JP4494666B2 - 複合円筒・円柱体の製造方法 - Google Patents

複合円筒・円柱体の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4494666B2
JP4494666B2 JP2001104401A JP2001104401A JP4494666B2 JP 4494666 B2 JP4494666 B2 JP 4494666B2 JP 2001104401 A JP2001104401 A JP 2001104401A JP 2001104401 A JP2001104401 A JP 2001104401A JP 4494666 B2 JP4494666 B2 JP 4494666B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sleeve
gap
brazing
core material
core
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001104401A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002301565A (ja
Inventor
康男 渡辺
昭宏 竹屋
文明 多田
道夫 田辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Ichi High Frequency Co Ltd
Original Assignee
Dai Ichi High Frequency Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Ichi High Frequency Co Ltd filed Critical Dai Ichi High Frequency Co Ltd
Priority to JP2001104401A priority Critical patent/JP4494666B2/ja
Publication of JP2002301565A publication Critical patent/JP2002301565A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4494666B2 publication Critical patent/JP4494666B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Coating With Molten Metal (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はスリーブ付ロールのような複合円筒体(或いは複合円柱体)の、芯材とスリーブ材とが相互に接合された形で複合された製品を、安価な技術を集約して製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
以下、電気メッキラインにおいて被メッキ体である金属薄板にカソード給電を行うためのコンダクタロールに例をとって説明する。コンダクタロールは、前記金属薄板への転動接触通電端となるロール胴部の劣化・消耗が激しく、頻繁な修復を要するため、上記修復がスリーブ材の交換によって安価に行えるスリーブ付ロールが多用されている。スリーブ付のコンダクタロールにおいては、芯材−スリーブ材界面を横切って数千アンペアの大電流が流れるので、上記界面には均一な良導電性が要求される。また、スリーブ材の着脱が容易に行えることが好ましい要件となる。
【0003】
このため、上記芯材とスリーブ材の複合は、従来、焼嵌めによって行っていた。しかしながら、焼嵌めは工程が複雑でコストがかかるという問題点があった。何故なら、焼嵌めは、ロール胴部の外周面を所定の外径寸法、真直度、真円度、粗度となるように機械加工し、また、スリーブ材についてもその内面を所定の内径寸法、真直度、真円度、粗度となるように機械加工してロール胴部の外周面に焼嵌め可能な寸法、形状に正確に整え、その後、スリーブ材を、不都合な変質が生じない程度の低めの好適温度に加熱して熱膨張させた状態で、遊挿するという諸工程を経てロール胴部外周面に嵌合させるものであり、上記高精度の機械加工と、スリーブ材を終始好適な昇温状態に維持して嵌合のためのクリアランスを確保し続けることに、熟練工による多大な注力を要するからである。
【0004】
また、スリーブ材が銅などの軟質金属である場合には、ロールとして使用するうちにスリーブ材の拡径変形が徐々に進んでロール胴部に対する嵌着力が早期に低下するという問題もあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はかかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、コンダクタロールのように、ロール胴部等の芯材にスリーブ材を嵌合した構成の複合円筒・円柱体を容易に製造可能で、しかも、製造した複合円筒・円柱体における芯材とスリーブ材との機械的接合強度及び導電性を従来よりも増すことのできる、複合円筒・円柱体の製造方法を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、円筒状又は円柱状の金属製芯材に円筒状の金属製スリーブ材を同心状に複合させた構造の複合円筒・円柱体を製造するに当たって、両者をろう接する方法を採用し、そのろう接方法として、前記芯材とスリーブ材とをろう材介在スペースを見込んだ寸法関係で用意し、その芯材とスリーブ材を同心配置した状態でほぼ垂直状態に立てて支持台上に乗せ、前記芯材とスリーブ材の間の間隙の下端を閉じると共に、ろう材溶湯を収容した溶湯浴を配管を介して前記間隙の下端に連通させ、溶湯浴内のろう材溶湯のヘッドによって前記間隙にろう材溶湯を供給可能な状態とし、前記芯材とスリーブ材の一方若しくは双方をろう材の融点以上の温度に加熱した状態で前記溶湯浴内のろう材溶湯のヘッドによって前記芯材とスリーブ材の間の間隙をろう材溶湯で満たし、その後、全体を冷却してろう材を凝固させて前記芯材とスリーブ材とをろう接するという方法を採用したものである。この構成により、芯材とスリーブ材とを嵌合させる操作は、上記ろう材介在スペース分の間隙の存在により、従来の焼嵌めに比べてはるかに容易であり、且つろう接に際しては、ろう材溶湯を芯材とスリーブ材との間に、その下端から溶湯浴内のろう材溶湯のヘッドによって安定して且つ途中で凝固させることなく良好に供給でき、また、ろう材中の気泡や不純物は自動的に浮上して上端から排出され、芯材とスリーブ材とを気泡や不純物の少ないろう材で良好に接合できる。かくして、得られた複合円筒・円柱体は、芯材とスリーブ材とが良好にろう接されているので、芯材とスリーブ材との機械的接合強度が大きく、長期に亘って安定して使用でき、且つ芯材とスリーブ材との間の導電性にも優れている。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明で製造対象とする複合円筒・円柱体は、円筒状又は円柱状の金属製芯材と円筒状の金属製スリーブ材とを同心状に複合した形のものであれば、その構造、用途等は任意であり、例えば、ロール胴部の外周にスリーブ材を配した各種のロール、シャフト本体の外周にスリーブ材を配した各種のシャフト等を挙げることができる。特に、本発明によって製造した複合円筒・円柱体は、芯材とスリーブ材との間に優れた導電性を備えているので、コンダクタロール等の電気的導通が要求される用途に好適である。また、複合円筒・円柱体を構成する金属製芯材及び金属製スリーブ材の材質や形状も、特に限定されるものではなく、複合円筒・円柱体の用途に応じて適宜定めれば良い。更に、金属製芯材は、新規に製造したものに限らず、既存のものを利用してもよい。例えば、既存のスリーブ付ロールの補修に当たって、表面が摩耗或いは損傷したスリーブ材を除去した後のロール本体を芯材とし、その上に新規に製造したスリーブ材を配してスリーブ付ロールを補修する場合に本発明を適用できる。以下、コンダクタロールの胴部として使用する、鋼製の中空円筒状の芯材と銅製のスリーブ材とを備えた複合円筒体を製造する場合を例にとって、本発明の実施形態を説明する。
【0008】
図1、図2は本発明の一実施形態を示すものである。まず、図1(a)に示すように、鋼製の芯材1と銅製のスリーブ材2を用意し、芯材1の外周面及びスリーブ材2の内周面を所定の寸法、真直度、真円度、粗度となるように機械加工する。この際の加工精度は、従来のコンダクタロールの製造において焼嵌めを行う場合の加工精度に比べて低くてよく、このため、機械加工工数を大幅に削減できる。また、芯材1の外径とスリーブ材2の内径は、両者を常温で同心状に配置した際、両者の間にろう材を満たしてろう接することができるように適当な間隙が生じるように設定する。同心配置状態での芯材−スリーブ材間の間隙の寸法としては、間隙内にろう材溶湯を供給して間隙を確実に満たすことができるように溶湯を流れ易くし、且つ間隙を満たした溶湯内の気泡や不純物の浮上を容易にする上から、0.5mm以上に設定することが好ましく、また、ろう材使用量を削減する上からは2mm以下とすることが好ましい。
【0009】
次に、芯材1とスリーブ材2とを同心配置するが、それに先立って、図1(b)に示すように、芯材1の外周面及びスリーブ材2の内周面の一方若しくは双方に、ろう材溶湯を適用し、あるいは、ろう材を溶射した後再溶融処理を施してろう材メッキ層3を形成しておくことが望ましい。上記ろう材のメッキはフラックスを用いて行ってよい。ここでメッキ層を形成する主目的は、芯材1とスリーブ材2をろう接する際のろう材と芯材1及びろう材とスリーブ材2との接合性を向上させるためであるが、芯材1とスリーブ材2の間にろう材溶湯を供給する際の溶湯の流れを容易とするのにも有用である。メッキ層の厚さは、前記目的に見合ったごく薄いもの(たとえば50〜200μm)でよい。なお、芯材1やスリーブ材2の材質が、ろう材溶湯に対する濡れ性に優れる場合、或いは、ろう接に際して芯材1やスリーブ材2の表面にフラックスを適用してろう材の濡れ性を向上させることができる場合などには、ろう材3のメッキ層を省略することも可能である。
【0010】
次に、図1(c)に示すように、芯材1とスリーブ材2とを嵌合して同心配置する。ここで、芯材1とスリーブ材2にろう材3をメッキし、その合計厚さを厚目(たとえば300〜500μm)に選定した場合には、嵌合操作を容易とするため、ろう材3の融点以下の温度で焼嵌めする。この焼嵌めは、従来のコンダクタロールの製造において芯材(ロール胴部)とスリーブ材とを直接焼嵌めして接合した場合に比べてはるかに容易である。すなわち、本実施形態における焼嵌めは、単に芯材1とスリーブ材2とをろう材3のメッキ層を介して嵌合させるのみでよく、強固に接合させる必要はないので、スリーブ材2の加熱温度を通常の焼嵌め温度まで高くして間隙を拡大させなくてもろう材3のメッキ層は柔らかくて潤滑剤の役割を果たすため、容易に焼嵌めできる。更に焼嵌めを行うことで、芯材1とスリーブ材2とを同心配置することができる。
【0011】
なお、芯材1とスリーブ材2とに形成したろう材3のメッキ層が薄い場合には、単に芯材1とスリーブ材2とを嵌合しただけでは、正確に同心配置できるとは限らないので、両者を適当な方法で同心配置する必要がある。この同心配置する方法としては、例えば、芯材1とスリーブ材2の間の間隙内に、一定厚みの複数個の埋殺しスペーサを軸線方向にも作用する形で周方向に飛石配置する方法を挙げることができ、この埋殺しスペーサを用いることで、芯材1とスリーブ材2を容易に同心状に保持することができる。埋殺しスペーサの具体的な形態としては、周方向の4個所程度に金属線を全長配置した形態、あるいは、L字形の金属板切片を両端部に配置した形態を例示できる。また埋殺しスペーサは、芯材1とスリーブ材2の間にろう材を満たしてろう接した際、そのまま埋め込んだままとしておくものであるので、材質としては、それ自体がろう接されやすい銅系金属製のものが適している。埋殺しスペーサを配置する方法としては、ろう材をメッキする前の芯材1又はスリーブ材2に埋殺しスペーサを機械的に取り付けておく方法、メッキ層を形成した芯材1とスリーブ材2を嵌合させる際にあるいは嵌合させた後に埋殺しスペーサを両者間に挿入してゆく方法等を挙げることができる。
【0012】
次に、図2に示すように、芯材1とスリーブ材2の嵌合体をほぼ垂直に立てて支持台5に保持させる。ここで使用する支持台5は、その上に垂直に乗せた芯材1及びスリーブ材2の間の間隙6に通じる通路7を円周方向に適宜間隔をあけて複数個設けており、且つその通路7以外の領域では間隙6の下端を閉じ、間隙6内の溶湯が周囲に漏れ出さないようにシールする機構(図示せず)を設けた構成となっている。また、この支持台5には、芯材1及びスリーブ材2を支持台5に固定するための、押え板11、連結棒12、ばね13等を備えた固定治具10を取り付けるブラケット14を備えている。なお、図面では固定治具10を1組示しているが、固定治具10は複数個が支持台5の周囲に配置される。支持台5に形成している通路7には分配管16が配管17によって接続され、その分配管16にはろう材3の溶湯を収容した溶湯浴18が配管19によって接続されている。溶湯浴18は高さを調整可能となっており、その高さを適宜調整することで、ろう材溶湯をヘッドによって間隙6にその下端から供給することが可能である。溶湯浴18の湯面の高さとしては、間隙6の上端よりも少し高い位置に設定しておく。この高さを採用することで、溶湯浴18の溶湯のヘッドにより間隙6を溶湯で満たすと共に、その上端から溶湯を少し押すことで、溶湯の上面にあるスカムを排出できる。なお、溶湯浴18の湯面の高さは上例のような定位置ではなく、間隙6への溶湯注入時に間隙6内の湯面の上昇に合わせて変化させてもよい。このようにすることで、溶湯の注入速度を一定にするのが容易となる。
【0013】
図2に示すように、芯材1とスリーブ材2の嵌合体をほぼ垂直に立てて支持台5に保持させ、間隙6下端の、通路7に面する領域以外の部分を閉じると共にその間隙6に通路7によって溶湯浴16からの溶湯を供給しうる状態とした後、全体を、加熱炉に入れ、加熱炉内温度をろう材の融点より少し高い温度(たとえば、融点+50°C程度)に昇温、保持する。これにより、芯材1及びスリーブ材2が加熱され、その間にあったろう材3のメッキ層が加熱されて溶融し、メッキ層が厚目の場合には、その一部が流下して間隙6の下部を満たす。同時に溶湯浴16からろう材溶湯が供給され、間隙6を確実に満たし且つその間隙6の上端から少し押し出され、スカムを間隙外に押し出す。この時、間隙6は垂直に配置されているため、間隙6を満たした溶湯中の気泡や不純物は自動的に上昇し、上端から系外に排出される。その後、炉内温度を下降させて嵌合体を、間隙6内のろう材3共々、ろう材融点を下回る温度に下降させ、ろう材3を凝固させてろう接体を得る。ろう接体が取り扱いやすい温度(たとえば150°C前後)にまで下降した後、全体を炉から取り出し、放冷する。なお、芯材1とスリーブ材2の同心配置に先立って、両者の被ろう接面にフラックスを塗布しておくことにより、上記間隙内のろう材溶湯が被ろう接面を確実に濡らすところとなって、良好なろう接が行える。特に、同心配置前にメッキ層を施していない場合にはフラックスの適用がとりわけ望ましい。この際、前述のように芯材−スリーブ材間の間隙を前述のように大きい目にとっておくことでフラックスの上昇排出も確実に進む。
【0014】
以上によって、芯材1とスリーブ材2は、気泡や不純物の少ないろう材層によってろう接され、芯材1とスリーブ材2がろう接された複合円筒体が製造される。得られた複合円筒体では、芯材1とスリーブ材2が気泡や不純物の少ないろう材層によってろう接されているので、芯材1とスリーブ材2の接合強度が大きく且つ両者間の通電抵抗が均一且つ極小となっており、優れた導電性を発揮する。かくして、コンダクタロールとして使用するのにきわめて有効な複合円筒体を得ることができる。
【0015】
以上のろう接操作を行うに当たって、使用する加熱炉内雰囲気は、通常の雰囲気(通常の大気の存在する雰囲気)でもよいが、無酸素雰囲気とすることが好ましい。無酸素雰囲気を使用することで、ろう材メッキ層の酸化を防止し、より高品質のろう接構造を得ることができる。特に同心配置前にメッキ層を施していない場合には無酸化雰囲気とすることがとりわけ望ましい。また、芯材1とスリーブ材2の間へのろう材の鋳込みは、通常は常圧下で行うが、必要に応じ、加熱炉内雰囲気を減圧するとか、芯材1とスリーブ材2の間の間隙6の上端のみに負圧を作用させるなどして、鋳込みを減圧下で行っても良い。減圧下で鋳込みを行うと、間隙6内のろう材溶湯からの気泡の逸出を更に容易とすることができ、敏速に高品質のろう接を行うことができる。また、間隙6の上端のみに負圧が作用する構成とした場合には、間隙6の下端からの溶湯の供給を敏速に行うことも可能となる。更に、鋳込み時に対象物に振動を加えることで、気泡の逸出を促進させることができる。特に、超音波振動が効果的である。
【0016】
記した実施形態では、間隙6に対してろう材溶湯を補充するため、溶湯浴18を間隙6の下端に連結し、溶湯のヘッドによって間隙6内に溶湯を補充しており、この構成により、溶湯を間隙6内に安定して且つ確実に補充できる利点が得られる。なお、上記した実施形態では、嵌合した状態の芯材1とスリーブ材2を炉内に置いて加熱する構成としているが、加熱方法は炉加熱に限らず、他の方法、例えば、誘導加熱、バーナーによる加熱等を利用してもよい。ただし、炉内で加熱する方法を採用すると、作業が容易であり、且つ全体的に均一な加熱が可能であるという利点が得られる。
【0017】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明は、金属製の芯材と金属製のスリーブ材とをろう材介在スペースを見込んだ寸法関係で用意し、その芯材とスリーブ材を同心配置した状態でほぼ垂直状態に立てて支持台上に乗せ、前記芯材とスリーブ材の間の間隙の下端を閉じると共に、ろう材溶湯を収容した溶湯浴を配管を介して前記間隙の下端に連通させ、溶湯浴内のろう材溶湯のヘッドによって前記間隙にろう材溶湯を供給可能な状態とし、前記芯材とスリーブ材の一方若しくは双方をろう材の融点以上の温度に加熱した状態で前記溶湯浴内のろう材溶湯のヘッドによって前記芯材とスリーブ材の間の間隙をろう材溶湯で満たし、その後、全体を冷却してろう材を凝固させて前記芯材とスリーブ材とをろう接するという構成としたことにより、芯材とスリーブ材とをろう材で良好に接合し、機械的接合強度が大きく且つ導電性にも優れたた複合円筒・円柱体を製造でき、しかもその製造工程で用いる技術はいずれも従来知られた安価に実施可能な技術であるので、結局、低コストで複合円筒・円柱体を製造できるという効果を有している。また、本発明で製造した複合円筒・円柱体は、芯材とスリーブ材とが良好にろう接されていて機械的接合強度が大きいので、長期に亘って安定して使用でき、しかも芯材とスリーブ材との間の導電性にも優れているので、コンダクタロールのように大電流を流す用途にきわめて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)、(b)、(c)は本発明の一実施形態の工程を説明する概略断面図
【図2】ろう材の溶融、凝固を行う状態を示す概略断面図
【符号の説明】
1 芯材
2 スリーブ材
3 ろう材
5 支持台
6 間隙
7 通路
10 固定治具
11 押え板
12 連結棒
13 ばね
16 分配管
18 溶融浴

Claims (6)

  1. 円筒状又は円柱状の金属製芯材と円筒状の金属製スリーブ材とをろう接した複合円筒・円柱体を製造する方法であって、前記芯材とスリーブ材とをろう材介在スペースを見込んだ寸法関係で用意し、その芯材とスリーブ材を同心配置した状態でほぼ垂直状態に立てて支持台上に乗せ、前記芯材とスリーブ材の間の間隙の下端を閉じると共に、ろう材溶湯を収容した溶湯浴を配管を介して前記間隙の下端に連通させ、溶湯浴内のろう材溶湯のヘッドによって前記間隙にろう材溶湯を供給可能な状態とし、前記芯材とスリーブ材の一方若しくは双方をろう材の融点以上の温度に加熱した状態で前記溶湯浴内のろう材溶湯のヘッドによって前記芯材とスリーブ材の間の間隙をろう材溶湯で満たし、その後、全体を冷却してろう材を凝固させて前記芯材とスリーブ材とをろう接する、複合円筒・円柱体の製造方法。
  2. 前記芯材とスリーブ材の同心配置に先立って、芯材の外周面とスリーブ材の内周面の一方若しくは双方にろう材メッキ層を形成しておく、請求項1記載の複合円筒・円柱体の製造方法。
  3. 前記スリーブ等の、ろう材の融点以上の温度への加熱を、全体を炉内に置くことで行う、請求項1又は2記載の複合円筒・円柱体の製造方法。
  4. 前記同心配置状態での芯材−スリーブ材間の間隙の寸法を0.5mm以上に設定して、該間隙内を満たしたろう材溶湯内の気泡や不純物の浮上を容易にする、請求項1、2又は3記載の複合円筒・円柱体の製造方法。
  5. 前記間隙内に埋殺しスペーサを周方向に飛石配置して前記同心配置を容易にした、請求項1から4のいずれか1項記載の複合円筒・円柱体の製造方法。
  6. 前記ろう材の鋳込みを減圧下で行って、間隙内を満たしたろう材溶湯からの気泡の逸出を容易にする、請求項1から5のいずれか1項記載の複合円筒・円柱体の製造方法。
JP2001104401A 2001-04-03 2001-04-03 複合円筒・円柱体の製造方法 Expired - Fee Related JP4494666B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001104401A JP4494666B2 (ja) 2001-04-03 2001-04-03 複合円筒・円柱体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001104401A JP4494666B2 (ja) 2001-04-03 2001-04-03 複合円筒・円柱体の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002301565A JP2002301565A (ja) 2002-10-15
JP4494666B2 true JP4494666B2 (ja) 2010-06-30

Family

ID=18957261

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001104401A Expired - Fee Related JP4494666B2 (ja) 2001-04-03 2001-04-03 複合円筒・円柱体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4494666B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5672066B2 (ja) * 2011-02-25 2015-02-18 東ソー株式会社 円筒形ターゲットの製造方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5130827U (ja) * 1974-08-29 1976-03-05
JPS5384849A (en) * 1977-01-05 1978-07-26 Hitachi Ltd Rod connecting apparatus
JPH03110065A (ja) * 1989-09-26 1991-05-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd リフローはんだ付方法
JPH0866765A (ja) * 1994-08-31 1996-03-12 Kobe Steel Ltd 外筒材と内筒材のろう付法
JP2000271675A (ja) * 1999-01-22 2000-10-03 Toyota Motor Corp 2部材の接合方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5130827U (ja) * 1974-08-29 1976-03-05
JPS5384849A (en) * 1977-01-05 1978-07-26 Hitachi Ltd Rod connecting apparatus
JPH03110065A (ja) * 1989-09-26 1991-05-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd リフローはんだ付方法
JPH0866765A (ja) * 1994-08-31 1996-03-12 Kobe Steel Ltd 外筒材と内筒材のろう付法
JP2000271675A (ja) * 1999-01-22 2000-10-03 Toyota Motor Corp 2部材の接合方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002301565A (ja) 2002-10-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2603422C (en) Method for manufacturing a cutting pick
TWI588281B (zh) Cylindrical sputtering target and its manufacturing method
JP4484390B2 (ja) 複合円筒・円柱体の製造方法
JP2006289382A (ja) 金型冷却構造およびその製造方法
JP4494666B2 (ja) 複合円筒・円柱体の製造方法
CN109482993B (zh) 一种针对带异型法兰管接头直管组件的焊接工装及其感应钎焊工艺方法
WO2018186385A1 (ja) 円筒型スパッタリングターゲット及びその製造方法
CN213134987U (zh) 复合坯料的制备装置
JP6830421B2 (ja) 円筒形スパッタリングターゲットの製造方法
US4815521A (en) Method of producing composite steel body shaft
CN110834412A (zh) 隔热固定***
JP6774910B2 (ja) 円筒形スパッタリングターゲットの製造方法
CN112008063B (zh) 复合坯料的制备方法及制备装置
JPS6158957A (ja) ロケツトエンジン燃焼室製造方法
KR0117949Y1 (ko) 복수개의 중공 내부표면에 이종금속을 접합시키기 위한 코어장치
CN107042356B (zh) 一种改进的焊接机器人及其焊接方法
JP4475427B2 (ja) プランジャスリーブおよびその製造方法
GB2145016A (en) Manufacturing a composite tube of dissimilar metals or alloys
JPH10330982A (ja) 金属箔電着ドラム
KR960015802B1 (ko) 할로우형 실린더의 이종금속 접합방법
CN117600445A (zh) 一种电机转子的制造方法
JPS61270336A (ja) 中空工具の製造方法
KR100982865B1 (ko) 진공 정밀주조법을 이용한 이종금속 접합방법 및 그에 의해제조된 이종금속 접합체
WO2007013342A1 (ja) 多重巻管の製造方法
JPH09176910A (ja) ノズルの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080117

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100119

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100316

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100406

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100408

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130416

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130416

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160416

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees