JP4490891B2 - 電動機の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、回転軸と軸受またはモータハウジングと軸受とが密着するように構成される電動機の製造方法に関するものである。
近年、ステアリングホイール(ハンドル)の操舵力を軽減するためのパワーステアリング装置として、従来の油圧式に代えて電動モータの動力を用いる電動パワーステアリング装置が多くの車両に採用されている。電動パワーステアリング装置は、一般に電動モータの回転トルクを減速機構により倍力してラック・ピニオン機構を介してラック軸に付与し、運転者のステアリング操作をアシストするものである。そして、このような電動パワーステアリング装置としては、従来、電動モータの回転軸の一端側のみをモータハウジング内の軸受により回転軸の軸方向に不動支持し、他端側はモータハウジング内においては支持しない構造のものが知られている(特許文献1参照)。
しかし、前記した構造では、回転軸を高速回転させる際に、軸受による支持が行われていない回転軸の他端側に大きな遠心力が加わって、回転軸が振動するという問題があった。このような問題を解決するために、本願発明者は、モータハウジング内において回転軸の両端を軸受により支持するとともに、この軸受の内輪および外輪を回転軸およびモータハウジングに圧入して隙間なく密着させる構造を創案した(特許文献2参照)。これによれば、回転軸の振動を抑制することが可能となっている。
特開2002−284023号公報(段落0019、図1) 特願2005−81958
しかしながら、前記した本願発明者が創案した技術では、例えば図8に示すように、回転軸90に取り付けた軸受91をモータハウジング92の軸受取付部92aに圧入する際に、軸受91の外輪93が内輪94に対して傾いて取り付けられてしまうおそれがあった。そして、このように軸受91の外輪93が内輪94に対して傾くと、モータのフリクショントルクの変動が増大し、これが減速機構で倍力されてハンドル上に伝達されることにより、操舵フィーリングが悪化するという問題(例えばハンドル戻りが悪化したり、ハンドル操作時にトルク変動を感じるなどといった問題)があった。さらに、回転軸に生じた振動が、モータハウジングと接続された前記減速機構等を収納しているギアハウジングに伝達されて、このギアハウジングから騒音が発生する場合があった。
そこで、本発明では、組付時に生じる軸受の外輪または内輪の傾きを抑制することで、騒音を抑制し、良好な操舵フィーリングの確保に寄与する電動機の製造方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決する本発明のうち請求項1に記載の発明は、回転軸を有する回転子と、前記回転軸の両端部を支持する第1軸受及び第2軸受と、前記回転軸が第1軸受を介して取り付けられている第1ハウジングと、固定子が固定された第2ハウジングと、該第2ハウジングに第2軸受を取り付けるための軸受取付部と、を有する電動機の製造方法であって、前記第2ハウジングに前記固定子を組み付ける固定子組付工程と、前記第1軸受及び第2軸受を前記回転軸に組み付ける軸受組付工程と、前記第1軸受を前記第1ハウジングに圧入により組み付ける工程と、を行い、その後に、前記第2ハウジングのうちの少なくとも前記軸受取付部を加熱して径方向に膨張させる加熱工程を行い、その後に、膨張した前記軸受取付部と、保持手段を用いて保持された前記第2軸受とを径方向に所定の隙間を介して配置する配置工程を行い、その後に、少なくとも前記軸受取付部を冷却することで収縮させて、前記軸受取付部に前記第2軸受を固定させる冷却工程を行うことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、固定子組付工程において、第2ハウジングに固定子を組み付け、軸受組付工程において、回転軸の両端に第1軸受及び第2軸受を組み付け、その後に第1軸受を第1ハウジングに圧入により組み付ける。また、加熱工程において、例えば第2ハウジング全体を加熱することで軸受取付部を径方向に膨張させ、配置工程において、膨張させた軸受取付部と、保持手段を用いて保持された第2軸受とを径方向に所定の隙間を介して配置させる。そして、冷却工程において、例えば第2ハウジング全体を冷却することで軸受取付部を収縮させることによって、この軸受取付部に第2軸受が固定されることとなる。すなわち、回転軸に取り付けられている第2軸受の外輪に対して、収縮する軸受取付部によって径方向への力は加わるが、軸方向への力が加わることがないため、第2軸受の外輪の傾きが抑制されることとなる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電動機の製造方法であって、前記加熱工程は、第2ハウジング全体を加熱することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の電動機の製造方法であって、前記第2ハウジングは、一つの部材からなることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、回転軸を有する回転子と、前記回転軸の両端部を支持する第1軸受及び第2軸受と、前記回転軸が第1軸受を介して取り付けられている第1ハウジングと、固定子が固定された第2ハウジングと、該第2ハウジングに第2軸受を取り付けるための軸受取付部と、を有する電動機の製造方法であって、前記第2ハウジングに前記固定子を組み付ける固定子組付工程と、前記第1軸受を回転軸の一端に組み付ける回転軸側軸受組付工程と、前記第2軸受を第2ハウジングに組み付ける第2ハウジング側軸受組付工程と、前記第2軸受が組み付けられた前記第2ハウジングの外周部を第1保持手段によって保持するとともに、前記第2ハウジングに組み付けられた前記第2軸受の内輪を第2保持手段によって保持し、両者を保持した状態のまま前記第2軸受の内輪に対して前記回転軸の他端を圧入する圧入工程とを有することを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、固定子組付工程において、第2ハウジングに固定子を組み付け、回転軸側軸受組付工程において、回転軸の一端に第1軸受を組み付ける。そして、第2ハウジング側軸受組付工程において、第2ハウジングに第2軸受を組み付け、圧入工程において、第2軸受が組み付けられた第2ハウジングの外周部を第1保持手段によって保持するとともに、第2ハウジングに組み付けられた第2軸受の内輪を第2保持手段によって保持し、両者を保持した状態のまま前記第2軸受の内輪に対して回転軸の他端を圧入する。これにより、第2軸受に対して回転軸を圧入していく際における第2軸受の内輪の傾きが抑制されることとなる。
請求項5に記載の発明は、回転軸を有する回転子と、前記回転軸の両端部を支持する第1軸受及び第2軸受と、前記回転軸が第1軸受を介して取り付けられている第1ハウジングと、固定子が固定された第2ハウジングと、該第2ハウジングに第2軸受を取り付けるための軸受取付部と、を有する電動機の製造方法であって、前記第2ハウジングに前記固定子を組み付ける固定子組付工程と、前記第1軸受及び第2軸受を前記回転軸に組み付ける軸受組付工程と、前記軸受取付部と前記第2軸受とを径方向に所定の隙間を介して配置する配置工程と、前記軸受取付部を前記第2軸受の外輪の外周すべてと接触するように径方向に塑性変形させることで、前記軸受取付部に前記第2軸受のみを固定させる塑性変形工程とを有することを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、固定子組付工程において、第2ハウジングに固定子を組み付け、軸受組付工程において、回転軸に第1軸受及び第2軸受を組み付ける。そして、配置工程において、軸受取付部と第2軸受とを径方向に所定の隙間を介して配置させ、塑性変形工程において、軸受取付部を前記第2軸受の外輪の外周すべてと接触するように径方向に塑性変形させることで軸受取付部と第2軸受が固定されることとなる。すなわち、回転軸に取り付けられている第2軸受の外輪に対して、塑性変形による圧着によって径方向への力は加わるが、軸方向への力が加わることがないため、第2軸受の外輪の傾きが抑制されることとなる。
請求項1乃至請求項3に記載の発明によれば、第2軸受と第2ハウジングとを精度良く組み付けて第2軸受の外輪の傾きを抑制することができるので、コギングトルクが低減されて良好な操舵フィーリングを確保することができるとともに、騒音を抑制することができる。
請求項に記載の発明によれば、第2軸受と回転軸とを精度良く組み付けて第2軸受の内輪の傾きを抑制することができるので、コギングトルクが低減されて良好な操舵フィーリングを確保することができるとともに、騒音を抑制することができる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明による効果と同様に、第2軸受と第2ハウジングとを精度良く組み付けて第2軸受の外輪の傾きを抑制することができるので、コギングトルクが低減されて良好な操舵フィーリングを確保することができるとともに、騒音を抑制することができる。
〔第1の実施形態〕
次に、本発明の第1の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。参照する図面において、図1は第1の実施形態に係る製造方法で製造される電動モータを備えた電動パワーステアリング装置を示す概略構成図であり、図2は図1の電動モータを示す概略断面図である。なお、以下においては、本発明に係る電動モータ(電動機)の製造方法について説明する前に、その製造方法の対象である電動モータの構造やこの電動モータが利用されている電動パワーステアリング装置の構造について説明する。
