JP4506261B2 - カーブ曲率推定装置及びカーブ曲率推定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、車載ナビゲーション装置等で扱われる地図情報の点列データを用いて、車両走行経路に存在するカーブの曲率を推定するカーブ曲率推定装置及びカーブ曲率推定方法に関する。
車両に搭載されて地図の表示や走行経路の設定、経路案内等を行う車載ナビゲーション装置は、その利便性が多くのユーザに受け入れられ、広く一般に普及するに至っている。このような車載ナビゲーション装置の分野では、より便利な付加機能を実現するための様々な研究開発が盛んに行われており、その一つとして、地図情報に含まれる点列データを用いて車両走行経路に存在するカーブの曲率を算出し、それをナビゲーション画面上で表示してドライバの運転操作を支援したり、車両挙動の自動制御に利用したりする試みがなされている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1には、車両走行経路を表す点列データのうちで、車両前方に存在する3つの点を用いて、その点列間の距離に基づきこれら3点で示されるカーブの曲率を算出し、この算出したカーブ曲率に対して所定の条件で補正を加えるという技術が開示されている。
特開平11−2528号公報
しかしながら、地図情報に含まれる点列データは、点列が一定の法則に従って規則的に並ぶようにはなっておらず、同一のカーブ区間中においても点列の間隔であるリンク長や、隣接する2つのリンクのなす角であるリンク角のばらつきが大きい。このため、前記特許文献1にて開示される技術のように、車両前方に存在する3つの点を用いてカーブの曲率を算出する方法では、カーブ区間の特定を精度良く行うことが難しく、同一カーブ区間を複数のカーブとみなしてそれぞれカーブ曲率の算出や画面表示等を行う場合があり、処理が煩雑になるばかりか、ドライバに違和感を与えてしまうことも懸念される。
本発明は、以上のような従来技術の有する課題を解決すべく創案されたものであり、点列データのばらつきが大きくなるような道路形状であっても、同一のカーブ区間を精度良く抽出してその曲率を推定できるようにしたカーブ曲率推定装置及びカーブ曲率推定方法を提供することを目的としている。
本発明に係るカーブ曲率推定装置は、地図情報の道路形状を表す点列データを用いて車両走行経路に存在するカーブの曲率を推定するものであり、カーブ区間抽出手段で車両走行経路におけるカーブ区間を抽出し、このカーブ区間抽出手段が抽出したカーブ区間内の点列データを用いて、曲率率演算手段で当該カーブ区間の曲率を求めるようにしている。そして、特にカーブ区間抽出手段では、車両走行経路における所定区間を処理対象区間とし、この処理対象区間内で、連続する2つの点の間の間隔であるリンク長の平均値と、前記リンク長の最大値又は最小値と、隣接する2つのリンクのなす角であるリンク角の平均値とが、所定の条件を満たしている区間をカーブ区間として抽出するようにしている。
本発明によれば、処理対象区間内におけるリンク長の平均値、リンク長の最大値又は最小値、リンク角の平均値がそれぞれ所定の条件を満たしているかどうかによってカーブ区間を抽出するようにしているので、点列データのばらつきが大きくなるような道路形状であっても同一のカーブ区間を精度良く抽出することができる。そして、このように抽出したカーブ区間内の点列データを用いてこのカーブ区間の曲率を求めることで、処理の煩雑化を招くことなく車両走行経路に存在するカーブの曲率を高精度に推定することができ、ドライバに違和感を与えることのない適切な情報の提示や車両の挙動制御等を行うことが可能となる。
以下、本発明の具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1の実施形態)
本発明は、例えば、図1に示すような車載ナビゲーション装置の一機能として実現される。この車載ナビゲーション装置は、車両に搭載されて地図の表示や走行経路の設定、経路案内の他、車両の運転に有用な各種情報の提示等を行うものであり、地図情報格納手段1、自車位置検出手段2、マップマッチング手段3、インフラ受信器4、道路情報取得手段5を備えて構成される。
地図情報格納手段1は、地図情報が記録されたDVD−ROM(Digital Versatile Disc−Read Only Memory)等の記録メディアを有しており、この記録メディアから必要な地図情報を取り出せるようになっている。ここで、地図情報は道路形状を表す点列データとその他の付加データとから構成されており、点列データは、地図上の地点を示すノードのデータと、各ノード間を連結するリンクのデータよりなる。
自車位置検出手段2は、車載ナビゲーション装置が搭載されている車両(自車)の現在位置を検出するものであり、GPS(Global Positioning System)衛星から送られる信号を受信するGPSアンテナ6を有している。この自車位置検出手段2は、GPSアンテナ6で受信されたGPS信号から自車の絶対値及び方位を求め、これを地磁気センサやジャイロスコープ、距離センサ等の各種センサからの出力をもとに自律航法によって求めた情報を用いて補正して、自車の正確な現在位置を検出する。
マップマッチング手段3は、自車位置検出手段2で検出された自車の現在位置を、地図情報格納手段1から読み出した地図の該当する道路上にマッチングさせるものである。
