JP4497616B2 - 空気調和機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は冷媒熱交換器を有する冷凍サイクルと、温水熱交換器を有する温水循環回路とを備えた空気調和機の制御に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、冷媒圧縮機、室外熱交換器、電動膨張弁、冷媒が供給される室内熱交換器等から構成される冷凍サイクルと、加熱器、温水熱交換器、温水制御弁、温水が供給される室内熱交換器等から構成される温水循環回路とを備え、これらにより冷房、暖房を可能にした空気調和機は知られている。室内熱交換器には冷媒管と温水管とを配設し、この室内熱交換器を冷却または加熱し、この室内熱交換器と室内空気とを熱交換させて冷却または加熱された空気を室内に吹き出して室内を空調するものである。
【0003】
この種のものにおいて、暖房運転を、温水が供給される室内熱交換器を用いた暖房と冷媒が供給される室内熱交換器を用いた暖房とに切り替えて運転を行う構成となることが考えられ、暖房立ち上がり時や外気温が低いとき等の高負荷時には温水が供給される室内熱交換器を用いた暖房を行い、室温が安定した時や外気温が暖かいとき等の低負荷時には冷媒が供給される室内熱交換器を用いた暖房を行うことが望ましい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、温水が供給される室内熱交換器を用いた暖房と冷媒が供給される室内熱交換器を用いた暖房とを単に切り替えたのでは、切り替わるときに冷媒が供給される熱交換器と温水が供給される熱交換器との間に温度差が生じ、吹出温度に影響を与えることがある。冷媒が供給される熱交換器と温水が供給される熱交換器との一方の室内熱交換器温度が急に下がり過ぎたり、逆に室内熱交換器温度が急激に上がり過ぎてこれら2種類の熱交換器の作動が頻繁に切り替わるハンチング現象を起こしたりするという問題がある。
【0005】
本発明は上述のような従来の問題点を解消したものであり、暖房運転の低能力要求時には、温水が供給される室内熱交換器を用いた暖房を中止し、冷媒が供給される室内熱交換器を用いた暖房に切り替えることにより省エネ運転を行うとともに、温水が供給される室内熱交換器を用いた暖房と冷媒が供給される室内熱交換器を用いた暖房とを切り替える際に室温に影響を与えずに安定して切替ができる空気調和機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、冷媒圧縮機、冷媒が供給される室内熱交換器等から構成される冷凍サイクルと、温水制御弁、温水が供給される室内熱交換器等から構成される温水循環回路とを備え、冷媒が供給される室内熱交換器と温水が供給される室内熱交換器とのいずれかを用いて暖房運転をする空気調和機において、冷媒が供給される室内熱交換器を用いた暖房運転と温水が供給される室内熱交換器を用いた暖房運転とを切り替える際に、冷媒が供給される室内熱交換器を用いる暖房運転及び温水が供給される室内熱交換器を用いる暖房運転の併用運転を行う制御装置を有し、この制御装置は併用運転が開始されてから、冷媒が供給される室内熱交換器の温度と温水が供給される室内熱交換器の温度とが一致した後、所定時間経過するまで継続して併用運転を行うことを特徴とする。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1記載の空気調和機において、温水が供給される室内熱交換器を用いて暖房運転を行っている場合、室温が設定温度より低い第5の温度に上昇したとき、前記空気調和機は運転を、冷媒が供給される室内熱交換器を用いた暖房運転に切り替え、冷媒が供給される室内熱交換器を用いた暖房運転を行っている場合、室温が第5の温度よりも低い第6の温度に低下したとき、前記空気調和機は運転を、温水が供給される室内熱交換器を用いた暖房運転に切り替えることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の第1実施形態を示す冷媒回路図である。