図1に示すように、電動パワーステアリング装置1は、ステアリングホイール2に連結されたステアリング軸3と、ステアリング軸3に作用する操舵トルクを検出する操舵トルクセンサ4と、車速を検出する車速センサ5と、減速機構6を介してステアリング軸3に操舵補助力を付与する電動モータ7と、電動モータ7の駆動を制御する駆動制御装置(ECU)8と、ラック・ピニオン機構9を介して連結されたラック軸10とを備えている。そして、ラック軸10の両端(図では、ラック軸10の一端側のみ図示)には、タイロッド11等を介して転舵車輪(前輪)12が連結されている。
減速機構6は、電動モータ7の回転トルクを倍力させてステアリング軸3に伝達する機能を有しており、例えば、電動モータ7の回転軸(出力軸)13に設けたウォームギア(不図示)とステアリング軸3に設けたウォームホイール(不図示)とが噛合されて構成されている。電動モータ7は、本実施形態ではブラシレスDCモータを用いており、減速機構6とラック・ピニオン機構9等を収納したギアハウジング(不図示)に接続されている。なお、この電動モータ7の構造の詳細については、後記することとする。ラック・ピニオン機構9は、ステアリング軸3に連結されているピニオン軸14に設けたピニオン歯15と、ラック軸10に設けたラック歯16とが噛合されて構成されている。
そして、このように構成された電動パワーステアリング装置1では、運転者がステアリングホイール2を操舵すると、ステアリング軸3に付与される操舵トルクによりラック・ピニオン機構9を介してラック軸10が直線往復動し、タイロッド11等を介して転舵車輪12が転舵される。この際、駆動制御装置8は、操舵トルクセンサ4から入力される操舵トルク信号と車速センサ5から入力される車速信号とに基づいて、電動モータ7に流す目標電流値を設定し、この目標電流値とモータ電流センサ17から入力されるモータ電流値との偏差が0になるように電流フィードバック制御して電動モータ7を駆動する。これにより、電動モータ7は適切な操舵補助力(アシスト力)を発生し、この操舵補助力が減速機構6を介してステアリング軸3に付与されることにより、運転者のステアリング操作時における操舵力を低減することが可能となっている。
<電動モータの構成>
図2に示すように、電動モータ7は、一体的に連結された2つの第1,第2モータハウジング20a,20b内に、転がり軸受である一対の第1,第2軸受21,22によって両端側が回転自在に支持された回転軸13と、この回転軸13に対して一体的に固着される回転子(ロータ)23と、この回転子23の外周面と対向するようにして第2モータハウジング20bの内周面に固着される複数の固定子(ステータ)24と、回転子23の回転角度を検出するレゾルバ25とを主に備えている。そして、この電動モータ7は、前記した駆動制御装置8(図1参照)が、レゾルバ25から入力される回転子23の回転角度検出信号に基づいて、各固定子24の巻線(コイル)26に所定順序で電流を流して回転磁界を発生させることによって、この回転磁界により回転子23(回転軸13)が回転するようになっている。
第1モータハウジング20aは、略有底円筒状に形成されており、その外周面に外側へ延在するフランジ部20cが形成されるとともに、その底部に第1軸受21を取り付けるための軸受取付部20dが形成されている。そして、この第1モータハウジング20aは、そのフランジ部20cが、前記した減速機構6やラック・ピニオン機構9等を収納したギアハウジング(不図示)にボルト等によって固定されるようになっている。
第2モータハウジング20bは、略有底円筒状に形成されており、その開口部に前記第1モータハウジング20aの底部が固定されるとともに、その内周面に固定子24が固定され、さらに、その底部の中心部に第2軸受22を取り付けるための略有底円筒状の軸受取付部20eが外側に膨出するように形成されている。なお、この略有底筒状の軸受取付部20eの底部には、後記する製造方法において使用する芯出し用冶具44(図3参照)の挿通を可能とする逃げ孔20fが形成され、この逃げ孔20fは軸受取付部20eへの第2軸受22の取付後に適宜別部品で塞がれるようになっている。
第1軸受21は、回転軸13の外周面に隙間なく圧入されるリング状の内輪27と、第1モータハウジング20aの軸受取付部20dの内周面に隙間なく圧入されるリング状の外輪28と、内輪27と外輪28との間に回転自在に挟持される転動体29とで構成されている。また、第2軸受22も同様に、回転軸13の外周面に隙間なく圧入されるリング状の内輪30と、第2モータハウジング20bの軸受取付部20eの内周面に隙間なく圧入されるリング状の外輪31と、内輪30と外輪31との間に回転自在に挟持される転動体32とで構成されている。
次に、第1の実施形態に係る電動モータ7の製造装置および製造方法について説明する。参照する図面において、図3は、第1の実施形態に係る電動モータの製造方法を示す図であり、第1モータハウジングと第2モータハウジングをそれぞれ電動モータ製造装置にセットする工程を示す概略断面図(a)と、熱膨張した第2モータハウジングの軸受取付部を第2軸受の周囲に配置させる工程を示す概略断面図(b)と、軸受取付部を冷却して収縮させる工程を示す概略断面図(c)である。