インフラ受信器4は、道路に設置されたビーコンなどの狭い範囲の情報提供インフラや、FM多重放送などの広い範囲の情報提供インフラからの情報を受信するものであり、ビーコンアンテナ7やコンバータ等を有している。
道路情報取得手段5は、地図情報格納手段1から読み出されてマップマッチング手段3で自車位置のマッチングが行われた地図情報や、インフラ受信器4で受信された情報提供インフラからの情報等を取得するものであり、本発明は、この道路情報取得手段5の一機能として実現される。すなわち、この道路情報取得手段5には、地図情報の道路形状を表す点列データを用いて、自車の走行経路に存在するカーブの曲率を推定するカーブ曲率推定装置としての機能が実現される。
図2は、車載ナビゲーション装置の道路情報取得手段5に実現されるカーブ曲率推定装置の概要を示す機能ブロック図である。この図2に示すように、本実施形態のカーブ曲率推定装置は、道路情報プレビュー手段11と、カーブ区間抽出手段12と、曲率演算手段13とを有している。
道路情報プレビュー手段11では、地図情報格納手段1から自車位置周辺の地図情報に含まれる点列データを取得して、この点列データを展開する。
カーブ区間抽出手段12では、道路情報プレビュー手段11によって展開された自車位置周辺の点列データを用いて、自車の走行経路におけるカーブ区間を抽出する。
曲率演算手段13では、カーブ区間抽出手段12によって抽出された自車の走行経路におけるカーブ区間内の点列データを用いて、当該カーブ区間の曲率を求める。
本実施形態のカーブ曲率推定装置では、以上の各手段での処理によって自車の走行経路に存在するカーブの曲率を推定するようにしている。そして、このカーブ曲率推定装置で推定されたカーブ曲率の情報は、車両の運転に有用な情報として車載ナビゲーション装置の道路情報取得手段5で扱われ、例えばナビゲーション画面上に表示してドライバの運転操作を支援するといった目的や、車両挙動の自動制御等に利用される。
ここで、以上のような本実施形態のカーブ曲率推定装置において特徴的なカーブ区間抽出手段12の処理の概要について、簡単に説明する。
現行の車載ナビゲーション装置で扱われる地図情報は、基本的には地図表示用のデータとして作成されているため、道路形状を表す点列が一定の法則に従って規則的にプロットされる構造とはなっていない。しかしながら、連続する2つのノード間の間隔(2つのノードを結ぶリンクの長さ)であるリンク長や、隣接する2つのリンクのなす角(前のリンクの延長線と後続するリンクとがなす角)であるリンク角と道路形状との関係に着目すると、曲率の小さなカーブになるほどリンク長が短く、リンク角が大きくなる傾向がある。そこで、本実施形態のカーブ曲率推定装置では、カーブ区間抽出手段12が、自車の走行経路における所定区間をカーブ抽出対象区間(処理対象区間)とし、このカーブ抽出対象区間内で、リンク長の平均値と、リンク長の最大値又は最小値と、リンク角の平均値とが所定の条件を満たしている区間をカーブ区間として抽出することで、カーブ区間の抽出を高精度に行えるようにしている。
具体的には、例えば図3のP1を始点としたカーブ区間の抽出は、この始点P1から所定距離Lの範囲内にある点列で構成される区間(P1〜Pn)をカーブ抽出対象区間として設定し、先ず、このカーブ抽出対象区間の最も長い区間(P1〜Pn)内におけるリンク長(図3中のL1…)の平均値、リンク長の最大値又は最小値、リンク角(図3中のθ1…)の平均値が所定の条件を満たすかどうか判別する。そして、所定の条件を満たすまで区間終点を一つずつ自車位置側の点列に順次移動させて、所定の条件を満たすようになった区間をカーブ区間として抽出する。また、所定の条件を満たすことなく区間内のノード数が2以下になった場合は、このカーブ抽出対象区間にはカーブがないものと判定する。図3に示す例では、P1〜Pn−1の区間がカーブ区間として抽出されることになる。
なお、以上のようなカーブ区間の抽出は、抽出対象とするカーブの曲率レベル(カーブの大きさ)毎に行うことが望ましい。例えば抽出対象とするカーブの曲率レベルを小R(100R以下)、中R(100R〜300R)、大R(300R〜500R)の3段階に分けて、カーブ抽出対象区間について、小R、中R、大Rの順でカーブ区間の抽出判定を行うようにすれば、カーブ区間の抽出をより精度良く行うことができる。この場合、自車の走行経路の点列データが、例えば図4に示すようにプレビューされたとすると、P1〜P4の区間が大Rのカーブ区間として抽出され、P5〜P9の区間が小Rのカーブ区間として抽出されることになる。
次に、本実施形態のカーブ曲率推定装置における制御の一例について、図5乃至図9のフローチャートを参照しながら説明する。なお、本制御は一定の時間間隔(例えば100ms)毎に車載ナビゲーション装置のメインプログラムから呼び出されて、繰り返し実行されるものである。
先ず、本実施形態のカーブ曲率推定装置全体の制御の流れを図5に沿って説明する。
ステップS111では、道路情報プレビュー手段11が、車載ナビゲーション装置の地図情報格納手段1から自車位置周辺の点列データを取得して、取得した点列データをプレビューする。
次に、ステップS112において、カーブ区間抽出手段12が、道路情報プレビュー手段11によりプレビューされた点列データより、自車の走行経路における最初のカーブ抽出対象区間の始点Pstartを自車位置に最も近い点(図3に示した例ではP1)に定める。そして、ステップS113において、カーブ抽出対象区間の終点Pendを定め、これら始点Pstartと終点Pendとの間の区間をカーブ抽出対象区間として設定する。なお、このステップS113でのカーブ抽出対象区間の終点Pendを定める処理の詳細については、図6を用いて後述する。
