JP4513020B2 - 音波の回折緩衝を利用した消音換気部材 - Google Patents

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Description

本発明は、換気用資材の改良、更に詳しくは、外壁構造における壁間の少ないスペースや屋外側にも設置することができるとともに、外部から侵入してくる音の空気振動を、回折緩衝を巧みに利用することにより減衰せしめて確実に消音することができ、しかも、安価かつ軽量で製造も容易な音波の回折緩衝を利用した消音換気部材に関するものである。
周知のとおり、住宅などの建造物においては、室内の換気をするために、換気扇などの装置や壁を貫通するパイプなどによる換気構造が設置されている。従来、かかる換気構造にあっては、パイプなどのダクトを外壁材の内部に配設するものが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、かかる換気構造にあっては、単管パイプ部材が外壁を貫通しているだけの単純構造であるので、不可避的に騒音や雨水などが外部から室内に侵入してきてしまうという不満がある。
特開2002− 81708号公報 (第2−3頁、図1)
本発明は、従来の換気用資材に、上記のような問題があったことに鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、外壁構造における壁間の少ないスペースや屋外側にも設置することができるとともに、外部から侵入してくる音の空気振動を、回折緩衝を巧みに利用することにより減衰せしめて確実に消音することができ、しかも、安価かつ軽量で製造も容易な音波の回折緩衝を利用した消音換気部材を提供することにある。
本発明者が上記課題を解決するために採用した手段を添付図面を参照して説明すれば次のとおりである。
即ち、本発明は、建造物の外壁部に配設することによって、屋内から屋外へ換気可能な中空体であって、
第一端部13aから第二端部13bに連通しており、かつ、少なくとも1カ所の屈曲部Cを有するエァパッセージPが複数形成された通気ケース1と、
この通気ケース1の第一端部13aおよび第二端部13bの各々に対し、一方側の通気口21aと他方側の通気口21bとが通気ケース1の中の複数のエァパッセージPを介し相互に連通された1対の換気端部2・2とから構成されており、
これら換気端部2・2における一対の通気口21a・21bとの間における内外の空気通流は自由にすると共に、屋外の騒音はエァパッセージPの屈曲部Cで回折減衰されて消音可能にして、
前記通気ケース1を、一方側の板面に当該板面の上辺13a′から下辺13b′に向けて隔壁リブ15が並列的に列設して、かつ、これら各々の隔壁リブ15には上辺13a′から下辺13b′に至る行程中には少なくとも1カ所の屈曲部C′が形成された板体11と、
この板体11の隔壁リブ側に対設面合されて当該板体との間に隔壁リブ15によって区分された複数のエァパッセージPを形成せる蓋板12とによって形成するという技術的手段を採用した。
また、本発明は、建造物の外壁部に配設することによって、屋内から屋外へ換気可能な中空体であって、
第一端部13aから第二端部13bに連通しており、かつ、少なくとも1カ所の屈曲部Cを有するエァパッセージPが複数形成された通気ケース1と、
この通気ケース1の第一端部13aおよび第二端部13bの各々に対し、一方側の通気口21aと他方側の通気口21bとが通気ケース1の中の複数のエァパッセージPを介し相互に連通された1対の換気端部2・2とから構成されており、
これら換気端部2・2における一対の通気口21a・21bとの間における内外の空気通流は自由にすると共に、屋外の騒音はエァパッセージPの屈曲部Cで回折減衰されて消音可能にして、
前記通気ケース1を左右一対の契合ケース片1a・1bとから構成し、当該ケース1における各々のエァパッセージPは前記左右の契合ケース片1a・1bを突合わせ状態に連結された側辺部14a・14bを介して連通するという技術的手段を採用した。
また、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、建造物の外壁構造に組み込むことによって、屋内と屋外とを連通換気せしめるダクトであって、
上端部13aから下端部13bに連通しており、かつ、少なくとも1カ所の屈曲部Cを有するエァパッセージPが複数形成された通気ケース1と、
この通気ケース1の上端部13aおよび下端部13bの各々に対し、通気口21が互いに反対方向を向くように配設されて上側の通気口21aと下側の通気口21bとが通気ケース1の中の複数のエァパッセージPを介し相互に連通された1対の換気端部2・2とから構成されており、
これら換気端部2・2における上下の通気口21a・21bとの間における内外の空気通流は自由にすると共に、屋外の騒音はエァパッセージPの屈曲部Cで回折減衰されて消音可能にするという技術的手段を採用した。
