JP4488358B2 - コジェネレーション装置 - Google Patents

コジェネレーション装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4488358B2
JP4488358B2 JP2005101036A JP2005101036A JP4488358B2 JP 4488358 B2 JP4488358 B2 JP 4488358B2 JP 2005101036 A JP2005101036 A JP 2005101036A JP 2005101036 A JP2005101036 A JP 2005101036A JP 4488358 B2 JP4488358 B2 JP 4488358B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust
temperature
engine
electric heater
heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005101036A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006283579A (ja
Inventor
信行 由利
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2005101036A priority Critical patent/JP4488358B2/ja
Publication of JP2006283579A publication Critical patent/JP2006283579A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4488358B2 publication Critical patent/JP4488358B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E20/00Combustion technologies with mitigation potential
    • Y02E20/14Combined heat and power generation [CHP]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Heat-Pump Type And Storage Water Heaters (AREA)

Description

本発明は、コジェネレーション装置に関し、特に、熱交換によって発生した凝縮水の凍結を防止する手段を有するコジェネレーション装置に関する。
近年、地球環境問題に対する取り組みにおいて、エネルギの有効利用を図る観点で、運転に伴って発生する熱を回収利用するコジェネレーション装置が注目されており、家庭用等に使用する数キロワット出力の比較的小型のコジェネレーション装置も普及し始めている。この種のコジェネレーション装置等に使用される排熱回収装置では、排気熱交換器および排気通路で排気ガス中の水蒸気が冷却されたときに凝縮水を生じる。そこで、排気ガスが通過するマフラの底部に排水トラップを設けておき、この排水トラップに溜まった凝縮水をドレイン通路を介して放出するように構成した排熱回収装置が提案されている(例えば、特開平11−72018号公報)。
コジェネレーション装置で熱回収した媒体が通常の安定した温度に上昇している状態で発生した凝縮水は排気ガスの勢いで吹き飛ばされるので、そこで運転を停止したとしても排気経路上には凝縮水がほとんど残らない。
また、設置環境温度が氷点下の状態で運転を開始した場合に、発生した凝縮水が運転当初に排気系の経路内壁に付着し、それが、凍結することがある。しかし、凍結した凝縮水は、排気経路が閉塞される前に排気ガスによって温められて融けてしまうので、この場合にも排気系の経路上に凝縮水はほとんど残らない。
ところが、氷点下の状態で運転開始した直後になんらかの事情で運転を停止することがあると、凝縮水が排気ガスで吹き飛ばされないで排気経路上に残ってしまうことがある。このまま氷点下の環境に放置すると、排気経路上に残っている凝縮水は凍結してしまう。そして、その後に運転を開始すると、今度はこの凍結した凝縮水の上に新たに発生した凝縮水が付着して凍結する。その結果、凍結した凝縮水が排気経路を閉塞してしまい、運転不能となることがあり得る。
また、外気温が極めて低い、いわゆるコールドソーク状態からの運転では、排気経路の大きな熱容量によって、凍結した凝縮水が融けにくくなるという問題がある。
