JP4504949B2 - サーボモータ利用のワーク押圧装置 - Google Patents

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Description

本発明は、サーボモータを利用するワーク押圧装置に関するものである。より詳しくは、ナット部材が螺合されてなる駆動ネジ軸をサーボモータによって回転制御することを基本として、サイズや材質の異なるワークに対し、ワークに無理を掛けることなく所要の押圧力を付与でき、然も作業能率の向上をも期し得るサーボモータ利用のワーク押圧装置に関するものである。
工作機械例えばフライス盤で、テーブルに固定したワークに対して所要の加工を施すに際し、該ワークをテーブルに押圧状態で固定するワーク押圧装置の一例として、特開2003−62729号公報が開示するワーク押圧装置が提案されている。
該ワーク押圧装置aは図25に示すように、上下方向で伸縮し得る油圧シリンダb1としての押圧手段bを用いるものであり、該油圧シリンダb1は、テーブルcを跨ぐようにテーブルベース上で立設された門形フレームの上部をなす横架フレームfに固定されていた。そして、該油圧シリンダb1のロッドgが前記横架フレームfの下面側で下方向に突出できるように構成され、該ロッドgの下端部に設けられた押圧具hで、ワークjをテーブルcに押圧状態に固定するように構成されていた。
しかしながら、油圧シリンダb1を用いる押圧手段bによるときには次のような問題点があった。即ち、ワークjをテーブルcに押圧状態に固定するに際しては、前記油圧シリンダb1のロッドhを該ワークjに向けて下方向に突出させるのであるが、該ロッドhの下端の押圧具kがワークjを押圧する際、該押圧具kがワークjに衝撃的に当たることになる。そのため、衝撃力でワークを破損したり、油圧シリンダb1の支持部分を衝撃力で損傷する恐れがあった。
このような衝撃力がワークや油圧シリンダの支持部分に加わらないようにするためには、油圧シリンダのロッドの下降速度を小さく設定せざるを得ないが、このようにすると、ワークをテーブルに固定するための作業時間が掛かり過ぎてフライス盤の加工能率が低下する問題が生ずることになった。なお、ワークをテーブルに固定する際、ロッドの下端がワークに当たる直前までは該ロッドを早送りすると共に当たる直前で下降速度を落とすようにリミットスイッチ制御を行うことは可能であったが、テーブルに載置するワークの高さは一定していないために、高さの異なるワーク毎にリミットスイッチの配置状態を変更する面倒な調整作業が必要となって、作業能率が悪いという問題を招来した。又、ワークのサイズや材質に応じてワークを低圧で押圧したり、中圧で押圧したり、高圧で押圧することが求められるが、このような押圧力の選択を可能とするためには、圧力スイッチ等の各種の油圧機器を必要とするばかりか、油圧制御が難しい問題もあった。更には、使用する油が配管接続部分等から漏れて周辺を汚す作業環境汚損の問題も発生させた。
特開2003−62729号公報(4頁、図1−3)
本発明は前記従来の問題点に鑑みて開発されたものであり、サイズや材質の異なるワークに対してワークに無理を掛けることなく所要の押圧力を付与できると共に、作業能率の向上を達成でき、しかも、従来の油圧方式に比して全体を簡素に構成できると共に、油による作業環境汚損の問題を生じさせることもないサーボモータ利用のワーク押圧装置の提供を課題とすものである。
前記課題を解決するため本発明は以下の手段を採用する。
即ち、本発明に係るサーボモータ利用のワーク押圧装置(以下ワーク押圧装置という)は、サーボモータによって正逆回転せしめられる駆動ネジ軸にナット部材が螺合されており、該駆動ネジ軸が正逆回転することによって該ナット部材が回り止めされて前後進できると共に、該ナット部材には、前端でワークを押圧するワーク押圧部に付設されたバネ部材を前記駆動ネジ軸の長さ方向での前進移動に伴って圧縮させる圧縮押部が設けられ、前記バネ部材はセット状態で圧縮されて設けられている。前記ワーク押圧部は、円筒状を呈し且つ前記バネ部材を収容させる収容筒部を有し、該収容筒部には上下方向に長い規制孔が設けられ、該規制孔には、前記ナット部材にネジ止めされた圧縮押部に螺合されている規制ネジの係合頭部が、該規制孔の中で、前記ワーク押圧部がワークに当接するまでは前記規制孔の上端に弾性的に圧接され、ワークに当接後においては下方に移動可能に嵌合されており、且つ、前記圧縮押部には押圧鍔部が設けられ、該押圧鍔部の下面と前記収容筒部の上端面との間には、前記ワーク押圧部がワークに当接するまでは所要の間隙が設けられ、且つ、前記規制ネジの係合頭部が該規制孔の中で下方移動する範囲において該ワーク押圧部と該ワークとが当接可能に構成されている。そして、該ワーク押圧部の前端がワークに当接した状態で前記駆動ネジ軸が回転することによって、前記圧縮押部が前記バネ部材を圧縮させて、前記圧縮押部の押圧鍔部と前記ワーク押圧部の収容筒部とが当接されるように構成され、又、前記サーボモータは、前記ワーク押圧部がワークに当接した後、前記圧縮押部が前記ワーク押圧部を、互いに接触して直接的に押圧するまでの間において、第1の設定トルク値に達するまで、前記駆動ネジ軸を回転させ続けるように位置制御されると共に、その後は、位置制御状態からトルク制御状態に切り換わり、前記ワーク押圧部が前記ワークを所要押圧力で押圧するように設定された、前記第1の設定トルク値よりも大なる第2の設定トルク値に達するまで前記駆動ネジ軸を回転させ続けるようにトルク制御されることを特徴とするものである。
