JP4497007B2 - 携帯電話端末 - Google Patents
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Description
該スロットのいずれか一つが、人体頭側での使用時にユーザの耳に近接する位置に設けられたことを特徴とする携帯電話端末を提供するものである。
可撓部材は貫通孔を囲繞するように形成されているいずれの構成においても、人体頭側での使用時にユーザの耳に近接する位置に設けたスロットは、スピーカユニットが装着されていない状態では、弾性部材の発生させる弾性力によって、音孔が形成された面と対向しレシーバが配置された面に可撓部材が密着させられており、レシーバの発する音が音孔を介して端末外へ発せられることが好ましい。
本発明を好適に実施した第1の実施形態について説明する。図1に、本実施形態にかかる携帯電話端末の構成を示す。携帯端末1は、第1のスロット4及び第2のスロット5を備えている。着脱式スピーカ2は、第1のスロット4及び第2のスロット5のいずれにも着脱可能である。
着脱式スピーカ2の背面中央下部には、溝が設けられている。
第1のスロット4は、移動板9、バネ10、第1のクッション11及び第2のクッション12で構成されている、バネ10は、携帯端末1と移動板9とを連結している。第1のクッション11は、移動板9と物理的に接続されている。第2のクッション12は、携帯端末1と移動板9とを連結している。
レシーバ13は、携帯端末1に固定されており、レシーバ13から出力された音信号は、全て第3の音孔14を通過する。
図3(b)のD−D’断面を図5(b)に示す。第2のスロット5は、第2の音孔6及び第6の音孔21を備え、移動板19は第5の音孔20を備えている。第2の音孔6の中心線は、第5の音孔20及び第6の音孔21の中心線と同一線上に位置する。
着脱式スピーカ2が第1のスロット4に挿入されると、着脱式スピーカ2の前面の凸部は移動板9のガイドに沿って移動するため、移動板9はガイドの高さ分バネ10側に押し返される。これにより、着脱式スピーカ2は第1のクッション11と接触することなく第1のスロット4に挿入される。着脱式スピーカ2の凸部をそのままガイドに沿ってA点まで到達させると、ガイドが着脱式スピーカ2の動きを阻止し、着脱式スピーカ2の位置が固定される。また、着脱式スピーカ2の凸部が接しているガイドの高さも低くなるため、着脱式スピーカ2と移動板9との間隔が狭くなる。これにより、着脱式スピーカ2に第1のクッション11が密着する。
着脱式スピーカ2が第2のスロット5に挿入されると、着脱式スピーカ2の前面の凸部は移動板19のガイドに沿って移動するため、移動板19はガイドの高さ分だけバネ側に押し返される。これにより、着脱式スピーカ2は第3のクッション18と接触することなく第2のスロット5に挿入される。
着脱式スピーカ2の凸部がガイド沿ってB点まで到達すると、着脱式スピーカ2の動きをガイドが阻止するため、着脱式スピーカ2が固定される。また、着脱式スピーカ2の凸部が接しているガイドの高さも低くなるため、着脱式スピーカ2と移動板19との間隔が狭くなる。これにより、着脱式スピーカ2に第3のクッション18が密着する。
着脱式スピーカ2の端子8は、携帯端末1側の不図示の端子と電気的に接触している。着脱式スピーカ2の振動板7から発せられる音信号は、第5の音孔20を経て第2の音孔6から出力される。第3のクッション18はバネ16の反発力によって着脱式スピーカ2に密着しているため、振動板7から発せられる音信号を全て第2の音孔6から出力することが可能となる。これにより、音が漏れて着脱式スピーカ音量が小さくなることを防げる。同時に、着脱式スピーカ2の背面に設けられた溝及び第6の音孔21から振動板7の背面方向へ発せられた音信号が第2のスロット5内に出力される。これにより、第2のスロット5内部の空間が共鳴箱として利用される。
着脱式スピーカ2を第1のスロット4に装着した場合には、ハンズフリー通話時受話音声や動画再生時の音声・声楽信号をレシーバ用音孔でもある第1の音孔3から出力することが可能となる。また、着脱式スピーカ2を第2のスロット5に装着した場合には、ステレオ着信やステレオ動画再生時の音声・声楽信号を第2の音孔6及び不図示の別のスピーカから出力できる。
また、着脱式スピーカ2を第1のスロット4及び第2のスロット5のどちらにも装着可能であるため、レシーバ用スピーカとしてのみでなく、着信音鳴動用スピーカとしても使用可能である。これにより、スピーカ数を増やさなくても、ハンズフリー通話や動画再生を行う際に、表示画面側に音を出力できる。
また、着脱式スピーカ2とは別に固定スピーカを携帯端末1に設けることで、音声をステレオ出力することが可能となる。
また、レシーバ用の音孔を利用して表示画面側に音信号を出力するため、新たな音孔を設けることなくハンズフリー通話などを行える。