これらの問題に対して、例えば、外気温度等が、0°Cを下回るような予め設定した温度以下の時には、冷却水を電熱ヒータで予め加熱した後にエンジンを始動するシステムが提案されている(特開2004−263589号公報参照)。
特開平11−72018号公報 特開2004−263589号公報
特許文献2に記載されたシステムでは、エンジンの始動前に数分から数十分の予熱時間が必要になる。また、電熱ヒータの消費電力が大きいので、家庭用等のように顧客契約電力が一般に大きくない場合は、予め契約電力を十分に大きくしておかないとブレーカ作動の原因になるという問題があった。
本発明の目的は、上記課題に対してなされたものであり、排気経路で凍結した凝縮水で排気経路が閉塞するのを防止するために、電熱ヒータを使用して排気経路等の加熱を促進しつつ、省エネルギ運転を行うことができるコジェネレーション装置を提供することを目的とする。
本発明は、エンジンと、このエンジンで駆動される発電機と、前記エンジンの排熱から熱エネルギを回収する熱交換器と、この熱交換器で回収された熱エネルギを外部熱負荷に供給する熱媒体の循環路と、前記循環路に設けられた前記熱媒体の循環ポンプとを有するコジェネレーション装置において、前記循環路を循環する熱媒体を加熱する電熱ヒータと、前記エンジンの排気系の環境温度が排気ガス中の水蒸気の凍結が予想される温度の場合、エンジンおよび前記循環ポンプを始動させるのに合わせて、前記電熱ヒータを作動させる手段とを備えた点に第1の特徴がある。また、本発明は、前記電熱ヒータが、前記熱交換器の前記熱媒体の入口側に設けられる点に第2の特徴がある。
また、本発明は、前記発電機の出力電流の少なくとも一部を前記電熱ヒータへ供給するように構成した点に第3の特徴がある。さらに、本発明は、前記発電機の発電電力のうち、余剰電力を前記電熱ヒータへ供給するように構成した点に第4の特徴がある。
上記特徴を有する本発明によれば、環境温度が0°C以下のような、排気ガス中の水蒸気の凍結が予想される低温時に、エンジン始動と合わせて電熱ヒータを作動させるので、電熱ヒータで加熱された熱媒体の循環による熱交換器の加熱と、エンジンの運転に伴って生じる熱による環境全体の加熱と、排気経路の加熱との相乗効果によって、排気系の環境温度や排気ガス温度の上昇を早めることができる。したがって、排気経路中で凍結した凝縮水の融解促進や排気ガス中の水蒸気の凍結抑止の上で大きな効果を得ることができる。
また、電熱ヒータの加熱のみで熱媒体循環経路全体を十分に温度上昇させるためには、大電力で長時間の運転が必要になる。しかし、エンジン運転による熱と電熱ヒータによる熱とを併用することによって、エンジンの運転による熱を十分に利用しながら熱交換器および排気経路を加熱できる。したがって、凍結した凝縮水の融解促進や排気ガス中の水蒸気の凍結抑止に要する運転時間を短縮することができ、大きな電力節減効果も得られる。
第2の特徴を有する本発明によれば、電熱ヒータで加熱された熱媒体が直ちに熱交換器内へ供給されるので、熱交換器を加熱することができる効果がある。
また、第3の特徴を有する本発明によれば、発電機の発電電力を直接利用して電熱ヒータを作動させることができるので、系統側から取り込む電力が不要になるか少なくして、エネルギ利用効率を向上させることができる。電熱ヒータの消費電力量は大きいので、他の負荷と一緒に運転すると顧客契約電力を上回り、ブレーカの余力を上回ってブレーカが動作するおそれがある。しかし、第3の特徴によれば、電熱ヒータの消費電力分を発電機側から直接供給することで、系統側から引き込む電力量を少なくできるので、系統側から供給される電力が顧客契約電力を上回るのを抑制することができる。
さらに、第4の特徴を有する本発明によれば、電熱ヒータを利用して、発電機の発電電力のうち、負荷で消費されない余剰電力を熱エネルギに変換して利用することができる。
以下に図面を参照して本発明の一実施形態を詳細に説明する。図2は排熱回収装置を含むコジェネレーション装置の構成を示すブロック図である。コジェネレーション装置1はエンジン2およびエンジン2で駆動される発電機3を備える。エンジン2には潤滑オイルを溜めるオイルパン4が設けられる。オイルパン4にはオイルパン4内のオイルと熱媒体との熱交換を行うオイル熱交換器(オイルクーラ)5が設けられる。
コジェネレーション装置1は全体が筐体Cによってすっぽりと覆われており、上部には、エンジン2のシリンダヘッド6に取り入れられる空気を清浄にするエアフィルタ7、並びにECU30、電源ユニット31、モータドライバユニット32等の制御機器が設けられる。ECU30は、エンジン2の回転数を目標値に収斂させる電子ガバナ装置を有する。ECU30等の制御機器は、図示のようにエンジン2の熱影響を受けにくくするため、さらに仕切板Pで下部の空間と仕切られた部屋に設置されるのが望ましい。
