JP4509917B2 - 画像処理装置及びカメラシステム - Google Patents

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Description

本発明は、露光方式としてローリングシャッタ方式を用いて撮像された画像に対して画像処理を行う画像処理装置及び当該画像処理装置を備えるカメラシステムに関する。
従来から、画像を撮像する際の露光方式として、グローバルシャッタ方式とローリングシャッタ方式(フォーカルプレーンシャッタ方式とも呼ばれる)とが知られている。CCD(Charge Coupled Device)センサーを備える撮像装置に代表されるグローバルシャッタ方式の撮像装置では、一つのフレーム画像において画素間での露光時間及び露光開始時刻はほぼ同一である。一方で、CMOSセンサーを備える撮像装置に代表されるローリングシャッタ方式の撮像装置では、一つのフレーム画像において画素間あるいはライン間での露光時間は同一であるが露光開始時刻は互いに異なっている。
上述のように、ローリングシャッタ方式の撮像装置では画素間あるいはライン間で露光開始時刻が異なるため、当該撮像装置で移動する被写体を撮像すると、当該被写体の画像が歪むことがある。また静止している被写体をローリングシャッタ方式の撮像装置で撮像する場合であっても、撮影者の手振れによって同様のことが生じる。
そこで、本発明は上述の問題に鑑みて成されたものであり、ローリングシャッタ方式に起因する画像歪を適切に補正することが可能な技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、露光方式としてローリングシャッタ方式を用いて撮像された複数枚のフレーム画像において動き領域を検出するとともに、当該動き領域の動きベクトルを取得する動き検出部と、前記動きベクトルと、前記複数枚のフレーム画像間での撮像間隔に関する情報と、前記ローリングシャッタ方式で露光した際に生じる一つのフレーム画像内での位置の相違に基づく露光開始時刻差に関する情報と、前記ローリングシャッタ方式を用いて撮像される一つのフレーム画像内での位置に基づく露光開始順序に関する情報とに基づいて、前記複数枚のフレーム画像中の補正対象たるフレーム画像内の前記動き領域を補正する動き領域補正部とを備え、前記動き領域補正部は、前記動きベクトルと前記撮像間隔に関する情報とに基づいて前記複数のフレーム画像間での前記動き領域の移動速さを求め、前記補正対象たるフレーム画像における前記動き領域中の注目画素について、当該動き領域において最初に露光が開始する画素位置での露光開始から、前記注目画素が位置する画素位置での露光開始までの間に、当該動き領域に対応する被写体が移動する量を、前記移動速さと、前記露光開始時刻差に関する情報と、前記露光開始順序に関する情報とに基づいて求めて、それを、前記ローリングシャッタ方式に起因する前記注目画素の位置ずれ量とし、前記補正対象たるフレーム画像において、前記動き領域中の前記注目画素を、前記動きベクトルが示す方向とは逆方向に前記位置ずれ量の分移動させて、当該注目画素を移動先の画素位置に存在している画素の替わりに使用する、画像処理装置である。
また、請求項の発明は、請求項1に記載の画像処理装置と、露光方式として前記ローリングシャッタ方式を用いて前記複数枚のフレーム画像を撮像する撮像装置とを備える、カメラシステムである。
また、請求項の発明は、請求項に記載のカメラシステムであって、前記画像処理装置は露光時間決定部及びフレーム画像生成部を更に備え、前記露光時間決定部は、前記撮像装置での露光時間を決定するとともに、当該露光時間を前記複数枚のフレーム画像の枚数と同じ数だけ分割して分割露光時間を算出し、前記撮像装置は、前記複数枚のフレーム画像をそれぞれに対応する前記分割露光時間で撮像し、前記フレーム画像生成部は、前記露光時間で撮像されたフレーム画像に相当する合成フレーム画像を、その各画素信号が前記複数枚のフレーム画像と同じ数のフレーム分の画素信号となるように、前記動き領域が補正された前記補正対象たるフレーム画像と前記複数枚のフレーム画像のうちのその他のフレーム画像とを合成して生成する。
また、請求項の発明は、請求項に記載のカメラシステムであって、前記フレーム画像生成部は、前記合成フレーム画像において、前記動き領域が補正された前記補正対象たるフレーム画像中の前記動き領域が補正前に存在していた領域と同じ画像位置での画像については、当該画像での各画素信号が前記複数枚のフレーム画像と同じ数のフレーム分の画素信号となるように、前記その他のフレーム画像における前記動き領域以外の当該画像位置での画像を合成して生成する。
また、請求項の発明は、請求項及び請求項のいずれか一つに記載のカメラシステムであって、前記フレーム画像生成部は、前記合成フレーム画像において、前記動き領域が補正された前記補正対象たるフレーム画像中の前記動き領域と同じ画像位置での画像については、当該画像での各画素信号が前記複数枚のフレーム画像と同じ数のフレーム分の画素信号となるように、前記動き領域が補正された前記補正対象たるフレーム画像中の前記動き領域及び前記その他のフレーム画像中の前記動き領域を合成して生成する。
また、請求項の発明は、請求項乃至請求項のいずれか一つに記載のカメラシステムであって、前記フレーム画像生成部は、前記合成フレーム画像において、前記動き領域が補正された前記補正対象たるフレーム画像中の前記動き領域が補正前に存在していた領域と同じ画像位置と、前記動き領域が補正された前記補正対象たるフレーム画像中の前記動き領域と同じ画像位置とを除く画像位置での画像については、当該画像での各画素信号が前記複数枚のフレーム画像と同じ数のフレーム分の画素信号となるように、前記動き領域が補正された前記補正対象たるフレーム画像及び前記その他のフレーム画像において互いに同じ画像位置に存在する前記動き領域以外の画像を合成して生成する。
また、請求項の発明は、請求項乃至請求項のいずれか一つに記載のカメラシステムであって、前記フレーム画像生成部で生成された複数枚の前記合成フレーム画像に基づいて動画像を表示する表示装置を更に備える。
請求項1及び請求項の発明によれば、検出した動き領域の動きベクトルと、複数枚のフレーム画像間での撮像間隔に関する情報と、ローリングシャッタ方式で露光した際に生じる一つのフレーム画像内での位置の相違に基づく露光開始時刻差に関する情報と、ローリングシャッタ方式を用いて撮像される一つのフレーム画像内での位置に基づく露光開始順序に関する情報とに基づいて、補正対象たるフレーム画像での動き領域を補正するため、当該動き領域に生じるローリングシャッタ方式に起因する画像歪を適切に補正することができる。その結果、当該フレーム画像中の画像歪を低減することができる。
また、請求項の発明によれば、時間的に短い分割露光時間で撮像された複数枚のフレーム画像に基づいて、所定の露光時間のフレーム画像に相当する合成フレーム画像を生成しているため、撮像時に画像信号に生じるランダムノイズを低減できる。
また、請求項の発明によれば、合成フレーム画像において、動き領域が補正されたフレーム画像中の当該動き領域が補正前に存在していた領域と同じ画像位置での画像については、動き領域が補正されたフレーム画像以外のその他フレーム画像に基づいて生成しているため、合成フレーム画像における当該画像を被写体に忠実なものとすることができる。
また、請求項の発明によれば、合成フレーム画像において、動き領域が補正されたフレーム画像中の動き領域と同じ画像位置での画像については、動き領域が補正されたフレーム画像中の動き領域及びその他のフレーム画像中の動き領域に基づいて生成しているため、合成フレーム画像における当該画像を被写体に忠実なものとすることができる。
また、請求項の発明によれば、合成フレーム画像において、動き領域が補正されたフレーム画像中の当該動き領域が補正前に存在していた領域と同じ画像位置と、動き領域が補正されたフレーム画像中の動き領域と同じ画像位置とを除く画像位置での画像については、動き領域が補正されたフレーム画像及びその他のフレーム画像において互いに同じ画像位置に存在する動き領域以外の画像に基づいて生成するため、合成フレーム画像における当該画像を被写体に忠実なものとすることができる。
