JP4500128B2 - 直動案内ユニット - Google Patents
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Description
前記スライダは,前記ケーシングの両端面にそれぞれ位置する端板部と前記ケーシングの両側面にそれぞれ位置する側板部とで一体構造に形成された枠状ケースを有し,
前記スライダは,前記枠状ケースの前記端板部間の矩形枠体内に前記ケーシングが嵌入され,前記エンドキャップの第3嵌合部が前記ケーシングを嵌入した前記枠状ケースの端面側から前記枠状ケースの第2嵌合部と前記ケーシングの第1嵌合部とにそれぞれ嵌着されて組み立てられており,
前記ケーシングの前記第1嵌合部は,前記ケーシングの外側面に沿って延びる凹欠溝に形成された嵌合溝を有し,前記嵌合溝には,前記エンドキャップに設けた前記リターン路のリターン路部に形成された第1凸部が嵌合することを特徴とする直動案内ユニットに関する。
前記スライダは,前記ケーシングの両端面にそれぞれ位置する端板部と前記ケーシングの両側面にそれぞれ位置する側板部とで一体構造に形成された枠状ケースを有し,
前記スライダは,前記枠状ケースの前記端板部間の矩形枠体内に前記ケーシングが嵌入され,前記エンドキャップの第3嵌合部が前記ケーシングを嵌入した前記枠状ケースの端面側から前記枠状ケースの第2嵌合部と前記ケーシングの第1嵌合部とにそれぞれ嵌着されて組み立てられており,
前記エンドシールの第4嵌合部は,上端部に形成され且つ前記エンドキャップのフランジ部に形成された第1孔に嵌合する第6凸部,及び下端部に形成され且つ前記エンドキャップが挿入される前記枠状ケースの底板部に形成された第2孔に嵌合する第7凸部から構成され,前記エンドシールが前記エンドキャップの前記フランジ部と前記枠状ケースの前記底板部に嵌着されることを特徴とする直動案内ユニットに関する。
スライダ2の組立体を,手で組み立てる場合には,例えば,ケーシング3の上面44を作業台上に置いて,次の工程に従って組み立てることができる。
1.ケーシング3の両側面の凹欠溝25に潤滑剤供給部材6を組み付けて枠状ケース5の端板部23間の枠体72内にケーシング3の傾斜面80が側板部22の上面41に当接する手前まで嵌入して配置する。又は,潤滑剤供給部材6は,ケーシング3のみを枠状ケース5に嵌入してからでも,枠状ケース5の端面67側から挿入してケーシング3の両側面66に組み付けることもできることは勿論である。
2.枠状ケース5の両端面67側からエンドキャップ4をそれぞれ嵌入する。その際に,枠状ケース5の側板部22の内側に形成された凸部39(第4凸部)に,エンドキャップ4の側面68に形成された嵌挿溝36を嵌合しつつ,言い換えれば,嵌挿溝36を凸部39に嵌挿してガイドとして作用させて嵌入する。また,枠状ケース5へのエンドキャップ4の嵌入位置は,枠状ケース5の底板部69からエンドキャップ4が僅かに浮き上がった位置になっている。
3.エンドキャップ4の端面65から突出したリターン路部10をケーシング3の凹欠溝25に嵌合し,枠状ケース5にケーシング3とエンドキャップ4を固定する。この時に,エンドキャップ4のリターン路部10に形成された第3嵌合部である凸部54(第1凸部)がケーシング3の凹欠溝25に形成された第1嵌合部である嵌合溝26に嵌合して嵌着することになる。この状態で,ケーシング3は,枠状ケース5に対して上下方向の動きが規制される。
4.転動体15を負荷路24,リターン路17及び一対の方向転換路14から構成される無限循環路に組み込み,転動体15が脱落しないように,保持バンド9をエンドキャップ4の嵌着溝33に嵌着する。
5.エンドシール8をエンドキャップ4の端面65に配置する。その際に,エンドシール8の凸部34(第6凸部)をエンドキャップ4のフランジ部27の孔51に嵌合し,同時に,エンドシール8の凹欠部52とエンドキャップ4の凸部32とが嵌合し嵌着して安定して固定される。
6.枠状ケース5の第2嵌合部である凹欠部46(第1凹欠部),凸部20(第3凸部),凸部39(第4凸部),及び凹欠部40(第3凹欠部)を,エンドキャップ4の第3嵌合部である凸部28(第2凸部),凹欠部50(第2凹欠部),嵌着溝35及び凸部45(第5凸部)に嵌合すべく枠状ケース5を押し上げ,それによってケーシング3の傾斜面80が側板部22の上面41に当接させて嵌着させる。同時に,エンドシール8の第4嵌合部である凸部53(第7凸部)に枠状ケース5の嵌合部である底板部69の孔38が嵌着する。
また,上述の押し上げでは,枠状ケース5の側板部22の凸部39が側板部22の弾性変形によってエンドキャップ4の嵌挿溝36から嵌着溝35に飛び移り即ち移行して嵌着する。また,枠状ケース5の端板部23の凸部20は,弾性変形し易い形状,即ち,先端が肉厚で互いに隙間を有して並んだ一対の突起状,即ち,フォーク状に形成されており,エンドキャップ4の凹欠部50にプレスフィット即ちプレス嵌めして嵌着する。以上の組立工程によって,ケーシング3,エンドキャップ4,枠状ケース5及びエンドシール8は,スライダ2として高精度に且つしっかりと安定して固定されて組み立てられる。
ケーシング3は,金属材料等の剛性材から形成されており,軌道レール1を嵌挿する凹部29の内側に軌道溝13が形成され,両側面66に第1嵌合部でなる長手方向に沿って凹欠溝25が形成されている。凹欠溝25には,リターン路17を構成する断面部分円弧状の円弧溝でなるリターン路溝18が形成されている。また,凹欠溝25には,リターン路溝18の下部に隣接して溝周辺部がリターン路溝18よりもテーパ状に突出してなる嵌合溝26が形成されている。
この実施例では,直動案内ユニットにおける近年のメンテナンスフリーに対応した潤滑剤供給構造に構成されている。潤滑剤供給部材6は,実施例では,超高分子量のポリエチレン粒子を焼結した焼結樹脂でなり,焼結された粒子間に潤滑剤を含浸した構造に構成されている。従って,潤滑剤は,使用条件に合わせて,含浸されていない焼結体に潤滑剤を含浸できるものになっている。又は,潤滑剤供給部材6は,既に含浸された潤滑剤を抜き取って適合する潤滑剤を含浸することもできるものになっている。また,潤滑剤供給部材6は,焼結樹脂に限らず,セラミック,フッ素系樹脂,焼結鋼材等の他の材料によって作製することもできる。潤滑剤供給部材6は,ケーシング3の側面66に形成された凹欠溝25に嵌着するものであり,ケーシング3のリターン路溝18を補完して断面円形な通路,即ち,リターン路17を形成するために,ケーシング3のリターン路溝18に対向して断面欠円状,言い換えれば,断面C字状の円弧溝でなるリターン路溝19が形成されている。また,潤滑剤供給部材6は,図5〜図7に示すように,潤滑剤の含浸油量を十分にして位置合わせし易い形状になるように,上部にテーパ状に切り上がった形状に形成されている。また,潤滑剤供給部材6は,長手方向の長さがケーシング3の長さよりも短く形成されており,潤滑剤供給部材6の両端71にケーシング3の両端64から嵌入されるエンドキャップ4のリターン路部10が当接して配設されることになる。従って,リターン路17は,ケーシング3のリターン路溝18,潤滑剤供給部材6のリターン路溝19,及びエンドキャップ4のリターン路部10のリターン路溝70が合体して完成されることになる。
枠状ケース5は,合成樹脂を射出成形して作られるものであり,ケーシング3の両端面64に配設される端板部23とケーシング3の両側面66に配設される側板部22とで一体構造に形成され,中央部にケーシング3を嵌入するためのスペースとして矩形枠体72に形成される。更に,側板部22は,端板部23よりも延びて形成され,また,その延びた側板部22の下部には,底板部69が一体構造で形成され,延びた側板部22と底板部69とでエンドキャップ4を保持するように包み込んで支持している。また,枠状ケース5における矩形枠体72内の側板部22には,ケーシング3の凹欠溝25の下部を覆うように,言い換えれば,潤滑剤供給部材6の下部を包持する底部21が形成されている。枠状ケース5には,他の構成部品,即ち,ケーシング3,エンドキャップ4及びエンドシール8と嵌合して嵌着する第2嵌合部が設けられている。第2嵌合部は,端板部23が交差する上部に開放して側板部22に形成された凹欠部46,端板部23の両側で上部に突出して弾性変形し易いように先端が肉厚で互いに隙間を有して並んで一対の突起状に形成された凸部20,端面67に延出した側板部22の内側に長手方向に沿って凸条に形成された凸部39,枠体72内の端板部23と側板部22との角部にあって側板部22の底部21を切り欠いた状態に形成された凹欠部40(第3凹欠部),側板部22の底部21に先端が尖って突出して形成された先端部55,及び端板部23より端面67側に延びた底板部69に形成された孔38で構成されている。この場合,先端部55は,僅かな凸部になっており,第2嵌合部としては無視してもよいが,ケーシング3の嵌合溝26に嵌入する。
エンドキャップ4は,合成樹脂を射出成形して作ることができ,実施例では,方向転換路14の外周部の方向転換路溝73が形成された構造を有している。方向転換路14の内周部溝16で形成される方向転換路溝43は,枠状ケース5の端板部23に一体構造に形成された駒部7に形成されている。従って,方向転換路14は,エンドキャップ4の方向転換路溝73の外周部と枠状ケース5の駒部7の方向転換路溝43の内周部とが合わさって形成されることになる。エンドキャップ4は,軌道レール1に跨架するための凹部30が形成され,凹部30の内側に軌道レール1の軌道溝12に嵌入する方向転換路14の先端になるすくい爪58が凸状に形成されている。すくい爪58は,転動体15の無限循環路をスムーズに案内する機能を有する。エンドキャップ4のケーシング3側の端面74には,リターン路17を形成するリターン路溝70が形成された突出してなるリターン路部10が形成されている。リターン路部10は,ケーシング3の凹欠溝25の両端に嵌入してケーシング3のリターン路溝18に連通してリターン路17の両端側部分を構成している。エンドキャップ4にはリターン路部10が形成されているので,リターン路17との接続を滑らかに構成し,転動体15の転動をスムーズにする。リターン路部10は,ケーシング3の凹欠溝18に合致した形状に形成されている。エンドキャップ4は,ケーシング3側の端面74が枠状ケース5の端板部23を嵌入するような段状の凹部75に形成され,外端面がエンドシール8を嵌入する段部76に形成されているので,上部が鍔状に形成されたフランジ部27になっている。
エンドシール8は,実施例では,芯金63に合成ゴム部材77を焼き付けて構成したものである。軌道レール1に凹部31が跨架して軌道レール1との摺接する内周部分には,シール機能を持つ柔軟な舌状でなるシールリップ部62が形成されている。シールリップ部62は,エンドシール8の内周両側に位置する部分が軌道レール1の軌道溝12に嵌入する凸状に形成されている。この実施例では,図22に示すように,エンドシール8の合成ゴム部材77には,細孔からなる給油孔49が形成されている。また,芯金63には,グリースニップルが取り付けられる孔78が給油孔49に対応して形成されている。細孔の給油孔49には,注射器等の先端が尖った給油器を挿入して潤滑剤を給油できるように構成されている。この直動案内ユニットは,小形な構造に構成された場合に,上記のような潤滑剤の給油が好都合なものになる。エンドシール8は,エンドキャップ4と枠状ケース5に嵌合して係着する嵌合部が設けられている。即ち,エンドシール8の嵌合部は,エンドシール8の上端部に一対の凸部34と下端部に一対の凸部53,及び上部に一対のU字形の凹欠部52が形成されている。実施例では,凸部34及び凸部53は,芯金63に形成されている。エンドシール8の凸部34はエンドキャップ4の孔51に嵌合し,凸部53は枠状ケース5の孔38に嵌合し,また,凹欠部52はエンドキャップ4の凸部32に嵌合し,それによって,エンドシール8は,エンドキャップ4と枠状ケース5とに確実に安定して固定される。
第1.エンドキャップ4を枠状ケース5の端面67側から嵌挿しつつ,エンドキャップ4の凸部28を枠状ケース5の側板部22の凹欠部46に嵌合即ち係止する。凸部28が凹欠部46に係止する嵌合によって,エンドキャップ4は,枠状ケース5に軸方向(摺動方向,長手方向)に対して安定して係止即ち固定される。
第2.エンドキャップ4を枠状ケース5の端面67側から嵌挿しつつ,エンドキャップ4の凹欠部50を,枠状ケース5の端板部23に形成された二股状の凸部20を弾性変形させつつ凸部20にプレス嵌めすることによって嵌着する。凹欠部50を凸部20に嵌合することによって,エンドキャップ4は,枠状ケース5に上下方向(垂直方向)に対して安定して係止即ち固定される。
第3.エンドキャップ4を枠状ケース5の端面67側から嵌挿しつつ,エンドキャップ4の嵌着溝35を,枠状ケース5の側板部22の凸部39にプレス嵌めすることによって嵌着する。嵌着溝35を凸部39に嵌合することによって,エンドキャップ4は,枠状ケース5に上下方向(垂直方向)に対して安定して係止即ち固定される。嵌着溝35の凸部39へのプレス嵌めの状態は,枠状ケース5の側板部22の凸部39がエンドキャップ4の嵌挿溝36に仮組みで嵌挿している状態から,側板部22の弾性変形によりエンドキャップ4の嵌挿溝36から嵌着溝35に飛び移る現象即ち移行現象を起こすことになる。
第4.エンドキャップ4を枠状ケース5の端面67側から嵌挿しつつ,エンドキャップ4の凸部45を枠状ケース5の側板部22の凹欠部46に嵌合させる。凸部45を凹欠部46に嵌合することによって,エンドキャップ4は,枠状ケース5に軸方向(摺動方向)に対して安定して係止即ち固定する。
第5.エンドキャップ4を枠状ケース5の端面67側から嵌挿しつつ,エンドキャップ4のリターン路部10の凸部54を,枠状ケース5の端板部23を通してケーシング3の凹欠溝25の嵌合溝26に嵌着する。凸部54を嵌合溝26に嵌合することによって,エンドキャップ4は,ケーシング3を上下方向(垂直方向)に対して安定して係止即ち固定する。この時に,枠状ケース5は,ケーシング3とエンドキャップ4との間に端板部23を介在して安定して係止即ち固定される。
第6.エンドシール8をエンドキャップ4の端面65に沿って潜らせつつ,エンドキャップ4のフランジ部27の孔51にエンドシール8の凸部34を嵌着する。凸部34を孔51に嵌合させることによって,エンドシール8は,エンドキャップ4に上部に対して安定して係止即ち固定する。
第7.エンドシール8をエンドキャップ4の端面65側に当接させつつ,エンドシール8の凸部53を枠状ケース5の底板部69の孔38に嵌合する。凸部53を孔38に嵌着することによって,エンドシール8は,枠状ケース5に下部に対して安定して係止即ち固定する。この時,エンドキャップ4は枠状ケース5の端板部23とエンドシール8との間で軸方向(摺動方向)に対して安定して固定される。
第8.エンドシール8をエンドキャップ4の端面65側に当接させつつ,エンドキャップ4の外端面65の凸部32にエンドシール8の凹欠部52を嵌合する。凹欠部52を凸部32に嵌合することによって,エンドシール8の外側端面に他の構成部品(図示せず)を取り付けることを可能にしている。例えば,エンドシール8から露出しているエンドキャップ4の凸部32に,他の構成部品を位置決めして取り付け易くしている。凸部32に取付け用ねじ穴を加工することも可能になっている。
2 スライダ
3 ケーシング
4 エンドキャップ
5 枠状ケース
6 潤滑剤供給部材
7 駒部
8 エンドシール
9 保持バンド
10 リターン路部
11 側面
12 軌道溝(第1軌道溝)
13 軌道溝(第2軌道溝)
14 方向転換路
15 転動体
16 駒体の内周溝
17 リターン路
18 リターン路溝(第1リターン路溝)
19 リターン路溝(第2リターン路溝)
20 凸部(第3凸部)
21 底部
22 側板部
23 端板部
24 負荷路
25 凹欠溝
26 嵌合溝
27 フランジ部
28 凸部(第2凸部)
33 嵌着溝
34 凸部(第6凸部)
35 嵌着溝
36 嵌挿溝
38 孔(第2孔)
39 凸部(第4凸部)
40 凹欠部(第3凹欠部)
41,42,44 上面
43 方向転換路溝
45 凸部(第5凸部)
46 凹欠部(第1凹欠部)
50 凹欠部(第2凹欠部)
51 孔(第1孔)
53 凸部(第7凸部)
54 凸部(第1凸部)
62 シールリップ部
63 芯金
69 底板部
70 リターン路溝
72 枠体
Claims (6)
- 長手方向に第1軌道溝が形成された軌道レール及び前記軌道レールに転動体を介して摺動自在なスライダからなり,前記スライダは,前記第1軌道溝に対向して第2軌道溝が形成され且つ前記第1軌道溝と前記第2軌道溝とで形成される負荷路に平行なリターン路が形成されたケーシング,前記ケーシングの両端面に配設され且つ前記負荷路と前記リターン路とを連通する方向転換路が形成されたエンドキャップ,前記エンドキャップの端面に配設されたエンドシール,並びに前記負荷路,前記リターン路及び一対の前記方向転換路で構成される循環路を転動する前記転動体を有する直動案内ユニットにおいて,
前記スライダは,前記ケーシングの両端面にそれぞれ位置する端板部と前記ケーシングの両側面にそれぞれ位置する側板部とで一体構造に形成された枠状ケースを有し,
前記スライダは,前記枠状ケースの前記端板部間の矩形枠体内に前記ケーシングが嵌入され,前記エンドキャップの第3嵌合部が前記ケーシングを嵌入した前記枠状ケースの端面側から前記枠状ケースの第2嵌合部と前記ケーシングの第1嵌合部とにそれぞれ嵌着されて組み立てられており,
前記ケーシングの前記第1嵌合部は,前記ケーシングの外側面に沿って延びる凹欠溝に形成された嵌合溝を有し,前記嵌合溝には,前記エンドキャップに設けた前記リターン路のリターン路部に形成された第1凸部が嵌合することを特徴とする直動案内ユニット。 - 前記枠状ケースの前記第2嵌合部は,前記側板部に形成され且つ前記エンドキャップのフランジ部に形成された第2凸部に嵌合する第1凹欠部,前記端板部に形成され且つ前記フランジ部に形成された第2凹欠部に嵌合する第3凸部,前記側板部の内側に形成され且つ前記エンドキャップの側面に形成された嵌着溝に嵌合する第4凸部,及び前記側板部の前記枠体内の内側に形成され且つ前記エンドキャップの前記リターン路部に形成された第5凸部が嵌合する第3凹欠部から構成されていることを特徴とする請求項1に記載の直動案内ユニット。
- 前記エンドキャップの前記第3嵌合部は,前記エンドキャップの前記フランジ部に形成された前記第2凸部と前記第2凹欠部,前記エンドキャップの前記リターン路部に形成され且つ前記側板部の前記第3凹欠部に嵌合する前記第5凸部,前記エンドキャップの前記リターン路部に形成され且つ前記ケーシングの前記嵌合溝に嵌合する前記第1凸部,及び前記エンドキャップの前記側面に形成され且つ前記エンドキャップが挿入される前記側板部の内側に形成された前記第4凸部に嵌合する前記嵌着溝から構成されていることを特徴とする請求項2に記載の直動案内ユニット。
- 長手方向に第1軌道溝が形成された軌道レール及び前記軌道レールに転動体を介して摺動自在なスライダからなり,前記スライダは,前記第1軌道溝に対向して第2軌道溝が形成され且つ前記第1軌道溝と前記第2軌道溝とで形成される負荷路に平行なリターン路が形成されたケーシング,前記ケーシングの両端面に配設され且つ前記負荷路と前記リターン路とを連通する方向転換路が形成されたエンドキャップ,前記エンドキャップの端面に配設されたエンドシール,並びに前記負荷路,前記リターン路及び一対の前記方向転換路で構成される循環路を転動する前記転動体を有する直動案内ユニットにおいて,
前記スライダは,前記ケーシングの両端面にそれぞれ位置する端板部と前記ケーシングの両側面にそれぞれ位置する側板部とで一体構造に形成された枠状ケースを有し,
前記スライダは,前記枠状ケースの前記端板部間の矩形枠体内に前記ケーシングが嵌入され,前記エンドキャップの第3嵌合部が前記ケーシングを嵌入した前記枠状ケースの端面側から前記枠状ケースの第2嵌合部と前記ケーシングの第1嵌合部とにそれぞれ嵌着されて組み立てられており,
前記エンドシールの第4嵌合部は,上端部に形成され且つ前記エンドキャップのフランジ部に形成された第1孔に嵌合する第6凸部,及び下端部に形成され且つ前記エンドキャップが挿入される前記枠状ケースの底板部に形成された第2孔に嵌合する第7凸部から構成され,前記エンドシールが前記エンドキャップの前記フランジ部と前記枠状ケースの前記底板部に嵌着されることを特徴とする直動案内ユニット。 - 前記枠状ケースへの前記エンドキャップの組み込みは,前記エンドキャップの前記側面に形成された前記嵌着溝に平行して形成された前記エンドキャップの嵌挿溝を前記側板部の内側に形成された前記第4凸部に嵌挿させた位置で仮組みされ,前記側板部の前記第4凸部を前記嵌着溝へとプレス嵌めすることによって本組みされることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の直動案内ユニット。
- 前記枠状ケースの前記端板部に形成され且つ前記エンドキャップの前記フランジ部の前記第2凹欠部に嵌合する前記第3凸部は,前記第2凹欠部にプレス嵌めが可能な弾性変形し易い形状に形成されていることを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載の直動案内ユニット。
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