コジェネレーション装置1はエンジン2の運転に伴って発生する排熱を回収するための熱媒体つまり冷却水の循環経路12を備える。循環経路12は、エンジン2の排熱を効率よく回収するため、オイル熱交換器5、排気熱交換器9、排気マニホルド8およびエンジン2のシリンダヘッド6の順に冷却水が搬送されるように設定されている。
冷却水の循環経路12には冷却水の温度を感知する水温センサ(熱媒体センサ)33,34が設けられる。水温センサ33はシリンダヘッド6に設けられ、水温センサ34は、水温センサ33の設置位置より下流、例えば外部熱負荷へ給湯するためのコジェネレーション装置1の出口近くに設けられる。2個所に水温センサ33,34を設けるのは、循環経路12内の冷却水の有無や不足を検出するためである(特開2003−21393号公報参照)。したがって、他の手段によって冷却水の有無等を検出する場合は、水温センサ33,34のいずれか一方は省略することができる。また、水温センサの設定位置はこれらの位置に限定されない。
コジェネレーション装置1には、庫内温度を感知する庫内温度センサ35が設けられる。庫内温度センサ35は、最も低温になると予想される庫内底部にあって、排気熱交換器9の排気出口近くに設置すれば、排気系の環境温度を感知して排気系での凍結判断をするための条件データを得るのに好都合である。なお、本実施形態における環境温度とは、前記筐体C内(庫内)の空間のうち、排気系の周囲温度であり、庫内温度センサ35の感知温度で代表される値をいう。
熱媒体を循環させるための循環ポンプつまりウォータポンプ10が熱媒体の循環経路12の入口側に設けられる。この配置により、ウォータポンプ10と高温の熱媒体との接触が避けられるのでシール部材等が劣化しにくくなり、ウォータポンプ10の長寿命化が図られる。
また、循環経路12を循環する冷却水を加熱するための電熱ヒータ13が設けられる。電熱ヒータ13は、発電機3の発電電力との関連で、大きくなりすぎないよう、例えば、発電機3の出力電力が1キロワットの場合、電熱ヒータ13の大きさは消費電力が1〜3キロワット程度のものが適当である。電熱ヒータ13は、排気熱交換器9の熱媒体入口側に設けるのがよい。電熱ヒータ13で加熱した冷却水が直ちに排気熱交換器9に給送されて排気熱交換器9を加熱するのに好都合だからである。しかし、電熱ヒータ13の配置位置は、循環経路12を循環する冷却水を加熱する目的が達せられれば、排気熱交換器9の入口側に限定されない。電熱ヒータ13の作動中は、ウォータポンプ10も作動し、熱媒体としての冷却水は循環経路12を循環されつつ、電熱ヒータ13で加熱される。
シリンダヘッド6にはサーモスタットを内蔵するサーモカバー16が設けられており、サーモスタットの作用により、予め設定した温度以下ではサーモカバー16の弁が切り替わって熱媒体をシリンダヘッド6に循環させないようにすることができる。シリンダヘッド6の過度の冷却を防止してエンジン2の始動性能を向上させるためである。
熱媒体は、ウォータポンプ10からオイルパン4内のオイル熱交換器5に導入され、エンジン2から回収されたオイルと熱交換してオイルを冷却するとともにそれから熱を得る。続いて熱媒体は排気熱交換器9でエンジン2からの排気ガスと熱交換して熱を得る。オイル熱交換器5および排気熱交換器9で熱を得て温度上昇した熱媒体は、さらにエンジン2のシリンダ壁やシリンダヘッド6に設けられた管路つまりウォータジャケット6Aからなる冷却部を通って熱回収し、その温度がさらに上昇させられる。排熱を回収して温度上昇した熱媒体は、ボイラユニット等、外部の熱負荷へ循環して利用される。
一方、エンジン2からの排気ガスは、排気マニホルド8、排気熱交換器9、および複数の排気マフラ(図3参照)を通って外部へ排出される。
図3は、排気系の構成を示す斜視図である。排気系には、複数の排気マフラ23,25,27が設けられる。コジェネレーション装置1の下部に配置される排気熱交換器9の底部から引き出された第1排気ホース17は、排気パイプ18を介して排気温度センサホース19に接続される。排気温度センサホース19は排気温度センサパイプ20を介して第2排気ホース21に接続される。排気温度センサパイプ20には、排気温度センサ22が取り付けられる。ほぼ真上に延長される第2排気ホース21の上端は第1排気マフラ23の上部に接続される。
第1排気マフラ23の下部には、第3排気ホース24の上端が接続される。第3排気ホース24の下端は、第2排気マフラ25に接続される。第2排気マフラ25の下部には第4排気ホース26の下端が接続される。第4排気ホース26は上方に延長され、その上端はコジェネレーション装置1の上部に位置する第3排気マフラ27の上部に接続される。第3排気マフラ27の上部には排気口を有するダクト274が付属される。第3排気マフラ27の下面にはドレーンホース28およびドレーンパイプ29からなるドレーン通路が接続される。
