JP4480909B2 - データ送受信システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、データを送受信するデータ送受信システムに関し、特に、受信することができなかったデータ、即ち欠落したデータを再送する必要があるデータ送受信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
欠落したデータを再送する必要があるデータ送受信システムの一つに印刷システムがある。この印刷システムでは、コンピュータとその周辺装置であるプリンタとの間で、コンピュータ及び周辺装置間の入出力インタフェースを規定するUSB(Universal Serial Bus)規格に従って、印刷すべき印刷データが送受信されている。例えば、特開平10−228355号には、USB規格で規定されたアイソクロナス転送仕様及びインタラプト転送仕様を用いた印刷システムが開示されている。
【0003】
この従来技術の印刷システムでは、コンピュータは、アイソクロナス転送仕様に従って、周期的にかつ順次に印刷データをプリンタへ送信する。USB規格によれば、アイソクロナス転送仕様では、データの送受信が確実に行われることが保証されない。そこで、前記従来技術の印刷システムでは、印刷データの送受信が確実に行われることを保証すべく、前記コンピュータは、印刷データをプリンタへ送信する毎に、プリンタが該印刷データを受信することができたか否か、即ち印刷データの欠落の有無を前記インタラプト転送仕様に従ってプリンタに問い合わせ、プリンタは、該問い合わせに応答して、前記印刷データの欠落の有無を前記コンピュータに前記インタラプト転送仕様に従って通知する。
【0004】
前記コンピュータは、前記プリンタから印刷データが欠落した旨を通知されたとき、該欠落した印刷データに引き続いて送信すべき次の印刷データを送信するタイミングで、前記次のデータを送信することに代えて前記欠落した印刷データを再送する。コンピュータは、プリンタが再送された印刷データを受信した旨をプリンタから通知されると、前記次の印刷データ、即ち前記再送した印刷データに引き続いて送信すべき印刷データを送信する。データが欠落したときにコンピュータが前記した再送を行うことから、コンピュータ及びプリンタ間で、印刷データの全てを確実に送受信することが保証される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記した従来技術の印刷システムでは、前記したように印刷データが欠落したとき、前記コンピュータは、前記欠落した印刷データに引き続いて送信すべき次の印刷データを送信すべきタイミングで、該次の印刷データの送信に代えて前記欠落した印刷データの再送を行うことから、コンピュータ及びプリンタ間で全ての印刷データの送受信を完了するまでの所要時間が延びるという問題があった。
そこで、本発明の目的は、欠落したデータを再送する必要があるデータ送受信システムであって、欠落したデータの再送を含むデータ送信において送信すべき全てのデータの送受信が完了するまでの所要時間の短縮化を図り得るデータ送受信システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
〈構成〉
上記の問題を解決するために、本発明に係るデータ送受信システムは、前記コンピュータは、前記送信データが一回に送信すべきデータの割り当て帯域に対応させて複数の分割データに分割して格納されている送信データ格納部と、前記割り当て帯域が設定され、該送信データ格納部から前記分割データを順次、読み出して一定周期で前記周辺装置に送信する周期的送信部と、前記分割データを送信してから前記周辺装置より該分割データの受信不可通知を受けると該分割データの前記送信データ格納部に対する再送用アドレス情報を設定する再送判定部と、前記割り当て帯域よりも小さな割り当て帯域が設定され、前記設定されたアドレス情報に基づいて前記送信データ格納部から前記周期的送信部により送信できなかった前記分割データを読み出すと共に、該読み出した分割データを前記小さな割り当て帯域に対応させて二以上のデータ部に分け、前記周期的送信部が次の前記分割データを前記一定周期内で送信すると該一定周期内で前記データ部を前記周辺装置に送信する非周期的送信部とを含むことを特徴とする
【0007】
〈作用〉
本発明に係るデータ送受信システムでは、前記コンピュータに設けられた周期的送信部が、周辺装置へ送信すべきデータが分割されて成る複数の分割データを周期的にかつ順次に前記周辺装置へ送信する。前記周辺装置が前記分割データを受信することができなかったとき、非周期的送信部が、該前記周辺装置が受信することができなかった再送すべき分割データを、前記周期的送信部が分割データを送信するための一定周期内で前記周辺装置へ送信することから、分割データの周期的送信を遅らせることなく受信されなかった前記分割データを再送することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明を印刷システムに適用した具体例を示す。具体例の印刷システム1は、図1に示されているように、文書データ及び画像データのような印刷すべきデータである印刷データをコンピュータと周辺装置との間のデータ転送を規定する従来よく知られたUSB(Universal Serial Bus)規格に準拠してプリンタ3へ送出するコンピュータ2と、前記コンピュータ2に接続されたプリンタ3であってコンピュータ2から前記印刷データをUSB規格に準拠して受信するプリンタ3とを含む。
【0009】
前記コンピュータ2及びプリンタ3が準拠する前記USB規格は、4種類のデータ転送仕様を規定している。より具体的には、制御用信号を転送するためのコントロール転送仕様、所定量のデータをデータが正常に受信されることを保証することなく所定時間内に転送するアイソクロナス転送仕様、所定量のデータをデータが正常に受信されることを保証するが所要時間の長短を問わずに転送するバルク転送仕様、及び前記両転送仕様での転送所要量よりも小量のデータを割り込んで転送するインタラプト転送仕様を規定する。印刷データが大量のデータであることから、具体例では、コンピュータ2及びプリンタ3は、印刷データをアイソクロナス転送仕様またはバルク転送仕様により送受信する。
【0010】
USB規格によれば、コンピュータが、アイソクロナス転送仕様及びバルク転送仕様のための伝送速度即ちデータ帯域をそれぞれ割り当て、しかも、所定時間に大量のデータを送受信する必要があるアイソクロナス転送は、所要時間を問わずに大量のデータを送受信するバルク転送より優先されることから、コンピュータ2は、アイソクロナス転送仕様のためのデータ帯域をバルク転送仕様のためのデータ帯域の確保よりも優先する。したがって、アイソクロナス転送仕様は、バルク転送仕様に比べて本来的に後述するようなデータを周期的かつ順次的に送受信することに適する。
【0011】
また、USB規格によれば、1回当たりの転送について、アイソクロナス転送仕様のために割り当てられる最大データ帯域(1023バイト)は、バルク転送仕様のために割り当てられる最大データ帯域(64バイト)より大きい。したがって、後述されるように、具体例のコンピュータ2がアイソクロナス転送仕様により送信した分割データを改めてバルク転送仕様により転送するときには、一般に、該分割データを例えば2分割、3分割等して送信する、即ち複数回に分けて送信する必要がある。
【0012】
図1で、コンピュータ2は、コンピュータ2内の後述する記憶部21及びバッファ部22の動作を制御する制御部20と、前記プリンタ3へ送信すべき印刷データを記憶する送信データ領域40、該印刷データの送信及び再送をそれぞれ管理するための送信管理テーブル41及び再送管理テーブル42を有する記憶部21と、前記USB規格が規定するアイソクロナス転送仕様またはバルク転送仕様により前記印刷データをプリンタ3へ送出するためのバッファ部22とを備える。
【0013】
図2は、記憶部21の送信データ領域を示す。送信データ領域40は、前記コンピュータ2によって作成された文書データ及び画像データ等の印刷データを予め記憶し、図2に示されるように、印刷データは、該印刷データが分割された複数の分割データD0〜Dn(nは、任意の正の整数)から構成される。分割データD0〜Dnのそれぞれは、コンピュータ2及びプリンタ3間のデータ転送の単位である可変長の1フレームに相当する。したがって、分割データD0〜Dnの長さは、必ずしも同一ではない。
【0014】
図3は、記憶部21の送信管理テーブル及び再送管理テーブルを示す。送信管理テーブル41は、図2に示されている分割データD0〜Dnの、送信データ領域40における先頭アドレス及び分割データのサイズを予め記憶する。図3(a)では、アドレスA0及びサイズS0は、図2の分割データD0の送信データ領域40における開始アドレスがA0であり、分割データのサイズがS0であり、即ち、分割データD0の終了アドレスが(A0+S0)であることが示されている。同様にして、分割データDnの送信データ領域40における開始アドレスがAnであり、分割データのサイズがSnであり、即ち、分割データDnの終了アドレスが(An+Sn)であることが示されている。
【0015】
他方、再送管理テーブル42には、コンピュータ2がプリンタ3へ送信した分割データをプリンタ3が受信することができなかった旨、即ちデータの欠落が生じた旨をプリンタ3がコンピュータ2に通知したときに、該欠落した分割データを特定するためのアドレス及びサイズが前記制御部20によって格納され、しかも、その格納の順番は、送信管理テーブル41内の分割データD0〜Dnの順番に合致する。
【0016】
図3(b)では、例えば、アドレスA1及びサイズS1が格納されており、これは、アドレスA1及びサイズS1により特定される分割データD1が欠落したこと及び該分割データを再送する必要があることを意味する。また、分割データD1の後に分割データD3が欠落したときには、制御部20は、該分割データD3を特定するためのアドレスA3及びサイズS3をそれぞれ分割データD1を特定するためのアドレスA1及びサイズS1の後に書き込む。これにより、分割データD1及びD3をプリンタ3へ再送するときに、制御部20は、先に分割データD1を再送し、その後に分割データD3を再送することになる。
【0017】
再び図1を参照するに、周期的送信部でありまた非周期的送信部であるバッファ部22には、前記送信管理テーブル41を参照する制御部20により、プリンタ3へ送信すべき分割データが書き込まれる。前記バッファ部22は、周期的送信部として機能するとき、書き込まれた前記分割データを制御部20の制御下でアイソクロナス転送仕様により周期的にかつ順次的にプリンタ3へ送出する。
【0018】
バッファ部22は、また、前記再送管理テーブル42を参照する制御部20により、プリンタ3へ送信すべき分割データが書き込まれる。前記バッファ部22は、非周期的送信部として機能するとき、書き込まれた前記分割データを制御部20の制御下で、前記アイソクロナス転送仕様による一の分割データを送信するための時間帯及び該一の分割データに引き続く分割データを送信するための時間帯間にバルク転送仕様により非周期的にプリンタ3へ送出する。
【0019】
バッファ部22は、また、制御部20の制御下で、上記したコントロール転送仕様によりプリンタ3の機能及び能力を確認するための通信を行い、また、インタラプト転送仕様によりアイソクロナス転送仕様により送信した分割データの受信の可否をプリンタ3に確認するために機能する。
【0020】
プリンタ3は、プリンタ3内の後述する記憶部31及びバッファ部32の動作を制御する制御部30と、前記コンピュータ2が送信した印刷データを受信したときに該受信した印刷データを記憶するための受信データ領域50及び前記印刷データを受信することができなかったことを即ち印刷データの欠落を管理するための欠落管理テーブル51を有する記憶部31と、前記コンピュータ2からUSB規格に準拠して印刷データを受信するためのバッファ部32とを含む。
【0021】
図4は、記憶部の受信データ領域を示す。受信データ領域50は、図2に示されたコンピュータ2の記憶部21内の送信データ領域40に対応し、より具体的には、コンピュータ2がアイソクロナス転送仕様またはバルク転送仕様に従って送信する、送信データ領域40内に記憶された印刷データを、バッファ部32が受信した順序に従って順番に格納するために用いられる。
【0022】
図5は、記憶部の欠落管理テーブルを示す。欠落管理テーブル51は、バッファ部32がコンピュータ2から送信された分割データを受信することができなかったときに、即ち分割データが欠落したときに、該分割データを記憶すべき受信データ領域50における先頭アドレス及び前記分割データのサイズを制御部30が格納するために用いられる。図5では、例えば欠落した分割データを受信データ領域50の先頭アドレスB1から起算してサイズS1の範囲に、即ち、先頭アドレスB1及び終了アドレス(B1+S1)により特定される範囲に記憶すべきであることが示されている。
【0023】
制御部30は、また、コンピュータ2から受信した分割データの個数をカウントするカウンタ(図示せず)を備えることから、制御部30は、分割データD0〜Dnのうち何番目の分割データが欠落したかを認識することができる。また、制御部30は、たとえ分割データが欠落してもそのサイズを特定することが可能であることから、欠落した分割データを記憶すべき、受信データ領域50における先頭アドレス及び該分割データのサイズを欠落管理テーブル51に格納することができる。
【0024】
バッファ部32は、コンピュータ2のバッファ部22に対応する機能を有し、具体的には、アイソクロナス転送仕様、バルク転送仕様、コントロール転送仕様、及びインタラプト転送仕様によりコンピュータ2と送受信するために機能する。
【0025】
図6は、具体例の印刷システムの動作を示す。以下、この図に沿って動作を説明する。説明及び理解を容易にすべく、分割データD0、D2、及びD3が正常に送受信され、他方、分割データD1が欠落し、該欠落した分割データD1を2回に分けて再送することを想定する。
【0026】
ステップS10:印刷データの送受信に先立ち、コンピュータ2の制御部20は、バッファ部22のコントロール転送仕様により、プリンタ3の性能及び機能に関する情報をコンピュータ2へ送信することをプリンタ3に要求する。プリンタ3の制御部30は、この要求に応答して、バッファ部32のコントロール転送仕様により、プリンタ3の性能及び機能に関する情報をコンピュータ2へ提供する。コンピュータ2の制御部20は、プリンタ3の性能及び機能に関する情報を受け取ると、例えば、上述したように、アイソクロナス転送のためのデータ帯域及びバルク転送のためのデータ帯域を割り当てる。このようにして、印刷データに先立つ、コンピュータ2及びプリンタ3間のネゴシエーションが完了する。
【0027】
ステップS20:ステップS10でネゴシエーションが完了すると、コンピュータ2の制御部20は、記憶部21内の送信管理テーブル41の最初のアドレスA0及びサイズS0に従って、送信データ領域40から印刷データの最初のデータである分割データD0を読み出し、該分割データD0をバッファ部22に書き込む。バッファ部22は、該バッファ部に送信管理テーブル41によって指定された分割データD0を書き込まれると、該分割データD0をプリンタ3へアイソクロナス転送仕様により送出する。制御部20は、分割データD0を送出すると、プリンタ3が前記分割データD0を受信することができたか否か、すなわち前記分割データD0の欠落の有無をバッファ部22のインタラプト転送仕様によりプリンタ3に問い合わせる。プリンタ3の制御部30は、分割データD0を正常に受信していることから、コンピュータ2からの問い合わせに応答して、正常に受信することができたことを示すOK信号をバッファ部32のインタラプト転送仕様によりコンピュータ2へ返信する。
【0028】
ステップS30:ステップS20で分割データD0の送受信が完了すると、コンピュータ2の制御部20は、記憶部21の送信管理テーブル41におけるアドレスA0及びサイズS0のそれぞれ引き続くアドレスA1及びサイズS1で特定される、分割データD0に引き続く分割データD1を送信データ領域40から読み出し、該分割データD1をバッファ部22に書き込む。バッファ部22は、該バッファ部に送信管理テーブル41により指定される分割データD1を書き込まれると、前記した分割データD0の場合と同様にして、該分割データD1をアイソクロナス転送仕様によりプリンタ3へ送出する。制御部20は、前記分割データD1をプリンタ3へ送信すると、前記分割データD0の場合と同様にして、プリンタ3が前記分割データD1を正常に受信することができたか否かをバッファ部22のインタラプト転送仕様によりプリンタ3に問い合わせる。プリンタ3の制御部30は、分割データD1が正常に受信されていないことから、コンピュータ2からの問い合わせに応答して、正常に受信することができなかったことを示すNG信号をインタラプト転送仕様によりコンピュータ2へ返信する。
【0029】
ステップS40:コンピュータ2の制御部20は、ステップS30で分割データD1の送受信が失敗した旨、即ち、分割データD1が欠落した旨をプリンタ3から前記NG信号により通知されると、欠落した分割データD1を特定するためのアドレスA1及びサイズS1を再送管理テーブル42に書き込む。制御部20は、再送管理テーブル42への書き込みを終えると、上記した分割データD0及びD1の送信の場合と同様にして、送信管理テーブル41のアドレスA1及びサイズS1にそれぞれ引き続くアドレスA2及びサイズS2によって特定される分割データD2を送信データ領域40から読み出し、該分割データD2をバッファ部22に書き込む。バッファ部22は、該バッファ部に送信管理テーブル41により指定される分割データD2を書き込まれると、該分割データD2をプリンタ3へアイソクロナス転送仕様により送出する。
【0030】
制御部20は、分割データD2をプリンタ3へ送信すると、プリンタ3が前記分割データD2を正常に受信することができたか否かをバッファ部22のインタラプト転送仕様によりプリンタ3に問い合わせる。プリンタ3の制御部30は、分割データD2が正常に受信されていることから、コンピュータ2からの問い合わせに応答して、受信することができたことを示すOK信号をバッファ部32のインタラプト転送仕様によりコンピュータ2へ返信する。
【0031】
コンピュータ2の制御部20は、アイソクロナス転送仕様による分割データD2の送信を終えると、再送管理テーブル42を参照して、ステップS30で欠落した分割データD1が記憶されている範囲の先頭アドレスA1と分割データD1のサイズS1を確認した後、分割データD1の前半分を送信データ領域40から読み出し、該分割データD1の前半分をバッファ部22に書き込む。バッファ部22は、該バッファ部に分割データD1の前半分を書き込まれると、バルク転送仕様により該分割データD1の前半分をプリンタ3へ送出する。プリンタ3の制御部30は、前記分割データD1の前半分を正常に受信したことから、コンピュータ2へ正常に受信することができた旨を示すACK信号をバッファ部32のバルク転送仕様により送出する。
【0032】
ステップS50:ステップS40でアイソクロナス転送仕様による分割データD2の送出及びバルク転送仕様による欠落した分割データD1の前半分の送出を終えると、コンピュータ2の制御部20は、送信管理テーブル41内の分割データD2のアドレスA2及びサイズS2に引き続くアドレスA3及びサイズS3によって特定される、分割データD2に引き続く分割データD3を送信データ領域40から読み出し、該分割データD3をバッファ部22に書き込む。バッファ部22は、該バッファ部に分割データD3を書き込まれると、該分割データD3をアイソクロナス転送仕様によりプリンタ3へ送出する。
【0033】
制御部20は、分割データD3をプリンタ3へ送出すると、プリンタ3が前記分割データD3を受信することができたか否かをインタラプト転送仕様によりプリンタ3に問い合わせる。プリンタ3の制御部30は、分割データD3が正常に受信されていることから、コンピュータ2からの問い合わせに応答して、分割データD3を正常に受信することができた旨を示すOK信号をインタラプト転送仕様によりコンピュータ2へ送出する。
【0034】
制御部20は、プリンタ3から前記分割データD3の受信についての前記OK信号を受信すると、再送管理テーブル42を再び参照し、該再送管理テーブル42のアドレスA1及びサイズS1で特定される分割データD1の後半分を送信データ領域40から読み出し、該分割データD1の後半分をバッファ部22に書き込む。バッファ部22は、前記分割データD1の後半分を書き込まれると、該分割データD1の後半分をバルク転送仕様によりプリンタ3へ送出する。プリンタ3の制御部30は、該分割データD1の後半分を正常に受信していることから、ステップS40と同様にして、該分割データD1の後半分を正常に受信することができたことを示すACK信号をバルク転送仕様によりコンピュータ2へ送出する。これにより、欠落した分割データD1の再送が完了する。分割データD4以後の分割データもまた、同様な手順により、コンピュータ2及びプリンタ3間で送受信が行われる。
【0035】
なお、バルク転送できる帯域があるときには、前記アイソクロナス転送仕様による分割データD3の送出に先立ち、バルク転送することも可能である。
【0036】
具体例の印刷システムでは、上述したように、コンピュータ2のバッファ部22がアイソクロナス転送仕様によりプリンタ3へ送出した分割データD1をプリンタ3が正常に受信することができなかったとき、即ち、分割データD1が欠落したとき、非周期的送信部であるバッファ部22は、該欠落した分割データD1をアイソクロナス転送の送信のための時間帯間に、即ち、周期的送信部であるバッファ部22がアイソクロナス転送を行う合間にバルク転送仕様によりプリンタ3へ再送する。これにより、欠落した分割データD1を次のアイソクロナス転送の時間帯に送出する必要がないことから、図6に示される例では、たとえアイソクロナス転送での分割データが欠落しても、該分割データの欠落がなかったときの所要時間と同一な所要時間内に全てのデータを送信することができる。
【0037】
上記した具体例では、例えば、コンピュータ2がプリンタ3へバルク転送仕様により送出した分割データD1の前半分を正常に受信することができたときには、プリンタ3は、その旨を示すACK信号をコンピュータ2へ返信する。これとは対照的に、分割データD1の前半分を正常に受信することができなかったとき、プリンタ3は、正常に受信することができなかった旨を示すNAK信号をコンピュータ2へ送出することが望ましい。コンピュータ2の制御部20は、プリンタ3からNAK信号を受信すると、前記分割データD1の前半分を、前記した分割データD1の後半分を送出すべきバルク転送のタイミングで、再度プリンタ3へ送出する。これにより、プリンタ3は、欠落した分割データD1の前半分を確実に受信することが可能になる。
【0038】
従って、たとえバルク転送仕様での分割データの送受信が失敗しても再びバルク転送仕様によりその欠落した分割データの送受信が試みられることから、従来のようにバルク転送を用いないアイソクロナス転送でのデータの送受信に比較して、短時間でのデータの送受信が可能になる。
【0039】
最先の例の印刷システムでは、欠落した分割データD1の再送について、コンピュータ2の制御部20は、再送管理テーブル42のアドレス及びサイズを何ら変更しない。これとは異なり、制御部20は、例えば、分割データD1の前半分の送出に先立ち、再送管理テーブル42での該分割データD1の前半分を特定するためのサイズとして、分割データD1のサイズS1の半分を設定することが、前記分割データD1の前半分をより容易に特定するためには望ましい。また、同様にして、再送管理テーブル42内の分割データD1の後半分を特定するためのアドレスとして、該後半分の先頭アドレスを設定することが分割データD1の後半分をより容易に特定するために望ましい。
【0040】
前記したところでは、コンピュータに接続される周辺装置がUSB規格のプリンタの例に沿って本発明に係るデータ送受信システムを説明した。本発明は、これに限らず、例えばIEEE(Institute of Electrical and Electronics Enginners)1394のような規格に従ってコンピュータに接続されるプリンタを有するデータ送受信システムに適用することができ、また、例えば、USB規格に従ってコンピュータに接続されたモデム及び記憶装置等の周辺装置を有する種々のデータ送受信システムに適用することができる。
【0041】
【発明の効果】
本発明に係るデータ送受信システムによれば、上記したように、周期的送信部が送信した分割データを周辺装置が受信することができなかったとき、非周期的送信部は、受信できなかった前記分割データを前記周期的送信部が分割データを送信する送信時間帯間に送信することから、欠落したデータの再送を含むデータ送信において受信されなかった前記分割データの送信が完了するまでの所要時間の短縮化を図ることができ、即ち、コンピュータ及び周辺装置間で送受信すべきデータの全ての送受信を完了するまでの所要時間の延長の短縮化を図ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】印刷システムの具体例の構成を示す図である。
【図2】コンピュータの記憶部の送信データ領域を示す図である。
【図3】コンピュータの記憶部の送信管理テーブル及び再送管理テーブルを示す図である。
【図4】プリンタの記憶部の受信データ領域を示す図である。
【図5】プリンタの記憶部の欠落管理テーブルを示す図である。
【図6】具体例の印刷システムの動作を示す図である。
【符号の説明】
1 印刷システム
2 コンピュータ
3 プリンタ
20 制御部
21 記憶部
22 バッファ部
30 制御部
31 記憶部
32 バッファ部
40 送信データ領域
41 送信管理テーブル
42 再送管理テーブル
50 受信データ領域
51 欠落管理テーブル
Claims (8)
- コンピュータから送信データを分割して周辺装置に送信するデータ送受信システムであって、
前記コンピュータは、
前記送信データが一回に送信すべきデータの割り当て帯域に対応させて複数の分割データに分割して格納されている送信データ格納部と、
前記割り当て帯域が設定され、該送信データ格納部から前記分割データを順次、読み出して一定周期で前記周辺装置に送信する周期的送信部と、
前記分割データを送信してから前記周辺装置より該分割データの受信不可通知を受けると該分割データの前記送信データ格納部に対する再送用アドレス情報を設定する再送判定部と、
前記割り当て帯域よりも小さな割り当て帯域が設定され、前記設定されたアドレス情報に基づいて前記送信データ格納部から前記周期的送信部により送信できなかった前記分割データを読み出すと共に、該読み出した分割データを前記小さな割り当て帯域に対応させて二以上のデータ部に分け、前記周期的送信部が次の前記分割データを前記一定周期内で送信すると該一定周期内で前記データ部を前記周辺装置に送信する非周期的送信部と、
を含むことを特徴とするデータ送受信システム。 - 前記周期的送信部は、USB(Universal Serial Bus)規格が規定するアイソクロナス転送仕様に従って前記分割データを転送し、前記非周期的送信部は、前記USB規格が規定するバルク転送仕様に従って前記送信できなかった分割データを送信することを特徴とする請求項1記載のデータ送受信システム。
- 前記周期的送信部は、前記USBが規定するインタラプト転送仕様に従って前記分割データを前記周辺装置に送信した後、引き続く前記分割データの送信に先立ち、前記周辺装置による前記分割データの受信の可否を前記周辺装置に問い合わせることを特徴とする請求項2記載のデータ送受信システム。
- 前記周辺装置は、前記コンピュータの周期的送信部が行うインタラプト転送仕様による前記分割データの受信の可否の問い合わせに応答して、前記分割データの受信の可否を前記インタラプト転送仕様に従って前記周期的送信部に通知することを特徴とする請求項3記載のデータ送受信システム。
- 前記再送判定部が前記受信不可通知を受けたとき、前記非周期的送信部は、前記バルク転送仕様に従って前記送信できなかった分割データを前記周辺装置へ送信することを特徴とする請求項1記載のデータ送受信システム。
- 前記非周期的送信部は、前記送信できなかった分割データを少なくとも二以上に分けて、前記周期的送信部が前記分割データを送信した順序に従って送信することを特徴とする請求項2記載のデータ送受信システム。
- 前記非周期的送信部は、バルク転送仕様に従って送信した再送分割データを前記周辺装置が受信することができなかったとき、当該送信できなかった分割データを前記バルク転送仕様により再度送信することを特徴とする請求項2記載のデータ送受信システム。
- 前記周辺装置は、プリンタ装置であり、前記周期的送信部及び非周期的送信部は、前記プリンタ装置が印刷すべき印刷データが分割された分割データを前記プリンタ装置へ送信することを特徴とする請求項1記載のデータ送受信システム。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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