この際、必要に応じて上記手段に加え、左右1対の契合ケース片1a・1bを、一方面の上辺13a′から側辺部14a′に向けて屈曲する隔壁リブ15が並列的に列設されている板体片11aと、これと同時面の側辺部14b′から下辺13b′に向けて屈曲する隔壁リブ15が並列的に列設されている板体片11bと、これらの板体片11a・11bの隔壁リブ側に対設面合されて当該板体との間に隔壁リブ15で区分された複数のエァパッセージPを形成している蓋板12とによって構成するという技術的手段を採用することも可能である。
更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、通気ケース1と換気端部2・2とを一体成形するという技術的手段を採用した。
また、本発明は、建造物の外壁部に配設することによって、屋内から屋外へ換気可能な中空体であって、
第一端部13aから第二端部13bに連通しており、かつ、少なくとも1カ所の屈曲部Cを有するエァパッセージPが複数形成された通気ケース1と、
この通気ケース1の第一端部13aおよび第二端部13bの各々に対し、一方側の通気口21aと他方側の通気口21bとが通気ケース1の中の複数のエァパッセージPを介し相互に連通された1対の換気端部2・2とから構成されており、
これら換気端部2・2における一対の通気口21a・21bとの間における内外の空気通流は自由にすると共に、屋外の騒音はエァパッセージPの屈曲部Cで回折減衰されて消音可能にして、
前記換気端部2・2を1対のキャップ部材2a・2bとして構成し、通気ケース1の上端開口部13aおよび下端開口部13bの各々に対し、通気口21が互いに反対方向を向くように嵌着されて上側の通気口21aと下側の通気口21bとが通気ケース1の中の複数のエァパッセージPを介し相互に連通して構成するという技術的手段を採用した。
更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、通気ケース1および換気端部2とを合成樹脂製にするという技術的手段を採用した。
また、本発明は、建造物の外壁部に配設することによって、屋内から屋外へ換気可能な中空体であって、
第一端部13aから第二端部13bに連通しており、かつ、少なくとも1カ所の屈曲部Cを有するエァパッセージPが複数形成された通気ケース1と、
この通気ケース1の第一端部13aおよび第二端部13bの各々に対し、一方側の通気口21aと他方側の通気口21bとが通気ケース1の中の複数のエァパッセージPを介し相互に連通された1対の換気端部2・2とから構成されており、
これら換気端部2・2における一対の通気口21a・21bとの間における内外の空気通流は自由にすると共に、屋外の騒音はエァパッセージPの屈曲部Cで回折減衰されて消音可能にして、
前記エァパッセージPを区分する隔壁リブ15を、中空ブロー成形により両壁面から凹設される凹み溝15a同士が対面合接されて形成された合成樹脂製の通気ケース1と、この通気ケース1の上端部13aおよび下端部13bの各々に対し、通気口21が互いに反対方向を向くように上側の通気口21aと下側の通気口21bとが通気ケース1の中の複数のエァパッセージPを介し相互に連通された1対の換気端部2・2とを一体に構成するという技術的手段を採用した。
更にまた、本発明は、建造物の外壁構造における屋外側に設置することによって、屋内から屋外へ換気可能な中空ボックス体であって、
上端部13aから下端部13bに連通しており、かつ、少なくとも1カ所の屈曲部Cを有するエァパッセージPが複数形成された通気ケース1と、
この通気ケース1の上端部13aおよび下端部13bの各々に対し、通気口21が配設されて上側の通気口21aと下側の通気口21bとが通気ケース1の中の複数のエァパッセージPを介し相互に連通された1対の換気端部2・2とから構成されており、
これら換気端部2・2における上下の通気口21a・21bとの間における内外の空気通流を自由にすると共に、屋外の騒音はエァパッセージPの屈曲部Cで回折減衰されて消音可能にして、
前記通気ケース1の蓋体12をスライドさせてケース内部を開放自在に形成するという技術的手段を採用した。
更にまた、本発明は、建造物の外壁構造における屋外側に設置することによって、屋内から屋外へ換気可能な中空ボックス体であって、
上端部13aから下端部13bに連通しており、かつ、少なくとも1カ所の屈曲部Cを有するエァパッセージPが複数形成された通気ケース1と、
この通気ケース1の上端部13aおよび下端部13bの各々に対し、通気口21が配設されて上側の通気口21aと下側の通気口21bとが通気ケース1の中の複数のエァパッセージPを介し相互に連通された1対の換気端部2・2とから構成されており、
これら換気端部2・2における上下の通気口21a・21bとの間における内外の空気通流は自由にすると共に、屋外の騒音はエァパッセージPの屈曲部Cで回折減衰されて消音可能であって、
前記通気ケース1の全長を延長可能な延長カバーEを付設可能にするという技術的手段を採用した。
更にまた、本発明は、建造物の外壁構造における屋外側に設置することによって、屋内から屋外へ換気可能な中空ボックス体であって、
上端部13aから下端部13bに連通しており、かつ、少なくとも1カ所の屈曲部Cを有するエァパッセージPが複数形成された通気ケース1と、
この通気ケース1の上端部13aおよび下端部13bの各々に対し、通気口21が配設されて上側の通気口21aと下側の通気口21bとが通気ケース1の中の複数のエァパッセージPを介し相互に連通された1対の換気端部2・2とから構成されており、
