JP4491451B2 - ラックキャビネット - Google Patents

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Description

本発明は、電子装置の筐体を上下方向に並列して収納するためのラックキャビネットの改良に関する。
電子装置の筐体を上下方向に並列して収納するためのラックキャビネットが既に公知である。
この種のラックキャビネットは、通常、前面から外気を取り込んで背面側に放出する空冷装置を内蔵した電子装置の筐体を収納することを前提として設計されており、一般に、ラックキャビネットの天地および左右のパネルがプレーンな板金によって構成され、背面側には小径の穿孔加工を施したパンチパネルが使用されている。
ラックキャビネットの前面は全面的に開口されているのが普通であり、キャビネット本体の前面の枠部あるいは左右のパネルの内側に設けられたタップ穴やアングルあるいはレール等を利用し、ラックキャビネットの上下方向に並列して電子装置の筐体、例えば、各種のコンピュータやサーバあるいはディスクアレイ装置等を収納するようになっている。
電子装置の筐体の寸法としてはEIA規格が主流を占めており、筐体の設計に際しては、1Uの厚み、つまり、44.45mmが基準となり、特殊なものを除けば44.45mmの整数倍の値が筐体の厚みとなっている。そして、ラックキャビネットの前面の枠部あるいは左右のパネルの内側には、これらの寸法の筐体を収納して固定する関係上、15.875mm,15.875mm,12.7mm,・・・のユニバーサルピッチ、あるいは、31.75mm,12.7mm,・・・のワイドピッチで上下方向に多数のタップ穴やアングルあるいはレール等が設けられ、各種の厚みの筐体の取り付けに対処している。
JIS規格では50mmつまり1Jの厚みが筐体の厚みの基準となっており、此れに応じて、25mmあるいは50mmが取り付けの間隔になるといった相違があるが、全体としての設計思想に関しては上記と同様である。
しかし、多数の筐体の収納を前提として設計されたラックキャビネットの内部が必ずしも筐体で満杯の状態になるとは限らず、必要な数の筐体を収納しても、ラックキャビネットに上下間の隙間が生じるといった場合がある。
前述した通り、電子装置の筐体は前面から外気を取り込んで背面側に放出する空冷装置を内蔵しているのが普通であるが、上下方向に並列された筐体の間に上下の隙間が生じると、筐体の背面側に放出された暖かい空気がラックキャビネット前面の上下の隙間を通って筐体の前方に回り込み、この暖かい空気が再び筐体の前面から吸い込まれて筐体内の電子装置の冷却効率が悪化するといった問題が生じる可能性がある。
従来、この種の問題には筐体間の隙間をダミーパネル等で塞ぐことで対処していたが、実際には、ダミーパネル等を装着することを忘れる場合が多く、また、ユーザに十分な知識がない場合には、ダミーパネル等の装着それ自体に思い至らないといった問題もある。
そこで、こういった不都合を解消すべく、板状のスプリングを表裏に取り付けて揺動自在に軸支された風漏れ防止板を筐体間の間隙に配置し、風漏れ防止板に隣接する一方の筐体が取り外された場合に、この風漏れ防止板に隣接する他方の筐体で支えられたスプリングの付勢力によって当該風漏れ防止板を自動的に揺動させて取り外された筐体の位置に生じる隙間を塞ぐようにした「電子装置の風漏れ防止構造」が特許文献1として提案されている。
しかしながら、特許文献1に開示される「電子装置の風漏れ防止構造」は、基本的に、同一寸法の筐体の着脱によって生じる風漏れを防止するためのものに過ぎず、様々な寸法の筐体を並列して収納したラックキャビネットの構造には対処し得ないといった問題がある。
例えば、風漏れ防止板を挟んで其の一方に1Uの厚みの筐体を収納し、他の一方に2Uの厚みの筐体を収納した場合、1Uの幅の風漏れ防止板を使用すると、1Uの厚みの筐体を取り外した後の隙間を塞ぐことはできるが、2Uの厚みの筐体を取り外した後の隙間を塞ぐことはできず、結果として、1Uの隙間が空く。また、同じ条件で2Uの幅の風漏れ防止板を使用したとすると、2Uの厚みの筐体を取り外した後の隙間を塞ぐことはできるが、1Uの厚みの筐体を取り外した場合にあっては風漏れ防止板の幅が相対的に大きくなり過ぎ、これを適正な位置にまで揺動させることができない。
また、例えば、1Uの厚みの筐体のみを収納することを前提とした場合、1Uのピッチで風漏れ防止板を併設すると、1つの筐体を取り外した際に当該筐体に隣接する2枚の風漏れ防止板が重複して閉鎖されて干渉する問題が生じるので、風漏れ防止板の併設ピッチを2Uとせざるを得ない。しかし、2Uのピッチで風漏れ防止板を併設した状態で風漏れ防止板を挟んで其の両側に位置する2つの筐体を取り外すと、何れか一方の筐体を取り外した後の隙間を塞ぐことは理論的に可能であるが、もう一方の筐体を取り外した後の隙間を塞ぐことは物理的に不可能となる。
ここで、敢えて、「理論的に」というのは、何れか一方の筐体を取り外した後の隙間を塞ぐ位置に風漏れ防止板を揺動させ、かつ、其の状態で風漏れ防止板を固定することができれば、という前提があるからである。実際には、この風漏れ防止板のスプリングに当接すべき筐体は不在となっているので、この風漏れ防止板を自動的に揺動させることはできず、仮に、手動で揺動させたとしても、この風漏れ防止板を望むべき位置つまり何れか一方の筐体を取り外した後の隙間を塞ぐ位置に止めておくことはできない。
特開2005−191348号公報
そこで、本発明の課題は、前記従来技術の不都合を解消し、筐体間の隙間を塞ぐダミーパネル等の面倒な着脱作業を必要とせず、様々な寸法の筐体を並列して収納する構造であっても、筐体の収納状況の如何に関わらず、筐体の背面から放出された暖かい空気が再び筐体の前面に回り込むことを確実に防止することのできるラックキャビネットを提供することにある。
本発明のラックキャビネットは、電子装置の筐体を上下方向に並列して収納するためのラックキャビネットであり、前記課題を達成するため、特に、
前記ラックキャビネットの収納部を構成するキャビネット本体の前面開口部に、前記筐体の設計上の基準となる厚みの整数倍の上下幅を有し、前記前面開口部の左右の一側で前記キャビネット本体の前面枠に一端部を枢着され、前記キャビネット本体の内側に向けて左右対称に開く一対の開閉体からなる揺動式のシャッタを、前記前面開口部の全面に亘り上下2列以上に亘って並列して配備したことを特徴とする構成を有する。
以上の構成において、キャビネット本体の前面開口部に向けて電子装置の筐体を差し入れると、まず、揺動式のシャッタを構成する一対の開閉体の前面側が筐体の背面によって押され、前面開口部の左右の一側に一端部を枢着された開閉体の各々が、キャビネット本体の内側に向けて左右対称に押し開かれ、ラックキャビネットの収納部を構成するキャビネット本体への筐体の進入および取り付けが許容される。
キャビネット本体の前面開口部の全面に亘って上下2列以上に亘って並列して配備された揺動式のシャッタのうち、収納の対象となる筐体の背面が当接する揺動式のシャッタのみが押し開かれ、他のシャッタの閉鎖状態が維持されるので、収納された筐体のフロントパネルと閉鎖状態に維持されたシャッタとによってキャビネット本体の前面開口部が全面に亘って塞がれることになり、筐体の背面から放出された暖かい空気が再び筐体の前面に回り込むことによって生じる不都合が未然に防止される。
また、一対の開閉体からなる揺動式のシャッタはキャビネット本体の前面枠に一体的に枢着して取り付けられているので、隙間をダミーパネル等によって塞ぐものとは違って、パーツの脱着の煩わしさがなく、ダミーパネル等の取り付けを失念するといった問題も解消される。
シャッタを構成する開閉体の上下幅は、筐体の設計上の基準となる厚みと同等に形成してもよい。
ラックキャビネットの収納部を構成するキャビネット本体の前面開口部の全面に亘って筐体の設計上の基準となる厚みと同等のシャッタを並列して配備することにより、この基準で設計されたあらゆる厚みの電子装置の筐体を収納することができるようになる。
更に、一対の開閉体の各々に、該開閉体の揺動限界位置から該開閉体が前記前面開口部を塞ぐ位置に向けて該開閉体を揺動付勢する付勢手段を付設することが望ましい。
ラックキャビネットの収納部を構成するキャビネット本体から電子装置の筐体を取り外すと、この筐体によって押し開かれていた一対の開閉体が付勢手段の力によって前面開口部を塞ぐ位置に自動的に復帰するので、隙間をダミーパネル等によって塞ぐものとは違い、筐体を取り外した後に空いた隙間を塞ぎ忘れるといった問題が発生しない。
また、前面開口部の左右両側のキャビネット本体の前面枠に、筐体のフロントパネルの左右の端部を止着するための筐体取付部を設けることが望ましい。
電子装置の筐体をキャビネット本体の内部に収納した状態では、揺動式のシャッタを構成する一対の開閉体の各々がキャビネット本体の内側に向けて左右対称に押し開かれ、筐体とキャビネット本体の左右のパネルとの間に位置するので、特に、筐体の奥行きが短い場合においては、筐体の左右の側面をキャビネット本体の左右のパネルの内側に固定することが難しい。このため、キャビネット本体の前面開口部の左右両側の前面枠に筐体取付部を設け、筐体のフロントパネルの左右の端部をキャビネット本体の前面枠に止着する構成とした。
更には、キャビネット本体の前面開口部から前記開閉体の横幅を上回る間隔を置いて、キャビネット本体の左右のパネルの内側に、筐体の側面部もしくは背面部を止着するための筐体取付部を設けるようにしてもよい。
筐体の奥行きが開閉体の横幅つまりキャビネット本体の前面開口部の1/2を上回っている場合においては、筐体をキャビネット本体の内部に収納して開閉体の各々が筐体とキャビネット本体の左右のパネルとの間に位置する状態であっても、筐体の背面部や側面部の一部が開閉体の後方にまで突入するので、キャビネット本体の前面開口部から開閉体の横幅を上回る間隔を置いてキャビネット本体の左右のパネルの内側に設けられた筐体取付部を利用することで筐体をキャビネット本体に固定することができる。従って、筐体の奥行きが長く重量が嵩む場合であっても筐体を確実にキャビネット本体に固定できる。
本発明のラックキャビネットは、ラックキャビネットの収納部を構成するキャビネット本体の前面開口部に、電子装置の筐体の設計上の基準となる厚みの整数倍の上下幅を有してキャビネット本体の内側に向けて左右対称に開く一対の開閉体からなる揺動式のシャッタを全面に亘って上下2列以上並列して設け、収納の対象となる筐体の背面が当接する揺動式のシャッタのみを押し開いて筐体の取り付けを行うようにしたので、収納された筐体のフロントパネルと閉鎖状態に維持されたシャッタとによってキャビネット本体の前面開口部を全面に亘って塞ぐことができ、筐体の背面から放出された暖かい空気が再び筐体の前面に回り込むことによって生じる不都合、すなわち、電子装置の筐体が暖かい空気を吸い込むことで筐体内の電子装置の冷却効率が悪化する等の問題を確実に防止することができる。
また、一対の開閉体からなる揺動式のシャッタはキャビネット本体の前面枠に一体的に枢着して取り付けられているので、隙間をダミーパネル等によって塞ぐものとは違い、パーツの脱着の煩わしさがなく、ダミーパネル等の取り付けを失念するといった問題も解消される。
次に、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明を適用した一実施形態のラックキャビネットの外観を示した斜視図、図2は同実施形態のラックキャビネットを水平面で割って示した断面図、図3〜図5は同実施形態のラックキャビネットに電子装置の筐体を収納する場合の操作手順について示した作用原理図である。
この実施形態のラックキャビネット1の主要部は、図1に示される通り、電子装置の筐体2を上下方向に並列して収納するための収納部として機能するキャビネット本体3と、筐体2の設計上の基準となる厚みの整数倍の上下幅を有する一対の開閉体4,4からなる幾つもの揺動式のシャッタ9によって構成される。
この実施形態では、EIA規格に基いて設計される電子装置の筐体2を収納することを前提として、開閉体4,4からなるシャッタ9の上下幅を1Uつまり44.45mmと同等の幅とし、このシャッタ9をキャビネット本体3の前面開口部3aの全面に亘り、上下14列に亘って並列して配備している。
シャッタ9を構成する開閉体4,4の各々は、図2に示されるように、キャビネット本体3の前面開口部3aの左右の一側でヒンジ5,5を介してキャビネット本体3の前面枠3b,3bに一端部を枢着され、例えば、図4あるいは図5に示されるように、キャビネット本体3の内側に向けて左右対称に開くようになっている。
また、開閉体4,4の付勢手段としてヒンジ5,5と同軸上に取り付けられた捩りコイルバネ6,6は、その一端が開閉体4,4の裏面側に当接する一方、その他端側がキャビネット本体3の前面枠3bの背面側に当接している。
つまり、図2中で左側に位置する開閉体4はヒンジ5を中心として時計方向に揺動付勢される一方、図2中で右側に位置する開閉体4はヒンジ5を中心として反時計方向に揺動付勢されている。
開閉体4,4が前面開口部3aを塞ぐ図2の初期位置は、図2中で左側に位置するヒンジ5の時計方向の揺動限度と、図2中で右側に位置するヒンジ5の反時計方向の揺動限度によって規制されており、図2中で左側に位置する開閉体4は図2の初期位置から該開閉体4の先端がキャビネット本体3の左パネル3cの内側に当接する揺動限界位置までの揺動を許容され、また、図2中で右側に位置する開閉体4は図2の初期位置から当該開閉体4の先端がキャビネット本体3の右パネル3dの内側に当接する揺動限界位置までの揺動を許容されている。
そして、図1に示されるように、キャビネット本体3の前面開口部3aの左右両側に位置する前面枠3b,3bの前面には、筐体2のフロントパネル2aの左右の端部を止着するための矩形穴からなる筐体取付部7,7が設けられ、また、キャビネット本体3の左右のパネル3c,3dの内側には、図2に示されるように、前面開口部3aから開閉体4,4の横幅を上回る間隔を置いて、開閉体4,4の揺動を妨げない位置に、筐体2の側面部もしくは背面部を止着するための筐体取付部8,8が設けられている。
筐体2のフロントパネル2aの左右の端部を前面枠3b,3bの筐体取付部7,7にケージナットや4角ナットを利用して止着する点、および、各種のアングルやレール等を利用して筐体2の側面部もしくは背面部を左右のパネル3c,3dの内側の筐体取付部8,8に止着する点については既に公知である。
ここでは、前面から外気を取り込んで背面側に放出する空冷装置を内蔵した電子装置の筐体2を収納することを前提として、キャビネット本体3の背面パネル3eをパンチパネルで形成しているが、左右のパネル3c,3dや天面パネル3fを含めてパンチパネルを利用するようにしてもよいし、更には、電動ファンや排気ダクトをキャビネット本体3に併設した構造としても構わない。
この実施形態では、シャッタ9の上下幅を筐体2の設計上の基準となる厚みと同等の1Uとし、キャビネット本体3の前面開口部3aの全面に亘ってシャッタ9を上下14列に亘って並列して配備しているので、収納対象となる1つ分の筐体2の厚みに関しては1Uのものから14Uのものまで1U刻みで対応することが可能であり、また、筐体2の厚みが14U未満であれば、様々な厚みを有する複数の筐体2を上下方向に重ね合わせて厚みの総和が2Uとなる組み合わせから最大で14Uとなる組み合わせに対し、1U刻みで対応することが可能である。
ここでは筐体2の設計上の最小の単位となる1Uの刻みで14列のシャッタ9を併設しているが、1Uの厚みの筐体2を14個収納するといったことは稀であるから、実際には、1U,2U,3U,・・・といったように、基準となる厚みである1Uの整数倍の上下幅を有する複数のシャッタ9を上下方向に併設してシャッタ9の個数を減らし、ラックキャビネット1の製造コストを引き下げるといったことも可能である。
収納部として機能するキャビネット本体3に電子装置の筐体2を収納する際には、まず、キャビネット本体3の前面開口部3aに向けて図3に示されるようにして筐体2を差し入れる。
すると、揺動式のシャッタ9を構成する開閉体4,4の前面側が筐体2の背面によって押され、前面開口部3aの左右の前面枠3b,3bに一端部を枢着された開閉体4,4の各々が、図4に示されるように、付勢手段として機能する捩りコイルバネ6,6の付勢力に抗し、図4中で左側に位置する開閉体4が反時計方向に揺動する一方、図4中で右側に位置する開閉体4が時計方向に揺動して、キャビネット本体3の内側に向けて左右対称に押し開かれ、キャビネット本体3への筐体2の進入が許容される。
この際、例えば、1Uの厚みを有する筐体2をキャビネット本体3の最上部に収納するとした場合では、図1中の最上部に位置する1つのシャッタ9のみが押し開かれ、また、2Uの厚みを有する筐体2をキャビネット本体3の最上部に収納するとした場合では、図1中の最上部に位置するシャッタ9とその直下に位置する2つのシャッタ9が同時に押し開かれることになる。
つまり、実際に押し開かれるシャッタ9は、前面開口部3aの全面に亘って上下14列に亘って並列して配備されたシャッタ9のうち収納の対象となる筐体2の背面が直接的に当接するものだけに限られ、他のシャッタ9の閉鎖状態は、これらのシャッタ9を構成する開閉体4,4を揺動付勢する捩りコイルバネ6,6の付勢力と開閉体4,4の揺動限界位置を規制するヒンジ5,5との関係によって図2に示されるような初期位置に維持される。
そして、図5に示されるようにして筐体2のフロントパネル2aの左右の端部がキャビネット本体3の前面枠3b,3bに当接するまで筐体2を確実に押し込んだ後、予め筐体取付部7,7に取り付けておいたケージナットや4角ナット等に向けてフロントパネル2aの手前側から図示しないネジを螺合させ、筐体2のフロントパネル2aをキャビネット本体3の前面枠3b,3bに固定する。
図5に示されるような筐体2は奥行きが短く重量も軽いので、前面枠3b,3bにフロントパネル2aの両端部を止着するだけで確実にキャビネット本体3に固定することができる。
また、奥行きが長く重量の大きな筐体2、特に、其の奥行きが開閉体4,4の横幅つまりキャビネット本体3の前面開口部3aの幅の1/2を上回っている筐体2の場合においては、更に、公知のアングルやレール等を利用して、押し開かれた開閉体4,4から更に後方に突出した筐体2の背面部や側面部をキャビネット本体3の左右のパネル3c,3dの内側の筐体取付部8に固定するようにする。
前面開口部3aの全面に亘って上下14列に亘って並列して配備されたシャッタ9のうち、収納の対象となる筐体2の背面が当接するものだけが押し開かれ、他のシャッタ9の閉鎖状態が初期位置に維持されるので、キャビネット本体3に収納された筐体2のフロントパネル2aと閉鎖状態に維持されたシャッタ9とによってキャビネット本体3の前面開口部3aが全面に亘って塞がれることになり、筐体2の背面から放出された暖かい空気が再び筐体2の前面に回り込むことによって生じる不都合、つまり、一旦筐体2から排出された暖かい空気が再び筐体2の前面から吸い込まれることで筐体2内の電子装置の冷却効率が悪化するといった問題を未然に防止することができる。
