JP4472822B2

JP4472822B2 - Throw-away end mill

Info

Publication number: JP4472822B2
Application number: JP2000025909A
Authority: JP
Inventors: 宗軌中崎; 輝幸住田
Original assignee: ダイジ▲ェ▼ット工業株式会社
Priority date: 2000-02-03
Filing date: 2000-02-03
Publication date: 2010-06-02
Anticipated expiration: 2020-02-03
Also published as: JP2001212712A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、エンドミル本体の先端部に少なくとも２つのスローアウェイチップが取り付けられたスローアウェイ式エンドミルに係り、溝加工の他に穴加工や傾斜切削のような三次元切削を行う場合に、スローアウェイチップにおける切刃が摩耗したり、欠損したりするのが抑制されて、長期にわたって安定した切削加工が行えるようにした点に特徴を有するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来において、溝加工の他に穴加工や傾斜切削のような三次元切削を行う切削工具として、エンドミル本体の先端部に少なくとも２つのスローアウェイチップが取り付けられたスローアウェイ式エンドミルが用いられていた。
【０００３】
ここで、このようなスローアウェイ式エンドミルにおいては、エンドミル本体の先端部に設ける２つのスローアウェイチップとして、一般に平面が略平行四辺形状になったものが使用されていた。
【０００４】
そして、このように平面が略平行四辺形状になった２つのスローアウェイチップをエンドミル本体の先端部に設けるにあたり、特開平８−３２３５２７号公報に示されるものにおいては、図１に示すように、略平行四辺形状になった２つの同じスローアウェイチップ１，２を用い、一方のスローアウェイチップ１の長辺の１つがエンドミル本体１０の外周から中心まで伸びる底切刃１ａになると共にその短辺の１つが外周切刃１ｂになるようにエンドミル本体１０の先端部に取り付ける一方、他方のスローアウェイチップ２の短辺の１つが底切刃２ａになると共にその長辺の１つが外周切刃２ｂになるようにエンドミル本体１０の先端部に取り付けるようにしていた。
【０００５】
しかし、略平行四辺形状になった２つの同じスローアウェイチップ１，２を上記のようにエンドミル本体１０の先端部に取り付けて切削を行う場合、図２に示すように、この２つのスローアウェイチップ１，２における各切刃１ａ，２ａ、１ｂ，２ｂによる切削において重ならない部分が多く存在し、特に、短辺の１つが底切刃２ａになると共にその長辺の１つが外周切刃２ｂになるように取り付けたスローアウェイチップ２においては、底切刃２ａと外周切刃２ｂとが交差するコーナー部分における切削が実質的に１枚刃仕様となり、このコーナー部分において、摩耗が多くなったり、欠損が生じたりするという問題があった。
【０００６】
また、このような問題を解決するため、平面が略平行四辺形状になった２つのスローアウェイチップをエンドミル本体の先端部に設けるにあたり、特開平１０−２９１１１５号公報に示されるものにおいては、略平行四辺形状になった２つのスローアウェイチップとして、図３に示すように、左右対称になった２種類のスローアウェイチップ３，４を使用し、図４に示すように、一方のスローアウェイチップ３の長辺の１つがエンドミル本体１０の外周から中心まで伸びる底切刃３ａになると共にその短辺の１つが外周切刃３ｂになるようにエンドミル本体１０の先端部に取り付ける一方、他方のスローアウェイチップ４の短辺の１つが底切刃４ａになると共にその長辺の１つが外周切刃４ｂになるようにエンドミル本体１０の先端部に取り付けるようにしていた。
【０００７】
ここで、このようにして左右対称になった２種類のスローアウェイチップ３，４をエンドミル本体１０の先端部に取り付けて切削を行う場合、図５に示すように、各スローアウェイチップ３，４において底切刃３ａ，４ａと外周切刃３ｂ，４ｂとが交差するコーナー部分が重なり合って２枚刃仕様となり、各スローアウェイチップ３，４における上記のコーナー部分において、摩耗が多くなったり、欠損が生じたりするのが抑制されるようになった。
【０００８】
しかし、このようなスローアウェイ式エンドミルにおいては、上記のように左右対称になった２種類のスローアウェイチップ３，４を用いることが必要で、この２種類のスローアウェイチップ３，４の製造及び管理が繁雑になると共に、各スローアウェイチップ３，４をエンドミル本体１０に取り付ける際に、取り付けるスローアウェイチップ３，４を間違えたりする等の問題があった。
【０００９】
また、上記の何れのスローアウェイ式エンドミルにおいても、平面が略平行四辺形状になった２つのスローアウェイチップ１，２、３，４をエンドミル本体１０に取り付けるにあたっては、図６に示すように、エンドミル本体１０の先端から軸方向後方に伸びた２列のチップポケット１１ａ，１１ｂ内に取り付けるようにしているが、上記のスローアウェイチップ１、３のように長辺の１つがエンドミル本体１０の外周から中心まで伸びる底切刃１ａ、３ａになるようにして取り付ける場合、このスローアウェイチップ１，３を装着させるチップポケット１１ａをエンドミル本体１０の外周から中心を越えて大きく設けることが必要になって、エンドミル本体１０の強度や剛性が低下し、高送りの切削時にビビリが発生して、切削精度が低下する等の問題があった。
【００１０】
さらに、上記のように平面が略平行四辺形状になった２つのスローアウェイチップ１，２、３，４が取り付けられたエンドミル本体１０の先端部よりも後方の位置において、図６に示すように、各チップポケット１１ａ，１１ｂ内にそれぞれ平面が略平行四辺形状になった各スローアウェイチップ５を取り付けた場合、各スローアウェイチップ５における外周切刃５ａの一方のコーナー部分は鋭角になり、このように鋭角になったコーナー部分の強度が弱く、このコーナー部分が欠損したりするいう問題もあった。
【００１１】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、エンドミル本体の先端部に少なくとも２つのスローアウェイチップが取り付けられたスローアウェイ式エンドミルにおける上記のような様々な問題を解決することを課題とするものである。
【００１２】
すなわち、この発明においては、エンドミル本体の先端部に２つのスローアウェイチップを設けるにあたって、２種類のスローアウェイチップを使用しなくても、各スローアウェイチップにおいて底切刃と外周切刃とが交差するコーナー部分が重なり合って２枚刃仕様になり、各スローアウェイチップにおけるコーナー部分が大きく摩耗したり、欠損したりするのが防止され、溝加工の他に穴加工や傾斜切削のような三次元切削を行う場合にも、長期にわたって安定した切削加工が行えるようにすることを課題とするものである。
【００１３】
【課題を解決するための手段】
この発明においては、上記のような課題を解決するため、エンドミル本体１０の先端部に少なくとも２つのスローアウェイチップ２０，３０が取り付けられてなるスローアウェイ式エンドミルにおいて、上記の２つのスローアウェイチップ２０，３０として、平面が略等脚台形状になったものを用い、上記の一方のスローアウェイチップ２０における平行な辺の長辺が底切刃２１になると共に斜辺の１つが外周切刃２２となるようにエンドミル本体１０の先端部に取り付ける一方、他方のスローアウェイチップ３０における斜辺の１つが底切刃３１になると共に平行な辺の長辺が外周切刃３２になるようにしてエンドミル本体１０の先端部に取り付けたのである。
【００１４】
ここで、この発明におけるスローアウェイ式エンドミルのように、平面が略等脚台形状になった２つのスローアウェイチップ２０，３０を用い、一方のスローアウェイチップ２０における平行な辺の長辺が底切刃２１になると共に斜辺の１つが外周切刃２２となるようにしてエンドミル本体１０の先端部に取り付ける一方、他方のスローアウェイチップ３０における斜辺の１つが底切刃３１になると共に平行な辺の長辺が外周切刃３２になるようにしてエンドミル本体１０の先端部に取り付けると、同じスローアウェイチップ２０，３０を用いた場合においても、切削時において、各スローアウェイチップ２０，３０において底切刃２１，３１と外周切刃２２，３２とが交差するコーナー部分が重なり合った２枚刃仕様にすることができ、各スローアウェイチップ２０，３０における上記のコーナー部分が大きく摩耗したり、欠損したりするのが防止されるようになる。
【００１５】
また、上記のように一方のスローアウェイチップ２０における平行な辺の長辺が底切刃２１になると共に斜辺の１つが外周切刃２２となるようにしてエンドミル本体１０の先端部に取り付けると、このスローアウェイチップ２０の底切刃２１におけるエンドミル本体１０の中心側の端部からエンドミル本体１０の軸方向後方に向かう斜辺が鋭角になり、エンドミル本体１０において、このスローアウェイチップ２０を取り付けるためのチップポケットを小さくすることができ、エンドミル本体１０の強度や剛性が低下するのが抑制される。
【００１６】
また、請求項２におけるスローアウェイ式エンドミルにおいては、上記のように平面が略等脚台形状になったスローアウェイチップ２０，３０が取り付けられたエンドミル本体１０の先端部よりも軸方向後方の位置に、外周切刃４１を有する他のスローアウェイチップ４０を取り付けるにあたり、平面が略等脚台形状になったスローアウェイチップ４０を用い、このスローアウェイチップ４０における平行な辺の短辺が外周切刃４１となるように取り付けたのである。
【００１７】
このように、平面が略等脚台形状になったスローアウェイチップ２０，３０が取り付けられたエンドミル本体１０の先端部よりも後方の位置に、平面が略等脚台形状になったスローアウェイチップ４０における平行な辺の短辺が外周切刃４１となるように取り付けると、切り込みを深くすることができると共に、このスローアウェイチップ４０の外周切刃４１における両側のコーナー部分は鈍角になって強度が高まり、この外周切刃４１のコーナー部分が欠損したりするのが防止される。
【００１８】
また、請求項３に示すように、上記の各スローアウェイチップ２０，３０，４０として同一形状のものを用いると、各スローアウェイチップ２０，３０，４０の製造及び管理が容易になると共に、各スローアウェイチップ２０，３０，４０をエンドミル本体１０における何れの位置に取り付けてもよくなり、各スローアウェイチップ２０，３０，４０をエンドミル本体１０に取り付ける作業が簡単になる。
【００１９】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態に係るスローアウェイ式エンドミルを添付図面に基づいて具体的に説明する。
【００２０】
この実施形態においては、図７に示すように、平面が略等脚台形状になった１種類のスローアウェイチップ２０，３０，４０を用い、このスローアウェイチップ２０，３０，４０の中央部に取付穴２５，３５，４５を設けている。
【００２１】
一方、上記の各スローアウェイチップ２０，３０，４０を取り付けるエンドミル本体１０においては、図８及び図９に示すように、その先端から軸方向後方に伸びた２列のチップポケット１１ａ，１１ｂを設け、一方のチップポケット１１ａの先端側の部分を、エンドミル本体１０の外周から中心を越えるように設けている。
【００２２】
そして、このエンドミル本体１０において、先端側の部分をエンドミル本体１０の外周から中心を越えるように設けた上記のチップポケット１１ａ内の先端側に、平面が略等脚台形状になったスローアウェイチップ２０における平行な辺の長辺が底切刃２１になると共に斜辺の１つが外周切刃２２になるようにして、上記の取付穴２５を通してネジ２３によって取り付け、また別のチップポケット１１ｂ内の先端側においては、平面が略等脚台形状になったスローアウェイチップ３０における斜辺の１つが底切刃３１になると共に平行な辺の長辺が外周切刃３２になるようにして、上記の取付穴３５を通してネジ３３によって取り付けている。なお、このようにしてチップポケット１１ａ，１１ｂ内にスローアウェイチップ２０，３０を取り付けるにあたっては、回転して切削する際に、図１０に示すように、各スローアウェイチップ２０，３０における底切刃２１，３１と外周切刃２２，３２とが交差するコーナー部分が重なり合うようにしている。
【００２３】
また、この実施形態におけるスローアウェイ式エンドミルにおいては、先端側における上記の各スローアウェイチップ２０，３０よりもエンドミル本体１０の軸方向後方の位置において、上記の各チップポケット１１ａ，１１ｂ内に、それぞれ平面が略等脚台形状になったスローアウェイチップ４０，４０を、その平行な辺の短辺が外周切刃４１になるようにして、上記の取付穴４５を通してネジ４３によって取り付けると共に、各チップポケット１１ａ，１１ｂ内における各スローアウェイチップ４０，４０の取付位置をエンドミル本体１０の軸方向にずらせている。
【００２４】
このようにしてエンドミル本体１０における各チップポケット１１ａ，１１ｂ内にそれぞれスローアウェイチップ４０，４０を取り付けると、このスローアウェイ式エンドミルによる切り込みを深くすることができると共に、各スローアウェイチップ４０，４０における外周切刃４１，４１の両側のコーナー部分はそれぞれ鈍角になってその強度が増し、外周切刃４１，４１のコーナー部分が欠損したりするのが防止される。さらに、エンドミル本体１０の軸方向にずらせるようにして２つのスローアウェイチップ４０，４０を取り付けているため、各スローアウェイチップ４０，４０の外周切刃４１，４１によって切削した際に削り残しが生じるのが抑制される。
【００２５】
ここで、この実施形態において使用するスローアウェイチップ２０，３０，４０は、上記のように平面が略等脚台形状になっていればよいが、平行な辺の長辺が底切刃２１になると共に斜辺の１つが外周切刃２２になるようにしてチップポケット１１ａに取り付けるスローアウェイチップ２０の場合は、その長辺の両端における角度θが小さい程、このスローアウェイチップ２０を取り付けるチップポケット１１ａを小さくすることができて、エンドミル本体１０の強度や剛性が向上するが、底切刃２１と外周切刃２２とが交差するコーナー部分の強度が低下して切削時に欠損が生じ易くなるため、長辺の両端の角度θが６０°〜８９°３０’の範囲になったものを用いることが好ましい。また、この実施形態においては、先端側における各スローアウェイチップ２０，３０よりもエンドミル本体１０の軸方向後方の位置に設ける各スローアウェイチップ４０，４０についても、それぞれ平面が略等脚台形状になったものを用いるようにしたが、平行四辺形状や三角形状になったものを用いることも可能である。
【００２６】
また、この実施形態においては、平面が略等脚台形状になった１種類のスローアウェイチップ２０，３０，４０を用いるようにしたが、大きさ等が異なる平面が略等脚台形状になったものを用いることも可能である。但し、この実施形態のように、平面が略等脚台形状になった１種類のスローアウェイチップ２０，３０，４０を用いた場合、エンドミル本体１０の先端側における上記の各スローアウェイチップ２０，３０における長辺部分に欠損が生じても、このスローアウェイチップ２０，３０における短辺側の切刃が欠損していないため、このスローアウェイチップ２０，３０をエンドミル本体１０の軸方向後方の位置におけるスローアウェイチップ４０，４０に再利用することができ、逆にエンドミル本体１０の軸方向後方の位置におけるスローアウェイチップ４０，４０における短辺部分に欠損が生じても、このスローアウェイチップ４０，４０における長辺側の切刃が欠損していないため、このスローアウェイチップ４０，４０エンドミル本体１０の先端側におけるスローアウェイチップ２０，３０に再利用することができるようになる。
【００２７】
また、上記の実施形態におけるスローアウェイ式エンドミルにおいては、エンドミル本体１０において、その先端から軸方向後方に伸びる２列のチップポケット１１ａ，１１ｂを設けただけであるが、３列以上のチップポケットを設けることも可能である。
【００２８】
【実施例】
次に、上記の実施形態に示すように平面が略等脚台形状になったスローアウェイチップ２０，３０を用いた実施例のスローアウェイ式エンドミルによって切削を行った場合と、前記の図１及び図２に示すように１種類の平面が略平行四辺形状になったスローアウェイチップ１，２を用いた比較例のスローアウェイ式エンドミルによって切削を行った場合とを比較し、実施例におけるスローアウェイ式エンドミルを用いて切削を行った場合に優れた結果が得られることを明らかにする。
【００２９】
ここで、上記の実施例及び比較例の何れのスローアウェイ式エンドミルにおいても、エンドミル本体１０として直径が３２ｍｍのものを使用し、このエンドミル本体１０に設けるチップポケット１１ａ，１１ｂの形状を、使用するスローアウェイチップ２０，３０、１，２の形状に合わせて変更させた。
【００３０】
そして、実施例のスローアウェイ式エンドミルにおいては、平面が略等脚台形状のスローアウェイチップ２０，３０として、長辺が約１６．２ｍｍ、高さが約９．３ｍｍで、長辺の両端の角度θが約８７°になったものを使用する一方、比較例のスローアウェイ式エンドミルにおいては、平面が略平行四辺形状のスローアウェイチップ１，２として、長辺が約１５．９ｍｍ、短辺が約９．５ｍｍで、鋭角に交わる部分の角度が約８５°になったものを用いるようにした。
【００３１】
そして、実施例のものにおいては、上記の実施形態に示すように、一方のチップポケット１１ａ内にスローアウェイチップ２０における平行な辺の長辺が底切刃２１になると共に斜辺の１つが外周切刃２２になるようにして取り付けると共に、別のチップポケット１１ｂ内にスローアウェイチップ３０における斜辺の１つが底切刃３１になると共に平行な辺の長辺が外周切刃３２になるようにして取り付け、回転して切削する際に、前記の図１０に示すように、各スローアウェイチップ２０，３０における底切刃２１，３１と外周切刃２２，３２とが交差するコーナー部分が重なり合うようにした。
【００３２】
一方、比較例のものにおいては、前記の図１に示すように、一方のスローアウェイチップ１の長辺の１つがエンドミル本体１０の外周から中心まで伸びる底切刃１ａになると共にその短辺の１つが外周切刃１ｂになるようにエンドミル本体１０の先端部に取り付ける一方、他方のスローアウェイチップ２の短辺の１つが底切刃２ａになると共にその長辺の１つが外周切刃２ｂになるようにエンドミル本体１０の先端部に取り付けるようにした。なお、このようにして各スローアウェイチップ１，２を取り付けた場合、前記の図２に示すように、回転して切削する際に、各スローアウェイチップ１，２における底切刃１ａ，２ａと外周切刃１ｂ，２ｂとが交差するコーナー部分は重なり合わず、実質的に１枚刃仕様となっていた。
【００３３】
また、上記のようにしてエンドミル本体１０に各スローアウェイチップ２０，３０、１，２を取り付けるにあたっては、軸線方向のねじれ角が約１０°になるようにした。
【００３４】
そして、上記の実施例及び比較例の各スローアウェイ式エンドミルを使用し、Ｓ５０Ｃの鋼材からなる被削材に対して、切削速度１５０ｍ／ｍｉｎ、送り量０．２ｍｍ／ｒｅｖ、切り込み量４ｍｍ、切削巾３０ｍｍの切削条件で、傾斜角を３°と７°とにして、それぞれ斜め方向に傾斜した切削を行った。
【００３５】
この結果、上記の比較例のスローアウェイ式エンドミルにおいては、傾斜角が３°と７°の何れの場合においても、切削長が４．２ｍ付近において、長辺の１つがエンドミル本体１０の外周から中心まで伸びる底切刃１ａになると共に短辺の１つが外周切刃１ｂになるようにしてエンドミル本体１０に取り付けたスローアウェイチップ１において、そのコーナー部分に欠損が生じた。
【００３６】
これに対して、上記の実施例のスローアウェイ式エンドミルにおいては、傾斜角が３°と７°の何れの場合においても、切削長が１２．６ｍの切削を行った時点では何れのスローアウェイチップ２０，３０にも欠損が発生しておらず、また切削長が１２．６ｍの切削を行った時点における各スローアウェイチップ２０，３０における摩耗は、底切刃２１，３１の最大摩耗量が０．２ｍｍ以下、外周切刃２２，３２の最大摩耗量は０．１ｍｍ以下になっており、さらに切削を続けて行うことが可能であった。
【００３７】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明においては、スローアウェイ式エンドミルにおけるスローアウェイチップとして平面が略等脚台形状になったものを少なくとも２つ用い、一方のスローアウェイチップにおける平行な辺の長辺が底切刃になると共に斜辺の１つが外周切刃となるようにしてエンドミル本体の先端部に取り付けると共に、他方のスローアウェイチップにおける斜辺の１つが底切刃になると共に平行な辺の長辺が外周切刃になるようにしてエンドミル本体の先端部に取り付けたため、同じスローアウェイチップを用いた場合においても、切削時において、各スローアウェイチップおける底切刃と外周切刃とが交差するコーナー部分を重なり合った２枚刃仕様にすることができ、各スローアウェイチップにおけるコーナー部分が摩耗したり、欠損したりするのが防止され、長期にわたって安定した切削加工が行えるようになった。
【００３８】
また、上記のように一方のスローアウェイチップにおける平行な辺の長辺が底切刃になると共に斜辺の１つが外周切刃となるようにしてエンドミル本体の先端部に取り付けると、このスローアウェイチップの底切刃におけるエンドミル本体の中心側の端部からエンドミル本体の軸方向後方に向かう斜辺が鋭角になり、このスローアウェイチップを取り付けるためのチップポケットを小さくすることができて、エンドミル本体の強度や剛性が向上し、高送りの切削時にビビリが発生するのも抑制され、精度のよい切削が行えるようになった。
【００３９】
また、請求項２におけるスローアウェイ式エンドミルのように平面が略等脚台形状になったスローアウェイチップが取り付けられたエンドミル本体の先端部よりも軸方向後方の位置に、平面が略等脚台形状になったスローアウェイチップを取り付け、このスローアウェイチップにおける平行な辺の短辺が外周切刃になるようにすると、切り込みを深くすることができると共に、このスローアウェイチップの外周切刃における両側のコーナー部分は鈍角になってその強度が高く、この外周切刃のコーナー部分が欠損するのも防止され、長期にわたって安定した切削加工が行えるようになった。
【００４０】
さらに、請求項３に示すように、平面が略等脚台形状になったスローアウェイチップに同一形状のものを用いると、スローアウェイチップの製造及び管理が容易になると共に、スローアウェイチップをエンドミル本体に取り付ける際に、スローアウェイチップを区別する必要がなく、スローアウェイチップをエンドミル本体に取り付ける作業が簡単になった。
【図面の簡単な説明】
【図１】平面が略平行四辺形状になった２つの同じスローアウェイチップをエンドミル本体の先端部に取り付けるようにした従来のスローアウェイ式エンドミルの先端部の概略説明図である。
【図２】図１に示した従来のスローアウェイ式エンドミルにおいて、切削時における２つのスローアウェイチップの重なり状態を示した概略説明図である。
【図３】左右対称で平面が略平行四辺形状になった２種類のスローアウェイチップを示した平面図である。
【図４】左右対称で平面が略平行四辺形状になった２種類のスローアウェイチップをエンドミル本体の先端部に取り付けるようにした従来のスローアウェイ式エンドミルの先端部の概略説明図である。
【図５】図４に示した従来のスローアウェイ式エンドミルにおいて、切削時における２つのスローアウェイチップの重なり状態を示した概略説明図である。
【図６】図４に示した従来のスローアウェイ式エンドミルにおいて、スローアウェイチップをエンドミル本体に設けたチップポケット内に取り付ける状態を示した概略説明図である。
【図７】この発明の一実施形態に係るスローアウェイ式エンドミルにおいて使用する平面が略等脚台形状になったスローアウェイチップの平面図である。
【図８】エンドミル本体の先端部に平面が略等脚台形状になった２つのスローアウェイチップを取り付けたこの発明の一実施形態に係るスローアウェイ式エンドミルの概略説明図である。
【図９】同実施形態に係るスローアウェイ式エンドミルを先端側から見た概略説明図である。
【図１０】同実施形態に係るスローアウェイ式エンドミルにおいて、平面が略等脚台形状になった２つのスローアウェイチップが切削時に重なり合う状態を示した概略説明図である。
【符号の説明】
１０エンドミル本体
１１ａ，１１ｂチップポケット
２０，３０，４０平面が略等脚台形状になったスローアウェイチップ
２１，３１底切刃
２２，３２，４１外周切刃[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a throw-away end mill in which at least two throw-away tips are attached to a tip portion of an end mill body, and when performing three-dimensional cutting such as drilling and inclined cutting in addition to grooving, It is characterized in that it is possible to perform stable cutting over a long period of time by preventing the cutting edge of the tip from being worn or chipped.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as a cutting tool for performing three-dimensional cutting such as drilling and inclined cutting in addition to grooving, a throw-away end mill in which at least two throw-away tips are attached to the tip of the end mill body has been used. .
[0003]
Here, in such a throw-away end mill, generally, as the two throw-away tips provided at the end portion of the end mill main body, one having a substantially parallelogram-shaped plane is used.
[0004]
And in providing two throwaway tips having a substantially parallelogram shape on the tip of the end mill body in this way, in what is disclosed in JP-A-8-323527, as shown in FIG. Using two identical throwaway tips 1 and 2 having a substantially parallelogram shape, one of the long sides of one of the throwaway tips 1 becomes a bottom cutting edge 1a extending from the outer periphery to the center of the end mill body 10 and its short side Is attached to the tip of the end mill body 10 so that one of the outer peripheral cutting edges 1b becomes the outer peripheral cutting edge 1b, while one of the short sides of the other throw-away tip 2 becomes the bottom cutting edge 2a and one of the long sides thereof is the outer peripheral cutting edge 2b. It was made to attach to the front-end | tip part of the end mill main body 10 so that it might become.
[0005]
However, when two same throwaway tips 1 and 2 having a substantially parallelogram shape are attached to the tip of the end mill main body 10 as described above, the two throwaway tips are cut as shown in FIG. 1 and 2, there are many portions that do not overlap in cutting by the cutting blades 1a, 2a, 1b, and 2b. In particular, one of the short sides becomes the bottom cutting blade 2a and one of the long sides thereof becomes the outer peripheral cutting blade 2b. In the throw-away tip 2 attached in such a way, cutting at the corner portion where the bottom cutting edge 2a and the outer peripheral cutting edge 2b intersect becomes substantially a single-blade specification, and in this corner portion, wear increases. There was a problem that defects occurred.
[0006]
Further, in order to solve such a problem, in providing two throw-away tips whose planes are substantially parallelograms at the tip of the end mill body, the one disclosed in JP-A-10-291115 is substantially As the two throwaway tips having a parallelogram shape, two types of throwaway tips 3 and 4 that are symmetric are used as shown in FIG. 3, and one of the throwaway tips is used as shown in FIG. One of the three long sides is a bottom cutting edge 3a extending from the outer periphery to the center of the end mill main body 10, and one of the short sides is attached to the tip of the end mill main body 10 so as to be the outer peripheral cutting edge 3b, while the other slow Install the tip of the end mill body 10 so that one of the short sides of the away tip 4 is the bottom cutting edge 4a and one of the long sides is the outer cutting edge 4b. I was kicking way.
[0007]
Here, when two types of throwaway tips 3 and 4 that are symmetrical in this way are attached to the tip of the end mill body 10 and cutting is performed, as shown in FIG. The corner portions where the bottom cutting edges 3a and 4a and the outer peripheral cutting edges 3b and 4b intersect are overlapped to form a two-blade specification, and the above-mentioned corner portions of each throw-away tip 3 and 4 have increased wear or chipping. Is now suppressed.
[0008]
However, in such a throw-away end mill, it is necessary to use two types of throw-away tips 3 and 4 that are symmetric as described above. As management becomes complicated, there is a problem that the throwaway tips 3 and 4 to be attached are mistaken when the throwaway tips 3 and 4 are attached to the end mill body 10.
[0009]
Further, in any of the above throwaway end mills, when attaching the two throwaway tips 1, 2, 3, 4 having a substantially parallelogram shape to the end mill body 10, as shown in FIG. The end mill body 10 is mounted in two rows of chip pockets 11a and 11b extending rearward in the axial direction. One of the long sides is the outer periphery of the end mill body 10 as in the above throwaway chips 1 and 3. When mounting so that the bottom cutting edges 1a and 3a extend from the center to the center, it is necessary to provide a large tip pocket 11a for mounting the throw-away tips 1 and 3 from the outer periphery of the end mill body 10 beyond the center. The strength and rigidity of the end mill body 10 are reduced, chattering occurs during high-feed cutting, and cutting accuracy is reduced. Like there was a problem that.
[0010]
Further, as shown in FIG. 6, at a position rearward from the tip of the end mill body 10 to which the two throwaway chips 1, 2, 3, 4 having a substantially parallelogram-shaped plane as described above are attached. When each throwaway tip 5 having a substantially parallelogram plane is attached in each tip pocket 11a, 11b, one corner portion of the outer peripheral cutting edge 5a in each throwaway tip 5 has an acute angle. As described above, there is a problem that the strength of the corner portion having an acute angle is weak and the corner portion is lost.
[0011]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to solve the above-described various problems in a throw-away end mill in which at least two throw-away tips are attached to a tip portion of an end mill body.
[0012]
That is, in the present invention, when two throwaway tips are provided at the tip of the end mill body, the bottom cutting edge and the outer peripheral cutting edge intersect each throwaway tip without using two types of throwaway tips. Overlapping corners overlap and become a two-blade specification, preventing the corners of each throw-away tip from being greatly worn or chipped, and in addition to grooving, three-dimensional like drilling and inclined cutting Even when cutting, it is an object to enable stable cutting over a long period of time.
[0013]
[Means for Solving the Problems]
In the present invention, in order to solve the above-described problems, in the throw-away end mill in which at least two throw-away tips 20 and 30 are attached to the tip portion of the end mill body 10, the two throw-away tips 20 described above are used. , 30 using a substantially isosceles trapezoidal plane, the long side of the parallel side of the one throwaway tip 20 is the bottom cutting edge 21 and one of the oblique sides is the outer cutting edge 22. The end mill body 10 is attached to the tip of the end mill body 10 so that one of the oblique sides of the other throw-away tip 30 becomes the bottom cutting edge 31 and the long side of the parallel side becomes the outer peripheral cutting edge 32. It was attached to the tip of the.
[0014]
Here, like the throw-away end mill in the present invention, two throw-away tips 20 and 30 whose planes are substantially isosceles trapezoidal shapes are used, and the long side of the parallel sides of one throw-away tip 20 is the bottom. Attaching to the end portion of the end mill body 10 so that one of the oblique sides becomes the outer peripheral cutting edge 22 while becoming the cutting edge 21, while one of the oblique sides in the other throw-away tip 30 becomes the bottom cutting edge 31 and parallel sides Are attached to the end of the end mill main body 10 so that the long side of the outer peripheral cutting edge 32 becomes the outer peripheral cutting edge 32, even when the same throw-away tip 20, 30 is used, the bottom of each throw-away tip 20, 30 is cut during cutting. It is possible to make a two-blade specification in which corner portions where the cutting blades 21 and 31 and the outer peripheral cutting blades 22 and 32 intersect are overlapped, Or corners of the above increased wear on the low-away tip 20 and 30, will be prevented from or defective.
[0015]
Further, as described above, when the long side of one of the throwaway tips 20 becomes the bottom cutting edge 21 and one of the oblique sides becomes the outer peripheral cutting edge 22, it is attached to the tip of the end mill body 10. The hypotenuse of the bottom cutting edge 21 of the throwaway tip 20 from the end on the center side of the end mill main body 10 toward the rear in the axial direction of the end mill main body 10 has an acute angle, and the end mill main body 10 is provided with the throw away tip 20 to be attached. A chip pocket can be made small and it is suppressed that the intensity | strength and rigidity of the end mill main body 10 fall.
[0016]
Further, in the throw-away end mill according to claim 2, the position rearward in the axial direction with respect to the tip end portion of the end mill main body 10 to which the throw-away tips 20 and 30 whose planes are substantially isosceles trapezoidal shapes as described above are attached. In addition, when attaching another throwaway tip 40 having the outer peripheral cutting edge 41, a throwaway tip 40 having a substantially isosceles trapezoidal plane is used, and the short side of the parallel side of the throwaway tip 40 has an outer peripheral cutting edge. It was attached so as to be the blade 41.
[0017]
In this way, the throw-away tip whose plane is substantially isosceles trapezoidal shape at a position behind the tip of the end mill body 10 to which the throw-away tip 20, 30 whose plane is substantially isosceles trapezoidal shape is attached. When the short side of the parallel side in 40 is attached to be the outer peripheral cutting edge 41, the cut can be deepened, and the corner portions on both sides of the outer peripheral cutting edge 41 of this throw-away tip 40 become obtuse and strong. And the corner portion of the outer peripheral cutting edge 41 is prevented from being lost.
[0018]
In addition, as shown in claim 3, when each of the throwaway tips 20, 30, 40 having the same shape is used, manufacture and management of each throwaway tip 20, 30, 40 are facilitated, The throwaway tips 20, 30, 40 may be attached to any position in the end mill main body 10, and the work of attaching the respective throwaway tips 20, 30, 40 to the end mill main body 10 is simplified.
[0019]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, a throw-away end mill according to an embodiment of the present invention will be specifically described with reference to the accompanying drawings.
[0020]
In this embodiment, as shown in FIG. 7, one type of throw-away tip 20, 30, 40 having a substantially isosceles trapezoidal plane is used, and the center of the throw-away tip 20, 30, 40 is used. Mounting holes 25, 35, 45 are provided.
[0021]
On the other hand, the end mill body 10 to which each of the above throwaway tips 20, 30, 40 is attached is provided with two rows of tip pockets 11a, 11b extending axially rearward from the tip thereof as shown in FIGS. The tip-side portion of one chip pocket 11a is provided so as to extend from the outer periphery of the end mill body 10 to the center.
[0022]
In the end mill body 10, a throw-away tip having a substantially isosceles trapezoidal plane on the tip side in the tip pocket 11 a provided with the tip side portion extending from the outer periphery of the end mill body 10 to the center. The long side of the parallel side in 20 becomes the bottom cutting edge 21 and one of the oblique sides becomes the outer peripheral cutting edge 22, and is attached with the screw 23 through the mounting hole 25, and the tip in another chip pocket 11b. On the side, one of the oblique sides of the throw-away tip 30 having a substantially isosceles trapezoidal plane becomes the bottom cutting edge 31 and the long side of the parallel side becomes the outer peripheral cutting edge 32 so that the above-mentioned mounting is performed. The screw 33 is attached through the hole 35. When attaching the throw-away tips 20 and 30 in the tip pockets 11a and 11b in this way, when cutting by rotation, as shown in FIG. 10, the bottom cutting edge in each throw-away tip 20 and 30 Corner portions where the outer cutting edges 22 and 32 intersect with the outer peripheral cutting edges 22 and 32 overlap each other.
[0023]
Further, in the throw-away end mill in this embodiment, in the tip pockets 11a and 11b in the axial direction rearward position of the end mill body 10 from the throw-away tips 20 and 30 on the tip side, respectively. The throwaway tips 40, 40 whose planes are substantially isosceles trapezoidal shapes are attached with screws 43 through the attachment holes 45 so that the short sides of the parallel sides become the outer peripheral cutting edges 41, and each tip. The attachment positions of the throw-away tips 40 and 40 in the pockets 11 a and 11 b are shifted in the axial direction of the end mill body 10.
[0024]
When the throw-away tips 40, 40 are respectively attached to the tip pockets 11a, 11b of the end mill body 10 in this way, the depth of cut by the throw-away end mill can be increased, and the throw-away tips 40, 40 The corner portions on both sides of the outer peripheral cutting edges 41 and 41 become obtuse and increase in strength, and the corner portions of the outer peripheral cutting edges 41 and 41 are prevented from being lost. Furthermore, since the two throwaway tips 40, 40 are attached so as to be displaced in the axial direction of the end mill body 10, uncut portions are left when cutting by the outer peripheral cutting edges 41, 41 of the respective throwaway tips 40, 40. It is suppressed from occurring.
[0025]
Here, the throwaway tips 20, 30, 40 used in this embodiment need only have a substantially isosceles trapezoidal shape as described above, but the long sides of the parallel sides are the bottom cutting edge 21. In the case of the throw-away tip 20 attached to the tip pocket 11a so that one of the oblique sides becomes the outer peripheral cutting edge 22, the tip pocket 11a to which the throw-away tip 20 is attached is smaller as the angle θ at both ends of the longer side is smaller. The strength and rigidity of the end mill main body 10 are improved, but the strength of the corner portion where the bottom cutting edge 21 and the outer peripheral cutting edge 22 intersect with each other is reduced, and defects are likely to occur during cutting. It is preferable to use one having an angle θ of both ends of the long side in the range of 60 ° to 89 ° 30 ′. Further, in this embodiment, each of the throwaway tips 40, 40 provided in the axially rearward position of the end mill body 10 with respect to the respective throwaway tips 20, 30 on the distal end side has a substantially isosceles trapezoidal plane. However, it is also possible to use a parallelogram shape or a triangle shape.
[0026]
In this embodiment, one type of throw-away tip 20, 30, 40 having a substantially flat isosceles trapezoidal shape is used. However, flat surfaces having different sizes and the like have a substantially isosceles trapezoidal shape. It is also possible to use one. However, when one type of throw-away tip 20, 30, 40 having a substantially isosceles trapezoidal plane is used as in this embodiment, each of the above-described throw-away tips 20, 30 on the tip side of the end mill body 10 is used. Even if a defect occurs in the long side portion of 30, the cutting edge on the short side of the throwaway tip 20, 30 is not missing, so the throwaway tip 20, 30 is positioned in the axially rearward position of the end mill body 10. The throwaway tip 40, 40 can be reused, and conversely, even if a short side portion of the throwaway tip 40, 40 in the axially rearward position of the end mill body 10 is defective, the throwaway tip 40, 40 Since the cutting edge on the long side in 40 is not missing, this throwaway tip 40, 40 end mill body 1 It is possible to reuse the throw-away tip 20, 30 at the distal end.
[0027]
Further, in the throw-away end mill in the above embodiment, the end mill body 10 is simply provided with two rows of chip pockets 11a and 11b extending axially rearward from the tip, but three or more rows of chip pockets are provided. It is also possible to provide it.
[0028]
【Example】
Next, as shown in the above-described embodiment, when cutting is performed by the throw-away end mill of the example using the throw-away tip 20, 30 having a substantially isosceles trapezoidal plane, and FIG. As shown in FIG. 2, the throwaway in the embodiment was compared with the case where the cutting was performed by the throwaway end mill of the comparative example using the throwaway tips 1 and 2 in which one kind of plane has a substantially parallelogram shape. It is clarified that excellent results can be obtained when cutting is performed using a type end mill.
[0029]
Here, in any of the throw-away end mills of the above-described examples and comparative examples, the end mill body 10 having a diameter of 32 mm is used, and the shape of the tip pockets 11a and 11b provided in the end mill body 10 is used. The throw-away tips 20, 30, 1, 2 were changed according to the shape.
[0030]
In the throw-away end mill of the embodiment, the long side is about 16.2 mm and the height is about 9.3 mm as the throw-away tips 20 and 30 having a substantially isosceles trapezoidal shape. On the other hand, the throw-away end mill of the comparative example is used as the throw-away tip 1 or 2 having a substantially parallelogram shape in the comparative example, while the long side is about 15.9 mm and the short side is used. Is about 9.5 mm, and the angle of the portion that intersects the acute angle is about 85 °.
[0031]
In the embodiment, as shown in the above embodiment, the long side of the parallel side of the throw-away tip 20 becomes the bottom cutting edge 21 in one tip pocket 11a, and one of the oblique sides is the outer peripheral cutting. Attach the blade 22 so that one of the oblique sides of the throw-away tip 30 becomes the bottom cutting edge 31 and the long side of the parallel side becomes the outer peripheral cutting edge 32 in another tip pocket 11b. When rotating and cutting, as shown in FIG. 10 above, the corner portions where the bottom cutting edges 21 and 31 and the outer peripheral cutting edges 22 and 32 of each throw-away tip 20 and 30 intersect are overlapped. .
[0032]
On the other hand, in the comparative example, as shown in FIG. 1 described above, one of the long sides of one of the throwaway tips 1 becomes a bottom cutting edge 1a extending from the outer periphery of the end mill body 10 to the center, and the short side thereof. One end is attached to the end of the end mill body 10 so as to become the outer peripheral cutting edge 1b, while one of the short sides of the other throw-away tip 2 becomes the bottom cutting edge 2a and one of the long sides thereof becomes the outer peripheral cutting edge 2b. It was made to attach to the front-end | tip part of the end mill main body 10 so that it might become. When the throwaway tips 1 and 2 are attached in this way, as shown in FIG. 2, the bottom cutting edges 1a and 2a in the throwaway tips 1 and 2 The corner portion where the outer peripheral cutting edges 1b and 2b intersect with each other did not overlap, and the single-blade specification was substantially achieved.
[0033]
In addition, when the throwaway tips 20, 30, 1, and 2 are attached to the end mill body 10 as described above, the twist angle in the axial direction is set to about 10 °.
[0034]
Then, using each of the throw-away end mills of the above-described examples and comparative examples, a cutting speed of 150 m / min, a feed rate of 0.2 mm / rev, a cutting depth of 4 mm, a cutting speed for a work material made of S50C steel material Under the cutting conditions with a width of 30 mm, the inclined angles were set to 3 ° and 7 °, respectively, and the cutting was performed in an oblique direction.
[0035]
As a result, in the above throw-away end mill of the comparative example, when the inclination angle is 3 ° or 7 °, one of the long sides extends from the outer periphery of the end mill body 10 when the cutting length is around 4.2 m. In the throw-away tip 1 attached to the end mill body 10 so that the bottom cutting edge 1a extends to the center and one of the short sides becomes the outer peripheral cutting edge 1b, the corner portion has a defect.
[0036]
On the other hand, in the throw-away end mill of the above-described embodiment, any throw-away tip is obtained at the time of cutting with a cutting length of 12.6 m regardless of the inclination angle of 3 ° or 7 °. 20 and 30 are not damaged, and the wear at each throw-away tip 20 and 30 when the cutting length is 12.6 m is performed, the maximum amount of wear of the bottom cutting edges 21 and 31 is 0. .2 mm or less, the maximum wear amount of the outer peripheral cutting edges 22 and 32 was 0.1 mm or less, and it was possible to continue cutting.
[0037]
【The invention's effect】
As described above in detail, in the present invention, at least two throwaway tips having a substantially isosceles trapezoidal shape are used as the throwaway tip in the throwaway end mill, and the long sides of the parallel sides of one throwaway tip are used. Is attached to the tip of the end mill body so that one of the oblique sides becomes the outer peripheral cutting edge, and one of the oblique sides of the other throw-away tip becomes the bottom cutting edge and the long side of the parallel side Because it is attached to the end of the end mill body so that becomes the outer peripheral cutting edge, even when the same throwaway tip is used, the corner where the bottom cutting edge and the outer peripheral cutting edge of each throwaway tip intersect at the time of cutting The two-blade specification with overlapping parts can be used, and the corner part of each throw-away tip wears out. Ri, is prevented from or defective, it was able to perform stable cutting over a long period.
[0038]
Further, when the throwaway tip is attached to the end portion of the end mill main body so that the long side of one of the throwaway tips becomes the bottom cutting edge and one of the oblique sides becomes the outer peripheral cutting edge as described above, The bottom edge of the end mill has an acute angle from the end of the end mill main body toward the rear in the axial direction of the end mill, and the tip pocket for attaching this throw-away tip can be made smaller. And the rigidity has been improved, and chattering during high-feed cutting has been suppressed, and high-precision cutting can be performed.
[0039]
In addition, the flat surface is substantially isosceles at a position rearward in the axial direction from the tip of the end mill body to which the throwaway tip having a substantially isosceles trapezoidal shape is attached as in the throwaway end mill of claim 2. By attaching a throw-away tip that is shaped and making the short side of the parallel side of this throw-away tip the outer peripheral cutting edge, the incision can be deepened and both sides of the outer peripheral cutting edge of this throw-away tip can be made. The corner portion of the outer edge becomes obtuse and high in strength, and the corner portion of the outer peripheral cutting edge is prevented from being lost, and stable cutting can be performed over a long period of time.
[0040]
Furthermore, as shown in claim 3, when the same shape is used for the throw-away tip having a substantially isosceles trapezoidal plane, the throw-away tip can be easily manufactured and managed, and the throw-away tip is attached to the end mill. When attaching to the main body, there is no need to distinguish the throw-away tip, and the work of attaching the throw-away tip to the end mill body has become easier.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic explanatory view of a tip portion of a conventional throw-away end mill in which two identical throw-away tips having a substantially parallelogram plane are attached to a tip portion of an end mill body.
FIG. 2 is a schematic explanatory view showing an overlapping state of two throw-away tips during cutting in the conventional throw-away end mill shown in FIG.
FIG. 3 is a plan view showing two types of throw-away tips that are symmetrical and have a substantially parallelogram shape on the plane.
FIG. 4 is a schematic explanatory view of a tip portion of a conventional throw-away end mill in which two types of throw-away tips that are bilaterally symmetric and have a substantially parallelogram shape are attached to the tip portion of the end mill body.
FIG. 5 is a schematic explanatory view showing an overlapping state of two throw-away tips during cutting in the conventional throw-away end mill shown in FIG.
6 is a schematic explanatory view showing a state in which the throw-away tip is mounted in a tip pocket provided in the end mill body in the conventional throw-away end mill shown in FIG.
FIG. 7 is a plan view of a throw-away tip having a substantially isosceles trapezoidal plane used in the throw-away end mill according to one embodiment of the present invention.
FIG. 8 is a schematic explanatory view of a throw-away end mill according to an embodiment of the present invention in which two throw-away tips having a substantially isosceles trapezoidal plane are attached to the tip of the end mill main body.
FIG. 9 is a schematic explanatory view of the throw-away end mill according to the embodiment as viewed from the front end side.
FIG. 10 is a schematic explanatory view showing a state in which two throw-away tips having a substantially isosceles trapezoidal shape overlap each other during cutting in the throw-away end mill according to the same embodiment.
[Explanation of symbols]
10 End mill main body 11a, 11b Tip pocket 20, 30, 40 Throw-away tip 21, 31 with flat isosceles trapezoidal shape Bottom cutting edge 22, 32, 41 Outer peripheral cutting edge

Claims

エンドミル本体１０の先端部に少なくとも２つのスローアウェイチップ２０，３０が取り付けられてなるスローアウェイ式エンドミルにおいて、上記の２つのスローアウェイチップ２０，３０として、平面が略等脚台形状になったものを用い、上記の一方のスローアウェイチップ２０における平行な辺の長辺が底切刃２１になると共に斜辺の１つが外周切刃２２となるようにしてエンドミル本体１０の先端部に取り付ける一方、他方のスローアウェイチップ３０における斜辺の１つが底切刃３１になると共に平行な辺の長辺が外周切刃３２になるようにしてエンドミル本体１０の先端部に取り付けたことを特徴とするスローアウェイ式エンドミル。 In the throw-away end mill in which at least two throw-away tips 20 and 30 are attached to the tip of the end mill main body 10, the two throw-away tips 20 and 30 have a substantially isosceles trapezoidal shape as a plane. Is attached to the tip of the end mill body 10 so that the long side of the parallel side of the one throwaway tip 20 becomes the bottom cutting edge 21 and one of the oblique sides becomes the outer peripheral cutting edge 22. The throw-away type is characterized in that one of the oblique sides of the throw-away tip 30 is a bottom cutting edge 31 and the long side of the parallel side is the outer peripheral cutting edge 32 and is attached to the tip of the end mill body 10. End mill.

請求項１に記載のスローアウェイ式エンドミルにおいて、平面が略等脚台形状になったスローアウェイチップ２０，３０が取り付けられたエンドミル本体１０の先端部よりも軸方向後方の位置に、外周切刃４１を有する他のスローアウェイチップ４０を取り付けるにあたり、平面が略等脚台形状になったスローアウェイチップ４０を用い、このスローアウェイチップ４０における平行な辺の短辺が外周切刃４１となるように取り付けたことを特徴とするスローアウェイ式エンドミル。 2. The throwaway end mill according to claim 1, wherein the outer peripheral cutting edge is positioned at a position axially rearward from a tip end portion of the endmill body 10 to which the throwaway tips 20 and 30 having a substantially isosceles trapezoidal plane are attached. When attaching another throw-away tip 40 having 41, the throw-away tip 40 having a substantially isosceles trapezoidal plane is used, and the short side of the parallel side of the throw-away tip 40 becomes the outer peripheral cutting edge 41. A throw-away end mill, characterized by being attached to.

請求項１又は２に記載のスローアウェイ式エンドミルにおいて、上記の各スローアウェイチップ２０，３０，４０として同一形状のものを用いたことを特徴とするスローアウェイ式エンドミル。 The throw-away end mill according to claim 1 or 2, wherein each of the throw-away tips 20, 30, and 40 has the same shape.