に、フィルム状樹脂が補強テープにまで這い上がらないように設計することが好ましい。
このような設計については、フィルム状樹脂の厚さ(樹脂の塗布量)、粘度、接続条件を適切に調整することで行える。
なお、フィルム状樹脂が補強テープにまで這い上がっていても、補強テープの材料や、フィルム状樹脂の材料(物性)を適切に設定することで、補強テープからフィルム状樹脂を引き剥がすことが可能である。
また、保護テープと補強テープとの剥離性については、互いに異なるように設定することが好ましい。
すなわち、保護テープとして紫外線剥離シートを用いる場合、補強テープとしては、紫外線剥離シート以外のもの(剥離性を持たないシートや、熱剥離シートなど)を用いることが好ましい。
同様に、保護テープとして熱剥離シートを用いる場合、補強テープとしては、熱剥離シート以外のもの(剥離性を持たないシートや、紫外線剥離シートなど)を用いることが好ましい。
これにより、保護テープから半導体チップをピックアップする際、補強テープも剥がれてしまうことを防止できる。
また、保護テープと補強テープとをともに紫外線剥離シートとする場合には、補強テープの粘着力(接着力)をよりも大きくしておくことが好ましい。すなわち、同量の紫外線を照射したときには、保護テープの粘着力が補強テープの粘着力よりも小さくなることが好ましい。
さらに、保護テープと補強テープとをともに熱剥離シートとする場合には、補強テープの粘着力(接着力)をよりも大きくしておくことが好ましい。すなわち、同様に加熱したときには、保護テープの粘着力が補強テープの粘着力よりも小さくなること(補強テープよりも低温で保護テープを剥がせるようにすること)が好ましい。
このように、保護テープと補強テープとの剥離性を、互いに異なるように設定することで、保護テープを剥がすときに、補強テープをともに剥がしてしまうことを回避できる。
以上のように、本発明の半導体チップの製造方法(本チップ製造方法)は、補強テープを備えた半導体チップの製造方法において、半導体チップのウェハの表面に、分断溝を形成する分断溝形成工程と、分断溝の形成された表面に保護テープを貼付する保護テープ貼付工程と、ウェハの裏面を上記の分断溝に達するまで研磨して、半導体チップを個片化する個片化工程と、ウェハの裏面に補強テープを貼付し、その後、半導体チップ間で補強テープを切断する補強テープ形成工程と、上記の保護テープから、補強テープを備えた半導体チップをピックアップするピックアップ工程と、を含んでいる方法である。
本チップ製造方法では、ウェハの素子間に、表面から分断溝を形成するようになっている(分断溝形成工程)。その後、分断溝の形成された表面に、この面を保護するための保護テープ(表面保護テープ)を貼付する(保護テープ貼付工程)。
さらに、ウェハの裏面を、分断溝に達するまで研磨する(個片化工程)。これにより、半導体チップを、保護テープに貼付した状態で個片化できる。
次に、本チップ製造方法では、ウェハの裏面(研磨した面)に補強テープを貼付する。これにより、個片化された半導体チップは、保護テープと補強テープとに挟まれた状態となる。
その後、この補強テープを、半導体チップ間で切断する(補強テープ形成工程)。そして、保護テープから、補強テープを備えたままの半導体チップをピックアップする(剥がす;ピックアップ工程)。
これにより、補強テープを備えた複数の半導体チップを、互いに独立した状態とできる。
このように、本チップ製造方法では、補強テープを備えた2層構造の半導体チップを製造できる。従って、半導体チップに外部から加わる衝撃を補強テープによって吸収できるので、構造的な強度の高い半導体チップを得られる。このため、フリップチップ実装時での半導体チップの破損(チップクラックの発生)を抑制できる。
また、このような2層構造とすることで、半導体チップを、同じ厚さの単独の半導体チップ(補強部材を持たないチップ)より高強度とすることが可能である。
さらに、本チップ製造方法では、補強テープを半導体チップ間で切断するときに、個片化された半導体チップが、保護テープと補強テープとに挟まれた状態となっている。
すなわち、本チップ製造方法では、切断すべき補強テープを外側に露出させている(特許文献1の技術では、チップ,補強テープ,保護テープの順で積層されているため、補強テープが内側にある)。
従って、本チップ製造方法では、補強テープを切断する際、切断に使用する手段(ブレードなど)を半導体チップ間に挿入する必要がない。このため、補強テープの切断時に半導体チップを傷つけてしまうことを回避できる。
また、本チップ製造方法では、分断溝を形成してから補強テープを半導体チップ間で切断するまでに、個片化された半導体チップから何らかのテープを剥がす必要がない(テープを張り替える必要がない)。
従って、テープの貼り替えによって個片化された半導体チップが保護テープ上でずれることを防止できる。このため、補強テープの切断を、さらに容易に行える。
本発明の一実施形態について説明する。
本実施の形態にかかる半導体装置の製造方法(本製造方法)は、携帯電話やPDA(personal digital assistant;携帯情報通信端末)などの携帯情報機器に用いられる半導体チップを製造し、この半導体チップを回路基板に搭載する方法である。
図1(a)〜(g)および図2(a)〜(c)は、本製造方法の工程を示す工程図であり、半導体チップのウェハ,半導体チップおよび回路基板の断面図である。
図1(a)は、半導体チップのウェハ1を示す断面図である。
このウェハ1は、多数の半導体チップのための電極パッド(図示せず)を素子面2に備えており、さらに、各電極パッドを分断するチップ分割用ライン(図示せず)の形成されているものである。