また、請求項の発明によれば、ローリングシャッタ方式に起因する画像歪が補正された複数の合成フレーム画像に基づいて動画像が表示されるため、観察者に対して見やすい動画像を提供することができる。特に動画像においてはローリングシャッタ方式に起因する画像歪が観察者に与える不快感は大きいため有効である。
図1は本発明の実施の形態に係るカメラシステムの構成を示すブロック図である。本実施の形態に係るカメラシステムは、例えばデジタルスチルカメラであって、露光方式としてローリングシャッタ方式を用いて画像を撮像する。図1に示されるように、本カメラシステムは、画像を撮像する撮像装置1と、撮像装置1で撮像された画像に対して画像処理を実行する画像処理装置2と、画像処理装置2で画像処理された画像を表示する表示装置3とを備えている。
撮像装置1は、レンズ部10と、CMOSセンサー11と、CMOSセンサー駆動回路12と、タイミングジェネレータ13と、A/D変換器14とを備えている。CMOSセンサー11は、レンズ10部を介して入射する被写体からの光を電気信号に変換して画像を撮像し、撮像した画像をアナログ画像信号AISとして出力する。タイミングジェネレータ13はタイミング信号TSを生成して出力し、CMOSセンサー駆動回路12は当該タイミング信号TSに基づいてCMOセンサー11の動作を制御する。A/D変換器14は、CMOセンサー11から出力されるアナログ画像信号AISをデジタル画像信号DISに変換して出力する。
画像処理装置2は、撮像装置1のA/D変換器14から出力されるデジタル画像信号DISに対して画像処理を行うSPU(Signal Processing Unit)20と、SPU20で処理されたデジタル画像信号DISに対してリアルタイムでさらに画像処理を行うRPU(Real-time Processing Unit)21と、画像処理装置2全体の動作を統括するCPU22と、CPU22の動作プログラムや画像処理中あるいは画像処理済のデジタル画像信号DISなどを記憶する記憶部23と、表示インタフェース部24とを備えており、これらの構成要素はバス25によって互いに接続されている。
SPU20は、入力されたデジタル画像信号DISに対して黒レベル補正やホワイトバランス補正などの前処理を実行する。SPU20で処理されたデジタル画像信号DISはバス25上に出力されて記憶部23に記憶される。RPU21は、SPU20で処理されたデジタル画像信号DISを記憶部23から読み出して、当該デジタル画像信号DISに対して画素補間やノイズリダクション、あるいはシャープネス等の各種フィルタ処理を実行する。またRPU21は、CPU22と共同して、デジタル画像信号DISに対してローリングシャッタ方式に起因する画像歪を補正する補正処理を実行する。そして、RPU21で画像処理されたデジタル画像信号DISはバス上25に出力されて記憶部23に記憶される。
CPU22は、一連の画像処理が完了したデジタル画像信号DISを記憶部23から読み出して表示インターフェース部24に出力する。またCPU22は、一連の画像処理が完了したデジタル画像信号DISに対してJPEG圧縮処理等の画像圧縮処理を実行し、圧縮処理後のデジタル画像信号DISを記憶部23に記憶する。さらにCPU22はタイミング制御信号TCSをタイミングジェネレータ13に出力し、タイミングジェネレータ13はタイミング制御信号TCSに基づいてタイミング信号TSを制御する。
表示インタフェース部24は、入力されたデジタル画像信号DISを表示装置3に応じた形式に変換して当該表示装置3に出力する。表示装置3は例えばLCD(Liquid Crystal Display)装置であって、入力されたデジタル画像信号DISに基づいて静止画を表示する。
次にCMOSセンサー11の構成及び動作を説明しつつ、ローリングシャッタ方式に起因する画像歪について説明する。図2はCMOSセンサー11の構成を示す図である。図2に示されるように、CMOSセンサー11は、N行M列(M,N≧2)でマトリックス状に配置された複数の画素部110を備えている。したがって、CMOSセンサー11では、撮像画面の行方向XにM個の画素部110が配置され、列方向YにN個の画素部110が配置されている。
各画素部110はフォトダイード110aと増幅回路110bとで構成されている。フォトダイード110aは入射される光の強度に応じた電荷を発生して蓄積し、当該電荷の蓄積量は、フォトダイオード110aへの光の照射時間に応じて増加する。そして、CMOSセンサー駆動回路12によってある画素部110が選択されると、当該画素部110の増幅回路110bは、フォトダイオード110aで蓄積された電荷を読み出して増幅し画素信号としてA/D変換器14に出力する。以後、n(1≦n≦N)行m(1≦m≦M)列目に配置された画素部110から出力される画素信号をn行m列目の画素信号と呼ぶことがある。
図3はCMOセンサー11の動作を示す図である。図中の矢印は、画素部110から画素信号が読み出されるタイミングを示している。図3に示されるように、本実施の形態に係るCMOSセンサー11では、1行1列目から1行M列目までに配置されたM個の画素部110が順に選択されて、当該M個の画素部110から順に画素信号が読み出される。そして、2行1列目から2行M列目までに配置されたM個の画素部110が順に選択されて当該M個の画素部110から画素信号が順に読み出される。その後、同様にして、3行目〜N行目の各画素部110から画素信号が読み出されると、(N×M)個の画素信号から成る1フレーム分のアナログ画像信号AISが得られる。
このように、本実施の形態に係るCMOSセンサー11では、CMOSセンサー駆動回路12の制御によって、ある行におけるM個の画素部110に対して1列目から順に画素信号の読み出しが行われて、当該行におけるM列目の画素部110から画素信号が読み出されると、その次の行番号の行におけるM個の画素部110に対して1列目から順に画素信号の読み出しが行われる。したがって、CMOSセンサー11が備える(N×M)個の画素部110では、画素信号の読み出し時刻が相互に異なっている。
ここで、本CMOSセンサー11では、画素部110から画素信号が読み出されるとすぐに、当該画素部110のフォトダイオード110aでは蓄積電荷がすべて消去されて、当該フォトダイオード110aは再び電荷を蓄積し始める。したがって、画素信号の読み出しタイミングが異なる複数の画素部110においては露光開始時刻が異なっている。そして、図3に示されるように、複数の画素部110においては、画素信号が読み出されてから次に画素信号が読み出されるまでの時間、つまり露光時間etdは相互に同じである。また図3に示されるように、本CMOSセンサー11においては、連続して画素信号が読み出される2つの画素部110間での露光開始時刻の時刻差stdは一定である。
これに対して、メカニカルシャッタが存在せず、CCDセンサーの全面に同時に被写体からの光が入射する際には、当該CCDセンサーにおける複数の画素部では、電荷の蓄積開始時刻及び蓄積時間は一定である。つまり、CCDセンサーの複数の画素部においては、露光開始時刻及び露光時間は一定である。
図4はCCDセンサー及びCMOSセンサーで撮像された画像を模式的に示す図である。図4(a)はCCDセンサーで撮像されたフレーム画像を示し、図4(b)はCMOSセンサーで撮像されたフレーム画像を示している。図4(a)に示されるように、静止している山の前を撮像画面の左右方向に移動する車をCCDセンサーで撮像すると、当該車の画像は特に歪むことなく撮像される。一方で、CMOセンサーで同様の被写体を撮像すると、画素部間での露光開始時刻の差によって、ある画素部における露光開始時刻での車の位置と、別の画素部における露光開始時刻での車の位置とが異なり、その結果、図4(b)に示されるように車の画像は歪んで撮像される。
このように、露光方式としてローリングシャッタ方式を用いて移動する被写体を撮像すると、当該被写体の画像が歪むことがある。また、静止している被写体をローリングシャッタ方式で撮像した場合であっても、撮影者の手振れによって当該被写体の画像が歪むことがある。本実施の形態では、このようなローリングシャッタ方式に起因する画像歪(以後、「ローリングシャッタ効果」と呼ぶ)を、画像処理装置2のRPU21とCPU22とが共同して動作することによって補正することができる。
図5は、RPU21とCPU22とが共同して動作することによって画像処理装置2内に形成されるローリングシャッタ効果補正装置200の機能ブロックを示す図である。図5に示されるように、ローリングシャッタ効果補正装置200は、動き検出部201と、動き領域補正部202と、フレーム画像生成部203とを備えている。
動き検出部201は、撮像装置1から出力されるデジタル画像信号DISに基づいて、撮像装置1で連続して撮像された一組の複数枚のフレーム画像において動き領域MVRを検出するとともに、当該動き領域MVRの動きベクトルを取得する。
動き領域補正部202は、一組の複数枚のフレーム画像中のあるフレーム画像において動き検出部201で検出された動き領域MVRを補正する。上述のように、例えば、動いている被写体を撮像した際には、当該被写体の画像にはローリングシャッタ方式に起因する画像歪が生じる。そのため、動き領域MVRにはローリングシャッタ効果が現れている。したがって、動き領域MVRを適切に補正することによってローリングシャッタ効果を補正することができる。なお、本発明での動き領域MVRには、フレーム画像において実際に動いている被写体が写っている画像領域だけではなく、実際には被写体は静止しているが撮影者の手ぶれ等が原因で撮像時に撮像装置1が移動することによって結果的に複数のフレーム画像間で位置が変化している画像領域も含むものとする。
フレーム画像生成部203は、動き領域補正部202で動き領域MVRが補正されたフレーム画像と、複数枚のフレーム画像中のその他のフレーム画像とを合成して1枚の合成フレーム画像を生成し、当該合成フレーム画像のデジタル画像信号DISを合成画像信号CDISとして出力する。
図6は本実施の形態に係るカメラシステムの静止画表示までの動作を示すフローチャートである。本実施の形態に係るカメラシステムでは、所定の露光時間で撮像された静止画を表示する際には、当該所定の露光時間を複数に分割し、それによって得られる短い露光時間でフレーム画像を複数枚撮像し、これらの複数枚のフレーム画像を合成することによって得られる一枚の合成フレーム画像を、当該所定の露光時間で撮像された静止画として表示装置3で表示する。
図6に示されるように、ステップs1において、CPU22は撮像装置1で必要な露光時間を決定する。このステップs1で決定される露光時間を「トータル露光時間」と呼ぶ。たとえばCPU22は、図示しない照度センサーから出力される撮像環境の照度と、記憶部23に予め記憶されているCMOSセンサー11の性能に関する情報とに基づいてトータル露光時間を決定する。次にステップs2において、CPU22は、トータル露光時間を複数に分割する。ここでの分割数をL(≧2)とし、トータル露光時間を分割して得られる複数の時間をそれぞれ「分割露光時間」と呼ぶ。
次にステップs3において、撮像装置1は、トータル露光時間の分割数と同じL枚のフレーム画像を、ステップs2で算出された分割露光時間でそれぞれ撮像する。具体的には、ステップs3において、CPU22はステップs2で算出した分割露光時間に基づいてタイミング制御信号TCSを制御し、タイミングジェネレータ13は入力されたタイミング制御信号TCSに基づいてタイミング信号TSを制御する。そして、CMOSセンサー駆動回路12は入力されたタイミング信号TSに基づいてCMOSセンサー11の動作を制御する。これにより、CMOSセンサー11の各画素部110は、ステップs2で算出された分割露光時間に応じた蓄積時間で電荷を蓄積し増幅して画素信号として出力する。これらの画素信号はA/D変換器14に入力されて、当該A/D変換器14からは1フレーム分のデジタル画像信号DISが出力される。この動作が連続してL回実行され、撮像装置1ではL枚のフレーム画像が得られる。
図7はステップs3で撮像される複数枚のフレーム画像の一例を示す図である。図7では、図4と同様に、静止している山の前を撮像画面の左右方向に移動する車を連続して4フレーム分撮像した場合のフレーム画像FR1〜FR4を示しており、4枚のフレーム画像FR1〜FR4では紙面の上側から順に撮像時刻が遅くなっている。図7に示されるように、フレーム画像FR1〜FR4間では、撮像時刻は互いに異なるため、移動する車の画像が示されている画像位置も互いに異なっている。そして、フレーム画像FR1〜FR4のそれぞれではローリングシャッタ効果によって車の画像が歪んでいる。以下では、ステップs3において図7に示されるフレーム画像FR1〜FR4が撮像されたものとして本カメラシステムの動作を説明する。
撮像装置1でフレーム画像FR1〜FR4が撮像されると、画像処理装置2のRPU21は、A/D変換器14から出力される4フレーム分のデジタル画像信号DISに対して画素補間を行う。そしてステップs4において、動き検出部201は画素補間後の4枚のフレーム画像FR1〜FR4において動き領域MVRを検出する。本実施の形態では、4枚のフレーム画像FR1〜FR4中のある一つのフレーム画像を基準フレーム画像とし、当該基準フレーム画像と、フレーム画像FR1〜FR4中のその他のフレーム画像のそれぞれとを比較することによって、各フレーム画像FR1〜FR4において動き領域MVRを検出する。以下の例ではフレーム画像FR1を基準フレーム画像とし、以後フレーム画像FR1を「基準フレーム画像FR1」と呼ぶことがある。以下に、本実施の形態に係る動き検出方法について詳細に説明する。
図8は動き検出部201が備える画像メモリ1201の構成を示すブロック図である。図8に示されるように、画像メモリ1201は、5行5列に配置された25個のレジスタP00〜P44と、4個のラインバッファ1201a〜1201dとを備えている。レジスタP00〜P44のそれぞれは、1画素分の画素信号を保持することが可能であり、ラインバッファ1201a〜1201dのそれぞれは、(M−5)画素分の画素信号を格納可能なFIFOメモリである。
1行目の5つのレジスタP00〜P04と、ラインバッファ1201aと、2行目の5つのレジスタP10〜P14と、ラインバッファ1201bと、3行目の5つのレジスタP20〜P24と、ラインバッファ1201cと、4行目の5つのレジスタP30〜P34と、ラインバッファ1201dと、5行目の5つのレジスタP40〜P44とは、この順で直列に接続されている。
また、レジスタP00〜P44及びラインバッファ1201a〜1201dのそれぞれには図示しないクロック信号が入力される。レジスタP00〜P44のそれぞれは、クロック信号が立ち上がると入力信号を保持して次段に出力する。ラインバッファ1201a〜1201dのそれぞれは、クロック信号が立ち上がると、現在の入力信号を保持するとともに、(M−5)回前のクロック信号の立ち上がりで保持した入力信号を次段のレジスタに出力する。したがって、ラインバッファ1201a〜1201dのそれぞれにおいては、入力信号は(M−5)クロックの間保持されて、(M−5)クロック経過後に次段のレジスタに出力される。なお、ここでの「クロック」とは、クロック信号の連続する2回の立ち上がりの時間間隔を意味している。
レジスタP00には、1フレーム分の(N×M)個の画素信号がクロック信号に同期して直列に入力される。具体的には、レジスタP00には、1行1列目の画素信号から1行M列目の画素信号までが順に入力され、その後、2行1列目の画素信号から2行M列目の画素信号までが順に入力される。その後、同様にして、レジスタP00には、3行1列目の画素信号からN行M列目の画素信号までが順に入力される。
以上の構成を成す画像メモリ1201においては、クロック信号が立ち上がると、あるフレーム画像における1行1列目の画素信号がレジスタP00に格納され、次のクロック信号の立ち上がりで、1行1列目の画素信号がレジスタP01に格納されるとともに、1行2列目の画素信号がレジスタP00に格納される。そして、次のクロック信号の立ち上がりで、1行1列目の画素信号がレジスタP02に格納されるとともに、1行2列目の画素信号がレジスタP01に、1行3列目の画素信号がレジスタP00にそれぞれ格納される。その後同様にして、あるクロック信号の立ち上がりで1行1列目の画素信号がレジスタP04に格納されると、それと同時に、レジスタP03には1行2列目の画素信号が、レジスタP02には1行3列目の画素信号が、レジスタP01には1行4列目の画素信号が、レジスタP00には1行5列目の画素信号がそれぞれ格納される。