次に、ステップS114において、設定したカーブ抽出対象区間内で、曲率半径がおよそ100R以下の小Rのカーブ区間抽出を行う。ここで、小Rカーブ区間が抽出されればステップS117に進む。一方、小Rカーブ区間が抽出されない場合は、次のステップS115において、曲率半径がおよそ100R〜300Rの中Rのカーブ区間抽出を行い、中Rカーブ区間が抽出されればステップS117に進む。一方、中Rカーブ区間が抽出されない場合は、次のステップS116において、曲率半径がおよそ300R〜500Rの大Rのカーブ区間抽出を行う。そして、大Rカーブ区間が抽出されればステップS117に進み、大Rカーブ区間が抽出されない場合にはステップS118に進む。
以上のように、本実施形態のカーブ曲率推定装置では、カーブ区間抽出手段12が抽出対象とするカーブの曲率レベル(カーブの大きさ)毎にカーブ区間の抽出を行うようにしており、情報の表示や車両の挙動制御に必要性の高い曲率半径の小さい小Rカーブ区間から、中Rカーブ区間、大Rカーブ区間の順に、カーブ区間の抽出を行うようにしている。なお、ステップS114〜ステップS116でのカーブ区間を抽出する処理の詳細については、図7乃至図9を用いて後述する。
ステップS117では、曲率演算手段13が、ステップS114〜ステップS116の何れかで抽出されたカーブ区間内の点列データを用いて、カーブ曲率を演算する。具体的には、例えば、抽出されたカーブ区間内における各リンクのリンク長及びリンク角を用いて、下記式(1)によりカーブ曲率Rを演算する。なお、下記式(1)のLSは抽出されたカーブ区間内のリンク長の総和(図3に示した例ではL1+…+Ln−2)であり、θSは抽出されたカーブ区間内のリンク角の総和(図3に示した例ではθ1+…θn−1)である。
R=LS/θS ・・・(1)
ステップS118では、カーブ区間抽出手段12が、カーブ抽出対象区間の始点Pstartを次の点に移動する。始点Pstartの移動方法としては、図4に示した例のように、カーブ区間(P1〜P4、P5〜P9)の終端が直線で区切られる場合には、この例ではP1の次はP4、P5の次はP6といったように、カーブ区間の終端の点へと移動させるようにしてもよい。また、S字カーブで旋回方向が変化した場合や交差点などの他の要因でカーブ区間が区切られた場合も同様に、次のカーブ抽出対象区間の始点Pstartをカーブ区間の終端へ移動させるようにしてもよい。
一方で、図10に示すように、長いカーブに対してカーブ区間の抽出を行う場合は、P1を始点としたカーブ抽出対象区間の終点が、Pnでは距離上限値Lを越えるためPn−1と設定され、抽出されるカーブ区間はカーブ抽出対象区間そのままのP1〜Pn−1となることも想定される。このように、カーブ区間の終端がカーブ抽出対象区間の距離上限値により制限される場合には、次のカーブ抽出対象区間の始点Pstartは、次の点(図10に示した例ではP2)に定められる。
ステップS118で次のカーブ抽出対象区間の始点Pstartを定めたら、次に、ステップS119において、ステップS118で定めた始点PstartがステップS111で道路情報プレビュー手段11によりプレビューされた点列データの最終端(自車の走行経路上で自車位置から最も遠い点、図4に示した例ではPn)であるかどうかを判定し、ステップS118で定めた始点Pstartがプレビューされた点列データの最終端でない場合は、ステップS113に戻って以降の処理を繰り返し行う。そして、ステップS118で定めた始点Pstartがプレビューされた点列データの最終端となった段階で、一連の制御フローが終了する。
次に、図5のフローチャートのステップS113におけるカーブ抽出対象区間の終点Pendを定める処理の詳細について、図6に沿って説明する。
終点Pendの設定に際しては、先ず、ステップS211において、カーブ抽出対象区間の終点候補Pend’を、図5のステップS112又はステップS118で定めた始点Pstartの次の点に設定する。そして、ステップS212において、始点Pstartから終点候補Pend’までの区間内におけるリンク長総和を求め、これが所定の距離上限値Lを越えるかどうかを判定する。その結果、始点Pstartから終点候補Pend’までの区間内におけるリンク長総和が距離上限値Lを越えていればステップS216に進み、越えていなければ次のステップS213に進む。
なお、ここでの判定に用いる距離上限値Lは、抽出対象とするカーブの曲率レベル(カーブの大きさ)に応じて設定することが望ましい。具体的には、例えば小Rカーブ区間の抽出では距離上限値Lを100mに設定し、中Rカーブ区間及び大Rカーブ区間の抽出では距離上限値Lを200mに設定する。
ステップS213では、終点候補Pend’におけるリンク角の符号が直前の点におけるリンク角の符号と異なるかどうかを判定する。その結果、終点候補Pend’におけるリンク角の符号が直前の点におけるリンク角の符号と異なる場合は、終点候補Pend’が図11に示すようなS字カーブにおける旋回方向変化点Pcであると判断してステップS217に進み、終点候補Pend’におけるリンク角の符号が直前の点におけるリンク角の符号と等しい場合は、次のステップS214に進む。
ステップS214では、終点候補Pend’における分岐数が所定値以上(例えば3以上)であるかどうかを判定する。その結果、終点候補Pend’における分岐数が所定値以上であれば、終点候補Pend’が図12に示すような5差路以上の複雑な形状の交差点Pxであると判断してステップS217に進み、終点候補Pend’における分岐数が所定値未満であれば次のステップS215に進む。
ステップS215では、終点候補Pend’を次の点に移動して、ステップS212に戻る。そして、ステップS212〜ステップS214の何れかでYesと判定されるまで終点候補Pend’を始点Pstartから離れた位置へと順次移動させていく。
ステップS216では、ステップS212において始点Pstartから終点候補Pend’までの区間内におけるリンク長総和が所定の距離上限値Lを越えたと判定された場合に、終点候補Pend’をその直前の点に移動してステップS217に進む。
ステップS217では、始点Pstartから終点候補Pend’までの区間内における点(ノード)数が2以上あるかどうかを判定する。その結果、始点Pstartから終点候補Pend’までの区間内における点数が2以上あれば、次のステップS218において、終点候補Pend’をカーブ抽出対象区間の終点Pendとして設定する。そして、ステップS219において、始点Pstartと終点Pendとの間の区間をカーブ抽出対象区間として設定し、図5のフローチャートのステップS114へと進む。
一方、ステップS217での判定の結果、始点Pstartから終点候補Pend’までの区間内における点数が2未満の場合には、図5のフローチャートのステップS118へと処理を移行して、カーブ抽出対象区間の始点Pstartを次の点に移動する。
次に、図5のフローチャートのステップS114における小Rカーブ区間を抽出する処理の詳細について、図7に沿って説明する。
小Rカーブ区間の抽出に際しては、先ず、ステップS311において、カーブ抽出対象区間内のリンク長の平均値Lmを求め、このリンク長平均値Lmが閾値Lsmall(例えば20m)未満であるかどうかを判定する。その結果、カーブ抽出対象区間内のリンク長平均値Lmが閾値Lsmall以上であればステップS315に進み、閾値Lsmall未満であれば次のステップS312に進む。
ステップS312では、カーブ抽出対象区間内のリンク長の最大値Lmaxを求め、このリンク長最大値Lmaxが閾値Lsmall_max(例えば30m)未満であるかどうかを判定する。その結果、カーブ抽出対象区間内のリンク長最大値Lmaxが閾値Lsmall_max以上であればステップS315に進み、閾値Lsmall_max未満であれば次のステップS313に進む。
ステップS313では、カーブ抽出対象区間内のリンク角の平均値θmを求め、このリンク角平均値の絶対値|θm|が閾値θsmall(例えば10deg.)を越えているかどうかを判定する。その結果、カーブ抽出対象区間内のリンク角平均値の絶対値|θm|が閾値θsmall以下であればステップS315に進み、閾値θsmallを越えていれば次のステップS314に進む。
以上のステップS311〜ステップS313において全てYesと判定され、これらステップS311〜ステップS313の条件を全て満たした場合には、次に、ステップS314において、当該区間を小Rカーブ区間として抽出して、図5のフローチャートのステップS117へと進む。
一方、ステップS311〜ステップS313の何れかでNoと判定された場合には、ステップS315において、区間の終端を終点Pendの1つ手前の点に移動する。そして、ステップS316において、ステップS315で設定した終端までの区間内における点(ノード)数が2以上あるかどうかを判定し、区間内における点数が2以上であればステップS311に戻って、ステップS311〜ステップS313の判定を繰り返す。そして、ステップS311〜ステップS313の条件を全て満たすことなく、区間内における点数が2未満となった場合には、図5のフローチャートのステップS115へと処理を移行する。
ここで、図3に示した点列データを例に挙げて小Rカーブ区間を抽出する処理について具体的に説明すると、先ず、カーブ抽出対象区間がP1〜Pnに設定されるので、このP1〜Pnの区間について、ステップS311〜ステップS313の判定を行う。その結果、この例ではリンク長最大値Lmax(ここではLn−1)が閾値Lsmall_max(例えば30m)を越えているので、ステップS315において、区間終端を1つ手前の点Pn−1へと移動させる。そして、次にP1〜Pn−1の区間についてステップS311〜ステップS313の判定を行う。その結果、この例ではP1〜Pn−1の区間が小Rカーブ区間抽出のための全ての条件を満たしているので、このP1〜Pn−1の区間が小Rカーブ区間として抽出されることになる。
次に、図5のフローチャートのステップS115における中Rカーブ区間を抽出する処理の詳細について、図8に沿って説明する。
中Rカーブ区間の抽出に際しては、先ず、ステップS411において、カーブ抽出対象区間内のリンク長の平均値Lmを求め、このリンク長平均値Lmが閾値Lsmall(例えば20m)以上で、且つ閾値Lmiddle(例えば30m)未満であるかどうかを判定する。その結果、カーブ抽出対象区間内のリンク長平均値Lmが閾値Lsmall未満、或いは閾値Lmiddle以上であればステップS415に進み、閾値Lsmall以上且つ閾値Lmiddle未満であれば次のステップS412に進む。