これら換気端部2・2における上下の通気口21a・21bとの間における内外の空気通流は自由にすると共に、屋外の騒音はエァパッセージPの屈曲部Cで回折減衰されて消音可能であって、
前記通気ケース1の少なくとも一部に発泡ゴム製の防振シート材を付設するという技術的手段を採用した。
更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、通気ケース1のエァパッセージPの屈曲部Cを、略90°に屈曲成形するという技術的手段を採用した。
本発明の消音換気部材にあっては、通気ケースの板体の隔壁リブを並列的に列設してエァパッセージを形成したことにより、外部から侵入してくる音の空気振動を回折緩衝を巧みに利用することにより減衰せしめて確実に消音することができる。
本発明の消音換気部材をダクトとして外壁構造に組み込む場合にあっては、通気ケースが薄型であるので、外壁材の内部などの少ない設置スペースで良い。また、屋外側に設置する場合にあっては、既存の単管パイプに簡単に取り付けることができて外観もスッキリとしており、使い勝手も良いことから、産業上における利用価値は頗る高いと云える。
本発明の実施形態を具体的に図示した図面に基づいて更に詳細に説明すると次のとおりである。
まず、本実施形態品の基本的構成について説明する。即ち、本実施形態品は、建造物の外壁部に配設することによって、屋内から屋外へ換気可能な中空体である。そして、第一端部13aから第二端部13bに連通しており、かつ、少なくとも1カ所の屈曲部Cを有するエァパッセージPが複数形成された通気ケース1と、この通気ケース1の第一端部13aおよび第二端部13bの各々に対し、一方側の通気口21aと他方側の通気口21bとが通気ケース1の中の複数のエァパッセージPを介し相互に連通された1対の換気端部2・2とから構成されている。
そして、これら換気端部2・2における一対の通気口21a・21bとの間における内外の空気通流は自由であると共に、屋外の騒音はエァパッセージPの屈曲部Cで回折減衰されて消音可能にすることによって、消音換気部材を構成したものである。上記の如き基本的構成を具備した具体的な実施形態について、以下に説明する。
『第1実施形態』
本発明の第1実施形態を図1から図3に基づいて説明する。本実施形態は、建造物の外壁構造に組み込むことによって、屋内と屋外とを連通換気せしめるダクトとして構成したものである。図中、符号1で指示するものは通気ケースであり、この通気ケース1には、上端部13aから下端部13bに連通し、かつ、少なくとも1カ所の屈曲部Cを有するエァパッセージPが複数形成されている。
また、符号2で指示するものは換気端部であり、この換気端部2は、前記通気ケース1の上端部13aおよび下端部13bの各々に対して配設されており、かつ、通気口21を備えている。
しかして、本実施形態は、前述のとおり、建造物の外壁構造に組み込むことによって、屋内と屋外とを連通換気せしめるダクトであり、構成するにあっては、まず、前述のように、上端部13aから下端部13bに連通しており、かつ、少なくとも1カ所の屈曲部Cを有するエァパッセージPが複数形成された通気ケース1を構成する。
本実施形態では、前記通気ケース1を、一方側の板面に当該板面の上辺13a′から下辺13b′に向けて隔壁リブ15を並列的に列設して、かつ、これら各々の隔壁リブ15には上辺13a′から下辺13b′に至る行程中には少なくとも1カ所の屈曲部C′を形成した板体11と、この板体11の隔壁リブ側に対設面合されて当該板体との間に隔壁リブ15によって区分された複数のエァパッセージPを形成せる蓋板12とによって構成する(図1参照)。
こうすることにより、これら板体11および蓋板12とを組み合わせて、誰でも簡単に組み立てることができるとともに、また、個別に各々の小型の金型を用いるだけで製造することができるので、非常に経済的である。
なお、本実施形態では、これら通気ケース1および換気端部2を合成樹脂材料により作製する。この合成樹脂材料としては、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)などを採用することが可能である。
また、本実施形態では、通気ケース1のエァパッセージPの屈曲部Cを、略90°に屈曲成形することにより、回折効果をより促進することができる。
次いで、前記通気ケース1の上端部13aおよび下端部13bの各々に対し、通気口21が互いに反対方向を向くように配設して、上側の通気口21aと下側の通気口21bとが通気ケース1の中の複数のエァパッセージPを介し相互に連通された1対の換気端部2・2を構成する。本実施形態では、通気ケース1と換気端部2・2とを一体に成形している。
このように構成すると、これら換気端部2・2における上下の通気口21a・21bとの間における内外の空気通流が自由になると共に、屋外の騒音はエァパッセージPの屈曲部Cで回折減衰して消音することができるのである(図2参照)。また、通気ケース1自体も騒音・空気通流による振動エネルギーを減衰吸収せしめることができる。
なお、本実施形態では、図3に示したように、レジスターrやフードfを適宜取り付けることにより、消音効果を更に高めることも可能である。