【0012】
図1において、1は室内機を、2は室外機を示し、冷媒配管によりつながれている。3は熱源機を示し、室内機1と温水配管によりつながれている。これらは空気調和機4を構成している。
【0013】
室内機1には、室内熱交換器5が収納されており、この室内熱交換器5は、冷媒(フロン)の流れる冷媒管16を組み込んだ冷媒が供給される室内熱交換器(以下、単に冷媒室内熱交換器5aという)と、温水の流れる温水管26を組み込んだ温水が供給される室内熱交換器(以下、単に温水室内熱交換器5bという)とにより構成されており、冷媒室内熱交換器5aは温水室内熱交換器5bよりも風上に配置されている。室内機1の温水入口部の温水管26と温水室内熱交換器5bとの間には流量可変弁6(温水制御弁)が設けられ、弁開度を調節することにより温水室内熱交換器5bに流れ込む温水の流量を調節することができる。7は送風機であり、室内機の吸込口より空気を吸い込み、この吸い込んだ空気を室内熱交換器5で加熱または冷却した後、室内に吹き出している。吸込口には室温センサ8が備えられ室温を検出している。
【0014】
室外機2には、冷媒圧縮機12、(冷媒用)室外熱交換器13、四方弁14、アキュームレータ15などが収納され、これらは冷媒管16により、冷媒室内熱交換器5a、電動膨張弁17などとつながれ冷凍サイクル(冷媒が実線矢印の方向に循環して冷房運転を行い、点線矢印の方向に循環して暖房運転を行う)を構成している。
【0015】
18は制御装置であり、冷媒圧縮機12、流量可変弁6及び室温センサ8に接続され、室温センサ8により検出された室温と設定温度との差を比較する温度比較手段を備えている。この温度比較手段に基づいて、冷媒圧縮機12の回転数及び流量可変弁6の弁開度を制御して冷房能力及び暖房能力を制御している。
【0016】
冷媒室内熱交換器5aの冷房能力及び暖房能力は、冷媒圧縮機12の回転数を変更することにより変えられる。冷媒圧縮機12の駆動源に誘導電動機を用い、冷媒圧縮機12へ供給する交流電力の周波数をインバータ装置を用いて変えることにより、回転数を変えることができる。
【0017】
なお、21はマフラであり、このマフラ21は冷凍サイクル内を循環する冷媒の冷媒音を減らすためのものである。
【0018】
熱源機3には加熱器22(たとえばガスバーナ)、温水熱交換器23、ポンプ24、プレッシャータンク25などが収納され、これらは室内機1に収納された温水室内熱交換器5b、流量可変弁6と共に、温水配管26で環状につながれて、暖房用の温水循環回路を構成している。
【0019】
これによれば、加熱器22による加熱量及び流量可変弁6による温水循環量を変えることにより、温水室内熱交換器5bでの放熱量を制御することができる。
【0020】
27はリザーブタンクであり、温水循環回路中の余剰温水を蓄え、リザーブタンク27からあふれた分はドレンとして排水される。
【0021】
28は加圧注水弁、29は加圧注水装置であり、温水循環回路に温水(水)を注水するためのものである。
【0022】
16aは冷媒用のユニット間配管であり、26aは温水用のユニット間配管であり、それぞれ室内機1と室外機2、室内機1と熱源機3とをつないでいる。なお、加熱器22の加熱量(燃焼量)は温水室内熱交換器5bに流れる温水の温度が所定値(例えば80℃、60℃など使用者が選択して決められる一定の温度)になるように自動制御される。
【0023】