次のクロック信号の立ち上がりでは、1行1列目の画素信号はラインバッファ1201aに格納され、当該画素信号は、その後の(M−5)回目のクロック信号の立ち上がりでラインバッファ1201aから出力されてレジスタP10に格納される。その後、同様にして、1行1列目の画素信号がレジスタP44に格納されると、1行目の5個のレジスタP00〜P04には5行1列目〜5行5列目までの画素信号が格納され、2行目の5個のレジスタP10〜P14には4行1列目〜4行5列目までの画素信号が格納され、3行目の5個のレジスタP20〜P24には3行1列目〜3行5列目までの画素信号が格納され、4行目の5個のレジスタP30〜P34には2行1列目〜2行5列目までの画素信号が格納され、5行目の5個のレジスタP40〜P44には1行1列目〜1行5列目までの画素信号が格納される。以後、N行M列目の画素信号がレジスタP00に格納されるまで画像メモリ1201は同様の動作を行う。
このような動作を行う画像メモリ1201においては、25個のレジスタP00〜44には、一つのフレーム画像における5行×5列の画素で構成されるブロック領域での25個の画素信号が一時的に格納される。
本実施の形態では、ステップs5において、まず画像メモリ1201にはフレーム画像FR2における(N×M)個の画素信号が順に入力される。そして、画像メモリ1201のレジスタP00〜P44に格納されるフレーム画像FR2の画素信号と、基準フレーム画像FR1の画素信号とを比較し、その比較結果に基づいてフレーム画像FR2での動き領域MVRを検出する。以後、フレーム画像FR2における(n−1)行(m−1)列目の画素信号を「画素信号Anm」とし、基準フレーム画像FR1における(n−1)行(m−1)列目の画素信号を「画素信号Qnm」とする。
図9〜13はフレーム画像FR2における動き領域MVRの検出方法を示す図である。図9に示されるように、まず基準フレーム画像FR1において、5行×5列の複数の画素で構成されるブロック領域BL1であって、1行1列目と5行5列目の画素が対角に位置するブロック領域BL1を考える。そして、フレーム画像FR2における5行×5列の複数の画素で構成されるブロック領域BL2であって、1行1列目と5行5列目の画素が対角に位置するブロック領域BL2での画素信号A00〜A04,A10〜A14,A20〜A24,A30〜A34,A40〜A44が、画像メモリ1201のレジスタP00〜P44から出力されると、これらの画素信号と、基準フレーム画像FR1のブロック領域BL1における画素信号Q00〜Q04,Q10〜Q14,Q20〜Q24,Q30〜Q34,Q40〜Q44とを画素単位で比較する。具体的には、ブロック領域BL1内のある画素信号と、当該画素信号と同じ位置でのブロック領域BL2中の画素信号との差分値の絶対値を算出し、当該絶対値の算出をブロック領域BL1,BL2中のすべての画素信号について行う。そして、算出した絶対値の総和を求める。以後、この総和を「類似度」と呼ぶ。この類似度が小さければ小さいほど、ブロック領域BL1とブロック領域BL2とは相互に類似した画像領域となる。
次に図10に示されるように、画像メモリ1201へのクロック信号が新たに立ち上がって、図9のブロック領域BL2とは1画素分行方向にずれたブロック領域BL2での画素信号A01〜A05,A11〜A15,A21〜A25,A31〜A35,A41〜A45が、画像メモリ1201のレジスタP00〜P44から出力されると、同様にして、これらの画素信号と、ブロック領域BL1での画素信号とを画素単位で比較し、ブロック領域BL1とブロック領域BL2との類似度を求める。このときのブロック領域BL1の位置は図9と同じである。
次に、画像メモリ1201へのクロック信号が新たに立ち上がって、図10のブロック領域BL2とは1画素分行方向にずれたブロック領域BL2での画素信号A02〜A06,A12〜A16,A22〜A26,A32〜A36,A42〜A46が、画像メモリ1201のレジスタP00〜P44から出力されると、同様にして、これらの画素信号とブロック領域BL1での画素信号とを画素単位で比較し、ブロック領域BL1とブロック領域BL2との類似度を求める。その後同様の処理が行われて、フレーム画像FR2の一番端のブロック領域BL2、つまり1行(M−4)列目と4行M列目の画素が対角に位置するブロック領域BL2とブロック領域BL1との類似度が求まると、今度は、いままでのブロック領域BL2とは1画素分列方向にずれたブロック領域BL2を考えて、2行1列目と6行5列目の画素が対角に位置するブロック領域BL2とブロック領域BL1との類似度を求める。そして同様にして、前回のブロック領域BL2とは1画素分行方向にずれたブロック領域BL2と、ブロック領域BL1との類似度を求めて、その後、フレーム画像FR2の一番端のブロック領域BL2とブロック領域BL1との類似度が求まると、さらに1画素分列方向にずれたブロック領域BL2を考えて、同様の処理を行う。
以上の処理を、図11に示されるように、図中での一番右下のブロック領域BL2、つまり(N−4)行(M−4)列目とN行M列目の画素が対角に位置するブロック領域BL2と、ブロック領域BL1との類似度が求まるまで行うと、((N−4)×(M−4))個の類似度が求まる。そして、求めたこれらの類似度のうち最も値が小さいものに対応したブロック領域BL2を、1行1列目及び5行5列目の画素が対角に位置するブロック領域BL1に相当するフレーム画像FR4中での画像領域であると認定する。
このようにして、基準フレーム画像FR1中の図9のブロック領域BL1に相当するブロック領域BL2がフレーム画像FR2中で検出されると、図12に示されるように、基準フレーム画像FR1においてブロック領域BL1を1画素分行方向にずらして、1行2列目及び5行6列目の画素が対角に位置するブロック領域BL1を考える。そして、画像メモリ1201に対して新たにフレーム画像FR2の画素信号を入力し、同様の処理を行って、当該ブロック領域BL1に相当するブロック領域BL2をフレーム画像FR2中から検出する。
図12のブロック領域BL1に相当するブロック領域BL2がフレーム画像FR2中で検出されると、ブロック領域BL1をさらに1画素分行方向にずらして同様の処理を行う。そして、ブロック領域BL1が基準フレーム画像FR1の一番端まで移動すると、ブロック領域BL1を1画素分下に移動させつつ反対側の端まで移動させて同様の処理を行う。このような処理を、図13に示されるように、図中の一番右下のブロック領域BL1、つまり(N−4)行(M−4)列目とN行M列目の画素が対角に位置するブロック領域BL1に相当するブロック領域BL2がフレーム画像FR2中で検出されるまで行う。
以上のようにして、基準フレーム画像FR1における((N−4)×(M−4))個のブロック領域BL1のそれぞれに相当するブロック領域BL2がフレーム画像FR2中において検出されると、ブロック領域BL1とそれに相当するブロック領域BL2の組みのすべてについて、ブロック領域BL1,BL2間の動きベクトルを求め、さらにその絶対値、つまり動きベクトル量mvaを求める。動きベクトル量mvaは、ブロック領域BL1の中心のX座標及びY座標をそれぞれx1,y1とし、当該ブロック領域BL1に相当するフレーム画像FR2中のブロック領域BL2の中心のX座標及びY座標をそれぞれx2,y2とすると、以下の式(1)で求まる。
Figure 0004509917
そして、相互に対応するブロック領域BL1,BL2の組みのすべてについて、動きベクトル量mvaが所定のしきい値よりも大きいかどうかを判定する。動きベクトル量mvaが所定のしきい値よりも大きい場合には、当該動きベクトル量mvaに対応するブロック領域BL1,BL2のそれぞれを動きブロック領域とする。そして、基準フレーム画像FR1中におけるすべての動きブロック領域で構成される画像領域を基準フレーム画像FR1中の動き領域MVRとし、フレーム画像FR2中におけるすべての動きブロック領域で構成される画像領域をフレーム画像FR2中の動き領域MVRとする。これにより、図7のフレーム画像FR1,FR2においては、移動する被写体である車の画像領域とほぼ同じ領域が動き領域MVRとして検出される。なお、動き領域MVRにおいて、複数の動きブロック領域が重なっている部分の画像信号については、いずれか一つの動きブロック領域の画像信号を採用する。
また、基準フレーム画像FR1中の任意の動きブロック領域を選択し、当該動きブロック領域と、それに相当するフレーム画像FR2中の動きブロック領域との間の動きベクトルを、基準フレーム画像FR1及びフレーム画像FR2の間での動き領域MVRの動きベクトルとする。
以上の処理を、フレーム画像FR1,FR3の間、及びフレーム画像FR1,FR4の間でそれぞれ実行し、フレーム画像FR3,FR4のそれぞれにおいて動き領域MVRを検出するとともに、フレーム画像FR1,FR3の間、及びフレーム画像FR1,FR4の間の動き領域MVRの動きベクトルを取得する。このようにして、ステップs4では、4枚のフレーム画像FR1〜FR4のそれぞれにおいて動き領域MVRが特定される。
次にステップs5において、動き領域補正部202は、ステップs2で撮像したフレーム画像FR1〜FR4中のあるフレーム画像を補正対象のフレーム画像とし、当該補正対象のフレーム画像の動き領域MVRを補正する。本実施の形態では、フレーム画像FR4を補正対象とし、当該フレーム画像FR4中の動き領域MVRを補正する。図14は動き領域MVRの補正方法の一例を示す図である。図14のフレーム画像FR4では、その動き領域MVRを左下がりの斜線で示し、補正後の当該動き領域MVRを破線で示している。また図14のフレーム画像FR4には、説明の便宜上、フレーム画像FR1中の動き領域MVRを同じ画像位置で一点鎖線で示している。
ステップs5では、ステップs4で取得された動きベクトルと、撮像間隔情報と、露光開始時刻差情報と、露光開始順序情報とに基づいて、フレーム画像FR4中の動き領域MVRが補正される。ここで撮像間隔情報とは、一組の複数枚のフレーム画像間での撮像間隔に関する情報であって、本実施の形態では、複数枚のフレーム画像FR1〜FR4を撮像する際に連続して撮像される2枚のフレーム画像間の撮像間隔td1の情報が含まれており、当該撮像間隔td1は複数枚のフレーム画像FR1〜FR4において一定である。また露光開始時刻差情報とは、ローリングシャッタ方式で露光した際に生じる一つのフレーム画像内での位置の相違に基づく露光開始時刻差に関する情報であって、本実施の形態では、上述の画素間での露光開始時刻の時刻差stdの情報が含まれている。また露光開始順序情報とは、ローリングシャッタ方式を用いて撮像される一つのフレーム画像内での位置に基づく露光開始順序に関する情報、言い換えれば、ローリングシャッタ方式を用いて撮像される一つのフレーム画像内の複数の画素位置において、どのような順序で露光が開始するかについての情報である。本実施の形態のCMOSセンサー11で撮像されるフレーム画像では、ある行の1列目からM列目にかけて順に露光が開始し、当該ある行のM列目の露光が終了すると、その次の行の1列目の露光が開始するため、この露光開始順序の情報が本実施の形態に係る露光開始順序情報には含まれている。撮像間隔情報、露光開始時刻差情報及び露光開始順序情報は記憶部23に予め記憶されている。以下にステップs5での処理を詳細に説明する。
ステップs5では、まず、フレーム画像FR1,FR4間の動き領域MVRの動きベクトルに基づいて、フレーム画像FR1,FR4間での動き領域MVRの移動方向md及び移動量dfを求める。具体的には、フレーム画像FR1,FR4間の動き領域MVRの動きベクトルが示す方向を移動方向mdとし、当該動きベクトルの絶対値を求めて、それを移動量dfとする。つまり、動きベクトル量mvaが移動量dfとなる。また動き領域補正部202は、求めた移動量dfと、撮像間隔情報から得られる撮像間隔td1とに基づいてフレーム画像FR1,FR4間での動き領域MVRの移動速さmvを求める。移動速さmvは、フレーム画像FR1〜FR4間で車の速さが一定であるとすると、mv=df/(3×td1)と表現できる。
次に、図14に示されるように、フレーム画像FR4において、動き領域MVR中の各画素の位置を移動方法mdとは逆方向rmdに移動量dfの分移動させるとともに、ローリングシャッタ効果を補正するために必要な補正量drの分移動させて、当該各画素を移動先の画素位置に存在している画素の替りに採用する。つまり、フレーム画像FR4において、動き領域MVR中の各画素の位置を移動方法mdとは逆方向rmdに(移動量df+補正量dr)の分移動させて、当該各画素の画素信号を移動先の画素位置に存在している画素の画素信号の替りに使用する。本例での補正量drは画素位置に応じて変化する値である。以下にこの補正量drについて説明する。
上述のように、本実施の形態に係るCMOSセンサー11では、画素位置によって露光開始時刻が異なる。そのため、動き領域MVRにおいて最初に露光が開始する画素位置(以後、「基準画素位置」と呼ぶ)での露光開始から、動き領域MVRのその他の画素位置での露光開始までの間に車は移動していることになる。したがって、基準画素位置での露光開始から、補正対象の画素が位置する画素位置での露光開始までの間に車が移動した分だけ補正対象の画素を車の移動方向とは逆方向に移動させることによって、補正対象の画素を本来の位置に戻すことができる。そこで、補正量drを以下の式(2)で表す。
Figure 0004509917
式(2)中のpは、補正対象の画素が位置する画素位置での露光が基準画素位置での露光から何番目に開始するかを示す値であり、露光開始順序情報から求めることができる。例えば、基準画素位置が2行2列目の位置であって、補正対象の画素が2行10列目に位置するとき、基準画素位置での露光開始から8番目に補正対象の画素の画素位置での露光が開始するためp=8となる。したがって、式(2)中の“p×std”は、基準画素位置での露光開始から補正対象の画素が位置する画素位置での露光開始までの時間となる。なお、動き領域MVR中の基準画素位置に存在する画素についての補正量drは、式(2)のpに零を代入して、補正量dr=0とする。つまり本例では、動き領域MVR中の基準画素位置に存在する画素は移動量dfの分だけ移動する。
以上のように、フレーム画像FR4において、動き領域MVR中の各画素の位置を移動方法mdとは逆方向rmdに(移動量df+補正量dr)の分移動させることによって、動き領域MVRが基準フレーム画像FR1での位置とほぼ同じ位置に移動するとともに、当該動き領域MVRに現れるローリングシャッタ効果を補正することができる。図15は、補正後のフレーム画像FR4(以後、「補正フレーム画像FR4C」と呼ぶ)を示している。
なお補正フレーム画像FR4Cにおいて、もともと動き領域MRVが存在していた領域での画像信号は、動き領域MRVの補正後においては不要な情報であるため、当該領域での画像信号は任意の値で良い。以後、補正フレーム画像FR4中において補正前の動き領域MRVが存在していた領域を「画像抜け領域ILR」と呼ぶ。図15では画像抜け領域ILRを一点鎖線で示している。
次にステップs6において、フレーム画像生成部203は、補正フレーム画像FR4Cとその他のフレーム画像FR1〜FR3とに基づいて、トータル露光時間で撮像されたフレーム画像に相当する合成フレーム画像CFRを生成する。そしてステップs7において、表示装置3は、ステップs6で生成した合成フレーム画像CFRを表示する。以下に、合成フレーム画像CFRの生成方法について詳細に説明する。
まず、補正フレーム画像FR4Cのうち画像抜け領域ILRを除く画像領域の各画素信号と、フレーム画像FR1のうち、補正フレーム画像FR4C中の動き領域MVRと同じ画像位置の画像領域と動き領域MVRとを除く画像領域の各画素信号と、フレーム画像FR2のうち、補正フレーム画像FR4C中の動き領域MVRと同じ画像位置の画像領域と動き領域MVRとを除く画像領域の各画素信号と、フレーム画像FR3のうち、補正フレーム画像FR4C中の動き領域MVRと同じ画像位置の画像領域と動き領域MVRとを除く画像領域の各画素信号とを、同じ画素位置において相互に足し合わせて、これらの画像領域を合成する。このようにして得られた一つのフレーム画像を以後「中間フレーム画像MFR」と呼ぶ。
次に、中間フレーム画像MFRの露光量の調整を行う。上述のように、画像抜け領域ILRを除く補正フレーム画像FR4Cと、補正フレーム画像FR4C中の動き領域MVRと同じ画像位置の画像領域と動き領域MVRとを除くフレーム画像FR1〜FR3とを合成して、中間フレーム画像MFRを生成しているため、当該中間フレーム画像MFRにおいては、4フレーム分の画素信号が足し合わされていない画像領域が存在する。
例えば、中間フレーム画像MFRにおいて、補正フレーム画像FR4C中の動き領域MVRと同じ画像位置での画像は、補正フレーム画像FR4C中の動き領域MVRだけで構成されているため、中間フレーム画像MFR中の当該画像の各画素信号は1フレーム分の画素信号だけで構成されている。また、中間フレーム画像MFRにおいて、補正フレーム画像FR4C中の画像抜け領域ILRと同じ画像位置にある画像では、補正フレーム画像FR4C中の画像は使用されていないため、中間フレーム画像MFR中の当該画像の各画素信号は1乃至3フレーム分の画素信号だけで構成されている。そこで、中間フレーム画像MFR中の全画素信号が4フレーム分の画素信号で構成されるように当該中間フレーム画像MFRを補正する。以下にこの補正方法について詳細に説明する。
図16に示されるように、中間フレーム画像MFRにおいて、補正フレーム画像FR4C中の動き領域MVRと同じ画像位置での画像100については、当該画像100に対して、フレーム画像FR1〜FR3中の動き領域MVRの画像を合成する。このとき、フレーム画像FR1〜FR3中の動き領域MVRに現れるローリングシャッタ効果は補正されていないため、中間フレーム画像MFR中の画像100の形状と、フレーム画像FR1〜3中の各動き領域MVRの形状とは異なったものとなっている。そこで、上記動き領域補正部202において、フレーム画像FR1〜FR3中の動き領域MVRのそれぞれに対して、移動方向mdとは逆方向rmdに各画素を上記補正量drの分だけ移動させる補正を行って、フレーム画像FR1〜FR3中の各動き領域MVRに現れるローリングシャッタ効果を補正する。その後、フレーム画像生成部203において、中間フレーム画像MFR中の画像100に対して、フレーム画像FR1〜FR3中の補正後の各動き領域MVRの画像を合成する。具体的には、中間フレーム画像MFR中の画像100の各画素信号と、フレーム画像FR1における補正後の動き領域MVR中の各画素信号と、フレーム画像FR2における補正後の動き領域MVR中の各画素信号と、フレーム画像FR3における補正後の動き領域MVR中の各画素信号とを、同じ画素位置において足し合わせる。これにより、中間フレーム画像MFR中の画像100が、補正フレーム画像FR4C中の動き領域MVR及びフレーム画像FR1〜FR3中の動き領域MVRを使用して生成され、中間フレーム画像MFR中の画像100の各画素信号が4フレーム分の画素信号で構成されるようになる。そして、複数のフレーム画像中の画像を合成することによって画像100を形成することにより、撮像時に画像信号に生じるランダムノイズを低減することができる。なお、図16及び後述の図17〜19に示される中間フレーム画像MFRでは、補正フレーム画像FR4C中の画像抜け領域ILRと同じ画像位置にある画像領域を一点鎖線で、フレーム画像FR1〜FR3中の動き領域MVRと同じ画像位置にある画像領域をそれぞれ破線で示している。
また上述のように、中間フレーム画像MFRにおいて、補正フレーム画像FR4C中の画像抜け領域ILRと同じ画像位置にある画像の各画素信号は、1乃至3フレーム分の画素信号だけで構成されているため、当該画像の各画素信号が4フレーム分の画素信号で構成されるように、当該画像の各画素信号をL/K倍する。ここでKは、補正対象の画素の画素信号が何フレーム分の画素信号で構成されているかを示す値である。
例えば、図17に示されるように、中間フレーム画像MFRにおいて、補正フレーム画像FR4C中の画像抜け領域ILRと同じ画像位置にある画像200(一点鎖線で示されている領域)のある領域200aは、フレーム画像FR1〜FR3中の当該領域200aと同じ画像位置にある画像が合成されて形成されているため、K=3となる。本例ではL=4であるため、領域200aの各画素信号を4/3倍にする。また画像200中の領域200bは、フレーム画像FR1,FR2中の当該領域200bと同じ画像位置にある画像が合成されて形成されているためK=2となり、領域200bの各画素信号を4/2倍、つまり2倍にする。そして画像100中の領域200cは、フレーム画像FR1中の当該領域200cと同じ画像位置にある画像のみで形成されているためK=1となり、領域200cの各画素信号を4/1倍、つまり4倍にする。
このようにして、中間フレーム画像MFR中の画像200を補正することによって、当該画像200の各画素信号は4フレーム分の画素信号から構成されるようになる。
また、中間フレーム画像MFRにおいて、上記画像100,200以外の画像の各画素信号については1乃至4フレーム分の画素信号で構成されるため、当該画像の各画素信号についてもL/K倍する。例えば、図18に示されるように、中間フレーム画像MFR中の斜線領域300は、補正後のフレーム画像FR4C及びフレーム画像FR1〜FR3中の当該領域300と同じ画像位置にある画像が合成されて形成されているため、K=4となる。したがって、領域300の各画素信号を4/4倍、つまり変化させない。一方で、図19に示されるように、中間フレーム画像MR4C中の斜線領域301は、補正後のフレーム画像FR4C中の当該領域301と同じ画像位置にある画像だけで形成されているため、K=1となり、領域301の各画素信号を4/1倍、つまり4倍にする。
以上のようにして、中間フレーム画像MFRを補正し、補正後の中間フレーム画像MFRを合成フレーム画像CFRとする。図20は本実施の形態に係る合成フレーム画像CFRを示す図である。
ステップ6において、合成フレーム画像CFRが生成されると、そのデジタル画像信号DISを示す合成画像信号CDISは上記記憶部23に記憶される。RPU21は、記憶部23から合成画像信号CDISを読み出して、当該合成画像信号CDISに対してシャープネス等の各種フィルタ処理を実行する。そして、ステップs7において、フィルタ処理後の合成画像信号CDISが表示装置3に入力され、当該表示装置3は当該合成画像信号CDISに基づいて画像を表示する。これにより、合成フレーム画像CFRが静止画として表示される。
なお上記例では、ステップs5において、動き領域MVR中の各画素の位置を移動方法mdとは逆方向rmdに(移動量df+補正量dr)の分移動させていたが、ローリングシャッタ効果の補正だけを考慮すれば、図21に示されるように、動き領域MVR中の各画素の位置を逆方向rmdに補正量drの分だけ移動させるだけでも良い。これにより、図22に示されるように、補正フレーム画像FR4C中での動き領域MVRの位置が上記例とは異なるものの、動き領域MVRに現れているローリングシャッタ効果を補正することができ、移動する被写体の画像の歪を低減できる。なお、図21では補正後の動き領域MVRを破線で示し、図22では画像抜け領域ILRを一点鎖線で示している。
また上記例では、撮像画面の左右方向に移動する被写体を撮像した際のフレーム画像の補正方法について説明したが、撮像画面の上下方向に移動する被写体を撮像する場合であっても同様にローリングシャッタ効果を補正することができる。
例えば、上記CMOSセンサー11において、撮像画面の上から下に向かって移動する正方形の被写体を撮像すると、当該正方形の被写体の画像はローリングシャッタ効果により若干変形した縦長の長方形となる。このような場合であっても、図23に示されるように、検出した動き領域MVRの各画素の位置を当該動き領域MVRの移動方向mdとは逆方向rmdに補正量drの分だけ移動させることによって、図24に示されるように、動き領域MVRに現れているローリングシャッタ効果を補正することができ、移動する被写体の画像の歪を低減することができる。この場合には、補正後の動き領域MVRの面積は補正前の動き領域MVRの面積よりも小さくなるため、動き領域MVRの各画素の位置を補正量drの分だけ移動させるとともに、バイリニア法やバイキュービック法を用いて動き領域MVR中の画素を適当に間引く処理を行う。
また上記CMOSセンサー11において、撮像画面の下から上に向かって移動する長方形の被写体を撮像すると、当該長方形の被写体の画像はローリングシャッタ効果により縦方向の長さが実際よりも短くなる。このような場合であっても、図25に示されるように、検出した動き領域MVRの各画素の位置を当該動き領域MVRの移動方向mdとは逆方向rmdに補正量drの分だけ移動させることによって、図26に示されるように、動き領域MVRに現れているローリングシャッタ効果を補正することができ、移動する被写体の画像の歪を低減することができる。この場合には、補正後の動き領域MVRの面積は補正前の動き領域MVRの面積よりも大きくなっているため、動き領域MVRの各画素の位置を補正量drの分だけ移動させるとともに、バイリニア法やバイキュービック法を用いて補正後の動き領域MVR中において画素が存在しない部分をその周辺の画素を用いて適当に補間する。被写体が撮像画面の斜め方向に移動している場合であっても同様にしてローリングシャッタ効果を補正できることは言うまでもない。
なお、本CMOSセンサー11では撮像画面の行方向(水平方向)に沿って順に露光が開始するため、CMOSセンサー11を用いて撮像画面の下から上に向かって移動する四角形の被写体を撮像すると、撮像画面の上から下に向かって移動する四角形の被写体を撮像する場合とは異なり、図25に示されるように、動き領域MVRにおける上の辺及び下の辺がフレーム画像における行方向と平行となる(図23では、動き領域MVRにおける上の辺及び下の辺は行方向に対して傾いている)。したがって、画素位置に応じて変化する補正量drを使用して動き領域MVRを補正すると、図26に示されるように、補正後の動き領域MVRにおける上の辺及び下の辺はフレーム画像における行方向に対して傾くようになり、被写体が四角形にも関わらず、補正後の動き領域MVRの形状は四角形が若干歪んだ形状となる。図26では本発明の理解を容易にするために、補正後の動き領域MVRでの歪を強調しているが、1ライン内での露光開始時刻差は非常に小さいため、実際には図26に示されるほど補正後の動き領域MVRは歪むことはない。したがって、CMOSセンサー11を用いて撮像画面の下から上に向かって移動する被写体を撮像する場合であっても、補正量drを使用して動き領域MVRを補正することにより、移動する被写体の画像の歪を大きく低減することができる。
以上のように本実施の形態に係る画像処理装置2では、検出した動き領域MVRの動きベクトルと、撮像間隔情報と、露光開始時刻差情報と、露光開始順序情報とに基づいて、補正対象たるフレーム画像FR4での動き領域MVRを補正するため、当該動き領域MVRに生じるローリングシャッタ方式に起因する画像歪を適切に補正することができる。その結果、フレーム画像FR4中の画像歪を低減することができる。
また本実施の形態では、時間的に短い分割露光時間で撮像された複数枚のフレーム画像FR1〜FR4に基づいて、トータル露光時間で撮像されたフレーム画像に相当する合成フレーム画像CFRを生成しているため、撮像時に画像信号に生じるランダムノイズを低減することができる。
また、フレーム画像生成部203が生成する合成フレーム画像CFRにおいて、補正フレーム画像FR4C中の画像抜け領域ILRと同じ画像位置での画像200については、補正フレーム画像FR4C以外のその他フレーム画像FR1〜FR3に基づいて生成しているため、当該画像200を被写体に忠実なものとすることができる。
また、合成フレーム画像CFRにおいて、補正フレーム画像FR4C中の動き領域MVRと同じ画像位置での画像100については、補正フレーム画像FR4C中の動き領域MVR及びその他のフレーム画像FR1〜FR3中の動き領域MVRに基づいて生成しているため、当該画像100を被写体に忠実なものとすることができる。その結果、合成フレーム画像CFRにおいて、移動する被写体を写す画像を、実際の被写体に忠実なものとすることができる。
また、合成フレーム画像CFRにおいて、補正フレーム画像FR4C中の画像抜け領域ILRと同じ画像位置での画像200と、補正フレーム画像FR4C中の動き領域MVRと同じ画像位置での画像100とを除く画像については、補正フレーム画像FR4C及びその他のフレーム画像FR1〜FR3において互いに同じ画像位置に存在する動き領域MVR以外の画像に基づいて生成するため、上記斜線領域300,301等の、合成フレーム画像CFR中の画像100,200以外の画像を被写体に忠実なものとすることができる。
なお、本実施の形態では、静止画を表示するカメラシステムについて説明したが、表示装置3において、フレーム画像生成部203で生成された複数枚の合成フレーム画像CFRに基づいて動画像を表示することによって、デジタルスチルカメラだけではなく、動画像を表示するデジタルビデオカメラにも本発明を適用することができる。例えば、(4×15)枚のフレーム画像を連続して撮像する。そして、撮像したこれらのフレーム画像において、連続して撮像された4枚のフレーム画像を1組のフレーム画像群とし、15組のフレーム画像群のそれぞれから一枚の合成フレーム画像CFRを生成する。そして、生成された15枚の合成フレーム画像CFRを1秒間に連続して表示することによって、フレームレート15fps(フレーム/秒)での動画像表示が可能となる。
このように、複数枚の合成フレーム画像CFRに基づいて動画像を表示することによって、ローリングシャッタ効果が補正されたフレーム画像に基づいて動画像が表示されるため、観察者に対して見やすい動画像を提供することができる。特に動画像においてはローリングシャッタ効果が観察者に与える不快感は大きいため有効である。
また図27に示されるように、撮像装置1において、CMOSセンサー11の代わりに、メカニカルシャッタであるローリングシャッタ15とCCDセンサー16とを組み合わせて使用する場合であっても、CMOSセンサー11だけを使用した場合と同様に、フレーム画像中にローリングシャッタ効果が生じるため、このような撮像装置1を使用する際にも本発明を適用することができる。
一般的に、ローリングシャッタ15とCCDセンサー16とを備えた撮像装置1では、ローリングシャッタ15の動作によってCCDセンサー16の撮像画面の前を水平方向に細長いスリットが上から下に向かって移動し、当該スリットから入射する光を用いて露光している。そのため、一つのフレーム画像においては、1ライン内では露光開始時刻は同じであるが、異なるライン間では露光開始時刻が異なるようになる。したがって、このような撮像装置1を使用する場合には、上記例とは異なり、動き領域MVR中の各画素を画素単位ではなくライン単位で移動させることによって、当該動き領域MVRに現れるローリングシャッタ効果を補正できる。具体的には、上記補正量drを、dr=mv×q×std1とする。ここで、std1はライン間の露光開始時刻差を示しており、qは動き領域MVR中の補正対象の画素が属するラインが、当該動き領域MVR中において最初に露光が開始するラインから何番目に露光が開始するかを示す値である。したがって、この場合には、1ライン内での複数の画素においては補正量drが一定であり、動き領域MVRにおいて最初に露光が開始するラインに属する画素の補正量drは零となる。また、この場合には、露光開始時刻差情報にはライン間の露光開始時刻差std1の情報が含まれ、露光開始順序情報には、1行目からN行目の順に露光が開始するという露光開始順序の情報が含まれる。
また、CMOSセンサー11を使用する本実施の形態では、動き領域MVRを画素単位で補正していたが、上述のように通常1ライン内での画素間の露光開始時刻差は非常に小さいため1ライン内ではほぼ同時に露光が開始すると考えることができることから、CMOSセンサー11を使用する場合であってもライン単位で動き領域MVRを補正しても良い。
この場合には、上記補正量drを、dr=mv×r×stdとする。ここで、rは、補正対象の画素が属するラインにおいて最も早く露光が開始する動き領域MVR中の画素位置での露光が上記基準画素位置での露光から何番目に開始するかを示す値である。例えば、M=1024であって1ラインが1024画素で構成されている場合において、基準画素位置が2行2列目の位置であって、3行10列目に位置する補正対象の画素が属するラインにおいて最も早く露光が開始する動き領域MVR中の画素位置が3行2列目とするとr=1024となる。rの値は1ライン内の複数の画素位置の間では一定であるため、補正量drは1ライン内の複数の画素の間では一定となる。また、動き領域MVR中の基準画素位置での画素が属するラインの複数の画素に対する補正量drについては、rに零を代入してすべて零とする。
このように、動き領域MVRをライン単位で補正する場合には、上述の実施の形態とは異なり、画素ごとに補正量drを計算する必要がないため、補正量drを求める際の計算量が低減される。
本発明の実施の形態に係るカメラシステムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係るCMOSセンサーの構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係るCMOSセンサーの動作を示す図である。 CCDセンサー及びCMOSセンサーで撮像された画像を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態に係るローリングシャッタ効果補正装置の機能ブロックを示す図である。 本発明の実施の形態に係るカメラシステムの動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る撮像装置で撮像される複数枚のフレーム画像の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る画像メモリの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る動き領域の検出方法を示す図である。 本発明の実施の形態に係る動き領域の検出方法を示す図である。 本発明の実施の形態に係る動き領域の検出方法を示す図である。 本発明の実施の形態に係る動き領域の検出方法を示す図である。 本発明の実施の形態に係る動き領域の検出方法を示す図である。 本発明の実施の形態に係る動き領域の補正方法を示す図である。 本発明の実施の形態に係る動き領域の補正方法で補正されたフレーム画像を示す図である。 本発明の実施の形態に係る中間フレーム画像の補正方法を示す図である。 本発明の実施の形態に係る中間フレーム画像の補正方法を示す図である。 本発明の実施の形態に係る中間フレーム画像の補正方法を示す図である。 本発明の実施の形態に係る中間フレーム画像の補正方法を示す図である。 本発明の実施の形態に係る合成フレーム画像を示す図である。 本発明の実施の形態に係る動き領域の補正方法の変形例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る動き領域の補正方法の変形例で補正されたフレーム画像を示す図である。 本発明の実施の形態に係る動き領域の補正方法の変形例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る動き領域の補正方法の変形例で補正されたフレーム画像を示す図である。 本発明の実施の形態に係る動き領域の補正方法の変形例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る動き領域の補正方法の変形例で補正されたフレーム画像を示す図である。 本発明の実施の形態に係る撮像装置の変形例を示すブロック図である。
符号の説明
1 撮像装置
2 画像処理装置
3 表示装置
201 動き検出部
202 動き領域補正部
203 フレーム画像生成部

Claims (7)

  1. 露光方式としてローリングシャッタ方式を用いて撮像された複数枚のフレーム画像において動き領域を検出するとともに、当該動き領域の動きベクトルを取得する動き検出部と、
    前記動きベクトルと、前記複数枚のフレーム画像間での撮像間隔に関する情報と、前記ローリングシャッタ方式で露光した際に生じる一つのフレーム画像内での位置の相違に基づく露光開始時刻差に関する情報と、前記ローリングシャッタ方式を用いて撮像される一つのフレーム画像内での位置に基づく露光開始順序に関する情報とに基づいて、前記複数枚のフレーム画像中の補正対象たるフレーム画像内の前記動き領域を補正する動き領域補正部と
    を備え
    前記動き領域補正部は、
    前記動きベクトルと前記撮像間隔に関する情報とに基づいて前記複数のフレーム画像間での前記動き領域の移動速さを求め、
    前記補正対象たるフレーム画像における前記動き領域中の注目画素について、当該動き領域において最初に露光が開始する画素位置での露光開始から、前記注目画素が位置する画素位置での露光開始までの間に、当該動き領域に対応する被写体が移動する量を、前記移動速さと、前記露光開始時刻差に関する情報と、前記露光開始順序に関する情報とに基づいて求めて、それを、前記ローリングシャッタ方式に起因する前記注目画素の位置ずれ量とし、
    前記補正対象たるフレーム画像において、前記動き領域中の前記注目画素を、前記動きベクトルが示す方向とは逆方向に前記位置ずれ量の分移動させて、当該注目画素を移動先の画素位置に存在している画素の替わりに使用する、画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置と、
    露光方式として前記ローリングシャッタ方式を用いて前記複数枚のフレーム画像を撮像する撮像装置と
    を備える、カメラシステム
  3. 請求項に記載のカメラシステムであって
    前記画像処理装置は露光時間決定部及びフレーム画像生成部を更に備え、
    前記露光時間決定部は、前記撮像装置での露光時間を決定するとともに、当該露光時間を前記複数枚のフレーム画像の枚数と同じ数だけ分割して分割露光時間を算出し、
    前記撮像装置は、前記複数枚のフレーム画像をそれぞれに対応する前記分割露光時間で撮像し、
    前記フレーム画像生成部は、前記露光時間で撮像されたフレーム画像に相当する合成フレーム画像を、その各画素信号が前記複数枚のフレーム画像と同じ数のフレーム分の画素信号となるように、前記動き領域が補正された前記補正対象たるフレーム画像と前記複数枚のフレーム画像のうちのその他のフレーム画像とを合成して生成する、カメラシステム。
  4. 請求項3に記載のカメラシステムであって、
    前記フレーム画像生成部は、前記合成フレーム画像において、前記動き領域が補正された前記補正対象たるフレーム画像中の前記動き領域が補正前に存在していた領域と同じ画像位置での画像については、当該画像での各画素信号が前記複数枚のフレーム画像と同じ数のフレーム分の画素信号となるように、前記その他のフレーム画像における前記動き領域以外の当該画像位置での画像を合成して生成する、カメラシステム。
  5. 請求項3及び請求項4のいずれか一つに記載のカメラシステムであって、
    前記フレーム画像生成部は、前記合成フレーム画像において、前記動き領域が補正された前記補正対象たるフレーム画像中の前記動き領域と同じ画像位置での画像については、当該画像での各画素信号が前記複数枚のフレーム画像と同じ数のフレーム分の画素信号となるように、前記動き領域が補正された前記補正対象たるフレーム画像中の前記動き領域及び前記その他のフレーム画像中の前記動き領域を合成して生成する、カメラシステム。
  6. 請求項3乃至請求項5のいずれか一つに記載のカメラシステムであって、
    前記フレーム画像生成部は、前記合成フレーム画像において、前記動き領域が補正された前記補正対象たるフレーム画像中の前記動き領域が補正前に存在していた領域と同じ画像位置と、前記動き領域が補正された前記補正対象たるフレーム画像中の前記動き領域と同じ画像位置とを除く画像位置での画像については、当該画像での各画素信号が前記複数枚のフレーム画像と同じ数のフレーム分の画素信号となるように、前記動き領域が補正された前記補正対象たるフレーム画像及び前記その他のフレーム画像において互いに同じ画像位置に存在する前記動き領域以外の画像を合成して生成する、カメラシステム。
  7. 請求項乃至請求項6のいずれか一つに記載のカメラシステムであって、
    前記フレーム画像生成部で生成された複数枚の前記合成フレーム画像に基づいて動画像を表示する表示装置を更に備える、カメラシステム。
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