JP4487601B2 - 搬送コンベア - Google Patents
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Description
しかし、従来のベルトコンベヤは、無端状ベルトを支持するローラを両端に支持したフレームが脚部材に両支持で連結支持されている為、ベルト交換のために無端状ベルトだけをコンベアフレームから外すことは困難である。即ち、フレームと脚部材を連結しているボルト・ナットを工具を用いて外すなどしなければならない。
又、他の目的は、平ベルト搬送コンベアが直列に複数連設されている場合でも、無端状ベルトを回動するための駆動源を最小限にすることが可能な搬送コンベアを提供することにある。
上記の手段によれば、コンベア部の長手方向の一側部に設けられた可動部を、付勢力に抗して縮ませると、無端状ベルトに作用する張力を緩めることが出来ると共に、フレーム部からコンベア部が分離可能となる。
上記手段によれば、可動部と連動自在な係止片が設けられていることで、コンベア部がフレーム部に設置されている状態では、支持杆に係止片が係着してコンベア部はフレーム部に対して固定保持される。そして可動部をコンベア長を縮める方向に移動した時、可動部の移動に連動して係止片が回動されて支持杆との係着が解除され、コンベア部の係合孔は支持杆より上方に外れ、フレーム部から分離可能となる。
上記手段によれば、フレーム部から分離したコンベア部においては、付勢力に抗して縮ませた可動部をその状態に固定することで、コンベア長が短くなり、無端状ベルトを容易に外すことができる。また、可動部の固定を解除するだけで、無端状ベルトは当所の張力状態に戻るため、張力の調整が不要である。
上記手段によれば、可動部を付勢力に抗して縮める動作と、その縮めた状態で固定する動作を一連の動作として行なうことが出来る。
例えば、前記コンベア部を載架するフレーム部に、無端状ベルトを巻装した第2のコンベヤ部を前記コンベア部と直列に連設して載架し、その第2コンベア部の無端ベルトは前記コンベア部の無端ベルトの回転を駆動源としフレーム部に設けた動力伝達手段を介して駆動するように構成する(請求項6)。
その具体例は、前記フレーム部の動力伝達手段をタイミングベルトで構成し、そのタイミングベルトに、前記コンベア部の無端ベルトを支持するローラの軸線上に設けた歯付プーリと、第2のコンベア部の無端ベルトを支持するローラの軸線上に設けた歯付プーリを当接係合させたことを特徴とする(請求項7)。
上記手段によれば、2台のコンベアの連設部に介在した搬送ローラを、コンベア部を駆動する動力伝達手段を利用して回転させることが出来る。
又、請求項4記載の構成により、可動部を固定する動作を、コンベア長を縮める動作の一連の動作として行なうことができる。従って、コンベア部をフレーム部から外すための操作と、外したコンベア部から無端状ベルトを外すための可動部を固定する操作を容易に行なうことができる。
また、請求項6、7記載の構成により、一つの駆動源で複数のコンベア部の無端状ベルトを駆動することができるので、構造が簡単で低コストに抑えることができる。
図1乃至図5は、フレーム部に対して長尺一本物のコンベア部が装着された搬送コンベアで、Aは無端状ベルトを巻装したコンベア部、Bは前記コンベア部Aの無端状ベルトを駆動回転する駆動手段を備えたフレーム部で、コンベア部Aはフレーム部Bに対して分離着脱可能に載架されている。
前記固定枠5は、側板部5aの上縁に水平板部5bを略直角に屈曲形成した前後一対の枠板5’を所定の間隔を置いて対向配置し、これを連結杆7で連結して構成されている。
前後一対の枠板5’の水平板部5b相互の間隔(溝幅)は、左右のローラ2,2’に亘って巻回する無端状ベルト3の裏側中央に設けられるリブ3’が嵌合する幅とし、これにより無端状ベルト3の蛇行走行を防止するように構成されている。又、上記ローラ2,2’のローラ幅の略中央位置外周面には無端状ベルト3のリブ3’が嵌合する溝28が凹設されており、これにより無端状ベルト3の蛇行走行を防止し得るようになっている。
固定枠5に対する可動部6のスライド構造は、固定枠5の前後の側板部5aに長孔部9を対峙して形成し、他方、可動部6の側板6aには前記長孔部9に嵌合する案内ピン10と掛止杆11が間隔を置いて取り付けられている。尚、案内ピン10を前後独立した形態、掛止杆11を前後の側板に亘って架設した1本物で構成してあるが、両者とも独立した形態としたり、1本物とすることは任意である。
又、前記長孔部9の開口長さは、可動部6を移動してコンベア長を短くし、左右のローラ2,2’に亘って巻回された無端状ベルト3に弛みが生じ、該無端状ベルト3の取り外しを容易に行なうことができる長さとする。
長孔部9に連絡する凹部11の形成位置は、可動部6を長孔部9の内側端方向に押動し、案内ピン10が該長孔部9の内側端近傍位置に位置した時、該案内ピン10を中心として可動部6が下向きに回動し、掛止杆11が嵌合する位置とする。
その分離手段Dは、前記係合孔17’の側近に回動可能に軸支した係止片18と、その係止片18を回動操作する前記案内板13とで構成されている。即ち、可動部6の案内ピン10に連結された案内板13の他側部を前記ブラケット12を貫通して反対側に突出させ、その突出部13’にガイド溝19を形成し、そのガイド溝19に前記係止片18の側面に取り付けたピン20を嵌合すると共に、該ピン20と前記ブラケット12とに亘ってスプリング21を張設する。それにより、係止片18はスプリング21の引張力で支持杆26’に対し係着する方向に常時付勢され、コンベア部Aとフレーム部Bの係合状態が保持される。そして、可動部6をコンベ長を縮める方向に押動した時、該可動部6と一緒に移動する案内板13のガイド溝19の孔縁で係止片18のピン20が押動され、それにより係止片18は固定枠との軸支部を中心として支持杆から外れる方向に回動され、コンベア部Aとフレーム部Bの分離を可能にする。
上記回転伝達ベルト4は両面歯付きのタイミングベルトで、ローラ2の軸上に固着した歯付プーリ22とその歯付プーリ22の位置よりコンベア長の中央方向へ所定間隔をおいて軸支した歯付プーリ23,23’とに亘って巻回装着されている。そして、コンベア部Aをフレーム部Bに載架定着した時、歯付プーリ22と歯付プーリ23’間の回転伝達ベルト4の外周面がフレーム部B側の駆動手段の歯付伝達プーリ27bの外周面に押圧当接され、該歯付伝達プーリ27bの回転力で回転伝達ベルト4が回転される。
前記載せ枠24は、前記コンベア部Aの高さと略同じ高さを有した前後一対の側枠24を所定の間隔を置いて平行に対向配置し、その両側枠24aを長手方向に間隔を置いた2箇所を連結杆24bで連結して構成してある。そして、前後一対の側枠24aの内面には前記コンベア部Aの載架位置を規定する支持杆26,26’が内方に向けて水平に突設されている。
そして、コンベア部Aをフレーム部Bから分離し取り外す時は、ローラ2’を支持した可動部6をコイルスプリング15の弾発力に抗して固定枠5側に押動すると、該可動部6の案内ピン10と掛止杆11は固定枠5の長孔部9内をコンベア長の中心方向に向かって移動し、コンベア長が短くなってローラ2とローラ2’の間隔が狭くなり、無端状ベルト3に作用する張力が弱くなると共に、可動部6の押動で案内板13がスライドされ、フレーム部Bの支持杆26’に係着しているコンベア部Aの係止片18を分離手段Dを作動して分離可能にする。これにより、コンベア部Aはフレーム部Bの支持杆26を中心として上方に回動することで固定枠5の係合孔17’は支持杆26’から外れ、もう一方の係合孔17と支持杆26の係着は該コンベア部A(枠体1)を係合孔17に沿って移動させることで外れる(図5(b)参照)。
尚、コンベア部Aをフレーム部Bに載架し、可動部6の移動を固定している固定手段Cを該可動部6の回動で解除すれば、コイルスプリング15の弾発力で可動部6は所定位置に押動復帰され、無端状ベルト3に作用する張力も当所の張力に復帰される。
そして、前記固定枠29の長手方向の両側部にはフレーム部Bの支持杆34,34’に嵌合する係合孔35,35’が形成され、更に係合孔35’と対応する可動部6には係合孔35’内に嵌入した支持杆34’を挟持する略L字形の引掛け孔36が形成されている。それにより、可動部30を付勢力に抗してコンベア長の中心方向に押動すると引掛け孔36が移動して係合孔35’が開放状態になり、コンベア部A’はフレーム部B’から分離取り外し自在となる。
そして、可動部39の移動機構及びフレーム部B’に対する着脱構造は長コンベア部A’と同様である。
尚、長コンベア部A’及び短コンベア部A”における可動部の移動機構は、前記した実施例1と同様である為、実施例1と同一の構成については同一の符号を付し説明は省略する。
そして、長コンベア部A’を載承する箇所と短コンベア部A”を載承する箇所との間には、長コンベア部A’から短コンベア部A”へ回転力を伝達する動力伝達手段Fと、その動力伝達手段Fで回転される搬送ローラEが配置されている。
それにより、長コンベア部A’の無端状ベルト32の回転はローラ31’(歯付プーリ37)→タイミングベルト53→(歯付プーリ43)ローラ41と伝達され、短コンベア部A”の無端状ベルト42が回転される(図9参照)。
そして、長コンベア部A’における無端状ベルト32の回転は、ローラ31’((歯付プーリ37)から動力伝達手段Fを介して短コンベア部A”のローラ41(歯付プーリ43)に伝達され、短コンベア部A”の無端状ベルト42が回転される。更に、前記動力伝達手段Fの作動により長コンベア部A’と短コンベア部A”の間に配置して搬送ローラEも駆動回転される(図9参照)。
即ち、一つの駆動手段46で長コンベア部A’の無端状ベルト32と短コンベア部A”の無端状ベルト42と搬送ローラEを同一方向に回転することができる。
尚、長コンベア部A’及び短コンベア部A”をフレーム部B’に載架し、可動部の移動を固定している固定手段Cを該可動部の回動で解除すれば、コイルスプリング15の弾発力で可動部は所定位置に押動復帰され、無端状ベルトに作用する張力も当所の張力に復帰される。
(1)フレーム部に装備する動力伝達手段におけるベルトを張設するプーリの個数及び配置位置は略逆三角形に限らず、楕円形、或いは四角形などでもよい。
(2)コンベア部の枠体を構成する固定枠は、前後一対の側板間にリブ嵌合溝を形成した水平板を挾着固定してもよい。
C…固定手段 D…分離手段
E…搬送ローラ F…動力伝達手段
1,28,38…枠体 5,29,39…固定枠
6,30,40…可動部 3,32,42…無端状ベルト
9…長孔部 10…案内ピン(軸部)
11…掛止杆(軸部) 16…凹部
Claims (8)
- 所定間隔を置いて架設された2本のローラに亘って無端状ベルトが一定の張力を保持して巻回されたコンベア部と、該コンベア部の無端状ベルトを駆動する駆動手段を備えたフレーム部とが分離可能な搬送コンベアであって、
前記コンベア部の長手方向におけるコンベヤ長を付勢力に抗して縮ませ、無端状ベルトに作用する張力を弱めることが可能な可動部が該コンベア部の長手方向の端部に設けられ、前記可動部と連動し前記張力を弱めることで前記コンベア部とフレーム部とを分離可能にする分離手段を有することを特徴とする搬送コンベア。 - 前記分離手段は、前記フレーム部に設けた支持杆と、前記支持杆に対して上下方向に着脱可能な前記コンベア部に設けた係合孔と、前記係合孔の側近に配置されて前記支持杆に係脱する係止片とで構成され、該係止片は前記可動部の移動に連動して回動し、支持杆と係脱することを特徴とする請求項1記載の搬送コンベア。
- 前記コンベア部には、前記可動部をコンベア長を縮める方向に移動させた時、その短縮状態に固定する固定手段を設けたことを特徴とする請求項1叉は2記載の搬送コンベア。
- 前記可動部は、前記コンベア部の幅方向に設けた軸部と、その軸部を許容する該コンベア部の側部に設けた長孔部とで構成され、前記固定手段は前記長孔部に連設した凹部で形成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の搬送コンベア。
- 前記コンベア部の可動部を設けた側とは反対側に、無端状ベルトの一方を支持するローラを駆動するタイミングベルトを設け、このコンベア部を前記フレーム部に載架固定した時、該フレーム部に設けた駆動手段が前記タイミングベルトと当接して該タイミングベルトを駆動回転し、無端ベルトを回転することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項記載の搬送コンベア。
- 前記コンベア部を載架するフレーム部に、無端状ベルトを巻装した第2のコンベヤ部を前記コンベア部と直列に連設して載架し、その第2コンベア部の無端ベルトは前記コンベア部の無端ベルトの回転を駆動源としフレーム部に設けた動力伝達手段を介して駆動することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項記載の搬送コンベア。
- 前記フレーム部の動力伝達手段がタイミングベルトで、そのタイミングベルトに、前記コンベア部の無端ベルトを支持するローラの軸線上に設けた歯付プーリと、第2のコンベア部の無端ベルトを支持するローラの軸線上に設けた歯付プーリを当接係合させたことを特徴とする請求項6記載の搬送コンベア。
- 前記フレーム部の動力伝達手段に、前記コンベア部と第2のコンベア部との間に位置して搬送ローラが配置され、その搬送ローラは前記タイミングベルトとの当接係合により回転することを特徴とする請求項7記載の搬送コンベア。
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