JP4490781B2 - 無線通信装置及び無線通信システム - Google Patents

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Description

本発明は、無線通信装置及び無線通信システムに関し、特に、複数の送信部及び/または受信部を有する無線通信装置及び無線通信システムにおいて、消費電力を低減するための技術に関する。
近年、パソコン、携帯型情報端末、無線液晶テレビ等の普及により、情報を伝送するために無線でネットワークを構成する無線LAN(LAN:Local Area Network)システムが増えている。現在、IEEE802.11で規格化された無線LANシステムとして、2.4GHz帯のIEEE802.11bが多く普及している。また、それより高速な通信が可能な5GHz帯のIEEE802.11aも徐々に普及してきており、高速通信の要求は高まっている。
更に高速な無線通信を実現する技術として、MIMO(MIMO:Multiple Input Multiple Output)と呼ばれる伝送方式がある。このMIMO技術では、符号化を施した送信すべき情報を異なる複数のデータストリームに分割し、異なる複数のアンテナで同時に同じ周波数チャネルを用いて送信する。これによって、1つの周波数チャネルで大量のデータを送信することが可能となり、無線通信システムにおける高速伝送の実現が期待されている。
本発明は、低消費電力制御が可能な無線通信装置及び無線通信システムを提供することを目的とする。
本発明の第1の視点は、無線通信装置であって、
夫々のアンテナに接続されたM個(Mは2以上の整数)の受信部と、
前記M個の受信部によって受信される受信信号の解析を行うフレーム解析部と、
前記M個の受信部の中から使用する受信部を選択する選択部と、を具備し、
前記選択部は、前記フレーム解析部による解析結果に基づいて、前記M個の受信部の中からP個(Pは0以上でM以下の整数)の受信部を選択すること
を特徴とする。
本発明の第2の視点は、無線通信装置であって、
夫々のアンテナに接続されたN個(Nは2以上の整数)の送信部と、
前記N個の送信部によって送信される送信信号の解析を行うフレーム解析部と、
前記N個の送信部の中から使用する送信部を選択する選択部と、を具備し、
前記選択部は、前記フレーム解析部による解析結果に基づいて、前記N個の送信部の中からQ個(Qは0以上でN以下の整数)の送信部を選択すること
を特徴とする。
本発明の第3の視点は、無線通信装置であって、
夫々のアンテナに接続されたX個(Xは1以上の整数)の受信部と、
夫々のアンテナに接続されたY個(Yは1以上の整数、但しX+Yは3以上の整数)の送信部と、
前記X個の受信部によって受信される受信信号及び前記Y個の送信部によって送信される送信信号の解析を行うフレーム解析部と、
前記X個の受信部の中から使用する受信部を選択する処理と、前記Y個の送信部の中から使用する送信部を選択する処理とを行う選択部と、を具備し、
前記選択部は、前記フレーム解析部による解析結果に基づいて、前記X個の受信部の中からP個(Pは0以上でX以下の整数)の受信部を選択する処理と、前記Y個の送信部の中からQ個(Qは0以上でY以下の整数)の送信部を選択する処理とを行うこと
を特徴とする。
本発明の第4の視点は、第1および第2の無線通信装置を有する無線通信システムであって、
前記第1の無線通信装置は、
夫々のアンテナに接続されたN個(Nは2以上の整数)の送信部と、
前記N個の送信部によって送信される送信信号の解析を行うフレーム解析部と、
前記フレーム解析部による解析結果に基づいて、前記N個の送信部の中からQ個(Qは0以上でN以下の整数)の送信部を選択する選択部と、を備え、
前記第2の無線通信装置は、
夫々のアンテナに接続されたM個(Mは2以上の整数)の受信部と、
前記M個の受信部によって受信される受信信号の解析を行うフレーム解析部と、
前記フレーム解析部による解析結果に基づいて、前記M個の受信部の中からP個(Pは0以上でM以下の整数)の受信部を選択する選択部と、を備えること
を特徴とする。
更に、本発明に係る実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施の形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が省略されることで発明が抽出された場合、その抽出された発明を実施する場合には省略部分が周知慣用技術で適宜補われるものである。
本発明によれば、低消費電力制御が可能な無線通信装置及び無線通信システムを提供することができる。
本発明者等は、本発明の開発の過程において、従来のMIMO技術などの無線通信技術について研究を行った。その結果、以下に述べるような知見を得た。
MIMO技術を用いて無線による高速伝送を行う場合には、複数の送信部、受信部及びアンテナを備えた無線通信装置を構成する必要がある。常に複数の送信部及び受信部を用いて無線通信を行っている場合は、全ての送信部及び受信部をオン状態にすることになる。しかし、必ずしも複数の送信部及び受信部を用いて無線通信する必要はない。例えば、大量のデータを送信または受信する要求があるときに複数の送信部及び/または受信部を通電し、データ量が少ない場合には、送信部及び受信部を夫々1つのみ使用する状況がありうる。このような1つの送信部及び受信部のみを使用する通信の場合に、それ以外の使用していない送信部及び受信部をオン状態にしておくことは電力の使用効率を考えると無駄が大きい。特に、通常電池で動作させる携帯用情報端末や、バッテリーで動作させるようなパソコンや液晶テレビの場合には、電力の使用効率は重要な問題である。
また、今後、複数の送信部、受信部及びアンテナを備えた複数の無線通信装置が、現在普及しているIEEE802.11aの規格に準拠した複数の無線通信装置と無線通信システムを構成することが考えられる。このようなシステムにおいて、複数の送信部及び受信部を有する無線通信装置が、IEEE802.11aの無線通信装置と通信する場合には、1つの送信部及び受信部を用いて通信する。一方、複数の送信部及び受信部を有する無線通信装置同士が通信を行う場合には、要求に応じて複数の送信部及び受信部を用いて通信することができる。しかし、いつ、どのような状況で、複数の送信部及び受信部を有する無線通信装置が、2つ以上の送信部及び受信部を用いて通信を行えばよいかを判断する方法は決まっていない。
また、複数の送信部及び受信部を有する無線通信装置が2つ以上の送信部及び受信部を用いてデータを送信した場合に、IEEE802.11aに準拠した無線通信装置は、そのデータを理解できない。このため、そのデータに含まれる情報がIEEE802.11a準拠の無線通信装置に伝えることができずに、無線LANシステムに障害をきたす恐れがある。よって、すでに普及している無線通信装置と、例えば、複数の送信部及び受信部を有する無線通信装置とが共存するような無線通信システムでは、夫々の無線通信装置が送信したデータが衝突する危険性がある。
このような問題に鑑みて、本発明者等は、次のような対応策が、上述のような状況の無線通信技術を改良する上で有効であることを見出した。先ず、伝搬路状況、送信すべきデータ量及びデータストリーム数に応じて、送信部、受信部及びアンテナ数を選択し、使用しない送信部及び受信部をオフ状態(電源をオフ)とする。また、受信フレーム(信号)に設定された情報に基づいて、使用する送信部、受信部及びアンテナ数を選択し、使用する送信部及び受信部のみをオン状態(電源をオン)とする。これにより、要求品質に応じた電源制御が可能となり、通信状況を反映させた無線通信制御及び低消費電力制御が可能な無線通信装置を提供することが可能となる。
以下に、このような知見に基づいて構成された本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態においては、送信元無線通信装置が送信した情報信号に設定された情報に基づいて、複数の送信部及び受信部を備えた宛先無線通信装置が、通電させる送信部及び受信部を選択する。前記宛先無線通信装置は、選択した結果を送信フレーム(信号)に設定して前記送信元無線通信装置へ返答する。
図1は、IEEE802.11無線LANシステムの通信形態の例を示す図である。図1において、1つの無線基地局(無線通信装置)101に複数の無線端末(無線通信装置)102、103が無線接続される。この無線基地局と複数の無線端末から構成される単位をIEEE802.11ではBSS(BSS:Basic Service Set)という。
図2は、複数のBSSから構成された、IEEE802.11無線LANシステムの通信形態の例を示す図である。図2において、1つの無線基地局(無線通信装置)201に複数の無線端末(無線通信装置)203、204が無線接続されて第1の単位BSS1が構成される。また、1つの無線基地局(無線通信装置)202に複数の無線端末(無線通信装置)205、206、207が無線接続されて第2の単位BSS2が構成される。第1の単位BSS1と第2の単位BSS2とは有線または無線によって接続され、更にこれらに有線端末208が接続される。
図2に示すような無線通信システムの形態をIEEE802.11ではESS(ESS:Extended Service Set)という。無線基地局間はDS(DS:Distributed System)といわれ、有線で接続されていてもよいし、無線によって接続されていてもよい。
図1に示す同一BSS内には、複数のアンテナ及び送信部及び受信部を備えた無線基地局101及び無線端末102と、単一のアンテナ及びそれに対応する送信部及び受信部を備えた無線端末103とが混在する。第1の実施形態では、図1に示すような無線通信システムの構成を例として以下に説明する。
図3は、IEEE802.11(IEEE802.11aも含む)に準拠した単一アンテナを備える無線通信装置の構成例を示す図である。図3の無線通信装置は、分波器310を介してアンテナ300に接続された送信部320及び受信部330を有する。送信部320及び受信部330は、ベースバンド処理部340を介してフレーム解析部350に接続される。
図4は、本発明の第1の実施形態に係る無線通信装置の構成例を示す図である。図4の無線通信装置は、複数のアンテナ400〜403に対して、夫々分波器410〜413を介して接続された複数の対の送信部420〜423及び受信部430〜433を有する。送信部420〜423及び受信部430〜433は、送信信号及び受信信号の処理を行うベースバンド処理部440を介して、送信信号フレーム及び受信信号フレームの解析を行うフレーム解析部450に接続される。
フレーム解析部450は、フレームに設定された情報を解析するためのフレーム情報解析部451と、フレームの宛先を判定するフレーム宛先判定部452とを有する。また、ベースバンド処理部440及びフレーム解析部450には、送信部及び受信部を選択する選択部460が接続される。選択部460は、フレーム情報解析部451で解析された情報と、フレーム宛先判定部452による判定結果に基づいて、送信部420〜423及び受信部430〜433の中から使用する送信部及び受信部を選択する。
図1に示す無線通信システムにおいては、4本のアンテナを備える無線基地局101と、4本のアンテナを備える無線端末102と、1本のアンテナを備える無線端末103とが同じBSS内に混在する。無線基地局101及び無線端末102は、例えば、図4に示すような通信装置の構成をとり、無線端末103は例えば、図3に示すような通信装置の構成をとる。
以下に無線基地局101が同じBSSに所属する無線端末と通信する場合の実施形態を説明する。無線通信装置の各機能ブロックが無線基地局101のものであることを示すために、図4に示す機能ブロックの数字の最後にAを付ける。また、無線端末における無線通信装置の各機能ブロックを示す数字の最後にはSを付ける(例:無線基地局101のベースバンド処理部440を示すために、ベースバンド処理部440Aと記す)。
無線基地局101が無線端末103へ情報を送信する場合には、無線基地局101は、ベースバンド処理部440A及びフレーム解析部450Aと共に、1組の送信部420A及び受信部430Aのみをオン状態にする。この際、他の送信部421A〜423A及び受信部431A〜433Aをオフ状態にする。即ち、アンテナ400A及び分波器410Aのみを使用可能状態にし、それ以外のアンテナ及び分波器を非使用状態にし、無線端末103の装置構成である図3と同じ機能を実現する。これにより、無線基地局101は、無線端末103と無線通信することができる。
次に、無線基地局101が無線端末102へ情報を送信する場合の例について説明する。無線基地局101は無線端末102からの受信フレームに記載された情報を保持し、それに基づいて、無線端末102との間で複数のアンテナを用いた通信ができるかを判断する。例えば、IEEE802.11無線LANシステムにおいて、無線基地局または無線端末で送信及び受信されるMAC(Medium Access Control)フレームは、データフレーム、管理フレーム、及び制御フレームの3つに分けられる。受信部を選択させる無線基地局からの無線機能設定要求フレームは、IEEE802.11におけるMACフレームでの制御フレームの一種でもよいし、管理フレームまたはデータフレームであってもよい。第1の実施形態においては、無線基地局が管理フレームの一種を用いて情報収集する例を示す。
無線基地局101は無線端末からの認証のための提携(Association)要求を受けた際などに、無線端末がいくつのアンテナを備えるかという情報を収集する。図5(a)は、第1の実施形態に係る各無線端末のアンテナ本数に関する情報の収集例を示す図である。図5(a)に示すように、ファイル501(501A)に、無線端末毎にアンテナの本数(本実施形態では、アンテナ1本に対して送信部及び受信部が夫々1個接続された構成を示す)が記憶される。
図5(b)、(c)は、アンテナの使用本数を設定するための変更例を示す図である。図5(b)に示す例では、ファイル502(502A)に、送信及び受信されるフレーム(IEEE802.11無線システムならData、ACK(Acknowledgement)、RTS(Request To Send)等のフレーム)の種類によってアンテナの使用本数が設定される。図5(c)に示す例では、ファイル503(503A)に、フレーム交換によってやりとりされる情報の内容(音声、動画、画像等)によってアンテナの使用本数が設定される。
図5(a)に示す例によれば、無線基地局101が複数のアンテナを用いて無線端末102に情報データを送信する場合、送信元である無線基地局101は、宛先となる無線端末102が4本のアンテナを用いて受信可能であることを予め認識している。従って、宛先無線端末102に対して4本のアンテナによって受信できるように要求するための無線機能使用要求フレームを送信する。無線機能使用要求フレームを受信した宛先無線端末102は、無線機能使用要求フレームに示される要求情報を確認する。宛先無線端末は4つのアンテナを用いて受信可能であるならば、無線機能使用返答フレームに使用可能を示す情報を設定し、送信元無線基地局へ送信する。
上記のような情報交換を実現するために、無線基地局101と無線端末102で送信及び受信される無線機能使用要求フレームと無線機能使用返答フレームは、IEEE802.11におけるMACフレームの一種とすることができる。図6は、IEEE802.11無線LANシステムにおけるMACフレームの構成例を示す図である。MACフレームは、受信処理に必要な情報が設定されるヘッダー部(MAC Header)611、フレームの種類に応じた情報(上位レイヤからのデータ等)が設定される本体部(Frame Body)612、ヘッダー部611及び本体部612が正しく受信できたかを判定するために用いるCRC(Cyclic Redundancy Code)で構成されるチェック部(FCS:Frame Check Sequence)613から構成される。
ヘッダー部611には、フレームの種類に応じた値が設定されるフレーム制御フィールド(Frame Control)、送信を抑制する期間(NAV:Network Allocation Vector)を示す期間フィールド(Duration/ID)、直接の送信先や最終宛先、送信元のMACアドレスが設定されるMACアドレスフィールド(複数存在)、送信するデータのシーケンス番号や、フラグメント化した場合のフラグメント番号が設定されるシーケンス制御フィールドなどが含まれる。なお、フレーム制御フィールドには、フレームの種類を示すタイプフィールド、サブタイプフィールドや、DS宛て(つまり、無線基地局宛て)を示す“To-DS”ビット、DSから(つまり、無線基地局から)送信されたかを示す“From-DS”ビットなどが含まれる。
図7(a)は、第1の実施形態において用いる無線機能使用要求フレーム(ReF)710の例を示す図であり、このMACフレーム710には、要求フィールド(Request)が追加される。具体的には、ReF710には、フレーム制御フィールド711、期間フィールド(Duration)712、第1アドレスフィールド(Address 1)713、第2アドレスフィールド(Address 2)714、要求フィールド(Request)715、チェックフィールド(FCS)716が含まれる。フレーム制御フィールド711には、フレームの種類を示すタイプ、サブタイプフィールドがあるので、これによって無線機能使用要求フレームであることを認識できる。
第1アドレスフィールド713には、宛先のMACアドレス(本実施形態では無線端末102のMACアドレス)が示される。第2アドレスフィールド714には、送信元のMACアドレス(本実施形態では無線基地局101のMACアドレス)が示される。従って、無線端末102は、第1アドレスフィールド713によって、この受信フレームが自局宛てフレームであることを判定できる。また、無線端末102は、第2アドレスフィールド714によって、送信元である無線基地局101のMACアドレスを認識することができる。
このフレームを受信した無線端末102以外の無線端末は、第1アドレスフィールド713に示されるMACアドレスが自局のMACアドレスと異なるため、他局宛てフレームを受信したと認識する。そして、無線端末102以外の無線端末は、このReF710の期間フィールド712に設定された値の期間だけ送信を行わず待機しなければならない。
ReF710の要求フィールド715には、4本のアンテナを用いて受信を行うように要求されているかどうかの情報が設定される。本実施形態においては、要求フィールド715に「1」が設定されているなら、4本のアンテナによる受信を行うことを示す。また、要求フィールド715に「0」が設定されているなら、1本のアンテナによる受信を行うことを示す。
図7(b)は、第1の実施形態において用いる無線機能使用返答フレーム(AnF)720の例を示す図であり、このMACフレーム720には、返答フィールド(Response)が追加される。具体的には、AnF720には、フレーム制御フィールド721、期間フィールド722、アドレスフィールド723、返答フィールド725、チェックフィールド(FCS)726が含まれる。フレーム制御フィールド721には、フレームの種類を示すタイプ、サブタイプフィールドがあるので、これによって無線機能使用返答フレームであることを認識することができる。
アドレスフィールド723には、ReF710の第2アドレスフィールド714と同じMACアドレス(本実施形態では無線基地局101のMACアドレス)が示される。期間フィールド722には、ReF710に示された期間フィールド712の値からAnF720を送信するために要する時間だけを減算した値が設定される。また、返答フィールド725には、ReF710の要求フィールド715に示された要求に対する返答が設定される。本実施形態においては、要求フィールド715の要求を受理するならば、返答フィールド725に「1」が設定され、要求を拒否するならば、返答フィールド725に「0」が設定される。
図8は、第1の実施形態に係る無線端末102が複数の受信部430S〜433Sを選択するまでの処理手順を示すフローチャートである。図9は、同処理手順よって無線基地局101と無線端末102及び103との間で行われるフレーム交換を示すフレーム交換シーケンス図である。以下に、図8及び図9を参照して、無線端末が受信部を選択するまでの処理手順を説明する。
図9に示すように、無線基地局101は、無線端末102にReF710を送信する。図4の装置構成である無線端末102は、ReF710をアンテナ400Sで受信した後、対応する受信部430Sによって復調を行い、ベースバンド処理部440Sへ出力する。この出力に対して、ベースバンド処理部440Sにおいて、例えば、IEEE802.11(802.11aまたは802.11b等)に準拠した所定の信号処理などを施し、デジタルデータとしてのMACフレームに変換する。次に、このMACフレームをフレーム解析部450Sへ転送し、ここで、転送された受信フレームの解析を行う。
まず、フレーム情報解析部451Sで、MACフレームにおけるフレーム制御フィールドに含まれるタイプ、サブタイプフィールドを解析する。これにより、MACフレームがReF710(図7(a)参照)であることを認識する(図8に示すステップS0)。次に、フレーム宛先判定部452Sにより、ReF710に含まれる第1のアドレスフィールド713の情報を解析する。これにより、自局宛てのフレームか否かを判定する(ステップS1)。
ここで、受信したフレームに自端末のMACアドレスが設定されたフレームは、当然自局宛てのフレームと判定する。また、マルチキャストアドレス及びブロードキャストアドレスのように複数の無線通信装置宛てのアドレスが示されているときにも、それらのアドレスに自端末が所属している場合には、自局宛てフレームと判定する。
ステップS1においてNoと判定された場合(自局宛てフレームでない場合)には、ReF710に設定された期間フィールド712の値を取得する(ステップS2)。次に、受信部430S〜433Sのうち、1つの受信部のみをオン状態にしておくか、全ての送信部420S〜423S及び受信部430S〜433Sの電源をオフ状態とするかを選択し、期間フィールド712に設定された期間だけ待機する(ステップS3〜S6)。
一方、ステップS1においてYesと判定された場合(自局宛てフレームである場合)には、ReF710に含まれる要求フィールド715の情報を取得する(ステップS7)。次に、フレーム解析部450Sで取得した要求フィールド715の情報が「1」か否かを判定する(ステップS8)。
ステップS8においてNoと判定された場合(要求フィールド715の情報が「0」である場合)には、フレーム解析部450Sは受信部430S〜433Sのうち、1つの受信部を選択するように選択部460Sへ通知する。選択部460Sは、受信部430S〜433Sのうち、直前まで使用していた1つの受信部のみをオン状態にしておく。フレーム解析部450Sは、返答フィールド725の情報として「1」を設定し、AnF720を送信し、前記選択部460Sにより選択された1つの受信部をオン状態にした状態で受信待機する(ステップS9〜S12)。
一方、ステップS8においてYesと判定された場合(要求フィールド715の情報が「1」である場合)には、フレーム解析部450Sは全ての受信部430S〜433Sをオン状態にするように選択部460Sへ通知する(ステップS13)。次に、選択部460Sは全ての受信部430S〜433Sが受信可能であるか否かを判定する(ステップS14)。
ステップS14においてNoと判定された場合(全ての受信部430S〜433Sが受信可能でない場合)には、選択部460Sは受信可能でないことをフレーム解析部450Sへ通知し、無線端末102において直前まで使用していた1つの受信部のみをオン状態にしておく。通知を受けたフレーム解析部450Sは、返答フィールド725の情報として「0」を設定し、AnF720を送信し、選択部460Sにより選択された1つの受信部をオン状態にした状態で受信待機する(ステップS15〜S18)。
一方、ステップS14においてYesと判定された場合(全ての受信部430S〜433Sが受信可能である場合)には、選択部460Sは全ての受信部430S〜433Sで受信可能であることをフレーム解析部450Sへ通知するとともに、全ての受信部430S〜433Sをオン状態にするように要求する。通知を受けたフレーム解析部450Sは、返答フィールド725の情報に「1」を設定し、AnF720を送信する(ステップS19〜S21)。その後、AnF720が送信完了になるまで待機する(ステップS22)。
ステップS22においてYesと判定された場合(送信完了)には、ベースバンド処理部440Sは選択部460SへAnF720を送信完了したことを通知する。その後、選択部460Sは全ての受信部430S〜433Sをオン状態にする(ステップS23)。
図9は、ステップS1、S8及びS14を全てYesと判定した場合のフレームシーケンスを示す。無線基地局101は、要求フィールド715の情報が「1」と設定されたReF710を送信する。これを受信した無線端末102は、返答フィールド725の情報を「1」に設定したAnF720を無線基地局101へ送信し、4つの受信部430S〜433Sをオン状態として受信待機する。AnF720を受信した無線基地局101は、4つの送信部420A〜423Aを用いて異なるデータ1〜4を送信する。無線端末102は4つの受信部430S〜433Sをオン状態にして待機しているので、前記データ1〜4を受信することが可能となる。一方、ReF710の宛先でない無線端末103は、期間フィールド712に設定された期間だけ送信を抑制する。
なお、上記期間が経過した時、宛先無線端末102の選択部460Sは、4つの受信部430S〜433Sの中から1個の受信部を選択してオン状態にし、それ以外の受信部はオフ状態とする。代わりに、選択部460Sは、上記期間が経過した後も、一時的に、全て(ここでは4つ)の受信部430S〜433Sを選択してオン状態に維持してもよい。
このように、無線端末102は無線基地局101からのフレーム情報を解析するため、無線基地局101によって複数の送信部(送信部420A〜423Aのうち複数を選択する)を用いて送信されるフレームが自局宛てであることが判定可能である。また、無線端末102は複数の受信部(受信部430S〜433Sのうち複数を選択する)の電源を通電させればよいかを認識することもでき、フレーム受信が必要のない期間に無線機をオン状態にする必要がない。また、複数のアンテナを備えていない無線端末103が混在していても、ReF710及びAnF720に設定される期間フィールド712、722の期間だけ送信を抑制させることができる。従って、その期間の間はフレーム衝突が回避でき、優先してデータを送信及び受信することが可能となる。上述の無線通信装置の構成をとることにより、無線基地局101は、無線端末102、103のいずれとも無線通信することができる。
第1の実施形態によれば、宛先無線通信装置は、複数のアンテナを用いてのデータ送信要求がある場合のみ、その受信部をオン状態にすればよく、それ以外の場合は1つの受信部で受信待機するので低消費電力動作が可能となる。また、複数のアンテナを備えていない無線通信装置と混在した無線通信システムにおいても、無線通信装置は最初の要求フレームは受信することができるため、非宛先無線通信装置は、要求フレームに設定された期間フィールドにより送信待機することが可能である。このため、宛先無線通信装置は、一定期間にわたってシステムを占有でき、データ送信中に障害を受けることがない。
更に、要求フレームと返答フレームとによるフレーム交換を事前に行うことにより、無線通信装置は自局宛てフレームか否かの判定ができる。要求フレームが自局宛てフレームでない場合には、非宛先無線通信装置は複数の受信部をオン状態にする必要がないことがわかり、期間フィールドに設定された期間だけ待機すればよい。従って、受信する必要がないフレームが送信される期間に受信部をオン状態としてしまうこともない。
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、第1の実施形態に基づくものであり、それとの相違点を中心として以下に説明する。第2の実施形態では、対応して選択される送信部及び受信部の個数を決定するため、送信元無線基地局が宛先無線端末へ情報を送信する前に、フレーム交換を行う。
図10(a)、(b)は、第2の実施形態において用いる無線機能使用要求フレーム(ReF)1010及び無線機能使用返答フレーム(AnF)1020の例を夫々示す図である。図10(a)に示すMACフレーム1010は、図7(a)に示すMACフレーム710の要求フィールド715に代え、要求数フィールド(Request Number)1015を含む。図10(b)に示すMACフレーム1020は、図7(b)に示すMACフレーム720の返答フィールド725に代え、返答数フィールド(Response Number)1025を含む。要求数フィールド1015には、送信元無線基地局が使用を希望する宛先無線端末における受信機の個数が設定される。返答数フィールド1025には、宛先無線端末が実際に使用することを決定した受信機の個数が設定される。
第2の実施形態を実現するための無線通信装置の構成は、第1の実施形態における図4と実質的に同じである。ただし、フレーム解析部450で解析したReF1010から抽出する情報は、要求数フィールド1015に設定された受信部の要求個数である。この要求個数は受信側の選択部460へ通知され、選択部460は通知された個数のうち、実際に使用する受信部の個数を決定する。
受信側の選択部460は、決定した受信部の個数分だけ電源をオン状態にするための選択制御信号を受信部へ出力し、これに基づいて、宛先無線端末の受信部をオン状態にする。また、この選択部460は、決定した受信部の個数情報を受信側のフレーム解析部450へ通知する。このフレーム解析部450は、AnF1020を送信する際に、前記個数情報を返答数フィールド1025に設定する。
例えば、図4における無線通信装置の構成をとる無線基地局101と無線端末102とが通信を行うとする(図1参照)。この場合、送信元無線基地局101は複数の送受信機を用いて送信したいデータ量に応じて、例えば、要求する受信部の3個と決定し、ReF1010の要求数フィールド1015に「3」を設定する。
ReF1010を受信した宛先無線端末102は、要求数フィールド1015に示される情報を抽出し、3つの受信部(例えば、430S〜432Sとする)を使用することを決定する。次に、決定した受信部430S〜432Sの個数である「3」という情報をAnF1020に設定し、送信元無線基地局101へ送信する。その後、送信元無線基地局101から送信されるフレームが受信可能な時間までに、宛先無線端末102は3つの受信部430S〜432Sをオン状態にする。一方、ReF1010の宛先でない無線端末103は、期間フィールド712に設定された期間だけ送信を抑制する。
なお、上記期間が経過した時、無線端末102の選択部460Sは、選択していた3つの受信部430S〜432Sの中から1個の受信部を選択してオン状態にし、それ以外の受信部はオフ状態とする。代わりに、選択部460Sは、上記期間が経過した後も、一時的に、選択していた3つの受信部430S〜432Sをそのまま選択してオン状態に維持してもよい。
第2の実施形態によれば、宛先無線通信装置は、複数のアンテナを用いてのデータ送信要求がある場合のみ、その受信部をオン状態にすればよく、それ以外の場合は1つの受信部で受信待機するので低消費電力動作が可能となる。第2の本実施形態では、実際に使用する受信部の個数を要求することができ、単純にオン/オフさせる場合よりも細かい制御が可能となる。従って、送信元無線通信装置が要求する受信部の個数に合わせることができ、フレーム交換に必要な無線部(受信部及び/または送信部)だけをオン状態にすることが可能となり、より低消費電力動作が可能となる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態は、第1及び第2の実施形態に基づくものであり、それらとの相違点を中心として以下に説明する。第1及び第2の実施形態では、複数の送信部及び受信部を用いて通信を行う前に、送信元無線基地局と宛先無線端末の間で予め情報交換を行う。これに対して、第3の実施形態では、送信元無線通信装置が複数の送信部を用いて通信を行う場合に、送信元無線通信装置が宛先無線通信装置に要求する受信部の個数に関する情報を含む無線機能使用宣言フレーム(DeF)を送信する。
DeFには、例えば、上述のReF710または1010と同様なフレームフォーマットで、使用要求に関する情報が設定される。DeFに対する返答フレーム(無線機能使用返答フレームに対応するようなもの)は存在しない。従って、宛先無線端末102は、DeFに対して返答フレームを送信する必要がないが、DeFに設定された使用要求に関する情報には従う必要がある。
図11は、図1のようなBSS構成において、第3の実施形態に係る処理手順によって無線基地局101と無線端末102及び103との間で行われるフレーム交換を示すフレーム交換シーケンス図である。無線基地局101は、例えば、宛先無線端末102における受信機の使用個数が設定されたDeF(例えば、ReF1010の要求数フィールド1015に「4」を設定したようなもの)を送信する。これを受信した無線端末102は、4つの受信部430S〜433Sをオン状態として受信待機し、宛先でない無線端末103は、期間フィールド(例えば、フレーム1010のフィールド712)に設定された期間だけ送信を抑制する。次に、無線基地局101は、4つの送信部420A〜423Aを用いて異なるデータ1〜4を送信する。
第3の実施形態によれば、宛先無線通信装置は、複数のアンテナを用いてのデータ送信要求がある場合のみ、その受信部をオン状態にすればよく、それ以外の場合は1つの受信部で受信待機するので低消費電力動作が可能となる。第3の本実施形態では、送信元無線通信装置から送信される無線機能使用宣言フレームに対して、宛先無線通信装置は返答フレームを送信する必要がない。従って、第1の及び第2の実施形態で用いた無線機能使用返答フレームを送信するための時間を削減でき、スループットの向上を図ることができる。
(第4の実施形態)
第4の実施形態は、第1の実施形態に基づくものであり、それとの相違点を中心として以下に説明する。第4の実施形態では、無線基地局101が特定フレームを送信することにより、それを受信した無線端末102は複数の送信部を用いて情報を送信できる期間が与えられる。この場合の通信において、送信されるフレームの種類によって、無線基地局101及び無線端末102が送信部及び受信部の個数を選択する。
図12は、本発明の第4の実施形態に係る無線通信装置の構成例を示す図である。図12の無線通信装置は、図4の無線通信装置と類似するが、フレーム解析部1250が、フレーム情報解析部451及びフレーム宛先判定部452に加えて、フレームの種類を特定するフレーム種類特定部1253を有する点で異なる。送信側のフレーム種類特定部1253は、送信するフレームの種類を認識し、送信フレーム種類を送信側の選択部460へ通知する。通知を受けた選択部460は、フレームの種類に応じていくつの送信部をオン状態にするかを決定する。そして、この選択部460は、この決定内容を指示する選択制御信号を送信部へ出力することにより、送信に必要な送信部をオン状態にする。
図13は、図1のようなBSS構成において、第4の実施形態に係る処理手順によって無線基地局101と無線端末102及び103との間で行われるフレーム交換を示すフレーム交換シーケンス図である。IEEE802.11eの標準化作業を進めているタスクグループ(Task group)ではIEEE802.11に基づく無線LANシステムに対してQoS(Quality of Service)機能等の追加検討を行っている。そのIEEE802.11eでは、図13に示すように、無線基地局101がIEEE802.11eにおけるMACフレームの1つである送信要求の問い合わせフレーム(QoS CF-Poll)を送信した場合、そのフレームを受信した無線端末102には優先的に送信が行える期間が与えられる。また、この問い合わせフレームの宛先ではない無線端末102以外の無線端末(図13では無線端末103)は、問い合わせフレームの期間フィールドに示された期間だけ送信を待機しなければならない。
無線基地局101が送信要求の問い合わせフレーム(QoS CF-Poll)を送信する場合、送信抑制期間を設定するために全ての無線端末に到達することが必要である。従って、この送信の際に適用する無線基地局101の送信部は1個であることが望ましい。この動作を実現するため、無線基地局101におけるフレーム解析部1250Aのフレーム種類特定部1253Aは、送信要求問い合わせフレームを送信することを認識する。フレーム解析部1250Aから転送される送信要求問い合わせフレームには、宛先無線端末102が4つの送信部420S〜423Sを用いて送信可能であることを示す無線機能要求情報が設定される。なお、現在のIEEE802.11eに規定されているQoS CF-Pollには予備ビットが1ビットあるので、そのビットを無線機能要求情報として使用して通知することが可能である。また、必要ならばQoS CF-Pollに無線機能要求情報のための新規フィールドを設ける方法も考えられる。
無線基地局101が送信するフレームが送信要求問い合わせフレームであること、及び同フレームに設定される無線機能要求情報の内容は、選択部460Aへ通知される。選択部460Aは、送信要求問い合わせフレームを送信するため、送信部420Aを使用することを決定する。また、宛先無線端末102が4つの送信部420S〜423Sを用いて送信するフレームを無線基地局101が受信するために、選択部460Aは、受信部430A〜433Aを使用することを決定する。そして、選択部460Aは、選択制御信号を送信部420Aへ出力し、送信部420Aをオン状態にすることで、無線基地局101が送信要求問い合わせフレームを無線端末102へ送信する。この送信後、無線基地局101の選択部460Aは、受信部430A〜433Aをオン状態にする(図13の期間1300)。
宛先無線端末102が送信要求の問い合わせフレーム(QoS CF-Poll)を受信した場合、無線端末102は、フレーム情報解析部451Sにおいて、送信要求の問い合わせフレームに設定された無線機能要求情報を抽出する。フレーム情報解析部451Sは、4つの送信部を用いてフレームを送信する要求があることを認識し、これを選択部460Sへ通知する。選択部460Sは、ベースバンド処理部440Sへ4つの送信部420S〜423Sをオン状態にするように要求し、4つの送信部420S〜423Sをオン状態にする。これにより、無線端末102は、データ(Data)フレームを送信することが可能となる(期間1310)。
無線端末102からのデータフレームを受信した無線基地局101は、正しくデータを受信できたことを無線端末102へ通知するために確認フレーム(ACK)を送信する。このため、無線基地局101におけるフレーム解析部1250Aのフレーム種類特定部1253Aは、確認フレームを送信することを認識し、選択部460Aへ通知する。選択部460Aは、確認フレームを送信するため、送信部420Aを使用することを決定する。
無線基地局101のフレーム情報解析部451Aによって、期間1310で受信したフレームは最終フレームではなく、更に宛先無線端末102が4つの送信部420S〜423Sを用いて送信すると認識された場合、無線基地局101における選択部460Aは、そのフレームを受信するために、受信部430A〜433Aを使用することを決定する。そして、選択部460Aは、選択制御信号を送信部420Aへ出力することにより、送信部420Aをオン状態にし、確認フレームを送信する。その送信後、選択部460Aは、受信部430A〜433Aをオン状態にする(期間1320)。
期間1330、1340におけるデータフレーム及びそれに対する確認フレーム送信においても上記と同様な動作を行うことでフレーム交換を実現する。その後、無線基地局101は、最後のフレームであることを認識すると、受信部430A〜433Aをオフ状態とする。また、無線端末102は、最後のフレームに対する確認フレームを受信すると、受信部430S〜433Sをオフ状態とする。この際、無線基地局101及び無線端末102の夫々は、通常1つの受信部をオン状態にして受信待機するが、次に受信すべき(電源をオン状態とする)時間がわかっている場合は、全ての受信部の電源をオフ状態とすることができる。
第4の実施形態によれば、無線通信装置は、送信するフレームの種類によって送信部及び受信部の電源制御を行い、これにより低消費電力化が可能となる。また、データ量が多いフレームを送信する場合には、複数の送信部及び受信部を用いてフレーム交換をするので、高スループットなフレーム転送を実現することができる。
(第5の実施形態)
第5の実施形態は、第4の実施形態に対して第2及び第3の実施形態を組み合わせた例である。第4の実施形態で示した送信要求の問い合わせフレーム(QoS CF-Poll)においては、無線端末が複数の送信部を使用するか否かを設定する1ビット情報しかない。第5の実施形態では、更に細かく電源オン/オフさせる送信部の個数を制御するために、送信部個数の指定を行う。ここでは、第4の実施形態で示した送信要求の問い合わせフレーム(QoS CF-Poll)を無線端末が受信後に、無線端末が、第2の実施形態で述べた無線通信機能使用要求フレーム及び無線通信機能使用返答フレーム、或いは第3の実施形態で述べた無線通信機能使用宣言フレームを用いることにより送信部個数の決定を行う。
図14(a)は、図1のようなBSS構成において、第5の実施形態に係る処理手順によって無線基地局101と無線端末102及び103との間で行われるフレーム交換を示すフレーム交換シーケンス図である。ここでは、無線通信機能使用要求フレーム(ReF)及び無線通信機能使用返答フレーム(AnF)が使用される。図14(a)に示すように、無線基地局101が、送信要求の問い合わせフレーム(QoS CF-Poll)を送信し、これを無線端末102が受信する。無線端末102は複数の送信部(420S〜423Sのうちいずれか)を要求に応じて決定する。例えば、無線端末102が送信したいデータ量に応じて使用する送信部を4個と決定した場合には、無線端末102が無線基地局101に要求する受信部の個数は4個となる。よって、図10(a)のReF1010の要求数フィールド1015に「4」を設定する。