すなわち、このチップ分割用ラインにそってウェハ1を切断することで、多数の半導体チップを形成できるように設計されている。
この図に示すように、本製造方法では、まず、ウェハ1の素子面2に形成された半導体チップの電極パッドに、例えばAuワイヤを使用して、スタッドバンプ7を形成する。
次に、図1(b)に示すように、ウェハ1におけるチップ分割用ラインに、ダイシングソー(ブレード;図示せず)を使用して、半導体チップにおける設計上の厚み(チップ厚;想定された厚み)以上の深さを有する分断溝3を形成する。
次に、図1(c)に示すように、スタッドバンプ7の形成されたウェハ1の素子面2に、表面保護テープ8を貼り付ける。
なお、この表面保護テープ8は、熱により発泡して接着性を失う樹脂シート(熱剥離シート)から構成されている。このような熱剥離シートとしては、例えば、リバアルファ(日東電工製)の低温タイプのシート(剥離温度90℃)を挙げられる。
次に、図1(d)に示すように、研磨機9を使用して、ウェハ1の裏面(素子面2の反対側の面)を研磨する。この研磨は、ウェハ1の厚みが、上記したチップ厚となるまで行う。これにより、ウェハ1を、個々の半導体チップ5に個片化することが可能となる。
次に、図1(e)に示すように、研磨機9によって研磨したウェハ1の裏面(半導体チップ5の裏面)に、補強テープ10を貼り付ける。
次に、図1(f)に示すように、表面保護テープ8および補強テープ10によって挟まれた多数の半導体チップ5(半導体チップ群)を、ダイシングシート20に固定する。
なお、この固定は、表面保護テープ8をダイシングシート20に密着させるように行われる。
また、この図に示すダイシングリング12は、ダイシングシート(ダイシング用テープ)20を貼り付け、保持(固定)するものである。
そして、ダイシングソー11により、補強テープ10の側から、補強テープ10における半導体チップ5・5間(半導体チップ5の形成されていない部分)を切断する。
次に、図1(g)に示すように、表面保護テープ8から、補強テープ10を貼り付けた状態の半導体チップ5をピックアップする。
このピックアップでは、表面保護テープ8を、補強テープ10側から90℃に加熱(加温)する。そして、表面保護テープ8と半導体チップ5との接着力を、ダイシングシート20と保護テープ8との密着力よりも小さくする。これにより、表面保護テープ8と半導体チップ5とを、これらの接着面(界面)で剥離させることが可能となる。
これにより、補強テープ10を備えた半導体チップ5の製造が完了する。
次に、図2(a)に示すように、フリップチップツール13を用いた圧接方式により、回路基板14に半導体チップ5をフリップチップ接続する。この接続は、半導体チップ5のスタッドバンプ7を、回路基板14の所定の配線電極に接触させるように行われる。
また、このフリップチップ接続では、熱溶解性を有するフィルム状樹脂(界面封止樹脂)31をあらかじめ回路基板14に貼り付けておく。そして、このフィルム状樹脂31の上に、補強テープ10を備えた半導体チップ5を、半導体チップ5をフィルム状樹脂31に接するように重ねる。
そして、補強テープ10に真空吸着したフリップチップツール13によって、補強テープ10の上から、補強テープ10,半導体チップ5およびフィルム状樹脂31を加熱および加圧する。
これにより、フィルム状樹脂31が溶解して、半導体チップ5および補強テープ10が回路基板14に固定され、半導体チップ5と回路基板14との接点における電気的接続および界面封止を行えるようになっている。
ここで、熱溶解性を有するフィルム状樹脂31としては、ACF(Anisotropic Conductive Film)やNCF(Non Conductive Film)などを使用できる。
次に、図2(c)に示すように、回路基板14に、外部端子としてハンダボール21を形成する。これにより、半導体チップ5および回路基板14を含むフリップチップ構造体(半導体装置)を、BGA(Ball Grid Array)やCSP(Chip Size Package)の形態とできる。
以上のように、本製造方法では、補強テープ10を備えた2層構造の半導体チップ5を製造できる。従って、半導体チップ5に外部から加わる衝撃を補強テープ10によって吸収できるので、構造的な強度の高い半導体チップ5を得られる。このため、フリップチップ実装時での半導体チップ5の破損(チップクラックの発生)を抑制できる。
また、このような2層構造とすることで、半導体チップ5を、同じ厚さの単独の半導体チップ5(補強部材を持たないチップ)より高強度とすることが可能である。
例えば、厚さ100μmの単独の半導体チップ5と、単体での厚さが80μmで20μmの補強テープ10を備えた半導体チップ5との抗折強度を比較すると、平均値およびMIN値(最小値)については、後者のチップの方が高くなる。特にMIN値の比較においては、7.5倍の差が現れる場合もある。
さらに、本製造方法では、補強テープ10を半導体チップ5間で切断するときに、個片化された半導体チップ5が、表面保護テープ8と補強テープ10とに挟まれた状態となっている。
すなわち、本製造方法では、切断すべき補強テープ10を外側に露出させている(特許文献1の技術では、チップ,補強テープ,表面保護テープの順で積層されているため、補強テープが内側にある)。
従って、本製造方法では、補強テープ10を切断する際、切断に使用する手段(ブレードなど)を半導体チップ5間に挿入する必要がない。このため、補強テープ10の切断時に半導体チップ5を傷つけてしまうことを回避できる。
また、本製造方法では、分断溝3を形成してから補強テープ10を半導体チップ5間で切断するまでに、個片化された半導体チップ5から何らかのテープを剥がす必要がない(テープを張り替える必要がない)。