まず、最初に電動モータ7の製造装置について説明する。
図3(a)に示すように、電動モータ製造装置40は、回転軸13が第1軸受21を介して取り付けられている第1モータハウジング20aを固定するための基台41と、基台41に対して昇降自在に構成される昇降機構42と、固定子24が固定された第2モータハウジング20bを保持する保持装置43とを主に備えている。そして、基台41には、回転軸13の芯出しを行うための芯出し用冶具41aと、これを回転軸13側に付勢するコイルばね41bが設けられている。また、保持装置43は、真空チャック等のチャック機構によって第2モータハウジング20bをその開口を下向きにして包み込むように保持する略有底円筒状の装置であり、その底部には、図示せぬ装置天上壁等に支持される芯出し用冶具44を逃げるための逃げ孔43aが形成されている。
続いて、電動モータ7の製造方法について説明する。
まず、図3(a)に示す電動モータ製造装置40に電動モータ7の構成部品をセットする前に、予め、第2モータハウジング20bに固定子24を組み付けるとともに(固定子組付工程)、回転子23の回転軸13の両端に第1,第2軸受21,22を組み付け(軸受組付工程)、さらに、第1軸受21を第1モータハウジング20aに組み付けておく。ここで、回転軸13、第1軸受21および第1モータハウジング20aの組付順序は適宜変更可能であるが、第1軸受21の内輪27と外輪28が傾かないように、後記する取付方法(例えば、本実施形態に係る加熱による取付方法や第2の実施形態に係る取付方法等)を適宜採用する必要がある。また、その他の部品(例えばレゾルバ25)等も適宜各モータハウジング20a,20bに組み付けておく。
そして、前記したように第1モータハウジング20aのユニットと第2モータハウジング20bのユニットの製造が完了したら、第2モータハウジング20bのユニットを高温の加熱炉内に入れて加熱し、全体的に膨張させる(加熱工程)。その後は、回転軸13が第1軸受21を介して取り付けられている第1モータハウジング20aを、基台41に固定するとともに、前記加熱工程で加熱した第2モータハウジング20bを、保持装置43で保持させる。
続いて、図3(b)に示すように、保持装置43で保持した第2モータハウジング20bを、昇降機構42によって下降させていくことで、径方向に膨張した第2モータハウジング20bの軸受取付部20eと、回転軸13に固定した第2軸受22とを、径方向に所定の隙間を介して配置させる(配置工程)。そして、その後所定時間経過させて、第2モータハウジング20bを自然冷却させることによって(冷却工程)、図3(c)に示すように、軸受取付部20eが径方向に徐々に収縮して、軸受取付部20eと第2軸受22とが固定されることとなる。なお、図3においては、便宜上、軸受取付部20eの熱膨張・熱収縮のみを図示しているが、実際には、軸受取付部20e以外の部分も同様に熱膨張・熱収縮するようになっており、特に第2モータハウジング20bの開口部(下側の開口部)は熱収縮することで、第1モータハウジング20aと嵌合するようになっている。
以上によれば、第1の実施形態において、次のような効果を得ることができる。
第2モータハウジング20bの軸受取付部20eと第2軸受22との間に所定の隙間を介した状態で軸受取付部20eに第2軸受22を挿入させるので、軸受挿入時に第2軸受22の外輪31が軸受取付部20eと接触して傾くことを抑制することができる。また、仮に第2軸受22の外輪31が傾いてしまったとしても、径方向に収縮していく軸受取付部20eの内面にならうように外輪31の傾きが修正されていくので、軸受取付部20eと第2軸受22とを精度良く固定させることができる。そして、前記したように第2軸受22の外輪31の傾きが抑制されることによって、電動モータ7の生産性が向上するとともに、静粛性に優れ、かつ、ハンドル戻りがよく、トルク変動のない優れた操舵フィーリングを有する電動パワーステアリング装置1を提供することが可能となった。
また、軸受取付部20eを第2軸受22に対して所定の隙間を介した状態で配置した後冷却させるだけで、これらが隙間なく密着して固定されるので、圧入工程を有する製造方法と比べ、圧入工程にかかる時間を短縮できるとともに、圧入用の機器が不要となり、コストの低減も図ることができる。
なお、本発明は、第1の実施形態に限定されることなく、様々な形態で実施される。
前記第1の実施形態では、第2モータハウジング20b全体を加熱・冷却させたが、本発明はこれに限定されず、第2モータハウジング20bのうち少なくとも軸受取付部20eを加熱・冷却させればよい。
前記第1の実施形態では、第2モータハウジング20bの冷却を自然冷却としたが、本発明はこれに限定されず、例えば送風による空冷、冷却水の循環による水冷等の強制冷却としてもよい。
第1の参考例
以下に、本発明の第1の参考例に係る電動モータの製造方法について説明する。この実施形態は第1の実施形態の電動モータ製造装置および製造方法の一部を変更したものなので、第1の実施形態と同様の構成要素および工程については、その説明を省略する。参照する図面において、図4は、第1の参考例に係る電動モータの製造方法を示す概略断面図である。
図4に示すように、第1の参考例に係る電動モータ製造装置40’は、回転軸13の第2軸受22側の芯出しを行うための芯出し用冶具44の先端近傍の適所に、鍔部44aが形成される点と、鍔部44aと第2軸受22との間に第2軸受22の外輪31を保持するばね部材(保持手段)45が設けられる点と、保持装置43の底部の逃げ孔43aが鍔部44aと干渉しない大きさで形成されている点において、第1の実施形態に係る電動モータ製造装置40とは異なっている。ここで、ばね部材45の付勢力(縮み量)は、第2軸受22の外輪31の端面が内輪30の端面に対して略平行に維持される程度の力となるように設定されている。
次に、第1の参考例に係る電動モータ7の製造方法について説明する。
第1の実施形態と同様に、固定子組付工程、軸受組付工程および加熱工程を行った後、第1モータハウジング20aと第2モータハウジング20bをそれぞれ基台41と保持装置43にセットする。そして、第1モータハウジング20aを基台41にセットした後、芯出し用冶具44を回転軸13の上端にセットする際には、その芯出し用冶具44の鍔部44aと回転軸13の上端の第2軸受22との間にばね部材45を介在させた状態で、芯出し用冶具44をセットする。これにより、配置工程および冷却工程において、第2軸受22の外輪31がばね部材45によって保持されるようになっている。
以上によれば、第1の参考例において、次のような効果を得ることができる。
第2軸受22の外輪31をばね部材45によって保持するので、外輪31の傾きを確実に抑制することができる。
また、ばね部材45によって第2軸受22の外輪31の端面と内輪30の端面とを略平行に維持するので、外輪31と転動体32との軸方向における隙間と、内輪30と転動体32との軸方向における隙間が常に一定に保たれる。すなわち、外輪31または内輪30と転動体32との軸方向における密着の程度が大きすぎたり、小さすぎたりすることがないので、フリクショントルクを一定にできるといった効果も得ることができる。
なお、第1の参考例では、保持手段としてばね部材45を採用したが、本発明はこれに限定されず、例えば外輪31と略同径となる筒状のカラー(剛体)や筒状のゴム部材などであってもよい。
第2の実施形態〕
以下に、本発明の第2の実施形態に係る電動モータの製造方法について説明する。この実施形態は第1の実施形態に係る電動モータの製造装置や製造方法を変更したものなので、第1の実施形態に係る電動モータと同様の構成要素については同一符号を付し、その説明を省略する。参照する図面において、図5は、第2の実施形態に係る電動モータの製造方法を示す図であり、電動モータ製造装置に第1モータハウジングと第2モータハウジングをセットする工程を示す概略断面図(a)と、第2軸受に回転軸を圧入させる工程を示す概略断面図(b)である。
図5(a)に示すように、第2の実施形態に係る電動モータ製造装置50は、第2軸受22が予め組み付けられている第2モータハウジング20bをその大きい方の開口が上向きとなるように支持する略有底円筒状の基台51と、回転軸13が第1軸受21を介して取り付けられている第1モータハウジング20aを昇降自在に保持する保持装置52とで主に構成されている。そして、基台51の底部には、回転軸13の芯出しを行うための芯出し冶具53が摺動自在に係合する係合孔51aが形成されるとともに、この係合孔51aを囲って前記した芯出し冶具53に外嵌するように配設される円筒状のカラー部材(保持手段)54が設けられている。なお、第2モータハウジング20bは、その第2軸受22が基台51の底部から所定距離離れた状態となるように、基台51に固定されるようになっており、第2軸受22と基台51の底部との間の所定の隙間にカラー部材54を配設することによって、このカラー部材54が第2軸受22の内輪30を支持して、内輪30の端面と外輪31の端面とが略平行となるようになっている。
保持装置52は、第1モータハウジング20aのフランジ部20cがボルトBによって固定される固定台52aを有するとともに、回転軸13の上端と係合することで回転軸13を下方へ押圧して第2モータハウジング20bの第2軸受22に圧入させる押圧台52bを有している。そして、この保持装置52は、前記した芯出し冶具53の退避(下降)と同期して下降するようになっており、これにより、回転軸13の軸心が振れることなく、回転軸13が第2軸受22の内輪30に圧入されるようになっている。
次に、第2の実施形態に係る電動モータ7の製造方法について説明する。
