JP4494367B2 - ノズルプレート製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェットヘッドにおける、インクの吐出口であるノズルを有するノズルプレート製造方法に関するものである。
近年、インクジェットプリンタの普及等によって、より高性能なインクジェットヘッドを生産性高く製造することが求められている。
まず、一般的なインクジェットヘッドの構成を説明する。一般的に、インクジェットヘッドは、ノズルプレートとインクジェットヘッド本体とを接着することにより製造される。インクジェットヘッド本体は、インク流路と、インクを押し出すためのエネルギー発生手段とを備えている。そして、ノズルプレートは、液滴を吐出する微小な孔であるノズル穴を複数有し、該ノズル穴は、インク流路に対応する位置に設けられている。上記の構成により、エネルギー発生手段によって押し出されたインクは、インク流路を通り、ノズル穴から吐出されることになる。
上述のように、ノズルプレートは、インクジェットヘッドのインク吐出路を構成するものであり、高性能なインクジェットヘッドを生産するためには、高精度のノズルプレートを生産する技術が求められる。
ノズルプレートは、ノズルプレートの基材であるノズルシートから、インクジェットヘッド本体におけるノズルプレート接着面の形状に合わせてノズルプレートを切り出し、ノズル穴加工を施した後、インクジェットヘッド本体に接着される。また、ノズルプレートをインクジェットヘッド本体に接着した後でノズルプレートにノズル穴加工を施すこともある。
また、より高品質のノズルプレートを効率良く生産する方法として特許文献1がある。特許文献1にはノズルプレート組み立て方法が開示されており、シート状のノズルプレート基材、すなわちノズルシートに対して第1のシートを貼り付け、さらにその上に第2のシートを貼り付けている。そして、シートが貼り付けられていない側の面から、ノズルプレートの外形加工、及びノズル穴加工を行う。
このとき、ノズルプレートの外形加工は、ノズルプレート及び第1のシートは切断され、第2のシートは一部切断されて残るように行い、ノズル穴加工は、ノズルプレートは貫通し、第1のシートは貫通しないように行う。
この方法によると、ノズルプレートの外形加工時に第2のシートが完全には切断されていないために、個々のノズルプレートがバラバラにならず、作業性の面から有利である。
そして、外形加工、及びノズル穴加工を終えたノズルプレートは、第2のシートを剥がされて個々のノズルプレートに分離され、アクチュエータ、すなわちノズルヘッド本体に貼り付けられる。この段階では、第1のシートは、ノズルプレートに貼り付けられたままとなっているので、ノズルヘッド本体に貼り付ける工程で、ノズル穴にゴミが侵入したり、ノズルプレート表面が傷付いたりすることを防ぐことができる。
特開2001−315339号公報(2001年11月13日公開) 特開2004−114435号公報(2004年4月15日公開)
しかしながら、特許文献1の方法は、ノズルプレートから粘着性のシートを剥離する工程を含んでいる。そして、粘着性のシートを剥がすのは、ノズルヘッド本体に接着した後である。従って、ノズルプレートに粘着剤等シートの残渣物や、ノズル穴加工残渣等の異物が残った場合には、それらを洗浄することが非常に困難である。
一方、ノズルヘッド本体に接着する前に、粘着性のシートを剥離してノズルプレートを洗浄し、粘着剤等の残渣物を除去することも考えられる。しかしながら、ノズルプレートを粘着性のシートから剥離すると、それぞれのノズルプレートが分離してしまう。このとき、ノズルプレートを1つずつ洗浄すると作業が非常に煩雑となる。また、分離したノズルプレートを一括して洗浄すると、ノズルプレートの固体管理が困難になるうえ、洗浄中にノズルプレート同士が接触し、ノズルプレートが損傷する危険性が高い。
上述のように、従来のノズルプレート加工工程では汚染、損傷によってノズルプレートの歩留まりが低下するという問題があった。
これに対し、このような粘着シートを用いない方法も考えられる。例えば、ノズルプレートをノズルシートから分離せず、必要な工程を終えた後に、ノズルプレートをノズルシートから分離する方法が考えられる。この方法によると、複数のノズルプレートに対して一括して加工、洗浄等の工程を行うことができるので作業効率が向上する。
この場合、ノズルシートからノズルプレートを分離するときには、ノズルプレートを簡便な方法で、かつ低い負荷で分離することができることや、ノズルプレートを損傷させないことが必要であると同時に、ノズルプレートの加工、洗浄工程において、不用意にノズルプレートが分離しない程度のノズルプレートとノズルシートの結合力が必要である。
そして、シートの切断方法としては、鋭利な刃物等で切断する方法や、ミシン目状の貫通領域を一定の間隔で設け、貫通部分に沿って切断し易くする等の方法が一般的に用いられている。しかしながら、鋭利な刃物等で切断する場合、切断部分にバリ等の塑性変形が生じてしまう。このとき、インク吐出面の裏面から切断するか、吐出面から切断するかによってバリの生じる面が異なる。
インク吐出面の裏面から切断する場合、バリのような突起がノズルプレートのインク吐出面に生じることとなる。吐出面に突起があると、この突起のためにメンテナンス時のワイプブレードのノズル面への当接が阻害されてインク溜まりが発生したり、この突起によってメンテナンスに用いるワイプブレードが損傷を受けたりする虞がある。ワイプブレードが損傷すると、ワイプ動作時にインクの拭き残りが生じることによって、インク溜まりが発生する。これに伴い、吐出液滴のヨレやサテライト等が起こる可能性が高まり、着弾精度が劣化する虞がある。また、ノズルプレートに溜まったまま残ったインクが乾燥し、ノズル穴付近や中に入り込み、着弾精度の劣化や不出の原因となることも考えられる。
一方、インク吐出面から切断する場合、インク吐出面の裏面に突起が生じることとなる。裏面はインクジェットヘッド接着面であるので、バリ等突起のあるノズルプレートを接着すると、ノズルプレート面の平面度が悪くなり、着弾精度の劣化を引き起こす。すなわち、刃物による切断では、バリ等の塑性変形が引き起こされるので、インクジェットヘッド装置の性能劣化の要因となる。
また、ミシン目加工等によって切断する場合、ミシン目を切断する際に刃物等を用いると、ミシン目部分にバリが生じることとなる。さらに、ミシン目になった痕が残ってしまうという問題もある。ミシン目痕が残ったノズルプレートで製造した、インクジェットヘッドは、メンテナンス等でノズルプレート表面をワイプするときに、ミシン目部分がワイプブレードに引っかかり、拭き残りやワイプ面の傷付き等が発生する虞がある。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ノズルプレート面にバリ等の突起や傷、付着物のないノズルプレートを効率良く製造する方法を提供することにある。
本発明のノズルプレート製造方法は、上記の課題を解決するために、ノズルシート基材を用いてインクジェットヘッドのノズルプレートを製造する方法において、前記ノズルシート基材に対して、ノズル穴を形成するノズル穴形成工程と、前記ノズルシート基材に対して、取得すべきノズルプレートの外形に沿って同該ノズルプレートの外周全域を掘り込むことで分離ラインを形成する分離ライン形成工程と、前記分離ラインにて前記ノズルプレートを前記ノズルシート基材から分離する分離工程とを備えていることを特徴としている。
上記の構成によると、ノズルプレートの外周全域を掘り込むことで分離ラインを形成するので、分離ライン形成工程を終えた後もノズルプレートがノズルシート基材とつながっていることになる。
従って、分離ライン形成工程後のノズルシート基材には、分離後にノズルプレートとなる部分の周囲にノズルプレートにはならない残余部分が存在することになる。そこで、このノズルプレート周囲の残余部分を作業スペースとして利用することによって、ノズルプレートに触れることなく以後の加工工程を行うことができるので、加工工程中にノズルプレートに傷や汚れ等が付き難く、ノズルプレートの生産性や作業効率を向上させることができる。
しかも、上記分離工程では、分離ラインに沿ってノズルシート基材からノズルプレートに分離することによりバリ等の突起が発生し難くなる。これは、分離ラインが掘り込みによって形成されることにより、分離ラインにおけるノズルシート基材の肉厚が薄くなるためである。
また、特許文献1のようにノズルプレートを粘着性のシートで固定してはいないので、ノズルプレートに接着剤等の付着物が付くこともない。また、分離ライン形成工程にてノズルプレートの分離ラインを形成することにより、上記分離工程では枠位置のアライメント決定等の設定や切断位置の確認の必要が無く、作業が簡便となる。
本発明のノズルプレート製造方法では、前記ノズルシート基材は、複数のノズルプレートを取得可能であることが好ましい。上述のように本発明のノズルプレート製造方法では、ノズルプレートの外周全域を掘り込むことで分離ラインを形成するので、分離ライン形成工程を終えた後もノズルプレートがノズルシート基材とつながっていることになる。
従って、複数のノズルプレートを取得可能なノズルシート基材を用いた場合、複数のノズルプレートが加工されているノズルシート基材に対して洗浄や検査等の加工工程を行うことができるので、複数のノズルプレートを一括してバッチ処理することができ、ノズルプレートの生産性や作業効率を向上させることができる。
本発明のノズルプレート製造方法では、前記分離ライン形成工程では、分離ラインの一部がノズルシート基材を貫通するように分離ラインを形成することが好ましい。
上記の構成によると、上記分離ラインには、ノズルシート基材を貫通する部分と、ノズルシート基材を貫通しない部分とが存在することになり、分離工程では、非貫通の部分のみを切り離せばノズルプレートを分離できることになるので、分離工程が容易になる。
本発明のノズルプレート製造方法では、前記分離工程では、分離ラインにおいてノズルシート基材を屈曲させることでノズルプレートをノズルシート基材から分離することが好ましい。
分離ラインは、掘り込みによって肉厚が薄くなっているので、分離ラインにおいてノズルシート基材を屈曲させることで、ノズルシート基材からノズルプレートを分離することができる。屈曲による分離は、刃物等での切断と異なり、切断面にバリ等が発生し難い。また、レーザー光等での切断で発生する煤等がノズルプレートに付着することもないので、清浄で加工精度の良いノズルプレートを製造することができる。
本発明のノズルプレート製造方法では、前記分離ライン形成工程では、分離ラインをノズルシート基材の端部にまで延長させて掘り込むことが好ましい。
分離ラインがノズルシート基材の端部にまで延長していることにより、分離工程にて、ノズルプレートを分離するときに、分離ライン及び延長部分に沿って分離することができるので、ノズルプレートに掛かる負荷が軽減される。従って、ノズルプレートの塑性変形を抑え、加工精度の良いノズルプレートを製造することができる。
本発明のノズルプレート製造方法では、前記ノズルシート基材は、ポリイミドを主成分とすることが好ましい。
ノズルプレートは、インクと直接接するため、耐薬品性に優れた素材のノズルシート基材で製造することが好ましい。ポリイミドを主成分とするポリマーは、耐薬品性に優れるため、ノズルシート基材の材料として好適である。
本発明のノズルプレート製造方法では、前記分離ライン形成工程においては、エキシマレーザー光により分離ラインを形成することが好ましい。
エキシマレーザー光を用いれば、ノズルシート基材の塑性変形が起こりにくい。また、高精度の加工を施すことができるので、分離ラインを形成するという精密な加工工程に適している。さらに、ノズル穴形成工程においても、エキシマレーザー光を用いることができる。この場合、同一の加工装置を使用できるので、加工工程を単純化することができる。
また、エキシマレーザー等のレーザー光により分離ラインを形成する場合、光透過領域の光透過率が2種類設定されたマスクを用いることが好ましい。
上記の構成によると、光透過率が高い部分を通過したレーザー光は、ノズルシート基材を貫通し、光透過率が低い部分を通過したレーザー光はノズルシート基材を貫通しないように設定することができ、レーザー光の出力を変更することなく、分離ラインに貫通部分と非貫通部分を形成することができる。
本発明のノズルプレート製造方法では、前記ノズルシート基材は厚さが50〜150μmであり、分離ラインの深さはノズルシート基材の厚さに対して50〜85%であり、分離ラインの幅はノズルシート基材の厚さに対して20〜100%であることが好ましい。
上記の条件によると、ノズルプレートの材質やサイズにもよるが、分離工程より前にノズルプレートがノズルシート基材から分離したり、分離工程で、屈曲によって切断できなかったり、切断残りが生じたりする等の問題が発生することなく、良好に分離を行うことができる。
本発明のノズルプレート製造方法は、以上のように、ノズルシート基材を用いてインクジェットヘッドのノズルプレートを製造する方法において、前記ノズルシート基材に対して、ノズル穴を形成するノズル穴形成工程と、前記ノズルシート基材に対して、取得すべきノズルプレートの外形に沿って同該ノズルプレートの外周全域を掘り込むことで分離ラインを形成する分離ライン形成工程と、前記分離ラインにて前記ノズルプレートを前記ノズルシート基材から分離する分離工程とを備えているので、ノズルシート基材におけるノズルプレート分離後に残る残余部分を作業スペースとして利用することにより、効率良くノズルプレートを製造することができ、また、ノズルプレート面にバリ等の突起や付着物のないノズルプレートを製造することができる。
本発明の一実施形態について図1ないし図15に基づいて説明すると以下の通りである。
本実施の形態のインクジェットヘッド1は、図2に示すように、ノズルプレート2とインクジェットヘッド本体3とを含んでいる。インクジェット本体1にはインク流路4が形成されている。インクジェット本体1のノズルプレート接着面6にて、インクジェット本体1と、ノズルプレート2とは接着されている。
ノズルプレート2にはインクの吐出口であるノズル穴5が形成されている。また、インクジェットヘッド本体3のインク流路4とノズルプレート2のノズル穴5とは連通されている。インクは、インク流路4を通り、ノズルプレート2のノズル穴5から射出される。
以下、ノズルプレート2の製造工程をステップに分けて説明する。
〔ステップ1:ノズルプレートを形成するノズルシートの作製工程〕
ステップ1を図3に基づいて説明する。図3は、ノズルシート9の断面図である。ステップ1は、シート状のノズルシート基材7の片面に撥液膜8を形成してノズルシート9を作製する工程である。
図示のように、ノズルシート9は、ノズルシート基材7と、撥液膜8とを備えている。撥液膜8が形成されている側の面は、ノズルプレート2におけるインク吐出面となる。撥液膜8による撥液性により、インク吐出面においてインク溜まりが発生することを防止している。
ノズルシート基材7の材料としては、ポリイミド、ポリスチレン、ポリアミド、ポリメチルメタクリレート、等の樹脂シートが好適である。
一般に、ノズルシートを加工して、ノズルプレートを製造する場合、ノズルプレートの切り出し、ノズル穴の形成等の高精度な加工には、レーザー光によるアブレーション加工が用いられている。レーザー光を用いてアブレーション加工する際、被加工物の光吸収係数が小さいとレーザー光のエネルギーは吸収されず、被加工物内部でレーザー光のエネルギーが熱エネルギーに変換されて熱損傷が起こるため、精度の良い加工が難しくなる。
ここで、本実施の形態では、エキシマレーザー光を用いてノズルシート9を加工することを想定しているので、ノズルシート基材7にエキシマレーザー光の波長に対する光吸収係数の高い材料を用いることが望ましい。
そこで、本実施形態では、ノズルシート基材7の材料として、ポリイミドを主成分とするポリマーを用いている。ポリイミドを主成分とするポリマーは、波長248nmのエキシマレーザー光に対して1000cm−1以上の光吸収係数を有している。
これにより、波長248nmのエキシマレーザー光を用いて、ノズルシート9を容易にアブレーション加工することが可能となる。また、ポリイミドを主成分とするポリマーは、耐薬品性に優れるという特性も備えているので、インクと直接接するノズルプレート2の材料として好適である。ノズルシート9の厚さについては、加工性等の面から、50〜150μm程度が適当である。また、より好ましい厚さは、50〜125μmである。
〔ステップ2:ノズル穴形成工程〕
ステップ2を図4に基づいて説明する。図4は、ノズルシート9にノズル穴5を形成する工程を示す断面図である。図示のように、エキシマレーザー光Lをノズルシート9に照射することによってノズル穴5を形成する。なお、図4では、エキシマレーザー光Lを撥液膜8と反対側の面からノズルシート9に照射している様子を示しているが、撥液膜8の面からエキシマレーザー光Lを照射してノズル穴5を形成することもできる。
なお、エキシマレーザー光Lは、図示していないマスクパターンを介してノズルシート9に照射されている。これにより、マスクパターンがノズルシート9に縮小投影されることになる。従って、マスクパターンを変更することによって、任意の形状のノズル穴5を形成することができる。
[ステップ3:ノズルプレートの分離ライン形成工程]
ステップ3を、図1、及び図5〜図7に基づいて説明する。ステップ3は、ノズルシート9に、ノズルプレート2の分離ラインを加工する工程である。
なお、本実施の形態では、ノズル穴形成工程の後、分離ライン形成工程を行っているが、分離ライン形成工程を先に行い、その後でノズル穴形成工程を行っても良い。また、後述するように、ノズル穴形成工程と、分離ライン形成工程とを同時に行うこともできる。
図1(a)は、ノズル穴形成工程、及び分離ライン形成工程を終了した段階におけるノズルシート9の一例を示す平面図である。分離ライン形成工程を終了した段階のノズルシート9には、図示のように、溝状ライン部10A、溝状ライン部10Aの延長部分12、スリットライン部10B、及びノズル穴5が形成されている。なお、図1(a)では1枚のノズルシート9から2枚のノズルプレート2を製造する様子を示しているが、1枚のノズルシート9から製造するノズルプレート2の枚数は特に限定されない。
そして、ノズルシート9に溝状ライン部10A及びスリットライン部10Bが形成されることにより、ノズルプレート2を分離するための分離ライン10が形成されている。ここで、溝状ライン部10Aはノズルシート9を貫通しておらず、一方、スリットライン部10Bはノズルシート9を貫通しているので、ノズルプレート2は、溝状ライン部10Aの部分でノズルシート9とつながっていることになる。
なお、本実施の形態では、分離ライン形成工程において、溝状ライン部10Aとスリットライン部10Bとで分離ライン10を形成しているが、溝状ライン部10Aのみで形成しても良い。
ただし、本実施の形態のように、スリットライン部10Bを形成した場合、後述のノズルプレート分離工程にて、溝状ライン部10Aに対してのみ切断加工を施せばよいことになるので、ノズルプレート分離工程が容易になる。
また、ノズルシート9において、ノズルプレート2が形成されていない外縁部分は、作業スペース11として利用される。作業スペース11は、例えば、ハンドリング、ノズルプレート2の識別情報を記す、治具に固定する等の用途に使用することができ、これにより作業性や生産性を向上させることができる。
延長部分12は、溝状ライン部10Aをノズルシート9の端まで達する位置まで延長した部分である。なお、分離ライン形成工程においては、必ずしも延長部分12を形成する必要は無い。延長部分12が無い場合でも、後述のノズルプレート分離工程を経てノズルプレート2を製造することができる。
ただし、本実施形態のように、延長部分12を設けた場合、後述のノズルプレート分離工程にて、ノズルシート9からノズルプレート2を分離するときに、ノズルプレート2に負荷がかからず、より確実に分離することができるので延長部分12を設けることが好ましい。
図1(b)は、図1(a)におけるA−A’断面を示す断面図である。図示のように、溝状ライン部10Aはノズルシート9を貫通していないため、ノズルプレート2はノズルシート9から離間しないので、ノズルシート9における、ノズルプレート2の残余部分を作業スペース11とすることができる。また、図1(a)に示すように、1枚のノズルシート9から複数のノズルプレート2を製造する場合、ノズルシート9に対して洗浄等の処理を行うことにより、複数のノズルプレート2を一括して処理することが可能となり、生産効率を高めることができる。
次に、溝状ライン部10A及びスリットライン部10Bを形成する工程について説明する。溝状ライン部10A及びスリットライン部10Bの形成は、ステップ2にてノズル穴5を形成したときと同様に、マスクパターンを介してエキシマレーザー光Lをノズルシート9に照射し、マスクパターンをノズルシート9に縮小投影することによって、ノズルシート9を所望の形状に加工することによって行う。
また、溝状ライン部10Aの深さは、エキシマレーザー光Lのエネルギー密度、ショット数を調節することによって制御することができる。つまり、ノズルシート9の厚さに応じてエネルギー密度とショット数とを変更することにより、非貫通の溝状ライン部10Aを形成することができ、またノズルシート9を貫通するスリットライン部10Bを形成することもできる。
図5は、ノズルシート9に溝状ライン部10Aを形成する工程を示す断面図である。図示のように、エキシマレーザー光Lをノズルシート9に照射することによって溝状ライン部10Aを形成する。なお、図5では、エキシマレーザー光Lを撥液膜8と反対側の面からノズルシート9に照射している様子を示しているが、撥液膜8の面からエキシマレーザー光Lを照射して溝状ライン部10Aを形成することもできる。
溝状ライン部10Aに照射するエキシマレーザー光Lは、スリットライン部10Bに照射するエキシマレーザー光Lに対して、エネルギー密度が60%となっている。これによって、溝状ライン部10Aに照射されるエキシマレーザー光Lは、ノズルシート9を貫通せず、溝深さ35μmの溝状ライン部10Aを形成することができる。
なお、溝状ライン部10Aとスリットライン部10Bとを形成する順序は特に限定されない。溝状ライン部10Aを形成した後、スリットライン部10Bを形成してもよいし、その逆の順序でも構わない。また、溝状ライン部10Aとスリットライン部10Bとの形成を同時に行うこともできる。溝状ライン部10Aとスリットライン部10Bとを同時に加工する場合には、溝状ライン部10Aに照射するエキシマレーザー光Lと、スリットライン部10Bに照射するエキシマレーザー光Lとのエネルギー密度を変える必要がある。
また、以下に示すようなパターンマスクを用いる方法でも溝状ライン部10Aとスリットライン部10Bとを同時に加工することができる。図6に溝状ライン部10Aとスリットライン部10Bとを同時に加工する場合に用いるパターンマスクの一例を示す。図6は、パターンマスク13の概略構成を示す平面図である。図示のように、パターンマスク13は、開口パターン14Aと、開口パターン14Bとを備えている。なお、図6には、延長部分12を形成しない場合のパターンマスクの例を示しているが、延長部分12に対応する開口パターンを備えたパターンマスクを用いることもできる。
開口パターン14Aは、Cr等からなる金属膜で形成されており、エキシマレーザー光Lの透過率は約60%となっている。すなわち、エキシマレーザー光Lは、開口パターン14Aを通過するとエネルギー密度が通過前の約60%に低減される。これにより、開口パターン14Aを通過したエキシマレーザー光Lはノズルシート9を貫通せず、溝状ライン部10Aを形成することができる。
一方、開口パターン14Bは、エキシマレーザー光Lの透過率が約100%となっているので、開口パターン14Bを通過したエキシマレーザー光Lはノズルシート9を貫通し、スリットライン部10Bを形成することができる。なお、開口パターン14A、及び開口パターン14Bにおける透過率は、前記金属膜の膜厚を変更することによって任意に設定することができる。
パターンマスク13を用いた方法によると、エキシマレーザー光Lの出力を溝状ライン部10Aの形成時と、スリットライン部10Bの形成時とで変更する必要がない。また、溝状ライン部10Aとスリットライン部10Bとを1回の加工工程で形成することができるので、ノズルプレート2の加工工程におけるスループットを向上させることができる。
図7は、パターンマスクの別の例であるパターンマスク15の概略構成を示す平面図である。パターンマスク15は、パターンマスク13と同様に、開口パターン14Aと開口パターン14Bとを備えており、さらに開口パターン16を備えている。
開口パターン16は、ノズルシート9におけるノズル穴5の位置に対応するように設けられている。また、開口パターン16におけるエキシマレーザー光Lの透過率は、開口パターン14Bと同じく、ほぼ100%に設定されている。従って、開口パターン16を通過したエキシマレーザー光Lは、ノズルシート9を貫通し、ノズル穴5を形成することができる。
パターンマスク15を用いた方法によると、溝状ライン部10A、スリットライン部10B、及びノズル穴5を一度に形成することが可能となり、ノズルプレート2の加工工程におけるスループットをさらに向上することができる。
〔ステップ4:ノズルシートのアッシング及び洗浄工程〕
ステップ3は、ステップ2やステップ3におけるエキシマレーザー光Lによる加工によってノズルシート9上に生成した煤等の付着物を除去する工程である。本実施の形態では、まず、アッシングとレーザー照射とを行い、次に、アッシング及びレーザー照射では除去しきれなかった付着物を超音波洗浄にて除去している。
〔ステップ5:ノズルプレート分離工程〕
ステップ5を、図8〜図10に基づいて説明する。ステップ5は、ノズルシート9からノズルプレート2を分離する工程である。
ステップ5では、まず、ノズルシート9を予め定めたブロック17に分割する。ブロック分割は、エキシマレーザー光を用いて切断してもよいし、刃物等で切断しても良い。ブロック17の切断面は、ノズルプレート2の外部に形成されるので、ブロック17の切断面には、バリ等が発生しても構わない。なお、このブロック分割の際に、緩衝材等を用いてノズルプレート2を保護して処理を行うと、ノズルプレート2の傷付きを防止することができる。
ブロック17は、図8に示すように、5枚のノズルプレート2と、ノズルプレート外縁の作業スペース11とを含んでいる。本実施の形態では、作業スペース11の幅を10mmとしている。なお、作業スペース11の幅は、生産数や生産設備等に合わせて任意に設定することができる。
また、ブロック分けの仕方は、図8に示す形態に限られない。ブロック分けの仕方としては、例えば図9に示すように、1枚のノズルシート9を1つのブロック17としてもよいし、図10に示すように、1枚のノズルプレート2を1つのブロック17としてもよい。ブロック分けは、生産数や生産工程での作業性等に合わせて行えばよい。
図11は、分割されたブロック17の平面図である。図示のように、ブロック17には、溝状ライン部10Aとその延長部分12、スリットライン部10B、及びノズル穴5が形成されており、ノズルプレート2の外縁部分は、作業スペース11となっている。なお、図11では、ブロック17の一部分のみを示している。
次に、ブロック17からノズルプレート2を分離する。ノズルプレート2の分離は、溝状ライン部10Aにてノズルシート9を例えば180°以上屈曲することにより行う。このとき、作業スペース11を利用することにより、ノズルプレート2に触れたり、ノズルプレート2に負荷がかかったりすることなくノズルプレート2をノズルシート9から分離することができる。
図12は、屈曲によってノズルプレート2を分離する様子を示す図である。図示のように、作業スペース11を溝状ライン部10Aが形成されていない側の面に向けて屈曲することにより、作業スペース11がノズルプレート2から分離する。なお、一度の屈曲で分離しない場合は、屈曲を繰り返すことで分離することができる。
図13は、本実施の形態の屈曲処理で分離されたノズルプレート2の切断面を示す図である。図示のように、切断面には、バリや返りがほとんど生じていない。
一方、図14は、デザインナイフでノズルプレートを切り出した場合の切断面を示す図である。図示のように、50μm厚のポリイミド製ノズルシートに対して、約10μmのバリ18が生じている。このようにバリ18が発生しているノズルプレートでは、高品質のインクジェットヘッドを作成することができない。
例えば、図14では、ノズルシートの右側の面にバリ18が突出している。この面を撥液面とした場合、インク残りや、ワイプ動作を行うブレードの傷付きの原因となる。また、この面をインクジェットヘッド本体3に接着する面とした場合、接着するときに接着ズレや、片あたりが生じる虞がある。
上記では長方形のノズルプレート2に対して、ノズル穴の列に対して垂直方向(縦方向)を溝状ライン部10Aとし、平行方向(横方向)をスリットライン部10Bとした例を示したが、縦方向をスリット部、横方向を溝状部としてもよい。
図15は、分離ライン形成工程において、縦方向にスリットライン部10Bを、横方向に溝状ライン部10Aを形成した例を示す平面図である。図15と、図1(a)とを比較すると、図15の方が、ノズルプレート2の分離ラインにおいて、溝状ライン部10A、すなわち非貫通部分の割合が大きくなっている。なお、上述のように、図1(a)に示す例では、縦方向に溝状ライン部10Aを、横方向にスリットライン部10Bを形成している。
ここで、溝状部が多い方が衝撃に強いため、図15に示すノズルシート9の方が図1(a)に示すノズルシート9よりも衝撃に強くなる。すなわち、洗浄工程中にノズルプレート2がノズルシート9から分離してしまう等の虞がある場合には、縦方向をスリットライン部10B、横方向を溝状ライン部10Aとする方法が有効である。
また、処理工程がシートに負担をかけるような場合には、縦方向をスリットライン部10Bとし、横方向を溝状ライン部10Aとしても、ノズルプレート分離工程でノズルプレート2を分離するよりも前の処理工程においてノズルプレート2がノズルシート9から分離してしまうことも考えられる。このような場合には、ノズルプレート2の分離ラインを溝状ライン部10Aのみで形成しても良い。このときは、ノズルプレート分離工程にて、ノズルプレート2の縦横全ての辺で上述のような折り曲げ処理を行って分離する。
〔溝状部の深さ及び幅について〕
本実施の形態では50μmの厚さのノズルシート9を用い、溝状ライン部10Aで折り曲げて切断している。このときの切断のし易さは、ノズルシート9の厚さ、溝状ライン部10Aの深さ、及び幅で決まる。本実施の形態では、最適な条件として50μmのノズルシートに対して、溝状ライン部10Aの深さを35μm、幅を20μmとした。その他の条件についても実験を行ったので、その結果を以下の表に示す。表1は、厚さ50μmのノズルシートの場合を、表2は、厚さ125μmのノズルシートの場合をそれぞれ示している。
表中において、工程中にノズルシートからノズルプレートが分離せず、折り曲げ切断でき、切断残りが生じなかったものを○とし、それ以外を×としている。
また、表中に括弧書きで示す数字は、ノズルシートの厚さに対する、溝状ライン部10Aの深さ、又は幅の比を示している。
Figure 0004494367
Figure 0004494367
表1、表2とも、溝状ライン部10Aの幅がノズルシートの厚さに対して100%を超えると良好な切断ができない結果となっている。また、溝状ライン部10Aの深さに関しては、ノズルシートの厚さに対して85%を超えると良好な切断ができない結果となっている。
上記の実験結果により、本発明を用いる場合には、ノズルプレートの取り扱い方や製造工程、ノズルプレートのサイズ等にもよるが、ノズルシート9の厚さに対して溝状ライン部10Aの深さは50〜85%、より好ましくは50〜80%、また幅は20〜100%、より好ましくは、20〜80%とすることが望ましい。
〔ノズル面のワイプ動作について〕
上述のように、本実施の形態のノズルプレート製造方法によると、ノズルプレート2の切断面にバリ等の突起が生じないため、インクジェットヘッドのワイプ動作時にワイプブレードの損傷や、インクの拭き残り等が起こることを防ぐことができる。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明によれば、高品質のノズルプレートを効率よく生産できるので、インクジェットヘッドを基幹部品とするインクジェットプリンタの製造に好適に用いることができる。
更に、近年、インクジェット技術を生産装置へ応用することが進められているが、このような生産装置に用いるインクジェットヘッドにも適用できる。
本発明の一実施形態を示す図であり、分離ライン形成工程後におけるノズルシートの状態の一例を示す平面図である。 本発明の一実施形態を示す図であり、インクジェットヘッドの斜視部分断面図である。 本発明の一実施形態を示す図であり、ノズルプレートの基材となるノズルシートの断面図である。 本発明の一実施形態を示す図であり、ノズルシートにノズル穴を形成する工程を示す断面図である。 本発明の一実施形態を示す図であり、ノズルシートに溝状ライン部を形成する工程を示す断面図である。 本発明の一実施形態を示す図であり、マスクパターンの例を示す平面図である。 本発明の一実施形態を示す図であり、他のマスクパターンの例を示す平面図である。 本発明の一実施形態を示す図であり、ノズルシートのブロック分けの一例を示す図である。 本発明の一実施形態を示す図であり、ノズルシートのブロック分けにおける他の例を示す図である。 本発明の一実施形態を示す図であり、ノズルシートのブロック分けにおける別の例を示す図である。 本発明の一実施形態を示す図であり、ノズルシートから切り出したブロックの状態を示す平面図である。 本発明の一実施形態を示す図であり、折り曲げによってノズルプレートを分離する様子を示す図である 本発明のノズルプレート製造方法によるノズルプレートの切断面を示す図である。 従来技術を用いて切断したノズルプレートの切断面を示す図である。 本発明の一実施形態を示す図であり、分離ライン形成工程後におけるノズルシートの状態の別の例を示す平面図である。
符号の説明
1 インクジェットヘッド
2 ノズルプレート
3 インクジェットヘッド本体
4 インク流路
5 ノズル穴
6 ノズルプレート接着面
7 ノズルシート基材
8 撥液膜
9 ノズルシート
10 分離ライン
10A 溝状ライン部
10B スリットライン部
11 作業スペース
12 延長部分
13 パターンマスク
14A 開口パターン
14B 開口パターン
15 パターンマスク
16 開口パターン
17 ブロック
18 バリ
L レーザー光

Claims (8)

  1. ノズルシート基材を用いてインクジェットヘッドのノズルプレートを製造する方法において、
    前記ノズルシート基材に対して、ノズル穴を形成するノズル穴形成工程と、
    前記ノズルシート基材に対して、取得すべきノズルプレートの外形に沿って同該ノズルプレートの外周全域を掘り込むことで分離ラインを形成する分離ライン形成工程と、
    前記分離ラインが形成されたノズルシート基材を洗浄する洗浄工程と、
    前記洗浄工程で洗浄されたノズルシート基材を、前記分離ラインにて屈曲させることで、前記ノズルプレートを分離する分離工程とを備えていることを特徴とするノズルプレート製造方法。
  2. 前記ノズルシート基材は、複数のノズルプレートを取得可能であることを特徴とする請求項1に記載のノズルプレート製造方法。
  3. ノズルシート基材を用いてインクジェットヘッドのノズルプレートを製造する方法において、
    前記ノズルシート基材に対して、ノズル穴を形成するノズル穴形成工程と、
    前記ノズルシート基材に対して、取得すべきノズルプレートの外形に沿って該ノズルプレートの外周の一部を掘り込み、外周の他の部分には前記ノズルシート基材を貫通するスリットを形成することで分離ラインを形成する分離ライン形成工程と、
    前記分離ラインが形成されたノズルシート基材を洗浄する洗浄工程と、
    前記洗浄工程で洗浄されたノズルシート基材を、前記分離ラインにて屈曲させることで、前記ノズルプレートを分離する分離工程とを備えていることを特徴とするノズルプレート製造方法。
  4. 前記分離ライン形成工程では、分離ラインをノズルシート基材の端部にまで延長させて掘り込むことを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載のノズルプレート製造方法。
  5. 前記ノズルシート基材は、ポリイミドを主成分とすることを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載のノズルプレート製造方法。
  6. 前記分離ライン形成工程においては、エキシマレーザー光により分離ラインを形成することを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載のノズルプレート製造方法。
  7. 前記分離ライン形成工程においては、光透過領域の光透過率が2種類設定されたマスクを用い、レーザー光により前記ノズルプレートの掘り込みと、前記スリットの形成とを行うことを特徴とする請求項3に記載のノズルプレート製造方法。
  8. 前記ノズルシート基材は厚さが50〜150μmであり、
    分離ライン形成工程における掘り込みの深さはノズルシート基材の厚さに対して50〜85%であり、
    掘り込みの幅はノズルシート基材の厚さに対して20〜100%であることを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載のノズルプレート製造方法。
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