このようにして、前記エァパッセージP内において、屋外からの侵入音および通気による空気振動を回折緩衝を利用して減衰せしめて消音できるとともに、通気口21を上側の通気孔21aと下側の通気孔21bとに各々分けて相対位置を違えたことにより、従来の単管パイプ部材のように外部からの雨水などが風で吹き込んで室内に侵入してくるのを防止する効果も奏する。
『第2実施形態』
次に、本発明の第2実施形態を図4に基づいて説明する。本実施形態では、通気ケース1を左右一対の契合ケース片1a・1bとから構成し、当該ケース1における各々のエァパッセージPは前記左右の契合ケース片1a・1bを突合わせ状態に連結した側辺部14a・14bを介して連通している。
こうすることにより、これら左右一対の契合ケース片1a・1bとによって、誰でも簡単に組み立てることができるとともに、また、個別に各々の小型の金型を用いるだけで製造することができるので、非常に経済的である。なお、本実施形態においても、通気ケース1と換気端部2・2とを一体に成形している。
『第3実施形態』
本発明の第3実施形態を図5に基づいて説明する。本実施形態においては、左右1対の契合ケース片1a・1bを、一方面の上辺13a′から側辺部14a′に向けて屈曲する隔壁リブ15が並列的に列設されている板体片11aと、これと同時面の側辺部14b′から下辺13b′に向けて屈曲する隔壁リブ15が並列的に列設されている板体片11bと、これらの板体片11a・11bの隔壁リブ側に対設面合されて当該板体との間に隔壁リブ15で区分された複数のエァパッセージPを形成している蓋板12とによって構成する。
こうすることにより、前記第1および第2実施形態と同様に、誰でも簡単に組み立てることができるとともに、また、個別に各々の小型の金型を用いるだけで製造することができるので、非常に経済的である。なお、本実施形態においても、通気ケース1と換気端部2・2とを一体に成形している。
『第4実施形態』
本発明の第4実施形態を図6および7に基づいて説明する。本実施形態では、換気端部2・2を1対のキャップ部材2a・2bとして構成し、通気ケース1の上端開口部13aおよび下端開口部13bの各々に対し、通気口21が互いに反対方向を向くように嵌着されて上側の通気口21aと下側の通気口21bとを通気ケース1の中の複数のエァパッセージPを介し相互に連通して構成されている。
このように、キャップ部材2を嵌着自在にしたことにより、万一破損した場合でも、通気ケース1またはキャップ部材2の何れかのみを簡単に取り替えることができるので、非常に便利で経済的である。
なお、図7に示すものは、前述した第3実施形態と本実施形態とを複合的に組み合わせて構成したものであり、後述する実施例1に使用されたモデルである(以下、モデル品「タイプ1」という)。
『第5実施形態』
次に、本発明の第5実施形態を図8および図9に基づいて説明する。本実施形態では、エァパッセージPを区分する隔壁リブ15を、中空ブロー成形により両壁面から凹設される凹み溝15a同士が対面合接されて形成された合成樹脂製の通気ケース1と、この通気ケース1の上端部13aおよび下端部13bの各々に対し、通気口21が互いに反対方向を向くように上側の通気口21aと下側の通気口21bとが通気ケース1の中の複数のエァパッセージPを介し相互に連通された1対の換気端部2・2とを一体に構成する。
この中空ブロー成形は常法に従い、押し出されたパリソンを金型で挟み込んで、両壁面から凹設される凹み溝15a同士を対面合接し、適宜、内部に空気を吹き込むことによって隔壁リブ15を成形する(図9参照)。
こうすることにより、組み立て作業を省略することができるとともに、少ない原料で済むので、経済的にも有利であるとともに、製作が容易なので、大量生産にも非常に適しており、低コスト化を実現することができる。
『第6実施形態』
次に、本発明の第6実施形態を図10から図14に基づいて説明する。本実施形態にあっては、建造物の外壁構造における屋外側に設置することによって、屋内から屋外へ換気可能な中空ボックス体に構成した点に特徴を有する。
まず、本実施形態では、図10に示すように、上端部13aから下端部13bに連通しており、かつ、少なくとも1カ所の屈曲部Cを有するエァパッセージPが複数形成された通気ケース1と、この通気ケース1の上端部13aおよび下端部13bの各々に対し、通気口21が配設されて上側の通気口21aと下側の通気口21bとが通気ケース1の中の複数のエァパッセージPを介し相互に連通された1対の換気端部2・2とから構成されている。本実施形態品は、後述する実施例2に使用されたモデルであり、プラスチック製のものと金属(ステンレス)製のものとを作製した(モデル品「タイプ2」という)。
本実施形態品においても、前述の実施形態と同様に、これら換気端部2・2における上下の通気口21a・21bとの間における内外の空気通流は自由であると共に、屋外の騒音はエァパッセージPの屈曲部Cで回折減衰されて消音可能である。
本実施形態品によれば、図11および図12に示すように、既存の単管パイプに簡単に取り付けることができ、外観もスッキリとしており、使い勝手も非常に良い。
なお、本実施形態では、図13に示すように、通気ケース1の蓋体12がスライドしてケース内部を開放自在に形成することもできる。このように構成することにより、簡単に開けることができ、内部の清掃が容易となる。
