JP4501621B2 - 液体噴射装置及び液体噴射装置の駆動方法 - Google Patents

液体噴射装置及び液体噴射装置の駆動方法 Download PDF

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Description

本発明は、液体噴射装置及び液体噴射装置の駆動方法に関する。
従来、液体をターゲットに噴射させる液体噴射装置として、インク滴を記録紙に噴射させて画像等を印刷するインクジェット式プリンタがある。インクジェット式プリンタ(以下、単に「プリンタ」という)は、主走査方向に沿って往復移動するキャリッジに搭載された記録ヘッドと、記録紙を副走査方向に搬送する記録紙搬送機構とを有している。前記キャリッジにはインクタンクからのインクが供給され前記記録ヘッドに設けられたノズルから噴出される。
この種のプリンタにおいては、前記記録ヘッドのノズルの目詰まりや塵埃の付着を排除したり、ノズルでのインクの蒸発乾燥を防止したりすることで、同記録ヘッドの良好なインク噴出特性を維持させるためのメンテナンスユニットが設けられている。
メンテナンスユニットは、記録ヘッドのノズル形成面を封止し埃塵の付着やインクの蒸発乾燥を防止するキャッピング装置と、同ノズルに付着したインクや埃塵等を吸引して排除するための吸引ポンプと、ノズル形成面に摺接し同ノズルに付着したインクや埃塵等を払拭するワイピング装置とを備えている。そして、非記録時にキャリッジが主走査方向に移動してメンテナンスユニットに対向する所定の位置(ホームポジション)に配置されると、キャッピング装置が上方に移動して記録ヘッドのノズル形成面に当接するとともに吸引ポンプが駆動して同ノズルに付着したインクや埃塵等を吸引して排除する。
また、再度、記録動作を行う場合は、前記キャッピング装置が下方に移動し、同キャッピング装置が記録ヘッドのノズル形成面から離間する。そして、ワイピング装置が駆動し同ワイピング装置のワイパが副走査方向に回動してキャリッジ通過位置に配置される。そして、前記キャリッジが走査方向に移動することで前記ワイパがノズル形成面に摺接し同ノズルに付着したインクを払拭する。
図12は、従来のメンテナンスユニットのワイピング装置80の駆動を説明するための図である。記録時においては、図12(a)に示すように、ワイパ支持部材81が記録ヘッドのノズル形成面位置Hより下方に位置し待避位置にある。ワイピング時においては、図12(b)に示すように、ワイピング装置80のワイパ支持部材81が回転軸Rを中心に図中右回りに回動して、図12(c)に示すように、ワイパ支持部材81に支持されたワイパWの上端縁が破線で示された記録ヘッドのノズル形成面位置Hより上方位置に配置される。このとき、前記キャリッジが走査方向(紙面を貫く方向)に移動することで前記ワイパWがノズル形成面を摺接し同ノズルに付着したインクや埃塵等を払拭するようになっている。
また、前記ワイパWがノズル形成面に摺接した後、ワイパ支持部材81が回転軸Rを中心に図中左回りに回動し、ワイパ支持体81に支持されたワイパWが記録ヘッドのノズル形成面から離間して待避状態になる。このとき、前記ワイパ支持部材81がクリーニング部材CLのガイド部Gに沿って案内される。そして、前記ワイパWがクリーニング部材CLに摺動していくことによって同ワイパWに付着したインクや埃塵等がクリーニング部材CLにて払拭されるようになっている(特許文献1)。
特開2004−66755号公報
上記のように構成されたプリンタにおいて、近年、前記ノズル形成面のノズル数を増設する(記録ヘッドを多ノズル化する)ことで1走査にて記録する量を多くして記録速度を高めるようにしたプリンタがある。この場合、記録ヘッドの多ノズル化に伴ってキャリッジが大型化する。そして、記録ヘッドの多ノズル化に伴って前記ワイパも大型化する。この結果、ワイパの大型化に伴い前記ワイパの回動半径が大きくなり前記ワイパとキャリッジとが衝突してしまう場合がある。従って、前記ワイパとキャリッジとの衝突を回避するためのスペースを設けると、メンテナンスユニットが大型化してしまう問題が生じる。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであって、ワイパが大型化してもそのメンテナンスユニットが占めるスペースが大きくなるのを抑制することが可能な液体噴射装置を提供することにある。
本発明の液体噴射装置は、待機位置から払拭位置に案内され、液体噴射ヘッドの移動に伴って前記液体噴射ヘッドのノズル形成面を払拭するワイパを備えた液体噴射装置において、前記ワイパを、上動させて前記待機位置から前記払拭位置に案内し、下動させて前記払拭位置から前記待機位置に案内するワイパ昇降手段と、前記待機位置にある前記ワイパを、作用状態と払拭不可能な非作用状態に回動させるワイパ回動手段とを備えた。
これによれば、ワイパが待機位置にあるとき、ワイパ回動手段によって前記ワイパを非作用状態から作用状態に回動させるようにし、その後、前記ワイパ昇降手段にて作用状態の前記ワイパを前記待機位置から払拭位置に案内するようにした。このことから、ワイパが大型化しても、同ワイパが前記液体噴射ヘッドに衝突するのを回避することができる。この結果、ワイパが大型化するのに伴って液体噴射装置の容積が大型化するのを抑制することができる。
この液体噴射装置において、前記ワイパ昇降手段は、前記ワイパとともに前記ノズル形成面に負圧を与え同ノズル形成面に付着した液体を吸引するために前記ノズル形成面を覆うキャップを昇降させる昇降手段であってもよい。
これによれば、前記ワイパ昇降手段によって前記ワイパの回動及び昇降とキャップの昇降とを駆動制御することができるので、前記ワイパの回動とキャップの昇降のための、例えば駆動モータを別々に設ける必要はない。従って、前記ワイパの回動及びキャップの昇降のための、例えば駆動モータを別々に設けた場合に比べて液体噴射装置を小型化することができる。
この液体噴射装置において、前記ワイパ昇降手段は、前記ノズル形成面の高さ位置に応じて前記キャップの昇降位置を変更できるようにしてもよい。
これによれば、例えば、ターゲットの膜厚に応じてノズル形成面の高さ位置が変更した場合、それに応じてキャップの昇降位置を変更させることで、前記キャップを液体噴射ヘッドに確実に封止させることができる。
この液体噴射装置において、前記ワイパの回転軌道上には、同ワイパを払拭するワイパクリーナ部材が配置されていてもよい。
これによれば、前記ワイパが回転するとき同ワイパに付着した液体や塵埃などを払拭することができる。
この液体噴射装置において、前記ワイパ昇降手段は、前記ノズル形成面の高さ位置に応
じて前記ワイパの前記払拭位置の高さ位置を変更してもよい。
これによれば、例えば、ターゲットの膜厚に応じてノズル形成面の高さ位置が変更した場合、それに応じてワイパの払拭位置の高さ位置を変更させることで、ワイパを液体噴射ヘッドに確実に当接させることができる。
この液体噴射装置において、前記ワイパ昇降手段は、前記ワイパが前記液体噴射ヘッドの移動に伴って前記ノズル形成面を払拭して前記ノズル形成面から離間する際に、前記ワイパを前記ノズル形成面と当接する前記払拭位置から前記待機位置に下動させてもよい。
これによれば、ワイパ昇降手段により、ワイパが液体噴射ヘッドの移動に伴ってノズル形成面を払拭し、ノズル形成面から離間する際に、ワイパがノズル形成面と当接する払拭位置から待機位置に下動する。このため、ノズル形成面との当接によるワイパの撓みを、ワイパを徐々に下動させることにより緩やかに解消することができる。このため、ワイパが液体噴射ヘッドの移動に伴ってノズル形成面から離間し、ワイパの撓みが急激に解消されたときのように、周囲に液体が飛散するのを防止することができる。
この液体噴射装置において、前記ワイパ昇降手段は、前記キャップを昇降させるカム機構と、前記ワイパの前記作用状態と前記非作用状態との回動を制御する歯車とを備えていてもよい。
これによれば、前記ワイパ昇降手段の回転を制御することで前記キャップの昇降、及び前記ワイパの回動を制御することができる。
本発明の液体噴射装置の駆動方法は、待機位置から払拭位置に案内され、液体噴射ヘッドの移動に伴って前記液体噴射ヘッドのノズル形成面を払拭するワイパを備えた液体噴射装置の駆動方法において、前記ワイパを、上動させて前記待機位置から前記払拭位置に案内し、下動させて前記払拭位置から前記待機位置に案内するワイパ昇降手段と、前記待機位置にある前記ワイパを、作用状態と払拭不可能な非作用状態とに回動させるワイパ回動手段を設け、前記ワイパが前記待機位置にあるとき、前記ワイパ回動手段にて前記ワイパを前記非作用状態から前記作用状態に回動させた後、前記ワイパ昇降手段にて前記ワイパを前記待機位置から前記払拭位置に案内するようにした。
これによれば、ワイパが待機位置にあるとき、ワイパ回動手段によって前記ワイパを作用状態と非作用状態とに回動させるようにし、その後、前記ワイパ昇降手段にて作用状態の前記ワイパを前記待機位置から払拭位置に案内するようにした。このことから、ワイパが大型化しても、同ワイパが前記液体噴射ヘッドに衝突するのを回避することができる。この結果、ワイパが大型化するのに伴って液体噴射装置の容積が大型化になるのを抑制することができる。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した液体噴射装置としてのインクジェット式プリンタの一実施形態を図1〜図11に従って説明する。
図1は、インクジェット式プリンタ(以下、単に「プリンタ」という。)の全体斜視図である。プリンタ1は、紙送りモータ2を備えた紙送り機構を有している。この紙送りモータ2は、図示しない駆動ローラを駆動して、副走査方向(y方向)に記録紙Pを搬送する。
また、プリンタ1はフレーム3を備えている。このフレーム3には、主走査方向(x方向)に延びるプラテン4が架設されている。プラテン4は、記録紙Pを支持する支持台で
ある。プラテン4の上面には前記紙送りモータ2の駆動により搬送された記録紙Pが導かれて支持される。プラテン4の下方には、使用したインク(廃インク)を貯留する廃液タンク5が備えられている。
また、フレーム3には、駆動プーリ6及び従動プーリ7が設けられている。駆動プーリ6には正逆回転可能なキャリッジモータ8が接続されている。駆動プーリ6及び従動プーリ7にはタイミングベルト9が掛け装されており、該タイミングベルト9にはキャリッジ10が連結されている。さらに、フレーム3には、前記プラテン4と平行に延設されたガイド部材11が架設されている。このガイド部材11は、キャリッジ10を摺動可能に支持している。従って、キャリッジ10は駆動プーリ6の駆動によりガイド部材11に支持されながら、正及び負の主走査方向(+x方向及び−x方向)に往復移動可能となっている。
一方、キャリッジ10は、インクカートリッジ12を着脱可能に搭載している。インクカートリッジ12は、複数に区画された収容室を有しており、各収容室には液体としての各インクがそれぞれ収容されている。また、キャリッジ10は、その下面に液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド13を備えている。この記録ヘッド13はプラテン4と対向している。
記録ヘッド13は、その下面に開口した図示しない複数のノズルを備えたノズル形成面が形成されている。各ノズルには圧電素子(図示略)が配設されている。前記インクカートリッジ12からは記録ヘッド13にインクが供給される。そして、前記圧電素子の駆動に伴って前記ノズルの噴出口から所定量のインクがプラテン4に支持された前記記録紙Pに対して墳出される。
また、前記フレーム3には、その一側部であって非印刷領域(ホームポジション)にメンテナンスユニット15が備えられている。メンテナンスユニット15は、記録ヘッド13の良好なインク墳出特性を維持するためのメンテナンスを施すものである。
図2は、メンテナンスユニット15の全体斜視図である。図3は、メンテナンスユニット15の一部分解斜視図である。メンテナンスユニット15は、取り付けケースCKを介して前記フレーム3に取り付けられている。メンテナンスユニット15は、駆動モータ16(図3参照)、キャップとしてのキャッピング装置17、吸引ポンプ18、ワイピング装置19及びキャリッジロック装置20を備えている。
駆動モータ16は、図3に示すように、取り付けケースCK内であって吸引ポンプ18とキャリッジロック装置20(図2参照)との間に配設されている。駆動モータ16は、正逆回転可能なモータである。また、本実施形態の駆動モータ16はステッピングモータである。即ち、駆動モータ16は図示しない制御装置に電気的に接続され、同制御装置から供給される制御信号によって駆動モータ16の回転軸Roが正回転方向(CW回転方向)又は逆回転方向(CCW回転方向)に制御される。また、駆動モータ16は前記制御信号によって回転軸Roの回転位置が制御される。尚、本明細書においては、駆動モータ16を負の主走査方向(−x方向)に見て前記回転軸Roの回転方向が時計回り方向である場合を正回転方向(CW回転方向)とし、反時計回り方向である場合を逆回転方向(CCW回転方向)とする。
前記回転軸Roは、吸引ポンプ18側及びキャリッジロック装置20側の両方(+x方向と−x方向の両方)に突出している。駆動モータ16は、その吸引ポンプ18側の回転軸Roの先端に第1の駆動ギヤKG1を備えている。
駆動モータ16と吸引ポンプ18との間には第1、第2及び第3の歯車G1,G2,G3が設けられている。第1の歯車G1はその大歯車部G1aが前記第1の駆動ギヤKG1と噛合するように前記取り付けケースCKの所定の位置に回転可能に軸支されている。第2の歯車G2は、吸引ポンプ18の回転軸Rpに回転可能に軸支されるとともに前記第1の歯車G1の小歯車部G1bに噛合されている。また、吸引ポンプ18の回転軸Rpには、図示しない遅延部材が回転可能に軸支されている。この遅延部材は、第2の歯車G2と、回転軸Rpが形成された取り付けケースCKの壁部との間に配設され、第2の歯車G2の回転を所定のタイミングだけ遅らせて回転軸Rpに伝達する。即ち、第2の歯車G2が所定回数回転した際に、回転軸Rpが回転して、吸引ポンプ18が駆動開始するようになっている。
第3の歯車G3は、欠歯を有した第1及び第2の欠歯歯車G31,G32と欠歯を有しない2つの伝達用歯車G33,G34とが互いにその回転軸R1を共通とするように前記取り付けケースCKの所定の位置に回転可能に軸支されている。第1の伝達用歯車G33、及び、第1及び第2の欠歯歯車G31,G32が前記第2の歯車G2に噛合するように、駆動モータ16側からG34→G32→G31→G33の順に重ね合わされることで構成されている。
第1の伝達用歯車G33は、第1の欠歯歯車G31に対して自由に回転可能に重ね合わされて回転可能に回転軸R1に軸支されている。第1の欠歯歯車G31と第2の欠歯歯車G32とは、その互いの欠歯部がほぼ同じ位置になるように重ね合わされ、互いにほぼ同期して回転するように回転可能に回転軸R1に軸支されている。第2の欠歯歯車G32は前記第2の伝達用歯車G34に同期して回転するように重ね合わされて回転可能に回転軸R1に軸支されている。また、第1の伝達用歯車G33と、取り付けケースCKの壁部との間に介在する図示しない付勢バネにより、第1及び第2の伝達用歯車G33,34と、第1及び第2の欠歯歯車G31,G32とは互いに圧接されている。
従って、第1及び第2の欠歯歯車G31,G32の欠歯部が前記第2の歯車G2に向かい合っているとき、駆動モータ16の回転力は前記第1及び第2の歯車G1,G2を介して第1の伝達用歯車G33にのみ伝達され、第1及び第2の欠歯歯車G31,G32には伝達されない。つまり、前記したように、第1の伝達用歯車G33は第1の欠歯歯車G31に対して自由に回転可能に重ね合わされているので、前記第1の伝達用歯車G33のみが駆動モータ16の回転に応じて回転し、第2の伝達用歯車G34は回転しない。従って、第1及び第2の欠歯歯車G31,G32の欠歯部が前記第2の歯車G2に向かい合っている場合、駆動モータ16の回転に応じて吸引ポンプ18のみが駆動制御される。この状態から駆動モータ16が反対方向に回転すると、第1の伝達用歯車G33と第1及び第2の欠歯歯車G31,G32との圧接により、第1の伝達用歯車G33の回転力が、第1及び第2の欠歯歯車G31,G32に伝達されて回転を開始する。
一方、第1及び第2の欠歯歯車G31,G32の歯が前記第2の歯車G2の歯と噛合している場合、第1の伝達用歯車G33、及び、第1及び第2の欠歯歯車G31,G32のそれぞれは前記第2の歯車G2に同期して回転する。この場合、第2の欠歯歯車G32によって第2の伝達用歯車G34にも駆動モータ16の回転力が伝達され同駆動モータ16と同期して正又は逆回転制御される。このことから、吸引ポンプ18の回転軸Rpは駆動モータ16が駆動している期間は所定のタイミングだけ遅れた後に回転するが、第2の伝達用歯車G34は、駆動モータ16の駆動に伴って正又は逆方向に所定の角度だけ回転する。
一方、駆動モータ16とキャリッジロック装置20との間には図示しない駆動制御機構が設けられ、前記駆動モータ16が駆動する所定のタイミングでキャリッジロック装置2
0に設けられたロック部材20a(図2参照)が上下方向(+z方向,−z方向)に往復移動するようになっている。
キャッピング装置17は、前記記録ヘッド13のノズル形成面に対向する位置に取り付けられている。図4はキャッピング装置17の斜視図である。キャッピング装置17は、前記取り付けケースCKに対して主走査方向(+x方向,−x方向)に摺動可能なスライド部材Sに支持されている。またスライド部材Sは前記取り付けケースCKに対して上下方向(+z方向,−z方向)に移動可能である。
スライド部材Sは、その上部が開口された有底略直方体形状を成すキャッピング装置支持部Saと、該キャッピング装置支持部Saの正の主走査方向(+x方向)側に接続した規制部Sbとから構成されている。
キャッピング装置支持部Saは、その底部Sc上に図示しないバネを介してキャッピング装置17を支持している。キャッピング装置17は、その上部に前記インクを吸収するための吸収部材25aと該吸収部材25aの外周縁に沿って形成された封止部材25bとを備えている。封止部材25bはゴムなどの弾性素材で構成されている。また、封止部材25bは前記記録ヘッド13のノズル形成面全面を覆うことが可能な大きさに形成されている。尚、本実施形態の吸収部材25aは、たとえば、顔料インクや所謂クリアインクといった特殊インクのインクの種類に応じて複数の領域に分割されている。
規制部Sbは、図4に示すようにスライド部材Sの端部に形成され、前記キャッピング装置支持部Sa側に設けられた第1当接面M1と、同キャッピング装置支持部Saに対向する側に設けられた第2当接面M2とを備えている。第1当接面M1と第2当接面M2と間には前記取り付けケースCKに接続された規制部材CKaが貫通して突出している。規制部材CKaは、スプリングSpを介してスライド部材Sに連結されている。スプリングSpは、スライド部材Sを前記取り付けケースCKに対して負の主走査方向(−x方向)に付勢している。
また、規制部Sbはその右端部に上方(+z方向)にストッパーStを突出形成している。前記ストッパーStは、その高さが前記キャリッジ10の側壁に当接するように形成されている。従って、前記キャリッジ10が正の主走査方向(+x方向)に移動しその側壁がストッパーStに当接するとスライド部材S全体が正の主走査方向(+x方向)に摺動する。そして、前記距離Loだけ摺動すると前記規制部材CKaが第1当接面M1に当接し、キャリッジ10とともにスライド部材Sの正の主走査方向(+x方向)への摺動が規制される。また、前記規制部材CKaが第1当接面M1に当接した状態からキャリッジ10が負の主走査方向(−x方向)に移動すると、前記スプリングSpの付勢によってスライド部材S全体が負の主走査方向(−x方向)に摺動する。そして、前記距離Loだけ摺動すると規制部Sbが第2当接面M2に当接しスライド部材Sの負の主走査方向(−x方向)への摺動が規制される。
また、前記ストッパーStと反対側に位置するスライド部材Sの側壁にはワイピング装置19が取り付けられている。ワイピング装置19は、弾性部材で構成されたワイパ19wと該ワイパ19wを支持するワイパ支持部19sとから構成されている。ワイパ19wは本実施形態においては長方形を成しており、その長手方向の長さaoが前記記録ヘッド13のノズル形成面を一掃して払拭することが可能な長さに形成されている。また、ワイパ19wは記録ヘッド13のノズル形成面に付着したインクを効果的に掻き取ることができるようにその上縁部が前記ストッパーSt側に向くように湾曲状を成している。
図5は、ワイピング装置19及び制御軸Qを説明するために+x方向から−x方向をみ
たときの斜視図である。ワイパ支持部19sは、その基端部に、ワイパ制御用ギヤ19Gが一体形成されている。ワイパ制御用ギヤ19Gは、前記スライド部材Sの側壁から負の主走査方向(−x方向)に突出した支持軸Sd(図3参照)に回動可能に軸支されている。また、ワイパ制御用ギヤ19Gは、歯が形成されている歯部19Gaと歯が形成されていない非形成部19Gbとから構成されている。また、ワイピング装置19は前記支持軸Sdを回転中心としてワイパ19wの長手方向が副走査方向(y方向)と並行となる位置(以下、これを「進出位置」といい、特許請求の範囲に記載された「作用状態」に相当する)と副走査方向(y方向)と垂直となる位置、即ちz方向と並行となる位置(以下、これを「退避位置」といい、特許請求の範囲に記載された「非作用状態」に相当する)との間の90°の範囲で回動制御されるようになっている。
また、図4に示すように、スライド部材Sにはワイパクリーナ部材としてのクリーナ部材26が係止手段28を介して固着されている。クリーナ部材26は、スライド部材S上であって前記ワイピング装置19の回動軌道上の所定の位置に配置される。そして、前記ワイピング装置19が進出位置または退避位置に回動するときに前記ワイパ19wがクリーナ本体27に摺接する。このことにより、ワイパ19wに付着したインクがクリーナ本体27によって払拭することができる。
さらに、前記スライド部材Sより下方の所定の位置には、図4及び図5に示すように、前記主走査方向(x方向)を軸方向とするキャップ移動手段、ワイパ回動手段、カム機構またはワイパ昇降手段としての制御軸Qが前記取り付けケースCKの所定の位置に回転可能に軸支されている。
制御軸Qは、図5に示すように、軸部32を備えており、この軸部32の端部32a,32bは取り付けケースCKに回転可能に軸支されている。軸部32の途中には歯車付カム33が一体に形成されている。歯車付カム33は、軸部32の端部32a側に形成された歯車部Qwと、その歯車部Qwに一体に形成された第1のカムQg1とを備えている。歯車部Qwは、図3に示すように、歯が形成されている歯部Qw1と歯が形成されていない非形成部Qw2とを備えている。歯車部Qwは、軸部32が回転した際に、ワイパ制御用ギヤ19Gの歯部19Gaと噛合して、ワイピング装置19を支持軸Sdを中心として所定の角度だけ回動させる。
第1のカムQg1は、略楕円形状に形成されており、その外周面は前記スライド部材Sに固設された2つの位置決め部Srのうち一方が摺動するカム面となっている。この位置決め部Srは、スライド部材Sを下方に付勢する図示しないバネにより、第1のカムQg1のカム面に押し付けられている。
このカム面は、図5に示すように、第1のカム面C1、第2のカム面C2及び第3のカム面C3から構成されている。第1のカム面C1は、軸部32からの距離がほぼ等しくなるように形成され、その距離は比較的小さく設定されている。また、第2のカム面C2は、第1のカム面C1に連続して形成され、第1のカム面C1から離間するにつれて軸部32からの距離が徐々に大きくなるように形成されている。さらに、第3のカム面C3は、第1のカム面C1に連続して形成されるとともに、第2のカム面C2の反対側に設けられている。そして、第3のカム面C3は、第1のカム面C1から離間するにつれて軸部32からの距離が徐々に大きくなるように形成されている。このため、第3のカム面C3は、その端部において軸部32からの距離(半径)が最大となっている。そして、その最大距離は、第2のカム面C2において軸部32からの距離(半径)が最大となる距離よりも大きくなるように形成されている。
また、第1のカムQg1は、歯車部Qwと反対側の面にカム溝Gを備えている。カム溝
Gは、第1のカムQg1の外周面の形状にほぼ沿うように形成されている。このカム溝Gには、スライド部材Sに設けられた2つのガイド軸Sqのうち一方が嵌挿されるようになっている。
軸部32の端部32bには、第2のカムQg2が取り外し可能に設けられている。第2のカムQg2は、第1のカムQg1と同じ形状に形成され軸部32に回転不能に軸支されている。スライド部材Sに設けられた他方の位置決め部Srは、前記したバネに付勢されながら第2のカムQg2の外周面を摺動する。そして、第2のカムQg2は、第1のカムQg1と同じ様にカム溝Gを備えている。カム溝Gには、スライド部材Sの下面に設けられたガイド軸Sqのうち他方が嵌挿される。
制御軸Qは、スライド部材Sの位置決め部Srが、前記したバネの付勢力により、常に第1及び第2のカムQg1,Qg2の外周面と当接した状態になるように取り付けケースCKに回転可能に軸支されている。
また、軸部32には、キャップ駆動歯車Qcが取り外し可能に嵌挿されており、第1のカムQg1及び第2のカムQg2との間に配置されている。キャップ駆動歯車Qcは、前記第3の歯車G3の第2の伝達用歯車G34と噛合することにより、駆動モータ16の回転力を制御軸Qに伝達する。
図6及び図7は、制御軸Qとワイピング装置19との関係を説明するための説明図である。図6及び図7は、制御軸Q及びワイピング装置19を正の主走査方向(+x方向)から負の主走査方向(−x方向)へ見た図である。
前記位置決め部Srが第1のカム面C1を当接しているとき(即ち、各第1のカムC1が上方(+z方向)に向いているとき)、ワイピング装置19が前記退避位置になるように予め位置決めされている。
そして、前記駆動モータ16の回転軸RoがCW回転の方向に回転すると、前記第1、第2及び第3の歯車G1,G2,G3を介してキャップ駆動歯車Qcに回転力が伝達され制御軸Qが反時計方向に回転する。そして、図6(a)に示すように、第1及び第2のカムQg1,Qg2は図中反時計方向に回転する。
すると、歯車部Qwの歯部Qw1がワイパ制御用ギヤ19Gの歯部19Gaと噛合し、ワイピング装置19が図中時計回りの方向に回転し進出位置に至る。また、このとき、スライド部材Sと一体形成された各位置決め部Srが第1のカム面C1を摺動する。前記第1のカム面C1は回転軸からの距離が短く、ほぼ等しくなるように形成されているため、スライド部材Sは押し上げられることなく、比較的低い位置に保たれる。このとき、前記キャッピング装置17は記録ヘッド13と当接不可能な高さ(非キャップ用位置)に配置される。
続いて、前記駆動モータ16の回転軸RoがCW回転の方向に回転して前記制御軸Qがさらに図中反時計方向に回転すると、位置決め部Srが第2のカム面C2を第1のカム面C1側と反対側に向かって摺動する。このとき、第2のカム面C2は軸部32からの距離が徐々に大きくなるように形成されているため、図6(b)に示すように、ワイピング装置19及びスライド部材Sは上方へ押し上げられる。そして、ワイパ19wの上縁部が鎖線Hで示した記録ヘッド13のノズル形成面より高い位置、即ち、ワイパ19wがノズル形成面を払拭可能な位置(これを以下、作用位置といい、特許請求の範囲に記載された「払拭位置」に相当する)に至る。また、この状態においては、前記キャッピング装置17は記録ヘッド13と当接不可能な高さであって、キャッピング装置17は記録ヘッド13
をキャップすることはない。即ち、第2のカム面C2はワイピング装置19をノズル形成面に当接しない位置と払拭位置との間で上下動させ、且つキャッピング装置17を記録ヘッド13のノズル形成面に当接しない位置に配置するカムプロフィールとなるように形成されている。その後、前記各ガイド軸Sqがカム溝Gの終端に形成された第1の当接面N1に当接するタイミングで前記第1及び第2の欠歯歯車G31,G32の欠歯部が第2の歯車G2に向かい合い駆動モータ16の回転力がキャップ駆動歯車Qcに伝達されなくなり、前記制御軸Qの回転が停止する。
この状態から前記駆動モータ16の回転軸RoがCCW回転の方向に回転すると、前記第1、第2及び第3の歯車G1,G2,G3を介してキャップ駆動歯車Qcに回転力が伝達され制御軸Qが図中時計方向に回転する。そして、図7(a)に示すように、第1及び第2のカムQg1,Qg2は図中時計方向に回転する。
すると、スライド部材Sと一体形成された各位置決め部Srが第1のカム面C1を摺動する。第1のカム面C1は、軸部32からの距離が第2及び第3のカム面C2,C3よりも小さくなるように形成されているため、スライド部材Sは押し下げられる。つまり、ワイピング装置19が前記進出位置を保持したままスライド部材Sは押し下げられる。このとき、ワイパ19wの上縁部は鎖線Hで示した記録ヘッド13のノズル形成面より低い位置(これを以下、非作用位置といい、特許請求の範囲に記載された「待機位置」に相当する)に至る。
さらに、前記駆動モータ16の回転軸RoがCCW回転の方向に回転すると、制御軸Qが図中時計方向に回転する。そして、第1及び第2のカムQg1,Qg2は図中時計方向に回転する。
すると、歯車部Qwの歯部Qw1が再びワイパ制御用ギヤ19Gの歯部19Gaと噛合し、ワイピング装置19が図中反時計回りの方向に回転し退避位置に至る。
さらに、制御軸Qが図中時計方向に回転すると、第1及び第2のカムQg1,Qg2は図中時計方向にさらに回転する。すると、位置決め部Srが第3のカム面C3を第2のカム面C2側と反対側に向かって摺動する。そして、前記各ガイド軸Sqがカム溝Gの終端に形成された第2の当接面N2に当接するタイミングで前記第3の歯車G3の第1及び第2の欠歯歯車G31,G32の欠歯部が第2の歯車G2に当接し回転が停止する。
このとき、第3のカム面C3は軸部32からの距離が徐々に大きくなるように形成されているため、図7(b)に示すように、スライド部材Sは上方へ押し上げられる。つまり、ワイピング装置19が前記退避位置を保持したままワイピング装置19及びスライド部材Sは上方へ押し上げられる(図示略)。このとき、スライド部材Sはその前記キャッピング装置17が記録ヘッド13と当接可能な高さ(これを以下、キャップ用位置という)に配置される。この結果、キャッピング装置17は、ホームポジションに移動した記録ヘッド13のノズル形成面に密着可能となる。
このように、スライド部材Sが下方へ押し下げられ非作用位置にいるとき、ワイピング装置19が進出位置及び退避位置に回動する。また、ワイピング装置19が進出位置に至った状態でスライド部材Sが上方へ押し上げられて非作用位置から作用位置に配置される。さらに、ワイピング装置19が進出位置に至った状態でスライド部材Sが下方へ押し下げられて作用位置から非作用位置に配置される。そして、それからワイピング装置19が進出位置から退避位置に回動する。
また、前記ワイピング装置19が前記退避位置を保持したままスライド部材Sが上方へ押し上げられるとき(図7(b)に対応)、前記スライド部材Sが上方向(+z方向)に
移動する移動距離は、前記駆動モータ16の回転位置の制御によって制御可能である。つまり、前記記録紙Pの膜厚によってキャリッジ10の上下方向(+z方向,−z方向)の位置が制御可能であるプリンタ1の場合においては、そのキャリッジ10の上下方向の位置に応じてスライド部材Sの上方向(+z方向)へ移動する移動距離を制御することができる。即ち、前記制御装置が所定の検出手段によって前記記録紙Pの膜厚を検出し、その検出した膜厚に基づいて記録ヘッド13のノズル形成面とキャッピング装置17との最適な距離を算出する。そして、その算出された最適な距離に関する情報を有する制御信号を前記駆動モータ16に出力する。前記駆動モータ16は本実施形態においてはステッピングモータであるので、制御信号のパルス数によって同駆動モータ16の回転軸Roの回転位置を制御することができる。このようにすることで、キャッピング装置17が記録ヘッド13のノズル形成面を最適な状態で封止することができる。
同様に、スライド部材Sの移動距離が制御されることで、ワイパ19wと記録ヘッド13のノズル形成面との間隔を最適にすることができる。即ち、厚い記録紙Pを印刷する場合に、図示しないプラテンギャップ調節機構により記録ヘッド13のノズル形成面が比較的高い位置に配置されているとき、制御軸Qの回転角度を変更することで、ワイパ19wの作用位置の高さ位置を比較的高くすることができる。このため、ワイパ19wはノズル形成面を払拭することができる。
吸引ポンプ18は、図2に示すように、チューブポンプであって可撓性のチューブUを備えている。このチューブUは、前記キャッピング装置17に連結されている。また、前記キャッピング装置17は大気開閉バルブVBに図示しない管を介して接続されている。
吸引ポンプ18は、駆動モータ16の回転軸Roが逆回転方向(CCW回転方向)のとき吸引動作を行い、正回転方向(CW回転方向)のとき吸引動作は行わないように予め設定されている。そして、前記したように、吸引ポンプ18の回転軸Rpは、前記第2の歯車G2が第1及び第2の欠歯歯車G31,G32の欠歯部に向かい合い第1及び第2の欠歯歯車G31,G32が回転不可能な場合においても、前記第1の伝達用歯車G33が第1及び第2の欠歯歯車G31,G32に対して回転可能に重ね合わされて軸支されているので、回転する。従って、吸引ポンプ18の回転軸Rpは前記制御軸Qの回転に関係なく回転することができる。つまり、吸引ポンプ18は、駆動モータ16の回転方向に応じて自在に回転制御される。
また、吸引ポンプ18は吸引動作状態になると、チューブの容積を変化させることによりチューブ内に負圧を発生する。これにより、キャッピング装置17内に負圧が供され吸収部材25aに吸収されたインクが吸引ポンプ18に吸引される。そして、吸引ポンプ18に吸引されたインクが同吸引ポンプ18によって図示しない所定の廃インク用チューブを介して前記廃液タンク5に排出される。
次に、前記のように構成されたメンテナンスユニット15の駆動方法について図8に従って説明する。図8は、メンテナンスユニット15の駆動を説明するためのフローチャートである。
まず、キャリッジ10が前記ガイド部材11に沿って正の主走査方向(+x方向)に摺動し前記フレーム3の非印刷領域(ホームポジション)に位置すると、同キャリッジ10の側面が前記ストッパーStに当接しスライド部材Sが正の主走査方向(+x方向)に距離Loだけ摺動して停止する。この結果、記録ヘッド13のノズル形成面がメンテナンスユニット15のキャッピング装置17に対向する位置(キャップ位置)に配置される(ステップS−1)。そして、前記駆動モータ16がCCW回転方向に駆動しスライド部材Sが押し上げられる。そして、前記キャッピング装置17の封止部材25bが記録ヘッド1
3のノズル形成面に当接しキャップする(ステップS−2)。この状態が図7(b)に対応する。このとき、キャッピング装置17がバネを介して前記スライド部材Sの底部Scに支持されているので、前記スライド部材Sはキャッピング装置17を全方向に微動できる。従って、キャッピング装置17は前記記録ヘッド13のノズル形成面を確実に封止することができる。
また、前記駆動モータ16がCCW回転方向に駆動して吸引ポンプ18が吸引動作をする(ステップS−3)。つまり、前記したように、吸引ポンプ18は、第2の歯車G2に設けられた前記遅延部材により、駆動モータ16の回転が伝達されるタイミングが遅くなっているので、キャッピング装置17が記録ヘッド13のノズル形成面を封止した後に駆動を開始する。そして、駆動モータ16が継続して回転駆動することで、吸引ポンプ18が駆動し前記キャッピング装置17とノズル形成面との間に負圧を与える。この結果、ノズル形成面に付着したインクを吸収部材25aに吸収させることができる。
続いて、駆動モータ16を本実施形態においては約3秒間停止させ(ステップS−4)、その後、キャリッジ10が負の走査方向(−x方向)に所定量移動する(ステップS−5)。すると、前記大気開閉バルブVBを介して、前記キャッピング装置17とノズル形成面との間の負圧が解除される。そして、駆動モータ16を再度逆回転方向(CCW方向)に回転するように駆動させることで、前記吸引ポンプ18を駆動させ前記吸収部材25aに吸収されたインクを吸い込ませる(ステップS−6)。
続いて、駆動モータ16がCW回転方向に駆動する(ステップS−7)。すると、スライド部材Sが押し下げられる。このとき、キャッピング装置17の封止部材25bがノズル形成面に張り付いても、第1及び第2のカムQg1,Qg2のカム溝Gの内側面をガイド軸Sqが下方へ押圧することにより、スライド部材Sが押し下げられる。この結果、記録ヘッド13のノズル形成面からキャッピング装置17が離間し、キャップが解除される。この状態が図6(a)に対応する。
その後、継続して前記駆動モータ16がCW回転方向に駆動すると、ワイピング装置19が回動して進出位置になる(ステップS−8)。さらに、前記駆動モータ16がCW回転方向に駆動し、スライド部材Sが上方向(+z方向)に押し上げられる。この結果、ワイパ19wが摺接可能な位置に至る(ステップS−9)。この状態が図6(b)に対応する。
この状態で、キャリッジ10が負の副走査方向(−y方向)へ前記非印刷領域(ホームポジション)から移動する。このとき、前記ワイパ19wが記録ヘッド13のノズル形成面を摺動する(ステップS−10)。ワイパ19wは、弾性力により、キャリッジ10の移動に抗して、その先端部をノズル形成面に押し付け、図9に示すように、先端を撓ませながらノズル形成面を摺動する。その結果、ノズル形成面に付着したインクがワイパ19wによって掻き取られる。
その後、ワイパ19wがノズル形成面の端部まで払拭し、且つノズル形成面から離間する前に、前記駆動モータ16がCCW回転方向に駆動する。すると、スライド部材Sが下降する。この状態が図7(a)に対応する。そして、制御軸Qの歯車部Qwの歯部Qw1とワイパ制御用ギヤ19Gの歯部19Gaとが噛合し、前記支持軸Sdを回転中心として回動しワイピング装置19が退避位置になる(ステップS−11)。その結果、図9のように撓んだワイパ19wが、制御軸Qの駆動により徐々に下動することで撓みが解消されていく。そして、図10に示すようにワイピング装置19が非作用位置まで下動すると、撓みは完全に解消される。従って、ワイパ19wが下動することなく、キャリッジ10の移動に従って離脱した場合は、ワイパ19wの弾性力によりその撓みが急速に解消されて
周囲にインクが飛散するが、ワイパ19wが下動する場合には、周囲へのインクの飛散は抑制される。
その後、キャリッジ10が印刷領域にて印刷を実行した後、再び、キャリッジ10がキャップ位置に移動し(ステップS−12)、上記と同様にして、前記スライド部材Sが押し上げられキャッピング装置17がノズル形成面キャップする(ステップS−13)。
このようにメンテナンスユニット15は、スライド部材Sが下方へ押し下げられキャッピング装置17が記録ヘッド13と当接不可能な高さ(非キャップ用位置)の位置にいるとき、ワイピング装置19が進出位置及び退避位置に回動するようにした。このため、ワイパの大型化に伴い前記ワイパの回動半径が大きくなっても、前記ワイパ19wとキャリッジ10との衝突を避けるためのスペースを設けることなく、前記ワイパ19wとキャリッジ10とが衝突することを回避することができる。従って、ワイパ19wが大型化してもそのメンテナンスユニット15が占めるスペースが大きくなるのを抑制することができる。
即ち、図11中2点鎖線に示すように、ワイピング装置19が作用位置に配置されたときに回動すると、ワイパ19wの隅部は、図11の回動軌跡T1に示すように、作用位置にあるワイパ19wの上縁部よりも上方を移動する。この場合、キャリッジ10及び記録ヘッド13との衝突を避けるためのスペースが必要となる。しかし、ワイピング装置19が、非作用位置にて回動すると、その回動軌跡T2は、前記した回動軌跡T1よりも下方となる。従って、本実施形態では、キャリッジ10及び記録ヘッド13との衝突を避けるためのスペースを省略できる。
また、本実施形態のメンテナンスユニット15は、前記駆動モータ16が第1の歯車G1を介して吸引ポンプ18を駆動制御するとともに第1〜3の歯車G1〜G3及びキャップ駆動歯車Qcを介して前記ワイピング装置19の回動位置(進出・退避位置)及びスライド部材Sの上下位置を駆動制御するようにしたので小型化することができる。
さらに、本実施形態のメンテナンスユニット15は、前記制御回路が記録紙Pの膜厚を検出し、その検出された膜厚に応じて制御軸Qの回転位置を制御する。このようにすることで、記録紙Pの膜厚に応じてスライド部材Sの上方向(+z方向)へ移動する移動距離を制御することができるので、キャッピング装置17が記録ヘッド13のノズル形成面を最適な状態で封止することができる。この結果、吸引ポンプ18を駆動させることで同ノズル形成面に付着したインクや塵埃を確実に除去することができる。
以上のことから、記録ヘッドの多ノズル化に伴なうメンテナンスユニット15の大型化を抑制するとともに確実にワイピングが可能なプリンタを提供することができる。
本実施形態のプリンタによれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態によれば、メンテナンスユニット15は、スライド部材Sが下方へ押し下げられ非作用位置にいるとき、ワイピング装置19が進出位置及び退避位置に回動するようにした。従って、ワイパの大型化に伴い前記ワイパの回動半径が大きくなっても、前記ワイパ19wとキャリッジ10との衝突を避けるためのスペースを設けることなく、前記ワイパ19wとキャリッジ10とが衝突することを回避することができる。この結果、ワイパ19wが大型化してもそのメンテナンスユニット15が占めるスペースが大きくなるのを抑制することができる。
(2)本実施形態によれば、前記駆動モータ16が第1の歯車G1を介して吸引ポンプ18を駆動制御するとともに第1、第2及び第3の歯車G1,G2,G3及びキャップ駆
動歯車Qcを介して前記ワイピング装置19の回動位置(進出・退避位置)及びスライド部材Sの上下位置を駆動制御するようにしたので小型化することができる。
(3)本実施形態によれば、メンテナンスユニット15は、前記記録紙Pの膜厚に応じてスライド部材Sの上方向(+z方向)へ移動する移動距離を制御するようにした。このようにすることで、キャッピング装置17が記録ヘッド13のノズル形成面を最適な状態で封止することができるので、吸引ポンプ18を駆動させることで同ノズル形成面に付着したインクや塵埃を確実に除去することができる。また、前記記録紙Pの膜厚に応じてスライド部材Sの上方向(+z方向)へ移動する移動距離が制御されることでワイパ19wと前記ノズル形成面との間隔も最適にすることができるので、ワイパ19wが同ノズル形成面に付着したインクや塵埃を確実に払拭することができる。
(4)本実施形態によれば、スライド部材S上であってワイピング装置19の回動軌道上の所定の位置にクリーナ部材26を配置した。従って、前記ワイピング装置19が進出位置または退避位置に回動するときワイパ19wがクリーナ本体27に摺接することで同ワイパ19wに付着したインクを払拭することができる。
(5)本実施形態によれば、制御軸Qはその軸部32に歯車付カム33と第2のカムQg2とを備えた。そして、制御軸Qが回転すると位置決め部Srが歯車付カム33の第1のカムQg1と第2のカムQg2の各カム面C2,C3を摺動することでキャッピング装置17がキャップ用位置または非キャップ用位置になるように制御するようにした。また、制御軸Qが回転すると歯車付カム33の歯車部Qwの歯部Qw1がワイパ制御用ギヤ19Gの歯部19Gaに噛合しワイピング装置19を進出位置又は退避位置に回動させるようにした。従って、前記制御軸Qの回転位置を制御することで前記キャップの昇降及び前記ワイパの前記作用位置と前記非作用位置との回動を制御することができる。
(変更例)
なお、上記各実施形態は以下のように変更してもよい。
○上記各実施形態においては、記録ヘッド13を備えたキャリッジ10にインクカートリッジ12が搭載されたプリンタ1について説明した。これに代えて、キャリッジ10にインクカートリッジ12が搭載されていないプリンタ、すなわちオフキャリッジタイプのプリンタであってもよい。
○上記各実地形態では、液体噴射装置として、インクを噴射するプリンタ(ファクシミリ、コピア等を含む印刷装置)について説明したが、他の液体を噴射する液体噴射装置であってもよい。例えば、液晶ディスプレイ、ELディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材などの液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとしての試料噴射装置であってもよい。
インクジェット式プリンタの全体斜視図である。 メンテナンスユニットの全体斜視図である。 メンテナンスユニットの一部分解斜視図である。 キャッピング装置の斜視図である。 ワイピング装置及び制御軸の斜視図である。 制御軸とワイピング装置との関係を説明するための説明図である。(a)は、ワイピング部材が退避位置にあってキャッピング装置が非キャップ位置にある場合の図である。(b)は、ワイピング部材が進出位置にあってキャッピング装置が非キャップ位置にある場合の図である。 制御軸とワイピング装置との関係を説明するための説明図である。(a)は、ワイピング部材が進出位置にあってキャッピング装置が非キャップ位置にある場合の図である。(b)は、ワイピング部材が退避位置にあってキャッピング装置がキャップ位置にある場合の図である。 メンテナンスユニットの駆動を説明するためのフローチャートである。 ワイピング装置の払拭動作を説明する側面図である。 ワイピング装置の払拭後の動作を説明する側面図である。 ワイピング装置の回動軌跡を説明する側面図である。 (a),(b)及び(c)は、それぞれ従来のメンテナンスユニットのワイピング装置の駆動を説明するための図である。
符号の説明
1…液体噴射装置としてのインクジェット式プリンタ、13…液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド、17…キャップとしてキャッピング装置、18…吸引ポンプ、19w…ワイパ、26…ワイパクリーナ部材としてのクリーナ部材、P…ターゲットとしての記録紙、Q…キャップ移動手段、ワイパ回転手段、カム機構またはワイパ昇降手段としての制御軸。

Claims (7)

  1. 待機位置から払拭位置に案内され、液体噴射ヘッドの移動に伴って前記液体噴射ヘッドのノズル形成面を払拭するワイパを備えた液体噴射装置において、
    前記ワイパを、上動させて前記待機位置から前記払拭位置に案内し、下動させて前記払拭位置から前記待機位置に案内するワイパ昇降手段と、
    前記待機位置にある前記ワイパを、作用状態と払拭不可能な非作用状態に回動させるワイパ回動手段とを備え
    前記ワイパ昇降手段は、前記ワイパが前記液体噴射ヘッドの移動に伴って前記ノズル形成面を払拭して前記ノズル形成面から離間する際に、前記ワイパを前記ノズル形成面と当接する前記払拭位置から前記待機位置に下動させたことを特徴とする液体噴射装置。
  2. 請求項1に記載の液体噴射装置において、
    前記ワイパ昇降手段は、前記ワイパとともに前記ノズル形成面に負圧を与え同ノズル形成面に付着した液体を吸引するために前記ノズル形成面を覆うキャップを昇降させる昇降手段であることを特徴とする液体噴射装置。
  3. 請求項1又は2に記載の液体噴射装置において、
    前記ワイパ昇降手段は、前記ノズル形成面の高さ位置に応じて前記キャップの昇降位置を変更することを特徴とする液体噴射装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一つに記載の液体噴射装置において、
    前記ワイパの回転軌道上には、同ワイパを払拭するワイパクリーナ部材が配置されていることを特徴する液体噴射装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一つに記載の液体噴射装置において、
    前記ワイパ昇降手段は、前記ノズル形成面の高さ位置に応じて前記ワイパの前記払拭位置の高さ位置を変更することを特徴とする液体噴射装置。
  6. 請求項1乃至のいずれか一つに記載の液体噴射装置において、
    前記ワイパ昇降手段は、
    前記キャップを昇降させるカム機構と、
    前記ワイパの前記作用状態と前記非作用状態との回動を制御する歯車と
    を備えていることを特徴とする液体噴射装置。
  7. 待機位置から払拭位置に案内され、液体噴射ヘッドの移動に伴って前記液体噴射ヘッドのノズル形成面を払拭するワイパを備えた液体噴射装置の駆動方法において、
    前記ワイパを、上動させて前記待機位置から前記払拭位置に案内し、下動させて前記払拭位置から前記待機位置に案内するワイパ昇降手段と、
    前記待機位置にある前記ワイパを、作用状態と払拭不可能な非作用状態とに回動させるワイパ回動手段を設け、
    前記ワイパが前記待機位置にあるとき、前記ワイパ回動手段にて前記ワイパを前記非作用状態から前記作用状態に回動させた後、前記ワイパ昇降手段にて前記ワイパを前記待機位置から前記払拭位置に案内し、
    前記ワイパが前記液体噴射ヘッドの移動に伴って前記ノズル形成面を払拭して前記ノズル形成面から離間する際に、前記ワイパ昇降手段にて前記ワイパを前記ノズル形成面と当接する前記払拭位置から前記待機位置に下動させるようにしたことを特徴とする液体噴射装置の駆動方法。
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