図5(a)に示す電動モータ製造装置50に電動モータ7の構成部品をセットする前に、予め、第2モータハウジング20bに固定子24を組み付けるとともに(固定子組付工程)、回転子23の回転軸13の一端(図では上端)に第1軸受21を組み付け(回転軸側軸受組付工程)、さらに、第1軸受21を第1モータハウジング20aに組み付けておく。また、第2モータハウジング20bの軸受取付部20eには、第2軸受22を予め組み付けておく(ハウジング側軸受組付工程)。
そして、芯出し冶具53にカラー部材54が外嵌された状態でセッティングされている基台51の内部に、第2モータハウジング20bを取り付けるとともに、保持装置52に第1モータハウジング20aを取り付ける。ここで、前記したようにセッティングされている基台51の内部に第2モータハウジング20bを取り付けると、第2モータハウジング20bに組み付けた第2軸受22の内輪30が、カラー部材54によって傾かないように保持されるようになっている。その後は、保持装置52を下降させることによって、図5(b)に示すように、カラー部材54によって支持された内輪30に対して、回転軸13を圧入するとともに(圧入工程)、第1モータハウジング20aと第2モータハウジング20bを嵌合することで、電動モータ7の製造が完了することとなる。
以上によれば、第2の実施形態において、次のような効果を得ることができる。
第2軸受22の内輪30をカラー部材54によって傾動不能に保持するので、軸受挿入時に第2軸受22の内輪30が回転軸13の端部と接触して傾くことを抑制することができる。そして、このように第2軸受22の内輪30の傾きが抑制されることによって、電動モータ7の生産性が向上するとともに、静粛性に優れ、かつ、ハンドル戻りがよく、トルク変動のない優れた操舵フィーリングを有する電動パワーステアリング装置1を提供することが可能となった。
また、第2の実施形態では、第1の実施形態において必要であった加熱炉等(例えば、強制冷却する場合には冷却装置を含む。)が不要となるので、生産設備を簡易化することが可能となった。
第3の実施形態〕
以下に、本発明の第3の実施形態に係る電動モータの製造方法について説明する。この実施形態は第1の実施形態に係る電動モータの製造方法を変更したものなので、第1の実施形態に係る電動モータと同様の構成要素については同一符号を付し、その説明を省略する。参照する図面において、図6は、第3の実施形態に係る電動モータの製造方法を示す図であり、第2軸受よりも大きな径で形成された軸受取付部を第2軸受の周囲に配置させる工程を示す概略断面図(a)と、軸受取付部をかしめる工程を示す概略断面図(b)である。
図6(a)に示すように、第3の実施形態に係る電動モータ7’は、第1の実施形態とは多少構造の異なる第2モータハウジング20b’を備えて構成されている。そして、この第2モータハウジング20b’は、その軸受取付部20e’の内面が、第2軸受22の外面よりも大きな径で形成されている点と、この略有底筒状の軸受取付部20e’の底部に逃げ孔20f(図2参照)が形成されていない点において、第1の実施形態とは異なる構造となっている。
次に、第3の実施形態に係る電動モータ7’の製造方法について説明する。
まず、第1の実施形態と同様に、固定子組付工程および軸受組付工程を予め行っておくとともに、回転軸13に組み付けた第1軸受21を第1モータハウジング20aに組み付けておく。そして、図6(a)に示すように、第1モータハウジング20aと第2モータハウジング20b’を、第1の実施形態の電動モータ製造装置40(図3参照)のような装置によって組み付ける。このとき、第2モータハウジング20b’の軸受取付部20e’が第2軸受22の外面よりも大きく形成されていることで、これらは径方向において所定の隙間を介して配置されるようになっている(配置工程)。その後は、図6(b)に示すように、軸受取付部20e’を径方向にかしめる、すなわち塑性変形させることによって、軸受取付部20e’に第2軸受22を固定させる(塑性変形工程)。
以上によれば、第3の実施形態において、次のような効果を得ることができる。
第2モータハウジング20bの軸受取付部20e’と第2軸受22との間に所定の隙間を介した状態で軸受取付部20e’に第2軸受22を挿入させるので、軸受挿入時に第2軸受22の外輪31が軸受取付部20e’と接触して傾くことを抑制することができる。そして、このように第2軸受22の外輪31の傾きが抑制されることによって、電動モータ7’の生産性が向上するとともに、静粛性に優れ、かつ、ハンドル戻りがよく、トルク変動のない優れた操舵フィーリングを有する電動パワーステアリング装置1を提供することが可能となった。
また、軸受取付部20e’をかしめる前においては、軸受取付部20e’と第2軸受22との間に隙間があるので、各モータハウジング20a,20b’の組付後における調芯作業(回転軸13の第1軸受21側の端部を把持して回転軸13を回転させることで回転軸13がスムーズに回転するかを確認する作業)が行いやすくなるといったメリットも有する。
