JP4493425B2 - テレビ共同受信機器 - Google Patents

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Description

本発明は,主にテレビ共同受信に利用されるテレビ共同受信機器に関し,詳しくはそのテレビ共同受信機器の取扱性を向上するための構造に関する。
従来のテレビ共同受信システムでは,テレビアンテナやCATV伝送路から宅内に引き込まれた信号は,同軸ケーブルや分配器等を介して所要数に分配され,当該分配された信号は更に同軸ケーブル等を介してテレビ端子まで伝送される。テレビ端子には宅内用の同軸ケーブルを接続することによって,この同軸ケーブルの先には,例えばテレビ受像機が接続されたり,更に分配器等を介してテレビ受像機やビデオに接続されたりするような構成となっていた。
(例えば,特許文献1の図 に示す分配器,及び,特許文献2の図 に示すシステム参照。)

このような受信システムにおいて使用されるテレビ端子からテレビ受像機用までの宅内用の同軸ケーブルは,このシステムを施工した業者がテレビ等の配置に基づいて,所定長さに加工して配設する場合や,ユーザー自らが材料をそろえて加工する場合もあるが,一般的にはテレビ受像機等の配置に合わせて,家人がDIYショップや家電量販店等において,接続コネクタの加工済みのケーブルを購入してくる場合が多い。
(例えば,特許文献3参照)
特許 第2819032号公報 特開平9−275513号公報 特開昭63−310582号公報
しかし,従来のようにテレビ端子からテレビ受像機へ接続する同軸ケーブルや,分配器とビデオ等を接続する同軸ケーブルを,それらの設置場所に応じて同軸ケーブルを切断して,その両端にF型プラグを取り付けるような場合は,その加工の手間がかかるばかりでなく,加工することに慣れていない一般ユーザーにとっては,非常に難しいものとなるばかりでなく,この場合の信頼性においても補償されるものではない。更に近年においてディジタル放送の受信をすることが多くなり,同軸ケーブルの選択やプラグの組み付けにおいてミスがあれば,そこから妨害信号が入り込むことによって,受信画像に影響を与える場合が発生して,美しい画像が見られないといった問題があった。
また,同軸ケーブルが所定の長さに切られており,当該同軸ケーブルの両端にはプラグが加工済みの製品が家電店等において売られているのであるが,これを使用する場合は,宅内に配線するのに最適な寸法の同軸ケーブルが無い場合は,長めの物を購入することによって,テレビ等の背面に長いまま設置したり,余分な長さ分だけを適当に束ねるなどしたりして設置していた。この場合は,テレビ等の背面は他のケーブル類と合わせて整理し難いものとなるといった問題があった。更に近年において急速に普及している液晶テレビのように,液晶テレビの設置場所を移動させて見るなどの新しい使い方がなされるようになってきたが,当該テレビの配置場所に合わせて同軸ケーブルをすっきりと配線するためには,テレビの設置位置が制限されるといった問題があった。
また,同軸ケーブルが長くなればなるほどそれを入れるための梱包材を大きくしたり,梱包材が変形しないように強化したりする必要が生じることで製品コストが高くなるといった問題もあった。
本発明は,こうした問題点を解決するためになされたものであり,その目的は,常に配設する寸法に最適な長さに調整可能で,テレビ受像機等の背面であってもすっきりと配線可能なテレビ共同受信機器を提供することにある。
かかる目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は,
一端を開放して箱状に形成したケース本体と,当該ケース本体の開口部を封鎖可能に形成したケース蓋体と,を備えたケースと,
前記ケース本体の開口部を前記ケース蓋体で封鎖することによって,前記ケース本体の開口部に対向する位置にあるケース本体の閉鎖面と,該ケース本体の閉鎖面と対向する位置にある前記ケース蓋体の閉鎖面とでもって回転自在に枢着される軸体と,
同軸ケーブル部の一方端に接続端子を備え他方側を自由端とした所定長さの可動用の同軸ケーブルと,
を備えたテレビ共同受信機器であって,
前記軸体は,
当該軸体の軸線方向に前記可動用の同軸ケーブルの収納空間が形成された軸体本体と,
該軸体本体の収納空間を覆うように配置され,当該軸体の軸線に対して段差の生じない略連続的な周面を描く軸体蓋体と,
から構成され,前記軸体蓋体と軸体本体との当接面には,前記可動用の同軸ケーブルを前記収納空間内に導入し且つ挟持するための一対の導入溝が形成されており,
前記軸体の一方端には,この軸体の軸線と同一軸線上に配置され,前記収納空間内部とアンテナ共同受信機器の外部との信号の接続を行う事が可能な本体側の接続端子が組み付けられており,
前記可動用の同軸ケーブルの自由端は,前記同軸ケーブル部が前記一対の導入溝で挟持された状態で前記軸体内部の収納空間に引き込まれ,前記収納空間内で前記本体側の接続端子と接続されており,
前記軸体外部の同軸ケーブル部は,前記ケースに形成された遊挿部に挿通されて前記ケース外に引き出され,
前記軸体の回転操作により,前記同軸ケーブル部を前記軸体の周面に巻取り,前記ケース内に収納可能とすると共に,前記ケースの外部へ前記同軸ケーブル部を引き出し可能とすることにより,前記可動用の同軸ケーブルのうち前記ケースの外部に位置する部分の寸法を,任意の長さに設定自在としたことを特徴とする。
また,請求項2に記載の発明は,請求項1に記載のテレビ受信機器において,前記軸体若しくは前記軸体の収納空間内側を金属材料にて構成することにより,前記可動用の同軸ケーブルの自由端と前記本体側の接続端子との接続部分をシールドしたことを特徴とする。
次に,請求項3に記載の発明は,請求項1又は請求項2に記載のテレビ受信機器において,前記本体側の接続端子は,前記軸体の軸線の周方向に対しては僅かな力で回動自在であり,軸線方向には固着されたロータリージョイントで構成されたことを特徴とする。
また,請求項4に記載の発明は,請求項3に記載のテレビ受信機器において,前記可動用の同軸ケーブルとは別に,同軸ケーブル部の少なくとも一方側の端部に接続端子を備えた固定用の同軸ケーブルを備え,
前記固定用の同軸ケーブルにおける他方の端部は,前記ロータリージョイントで構成された本体側の接続端子の前記可動用の同軸ケーブルとは反対側に接続されて,前記ケース外に引き出されていることを特徴とする。
また次に,請求項5に記載の発明は,請求項4に記載のテレビ受信機器において,前記可動用の同軸ケーブルにおける一方側に具備した接続端子と前記固定用の同軸ケーブルの一方側に具備した接続端子はF型プラグであることを特徴とする。
また,請求項6に記載の発明は,請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載のテレビ共同受信機器において,前記軸体には,前記ケース内に収納されると共に,前記軸体の軸線上に配設された発条を具備し,当該発条の伸縮によって前記軸体を回転させる自動巻式であるように構成したことを特徴とする。
請求項1に記載のテレビ共同受信機器によれば,軸体の回転操作により,可動用の同軸ケーブルの大部分を,軸体に巻き取り,ケースの内部に収納することができることから,テレビ共同受信機器の形状を小型化し,梱包材の小型化及びこれに伴う省資源化ができる。また,可動用の同軸ケーブルを引き出すことによって,接続する対象物の間に最適な長さとなるよう同軸ケーブルの長さ調整することが可能となり,テレビ受信器等の背面にすっきりと配線できるテレビ共同受信機器を提供できる。
また,請求項1に記載のテレビ共同受信機器によれば,軸体が,軸体本体と軸体蓋体とから構成されており,これらの当接面に,同軸ケーブルを軸体内部の収納空間に導入し且つ挟持するための一対の導入溝が形成されているので,同軸ケーブルを,その導入溝間にしっかりと固定することができ,ケースから同軸ケーブルを引き出す際に,収納空間内の同軸ケーブルに力が加わり,本体側の接続端子との接続部分が破損するのを防止できる。
また,請求項2に記載のテレビ共同受信機器によれば,軸体若しくは軸体の収納空間内側を金属材料にて構成することにより,可動用の同軸ケーブルの自由端と本体側の接続端子との接続部分がシールドされるので,外来電波による妨害を低減することができる。
次に,請求項3に記載のテレビ受信機器によれば,本体側の接続端子は,軸体の軸線の周方向に対しては僅かな力で回動自在であり,軸線方向には固着されたロータリージョイントで構成されているので,本体側の接続端子に,電気店等に売られている市販の同軸ケーブルであって,設置場所に必要な長さの同軸ケーブルを接続してから,可動用の同軸ケーブルを必要な長さだけ引き出して接続対象物の間に接続しても,軸体の回転操作により本体側に接続した同軸ケーブルが回転して捩れることが無い。よって,取扱性の容易なテレビ共同受信機器を提供できる。
また,請求項4に記載のテレビ受信機器によれば,ロータリージョイントで構成された本体側の接続端子において,可動用の同軸ケーブルとは反対側には,固定用の同軸ケーブルが接続されており,この固定用の同軸ケーブルにおける他方の端部は,ケース外に引き出されているので,軸体の回転操作により固定用の同軸ケーブルが捩れることがなく,取り扱い性が容易で,任意の位置に配設された接続対象物の間に最適な長さで配設可能なテレビ共同受信機器を提供できる。
また,請求項5に記載のテレビ受信機器によれば,可動用の同軸ケーブルにおける一方側に具備した接続端子と固定用の同軸ケーブルの一方側に具備した接続端子F型プラグで構成されるので,テレビ端子とテレビ受信機,テレビ端子とパーソナルコンピュータとを接続してテレビ信号を伝送するのに適したテレビ共同受信機器を提供できる。
また,請求項6に記載のテレビ共同受信機器によれば,軸体を自動巻取り式であるように構成したので,例えば持ち運びが可能な液晶テレビを見る時など,接続対象間の距離が移動しても,ワンタッチで最適な長さに調整できることから,更に取扱性の優れた機器が提供できる。
以下に,本発明を具体化した実施形態の例を,図面を基に詳細に説明する。
図1(a)は本発明に係る第1実施例の斜視図であり,(b)は異なる実施例を示す。図2は図1(a)におけるA−A線の一部破断断面図を示す。図3(a)は図2の要部拡大図を示し,(b)はこの要部拡大図におけるC−C線断面図を示す。図4は図1(b)におけるB−B線の一部破断断面図を示す。図5(a)は本発明の第2実施例を示す斜視図であり,(b)は異なる実施例を示す。図6は図5(a)のD−D線の一部破断断面図を示している。
図1は本発明の第1実施形態のテレビ共同受信機器を示しており,該テレビ共同受信機器の好適例として,高周波電気信号に適した巻取り式同軸ケーブルについて説明する。この図においてケース10は,ケース本体12とケース蓋体13とから成り,ケース本体12とケース蓋体13を組み付けたときに,ケース10の一側面を形成する面に対向するように形成された切欠部8と9から構成される挿通孔10aからは,任意の長さに切断された同軸ケーブル21の一端に,接続端子22(この実施例ではF型プラグ。)を組み付けた可動用の同軸ケーブル20の一部が引き出されたように構成されている。
軸体30(詳細については後述する。)は,前記ケース本体12と前記ケース蓋体13によって挟持されると共に,回転自在に枢着される構成となっている。
この軸体30の一方端には接続端子31(この実施例ではF型接栓座。)が組み付けられており,この接続端子31はケース蓋体13の略中央に形成された貫通孔13aから突出するように形成されている。
この接続端子31と前記可動用の同軸ケーブル20の自由端とは,前記軸体に形成された図示されていない収納部において接続されており,前記接続端子22と前記接続端子31とは同軸ケーブルを介して電気的に接続された構成となっている。
こうしてこの巻取り式同軸ケーブルが図1のような状態にあるときは,前記可動用の同軸ケーブル20を構成する同軸ケーブル部21の大部分が,前記軸体30に巻き取られて前記ケース10の内部に収納されており,図の破線に示すように同軸ケーブル20を引き出したときは,前記軸体30が回転動作することによって,所定長さに引き出し自在となるように構成されている。尚,この実施例においては,軸体30の回転動作に合わせて,前記接続端子31は回転動作するように構成されているが,図1(b)に示すように軸体30と接続端子31とが相互に回転自在となるように,ロータリージョイント方式によって接続されるように構成しても良い。尚,巻取りの詳細について後述する。
尚,前記ケース10及び軸体30は合成樹脂材料を用いて金型にて成型した例を示したが,本発明の実施例に限定されるものではなく,例えばダイキャストを用いて成型してもよく,この場合は,前記収納部における同軸ケーブル21と接続端子31との接続部分がシールドされることにより外部雑音による影響の少ない製品が提供できるのである。
このように構成された巻取り式同軸ケーブル1の詳細について図2,3を用いて更に詳細に説明する。この図2は図1(a)に示すA−A線から見た一部破断の断面図であり,図3(a)は要部拡大図であり,(b)は図3(a)におけるC−C断面図である。
軸体30は収納側壁32と側壁33が形成されている。この側壁32と33とは軸体30に巻き取った同軸ケーブル21の収納位置を制限するためのものであると共に,前記軸体30をケース10に枢着するための枢着部を形成するためのものである。
即ち収納側壁32の中心部から外方向には枢着軸40が形成されており,当該枢着軸40はケース本体12に形成した貫通孔12aに貫通するように組み付けられる。この枢着軸40の根元部分は,前記枢着軸40の周径より少し大きい周径となる枢着軸基部40aが形成されており,当該枢着軸基部40aと前記ケース本体12に備えた貫通孔12aの周縁に形成した凹部12bと嵌合させるのである。
また,側壁33には前記接続端子31を取り巻くように外方向に枢着壁33aが形成されており,この側壁33に固着された前記接続端子31を,前記ケース本体13に形成した貫通孔13aに貫通するように組み付けながら,前記枢着壁33aを前記ケース蓋体13の貫通孔13aの周縁に形成した凹部13bと嵌合させるのである。
このようにして前記軸体30は,該軸体30の軸線を回転軸として回転自在となるように,前記ケース本体11とケース蓋体12とで挟持されると共に,枢着されながらケース10に収納されることになる。
また,前記枢着軸38の先端部に周径の大きな操作ツマミ50を具備させれば,更に少ない力で軸体の回転操作が可能になる。
本発明の実施例では,軸体30は更に軸体蓋体34と軸体本体35とからなり,該軸体本体35の内部には軸線方向に形成された収納部36が形成されている。前記軸体蓋体34と前記軸体本体35とは夫々の外周面が軸体30の軸線に対して段差の生じないよう略連続的な周面を描くように対向配置され,軸体蓋体34に形成された挿通孔34a,34a・・・にネジ37,37・・・を挿通させ,該ネジを前記挿通孔に対向する位置であって,前記軸体本体35に形成した螺子孔に羅合させることにより,前記軸体蓋体34と軸体本体35とを固着するように構成されている。
ここで可動用の同軸ケーブル20の取り付け及び固定について説明する。
F型接栓座31は中心導体31aが軸体30の軸線と同一線上になるにように軸体30の一方端側に配設されると共に,該中心導体31aは前記収納部36の内方向に突出している。同時に接続端子31の外部導体の一部を突設形成した突出片31bも収納部36に突出するように配設されている。
先ず,この中心導体31aと突出片31bには,前記可動用の同軸ケーブル20の自由端側に加工された中心導体と外部導体を周知の方法によって固着する。
前記軸体の蓋体34と軸体の本体35との当接面の任意の位置には,相対向する位置に,前記同軸ケーブル21を収納部36から軸体30の外方向に導入するための蓋体側の導入溝38と,本体側の導入溝39が形成されており,この両方の溝に沿って同軸ケーブル21を配設し,前記蓋体34と本体35を組み付けることによって,前記同軸ケーブル21を挟持するように構成されている。更に前記導入溝38,39夫々の内側には,内側方向に相互に対向しない任意の位置となるように,所定数の係止爪38a,39aが突設させてあり,同軸ケーブルを引き抜いたり押し込んだりする力に対して,前記同軸ケーブル21を強固に挟持すると共に,接続端子31との接続点に力が加わって破損しないように構成されている。
更に,軸体を合成樹脂材料で成形した場合は,前記収納部36の内部に収納される金属材料で形成されたシールドケースを収納し,このシールドケースの内部において,前記同軸ケーブル21の中心導体と前記接続端子の中心導体31aとを接続するように構成することによって,外来電波による妨害を低減するように構成しても良い。
このようにして軸体30に取付けられた同軸ケーブル20は,軸体30を回転操作させることによって,軸体30の外周面に巻取りされるのである。
次の組付け手順としては,この軸体20の枢着軸40を,ケース本体12の貫通孔12aに貫通させると共に,前記同軸ケーブル21をケース本体12に形成した切欠部8に挿通させる。次に,接続端子31の方向から,前記ケース蓋体13を前記接続端子31にケース蓋体13の貫通孔13aが貫通するように取付けると共に,ケース蓋体13とケース本体12とを組み付けることによって,本発明の巻取り式同軸ケーブル1が形成される。
尚,軸体の周径は少なくとも同軸ケーブルの最小曲げ径より等しいかやや大きくなるように形成されるものであり,両側壁の軸体周面からの寸法は,所定寸法に形成された同軸ケーブルを巻きつけたときの寸法と等しいかやや大きくなるように形成される。
本発明の実施例においては,接続端子31は軸体30に固着されるように構成しているので,該接続端子31は可動用の同軸ケーブル20の引き出し,若しくは巻取りの動作と同時に回転してしまう。従って本発明の実施例では,可動用の同軸ケーブル20を最適な長さに設定した後に,別体の同軸ケーブルを前記接続端子とテレビ受信機のような対象物との間に接続するようにすればよい。図1(b)にはこの接続端子31が軸体30と共に回転してしまうといったことの無い例を示したものであり,以下に図4を基に詳細に説明する。
尚,以下の説明では上記実施例と同じ構成を示すものには同一番号を付し特に明記しない限り詳細な説明は省略する。
この実施例では,例えば前記接続端子31に,一方がF型プラグ41cで他方がF型接栓座41bとからなるアダプター41を備えさせたものである。
このアダプター41の中央部には鍔部41aが形成されている。この鍔部41aは小判型若しくは六角形等の形状となるように形成されており,当該鍔部41aの外径形状に対応させた,ケース蓋体13に形成された凹部13bと係合させることのよって,アダプター41はケース蓋体に対して,周方向の回転と軸線方向の移動を制限されることになる。
一方,アダプター41のF型プラグ41c部分は,詳細は図示されていないが,その内周面にバネ材からなる摺動部材が備えさせてある。これによってアダプター41のF型プラグ部41cは,軸体30に固着された接続端子31に周方向に回転自在となるように摺動固着されることになると共に,前記摺動部材によって回転動作時においても高周波特性が維持されるのである。
このようにして,軸体30が回転しても,アダプター41は回転することが無いので,別に用意された同軸ケーブルを前記接続端子31とテレビ受信機のような接続対象物との間に接続してから,可動用の同軸ケーブル20を最適な長さに設定すればよく,更に取扱性のよいものが提供できるのである。
尚,この実施例においては,軸体30に形成された収納部36に対して軸体の蓋体34の無い例を示してある。この場合は,軸体本体35に形成した収容部36の開口部周縁のスペースに,例えば周知のケーブルクリップ等を用いて同軸ケーブルを固定すればよく,部品材料の削減,製品単価の低減,製品の質量の低減等が可能となる。また外部からの電波によって接続部からの飛び込みが心配される場合は,前記収納部36収納できるシールドケースを用いれば良い事は言うまでもない。
次に本発明の第2の実施形態として図5,6を参照して説明する。尚,以下の説明においても,上記第1の実施形態の巻取り式同軸ケーブルと同様の構成要素については同一符号を付与し,詳細な説明は省略する。
この第2の実施形態は,前記可動用の同軸ケーブル20の他に,固定用の同軸ケーブル25を具備させたものである。
図5(a)に示す実施例では,同軸ケーブル25は所定長さに形成されたものであり,この同軸ケーブル部26の両端部には接続端子27,28が取付けられている。本願の実施例では特に接続端子27には,その中央部に形成された鍔部27aを備えさせ,当該鍔部27aをケース蓋体13に形成された凹部13bに嵌合させるように組み付けられている。また,F型プラグ部27cの内周面には,詳細は図示されていないがバネ材からなる摺動部材が備えさせてある。これによってF型プラグ部27cはケース蓋体13によって周方向の回転と軸線方向への移動を制限されることとなり,軸体30に固着された接続端子31は周方向に回転自在となるように摺動固着されることになる。また,前記摺動部材によって回転動作時においても高周波特性が維持されるのである。
このように本発明の第2の実施例によれば,軸体30が回転しても,固定用の同軸ケーブル25は回転することが無いので,この固定用の同軸ケーブル25の接続端子28と,可動用の同軸ケーブル20の接続端子22を,例えばテレビ端子とテレビ受信機やパーソナルコンピュータのような接続対象物との間に接続するときに,可動用の同軸ケーブル20を最適な長さに設定すればよく,同軸ケーブルを別途購入する必要も無いので,更に取扱性のよいものが提供できるのである。
尚,以下に例示するように,本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各部の構成を適宜に変更して実施することも可能である。例えば,ケースは,このケースに形成した挿通孔等を除いて軸体を完全に覆うように形成する必要が無く,一部を開放するように形成してもよい。この場合は,同軸ケーブルを軸体に巻取る際に,同軸ケーブルを軸体に均一に巻取る補正が簡単に行える。
また,例えばケース本体とケース蓋体との係止方法をネジ式のようにすれば,係止を緩めた時に同軸ケーブルの引出しや巻取りが可能となり,係止を締付けた時は,同軸ケーブルの引出しや巻取りが制限されるように,上記実施例にロック機能を備えた構成にすればさらに取扱性に対して優れたものとなる。
また,図1(b)及び図5(a)に示すロータリージョイント部分は,軸体に取付けられたF型接栓座にF型プラグを摺動固着する方法を示したが,この接合部分はF型プラグとF型接栓座を用いなくても,軸体の回転動作に対して固定用の同軸ケーブルが捩れてしまわない構造であり,接続部の特性を維持できるものであれば,図5(b)に示すように特にF型にする必要はない。
更に,本発明においては可動用の同軸ケーブルの収納操作は,操作ツマミ50を回転操作して行う例を示したが,例えば収納側壁32にバネ材(請求項6に記載の発条に相当)を具備させることによって,該バネ材によって自動的に巻取り可能なように構成してもよい。自働巻取り式にすれば,操作ツマミは必要でないので,該操作ツマミを取付けるための枢着軸を軸体に形成する替わりに,ケース本体の内側に枢着軸を一体に形成して,該枢着軸を軸体の端部に設けた枢着穴に挿入するように構成するようにしてもよい。この場合はケースの外壁に突出する部分が少なくなるので,外形が小さくでき,すっきりとしたデザインとなる等の効果が得られるのである。
更に加えて,本発明の構造を分配器や分岐器等に取り入れてもよい事は言うまでもなく,また,収納部に同軸ケーブルの損失を補正する増幅手段を収納するようにしてもよい等,本発明は上記実施の形態に限定されるものでないことは言うまでもない。
(a)は本発明に係る第1実施例の斜視図であり,(b)は異なる実施例を示す。 図1(a)におけるA−A線の一部破断断面図を示す。 (a)は図2の要部拡大図を示し,(b)はこの要部拡大図におけるC−C線断面図を示す。 図1(b)におけるB−B線の一部破断断面図を示す。 (a)は本発明の第2実施例を示す斜視図であり,(b)は異なる実施例を示す。 図5(a)のD−D線の一部破断断面図を示している。
符号の説明
1…テレビ共同受信機器(巻取り式同軸ケーブル),8…切欠部,9…切欠部,10…ケース,10a…挿通孔,12…ケース本体,12a…貫通孔,12b…凹部,13…ケース蓋体,13a…貫通孔,13b…凹部,20…可動用の同軸ケーブル,21…同軸ケーブル部,22…接続端子,25…固定用の同軸ケーブル,26…同軸ケーブル部,27…接続端子,27a…鍔部,27c…F型プラブ部,28…接続端子,30…軸体,31…接続端子,31a…中心導体,31b…突出片,32…収納側壁,33…側壁,33a…枢着壁,34…軸体蓋体,34a…挿通孔,35…軸体本体,36…収納部,37…ネジ,38…導入溝,38a…係止爪,39…導入溝,39a…係止爪,40…枢着軸,40a…枢着軸基部,41…アダプター,41a…鍔部,41b…F型接栓座部,41c…F型プラグ部,50…操作ツマミ

Claims (6)

  1. 一端を開放して箱状に形成したケース本体と,当該ケース本体の開口部を封鎖可能に形成したケース蓋体と,を備えたケースと,
    前記ケース本体の開口部を前記ケース蓋体で封鎖することによって,前記ケース本体の開口部に対向する位置にあるケース本体の閉鎖面と,該ケース本体の閉鎖面と対向する位置にある前記ケース蓋体の閉鎖面とでもって回転自在に枢着される軸体と,
    同軸ケーブル部の一方端に接続端子を備え他方側を自由端とした所定長さの可動用の同軸ケーブルと,
    を備えたテレビ共同受信機器であって,
    前記軸体は,
    当該軸体の軸線方向に前記可動用の同軸ケーブルの収納空間が形成された軸体本体と,
    該軸体本体の収納空間を覆うように配置され,当該軸体の軸線に対して段差の生じない略連続的な周面を描く軸体蓋体と,
    から構成され,前記軸体蓋体と軸体本体との当接面には,前記可動用の同軸ケーブルを前記収納空間内に導入し且つ挟持するための一対の導入溝が形成されており,
    前記軸体の一方端には,この軸体の軸線と同一軸線上に配置され,前記収納空間内部とアンテナ共同受信機器の外部との信号の接続を行う事が可能な本体側の接続端子が組み付けられており,
    前記可動用の同軸ケーブルの自由端は,前記同軸ケーブル部が前記一対の導入溝で挟持された状態で前記軸体内部の収納空間に引き込まれ,前記収納空間内で前記本体側の接続端子と接続されており,
    前記軸体外部の同軸ケーブル部は,前記ケースに形成された遊挿部に挿通されて前記ケース外に引き出され,
    前記軸体の回転操作により,前記同軸ケーブル部を前記軸体の周面に巻取り,前記ケース内に収納可能とすると共に,前記ケースの外部へ前記同軸ケーブル部を引き出し可能とすることにより,前記可動用の同軸ケーブルのうち前記ケースの外部に位置する部分の寸法を,任意の長さに設定自在としたことを特徴としたテレビ共同受信機器。
  2. 前記軸体若しくは前記軸体の収納空間内側を金属材料にて構成することにより,前記可動用の同軸ケーブルの自由端と前記本体側の接続端子との接続部分をシールドしたことを特徴とする請求項1に記載のテレビ共同受信機器。
  3. 前記本体側の接続端子は,前記軸体の軸線の周方向に対しては僅かな力で回動自在であり,軸線方向には固着されたロータリージョイントで構成されたことを特徴とした請求項1又は請求項2に記載のアンテナ共同受信機器。
  4. 前記可動用の同軸ケーブルとは別に,同軸ケーブル部の少なくとも一方側の端部に接続端子を備えた固定用の同軸ケーブルを備え,
    前記固定用の同軸ケーブルにおける他方の端部は,前記ロータリージョイントで構成された本体側の接続端子の前記可動用の同軸ケーブルとは反対側に接続されて,前記ケース外に引き出されていることを特徴とする請求項3に記載のテレビ共同受信機器。
  5. 前記可動用の同軸ケーブルにおける一方側に具備した接続端子と前記固定用の同軸ケーブルの一方側に具備した接続端子はF型プラグであることを特徴とした請求項4に記載のアンテナ共同受信機器。
  6. 前記軸体には,前記ケース内に収納されると共に,前記軸体の軸線上に配設された発条を具備し,当該発条の伸縮によって前記軸体を回転させる自働巻取り式であるように構成したことを特徴とした請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載のテレビ共同受信機器。
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