JP4479304B2 - 限流器および限流遮断装置並びに限流器の製造方法 - Google Patents

限流器および限流遮断装置並びに限流器の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、正の抵抗温度特性を有するPTC(positive temperature coefficient)ポリマーと該PTCポリマーに融着された一対の電極からなるPTC素子を備えており、短絡電流を限流するために用いられる限流器およびそれを用いた限流遮断装置並びに上記限流器の製造方法に関するものである。
従来の限流器においては、ポリマーと、該ポリマー中に混入された導電性物質とからなる正の抵抗温度特性を有するPTCポリマー部、および該PTCポリマー部に融着された一対の電極(融着電極)からなるPTC素子を備えてなる限流器であって、前記電極に少なくとも1つの孔が形成されており、該電極に、前記PTCポリマー部の表面に対して垂直な方向に圧力が加えられている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−312911号公報(第4−8頁、第1−14図)
従来の限流器は上記のように構成されており、限流中にPTCポリマー部と融着電極との間でアークが発生し、このアークの熱によってPTCポリマー部の表面が荒れるため、PTCポリマー部と融着電極との間の接触抵抗(電気抵抗)が大幅に増大し、限流器の通電性能が大幅に低下するという問題点があった。
本発明は、上記のような従来のものの問題点を解決するためになされたものであり、限流動作後における通電性能の低下を抑制することができる限流器およびそれを用いた限流遮断装置並びに上記限流器の製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る限流器は、PTCポリマーと該PTCポリマーを挟んで対向配置され上記PTCポリマーにそれぞれ融着された一対の融着電極とからなるPTC素子、上記一対の融着電極の上記PTCポリマー配置側と反対側に配置され、上記一対の融着電極にそれぞれ隣接する一対の端子電極、および上記一対の端子電極を上記PTC素子側に押圧する加圧手段を備え、上記一対の融着電極のうち少なくとも一方の融着電極は、上記PTCポリマーの融着面の面積に対する上記融着電極の上記PTCポリマーとの融着面の面積の割合である電極面積率が1よりも小さくなるように、複数に分割されて島状に分散配置されているものである。
本発明に係る限流遮断装置は、電極面積率が互いに異なる一対の融着電極を有する限流器と、電路を開閉する開閉器とが直列接続され上記限流器における電極面積率が大きい方の融着電極に隣接する端子電極が上記開閉器と接続されたものである。
また、限流器と、電路を開閉する開閉器とが直列接続され上記限流器が上記開閉器に内蔵されたものである。
以上のように、本発明によれば、PTCポリマーと該PTCポリマーを挟んで対向配置され上記PTCポリマーにそれぞれ融着された一対の融着電極とからなるPTC素子、上記一対の融着電極の上記PTCポリマー配置側と反対側に配置され、上記一対の融着電極にそれぞれ隣接する一対の端子電極、および上記一対の端子電極を上記PTC素子側に押圧する加圧手段を備え、上記一対の融着電極のうち少なくとも一方の融着電極は、上記PTCポリマーの融着面の面積に対する上記融着電極の上記PTCポリマーとの融着面の面積の割合である電極面積率が1よりも小さくなるように、複数に分割されて島状に分散配置されているので、限流動作後における通電性能の低下を抑制することができる。
また、限流器における電極面積率が大きい方の融着電極に隣接する端子電極が開閉器と接続されたので、限流器の高い通電性能を得ることができる。
また、限流器と、電路を開閉する開閉器とが直列接続され上記限流器が上記開閉器に内蔵されたので、限流遮断装置を小型化することができる。

実施の形態1.
図1〜図3は本発明の実施の形態1による限流器を説明するための図であり、より具体的には、図1は初期状態での(すなわち、一度も限流動作を行っていない)限流器の全体構成を示す断面説明図、図2はPTC素子の構成を示す平面図、図3は限流動作後の(すなわち、少なくとも一度は限流動作を行った)限流器の要部の構成を示す断面説明図である。
2つの平行な主面を有する板状のPTCポリマー1と、PTCポリマー1の主面にそれぞれ融着(熱融着)された一対の融着電極2a,2b(以下、2で代表することもある。)とで、PTC素子が構成されている。
一対の端子電極3a,3b(以下、3で代表することもある。)が、一対の融着電極2a,2bのPTCポリマー1配置側と反対側にそれぞれ配置され、一対の融着電極2a,2bにそれぞれ隣接している。
PTCポリマー1は、常温での電気抵抗率(常温電気抵抗率)が低く、高温になると急激に電気抵抗率が上昇する特性(正の抵抗温度特性)を示す。この特性をPTC特性という。PTCポリマー1は、電気絶縁性を有するポリマーに粒子状の導電性物質が混練された複合材料からなる。ポリマーは、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンまたはナイロンなどの樹脂であり、粒子状の導電性物質は、カーボンブラックまたは例えばタングステンなどの金属粒子である。かかる場合、PTC特性は、発熱などの温度上昇により、PTCポリマー1の温度がポリマーの溶融温度(遷移温度)を超えたときに、ポリマーが体積膨脹し、ポリマーの非晶質部分(結晶粒界部分)に存在していた粒子状の導電性物質が互いに離れることにより発現すると考えられている。具体的には、例えば、ポリマーがポリエチレンである場合には、遷移温度は130℃程度であり、この温度を超えると、例えば、導電性物質がカーボンブラックである場合には電気抵抗率が100倍程度に増加し、導電性物質がタングステンである場合には電気抵抗率が1万倍程度以上に増加する。
融着電極2a,2bは、例えば、銅やニッケルなどの金属箔(例えば厚さ20〜70μm程度)や、銅板(例えば厚さ150μm程度以上)にニッケルや銀などのメッキが施されたものなどが用いられ、融着電極2a,2bの主面がPTCポリマー1の主面に融着されている。また、融着電極2には、例えば図2に示すような形状の貫通孔20が形成されており、このように、融着電極2a,2bに貫通孔20が形成されることにより、PTCポリマー1の融着電極2との融着面(以下、単に、PTCポリマー1の融着面と言うこともある。)の面積に対する、融着電極2a,2bのPTCポリマー1との融着面(以下、単に、融着電極2a,2bの融着面と言うこともある。)の面積の割合である、電極面積率が、1よりも小さく構成されている。なお、本実施の形態では、PTCポリマー1の主面は融着電極2の主面よりも大きく形成されているが、本発明では、PTCポリマー1の融着面の面積とは、PTCポリマー1の主面の全面積ではなく、融着電極2a,2bの主面に対向するPTCポリマー1の融着面の部分(図2にハッチングを施した部分)の面積のことを言う。また、本発明で言う融着電極2a,2bの融着面の面積とは、PTCポリマー1の主面に対向する融着電極2a,2bの融着面の部分(図2にハッチングを施した部分)のうち、貫通孔20の面積を含まない実際に融着される面の面積を指す。
さらに、電極面積率が1よりも小さい融着電極2(本実施の形態では両方の融着電極2a,2b)の融着面は、例えばメッキやブラスト加工により平均粗さが例えば5〜30μmの凹凸を有するように粗面を形成しており、すなわち粗面化されており、融着電極2a,2bとPTCポリマー1との間の電気的な接触抵抗は低く保たれている。ここで、平均粗さとは、日本機械学会発行の機械工学便覧(JSME Handbook for Mechanical Engineers)改訂第6版のp.17−190に記載された十点平均粗さを言う。
端子電極3、および端子電極3を介して融着電極2に電流を供給するための電流導入端子31は、例えば、銅板に銀やスズなどのメッキが施されたものであり、それぞれの厚さは例えば1.5mmおよび2mm程度である。電極面積率が1よりも小さい融着電極2に隣接する端子電極3(本実施の形態では両方の端子電極3a,3b)の融着電極2隣接側の面は、例えばブラスト加工により平均粗さが例えば5〜20μmの凹凸を有するように粗面を形成している、すなわち粗面化されている。融着電極2、端子電極3および電流導入端子31は互いに電気的に接続されている。なお、端子電極3は電流導入端子31と一体化されていてもよい。
なお、本実施の形態では、端子電極3の融着電極2隣接側の面が粗面化されていることにより接触点の数が増えるので、端子電極3と融着電極2との間の電気的な接触抵抗は粗面化されていない(平面である)場合に比べて減少する。その結果、通電性能が高められる。
絶縁枠32は、短絡電流または過電流がPTC素子に流れ、限流動作が起こったときにPTCポリマー1と融着電極との間で発生するアークによって生成された導電性のガスにより、電流導入端子31間で短絡が生じるのを防止するために、PTCポリマー1の周辺部に設けられる。
PTC素子を保護するための限流器容器である絶縁容器34は、容器本体34aと容器蓋部34bとで例えばロの字状に構成され、ボルト35aおよびナット35bを締め付けることによりPTC素子を固定しうる。なお、絶縁容器34の内側の高さを一定に保つためのスペーサ36を備えている。
弾性体33は、例えば、板ばね、皿ばね、有機弾性体などであり、電流導入端子31と絶縁容器34との間に配置される。本実施の形態において、弾性体33は、PTCポリマー1の主面に対して垂直な方向において、融着電極2およびPTCポリマー1からなるPTC素子と、端子電極3と、電流導入端子31とに弾性的な圧力を及ぼす。すなわち、容器蓋部34bが容器本体34aに一体化される過程で、弾性体33が圧縮され、一対の電流導入端子31および端子電極3a,3bがPTC素子側に押圧され互いに電気的に接触している。つまり、弾性体33は、一対の端子電極3a,3bをPTC素子側に押圧する加圧手段に相当する。
端子電極3と融着電極5とは金属接触であることにより、電気的な接触抵抗が低いので、弾性体33による加圧力は低く設定される。したがって、PTCポリマー1に高い応力が加わって破損するのを防止できる。
このように構成されたものにおいて、電流は一方の電流導入端子31、一方の端子電極3a、PTC素子、他方の端子電極3b、他方の電流導入端子31を経由して流れる。
負荷電流が流れる場合、通電発熱が少ないのでPTCポリマー1の温度上昇が低く、PTCポリマー1の電気抵抗は低い。
短絡事故が発生し大電流が流れると、融着電極2とPTCポリマー1との界面の電気的な接触抵抗による発熱によりPTCポリマー1が加熱される。PTCポリマー部1の温度が遷移温度を超えると、PTCポリマー1と融着電極2との界面近傍に存在するポリマーが溶融し、粒子状の導電性物質間の距離が増大し、PTCポリマー1は低電気抵抗状態から高電気抵抗状態へと変化し、短絡電流が抑制される。この抑制された電流は図示しない開閉器によって遮断される。
限流中に、PTCポリマー1のうち、融着電極2との界面の近傍部分は、遷移温度をはるかに超えて分解温度に達し、アークが発生する。このアークの熱によって融着電極2との界面の近傍部分のPTCポリマー1が軟化し、融着電極2がPTCポリマー1に食い込む。その結果、融着電極2の貫通孔20の部分がPTCポリマー1で満たされる。本実施の形態では、端子電極3の融着電極2隣接側の面が粗面化されているので、PTCポリマー1の軟化に伴い、融着電極2の貫通孔20に満たされたPTCポリマー1が端子電極3の粗面化された面(粗面)の凹凸に食い込むことにより、端子電極3とPTCポリマー1とが熱融着される。このように、本実施の形態では、PTCポリマー1が端子電極3の粗面化された面(粗面)の凹凸に食い込こむことにより、端子電極3とPTCポリマー1とが熱融着されるので、PTCポリマー1と端子電極3との電気的な接触抵抗は顕著に低くなる。したがって、アークの熱によってPTCポリマー1の表面が荒れてPTCポリマー1と融着電極2との間の電気的な接触抵抗が増大しても、端子電極3とPTCポリマー素子との間の電気的な抵抗増大は顕著に抑制され、限流動作前後における通電性能の低下を顕著に抑制することができる。
なお、初期状態での限流器を示す図1では、融着電極2がPTCポリマー1に食い込んでいないが、融着電極2とPTCポリマー1とを融着する際に融着電極2がPTCポリマー1に多少食い込む場合もある。
なお、従来の限流器においても、限流中に、アークの熱によってPTCポリマー1が軟化し、融着電極2がPTCポリマー1に食い込む結果、融着電極2の貫通孔20の部分がPTCポリマー1で満たされる可能性もある。しかしながら、従来の限流器では融着電極2に隣接する端子電極3の融着電極2隣接側の面は粗面化されていないため、端子電極2がPTCポリマー1に熱融着され難く、熱融着したとしてもそれらの接触抵抗は本実施の形態の場合に比べて大きい。その結果、端子電極3とPTCポリマー1との間の電気抵抗増大を、本実施の形態におけるほど顕著に抑制することはできず、限流動作前後における通電性能の低下を顕著に抑制することはできない。
端子電極3と融着電極2とは何れも金属で形成されており金属接触であるので端子電極3と融着電極2の間の接触抵抗は極めて低く、普通は、これらの電極の接触面を粗面化するという発想は無い。
限流中に、PTCポリマー1のうち、融着電極2との界面の近傍部分で発生するアークの熱によって、融着電極2との界面の近傍部分のPTCポリマー1が軟化し、融着電極2がPTCポリマー1に食い込む結果、融着電極2の貫通孔20の部分がPTCポリマー1で満たされるという現象は、本発明の発明者らが初めて明らかにしたものであり、上記従来の限流器の発明当時には、まだ明らかとなっていなかった。したがって、融着電極2に隣接する端子電極3の融着電極2隣接側の面が粗面化されていると、PTCポリマー1の軟化に伴い、融着電極2の貫通孔20に満たされたPTCポリマー1が端子電極3の粗面化された面(粗面)の凹凸に食い込むことにより端子電極3とPTCポリマー1とが強く熱融着されるので、PTCポリマー1と端子電極3との接触抵抗が顕著に低くなることは、上記従来の限流器の発明当時には、まだ明らかとなっていなかいばかりか、その着想も得られなかった。
なお、貫通孔20の深さ方向に対して垂直な断面の形状は、円状であっても、角状であっても、非対称な鍵穴状のものであってもよい。貫通孔20内部の一部に、融着電極2とPTCポリマー1との融着の際に、軟化したPTCポリマー1が突出せしめられる場合もある。
また、図1では、容器蓋部34bはボルト35aおよびナット35bを締め付けることにより容器本体34aと一体化されたが、接着剤により容器本体34aと一体化されてもよい。また、絶縁容器34はあらかじめ一体化されたものを用いてもよいが、この場合、治具により弾性体33をあらかじめ圧縮し、PTC素子、端子電極3および電流導入端子31も一括して絶縁容器34に挿入する。
なお、塵埃の侵入を防止するため、絶縁容器34は箱状として密閉状に形成されてもよい。
実施の形態2.
図4は本発明の実施の形態2による限流器を説明するための図であり、より具体的には、初期状態における限流器の要部の構成を示す断面説明図である。
本実施の形態による限流器では、電極面積率が1よりも小さい融着電極2(本実施の形態では両方の融着電極2a,2b)に隣接する端子電極3(本実施の形態では両方の端子電極3a,3b)は、融着電極2a,2bに隣接し融着電極2a,2b隣接側の面が粗面化された金属箔301a,301b(以下、301で代表することもある。)と、金属箔301a,301bの融着電極隣接側と反対側に配置された導電板302a,302b(以下、302で代表することもある。)とで構成されている。その他の構成は実施の形態1の構成と同様であるので、以下では主に実施の形態1と異なる点について説明する。
金属箔301は、例えば銀やニッケルで形成され、厚さは例えば30〜100μm程度である。また、金属箔301の融着電極隣接側の面は、例えばメッキやブラスト加工により平均粗さが例えば5〜20μmの凹凸を有するように粗面を形成している、すなわち粗面化されている。
導電板302は、例えば、銅板に銀やニッケルなどのメッキが施されたものであり、厚さは例えば5〜10μm程度である。融着電極2、金属箔301、導電板302および電流導入端子31は互いに電気的に接続されている。なお、導電板302は電流導入端子31と一体化されていてもよい。
このように構成されたものにおいて、短絡事故が発生し大電流が流れると、実施の形態1の場合と同様に、融着電極2とPTCポリマー1との界面の電気的な接触抵抗の増大による発熱によりPTCポリマー1が加熱され、PTCポリマー1は低電気抵抗状態から高電気抵抗状態へと変化し、短絡電流が抑制される。
また、限流中に融着電極と金属箔の間で発生するアークの熱によって融着電極2との界面近傍部分のPTCポリマー1が軟化し、融着電極2がPTCポリマー1に食い込む結果、融着電極2の貫通孔20の部分がPTCポリマー1で満たされる。本実施の形態では、金属箔301の融着電極2隣接側の面が粗面化されているので、PTCポリマー1の軟化に伴い、融着電極2の貫通孔20に満たされたPTCポリマー1が金属箔301の粗面化された面(粗面)の凹凸に食い込むことにより、金属箔301とPTCポリマー1と。このように、本実施の形態では、PTCポリマー1が金属箔301の粗面化された面(粗面)の凹凸に食い込むことにより、金属箔301とPTCポリマー1とが熱融着されるので、PTCポリマー1と金属箔301との接触抵抗は顕著に低くなる。また、金属箔301と導電板302とは何れも金属で形成されており金属接触であるので、電気的な接触抵抗は低い。
したがって、アークの熱によってPTCポリマー1の表面が荒れてPTCポリマー1と融着電極2との間の接触抵抗が増大しても、金属箔301とPTCポリマー素子との間の抵抗増大は顕著に抑制され、限流動作前後における通電性能の低下を顕著に抑制することができる。
さらに、本実施の形態では、金属箔301と導電板302との間には熱的な接触抵抗があるため、限流動作に伴い金属箔301とPTCポリマー1の間に発生するアークからの熱が金属箔301から導電板302に伝達しにくくなるので、金属箔301の温度上昇が大きくなる。その結果、金属箔301はPTCポリマー1に非常に強く熱融着され、金属箔301とPTCポリマー1との間の電気的な接触抵抗の増大が顕著に抑制され、通電性能、過電流通電性能の低下をいっそう顕著に抑制することができる。
なお、金属箔301の厚さは、薄すぎると限流中に融着電極と金属箔の間で発生するアークの熱によって金属箔が蒸発し、厚すぎると金属箔301の温度上昇があまり大きくならないため、20〜100μm程度が望ましい。
実施の形態3.
図5は本発明の実施の形態3による限流器を説明するための図であり、より具体的には、初期状態における限流器の要部の構成を示す断面説明図である。
本実施の形態による限流器は、一対の融着電極2a,2bは、電極面積率が互いに異なり、しかも、電極面積率が大きい方の融着電極2bに隣接する端子電極3bの融着電極2b隣接側の面は、粗面化されていない。
上記各実施の形態では、PTCポリマー1の両主面に融着電極2a,2bが熱融着されている。一方の融着電極2aの融着面をA面、他方の融着電極2bの融着面をB面と呼ぶことにする。実施の形態1および2では、A面の電極面積率(PTCポリマー1の融着電極2aとの融着面の面積に対する、融着電極2aのPTCポリマー1との融着面の面積の割合)とB面の電極面積率(PTCポリマー1の融着電極2bとの融着面の面積に対する、融着電極2bのPTCポリマー1との融着面の面積の割合)とを同一としていた。
実験の結果、上記のようにA面の電極面積率とB面の電極面積率を同一としても、A面のPTCポリマー1との接続部(以下、A面接続部と言うこともある。)の電気的な接触抵抗と、B面のPTCポリマー1との接続部(以下、B面接続部と言うこともある。)の電気的な接触抵抗とは、厳密には同一ではなく少しの相違があるため、短絡電流が流れた時、A面接続部とB面接続部とでは、アーク発生に時間差があることが分かった。そして、限流波高値の時点はA面とB面の内、先にアークが発生した面のアーク発生時点にほぼ一致することが分かった。限流波高値の時点以後、限流波高値の数分の1以下の大きさのアーク電流が流れる。この結果から、アーク発生面を1面に限っても限流波高値はほぼ同じになることが分かった。
そこで、本実施の形態では、B面(融着電極2bの融着面)の電極面積率がA面(融着電極2aの融着面)の電極面積率より大きくなるように構成されている。
このように構成されたものにおいて、短絡事故が発生して大電流が流れると、融着電極2とPTCポリマー1との界面の接触抵抗による発熱によりPTCポリマー1が加熱され、PTCポリマー1のうち電極面積率が小さい方のA面接続部の近傍部分は低抵抗状態から高抵抗状態へと変化し、短絡電流が抑制される。なお、PTCポリマー1のうち電極面積率が大きい方のB面接続部の近傍部分は電流密度が小さいため温度上昇は低い。
また、限流中に、PTCポリマー1のうち、電極面積率が小さい方のA面接続部の近傍部分は、遷移温度をはるかに超えて分解温度に達し、アークが発生する。このアークの熱によってA面接続部の近傍部分のPTCポリマー1が軟化し、上記各実施の形態の場合と同様に、PTCポリマー1の軟化に伴い、融着電極2aの貫通孔20に満たされたPTCポリマー1が端子電極3aの粗面化された面(粗面)の凹凸に食い込むことにより、端子電極3aとPTCポリマー1とが熱融着される。限流波高値はPTCポリマー1のうち電極面積率が小さい方のA面接続部の近傍部分で低抵抗状態から高抵抗状態へと変化した時点の電流値であるので、限流波高値が高くなることはほとんどない。
なお、PTCポリマー1のうち、電極面積率が大きい方のB面接続部の近傍部分は、電流密度が低いのでアークは発生しない。限流波高値はPTCポリマー1のうち電極面積率が小さい方のA面接続部の近傍部分で低抵抗状態から高抵抗状態へと変化した時点の電流値であるので、限流波高値が高くなることはほとんどない。
このように、本実施の形態によれば、PTCポリマー1のうち、電極面積率が大きい方のB面接続部の抵抗を低減できるため限流器の初期抵抗を低減でき、PTCポリマー1のうち、電極面積率が小さい方のA面で限流波高値が決まる。その結果、限流波高値が増大することなく、限流器の初期抵抗を低減できるので、通電性能を高めることができる。また、限流動作に伴うアーク発生が一方の面(電極面積率が小さい面)に限定されるので、限流動作後の限流器抵抗の増大、すなわち、限流動作前後における通電性能の低下を顕著に抑制できる。これらの結果、初期状態での通電性能が高く、しかも、限流動作後の通電性能が高い限流器を得ることができる。
なお、本実施の形態では、一対の融着電極2は、電極面積率が互いに異なるので、限流動作に伴うアーク発生がPTCポリマー1の一方の面(電極面積率が小さい面)に限定され、電極面積率が小さい方の融着電極2aに隣接する端子電極3aとPTCポリマー1とが熱融着される。したがって、電極面積率が大きい方の融着電極2bに隣接し、PTCポリマー1と熱融着されない、端子電極3bの融着電極2b隣接側の面は、粗面化されていなくてもよく、製作工程を簡素化できるという効果がある。
また、電極面積率が1よりも小さい融着電極2(例えば2a)に隣接する端子電極3(例えば3a)の融着電極2a隣接側の面は、粗面化されているが、電極面積率が1である融着電極2(例えば2b)に隣接する端子電極3(例えば3b)の融着電極2b隣接側の面は、粗面化されていなくてもよい。
また、少なくとも電極面積率が小さい方の融着電極2(例えば2a)に隣接する端子電極3(例えば3a)は、融着電極2に隣接し融着電極2隣接側の面が粗面化された金属箔301(例えば301a)と、この金属箔301(例えば301a)の融着電極2(例えば2a)隣接側と反対側に配置された導電板302(例えば302a)とで構成されていてもよく、上記実施の形態3と同様の効果が得られる。
なお、本実施の形態のように、一対の融着電極2a,2bの電極面積率が互いに異なる場合、電極面積率が大きい方の融着電極2bの電極面積率が90%を超えると、PTCポリマー1と融着電極2a,2bとの熱融着時に、融着電極2bと融着電極2aとの熱収縮の度合の違いにより、PTCポリマー1が大きく反る。これを弾性体33で加圧すると、PTCポリマー1の内部応力が大きくなり、限流動作時にPTCポリマー1が破損しやすい。
そこで、電極面積率が大きい方の融着電極2bの電極面積率を90%以下とすることにより、PTCポリマー1に作用する初期応力を抑制できるので、限流動作時のPTCポリマー1の破損を抑制できる。その結果、限流動作回数が多い限流器を得ることができる。
なお、限流器の電気抵抗は電極面積率の増大に連れ大きく減少するが、電極面積率が50%以上になるとその減少の度合は小さくなる。したがって、上記を考慮すると、融着電極2a,2bの電極面積率が互いに異なる場合、電極面積率が大きい方の融着電極2bの電極面積率を50%以上かつ90%以下に設定すると、PTCポリマー1の反りを抑制でき、しかも限流器の電気抵抗を低く設定できる。
実施の形態4.
図6は本発明の実施の形態4による限流器を説明するための図であり、より具体的には、PTC素子の構成を示す斜視図である。
本実施の形態では、融着電極2を複数に分割し、微小な融着電極部21を島状に均一的に分散配置している点を除いて上記各実施の形態と同じであるので、以下では、上記各実施の形態と異なる点について主に説明する。
上記各実施の形態では、融着電極2に貫通孔20が形成されていることにより、PTCポリマー1の融着電極2との融着面の面積に対する融着電極2のPTCポリマー1との融着面の面積の割合である電極面積率が1よりも小さく構成されていた。このように、融着電極2に貫通孔20を形成した場合、電極面積率を小さくしようとすると、隣接する貫通孔20間の距離、すなわち、融着電極2の非孔部の幅、を小さくすることが必要になる。しかし、加工上、融着電極2の非孔部の幅を小さくするのには限界がある。そのため電極面積率を小さくするのに限界がある。また、融着電極2の非孔部の幅を極限まで小さくすると、アークの発生が融着電極2の幅が狭い非孔部に局所化されるようになるため、PTCポリマー1に発生する局所的な熱応力が大きくなり、PTCポリマー1が破損しやすくなる。
そこで、本実施の形態では、図6に示すように、融着電極2を複数に分割し、微小な融着電極部21を島状に均一的に分散配置している。
このような構成により、電極面積率を小さくした場合にも、アークを均一的に分散発生できるので、PTCポリマー1に発生する熱応力が分散され、局所的な熱応力が小さくなり、PTCポリマー1の破損を起こしにくくすることができる。
また、負荷電流通電時、PTCポリマー1に流れる電流を均一的に分散化できるので、通電性能を高めることもできる。
しかしながら、上記のような複数に分割された微小な融着電極部21のそれぞれをPTCポリマー1に熱融着し、島状に均一的に分散配置するのは至難である。
そこで、本実施の形態では、下記のように製造する。
まず、複数に分割される前の大きな融着電極2をPTCポリマー1に全面的に熱融着する。次に、エッチング法により非電極部を削除する。
このような加工方法によれば、例えば融着電極部21が図6に示すように角柱状である場合には、1辺0.2mm程度まで容易に小さく形成でき、融着電極部21の分散性を高めることができる。
なお、融着電極部21の形状は角柱状に限られるものではなく、例えば円柱状のような他の形状であってもよい。
実施の形態5.
図7は本発明の実施の形態5による限流遮断装置を説明するための図であり、より具体的には、限流遮断装置の構成を示す断面図である。
本実施の形態による限流遮断装置は主に実施の形態3で説明した電極面積率が互いに異なる一対の融着電極を有する限流器100と開閉器200とで構成されている。開閉器200には電路を開閉する開閉部201を有する。基本的には、この開閉部201は固定接点201aと可動接点201bで構成されている。電路の開閉に関しては、手動でまたは図示しない機構で過大電流を検出して自動で、可動接点201bの開閉操作が行われるが、自己消弧型半導体デバイスで開閉が行われてもよい。
本実施の形態では、限流器100は開閉器200に近接して配置される。限流器100における電極面積率が大きい方の融着電極に隣接する端子電極に接続された電流導入端子31aは、開閉器200の一方の端子202aに接続され、電極面積率が小さい方の融着電極に隣接する端子電極に接続された電流導入端子31bは外部電線に接続される。また、開閉器の他方の端子202bは外部電線に接続される。
このように構成されたものにおいて、負荷電流が流れると、開閉器200において開閉部201で発熱する。この発熱は主に開閉器200の外部電線に接続された端子202bを経由し外部電線に放熱される。また、限流器100において、電極面積率が小さい融着電極近傍と電極面積率が大きい融着電極近傍で発熱するが、その発熱量は電極面積率が小さい融着電極近傍の方が多い。また、限流器100の主要部であるPTCポリマーの主成分は上述したようにポリマーであるので、熱伝導率が非常に小さい。本実施の形態では、発熱量が多い、電極面積率が小さい方の融着電極近傍に隣接する端子電極に接続された電流導入端子31bが、開閉器200側ではなく、放熱が効率的に行われる外部電線側に接続されているので、この発熱が外部電線側に効率よく放熱される。したがって、限流器100の高い通電性能を得ることができる。
実施の形態6.
図8は本発明の実施の形態6による限流遮断装置を説明するための図であり、より具体的には、限流遮断装置の構成を示す断面図である。
本実施の形態では、限流器100は開閉器200の収納容器内部に収納されている。このように、限流器100を開閉器200に内蔵することにより、収納容器を共有でき無駄なスペースを除去できるので、実施の形態5で示した図7のものと比べて小型化することができる。
なお、本実施の形態においては、限流器100としては上記実施の形態1〜4で説明した何れの構成を有するものであってもよい。
ただし、上記実施の形態5と同様に、限流器100として、電極面積率が互いに異なる一対の融着電極を有するものを用いた場合には、限流器100における電極面積率が大きい方の融着電極に隣接する端子電極に接続された電流導入端子31aを、開閉器200の一方の端子202aに接続し、電極面積率が小さい方の融着電極に隣接する端子電極に接続された電流導入端子31bを外部電線に接続することにより、小型でしかも高い通電性能を有する限流遮断装置を得ることができる。
本発明の実施の形態1による限流器の初期状態での全体構成を示す断面説明図である。 本発明の実施の形態1による限流器の要部であるPTC素子の構成を示す平面図である。 本発明の実施の形態1による限流器の限流動作後の要部の構成を示す断面説明図である。 本発明の実施の形態2による限流器の初期状態での要部の構成を示す断面説明図である。 本発明の実施の形態3による限流器の初期状態での要部の構成を示す断面説明図である。 本発明の実施の形態4による限流器の要部であるPTC素子の構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態5による限流遮断装置の構成を示す断面説明図である。 本発明の実施の形態6による限流遮断装置の構成を示す断面説明図である。
符号の説明
1 PTCポリマー、2,2a,2b 融着電極、20 貫通孔、21 融着電極部、3,3a,3b 端子電極、301,301a,301b 金属箔、302,302a,302b 導電板、31,31a,31b 電流導入端子、32 絶縁枠、33 弾性体、34 絶縁容器、35a ボルト、35b ナット、36 スペーサー、100 限流器、200 開閉器、201 開閉部、201a 固定接点、201b 可動接点、202a,202b 端子。

Claims (8)

  1. PTCポリマーと該PTCポリマーを挟んで対向配置され上記PTCポリマーにそれぞれ融着された一対の融着電極とからなるPTC素子、上記一対の融着電極の上記PTCポリマー配置側と反対側に配置され、上記一対の融着電極にそれぞれ隣接する一対の端子電極、および上記一対の端子電極を上記PTC素子側に押圧する加圧手段を備え、上記一対の融着電極のうち少なくとも一方の融着電極は、上記PTCポリマーの融着面の面積に対する上記融着電極の上記PTCポリマーとの融着面の面積の割合である電極面積率が1よりも小さくなるように、複数に分割されて島状に分散配置されていることを特徴とする限流器。
  2. 電極面積率が1よりも小さい融着電極に隣接する端子電極の上記融着電極隣接側の面は粗面化されていることを特徴とする請求項1記載の限流器。
  3. 一対の融着電極の電極面積率が互いに異なり、上記電極面積率が大きい方の融着電極に隣接する端子電極の上記融着電極隣接側の面は、粗面化されていないことを特徴とする請求項1または2記載の限流器。
  4. 一対の融着電極の電極面積率が互いに異なり、上記電極面積率が小さい方の融着電極に隣接する端子電極は、上記融着電極に隣接し融着電極隣接側の面が粗面化された金属箔と、該金属箔の融着電極隣接側と反対側に配置された導電板とで構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の限流器。
  5. 一対の融着電極の電極面積率が互いに異なり、上記電極面積率が大きい方の融着電極の電極面積率は、50%以上かつ90%以下であることを特徴とする請求項1または2記載の限流器。
  6. 請求項3または4に記載の電極面積率が互いに異なる一対の融着電極を有する限流器と、電路を開閉する開閉器とが直列接続され上記限流器における電極面積率が大きい方の融着電極に隣接する端子電極が上記開閉器と接続されたことを特徴とする限流遮断装置。
  7. 請求項1乃至4のいずれかに記載の限流器と、電路を開閉する開閉器とが直列接続され上記限流器が上記開閉器に内蔵されたことを特徴とする限流遮断装置。
  8. PTCポリマーと該PTCポリマーを挟んで対向配置され上記PTCポリマーにそれぞれ融着された一対の融着電極とからなるPTC素子、上記一対の融着電極の上記PTCポリマー配置側と反対側に配置され、上記一対の融着電極にそれぞれ隣接する一対の端子電極、および上記一対の端子電極を上記PTC素子側に押圧する加圧手段を備えた限流器の製造方法であって、上記一対の融着電極の少なくともどちらか一方の融着電極の製造工程として、上記融着電極を上記PTCポリマーに全面的に熱融着する工程と、エッチング法により上記融着電極の非電極部を削除することにより分割され、均一的に分散配置された微小な島状の融着電極を形成する工程とを備えたことを特徴とする限流器の製造方法。
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