JP4498316B2 - 画像処理装置、画像処理方法、画像形成装置、及びコンピュータプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、画像形成装置、及びコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、入力画像内の注目画素が複数の領域分類のうち何れに属するかを近傍の画素情報に基づいて判定する際に、線幅の広狭により色判定手段を選択することで領域分類に適した画像処理を行う画像処理装置、画像処理方法、前記画像処理装置を備える画像形成装置、及び画像処理装置を実現するためのコンピュータプログラムに関する。
近年のデジタル画像処理技術の進展によって、カラー画像を高画質で再現するデジタルカラー複写機又はカラーデジタル複合機等の画像形成装置が製品化されている。電子写真プロセス又はインクジェット方式を用いた複写機等の画像形成装置は、従来のアナログ方式に代え、入力画像情報をデジタル化して種々の加工を施した上で出力するようにしており、現在、このような製品が普及する傾向にある。
これらの画像形成装置を用いて複写される原稿画像は、文字、線画若しくは写真、又はそれらが混在した原稿である場合がある。良好な再現画像を得るためには、文字の部分には鮮鋭強調処理、又は写真の部分には平滑化処理等、領域毎に種別に適した画像処理を行うことが要求される。
原稿の構成種別に応じて最適な処理を行うためには、原稿画像全体又は原稿画像中の各領域が何れの構成種別であるのかを判別することが必要となる。この判別をするために、原稿画像を注目画素とその近傍画素とからなる所定の領域に区分けし、該所定の領域に含まれる画素値に基づいて文字領域、網点領域、又はその他の領域(写真領域:印画紙写真)に判別する領域判別処理がある。
一般に、スキャナなどのカラー画像入力装置により読み込まれた画像情報は、注目画素とその近傍画素からなるブロックに区分けされ、注目画素毎又はブロック毎に、文字領域、網点領域、又はその他の領域の何れに属するかが夫々判定され、判定結果を総合して領域種別に判別される。また、文字領域に属するか否かを判定する場合には、単にエッジ領域があるか否かの検出を行うだけではなく、文字が無彩色領域に属するか又は有彩色領域に属するかが判定される。判定対象のブロックが文字領域に属し且つ無彩色領域に属すると判定された場合は、該ブロックを黒文字領域と判別し、該ブロックには墨生成量を増加して強調処理を行う。一方、文字領域に属し且つ有彩色領域に属すると判定された場合は、判定対象のブロックを色文字領域と判別し、該ブロックには墨生成量を増加せずに単に強調処理を行う。このように文字領域に文字色によって適した画像処理を行うことにより、読み込んだ原稿を出力する際には、文字のくっきり感及び画質の再現性を向上させることができる。
無彩色領域に属するか又は有彩色領域に属するかの判定は、無彩色領域に属する場合は注目画素の各色成分間の濃度等の画素情報が等しいか、又はほとんど差がなく、有彩色領域に属する場合は注目画素の各色成分間の画素情報はその色の特性に従って異なるという特徴を利用して行う。具体的には、注目画素での各色成分間での画素情報の最大値と最小値との差分が所定の閾値以上である場合は、有彩色領域に属すると判定される。
ところが、スキャナの原稿の読み取り精度によっては、黒文字又は黒線を読み取る際に同一位置の各色成分の画素情報が異なる位置の色成分の画素情報であると検知される現象、つまり画素情報が色成分間で位置をずらして検知される画素ずれが発生することがある。画素ずれが発生した場合、エッジ部に位置する注目画素の画素情報には各色成分間で差異が生じる。また、文字のエッジの立ち上がり又は立ち下がりの勾配が急であるほど、画素ずれが発生した場合のエッジ部に位置する注目画素の各色成分間での画素情報の差異は大きい。しかし、エッジ部の注目画素に対する、上述の各色成分間での画素情報の最大値と最小値との差分による判定では、各色成分間での画素情報の差異が、注目画素が現実に有彩色領域に属することによる各色成分間の差異であるか又は画素ずれによる各色成分間の差異であるかの区別をすることができない。従って、実際は黒文字領域に属する画素を誤って有彩色領域に属する画素と判別し、黒文字に適した画像処理を行うことができずに画質劣化を発生させることとなる。
そこで、仮に注目画素が有彩色領域に属すると判定された場合であっても、注目画素とその近傍画素とからなる所定の領域内で無彩色領域に属する画素が所定の数以上含まれる場合は、無彩色領域に属すると判定し直す技術が開示されている(特許文献1)。これにより、読み取る際に画素ずれが発生した黒文字領域に属する画素を、誤って色文字領域に属すると判別することを回避することが可能である。
特許第3048158号公報
ところで、注目画素の各色成分の画素情報は、画素ずれ以外にスキャナ等の画像入力装置のMTF(Modulation Transfer Function:変調伝達関数)の差によって色のバランスが崩れることがある。この場合、注目画素が実際は黒文字領域に属する場合であっても、エッジ部の画素情報が各色成分間でバランスを崩して検知される。黒文字領域の線幅が狭い場合は、下地領域から黒文字領域へのエッジの立ち上がり部と黒文字領域から下地領域へのエッジの立ち下がり部との幅が狭いために、エッジ部でのMTFの差による各色成分間でのバランスの崩れの影響が顕著になる。また、線幅が狭い場合はエッジ部以外の黒文字領域に属する画素の数が元来少ない。そのため、注目画素の近傍で、各色成分間の画素情報が等しく無彩色領域に属する画素であると判定される画素の数が所定の数に至らない。
従って、特許文献1で開示された技術では、MTFの差によって各色成分間の画素情報にバランスの崩れがある場合は、無彩色領域に属すると判定し直されずに有彩色領域として判定され、色文字領域と判別される。そのため、本来墨生成量を増加して強調処理をし文字を鮮鋭化してくっきり感を出すべきところ、墨生成量を増加せずに強調処理がされることとなり、文字色がはっきりとした黒ではなく濁った色で形成され、ぼんやりとした文字で表現されてしまう場合がある。
また、エッジ部の注目画素での色成分間の画素情報の差異は、画素ずれによる差異とMTFの差による差異とでは、線幅の広狭により特徴が異なる。線幅が狭い場合の画素ずれ及びMTFの差による色成分間での差異による判定を、線幅が広い場合に適応すると、黒文字領域に属する注目画素を誤って有彩色領域に属すると判定してしまう場合がある。
本発明は斯かる事情を鑑みてなされたものであり、文字の線幅の広狭により異なる色判定方式を用いて、色判定の精度向上を実現し、文字の再現性を高めることのできる画像処理装置、画像処理方法、前記画像処理装置を備える画像形成装置、及び画像処理装置を実現するためのコンピュータプログラムを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、文字の線幅が狭い場合にずれが顕著になる、各色成分間でのMTFの差によって各色成分のバランスが崩れた場合でも、バランスの崩れを吸収して色判定の精度向上を実現し、文字の再現性を高めることのできる画像処理装置、画像処理方法、前記画像処理装置を備える画像形成装置、及び画像処理装置を実現するためのコンピュータプログラムを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、文字の線幅が広い場合にずれが顕著になる画素ずれが発生した場合でも、画素ずれを吸収して色判定の精度向上を実現し、文字の再現性を高めることのできる画像処理装置、画像処理方法、前記画像処理装置を備える画像形成装置、及び画像処理装置を実現するためのコンピュータプログラムを提供することにある。
本発明に係る画像処理装置は、複数の色成分で表される複数の画素からなる入力画像内の何れか一つの画素を注目画素として、注目画素が文字領域に属するか否かを近傍の画素情報に基づいて判定し、入力画像を複数の領域分類に判別する領域判別手段を備え、判別した領域毎に領域分類に適した処理を入力画像に行う画像処理装置において、前記領域判別手段は、前記注目画素が文字領域に属するか否かを判定する手段と、前記注目画素及び近傍画素を含むM行N列の画素からなるマスク内で、一行毎及び一列毎に夫々画素値の和を算出する手段と、算出した各行及び各列の画素値の和に基づいて、隣り合う行毎の前記和の差分、及び隣り合う列毎の前記和の差分を算出する手段と、算出した行毎の差分について夫々第1及び第2の閾値と比較し、前記差分が第1の閾値以上である場合は、前記マスク内での垂直成分の立ち上がり数を加算し、前記差分が第2の閾値以下である場合は、前記マスク内での垂直成分の立ち下がり数を加算する手段と、算出した列毎の差分について夫々第1及び第2の閾値と比較し、前記差分が第1の閾値以上である場合は、前記マスク内での水平成分の立ち上がり数を加算し、前記差分が第2の閾値以下である場合は、前記マスク内での水平成分の立ち下がり数を加算する手段と、水平方向の立ち上がり数及び立ち下がり数と第3の閾値とを比較し、前記立ち上がり数が第3の閾値以上である場合に前記マスク内に水平方向の立ち上がりが存在すると判定し、前記立ち下がり数が第3の閾値以上である場合に前記マスク内に水平方向の立ち下がりが存在すると判定する手段と、垂直方向の立ち上がり数及び立ち下がり数と第3の閾値とを比較し、前記立ち上がり数が第3の閾値以上である場合に前記マスク内に垂直方向の立ち上がりが存在すると判定し、前記立ち下がり数が第3の閾値以上である場合に前記マスク内に垂直方向の立ち下がりが存在すると判定する手段と、水平方向及び垂直方向の両方に、同方向上の立ち上がり及び立ち下がりの両方が存在するか否かを判断し、存在すると判断した場合に文字の線幅を狭いと判定し、否と判断した場合に文字の線幅を広いと判定する線幅判定手段と、注目画素が無彩色領域に属するか又は有彩色領域に属するかを判定する複数の色判定手段と、線幅の広狭により、前記複数の色判定手段のうち何れかによる判定結果を選択する手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る画像処理装置は、前記色判定手段の一は、注目画素及び近傍画素の濃度の平均値を各色成分毎に算出する手段と、算出した平均値の色成分間での最大差を特徴量として算出する手段とを備え、算出した最大差と第4の閾値とを比較し、前記最大差が第4の閾値未満である場合は注目画素が無彩色領域に属し、前記最大差が第4の閾値以上である場合は有彩色領域に属する判定するようにしてあり、前記線幅判定手段が狭いと判定した場合に、前記一の色判定手段を選択するようにしてあることを特徴とする。
本発明に係る画像処理装置は、前記色判定手段の一は、注目画素及び近傍画素の濃度の最小値又は最大値を各色成分毎に算出する手段と、算出した最小値又は最大値の色成分間での最大差を特徴量として算出する手段とを備え、算出した最大差と第5の閾値とを比較し、前記最大差が第5の閾値未満である場合は注目画素が無彩色領域に属し、前記最大差が第5の閾値以上である場合は有彩色領域に属する判定するようにしてあり、前記線幅判定手段が広いと判定した場合に、前記一の色判定手段による判定結果を選択するようにしてあることを特徴とする。
本発明に係る画像処理方法は、複数の色成分で表される複数の画素からなる入力画像内の何れか一つの画素を注目画素として、注目画素が文字領域に属するか否かを近傍の画素情報に基づいて判定し、入力画像を複数の領域分類に判別し、判別した領域毎に領域分類に適した処理を入力画像に行う画像処理方法において、前記注目画素が文字領域に属するか否かを判定し、前記注目画素及び近傍画素を含むM行N列の画素からなるマスク内で、一行毎及び一列毎に夫々画素値の和を算出し、算出した各行及び各列の画素値の和に基づいて、隣り合う行毎の前記和の差分、及び隣り合う列毎の前記和の差分を算出し、算出した行毎の差分について夫々第1及び第2の閾値と比較し、前記差分が第1の閾値以上である場合は、前記マスク内での垂直成分の立ち上がり数を加算し、前記差分が第2の閾値以下である場合は、前記マスク内での垂直成分の立ち下がり数を加算し、算出した列毎の差分について夫々第1及び第2の閾値と比較し、前記差分が第1の閾値以上である場合は、前記マスク内での水平成分の立ち上がり数を加算し、前記差分が第2の閾値以下である場合は、前記マスク内での水平成分の立ち下がり数を加算し、水平方向の立ち上がり数及び立ち下がり数と第3の閾値とを比較し、前記立ち上がり数が第3の閾値以上である場合に前記マスク内に水平方向の立ち上がりが存在すると判定し、前記立ち下がり数が第3の閾値以上である場合に前記マスク内に水平方向の立ち下がりが存在すると判定し、垂直方向の立ち上がり数及び立ち下がり数と第3の閾値とを比較し、前記立ち上がり数が第3の閾値以上である場合に前記マスク内に垂直方向の立ち上がりが存在すると判定し、前記立ち下がり数が第3の閾値以上である場合に前記マスク内に垂直方向の立ち下がりが存在すると判定し、水平方向及び垂直方向の両方に、同方向上の立ち上がり及び立ち下がりの両方が存在するか否かを判断し、存在すると判断した場合に文字の線幅を狭いと判定し、否と判断した場合に文字の線幅を広いと判定し、線幅の広狭により、注目画素が無彩色領域に属するか又は有彩色領域に属するかを判定する複数の色判定方式から何れかを選択し、選択した色判定方式での判定により、注目画素が無彩色文字領域に属するか又は有彩色文字領域に属するかを判別することを特徴とする。
本発明に係る画像処理方法は、前記色判定方式の一は、注目画素及び近傍画素の濃度の平均値を各色成分毎に算出し、算出した平均値の色成分間での最大差を特徴量として算出し、算出した最大差と第4の閾値とを比較し、前記最大差が第4の閾値未満である場合は注目画素が無彩色領域に属すると判定し、前記最大差が第4の閾値以上である場合は有彩色領域に属する判定し、線幅が狭いと判定した場合に前記一の色判定方式を選択することを特徴とする。
本発明に係る画像処理方法は、前記色判定方式の一は、注目画素及び近傍画素の濃度の最小値又は最大値を各色成分毎に算出し、算出した最小値又は最大値の色成分間での最大差を特徴量として算出し、算出した最大差と第5の閾値とを比較し、前記最大差が第5の閾値未満である場合は注目画素が無彩色領域に属すると判定し、前記最大差が第5の閾値以上である場合は有彩色領域に属する判定し、線幅が広いと判定した場合に前記一の色判定方式を選択することを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置は、前述の本発明の何れか一つの画像処理装置と、該画像処理装置で処理された入力画像に基づいて画像の形成を行う画像形成手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係るコンピュータプログラムは、複数の色成分で表される複数の画素からなる入力画像内の何れか一つの画素を注目画素として、注目画素が文字領域に属するか否かを近傍の画素情報に基づいて判定するステップと、入力画像を複数の領域分類に判別するステップとをコンピュータに実行させるコンピュータプログラムにおいて、前記コンピュータに、前記注目画素が文字領域に属するか否かを判定するステップと、前記注目画素及び近傍画素を含むM行N列の画素からなるマスク内で、一行毎及び一列毎に夫々画素値の和を算出するステップと、算出した各行及び各列の画素値の和に基づいて、隣り合う行毎の前記和の差分、及び隣り合う列毎の前記和の差分を算出するステップと、算出した行毎の差分について夫々第1及び第2の閾値と比較するステップと、前記差分が第1の閾値以上である場合は、前記マスク内での垂直成分の立ち上がり数を加算するステップと、前記差分が第2の閾値以下である場合は、前記マスク内での垂直成分の立ち下がり数を加算するステップと、算出した列毎の差分について夫々第1及び第2の閾値と比較するステップと、前記差分が第1の閾値以上である場合は、前記マスク内での水平成分の立ち上がり数を加算するステップと、前記差分が第2の閾値以下である場合は、前記マスク内での水平成分の立ち下がり数を加算するステップと、水平方向の立ち上がり数及び立ち下がり数と第3の閾値とを比較するステップと、前記立ち上がり数が第3の閾値以上である場合に前記マスク内に水平方向の立ち上がりが存在すると判定するステップと、前記立ち下がり数が第3の閾値以上である場合に前記マスク内に水平方向の立ち下がりが存在すると判定するステップと、垂直方向の立ち上がり数及び立ち下がり数と第3の閾値とを比較するステップと、前記立ち上がり数が第3の閾値以上である場合に前記マスク内に垂直方向の立ち上がりが存在すると判定するステップと、前記立ち下がり数が第3の閾値以上である場合に前記マスク内に垂直方向の立ち下がりが存在すると判定するステップと、水平方向及び垂直方向の両方に、同方向上の立ち上がり及び立ち下がりの両方が存在するか否かを判断するステップと、存在すると判断した場合に文字の線幅を狭いと判定し、否と判断した場合に文字の線幅を広いと判定するステップと、注目画素が無彩色領域に属するか又は有彩色領域に属するかを判定する複数の色判定ステップと、線幅の広狭により、前記複数の色判定ステップから何れかを選択する選択ステップとを実行させることを特徴とする。
本発明に係るコンピュータプログラムは、前記色判定ステップの一は、注目画素及び近傍画素の濃度の平均値を各色成分毎に算出するステップと、算出した平均値の色成分間での最大差を特徴量として算出するステップと、算出した最大差と第4の閾値とを比較するステップと、前記最大差が第4の閾値未満である場合は注目画素が無彩色領域に属すると判定するステップと、前記最大差が第4の閾値以上である場合は有彩色領域に属する判定するステップとを実行させ、前記選択ステップは、線幅が狭いと判定した場合に前記一の色判定ステップを選択するようにしてあることを特徴とする。
本発明に係るコンピュータプログラムは、前記色判定ステップの一は、注目画素及び近傍画素の濃度の最小値又は最大値を各色成分毎に算出するステップと、算出した最小値又は最大値の色成分間での最大差を特徴量として算出するステップと、算出した最大差と第5の閾値とを比較するステップと、前記最大差が第5の閾値未満である場合は注目画素が無彩色領域に属する判定するステップと、前記最大差が第5の閾値以上である場合は有彩色領域に属する判定するステップと、を実行させ、前記選択ステップは、線幅が広いと判定した場合に前記一の色判定ステップを選択するようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、入力された画像情報を構成する各画素のうち、注目画素が文字領域に属する場合は、文字の線幅の広狭を判定し、文字の線幅の広狭によって異なる、各色成分間の画素情報のずれ方に適合した色判定方式が選択される。
なお、線幅の広狭については、注目画素を含むM行N列の画素からなるマスク内での各行及び各列の画素値の和に基づき、隣り合う行又は列毎の和の差分を算出し、各行又は各列の和の差分と閾値とを比較してマスク内における画素値の立ち上がり及び立ち下がりの有無を判定し、水平方向及び垂直方向の両方に同方向上の立ち上がり及び立ち下がりの両方が存在する場合に線幅を狭いと判定する。つまり、文字の輪郭に沿って連続して対で存在しているはずの立ち上がり及び立ち下がりの有無により判定される。
本発明にあっては、注目画素において画素ずれの発生及びMTFの差によって本来等しい各色成分間での画像情報がずれた場合であっても、文字の線幅が狭い場合は、線幅全体を覆う所定の領域内の濃度の平均値を算出し、注目画素の画素情報の各色成分間でのずれを吸収する色判定方式によって有彩色領域に属するか又は無彩色領域に属するかの判定をする。
本発明にあっては、注目画素において画素ずれの発生及びMTFの差によって本来等しい各色成分間での画素情報がずれた場合であっても、文字の線幅の広い場合は、近傍画素のうちずれの影響が少ない位置での濃度の差分を算出し、注目画素の画素情報の各色成分間でのずれを吸収する色判定方式によって有彩色領域に属するか又は無彩色領域に属するかの判定をする。
本発明による場合は、黒文字の線幅の広狭により異なる、原稿画像を読み取る際の各色成分間での画素情報のずれ方に適した色判定の手段を選択し、注目画素が無彩色領域に属するか又は有彩色領域に属するかの色判定の精度向上を実現し、文字の再現性を高めることができる。
本発明による場合は、黒文字の線幅が狭い場合は、原稿画像を読み取る際の各色成分間でのMTFの差によるバランスの崩れ方に適した色判定の手段を選択し、線幅が狭い場合に顕著になるMTFの差による各色成分のバランスの崩れ方を吸収して注目画素が無彩色領域に属するか又は有彩色領域に属するかの色判定の精度向上を実現し、文字の再現性を高めることができる。
本発明による場合は、黒文字の線幅が広い場合は、原稿画像を読み取る際の各色成分間での画素ずれに適した色判定の手段を選択し、線幅が広い場合に顕著になる画素ずれによる各色成分間での画像情報のずれを吸収して、注目画素が無彩色領域に属するか又は有彩色領域に属するかの色判定の精度向上を実現し、文字の再現性を高めることができる。
(実施の形態1)
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明する。
図1は本発明に係る画像処理装置を備える画像形成装置の構成を示すブロック図である。画像形成装置は、原稿画像を読み取るカラー画像入力装置11と、入力された画像情報に所定の処理を施す画像処理装置10と、処理を施した画像情報をシート上に形成するカラー画像出力装置12と、ユーザの操作を受け付ける操作パネル13とを備える。
カラー画像入力装置11は、例えばCCD(Charge Coupled Device)を備えたスキャナであり、原稿へ白色光を投射し、原稿からの反射光像をR(赤)G(緑)B(青)夫々のフィルタを介してCCDで受光し、RGBの各色成分のアナログ信号として読み取り、画像処理装置10へ出力する。画像処理装置10では、RGBの各アナログ信号に対して以下に説明する所定の処理を行い、C(シアン)M(マゼンダ)Y(イエロー)K(黒)のデジタルカラー信号へ変換してカラー画像出力装置12へ出力する。カラー画像出力装置12は、画像処理装置10から入力されたCMYKのデジタルカラー信号に基づいて画像をシート上に形成する電子写真方式又はインクジェット方式等のプリンタである。また、カラー画像出力装置12は、ディスプレイ等の表示装置であってもよい。
操作パネル13は、例えばタッチパネル方式の液晶表示装置、及びテンキー並びに各種設定釦等の各種キーを備え、ユーザは操作パネル13を介して画像形成装置の動作を制御することが可能である。ユーザは、読み取り原稿の種類が文字原稿であるか、文字と写真で構成される原稿であるか、又は写真原稿であるか等により、画像形成するシートの種類と、画像処理装置10での処理とを選択することが可能である。また、操作パネル13は、画像形成装置の動作状態又はユーザに対するメッセージ等を表示する。
画像処理装置10は、A/D(アナログ/デジタル)変換部1と、シェーディング補正部2と、入力階調補正部3と、領域判別処理部4と、色補正部5と、黒生成下色除去部6と、空間フィルタ処理部7と、出力階調補正部8と、階調再現処理部9と各部を制御するCPU101とを有する例えばASIC(Application Specific Integrated Circuit;特定用途集積回路)で構成される。CPU101は、カラー画像入力装置11でラインを走査する都度取得されて入力される画像情報を、水平同期信号に同期させてライン毎に順次前記各構成部へ入出力し、パイプライン制御による逐次処理を行う。
画像処理装置10に入力されたRGBのアナログ信号は、まず、A/D変換部1に入力され、デジタル信号に変換される。デジタル信号に変換されたRGB信号はシェーディング補正部2に入力される。シェーディング補正部2は、入力されたRGBのデジタル信号をカラー画像入力装置11の照明系、結像系、及び撮像系で生じる各種の歪みを取り除く処理を施し、処理後のRGB信号は入力階調補正部3に入力される。
入力階調補正部3は、入力されたRGB信号(RGBの反射率信号)を画像処理装置10で採用されている画像処理方法で扱い易い信号に変換するとともに、カラーバランスを整え、下地濃度の除去又はコントラストの調整等の画質調整処理を施す。処理後のRGB信号は領域判別処理部4に入力される。
領域判別処理部4は、入力されたRGB信号に基づき、入力画像中の各画素を黒文字領域、色文字領域、網点領域、又は何れの領域にも属さないその他の領域と判別する。領域判別処理部4からは、判別結果に基づき、画素が何れの領域に属するかを示す領域識別信号が、色補正部5、黒生成下色除去部6、空間フィルタ処理部7、及び階調再現処理部9に入力される。また、領域判別処理部4では、入力されたRGB信号がそのまま出力され、色補正部5に入力される。
色補正部5は、入力されたRGB信号を印刷用の加法混色のCMY信号に変換する。同時に、領域判別処理部4から入力される領域識別信号に基づいて、忠実に色を再現するため不要吸収成分を含むCMY色材の分光特性に基づいた色濁りを取り除く処理を行う。処理後のCMY信号は黒生成下色除去部6に入力される。
黒生成下色除去部6は、色補正後のCMY信号から、CMY信号の何れもが重なり合う位置の色をK信号(黒)に置き換えて、新たにCMYK信号に変換する処理を行う。CMY信号のCMY夫々の濃度が均等で黒色に該当する場合、又は領域判別処理部4から入力される領域識別信号で黒文字領域であると判別された場合はK信号を生成し、元のCMY信号から生成したK信号に対応する信号を差し引く処理を行う。処理後のCMYK信号は空間フィルタ処理部7へ入力される。
黒生成下色除去部6での処理の一例であるUCR(Under Color Removal)処理を示す。黒生成カーブの入力特性をy=f(x)とし、入力されるデータをC,M,Yとし、出力されるデータをC’,M’,Y’,K’とし、UCR率をα(0<α<1)とすると、黒生成下色除去処理により出力されるデータ夫々は、K’=f{min(C,M,Y)}、C’=C−αK’、M’=M−αK’、Y’=Y−αK’で表される。
空間フィルタ処理部7は、入力されたCMYK信号に対して、同時に領域判別処理部4から入力される領域識別信号に基づいてデジタルフィルタによる空間フィルタ処理を行い、空間周波数特性を補正することによりカラー画像出力装置12での出力画像のぼやけ又は粒状性劣化を防止する。領域判別処理部4により黒文字領域又は色文字領域と判別された領域には、鮮鋭強調処理が行われ高周波成分が強調される。領域判別処理部4により網点領域と判別された領域には、ローパスフィルタ処理が行われ、入力網点成分が除去される。また、領域判別処理部4により、その他の領域と判別された領域には、鮮鋭度を落とさない程度のローパスフィルタ処理が行われ、ノイズが除去される。処理後のCMYK信号は、出力階調補正部8へ入力される。
出力階調補正部8は、入力されたCMYK信号をカラー画像出力装置12の特性値である網点面積率に変換する出力階調補正処理を行う。処理後のCMYK信号は階調再現処理部9に入力される。
階調再現処理部9は、入力されたCMYK信号に対し、同時に領域判別処理部4から入力される領域識別信号を基に夫々の階調を再現できるように処理する階調再現処理(中間調生成)を画素毎に行う。例えば、領域識別信号により黒文字領域と判別される領域には、カラー画像出力装置12の階調再現性に適するように二値化処理を行う。
上述の各処理が施され最終的に階調再現処理部9から出力されたCMYK信号の画像情報は、図示しない画像バッファメモリに一旦記憶され、所定のタイミングで読み出されてカラー画像出力装置12に入力される。
次に、領域判別処理部4における領域判別処理について説明する。図2は、実施の形態1における画像処理装置10の領域判別処理部4の構成を示すブロック図である。領域判別処理部4は、少なくとも、文字判定部41と、線幅判定部42と、第一色判定部43と、第二色判定部44と、総合文字判定部45と、網点判定部46と、総合判定部47とを備える。
文字判定部41は、文字領域では画素信号レベルの最大値と最小値の差が大きく、濃度も高い特徴を有することを利用して文字領域に属するか否かを判定する。文字判定部41は、入力されたRGB信号に基づいて、注目画素及びその近傍画素を含むM×Nのマスク(例えば3×3)を設定し、該マスク内においてRGBの各色成分に対して以下の判定を行う。
3×3画素からなるマスク内の9画素に対して平均画素信号レベルDave、最大画素信号レベルDmax、最小画素信号レベルDmin、最大画素信号レベルと最小画素信号レベルとの差分Dsubを求める。PA ,PB ,PC を夫々所定の閾値として平均画素レベル等上述で求めた値と比較し、Dmax>PA、Dmin<PB 、又はDsub>PC の何れか一つを満たす場合は、文字領域に属すると判定する。文字判定部41は、判定結果を示す判定信号を総合文字判定部45へ出力する。例えば、文字領域に属すると判定した場合は「1」を出力し、文字領域に属さないと判定した場合は「0」を出力する。
線幅判定部42は、文字又は線画の線幅が狭い場合は、画素信号レベルの大きな変化の立ち上がりと立ち下がりの何れもが小領域内に存在する特徴を利用して、線幅の広狭を判定する。線幅判定部42は、入力されたRGB信号に基づいて、注目画素及びその近傍画素を含むM×Nのマスク(例えば5×5)を設定し、該マスク内においてRGB信号からG信号の濃度を抽出して以下の判定を行う。
図3は、実施の形態1における画像処理装置10の線幅判定部42で設定するマスクの例を示す模式図である。図3(a)は、線幅の狭い文字領域のエッジ部にマスクが一致した場合であり、図3(b)は、線幅の広い文字領域にマスクが一致した場合を示す。線幅判定部42は、注目画素(i,j)を含む5×5のマスク内の左上隅の画素(i−2,j−2)を起点として水平方向の5画素(i−2,j−2),(i−1,j−2),(i,j−2),(i+1,j−2),(i+2,j−2)分の濃度和sumx (0)を算出し、同様にマスク内の行毎に同様に濃度和sumx (l)を夫々l=0,1,…,4について算出する(式1)。同様にマスク内の左上隅の画素(i−2,j−2)を起点として列毎に濃度和sumy (l)を夫々l=0,1,…,4について算出する(式2)。
Figure 0004498316
次に、線幅判定部42は、前記各行及び各列の濃度和に基づいて、隣り合う行毎の濃度和の差分及び隣り合う列毎の濃度和の差分を算出する。j−2の行とj−1の行との間の濃度和の差分は、diffx (0)=sumx (1)−sumx (0)と算出し、同様に隣り合う行毎に濃度和の差分diffx (m)を夫々m=0,1,2,3について算出する(式3)。同様に各列についても算出する。i−2の列とi−1の列との間の濃度和の差分はdiffy (0)=sumy (1)−sumy (0)と算出し、同様に隣り合う列毎に画素濃度和の差分diffy (m)を夫々m=0,1,2,3について算出する。(式4)
Figure 0004498316
画素信号レベルの変化の立ち上がり及び立ち下がりの有無は上述の算出結果に基づいて以下のように判定する。実際にマスク内に文字のエッジ部の立ち上がり及び立ち下がりが存在する場合は、濃度の変化量は、一定量以上の値であるはずである。そこで、変化分の閾値をTwidth として設定し、前記差分diffx (m)又はdiffy (m)夫々の絶対値が閾値Twidth より大きいか否かを夫々m=0,1,2,3について及び水平成分並びに垂直成分夫々について判定し、マスク内の立ち上がりの数及び立ち下がりの数を計数する。注目画素(i,j)のマスク内の立ち上がり数及び立ち下がり数をcntUPx (i,j),cntUPy (i,j),cntDOWNx (i,j),cntDOWNy (i,j)とし、夫々に初期値0を代入しておく。
閾値Twidth を例えば75と設定し、diffx (m)≧75を満たす場合は、マスク内に画素信号レベルの変化の立ち上がりが存在すると判定され、立ち上がり数cntUPx (i,j)に1を加算し、diffx (m)≧75を満たさない場合は加算しない(式5)。diffx (m)≦−75を満たす場合は、マスク内に画素信号レベルの変化の立ち下がりが存在すると判定され、立ち下がり数cntDOWNx (i,j)に1を加算し、diffx (m)≦−75を満たさない場合は加算しない(式6)。同様に垂直方向diffy についても夫々判定し、垂直方向の立ち上がり数cntUPy (i,j)、立ち下がり数cntDOWNy (i,j)を計数する(式7、8)。
Figure 0004498316
Figure 0004498316
実際にマスク内に文字のエッジ部の立ち上がり及び立ち下がりが存在する場合は、文字のエッジは文字の輪郭に沿い連続して存在しているため連続的に変化しているはずである。そこで、立ち上がり数及び立ち下がり数を計数した上で、閾値としてTup-down を設定し、前記立ち上がり数及び立ち下がり数が閾値以上であるか否かで判断することにより、偶発的な立ち上がり、立ち下がりによる計数を排除する。従って、立ち上がり及び立ち下がりの有無の判定は、水平方向の立ち上がり及び立ち下がりの有無を表すフラグをflag_upx ,flag_downx とし、垂直方向の立ち上がり及び立ち下がりの有無を表すフラグをflag_upy ,flag_downy として、以下のように判定する。
注目画素(i,j)について水平方向の立ち上がり数cntUPx (i,j)がTup-down 以上の値である場合は、注目画素(i,j)のマスク内には立ち上がりが存在していると判定され、flag_upx はtrueとされる。Tup-down 未満である場合はflag_upx はfalseとされる(式9)。同様に水平方向の立ち下がり数cntDOWNx (i,j)がTup-down 以上の値である場合は、注目画素(i,j)のマスク内には立ち下がりが存在していると判定され、flag_downx はtrueとされる。Tup-down 未満である場合はflag_downx はfalseとされる(式10)。線幅判定部42は同様に、垂直方向についてもflag_upy 及びflag_downy について判定する(式11、12)。
Figure 0004498316
次に、線幅判定部42は、線幅の広狭を判定する。実際に線幅が狭い場合は、小領域内に輪郭がほぼ平行に存在するため、小領域内で同方向上に立ち上がり及び立ち下がりの両方が存在する(図3(a))。一方、線幅が広い場合は、立ち上がり又は立ち下がりのどちらか一方のみが画像マスクに現れる(図3(b))。従って、注目画素(i,j)について水平方向成分又は垂直方向成分、又はその何れにも、同方向上の立ち上がり及び立ち下がりの両方がマスク内に存在する場合は、文字又は線画の線幅が狭いと判定する。即ち、flag_upx 及びflag_downx が何れもtrueである場合、若しくはflag_upy 及びflag_downy が何れもtrueである場合、又はflag_upx 及びflag_downx が何れもtrueであり、且つflag_upy 及びflag_downy が何れもtrueである場合は線幅が狭いと判定する。線幅判定部4
2は、判定結果を示す判定信号を総合判定部47へ出力する。例えば、線幅が狭いと判定した場合は「0」を出力し、線幅が広いと判定された場合は「1」を出力する。
次に色判定について説明する。本発明では、文字の線幅が狭い場合と広い場合とで異なる処理で色判定する。実施の形態1では、ASICでの高速処理のために二つの異なる処理を並列に行い、二つの処理の結果の何れを採用するかを文字の線幅の広狭の判定結果で選択する構成とする。
まず、文字の線幅が狭い場合の色判定の処理について説明する。図4は、線幅の狭い黒文字での各色成分間で生じるずれを示す分布図である。夫々の横軸は領域内の任意の位置を示し、縦軸は各色成分間の濃度を255から0の値で示す。濃度は、数値が255である場合が最も薄くて白を表し、数値が0である場合が最も濃い。図4(a)は、線幅の狭い黒文字の実際の各色成分の濃度を示す。無彩色の場合は、何れの位置でもRGBの各色成分間で濃度は等しい。線幅が狭いので領域内で濃度の立ち上がり及び立ち下がりの両方が現れている。図4(d)は、比較のため線幅の狭い色文字の各色成分の濃度を示す。有彩色の場合は、RGBの各色成分の濃度は、その文字の色の特性によって異なる。
図4(b)は、カラー画像入力装置11での原稿の読み取りの際に画素ずれが発生した場合の黒文字の各色成分の濃度を示す。RGBの各色成分の濃度は等しいものの、本来は同位置で検出されるべき各色成分の濃度のピーク位置が、R信号は左側へ、B信号は右側へ位置をずらして検出される。そのため、本来黒又はグレーの画素が、左側では赤みがかった画素と判定され、右側では青みがかった画素と判定されることとなる。線幅が狭いために画素ずれの影響が大きく、濃度が均等となる部分が失われており無彩色と判定できる画素がないため、有彩色領域に属すると誤って判定される。
図4(c)は、カラー画像入力装置11のMTFに差がある場合の黒文字の各色成分の濃度を示す。RGBの各色成分の濃度のピークは同位置で検出されるものの、本来は等しい濃度のピーク値が異なる値で検出される。図4(c)で例示する場合では、R信号はG信号と比較してピーク幅が広がっており、ピーク値が低くなっている。B信号は更にピーク幅が広がっておりピーク値が低くなっている。そのため、実際は黒又はグレーの画素が、色バランスを崩して検出される。黒画素として検出される画素がほぼ存在しないため、有彩色領域に属すると誤って判定される場合がある。
第一色判定部43では、上述のように線幅が狭い場合に対応する処理が行われる。第1色判定部43は、注目画素(i,j)を中心とした7×7の大きさである矩形のマスクを設定して(式13)、該マスクに含まれる画素の濃度を用いて色判定を行う。線幅が狭い場合は、無彩色領域では、実際のRGB信号の濃度のピーク値及びピーク幅は等しい(図4(a))。画素ずれが発生した場合もピーク位置がずれているのみであるため(図4(b))、そのピーク値及びピーク幅は等しい。MTFに差がある場合は、ピーク値が低くなりピーク幅が広くなるため(図4(c))、ピーク全体の濃度の積分量は他の色成分とほぼ等しい。
Figure 0004498316
この特徴を利用し、第一色判定部43は、まず、マスクに含まれる49画素のRGB信号の各色成分の平均値を算出する(式14)。無彩色領域に属する場合は、マスク内のRGB信号の平均値は各色成分間で等しくなるはずであるため、各色成分間の差分は0又は微小であるはずである。一方、有彩色領域に属する場合は、マスク内のRGB信号の平均値は、色彩によって異なるはずであるため各色成分間の差分は微小ではない値であるはずである。従って、第一色判定部43では、平均値のRGBの各色成分間での最大値と、平均値のRGBの色成分間での最小値との差分を特徴量Para1 として算出する(式15)。
Figure 0004498316
Figure 0004498316
第一色判定部43は、算出した特徴量Para1 に対して閾値Tcolor1 を設定し、Para1 が閾値Tcolor1 以上である場合は、有彩色領域に属すると判定し、またPara1 が閾値Tcolor1 未満である場合は、無彩色領域に属すると判定する(式16)。第一色判定部43は、判定結果を総合文字判定部45へ出力する。例えば、有彩色領域に属すると判定した場合は「1」を出力し、無彩色領域に属すると判定した場合は「0」を出力する。
Figure 0004498316
注目画素のみで局所的に色成分間での最大値と、最小値との差分を用いて判定する場合は、画素ずれ及びMTFの差による注目画素での色成分間での差分が大きくなり、実際は黒文字領域である領域を、色文字領域と誤って判別してしまう場合があった。しかし、上述の特徴量による判定をすることにより、画素ずれによる位置方向のずれについては、ずれた線幅をも全体を覆って算出することが可能であるために、画素ずれを吸収することができる。また、MTFの差も、濃度のピーク幅の広がりをも含めて算出が可能であるために、MTFの差によるずれを吸収することができる。従って、画素ずれ及びMTFの差を吸収し、色判定の精度を向上することが可能である。
一方、文字の線幅が広い場合の色判定の処理について説明する。図5は、線幅の広い黒文字での各色成分間で生じるずれを示す分布図である。夫々の横軸は領域内の任意の位置を示し、縦軸は各色成分間の濃度を255から0の値で示す。濃度が255である場合が最も薄く、白を表す。濃度が0である場合が最も濃い。図5(a)は、線幅の広い黒文字のエッジ部の実際の各色成分の濃度を示す。無彩色の場合は、何れの位置でもRGBの各色成分の濃度は等しい。線幅が広いので領域内で濃度の立ち上がりのみが現れている。図5(d)は、比較のため線幅の広い色文字の各色成分の濃度を示す。
図5(b)は、カラー画像入力装置11での原稿の読み取りの際に画素ずれが発生した場合の黒文字の各色成分の濃度を示す。本来は同位置で検出されるべき各色成分の立ち上がり位置が、R信号は左側へ、B信号は右側へ位置をずらして検出される。そのため、本来グレーの画素が、赤みがかった画素と判定され、有彩色領域に属すると誤って判定される場合がある。
図5(c)は、カラー画像入力装置11のMTFに差がある場合の黒文字の各色成分の濃度を示す。濃度のピーク幅が広がっているために、その立ち上がり部分では、実際は濃度が等しくグレーの画素が、マスク全体に渡り色バランスを崩して検出される。無彩色の画素として検出される画素がほぼ存在しないため、有彩色領域に属すると誤って判定される場合がある。
第二色判定部44では、上述のように線幅が広い場合に対応する処理が行われる。第二色判定部44は、注目画素(i,j)を中心とした7×7の大きさである矩形のマスクを設定して、該マスクに含まれる画素の濃度を用いて色判定を行う。線幅が広い場合は、無彩色領域では、実際のRGB信号の濃度は、立ち上がりの部分全体に渡って等しい(図5(a))。画素ずれが発生した場合は、濃度の立ち上がりの曲線がそのまま位置をずらしており、文字のエッジのように濃度の立ち上がりの勾配が急であるほど、その位置のずれが濃度に大きな影響を及ぼす(図5(b))。しかし、画素ずれではピーク値は等しいためにピーク値に近い立ち上がり曲線の勾配が緩い部分は、濃度の差は少ない(図5(b))。同様に、立ち上がりの曲線の立ち上がり始めの部分は勾配が緩いため、画素ずれによる濃度の差が少ない。MTFに差がある場合は、濃度の立ち上がり及び立ち下がりの勾配が鈍るため、位置によっては実際の濃度とのずれは大きいが(図5(c))、ピーク値に近づくにつれて実際の濃度とのずれは小さくなる。
この特徴を利用し、第二色判定部44は、まず、マスクに含まれる49画素のRGB信号の各色成分の最小値つまり濃度の最大値を抽出する(式17)。無彩色領域に属する場合は、信号の最小値は各色成分間で等しくなるため、色成分間の差分は0又は微小であるはずである。一方、有彩色領域に属する場合は、マスク内のRGB信号の最小値は、色彩によって異なるため、各色成分間の差分は微小ではない値である。従って、第二色判定部44では、最小値のRGBの各色成分間での最大値と、最小値のRGBの各色成分間での最小値との差分を特徴量Para2 として算出する(式18)。
Figure 0004498316
Figure 0004498316
第二色判定部44は、算出した特徴量Para2 に対して閾値Tcolor2 を設定し、Para2 が閾値Tcolor2 以上である場合は、有彩色領域に属すると判定し、またPara2 が閾値Tcolor2 未満である場合は、無彩色領域に属すると判定する(式19)。第二色判定部44は、判定結果を総合文字判定部45へ出力する。例えば、有彩色領域に属すると判定した場合は「1」を出力し、無彩色領域に属すると判定した場合は「0」を出力する。
Figure 0004498316
注目画素のみで局所的に各色成分間での最大値と、最小値との差分を用いて判定する場合は、画素ずれ及びMTFの差による注目画素での各色成分間の差分が大きくなり、実際は黒文字領域である領域を、色文字領域に属すると誤って判別してしまう場合があった。しかし、上述の特徴量による判定をすることにより、無彩色領域での画素ずれ及びMTFの差の影響を受けずに判定をし、色判定の精度を向上することが可能である。
総合文字判定部45は、文字判定部41から入力される文字領域か否かの判定結果と、線幅判定部42から入力される線幅が狭いか広いかの判定結果と、第一色判定部43及び第二色判定部44から入力される有彩色であるか無彩色であるかの判定結果とに基づいて、注目画素が黒文字領域に属するか、色文字領域に属するか、又は文字領域以外であるかを判定する。総合文字判定部45は、線幅判定部42で線幅が狭いと判定された場合は第一色判定部43からの判定結果を採用し、線幅判定部42で線幅が広いと判定された場合は第二色判定部44からの判定結果を採用する。
図6は、総合文字判定部45での判定例を示す説明図である。文字判定部41で、文字領域でないと判断された場合は(文字判定部結果:「0」)、線幅判定部42、第一色判定部43、第二色判定部44の結果に関わらず文字領域以外の領域に属すると判定される。文字判定部41で文字領域であると判定された場合で(文字判定部結果:「1」)、線幅判定部42で文字の線幅が狭いと判定されたときは(線幅判定部結果:「0」)、第一色判定部43の結果を採用し、第一色判定部43の結果が無彩色であるときは(第一色判定部結果:「0」)、黒文字領域に属すると判定され、第一色判定部43の結果が有彩色であるときは(第一色判定部結果:「1」)、色文字領域に属すると判定される。また、文字判定部41で文字領域であると判定された場合で(文字判定部結果:「1」)、線幅判定部42で文字の線幅が広いと判定されたときは(線幅判定部結果:「1」)、第二色判定部44の結果を採用し、第二色判定部44の結果が無彩色であるときは(第二色判定部結果:「0」)、黒文字領域に属すると判定され、第二色判定部44の結果が有彩色であるときは(第二色判定部結果:「1」)、色文字領域に属すると判定される。総合文字判定部45での判定結果は、例えば黒文字領域に属する場合は2進数で「010」、色文字領域に属する場合は「011」、文字領域以外である場合は「000」と3ビットの信号として生成され、総合判定部47に入力される。
網点判定部46は、網点領域では小領域における画素信号の変動が大きいこと、又は背景に比べて濃度が高いことを利用して網点領域に属するか否かを判定する。網点判定部46は、文字判定部41同様、入力されたRGB信号に基づいて、注目画素及びその近傍画素を含むM×Nのマスク(例えば3×3)を設定し、該マスク内においてRGBの各色成分に対して以下の判定を行う。
3×3画素からなるマスク内の9画素に対して平均画素信号レベルDave、最大画素信号レベルDmax、最小画素信号レベルDminを求め、平均画素信号レベルDaveを用いてマスク内の各画素を1又は0に二値化する。二値化されたデータに対して主走査方向(水平方向)及び副走査方向(垂直方向)で夫々0から1への変化点数及び1から0への変化点数を計数し、Kh,Kvとして求める。求めたKh,Kvに対しTh,Tvを夫々所定の閾値として比較し、Kh,Kvが夫々Th,Tvを共に上回った場合は網点領域に属すると判定する。また、下地を網点領域に属する画像であると誤判定することを防ぐために、B1,B2を所定の閾値とし、Dmax,Dminが平均値Daveから夫々閾値B1,B2以上離れている場合は網点領域に属すると判定する。つまり、Kh>Th,Kv>Tv,Dmax−Dave>B1、且つDave−Dmin>B2を満たす場合は、網点領域に属すると判定する。網点判定部46は、判定結果を示す判定信号を総合判定部47へ出力する。例えば、網点領域に属すると判定した場合は「1」を出力し、網点領域に属さないと判定した場合は「0」を出力する。
総合判定部47は、総合文字判定部45及び網点判定部46から入力される判定結果に基づいて、注目画素が黒文字領域に属するか若しくは色文字領域に属するか、網点領域に属するか、又はその他の領域に属するかを判定する。図7は、総合判定部47での判定例を示す説明図である。判定結果は、例えば黒文字領域に属する場合は2進数で「010」、色文字領域に属する場合は「011」、網点領域に属する場合は「100」、その他の領域に属する場合は「000」と夫々3ビットの領域識別信号として、色補正部5、黒生成下色除去部6、空間フィルタ処理部7、及び階調再現処理部9へ入力される。
実施の形態1の画像処理装置10は、前記各処理を原稿画像全体に対して行う。以上のような構成とすることにより、原稿の文字領域に属する画素に対しては、文字の線幅により色判定方法の結果を適宜採用し、マスク等の局所部分で、線幅の広狭によって異なる特徴を有した色成分分布が現れることに対応した色判定をすることができる。実施の形態1では、線幅が狭い場合は、MTFの差によって各色成分のバランスが崩れることによる影響を受け易いが、そのMTFの差による影響を吸収する色判定方法の判定結果を採用するため、色判定の精度を向上することが可能である。また、線幅が狭い場合に採用されるMTFの差による影響を吸収する色判定方法は、線幅が広い場合は適さず、画素ずれの影響を大きく受ける。従って、線幅が広い場合は、画素ずれの影響を避けることが可能である色判定方法の判定結果を採用し、色判定の精度を向上することが可能である。尚、他に、線幅の広狭による特徴に適した色判定の方式を採用してもよい。
尚、実施の形態1では、高速処理のために線幅判定部42、第一色判定部43、及び第二色判定部44を並列に設けて、夫々の判定結果に基づいて総合文字判定部45で、注目画素が黒文字領域に属するか、色文字領域に属するか、又は文字領域以外であるかを判定したが、線幅判定部42での判定結果に基づいて、第一色判定部43又は第二色判定部44の何れで色判定を行うかを選択した後に色判定処理を行う構成としてもよい。
(実施の形態2)
実施の形態1でのASICでの処理を、コンピュータで実行可能なコンピュータプログラムとして構成し、該コンピュータプログラムに基づいてコンピュータのCPUが同様の処理を実行することも可能である。図8は、実施の形態2におけるコンピュータシステムのブロック図である。
実施の形態2におけるコンピュータシステムは画像処理装置20と、カラー画像入力装置30と、カラー画像出力装置50とで構成される。画像処理装置20は、カラー画像出力装置50を制御するためのプリンタドライバ231を記憶しており、カラー画像入力装置30で読み取った画像情報を受け付け、プリンタドライバ231に基づいて画像情報をカラー画像出力装置50に出力し、カラー画像出力装置50は入力された画像情報に基づいて画像をシートに形成する。
画像処理装置20は、PC(Personal Computer)であり、少なくとも、各種制御を行うCPU21と、各種ハードウェア間を接続する内部バス22と、各種ハードウェアを制御するための各種ドライバを記憶する記憶部23と、CPU21の演算処理の過程で一時的に発生する情報を記憶する一時記憶領域24と、カラー画像入力装置30と接続され画像データの入力を受け付ける入力部25と、モニタを有する表示部26と、カラー画像出力装置50と通信する通信ポート27とを備える。
カラー画像入力装置30は、CCDを備えるフラットベッドスキャナであり、A/D変換部、シェーディング補正部、及び入力階調補正部を備え、読み込んだ画像情報をカラー画像入力装置30の特性に基づいて補正したRGBのデジタル信号を出力する。カラー画像出力装置50は電子写真方式又はインクジェット方式等のプリンタであり、画像処理装置20から入力されたデジタルカラー信号に基づいてシート上に画像を形成する。
プリンタドライバ231は、CPU21がカラー画像出力装置50を制御するためのソフトウェアプログラムである。CPU21は、プリンタドライバ231に基づく処理を行うことで、カラー画像出力装置50の性能及び階調再現性等に適した処理を施した画像情報を、カラー画像出力装置50へ出力することができる。
プリンタドライバ231は、領域判別処理部232と、色補正部233と、空間フィルタ処理部234と、階調再現処理部235と、プリンタ言語翻訳部236とを有している。
領域判別処理部232は、入力画像のRGB信号に基づき、入力画像中の各画素を黒文字領域、色文字領域、網点領域、又は何れの領域にも属さないその他の領域として判別する。CPU21は領域判別処理部232で求めた判別結果に基づき、画素が何れの領域に属するかを示す領域識別情報を一時記憶として記憶し、色補正部233、空間フィルタ処理部234、及び階調再現処理部235に入力する。
色補正部233は、入力画像のRGB信号と、前記領域識別情報とに基づいて、印刷用の加法混色のCMY信号に変換し、忠実に色を再現するため、カラー画像出力装置50の不要吸収成分を含むCMY色材の分光特性に基づいた色濁りを取り除く処理を行う。更に、色補正部233は、変換したCMY信号から黒色を生成した新たなCMYK信号へ変換する。CPU21は、色補正部233にRGB信号及び前記領域識別情報を入力することで、処理後のCMYK信号を得る。
空間フィルタ処理部234は、入力されたCMYK信号と、前記領域識別情報とに基づいて、デジタルフィルタによる空間フィルタ処理を行い、空間周波数特性を補正することによりカラー画像出力装置50での出力画像のぼやけ又は粒状性劣化を防止する。CPU21は、色補正部233で処理を施したCMYK信号を空間フィルタ処理部234に入力することで、処理後のCMYK信号を得る。
階調再現処理部235は、入力されたCMYK信号と、前記領域識別情報とに基づいて、カラー画像出力装置50に適合して夫々の階調を再現できるように処理する階調再現処理(中間調生成)を行う。CPU21は、空間フィルタ処理部234で処理を施したCMYK信号を階調再現処理部235に与えることで、処理後のCMYK信号を得る。
CPU21は、カラー画像入力装置30で読み込んだ画像情報を入力部25を介して取得し、プリンタドライバ231に基づいて上述の各処理を行う。プリンタドライバ231の各処理がされた画像情報を、プリンタドライバ231のプリンタ言語翻訳部236を介してプリンタ言語に変換する。CPU21は、通信ポートドライバ237を介して通信ポート27を制御し、変換後の画像情報をカラー画像出力装置50に出力する。
次に、領域判別処理部232における領域判別処理について説明する。実施の形態2における領域判別処理部232は、実施の形態1における領域判別処理部4での処理をコンピュータプログラムで実現するものである。従って、実施の形態1同様に図示しない文字判定部、線幅判定部、第一色判定部、第二色判定部、及び網点判定部を有し、各画素毎に処理を行う。実施の形態2では、コンピュータプログラムとして実現するため、各判定部にRGB信号を同時に入力して判定結果を総合文字判定部及び総合判定部で併せて文字領域を判定するのではなく、各判定部で順番に判定をして文字領域を判定する。図9は、実施の形態2における画像処理装置20のCPU21が、記憶したプリンタドライバ231に基づいて領域判別を行う処理手順を示すフローチャートである。
CPU21は、入力された画像情報のRGB信号について、各画素に対し注目画素及び近傍画素を含む3×3のマスクを設定し、網点判定部に基づいて注目画素が網点領域に属するか否かを判定する(ステップS11)。網点領域に属する場合は(S11:YES)、領域識別情報を網点領域を示す3ビット二進数「100」と設定し、次の画素について処理をすべく画像全体について処理が終了したか否かを判断する(ステップS16)。網点領域に属さない場合は(S11:NO)、注目画素が文字領域に属するか否かを文字判定部に基づいて判定する(ステップS12)。文字領域に属さない場合は(S12:NO)、領域識別情報をその他領域を示す「001」と設定し、次の画素について処理をすべく画像全体について処理が終了したか否かを判断する(S16)。
文字領域に属する場合は(S12:YES)、文字の線幅が狭いか否かを線幅判定部に基づいて判定する(ステップS13)。線幅が狭い場合は(S13:YES)、第一色判定部に基づいて有彩色領域に属するか又は無彩色領域に属するかの色判定をし(ステップS14)、線幅が広い場合は(S13:NO)、第二色判定部に基づいて有彩色領域に属するか又は無彩色領域に属するかの色判定をする(ステップS15)。ステップS14又はステップS15により、無彩色領域に属すると判定された場合は、CPU21は、領域識別情報を黒文字領域を示す「010」に設定し、有彩色領域に属すると判定された場合は、領域識別情報を色文字領域を示す「011」に設定し、次の画素について処理をすべく画像全体について処理が終了したか否かを判断する(S16)。画像全体について処理が終了していない場合は(S16:NO)、CPU21は、処理をステップS11へ戻し、次の画素について各判定処理を行う。画像全体について処理が終了した場合は(S16:YES)、処理を終了する。
プリンタドライバ231に基づく上述の処理により、CPU21は、入力画像の文字領域に属する画素に対して、文字の線幅により、色判定方法を適宜選択することができ、画素ずれ及びMTFの差による影響を吸収して色判定の精度を向上させることができる。従って、CPU21は、カラー画像出力装置50の階調再現性に適する処理を入力画像に施すことができ、文字の再現性の高い出力結果を得ることが可能である。実施の形態2における領域判別処理部232の各判定部での詳細な判定方法については、実施の形態1と同様であるため説明を省く。
実施の形態2においては、予め記憶部に記憶されたプリンタドライバに基づいてCPUが実行する構成としたが、予めプログラムが記憶されたマイクロコンピュータであってもよいし、ROMのようなプログラムメディアであってもよい。
また、プリンタドライバは、外部記憶装置に記録されており、画像処理装置であるコンピュータが外部記憶装置から取得する構成としてもよい。この場合、外部記憶装置は、プリンタドライバが記憶されている記録媒体であり、磁気テープ若しくはカセットテープ等のテープ媒体、又はフレキシブルディスク若しくはハードディスク等の磁気ディスク、又はCD−ROM、MO、MD、若しくはDVD等の光ディスク、又はマスクROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electorically Erasable Programmable Read Only Memory)、若しくはフラッシュROM等の半導体メモリであってもよい。また、プリンタドライバは、通信ネットワークを介して特定のサーバからダウンロードすることによりコンピュータが取得可能である構成としてもよい。
また、実施の形態2では、画像を読み取るカラー画像入力装置をフラットベッドスキャナとする構成としたが、フィルムスキャナ又はデジタルカメラとする構成でもよい。また、コンピュータで処理済の画像情報に基づいて画像を形成するカラー画像出力装置をプリンタとする構成としたが、プリンタ機能のほかにコピー機能及びファックス機能を有するデジタル複合機とする構成でもよいし、ディスプレイ等の表示装置であってもよい。
実施の形態2では、入力画像の領域判別処理をPCである画像処理装置で行う構成としたが、画像処理装置で行う各処理をスキャナ等の画像読取装置で行う構成としてもよい。その場合、画像読取装置は、カラー画像入力装置と、A/D変換部と、シェーディング補正部と、入力階調補正部と、領域判別処理部とを備え、読み込んだ画像情報のRGB信号等と領域判別信号とを出力し、色補正部以降の各構成部を備える画像処理装置又はカラー画像出力装置に入力される構成とするのでもよい。
尚、実施の形態1及び2では、線幅判定の際、マスクの大きさを5×5としたが、大きさを変化させることにより線幅の広狭を判定する基準を調整することが可能である。つまり、マスクの大きさを5×5より小さくした場合は、線幅はより狭い場合を狭いと判定し、それまで狭いと判定していた線幅に対しても広いと判定する。5×5より大きくした場合は、線幅はより広い場合を広いと判定し、それまで広いと判定していた線幅に対しても、狭いと判定する。
実施の形態1及び2では、前記各判定部でのマスクの大きさを夫々例示しているが、夫々異なる大きさのマスクとしてもよいことは勿論であり、M×Nの矩形のマスクと限るものではない。また、実施の形態1又は2では、線幅の広狭は所定の範囲内での画素信号レベル変化の立ち上がりと立ち下がりの有無を検知し、立ち上がりと立ち下がりの両者が所定範囲内で存在しているか否かにより判定したが、判定の方法はこれに限るものではない。
本発明に係る画像処理装置を備える画像形成装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態1における画像処理装置の領域判別処理部の構成を示すブロック図である。 実施の形態1における画像処理装置の線幅判定部で設定するマスクの例を示す模式図である。 線幅の狭い黒文字での各色成分間で生じるずれを示す分布図である。 線幅の広い黒文字での各色成分間で生じるずれを示す分布図である。 総合文字判定部での判定例を示す説明図である。 総合判定部での判定例を示す説明図である。 実施の形態2におけるコンピュータシステムのブロック図である。 実施の形態2における画像処理装置のCPUが、記憶したプリンタドライバに基づいて領域判別を行う処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
10,20 画像処理装置
4,232 領域判別処理部
41 文字判定部
42 線幅判定部
43 第一色判定部
44 第二色判定部
45 総合文字判定部
46 網点判定部
47 総合判定部
21 CPU
231 プリンタドライバ

Claims (10)

  1. 複数の色成分で表される複数の画素からなる入力画像内の何れか一つの画素を注目画素として、注目画素が文字領域に属するか否かを近傍の画素情報に基づいて判定し、入力画像を複数の領域分類に判別する領域判別手段を備え、判別した領域毎に領域分類に適した処理を入力画像に行う画像処理装置において、
    前記領域判別手段は、
    前記注目画素が文字領域に属するか否かを判定する手段と、
    前記注目画素及び近傍画素を含むM行N列の画素からなるマスク内で、一行毎及び一列毎に夫々画素値の和を算出する手段と、
    算出した各行及び各列の画素値の和に基づいて、隣り合う行毎の前記和の差分、及び隣り合う列毎の前記和の差分を算出する手段と、
    算出した行毎の差分について夫々第1及び第2の閾値と比較し、前記差分が第1の閾値以上である場合は、前記マスク内での垂直成分の立ち上がり数を加算し、前記差分が第2の閾値以下である場合は、前記マスク内での垂直成分の立ち下がり数を加算する手段と、
    算出した列毎の差分について夫々第1及び第2の閾値と比較し、前記差分が第1の閾値以上である場合は、前記マスク内での水平成分の立ち上がり数を加算し、前記差分が第2の閾値以下である場合は、前記マスク内での水平成分の立ち下がり数を加算する手段と、
    水平方向の立ち上がり数及び立ち下がり数と第3の閾値とを比較し、前記立ち上がり数が第3の閾値以上である場合に前記マスク内に水平方向の立ち上がりが存在すると判定し、前記立ち下がり数が第3の閾値以上である場合に前記マスク内に水平方向の立ち下がりが存在すると判定する手段と、
    垂直方向の立ち上がり数及び立ち下がり数と第3の閾値とを比較し、前記立ち上がり数が第3の閾値以上である場合に前記マスク内に垂直方向の立ち上がりが存在すると判定し、前記立ち下がり数が第3の閾値以上である場合に前記マスク内に垂直方向の立ち下がりが存在すると判定する手段と、
    水平方向及び垂直方向の両方に、同方向上の立ち上がり及び立ち下がりの両方が存在するか否かを判断し、存在すると判断した場合に文字の線幅を狭いと判定し、否と判断した場合に文字の線幅を広いと判定する線幅判定手段と、
    注目画素が無彩色領域に属するか又は有彩色領域に属するかを判定する複数の色判定手段と、
    線幅の広狭により、前記複数の色判定手段のうち何れかによる判定結果を選択する手段とを備えること
    を特徴とする画像処理装置。
  2. 前記色判定手段の一は、
    注目画素及び近傍画素の濃度の平均値を各色成分毎に算出する手段と、
    算出した平均値の色成分間での最大差を特徴量として算出する手段とを備え、
    算出した最大差と第4の閾値とを比較し、前記最大差が第4の閾値未満である場合は注目画素が無彩色領域に属し、前記最大差が第4の閾値以上である場合は有彩色領域に属する判定するようにしてあり、
    前記線幅判定手段が狭いと判定した場合に、前記一の色判定手段を選択するようにしてあること
    を特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記色判定手段の一は、
    注目画素及び近傍画素の濃度の最小値又は最大値を各色成分毎に算出する手段と、
    算出した最小値又は最大値の色成分間での最大差を特徴量として算出する手段とを備え、
    算出した最大差と第5の閾値とを比較し、前記最大差が第5の閾値未満である場合は注目画素が無彩色領域に属し、前記最大差が第5の閾値以上である場合は有彩色領域に属する判定するようにしてあり、
    前記線幅判定手段が広いと判定した場合に、前記一の色判定手段による判定結果を選択するようにしてあること
    を特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 複数の色成分で表される複数の画素からなる入力画像内の何れか一つの画素を注目画素として、注目画素が文字領域に属するか否かを近傍の画素情報に基づいて判定し、入力画像を複数の領域分類に判別し、判別した領域毎に領域分類に適した処理を入力画像に行う画像処理方法において、
    前記注目画素が文字領域に属するか否かを判定し、
    前記注目画素及び近傍画素を含むM行N列の画素からなるマスク内で、一行毎及び一列毎に夫々画素値の和を算出し、
    算出した各行及び各列の画素値の和に基づいて、隣り合う行毎の前記和の差分、及び隣り合う列毎の前記和の差分を算出し、
    算出した行毎の差分について夫々第1及び第2の閾値と比較し、
    前記差分が第1の閾値以上である場合は、前記マスク内での垂直成分の立ち上がり数を加算し、
    前記差分が第2の閾値以下である場合は、前記マスク内での垂直成分の立ち下がり数を加算し、
    算出した列毎の差分について夫々第1及び第2の閾値と比較し、
    前記差分が第1の閾値以上である場合は、前記マスク内での水平成分の立ち上がり数を加算し、
    前記差分が第2の閾値以下である場合は、前記マスク内での水平成分の立ち下がり数を加算し、
    水平方向の立ち上がり数及び立ち下がり数と第3の閾値とを比較し、
    前記立ち上がり数が第3の閾値以上である場合に前記マスク内に水平方向の立ち上がりが存在すると判定し、
    前記立ち下がり数が第3の閾値以上である場合に前記マスク内に水平方向の立ち下がりが存在すると判定し、
    垂直方向の立ち上がり数及び立ち下がり数と第3の閾値とを比較し、
    前記立ち上がり数が第3の閾値以上である場合に前記マスク内に垂直方向の立ち上がりが存在すると判定し、
    前記立ち下がり数が第3の閾値以上である場合に前記マスク内に垂直方向の立ち下がりが存在すると判定し、
    水平方向及び垂直方向の両方に、同方向上の立ち上がり及び立ち下がりの両方が存在するか否かを判断し、
    存在すると判断した場合に文字の線幅を狭いと判定し、否と判断した場合に文字の線幅を広いと判定し、
    線幅の広狭により、注目画素が無彩色領域に属するか又は有彩色領域に属するかを判定する複数の色判定方式から何れかを選択し、
    選択した色判定方式での判定により、注目画素が無彩色文字領域に属するか又は有彩色文字領域に属するかを判別すること
    を特徴とする画像処理方法。
  5. 前記色判定方式の一は、
    注目画素及び近傍画素の濃度の平均値を各色成分毎に算出し、
    算出した平均値の色成分間での最大差を特徴量として算出し、
    算出した最大差と第4の閾値とを比較し、
    前記最大差が第4の閾値未満である場合は注目画素が無彩色領域に属すると判定し、
    前記最大差が第4の閾値以上である場合は有彩色領域に属する判定し、
    線幅が狭いと判定した場合に前記一の色判定方式を選択する
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像処理方法。
  6. 前記色判定方式の一は、
    注目画素及び近傍画素の濃度の最小値又は最大値を各色成分毎に算出し、
    算出した最小値又は最大値の色成分間での最大差を特徴量として算出し、
    算出した最大差と第5の閾値とを比較し、
    前記最大差が第5の閾値未満である場合は注目画素が無彩色領域に属すると判定し、
    前記最大差が第5の閾値以上である場合は有彩色領域に属する判定し、
    線幅が広いと判定した場合に前記一の色判定方式を選択する
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像処理方法。
  7. 請求項1から3の何れか一つに記載の画像処理装置と、該画像処理装置で処理された入力画像に基づいて画像の形成を行う画像形成手段とを備えること
    を特徴とする画像形成装置。
  8. 複数の色成分で表される複数の画素からなる入力画像内の何れか一つの画素を注目画素として、注目画素が文字領域に属するか否かを近傍の画素情報に基づいて判定するステップと、入力画像を複数の領域分類に判別するステップとをコンピュータに実行させるコンピュータプログラムにおいて、
    前記コンピュータに、
    前記注目画素が文字領域に属するか否かを判定するステップと、
    前記注目画素及び近傍画素を含むM行N列の画素からなるマスク内で、一行毎及び一列毎に夫々画素値の和を算出するステップと、
    算出した各行及び各列の画素値の和に基づいて、隣り合う行毎の前記和の差分、及び隣り合う列毎の前記和の差分を算出するステップと、
    算出した行毎の差分について夫々第1及び第2の閾値と比較するステップと、
    前記差分が第1の閾値以上である場合は、前記マスク内での垂直成分の立ち上がり数を加算するステップと、
    前記差分が第2の閾値以下である場合は、前記マスク内での垂直成分の立ち下がり数を加算するステップと、
    算出した列毎の差分について夫々第1及び第2の閾値と比較するステップと、
    前記差分が第1の閾値以上である場合は、前記マスク内での水平成分の立ち上がり数を加算するステップと、
    前記差分が第2の閾値以下である場合は、前記マスク内での水平成分の立ち下がり数を加算するステップと、
    水平方向の立ち上がり数及び立ち下がり数と第3の閾値とを比較するステップと、
    前記立ち上がり数が第3の閾値以上である場合に前記マスク内に水平方向の立ち上がりが存在すると判定するステップと、
    前記立ち下がり数が第3の閾値以上である場合に前記マスク内に水平方向の立ち下がりが存在すると判定するステップと、
    垂直方向の立ち上がり数及び立ち下がり数と第3の閾値とを比較するステップと、
    前記立ち上がり数が第3の閾値以上である場合に前記マスク内に垂直方向の立ち上がりが存在すると判定するステップと、
    前記立ち下がり数が第3の閾値以上である場合に前記マスク内に垂直方向の立ち下がりが存在すると判定するステップと、
    水平方向及び垂直方向の両方に、同方向上の立ち上がり及び立ち下がりの両方が存在するか否かを判断するステップと、
    存在すると判断した場合に文字の線幅を狭いと判定し、否と判断した場合に文字の線幅を広いと判定するステップと、
    注目画素が無彩色領域に属するか又は有彩色領域に属するかを判定する複数の色判定ステップと、
    線幅の広狭により、前記複数の色判定ステップから何れかを選択する選択ステップと
    を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
  9. 前記色判定ステップの一は、
    注目画素及び近傍画素の濃度の平均値を各色成分毎に算出するステップと、
    算出した平均値の色成分間での最大差を特徴量として算出するステップと、
    算出した最大差と第4の閾値とを比較するステップと、
    前記最大差が第4の閾値未満である場合は注目画素が無彩色領域に属すると判定するステップと、
    前記最大差が第4の閾値以上である場合は有彩色領域に属する判定するステップと
    を実行させ、
    前記選択ステップは、線幅が狭いと判定した場合に前記一の色判定ステップを選択するようにしてあること
    を特徴とする請求項8に記載のコンピュータプログラム。
  10. 前記色判定ステップの一は、
    注目画素及び近傍画素の濃度の最小値又は最大値を各色成分毎に算出するステップと、
    算出した最小値又は最大値の色成分間での最大差を特徴量として算出するステップと、
    算出した最大差と第5の閾値とを比較するステップと、
    前記最大差が第5の閾値未満である場合は注目画素が無彩色領域に属すると判定するステップと、
    前記最大差が第5の閾値以上である場合は有彩色領域に属する判定するステップと
    を実行させ
    前記選択ステップは、線幅が広いと判定した場合に前記一の色判定ステップを選択するようにしてあること
    を特徴とする請求項8に記載のコンピュータプログラム。
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