また、図14に示すように、通気ケース1の全長を延長可能な延長カバーEを付設可能であり、現場の施工条件や必要な消音レベルなどに応じて、簡単にサイズを変更することができる。
更にまた、通気ケース1の少なくとも一部に発泡ゴム製の防振シート材を付設することができる。この発泡ゴムとしては、例えば、EPDMゴム(エチレン、プロピレン、ジエンの3元共重合体)を主成分とする加硫ゴム系のものを採用することができ、本実施形態では、通気ケース1の内側面に付設することによって、隔壁リブ15の振動を防止することができる。
『実験データ』
本実施形態品(第4実施形態に示したモデル品:「タイプ1」とする)の消音効果を立証すべく、従来品と当該モデル品とを比較するための実験により測定したデータを以下に示す(実験機関:高知県立森林技術センター)。
〔実験条件〕
音響透過損失 JIS A 1416「実験室における建築部材の空気音遮断性能の測定方法」
試験室:タイプII試験室、測定点:音源側、受音側各5点
試験体の全体寸法は、厚145×幅1064×高2100であり、幅1064×高746と幅1064×高1354の2枚を縦に重ねた構成である。
(従来品)レジスターおよびフードを設置したφ100mmの単管パイプ
周波数(Hz) 平均音圧レベル(dB) 補正項(dB) 透過損失R(dB)
音源側 受音側 レベル差 1/3 oct. 1/1 oct.
100 71.8 46.8 25.1 -4.2 20.9
125 69.1 39.6 29.6 -3.4 26.2 24.2
160 73.4 38.5 34.9 -3.9 31.0
200 73.4 36.7 36.7 -4.4 32.3
250 75.2 43.7 31.5 -4.1 27.4 26.0
315 74.5 47.2 27.3 -4.4 22.9
400 76.4 49.6 26.8 -4.1 22.7
500 77.1 47.5 29.6 -3.7 25.9 24.0
630 79.0 51.7 27.3 -3.3 24.0
800 77.6 52.6 25.0 -3.3 21.7
1000 80.8 50.9 29.9 -3.3 26.6 24.5
1250 81.1 50.1 31.0 -3.3 27.7
1600 79.7 39.3 40.4 -3.4 37.0
2000 78.5 41.8 36.8 -3.5 33.3 34.9
2500 80.3 41.2 39.1 -3.7 35.4
3150 81.4 42.2 39.1 -3.9 35.2
4000 83.0 43.7 39.4 -4.1 35.3 35.5
5000 81.6 41.1 40.5 -4.5 36.0
(モデル品「タイプ1」)レジスターおよびフード無し
周波数(Hz) 平均音圧レベル(dB) 補正項(dB) 透過損失R(dB)
音源側 受音側 レベル差 1/3 oct. 1/1 oct.
100 71.7 43.9 27.8 -4.9 22.9
125 69.7 33.8 36.0 -3.8 32.2 26.3
160 73.3 39.9 33.4 -4.4 29.0
200 73.7 38.5 35.2 -4.8 30.4
250 75.4 37.7 37.7 -4.0 33.7 32.2
315 74.3 36.7 37.6 -4.3 33.3
400 76.5 35.0 41.5 -4.3 37.2
500 77.4 38.6 38.8 -3.7 35.1 35.1
630 79.4 42.4 36.9 -3.4 33.5
800 78.0 41.4 36.5 -3.4 33.1
1000 81.0 45.2 35.8 -3.3 32.5 33.5
1250 81.1 42.6 38.4 -3.2 35.2
1600 79.7 45.3 34.5 -3.5 31.0
2000 78.7 39.6 39.1 -3.6 35.5 33.9
2500 80.4 38.7 41.7 -3.7 38.0
3150 81.4 37.5 44.0 -3.9 40.1
4000 83.2 34.9 48.3 -4.1 44.2 42.2
5000 81.7 33.7 48.0 -4.5 43.5
〔考察〕
上記結果より、「タイプ1」のモデル品にあっては、従来品と比較して透過損失Rの値が大きいことから、消音効果が高いことがわかる。また、モデル品は従来品にレジスターおよびフードを取り付けたものと比較しても、高い消音効果を得ることができたので、モデル品においても適宜レジスターおよびフードを取り付けることにより、消音効果をより高めることが可能である。
『実験データ』
次に、本実施形態品(第6実施形態に示したモデル品:「タイプ2」とする)の消音効果を実験により測定したデータを以下に示す(実験機関:福井県工業技術センター)。なお、このタイプ2については、プラスチック製のものと金属(ステンレス)製のものについて測定した。
〔実験条件〕
「音源側/残響室、受音側/無響室による音響透過損失試験」
試験室:音響特性評価室(メーカー:松下インターテクノ(株)、型式:ME−AN7270)、測定点:音源側72°5点/残響室、受音側16点/アコースティックインテンシティ法にて測定/(AI)無響室
(従来品)フードを設置したφ150mmの単管パイプ
周波数(Hz) 平均音圧レベル(dB) AI透過損失(dB)
音源側 受音側
100 89.43 68.61 16.99
125 92.90 66.85 21.84
160 96.82 66.07 26.17
200 97.76 72.60 20.30
250 96.50 72.71 18.69
315 95.86 79.19 11.35
400 95.74 77.30 12.94
500 94.53 70.82 18.08
630 92.48 70.96 15.77
800 93.25 69.22 18.18
1000 94.01 66.01 22.07
1250 91.99 58.83 27.18
1600 91.91 63.52 22.36
2000 88.72 60.14 22.51
2500 90.14 60.71 23.32
3150 89.28 58.66 24.49
4000 88.45 58.37 23.93
5000 88.94 57.81 24.96
6300 88.11 55.12 26.81
8000 86.53 52.35 27.98
(モデル品「タイプ2」)プラスチック製
周波数(Hz) 平均音圧レベル(dB) AI透過損失(dB)
音源側 受音側
100 88.96 71.53 13.60
125 93.93 64.56 25.16
160 96.77 66.69 25.50
200 97.28 74.23 18.19
250 95.81 73.41 17.30
315 95.67 69.65 20.72
400 95.40 68.99 20.91
500 93.88 65.56 22.69
630 92.35 62.53 24.07
800 93.13 60.23 27.05
1000 94.01 59.04 28.78
1250 93.74 61.64 24.33
1600 91.33 61.85 23.71
2000 88.31 57.03 25.21
2500 89.79 52.06 31.62
3150 89.37 49.64 33.60
4000 88.35 48.33 33.86
5000 88.86 48.56 34.13
6300 87.84 47.96 33.70
8000 86.18 44.20 35.79
(モデル品「タイプ2」)金属製
周波数(Hz) 平均音圧レベル(dB) AI透過損失(dB)
音源側 受音側
100 90.88 66.36 20.69
125 93.56 64.52 24.83
160 97.78 65.32 27.88
200 97.22 71.14 21.22
250 96.18 73.66 17.41
315 95.57 70.63 19.62
400 95.66 71.32 18.85
500 94.27 63.15 25.48
630 92.37 61.68 24.94
800 92.98 60.24 26.89
1000 93.94 59.96 28.05
1250 91.88 61.79 24.10
1600 91.45 60.01 25.40
2000 88.25 53.37 28.81
2500 89.70 47.09 36.50
3150 89.37 46.53 36.71
4000 88.36 42.51 39.70
5000 88.96 39.37 43.42
6300 87.97 36.71 45.08
8000 86.53 32.75 47.58
〔考察〕
上記の結果より、「タイプ2」(プラスチック製および金属製)のモデル品にあっても、従来品と比較してAI透過損失の値が大きいことから、消音効果が高いことがわかる。また、上記のように、このタイプは、形状が同一で、異なる材質で作製されているが、成形コストや耐久性の必要に応じて、何れの使用材料を選択した場合であっても、良好な消音効果を得ることができる。
本発明は、概ね上記のように構成されるが、本発明は図示の実施形態に限定されるものでは決してなく、「特許請求の範囲」の記載内において種々の変更が可能であって、例えば、通気ケース1の隔壁リブ15は、略90°に屈曲成形したものに限らず、消音効果が認められるものであれば、他の形状のものを採用することができる。
また、通気ケース1の第一端部13aおよび第二端部13bは、それぞれ上下位置関係にように配設されることに限らず、水平方向や斜め方向の相対位置関係になるように配設することも可能である。更にまた、通気ケース1および/または換気端部2の使用材料は合成樹脂に限らず、制振鋼板などを採用することもでき、これら何れのものも本発明の技術的範囲に属する。
本発明の第1実施形態品を表わす分解斜視図である。 本発明の第1実施形態品を表わす全体斜視図である。 本発明の実施形態品の使用状態を表わす側面図である。 本発明の第2実施形態品を表わす分解斜視図である。 本発明の第3実施形態品を表わす分解斜視図である。 本発明の第4実施形態品を表わす分解斜視図である。 本発明の第4実施形態品(モデル品「タイプ1」)を表わす分解斜視図である。 本発明の第5実施形態品を表わす全体斜視図である。 本発明の第5実施形態品を表わす断面図である。 本発明の第6実施形態品(モデル品「タイプ2」)を表わす全体斜視図である。 本発明の第6実施形態品の使用状態を表わす側面図である。 本発明の第6実施形態品の使用状態を表わす斜視図である。 本発明の第6実施形態品を表わす分解斜視図である。 本発明の第6実施形態品の変形例を表わす斜視図である。