ReF1010を受信した無線基地局101は、要求数フィールド1015に示される情報を抽出し、4つの受信部430A〜433Aを使用することを決定する。次に、決定した受信部の個数である「4」という情報をAnF1020に設定し、無線端末102へ送信する。AnFを送信後、無線端末102から送信されるフレームが受信可能な時間までに、無線基地局101は4つの受信部430A〜433Aをオン状態にする。一方、他の無線端末103は、ReF1010の期間フィールド712に設定された期間だけ送信を抑制する。
図14(b)は、図1のようなBSS構成において、第5の実施形態に係る別の処理手順によって無線基地局101と無線端末102及び103との間で行われるフレーム交換を示すフレーム交換シーケンス図である。ここでは、無線機能使用宣言フレーム(DeF)が使用される。図14(a)に示すように、無線基地局101が、送信要求の問い合わせフレーム(QoS CF-Poll)を送信し、これを無線端末102が受信する。その後例えば、無線端末102は複数の送信部を用いて送信したいデータ量に応じて、無線基地局101に要求する受信部の4個と決定し、この個数を設定したDeF(例えば、ReF1010の要求数フィールド1015に「4」を設定したようなもの)を送信する。
これを受信した無線基地局101は、無線端末102から送信されるフレームが受信可能な時間までに、4つの受信部430A〜433Aをオン状態にする。一方、他の無線端末103は、期間フィールド(例えば、フレーム1010のフィールド712)に設定された期間だけ送信を抑制する。
第5の実施形態によれば、無線通信装置は、送信要求の問い合わせフレーム(QoS CF-Poll)の受信後に送信部及び受信部の使用数に関して交渉をするためのフレーム送信を行う。これにより、より細かい送信部及び受信部の電源制御を可能とし、更に低消費電力化と高スループットとを実現することができる。
(第6の実施形態)
第6の実施形態は、第1乃至第4の実施形態に基づくものであり、それらとの相違点を中心として以下に説明する。第6の実施形態では、無線通信装置が複数の送信部を用いて情報を送信する場合、送信部の選択数を決定するために無線通信状況に基づいて選択を行う。
図15は、本発明の第6の実施形態に係る無線通信装置の構成例を示す図である。図15の無線通信装置は、図12の無線通信装置と類似するが、送信部及び受信部を選択する選択部1560が更に比較部1561を有する点、及び、無線通信環境の基準値を設定する基準値設定部1570と無線通信環境を測定する環境測定部1580とが選択部1560に接続される点で異なる。
基準値設定部1570は送信部を選択するための第1のしきい値と、送信するストリーム数を選択するための第2のしきい値とを設定する。環境測定部1580は伝送路状態を示す第1の観測値を、また、フレーム解析部1250は、送信する情報の種類を示す第2の観測値を選択部1560へ出力する。選択部1560の比較部1561は、第1及び第2のしきい値と第1及び第2の観測値とを夫々比較する。比較部1561が判定する第1比較結果は、第1の観測値が第1のしきい値以上であるか未満であるかを判定した結果である。また、第2比較結果は、第2の観測値が第2のしきい値以上であるか未満であるかを判定した結果である。
第6の実施形態において、図15の選択部1560は、送信する情報の種類によって送信部の数を選択し、伝送路状況によって選択した複数の送信部から異なる情報を送信するか、同一の情報を送信するかを選択する。図16は、第6の実施形態に係る無線基地局が情報を無線端末へ送信する(例えば、第1または第2の実施形態のように)際に、使用する送信部の個数を決定するまでの処理手順を示すフローチャートである。
まず、選択部1560は、フレーム解析部1250から送信情報の種類(フレームの種類を含む)を示す種類値(第2の観測値)cを取得する。また、選択部1560は、環境測定部1580から伝送路状況を示す状況値(第1の観測値)dを取得する(ステップS1及びS2)。第1の観測値dは、信号対雑音比(S/N:Signal to Noise Ratio)、変調精度(EVM:Error Vector Magnitude)、受信信号強度(RSSI:Receive Signal Strength Indication)、ビット誤り率(BER:Bit Error Rate)、パケット誤り率(PER:Packet Error Rate)の少なくとも1つを含む。
一方、基準値設定部1570は、送信部の選択数を決定するための第2のしきい値C0、C1(ただし、C0<C1)と、複数の送信部から送信するストリーム数を決定するための第1のしきい値Dとを設定する(ステップS3)。第2のしきい値C0、C1は音声、映像、制御情報、データ量等の情報の種類によって決定される。また、第1のしきい値Dは第1の観測値dに対応するパラメータである。
次に、送信情報の種類を示す種類値cがしきい値C0以上であるか否かを判定する(ステップS4)。ステップS4においてNoと判定された場合(種類値cがしきい値C0未満)には、1つの送信部を用いて無線通信を行う(ステップS5)。
ステップS4においてYesと判定された場合(種類値cがしきい値C0以上)には、更に種類値cはしきい値C1以上であるかどうかの判定を行う(ステップS6)。ステップS6においてNoと判定された場合(種類値cがしきい値C1未満)には、2つの送信部を用いて無線通信することを決定する(ステップS7)。次に、伝送路状況を示す観測値dがしきい値D以上であるか否かを判定する(ステップS8)。
ステップS8においてNoと判定された場合(観測値dがしきい値D未満)には、無線環境が悪いと判断し、2つの送信部から同一の情報を送信する(ステップS9)。ステップS8においてYesと判定された場合(観測値dがしきい値D以上)には、無線環境が良好と判断し、2つの送信部から異なる情報を送信する(ステップS10)。
一方、ステップS6においてYesと判定された場合(種類値cがしきい値C1以上)には、4つの送信部によって無線通信することを決定する(ステップS11)。次に、ストリーム選択を行うため、伝送路状況を示す観測値dがしきい値D以上であるか否かを判定する(ステップS12)。
ステップS12においてNoと判定された場合(観測値dがしきい値D未満)には、4つの送信部から同一の情報を送信する(ステップS13)。ステップS12においてYesと判定された場合(観測値dがしきい値D以上)には、4つの送信部から異なる情報を送信する(ステップS14)。
第6の実施形態によれば、無線通信装置は送信する情報の種類によって送信部を選択して送信部の電源制御を行い、これにより低消費電力化が可能となる。また、伝送路状況の測定結果に基づいて、選択した複数の送信部から同一の情報を送信するか、異なる情報を送信するかを決定する。これにより、無線通信環境に応じて情報の送信方法を選択するため、より高品質な無線通信が可能となる。
(第7の実施形態)
第7の実施形態は、第2の実施形態に基づくものであり、それとの相違点を中心として以下に説明する。第7の実施形態では、送信元無線基地局から受信した無線機能使用要求フレームに指定された数量分の受信部を宛先無線端末が選択する際に、無線機能使用要求フレームを受信するために用いた受信部を必ず含むように選択する。
例えば、図1に示す無線通信システムにおいて、図4、図12、または図15の無線通信装置の構成をとる無線端末102が、無線基地局101からの無線機能使用要求フレームを受信部430Sにより受信したとする。この場合、無線端末102に要求される受信部の個数が3つであれば、無線端末102における選択部460S(または、選択部1560S)は、受信部430Sに加えて受信部431S、432Sを選択する。
第7の実施形態によれば、無線通信装置は、送信元無線通信装置が指定した受信部数のみを選択することにより低消費電力化を実現する。更に、直前まで受信するための用いていた受信部を用いることにより、無線通信に必要なパラメータを新規に設定することなく受信することができる。このため、情報を受信するまでの処理手順を簡略化することができる。
(第8の実施形態)
第8の実施形態は、第2及び第6の実施形態に基づくものであり、それらとの相違点を中心として以下に説明する。第8の実施形態では、受信部を選択する際、受信部を全てオン状態とし、その後、無線通信環境の観測値に基づいて、最も受信品質の良好な受信部から順に所定数の受信部をオン状態に維持し、受信品質が劣る受信部はオフ状態にする。
例えば、図1のようなBSS構成において、送信元無線基地局101が送信する無線機能使用要求フレームを、図15の無線通信装置の構成をとる宛先無線端末102が受信するものとする。無線端末102は、無線機能使用要求フレームに設定された受信部の選択数が3つであることをフレーム解析部1250Sで認識し、そのことを選択部1560Sへ通知する。
選択部1560Sは、まず4つ全ての受信部430S〜433Sをオン状態にするようにベースバンド処理部440Sへ通知し、4つの受信部430S〜433Sをオン状態にする。次に、4つの受信部430S〜433Sによって無線通信情報を受信し、ベースバンド処理部440Sへ転送して所定の信号処理を行って受信フレームを出力する。ベースバンド処理部440Sは、ベースバンド処理を行う際に、環境測定部1580Sによって伝送路状況を測定する。環境測定部1580Sによって測定された環境情報は選択部1560Sへ通知される。選択部1560Sは、通知された環境情報により、受信品質の良好な受信部から順に3つを選択し電源をオン状態に維持し、残りの1つの受信部の電源はオフ状態にする。
第8の実施形態によれば、無線通信装置は、まず受信部の受信特性を測定することにより、どの受信部の受信品質が良好であるかを確認し、受信に必要な受信部数のみをオン状態にする。これにより、低消費電力化と受信品質の向上を実現することができる。
(第9の実施形態)
第9の実施形態は、第1乃至第8の実施形態に基づくものであり、それらとの相違点を中心として以下に説明する。第9の実施形態では、送信元無線通信装置が1つの送信部を用いて宛先無線通信装置の1つの受信部へ情報を通信する期間と、送信元無線通信装置が複数の送信部を用いて宛先無線通信装置の複数の受信部へ情報を通信する期間とを予め設定し、無線通信を行う。
図17(a)は、第9の実施形態に係る複数無線部の使用期間の設定例を示す図である。図17(a)に示すように、無線通信装置には、送信及び受信可能であるアウェイク(Awake)期間と、電源をオフ状態として受信することができないドーズ(Doze)期間とが設定される。更に、アウェイク期間には、1つの送信部及び受信部を使用して無線通信を行う単一無線部使用期間(SISOP:SISO Period)1700と、複数の送信部及び受信部を用いて無線通信を行う複数無線部使用期間(MIMOP:MIMO Period)1710とが設定される。
例えば、図1のようなBSS構成において、MIMOP1710を開始する場合には、送信元無線基地局101が、送信要求の問い合わせフレームを宛先無線端末102へ送信する。これを受信した無線端末102は、このフレームに設定された時間内で複数の送信部420S〜423Sを用いて送信することが可能となる。また、無線基地局101は、MIMOP1710では無線端末102が複数の送信部420S〜423Sによってフレームを送信することを認識しているので、無線端末102から送信されたフレームを受信することができる。
なお、MIMOP1710は、無線端末102が無線基地局101のBSSに加わる段階において、無線基地局101と無線端末102との管理情報の交換により予め設定することができる。この場合、図17(b)に示すように、夫々の無線端末に割り振るように、複数のMIMOP171a〜171eを時間分割で設定することができる。各無線端末は、自端末に設定されたMIMOPにのみアウェイク状態となればよい。例えば、設定された期間がMIMOP171aであるなら、その期間においてのみ無線通信装置を通信可能な状態に準備しておき、それ以外の期間においては送信部及び受信部をオフ状態とすることができる。
上記説明において、MIMOPは複数の送信部から送信された無線信号を、複数の受信部を用いて受信する期間としたが、1つの送信部から送信された無線信号を複数の受信部を用いて受信する場合や、複数の送信部から送信された無線信号を1つの受信部を用いて受信する場合の期間であってもよい。また、SISOPは、1つの送信部及び受信部を使用して無線通信を行う期間であり、従来の通常の通信と同様であるので、ここでは説明を省略する。
第9の実施形態によれば、無線通信装置は、アウェイク期間や複数無線部使用期間に応じて送信部及び受信部の電源制御を行い、これにより低消費電力化が可能となる。
(第1乃至第9の実施形態に共通の事項)
第1乃至第9の実施形態に示す特徴は、無線通信装置の受信機能構成及び送信機能構成の夫々に、独立して適用することができる。例えば、図4、図12、または図15の無線通信装置の受信機能構成のみに注目すれば、この装置は、夫々のアンテナに接続されたM個(Mは2以上の整数)の受信部を含む。選択部460、1560は、フレーム解析部450、1250による解析結果に基づいて、M個の受信部の中からP個(Pは0以上でM以下の整数)の受信部を選択する。
また、例えば、図4、図12、または図15の無線通信装置の送信機能構成のみに注目すれば、この装置は、夫々のアンテナに接続されたN個(Nは2以上の整数)の送信部を含む。選択部460、1560は、フレーム解析部450、1250による解析結果に基づいて、N個の送信部の中からQ個(Qは0以上でN以下の整数)の送信部を選択する。
更に、第1乃至第9の実施形態に示す特徴は、受信機能構成及び送信機能構成の両者を有する典型的な無線通信装置に適用することができる。例えば、図4、図12、または図15の無線通信装置の受信機能構成及び送信機能構成の両者に注目すれば、この装置は、夫々のアンテナに接続されたX個(Xは1以上の整数)の受信部と、夫々のアンテナに接続されたY個(Yは1以上の整数、但しX+Yは3以上の整数)の送信部とを含む。選択部460、1560は、フレーム解析部450、1250による解析結果に基づいて、X個の受信部の中からP個(Pは0以上でX以下の整数)の受信部を選択する処理と、Y個の送信部の中からQ個(Qは0以上でY以下の整数)の送信部を選択する処理とを行う。
これらの基本的な特徴を考慮した無線通信装置は、前述の[課題を解決するための手段」に記載される。ここで、[課題を解決するための手段」に記載の各視点に係る無線通信装置は、第1乃至第9の実施形態に示す特徴のいくつかを反映させることにより、下記のように構成することができる。
[1] 第1の視点の装置において、前記選択部は、前記受信信号に設定された期間だけ前記M個の受信部の中から前記P個の受信部を選択し、前記期間が経過した時、前記M個の受信部の中から1個の受信部を選択する。
[2] 第1の視点の装置において、前記選択部は、前記受信信号に設定された期間だけ前記M個の受信部の中から前記P個の受信部を選択し、前記期間が経過した時、前記P個(但し0個を除く)の受信部または前記M個の受信部を選択する。
[3] 第1の視点の装置において、前記選択部は、前記受信信号を受信する前に行った通信で設定された期間だけ前記M個の受信部の中から前記P個の受信部を選択する。
[4] 第2の視点の装置において、前記選択部は、設定された期間だけ前記N個の送信部の中から前記Q個の送信部を選択し、前記期間が経過した時、前記N個の送信部の中から1個の送信部を選択する。
[5] 第2の視点の装置において、前記選択部は、設定された期間だけ前記N個の送信部の中から前記Q個の送信部を選択し、前記期間が経過した時、前記Q個(但し0個を除く)の送信部または前記N個の送信部を選択する。
[6] 第2の視点の装置において、前記選択部は、前記送信信号を送信する前に行った通信で設定された期間だけ前記N個の送信部の中から前記Q個の送信部を選択する。
[7] 第2または第3の視点の装置において、前記送信部を選択するための第1のしきい値と、送信するストリーム数を選択するための第2のしきい値とを設定する基準値設定部と、伝送路の状態を示す第1の観測値を検出する環境測定部と、を更に具備し、
前記フレーム解析部は前記送信信号の情報の種類を示す第2の観測値を提供し、前記選択部は、前記第1のしきい値と前記第1の観測値との比較結果に基づいて、前記Q個の送信部を選択し、前記第2のしきい値と前記第2の観測値との比較結果に基づいて、送信するストリーム数を選択する。
[8] 上記[7]の装置において、前記選択部は、前記第1の観測値が前記第1のしきい値未満である場合には、前記Q個の送信部を選択し、前記第2の観測値が前記第2のしきい値未満である場合には、前記Q個の送信部から同じストリームを送信し、前記第2の観測値が前記第2のしきい値以上である場合には、前記Q個の送信部から異なるストリームを送信する。
[9] 第1または第3の視点の装置において、前記選択部は、選択直前まで動作状態にあった受信部の少なくとも1つが、選択する前記P個の受信部に含まれるようにする。
[10] 第1または第3の視点の装置において、伝送路の状態を示す第1の観測値を検出する環境測定部を更に具備し、前記選択部は、前記P個の受信部を選択する際、前記受信部の全てをオン状態とし、その後、前記第1の観測値に基づいて、最も品質の良好な受信部から順に前記P個の受信部をオン状態に維持し、受信品質が劣る受信部はオフ状態にする。
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
IEEE802.11無線LANシステムの通信形態の例を示す図である。 複数のBSSから構成された、IEEE802.11無線LANシステムの通信形態の例を示す図である。 IEEE802.11(IEEE802.11aも含む)に準拠した単一アンテナを備える無線通信装置の構成例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る無線通信装置の構成例を示す図である。 (a)は、第1の実施形態に係る各無線端末のアンテナ本数に関する情報の収集例を示す図であり、(b)、(c)は、アンテナの使用本数を設定するための変更例を示す図である。 IEEE802.11無線LANシステムにおけるMACフレームの構成例を示す図である。 (a)、(b)は、第1の実施形態において用いる無線機能使用要求フレーム及び無線機能使用返答フレームの例を夫々示す図である。 第1の実施形態に係る無線端末が受信部を選択するまでの処理手順を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る処理手順よって無線基地局と無線端末との間で行われるフレーム交換を示すフレーム交換シーケンス図である。 (a)、(b)は、第2の実施形態において用いる無線機能使用要求フレーム及び無線機能使用返答フレームの例を夫々示す図である。 図1のようなBSS構成において、第3の実施形態に係る処理手順によって無線基地局と無線端末との間で行われるフレーム交換を示すフレーム交換シーケンス図である。 本発明の第4の実施形態に係る無線通信装置の構成例を示す図である。 図1のようなBSS構成において、第4の実施形態に係る処理手順によって無線基地局と無線端末との間で行われるフレーム交換を示すフレーム交換シーケンス図である。 (a)、(b)は、図1のようなBSS構成において、第5の実施形態に係る処理手順によって無線基地局と無線端末との間で行われるフレーム交換の異なる例を示すフレーム交換シーケンス図である。 図15は、本発明の第6の実施形態に係る無線通信装置の構成例を示す図である。 第6の実施形態に係る無線基地局が情報を無線端末へ送信する(例えば、第1または第2の実施形態のように)際に、使用する送信部の個数を決定するまでの処理手順を示すフローチャートである。 (a)は、第9の実施形態に係る複数無線部の使用期間の設定例を示す図であり、(b)は、複数無線部の使用期間の設定するための変更例を示す図である。
符号の説明
101、201、202…無線基地局(無線通信装置)、102、103、203〜207…無線端末(無線通信装置)102、103、400〜403…アンテナ、410〜413…分波器、420〜423…送信部、430〜433…受信部、440…ベースバンド処理部、450…フレーム解析部、451…フレーム情報解析部、452…フレーム宛先判定部、460…選択部、1250…フレーム解析部、1253…フレーム種類特定部、1560…選択部、1561…比較部、1570…基準値設定部、1580…環境測定部。

Claims (5)

  1. 第1フレームの送受信および第2フレームを送信可能な第1無線通信装置と、
    前記第2フレームを受信できないが、前記第1フレームを受信可能な第2無線通信装置と通信を行い
    前記第1フレームの送受信および前記第2フレームを受信可能な無線通信装置において、
    前記無線通信装置は、
    少なくとも1つの受信部で受信可能な前記第1フレームと、複数の受信部によってのみ受信可能な前記第2フレームとを受信可能なM個(Mは2以上の整数)の受信部と、
    J個(Jは1〜(M−1)までの整数)の受信部によって受信される前記第1フレームが自局宛てであるか否かを判定するフレーム解析部と、
    前記フレーム解析部が前記第1フレームを自局宛てであると判定した場合、P個(Pは1〜Mまでの整数)の受信部を選択する選択部とを具備し、
    前記選択部は、前記第1フレームが自局宛てであると判定した後から前記第1フレームより後に送信される1つ以上の前記第2フレームを受信する前までの期間内で選択された前記P個の受信部を動作状態にするように電源を制御し、また、選択されない受信部の消費電力を下げるように電源を制御し、さらに、
    前記選択部は、前記第1フレームが前記第2無線通信装置の送信を抑制する期間が経過した後、1個の受信部のみを動作状態にするように電源を制御し、それ以外の受信部は消費電力を下げるように電源を制御する
    ことを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記第2フレームを送信する送信元の無線通信装置に事前に通知した受信部の個数に従って、選択された前記P個の受信部を動作状態にするように電源を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記選択部は、前記第1フレームが前記第2無線通信装置の送信を抑制する期間が経過した後、前記第2フレームを受信する場合に選択していた前記P個の受信部の中から1個の受信部のみを動作状態にするように電源を制御し、それ以外の受信部は消費電力を下げるように電源を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  4. 夫々のアンテナに接続されたY個(Yは1以上の整数、但しM+Yは3以上の整数)の送信部と、を更に具備し、
    前記フレーム解析部は、前記Y個の送信部によって送信される送信信号の解析を行い、
    前記選択部は、前記フレーム解析部による解析結果に基づいて、前記Y個の送信部の中からQ個(Qは0以上でY以下の整数)の送信部を選択する処理とを行うこと
    を特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の無線通信装置。
  5. 第1フレームの送受信および第2フレームを送信可能な第1無線通信装置と、
    前記第1フレームの送受信および前記第2フレームを受信可能な第2無線通信装置と、
    前記第2フレームを受信できないが、前記第1フレームを受信可能な第3無線通信装置とが通信を行う無線通信システムにおいて、
    前記第1無線通信装置は、
    夫々のアンテナに接続されたN個(Nは2以上の整数)の送信部と、
    前記N個の送信部によって送信される送信信号の解析を行うフレーム解析部と、
    前記フレーム解析部による解析結果に基づいて、前記N 個の送信部の中からQ個(Qは0以上でN以下の整数)の送信部を選択する選択部と、を備え、
    前記第2無線通信装置は、
    少なくとも1つの受信部で受信可能な前記第1フレームと、複数の受信部によってのみ受信可能な前記第2フレームとを受信可能なM個(Mは2以上の整数)の受信部と、
    J個(Jは1〜(M−1)までの整数)の受信部によって受信される前記第1フレームが自局宛てであるか否かを判定するフレーム解析部と、
    前記フレーム解析部が前記第1フレームを自局宛てであると判定した場合、P個(Pは1〜Mまでの整数)の受信部を選択する選択部とを具備し、
    前記選択部は、前記第1フレームが自局宛てであると判定した後から前記第1フレームより後に送信される1つ以上の前記第2フレームを受信する前までの期間内で選択された前記P個の受信部を動作状態にするように電源を制御し、また、選択されない受信部の消費電力を下げるように電源を制御し、さらに、
    前記選択部は、前記第1フレームが前記第3無線通信装置の送信を抑制する期間が経過した後、1個の受信部のみを動作状態にするように電源を制御し、それ以外の受信部は消費電力を下げるように電源を制御する
    ことを特徴とする無線通信システム。
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