JP4512999B2 - 車両用情報表示装置 - Google Patents
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そこで、本件発明者らは、この問題を解決するためにシステムを統合化したものにおいて、システム間に渡って同じ操作とするコンセプトを見出した。すなわち、システムを切替えてもスイッチの配列感を同じにする、すなわち配列の感じを同じにするとともに同じような機能をするスイッチを同じような位置に置くことでシステムを切替えても同じような位置にスイッチがあるためドライバーはスイッチ配列を覚えやすく、ドライバーの確認作業を軽減させ、安全性を向上させることができると考えたものである。さらに、本件では、このように操作感を統一した場合に、機能が少ないシステムに、機能が多いシステムのスイッチ配列が引きずられてしまって、機能の多い分をカバーするために階層が今まで以上に深くなってしまうという課題が生じた。言い換えると、スイッチのある位置は感覚で理解できるようになったものの、階層が深いため必要な機能のスイッチを表示させるのに非常に面倒になってしまうという新たな課題に直面したものであって、それがゆえに統合システムであるため必然的に頻繁に生じるシステム間移動の度に最上階のTOP画面から操作したい機能のスイッチがある階層まで何度も操作して降りていかないといけなくなり、システムを切替えることが非常に苦痛な状態になってしまうという問題を抱えた物である。
このように構成された本発明によれば、少ない回数の十字操作スイッチの操作で、目的の操作メニューを操作することができる。
このように構成された本発明によれば、十字操作スイッチで選択された操作メニューを実行するための中央操作スイッチで特定の操作を行うことにより、カーソルを予め設定された特定の操作画面の操作メニューにジャンプ移動させることができる。
このように構成された本発明によれば、舵角判断部によって舵角が所定値以上と判断された場合に、カーソルのジャンプ移動が禁止されるので、操舵中の誤操作によるジャンプ移動を防止することができる。
さらに、請求項5に記載された本発明は、請求項1乃至4の何れか1項に記載の車両用情報表示装置であって、カーソル制御手段が、ジャンプ移動を発生させる十字操作スイッチの特定の操作を複数認識可能であり、各特定の操作ごとに異なる操作メニューにカーソルをジャンプ移動させる。
このように構成された本発明によれば、通常はカーソルの移動に割り当てられている十字操作スイッチの操作によって、ジャンプ移動を発生させることができる。
このように構成された本発明によれば、車速判断部によって判断された車速に基づいて、カーソルのジャンプ移動が禁止され、又は、カーソルがジャンプ移動すべき操作メニューが変更されるので、高速運転中等にジャンプ移動することが好ましくない操作メニューへのジャンプ移動を防止することができる。
まず、図1乃至13を参照して、本発明の実施形態による車両用情報表示装置を説明する。図1は、本発明の実施形態による車両用情報表示装置が搭載された車室内を示す図であり、図2は、本実施形態の車両用情報表示装置の概略ブロック図である。
十字操作スイッチは、円周上に配置された上方向、下方向、左方向、右方向のカーソル移動を指示する4つのボタン9a乃至9dから構成されている。また、この十字操作スイッチの中央には、中央操作スイッチ9eが設けられている。十字操作スイッチ9a乃至9d及び中央操作スイッチ9eの構成及び作用の詳細は、後述する。
図4(a)は、カーナビゲーション装置18の最上層の操作画面を示している。図4(a)に示すように、この画面では、「地図を見る」、「登録した場所」、「周辺施設」、「検索メニュー」等のメニューが表示される。表示されている各メニューのボタンに触れると、選択されたメニューの中に用意されている種々の機能の操作画面(図示せず)がさらに表示され、階層的に順次表示されるメニューの中から、希望するメニューを順次選択していくことで、希望する機能を起動させることができる。
図4(c)は、空調装置22の最上層の操作画面であり、この操作画面では、空調装置の動作モードの選択、風量調整、風向調整等のメニューの中から機能を選択することができるようになっている。
図4(d)は、Eメール送受信装置24及び自動車電話26の最上層の操作画面であり、この操作画面では、「着信メール」、「着信・発信履歴」、「送信メール」、「リダイヤル」、「メール作成」、「アドレス帳」、「設定」、「電話をかける」等のメニューの中から機能を選択することができるようになっている。
図4(f)は、インターネット接続装置29の最上層の操作画面であり、この操作画面では、「インターネット」、「ニュース」、「天気」等のメニューの中から機能を選択することができるようになっている。
図4(g)は、車両用情報表示装置1自身のシステム設定を行うための操作画面である。
次に、図5及び6を参照して、操作画面の階層構造の一例を説明する。図5に示すように、例えば、オーディオ装置20の最上層のメニューの中から、「システム選曲」メニューを選択すると、次の階層の操作画面では、「CD」、「MD」、「RADIO」のメニューが表示される。次に、このメニューの中から「RADIO」を選択すると、次の階層の操作画面として、「AM」、「FM1」、「FM2」、「交通情報」のメニューが表示される。さらに、このメニューの中から「AM」を選択すると、次の階層の操作画面として、受信する周波数を選択するための操作画面が表示される。
例えば、まず、オーディオ装置20を「システム選曲」→「RADIO」→「AM」の順に操作して、ある放送局の番組を聞きながら、カーナビゲーション装置18で目的地の検索を行い、その後、受信する放送局を変更する場合の操作を考える。従来の階層的にメニューが表示される車両用情報表示装置では、使用する車載機器を切替えた場合、その機器の最上層のメニューが表示されるので、この場合には使用者は、オーディオ装置20を再び選択した後、「システム選曲」→「RADIO」→「AM」の操作を繰り返してラジオ放送の受信周波数を変更する必要があった。本発明の実施形態の車両用情報表示装置1では、後述するように、この操作を1回で行うことができる。
まず、図7を参照して、本発明の実施形態の車両用情報表示装置1の作用の概略を説明する。まず、図7(a)に示すカーナビゲーション装置18の最上層の操作画面から「検索メニュー」→「名称検索」を選択して図7(b)の操作画面を表示させ、スクリーンキーボードから目的地の名称を入力する。この入力の途中で、運転者が、車室内が暑いと感じ、左から3番目のシステム切替スイッチ12を操作すると、図7(c)に示す空調装置22の最上層の操作画面が表示される。図7(c)の操作画面において空調装置22の温度設定を下げた運転者は、再びカーナビゲーション装置18を選択するために、カーナビゲーション装置18に割り当てられたシステム切替スイッチ12を操作する。統合処理装置10の操作画面選択手段30は、システム切替スイッチ12が操作されると、それに対応した車載装置の操作画面の中から運転者が操作を希望するであろう階層の操作画面を選択し、それをメインモニター2に表示させる。
まず、図8のステップS1において、システム切替スイッチ12が操作されたか否かが判断される。システム切替スイッチ12の操作がない場合には、リターンに進みそのまま処理を終了する。システム切替スイッチ12が操作されている場合には、ステップS2に進み、システム切替スイッチ12が操作される直前に表示されていた操作画面である最終画面を記憶する必要があるか否かが判断される。このステップS2における判断の詳細については、図9に示すフローチャートに基づいて後述する。
ステップS51において記憶データなしと判断された場合には、ステップS54へ進み、ステップS54では、操作されたシステム切替スイッチ12に割り当てられている車載機器の最上層の操作画面が初期画面として選択され、処理を終了する。即ち、図7(f)の操作画面において、カーナビゲーション装置18のシステム切替スイッチ12が操作された場合には、カーナビゲーション装置18の最上層の操作画面が初期画面として選択される。
一方、ステップS52において、メモリに記憶された最終画面が不採用条件に適合しないと判断された場合には、ステップS53に進み、メモリに記憶された最終画面が初期画面として選択され、処理を終了する。
また、本実施形態においては、システム切替スイッチが1回操作されると、予め記憶されている所定の階層の操作画面が選択されるように構成されているが、そのシステム切替スイッチがもう1回続けて操作された場合に、1つ上の階層の操作画面が選択されるように構成することもできる。
また、本実施形態においては、システム切替スイッチが操作されると、操作画面選択手段によって選択された画面が表示されるように構成されているが、特定のシステム切替スイッチについては、そのシステム切替スイッチに割り当てられた車載機器の最上層の操作画面が常に選択されるように構成することもできる。
また、上述した本発明の実施形態においては、カーソルがシステム切替スイッチ上にあるとき、カーソルを移動させることができない上方を指示する十字操作スイッチが押された場合にジャンプ移動するように構成されていたが、カーソルを移動させることができない他の方向の十字操作スイッチによってジャンプ移動させるように構成することもできる。例えば、システム切替スイッチがメインモニターの左端に縦方向に並ぶように構成しておき、左方向を指定する十字操作スイッチが押されたときジャンプ移動させるように構成することもできる。
また、本発明の実施形態の車両用情報表示装置によれば、操作画面上のカーソルで選択された操作メニューを実行するための中央操作スイッチで所定の操作を行うことにより、所定の操作メニューにカーソルをジャンプ移動させることができるので、中央操作スイッチを使用して希望する操作を素早く実行することができる。
さらに、本発明の実施形態の車両用情報表示装置によれば、舵角や車速に応じてジャンプ移動を禁止し又はジャンプ移動先を変更しているので、所定の走行状態での使用が好ましくない操作や、運転者の誤操作を防止することができる。
2 メインモニター
4 ダッシュボード
6 ハンドル
8 サブモニター
9a〜9d 十字操作スイッチ
9e 中央操作スイッチ
10 統合処理装置
12 システム切替スイッチ
14 トップメニュースイッチ
16 戻しスイッチ
18 カーナビゲーション装置
20 オーディオ装置
22 空調装置
24 Eメール送受信装置
26 自動車電話
28 運転情報検索装置
29 インターネット接続装置
30 操作画面選択手段
30a 操作終了判断部
32 画面表示手段
34 カーソル制御手段
34a ジャンプ移動先設定部
34b 舵角判断部
34c 車速判断部
36 警告手段
Claims (8)
- 複数の車載機器の操作及び情報表示を統合して行うことができる車両用情報表示装置であって、
上記各車載機器の操作画面が表示されるディスプレイと、
このディスプレイに表示される操作画面の操作メニューの中から、各方向にカーソルを移動させることにより操作メニューを選択する十字方式の十字操作スイッチと、
この十字操作スイッチの操作により指定された方向に上記カーソルを移動させ、上記カーソルの位置が所定の条件にある場合に、上記十字操作スイッチの特定の操作を行うと、上記カーソルを予め設定された特定の操作画面の操作メニューにジャンプ移動させるカーソル制御手段と、を有し、
上記カーソル制御手段は上記カーソルをジャンプ移動させる特定の操作画面の操作メニューを、使用者に設定させるジャンプ移動先設定部を有することを特徴とする車両用情報表示装置。 - さらに、上記十字操作スイッチの中央に配置され、上記十字操作スイッチで選択された操作メニューを実行するための中央操作スイッチを有し、上記カーソル制御手段は、上記中央操作スイッチの特定の操作が行われると、上記カーソルを予め設定された特定の操作画面の操作メニューに移動させる請求項1記載の車両用情報表示装置。
- さらに、上記カーソル制御手段が車両の舵角を判断する舵角判断部を有し、上記カーソル制御手段は、上記舵角判断部によって舵角が所定値以上と判断された場合には、上記カーソルのジャンプ移動を禁止する請求項1又は2記載の車両用情報表示装置。
- さらに、車両の運転者に警告を発する警告手段を有し、上記カーソル制御手段が上記カーソルのジャンプ移動を禁止したとき、上記警告手段は、運転者にジャンプ移動を禁止した旨を警告する請求項3記載の車両用情報表示装置。
- 上記カーソル制御手段が、上記ジャンプ移動を発生させる上記十字操作スイッチの特定の操作を複数認識可能であり、上記各特定の操作ごとに異なる操作メニューに上記カーソルをジャンプ移動させる請求項1乃至4の何れか1項に記載の車両用情報表示装置。
- 上記ディスプレイに表示され、上記カーソルによって選択される操作メニューの少なくとも一部は、縦方向又は横方向の何れか1方向に並べられ、上記カーソル制御手段は、上記十字操作スイッチが上記カーソルを移動させることができない方向を指定するように操作されたとき、ジャンプ移動を発生させる請求項1乃至5の何れか1項に記載の車両用情報表示装置。
- さらに、上記カーソル制御手段が車速判断部を有し、上記カーソル制御手段は、上記車速判断部が判断した車速に基づいて、上記カーソルのジャンプ移動を禁止し、又は、上記カーソルがジャンプ移動すべき操作メニューを変更する請求項1乃至6の何れか1項に記載の車両用情報表示装置。
- 上記カーソル制御手段は、上記カーソルがジャンプ移動すべき操作メニューを変更したとき、変更後の操作メニューの表示を変化させてその旨を運転者に報知する請求項7記載の車両用情報表示装置。
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