従って、テープの貼り替えによって個片化された半導体チップ5が保護テープ8上でずれることを防止できる。このため、補強テープ10の切断を、さらに容易に行える。
また、本装造方法では、表面保護テープ8として、熱剥離シートを用いている。これにより、表面保護テープ8を加熱するだけで、半導体チップ5を表面保護テープ8から簡単にはずせる。
また、本製造方法では、裏面に補強テープ10を備えた半導体チップ5の素子面を基板(回路基板)に向けて、フリップチップ接続を行うようになっている。
従って、本装置製造方法では、フリップチップツール13によって、補強テープ10に対して圧着(圧接)を行うこととなる。このため、圧着によって半導体チップ5が破損することを防止できる。
なお、本製造方法では、半導体チップ5の総厚(チップ本体と補強テープ10とを合わせた厚さ)を、100μm〜300μm、好ましくは130μm〜200μmとすることが好ましい。このように半導体チップ5を薄型化することで、このチップを備える半導体装置および電子機器を小型化できる。
ここで、上記の厚さ範囲は、現実的な生産性(歩留まり)を考慮すれば、十分に小さい値である。
また、本製造方法では、補強テープ10の材料物性、厚みの構成、裏面の研削状態を、半導体チップ5の強度を高められるように適切に設定することが好ましい。
また、本実施の形態では、図1(a)に示したように、分断溝3を形成する前に、ウェハ1の素子面2にスタッドバンプ7を形成するとしている。
この場合には、ウェハ1に対して一括してスタッドバンプ7を形成できる。従って、Auワイヤを使用する方法に限らず、メッキ法を用いてスタッドバンプ7を形成することもできる。
また、スタッドバンプ7の形成を、補強テープ10および半導体チップ5を表面保護テープ8から剥離した後(ピックアップした後)に行うようにしてもよい。
この場合、製造過程で不良のあった半導体チップ5にスタッドバンプ7を形成することを回避できる(良品のみにスタッドバンプ7を形成できる)ので、スタッドバンプの形成を効率的に行える。
なお、この場合には、スタッドバンプ7および半導体チップ5の搬送、および、半導体チップ5に対するスタッドバンプ7の形成(取り付け)を慎重に行うことが好ましい。
また、本実施の形態では、図2(b)に示したように、半導体チップ5および回路基板14を含むフリップチップ構造体に、補強テープ10を残したままとするとしている。
しかしながら、フリップチップ接続後に、補強テープ10を剥がすように設定してもよい。
この場合、補強テープ10として、熱剥離シートを用いることが好ましい。この熱剥離シートとしては、例えば、リバアルファ(日東電工製)の高温タイプ(剥離温度150℃)のシートを使用できる。
これにより、図3に示すように、補強テープ10は、フリップチップ接続時の熱(例えば180℃)により、その粘着力をほぼ喪失する。従って、フリップチップ接続後に、補強テープ10を容易に除去できる。
なお、補強テープ10の除去方法としては、フリップチップ接続後、補強テープ10への真空吸着を切らずにフリップチップツール13を別ステージに移動させることでも行える(そのステージで吸着を切って補強テープ10を捨てる)。
この場合には、補強テープ10を剥がすための工程は不要になる。
また、複数の半導体チップ5を回路基板14にフリップチップ接続(実装)する場合には、全ての半導体チップ5の補強テープ10を一括して剥がすことが好ましい。これにより、生産性を向上させられる。
例えば、補強テープ10を残したまま全半導体チップ5を接続した後、全半導体チップ5における補強テープ10の上に、粘着性を有する転写シートを貼り付ける。そして、この転写シートを引き剥がすことで、全半導体チップ5の補強テープ10を一度に剥がすことが可能となる。
また、補強テープ10を引き剥がす構成では、補強テープ10として、UV照射により粘着力の低下するシート(紫外線剥離シート;例えば樹脂製)を用いてもよい。この場合には、フリップチップ接続後に、補強テープ10に対してUV(紫外線)を照射することで、補強テープ10を容易に剥離できる。
また、補強テープ10を引き剥がす構成では、フリップチップツール13による熱圧着時に、フィルム状樹脂31が補強テープ10にまで這い上がらないように設計することが好ましい。
このような設計については、フィルム状樹脂31の厚さ(樹脂の塗布量)、粘度、接続条件を適切に調整することで行える。
なお、フィルム状樹脂31が補強テープ10にまで這い上がっていても、補強テープ10の材料や、フィルム状樹脂31の材料(物性)を適切に設定することで、補強テープ10からフィルム状樹脂31を引き剥がすことが可能である。
また、図1(f)に示した補強テープ10の切断の際、補強テープ10の切断ギャップ(切断された補強テープ10間の距離)を、分断溝3の幅よりも狭くすることが好ましい。
例えば、補強テープ10を切断するダイシングソー11として、分断溝3を形成するブレードよりも薄いブレードを有するものを用いることで、図4に示すように、補強テープ10の切断ギャップ15を分断溝3の幅よりも狭められる。
これにより、表面保護テープ8から剥離後、補強テープ10を、半導体チップ5よりも大きくできる(補強テープ10を、半導体チップ5からはみ出た状態とできる)。
従って、図5に示すように、回路基板14に半導体チップ5をフリップチップ接続する際、樹脂31が補強テープ10の側面やフリップチップツール13にまで這い上がることを回避できる。
ここで、樹脂がフリップチップツール13にまで這い上がると、接続不良の原因となる。従って、上記のように補強テープ10を半導体チップ5よりもはみ出させることで、接続不良を抑制できる。
また、上記のようにダイシングソー11として薄いブレードを有するものを使用することで、補強テープ10の切断時に半導体チップ5を傷つけてしまうことも抑制できる。
なお、補強テープ10の切断については、ダイシングソー11を用いる手法に限らず、どのような手法を用いてもよい。例えば、補強テープ10を、レーザーを用いて切断してもよい。これにより、ダイシングソー11を用いる場合に比して、切断ギャップ15をより狭い幅とできる。また、補強テープ10をより高速に切断できる。
また、ウェハ1に対する分断溝3(図1(b)参照)の形成、および、補強テープ10の切断(図1(f)参照)については、ダイシングに限らず、他の方法(レーザーや、プラズマ、ウエットエッチング法など)を使用して行ってもよい。
また、図1(d)に示した研磨機9による研磨の後、個々の半導体チップ5に対して、ストレスリリーフのための各種処理を実施することが好ましい。これにより、半導体チップ5の強度をさらに高められる。
また、本実施の形態では、表面保護テープ8が熱剥離シートからなるとしている。ここで、表面保護テープ8として、UV照射により粘着力の低下するシート(紫外線剥離シート;例えば樹脂製)を用いてもよい。この場合には、表面保護テープ8に対してUVを照射することで、表面保護テープ8を容易に剥離できる。
また、表面保護テープ8としては、加熱やUV照射により接着力の低下するものであれば、どのようなものでも使用できる。
また、表面保護テープ8と補強テープ10との剥離性については、互いに異なるように設定することが好ましい。
すなわち、表面保護テープ8として紫外線剥離シートを用いる場合、補強テープ10としては、紫外線剥離シート以外のもの(剥離性を持たないシートや、熱剥離シートなど)を用いることが好ましい。
同様に、表面保護テープ8として熱剥離シートを用いる場合、補強テープ10としては、熱剥離シート以外のもの(剥離性を持たないシートや、紫外線剥離シートなど)を用いることが好ましい。
これにより、表面保護テープ8から半導体チップ5をピックアップする際、補強テープ10も剥がれてしまうことを防止できる。
また、表面保護テープ8と補強テープ10とをともに紫外線剥離シートとする場合には、補強テープ10の粘着力(接着力)をよりも大きくしておくことが好ましい。すなわち、同量の紫外線を照射したときには、表面保護テープ8の粘着力が補強テープ10の粘着力よりも小さくなることが好ましい。
さらに、表面保護テープ8と補強テープ10とをともに熱剥離シートとする場合には、補強テープ10の粘着力(接着力)をよりも大きくしておくことが好ましい。すなわち、同様に加熱したときには、表面保護テープ8の粘着力が補強テープ10の粘着力よりも小さくなること(補強テープ10よりも低温で表面保護テープ8を剥がせるようにすること)が好ましい。
このように、表面保護テープ8と補強テープ10との剥離性を、互いに異なるように設定することで、表面保護テープ8を剥がすときに、補強テープ10をともに剥がしてしまうことを回避できる。
また、本実施の形態では、半導体チップ5を回路基板14にフリップチップ接続する際、フィルム状樹脂31を用いるとしている。しかしながら、これに限らず、ACPやNCFをペースト状にした樹脂を用いた圧接方式によってフリップチップ接続を行ってもよい。
この場合、ペースト状の樹脂をあらかじめ回路基板14に塗布した後、その上に、補強テープ10を備えた半導体チップ5を、半導体チップ5をペースト状の樹脂に接するように重ねる。そして、フリップチップツール13によって、補強テープ10の上から、補強テープ10,半導体チップ5およびペースト状の樹脂を加熱および加圧することとなる。
なお、ペースト状の樹脂は、フィルム状の樹脂に比べて、樹脂の這い上がりが大きい(通常、100μm以上這い上がる)。
従って、半導体チップ5および補強テープ10の合計厚みが100μm以下である場合は、樹脂がフリップチップツール13にまで這い上がり、接続不良の原因となる。
従って、ペースト状の樹脂を用いる場合には、半導体チップ5および補強テープ10の合計厚みを100μm〜300μm、好ましくは130μm〜200μmに設定することで、フリップチップツール13に対するペースト状樹脂の這い上がりを防止できる。
また、図5を用いて説明したように、補強テープ10を半導体チップ5よりも大きくすることにより、ペースト状樹脂がフリップチップツール13に這い上がることも防止できる。
また、半導体チップ5と回路基板14とのフリップチップ接続については、上記のような圧接方式に限らず、圧接方式と超音波による接続方式とを併用してもよい。
また、半導体チップ5のスタッドバンプ7を回路基板14の電極(図示せず)に接続した後、接続点の周囲に樹脂を後から滴下注入する方式(工法)を採用してもよい。この場合には、補強テープ10に対する樹脂の這い上がりを容易に抑制できる。
また、本実施の形態では、回路基板14の外部端子として、ハンダボール21を形成するとしている。しかしながら、これに限らず、回路基板14の外部端子としてハンダペーストを設けてもよい。これにより、半導体チップ5および回路基板14を含むフリップチップ構造体を、LAG(Land Grid Array)の形態とできる。
さらに、回路基板14の外部端子としてピンを設けることで、フリップチップ構造体を、PGA(Pin Grid Array)の形態とすることも可能である。
また、図1(a)〜(g)に示した半導体チップ5の製造の際、補強テープ10を溶融性(熱溶解性)を有する樹脂材料から構成してもよい。そして、図2(a)〜(c)に示したフリップチップ接続において、補強テープ10をフリップチップボンダーのツールで高温加圧し、半導体チップ5の外周部に大きく広げてもよい。これにより、半導体チップ5および回路基板14を含むフリップチップ構造体を薄く形成できる。