ステップS412では、カーブ抽出対象区間内のリンク長の最大値Lmaxを求め、このリンク長最大値Lmaxが閾値Lmiddle_max(例えば60m)未満であるかどうかを判定する。その結果、カーブ抽出対象区間内のリンク長最大値Lmaxが閾値Lmiddle_max以上であればステップS415に進み、閾値Lmiddle_max未満であれば次のステップS413に進む。
ステップS413では、カーブ抽出対象区間内のリンク角の平均値の絶対値θmを求め、このリンク角平均値の絶対値|θm|が閾値θmiddle(例えば5deg.)を越えているかどうかを判定する。その結果、カーブ抽出対象区間内のリンク角平均値の絶対値|θm|が閾値θmiddle以下であればステップS415に進み、閾値θsmallを越えていれば次のステップS414に進む。
以上のステップS411〜ステップS413において全てYesと判定され、これらステップS411〜ステップS413の条件を全て満たした場合には、次に、ステップS414において、当該区間を中Rカーブ区間として抽出して、図5のフローチャートのステップS117へと進む。
一方、ステップS411〜ステップS413の何れかでNoと判定された場合には、ステップS415において、区間の終端を終点Pendの1つ手前の点に移動する。そして、ステップS416において、ステップS415で設定した終端までの区間内における点(ノード)数が2以上あるかどうかを判定し、区間内における点数が2以上であればステップS411に戻って、ステップS411〜ステップS413の判定を繰り返す。そして、ステップS411〜ステップS413の条件を全て満たすことなく、区間内における点数が2未満となった場合には、図5のフローチャートのステップS116へと処理を移行する。
次に、図5のフローチャートのステップS116における大Rカーブ区間を抽出する処理の詳細について、図9に沿って説明する。
大Rカーブ区間の抽出に際しては、先ず、ステップS511において、カーブ抽出対象区間内のリンク長の平均値Lmを求め、このリンク長平均値Lmが閾値Lmiddle(例えば30m)以上であるかどうかを判定する。その結果、カーブ抽出対象区間内のリンク長平均値Lmが閾値Lmiddle未満であればステップS515に進み、閾値Lmiddle以上であれば次のステップS512に進む。
ステップS512では、カーブ抽出対象区間内のリンク長の最小値Lminを求め、このリンク長最小値Lminが閾値Llarge_min(例えば20m)を越えているかどうかを判定する。その結果、カーブ抽出対象区間内のリンク長最小値Lminが閾値Llarge_min以下であればステップS515に進み、閾値Llarge_minを越えていれば次のステップS513に進む。
ステップS513では、カーブ抽出対象区間内のリンク角の平均値θmを求め、このリンク角平均値の絶対値|θm|が閾値θlarge(例えば4.5deg.)未満であるかどうかを判定する。その結果、カーブ抽出対象区間内のリンク角平均値の絶対値|θm|が閾値θlarge以上であればステップS515に進み、閾値θlarge未満であれば次のステップS514に進む。
以上のステップS511〜ステップS513において全てYesと判定され、これらステップS511〜ステップS513の条件を全て満たした場合には、次に、ステップS514において、当該区間を大Rカーブ区間として抽出して、図5のフローチャートのステップS117へと進む。
一方、ステップS511〜ステップS513の何れかでNoと判定された場合には、ステップS515において、区間の終端を終点Pendの1つ手前の点に移動する。そして、ステップS516において、ステップS515で設定した終端までの区間内における点(ノード)数が2以上あるかどうかを判定し、区間内における点数が2以上であればステップS511に戻って、ステップS511〜ステップS513の判定を繰り返す。そして、ステップS511〜ステップS513の条件を全て満たすことなく、区間内における点数が2未満となった場合には、図5のフローチャートのステップS116へと処理を移行する。
以上のように、本実施形態のカーブ曲率推定装置では、カーブ区間抽出手段12が抽出対象とするカーブの曲率レベル(カーブの大きさ)毎にカーブ区間の抽出を行うようにしており、カーブ区間の抽出は、区間内におけるリンク長平均値Lm、リンク長最大値Lmax又はリンク長最小値Lmin、リンク角平均値θmが所定の条件を満たしているかどうかによって行っている。そして、このカーブ区間を抽出する条件は、抽出対象とするカーブの曲率レベルに応じて設定している。
下記の表1は、抽出対象とするカーブの曲率レベル毎に設定されるカーブ区間抽出条件の一例をまとめたものである。
Figure 0004506261
以上のカーブ区間抽出に用いられる閾値のうち、リンク長に関する閾値(Lsmall、Lmiddle、Lsmall_max、Lmiddle_max、large_min)については、地図情報格納手段1に格納された地図情報に含まれる点列データのプロットのされ方の傾向より定められる。なお、これらリンク長に関する閾値は、カーブ抽出対象区間の道路種別に応じて変更するようにしてもよい。すなわち、例えば高速道路の場合には点列データの間隔が長めにプロットされる傾向にあるので、リンク長平均値Lmに対する閾値をLsmall=30m、Lmiddle=40mといったように、一般道よりも大きめに変更してインターチェンジやジャンクションにおけるカーブ区間を抽出し易くしてもよい。また、これに併せて、リンク長最大値Lmaxに対する閾値(Lsmall_max、Lmiddle_max、)やリンク長最小値Lminに対する閾値(Llarge_min)も変更するようにしてもよい。
さらに、リンク長に関する閾値は、カーブ抽出対象区間内における点列を構成する点の数に応じて変更するようにしてもよい。例えば、小Rカーブ区間を抽出する場合に、図13に示すように少ない点で構成される点列ではリンク長が短かくなる傾向にあるので、点列を構成する点の数に応じて、リンク長に関する閾値(Lsmall、Lsmall_max)を以下のように変更するようにしてもよい。また、これに併せてリンク角に関する閾値も変更するようにしてもよい。
点列を構成する点の数=3 → Lsmall=20m、Lsmall_max=20m
点列を構成する点の数=2 → Lsmall=15m、Lsmall_max=20m
また、カーブ区間抽出に用いられる閾値のうち、リンク角に関する閾値(θsmall、θmiddle、θlarge)については、リンク長に関する閾値と、抽出対象とするカーブの曲率レベルとにより定められる。例えば、小Rカーブ区間を抽出する場合、リンク長平均値Lmに対する閾値Lsmall(例えば20m)を弧の長さ、小Rカーブ区間の最大曲率半径(100m)を半径とする扇形の中心角を求めると11.5deg.となるので、点列データのプロットばらつきを考慮して、リンク角平均値θmに対する閾値θsmallは、例えば10deg.と定められる。また、同様にして、中Rカーブ区間を抽出する場合のリンク角平均値θmに対する閾値θmiddleは例えば5deg.、大Rカーブ区間を抽出する場合のリンク角平均値θmに対する閾値θlargeは例えば4.5deg.と定められる。
以上説明したように、本実施形態のカーブ曲率推定装置では、カーブ区間抽出手段12が、自車の走行経路における所定区間をカーブ抽出対象区間として設定し、このカーブ抽出対象区間内で、リンク長の平均値と、リンク長の最大値又は最小値と、リンク角の平均値とが所定の条件を満たしている区間をカーブ区間として抽出するようにしているので、点列データのばらつきが大きくなるような道路形状であってもカーブ区間の抽出を高精度に行うことができる。そして、このようにして抽出したカーブ区間内の点列データを用いて、曲率演算手段13がこのカーブ区間の曲率を求めるようにしているので、処理の煩雑化を招くことなく車両走行経路に存在するカーブの曲率を高精度に推定することができ、ドライバに違和感を与えることのない適切な情報の提示や車両の挙動制御等を行うことが可能となる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態は、カーブ区間抽出手段12がカーブ抽出対象区間の終点Pendを設定する処理に特徴を有するものである。すなわち、上述した第1の実施形態では、カーブ抽出対象区間の始点Pstartから所定距離Lまでの間にリンク角の符号が直前の点におけるリンク角の符号と異なる点がある場合に、その点をカーブ抽出対象区間の終点Pendに設定するようにしているが、本実施形態では、カーブ抽出対象区間の始点Pstartから所定距離Lまでの間の連続する3つの点(第1の点、第2の点、第3の点)で、第1の点におけるリンク角の符号が第2の点におけるリンク角の符号と異なり、且つ、第2の点におけるリンク角の符号が第3の点におけるリンク角の符号と同じである場合に、第2の点をカーブ抽出対象区間の終点Pendに設定するようにしている。なお、本実施形態のカーブ曲率推定装置の基本的な構成や制御概要は、上述した第1の実施形態と同様であるので、ここでは第1の実施形態と同様の部分については重複した説明を省略し、本実施形態に特徴的な部分についてのみ説明する。
本実施形態では、例えば図14や図15に示すように、自車の走行経路を表す点列の中で、道路の中心線に対して位置がばらついている点がある場合にも対応して、カーブ抽出対象区間の設定を適切に行えるようにしている。すなわち、地図情報に含まれる点列データでは、例えば図14や図15中における点Pnのように、同一のカーブ区間の点列の中で1点だけカーブの内側へずれてプロットされている場合がある。このとき、点Pnにおけるリンク角θnの符号が、その前後の点Pn−1、Pn+1におけるリンク角θn−1、θn+1の符号と異なることを用いて、図11に示したS字カーブの旋回方向変化点Pcと区別し、この場合は点Pnをカーブ抽出対象区間の終点Pendに設定しないようにする。
ここで、本実施形態のカーブ曲率推定装置に特徴的な部分の処理の概要について、図16のフローチャートを参照しながら説明する。なお、この処理は、図6のフローチャートにおけるステップS213での処理に変わるものとして実行される。
カーブ抽出対象区間の終点候補Pend’を点Pnとすると、先ず、ステップS611において、この点Pnにおけるリンク角θnの符号が、点Pnの1つ手前の点Pn−1におけるリンク角θn−1の符号と異なっているかどうかを判定する。そして、リンク角θnの符号とθn−1の符号とが異なっている場合には、次のステップS612において、この点Pnにおけるリンク角θnの符号が、点Pnの1つ後ろの点Pn+1におけるリンク角θn+1の符号と異なっているかどうかを判定する。
ステップS611でYesと判定され、ステップS612でNoと判定された場合には、点Pnは図11に示したようなS字カーブの旋回方向変化点と判断できるので、ステップS614に進む。一方、ステップS611及びステップS612で共にYesと判定された場合には、点PnはS字カーブの旋回方向変化点ではなく、同一のカーブ区間の点列の中で道路の中心線に対して位置がばらついている点であると判断できるので、次のステップS613に進む。
