JP4472837B2 - 流水エネルギーを利用した水質改善装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は河川を堰堤で堰き止めた構造のダム等の貯水場から放流される流水のエネルギーを圧縮空気の有するエネルギーに変換し、該エネルギーを有する圧縮空気を圧縮空気貯留タンクに貯留しておき、該圧縮空気を利用して貯水場の水質を改善する流水のエネルギーを利用した水質改善装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ダム等の貯水場における水質改善を行うための水質改善装置としては、水を攪拌したり、水中に空気を放出したり、貯水面に噴水等により水を散水することにより、空気中の酸素を取り込み溶存酸素量を増やしたり、水深の浅い水温の高い部分と水深の深い水温の低い部分で水の循環を発生させ、全体の水温を下げバクテリアの発生を抑制して溶存酸素の減少を防止する方法が採用されている。そのため、攪拌曝気装置や噴水装置が設けられているがこれらを駆動するエネルギーとしては、電力を用いるのが殆どである。つまり、圧縮空気を造り該圧縮空気を水中に散気する場合は、この圧縮空気を造るために電動機で容積式空気圧縮機を駆動して圧縮空気を製造している。そのため、水質改善に膨大な電力量を必要とし、水質改善コストが高くなるという問題がある。
【0003】
また、河川を堰堤で堰き止めた構造のダムでは、放流水の持つエネルギーを回収して圧縮空気を製造し、該圧縮空気をダムに貯水された水中に散気させる方法も考えられるが、従来流水の持つエネルギーを回収する方法としては、流水で水車を回転させ、該水車で発電機を回転させて電気エネルギーとして回収するのが殆どであった。したがって、流水エネルギーを回収し、圧縮空気を製造するには、該水車で発電機を駆動し、該発電機で発電された電力で電動機を駆動し、該電動機で容積式の空気圧縮機を駆動して圧縮空気を製造することになる。
【0004】
上記の圧縮空気製造方法は、水車、発電機、電動機、空気圧縮機を必要とし、発電機を駆動する水車は負荷が変動しても回転数を一定に保持しなければならないので、速度制御装置付の高価な水車を使用するか、或いは水車に速度制御装置が無い場合には、水車の水入口に流量調節弁を設けて水車の回転数が一定になるように供給する水の流量を自動制御しなければならなかった。また、水車と空気圧縮機との間に発電機と電動機が介在するので、発電機と電動機の損失分だけエネルギーの回収効率が低くなるという欠点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、構造が簡単で安価な水車を使用し、水車で直接空気圧縮機を駆動して効率良く圧縮空気を製造し、該圧縮空気を圧縮空気貯留タンクに貯留しておき、該該圧縮空気を利用して貯水場の水質を改善する流水エネルギーを利用した水質改善装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため請求項1に記載の発明は、貯水場からの放流水により回転する水車と、水車が回転することにより駆動する空気圧縮機と、空気圧縮機で製造された圧縮空気を貯留する圧縮空気貯留タンクと、を具備し、水車は、回転数を一定に保持するための速度制御装置を設けず、且つ開度を自動制御して流入する水の流量を調節する流量調節弁を設けないポンプ逆転型水車であり、圧縮空気貯留タンクは、貯留する圧縮空気の圧力を検出する圧力計を備えると共に、上部に安全弁を、下部にドレン弁を備え、放流水の持つエネルギーを圧縮空気貯留タンクに貯留する圧縮空気の持つエネルギーとして回収し、貯水場に、貯留水中の溶存酸素量を豊富にし水質を改善する水質改善手段を設け、水質改善手段に圧縮空気貯留タンクに貯留された圧縮空気を圧力空気管を介して導入できるように構成し、水質改善手段は、導入された圧縮空気を貯水場に導き貯留水中に散気する散気装置又は該導入された圧縮空気を利用して貯留水面に散水する散水装置の何れか一方又は両方を備えたことを特徴とする流水エネルギーを利用した水質改善装置にある。
【0007】
上記のように回転数を一定に保持するための速度制御装置を設けず、且つ開度を自動制御して流入する水の流量を調節する流量調節弁を設けないポンプ逆転型水車と、水車が回転することにより駆動する空気圧縮機と、圧力計を備えると共に、上部に安全弁を、下部にドレン弁を備えた圧縮空気貯留タンクとを備え、流水のエネルギーを水車及び空気圧縮機を介して圧縮空気の形態として圧縮空気貯留タンクに貯留して回収するので、本来無駄に捨ててしまう流水のエネルギーを安価な設備で、一定圧力、一定風量の圧縮空気として利用できる。
【0009】
上記のように貯水場に設けた水質改善手段に流水エネルギー回収装置の圧縮空気貯留タンクに貯留された圧縮空気を利用するので、水中の溶存酸素を豊富にすることができ、安価な設備で、且つ安価なコストで水質改善ができる。
【0011】
上記のように流水のエネルギーを利用して安価に製造した圧縮空気を散気装置を通して貯水場の水中に散気するか又は該圧縮空気を利用して散水装置から水を噴出し貯水面に散水するか又はこれら両方を行うことにより、水中の溶存酸素を豊富にすることができ、安価なコストで水質改善ができる。また、圧縮空気を水中に散気したり水面に水を散水することにより、空気中の酸素を水中に取り込み溶存酸素量を増やしたり、水深の浅い水温の高い部分と水深の深い水温の低い部分で水の循環を発生させ、全体の水温を下げる結果、バクテリアの発生を抑制して溶存酸素の減少を防止する。
【0012】
また、ダムの水位は降雨量によって変化し、水車に掛かる落差も変化するので、水車の水入口に設けた流量調整弁の開度を固定したままの場合には水車の出力回転数が変わる。また、圧縮空気の使用状況によって空気圧が変わると空気圧縮機の負荷が変わり、これに伴って水車の回転数も変化するが、ここでは水車で空気圧縮機を直接駆動しているので、空気圧縮機の許容範囲内であれば、上記のように水車の回転数が変化しても何等支障なく空気圧縮機の運転を行なうことができ、ガイドベーンが無く価格の安価なポンプ逆転型水車を用いることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態例を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る流水エネルギーを利用した水質改善装置の構成を示す図である。ここでは河川を堰堤で堰き止めた構造のダムに貯留された水の水質改善を例に説明するが、水を貯留する貯水場としてはこれに限定されるものでないことは当然である。
【0014】
図1において101は河川を堰き止めた堰堤であり、該堰堤で堰き止めた河川の上流側には水102が貯留されダムが形成される。堰堤101の下流側にはダムから放流される水流で水車を駆動し、該水車で空気圧縮機を回転させ、圧縮空気を製造し、ダムから放流される流水のエネルギーを圧縮空気の形態で回収する流水エネルギー回収装置103(後に詳述)が設けられている。
【0015】
また、ダムの貯水面には水質改善装置104が浮上設置されており、流水エネルギー回収装置103から圧力空気管105を通して圧力空気を水質改善装置104に導き、該圧力空気を散気管106を通して水中に放出したり、該圧力空気を利用して噴水ノズル107から水を噴出させ散水することにより、水中に空気を送り、溶存酸素の量を豊富にし、貯留されている水102の水質を改善する。
【0016】
図2及び図3は水質改善装置の構成例を示す図で、図2は側断面図、図3は平面図である。水質改善装置は六角環状の噴水タンク108とその外周に配置され円状の外周注水管109を具備し、噴水タンク108には複数個(図では6個)の噴水ノズル107が設けられ、外周注水管109には複数個(図では24個)の噴水ノズル110が設けられている。111は後述のように3個の開閉弁を具備する切換弁であり、圧力空気管105を通して送られてくる圧縮空気を圧縮空気供給管112を通して噴水タンク108に供給したり、又は圧縮空気供給管113を通して散気管106に供給したり、又は同時に噴水タンク108と散気管106の両者に供給する。また、噴水タンク108には逆止弁132を介して給水口133が接続されている。
【0017】
上記噴水タンク108及び外周注水管109は枠体114に搭載されている。また、水質改善装置104は複数個(図では6個)のフロート115により、浮力を受け水面に浮上するようになっている。また、水質改善装置104はアンカー118、カウンターウエイト116、ワイヤロープ122及び固定滑車117からなる繋留機構で水面の所定位置に繋留されている。また、枠体114の外周には複数個(図では3個)の散気管106を吊り下げる散気管用滑車119が設けられ、散気管106は該散気管用滑車119及びワイヤロープ121を介して、ウインチ120で水中の所定位置に吊り下げられるようになっている。また、圧力空気管105はフロート123とウエイト124により水中の所定の深さ位置に繋留されている。圧力空気管105を湖底に這わせる場合はフロート123が不要であり、水面上にフロート123で配管する場合はウエイト124が不要であることは言うまでもないことは当然である。
【0018】
図4は切換弁111の外観構成を示す図である。T字型の配管125を具備し、該配管125の一端に電磁開閉弁S1が接続されると共に、他端に圧力調整用グローブ弁126を介して曝気用電磁開閉弁S2が接続され、更に電磁開閉弁S1に配管127を介して排気用電磁開閉弁S3が接続された構成である。切換弁111はブラケット128を介して枠体114に固定されている。配管125の下端にはスイベルジョイント129を介して圧力空気管105が接続されている。また、曝気用電磁開閉弁S2は接続配管130を介して散気管106に圧縮空気を送る圧縮空気供給管113が接続されている。また、配管127には噴水タンク108に圧縮空気を送る圧縮空気供給管112が接続されている。また、排気用電磁開閉弁S3の他端には排気口131が接続されている。なお、135は圧力計である。
【0019】
上記構成の水質改善装置104において、いま噴水タンク108に逆止弁132及び給水口133を通して水が供給され、充満しているとする。この状態で切換弁111の電磁開閉弁S1を開とし、曝気用電磁開閉弁S2及び排気用電磁開閉弁S3を閉にすると、圧力空気管105からの圧縮空気は切換弁111及び圧縮空気供給管112を通して噴水タンク108内に供給され、噴水タンク108内の水位を押し下げる。これにより複数個の噴水ノズル107を通して水が噴出されると共に、外周注水管109内にも水が圧送され、複数個の噴水ノズル110から水が噴出される。噴水ノズル107及び110はそれぞれ複数のノズル口を有し、その口径は噴水ノズル107の方が噴水ノズル110より大きい。したがって、噴水ノズル107から噴出された水は遠方まで飛散し、噴水ノズル110より噴出された水は霧状になって外周注水管109の周辺に飛散する。
【0020】
圧縮空気を送り続けると噴水タンク108内の水位が下降し、噴水ノズル107の下端を越えて降下すると、噴水ノズル107から空気が噴出され、噴水ノズル107及び110からの水の噴出は停止する。この状態で電磁開閉弁S1を閉、排気用電磁開閉弁S3を開にすると、噴水タンク108内に給水口133から水102が逆止弁132を通って流入すると共に、噴水タンク108の空気は排気用電磁開閉弁S3を通して、排気口131から大気中に排気される。水質改善装置104の自重により、噴水タンク108に水が流入するにつれて噴水タンク108は降下し、内部に水102が充満した状態でその下降は停止する。
【0021】
散気管106に圧縮空気を送るときは、電磁開閉弁S1を閉、曝気用電磁開閉弁S2及び排気用電磁開閉弁S3を開とすることにより、圧力空気管105からの圧縮空気は曝気用電磁開閉切換弁S2及び圧縮空気供給管113を通して散気管106に送られる。また、噴水タンク108と散気管106に同時に圧縮空気を送る時は、電磁開閉弁S1及び曝気用電磁開閉弁S2を開、排気用電磁開閉弁S3を閉とすることにより噴水タンク108と散気管106に同時に圧縮空気が送られ、噴水ノズル107及び110からの噴水と散気管106からの散気(曝気)が同時に行われる。上記電磁開閉弁S1、曝気用電磁開閉弁S2及び排気用電磁開閉弁S3の操作は操作盤134からの操作で行う。
【0022】
上記のように噴水ノズル107及び110から水を噴出し水面に散水したり、散気管106から水中に空気を散水することにより、水中に空気中の酸素を取り込み溶存酸素量を積極的に増やしたり、水深の浅い水温の高い部分と水深の深い水温の低い部分で水の循環を発生させ、全体の水温を下げバクテリアの発生を抑制して溶存酸素の減少を防止することができる。特に散気管106を水深の深い位置に設置し、圧縮空気を散気(曝気)することにより、水深の浅い水温の高い水と水深が深く水温の低い水との間に循環が起こり、全体の水温を低下させ、バクテリアの発生を抑制して溶存酸素の減少を抑制すると共に、積極的に溶存酸素を豊富にする効果がある。
【0023】
図5は流水エネルギー回収装置103のシステム構成例を示す図である。図示するように、本流水エネルギー回収装置は、水車1、増速機2、容積式の空気圧縮機3及び圧縮空気貯留タンク4を具備する。水車1の水入口5には流量調節弁11が接続され、ダム放流水等の水流が流量調節弁11の開度で調節され、水入口5から水車1に流入する。そして水車1は回転し、水は水出口6から放出される。
【0024】
水車1の回転数は増速機2を介して増速され、この増速された回転数で空気圧縮機3は駆動される。これにより、空気圧縮機3の空気吸込口7から吸込まれた空気は圧縮され、圧縮空気吐出口8から圧縮空気貯留タンク4のタンク入口9に送られ該圧縮空気貯留タンク4内に貯留される。
【0025】
図6は本発明の流水エネルギー回収装置に使用する圧縮空気貯留タンクの外観図、図7は水車及び空気圧縮機等の正面図、図8は水車及び空気圧縮機等の平面図である。
【0026】
圧縮空気貯留タンク4は図6に示すように、タンク本体4−1にタンク入口9、タンク出口10が設けられると共に、安全弁13、圧力計14及びドレン弁15が設けられている。また、水車1、増速機2、空気圧縮機3は図7及び図8に示すように、共通ベース16の上に搭載され、水車1の回転軸と増速機2の入力側回転軸とはカップリング18で連結され、増速機2の出力側回転軸と空気圧縮機3の回転軸はカップリング19で連結され、水車1の回転は増速機2で増速され空気圧縮機3に伝達されるようになっている。また、水車1、増速機2及び空気圧縮機3はカバー17で覆われている。
【0027】
上記構成の流水エネルギー回収装置において、水車1の水入口5に流入する水は流量調節弁11で水車1の回転数がほぼ規定値になるように調整されている。水車1に供給された水は水出口6から放流される。ここで、水車1として構造が簡単で安価なポンプ逆転水車を使用すれば、流量調節弁11の開度を固定したままの場合に空気圧縮機3の負荷が変わると水車1の回転数が変わる。また、大雨などでダムの水位が変わると空気圧縮機3の負荷が同一であっても水車1の回転数が変わるが、空気圧縮機3の回転数の許容範囲内であれば、流量調節弁11の開度を固定したままで良く、開度を自動制御する必要がない。
【0028】
空気圧縮機3の空気吸込口7から吸込まれた空気は圧縮され、圧縮空気吐出口8から圧縮空気貯留タンク4のタンク入口9に供給される。空気は圧縮気体なので圧縮空気貯留タンク4のタンク出口10に設けた吐出弁12が閉鎖されていると空気圧縮機3からの空気が圧縮空気貯留タンク4に入ってくるに従って圧力が高くなり圧縮空気貯留タンク4に付属する安全弁13の設定圧力に達すると安全弁13が作動して余分の空気を圧縮空気貯留タンク4から放出する。圧縮空気貯留タンク4内の圧縮空気は吐出弁12を介して取り出して使用する。
【0029】
ダムの水位は降雨量によって変化し、従って水車にかかる落差も変化するので、水車1の水入口5に設けた流量調節弁11の開度を固定したままの場合には水車1の出力回転数が変わる。また、空気圧縮機3の使用状況によっても空気圧が変わると空気圧縮機3の負荷が変わり、これに伴って水車1の回転数も変化するが、本発明では水車1の回転力を増速機2を介して直接空気圧縮機3に伝達し駆動しているので、上述のように空気圧縮機3の許容運転範囲であれば、水車1の回転数が変化しても何ら支障なく空気圧縮機3の運転を行うことができ、ガイドベーンがなく価格の安いポンプ逆転水車を使用することができる。また、水車1の入口に接続する流量調節弁11もその弁開度を自動制御する必要がなく、構造が簡単で安価な弁を使用できる。
【0030】
なお、上記実施の形態では、水車1をダムからの放流水で回転させる例を示したが、水車1を回転させる水流としてはこれに限定されるものではなく、河川の流水(例えばダムに流れ込む河川の流水)、農業用水の放水流、工業用水の放水流等広く利用できる。
【0031】
また、上記例では水質改善装置としては、噴水ノズルから水を噴出させて貯水面に散水、又は圧縮空気を水中に散気しているが、これに限定されるものではなく、例えば圧縮空気を動力として駆動する攪拌式曝気装置等も考えられる。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、下記のような優れた効果が得られる。
(a)貯水場からの放流水により回転する水車で空気圧縮機を駆動し、該圧縮空気を圧縮空気貯留タンクに貯留し、貯水場の貯留水の水質改善が必要なとき水質改善手段に圧縮空気貯留タンクに貯留された圧縮空気を導入して水質改善ができるので、本来無駄に捨ててしまう放水のエネルギーを水質改善に利用では、水質改善のランニングコストが極めて安価となる。
(b)放流水のエネルギーを利用して製造された圧縮空気を圧縮空気貯留タンクに貯留し、水質改善に利用するので、放水時のみではなく、水質改善が必要なとき、安価なランニングコストで水質改善ができる。
(c)放流水のエネルギーを利用して製造された圧縮空気を圧縮空気貯留タンクに貯留した、水質の改善が必要なとき散気装置を通して貯水場の水中に散気するか又は該圧縮空気を利用して散水装置から水を噴出し貯水面に散水するか又はこれらの両方を行うことができるので、水中の溶存酸素を豊富にする水質改善が、安価なランニングコストで実現できる。
(d)放流水のエネルギーを利用して製造され圧縮空気貯留タンクに貯留した圧縮空気を水中に散気したり水面に散水することにより、空気中の酸素を水中に取り込み溶存酸素量を増やしたり、水深の浅い水温の高い部分と水深の深い水温の低い部分での水の循環を発生させ、全体の水温を下げ結果、バクテリアの発生を抑制して溶存酸素の減少を防止することが、安価なランニングコストで実現できる。
(e)河川を堰き止めた構造のダムにおいては河川に一定流量の放流が義務づけられており、このダムからの放流する放流水エネルギーを利用して製造され圧縮空気を圧縮空気貯留タンクに貯留して、該貯留した圧縮空気を利用して水質改善を行うので、本来無駄に捨てられるべき放流水のエネルギーを回収して、貯水場の貯留水の水質を改善することになり、安価なランニングコストで水質改善が実現できる。
(f)回転数を一定に保持するための速度制御装置を設けず、且つ開度を自動制御して流入する水の流量を調節する流量調節弁を設けないポンプ逆転型水車を使用いるので、空気圧縮機の運転許容回転数範囲内であれば、水車の回転数が変化しても何ら支障なく空気圧縮機の運転を行うことができるから、水車に例えばガイドベーンが無い安価なポンプ逆転型水車を用いることができ、安価な設備コストで水質改善を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る流水エネルギーを利用した水質改善装置の構成を示す図である。
【図2】水質改善装置の構成例を示す側断面図である。
【図3】水質改善装置の構成例を示す平面図である。
【図4】切換弁の構成例を示す側面図である。
【図5】流水エネルギー回収装置のシステム構成例を示す図である。
【図6】流水エネルギー回収装置に使用する圧縮空気貯留タンクの外観図である。
【図7】流水エネルギー回収装置に使用する水車及び空気圧縮機等の正面図である。
【図8】流水エネルギー回収装置に使用する水車及び空気圧縮機等の平面図である。
【符号の説明】
1 水車
2 増速機
3 空気圧縮機
4 圧縮空気貯留タンク
5 水入口
6 水出口
7 空気吸込口
8 圧縮空気吐出口
9 タンク入口
10 タンク出口
11 流量調節弁
12 吐出弁
13 安全弁
14 圧力計
15 ドレン弁
16 共通ベース
17 カバー
18 カップリング
19 カップリング
101 堰堤
102 水
103 流水エネルギー回収装置
104 水質改善装置
105 圧力空気管
106 散気管
107 噴水ノズル
108 噴水タンク
109 外周注水管
110 噴水ノズル
111 切換弁
112 圧縮空気供給管
113 圧縮空気供給管
114 枠体
115 フロート
134 操作盤

Claims (1)

  1. 貯水場からの放流水により回転する水車と、
    前記水車が回転することにより駆動する空気圧縮機と、
    前記空気圧縮機で製造された圧縮空気を貯留する圧縮空気貯留タンクと、を具備し、
    前記水車は、回転数を一定に保持するための速度制御装置を設けず、且つ開度を自動制御して流入する水の流量を調節する流量調節弁を設けないポンプ逆転型水車であり、
    前記圧縮空気貯留タンクは、貯留する圧縮空気の圧力を検出する圧力計を備えると共に、上部に安全弁を、下部にドレン弁を備え、
    前記放流水の持つエネルギーを前記圧縮空気貯留タンクに貯留する圧縮空気の持つエネルギーとして回収し、
    前記貯水場に、貯留水中の溶存酸素量を豊富にし水質を改善する水質改善手段を設け、
    前記水質改善手段に前記圧縮空気貯留タンクに貯留された圧縮空気を圧力空気管を介して導入できるように構成し、
    前記水質改善手段は、前記導入された圧縮空気を前記貯水場に導き貯留水中に散気する散気装置又は該導入された圧縮空気を利用して貯留水面に散水する散水装置の何れか一方又は両方を備えたことを特徴とする流水エネルギーを利用した水質改善装置。
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