1 通気ケース
1a・1b 契合ケース片
11 板体
11a・11b 板体片
12 蓋体
13a 第一端部(上端部、上端開口部)
13a′ 上辺
13b 第二端部(下端部、下端開口部)
13b′ 下辺
14 側辺部
14a・14b 側辺部
15 隔壁リブ
15a 凹み溝
2 換気端部
21 通気口
21a (上側の)通気口
21b (下側の)通気口
P エァパッセージ
C 屈曲部
C′ 屈曲部
f フード
r レジスター
E 延長カバー

Claims (12)

  1. 建造物の外壁部に配設することによって、屋内から屋外へ換気可能な中空体であって、
    第一端部13aから第二端部13bに連通しており、かつ、少なくとも1カ所の屈曲部Cを有するエァパッセージPが複数形成された通気ケース1と、
    この通気ケース1の第一端部13aおよび第二端部13bの各々に対し、一方側の通気口21aと他方側の通気口21bとが通気ケース1の中の複数のエァパッセージPを介し相互に連通された1対の換気端部2・2とから構成されており、
    これら換気端部2・2における一対の通気口21a・21bとの間における内外の空気通流は自由であると共に、屋外の騒音はエァパッセージPの屈曲部Cで回折減衰されて消音可能であって、
    前記通気ケース1が、一方側の板面に当該板面の上辺13a′から下辺13b′に向けて隔壁リブ15が並列的に列設され、かつ、これら各々の隔壁リブ15には上辺13a′から下辺13b′に至る行程中には少なくとも1カ所の屈曲部C′が形成された板体11と、
    この板体11の隔壁リブ側に対設面合されて当該板体との間に隔壁リブ15によって区分された複数のエァパッセージPを形成せる蓋板12とによって形成されていることを特徴とする音波の回折緩衝を利用した消音換気部材。
  2. 建造物の外壁部に配設することによって、屋内から屋外へ換気可能な中空体であって、
    第一端部13aから第二端部13bに連通しており、かつ、少なくとも1カ所の屈曲部Cを有するエァパッセージPが複数形成された通気ケース1と、
    この通気ケース1の第一端部13aおよび第二端部13bの各々に対し、一方側の通気口21aと他方側の通気口21bとが通気ケース1の中の複数のエァパッセージPを介し相互に連通された1対の換気端部2・2とから構成されており、
    これら換気端部2・2における一対の通気口21a・21bとの間における内外の空気通流は自由であると共に、屋外の騒音はエァパッセージPの屈曲部Cで回折減衰されて消音可能であって、
    前記通気ケース1が左右一対の契合ケース片1a・1bとから構成されており、当該ケース1における各々のエァパッセージPは前記左右の契合ケース片1a・1bが突合わせ状態に連結された側辺部14a・14bを介して連通されていることを特徴とする音波の回折緩衝を利用した消音換気部材。
  3. 建造物の外壁構造に組み込むことによって、屋内と屋外とを連通換気せしめるダクトであって、
    上端部13aから下端部13bに連通しており、かつ、少なくとも1カ所の屈曲部Cを有するエァパッセージPが複数形成された通気ケース1と、
    この通気ケース1の上端部13aおよび下端部13bの各々に対し、通気口21が互いに反対方向を向くように配設されて上側の通気口21aと下側の通気口21bとが通気ケース1の中の複数のエァパッセージPを介し相互に連通された1対の換気端部2・2とから構成されており、
    これら換気端部2・2における上下の通気口21a・21bとの間における内外の空気通流は自由であると共に、屋外の騒音はエァパッセージPの屈曲部Cで回折減衰されて消音可能であることを特徴とする請求項1または2記載の音波の回折緩衝を利用した消音換気部材。
  4. 左右1対の契合ケース片1a・1bが、一方面の上辺13a′から側辺部14a′に向けて屈曲する隔壁リブ15が並列的に列設されている板体片11aと、これと同時面の側辺部14b′から下辺13b′に向けて屈曲する隔壁リブ15が並列的に列設されている板体片11bと、これらの板体片11a・11bの隔壁リブ側に対設面合されて当該板体との間に隔壁リブ15で区分された複数のエァパッセージPを形成している蓋板12とによって構成されていることを特徴とする請求項記載の音波の回折緩衝を利用した消音換気部材。
  5. 通気ケース1と換気端部2・2とが一体成形されていることを特徴とする請求項1〜の何れか一つに記載の音波の回折緩衝を利用した消音換気部材。
  6. 建造物の外壁部に配設することによって、屋内から屋外へ換気可能な中空体であって、
    第一端部13aから第二端部13bに連通しており、かつ、少なくとも1カ所の屈曲部Cを有するエァパッセージPが複数形成された通気ケース1と、
    この通気ケース1の第一端部13aおよび第二端部13bの各々に対し、一方側の通気口21aと他方側の通気口21bとが通気ケース1の中の複数のエァパッセージPを介し相互に連通された1対の換気端部2・2とから構成されており、
    これら換気端部2・2における一対の通気口21a・21bとの間における内外の空気通流は自由であると共に、屋外の騒音はエァパッセージPの屈曲部Cで回折減衰されて消音可能であって、
    前記換気端部2・2が1対のキャップ部材2a・2bとして構成されており、通気ケース1の上端開口部13aおよび下端開口部13bの各々に対し、通気口21が互いに反対方向を向くように嵌着されて上側の通気口21aと下側の通気口21bとが通気ケース1の中の複数のエァパッセージPを介し相互に連通されて構成されていることを特徴とする音波の回折緩衝を利用した消音換気部材。
  7. 通気ケース1および換気端部2とが合成樹脂製であることを特徴とする請求項1〜の何れか一つに記載の音波の回折緩衝を利用した消音換気部材。
  8. 建造物の外壁部に配設することによって、屋内から屋外へ換気可能な中空体であって、
    第一端部13aから第二端部13bに連通しており、かつ、少なくとも1カ所の屈曲部Cを有するエァパッセージPが複数形成された通気ケース1と、
    この通気ケース1の第一端部13aおよび第二端部13bの各々に対し、一方側の通気口21aと他方側の通気口21bとが通気ケース1の中の複数のエァパッセージPを介し相互に連通された1対の換気端部2・2とから構成されており、
    これら換気端部2・2における一対の通気口21a・21bとの間における内外の空気通流は自由であると共に、屋外の騒音はエァパッセージPの屈曲部Cで回折減衰されて消音可能であって、
    前記エァパッセージPを区分する隔壁リブ15が、中空ブロー成形により両壁面から凹設される凹み溝15a同士が対面合接されて形成された合成樹脂製の通気ケース1と、この通気ケース1の上端部13aおよび下端部13bの各々に対し、通気口21が互いに反対方向を向くように上側の通気口21aと下側の通気口21bとが通気ケース1の中の複数のエァパッセージPを介し相互に連通された1対の換気端部2・2とが一体に構成されていることを特徴とする音波の回折緩衝を利用した消音換気部材。
  9. 建造物の外壁構造における屋外側に設置することによって、屋内から屋外へ換気可能な中空ボックス体であって、
    上端部13aから下端部13bに連通しており、かつ、少なくとも1カ所の屈曲部Cを有するエァパッセージPが複数形成された通気ケース1と、
    この通気ケース1の上端部13aおよび下端部13bの各々に対し、通気口21が配設されて上側の通気口21aと下側の通気口21bとが通気ケース1の中の複数のエァパッセージPを介し相互に連通された1対の換気端部2・2とから構成されており、
    これら換気端部2・2における上下の通気口21a・21bとの間における内外の空気通流は自由であると共に、屋外の騒音はエァパッセージPの屈曲部Cで回折減衰されて消音可能であって、
    前記通気ケース1の蓋体12がスライドしてケース内部を開放自在に形成されていることを特徴とする音波の回折緩衝を利用した消音換気部材。
  10. 建造物の外壁構造における屋外側に設置することによって、屋内から屋外へ換気可能な中空ボックス体であって、
    上端部13aから下端部13bに連通しており、かつ、少なくとも1カ所の屈曲部Cを有するエァパッセージPが複数形成された通気ケース1と、
    この通気ケース1の上端部13aおよび下端部13bの各々に対し、通気口21が配設されて上側の通気口21aと下側の通気口21bとが通気ケース1の中の複数のエァパッセージPを介し相互に連通された1対の換気端部2・2とから構成されており、
    これら換気端部2・2における上下の通気口21a・21bとの間における内外の空気通流は自由であると共に、屋外の騒音はエァパッセージPの屈曲部Cで回折減衰されて消音可能であって、
    前記通気ケース1の全長を延長可能な延長カバーEを付設可能であることを特徴とする音波の回折緩衝を利用した消音換気部材。
  11. 建造物の外壁構造における屋外側に設置することによって、屋内から屋外へ換気可能な中空ボックス体であって、
    上端部13aから下端部13bに連通しており、かつ、少なくとも1カ所の屈曲部Cを有するエァパッセージPが複数形成された通気ケース1と、
    この通気ケース1の上端部13aおよび下端部13bの各々に対し、通気口21が配設されて上側の通気口21aと下側の通気口21bとが通気ケース1の中の複数のエァパッセージPを介し相互に連通された1対の換気端部2・2とから構成されており、
    これら換気端部2・2における上下の通気口21a・21bとの間における内外の空気通流は自由であると共に、屋外の騒音はエァパッセージPの屈曲部Cで回折減衰されて消音可能であって、
    前記通気ケース1の少なくとも一部に発泡ゴム製の防振シート材を付設したことを特徴とする音波の回折緩衝を利用した消音換気部材。
  12. 通気ケース1のエァパッセージPの屈曲部Cが、略90°に屈曲成形されていることを特徴とする請求項1〜11の何れか一つに記載の音波の回折緩衝を利用した消音換気部材。
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