JP4474376B2 - 磁気ディスクの評価方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ハードディスクドライブ等の磁気ディスク装置に搭載される磁気ディスクの特性を評価する磁気ディスクの評価方法に関する。
今日、情報記録技術、特に、磁気記録技術は、いわゆるIT産業の発達に伴って飛躍的な技術革新が要請されている。そして、コンピュータ用ストレージとして用いられる磁気ディスク装置であるハードディスクドライブ(HDD)に搭載される磁気ディスクにおいては、磁気テープやフレキシブルディスクなどの他の磁気記録媒体と異なり、急速な情報記録密度の増大化が続けられている。パーソナルコンピュータ装置に収納することのできる情報容量は、このような磁気ディスクの情報記録密度の増大に支えられて、飛躍的に増加している。
このような磁気ディスクは、ガラスディスク基板やアルミニウム系合金ディスク基板などの基板上に、磁性層等が成膜されて構成されている。特に、近年においては、ハードディスクドライブを携帯用機器(いわゆる「ノート型パーソナルコンピュータ装置」など)に搭載する要求が高まったことに伴い、高強度、かつ、高剛性であって高い耐衝撃性を有するガラスディスク基板を用いた磁気ディスクが注目されている。
そして、ハードディスクドライブにおいては、高速回転される磁気ディスク上に磁気ヘッドを浮上飛行させながら、この磁気ヘッドにより、磁性層に対し磁化パターンとして情報信号を記録し、また、再生を行なう。ガラスディスク基板を用いた磁気ディスクにおいては、平滑な表面が得られるので、磁気ヘッドの浮上量を狭隘化することが可能であり、高い情報記録密度を実現することができる。つまり、ガラスディスク基板を用いることにより、磁気ヘッドの低浮上量対応性に優れた磁気ディスクを作製することができる。
一方、磁気ディスクにおける情報記録容量を増大させるためには、この磁気ディスクにおいて情報信号の記録がなされない無駄な領域の面積を小さくすることが必要である。そこで、ハードディスクドライブの起動停止方式として、従来より用いられているCSS方式(「コンタクトスタートストップ(Contact Start Stop)方式」)に代えて、情報記録容量の増大が可能なLUL方式(「ロードアンロード(Load Unload)方式」、別名「ランプロード方式」ともいう。)の導入が進められている。
CSS方式においては、磁気ディスクの非使用状態(停止状態)において磁気ヘッドが載置されるCSSゾーンを磁気ディスク上に設ける必要があり、このCSSゾーンには情報信号の記録ができないため、その分、磁気ディスクにおいて情報信号の記録がなされる領域の面積が減少する。
これに対し、LUL方式においては、磁気ディスクの非使用状態(停止状態)においては、磁気ヘッドは磁気ディスクの外周側に移動され磁気ディスク上より退避されて支持されるので、磁気ディスク上にCSSゾーンのような情報信号の記録ができない領域を設ける必要がなく、磁気ディスクにおいて情報信号の記録がなされる領域の面積を最大限確保することができる。
また、LUL方式においては、CSS方式と異なり、磁気ヘッドと磁気ディスクとが接触することがないので、磁気ディスク上にCSSゾーンにおけるような吸着防止用の凸凹形状を設ける必要がなく、磁気ディスクの主表面を極めて平滑化することが可能となる。したがって、LUL方式用の磁気ディスクにおいては、CSS方式用の磁気ディスクに比較して、磁気ヘッドの浮上量を一段と狭隘化させることができ、記録信号のS/N比(Signal Noise Ratio)の向上を図ることができ、高記録密度化が図られるという利点もある。
このような、LUL方式の導入に伴う磁気ヘッド浮上量の非連続的な一段の狭隘化により、近年においては、10nm未満の極狭な浮上量においても、磁気ヘッドが安定して動作することが求められるようになってきた。しかしなかがら、磁気ディスクの表面を平滑化し磁気ヘッドの浮上量を狭隘化させることにより、磁気ヘッドの浮上特性が不安定となり、フライスティクション障害などの様々なHDI障害が引き起され得ることが判明した。
通常、磁気ディスクは、ディスク基板製造工程、成膜工程、検査工程という順次一連の製造工程を経て完成され、梱包されて市場に出荷される。そこで、磁気ヘッドの浮上量を狭隘化してもフライスティクション障害などを生じない磁気ディスクを選別するため、磁気ディスクを回転させた状態で、気圧を所定気圧(TDP(Touch Down Pressure)という。)まで減少させることにより磁気ヘッドを磁気ディスクに接触させた後に、気圧を増加させることにより磁気ディスクから磁気ヘッドを浮上させ、磁気ヘッドが浮上したときの気圧(TOP(Take Off Pressure)という。)を測定することにより、磁気ヘッドに対する浮上特性を検査することが行われている。このようなTOPの測定は、特許文献1に記載されているように、いわゆる定点浮上検査として行われ、磁気ヘッドを磁気ディスクに対する所定箇所、例えば、磁気ディスクの回転中心より22mmの箇所に設置して行われる。
このようなTOPの測定による選別は、迅速に行える検査でありながら、その結果においてロードアンロード耐久試験と相関があるので、安定した品質を備えた磁気ディスクを安定的に迅速に市場に供給することができる。なお、ロードアンロード耐久試験は、磁気ディスクをハードディスクドライブに搭載し、例えば、60万回以上というような多数回に亘って連続してロードアンロード動作を繰り返すものであるので、結果を得るために長時間を要する試験である。
特開2001−291218公報
ところで、近年の磁気ディスクにおいては、前述したように、磁気ディスクと磁気ヘッドとの間のスペーシングロスを改善し、記録信号のS/N比を向上させた結果、情報記録密度が1平方インチあたり60ギガビットを超えるまでに至っており、さらに、1平方インチ当たり100ギガビットを超えるような超好記録密度をも実現されようとしている。
このように高い情報記録密度が実現できるようになった近年の磁気ディスクにおいては、従来の磁気ディスクに比較してずっと小さなディスク面積であっても、実用上十分な情報量を収納できるという特徴を有している。また、磁気ディスクは、他の情報記録媒体に比較して、情報の記録速度や再生速度(応答速度)が極めて敏速であり、情報の随時書き込み及び読み出しが可能であるという特徴も有している。
このような磁気ディスクの種々の特徴が注目された結果、近年においては、携帯型のいわゆるMP3音楽プレーヤー、携帯電話、デジタルカメラ、携帯情報機器(例えば、PDA(personal digital assistant):パーソナルデジタルアシスタント、)、あるいは、「カーナビゲーションシステム」などのように、パーソナルコンピュータ装置よりも筐体がずっと小さく、かつ、高い応答速度が求められる機器に搭載できる小型のハードディスクドライブが求められるようになってきている。具体的には、例えば、外形が50mm以下(1.8インチ以下)、板厚が0.5mm以下のディスク基板を用いて製造した磁気ディスクを搭載した小型のハードディスクドライブが求められている。
しかしながら、このような小型のハードディスクドライブにおいて使用される外径が50mm以下というような径の小さい磁気ディスク、特に、1インチ型ディスクや0.85インチ型ディスク等においては、前述のような定点浮上検査によっては、ロードアンロード耐久試験と相関のある選別が行えないという問題が生じた。すなわち、径の小さい磁気ディスクにおいては、特に、磁気ディスクの回転中心からの距離が10mm以下というような内周側において、磁気ディスクと磁気ヘッドとの間の相対的な線速度が遅くなるため、これら磁気ヘッド及び磁気ディスク間の相互作用が大きくなり、前述のような検査によっては、摺動状態から浮上状態への移行が円滑に行われず、正しい評価がされなていないことがわかった。
そこで、本発明は、前述のような実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、1インチ型ディスクや0.85インチ型ディスクなどの小型の磁気ディスクについても、TDP(Touch Down Pressure)及びTOP(Take Off Pressure)の測定によって、ロードアンロード耐久試験と相関のある正しい評価、選別を行うことができる磁気ディスクの評価方法を提供することにある。
そして、本発明は、このような磁気ディスクの評価方法を提供することにより、高記録密度化に好適であって、例えば、携帯型のいわゆるMP3プレーヤー、携帯電話などの携帯情報機器、あるいは、カーナビゲーションシステムなどの車載用機器など、非常に可搬性の高い機器に搭載できる小型のハードディスクドライブに用いることができるように小型化した場合においても、高度な品質保証を付与することができ、フライスティクション障害の発生を十分に防止できるようになされた磁気ディスクの安定的、かつ、迅速な市場への供給を実現することを目的とする。
本発明者は、前記課題を解決すべく研究を進めた結果、以下のような事実を見出した。すなわち、従来の評価方法においては、定点浮上による測定であるため、特に小型の磁気ディスクにおいては、磁気ヘッド及び磁気ディスク間の相互作用が大きく、摺動状態から浮上状態への移行がしにくく、正しい評価ができていないことに鑑み、磁気ヘッドをロードさせ磁気ディスクに接触させた後に、磁気ヘッドを磁気ディスクの径方向に所定の振幅及び周波数にて往復移動(シーク動作)をさせることにより、摺動状態から浮上状態への円滑な移行がなされることがわかった。
すなわち、本発明に係る磁気ディスクの評価方法は、以下の構成のいずれか一を有するものである。
〔構成1〕
磁気ディスクの回転によりこの磁気ディスク上に磁気ヘッドを浮上させて記録及び/又は再生を行う磁気ディスクを評価する磁気ディスクの評価方法であって、磁気ディスクを回転させた状態で、気圧を減少させることにより磁気ヘッドを磁気ディスクに接触させた後に、気圧を増加させることにより磁気ディスクから磁気ヘッドを浮上させ磁気ヘッドが浮上したときの気圧を測定するときに、磁気ヘッドを磁気ディスクの径方向に所定の振幅及び周波数にて往復移動させることを特徴とするものである。
〔構成2〕
磁気ディスクの回転によりこの磁気ディスク上に磁気ヘッドを浮上させて記録及び/又は再生を行う磁気ディスクを評価する磁気ディスクの評価方法であって、磁気ディスクを回転させた状態で、この回転速度を減少させることにより磁気ヘッドを磁気ディスクに接触させた後に、磁気ディスクの回転速度を増加させることにより磁気ディスクから磁気ヘッドを浮上させ磁気ヘッドが浮上したときの磁気ヘッドの位置における磁気ディスクの周速を測定するときに、磁気ヘッドを磁気ディスクの径方向に所定の振幅及び周波数にて往復移動させることを特徴とするものである。
〔構成3〕
構成1、または、構成2を有する磁気ディスクの評価方法であって、磁気ヘッドを、磁気ディスクの回転中心から10mm以下の箇所に設置して行うことを特徴とするものである。
〔構成4〕
構成1乃至構成3のいずれか一を有する磁気ディスクの評価方法であって、磁気ディスクは、ロードアンロード方式の磁気ディスクであることを特徴とするものである。
〔構成5〕
構成1乃至構成4のいずれか一を有する磁気ディスクの評価方法であって、磁気ディスクは、直径が1.8インチ以下であることを特徴とするものである。
本発明に係る磁気ディスクの評価方法においては、磁気ディスクを回転させた状態で、気圧、または、磁気ヘッドの位置における磁気ディスクの周速を減少させることにより磁気ヘッドを磁気ディスクに接触させた後に、気圧、または、磁気ディスクの周速を増加させることにより磁気ディスクから磁気ヘッドを浮上させ磁気ヘッドが浮上したときの気圧、または、磁気ディスクの周速を測定するときに、磁気ヘッドを磁気ディスクの径方向に所定の振幅及び周波数にて往復移動させるので、磁気ヘッド及び磁気ディスク間の相互作用が大きい場合であっても、摺動状態から浮上状態への移行が円滑に行われ、正しい評価、選別を行うことができる。
また、磁気ヘッドを、磁気ディスクの回転中心から10mm以下の箇所に設置して行うようにすることにより、1インチ型ディスクや0.85インチ型ディスクなど、直径が1.8インチ以下の小型の磁気ディスクについても適用することができる。
さらに、この磁気ディスクの評価方法をロードアンロード方式の磁気ディスクに適用することにより、ロードアンロード耐久試験と相関のある正しい評価、選別を行うことができる。
すなわち、本発明は、1インチ型ディスクや0.85インチ型ディスクなど、直径が1.8インチ以下の小型の磁気ディスクについても、TDP(Touch Down Pressure)及びTOP(Take Off Pressure)の測定によって、ロードアンロード耐久試験と相関のある正しい評価、選別を行うことができる磁気ディスクの評価方法を提供することができるものである。
そして、本発明は、このような磁気ディスクの評価方法を提供することにより、高記録密度化に好適であって、例えば、携帯型のいわゆるMP3プレーヤー、携帯電話などの携帯情報機器、あるいは、カーナビゲーションシステムなどの車載用機器など、非常に可搬性の高い機器に搭載できる小型のハードディスクドライブに用いることができるように小型化した場合においても、高度な品質保証を付与することができ、フライスティクション障害の発生を十分に防止できるようになされた磁気ディスクの安定的、かつ、迅速な市場への供給を実現することができるものである。
以下、本発明に係る磁気ディスクの評価方法の最良の実施の形態について、詳細に説明する。
この磁気ディスクの評価方法は、磁気ディスクの回転によりこの磁気ディスク上に磁気ヘッドを浮上させて記録及び/又は再生を行う磁気ディスクを評価する方法であって、磁気ディスクを回転させた状態で気圧を減少させることにより、TDP(Touch Down Pressure)において磁気ヘッドを備えたヘッドスライダを磁気ディスクに接触させた後に、気圧を増加させることにより、TOP(Take Off Pressure)において磁気ディスクからヘッドスライダを浮上させ、ヘッドスライダが浮上したときの気圧(TOP)を測定して、磁気ディスクの評価、選別を行う方法である。
また、この磁気ディスクの評価方法は、磁気ディスクの回転によりこの磁気ディスク上に磁気ヘッドを浮上させて記録及び/又は再生を行う磁気ディスクを評価する方法であって、磁気ディスクを回転させた状態で磁気ディスクの回転速度を減少させることにより、磁気ヘッドの位置における磁気ディスクの周速がTDV(Touch Down Velocity)において磁気ヘッドを備えたヘッドスライダを磁気ディスクに接触させた後に、磁気ディスクの回転速度 を増加させることにより、周速がTOV(Take Off Velocity)において磁気ディスクからヘッドスライダを浮上させ、ヘッドスライダが浮上したときの周速(TOV)を測定して、磁気ディスクの評価、選別を行う方法である。
まず、TDP及びTOPについて説明する。前述したように、近年、磁気ディスクの記録密度向上に伴い、ヘッドスライダの浮上量の低下が図られ、ヘッドスライダと磁気ディスクとの接触頻度が増加することが懸念されている。そこで、磁気ディスクのヘッドスライダに対する浮上特性の評価として、TDP測定及びTOP測定が行われている。
図1は、TDP及びTOPの概念を示すグラフである。
TDPとは、図1に示すように、ハードディスクドライブ内の気圧を序々に下げていった時(図1の横軸において左側に移行したとき)に、ヘッドスライダが浮上状態から摺動状態へ移行するときの気圧の値をいう。そして、TOPとは、TDPを確認した後に、ハードディスクドライブ内の気圧を序々に上げていった時(図1の横軸において右側に移行したとき)に、ヘッドスライダが摺動状態から浮上状態へ移行するときの気圧の値をいう。
これらTDP及びTOPの測定は、ハードディスクドライブを気圧コントロールが可能な容器中に設置して行う。そして、これらTDP及びTOPは、磁気ヘッドからの出力を計測するAE(Acoustic Emission)センサを用いて、このAEセンサからの出力(図1における縦軸)をみることによって確認することができる。
TDPの値は、ヘッドスライダの磁気ディスクへの接触のしにくさを示しており、TOPの値は、磁気ディスクに接触して磁気ディスクに対する摺動状態となったヘッドスライダが磁気ディスクから離れるときの離れやすさを示している。したがって、磁気ディスクには、TDPの値及びTOPの値ともに、小さいことが求められる。また、磁気ディスクには、TDPの値とTOPの値の差であるΔPが小さいことが望まれる。このΔPが小さいことは、ヘッドスライダの浮上特性が良好であるといえる。
次に、TDV及びTOVについて説明する。
図2は、TDV及びTOVの概念を示すグラフである。
TDVとは、図2に示すように、磁気ヘッドの位置における磁気ディスクの周速を序々に下げていった時(図2の横軸において左側に移行したとき)に、ヘッドスライダが浮上状態から摺動状態へ移行するときの周速の値をいう。そして、TOVとは、TDVを確認した後に、磁気ヘッドの位置における磁気ディスクの周速を序々に上げていった時(図2の横軸において右側に移行したとき)に、ヘッドスライダが摺動状態から浮上状態へ移行するときの周速の値をいう。
これらTDV及びTOVの測定は、磁気ディスクの回転速度のコントロールが可能な浮上特性測定装置を用いて行う。そして、これらTDV及びTOVは、ピエゾ素子(PZT)センサを用いてオシロスコープの出力波形(図2における縦軸)をみることによって確認することができる。
TDVの値は、ヘッドスライダの磁気ディスクへの接触のしにくさを示しており、TOVの値は、磁気ディスクに接触して磁気ディスクに対する摺動状態となったヘッドスライダが磁気ディスクから離れるときの離れやすさを示している。したがって、磁気ディスクには、TDVの値及びTOVの値ともに、小さいことが求められる。また、磁気ディスクには、TDVの値とTOVの値の差であるΔVが小さいことが望まれる。このΔVが小さいことは、ヘッドスライダの浮上特性が良好であるといえる。
従来の評価方法において、2.5インチ型気ディスクについては、TDPの確認後に、常気圧以内でヘッドスライダが浮上していた。しかし、1インチ型ディスクや0.85インチ型ディスク等、小型の磁気ディスクにおいては、前述したように、磁気ヘッド及び磁気ディスク間の相互作用が大きく、摺動状態から浮上状態への移行が円滑に行われず、正しい評価が行えない。
また、従来の評価方法において、2.5インチ型気ディスクについては、TDVの確認後に、測定開始時の周速でヘッドスライダが浮上していた。しかし、1インチ型ディスクや0.85インチ型ディスク等、小型の磁気ディスクにおいては、前述したように、磁気ヘッド及び磁気ディスク間の相互作用が大きく、摺動状態から浮上状態への移行が円滑に行われず、正しい評価が行えない。
そこで、本発明に係る磁気ディスクの評価方法においては、ヘッドスライダ及び磁気ディスク間の相互作用を緩和するため、TDP、TDVの確認後、TOP、TOVの測定において、ヘッドスライダのシーク動作、すなわち、ヘッドスライダの径方向への所定の振幅及び周波数によるヘッドスライダの往復移動をさせる。このようなヘッドスライダのシーク動作の振幅(ピッチ)は、10μm乃至100μm程度とすることが好ましい。また、このシーク動作におけるヘッドスライダの速度は、7mm/sec乃至70mm/sec程度とすることが好ましい。したがって、このシーク動作の周波数は、35Hz乃至3500Hz程度とすることが好ましい。
この評価方法において、ヘッドスライダは、小型の磁気ディスクにおいては、磁気ディスクの回転中心から10mm以下、例えば、7mmの箇所に設置する。なお、この評価方法は、ロードアンロード方式の磁気ディスクに適用して好適である。
以下、本発明の実施例及び比較例を挙げることにより、具体的に説明する。
〔第1の実施例〕
表面粗さの異なる磁気ディスクA、磁気ディスクB及び磁気ディスクCについて、これら磁気ディスクを浮上特性測定装置に装着し、気圧コントロールが可能な容器内において、浮上特性測定装置内の気圧を序々に下げてゆき、磁気ヘッドを備えたヘッドスライダが浮上状態から摺動状態へ移行するときの気圧(TOP)を測定した。このTOPについては、0.65気圧(atm)以下を合格とする。
この実施例においては、TOPを測定するときに、ヘッドスライダのシーク動作を行った。このシーク動作は、振幅(ピッチ)を10μmとし、磁気ヘッドの速度を7mm/sec、周波数を35Hzとして行った。
また、ヘッドスライダは、各磁気ディスクA,B,Cの回転中心から7mmの箇所に設置した。そして、各磁気ディスクA,B,Cの回転速度を、毎分3600回転(rpm)としたので、磁気ヘッドの位置における磁気ディスクの周速は、秒速2.6mとした。
図3は、第1の実施例におけるTDP及びTOPのヒステリシスデータを示すグラフである。
測定の結果においては、以下の〔表1〕に示すように、磁気ディスクA及び磁気ディスクBは、TOPの値がいずれも0.65気圧以下であり、合格している。また、TDPの値とTOPの値の差であるΔPについても、磁気ディスクA及び磁気ディスクBは、ΔPが既定値よりも小さく、合格している。
一方、磁気ディスクCについては、TOPの値が0.80気圧となっており、不合格となっている。ΔPについても、磁気ディスクCは、ΔPが既定値よりも大きく、不合格となっている。磁気ディスクCは、表面粗さが低すぎるために不合格となったと思われる。
Figure 0004474376
〔第1の比較例〕
第1の実施例において使用した磁気ディスクA、磁気ディスクB及び磁気ディスクCについて、これら磁気ディスクを浮上特性測定装置に装着し、実施例と同様に、気圧コントロールが可能な容器内において、浮上特性測定装置内の気圧を序々に下げてゆき、磁気ヘッドが浮上状態から摺動状態へ移行するときの気圧(TOP)を測定した。このTOPについては、0.70気圧(atm)以下を合格とする。
この比較例においては、TOPを測定するときに、磁気ヘッドのシーク動作を行わなかった。
また、ヘッドスライダは、各磁気ディスクA,B,Cの回転中心から7mmの箇所に設置した。そして、各磁気ディスクA,B,Cの回転速度を、毎分3600回転(rpm)としたので、磁気ヘッドの位置における磁気ディスクの周速は、秒速2.6mとした。
図4は、第1の比較例におけるTDP及びTOPのヒステリシスデータを示すグラフである。
測定の結果においては、以下の〔表2〕に示すように、磁気ディスクA、磁気ディスクB及び磁気ディスクCは、TOPの値がいずれも0.65気圧以上となっており、いずれも不合格となっている。また、TDPの値とTOPの値の差であるΔPについても、磁気ディスクA、磁気ディスクB及び磁気ディスクCは、ΔPが既定値よりも大きく、いずれも不合格となっている。
この比較例においては、TOPの値及びΔPの値のいずれについても、磁気ディスクA、磁気ディスクB及び磁気ディスクCについて、ほぼ等しい値となってしまっている。
Figure 0004474376
〔第2の実施例〕
表面粗さの異なる磁気ディスクA、磁気ディスクB及び磁気ディスクCについて、これら磁気ディスクを磁気ディスクの回転速度のコントロールが可能な浮上特性測定装置に装着し、気圧コントロール(維持)が可能な容器内において、磁気ディスクの回転速度を序々に下げてゆき、磁気ヘッドを備えたヘッドスライダが浮上状態から摺動状態へ移行するときの磁気ヘッドの位置における磁気ディスクの周速(TOV)を測定した。このTOVについては、秒速8m以下を合格とする。
この実施例においては、TOVを測定するときに、ヘッドスライダのシーク動作を行った。このシーク動作は、振幅(ピッチ)を10μmとし、磁気ヘッドの速度を7mm/sec、周波数を35Hzとして行った。
また、ヘッドスライダは、各磁気ディスクA,B,Cの回転中心から7mmの箇所に設置した。そして、浮上特性測定装置内の気圧を0.91気圧(atm)に維持した。
図5は、第2の実施例におけるTDV及びTOVのヒステリシスデータを示すグラフである。
測定の結果においては、以下の〔表2〕に示すように、磁気ディスクA及び磁気ディスクBは、TOVの値がいずれも秒速8m以下であり、合格している。また、TDVの値とTOVの値の差であるΔVについても、磁気ディスクA及び磁気ディスクBは、ΔVが既定値よりも小さく、合格している。
一方、磁気ディスクCについては、TOVの値が秒速12mとなっており、不合格となっている。ΔVについても、磁気ディスクCは、ΔVが既定値よりも大きく、不合格となっている。磁気ディスクCは、表面粗さが低すぎるために不合格となったと思われる。
Figure 0004474376
〔第2の比較例〕
第2の実施例において使用した磁気ディスクA、磁気ディスクB及び磁気ディスクCについて、これら磁気ディスクを磁気ディスクの回転速度のコントロールが可能な浮上特性測定装置に装着し、気圧コントロール(維持)が可能な容器内において、磁気ディスクの回転速度を序々に下げてゆき、磁気ヘッドを備えたヘッドスライダが浮上状態から摺動状態へ移行するときの磁気ヘッドの位置における磁気ディスクの周速(TOV)を測定した。このTOVについては、秒速8m以下を合格とする。
この比較例においては、TOPを測定するときに、磁気ヘッドのシーク動作を行わなかった。
また、ヘッドスライダは、各磁気ディスクA,B,Cの回転中心から7mmの箇所に設置した。そして、浮上特性測定装置内の気圧を0.91気圧(atm)に維持した。
図6は、第2の比較例におけるTDV及びTOVのヒステリシスデータを示すグラフである。
測定の結果においては、以下の〔表4〕に示すように、磁気ディスクA、磁気ディスクB及び磁気ディスクCは、TOVの値がいずれも秒速12mとなっており、いずれも不合格となっている。また、TDVの値とTOVの値の差であるΔPについても、磁気ディスクA、磁気ディスクB及び磁気ディスクCは、ΔVが既定値よりも大きく、いずれも不合格となっている。
この比較例においては、TOVの値及びΔVの値のいずれについても、磁気ディスクA、磁気ディスクB及び磁気ディスクCについて、ほぼ等しい値となってしまっている。
Figure 0004474376
〔各実施例と各比較例との検証〕
各実施例において合格となった磁気ディスクA及び磁気ディスクBを、LUL(ロードアンロード)方式のハードディスクドライブに搭載し、磁気ヘッドの浮上量を10nmとして、LUL耐久性試験を行なった。
その結果、LUL耐久回数は、60万回を超えることができ、合格となった。なお、通常のハードディスクドライブの使用状況において、LUL回数が40万回を超えるには、概ね10年程度の使用が必要と言われており、磁気ディスクA及び磁気ディスクBは、高い信頼性と品質保証を付与できる磁気ディスクであることが分かった。
一方、実施例において不合格となった磁気ディスクCについても、LUL(ロードアンロード)方式のハードディスクドライブに搭載し、磁気ヘッドの浮上量を10nmとして、LUL耐久性試験を行なった。その結果、LUL耐久回数が60万回に至る前にクラッシュし、不合格となった。
すなわち、本発明に係る磁気ディスクの評価方法による結果が、LUL耐久性試験による結果と相関があることが確認され、この磁気ディスクの評価方法によって検査された磁気ディスクは、高い信頼性と品質保証を付与できる磁気ディスクであることが確認された。
一方、比較例における磁気ディスクの評価方法による結果は、LUL耐久性試験による結果と相関がないことが確認された。
TDP及びTOPの概念を示すグラフである。 TDV及びTOVの概念を示すグラフである。 第1の実施例におけるTDP及びTOPのヒステリシスデータを示すグラフである。 第1の比較例におけるTDP及びTOPのヒステリシスデータを示すグラフである。 第2の実施例におけるTDV及びTOVのヒステリシスデータを示すグラフである。 第2の比較例におけるTDV及びTOVのヒステリシスデータを示すグラフである。

Claims (5)

  1. 磁気ディスクの回転によりこの磁気ディスク上に磁気ヘッドを浮上させて記録及び/又は再生を行う磁気ディスクを評価する磁気ディスクの評価方法であって、
    磁気ディスクを回転させた状態で、気圧を減少させることにより磁気ヘッドを前記磁気ディスクに接触させた後に、気圧を増加させることにより前記磁気ディスクから前記磁気ヘッドを浮上させ、前記磁気ヘッドが浮上したときの気圧を測定するときに、前記磁気ヘッドを前記磁気ディスクの径方向に所定の振幅及び周波数にて往復移動させる
    ことを特徴とする磁気ディスクの評価方法。
  2. 磁気ディスクの回転によりこの磁気ディスク上に磁気ヘッドを浮上させて記録及び/又は再生を行う磁気ディスクを評価する磁気ディスクの評価方法であって、
    磁気ディスクを回転させた状態で、この回転速度を減少させることにより磁気ヘッドを前記磁気ディスクに接触させた後に、前記磁気ディスクの回転速度を増加させることにより前記磁気ディスクから前記磁気ヘッドを浮上させ、前記磁気ヘッドが浮上したときの磁気ヘッドの位置における磁気ディスクの周速を測定するときに、前記磁気ヘッドを前記磁気ディスクの径方向に所定の振幅及び周波数にて往復移動させる
    ことを特徴とする磁気ディスクの評価方法。
  3. 前記磁気ヘッドを、前記磁気ディスクの回転中心から10mm以下の箇所に設置して行う
    ことを特徴とする請求項1、または、請求項2記載の磁気ディスクの評価方法。
  4. 前記磁気ディスクは、ロードアンロード方式の磁気ディスクである
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一に記載の磁気ディスクの評価方法。
  5. 前記磁気ディスクは、直径が1.8インチ以下である
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一に記載の磁気ディスクの評価方法。
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