さらに、バネで固定された振動板に取り付けられたクッションの摩擦力を利用して着脱式スピーカを固定するため、着脱式スピーカの着脱が容易である。
本発明を好適に実施した第2の実施形態について説明する。
本実施形態にかかる携帯端末1は、第1の実施形態とほぼ同様の構成である。ただし、図10に示すように、本実施形態においては第1のスロット4のレシーバ13が省略された構成である。
この他については第1の実施形態と同様であるため、重複する説明は省略する。
例えば、上記各実施形態においては、携帯端末がストレート型である場合を例に説明したが、折りたたみ型の携帯端末で合っても良い。なお、携帯端末が折りたたみ型の場合には、第2のスロット5の位置は、ヒンジよりも上でも下でも良い。
また、第1のスロット4や第2のスロット5の開口部に開閉自在な蓋を設けてもよい。このようにすれば、着脱式スピーカ2の背面の溝から出力される音信号を各スロット内でより強く反響させることができるとともに、スロット内への粉塵の侵入を防げる。
このように、本発明は様々な変形が可能である。
2 着脱式スピーカ
3 第1の音孔(レシーバ音孔)
4 第1のスロット
5 第2のスロット
6 第2の音孔
7 振動板
8 端子
9、19 移動板
10、16 バネ
11 第1のクッション
12 第2のクッション
13 レシーバ
14 第3の音孔
15 第4の音孔
17 第4のクッション
18 第3のクッション
20 第5の音孔
16 第6の音孔
Claims (8)
- 入力された電気信号に応じて音を発する電音変換素子及び該電音変換素子と電気的に接続された入力端子を備えたスピーカユニットを装着可能なスロットを複数備え、
各スロットは、前記入力端子へ電気信号を出力する端子と、装着された前記スピーカユニットから出力された音を端末外へ発するための音孔とを備え、
該スロットのいずれか一つが、人体頭側での使用時にユーザの耳に近接する位置に設けられ、
前記各スロットは、前記スピーカユニットの着脱方向と直交する向きに弾性力を発生させる弾性部材を介して設置された移動部材と、該移動部材に取り付けられた可撓部材とを有し、
前記スピーカユニットが挿入されると、挿入された前記スピーカユニットが前記移動部材を移動させ、これに伴って前記弾性部材が発生させる弾性力によって前記可撓部材が前記スピーカユニットに密着し、該スピーカユニットをスロット内に保持することを特徴とする携帯電話端末。 - 前記移動部材は、前記スピーカユニットから出力された音を前記音孔へ導くための貫通孔を備えるとともに、前記スロットの前記音孔が形成された面に前記弾性部材を介して設置されており、
前記可撓部材は前記貫通孔を囲繞するように形成されていることを特徴とする請求項1記載の携帯電話端末。 - 前記移動部材は、前記可撓部材と前記スピーカユニットとの間の間隙を前記スピーカユニットが所定の位置に挿入されるまで維持するためのガイド部材を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の携帯電話端末。
- 前記移動部材と前記スピーカユニットのそれぞれに設けられた凹凸の嵌合によって、前記スピーカユニットが所定の装着位置に位置決めされることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の携帯電話端末。
- 前記各スロットの少なくともいずれかがその開口に開閉自在な蓋を備え、該蓋を閉じた状態では前記スロットが共鳴箱として機能することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の携帯電話端末。
- 情報を視覚的に表示するための情報表示手段を備え、該情報表示手段の表示方向と略同一方向に音を発するための前記音孔を備えたスロットを少なくとも一つ有することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載の携帯電話端末。
- 人体頭側での使用時にユーザの耳に近接する位置のスロットに装着したスピーカユニットが、レシーバとして機能することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項記載の携帯電話端末。
- 前記人体頭側での使用時にユーザの耳に近接する位置に設けたスロットは、前記スピーカユニットが装着されていない状態では、前記弾性部材の発生させる弾性力によって、前記音孔が形成された面と対向しレシーバが配置された面に前記可撓部材が密着させられており、前記レシーバの発する音が前記音孔を介して端末外へ発せられることを特徴とする請求項2から6のいずれか1項記載の携帯電話端末。
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