また、これとは逆にキャビネット本体3から電子装置の筐体2を取り外した場合においては、付勢手段として機能する捩りコイルバネ6,6の付勢力により、図5中で左側に位置する開閉体4が時計方向に揺動する一方、図5中で右側に位置する開閉体4が反時計方向に揺動し、ヒンジ5,5の揺動限度で規制される位置、つまり、図2に示される初期位置にまで自動的に復帰し、筐体2を取り外した際にキャビネット本体3の前面に生じる隙間が、開閉体4,4からなるシャッタ9によって自動的に塞がれる。
筐体2を取り外した後の隙間をダミーパネル等によって塞ぐものとは違い、パーツの脱着の煩わしさがなく、筐体2を取り外した後に形成される隙間を塞ぎ忘れるといった心配は全くない。
ここでは、一例として、EIA規格の下で設計される筐体2に対応したラックキャビネット1について説明したが、JIS規格の下で設計される筐体2に対応する場合には、1U(44.45mm)に代えて1J(50mm)、あるいは、2J,3J,・・・を開閉体4,4からなるシャッタ9の上下幅とすればよく、他の点に関しては前記と全く同様である。
本発明を適用した一実施形態のラックキャビネットの外観を示した斜視図である。 同実施形態のラックキャビネットを水平面で割って示した断面図である。 同実施形態のラックキャビネットに電子装置の筐体を収納する場合の操作手順について示した作用原理図であり、特に、ラックキャビネットに筐体を差し入れる直前の状態について示した図である。 同実施形態のラックキャビネットに電子装置の筐体を収納する場合の操作手順について示した作用原理図であり、特に、ラックキャビネットに筐体が進入し始めた直後の状態について示した図である。 同実施形態のラックキャビネットに電子装置の筐体を収納する場合の操作手順について示した作用原理図であり、特に、ラックキャビネットへの筐体の収納が完了した状態について示した図である。
符号の説明
1 ラックキャビネット
2 電子装置の筐体
2a フロントパネル
3 キャビネット本体(収納部)
3a 前面開口部
3b 前面枠
3c 左パネル
3d 右パネル
3e 背面パネル
3f 天面パネル
4 開閉体
5 ヒンジ
6 捩りコイルバネ(付勢手段)
7 筐体のフロントパネルの左右の端部を止着するための筐体取付部
8 筐体の側面部もしくは背面部を止着するための筐体取付部
9 シャッタ

Claims (5)

  1. 電子装置の筐体を上下方向に並列して収納するためのラックキャビネットであって、
    前記ラックキャビネットの収納部を構成するキャビネット本体の前面開口部に、前記筐体の設計上の基準となる厚みの整数倍の上下幅を有し、前記前面開口部の左右の一側で前記キャビネット本体の前面枠に一端部を枢着され、前記キャビネット本体の内側に向けて左右対称に開く一対の開閉体からなる揺動式のシャッタを、前記前面開口部の全面に亘り上下2列以上に亘って並列して配備したことを特徴とするラックキャビネット。
  2. 前記開閉体の上下幅が設計上の基準となる厚みと同等に形成されていることを特徴とする請求項1記載のラックキャビネット。
  3. 前記一対の開閉体の各々に、該開閉体の揺動限界位置から該開閉体が前記前面開口部を塞ぐ位置に向けて該開閉体を揺動付勢する付勢手段を付設したことを特徴とする請求項1または請求項2記載のラックキャビネット。
  4. 前記前面開口部の左右両側の前記キャビネット本体の前面枠に、前記筐体のフロントパネルの左右の端部を止着するための筐体取付部を設けたことを特徴とする請求項1,請求項2または請求項3記載のラックキャビネット。
  5. 前記前面開口部から前記開閉体の横幅を上回る間隔を置いて、前記キャビネット本体の左右のパネルの内側に、前記筐体の側面部もしくは背面部を止着するための筐体取付部を設けたことを特徴とする請求項4記載のラックキャビネット。
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