又本発明に係るワーク押圧装置の他の態様は、サーボモータによって正逆回転せしめられる駆動ネジ軸にナット部材が螺合されており、該駆動ネジ軸が正逆回転することによって該ナット部材が回り止めされて前後進できると共に、該ナット部材には、前端でワークを押圧するワーク押圧部に付設されたバネ部材を前記駆動ネジ軸の長さ方向での前進移動に伴って圧縮させる圧縮押部が設けられ、前記バネ部材はセット状態で圧縮されて設けられている。前記ワーク押圧部は、円筒状を呈し且つ前記バネ部材を収容させる収容筒部を有し、該収容筒部には上下方向に長い規制孔が設けられ、該規制孔には前記ナット部材にネジ止めされた圧縮押部に螺合されている規制ネジの係合頭部が、該規制孔の中で、前記ワーク押圧部がワークに当接するまでは前記規制孔の上端に弾性的に圧接され、ワークに当接後においては下方に移動可能に嵌合されており、且つ、前記圧縮押部には押圧鍔部が設けられ、該押圧鍔部の下面と前記収容筒部の上端面との間には、前記ワーク押圧部がワークに当接するまでは所要の間隙が設けられ、且つ、前記規制ネジの係合頭部が該規制孔の中で下方移動する範囲において該ワーク押圧部と該ワークとが当接可能に構成されている。そして、該ワーク押圧部の前端がワークに当接した状態で前記駆動ネジ軸が回転することによって前記圧縮押部が前記バネ部材を圧縮させて前記圧縮押部の押圧鍔部と前記ワーク押圧部の収容筒部とが当接されるように構成され、前記駆動ネジ軸は、少なくとも、前記圧縮押部が前記ワーク押圧部を押圧する状態となるまで回転でき、又、前記サーボモータは、前記ワーク押圧部がワークに当接した後、前記圧縮押部が前記ワーク押圧部を、互いに接触して直接的に押圧するまでの間において、第1の設定トルク値に達するまで、前記駆動ネジ軸を回転させ続けるように位置制御されると共に、その後は、位置制御状態からトルク制御状態に切り換わり、前記ワーク押圧部が前記ワークを所要押圧力で押圧するように設定された、前記第1の設定トルク値よりも大なる第2の設定トルク値に達するまで前記駆動ネジ軸を回転させ続けるようにトルク制御されることを特徴とするものである。
本発明は以下の如き優れた効果を奏する。
(1) 本発明に係るワーク押圧装置はサーボモータを用いて構成されているため、油圧制御によってワークを押圧する従来のワーク押圧装置に比し、ワークの材質や大きさに適合した所要の押圧力の設定が容易である。
(2) 前記サーボモータは、前記ワーク押圧部がワークに当接した後、第1の設定トルク値に達するまで、前記駆動ネジ軸を回転させ続けるように位置制御されると共に、その後は、位置制御状態からトルク制御状態に切り換わり、前記ワーク押圧部が前記ワークを所要押圧力で押圧するように設定された、前記第1の設定トルク値よりも大なる第2の設定トルク値に達するまで前記駆動ネジ軸を回転させ続けるようにトルク制御されるため、ワーク押圧部がワークに当接した際の衝撃は、前記バネ部材が圧縮されることによって緩衝される。
かかることから、ワークの押圧面の位置(ワークの押圧面の高さ等)によらず、位置制御が行われる間においてはワーク押圧部を早送りすることが可能である。従って本発明に係るワーク押圧装置によるときは、ワーク加工能率の向上を図ることができる。
図1〜4において本発明に係るワーク押圧装置1は、工作機械、例えば両頭フライス盤2に付設のテーブル3上に載置されたワーク5を該テーブル3に押圧状態に固定するために応用されており、サーボモータ6によって正逆回転せしめられる駆動ネジ軸7にナット部材9が螺合されており、該駆動ネジ軸7が正逆回転することによって該ナット部材9が回り止めされて前後進(本実施例においては上下動)できるようになされている。そして該ナット部材9には、前端(本実施例においては下端)10(図1〜2)でワーク5を押圧するワーク押圧部11に付設されたバネ部材12を前記駆動ネジ軸7の長さ方向での前進移動(本実施例においては下降)に伴って圧縮させる圧縮押部13が設けられている。又、該ワーク押圧部11の下端10がワーク5の上面14に当接した状態で前記駆動ネジ軸7が回転することによって前記圧縮押部13が前記バネ部材12を圧縮させ、該圧縮押部13が最大に下降した状態まで前記駆動ネジ軸7が回転することによって該圧縮押部13が前記ワーク押圧部11を押圧する如くなされている。
そして前記サーボモータ6は、図示しない制御部により、前記ワーク押圧部11の下端10がワーク5に当接した後、第1の設定トルク値に達するまで、前記駆動ネジ軸7を回転させ続けるように位置制御されると共に、その後は、前記ワーク押圧部11が前記ワーク5を所要押圧力(ワーク5をテーブル3に固定できる押圧力)で押圧するように設定された、前記第1の設定トルク値よりも大なる第2の設定トルク値に達するまで前記駆動ネジ軸7を回転させ続けるようにトルク制御されるようになされている。
本実施例において前記両頭フライス盤2は、ワークの複数の面に所要の加工を施すことができるように前記テーブル3がその軸線回りに回転可能となされている。そこで、該テーブル3の回転軸線と前記ワーク押圧部11の軸線とが一致しない場合であっても、該不一致を補正して、ワーク5をテーブル3の回転に伴って正しく円滑に回転させることができるように、該ワーク押圧部11には芯ずれ補正機構部15が設けられている。
前記ワーク5は、図1に示す第1の位置決め当接部材16と第2の位置決め当接部材17とを具えるワーク位置決め装置18によって、図5に示すようにテーブル3上で所要に位置決めされて後、図2、図5に示すように、前記ワーク押圧装置1によって該テーブル3に所要の押圧力で押圧状態に固定される。
このようにしてワーク5がテーブル3に固定された状態で、該テーブル3は、図5に矢印で示す方向に前進する。これにより図6に示すように、該ワーク5が左右のフライス19,19間に所要に配置され、該左右のフライス19,19によって左右の被加工面20,21にフライス加工が施されるようになされている。そしてフライス加工が完了した後、前記テーブル3が図7に示すように当初の状態に戻り、その後、前後の被加工面22,23を加工するために、テーブル3は、図7に矢印で示すように90度回転せしめられる。この回転の円滑化の為に、該回転時のワーク押圧力は、ワークの固定を不安定化させない範囲で低圧に、例えば800kgfに設定される。
前記ワーク押圧装置1の構成をより具体的に説明すれば、図1、図3〜4、図8に示すように、前記駆動ネジ軸7はボールネジ25として構成されると共に前記ナット部材9はボールネジナット26として構成されている。該ボールネジ25は、その上側の部分27が、前記テーブル3の上方に位置する支持部29に固定された例えば角筒状を呈するカバー部30内に収容されると共に、その下側の部分31が、前記ワーク押圧部11の円筒状を呈する収容筒部32内に収容されており、該ボールネジ25の上端側の部分33は、前記カバー部30の上端側の部分35に内蔵された複数段のアンギュラボールベアリング36に支持され、軸線回りに回転可能である。そして図1、図3に示すように、該ボールネジ25の上端37にはプーリ39が固定され、該プーリ39と、前記サーボモータ6の回転軸40に装着されたプーリ41とにベルト42が巻装されており、該サーボモータ6の正逆回転によって前記ボールネジ25が正逆回転するようになされている。
前記ワーク押圧部11には図3に示すように、上端開放で有底の前記収容筒部32の底部43の下側に位置させて、下端に押圧具45が設けられた前記芯ずれ補正機構部15が設けられている。該押圧具45の下端が前記ワーク押圧部11の下端10である。
前記収容筒部32は図3〜4、図8に示すように、その上端部分の対向側に、上下方向に長い規制孔46,46が設けられている。該規制孔46,46の上下長さは例えば38mm程度に設定されると共に、その上下端47,49は円弧面に形成されている。そして該収容筒部32内には、その軸線に沿って前記ボールネジ25が収容されており、該ボールネジ25の下端50が、図3に示すように、前記底部43の上面51から稍浮き上がっている。そして該収容筒部32内には、中心孔部52が設けられた円錐状の皿バネ53の多数枚が上下を逆にしながら順次積重されることによって前記バネ部材12が設けられており、その中心部分に連通状態に設けられた上下方向の連通孔55に前記ボールネジ25が挿通せしめられている。
前記圧縮押部13は、図3〜4、図8に示すように、前記収容筒部32の上端側の部分に内接状態に挿入される押圧筒部56の上端外周に押圧鍔部57が周設されてなり、その軸線に沿って、前記ボールネジ25を挿通させる挿通孔59が設けられている。そして、該押圧筒部56の外周面の対向側には、前記規制孔46,46と位置合わせしてネジ孔60,60が設けられている。
かかる構成を有する圧縮押部13は、前記押圧鍔部57が前記ボールネジナット26の下端で周設された固定鍔部61にボルト62で固定されることによって、該ボールネジナット26に一体的に設けられている。従って、前記ボールネジ25の正逆回転に伴い該ボールネジナット26が上下動でき、これに伴い前記圧縮押部13がナット部材9と一体となって上下動できる。そして該圧縮押部13は、その押圧筒部56が前記収容筒部32の上端側の部分63に挿入され且つその下端65で前記バネ部材12を下方向に若干圧縮した状態とされる。
そしてこの状態で、図3〜4に示すように、前記規制孔46を挿通した規制ネジ(規制軸の一種)66のネジ軸部67が前記押圧筒部56の外周面の対向側に設けられた前記ネジ孔60,60に螺合されており、前記バネ部材12の付勢作用によって、該規制ネジ66,66の係合頭部69の周面部70が、図4に示すように、前記規制孔46,46の円弧状の上端47,47に弾性的に圧接された状態にある。本実施例においては、該バネ部材12のセット状態で、該バネ部材12が全体として1.70mm圧縮された状態としている。
このように周面部70と円弧状の上端47とが当接した状態で、前記収容筒部32の上端面72と前記押圧鍔部57の下面73との間に10mm程度の間隙Gが設けられるようになされている。そして前記ボールネジ25の正回転によって前記ボールネジナット26が下降するに伴い(例えば、1回転で10mm程度下降するようになされている)、前記圧縮押部13の押圧筒部56が、前記バネ部材12を下方向に更に圧縮させ、前記収容筒部32の上端面72と前記押圧鍔部57の下面73とが当接した状態で、図9に示すように、前記係合頭部69が前記規制孔46,46の下端49から稍浮き上がった状態となり得る。
そして、前記バネ部材12が全体として8.50mm弾性圧縮された状態(前記セット状態から更に6.8mm弾性圧縮された状態)におけるトルク値(第1の設定トルク値)を検知するまでは、前記位置制御が行なわれる。本実施例においては、毎分2000mm〜4000mm、例えば毎分2000mmで、前記ボールネジナット26を下方向に早送りで移動させ、該第1の設定トルク値に達した後は、前記サーボモータ6を前記位置制御状態からトルク制御状態に切り換える。
前記芯ずれ補正機構部15は、図10に拡大して示すように、前記収容筒部32の下端で下方に延長するように設けられた保持筒部75を具えている。該保持筒部75は、下端開放で且つ円形の内部空間76の上面が押圧部分77とされた円筒状をなす外筒部78と、該外筒部78内に挿入される内筒部79とを具えている。
該内筒部79は、下端が開放し且つ頂板部80の中央部に、段付き円柱状を呈する支持軸部81の小径の軸部82を挿通させることができ且つ前記ボールネジ25の軸線と共通の軸線を有した挿通孔83が設けられてなる円筒状部84を有し、前記頂板部80の上面には、該円筒状部84の軸線と同心に下の円錐面85が設けられており、又前記軸部82の上部には、前記下の円錐面85と面接触し得る上の円錐面87を具えたナット状の当接部材89が螺合されており、該上下の円錐面87,85が当接した状態で、前記支持軸部81の軸線と前記下の円錐面85の軸線とが合致し得るように構成されている。
又前記支持軸部81の下部には、前記円筒状部84の内部の下端側に挿入状態となる環状受部90が設けられ、該環状受部90の上面と前記頂板部80の下面との間に円環状の空間部91が形成されている。そして該円環状の空間部91には、上から順に、前記頂板部80の下面側に設けられる第1の支持板92と、その下方において、外周面93が前記円筒状部84の円形の内周面95に当接した状態で上下方向でスライド可能に設けられた円環状をなす第2の支持板96と、前記環状受部90の上面に設けられる円環状をなす第3の支持板97とを具える。該第1、第2の支持板92,96間にはバネ片99が介装されると共に、前記第2、第3の支持板96,97間にはスラストボールベアリング100が前記軸部82を取り囲むように介装され、該スラストボールベアリング100を構成するボール101が前記第2、第3の支持板96,97を点接触状態で転動する如くなされている。そして、該ボール101の転動に伴って、該スラストボールベアリング100のリテーナ102が前記第2、第3の支持板96,97間を前記支持軸部81の半径方向で移動可能となされている。
そして前記支持軸部81の下端には、前記駆動ネジ軸7と同芯に角柱状の前記押圧具45が下方向に突設されている。
又前記押圧具45が、前記ワーク5を押圧しない自由状態から、前記バネ片99の圧縮を伴って相対的に稍上昇した、ワーク回転上昇位置においては、図11に示すように、前記軸部82の上端106が前記押圧部77と非接触で、且つ上下の円錐面87,85が離れた状態となる。又、前記押圧具45が、前記バネ片99を更に圧縮させて相対的に上昇した、ワーク押圧上昇位置においては、図12に示すように、前記軸部82の上端106が前記押圧部分77で押圧される如くなされている。
然して、かかる構成の芯ずれ補正機構部15を具えるワーク押圧装置1によるときは、上下方向の軸線回りに回転せしめられる前記テーブル3上に位置決めセットされたワーク5を押圧するワーク押圧部11の下端部分、即ち、前記角柱状の押圧具45が、前記円筒状部84(図10)の軸線と平行する軸線を保ったまま、前記テーブル3の軸線を中心として旋回可能であり、且つ、該円筒状部84に対する前記押圧具45の上下位置を、前記ワーク回転上昇位置とワーク押圧上昇位置の2段階に設定できる。そして、該ワーク回転上昇位置においては、図11に示すように、該押圧具45の上端側をなす軸部82が前記スラストボールベアリング100のみによって支持される。従って、テーブル3の回転の軸線L1と押圧具45の回転の軸線L2とが芯ずれしている場合であっても、その芯ずれが補正され、該押圧具45がテーブル3の回転に追随して旋回できるのであり、しかもその旋回は、前記スラストボールベアリング100の点接触状態での支持作用によって軽く行なわれることとなる。
そして前記サーボモータ6は、前記制御部により、前記ワーク押圧部11の下端10が、前記テーブル3に載置されたワーク5の上面14に当接した後、第1の設定トルク値に達するまで、前記ボールネジナット26を下降させるように前記ボールネジ25を回転させ続ける如く位置制御される。このように位置制御されている間、前記押圧具45は例えば毎分2000mmの速度で早送り状態で下降せしめられる。又、このように位置制御されている間、前記規制ネジ66は、前記規制孔46の長さ方向に沿って下降する。
そしてかかる位置制御の後は、該サーボモータ6は前記制御部により、ボールネジ25の回転速度を極端に落とすように回転制御され、前記押圧具45が前記ワーク5に所要押圧力(ワーク固定の為の所要押圧力)を作用させるように、前記第1の設定トルク値よりも大なる第2の設定トルク値に達するまで前記ボールネジ25を回転させ続けるようにトルク制御される。
本実施例においては、該押圧力が、第2の設定トルク値の大小によって、1200kgfの低圧の押圧力と、2000kgfの中圧の押圧力と、2800kgfの高圧の押圧力の3種類を、ワークの材質や大きさに応じ、切削力を考慮して選択できるようになされている。
なお前記ボールネジナット26の回り止めは、図1に示すような、上下方向に延長する案内レール107と該案内レール107に案内されて上下動するするスライダ109とからなるリニアガイド装置110を用いて行なわれている。なお本実施例においては、図1に示すように、該リニアガイド装置110の側方の上下に位置させてリミットスイッチ111,112を設けているが、これは、サーボモータの暴走を防止する安全装置であって、ワーク押圧部11の最上昇位置と最下降位置を規制するものである。
前記ワーク押圧装置1の構成および動作は上記の通りであるが、その動作を、前記低圧の押圧力を選択した場合について前記位置制御状態の動作と前記トルク制御状態の動作に分けてより詳しく説明する。
先ず前記制御部に、前記第1の設定トルク値を第1のトルクリミット値として与えると共に、前記第2の設定トルク値を第2のトルクリミット値として与える。又、前記第1の設定トルク値よりも小さいトルク値を第3のトルクリミット値として与える。
前記ワーク押圧部11の下端10がワーク5の上面14に当接するまでは、ワーク押圧部11が、前記係合頭部69が前記規制孔46の上端47に当接したままの状態で下降する。この状態においては前記バネ部材12は前記セット状態のままである。
そして、前記押圧具45の下端10が前記ワーク5の上面14に当接した図13に示す状態から前記ボールネジ25が更に正回転することにより、前記圧縮押部13の下端(前記押圧筒部56の下端面)65が前記バネ部材12を徐々に弾性圧縮させていく。該下端10がワーク5の上面14に当接した際の衝撃は、前記バネ部材12が圧縮することによって緩衝される。該押圧具45の下端10がワークの上面14に当接して後、前記バネ部材12を圧縮させながら位置制御状態が継続され、この間は、前記圧縮押部13の早送りが行なわれる。
この圧縮に伴い、前記係合頭部69が図14に示すように前記規制孔46内で下降し、前記押圧鍔部57の下面73と前記収容筒部32の上端面72との間の前記間隙Gが、該下降した分だけ小さくなる。そして前記下面73と前記上端面72とが当接するまでの間で、前記圧縮押部13の下端65がバネ部材12を更に圧縮させて1142kgfの押圧力が作用した状態(本実施例においては、バネ部材12が全体として8.5mm圧縮された状態)になると、トルク検知指令部の信号によって位置制御状態からトルク制御状態に切り換わる。これによりサーボモータ6は、前記第2のトルクリミット値に達するまでトルク制御され、前記押圧具45が、図14に示すように、テーブル3上のワーク5を低圧の押圧力(1200kgf)で押圧し該ワーク5をテーブル3に固定することになる。
この状態で、ワーク5が固定されてなるテーブル3は、図5に矢印で示す方向に前進し、これにより該ワーク5は、図6に示すように左右のフライス19,19間に所要に配置され、該左右のフライス19,19によって左右の被加工面20,21にフライス加工が施される。フライス加工が完了した後、前記テーブル3は当初の状態に戻り、その後、前後の被加工面22,23を加工するために、テーブル3が、図7に矢印で示すように90度回転せしめられ、図15に示す回転した状態が得られる。この回転の円滑化の為に、該回転時のワーク押圧力は、ワークの固定を不安定化させない範囲で、前記ワーク固定の押圧力よりも小さく設定するのがよい。例えば800kgfの押圧力に設定する。その為、このテーブルの回転時に前記第3のトルクリミット値による制御を行なうのである。即ち図16、図11に示すように、前記サーボモータ6を逆回転させて前記押圧具45を若干上昇させる。サーボモータ6のトルクが前記第3のトルクリミット値に達するとトルクリミット信号によりサーボモータ6は停止し、前記800kgfのワーク押圧力が得られることとなる。
このワーク回転上昇位置で、前記テーブル3が前記のように90度回転せしめられる。その後、サーボモータ6のトルクが前記第2のトルクリミット値に達するまで該サーボモータ6を正回転させる。これによりワーク5は、図14に示すと同様に、該90度回転した状態で、低圧の押圧力で押圧されテーブルに固定される。
その後、テーブル3が前進することによってワーク5が左右のフライス19,19間に所要に配置され、該左右のフライス19,19によって前後の被加工面22,23にフライス加工が施される。
次に、前記ワーク押圧装置1の押圧作用を、中圧の押圧力(2000kgf)を選択した場合について説明すれば、先ず前記第2の設定トルク値を中圧の押圧力を付与できる値に変更し、これを第2のトルクリミット値として前記制御部に与える。図17、図12、図9に示すように、前記バネ部材12が更に圧縮せしめられて前記押圧鍔部57の下面73と収容筒部32の上端面72とが当接した後は、前記圧縮押部13が前記収容筒部32を下方向に押圧することとなる。この状態で前記ボールネジ25が更に正回転されることにより、サーボモータ6のトルク値が該変更された第2のトルクリミット値に達すると、トルクリミット信号により前記サーボモータ6が停止し、2000kgfの中圧の押圧力がワークに作用することになる。
更に、前記ワーク押圧装置1が高圧の押圧力(2800kgf)を選択した場合について説明すれば、先ず前記第2の設定トルク値を高圧の押圧力を付与できる値に変更し、これを第2のトルクリミット値として前記制御部に与える。前記ボールネジ25が更に正回転されることにより、サーボモータのトルク値が該変更された第2のトルクリミット値に達すると、トルクリミット信号により前記サーボモータ6が停止し、2800kgfの高圧の押圧力が作用することになる。
前記押圧状態は、前記ボールネジナット26の上下移動範囲においてワークの高さが異なる場合であっても、前記位置制御と前記トルク制御が所要に行われて達成される。
前記のようにしてフライス加工が完了した後、次のワークの加工に移るのであるが、その際、前記サーボモータ6を逆回転させることにより前記ボールネジナット26を上昇させ、これによってワーク押圧部11を上昇させる。そしてこれにより、図10に示すような、上の円錐面87の軸線が前記円筒状部84の軸線と合致する中立状態に戻る。
図18〜19は,本発明に係るワーク押圧装置1の他の実施例を示すものであり、バネ部材12の付設の構成と、該バネ部材12を圧縮させる圧縮押部13の構成と、該圧縮押部13がワーク押圧部11を押圧する構成が異なっている。
即ちワーク押圧部11は、例えば円板状を呈する基部119の上端中央部で例えば円柱状を呈する軸部120を立設してなる。そして、前記と同様構成の皿バネ53の多数枚が、その中心孔部52に該軸部120を挿通させた状態で上下を逆にしながら積重されることによって前記バネ部材12が構成されている。又、該軸部120の上端部分には、上下方向に長い規制孔46が設けられている。
そして前記圧縮押部13は、下端開放の段付き円筒部121を具える。該段付き円筒部121は、下側の大径筒部122の上端に、稍小径の小径筒部123を上方に突設した構成を有しており、該大径筒部122の頂部125と小径筒部123には、前記軸部120を密接状態に挿通させ得る挿通孔126が設けられている。又、前記大径筒部122の上端には固定フランジ127が周設されると共に、前記小径筒部123の対向側には、規制ネジ軸(規制軸の一種)67を取り付けるための取付孔129,130が設けられており、一方の取付孔129は該規制ネジ軸67の係合頭部69を納める段付きの孔部とされると共に他方の取付孔130は該規制ネジ軸67のネジ軸部131を螺合させる雌ネジとされている。
又、サーボモータ6によって回転制御される駆動ネジ軸7が螺合するネジ孔132が設けられたナット部材9の下端部分には、前記小径筒部123を密接に挿入させる挿入孔部133が該ネジ孔132と同心に設けられている。
又該ナット部材9の下端には、前記固定フランジ127にボルト135で固定される固定フランジ136が周設されている。
前記圧縮押部13を前記ワーク押圧部11に取り付けるに際しては、前記バネ部材12の上端を前記大径筒部122の前記頂部125の下面で下方向に押圧して該バネ部材12を稍圧縮させた状態で、前記規制ネジ(規制軸の一種)66のネジ軸部131を、前記規制孔46に挿通させ且つ該ネジ軸部131を前記取付孔130に螺合して締め付けると、該規制ネジ67が前記小径筒部123に固定される。この固定状態で、該ネジ軸部131が前記規制孔46の上端138に弾性的に圧接状態となる。そしてこの状態で、図18に示すように、前記大径筒部122の下端139が前記基部119の上端140から例えば13mm程度浮き上がっている。
なお、本実施例においても実施例1におけると同様に、前記ワーク押圧部11は、前記基部119の下端側に、前記と同様構成の芯ずれ補正機構部15を具えているが、その具体的な構成及び作用は前記と同様であるために説明を省略する。
然して、前記駆動ネジ軸7をサーボモータ6によって正回転させると前記ナット部材9が回り止めされて下降する。それに伴い前記圧縮押部13が前記バネ部材12を徐々に弾性圧縮させ、最終的には、図20に示すように、前記大径筒部122の下端139が前記基部119の上端140に当接状態となり得る。このとき前記規制ネジ66は前記規制孔46の下端49から若干浮き上がった状態にある。そして、前記サーボモータ6による位置制御及びトルク制御は前記と同様である。
本発明は、前記実施例で示したものに限定されるものでは決してなく、「特許請求の範囲」の記載内で種々の設計変更が可能であることはいうまでもない。その一例を挙げれば次のようである。
(1) 前記トルク制御は、前記圧縮押部13によるバネ部材12の圧縮の程度によらず、又、該圧縮押部13が前記ワーク押圧部11を押圧した状態にあるかどうかに関わらず行われるものであり、前記実施例においては、前記圧縮押部13が該ワーク押圧部11を押圧する前に前記低圧の押圧状態が得られるように構成されている。
(2) 本発明のワーク押圧装置は、前記実施例で示したように、前記駆動ネジ軸7の回転によって前記圧縮押部13が前記ワーク押圧部11を押圧するように構成されることの他、駆動ネジ軸7が最大に回転したときにも前記圧縮押部13が前記ワーク押圧部11を押圧しないように構成されることもある。
(3) 実施例1及び実施例2において、前記バネ部材12は、前記のように皿バネ53を積重することによって構成されることの他、例えば図21や図22に示すようにコイルバネ141等を用いて構成することもできる。
(4) 前記駆動ネジ軸7と前記ナット部材9は、前記のようにボールネジ25とボールネジナット26を以って構成するのが好ましいが、通常のネジ軸とナットとの組み合わせで構成されてもよい。
(5) ナット部材9の前後進は、前記した上下方向の他、横方向等の前後進であることもある。
(6) 本発明に係るワーク押圧装置を構成するワーク押圧部11が前記芯ずれ補正機構部15を具える場合、図23に示すように、下端の押圧具45の下端部分に、平坦な押圧面103を有する球形状押圧片105を球面接触状態で可動に設けるのが好ましい。
(7) 本発明に係るワーク押圧装置は、図24に示すように、実施例1に示したような芯ずれ補正機構部15を具えないものとして構成されることもある。
本発明に係るワーク押圧装置をその使用状態で示す斜視図である。 ワーク押圧装置によってワークを押圧した状態を示す斜視図である。 ワーク押圧装置を説明する断面図である。 その部分拡大図である。 ワーク位置決め装置によって位置決めされたワークをワーク押圧装置によってテーブルに固定した状態を示す平面図である。 ワークの左右の被加工面にフライス加工を施している状態を示す平面図である。 前後の被加工面を加工するためにテーブルを90度回転した状態を示す平面図である。 ワーク押圧装置を説明する分解斜視図である。 ワーク押圧装置によるワーク押圧状態を示す部分断面図である。 芯ずれ補正機構部の構成を説明する断面図である。 芯ずれ補正機構部のワーク回転上昇位置を示す断面図である。 芯ずれ補正機構部のワーク押圧上昇位置を示す断面図である。 ワーク押圧部の下端がワークの上面に当接した瞬間の状態を示す一部断面正面図である。 テーブル上のワークを低圧の押圧力で押圧した状態を示す一部断面正面図である。 ワーク押圧部がワークを軽く押圧した状態で該ワークを90度回転させた状態を示す斜視図である。 ワーク回転上昇位置を示す一部断面正面図である。 テーブル上のワークを中圧の押圧力で押圧した状態を示す一部断面正面図である。 ワーク押圧装置の他の実施例を示す一部断面正面図である。 その分解斜視図である。 そのワーク押圧装置によってワークを押圧した状態を示す部分断面図である。 バネ部材としてコイルバネを用いた場合のワーク押圧装置の一例を示す一部断面正面図である。 バネ部材としてコイルバネを用いたワーク押圧装置の他の態様を示す一部断面正面図である。 平坦な押圧面を有する球形状押圧片を具えるワーク押圧部を示す一部断面正面図である。 芯ずれ補正機構部を具えないワーク押圧装置を示す一部断面正面図である。 油圧シリンダを用いた従来のワーク押圧装置を説明する正面図である。
符号の説明
1 ワーク押圧装置
3 テーブル
5 ワーク
6 サーボモータ
7 駆動ネジ軸
9 ナット部材
11 押圧部
12 バネ部材
13 圧縮押部
15 芯ずれ補正機構部
18 ワーク位置決め装置
19 フライス
25 ボールネジ
26 ボールネジナット
32 収容筒部
45 押圧具
46 規制孔
53 皿バネ
56 押圧筒部
57 押圧鍔部
61 固定鍔部
66 規制ネジ

Claims (2)

  1. サーボモータによって正逆回転せしめられる駆動ネジ軸にナット部材が螺合されており、該駆動ネジ軸が正逆回転することによって該ナット部材が回り止めされて前後進できると共に、
    該ナット部材には、前端でワークを押圧するワーク押圧部に付設されたバネ部材を前記駆動ネジ軸の長さ方向での前進移動に伴って圧縮させる圧縮押部が設けられ、前記バネ部材はセット状態で圧縮されて設けられており、
    前記ワーク押圧部は、円筒状を呈し且つ前記バネ部材を収容させる収容筒部を有し、該収容筒部には上下方向に長い規制孔が設けられ、該規制孔には、前記ナット部材にネジ止めされた圧縮押部に螺合されている規制ネジの係合頭部が、該規制孔の中で、前記ワーク押圧部がワークに当接するまでは前記規制孔の上端に弾性的に圧接され、ワークに当接後においては下方に移動可能に嵌合されており、
    且つ、前記圧縮押部には押圧鍔部が設けられ、該押圧鍔部の下面と前記収容筒部の上端面との間には、前記ワーク押圧部がワークに当接するまでは所要の間隙が設けられ、且つ、前記規制ネジの係合頭部が該規制孔の中で下方移動する範囲において該ワーク押圧部と該ワークとが当接可能に構成されており、
    該ワーク押圧部の前端がワークに当接した状態で前記駆動ネジ軸が回転することによって、前記圧縮押部が前記バネ部材を圧縮させて、前記圧縮押部の押圧鍔部と前記ワーク押圧部の収容筒部とが当接されるように構成され、
    又、前記サーボモータは、前記ワーク押圧部がワークに当接した後、前記圧縮押部が前記ワーク押圧部を、互いに接触して直接的に押圧するまでの間において、第1の設定トルク値に達するまで、前記駆動ネジ軸を回転させ続けるように位置制御されると共に、その後は、位置制御状態からトルク制御状態に切り換わり、前記ワーク押圧部が前記ワークを所要押圧力で押圧するように設定された、前記第1の設定トルク値よりも大なる第2の設定トルク値に達するまで前記駆動ネジ軸を回転させ続けるようにトルク制御されることを特徴とするサーボモータ利用のワーク押圧装置。
  2. サーボモータによって正逆回転せしめられる駆動ネジ軸にナット部材が螺合されており、該駆動ネジ軸が正逆回転することによって該ナット部材が回り止めされて前後進できると共に、
    該ナット部材には、前端でワークを押圧するワーク押圧部に付設されたバネ部材を前記駆動ネジ軸の長さ方向での前進移動に伴って圧縮させる圧縮押部が設けられ、前記バネ部材はセット状態で圧縮されて設けられており、
    前記ワーク押圧部は、円筒状を呈し且つ前記バネ部材を収容させる収容筒部を有し、該収容筒部には上下方向に長い規制孔が設けられ、該規制孔には前記ナット部材にネジ止めされた圧縮押部に螺合されている規制ネジの係合頭部が、該規制孔の中で、前記ワーク押圧部がワークに当接するまでは前記規制孔の上端に弾性的に圧接され、ワークに当接後においては下方に移動可能に嵌合されており、
    且つ、前記圧縮押部には押圧鍔部が設けられ、該押圧鍔部の下面と前記収容筒部の上端面との間には、前記ワーク押圧部がワークに当接するまでは所要の間隙が設けられ、且つ、前記規制ネジの係合頭部が該規制孔の中で下方移動する範囲において該ワーク押圧部と該ワークとが当接可能に構成されており、
    該ワーク押圧部の前端がワークに当接した状態で前記駆動ネジ軸が回転することによって前記圧縮押部が前記バネ部材を圧縮させて前記圧縮押部の押圧鍔部と前記ワーク押圧部の収容筒部とが当接されるように構成され、前記駆動ネジ軸は、少なくとも、前記圧縮押部が前記ワーク押圧部を押圧する状態となるまで回転でき、
    又、前記サーボモータは、前記ワーク押圧部がワークに当接した後、前記圧縮押部が前記ワーク押圧部を、互いに接触して直接的に押圧するまでの間において、第1の設定トルク値に達するまで、前記駆動ネジ軸を回転させ続けるように位置制御されると共に、その後は、位置制御状態からトルク制御状態に切り換わり、前記ワーク押圧部が前記ワークを所要押圧力で押圧するように設定された、前記第1の設定トルク値よりも大なる第2の設定トルク値に達するまで前記駆動ネジ軸を回転させ続けるようにトルク制御されることを特徴とするサーボモータ利用のワーク押圧装置。
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