排気熱交換器9のシェルつまりハウジングはステンレス鋼等の金属材料で形成されるが、第1および第2排気マフラ23,25や第3排気マフラ27は温度が低下した排気ガスの通路を構成するのでそれぞれ樹脂材料(例えば、ポリプロピレン)のブロー成形品で形成されるのがよい。
図3に矢印で示す排気ガスの流れを説明する。エンジン2の排気ガスは、上方から排気熱交換器9に導入される。排気熱交換器9では、内部に配管された前記循環路12の排気熱交換器部分を搬送される冷却水と熱交換される。排気熱交換器9内で冷却された排気ガスは第1排気ホース17、排気パイプ18、排気温度センサホース19、排気温度センサパイプ20、および第2排気ホース21を経て第1排気マフラ23に導入されて第1段階の消音がなされる。
第1排気マフラ23から排出された排気ガスは第2排気マフラ25に導入されて第2段階に消音される。第2排気マフラ25から排出された排気ガスはさらに上方に案内されて第3排気マフラ27に至り、第3排気マフラ27で3段階に消音され、排気ガスはダクト274から外部に放出される。
エンジン2の排気ガスは上述の各熱交換部で熱交換により熱を奪われて冷却する。このときに排気ガス中の水分が凝縮して凝縮水を発生する。排気系で発生した凝縮水は排気ガスの流れに従って第3排気マフラ27まで搬送され、ドレーンホース28およびドレーンパイプ29を通って外部に排出される。
ところで、この凝縮水は試運転等、短時間の運転後は排気系に溜まったままとなることがあり、排気系の環境温度が0°Cになった時にこれが凍結するおそれがある。凍結した凝縮水の上に、さらに運転再開によって発生した凝縮水が付着すると凍結範囲が拡大することがあり、排気系に設けられる複数のマフラ間、並びにマフラおよび排気熱交換器9間をつなぐホースの接続部を閉塞することが考えられる。
本実施形態では、特に、エンジンの始動に合わせて電熱ヒータ13を作動させることにより、排気系の環境温度や排気ガス温度の上昇を早め、排気経路中の凝縮水の凍結解除を促進したり、排気ガス中の水蒸気が凍結するのを抑制したりするようにした。
図4は、電熱ヒータ13を含むコジェネレーション装置1の電力系統を示すブロック図である。同図において、インバータ装置41は、三相ブリッジ回路42、昇圧回路43、インバータ回路(インバータブリッジ回路)44、およびノイズフィルタ45を備える。インバータ装置41の出力側は漏電検知器付きブレーカ46を介して連系端子47に接続される。配電盤48は、コジェネレーション専用ブレーカ49、負荷用ブレーカ50、およびメインブレーカ51を備え、商用電力系統52からの電力およびインバータ装置41の発電電力が連系して負荷53に供給されるように接続される。インバータ装置41の出力側はさらにヒータスイッチ54を介して電熱ヒータ13に接続される。ヒータスイッチ54を制御するヒータ制御部55が設けられる。
発電機3の発電出力は三相ブリッジ回路42で整流される。整流された電圧は昇圧回路43で所定の電圧値に昇圧された後、インバータ回路44で所定周波数(商用周波数)の交流に変換され、ノイズフィルタ45を経て出力される。インバータ装置41の出力電力は、商用電力系統52と連系して負荷53に供給されるとともに、電源ヒータ制御部55の制御によってヒータスイッチ54がオンに切り替えられている間、電熱ヒータ13に供給される。
図1は、本発明の一実施形態に係るECUの要部機能を示すブロック図である。図1において、庫内温度センサ35は上述のように排気熱交換器9の近傍に設置されて排気系の環境温度を感知する。水温センサ34は循環経路12の最下流に位置する熱交換部であるエンジン2のシリンダヘッド6の下流側で冷却水の温度を検出する。排気ガス温度センサ22は上述のように排気熱交換器9および第1排気マフラ23間の排気系に設けられて排気ガス温度を検出する。エンジン始動指示検出部36は、コントロールパネルから運転開始の指示が入力されたときにエンジン始動指令STARTをエンジン制御部37に入力する。
環境温度判断部38は、庫内温度センサ35で感知された排気系の環境温度T1が0°C以下かどうかを判断する。排気ガス中の水蒸気の凍結が予想される温度になっているかどうかを判断するためである。環境温度T1が0°C以下であれば、環境低温信号ALをハイレベル(H)にする。