また、本実施の形態では、本製造方法を、携帯情報機器に用いられる半導体チップを製造し、この半導体チップを回路基板に搭載する方法であるとしている。しかしながら、これに限らず、本製造方法は、どのような用途に使用される半導体チップ(半導体装置)であっても製造できる。
また、上記したように、本製造方法は、特に、半導体チップを基板にフリップチップ接続してなる半導体装置の製造に適している。しかしながら、図1(a)〜(g)のように製造された半導体チップを、フリップチップ接続以外の方法で基板に接続してもよい。また、本装製造方法における保護テープを第1接着シート,補強テープ10を第2接着シートと表現してもよい。
また、本発明は、半導体装置の製造方法に関するものであり、特に、ウェハの薄型化、個片化および、個片化された半導体装置の裏面に補強用材料を配置しフリップチップ接続する製造方法に関するといえる。また、本発明の前提目的を、携帯情報機器を小型化・軽量化するため、半導体装置を薄型化すること、および、半導体装置の実装構造体の物理的強度を増すことである、と表現することもできる。
また、本発明では、半導体チップの製造の際にテープの貼り替え作業がなく(切断までは、いずれのテープも剥がさない)位置ズレし難いといえる。また、図1(f)の切断では、表面の補強テープ10のみを切断する。よって、仮に位置ズレが発生しても半導体装置のエッジにチッピングを発生させることはない。また、図2(b)に示すように、補強テープを剥がさず、そのまま残すことで、落下試験等での外部から加わる衝撃を吸収し、半導体チップの実装構造体の物理的強度を増すことができるといえる。
また、本発明の半導体装置の製造方法を、以下の第1〜第15製造方法として表現することもできる。すなわち、第1製造方法は、半導体装置の電極上に、バンプを形成する工程と、該半導体装置が形成されたウェハ素子面のチップ分割用ラインに、裏面に到達しないように溝を形成する工程と、該素子面を覆う第1の接着シート(表面保護テープ8)を貼り付ける工程と、前記ウェハの裏面を、前記溝の深さに達するまで研磨し、ウェハを個片化する工程と、該研磨後の複数の半導体装置の裏面に、一括して第2の接着シート(補強テープ10)を貼り付ける工程と、該第2の接着シートを切断する工程と、前記第1の接着シートから、第2の接着シート付の個片化された半導体装置を剥がす工程と、該半導体装置を、回路基板にフリップチップ接続する工程を含むことを特徴とする。
第2製造方法は、半導体装置が形成されたウェハ素子面のチップ分割用ラインに、裏面に到達しないように溝を形成する工程と、該素子面を覆う第1の接着シートを貼り付ける工程と、前記ウェハの裏面を、前記溝の深さに達するまで研磨し、ウェハを個片化する工程と、該研磨後の複数の半導体装置の裏面に、一括して第2の接着シートを貼り付ける工程と、該第2の接着シートを切断する工程と、前記第1の接着シートから、第2の接着シート付の個片化された半導体装置を剥がす工程と、半導体装置の電極上に、バンプを形成する工程と、該半導体装置を、回路基板にフリップチップ接続する工程を含むことを特徴とする。
第3製造方法は、第1および第2製造方法において、回路基板は、フリップチップ接続する面と、外部端子形成用の面を有し、該回路基板の外部端子形成用面に、外部端子を形成する工程を含むことを特徴とする。
第4製造方法は、第1〜第3製造方法において、第2の接着シートを分割する際、前記チップ分割ラインに形成した溝の幅よりも狭い幅で切断することを特徴とする。
第5製造方法は、第1〜第3製造方法において、第2の接着シートを分割する際、レーザーを使用し、前記チップ分割ラインに形成した溝の幅よりも狭い幅で切断することを特徴とする。
第6製造方法は、第1〜第5製造方法において、第1の接着シートが、熱により被着体を剥離させることができる樹脂であることを特徴とする。
第7製造方法は、第1〜第5製造方法において、第1の接着シートが、UVにより被着体を剥離させることができる樹脂であることを特徴とする。
第8製造方法は、第1〜第7製造方法において、第2の接着シートと個片化された半導体装置の厚みの合計が、100μmから300μmの範囲になる組み合わせであることを特徴とする。
第9製造方法は、第1〜第8製造方法において、第2の接着シートと個片化された半導体装置をフリップ接続する工程の後に、第2の接着シートを剥がす工程を含むことを特徴とする。
第10製造方法は、第1〜第8製造方法において、第2の接着シートと個片化された半導体装置をフリップ接続すると同時に、第2の接着シートを剥がす工程を含むことを特徴とする。
第11製造方法は、第1〜第10製造方法において、第2の接着シートが、UVにより被着体を剥離させることができる樹脂であり、かつ第1の接着シートが、熱により被着体を剥離させることができる樹脂であることを特徴とする。
第12製造方法は、第1〜第10製造方法において、第1と第2の接着シートが共に、UVにより被着体を剥離させることができる樹脂であることを特徴とする。
第13製造方法は、第12製造方法において、第1と第2の接着シートが共に、UVにより被着体を剥離させることができる樹脂であり、UVを同量照射した場合、第1の接着シートの密着力が、第2の接着シートの密着力よりも低くなることを特徴とする。
第14製造方法は、第1〜第10製造方法において、第2の接着シートが、熱により被着体を剥離させることができる樹脂であり、かつ第1の接着シートが、UVにより被着体を剥離させることができる樹脂であることを特徴とする。
第15製造方法は、第1〜第10製造方法において、第2の接着シートが、熱により被着体を剥離させることができる樹脂であり、かつ第1の接着シートが、前記第2の接着シートに加わる熱よりも低い温度で被着体を剥離させることができる樹脂であることを特徴とする。
上記の製造方法によれば、困難な作業をすることなく、薄型の半導体装置を実装する際の補強が可能となる。また、補強テープがチップよりも大きい場合には、フリップチップ用のツールに、接続用樹脂が這い上がることを防止することができる。その後、補強テープを取り除くことにより、より薄型の半導体装置パッケージが実現できる。
さらに、上記の製造方法によれば、チップ側面や裏面のチッピングを減少できるので、組み立て時の歩留まり向上し、実装後の信頼性試験においても高い信頼性を確保できる。また、補強テープを剥がさず、そのまま残す場合には、落下試験等での外部から加わる衝撃を吸収し、半導体装置の実装構造体の物理的強度を増すことができる。
本発明は、携帯電話やPDA(personal digital assistant;携帯情報通信端末)などの携帯情報機器といった電子機器の半導体装置に用いられる半導体チップの製造方法に好適に利用できるものである。
図1(a)〜(g)は、本発明の一実施形態にかかる半導体装置の製造方法における、半導体チップの製造工程を示す説明図である。 図2(a)〜(c)は、図1(a)〜(g)に示された構成によって製造された半導体チップを、基板にフリップチップ接続する工程を示す説明図である。 フリップチップ接続 後に、補強テープを容易に除去する工程を示す説明図である。 補強テープの切断ギャップを半導体チップの溝幅よりも狭くした状態示す説明図である。 半導体チップより大きな補助テープを用いて、樹脂が補強テープの側面やフリップチップツールに這い上がることを回避した状態を示す説明図である。 半導体装置の製造に関する従来の方法を示す説明図である。 半導体装置の製造に関する従来の方法を示す説明図である。 図8(a)〜(c)は、半導体装置の製造に関する従来の方法を示す説明図である。 図9(a)〜(h)は、半導体装置の製造に関する従来の方法を示す説明図である。 半導体装置の製造に関する従来の方法を示す説明図である。
符号の説明
1 ウェハ
2 素子面
3 分断溝
5 半導体チップ
7 スタッドバンプ(バンプ電極)
8 表面保護テープ(保護テープ)
9 研磨機
10 補強テープ
11 ダイシングソー
12 ダイシングリング
13 フリップチップツール
14 回路基板
15 切断ギャップ
20 ダイシングシート
21 ハンダボール(外部端子)
31 フィルム状樹脂
31 樹脂

Claims (12)

  1. 半導体チップのウェハの表面に分断溝を形成する分断溝形成工程と、
    分断溝の形成された表面に保護テープを貼付する保護テープ貼付工程と、
    ウェハの裏面を上記の分断溝に達するまで研磨して、半導体チップを個片化する個片化工程と、
    ウェハの裏面に補強テープを貼付し、その後、半導体チップ間で補強テープを切断する補強テープ形成工程と、
    上記の保護テープから、補強テープを備えた半導体チップをピックアップするピックアップ工程と、
    を含み、
    基板、基板上の樹脂、補強テープを備えた半導体チップを、半導体チップが樹脂に接するように重ね、基板、樹脂、半導体チップ、補強テープをこの順で積層する工程と、
    強テープを備えた半導体チップを、樹脂を用いて基板にフリップチップ接続する接続工程を含んでいることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 上記基板の裏面に外部端子を形成する外部端子形成工程とを含んでいることを特徴とする請求項に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 補強テープを備えた半導体チップの厚さを、100μm〜300μmの範囲に設定することを特徴とする請求項に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 上記の補強テープ形成工程では、補強テープの切断ギャップを、分断溝形成工程において形成される分断溝よりも狭くすることを特徴とする請求項に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 上記の補強テープ形成工程では、補強テープをレーザーで切断することを特徴とする請求項に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 上記の接続工程の後に、
    半導体チップから補強テープを剥がす補強テープ剥離工程を含むことを特徴とする請求項に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 補強テープとして、熱剥離シートを用いることを特徴とする請求項に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 紫外線剥離シートおよび熱剥離シートの一方を保護テープとして用い、他方を補強テープとして用いることを特徴とする請求項に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 保護テープおよび補強テープに共通の材料として、紫外線剥離シートあるいは熱剥離シートを用いることを特徴とする請求項に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 補強テープの粘着力を、保護テープよりも高く設定することを特徴とする請求項に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 上記の保護テープ貼付工程の前に、ウェハ上の半導体チップにバンプ電極を形成する電極形成工程を実行することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  12. 上記のピックアップ工程の後に、ウェハ上の半導体チップにバンプ電極を形成する電極形成工程を実行することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
JP2004093127A 2004-03-26 2004-03-26 半導体装置の製造方法 Expired - Fee Related JP4515129B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004093127A JP4515129B2 (ja) 2004-03-26 2004-03-26 半導体装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004093127A JP4515129B2 (ja) 2004-03-26 2004-03-26 半導体装置の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005285824A JP2005285824A (ja) 2005-10-13
JP4515129B2 true JP4515129B2 (ja) 2010-07-28

Family

ID=35183921

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004093127A Expired - Fee Related JP4515129B2 (ja) 2004-03-26 2004-03-26 半導体装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4515129B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4745073B2 (ja) * 2006-02-03 2011-08-10 シチズン電子株式会社 表面実装型発光素子の製造方法
KR100785493B1 (ko) * 2006-05-04 2007-12-13 한국과학기술원 접착제의 수분흡습을 방지하는 플립칩용 웨이퍼 레벨패키지 제조방법
JP5275553B2 (ja) * 2006-06-27 2013-08-28 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 分割チップの製造方法
JP5592811B2 (ja) * 2011-01-27 2014-09-17 日東電工株式会社 半導体装置の製造方法
JP2015119085A (ja) * 2013-12-19 2015-06-25 株式会社ディスコ デバイスウェーハの加工方法
JP2015176950A (ja) * 2014-03-14 2015-10-05 株式会社ディスコ ウェーハの加工方法
JP6617471B2 (ja) * 2015-08-12 2019-12-11 住友ベークライト株式会社 半導体装置の製造方法
JP2018074082A (ja) * 2016-11-02 2018-05-10 株式会社ディスコ ウエーハの加工方法
JP2020021913A (ja) * 2018-08-03 2020-02-06 リンテック株式会社 半導体チップのピックアップ方法

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09213662A (ja) * 1996-01-31 1997-08-15 Toshiba Corp ウェーハの分割方法及び半導体装置の製造方法
JPH11204551A (ja) * 1998-01-19 1999-07-30 Sony Corp 半導体装置の製造方法
JP2000294673A (ja) * 1999-04-01 2000-10-20 Miyazaki Oki Electric Co Ltd 半導体装置の製造方法
JP2002319647A (ja) * 2001-04-24 2002-10-31 Oki Electric Ind Co Ltd 半導体装置の製造方法
JP2003017513A (ja) * 2001-07-04 2003-01-17 Toshiba Corp 半導体装置の製造方法
JP2003243344A (ja) * 2002-02-15 2003-08-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体装置の製造方法
JP2004063516A (ja) * 2002-07-25 2004-02-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体装置の製造方法
JP2005209940A (ja) * 2004-01-23 2005-08-04 Lintec Corp 半導体装置の製造方法

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09213662A (ja) * 1996-01-31 1997-08-15 Toshiba Corp ウェーハの分割方法及び半導体装置の製造方法
JPH11204551A (ja) * 1998-01-19 1999-07-30 Sony Corp 半導体装置の製造方法
JP2000294673A (ja) * 1999-04-01 2000-10-20 Miyazaki Oki Electric Co Ltd 半導体装置の製造方法
JP2002319647A (ja) * 2001-04-24 2002-10-31 Oki Electric Ind Co Ltd 半導体装置の製造方法
JP2003017513A (ja) * 2001-07-04 2003-01-17 Toshiba Corp 半導体装置の製造方法
JP2003243344A (ja) * 2002-02-15 2003-08-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体装置の製造方法
JP2004063516A (ja) * 2002-07-25 2004-02-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体装置の製造方法
JP2005209940A (ja) * 2004-01-23 2005-08-04 Lintec Corp 半導体装置の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005285824A (ja) 2005-10-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8003441B2 (en) Manufacturing method of semiconductor device
US7494845B2 (en) Method of forming a thin wafer stack for a wafer level package
TWI446419B (zh) 堆疊裝置的製造方法及裝置晶圓處理方法
TWI295500B (ja)
KR100759687B1 (ko) 기판의 박판화 방법 및 회로소자의 제조방법
US7820487B2 (en) Manufacturing method of semiconductor device
US8546244B2 (en) Method of manufacturing semiconductor device
JP2011181822A (ja) 半導体装置の製造方法
US9425177B2 (en) Method of manufacturing semiconductor device including grinding semiconductor wafer
JPWO2008038345A6 (ja) 半導体装置の製造方法
TWI381459B (zh) Semiconductor device and manufacturing method thereof
JP4515129B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2008098427A (ja) 半導体装置の製造方法
JP3719921B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP5023664B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP4774999B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2013171916A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2007294575A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2000277683A (ja) 半導体装置、及び半導体装置の実装方法
WO2019171467A1 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP6058414B2 (ja) 半導体チップの製造方法
JP2006140303A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2004311603A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2012084784A (ja) 半導体装置の製造方法並びにそれに用いるダイボンディングフィルム及びそのダイボンディングフィルムを用いた半導体装置
CN113053760A (zh) 封装方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060125

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081202

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20090120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091013

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100511

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100512

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130521

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140521

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees