JP4475112B2 - スピーカ装置 - Google Patents

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Description

この発明は、部屋のコーナーに配置して使用するに好適なスピーカ装置に関するものである。
従来、スピーカ装置としては、図14に示すようにスピーカ2を密閉形キャビネット3に収納したスピーカ装置が多用されている。また、部屋の天井や床からの音反射の影響を軽減したスピーカ装置としては、複数のスピーカを縦方向に並べて線音源配置としたラインアレイ型スピーカ装置が知られている(例えば、非特許文献1参照)。
Stage Sound Journal 2001,8、pp.4〜10
図14に示すようにスピーカ装置1を部屋内において壁4,5の近傍に配置した場合、壁4からの音反射により聴取点(又は観測点)Pでの周波数特性が乱れる。周波数特性においてディップが現われる周波数は、次の数1の式で表わされる。
Figure 0004475112
ここで、cは音速(340[m/sec])、nは0,1,2,3…である。aはスピーカ2の中心と壁4の反射点との間の距離、bは壁4の反射点と聴取点Pとの間の距離、dはスピーカの中心と聴取点Pとの間の距離である。(a+b−d)は路長差[m]であり、この距離が半波長となる周波数及びその奇数倍の周波数にディップが現われる。このときの周波数特性は、いわゆる櫛歯型フィルタと同じ特性となり、概ね図15に示すように表わされる。図15において、f1は路長差が半波長となる周波数を、f3,f5,f7…はf1の奇数倍の周波数をそれぞれ表わす。
壁4について上記したと同様にして壁5からの音反射によっても周波数特性が乱れる。周波数特性においてディップが現われる周波数は、次の数2の式で表わされる。
Figure 0004475112
ここで、mは0,1,2,3…である。a’はスピーカ2の中心と壁5の反射点との間の距離、b’は壁5の反射点と聴取点Pとの間の距離である。このときの周波数特性は、概ね図16に示すように表わされる。図16において、f1’は路長差(a’+b’−d)が半波長となる周波数を、f3’,f5’,f7’…はf1’の奇数倍の周波数をそれぞれ表わす。
二面の壁4,5の音反射に基づく周波数特性は、図15,16の周波数特性を合成したものとなり、図17に示すようになる。聴取点Pでの周波数特性が図17に示すように乱れてしまうと、スピーカ2の周波数特性を平坦化しても無意味となってしまう。換言すれば、壁の音反射の影響を受けないスピーカが実現できれば、聴取点Pでの周波数特性は、スピーカ本来の平坦性の良い周波数特性となり、忠実な再生音が得られる可能性がある。
上記したような壁からの音反射の影響は、図18に示すように壁4,5をそれぞれか鏡と見立てたときの鏡像位置にスピーカ装置1と同様のスピーカ装置1A,1Bを配置した場合において、スピーカ装置1からの音と、スピーカ装置1A,1Bからの音とが干渉する状況として理解することもできる。1つの鏡像スピーカが更に別の鏡によりもう1つの鏡像を作るが、ここでは説明を簡単にするため省略してある。
図19は、壁4,5が交わる稜線位置(コーナー)にスピーカ装置1を埋設した例を示すものである。このように部屋のコーナーにスピーカ装置を埋設すると、壁面に入射する音が存在しないこと、あるいは鏡像がスピーカ自身の上に重なることから壁からの音反射が起きず、前述したような聴取点での周波数特性の乱れも生じない。
しかしながら、図19のスピーカ配置例では、既製の部屋にスピーカ設置のために大がかりな工事を施す必要があり、作業面でも費用面でも設置が容易でないという問題点がある、
この発明の目的は、壁面反射を防止することができると共に簡単に設置することができる新規なスピーカ装置を提供することにある。
この発明に係る第1のスピーカ装置は、
直立状態でほぼ90°の角度をなすように後部同士が結合された第1及び第2のバッフル板であって、該第1及び第2のバッフル板の前部にはそれぞれ該前部から外側へ反る第1及び第2の反り部が設けられると共に、前記第1及び第2のバッフル板を結合する結合部にはスピーカ孔が設けられたものと、
前記スピーカ孔から前記第1及び第2のバッフル板の90°の角度をなす側に放音するように前記第1及び第2のバッフル板に装着されたスピーカと、
前記第1及び第2のバッフル板からそれぞれ後方にほぼ平行に離間して配置された第1及び第2の裏板であって、直立状態でほぼ90°の角度をなすように後部同士が前記スピーカの背後で結合されると共に、前記第1及び第2の裏板の前部にはそれぞれ前記第1及び第2の反り部を介して前記第1及び第2のバッフル板が結合されたものと、
前記第1及び第2のバッフル板と前記結合部と前記第1及び第2の裏板と前記第1及び第2の反り部とで構成される筒状体の上部及び下部の開口をそれぞれ塞ぐ第1及び第2の蓋板と
を備え、前記筒状体と前記第1及び第2の蓋板とにより形成される密閉空間に前記スピーカを配置する構成としたものである。
第1のスピーカ装置によれば、スピーカを収納する密閉形キャビネットが筒状体と第1及び第2の蓋板とにより構成される。第1及び第2の裏板は、90°の角度をなすように結合されるので、筒状体の後部は、横断面が直角をなすようになる。このため、第1のスピーカ装置は、筒状体の後部(キャビネットの後部)の角部を部屋の直角をなすコーナーに配置するようにして部屋内に簡単に設置することができる。このような設置状態において、スピーカから放射される音は、第1及び第2のバッフル板の90°の角度をなす側で部屋の左右の壁に沿って案内されるようになる。従って、壁からの音反射が起こらず、聴取点では、スピーカ本来の周波数特性が得られる。
この発明に係る第2のスピーカ装置は、
直立状態でほぼ90°の角度をなすように後部同士が結合された第1及び第2のバッフル板であって、該第1及び第2のバッフル板の前部にはそれぞれ該前部から外側へ反る第1及び第2の反り部が設けられると共に、前記第1及び第2のバッフル板を結合する結合部にはスピーカ孔が設けられたものと、
前記スピーカ孔から前記第1及び第2のバッフル板の90°の角度をなす側に放音するように前記第1及び第2のバッフル板に装着されたスピーカと、
前記第1及び第2のバッフル板からそれぞれ後方にほぼ平行に離間して配置された第1及び第2の裏板であって、直立状態でほぼ90°の角度をなすように後部同士が前記スピーカの背後で結合されると共に、前記第1及び第2の裏板の前部にはそれぞれ前記第1及び第2の反り部を介して前記第1及び第2のバッフル板が結合されたものと、
前記第1及び第2のバッフル板と前記結合部と前記第1及び第2の裏板と前記第1及び第2の反り部とで構成される筒状体の上部及び下部のうちの一方の開口を部屋の天井又は床で塞いだ状態において前記筒状体の上部及び下部のうちの他方の開口を塞ぐ蓋板と
を備え、前記筒状体と前記部屋の天井又は床と前記蓋板とで形成される密閉空間に前記スピーカを配置する構成としたものである。
第2のスピーカ装置によれば、筒状体の上部及び下部のうちの一方の開口を部屋の天井又は床で塞ぐ構成としたので、該一方の開口を塞ぐ蓋板が不要になると共に、天井又は床の有効活用が可能となる。このため、部屋として小規模な部屋(例えば音楽練習用防音室)を用いる場合、天井又は床のコーナーに簡単に第2のスピーカ装置を設置することができる。このような設置状態では、第1のスピーカ装置に関して前述したと同様に壁面反射を防止することができる。
この発明に係る第3のスピーカ装置は、
直立状態でほぼ90°の角度をなすように後部同士が結合された第1及び第2のバッフル板であって、該第1及び第2のバッフル板の前部にはそれぞれ該前部から外側へ反る第1及び第2の反り部が設けられると共に、前記第1及び第2のバッフル板を結合する結合部にはスピーカ孔が設けられたものと、
前記スピーカ孔から前記第1及び第2のバッフル板の90°の角度をなす側に放音するように前記第1及び第2のバッフル板に装着されたスピーカと、
前記第1及び第2のバッフル板からそれぞれ後方にほぼ平行に離間して配置された第1及び第2の裏板であって、該第1及び第2の裏板の前部にはそれぞれ前記第1及び第2の反り部を介して前記第1及び第2のバッフル板が結合されたものと、
部屋のコーナーを構成する第1及び第2の壁に前記第1及び第2の裏板をそれぞれ沿わせると共に前記コーナーの直前に前記スピーカを配置したときに前記第1及び第2のバッフル板と前記結合部と前記第1及び第2の裏板と前記第1及び第2の反り部と第1及び第2の壁とで構成される筒状体の上部及び下部のうちの一方の開口を前記部屋の天井又は床で塞いだ状態において前記筒状体の上部及び下部のうちの他方の開口を塞ぐ蓋板と
を備え、前記筒状体と前記部屋の天井又は床と前記蓋板とで形成される密閉空間に前記スピーカを配置する構成としたものである。
第3のスピーカ装置によれば、部屋のコーナーを構成する第1及び第2の壁に第1及び第2の裏板をそれぞれ沿わせると共に該コーナーの直前にスピーカを配置することにより第1及び第2のバッフル板及びその結合部と第1及び第2の裏板と第1及び第2の反り部と第1及び第2の壁とで筒状体を構成するようにしたので、コーナー及びその近傍では第1及び第2の壁が第1及び第2の裏板の代りに筒状体を構成することになり、第1及び第2の裏板のサイズ低減が可能となる。また、筒状体の上部及び下部のうちの一方の開口を部屋の天井又は床で塞ぐ構成としたので、該一方の開口を塞ぐ蓋板が不要になると共に、天井又は床の有効活用が可能になる。このため、第2のスピーカ装置に関して前述したと同様に部屋として小規模な部屋を用いる場合に天井又は床のコーナーに簡単に第3のスピーカ装置を設置することができる。このような設置状態では、第1のスピーカ装置に関して前述したと同様に壁面反射を防止することができる。
上記した第1〜第3のいずれかのスピーカ装置にあっては、前記第1及び第2の反り部が前記第1及び第2のバッフル板の90°の角度をなす側においてそれぞれ前記第1及び第2のバッフル板の表面に連続してなめらかな曲面をなす反り面を有するようにするのが好ましい。このようにすると、音の回折に基づいて聴取点での周波数特性にわずかな凹凸状の乱れが生ずるのを防止することができる。
この発明に係る第4のスピーカ装置は、
各々直交する二辺を有する第1〜第3のバッフル板であって、該第1及び第2のバッフル板がほぼ90°の角度をなすように前記第1のバッフル板の直交する二辺のうちの一辺と前記第2のバッフル板の直交する二辺のうちの一辺とが結合され、前記第2及び第3のバッフル板がほぼ90°の角度をなすように前記第2のバッフル板の直交する二辺のうちの他の一辺と前記第3のバッフル板の直交する二辺のうちの一辺とが結合され、前記第1及び第3のバッフル板がほぼ90°の角度をなすように前記第1のバッフル板の直交する二辺のうちの他の一辺と前記第3のバッフル板の直交する二辺のうちの他の一辺とが結合され、前記第1〜第3のバッフル板の前部にはそれぞれ該前部から外側へ反る第1〜第3の反り部が設けられ、前記第1〜第3のバッフル板の結合により形成されるコーナー部にはスピーカ孔が設けられたものと、
前記スピーカ孔から前記第1〜第3のバッフル板の90°の角度をなす側に放音するように前記第1〜第3のバッフル板に装着されたスピーカと、
前記第1〜第3のバッフル板からそれぞれ後方にほぼ平行に離間して配置され、各々直交する二辺を有する第1〜第3の裏板であって、該第1及び第2の裏板がほぼ90°の角度をなすように前記第1の裏板の直交する二辺のうちの一辺と前記第2の裏板の直交する二辺のうちの一辺とが前記第1及び第2のバッフル板の結合部の背後で結合され、前記第2及び第3の裏板がほぼ90°の角度をなすように前記第2の裏板の直交する二辺のうちの他の一辺と前記第3の裏板の直交する二辺のうちの一辺とが前記第2及び第3のバッフル板の結合部の背後で結合され、前記第1及び第3の裏板がほぼ90°の角度をなすように前記第1の裏板の直交する二辺のうちの他の一辺と前記第3の裏板の直交する二辺のうちの他の一辺とが前記第1及び第3のバッフル板の結合部の背後で結合され、前記第1〜第3の裏板の前部にはそれぞれ前記第1〜第3の反り部を介して前記第1〜第3のバッフル板が結合されたものと
を備え、前記第1〜第3のバッフル板と前記第1〜第3の裏板と前記第1〜第3の反り部とで形成される密閉空間に前記スピーカを配置する構成としたものである。
第4のスピーカ装置によれば、スピーカを収納する密閉形キャビネットが第1〜第3のバッフル板と第1〜第3の裏板と第1〜第3の反り部とにより構成される。第1〜第3の裏板が2つずつ90°の角度をなすよう結合されているため、第4のスピーカ装置は、結合した第1〜第3の裏板の後部(キャビネットの後部)の角部を部屋の3つの稜線が2つずつ直角をなして交わるコーナーに配置するようにして部屋内に簡単に設置することができる。このような設置状態において、スピーカから放射される音は、第1〜第3のバッフル板が2つずつ90°の角度をなす側で部屋の2つの壁及び天井又は床に沿って案内されるようになる。従って壁及び天井又は床からの音反射が起こらず、聴取点では、スピーカ本来の周波数特性が得られる。
この発明に係る第5のスピーカ装置は、
各々直交する二辺を有する第1〜第3のバッフル板であって、該第1及び第2のバッフル板がほぼ90°の角度をなすように前記第1のバッフル板の直交する二辺のうちの一辺と前記第2のバッフル板の直交する二辺のうちの一辺とが結合され、前記第2及び第3のバッフル板がほぼ90°の角度をなすように前記第2のバッフル板の直交する二辺のうちの他の一辺と前記第3のバッフル板の直交する二辺のうちの一辺とが結合され、前記第1及び第3のバッフル板がほぼ90°の角度をなすように前記第1のバッフル板の直交する二辺のうちの他の一辺と前記第3のバッフル板の直交する二辺のうちの他の一辺とが結合され、前記第1〜第3のバッフル板の前部にはそれぞれ該前部から外側へ反る第1〜第3の反り部が設けられ、前記第1〜第3のバッフル板の結合により形成されるコーナー部にはスピーカ孔が設けられたものと、
前記スピーカ孔から前記第1〜第3のバッフル板の90°の角度をなす側に放音するように前記第1〜第3のバッフル板に装着されたスピーカと、
前記第1〜第3のバッフル板からそれぞれ後方にほぼ平行に離間して配置された第1〜第3の裏板であって、該第1〜第3の裏板の前部にはそれぞれ前記第1〜第3の反り部を介して前記第1〜第3のバッフル板が結合されたものと
を備え、部屋の3つの稜線が2つずつ直角をなして交わるコーナーの直前に前記スピーカに配置すると共に該コーナーを構成する第1及び第2の壁と天井又は床とに前記第1及び第2の裏板と前記第3の裏板とをそれぞれ沿わせた状態において前記第1及び第2のバッフル板と前記第1〜第3の裏板と前記第1〜第3の反り部と前記第1及び第2の壁と前記天井又は床とで形成される密閉空間に前記スピーカを配置する構成としたものである。
第5のスピーカ装置によれば、部屋の3つの稜線が2つずつ直角をなして交わるコーナーの直前にスピーカを配置すると共に該コーナーを構成する第1及び第2の壁と天井又は床とに第1及び第2の裏板と第3の裏板とをそれぞれ沿わせる構成としたので、コーナー及びその近傍では第1及び第2の壁と天井又は床とが第1〜第3の裏板の代りにキャビネットを構成することになり、第1〜第3の裏板のサイズ低減が可能になると共に、天井又は床の有効活用が可能になる。このため、第2のスピーカ装置に関して前述したと同様に部屋として小規模な部屋を用いる場合に天井又は床のコーナーに簡単に第5のスピーカ装置を設置することができる。このような設置状態では、第4のスピーカ装置に関して前述したと同様に壁や天井又は床からの音反射を防止することができる。
上記した第4又は第5のスピーカ装置にあっては、前記第1〜第3の反り部が前記第1〜第3のバッフル板の90°の角度をなす側においてそれぞれ前記第1〜第3のバッフル板の表面に連続してなめらかな曲面をなす反り面を有するようにするのが好ましい。このようにすると、音の回折に基づく聴取点で周波数特性の乱れを防止することができる。
この発明によれば、部屋のコーナーに配置して使用するときに壁や天井又は床からの音反射の影響を受けないスピーカ装置を実現することができ、聴取点においてスピーカ本来の平坦性の良い周波数特性が得られる効果がある。また、スピーカ装置の設置には大がかりな工事が必要でなく、簡単に設置できる効果もある。
図1は、この発明に係るスピーカ装置の横断面を示すもので、図1を参照してこの発明に係るスピーカ装置の原理を説明する。
スピーカ装置10は、バッフル板12,14と、スピーカ16と、裏板18,20とを供えている。バッフル板12,14は、ほぼ90°の角度をなすように後部同士が結合されたもので、バッフル板12,14の前部にはそれぞれ該前部から外側へ反る反り部22,24が設けられている。バッフル板12,14を結合する結合部にはスピーカ孔が設けられており、スピーカ孔からバッフル板12,14の90°の角度をなす側に放音するようにスピーカ16がバッフル板12,14に装着されている。
裏板18,20は、バッフル板12,14からそれぞれ後方にほぼ平行に離間して配置されたもので、ほぼ90°の角度をなすように後部同士がスピーカ16の背後で結合されている。裏板18,20の前部にはそれぞれ反り部22,24を介してバッフル板12,14が結合されている。
バッフル板12,14及びその結合部と、裏板18,20と、反り部22,24とにより筒状体が構成され、この筒状体の上部及び下部の開口は、図2に符号32,34を付して示すような上下の蓋板で塞がれる。この結果、スピーカ16は、筒状体及び上下の蓋板により形成される密閉空間に配置される。すなわち、スピーカ16は、筒状体及び上下の蓋板によって構成される密閉形キャビネットに収納される。裏板18,20が90°の角度をなすように結合されるので、筒状体の後部(キャビネットの後部)は、横断面が直角をなしている。
スピーカ装置10は、部屋の壁26,28により直角をなすように形成されたコーナー(稜線位置)に筒状体の後部の直角の角部を配置するようにして部屋内に簡単に設置することができる。このような設置状態において、スピーカ16から放音される音は、バッフル板12,14の90°の角度をなす側で部屋の左右の壁26,28に沿って案内されるようになる。バッフル板12,14が構成する左右の壁面の幅をそれぞれWとすると、Wを波長とする周波数以上では、図19に示したようにコーナーにスピーカを埋設した場合と同様の動作となり、左右の壁26,28からの音反射が起こらない。一方、Wを波長とする周波数より低い周波数では、スピーカ16のドライバユニットが壁26,28により形成されたコーナーから数cm離れていても、あるいはバッフル板12,14がそれぞれ壁26,28から数cm離れていても、そのずれが波長に比較して十分短いため、図19に示したようにコーナーにスピーカを埋設した場合と同様の動作となり、左右の壁26,28からの音反射が起こらない。従って、聴取点では、スピーカ16本来の周波数特性が得られる。図1に示した幅Wは、10〜50[cm]程度とすることができ、幅Wが広い方がより理想的な周波数特性となる。
図2は、この発明の第1の実施形態に係るスピーカ装置を示すもので、このスピーカ装置の前面図は図3に、図3のA−A’線に沿う断面図は図4に、図4のスピーカ及びスピーカ取付部の拡大断面図は図5にそれぞれ示されている。図2〜5において、図1と同様の部分には同様の符号を付してある。
スピーカ装置10は、バッフル板12,14と、スピーカ16(1)〜16(N)と、裏板18,20と、蓋板32,34とを備えている。バッフル板12,14は、直立状態でほぼ90°の角度をなすように後部同士がスピーカ取付板30により結合されたもので、バッフル板12,14の前部にはそれぞれ該前部から外側へ反る反り部22,24が設けられている。反り部22,24は、バッフル板12,14の90°の角度をなす側においてそれぞれバッフル板12,14の表面に連続してなめらかな曲面をなす反り面を有する。
バッフル板12,14を結合するスピーカ取付板30には、複数N個のスピーカ孔S〜Sが上下方向に一列に並べて形成されている。スピーカ孔S〜Sの数Nは、一例として16とすることができる。スピーカ取付板30には、それぞれスピーカ孔S〜Sからバッフル板12,14の90°の角度をなす側に放音するようにスピーカ16(1)〜16(N)が取付けられている。スピーカ16(1)〜16(N)は、出力アンプ(図示せず)の正負の出力端子間に同位相となるように接続される。
裏板18,20は、バッフル板12,14からそれぞれ後方にほぼ平行に離間して配置されたもので、直立状態でほぼ90°の角度をなすように後部同士がスピーカ16(1)〜16(N)の列の背後で結合されている。裏板18,20の前部にはそれぞれ反り部22,24を介してバッフル板12,14が結合されている。
裏板18は、図4に示すように後部裏板18aと前部裏板18bとを接合部Jで接合した構成になっており、裏板20も、後部裏板20aと前部裏板20bとを接合部Jで接合した構成になっている。このような構成にすると、組立作業を簡単に行なうことができる。すなわち、反り部22,24をそれぞれ介して前部裏板18b,20bと結合されたバッフル板12,14を用意した後、スピーカ16(1)〜16(N)が取付けられたスピーカ取付板30をバッフル板12,14の後部に取付ける。この後、後部同士が結合された後部裏板18a,20aをそれぞれ接合部J,Jで接着等により前部裏板18b,20bに結合する。なお、裏板18,20は、いずれも接合部がない板とすることもできる。
スピーカ16(1)〜16(N)は、互いに同一の構成を有するもので、同様にしてバッフル板12,14に装着される。代表としてスピーカ16(3)について図5を参照してスピーカ装着構造を説明する。
スピーカ16(3)は、一例として可動コイル型のもので、フレーム40、プレート42、永久磁石43、バックプレート44、センターポール45、コーン(振動板)46、可動コイル47等を備えている。永久磁石43のS極に結合されたプレート42と、永久磁石のN極にバックプレート44を介して結合されたセンターポール45との間のエアギャップに可動コイル47が配置される。コーン46の根元部に可動コイル47が装着されており、可動コイル47に供給される音信号に応じてコーン46が振動することにより音信号が音響に変換される。コーン46の中心部には、エアギャップへの塵埃の侵入を防ぐために防塵マスク48が設けられている。スピーカ16(3)は、フレーム40のフランジ状周辺部41にてスピーカ取付板30に取付けられる。スピーカ16(3)の取付けに際しては、バッフル板12,14が構成する左右の壁面からの延長線(図5では破線で示す)が交わる位置にドライバユニットの音源位置が配置されるように取付けを行なう。
バッフル板12,14と、裏板18,20と、反り部22,24と、スピーカ取付板30とにより筒状体が構成され、この筒状体の上部及び下部の開口は、それぞれ上下の蓋板32,34で音漏れしないように塞がれる。この結果、スピーカ16は、筒状体及び蓋板32,34により形成される密閉空間に配置される。筒状体は、木材加工又はプラスチック成形等により作成可能である。
上記した実施形態によれば、スピーカ装置10は、図2に示すように部屋の壁26,28が直角に交わる稜線27の位置(コーナー)に筒状体の後部の直角の角部が位置するようにして部屋内で例えば床36上に簡単に設置することができる。このような設置状態では、図1に関して前述した原理により壁26,28での音反射が起こらず、聴取点においてスピーカ16本来の周波数特性が得られる。また、コーナーの稜線にスピーカのドライバユニットを配置してあるので、スピーカから見た立体角がπとなり、特に無指向性となる低音域については、自由空間における放射に比べて能率が4倍(すなわち6dB)向上する。このため、スピーカ16(1)〜16(N)として小口径のものを使用できる利点がある。
上記した実施形態において、反り部22,24が急峻な反り面を有すると、音の回折により聴取点での周波数特性にわずかな凹凸の乱れが生ずる。上記した実施形態では、反り部22,24がなめらかな曲面をなす反り面を有するようにしたので、かような周波数特性の乱れを防止することができる。
上記した実施形態では、スピーカ16(1)〜16(N)を上下方向に多数並べてラインアレイ構成としたので、放射される音が上下に拡散せず、前方への指向性が強化されている。従って、天井や床に入射する音が非常に少なく、天井や床からの反射音による干渉も少ない。
しかしながら、ラインアレイ構造による指向性の抑制は、サイドローブの発生を伴うので、天井や床からの反射音が若干生成される。サイドローブを低減するには、ラインアレイの両端及びその近傍のスピーカへ入力される音信号のレベルを両端に近づくほど低下させるようにすればよい。一例として、スピーカ16(1)〜16(N)としてN=24個のスピーカを隣り合うスピーカ毎に7[cm]の間隔で配置した場合、両端のスピーカ16(1)及び16(N)のそれぞれ内側のスピーカ16(2)及び16(N−1)については、信号レベルを3dB低下させると共に、両端のスピーカ16(1)及び16(N)については信号レベルを6dB低下させる。このようにすることでサイドローブを低減して聴取点での周波数特性を一層向上させることができる。
上記した実施形態では、ラインアレイ構成としているため、個々のスピーカは、その個数Nの平方根で除算した個数で済む。例えば、通常30[cm]のウーファーが必要な空間では、図1,2に示したような稜線駆動方式とすることにより30/2=15[cm]の口径で済み、更にそれをN=16個のラインアレイとした場合には、15/4=3.75[cm]の口径で済む。個々のスピーカがこのように小口径で済むということは、コスト面で有利であるばかりでなく、各スピーカのドライバユニットの位置を一層コーナーの稜線に近づけることでこの発明のスピーカ装置を理想的な稜線駆動に近づけることにもなる。
図6は、上記した実施形態の第1の変形例を示すもので、図2〜5と同様の部分には同様の符号を付して詳細な説明を省略する。図6のB−B’線に沿う断面は、図7に示されている。
第1の変形例の特徴は、図2のスピーカ装置10において、筒状体の下部開口を蓋板34の代りに部屋の床36により塞ぐようにしたことである。この場合、図7に破線で示す後部裏板18a,20aは、図4に示したと同様に存在する。このような構成によれば、蓋板34が不要となり、しかも図2のスピーカ装置と同様の作用効果が得られる。
第1の変形例にあっては、図7に破線で示す後部裏板18a,20aを省略してもよい。この場合、前部裏板18b,20bをそれぞれ壁26,28に沿わせると共にスピーカ16(1)〜16(N)をいずれも壁26,28が形成するコーナーの直前に配置する。裏板18b,20b及び筒状体の下端は、音漏れしないように接着等の手段で壁26,28及び床36にそれぞれ結合する。このような構成によれば、裏板18a,20a及び蓋板34が不要となり、しかも図2のスピーカ装置と同様の作用効果が得られる。
図8は、図2に示した実施形態の第2の変形例を示すもので、図2〜5と同様の部分には同様の符号を付して詳細な説明を省略する。図8のb−b’線に沿う断面は、図7に示す断面と同様である。
第2の変形例の特徴は、図2のスピーカ装置10において、筒状体の上部開口を蓋板32の代りに部屋の天井38により塞ぐようにしたことである。この場合、図7に破線で示す後部裏板18a,20aは、図4に示したと同様に存在する。このような構成によれば、蓋板32が不要となり、しかも図2のスピーカ装置と同様の作用効果が得られる。
第2の変形例にあっては、図7に破線で示す後部裏板18a,20aを省略してもよい。この場合、前部裏板18b,20bをそれぞれ壁26,28に沿わせると共にスピーカ16(1)〜16(N)をいずれも壁26,28が形成するコーナーの直前に配置する。裏板18b,20b及び筒状体の上端は、音漏れしないように接着等の手段で壁26,28及び天井38にそれぞれ結合する。このような構成によれば、裏板18a,20a及び蓋板32が不要となり、しかも図2のスピーカ装置と同様の作用効果が得られる。
図6〜8に関して上記したスピーカ装置は、例えば1〜4畳程度の室内床面積を有する音楽練習用防音室等の小規模な部屋内に設置するのに好適なものである。音楽練習用防音室としては、図6〜8に示したようなスピーカ装置を設置済みのものをユーザーに提供することができる。
図9は、この発明の第2の実施形態に係るスピーカ装置を示すもので、このスピーカ装置のC−C’線、D−D’線及びE−E’線に沿う断面は、それぞれ図10、11及び12に示されている。第2の実施形態に係るスピーカ装置は、図2のスピーカ装置で採用した二次元的な壁面反射防止構想を三次元的な壁面反射防止構想に発展させ、この発展に係る構想を具体化したものである。
スピーカ装置50は、バッフル板52,54,56と、スピーカ16と、裏板58,60,62とを備えている。バッフル板52〜56は、いずれも直交する二辺を有する扇形のものである。バッフル板52,54がほぼ90°の角度をなすようにバッフル板52の二辺のうちの一辺とバッフル板54の二辺のうちの一辺とが結合されている。バッフル板54,56がほぼ90°の角度をなすようにバッフル板54の二辺のうちの他の一辺とバッフル板56の二辺のうちの一辺とが結合されている。バッフル板52,56がほぼ90°の角度をなすようにバッフル板52の二辺のうちの他の一辺とバッフル板56の二辺のうちの他の一辺とが結合されている。
バッフル板52,54,56の前部にはそれぞれ該前部から外側へ反る反り部64,66,68が設けられている。反り部64,66,68はバッフル板52,54,56が90°の角度をなす側においてそれぞれバッフル板52,54,56の表面に連続してなめらかな曲面をなす反り面を有する。これは、図2の実施形態に関して前述したように音の回折に基づく周波数特性の乱れを防ぐためである。
バッフル板52〜56の結合により生じたコーナー部にはスピーカ孔Sが設けられており、該コーナー部には、スピーカ孔Sに対応するスピーカ孔を有するスピーカ取付板70が取付けられている。スピーカ取付板70には、スピーカ孔Sからバッフル板52〜56の90°の角度をなす側に放音するようにスピーカ16が取付けられている。スピーカ取付板70を省略し、スピーカ16をバッフル板52〜56に直接取付けてもよい。
裏板58,60,62は、いずれも直交する二辺を有する扇形のもので、バッフル板52,54,56からそれぞれ後方にほぼ平行に離間して配置されている。裏板58,60がほぼ90°の角度をなすように裏板58の二辺のうちの一辺と裏板60の二辺のうちの一辺とがバッフル板52,54の結合部の背後で結合されている。裏板60,62がほぼ90°の角度をなすように裏板60の二辺のうちの他の一辺と裏板62の二辺のうちの一辺とがバッフル板54,56の結合部の背後で結合されている。裏板58,62がほぼ90°の角度をなすように裏板58の二辺のうちの他の一辺と裏板62の二辺のうちの他の一辺とがバッフル板52,56の結合部の背後で結合されている。裏板58,60,62の前部にはそれぞれ反り部64,66,68を介してバッフル板52,54,56が結合されている。
裏板58〜62は、図10〜12に示すようにそれぞれ後部裏板58a〜62aと前部裏板58b〜62bとを接合部Jで接合した構成になっている。これは、図4に関して前述したと同様に組立作業を簡単にするためである。なお、裏板58〜62は、いずれも接合部Jのない板とすることもできる。
バッフル板52〜56と、裏板58〜62と、反り部64〜68とにより密閉形のキャビネットが構成され、このキャビネット内の密閉空間にスピーカ16が配置される。裏板58〜62が2つずつ90°の角度をなすように結合されているので、スピーカ装置50は、結合した裏板58〜62の後部(キャビネットの後部)の角部を部屋の3つの稜線25,27,29が交わるコーナーに配置するようにして部屋内で床36上に簡単に設置することができる。このような設置状態において、スピーカ16から放射される音は、バッフル板52〜56が2つずつ90°の角度をなす側で部屋の2つの壁26,28及び床36に沿って案内されるようになる。従って、壁26,28及び床36からの音の反射が起こらず、聴取点では、スピーカ本来の周波数特性が得られる。スピーカ装置50は、図8に示したようにスピーカ装置10の代りに天井のコーナーに配置することもでき、床36のコーナーに配置した場合と同様の作用効果が得られる。
図9に示した実施形態では、裏板58,60,62をいずれも扇形としたが、一点鎖線58’,60’ ,62’で示すように三角形等の形状としてもよい。この場合には、バッフル板52〜56の形状も裏板58〜62とそれぞれ同様の形状とする。キャビネットは、木材加工又はプラスチック成形等に作成可能である。
図13は、図9に示した実施形態の変形例を示すもので、図9,10と同様の部分には同様の符号を付して詳細な説明を省略する。
図13の変形例の特徴は、裏板58,60,62を構成する後部裏板58a,60a,62aを省略したことである。この場合、部屋の3つの稜線25,27,29が交わるコーナーの直前にスピーカ16を配置すると共に該コーナーを構成する壁26,28及び床36に裏板58b,60b,62bをそれぞれ沿わせて密閉形のキャビネットを構成し、このキャビネット内の密閉空間にスピーカ16を配置する。このような構成によれば、裏板58a,60a,62aが不要となり、しかも図9のスピーカ装置と同様の作用効果が得られる。
図13に示したスピーカ装置は、図8に示したスピーカ装置10の代りに天井38のコーナーに配置することもでき、床36のコーナーに配置した場合と同様の作用効果が得られる。図13に示したスピーカ装置は、図6〜8に関して前述したスピーカ装置と同様にして音楽練習用防音室等の小規模な部屋内に設置するのに好適なものである。
なお、図1〜13に関して上記したスピーカ装置において、バッフル板同士の結合、裏板同士の結合又はバッフル板の反り部と裏板との結合は、一体的な結合又は接着等による結合のいずれでもよい。また、スピーカ装置の設置には、金具又は接着等による取付方式を利用可能である。
この発明に係るスピーカ装置の原理を説明するための横断面図である。 この発明の第1の実施形態に係るスピーカ装置を示す斜視図である。 図2のスピーカ装置の前面図である。 図3のA−A’線に沿う横断面図である。 図4のスピーカ及びスピーカ取付部を拡大して示す断面図である。 第1の実施形態の第1の変形例に係るスピーカ装置を示す斜視図である。 図6のB−B’線に沿う断面図である。 第1の実施形態の第2の変形例に係るスピーカ装置を示す斜視図である。 この発明の第2の実施形態に係るスピーカ装置を示す斜視図である。 図9のC−C’線に沿う断面図である。 図9のD−D’線に沿う断面図である。 図9のE−E’線に沿う断面図である。 第2の実施形態の変形例に係るスピーカ装置を示す断面図である。 従来のスピーカ装置を部屋内で壁の近傍に配置した例を示す横断面図である。 図14の配置例において壁からの音反射を考慮した聴取点での周波数特性を示す特性図である。 図14の配置例において他の壁からの音反射を考慮した聴取点での周波数特性を示す特性図である。 図15及び図16の周波数特性を合成した周波数特性を示す特性図である。 図14のスピーカ装置に関する2つの鏡像位置にそれぞれスピーカ装置を配置した状態を示す配置図である。 スピーカ装置を部屋のコーナーに埋設した状態を示す配置図である。
符号の説明
10,50:スピーカ装置、12,14,52,54,56:バッフル板、16,16(1)〜16(N):スピーカ、18,20,58,60,62:裏板、22,24,64,66,68:反り部、26、28:部屋の壁、30,70:スピーカ取付板、32,34:蓋板、36:部屋の床、38:部屋の天井。

Claims (7)

  1. 直立状態でほぼ90°の角度をなすように後部同士が結合された第1及び第2のバッフル板であって、該第1及び第2のバッフル板の前部にはそれぞれ該前部から外側へ反る第1及び第2の反り部が設けられると共に、前記第1及び第2のバッフル板を結合する結合部にはスピーカ孔が設けられたものと、
    前記スピーカ孔から前記第1及び第2のバッフル板の90°の角度をなす側に放音するように前記第1及び第2のバッフル板に装着されたスピーカと、
    前記第1及び第2のバッフル板からそれぞれ後方にほぼ平行に離間して配置された第1及び第2の裏板であって、直立状態でほぼ90°の角度をなすように後部同士が前記スピーカの背後で結合されると共に、前記第1及び第2の裏板の前部にはそれぞれ前記第1及び第2の反り部を介して前記第1及び第2のバッフル板が結合されたものと、
    前記第1及び第2のバッフル板と前記結合部と前記第1及び第2の裏板と前記第1及び第2の反り部とで構成される筒状体の上部及び下部の開口をそれぞれ塞ぐ第1及び第2の蓋板と
    を備え、前記筒状体と前記第1及び第2の蓋板とにより形成される密閉空間に前記スピーカを配置する構成としたスピーカ装置。
  2. 直立状態でほぼ90°の角度をなすように後部同士が結合された第1及び第2のバッフル板であって、該第1及び第2のバッフル板の前部にはそれぞれ該前部から外側へ反る第1及び第2の反り部が設けられると共に、前記第1及び第2のバッフル板を結合する結合部にはスピーカ孔が設けられたものと、
    前記スピーカ孔から前記第1及び第2のバッフル板の90°の角度をなす側に放音するように前記第1及び第2のバッフル板に装着されたスピーカと、
    前記第1及び第2のバッフル板からそれぞれ後方にほぼ平行に離間して配置された第1及び第2の裏板であって、直立状態でほぼ90°の角度をなすように後部同士が前記スピーカの背後で結合されると共に、前記第1及び第2の裏板の前部にはそれぞれ前記第1及び第2の反り部を介して前記第1及び第2のバッフル板が結合されたものと、
    前記第1及び第2のバッフル板と前記結合部と前記第1及び第2の裏板と前記第1及び第2の反り部とで構成される筒状体の上部及び下部のうちの一方の開口を部屋の天井又は床で塞いだ状態において前記筒状体の上部及び下部のうちの他方の開口を塞ぐ蓋板と
    を備え、前記筒状体と前記部屋の天井又は床と前記蓋板とで形成される密閉空間に前記スピーカを配置する構成としたスピーカ装置。
  3. 直立状態でほぼ90°の角度をなすように後部同士が結合された第1及び第2のバッフル板であって、該第1及び第2のバッフル板の前部にはそれぞれ該前部から外側へ反る第1及び第2の反り部が設けられると共に、前記第1及び第2のバッフル板を結合する結合部にはスピーカ孔が設けられたものと、
    前記スピーカ孔から前記第1及び第2のバッフル板の90°の角度をなす側に放音するように前記第1及び第2のバッフル板に装着されたスピーカと、
    前記第1及び第2のバッフル板からそれぞれ後方にほぼ平行に離間して配置された第1及び第2の裏板であって、該第1及び第2の裏板の前部にはそれぞれ前記第1及び第2の反り部を介して前記第1及び第2のバッフル板が結合されたものと、
    部屋のコーナーを構成する第1及び第2の壁に前記第1及び第2の裏板をそれぞれ沿わせると共に前記コーナーの直前に前記スピーカを配置したときに前記第1及び第2のバッフル板と前記結合部と前記第1及び第2の裏板と前記第1及び第2の反り部と第1及び第2の壁とで構成される筒状体の上部及び下部のうちの一方の開口を前記部屋の天井又は床で塞いだ状態において前記筒状体の上部及び下部のうちの他方の開口を塞ぐ蓋板と
    を備え、前記筒状体と前記部屋の天井又は床と前記蓋板とで形成される密閉空間に前記スピーカを配置する構成としたスピーカ装置。
  4. 前記第1及び第2の反り部が前記第1及び第2のバッフル板の90°の角度をなす側においてそれぞれ前記第1及び第2のバッフル板の表面に連続してなめらかな曲面をなす反り面を有する請求項1〜3のいずれかに記載のスピーカ装置。
  5. 各々直交する二辺を有する第1〜第3のバッフル板であって、該第1及び第2のバッフル板がほぼ90°の角度をなすように前記第1のバッフル板の直交する二辺のうちの一辺と前記第2のバッフル板の直交する二辺のうちの一辺とが結合され、前記第2及び第3のバッフル板がほぼ90°の角度をなすように前記第2のバッフル板の直交する二辺のうちの他の一辺と前記第3のバッフル板の直交する二辺のうちの一辺とが結合され、前記第1及び第3のバッフル板がほぼ90°の角度をなすように前記第1のバッフル板の直交する二辺のうちの他の一辺と前記第3のバッフル板の直交する二辺のうちの他の一辺とが結合され、前記第1〜第3のバッフル板の前部にはそれぞれ該前部から外側へ反る第1〜第3の反り部が設けられ、前記第1〜第3のバッフル板の結合により形成されるコーナー部にはスピーカ孔が設けられたものと、
    前記スピーカ孔から前記第1〜第3のバッフル板の90°の角度をなす側に放音するように前記第1〜第3のバッフル板に装着されたスピーカと、
    前記第1〜第3のバッフル板からそれぞれ後方にほぼ平行に離間して配置され、各々直交する二辺を有する第1〜第3の裏板であって、該第1及び第2の裏板がほぼ90°の角度をなすように前記第1の裏板の直交する二辺のうちの一辺と前記第2の裏板の直交する二辺のうちの一辺とが前記第1及び第2のバッフル板の結合部の背後で結合され、前記第2及び第3の裏板がほぼ90°の角度をなすように前記第2の裏板の直交する二辺のうちの他の一辺と前記第3の裏板の直交する二辺のうちの一辺とが前記第2及び第3のバッフル板の結合部の背後で結合され、前記第1及び第3の裏板がほぼ90°の角度をなすように前記第1の裏板の直交する二辺のうちの他の一辺と前記第3の裏板の直交する二辺のうちの他の一辺とが前記第1及び第3のバッフル板の結合部の背後で結合され、前記第1〜第3の裏板の前部にはそれぞれ前記第1〜第3の反り部を介して前記第1〜第3のバッフル板が結合されたものと
    を備え、前記第1〜第3のバッフル板と前記第1〜第3の裏板と前記第1〜第3の反り部とで形成される密閉空間に前記スピーカを配置する構成としたスピーカ装置。
  6. 各々直交する二辺を有する第1〜第3のバッフル板であって、該第1及び第2のバッフル板がほぼ90°の角度をなすように前記第1のバッフル板の直交する二辺のうちの一辺と前記第2のバッフル板の直交する二辺のうちの一辺とが結合され、前記第2及び第3のバッフル板がほぼ90°の角度をなすように前記第2のバッフル板の直交する二辺のうちの他の一辺と前記第3のバッフル板の直交する二辺のうちの一辺とが結合され、前記第1及び第3のバッフル板がほぼ90°の角度をなすように前記第1のバッフル板の直交する二辺のうちの他の一辺と前記第3のバッフル板の直交する二辺のうちの他の一辺とが結合され、前記第1〜第3のバッフル板の前部にはそれぞれ該前部から外側へ反る第1〜第3の反り部が設けられ、前記第1〜第3のバッフル板の結合により形成されるコーナー部にはスピーカ孔が設けられたものと、
    前記スピーカ孔から前記第1〜第3のバッフル板の90°の角度をなす側に放音するように前記第1〜第3のバッフル板に装着されたスピーカと、
    前記第1〜第3のバッフル板からそれぞれ後方にほぼ平行に離間して配置された第1〜第3の裏板であって、該第1〜第3の裏板の前部にはそれぞれ前記第1〜第3の反り部を介して前記第1〜第3のバッフル板が結合されたものと
    を備え、部屋の3つの稜線が2つずつ直角をなして交わるコーナーの直前に前記スピーカに配置すると共に該コーナーを構成する第1及び第2の壁と天井又は床とに前記第1及び第2の裏板と前記第3の裏板とをそれぞれ沿わせた状態において前記第1及び第2のバッフル板と前記第1〜第3の裏板と前記第1〜第3の反り部と前記第1及び第2の壁と前記天井又は床とで形成される密閉空間に前記スピーカを配置する構成としたスピーカ装置。
  7. 前記第1〜第3の反り部が前記第1〜第3のバッフル板の90°の角度をなす側においてそれぞれ前記第1〜第3のバッフル板の表面に連続してなめらかな曲面をなす反り面を有する請求項5又は6記載のスピーカ装置。
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