JP4493689B2 - ライセンスガーニッシュ - Google Patents
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Description
また、上記のライセンスガーニッシュの仕掛品(板状基体)108と金属板104は、その表面が相対向するように配置される。このように配置するのは、仕掛品108の表面(外部から見える面)側に、所定の厚さの金属メッキ層を形成するためである。
そして、金属板104を陽極(+極)106に接続し、仕掛品(板状基体)108を陰極(−極)107に接続し、直流電流を流すことにより、金属メッキ液102中の陽イオンが仕掛品(板状基体)108の上に付着し、仕掛品(板状基体)108の表面に金属メッキ層が形成される。
このように表面側のメッキ厚さに比べて裏面側のメッキ厚さが薄く形成されたライセンスガーニッシュにあっては、太陽光等の熱を受けて熱膨張した際、表面側と裏面側とに膨張量に差が生じる。この膨張量の差により、車両に取り付けられたライセンスガーニッシュの端部は反り返り、車体との間に隙間が生じるという技術的課題があった。
そして、図6(a)に示すように、車体110にガーニッシュ130を取り付けた状態において、太陽光等の熱を受けると、図6(b)に示すように表面側の金属メッキ層121よりも裏面側の金属メッキ層122がより膨張し、この膨張量の差により、ライセンスガーニッシュ130の端部に反り返りが生じる。
例えば、図5に示す金属メッキ槽100の中で、仕掛品(板状基体)の108の裏面に対向する位置にも金属板を配置することにより、ライセンスガーニッシュの表面側の金属メッキ層の厚さと、裏面側のメッキ層の厚さとを同じになすことができる。
したがって、本発明にかかるライセンスガーニッシュによれば、熱により生じる、一方の面と他方の面との伸縮差が小さくなり、伸縮差により生じるライセンスガーニッシュ端部の変形を抑制できる。その結果、車体に取り付けた際、ライセンスガーニッシュの端部の反り返りが抑制され、車体との間に生じる隙間を極力小さなものとすることができる。
このように、ライセンスプレートの保持面に孔が形成されているため、保持面にライセンスプレートが取り付けられると、前記孔はライセンスプレートで覆われ、外部から視認することはできない。即ち、ライセンスガーニッシュの端部の反り返りの防止を、ライセンスガーニッシュのデザイン性を損なうことなく実現することができる。
このように、ライセンスガーニッシュの中央に孔を設けることにより、温度変化によよって熱膨張した際、ライセンスガーニッシュの上側部分と下側部分の夫々が膨張し、熱による伸縮量を小さくすることができる。(熱による伸縮量は、対象物の伸縮方向の長さと比例するため)。また、前記孔は、熱による伸縮を吸収するため、ライセンガーニッシュの端部の伸縮量を小さくすることができる。これにより、ライセンスガーニッシュの両端部における熱膨張による伸び量が減少し、ライセンスガーニッシュ1端部の反り返りが抑制され、車体との間に生じる隙間を極力小さなものとすることができる。
また、ライセンスガーニッシュ10の一方面(表面)10aでライセンスプレートを保持し、他方面(裏面)10bが車体1bに係止されるように構成されている(図3参照)。
なお、本実施形態のライセンスガーニッシュ10は、上述した図5で示した手法により、Niメッキが施される。そのため、ライセンスガーニッシュ10は、表面10aのメッキ厚さの方が、裏面10bのメッキ厚さよりも厚く形成される。
この凹部11の底面には平坦部11aが形成され、前記平坦部11aの略中央部には、ライセンスプレート50を保持するプレート保持面11b(破線で示す面)が形成されている。
なお、本実施形態では、平坦部11aに1つの孔13を開口するようにしているが、特にこれに限定するものではない。前記平坦部11aに、複数の孔13を開口するようにしてもよい。また、前記孔13は、長軸が10方向と平行な楕円形状であっても良い。
このように構成することにより、温度変化による熱膨張が発生した場合、ライセンスガーニッシュ10の上部と下部とがそれぞれ少量ずつ膨張することになる(伸び量が両端部に分散するため)。そのため、ライセンスガーニッシュ10の両端部の各々において、熱膨張による伸び量を減少させることができる。
具体的には、図2に例示する車両5は、後方部にバックドア1が設けられ、そのバックドア1には、バックウィンドウガラス1a、およびバックドアパネル1bが設けられている。このバックドアパネル1bの略中央部には、ライセンスガーニッシュ10を取り付けるための凹状の取付部(図示しない)が形成されている。そして、ライセンスガーニッシュ10は、バックドアパネル1bに形成された凹状の取付部に嵌合される。なお、図2では、ライセンスガーニッシュ10を取り付ける車両として、バックドアタイプの自動車を示しているが、あくまでもこれは例示である。
具体的には、ライセンスガーニッシュ10は、上端(上辺)12aおよび下端(下辺)12bの両方が、各々バックドアパネル1bに当接した状態で、バックドアパネル1bに固定される。
なお、図示するA−A断面では、ライセンスガーニッシュの上端12aの近傍だけがクリップ20によりバックドアパネル1bに係止されているが、下端12bや平坦部11aも、図示しない他のボルトやクリップ等により、バックドアパネル1bに固定されている。
即ち、本実施形態では、ライセンスガーニッシュ10に、熱膨張による端部の反り上りを防止するための孔13を開口しても、その孔13がライセンスプレート50で覆われるため、デザイン性を損なうことがない。
ここで、図4(a)に示す従来のライセンスガーニッシュ130は、上述した図6、図7に示したものと同じであり、ライセンガーニッシュ130のライセンスプレート50を保持する表面130aのメッキ厚さが、車両に取り付けられる裏面130bのメッキ厚さよりも厚く形成されている。
これにより、ライセンスガーニッシュ130の端部が反り返える。即ち、ライセンスガーニッシュ130の端部が車体から離間する方向に変形し、車体との間に隙間が形成される。
また、前記孔13により、伸び量が吸収されるため、ライセンスガーニッシュ10の端部が受ける熱膨張の影響は少なくなる。
これにより、本実施形態では、熱により生じる表面10aと裏面10bとの伸縮差が小さくなるため、伸縮差による端部の変形を抑制でき、その結果、車体に取り付けたライセンスガーニッシュ10の端部の反り返りを低減させることができる。
1…バックドア
1a…バックドアガラス
1b…バックドアパネル
10…ライセンスガーニッシュ(板状基体)
11…凹部
11a…平坦部
11b…プレート保持面
12…テーパ面
13…孔
14…固定部
20…クリップ
50…ライセンスプレート
Claims (3)
- 板状基体の両面に金属メッキが施され、前記板状基体の一方の面側でライセンスプレートを保持し、前記板状基体の他方の面側が車体に係止されるライセンスガーニッシュにおいて、
前記板状基体の一方の面に形成された金属メッキ層が前記他方の面に形成された金属メッキ層の厚さより厚く、かつ前記板状基体の一方の面の中央部には、平面視上、横長の矩形形状の凹部が形成され、
更に、前記凹部の底面の平坦部には、横方向に延設されたスリット状の孔が形成されていることを特徴とするライセンスガーニッシュ。 - 前記平坦部には、ライセンスプレートを保持する保持面が形成され、
前記スリット状の孔は、前記平坦部の前記保持面に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のライセンスガーニッシュ。 - 前記スリット状の孔は、前記板状基体の上下2辺間の中央に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のライセンスガーニッシュ。
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JP2007291514A JP4493689B2 (ja) | 2007-11-09 | 2007-11-09 | ライセンスガーニッシュ |
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JP2007291514A JP4493689B2 (ja) | 2007-11-09 | 2007-11-09 | ライセンスガーニッシュ |
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---|---|
JP2009113738A JP2009113738A (ja) | 2009-05-28 |
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JPH06127316A (ja) * | 1991-10-02 | 1994-05-10 | Suzuki Motor Corp | ライセンスプレートブラケットの構造 |
JPH0971193A (ja) * | 1995-09-05 | 1997-03-18 | Kyoichi Murata | 車両用のナンバープレート枠 |
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- 2007-11-09 JP JP2007291514A patent/JP4493689B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH06127316A (ja) * | 1991-10-02 | 1994-05-10 | Suzuki Motor Corp | ライセンスプレートブラケットの構造 |
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