ステップS613では、点Pnが図15に示すようにカーブ出口の点であるか否かを判定するために、点Pnと点Pn+1の間の間隔であるリンク長Lnが所定値未満となっているか、例えば、リンク長Lnがカーブ区間抽出で用いるリンク長最大値Lmaxに対する閾値(Lsmall_max、Lmiddle_max、)未満となっているかどうかを判定する。その結果、リンク長Lnが所定値未満であれば、点PnはS字カーブの旋回方向変化点ではなく、またカーブ出口の点でもないと判断できるので、この点Pnをカーブ抽出対象区間の終点Pendとして設定することなく、次の処理(図6のフローチャートにおけるステップS214)へと移行する。一方、リンク長Lnが所定値以上であれば、点Pnはカーブ出口の点であると判断できるので、ステップS614に進む。
ステップS614では、点Pnをカーブ抽出対象区間の終点Pendとして設定する。以上の処理により、本実施形態では、点列データのプロットのばらつきによる影響を排除しながら、S字カーブの旋回方向変化点やカーブ出口の点を終点Pendとするカーブ抽出対象区間を設定することができ、カーブ区間の抽出をより高精度に行うことができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。本実施形態は、カーブ区間抽出手段12で抽出したカーブ区間を修正するカーブ区間修正手段を備えている点に特徴を有するものである。なお、本実施形態のカーブ曲率推定装置の基本的な構成や制御概要は、上述した第1及び第2の実施形態と同様であるので、ここでは第1及び第2の実施形態と同様の部分については重複した説明を省略し、本実施形態に特徴的な部分についてのみ説明する。
本実施形態では、図17に示すように、つづら折りの山岳路等でカーブ間の直線距離が短い場合に、この直線部分をカーブ区間の一部として抽出しまう場合があることを想定し、このような場合に、カーブ区間抽出手段12が抽出したカーブ区間をカーブ区間修正手段で修正し、直線部分を含まない適切なカーブ区間を抽出できるようにしている。
具体的には、例えば図17に示す例では、点P1から点Pn−1までの区間が1つのカーブ区間であるが、点Pn−1と次の点Pnとの間のリンク長Ln−1がカーブ区間抽出条件のリンク長最大値Lmaxに対する閾値(Lsmall_max、Lmiddle_max、)未満となっている場合には、カーブ区間抽出手段12では点P1から点Pnまでの区間をカーブ区間として抽出してしまうことになる。そこで、本実施形態では、カーブ区間修正手段が、カーブ区間抽出手段12で抽出されたカーブ区間のうち、始点(P1)から終点(Pn)の1つ手前の点(Pn−1)までのリンク長平均値を求め、このリンク長平均値に対して、カーブ区間終端のリンク長(Ln−1)が所定以上長い場合には、カーブ区間抽出手段12で抽出されたカーブ区間の終点(Pn)を自車位置に対して1つ手前の点(Pn−1)に修正するようにしている。これにより、図17に示した例においても、点P1から点Pn−1までの区間をカーブ区間として正確に抽出できるようになる。
ここで、本実施形態のカーブ曲率推定装置に特徴的なカーブ区間修正手段による処理の概要について、図18のフローチャートを参照しながら説明する。なお、この処理は、図5のフローチャートにおけるステップS117での処理の前処理として実行される。
カーブ区間抽出手段12によって点P1から点Pnまでの区間がカーブ区間として抽出されたとすると、カーブ区間修正手段は、先ず、ステップS711において、抽出されたカーブ区間の始点P1から終点Pnの1つ手前の点Pn−1までのリンク長平均値Lm(n−1)を演算によって求める。そして、ステップS712において、ステップS711で求めたリンク長平均値Lm(n−1)に対して、カーブ区間終端のリンク長Ln−1が下記式(2)の条件を満たすかどうかを判定する。なお、下記式(2)におけるKは定数であり、その値は例えば1.5のように1以上の値とする。
K×Lm(n−1)<Ln−1 ・・・(2)
また、このステップS712での判定には、上記式(2)に代えて、下記式(3)の条件を用いるようにしてもよい。なお、下記式(3)におけるCは一定値であり、例えば10mとする。
Lm(n−1)+C<Ln−1 ・・・(3)
ステップS712での判定の結果、カーブ区間終端のリンク長Ln−1が以上の条件を満たしていると判定された場合には、次に、ステップS713において、カーブ区間抽出手段12によって抽出されたカーブ区間の終点Pnを自車位置に対して1つ手前の点Pn−1に修正する。一方、カーブ区間終端のリンク長Ln−1が条件を満たしていない場合には、カーブ区間の修正を行うことなく処理が終了する。以上の処理により、本実施形態では、カーブ間の直線距離が短いような道路状況においても、カーブ区間の抽出を高精度に行うことができる。
車載ナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。 車載ナビゲーション装置の一機能として実現されるカーブ曲率推定装置の構成を示す機能ブロック図である。 カーブ区間を抽出する処理の概要を説明する図であり、プレビューされた点列データの一例を示す模式図である。 カーブ区間を抽出する処理の概要を説明する図であり、プレビューされた点列データの他の例を示す模式図である。 本発明を適用したカーブ曲率推定装置の全体の制御の流れを示すフローチャートである。 カーブ抽出対象区間の終点を定める処理の流れを示すフローチャートである。 曲率レベルの小さい小Rカーブ区間を抽出する処理の流れを示すフローチャートである。 曲率レベルが中程度の中Rカーブ区間を抽出する処理の流れを示すフローチャートである。 曲率レベルの大きい大Rカーブ区間を抽出する処理の流れを示すフローチャートである。 長いカーブに対してカーブ区間の抽出を行う場合の処理を説明する図であり、プレビューされた点列データの更に他の例を示す模式図である。 S字カーブの場合のカーブ区間抽出処理を説明する図であり、プレビューされた点列データの更に他の例を示す模式図である。 交差点を含む道路に対してカーブ区間の抽出を行う場合の処理を説明する図であり、プレビューされた点列データの更に他の例を示す模式図である。 カーブ抽出対象区間の点列が少ない点で構成されている場合のカーブ区間抽出処理を説明する図であり、プレビューされた点列データの更に他の例を示す模式図である。 自車の走行経路を表す点列の中である点の位置が道路の中心線に対して位置がばらついている場合のカーブ区間抽出処理を説明する図であり、プレビューされた点列データの更に他の例を示す模式図である。 自車の走行経路を表す点列の中で、カーブ出口となる点の位置が道路の中心線に対して位置がばらついている場合のカーブ区間抽出処理を説明する図であり、プレビューされた点列データの更に他の例を示す模式図である。 第2の実施形態に特徴的なカーブ抽出対象区間の終点を設定する処理の流れを示すフローチャートである。 カーブ間の直線距離が短い場合に抽出されたカーブ区間を修正する処理を説明する図であり、プレビューされた点列データの更に他の例を示す模式図である。 第3の実施形態に特徴的なカーブ区間修正処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1 地図情報格納手段
5 道路情報取得手段
11 道路情報プレビュー手段
12 カーブ区間抽出手段
13 曲率演算手段

Claims (10)

  1. 地図情報の道路形状を表す点列データを用いて、車両走行経路に存在するカーブの曲率を推定するカーブ曲率推定装置であって、
    車両走行経路における所定区間を処理対象区間とし、この処理対象区間内で、連続する2つの点の間の間隔であるリンク長の平均値と、前記リンク長の最大値又は最小値と、隣接する2つのリンクのなす角であるリンク角の平均値とが、所定の条件を満たしている区間をカーブ区間として抽出するカーブ区間抽出手段と、
    前記カーブ区間抽出手段で抽出したカーブ区間内の点列データを用いて、当該カーブ区間の曲率を求める曲率演算手段とを備えることを特徴とするカーブ曲率推定装置。
  2. 前記カーブ区間抽出手段は、抽出対象とするカーブの大きさに応じて、前記所定の条件を設定することを特徴とする請求項1に記載のカーブ曲率推定装置。
  3. 前記カーブ区間抽出手段は、抽出対象とするカーブの大きさと、前記処理対象区間の道路種別とに応じて、前記所定の条件を設定することを特徴とする請求項2に記載のカーブ曲率推定装置。
  4. 前記カーブ区間抽出手段は、抽出対象とするカーブの大きさと、前記処理対象区間内における点列を構成する点の数とに応じて、前記所定の条件を設定することを特徴とする請求項2に記載のカーブ曲率推定装置。
  5. 前記カーブ区間抽出手段は、車両前方の任意の点を始点とし、この始点から車両走行経路に沿って所定距離以内にある点を終点とし、これら始点と終点との間の区間を前記処理対象区間として設定することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のカーブ曲率推定装置。
  6. 前記カーブ区間抽出手段は、抽出対象とするカーブの大きさに応じて、前記所定距離を設定することを特徴とする請求項5に記載のカーブ曲率推定装置。
  7. 前記カーブ区間抽出手段は、前記始点から車両走行経路に沿って所定距離離れた点までの間に、分岐数が所定値以上の点が存在する場合には、この点を前記処理対象区間の終点として設定することを特徴とする請求項5又は6に記載のカーブ曲率推定装置。
  8. 前記カーブ区間抽出手段は、前記始点から車両走行経路に沿って所定距離離れた点までの間に、リンク角の符号が直前の点におけるリンク角の符号と異なる点が存在する場合には、この点を前記処理対象区間の終点として設定することを特徴とする請求項5又は6に記載のカーブ曲率推定装置。
  9. 前記カーブ区間抽出手段は、前記始点から車両走行経路に沿って所定距離離れた点までの間に存在する第1乃至第3の連続する3つの点で、第1の点におけるリンク角の符号が第2の点におけるリンク角の符号と異なり、第2の点におけるリンク角の符号と第3の点におけるリンク角の符号とが同じ場合に、前記第2の点を前記処理対象区間の終点として設定することを特徴とする請求項8に記載のカーブ曲率推定装置。
  10. 前記カーブ区間抽出手段で抽出したカーブ区間内において、当該カーブ区間の始点から終点の1つ手前の点までの区間のリンク長の平均値に対して、終点の1つ手前の点から終点までのリンク長が所定値以上長い場合に、当該カーブ区間の終点を1つ手間の点に修正するカーブ区間修正手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載のカーブ曲率推定装置。
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