排気ガス温度判断部39は、排気ガス温度センサ22で感知された排気ガス温度T2が基準排気ガス温度TGref以上かどうかを判断する。基準排気ガス温度TGrefは暖機完了の第1条件として設定した排気ガス温度の基準値である。排気ガス中の水蒸気は63°C以下になったときに凝縮を始めるので、基準排気ガス温度TGrefは、一例として水蒸気の凝縮開始直前の温度60°Cとした。排気ガス温度T2が基準排気ガス温度TGref以上であれば、排気暖信号EXをハイレベル(H)にする。
水温判断部40は、水温センサ34で感知された冷却水温度T3が基準冷却水温度TWref以上かどうかを判断する。基準冷却水温度TWrefは暖機完了の第2条件として設定した冷却水温度の基準値である。基準冷却水温度TWrefは、一例として30°Cである。冷却水温度T3が基準冷却水温度TWref以上であれば、冷却水暖信号CLをハイレベル(H)にする。
消費電力検出部56は、負荷53に供給される電力を計算する。発電電力検出部57は発電機3の発電電力を計算する。余剰電力計算部58は、負荷53に供給されている電力と発電機3の発電電力とを比較して、発電電力の方が上回っている場合に、電力余剰信号Psをハイレベル(H)にする。
エンジン制御部37は、エンジン始動指令STARTが入力されたときに、環境低温信号ALを読み込み、環境低温信号ALがハイレベルであれば、エンジン2を定格回転数に制御するのではなく所定時間、アイドリング運転を行う。つまり、回転数制御のための目標値をアイドリング運転時の値にしてエンジンの速度制御(電子ガバナ制御)を行う。アイドリング運転では、燃料(ガス)消費量が少ないために、発生する凝縮水量が少ない。しかも、燃焼温度は高いので、排気経路内に残っていた凝縮水も吹き飛ばし易くすることができ、凍結防止効果がある。所定時間のアイドリング運転後、直ちにエンジン回転数を定格回転数にするための通常の運転に移行してもよいが、さらに凍結防止の効果を確実なものにするため、排気ガス温度と冷却水温度を判断基準として追加するのが好ましい。
つまり、前記所定時間のアイドリング運転後、排気暖信号EXおよび冷却水低温信号CLを読み込み、これらの双方がローレベルであればアイドリング運転を維持する。排気暖信号EXおよび冷却水暖信号CLの少なくとも一方がハイレベルであるときは、アイドリング運転を中止してエンジン回転数を定格回転数にする制御に移行し、発電を行う。
環境温度信号ALがローレベル、つまり0°C以下の低温でないときは、エンジン始動指令STARTが入力されたときの排気暖信号EXおよび冷却水暖信号CLのレベル如何によらず通常の運転を開始する。
ヒータ制御部55は、エンジン始動指令STARTが入力されたときに、環境低温信号ALを読み込み、環境低温信号ALがハイレベルであれば、ヒータスイッチ54のコイルRY54に通電してリレー接点つまりヒータスイッチ54をオンにする。スイッチ54がオンになると、電熱ヒータ13は発電機3および商用電力系統52から給電される。電熱ヒータ13に給電されると、電熱ヒータ13の発熱によって循環経路12内の冷却水が加熱される。電熱ヒータ13は、発電機3の負荷として直接接続されているので、この電熱ヒータ13には発電電力が直接供給される。発電電力が不足する場合は、不足分が商用電力系統52の電力で補充される。
ポンプ制御部59は、エンジン始動指令STARTが入力されると、循環ポンプ10を作動させて、循環路12に冷却水を循環させる。
このように、本実施形態では、排気ガス中の水蒸気が凍結するおそれがあることを排気系の環境温度で判断して、通常の運転に移行する時期を決定している。また、排気ガス中の水蒸気が凍結するおそれがあることを排気系の環境温度で判断して、電熱ヒータ13を作動させて、循環経路12を循環している冷却水を加熱するようにした。
電熱ヒータ13は、商用電力系統52と発電機3とから電力を供給可能であるが、負荷53は発電機3の負荷として直接接続されているので、電熱ヒータ13の消費電力を発電機3の発電電力が上回る場合は、発電機3の発電電力のみで電熱ヒータ13を作動させることができる。
エンジン制御部37は、排気ガス温度T2および冷却水温度T3を判断基準にするのではなく、少なくとも一方によって判断してもよいし、双方が基準温度以下の間はアイドリング運転を持続するようにしてもよい。
電熱ヒータ13の作動を停止させる時期は、排気ガス温度T2が基準排気ガス温度TGrefに達したと判断した時点であってもよいし、作動開始から予め設定した時間が経過したときであってもよい。また、冷却水温度T3が基準冷却水温度TWrefに達したと判断した時点であってもよい。