以上の構成において、冷媒が冷媒管16、16a内を実線矢印方向に循環しているときは冷媒圧縮機12から吐出された冷媒が四方弁14、室外熱交換器13を通り電動膨張弁17により減圧されることにより、冷媒が冷媒室内熱交換器5aで蒸発して回りの空気を冷やすので、被調和室内は冷房される。逆に冷媒が冷媒管16、16a内を点線矢印方向に循環しているときは冷媒圧縮機12から吐出された冷媒が四方弁14を通って冷媒室内熱交換器5aで放熱して回りの空気を暖めるので、被調和室内は暖房される。また温水が温水管26、26a内を循環している時は、温水室内熱交換器5bで空気を加熱するので、被調和室内は暖房される。
【0024】
暖房運転時には冷媒室内熱交換器5aを用いた暖房と温水室内熱交換器5bを用いた暖房とを設定温度と室温との差に応じて切り替えて運転している。設定温度と室温との差が大きいときには温水室内熱交換器5bを用いた暖房、設定温度と室温との差が小さいときには冷媒室内熱交換器5aを用いた暖房をし、能力要求に応じて切り替え、室温を制御している。
【0025】
図2は室温と設定温度との差の変化に対する冷媒圧縮機の運転/停止と温水循環の流量可変弁の開閉とを示す図である。
【0026】
図のA領域において、暖房運転が開始されると、室温と設定温度との差が大きいので、温水室内熱交換器5bを用いた暖房運転になる。流量可変弁6が全開して温水室内熱交換器5b内に温水が供給され回りの空気が加熱され室内に吹き出される。室温が上昇し、例えば、室温が設定温度より1℃低い温度P1(第1の温度)以上に上昇した時点で、冷媒圧縮機12の運転を開始させ、加熱された冷媒が冷媒室内熱交換器5aに供給され、冷媒室内熱交換器5aを用いた暖房と温水室内熱交換器5bを用いた暖房とが併用された運転がなされる。上記のように、この状態では室温と設定温度との差が少なく、空気温度もかなり高くなっているので、流量可変弁6の弁開度が最小の位置にある。
【0027】
このような暖房状態が続けられて、室温と設定温度とが実質的に一致した温度P4(設定温度より低く第1の温度P1より高い第4の温度)以上に上昇したとき、流量可変弁6が閉鎖して温水室内熱交換器5b内への温水の供給を停止し、冷媒室内熱交換器5aのみの暖房に切り替わる。
【0028】
このとき室内熱交換器5の温度はP1時点では、温水室内熱交換器5bの温度が冷媒室内熱交換器5aの温度より高くなっているが、冷媒室内熱交換器5aを用いた暖房が開始され温水室内熱交換器5bを用いた暖房との併用運転がなされると、冷媒室内熱交換器5aの温度が上昇し、しだいに冷媒室内熱交換器5aと温水室内熱交換器5bとの温度差がなくなり、P4時点では、ほぼ同じ温度に保たれ、その後は冷媒熱交換器5aのみで室内の暖房が行われるようになる。
【0029】
このようにして、温水室内熱交換器5bを用いた暖房から冷媒室内熱交換器5aを用いた暖房に切り替わるときに、暫くの間冷媒室内熱交換器5aを用いた暖房と温水室内熱交換器5bを用いた暖房とを併用運転する期間を設けることにより、冷媒室内熱交換器5aと温水室内熱交換器5bとが実質的に同じ温度になった後に冷媒室内熱交換器5aの運転と切り替えられるようにすると、温水室内熱交換器5bを用いた暖房と冷媒室内熱交換器5aを用いた暖房とのハンチング現象を防ぐことができる。即ち、温水室内熱交換器5bを用いた暖房によって室温が上昇したときに冷媒室内熱交換器5aを用いた暖房に直ちに切り替えたときは冷媒室内熱交換器5aを用いた加熱が不十分なために室内熱交換器5の温度が一時的に下がることになる。このときに、室内熱交換器5の運転を切り替える制御装置18が、冷媒室内熱交換器5aの運転に切り替わった直後に再び温水室内熱交換器5bの併用運転に戻り、室内熱交換器5の低下を暖房能力の不足と誤認して、室内熱交換器5の温度上昇によって、その後に再び冷媒室内熱交換器5aの運転に切り替わり、また、併用運転に戻るというような冷媒室内熱交換器5aまたは温水室内熱交換器5bのハンチング現象は、上述のような併用運転期間を設けることによって無くなり、室内熱交換器5の温度が安定した後に温水室内熱交換器5bを用いた暖房を停止するので、室内への吹出温度の変動を抑えることができる。また、冷媒室内熱交換器5aを用いた暖房は、温水室内熱交換器5bを用いた暖房に比べて小さい暖房能力の制御に優れており、暖房負荷の小さい低能力要求時には、室内熱交換器5の運転と停止を繰り返すような運転を避け、より安定した室温に保つことができる。
【0030】
このようにして冷媒室内熱交換器5a単独の暖房が続けられる。状況が変わって室内への外気導入等の影響によって、暖房負荷に暖房能力が満たなくなると、室温が次第に下がってきて冷媒室内熱交換器5aを用いた暖房では十分な暖房ができなくなる。(B領域)
図のB領域において、室温が設定温度より、例えば、2℃以上下がった温度P3(第3の温度)のときには、流量可変弁6を開き、温水室内熱交換器5bを用いた暖房運転が開始される。冷媒室内熱交換器5aを用いた暖房運転も行われており、冷媒室内熱交換器5aと温水室内熱交換器5bを用いた併用運転が行われる。
【0031】
この運転は単なる併用運転では暖房運転能力が不足するという予測をして温水温度に切り替えるための運転であり、流量可変弁6は閉鎖に近い状態で暖房をしているため、冷媒室内熱交換器5aの温度は徐々に下がり室温は、P3より低い温度P2(第2の温度)に低下する。
【0032】
室温が設定温度より3℃以上下がった時点P2(第2の温度)で、冷媒室内熱交換器5aを用いた暖房運転が停止され、温水供給量を流量可変弁6で調整して暖房能力を制御する温水室内熱交換器5aのみの暖房運転になる。
【0033】
冷媒室内熱交換器5aを用いた暖房から温水室内熱交換器5bを用いた暖房に切り替わるときも、上述の温水暖房から冷媒室内熱交換器5aを用いた暖房に切り替わるときと同様に、温水室内熱交換器5bを用いた暖房と冷媒室内熱交換器5aを用いた暖房とを併用運転する期間を設けている。併用運転期間を設けることにより、冷媒室内熱交換器5aと温水室内熱交換器5bとが実質的に同じ温度になった後に温水室内熱交換器5bの運転に切り替えるので、その後に再び冷媒室内熱交換器5aの運転に切り替わり、また、併用運転に戻るというような冷媒室内熱交換器5aまたは温水室内熱交換器5bのハンチング現象が無くなり、室内熱交換器5の温度が安定するので、室内への吹出温度の変動を抑えることができる。
【0034】
このように、冷媒室内熱交換器5aを用いた暖房から温水室内熱交換器5bを用いた暖房に切り替わるとき及び温水室内熱交換器5bを用いた暖房から冷媒室内熱交換器5aを用いた暖房に切り替えるときに、それぞれ併用運転する期間を設けることにより、安定した室温で切り替えが円滑に行われる。
【0035】
また、室温と設定温度との差が大きいときには、温水室内熱交換器5bを用いた暖房で素早く室温を立ち上げ、室温と設定温度との差が小さくなって低能力要求時になると、小さい暖房能力の制御に優れた冷媒室内熱交換器5aを用いた暖房を行い、安定した室温制御をすることができる。
【0036】
さらに、温水室内熱交換器5bを用いた暖房をするときのガス料金に対し、冷媒室内熱交換器5aを用いた暖房をするときの電気料金の方が安価であり、低能力要求時には、ランニングコストの安価な冷媒室内熱交換器5aを用いた暖房を行い、経済的な暖房運転をすることができる。
【0037】
さらにまた、家庭用エネルギを考える場合、暖房シーズンには電気の消費が少なく、ガスの消費が多いので、暖房をガスから電気に切り替えて暖房することでエネルギの平準化にも寄与することができる。
〔第2実施形態〕
以下、本発明の第2実施形態を図面を参照して説明する。図3は本発明の第2実施形態を示す冷媒回路図である。なお、図1と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略し、異なる構成要素のみを説明する。
【0038】
図3において、冷媒室内熱交換器5aには冷媒温度センサ33が取り付けられ、温水室内熱交換器5bには温水温度センサ34が取り付けられており、それぞれ冷媒室内熱交換器5aの温度、温水室内熱交換器5bの温度を検出している。
【0039】
制御装置18は冷媒圧縮機12、流量可変弁6、室温センサ8、冷媒温度センサ33及び温水温度センサ34に接続されており、室温センサ8により検出された温度と設定温度の差を比較する温度比較手段(図示省略)を備えている。制御装置18は、これら温度比較手段と、冷媒温度センサ33及び温水温度センサ34の検出温度に基づいて、冷媒圧縮機12の回転数及び流量可変弁6の弁開度を制御して冷房能力及び暖房能力を制御している。
【0040】
図4は暖房時の室内熱交換器の温度と設定温度との差の変化に対する冷媒圧縮機の運転/停止と流量可変弁の開閉とを示す図である。
【0041】
図のA領域において、暖房運転が開始されると、室温と設定温度との差が大きいので、温水室内熱交換器5bを用いた暖房運転が行われる。流量可変弁6が全開して温水室内熱交換器5b内に温水が供給され回りの空気が加熱され、加熱された空気が室内に吹き出される。室温が上昇し、室温が設定温度より1℃程度低い温度P5(第5の温度)に上昇した時点で、冷媒圧縮機12を運転させ、冷媒室内熱交換器5aを用いた暖房と温水室内熱交換器5bを用いた暖房とが併用運転される。このとき温水循環回路の流量可変弁6の弁開度が最小の位置にあり、冷媒室内熱交換器5aの温度は、温水室内熱交換器5bの温度と同じ温度になる。温水室内熱交換器5bの温度と冷媒室内熱交換器5aの温度とが一致(Q1)した後、所定時間経過するまで(例えば1分)継続して併用運転を行う。その後、流量可変弁6を閉鎖して温水室内熱交換器5b内への温水の供給を停止させる。これにより、冷媒室内熱交換器5aを用いた暖房のみの運転に切り替わる。
【0042】
このようにして、温水室内熱交換器5bを用いた暖房から冷媒室内熱交換器5aを用いた暖房に切り替わるときに、暫くの間冷媒室内熱交換器5aを用いた暖房と温水室内熱交換器5bを用いた暖房とを併用運転する期間を設けることにより、冷媒室内熱交換器5aと温水室内熱交換器5bとが実質的に同じ温度になった後に冷媒室内熱交換器5aの運転と切り替えるので、室内熱交換器5の運転を切り替える制御装置18が冷媒室内熱交換器5aの運転に切り替わった直後に再び温水室内熱交換器5bの併用運転を行い、その後に再び冷媒室内熱交換器5aの運転に切り替わり、また、併用運転に戻るというような冷媒室内熱交換器5aまたは温水室内熱交換器5bのハンチング現象が無くなり、室内熱交換器5の温度が安定するので、室内への吹出温度の変動を抑えることができる。
【0043】
図のB領域において、冷媒室内熱交換器5aを用いた暖房が行われている場合、室内への外気導入等の影響によって室温が下がったとき、例えば、室温が設定温度より2℃以上低い温度P6(第6の温度)に低下したときには、流量可変弁6を開いて温水室内熱交換器5bを用いた暖房運転が開始される。冷媒室内熱交換器5aを用いた暖房運転も行われており、冷媒室内熱交換器5aと温水室内熱交換器5bを用いた併用運転が行われる。一時的な暖房負荷の増大であれば、暫く後に室温が設定温度に近づき、再び冷媒室内熱交換器5aを用いた単独運転に戻るが、流量可変弁6を絞った状態での併用運転では暖房運転能力が不足し、室内熱交換器5の温度は徐々に下がり続ける。
【0044】
しかし、一定時間以上温水室内熱交換器5bに温水が循環されると温水室内熱交換器5bの温度が上昇して温水室内熱交換器5bの温度と冷媒室内熱交換器5aの温度とが一致(Q2)した後、所定時間経過するまで(例えば1分)継続して併用運転を行う。その後、冷媒圧縮機12の運転が停止され、冷媒室内熱交換器5aを用いた暖房運転が停止される。これにより、温水室内熱交換器5bを用いた暖房のみの運転に切り替わり、温水室内熱交換器5bの暖房能力は、流量可変弁6の弁開度で制御される。
【0045】
この場合も第1実施形態と同様に冷媒室内熱交換器5aを用いた暖房から温水室内熱交換器5bを用いた暖房に切り替わるときに、温水室内熱交換器5bを用いた暖房と冷媒室内熱交換器5aを用いた暖房とを併用運転する期間を設けることにより、冷媒室内熱交換器5aと温水室内熱交換器5bとが実質的に同じ温度になった後に温水室内熱交換器5bの運転に切り替えるので、その後に再び冷媒室内熱交換器5aの運転に切り替わり、また、併用運転に戻るというような冷媒室内熱交換器5aまたは温水室内熱交換器5bのハンチング現象が無くなり、室内熱交換器5の温度が安定するので、室内への吹出温度の変動を抑えることができる。
【0046】
このように、冷媒室内熱交換器5aを用いた暖房から温水室内熱交換器5bを用いた暖房に切り替わるとき及び温水室内熱交換器5bを用いた暖房から冷媒室内熱交換器5aを用いた暖房に切り替えるときに、それぞれ併用運転する期間を設けることにより、安定した室温で切り替えが円滑に行われる。
【0047】
また、室温と設定温度との差が大きいときには、温水室内熱交換器5bを用いた暖房で素早く室温を立ち上げ、室温と設定温度との差が小さくなって低能力要求時になると、小さい暖房能力の制御に優れた冷媒室内熱交換器5aを用いた暖房を行い、安定した室温制御をすることができる。
【0048】
さらに、温水室内熱交換器5bを用いた暖房をするときのガス料金に対し、冷媒室内熱交換器5aを用いた暖房をするときの電気料金の方が安価であり、低能力要求時には、ランニングコストの安価な冷媒室内熱交換器5aを用いた暖房を行い、経済的な暖房運転をすることができる。
〔第3実施形態〕
図5は第3実施形態の空気調和機を示す冷媒回路図である。なお、図1と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0049】
室外機2及び熱源機3はマルチタイプのものであり、室外機2及び熱源機3には2台の室内機1A、1Bがそれぞれ冷媒用のユニット間配管16a、温水用のユニット間配管26aによりつながれて、マルチタイプの空気調和機を構成している。
【0050】
マルチタイプの空気調和機では、例えば、一方の室内機1Aをリビング等の空調用に、他方の室内機1Bを廊下、トイレ、浴室またはユーティリティ等の空調に使用する場合などがあり、このような室内機1A、1Bにおいても図1や図3と同様な冷媒室内熱交換器5aと温水室内熱交換器5bとが設けられ、第1実施形態や第2実施形態と同様な併用運転期間を設けた切替制御が行われる。
【0051】
マルチタイプの空気調和機の一方の室内機、例えば、室内機1Bが低暖房能力で、長時間空気調和機4を運転するようなトイレ、浴室またはユーティリティ等に設置される場合には、殆どの時間をランニングコストの安価な冷媒室内熱交換器5aを用いた暖房運転とすることができ、これによって経済的で室温が安定した空調をすることができる。
【0052】
以上、それぞれの実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。本実施形態では家庭用の空気調和機で説明しているが、業務用の空気調和機においても使用できるものである。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、室温と設定温度との差が大きいときには、温水が供給される室内熱交換器を用いた暖房を行い、室温と設定温度との差が小さく低能力要求時には、小さい暖房能力の制御に優れた冷媒が供給される室内熱交換器を用いた暖房に切り替えることにより省エネを考えた暖房運転ができる。しかも温水が供給される室内熱交換器を用いた暖房と冷媒が供給される室内熱交換器を用いた暖房とを切り替えるときには、温水が供給される室内熱交換器を用いた暖房と冷媒が供給される室内熱交換器を用いた暖房との併用運転期間を設けることにより、室内熱交換器温度を安定させ、室温変動の少ない制御をすることができる。また、室温が安定しているときや低能力要求時には、ランニングコストの安価な冷媒が供給される室内熱交換器を用いた暖房を行って経済的な暖房運転をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す冷媒回路図である。
【図2】本発明の第1実施形態における室温と設定温度との差の変化に対する冷媒圧縮機の運転/停止と温水循環回路の流量可変弁の開閉とを示す図である。
【図3】本発明の第2実施形態を示す冷媒回路図である。
【図4】本発明の第2実施形態における室内熱交換器の温度と設定温度との差の変化に対する冷媒圧縮機の運転/停止と流量可変弁の開閉とを示す図である。
【図5】本発明の第3実施形態を示す冷媒回路図である。
【符号の説明】
1、1A、1B 室内機
2 室外機
3 熱源機
4 空気調和機
5 室内熱交換器
5a 冷媒が供給される室内熱交換器
5b 温水が供給される室内熱交換器
6 流量可変弁(温水制御弁)
8 室温センサ
12 冷媒圧縮機
13 室外熱交換器
14 四方弁
16 冷媒管
16a 冷媒用のユニット間配管
17 電動膨張弁
18 制御装置
22 加熱器
23 温水熱交換器
26 温水管
26a 温水用のユニット間配管
33 冷媒温度センサ(冷媒温度検出手段)
34 温水温度センサ(温水温度検出手段)
P1 第1の温度(冷媒圧縮機運転開始時の温度)
P2 第2の温度(冷媒圧縮機運転停止時の温度)
P3 第3の温度(流量可変弁開放時の温度)
P4 第4の温度(流量可変弁閉鎖時の温度)
P5 第5の温度
P6 第6の温度
Q1、Q2 冷媒温度センサと温水温度センサの検出温度一致点

Claims (2)

  1. 冷媒圧縮機、冷媒が供給される室内熱交換器等から構成される冷凍サイクルと、温水制御弁、温水が供給される室内熱交換器等から構成される温水循環回路とを備え、冷媒が供給される室内熱交換器と温水が供給される室内熱交換器とのいずれかを用いて暖房運転をする空気調和機において、冷媒が供給される室内熱交換器を用いた暖房運転と温水が供給される室内熱交換器を用いた暖房運転とを切り替える際に、冷媒が供給される室内熱交換器を用いる暖房運転及び温水が供給される室内熱交換器を用いる暖房運転の併用運転を行う制御装置を有し、この制御装置は併用運転が開始されてから、冷媒が供給される室内熱交換器の温度と温水が供給される室内熱交換器の温度とが一致した後、所定時間経過するまで継続して併用運転を行うことを特徴とする空気調和機。
  2. 温水が供給される室内熱交換器を用いて暖房運転を行っている場合、室温が設定温度より低い第5の温度に上昇したとき、前記空気調和機は運転を、冷媒が供給される室内熱交換器を用いた暖房運転に切り替え、冷媒が供給される室内熱交換器を用いた暖房運転を行っている場合、室温が第5の温度よりも低い第6の温度に低下したとき、前記空気調和機は運転を、温水が供給される室内熱交換器を用いた暖房運転に切り替えることを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
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