JP4481582B2 - 薬液注入システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、薬液シリンジの薬液を薬液注入装置で被験者に注入する薬液注入システムに関し、特に、CT(Computed Tomography)スキャナやMRI(Magnetic Resonance Imaging)装置やPET(Positron Emission Tomography)装置、超音波診断装置、などの透視撮像装置で透視画像が撮像される被験者に造影剤を注入する薬液注入システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、被験者の透視画像を撮像する透視撮像装置としては、CTスキャナ、MRI装置、PET装置、超音波診断装置、CTアンギオ装置、MRA(MR Angio)装置、等がある。上述のような透視撮像装置を使用するとき、被験者に造影剤や生理食塩水などの薬液を注入することがあり、この注入を自動的に実行する薬液注入装置も実用化されている。
【0003】
このような薬液注入装置は、例えば、駆動モータやスライダ機構からなる注入実行機構を有しており、薬液シリンジが着脱自在に装着される。その薬液シリンジはシリンダ部材にピストン部材がスライド自在に挿入された構造からなり、プレフィルドタイプとノンプレフィルドタイプがある。
【0004】
プレフィルドタイプの薬液シリンジは、シリンダ部材に薬液が充填されて全体が梱包材で密封された状態で出荷され、ノンプレフィルドタイプの薬液シリンジは、利用者により所望の薬液がシリンダ部材に充填される。なお、本願発明にはプレフィルドタイプの薬液シリンジのみ適用されるので、以下では薬液シリンジはプレフィルドタイプであることを前提として説明する。
【0005】
上述のような薬液シリンジの薬液を被験者に注入する場合、作業者は適切な薬液の薬液シリンジを用意し、梱包材から薬液シリンジを取り出す。その薬液シリンジを延長チューブで被験者に連結して注入実行機構に装填すると、薬液注入装置は、所定操作に対応して注入実行機構でピストン部材とシリンダ部材とを相対移動させるので、薬液シリンジから被験者に薬液が注入されることになる。
【0006】
その場合、作業者が薬液の種類などを考慮して注入速度や注入総量などを決定し、それを薬液注入装置にデータ入力すると、この薬液注入装置は入力データに対応して薬液を被験者に注入する。例えば、薬液として造影剤を注入すれば被験者の造影度が変化するので、透視撮像装置により良好な透視画像が撮像されることになる。
【0007】
なお、薬液注入装置には造影剤とともに生理食塩水も被験者に注入できる製品があり、その場合、作業者は所望により造影剤の注入完了に連動して生理食塩水を注入することを注入速度や注入総量などとともに薬液注入装置にデータ入力する。
【0008】
すると、この薬液注入装置は、被験者に入力データに対応して造影剤を注入してから、自動的に生理食塩水も注入する。このため、造影剤を生理食塩水で後押しして造影剤の消費量を削減することや、生理食塩水によりアーチファクトを軽減することができる。
【0009】
なお、上述のような薬液注入装置は、本出願人などにより過去に発明されて出願されている(例えば、特許文献1,2参照)。
【0010】
【特許文献1】
特開2002−11096号 (第2−3頁、第11−14図)
【特許文献2】
特開2002−102343号 (第2−3頁、第8図)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上述のような薬液注入装置では、薬液を薬液シリンジから被験者に注入することができるが、適正な薬液を注入するためには作業者が適切な薬液シリンジを選択する必要がある。しかし、薬液シリンジは薬液の種類が相違しても外観が同一の製品があるため、作業者が適切でない薬液の薬液シリンジを薬液注入装置に装填する可能性がある。
【0012】
また、前述のように薬液注入装置には使用する薬液に対応して注入速度や注入総量などをデータ入力する必要があるが、この作業は煩雑で熟達していない作業者には困難であり、適切でない数値が入力操作されることを防止できない。特に、現在の造影剤には有効成分の濃度が数倍まで相違する製品があるので、それを考慮しないと適量の数倍や数分の一の造影剤が注入されることになる。
【0013】
本発明は上述のような課題に鑑みてなされたものであり、適切でない薬液シリンジが薬液注入装置に装填されることを防止できる薬液注入システムを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明の薬液注入システムは、複数種類の薬液シリンジと薬液注入装置とを少なくとも有しており、被験者に薬液を注入する。薬液シリンジは、薬液が充填されているシリンダ部材にピストン部材がスライド自在に挿入されており、梱包材に密封された状態で出荷される。薬液注入装置は、梱包材から取り出されて装填された薬液シリンジのシリンダ部材とピストン部材とを注入実行機構で相対移動させ、薬液を被験者に注入させる。
【0015】
本発明の薬液注入システムは、 薬液が充填されているシリンダ部材にピストン部材がスライド自在に挿入されていて梱包材に密封されている複数種類の薬液シリンジと、前記梱包材から取り出されて装填された前記薬液シリンジの前記シリンダ部材と前記ピストン部材とを注入実行機構で相対移動させて前記薬液を被験者に注入させる薬液注入装置と、を有している薬液注入システムであって、
前記薬液シリンジの前記梱包材と前記シリンダ部材と前記ピストン部材との少なくとも1つに前記薬液の識別データが記録されており、
前記識別データごとに少なくとも前記薬液の各種データからなる薬液データを記憶しているデータ記憶手段と、
前記薬液シリンジから前記識別データを読み取るデータ読取手段と、
読み取られた前記識別データで記憶されている前記薬液データを検索するデータ検索手段と、
検索された前記薬液データを表示出力するデータ表示手段と、
を備え、
前記薬液注入装置は、
人体の多数の撮像部位ごとに前記注入実行機構の動作条件をデータ記憶している動作記憶手段と、
人体の複数の身体区分と多数の撮像部位との模式画像を関連させてデータ記憶している画像記憶手段と、
複数の前記身体区分の模式画像を前記人体形状に対応して表示出力する区分表示手段と、
画像表示された複数の前記身体区分から1つを選択する入力操作を受け付ける区分入力手段と、
選択された前記身体区分に対応して少なくとも1つの前記撮像部位の模式画像を表示出力する部位表示手段と、
画像表示された前記撮像部位を選定する入力操作を受け付ける部位入力手段と、
前記識別データと前記撮像部位との対応関係を確認条件としてデータ記憶している確認記憶手段と、
読み取られた前記識別データと入力操作された前記撮像部位とが整合しないと確認警告を報知出力する警告出力手段と、を有し、
読み取られた前記識別データと入力操作された前記撮像部位とが整合している場合であって、作業者が画面に表示された所定のアイコンを押した後に、該撮像部位に対応する前記動作条件で前記注入実行機構が薬液注入を行う
【0016】
本発明の薬液注入システムはまた、シリンジ等に薬液の識別データが記録されているもののほか、シリンジ等に薬液データそのものが記録されているものであってもよい
【0017】
なお、本発明で云う各種手段は、その機能を実現するように形成されていれば良く、例えば、所定の機能を発揮する専用のハードウェア、所定の機能がコンピュータプログラムにより付与されたデータ処理装置、コンピュータプログラムによりデータ処理装置の内部に実現された所定の機能、これらの組み合わせ、等で良い。
【0018】
また、本発明で云う各種手段は、個々に独立した存在である必要もなく、複数の手段が1個の装置として形成されていること、ある手段が他の手段の一部であること、ある手段の一部と他の手段の一部とが重複していること、等も可能である。
【0019】
また、本発明で云うコンピュータ装置とは、コンピュータプログラムをデータ読取して対応する処理動作を実行できるハードウェアであれば良く、例えば、CPU(Central Processing Unit)を主体として、これに、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、I/F(Interface)ユニット、等の各種デバイスが接続されたハードウェアなどで良い。
【0020】
なお、本発明でコンピュータプログラムに対応した各種動作をコンピュータ装置に実行させることは、各種デバイスをコンピュータ装置に動作制御させることなども意味している。例えば、コンピュータ装置に各種データを記憶させることは、コンピュータ装置に固定されているRAM等の情報記憶媒体にCPUが各種データを格納すること、コンピュータ装置に交換自在に装填されているFD(Flexible Disc-cartridge)等の情報記憶媒体にCPUがFDD(FD Drive)で各種データを格納すること、等で良い。
【0021】
また、本発明で云う情報記憶媒体とは、コンピュータ装置に各種処理を実行させるためのコンピュータプログラムが事前に格納されたハードウェアであれば良く、例えば、コンピュータ装置に固定されているROMおよびHDD(Hard Disc Drive)、コンピュータ装置に交換自在に装填されるCD(Compact Disc)−ROMおよびFD、等で実施することが可能である。
【0022】
【発明の実施の形態】
[実施の形態の構成]
本発明の実施の一形態を図面を参照して以下に説明する。本実施の形態の薬液注入システム1000は、図3および図4に示すように、薬液注入装置100と薬液シリンジ200とを有しており、複数種類の薬液シリンジ200が薬液注入装置100に交換自在に装着される。
【0023】
薬液シリンジ200は、シリンダ部材201とピストン部材202からなり、シリンダ部材201にピストン部材202がスライド自在に挿入されている。なお、本形態の薬液シリンジ200は、プレフィルドタイプであるので、図6に示すように、シリンダ部材201に薬液が充填されて封止キャップ203が装着され、全体が梱包材204で密封された状態で製造メーカから医療現場に出荷されている。
【0024】
この梱包材204は滅菌性を維持できる透明で柔軟な樹脂で形成されており、その表面には薬液名称などの文字とともにバーコード部205が印刷されている。このバーコード部205は、例えば、JAN(Japanese Article Number)コードや厚生省コードからなり、本形態では薬液の識別データのみが記録されている。
【0025】
本形態の薬液注入装置100は、図4に示すように、スタンド102の上端に装置本体103が装着されており、装置本体103には、操作パネル104、タッチパネル105、情報記憶媒体であるPCカード106のカードドライブ107、データ読取手段であるバーコードリーダ108、が搭載されている。
【0026】
装置本体103の側部には可動アーム109が装着されており、この可動アーム109の上端に注入ヘッド110が装着されている。この注入ヘッド110は、図3に示すように、シリンジ保持部材111の上面にシリンジ保持機構として2つの凹部112が形成されており、これらの凹部112に薬液シリンジ200のシリンダ部材201が個々に着脱自在に保持される。
【0027】
注入ヘッド110の2つの凹部112の後方には、2個のシリンジ駆動機構120が個々に配置されており、これらのシリンジ駆動機構120は、凹部112に保持された薬液シリンジ200のピストン部材202を個々に把持してスライドさせる。
【0028】
シリンジ駆動機構120は、超音波モータなどの駆動モータ121を駆動源として個々に有しており、ネジ機構(図示せず)などによりピストン部材202をスライド移動させる。また、シリンジ駆動機構120は、感圧素子であるロードセル122も内蔵されており、このロードセル122により2個の薬液シリンジ200のピストン部材202が押圧される圧力を個々に検出する。
【0029】
注入ヘッド110の2つの凹部112には、薬液として造影剤が充填されている薬液シリンジ200と、薬液として生理食塩水が充填されている薬液シリンジ200と、が個々に装着されるので、これら2つの凹部112と2個のシリンジ駆動機構120により、被験者に造影剤を注入する造影注入機構123と生理食塩水を注入する生食注入機構124とが注入実行機構として形成されている。
【0030】
なお、本形態の薬液注入装置100は、図5に示すように、透視撮像装置であるCTスキャナ300の近傍に配置され、そのCTスキャナ300で透視画像が撮像される被験者に造影剤および生理食塩水を注入する。CTスキャナ300は、撮像ユニット301と制御ユニット302とを有しており、その制御ユニット302は本形態の薬液注入装置100にもオンライン接続される。
【0031】
図2に示すように、本形態の薬液注入装置100は、コンピュータユニット130を有しており、このコンピュータユニット130が、2個のシリンジ駆動機構120の駆動モータ121と操作パネル104とタッチパネル105とに接続されている。
【0032】
コンピュータユニット130は、いわゆるワンチップマイコンからなり、CPU(Central Processing Unit)131、ROM(Read Only Memory)132、RAM(Random Access Memory)133、I/F(Interface)134、等のハードウェアを有している。コンピュータユニット130は、そのROM132などの情報記憶媒体に適切なコンピュータプログラムがファームウェアなどで実装されており、そのコンピュータプログラムに対応してCPU131が各種の処理動作を実行する。
【0033】
コンピュータユニット130は、上述のように実装されているコンピュータプログラムに対応して動作することにより、図1に示すように、データ記憶手段141、データ検索手段142、データ表示手段143、画像記憶手段145、区分表示手段146、区分入力手段147、部位表示手段148、部位入力手段149、動作記憶手段151、動作検索手段152、動作調整手段153、注入制御手段154、確認記憶手段156、警告出力手段157、等の各種手段を各種機能として論理的に有している。
【0034】
各記憶手段141,145,151,156は、上述のコンピュータプログラムに対応してCPU131がデータ認識するようにRAM133に構築された記憶エリアなどに相当し、各検索手段142,152は、CPU131がRAM133の記憶データを読み出す機能などに相当する。
【0035】
各表示手段143,146,148および警告出力手段157は、CPU131が各種データをタッチパネル105に表示出力させる機能などに相当し、各入力手段147,149は、CPU131がタッチパネル105や操作パネル104への入力操作をデータ認識する機能などに相当する。
【0036】
データ記憶手段141は、造影剤などの薬液の識別データごとに、その薬液の各種の薬液データを記憶している。この薬液データは、例えば、製品名称、メーカ名称、薬液容量、有効期限、等からなり、薬液が造影剤の場合は、有効成分であるヨードの含有濃度も内包されている。
【0037】
つまり、本形態の薬液注入システム1000では、複数種類の造影剤を利用することができるが、その造影剤は製品ごとにヨード濃度が相違している。被験者に造影剤を注入して透視画像を撮像する場合、ヨード濃度が相違すると造影度が相違するので、造影剤の薬液データにはヨード濃度がデータ設定されている。
【0038】
なお、新製品の薬液が販売されると、薬液注入装置100の登録データが対応しない自体が発生するので、本形態の薬液注入システム1000では、新製品の薬液シリンジ200に薬液データが識別データとともにデータ登録されているPCカード106が同梱され、そのPCカード106から薬液注入装置100に新規の薬液データがダウンロードされる。
【0039】
データ検索手段142は、薬液シリンジ200のバーコード部205からバーコードリーダ108で光学読取された薬液の識別データによりデータ記憶手段141から薬液データを検索し、データ表示手段143は、図7に示すように、検索された薬液データを表示出力する。
【0040】
より詳細には、本形態の薬液注入装置100は薬液として造影剤と生理食塩水を一度に注入できるので、連続して光学読取された2つの識別データに対応して2つの薬液データを並列に表示出力する。そのとき、1番目に検索された薬液データの薬液種別が造影剤であると、図7(a)に示すように、その薬液データを第1の表示位置に表示出力するとともに、“この薬液は造影剤です。ヘッド右側に装填して下さい。”などのガイダンステキストを表示出力する。
【0041】
そして、2番目に検索された薬液データの薬液種別が生理食塩水であると、図7(b)に示すように、その薬液データを表示出力するとともに、“この薬液は生理食塩水です。ヘッド左側に装填して下さい。”などのガイダンステキストを表示出力する。
【0042】
画像記憶手段145は、人体の複数の身体区分と多数の撮像部位との模式画像を関連させてデータ記憶しており、区分表示手段146は、画像記憶手段145がデータ記憶している複数の身体区分の模式画像を人体形状に対応して表示出力する。
【0043】
区分入力手段147は、区分表示手段146で画像表示された複数の身体区分から1つを選択する入力操作を受け付け、部位表示手段148は、区分入力手段147で選択された身体区分に対応して少なくとも1つの撮像部位の模式画像を表示出力し、部位入力手段149は、部位表示手段148で画像表示された撮像部位を選定する入力操作を受け付ける。
【0044】
より具体的には、本形態の薬液注入装置100では、複数の身体区分として“頭部、胸部、腹部、脚部”が規定されており、これらの各々に対応した模式画像がROM132にデータ登録されている。そこで、本形態の薬液注入装置100に所定操作を実行すると、図8に示すように、“頭部、胸部、腹部、脚部”の模式画像が人体形状に対応してタッチパネル105の画面上部に表示出力される。
【0045】
また、上述の身体区分である“頭部”の模式画像には、複数の撮像部位として“脳部、顎部、首部”等の模式画像が関連されてデータ登録されており、同様に、“胸部”の模式画像には“心臓部、肺部”、“腹部”の模式画像には“胃部、肝臓部、…”、“脚部”の模式画像には“上部、下部”、などの模式画像が関連されてデータ登録されている。
【0046】
そこで、タッチパネル105に人体形状で表示出力された複数の身体範囲の模式画像の1つが手動操作されると、その1つの模式画像のみ上方にスキャナ機構の模式画像が表示出力され、手動操作された1つの模式画像のみが明転するとともに他の模式画像は暗転する。
【0047】
同時に、その下部には関連する複数の撮像部位の模式画像が表示出力されるので、その表示出力された複数の撮像部位の模式画像の1つが手動操作されると、図9に示すように、その1つの模式画像のみが明転するとともに他の模式画像は暗転する。
【0048】
なお、図7には薬液データの表示部分のみ例示しているが、本形態の薬液注入装置100では、図8および図9に示すように、タッチパネル105の表示画面に、人体形状の模式画像や撮像部位の表示部分とともに薬液データの表示部分もレイアウトされている。
【0049】
動作記憶手段151は、人体の多数の撮像部位ごとに造影/生食注入機構123,124の動作条件をデータ記憶しており、動作検索手段152は、部位入力手段149で選定された撮像部位に対応する動作条件を動作記憶手段151からデータ検索する。
【0050】
より具体的には、本形態の薬液注入装置100では、前述のように被験者に造影剤を注入してから生理食塩水を注入するため、上述の動作条件は、造影注入機構123と生食注入機構124との注入動作を連動させるようにデータ設定されている。
【0051】
さらに、造影注入機構123の動作条件は、造影剤による透視画像の造影度が最適値に近似する状態を維持するように、造影剤の注入速度を時間経過により変化させる可変パターンとしてデータ設定されている。この可変パターンは実験結果に基づいて最適に設定されるが、例えば、図10に示すように、注入開始から所定時間までは注入速度を線形に低下させ、以後は注入速度を一定に維持する、などとして設定されている。
【0052】
本形態の薬液注入装置100では、撮像部位ごとに各種の可変パターンがデータ登録されているので、前述のようにタッチパネル105の手動操作で複数の撮像部位から1つが選択されると、その撮像部位に対応した動作条件がデータ検索される。
【0053】
動作調整手段153は、CPU131が所定の処理動作を実行する機能などに相当し、動作検索手段152によりデータ検索された造影剤の動作条件を、データ検索手段142によりデータ検索された薬液データのヨード濃度に対応して調整する。
【0054】
より具体的には、本形態の薬液注入装置100では、前述のように造影剤の注入の動作条件として注入速度を時間経過により変化させる可変パターンがデータ登録されているが、この可変パターンは所定の注入総量を満足するようにデータ設定されている。
【0055】
例えば、撮像部位ごとにデータ登録されている可変パターンにヨードの注入総量が“A(g)”とデータ設定されている場合、データ検索された造影剤の薬液データのヨード濃度が“B(g/ml)”ならば、その造影剤の注入総量が含有濃度に反比例して“A/B(ml)”として算出される。
【0056】
このように注入総量が算出されると、図10に示すように、所定の波形で可変パターンがデータ登録されている場合、例えば、その波形とx/y軸とで包囲される面積が注入総量に対応するように、その注入時間は変化されることなく可変パターンの波形が上下に移動される。
【0057】
注入制御手段154は、CPU131が処理データに対応して造影/生食注入機構123,124の駆動モータ121を駆動する機能などに相当し、動作調整手段153で調整された動作条件で造影/生食注入機構123,124を動作制御する。
【0058】
確認記憶手段156は、識別データや薬液データに対応して各種の確認条件をデータ記憶しており、警告出力手段157は、光学読取された識別データやデータ検索された薬液データが確認記憶手段156の確認条件にデータ整合しないと所定のガイダンステキストなどで確認警告をタッチパネル105に表示出力させる。
【0059】
より詳細には、本形態の薬液注入システム1000では、その薬液注入装置100には利用可能な造影剤および生理食塩水の識別データが登録されているので、バーコードスキャナ108で光学読取された識別データが登録されていないと、“このバーコードの情報は登録されていません。使用できる薬品か確認して下さい。”などの確認警告がタッチパネル105に表示出力される。
【0060】
また、撮像部位により利用できる造影剤の種別も相違するため、その薬液データと撮像部位との対応関係も確認条件としてデータ登録されている。そこで、データ検索された薬液データと入力操作された撮像部位との対応関係がデータ登録されていないと、“この部位と造影剤の組み合わせは登録されていません。部位と造影剤を確認して下さい。”などの確認警告がタッチパネル105に表示出力される。
【0061】
上述のような薬液注入装置100の各種手段は、必要により操作パネル104などのハードウェアを利用して実現されるが、その主体はROM132等の情報記憶媒体に格納されたリソースおよびコンピュータプログラムに対応してハードウェアであるCPU131が機能することにより実現されている。
【0062】
このようなリソースは、例えば、人体の複数の身体区分の模式画像と多数の撮像部位の模式画像とを関連させたデータファイル、人体の多数の撮像部位ごとの造影/生食注入機構123,124の動作条件のデータファイル、複数種類の造影剤や生理食塩水の識別データごとの薬液データのデータファイル、各種の確認条件のデータファイル、等からなる。
【0063】
また、上述のコンピュータプログラムは、例えば、薬液シリンジ200のバーコード部205からバーコードリーダ108で光学読取された薬液の識別データを受け付けること、その識別データによりRAM133などにデータ登録されている薬液データを検索すること、検索された薬液データをタッチパネル105などに表示出力させること、RAM133などにデータ登録されている複数の身体区分の模式画像を人体形状に対応してタッチパネル105に表示出力させること、その画像表示させた複数の身体区分から1つを選択するタッチパネル105への入力操作を受け付けること、その選択された身体区分に対応して少なくとも1つの撮像部位の模式画像を表示出力させること、その画像表示させた撮像部位を選定する入力操作を受け付けること、その選定された撮像部位に対応する動作条件をデータ検索すること、そのデータ検索された動作条件を薬液データのヨード濃度に対応して調整すること、調整された動作条件で造影/生食注入機構123,124を動作制御すること、識別データや薬液データが確認条件にデータ整合しないと所定のガイダンステキストなどで確認警告をタッチパネル105に表示出力させること、等の処理動作をCPU131等に実行させるためのソフトウェアとしてRAM133等の情報記憶媒体に格納されている。
【0064】
[実施の形態の動作]
上述のような構成において、本形態の薬液注入装置100を使用する場合、図5に示すように、作業者(図示せず)はCTスキャナ300の撮像ユニット301の近傍に薬液注入装置100を配置し、その撮像ユニット301に位置する被験者(図示せず)に、図3に示すように、例えば、二股の延長チューブ210で造影剤と生理食塩水との薬液シリンジ200を連結する。
【0065】
そして、その薬液シリンジ200のシリンダ部材201を注入ヘッド110の凹部112に保持させ、ピストン部材202をシリンジ駆動機構120に把持させる。このような準備が完了した状態で、図12に示すように、作業者が所望により薬液データの設定や撮像部位のデータ選択を薬液注入装置100に実行すると(ステップS1〜S4)、この薬液注入装置100は、薬液シリンジ200から被験者に薬液を注入することができる(ステップS5〜S7)。
【0066】
なお、本形態の薬液注入装置100では、作業者により設定された薬液データやデータ選択された撮像部位がリセットされるまで保存されるので、同一の薬液を繰り返し使用する場合や、同一の部位を繰り返し撮像する場合は、その設定や選択を繰り返すことなく薬液注入を実行することができる。
【0067】
一方、薬液データを設定する場合は、図6および図4に示すように、作業者は薬液シリンジ200を密封している梱包材204のバーコード部205を、図13に示すように、薬液注入装置100のバーコードリーダ108に光学読取させる。
【0068】
すると、本形態の薬液注入装置100では、バーコード部205から光学読取された薬液の識別データで薬液データが検索され(ステップT1〜T3)、この検索で検出された薬液データは、確認条件と整合するか判定される(ステップT4)。
【0069】
検索された薬液データが確認条件にも整合した場合、その薬液データはRAM133の所定エリアに設定され、タッチパネル105に表示出力される(ステップT8)。なお、本形態の薬液注入装置100は薬液として造影剤と生理食塩水を一度に注入できるので、連続して光学読取された2つの識別データに対応して2つの薬液データを並列に表示出力する。
【0070】
そのとき、1番目に検索された薬液データの薬液種別が造影剤であると、図7(a)に示すように、その薬液データを第1の表示位置に表示出力するとともに、“この薬液は造影剤です。ヘッド右側に装填して下さい。”などのガイダンステキストを表示出力する。
【0071】
そして、2番目に検索された薬液データの薬液種別が生理食塩水であると、図7(b)に示すように、その薬液データを表示出力するとともに、“この薬液は生理食塩水です。ヘッド左側に装填して下さい。”などのガイダンステキストを表示出力する。
【0072】
一方、薬液データが検索されないと(ステップT3)、“このバーコードの情報は登録されていません。使用できる薬品か確認して下さい。”などの確認警告がタッチパネル105に表示出力される(ステップT5)。また、検索された薬液データが確認条件に整合しない場合(ステップT4)、例えば、選択されている撮像部位と検索された薬液データとの対応関係がデータ登録されていないと、“この部位と造影剤の組み合わせは登録されていません。部位と造影剤を確認して下さい。”などの確認警告がタッチパネル105に表示出力される(ステップT5)。
【0073】
これらの場合、作業者は薬液シリンジ200を確認し、薬液が適切でないと判断した場合には、タッチパネル105にデータリセットを入力操作することになる(ステップT6)。すると、薬液注入装置100は、初期状態に復帰し、バーコードの光学読取に待機する状態となる(ステップT1)。
【0074】
一方、薬液シリンジ200を確認した作業者が問題ないと判断した場合、例えば、薬液注入装置100に所定操作を実行するとデータ登録されている薬液の一覧がタッチパネル105に表示出力される(図示せず)。そこで、作業者が確認完了として所望の薬液をタッチパネル105で選択操作すると(ステップT5)、薬液注入装置100は、その入力操作に対応した薬液データを設定してタッチパネル105に表示出力する(ステップT8)。
【0075】
そこで、作業者は表示出力された薬液データを確認することになり、もしも、薬液が適切でないと判断した場合には、タッチパネル105にデータリセットを入力操作するので(ステップT9)、この場合、薬液注入装置100は設定された薬液データを消去して初期状態に復帰する(ステップT10,T1)。
【0076】
一方、作業者が撮像部位を薬液注入装置100にデータ設定する場合は、図8に示すように、タッチパネル105には複数の身体区分の模式画像が人体形状に対応して表示出力されているので、図14に示すように、その複数の身体区分の模式画像の1つを作業者が所望により選択操作する(ステップE1)。
【0077】
すると、その選択された身体区分に関連する複数の撮像部位の模式画像がデータ検索され(ステップE2)、身体区分の模式画像の下方に表示出力される(ステップE3)。このとき、選択された身体区分の模式画像のみ明転するとともに他の模式画像は暗転し、その選択された身体区分の模式画像の上方にスキャナ機構の模式画像が表示出力される。
【0078】
つぎに、作業者が複数の撮像部位の1つを選択操作すると(ステップE4)、その選択された撮像部位はRAM133の所定領域にデータ設定され(ステップE5)、図9に示すように、その選択された1つの模式画像のみが明転するとともに他の模式画像は暗転する。
【0079】
本形態の薬液注入装置100では、上述のように撮像部位が選択されると、その撮像部位が確認条件に整合するかが判定され(ステップE6)、この整合も判定されると、その撮像部位に対応した動作条件がRAM133からデータ検索される(ステップE10)。
【0080】
一方、撮像部位が確認条件に整合しない場合(ステップE6)、例えば、設定されている薬液データと選択された撮像部位との対応関係がデータ登録されていないと、“この部位と造影剤の組み合わせは登録されていません。部位と造影剤を確認して下さい。”などの確認警告がタッチパネル105に表示出力される(ステップE7)。
【0081】
この場合、作業者は撮像部位と薬液シリンジ200とを確認し、その関係が適切でないと判断した場合には、タッチパネル105にデータリセットを入力操作することになる(ステップE9)。すると、薬液注入装置100は、初期状態に復帰し、身体区分の選択操作に待機する状態となる(ステップE1)。
【0082】
一方、撮像部位と薬液シリンジ200とを確認した作業者が問題ないと判断した場合、作業者が確認完了をタッチパネル105に入力操作すると(ステップE8)、薬液注入装置100は、その撮像部位に対応して動作条件をRAM133からデータ検索する(ステップE10)。
【0083】
本形態の薬液注入装置100では、上述のように動作条件がデータ検索されると、その動作条件が薬液データに対応して調整される(ステップE11)。この調整された動作条件がデータ設定され、例えば、図9に示すように、その調整された動作条件の注入速度と注入総量と注入時間とがタッチパネル105に表示出力される(ステップE10)。
【0084】
そこで、作業者は表示出力された動作条件を確認し、図12に示すように、それに満足すれば画面右上の“決定”なるアイコンを手指で押圧する(ステップS5)。すると、薬液注入装置100は、調整された動作条件で造影/生食注入機構123,124を動作制御するので(ステップS7)、これで被験者に造影剤と生理食塩水とが注入される。
【0085】
その場合、図10に示すように、造影剤は注入開始から所定時間までは注入速度を線形に低下させて以後は注入速度を一定に維持する可変パターンで注入総量まで被験者に注入され、これが完了すると造影剤に比例した容量の生理食塩水が被験者に注入される。
【0086】
[実施の形態の効果]
本形態の薬液注入システム1000では、薬液シリンジ200の梱包材204に薬液の識別データがバーコードで記録されており、その識別データごとに薬液データを記憶している薬液注入装置100が、バーコードリーダ108で薬液シリンジ200から識別データを読み取り、薬液データを検索してタッチパネル105に表示出力する。このため、被験者に注入される薬液の各種データを作業者が簡単かつ確実に確認することができ、適切でない薬液が被験者に注入される医療ミスを防止することができる。
【0087】
しかも、薬液注入装置100は、読み取られた識別データにより薬液データがデータ検索されないと、これを確認警告で報知出力するので、データ登録されていない薬液が確認されることなく使用されることを防止できる。さらに、データ記憶している各種の確認条件に薬液データが整合しない場合も、これを確認警告で報知出力するので、確認条件に整合しない薬液が確認されることなく使用されることも防止できる。
【0088】
また、本形態では薬液シリンジ200の梱包材204にバーコード部205が形成されているので、薬液シリンジ200を梱包材204から取り出すことなく薬液データを確認することができ、薬液シリンジ200を梱包材204から取り出しながら使用しないことも防止できる。
【0089】
しかも、本形態の薬液注入装置100は、検索された薬液データに対応して造影/生食注入機構123,124を動作制御するので、煩雑な入力操作を必要とすることなく、その薬液に対応した注入動作を簡単かつ確実に実行することができる。
【0090】
特に、本形態の薬液注入装置100は、被験者の撮像部位の選択操作に対応して動作条件を設定し、その動作条件を薬液データに対応してデータ調整するので、煩雑な入力操作を必要とすることなく、その薬液と撮像部位とに対応した注入動作を簡単かつ確実に実行することができる。
【0091】
しかも、タッチパネル105に複数の身体区分の模式画像が人体形状で表示出力され、その1つが選択操作されると対応する複数の撮像部位の模式画像が表示出力され、その1つが選択操作されると対応する動作条件がデータ検索されてデータ設定されるので、極めて簡単な操作で撮像部位ごとの動作条件をデータ設定することができる。
【0092】
さらに、データ検索された薬液データと選択操作された撮像部位との対応関係の適否も自動的に確認され、これが不適な場合には確認警告で報知出力されるので、その撮像部位に適切でない造影剤が注入されるようなことも防止することができる。
【0093】
しかも、本形態の薬液注入装置100では、造影/生食注入機構123,124により被験者に造影剤と生理食塩水とが注入されるが、その連動も動作条件により自動的に実行されるので、煩雑な操作を必要とすることなく被験者に造影剤と生理食塩水とを適切に連動して注入することができる。
【0094】
さらに、本形態の薬液注入装置100では、可変パターンに対応して造影剤の注入速度を経時的に変化させるので、CT値が最適値に近似する状態を維持させることができ、CTスキャナ300は最適な透視画像を撮像することができる。しかも、造影剤の使用量を必要最小限とすることができるので、造影剤を節約することができるとともに、被験者の健康に寄与することができる。
【0095】
なお、図10に示すように、注入開始から所定時間までは注入速度を線形に低下させて以後は注入速度を一定に維持する可変パターンで造影剤を注入する実験を実施したところ、図11に示すように、CT値が最適値に近似する状態が長時間、維持されることが確認された。
【0096】
そして、上述のような可変パターンは撮像部位ごとに相違しており、その設定および操作は煩雑であるが、本形態の薬液注入装置100は、作業者が模式画像で身体区分と撮像部位とを選択すれば適切な可変パターンが設定されるので、極めて簡単な操作で複雑な動作を実行させることができる。
【0097】
[実施の形態の変形例]
本発明は上記形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で各種の変形を許容する。例えば、上記形態では注入ヘッド110として造影/生食注入機構123,124を有する薬液注入装置100が造影剤と生理食塩水とを注入することを例示したが、1個の注入ヘッド110で造影剤のみを注入する薬液注入装置(図示せず)も実施可能である。
【0098】
また、上記形態では薬液シリンジ200の梱包材205にバーコード部205が形成されていることを例示したが、このバーコード部205をシリンダ部材201やピストン部材202に形成しておくことも可能である。さらに、薬液の識別データをバーコード部205で記録しておくことを例示したが、これを磁気ストライプやIC(Integrated Circuit)チップやシリンダ部材201の外形などで記録しておくことも可能である。
【0099】
また、上記形態では薬液シリンジ200に薬液の識別データが記録されており、薬液注入装置100に識別データごとに各種の薬液データが登録されていることを例示したが、例えば、薬液シリンジ200に薬液データを直接に記録しておくことも可能である。
【0100】
さらに、上記形態では薬液注入システム100が薬液注入装置100と交換自在な薬液シリンジ200からなることを例示したが、薬液注入システムが薬液注入装置100と交換自在な薬液シリンジ200と薬液保温装置からなることも可能である(図示せず)。
【0101】
この薬液保温装置は、複数の薬液シリンジ200を保管するケースからなり、保管する薬液シリンジ200を薬液に適切な所定温度に保温する保温実行機構を有している。そこで、このような薬液保温装置がデータ記憶手段141とバーコードリーダ108とデータ検索手段142とデータ表示手段143とを有していることも可能である。
【0102】
この場合、薬液保温装置で薬液シリンジ200を保温するときに薬液データを確認することができるので、薬液シリンジ200を薬液注入装置100に装填する以前に薬液データを確認することができる。さらに、上述のような薬液保温装置が識別データや薬液データに対応して保温実行機構を動作制御することにより、薬液シリンジ200を適切に保温することも可能である。
【0103】
また、薬液保温装置がデータ記憶手段141とバーコードリーダ108とデータ検索手段142とを有するとともに薬液注入装置100がデータ表示手段143を有していることも可能であり、薬液保温装置がバーコードリーダ108を有するとともに薬液注入装置100がデータ記憶手段141とデータ検索手段142とデータ表示手段143とを有していることも可能である。
【0104】
これらの場合、薬液保温装置に薬液シリンジ200のバーコード部205を光学読取させると薬液注入装置100に薬液データが表示されるので、保温している薬液シリンジ200の薬液データを薬液注入装置100に装填する以前に確認することができる。
【0105】
また、上記形態では薬液注入装置100の注入装置本体103にバーコードリーダ108が一体に組み込まれていることを例示したが、ハンディのバーコードリーダを有線や無線で薬液注入装置100や薬液保温装置に接続しておくことも可能である(図示せず)。
【0106】
さらに、図15に示すように、薬液注入装置100の注入ヘッド110にバーコードリーダ108やタッチパネル105を並設しておくことも可能である。この場合、薬液シリンジ200を装填する位置の近傍でバーコード部205の光学読取と薬液データの表示出力とが実行されるので、これらを直感的に実行することができる。
【0107】
また、上記形態では動作条件により造影剤と生理食塩水との注入を連動させることを例示したが、その動作条件は所望により各種にデータ設定しておくことが可能である。例えば、本出願人が特願2002−363675号として出願したように、動作条件により造影剤を生理食塩水で希釈しながら注入することも可能である。
【0108】
その場合、適切なヨード濃度は造影剤および撮像部位により相違するので、従来は撮像部位を変更するごとに造影剤を交換していた。しかし、本形態の薬液注入装置100では、造影剤の薬液シリンジ200のバーコード部205を光学読取させて撮像部位を選択操作すれば、その撮像部位に対応して造影剤を適切に希釈する動作条件がデータ設定される。
【0109】
このため、高濃度の造影剤を生理食塩水とともに薬液注入装置100に装填しておけば、造影剤を交換することなく各種の撮像部位を適切に造影して撮像することが可能であり、さらに作業負担を軽減することができる。しかも、造影剤を生理食塩水で希釈することでヨードの含有濃度を自在に可変することができるので、市販品には存在しないヨードの含有濃度で被験者に造影剤を注入することもできる。このような希釈を手動操作することは作業が煩雑であるが、本形態の薬液注入装置100では、上述のように極めて簡単な作業で造影剤を適切に希釈することが可能である。
【0110】
また、上記形態では薬液注入装置100が撮像部位ごとの動作条件を薬液データに対応して調整することを例示したが、例えば、体重、体型、年齢、性別、等の被験者の身体データも薬液注入装置100に入力させ、その身体データにも対応して動作条件を調整することも可能である。
【0111】
さらに、上記形態では動作条件が撮像部位ごとにデータ登録されていて薬液データに対応して調整されることを例示したが、例えば、動作条件を撮像部位ごと薬液データごとにデータ登録しておくことも可能であり、動作条件を薬液データごとにデータ登録しておいて撮像部位に対応して調整することも不可能ではない。
【0112】
また、上記形態では情報記憶媒体であるPCカード106から薬液注入装置100に新規の薬液データをダウンロードすることを例示したが、同様に動作条件をダウンロードすることも可能であり、その情報記憶媒体としても各種製品を使用することが可能である。さらに、薬液注入装置100が薬液データ等をPCカード106からRAM133に複写せず、装填されたPCカード106からリアルタイムにデータ検索することも可能である。
【0113】
また、薬液注入装置100をインターネットなどの通信ネットワークで装置メーカや薬液メーカのホストコンピュータなどにオンライン接続しておき、薬液注入装置100が薬液データや動作条件をオンラインでダウンロードすることも可能である。
【0114】
また、上記形態では薬液注入装置100の薬液注入とCTスキャナ300の画像撮像とが個別に手動操作されて実行されることを想定したが、本出願人が特願2003−069870号として出願したように、薬液注入装置100とCTスキャナ300とが相互通信して各種動作を連動させることも可能である。
【0115】
さらに、上記形態では透視撮像装置としてCTスキャナ300を使用し、薬液注入装置100がCT用の造影剤を注入することを例示したが、例えば、透視撮像装置としてMRI装置やPET装置を使用し、それ用の造影剤を薬液注入装置が注入することも可能である。
【0116】
また、上記形態ではRAM133等に格納されているコンピュータプログラムに対応してCPU131が動作することにより、薬液注入装置100の各種機能として各種手段が論理的に実現されることを例示した。しかし、このような各種手段の各々を固有のハードウェアとして形成することも可能であり、一部をソフトウェアとしてRAM133等に格納するとともに一部をハードウェアとして形成することも可能である。
【0117】
【発明の効果】
本発明の第1の薬液注入システムでは、薬液シリンジの梱包材とシリンダ部材とピストン部材との少なくとも1つに薬液の識別データが記録されており、識別データごとに記憶している薬液データを薬液シリンジから読み取った識別データで検索して表示出力するので、被験者に注入される薬液の各種データを作業者が簡単かつ確実に確認することができ、適切でない薬液が被験者に注入される医療ミスを防止することができる。
【0118】
本発明の第2の薬液注入システムでは、薬液シリンジの梱包材とシリンダ部材とピストン部材との少なくとも1つに薬液データが記録されており、薬液シリンジから読み取った薬液データを表示出力するので、被験者に注入される薬液の各種データを作業者が簡単かつ確実に確認することができ、適切でない薬液が被験者に注入される医療ミスを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の薬液注入装置の論理構造を示す模式的なブロック図である。
【図2】薬液注入装置の回路構造を示すブロック図である。
【図3】薬液注入装置の注入ヘッドにシリンジを装着する状態を示す斜視図である。
【図4】薬液注入装置の外観を示す斜視図である。
【図5】透視画像装置であるCTスキャナの外観を示す斜視図である。
【図6】梱包材に密封されている薬液シリンジの外観を示す斜視図である。
【図7】タッチパネルに薬液データが表示された状態の画面を示す模式的な正面図である。
【図8】タッチパネルに身体区分が表示された状態の画面を示す模式的な正面図である。
【図9】撮像部位が表示された状態の画面を示す模式的な正面図である。
【図10】動作条件である注入速度の可変パターンを示す特性図である。
【図11】可変パターンによるCT値の経時変化を示す特性図である。
【図12】薬液注入装置の処理動作のメインルーチンを示すフローチャートである。
【図13】薬液設定処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図14】部位選択処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図15】変形例の注入ヘッドの外観を示す斜視図である。
【符号の説明】
100 薬液注入装置
108 データ読取手段であるバーコードリーダ
123 注入実行機構である造影注入機構
124 注入実行機構である生食注入機構
141 データ記憶手段
142 データ検索手段
143 データ表示手段
144 画像記憶手段
146 区分表示手段
147 区分入力手段
148 部位表示手段
149 部位入力手段
151 動作記憶手段
152 動作検索手段
153 動作調整手段
154 注入制御手段
156 確認記憶手段
157 警告出力手段
200 薬液シリンジ
201 シリンダ部材
202 ピストン部材
205 バーコード部
300 透視撮像装置であるCTスキャナ
1000 薬液注入システム

Claims (25)

  1. 薬液が充填されているシリンダ部材にピストン部材がスライド自在に挿入されていて梱包材に密封されている複数種類の薬液シリンジと、前記梱包材から取り出されて装填された前記薬液シリンジの前記シリンダ部材と前記ピストン部材とを注入実行機構で相対移動させて前記薬液を被験者に注入させる薬液注入装置と、を有している薬液注入システムであって、
    前記薬液シリンジの前記梱包材と前記シリンダ部材と前記ピストン部材との少なくとも1つに前記薬液の識別データが記録されており、
    前記識別データごとに少なくとも前記薬液の各種データからなる薬液データを記憶しているデータ記憶手段と、
    前記薬液シリンジから前記識別データを読み取るデータ読取手段と、
    読み取られた前記識別データで記憶されている前記薬液データを検索するデータ検索手段と、
    検索された前記薬液データを表示出力するデータ表示手段と、
    を備え、
    前記薬液注入装置は、
    人体の多数の撮像部位ごとに前記注入実行機構の動作条件をデータ記憶している動作記憶手段と、
    人体の複数の身体区分と多数の撮像部位との模式画像を関連させてデータ記憶している画像記憶手段と、
    複数の前記身体区分の模式画像を前記人体形状に対応して表示出力する区分表示手段と、
    画像表示された複数の前記身体区分から1つを選択する入力操作を受け付ける区分入力手段と、
    選択された前記身体区分に対応して少なくとも1つの前記撮像部位の模式画像を表示出力する部位表示手段と、
    画像表示された前記撮像部位を選定する入力操作を受け付ける部位入力手段と、
    前記識別データと前記撮像部位との対応関係を確認条件としてデータ記憶している確認記憶手段と、
    読み取られた前記識別データと入力操作された前記撮像部位とが整合しないと確認警告を報知出力する警告出力手段と、を有し、
    読み取られた前記識別データと入力操作された前記撮像部位とが整合している場合であって、作業者が画面に表示された所定のアイコンを押した後に、該撮像部位に対応する前記動作条件で前記注入実行機構が薬液注入を行う、薬液注入システム。
  2. 前記薬液注入装置が前記データ記憶手段と前記データ読取手段と前記データ検索手段と前記データ表示手段とを有している請求項1に記載の薬液注入システム。
  3. 装填される前記薬液シリンジの薬液を保温実行機構で所定温度に保温する薬液保温装置も前記薬液注入装置とは別個に有しており、
    前記薬液保温装置が前記データ記憶手段と前記データ読取手段と前記データ検索手段と前記データ表示手段とを有している請求項1に記載の薬液注入システム。
  4. 装填される前記薬液シリンジの薬液を保温実行機構で所定温度に保温する薬液保温装置も前記薬液注入装置とは別個に有しており、
    前記薬液保温装置が前記データ記憶手段と前記データ読取手段と前記データ検索手段とを有しており、
    前記薬液注入装置が前記データ表示手段を有している請求項1に記載の薬液注入システム。
  5. 装填される前記薬液シリンジの薬液を保温実行機構で所定温度に保温する薬液保温装置も前記薬液注入装置とは別個に有しており、
    前記薬液保温装置が前記データ読取手段を有しており、
    前記薬液注入装置が前記データ記憶手段と前記データ検索手段と前記データ表示手段とを有している請求項1に記載の薬液注入システム。
  6. 前記薬液保温装置が前記識別データに対応して前記保温実行機構を動作制御する保温制御手段も有している請求項3ないし5の何れか一項に記載の薬液注入システム。
  7. 薬液が充填されているシリンダ部材にピストン部材がスライド自在に挿入されていて梱包材に密封されている複数種類の薬液シリンジと、前記梱包材から取り出されて装填された前記薬液シリンジの前記シリンダ部材と前記ピストン部材とを注入実行機構で相対移動させて前記薬液を被験者に注入させる薬液注入装置と、を有している薬液注入システムであって、
    前記薬液シリンジの前記梱包材と前記シリンダ部材と前記ピストン部材との少なくとも1つに少なくとも前記薬液の各種データからなる薬液データが記録されており、
    前記薬液シリンジから前記薬液データを読み取るデータ読取手段と、
    読み取られた前記薬液データを表示出力するデータ表示手段と、
    を備え、
    前記薬液注入装置は、
    人体の多数の撮像部位ごとに前記注入実行機構の動作条件をデータ記憶している動作記憶手段と、
    人体の複数の身体区分と多数の撮像部位との模式画像を関連させてデータ記憶している画像記憶手段と、
    複数の前記身体区分の模式画像を前記人体形状に対応して表示出力する区分表示手段と、
    画像表示された複数の前記身体区分から1つを選択する入力操作を受け付ける区分入力手段と、
    選択された前記身体区分に対応して少なくとも1つの前記撮像部位の模式画像を表示出力する部位表示手段と、
    画像表示された前記撮像部位を選定する入力操作を受け付ける部位入力手段と、
    前記薬液データと前記撮像部位との対応関係を確認条件としてデータ記憶している確認記憶手段と、
    読み取られた前記薬液データと入力操作された前記撮像部位とが整合しないと確認警告を報知出力する警告出力手段と、を有し、
    読み取られた前記薬液データと入力操作された前記撮像部位とが整合している場合であって、作業者が画面に表示された所定のアイコンを押した後に、該撮像部位に対応する前記動作条件で前記注入実行機構が薬液注入を行う、薬液注入システム。
  8. 前記薬液注入装置が前記データ読取手段と前記データ表示手段とを有している請求項7に記載の薬液注入システム。
  9. 装填される前記薬液シリンジの薬液を保温実行機構で所定温度に保温する薬液保温装置も前記薬液注入装置とは別個に有しており、
    前記薬液保温装置が前記データ読取手段と前記データ表示手段とを有している請求項7に記載の薬液注入システム。
  10. 装填される前記薬液シリンジの薬液を保温実行機構で所定温度に保温する薬液保温装置も前記薬液注入装置とは別個に有しており、
    前記薬液保温装置が前記データ読取手段を有しており、
    前記薬液注入装置が前記データ表示手段を有している請求項7に記載の薬液注入システム。
  11. 前記薬液保温装置が前記薬液データに対応して前記保温実行機構を動作制御する保温制御手段も有している請求項3ないし5または9または10の何れか一項に記載の薬液注入システム。
  12. 前記薬液注入装置は、前記注入実行機構に前記データ読取手段が並設されている請求項2または8に記載の薬液注入システム。
  13. 前記薬液注入装置は、前記注入実行機構に前記データ表示手段が並設されている請求項2,4,5,8,10,12の何れか一項に記載の薬液注入システム。
  14. 請求項2に記載の薬液注入システムの薬液注入装置であって、
    前記梱包材から取り出されて装填された前記薬液シリンジの前記シリンダ部材と前記ピストン部材とを相対移動させる注入実行機構と、
    前記識別データごとに少なくとも前記薬液の各種データからなる薬液データを記憶しているデータ記憶手段と、
    前記薬液シリンジから前記識別データを読み取るデータ読取手段と、
    読み取られた前記識別データで記憶されている前記薬液データを検索するデータ検索手段と、
    検索された前記薬液データを表示出力するデータ表示手段と、
    を有している薬液注入装置。
  15. 請求項5に記載の薬液注入システムの薬液注入装置であって、
    前記梱包材から取り出されて装填された前記薬液シリンジの前記シリンダ部材と前記ピストン部材とを相対移動させる注入実行機構と、
    前記識別データごとに少なくとも前記薬液の各種データからなる薬液データを記憶しているデータ記憶手段と、
    前記薬液保温装置から転送される前記識別データで記憶されている前記薬液データを検索するデータ検索手段と、
    検索された前記薬液データを表示出力するデータ表示手段と、
    を有している薬液注入装置。
  16. 請求項8に記載の薬液注入システムの薬液注入装置であって、
    前記梱包材から取り出されて装填された前記薬液シリンジの前記シリンダ部材と前記ピストン部材とを相対移動させる注入実行機構と、
    前記薬液シリンジから前記薬液データを読み取るデータ読取手段と、
    読み取られた前記薬液データを表示出力するデータ表示手段と、
    を有している薬液注入装置。
  17. 請求項10に記載の薬液注入システムの薬液注入装置であって、
    前記梱包材から取り出されて装填された前記薬液シリンジの前記シリンダ部材と前記ピストン部材とを相対移動させる注入実行機構と、
    前記薬液保温装置から転送される前記薬液データを表示出力するデータ表示手段と、
    を有している薬液注入装置。
  18. 請求項3に記載の薬液注入システムの薬液保温装置であって、
    装填される前記薬液シリンジの薬液を所定温度に保温する保温実行機構と、
    前記識別データごとに少なくとも前記薬液の各種データからなる薬液データを記憶しているデータ記憶手段と、
    前記薬液シリンジから前記識別データを読み取るデータ読取手段と、
    読み取られた前記識別データで記憶されている前記薬液データを検索するデータ検索手段と、
    検索された前記薬液データを表示出力するデータ表示手段と、
    を有している薬液保温装置。
  19. 請求項4に記載の薬液注入システムの薬液保温装置であって、
    装填される前記薬液シリンジの薬液を所定温度に保温する保温実行機構と、
    前記識別データごとに少なくとも前記薬液の各種データからなる薬液データを記憶しているデータ記憶手段と、
    前記薬液シリンジから前記識別データを読み取るデータ読取手段と、
    読み取られた前記識別データで記憶されている前記薬液データを検索して前記薬液注入装置に転送するデータ検索手段と、
    を有している薬液保温装置。
  20. 請求項5または10に記載の薬液注入システムの薬液保温装置であって、
    装填される前記薬液シリンジの薬液を所定温度に保温する保温実行機構と、
    前記薬液シリンジから前記識別データを読み取って前記薬液注入装置に転送するデータ読取手段と、
    を有している薬液保温装置。
  21. 請求項9に記載の薬液注入システムの薬液保温装置であって、
    装填される前記薬液シリンジの薬液を所定温度に保温する保温実行機構と、
    前記薬液シリンジから前記薬液データを読み取るデータ読取手段と、
    読み取られた前記薬液データを表示出力するデータ表示手段と、
    を有している薬液保温装置。
  22. 請求項1に記載の薬液注入システムのデータ処理方法であって、
    前記薬液シリンジから前記識別データを読み取る薬液読取工程と、
    読み取られた前記識別データで記憶されている前記薬液データを検索する薬液検索工程と、
    検索された前記薬液データを表示出力する薬液表示工程と、
    を有しているデータ処理方法。
  23. 請求項7に記載の薬液注入システムのデータ処理方法であって、
    前記薬液シリンジから前記薬液データを読み取る薬液読取工程と、
    読み取られた前記薬液データを表示出力する薬液表示工程と、
    を有しているデータ処理方法。
  24. 請求項1に記載の薬液注入システムのためのコンピュータプログラムであって、
    前記薬液シリンジから前記識別データを読み取る薬液読取処理と、
    読み取られた前記識別データで記憶されている前記薬液データを検索する薬液検索処理と、
    検索された前記薬液データを表示出力する薬液表示処理と、
    を前記薬液注入システムに実行させるためのコンピュータプログラム。
  25. 請求項7に記載の薬液注入システムのためのコンピュータプログラムであって、
    前記薬液シリンジから前記薬液データを読み取る薬液読取処理と、
    読み取られた前記薬液データを表示出力する薬液表示処理と、
    を前記薬液注入システムに実行させるためのコンピュータプログラム。
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