JP4483186B2 - 侵入害虫防除方法、及び侵入害虫防除装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、侵入害虫防除方法、及び侵入害虫防除装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
農業、工業、商業等の各産業分野や一般住居において、建築物や設備(以下、建物と称す)に侵入する昆虫をはじめとする侵入害虫(以下、虫と称す)を防除するために、虫の走光性を利用したものがある。例えば、建物の外壁近傍に電撃殺虫器を設置し、虫を誘引する誘虫光(主に紫外線)を発して建物周辺に存在する虫を誘殺するものや、建物の窓ガラス等の発光面から誘虫光を外部に漏らさないようにフィルム等で誘虫光をカットする処理を施し、窓付近に虫を誘引しないようにしたものがあった。
【0003】
また、建物の出入口に設けたブース内にエアの吸引手段を設置し、エアの吸引作用によって虫を捕集すると共に、外扉近傍に黄色発光体を設けて虫が出入口に近寄るのを防止したり、ブース内に入った虫に対しては青色発光体によって虫を吸引手段へ誘引する昆虫侵入防止装置もあった。(例えば、特許文献1参照。)
【0004】
【特許文献1】
特開平8−173008号公報(3頁右欄第20行〜第42行、図1、図2)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
電撃殺虫器を用いた場合は、設置場所によってはかえって周辺から虫を集めてしまう可能性がある。また、窓ガラス等に誘虫光をカットする処理を施し、窓付近に虫を誘引しないようにした場合は、窓を開いた時には効果を全く発揮できず、虫が侵入する可能性が非常に高くなる。
【0006】
さらに、吸引効果を利用した昆虫侵入防止装置は、虫の走光性を利用するだけでなく、エアの吸引手段が必要で装置が複雑となってしまう。
【0007】
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、虫の走光性を利用して建物の開口部からの虫の侵入を低減できる侵入害虫防除方法、及び侵入害虫防除装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、誘虫発光部が建物の開口部に開閉自在に取り付けられた開閉部及びその近傍に誘虫光として紫外線を照射し、前記開閉部及びその近傍を紫外線吸収材で構成することを特徴とする。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1において、前記誘虫発光部近傍にて、前記誘虫発光部に誘引された虫を捕らえることを特徴とする。
【0010】
請求項3の発明は、請求項1において、前記誘虫発光部の照射エリアの外側で前記開口部に対向する位置に遮蔽物を設置し、前記誘虫発光部は、前記開口部と遮蔽物との間に位置して、前記遮蔽物は、前記誘虫発光部が発する誘虫光、前記開閉部及びその近傍から反射される誘虫光を遮蔽することを特徴とする。
【0011】
請求項4の発明は、請求項1乃至3いずれかにおいて、前記誘虫発光部は、誘虫光を点滅照射することを特徴とする。
【0012】
請求項5の発明は、請求項1乃至4いずれかにおいて、前記誘虫発光部は、波長が340nm〜380nmの誘虫光を照射することを特徴とする。
【0013】
請求項6の発明は、建物の開口部に開閉自在に取り付けられた開閉部及びその近傍に誘虫光として紫外線を照射する誘虫発光部を備え、前記開閉部及びその近傍は紫外線吸収材からなることを特徴とする。
【0014】
請求項7の発明は、請求項6において、前記誘虫発光部に誘引された虫を捕らえる捕虫部を前記誘虫発光部近傍に備えることを特徴とする。
【0015】
請求項8の発明は、請求項6において、前記誘虫発光部の照射エリアの外側で前記開口部に対向する位置に設置された遮蔽物を備え、前記誘虫発光部は、前記開口部と遮蔽物との間に位置して、前記遮蔽物は、前記誘虫発光部が発する誘虫光、前記開閉部及びその近傍から反射される誘虫光を遮蔽することを特徴とする。
【0016】
請求項9の発明は、請求項6乃至8いずれかにおいて、前記誘虫発光部は、誘虫光を点滅照射することを特徴とする。
【0017】
請求項10の発明は、請求項6乃至9いずれかにおいて、前記誘虫発光部は、波長が340nm〜380nmの誘虫光を照射することを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0019】
(実施形態1)
本実施形態の侵入害虫防除装置の構成を図1に示す。店舗、工場、住宅、農業用ビニールハウス等を含む建物1において、人が出入りするために前面に設けた開口部12には、ドア11a(開閉部)が開閉自在に取り付けられている。開口部12の正面には2本の電柱3が設置され、各電柱3の上端付近には椀型の反射板を具備する誘虫発光部2aが開口部12に向かって各々取り付けられている。図2は上記構成を上方から見た平面図である。
【0020】
誘虫発光部2aは虫を誘引する誘虫光として紫外線を開口部12に向かって照射する。また、その配光は狭角配光であって、ドア11a及びそのごく近傍を照射しており、建物1の周囲に向けては誘虫光を照射しない。そしてドア11a及びその周辺は紫外線吸収材でコーティングされて誘虫光を反射しない防反射処理を施されており、ドア11a及びそのごく近傍に照射された誘虫光は周辺には反射しない。
【0021】
したがって、誘虫発光部2aを設置することで周辺から開口部12に集まってくる虫が増えることはない。さらに、開口部12近傍に近寄ってきた虫は、誘虫光に誘引されて誘虫発光部2aに引き寄せられ、開口部12近傍にいる虫の数は減少する。その結果、ドア11aを開けたとき、開口部12から建物1の内部に侵入する虫の数も減少する。
【0022】
(実施形態2)
本実施形態の侵入害虫防除装置の構成は図3に示すように、実施形態1の誘虫発光部を変更したもので、実施形態1と同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。本実施形態の誘虫発光部2bは、建物1の開口部12の正面に設置した1本の電柱3の下方に取り付けられ、その構成は図4に示すように、断面が放物線状の長尺形状の放物反射板22b内に、誘虫光として紫外線を発するブラックライト21bを設置し、照射方向には複数の板状のルーバ23bを設けている。
【0023】
そして実施形態1と同様に、紫外線吸収材でコーティングされたドア11a及びそのごく近傍に誘虫光を照射することで、誘虫発光部2bを設置することで周辺から開口部12に集まってくる虫が増えることはなく、開口部12近傍に近寄ってきた虫は、誘虫光に誘引されて誘虫発光部2aに引き寄せられ、開口部12近傍にいる虫の数は減少する。その結果、ドア11aを開けたとき、開口部12から建物1の内部に侵入する虫の数も減少する。
【0024】
(実施形態3)
本実施形態の侵入害虫防除装置の構成は図5に示すように、実施形態1の誘虫発光部を変更したもので、実施形態1と同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。本実施形態の誘虫発光部2cは、建物1の開口部12の正面の地面内に埋め込まれた複数のUV蛍光ランプ21cからなり、複数のUV蛍光ランプ21cは開口部12の開口面に沿って設置される。図6は、開口部12近辺の側面を拡大した断面図であり、誘虫発光部2cはドア11aの下方から誘虫光として紫外線を照射している。
【0025】
そして実施形態1と同様に、紫外線吸収材でコーティングされたドア11a及びそのごく近傍に誘虫光を照射することで、誘虫発光部2cを設置することで周辺から開口部12に集まってくる虫が増えることはなく、開口部12近傍に近寄ってきた虫は、誘虫光に誘引されて誘虫発光部2aに引き寄せられ、開口部12近傍にいる虫の数は減少する。その結果、ドア11aを開けたとき、開口部12から建物1の内部に侵入する虫の数も減少する。
【0026】
(実施形態4)
本実施形態の侵入害虫防除装置の構成は図7に示すように、実施形態1の誘虫発光部を変更したもので、実施形態1と同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。本実施形態の誘虫発光部2dは、建物1のドア11aの屋外側にある開口部12の側壁12aに複数のLED21dを上下方向に列設して構成される。あるいは図8に示すように、建物1のドア11aの屋外側にある開口部12の下面12bに複数のLED21dを設けてもよい。または複数のLED21dを建物1のドア11aの屋外側にある開口部12の天井面12cに設けてもよい。
【0027】
このLED21dは開口部12の開口面に対して略平行方向に光軸Pを有しており、そして実施形態1と同様に、ドア11a及びその周辺は紫外線吸収材でコーティングされており、開口部12近傍に近寄ってきた虫は、誘虫光に誘引されて誘虫発光部2dに引き寄せられる。その結果、ドア11aを開けたとき、開口部12から建物1の内部に侵入する虫の数も減少する。
【0028】
(基本構成1)
本基本構成の侵入害虫防除装置の構成を図9に示す。なお、実施形態1と同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。本基本構成の建物1において、人が出入りするために前面に設けた開口部12には、ドア11b(開閉部)が開閉自在に取り付けられている。開口部12の正面には1本の電柱3が、開口部12の中心から一方側に偏倚して設置され、電柱3の上端付近には椀型の反射板を具備する誘虫発光部2aが開口部12に向かって取り付けられている。さらに開口部12の正面には板状の遮蔽板4aが、開口部12の中心から他方側に偏倚して設置されている。図10は上記構成を上方から見た平面図である。
【0029】
誘虫発光部2aは虫を誘引する誘虫光として紫外線を開口部12に向かって照射する。また、その配光は狭角配光であって、ドア11b及びそのごく近傍を照射しており、建物1の周囲に向けては誘虫光を照射しない。ここでドア11b及びその周辺は実施形態1と異なり、防反射処理を施されておらず、ドア11b及びそのごく近傍に照射された誘虫光の殆どは遮蔽板4aの方向に反射した後、遮蔽板4aによって遮られる。
【0030】
したがって、誘虫発光部2aを設置することで周辺から開口部12に集まってくる虫が増えることはない。さらに、開口部12近傍に近寄ってきた虫は、誘虫光に誘引されて誘虫発光部2aに引き寄せられ、開口部12近傍にいる虫の数は減少する。その結果、ドア11bを開けたとき、開口部12から建物1の内部に侵入する虫の数も減少する。
【0031】
また、遮蔽板4aの代わりに図11に示すように植栽4bを設置しても同様の効果を得ることができる。
【0032】
(基本構成2)
本基本構成の侵入害虫防除装置の構成は基本構成1と略同様であるが、図12に示すように、誘虫発光部として実施形態2の図4に示した誘虫発光部2bを用い、さらに遮蔽板4aを3枚設置しており、ドア11b及びそのごく近傍で反射した誘虫光をより確実に遮蔽している。したがって、誘虫発光部2bを設置することで周辺から開口部12に集まってくる虫をさらに低減させることができる。
【0033】
(実施形態5)
本実施形態の侵入害虫防除装置の構成は図13に示すように、実施形態1の図1の誘虫発光部2aの下方に、誘虫発光部2aに誘引された虫を捕らえる捕殺トラップ(捕虫部)5を設置したもので、実施形態1と同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。
【0034】
開口部12近傍に近寄ってきた虫は、誘虫光に誘引されて誘虫発光部2aに引き寄せられ、捕殺トラップ5にて捕獲、もしくは殺虫される。捕殺された虫は再び建物1に戻ることがないため、開口部12から建物1の内部に侵入する虫の数はさらに減少する。
【0035】
また図14に示すように、捕殺トラップ5として電撃殺虫器を用い、電撃殺虫器と誘虫発光部とを兼用した誘虫発光兼殺虫器6を用いれば、設置スペースを小さくすることができる。
【0036】
(基本構成3)
本基本構成の侵入害虫防除装置の構成は図15に示すように、基本構成1の図9の誘虫発光部2aの下方に、誘虫発光部2aに誘引された虫を捕らえる捕殺トラップ(捕虫部)5を設置したもので、基本構成1と同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。
【0037】
開口部12近傍に近寄ってきた虫は、誘虫光に誘引されて誘虫発光部2aに引き寄せられ、捕殺トラップ5にて捕獲、もしくは殺虫される。捕殺された虫は再び建物1に戻ることがないため、開口部12から建物1の内部に侵入する虫の数はさらに減少する。
【0038】
(実施形態6)
本実施形態の侵入害虫防除装置の構成を図16に示す。なお、実施形態1と同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。本実施形態の建物1の開口部12に対向する正面には板状の遮蔽板4cが設置され、遮蔽板4cの上端の両側には誘虫発光部2aが開口部12に向かって、遮蔽板4cと開口部12との間に位置するように各々取り付けられている。図17は上記構成を上方から見た平面図である。
【0039】
遮蔽板4cは、建物1の周辺から開口部12や誘虫発光部2aを見え難くしている。したがって、開口部12や誘虫発光部2aから発せられる光も建物1の周辺からは見え難く、建物1の周辺から開口部12や誘虫発光部2aに誘引される虫の数は減少し、ドア11aを開けたとき、開口部12から建物1の内部に侵入する虫の数も減少する。
【0040】
(基本構成4)
本基本構成の侵入害虫防除装置の構成を図18に示す。なお、基本構成1と同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。本基本構成の建物1の開口部12の正面には1本の電柱3が、開口部12の中心から一方側に偏倚して設置され、電柱3の下方には実施形態2の図4に示した誘虫発光部2bが開口部12に向かって取り付けられている。さらに開口部12の正面には植栽4dが設けられており、電柱3は植栽4dと開口部12との間に位置している。
【0041】
ここでドア11b及びその周辺は防反射処理を施されておらず、ドア11b及びそのごく近傍に照射された誘虫光の殆どは植栽4dの方向に反射した後、植栽4dによって遮られる。
【0042】
さらに植栽4dは、建物1の周辺から開口部12や誘虫発光部2bを見え難くしている。したがって、開口部12や誘虫発光部2bから発せられる光も建物1の周辺からは見え難く、建物1の周辺から開口部12や誘虫発光部2bに誘引される虫の数は減少し、ドア11bを開けたとき、開口部12から建物1の内部に侵入する虫の数も減少する。
【0043】
(実施形態7)
本実施形態の侵入害虫防除装置の構成は図19に示すように、実施形態1の誘虫発光部を変更したもので、実施形態1と同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。本実施形態の誘虫発光部2eは、建物1の開口部12の正面の地面内に埋め込まれた複数のLED21eからなり、複数のLED21eは開口部12の開口面に沿って設置される。図20は、開口部12近辺の側面を拡大した断面図であり、誘虫発光部2eはドア11aの下方から誘虫光として紫外線を照射している。
【0044】
ここで本実施形態では、誘虫発光部2eを10Hzで点滅点灯させており、誘虫発光部2eを目立たせて、より効率よく虫を引き寄せている。また、点灯時間が短くなるため消費電力を低減することができる。
【0045】
なお、実施形態1乃至6、基本構成1乃至4においても誘虫発光部を点滅点灯させれば同様の効果を得ることができる。
【0046】
(実施形態8)
本実施形態の侵入害虫防除装置の構成は図21に示すように、実施形態2の誘虫発光部を変更したもので、実施形態2と同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。本実施形態の誘虫発光部2fは図22に示すように、断面が放物線状の長尺形状の放物反射板22f内に、誘虫光を発する捕虫器用蛍光ランプ21fを設置し、照射方向には複数の板状のルーバ23fを設けている。
【0047】
捕虫器用蛍光ランプ21fの分光特性は図23に示されるように、波長340nm〜380nmの紫外線を多く含んでいる。特に昆虫は図24の走光性曲線に示すように、この波長範囲の紫外線に強く誘引される性質が知られており、効率よく虫を引き寄せることができる。また、紫外線は人の目には見えないため、虫が誘虫発光部2fに集まっているのが周辺からは分かり難く、美観を損ねることがない。
【0048】
実施形態1乃至7、基本構成1乃至4においても波長340nm〜380nmの紫外線を誘虫光として用いれば、同様の効果を得ることができる。
【0049】
【発明の効果】
請求項1の発明は、誘虫発光部が建物の開口部に開閉自在に取り付けられた開閉部及びその近傍に誘虫光として紫外線を照射し、前記開閉部及びその近傍を紫外線吸収材で構成するので、誘虫発光部を設置することで周辺から開口部に集まってくる虫が増えることはなく、開口部近傍に近寄ってきた虫は誘虫光に誘引されて誘虫発光部に引き寄せられ、開口部近傍にいる虫の数は減少する。その結果、開閉部を開けたとき、開口部から建物の内部に侵入する虫の数も減少するという効果がある。さらに従来例のようにエアの吸引手段は必要ない。
【0050】
請求項2の発明は、請求項1において、前記誘虫発光部近傍にて、前記誘虫発光部に誘引された虫を捕らえるので、開口部から建物の内部に侵入する虫の数をさらに減少させることができるという効果がある。
【0051】
請求項3の発明は、請求項1において、前記誘虫発光部の照射エリアの外側で前記開口部に対向する位置に遮蔽物を設置し、前記誘虫発光部は、前記開口部と遮蔽物との間に位置して、前記遮蔽物は、前記誘虫発光部が発する誘虫光、前記開閉部及びその近傍から反射される誘虫光を遮蔽するので、開口部や誘虫発光部から発せられる光が建物の周辺からは見え難くなり、建物の周辺から開口部や誘虫発光部に誘引される虫が減少し、開口部から建物の内部に侵入する虫の数をさらに減少させることができるという効果がある。
【0052】
請求項4の発明は、請求項1乃至3いずれかにおいて、前記誘虫発光部は、誘虫光を点滅照射するので、誘虫発光部を目立たせて、より効率よく虫を引き寄せることができ、また点灯時間が短くなるため消費電力を低減することができるという効果がある。
【0053】
請求項5の発明は、請求項1乃至4いずれかにおいて、前記誘虫発光部は、波長が340nm〜380nmの誘虫光を照射するので、効率よく虫を引き寄せることができ、また虫が誘虫発光部に集まっているのが周辺からは分かり難く、美観を損ねることがないという効果がある。
【0054】
請求項6の発明は、建物の開口部に開閉自在に取り付けられた開閉部及びその近傍に誘虫光として紫外線を照射する誘虫発光部を備え、前記開閉部及びその近傍は紫外線吸収材からなるので、誘虫発光部を設置することで周辺から開口部に集まってくる虫が増えることはなく、開口部近傍に近寄ってきた虫は誘虫光に誘引されて誘虫発光部に引き寄せられ、開口部近傍にいる虫の数は減少する。その結果、開閉部を開けたとき、開口部から建物の内部に侵入する虫の数も減少するという効果がある。さらに従来例のようにエアの吸引手段は必要ない。
【0055】
請求項7の発明は、請求項6において、前記誘虫発光部に誘引された虫を捕らえる捕虫部を前記誘虫発光部近傍に備えるので、開口部から建物の内部に侵入する虫の数をさらに減少させることができるという効果がある。
【0056】
請求項8の発明は、請求項6において、前記誘虫発光部の照射エリアの外側で前記開口部に対向する位置に設置された遮蔽物を備え、前記誘虫発光部は、前記開口部と遮蔽物との間に位置して、前記遮蔽物は、前記誘虫発光部が発する誘虫光、前記開閉部及びその近傍から反射される誘虫光を遮蔽するので、開口部や誘虫発光部から発せられる光が建物の周辺からは見え難くなり、建物の周辺から開口部や誘虫発光部に誘引される虫が減少し、開口部から建物の内部に侵入する虫の数をさらに減少させることができるという効果がある。
【0057】
請求項9の発明は、請求項6乃至8いずれかにおいて、前記誘虫発光部は、誘虫光を点滅照射するので、誘虫発光部を目立たせて、より効率よく虫を引き寄せることができ、また点灯時間が短くなるため消費電力を低減することができるという効果がある。
【0058】
請求項10の発明は、請求項6乃至9いずれかにおいて、前記誘虫発光部は、波長が340nm〜380nmの誘虫光を照射するので、効率よく虫を引き寄せることができ、また虫が誘虫発光部に集まっているのが周辺からは分かり難く、美観を損ねることがないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1の構成を示す図である。
【図2】 同上の上方から見た平面図である。
【図3】 本発明の実施形態2の構成を示す図である。
【図4】 同上の誘虫発光部の構成を示す図である。
【図5】 本発明の実施形態3の構成を示す図である。
【図6】 同上の誘虫発光部周辺の構成を示す側面断面図である。
【図7】 本発明の実施形態4の第1の構成を示す図である。
【図8】 同上の第2の構成を示す側面断面図である。
【図9】 本発明の基本構成1の第1の構成を示す図である。
【図10】 同上の上方から見た平面図である。
【図11】 同上の第2の構成を示す図である。
【図12】 本発明の基本構成2の構成を示す図である。
【図13】 本発明の実施形態5の第1の構成を示す図である。
【図14】 同上の第2の構成を示す図である。
【図15】 本発明の基本構成3の構成を示す図である。
【図16】 本発明の実施形態6の構成を示す図である。
【図17】 同上の上方から見た平面図である。
【図18】 本発明の基本構成4の構成を示す図である。
【図19】 本発明の実施形態7の構成を示す図である。
【図20】 同上の誘虫発光部周辺の構成を示す側面断面図である。
【図21】 本発明の実施形態8の構成を示す図である。
【図22】 同上の誘虫発光部の構成を示す図である。
【図23】 同上の捕虫用蛍光ランプの分光特性を示す図である。
【図24】 同上の昆虫の走光性曲線を示す図である。
【符号の説明】
1 建物
2a 誘虫発光部
3 電柱
11a ドア
12 開口部
Claims (10)
- 誘虫発光部が建物の開口部に開閉自在に取り付けられた開閉部及びその近傍に誘虫光として紫外線を照射し、前記開閉部及びその近傍を紫外線吸収材で構成することを特徴とする侵入害虫防除方法。
- 前記誘虫発光部近傍にて、前記誘虫発光部に誘引された虫を捕らえることを特徴とする請求項1記載の侵入害虫防除方法。
- 前記誘虫発光部の照射エリアの外側で前記開口部に対向する位置に遮蔽物を設置し、前記誘虫発光部は、前記開口部と遮蔽物との間に位置して、前記遮蔽物は、前記誘虫発光部が発する誘虫光、前記開閉部及びその近傍から反射される誘虫光を遮蔽することを特徴とする請求項1記載の侵入害虫防除方法。
- 前記誘虫発光部は、誘虫光を点滅照射することを特徴とする請求項1乃至3いずれか記載の侵入害虫防除方法。
- 前記誘虫発光部は、波長が340nm〜380nmの誘虫光を照射することを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載の侵入害虫防除方法。
- 建物の開口部に開閉自在に取り付けられた開閉部及びその近傍に誘虫光として紫外線を照射する誘虫発光部を備え、前記開閉部及びその近傍は紫外線吸収材からなることを特徴とする侵入害虫防除装置。
- 前記誘虫発光部に誘引された虫を捕らえる捕虫部を前記誘虫発光部近傍に備えることを特徴とする請求項6記載の侵入害虫防除装置。
- 前記誘虫発光部の照射エリアの外側で前記開口部に対向する位置に設置された遮蔽物を備え、前記誘虫発光部は、前記開口部と遮蔽物との間に位置して、前記遮蔽物は、前記誘虫発光部が発する誘虫光、前記開閉部及びその近傍から反射される誘虫光を遮蔽することを特徴とする請求項6記載の侵入害虫防除装置。
- 前記誘虫発光部は、誘虫光を点滅照射することを特徴とする請求項6乃至8いずれか記載の侵入害虫防除装置。
- 前記誘虫発光部は、波長が340nm〜380nmの誘虫光を照射することを特徴とする請求項6乃至9いずれか記載の侵入害虫防除装置。
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