さらに、第3の実施形態においては、軸受取付部20e’の底部に、第1の実施形態のような芯出し用冶具44との干渉を防止するための逃げ孔20fを形成していないので、逃げ孔20fを塞ぐ蓋を別個に用意する必要がなくなり、より安価に電動パワーステアリング装置1を製造することができる。
第2の参考例
以下に、本発明の第2の参考例に係る電動モータの製造方法について説明する。この実施形態は第3の実施形態に係る電動モータの製造方法を変更したものなので、第3の実施形態に係る電動モータと同様の構成要素については同一符号を付し、その説明を省略する。参照する図面において、図7は、第2の参考例に係る電動モータの製造方法を示す概略断面図である。
図7に示すように、第2の参考例に係る電動モータ7’は、かしめる前の第3の実施形態に係る電動モータ7’と略同様の構造となっている。
次に、第2の参考例に係る電動モータ7’の製造方法について説明する。
第3の実施形態と同様に、固定子組付工程および軸受組付工程を予め行っておくとともに、回転軸13に組み付けた第1軸受21を第1モータハウジング20aに組み付けておく。そして、第2軸受22の外輪31の外周面に接着剤Gを塗布した後(塗布工程)、各モータハウジング20a,20bを組み合わせる(配置工程)ことで、第2軸受22の外輪31と第2モータハウジング20b’の軸受取付部20e’とを接着剤Gの固化によって結合させる。なお、配置工程において仮に接着剤Gの影響で第2軸受22の外輪31が傾いた場合であっても、接着剤Gが固化する前であれば簡単に回転軸13を調芯することができるので、外輪31の傾きは抑制されるようになっている。
以上によれば、第2の参考例において、次のような効果を得ることができる。
接着剤Gを塗布した第2軸受22に対して第2モータハウジング20b’の軸受取付部20e’を配置し、適宜調芯作業を行うだけで、第2軸受22の外輪31の傾きを簡単に抑制することができる。そして、このように第2軸受22の外輪31の傾きが抑制されることによって、電動モータ7’の生産性が向上するとともに、静粛性に優れ、かつ、ハンドル戻りがよく、トルク変動のない優れた操舵フィーリングを有する電動パワーステアリング装置1を提供することが可能となった。
また、固化した接着剤Gは、金属と比べて荷重−変位のヒステリシスが大きいため、振動の吸収性が良い。そのため、電動モータ7’の振動の更なる低減を図ることが可能となった。さらに、第3の実施形態と同様に逃げ孔20fを形成していないので、逃げ孔20fを塞ぐ蓋を別個に用意する必要がなくなり、より安価に電動パワーステアリング装置1を製造することができる。
なお、第2の参考例では、第2軸受22の外輪31にのみ接着剤Gを塗布したが、本発明はこれに限定されず、軸受取付部20e’のみ、または、第2軸受22の外輪31と軸受取付部20e’の双方に接着剤Gを塗布してもよい。
前記第2の参考例では、配置工程前に接着剤Gを塗布するようにしたが、本発明はこれに限定されず、配置工程後に例えば第2モータハウジング20b’に形成した孔から第2軸受22の外輪31と軸受取付部20e’の間に接着剤Gを流し込むようにして塗布してもよい。なお、前記第2の参考例のように配置工程前に塗布工程を行う場合には、接着剤Gの粘性で第2軸受22の外輪31が傾かないように、図4に示す第1の参考例のような保持手段(ばね部材45等)によって第2軸受22の外輪31を適宜保持してもよい。ただし、この場合、軸受取付部20e’には適宜逃げ孔20fを設ける必要がある。
また、本発明は、前記第1〜第の実施形態に限定されることなく、様々な形態で実施される。
前記各実施形態における各工程の順序は特に限定されるものではなく、例えば、第1の実施形態等における固定子組付工程と軸受組付工程はいずれが先であってもよい。
前記各実施形態では、軸受を2つだけ設けているが、本発明はこれに限定されず、3つ以上設けてもよい。
前記各実施形態では、転がり軸受として外輪と内輪の端面が面一となっているものを採用したが、本発明はこれに限定されず、例えば外輪と内輪の端面がずれるように構成されている軸受などを採用してもよい。
また、本発明はどのような電動機に採用してもよいが、特に、8極9スロットブラシレスモータに採用すると、その効果を有効に利用することができる。すなわち、モータ駆動時に回転軸に対して径方向の偏荷重が発生しやすい8極9スロットブラシレスモータであっても、本発明を適用することにより、回転軸の支持精度を向上させ、振動発生の抑制を図ることができるとともに、フリクショントルクの変動(コギングトルク)やフリクショントルクの増加を抑制することができる。したがって、ハンドル上のトルク変動がなくなって操舵フィーリングが向上するとともに、静粛性に優れた電動パワーステアリング装置を安価に提供することが可能となる。