なお、これら温度条件や経過時間の如何に限らず、発電機3の発電電力に負荷53で消費されない余剰がある場合は、この余剰電力を使用して電熱ヒータ13を作動させてもよい。この場合、電熱ヒータ13を複数のヒータ部分から構成して、余剰電力の大きさに応じて作動させるヒータ部分を増やしていくようにすることができる。使用するヒータ部分を可変とすることにより余剰電力を効率よく熱エネルギに変換して外部の貯湯等の加熱に使用できる。
図5は、エンジン制御部37の機能に対応する処理のフローチャートである。ステップS1では、エンジン始動指令STARTの有無を判断する。エンジン始動指令STARTが入力されれば、ステップS2で排気系の環境温度T1が0°Cか否かを判断する。環境温度T1が0°Cでない場合は、ステップS6に進んで、エンジン回転数目標値を定格運転用の値に設定し、エンジン2を通常に運転して発電を開始する。なお、エンジン2の運転開始時には、ウォータポンプ10も駆動され、冷却水の循環が開始される。
環境温度T1が0°C以下の場合は、排気経路内の凝縮水が凍結するおそれがある。そこで、環境温度T1が0°C以下の場合は、直ちに通常の運転は開始しないで、ステップS3に進んでアイドリング運転を行う。つまりアイドリング運転用のエンジン回転数目標値を設定してエンジン回転を制御する。次に、ステップS4に進んで排気ガス温度T2が基準排気ガス温度TGref以上か否かを判断する。排気ガス温度TGrefが基準排気ガス温度TGref以上であれば、ステップS6に進み、アイドリング運転を停止して通常の運転を開始する。排気ガス温度T2が基準排気ガス温度TGref以上でなければ、ステップS5に進んで、冷却水温度T3が基準冷却水温度TWef以上か否かを判断する。冷却水温度T3が基準冷却水温度TWref以上であれば、アイドリング運転を停止し、ステップS6に進み、アイドリング運転を停止して通常の運転を開始する。
図6は、ヒータ制御部55の機能に対応する処理のフローチャートである。ステップS10では、エンジン始動指令STARTの有無を判断する。エンジン始動指令STARTが入力されれば、ステップS11で排気系の環境温度T1が0°C以下か否かを判断する。
環境温度T1が0°C以下の場合は、ステップS12に進んでヒータスイッチ54をオンにして電熱ヒータ13を作動させる。電熱ヒータ13を作動させたならば、ステップS13に進んで、電熱ヒータ13を停止するための判断基準、つまり凝縮水が発生しない運転状態か、排気ガス中の水蒸気の凍結のおそれがない状態かの判断基準を満たしているかどうかを判断する。この判断基準は、冷却水温度T3や排気ガス温度T2が所定温度に上昇しているかどうかや、電熱ヒータ13を所定時間作動させたかどうか等とすることができる。ステップS13の判断が肯定であれば、ステップS14に進んでヒータスイッチ54をオフにして電熱ヒータ13の作動を停止させる。
なお、本実施形態で示した環境温度や基準排気ガス温度等の具体的な値は一例であり、これらに限定されない。例えば、環境温度T1の判断はそれが0°C以下であるかどうかに限らず、冷却水の凍結範囲という観点で実質的に0°Cと判断される温度以下であるかどうかで行ってもよい。
また、本実施形態によれば、排気経路の凍結閉塞を発生しにくくする効果だけでなく、エンジン始動時に電熱ヒータを作動させているので、クランキングによって発生する熱が冷却水によって奪われることがないので、エンジンヘッド近傍の温度が高いままクランキング行われる。その結果、シリンダ内温度が高くなるのと、シリンダヘッド近傍でのフリクションが低減するのとによる効果でエンジンの始動性が向上する。
本発明の一実施形態に係るコジェネレーション装置の要部機能ブロック図である。 本発明の一実施形態に係るコジェネレーション装置の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るコジェネレーション装置のエンジン排気系の構成を示す斜視図である。 電熱ヒータを含むコジェネレーション装置の電力系統を示すブロック図である。 エンジン制御部の要部処理を示すフローチャートである。 ヒータ制御部の要部処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1…コジェネレーション装置、 2…エンジン、 3…発電機、 5…オイル熱交換器、 6…シリンダヘッド、 8…排気マニホルド、 9…排気熱交換器、 12…循環経路、 13…電熱ヒータ、 19、21,24,26…排気ホース、 22…排気ガス温度センサ、 23…第1排気マフラ、 25…第2排気マフラ、 27…第3排気マフラ、 30…ECU、 34…水温センサ、 35…庫内温度センサ、 37…エンジン制御部、 38…環境温度判断部、 39…排気ガス温度判断部、 40…水温判断部、 41…インバータ装置、 52…商用電力系統、 53…負荷、 54…ヒータスイッチ、 55…ヒータ制御部

Claims (4)

  1. エンジンと、このエンジンで駆動される発電機と、前記エンジンの排熱から熱エネルギを回収する熱交換器と、この熱交換器で回収された熱エネルギを外部熱負荷に供給する熱媒体の循環路と、前記循環路に設けられた前記熱媒体の循環ポンプとを有するコジェネレーション装置において、
    前記循環路を循環する熱媒体を加熱する電熱ヒータと、
    前記エンジンの排気系の環境温度が排気ガス中の水蒸気の凍結が予想される温度の場合、エンジンおよび前記循環ポンプを始動させるのに続けて前記電熱ヒータを作動させる手段とを備えたことを特徴とするコジェネレーション装置。
  2. 前記電熱ヒータが、前記熱交換器の前記熱媒体の入口側に設けられていることを特徴とする請求項1記載のコジェネレーション装置。
  3. 前記発電機の出力電流の少なくとも一部を前記電熱ヒータへ供給するように構成したことを特徴とする請求項1または2記載のコジェネレーション装置。
  4. 前記発電機の発電電力のうち、余剰電力を前記電熱ヒータへ供給するように構成したことを特徴とする請求項1記載のコジェネレーション装置。
JP2005101036A 2005-03-31 2005-03-31 コジェネレーション装置 Expired - Fee Related JP4488358B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005101036A JP4488358B2 (ja) 2005-03-31 2005-03-31 コジェネレーション装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005101036A JP4488358B2 (ja) 2005-03-31 2005-03-31 コジェネレーション装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006283579A JP2006283579A (ja) 2006-10-19
JP4488358B2 true JP4488358B2 (ja) 2010-06-23

Family

ID=37405771

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005101036A Expired - Fee Related JP4488358B2 (ja) 2005-03-31 2005-03-31 コジェネレーション装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4488358B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009047052A (ja) * 2007-08-17 2009-03-05 Honda Motor Co Ltd コージェネレーション装置
JP4838225B2 (ja) * 2007-11-19 2011-12-14 本田技研工業株式会社 コージェネレーション装置
JP5107798B2 (ja) * 2008-06-11 2012-12-26 本田技研工業株式会社 コージェネレーション装置
JP5314476B2 (ja) * 2009-03-27 2013-10-16 三菱重工業株式会社 コジェネレーションシステム
JP2010281211A (ja) * 2009-06-02 2010-12-16 Yamabiko Corp 排気ガス燃焼装置およびそれを備えた発電機
GB2485931B (en) * 2010-10-29 2012-10-31 Tacoma Properties Llc Micro combined heat and power unit having burner and engine temperature sensors
JP5987848B2 (ja) * 2014-02-04 2016-09-07 トヨタ自動車株式会社 排気熱回収制御装置
DE102018111788A1 (de) 2018-05-16 2019-11-21 Volkswagen Aktiengesellschaft Verfahren zur Erkennung der Vereisung eines Partikelfilters, insbesondere eines Ottopartikelfilters

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003021393A (ja) * 2001-07-03 2003-01-24 Honda Motor Co Ltd エンジンの排熱回収装置
JP2004263589A (ja) * 2003-02-28 2004-09-24 Chofu Seisakusho Co Ltd コージェネレーションシステム及びそれに用いられるエンジン発電機起動方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003021393A (ja) * 2001-07-03 2003-01-24 Honda Motor Co Ltd エンジンの排熱回収装置
JP2004263589A (ja) * 2003-02-28 2004-09-24 Chofu Seisakusho Co Ltd コージェネレーションシステム及びそれに用いられるエンジン発電機起動方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006283579A (ja) 2006-10-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4488358B2 (ja) コジェネレーション装置
US8172157B2 (en) Cogeneration apparatus
JP3871193B2 (ja) エンジンの排熱回収装置
US6435420B1 (en) Engine waste heat recovering apparatus
JP5063927B2 (ja) 燃料電池システムの凍結防止装置
US8286423B2 (en) Cogeneration system
EP2224110A1 (en) Cooling control device and method for vehicle
US20090229543A1 (en) Cooling device for engine
JP2008038827A (ja) エンジン即暖システムの制御方法
JP4661063B2 (ja) 燃料電池コージェネレーションシステム
JP2007255775A (ja) ハイブリッド型給湯装置
JP4151814B2 (ja) エンジンの排熱回収装置
JP4548722B2 (ja) コジェネレーション装置
JP2010007950A (ja) コージェネレーションシステム
JP5660363B2 (ja) コージェネシステム
JP4482282B2 (ja) コージェネレーションシステム及びそれに用いられるエンジン発電機起動方法
JP2011052662A (ja) 車両の廃熱回収装置
JP2015169360A (ja) コージェネレーション装置
WO2013129493A1 (ja) コジェネレーションシステムの制御装置及び制御方法
JP4396939B2 (ja) コジェネレーション装置
JP2006233770A (ja) コジェネレーション装置
JP4833707B2 (ja) 排熱回収装置
JP2010077933A (ja) 廃熱回収装置
JP2004132189A (ja) 車両の蓄熱システム
JP3719154B2 (ja) ヒートポンプ給湯機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100106

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100208

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100324

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100325

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130409

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130409

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140409

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees