JP4471105B2 - 衛生材用柔軟剤組成物 - Google Patents
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〔1〕(A)下記一般式(1)で示されるアミノ・ポリオキシアルキレン基含有オルガノポリシロキサン、
−R 1 −(NR 2 −R 3 ) a −NR 4 R 5 (2)
[式中、R 1 は炭素数1〜8の2価炭化水素基であり、R 2 ,R 4 ,R 5 は水素原子又は下記一般式(3)
−CH 2 CH(OH)CH 2 O(C 2 H 4 O) b (C 3 H 6 O) c R 6 (3)
(式中、R 6 は水素原子、炭素数1〜8の1価炭化水素基又は炭素数2〜8のアシル基であり、bは2〜20の整数、cは0〜10の整数である。)
で示される1価の基で、式(3)で示される基をR 2 ,R 4 及びR 5 の全体の30mol%以上含有するものであり、R 3 は炭素数1〜4の2価炭化水素基であり、aは0〜4の整数である。]
で示される1価の基である。XはR,A又は−OR 7 (但し、R 7 は水素原子又は炭素数1〜8の1価炭化水素基である。)であり、mは5〜500の整数、nは0〜100の整数であるが、n=0の場合、Xの少なくとも1個はAである。}
(B)ポリオキシアルキレン基含有オルガノポリシロキサン、
(C)界面活性剤、
(D)水
を含有することを特徴とする衛生材用柔軟剤組成物。
〔2〕(A)成分のアミノ・ポリオキシアルキレン基含有オルガノポリシロキサンが、下記一般式(4)で示されるオルガノポリシロキサンと、下記一般式(5)で示されるポリオキシアルキレングリシジルエーテルとの反応により得られるものである〔1〕記載の衛生材用柔軟剤組成物。
−R 1 −(NH−R 3 ) a NH 2 (6)
(式中、R 1 ,R 3 ,aは前記と同じである。)で示される基であり、ZはR,B又は−OR 7 (但し、R 7 は前記と同じである。)であり、m,nは前記と同じであるが、n=0の場合、Zの少なくとも1個はBである。]
〔3〕(B)成分のポリオキシアルキレン基含有オルガノポリシロキサンが、下記一般式(7)で示されるオルガノポリシロキサンである〔1〕又は〔2〕記載の衛生材用柔軟剤組成物。
R8 2XSiO−(R8 2SiO)r−(R8YSiO)s−SiR8 2X (7)
[但し、R8は炭素数1〜6の1価炭化水素基であり、Yは下記式(8)
−R9O−(CpH2pO)q−R10 (8)
(式中、R9は炭素数3〜6の2価炭化水素基であり、R10は水素原子、炭素数1〜4の1価炭化水素基又は炭素数2〜4のアシル基であり、pは2〜4の整数、qは5〜50の整数である。)
で表わされるポリオキシアルキレン含有基であり、Xは炭素数1〜4のアルコキシ基、水酸基、R8又はYであり、rは10〜200の整数、sは0〜50の整数であるが、s=0の場合、Xの少なくとも1個はYである。]
〔4〕処理される基材が、紙又は不織布である〔1〕,〔2〕又は〔3〕記載の衛生材用柔軟剤組成物。
(A)成分のアミノ・ポリオキシアルキレン基含有オルガノポリシロキサンは、衛生材に優れた柔軟性と吸水性を付与する効果を有するものであり、好ましくは下記一般式(1)で示されるオルガノポリシロキサンである。
−R1−(NR2−R3)a−NR4R5 (2)
[式中、R1は炭素数1〜8の2価炭化水素基であり、R2,R4,R5は水素原子又は下記一般式(3)
−CH2CH(OH)CH2O(C2H4O)b(C3H6O)cR6 (3)
(式中、R6は水素原子、炭素数1〜8の1価炭化水素基又は炭素数2〜8のアシル基であり、bは2〜20の整数、cは0〜10の整数である。)
で示される1価の基で、式(3)で示される基をR2,R4及びR5の全体の30mol%以上含有するものであり、R3は炭素数1〜4の2価炭化水素基であり、aは0〜4の整数である。]
で示される1価の基である。XはR,A又は−OR7(但し、R7は水素原子又は炭素数1〜8の1価炭化水素基である。)であり、mは5〜500の整数、nは0〜100の整数であるが、n=0の場合、Xの少なくとも1個はAである。}
−R1−(NH−R3)aNH2 (6)
(式中、R1,R3,aは前記と同じである。)で示される基であり、ZはR,B又は−OR7(但し、R7は前記と同じである。)であり、m,nは前記と同じであるが、n=0の場合、Zの少なくとも1個はBである。]
また、Bは上記式(6)で示される基であり、式(6)中のR1,R3,a,R,R7は上記で例示したR1,R3,a,R,R7と同様のものが例示され、R1としては特にトリメチレン基、R3としては特にジメチレン基が好ましい。
(B)成分のポリオキシアルキレン基含有オルガノポリシロキサンは、衛生材に柔軟性や平滑性及び吸水性を付与するばかりでなく、(A)成分の乳化助剤としての効果も有するものである。本発明で使用されるポリオキシアルキレン基含有オルガノポリシロキサンとしては、下記一般式(7)で示されるものが好ましい。
[但し、R8は炭素数1〜6の1価炭化水素基であり、Yは下記式(8)
−R9O−(CpH2pO)q−R10 (8)
(式中、R9は炭素数3〜6の2価炭化水素基であり、R10は水素原子、炭素数1〜4の1価炭化水素基又は炭素数2〜4のアシル基であり、pは2〜4の整数、qは5〜50の整数である。)
で表わされるポリオキシアルキレン含有基であり、Xは炭素数1〜4のアルコキシ基、水酸基、R8又はYであり、rは10〜200の整数、sは0〜50の整数であるが、s=0の場合、Xの少なくとも1個はYである。]
(C)成分の界面活性剤は、(A)成分,(B)成分を水中に均一分散させるためのものであり、(A),(B)成分を水中に均一分散させるものであれば特に制限はないが、具体的に、非イオン性界面活性剤としては、例えば、エトキシ化高級アルコール、多価アルコール脂肪酸エステル、エトキシ化多価アルコール脂肪酸エステル、エトキシ化脂肪酸、エトキシ化脂肪酸アミド、ソルビトール、ソルビタン脂肪酸エステル、エトキシ化ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル等が挙げられ、そのHLBは5〜20の範囲内にあることが好ましく、特に10〜16の範囲内であることが好ましい。また、アニオン性界面活性剤としては、例えば、高級アルコール硫酸エステル塩、アルキルフェニルエーテル硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、高級アルコールリン酸エステル塩、エトキシ化高級アルコール硫酸エステル塩、エトキシ化アルキルフェニルエーテル硫酸エステル塩、エトキシ化高級アルコールリン酸塩等が挙げられ、カチオン性界面活性剤としては、例えば、アルキルトリメチルアンモニウムクロライド、アルキルアミン塩酸塩、ココナットアミンアセテート、アルキルアミンアセテート、アルキルベンゼンジメチルアンモニウムクロライド等が挙げられる。両性界面活性剤としては、例えば、N−アシルアミドプロピル−N,N−ジメチルアンモニオベタイン類、N−アシルアミドプロピル−N,N′−ジメチル−N′−β−ヒドロキシプロピルアンモニオベタイン類等が例示される。
この場合、イオン交換水が少なすぎると調製したエマルジョンの仕上がり粘度が高く、取り扱いにくい場合があり、多すぎると有効成分が低濃度となるため、コスト面で不利となる場合がある。
温度計、撹拌装置、還流冷却器及び窒素ガス導入管のついた容量500mlのセパラブルフラスコに、下記式(A)で示されるアミノアルキル基含有オルガノポリシロキサン(分子量3,326)100g、下記式(B)で示されるポリオキシアルキレングリシジルエーテル(分子量333)48g(アミノアルキル基含有オルガノポリシロキサン中の全NHに対して100mol%)及びイソプロピルアルコール14.8gを仕込み、窒素ガスを導入した後に密閉して、80℃で4時間反応を行なった。反応終了後、10mmHgの減圧下、80℃で1時間、低沸点留分の除去を行なったところ、粘度497mPa・s、アミン当量2,990g/mol(該生成物約1.5gをトルエンとイソプロピルアルコールの1:1混合液約50mlに溶解し、0.01N塩酸水溶液を用いた自動滴定装置にて測定した値。下記式(C)で示されるエポキシ基が全て消費された後の化合物でも本測定法ではアミン当量として検知される。以下のアミン当量測定値も同様である。)、揮発分2.5%の下記式(C)で示されるオイル状物(アミノ・ポリオキシアルキレン基含有オルガノポリシロキサン)135gが得られた。
下記式(D)で示されるアミノアルキル基含有オルガノポリシロキサン(分子量2,146)100g、下記式(E)で示されるポリオキシアルキレングリシジルエーテル(分子量570)79.7g(アミノアルキル基含有オルガノポリシロキサン中の全NHに対して100mol%)及びイソプロピルアルコール18.0gを仕込み、窒素ガスを導入した後に密閉して、80℃で4時間反応を行なった。反応終了後、10mmHgの減圧下、80℃で1時間、低沸点留分の除去を行なったところ、粘度680mPa・s、アミン当量3,050g/mol、揮発分1.3%の下記式(F)で示されるオイル状物(アミノ・ポリオキシアルキレン基含有オルガノポリシロキサン)181gが得られた。
下記式(G)で示されるアミノアルキル基含有オルガノポリシロキサン(分子量1,981)100g、上記式(E)で示されるポリオキシアルキレングリシジルエーテル57.5g(アミノアルキル基含有オルガノポリシロキサン中の全NHに対して100mol%)及びイソプロピルアルコール15.8gを仕込み、窒素ガスを導入した後に密閉して、80℃で4時間反応を行なった。反応終了後、10mmHgの減圧下、80℃で1時間、低沸点留分の除去を行なったところ、粘度345mPa・s、アミン当量5,550g/mol、揮発分1.3%の下記式(H)で示されるオイル状物(アミノ・ポリオキシアルキレン基含有オルガノポリシロキサン)181gが得られた。
製造例1で得られたアミノ・ポリオキシアルキレン基含有オルガノポリシロキサン(C)150g、ポリオキシアルキレン基含有オルガノポリシロキサン(式(7)において、R8はメチル基、Xはメチル基、YはC3H6O(C2H4O)10CH3、rは10、sは5)200g及びポリオキシエチレンデシルエーテル(C10H21O(C2H4O)10H)50gをホモミキサーを用いて混合して、イオン交換水600gを加えてオルガノポリシロキサン濃度(有効成分)が35%のマイクロエマルジョンを調製した。得られたエマルジョンは無色透明、平均粒径が20nmであり、室温で1ヶ月放置後も全く変化は認められなかった。前記エマルジョンをイオン交換水にて1%に希釈して、簡易タイプの化粧用スプレーにて市販されている一組のテッシュペーパー(ネピアふんわりスリム:王子ネピア(株)製、たて197mm×よこ229mm、二枚重ね、質量:1.0g)の5箇所に15cm離れたところからスプレー塗布した。その後、室温にて6時間風乾した後に付着量、柔軟性、滑り性、吸水性、エマルジョンの保存安定性を評価した。これらの結果を表1に示した。
実施例1において、製造例2で得られたアミノ・ポリオキシアルキレン基含有オルガノポリシロキサン(F)を用いた以外は、実施例1と同様にしてエマルジョンを調製した。このエマルジョンを用いて、実施例1と同様の方法で評価を行った。これらの評価結果を表1に示した。
実施例1において、製造例3で得られたアミノ・ポリオキシアルキレン基含有オルガノポリシロキサン(H)を用いた以外は、実施例1と同様にしてエマルジョンを調製した。このエマルジョンを用いて、実施例1と同様の方法で評価を行った。これらの評価結果を表1に示した。
製造例1で得られたアミノ・ポリオキシアルキレン基含有オルガノポリシロキサン(C)150g、実施例1で用いたポリオキシアルキレン基含有オルガノポリシロキサン50g及びポリオキシエチレンデシルエーテル(C10H21O(C2H4O)10H)200gをホモミキサーを用いて混合して、イオン交換水600gを加えてオルガノポリシロキサン濃度(有効成分)が20%のマイクロエマルジョンを調製した。得られたエマルジョンを用いて実施例1と同様の方法で評価を行った。これらの評価結果を表1に示した。
実施例1で得られたエマルジョンをイオン交換水にて1%に希釈して、実施例1と同様に簡易タイプの化粧用スプレーにて市販されている不織布である工業用ワイパー(クラフレックス「クリーンワイパー」:たて250mm×よこ250mm、(株)クラレ製、質量:2.1g、1枚を二つ折り)の5箇所に15cm離れたところからスプレー塗布した。その後、室温にて6時間風乾した後に付着量、柔軟性、滑り性、吸水性、エマルジョンの保存安定性を評価した。なお、試料数は2枚とした。これらの結果を表1に示した。
実施例1において、製造例1で得られたアミノ・ポリオキシアルキレン基含有オルガノポリシロキサン(C)を配合しなかった以外は、実施例1と同様にしてエマルジョンを調製した。このエマルジョンを用いて、実施例1と同様の方法で評価を行った。これらの評価結果を表1に示した。
実施例1において、ポリオキシアルキレン基含有オルガノポリシロキサンを配合しなかった以外は、実施例1と同様にしてエマルジョンを調製した。このエマルジョンを用いて、実施例1と同様の方法で評価を行った。これらの評価結果を表1に示した。
実施例1において、ポリオキシエチレンデシルエーテル(C10H21O(C2H4O)10H)を配合しなかった以外は、実施例1と同様にしてエマルジョンを調製した。このエマルジョンを用いて、実施例1と同様の方法で評価を行った。これらの評価結果を表1に示した。
実施例1において、製造例1で得られたアミノ・ポリオキシアルキレン基含有オルガノポリシロキサン(C)をアミノ基含有オルガノポリシロキサン(粘度:1,200mPa・s、アミン当量:1,600g/mol)に変更した以外は、実施例1と同様にしてエマルジョンを調製した。このエマルジョンを用いて、実施例1と同様の方法で評価を行った。これらの評価結果を表1に示した。
実施例で使用したテッシュペーパーの無処理品の評価を表1に示した。
実施例で使用した不織布(工業ワイパー)の無処理品の評価を表1に示した。
実施例及び比較例のテッシュペーパー及び工業用ワイパーについて、三人のパネラーが手触で下記基準により評価した。
◎:非常に良好
○:良好
△:やや不良
×:不良
実施例及び比較例のテッシュペーパー及び工業用ワイパーについて、三人のパネラーが手触で下記基準により評価した。
◎:非常に良好
○:良好
△:やや不良
×:不良
スポイトにて実施例及び比較例のテッシュペーパー及び工業用ワイパー表面の3ヶ所に水滴を滴下して、完全に吸収されるまでの時間を測定した(試料数は2枚)。
実施例及び比較例で調製したエマルジョンを50℃で30日間保存し、30日後のエマルジョンを下記基準で評価した。
○:上層下層部での濃度差がなく安定
△:上層下層部で濃淡分離有り
×:二層に完全に分離
Claims (4)
- (A)下記一般式(1)で示されるアミノ・ポリオキシアルキレン基含有オルガノポリシロキサン、
−R 1 −(NR 2 −R 3 ) a −NR 4 R 5 (2)
[式中、R 1 は炭素数1〜8の2価炭化水素基であり、R 2 ,R 4 ,R 5 は水素原子又は下記一般式(3)
−CH 2 CH(OH)CH 2 O(C 2 H 4 O) b (C 3 H 6 O) c R 6 (3)
(式中、R 6 は水素原子、炭素数1〜8の1価炭化水素基又は炭素数2〜8のアシル基であり、bは2〜20の整数、cは0〜10の整数である。)
で示される1価の基で、式(3)で示される基をR 2 ,R 4 及びR 5 の全体の30mol%以上含有するものであり、R 3 は炭素数1〜4の2価炭化水素基であり、aは0〜4の整数である。]
で示される1価の基である。XはR,A又は−OR 7 (但し、R 7 は水素原子又は炭素数1〜8の1価炭化水素基である。)であり、mは5〜500の整数、nは0〜100の整数であるが、n=0の場合、Xの少なくとも1個はAである。}
(B)ポリオキシアルキレン基含有オルガノポリシロキサン、
(C)界面活性剤、
(D)水
を含有することを特徴とする衛生材用柔軟剤組成物。 - (A)成分のアミノ・ポリオキシアルキレン基含有オルガノポリシロキサンが、下記一般式(4)で示されるオルガノポリシロキサンと、下記一般式(5)で示されるポリオキシアルキレングリシジルエーテルとの反応により得られるものである請求項1記載の衛生材用柔軟剤組成物。
−R 1 −(NH−R 3 ) a NH 2 (6)
(式中、R 1 ,R 3 ,aは前記と同じである。)で示される基であり、ZはR,B又は−OR 7 (但し、R 7 は前記と同じである。)であり、m,nは前記と同じであるが、n=0の場合、Zの少なくとも1個はBである。]
- (B)成分のポリオキシアルキレン基含有オルガノポリシロキサンが、下記一般式(7)で示されるオルガノポリシロキサンである請求項1又は2記載の衛生材用柔軟剤組成物。
R8 2XSiO−(R8 2SiO)r−(R8YSiO)s−SiR8 2X (7)
[但し、R8は炭素数1〜6の1価炭化水素基であり、Yは下記式(8)
−R9O−(CpH2pO)q−R10 (8)
(式中、R9は炭素数3〜6の2価炭化水素基であり、R10は水素原子、炭素数1〜4の1価炭化水素基又は炭素数2〜4のアシル基であり、pは2〜4の整数、qは5〜50の整数である。)
で表わされるポリオキシアルキレン含有基であり、Xは炭素数1〜4のアルコキシ基、水酸基、R8又はYであり、rは10〜200の整数、sは0〜50の整数であるが、s=0の場合、Xの少なくとも1個はYである。] - 処理される基材が、紙又は不織布である請求項1,2又は3記載の衛生材用柔軟剤組成物。
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