第1の実施形態に係る製造方法で製造される電動モータを備えた電動パワーステアリング装置を示す概略構成図である。 図1の電動モータを示す概略断面図である。 第1の実施形態に係る電動モータの製造方法を示す図であり、第1モータハウジングと第2モータハウジングをそれぞれ電動モータ製造装置にセットする工程を示す概略断面図(a)と、熱膨張した第2モータハウジングの軸受取付部を第2軸受の周囲に配置させる工程を示す概略断面図(b)と、軸受取付部を冷却して収縮させる工程を示す概略断面図(c)である。 第1の参考例に係る電動モータの製造方法を示す概略断面図である。 第2の実施形態に係る電動モータの製造方法を示す図であり、電動モータ製造装置に第1モータハウジングと第2モータハウジングをセットする工程を示す概略断面図(a)と、第2軸受に回転軸を圧入させる工程を示す概略断面図(b)である。 第3の実施形態に係る電動モータの製造方法を示す図であり、第2軸受よりも大きな径で形成された軸受取付部を第2軸受の周囲に配置させる工程を示す概略断面図(a)と、軸受取付部をかしめる工程を示す概略断面図(b)である。 第2の参考例に係る電動モータの製造方法を示す概略断面図である。 軸受の内輪に対して外輪が傾いた状態を示す要部拡大断面図である。
1 電動パワーステアリング装置
7,7’ 電動モータ
13 回転軸
20a 第1モータハウジング
20b,20b’ 第2モータハウジング
20d 軸受取付部
20e,20e’ 軸受取付部
21 第1軸受(転がり軸受)
22 第2軸受(転がり軸受)
23 回転子
24 固定子
27 内輪
28 外輪
29 転動体
30 内輪
31 外輪
32 転動体
40,40’,50 電動モータ製造装置
44a 鍔部
45 ばね部材(保持手段)
54 カラー部材(保持手段)
G 接着剤

Claims (5)

  1. 回転軸を有する回転子と、前記回転軸の両端部を支持する第1軸受及び第2軸受と、前記回転軸が第1軸受を介して取り付けられている第1ハウジングと、固定子が固定された第2ハウジングと、該第2ハウジングに第2軸受を取り付けるための軸受取付部と、を有する電動機の製造方法であって、
    前記第2ハウジングに前記固定子を組み付ける固定子組付工程と、
    前記第1軸受及び第2軸受を前記回転軸に組み付ける軸受組付工程と、
    前記第1軸受を前記第1ハウジングに圧入により組み付ける工程と、を行い、その後に、
    前記第2ハウジングのうちの少なくとも前記軸受取付部を加熱して径方向に膨張させる加熱工程を行い、その後に膨張した前記軸受取付部と、保持手段を用いて保持された前記第2軸受とを径方向に所定の隙間を介して配置する配置工程を行い、その後に、少なくとも前記軸受取付部を冷却することで収縮させて、前記軸受取付部に前記第2軸受を固定させる冷却工程を行うことを特徴とする電動機の製造方法。
  2. 前記加熱工程は、第2ハウジング全体を加熱することを特徴とする請求項1に記載の電動機の製造方法。
  3. 前記第2ハウジングは、一つの部材からなることを特徴とする請求項1に記載の電動機の製造方法。
  4. 回転軸を有する回転子と、前記回転軸の両端部を支持する第1軸受及び第2軸受と、前記回転軸が第1軸受を介して取り付けられている第1ハウジングと、固定子が固定された第2ハウジングと、該第2ハウジングに第2軸受を取り付けるための軸受取付部と、を有する電動機の製造方法であって、
    前記第2ハウジングに前記固定子を組み付ける固定子組付工程と、
    前記第1軸受を回転軸の一端に組み付ける回転軸側軸受組付工程と、
    前記第2軸受を第2ハウジングに組み付ける第2ハウジング側軸受組付工程と、
    前記第2軸受が組み付けられた前記第2ハウジングの外周部を第1保持手段によって保持するとともに、前記第2ハウジングに組み付けられた前記第2軸受の内輪を第2保持手段によって保持し、両者を保持した状態のまま前記第2軸受の内輪に対して前記回転軸の他端を圧入する圧入工程とを有することを特徴とする電動機の製造方法。
  5. 回転軸を有する回転子と、前記回転軸の両端部を支持する第1軸受及び第2軸受と、前記回転軸が第1軸受を介して取り付けられている第1ハウジングと、固定子が固定された第2ハウジングと、該第2ハウジングに第2軸受を取り付けるための軸受取付部と、を有する電動機の製造方法であって、
    前記第2ハウジングに前記固定子を組み付ける固定子組付工程と、
    前記第1軸受及び第2軸受を前記回転軸に組み付ける軸受組付工程と、
    前記軸受取付部と前記第2軸受とを径方向に所定の隙間を介して配置する配置工程と、
    前記軸受取付部を前記第2軸受の外輪の外周すべてと接触するように径方向に塑性変形させることで、前記軸受取付部に前記第2軸受のみを固定させる塑性変形工程とを有することを特徴とする電動機の製造方法。
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