JP4468828B2 - 電子部品 - Google Patents

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Description

本発明は、外部からの振動に応じて機械的に動き、ダイオード、可変容量、スイッチ等の機能を果たす電子部品に関するものである。
携帯機器や超小型センサに供給する電源についての技術開発が進んでいる。従来のボタン電池ではサイズが大きく小型化に適さないため、身の回りの環境にある振動・熱・加重などの物理量をエネルギーに変換して利用する技術が検討されている。これによって無給電の超小型ユビキタスデバイスを身の回りに多数配置したセンサネットワークの構築が可能となる。
このような小型デバイスのための発電素子として、例えば、振動をエネルギーに変換する振動発電素子が提案されている(例えば、非特許文献1参照)。図22に振動発電素子の構成を示す。振動発電素子1500は、重り1501とばね1502と磁石1503とコイル1504とが筒状の構造体1505の内部に形成された構造をしている。この素子に加え、スイッチと、レギュレーターと、DSPからなるLSIとを接続することで、400μW程度の発電が可能だと見積もられている。
また、他の振動発電素子として、可変容量とLC回路とタイミング回路とからなる振動発電素子が提案されている(例えば、非特許文献2参照)。可変容量は、板ばねの先についた重りと固定した対向電極とで構成されており、振動で重りが揺れると、対向電極と重りとの距離が変化する。発電装置は2.5cm×7cmの大きさで、この構成により120nWの発電を可能にしている。また、同様な振動発電素子として1.2kHzの振動を加えることにより100μWの発電が見積もられているものもある(例えば、非特許文献3参照)。
なお、出願人は、本明細書に記載した先行技術文献情報で特定される先行技術文献以外には、本発明に関連する先行技術文献を出願時までに発見するには至らなかった。
R.Amirtharajah et al.,「Self-powered signal processing using vibration-based power generation」,IEEE J.Solid-state Circuits,vol.33,No.5,p.687-695,1998 M.Miyazaki et al.,「Electric-energy generation using variable-capacitive resonator for power-free LSI:effciency analysis and fundamental experiment」,IEEE International Symposium on Low Power Electronics and Design(ISLPED),p.193-198,2003 T.Sterken et al.,「Power extraction from ambient vibration」,Workshop on Semiconductr Sensors(SeSens),p.680-683,2002
従来の振動発電素子が出力する電力は外部の環境や状況の影響を直接的に受けるために一定ではなく、振動発電素子の出力を整流・変圧するための回路や電気部品が必要である。例えば、図22に示した振動発電素子1500によって生じた交流電圧を直流電圧に整流するためには、図23に示すようなダイオードを用いた整流回路1506が用いられる。しかしながら、このような整流回路では、ダイオードによる電圧降下が生じ、外部に取り出せる電力が低下してしまうという問題点があった。
また、振動発電素子1500の出力電圧を昇圧するには、トランジスタ等のスイッチ素子や振動に合わせてスイッチ素子をオン/オフさせる制御回路などからなる昇圧回路が必要であった。しかし、このような昇圧回路では、スイッチ素子による電圧降下が生じ、またスイッチ素子や制御回路によって電力が消費され、外部に取り出せる電力が低下してしまうという問題点があった。以上のように、従来の整流回路や昇圧回路では、回路自身が電力を消費してしまうため、電力供給の効率が低下してしまうという問題があり、これらの回路を無給電の超小型ユビキタスデバイスに使用することは困難であった。なお、回路自身の電力消費という問題は、振動発電素子を用いない場合でも同様に発生する。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、回路の電力消費を低減することができる電子部品を提供することを目的とする。
本発明の電子部品は、基板上に形成された、外部からの振動に応じてオン/オフする複数の可動構造素子と、この複数の可動構造素子の間に電気的に接続された少なくとも1つの容量素子とを有し、前記可動構造素子は、前記基板に対して振動自在に支持される第1の可動部と、この第1の可動部と一体で形成された第1の可動接点と、前記第1の可動部が振動する方向に前記第1の可動接点と対向して配置された固定接点とからなり、前記振動に応じて前記第1の可動接点と前記固定接点とが導通状態と非導通状態を交互に繰り返すものであり、前記振動に応じて前記第1の可動部が第1の方向に変位したときに接触してオンとなり前記第1の方向と反対の第2の方向に変位したときにオフとなる、前記第1の可動接点と前記固定接点とからなる第1のスイッチと、前記第1の可動部が前記第2の方向に変位したときに接触してオンとなり前記第1の方向に変位したときにオフとなる、前記第1の可動接点と前記固定接点とからなる第2のスイッチとが交互に縦続接続されるように前記複数の可動構造素子が配置され、前記容量素子は、一端が前記第1のスイッチと前記第2のスイッチとの接続点に接続され、他端に外部からの信号が印加されるように配置され、初段のスイッチを構成する前記可動構造素子の固定接点に印加された直流電圧を昇圧して最終段のスイッチを構成する前記可動構造素子の固定接点から出力するものである。
また、本発明の電子部品の1構成例において、前記複数の可動構造素子は、前記第2の方向に沿って、初段から最終段まで順番に配置され、各可動構造素子は、それぞれ前記第1の可動部と、前記第1の方向に配置された前記第1の可動接点と前記第2の方向に配置された前記第1の可動接点と、この2つの第1の可動接点の各々と対向して配置された2つの前記固定接点とからなり、初段には、前記第1の方向に配置された固定接点に直流電圧が印加され、前記第2の方向に配置された固定接点が次段の前記可動構造素子の前記第2の方向に配置された固定接点と接続された可動構造素子が配置され、初段と最終段との間には、前記第2の方向に配置された固定接点が前段の前記可動構造素子の前記第2の方向に配置された固定接点と接続され、前記第1の方向に配置された固定接点が次段の前記可動構造素子の前記第1の方向に配置された固定接点と接続された可動構造素子と、前記第1の方向に配置された固定接点が前段の前記可動構造素子の前記第1の方向に配置された固定接点と接続され、前記第2の方向に配置された固定接点が次段の前記可動構造素子の前記第2の方向に配置された固定接点と接続された可動構造素子と、が偶数個、交互に配置され、最終段には、前記第2の方向に配置された固定接点が前段の前記可動構造素子の前記第2の方向に配置された固定接点と接続され、前記第1の方向に配置された固定接点が電子部品の出力端子と接続された可動構造素子が配置され、前記可動構造素子毎に設けられた前記容量素子は、一端が前記可動構造素子の前記第1の可動部と接続されるものである
また、本発明の電子部品は、基板上に形成された、外部からの振動に応じてオン/オフする複数の可動構造素子と、この複数の可動構造素子と電気的に接続された、前記振動によって電磁気的変化を生じる電磁気的素子とを有し、前記可動構造素子は、前記基板に対して振動自在に支持される第1の可動部と、この第1の可動部と一体で形成された第1の可動接点と、前記第1の可動部が振動する方向に前記第1の可動接点と対向して配置された固定接点とからなり、前記振動に応じて前記第1の可動接点と前記固定接点とが導通状態と非導通状態を交互に繰り返すものであり、前記振動に応じて前記第1の可動部が第1の方向に変位したときに接触してオンとなり前記第1の方向と反対の第2の方向に変位したときにオフとなる、前記第1の可動接点と前記固定接点とからなる第1のスイッチと、前記第1の可動部が前記第2の方向に変位したときに接触してオンとなり前記第1の方向に変位したときにオフとなる、前記第1の可動接点と前記固定接点とからなる第2のスイッチとが交互に縦続接続されるように前記複数の可動構造素子が配置され、前記電磁気的素子は、前記複数の可動構造素子の間に電気的に接続された、前記振動に応じて容量が変化する少なくとも1つの可変容量であり、この可変容量は、一端が前記第1のスイッチと前記第2のスイッチとの接続点に接続され、他端が接地されるように配置され、初段のスイッチを構成する前記可動構造素子の固定接点に印加された直流電圧を昇圧して最終段のスイッチを構成する前記可動構造素子の固定接点から出力するものである。
また、本発明の電子部品の1構成例において、前記電磁気的素子は、前記基板に対して振動自在に支持される第2の可動部と、この第2の可動部と一体で形成された第2の可動接点と、前記第2の可動部が振動する方向に前記第2の可動接点と対向して配置された固定電極とからなり、前記第2の可動接点と前記固定電極とが接触しない範囲で前記第2の可動部が振動し、前記第2の可動接点と前記固定電極との間に容量が形成されるものである。
また、本発明の電子部品の1構成例において、前記複数の可動構造素子は、前記第2の方向に沿って、初段から最終段まで順番に配置され、各可動構造素子は、それぞれ前記第1の可動部と、前記第1の方向に配置された前記第1の可動接点と前記第2の方向に配置された前記第1の可動接点と、この2つの第1の可動接点の各々と対向して配置された2つの前記固定接点とからなり、初段には、前記第1の方向に配置された固定接点に直流電圧が印加され、前記第2の方向に配置された固定接点が次段の前記可動構造素子の前記第2の方向に配置された固定接点と接続された可動構造素子が配置され、初段と最終段との間には、前記第2の方向に配置された固定接点が前段の前記可動構造素子の前記第2の方向に配置された固定接点と接続され、前記第1の方向に配置された固定接点が次段の前記可動構造素子の前記第1の方向に配置された固定接点と接続された可動構造素子と、前記第1の方向に配置された固定接点が前段の前記可動構造素子の前記第1の方向に配置された固定接点と接続され、前記第2の方向に配置された固定接点が次段の前記可動構造素子の前記第2の方向に配置された固定接点と接続された可動構造素子と、が偶数個、交互に配置され、最終段には、前記第2の方向に配置された固定接点が前段の前記可動構造素子の前記第2の方向に配置された固定接点と接続され、前記第1の方向に配置された固定接点が電子部品の出力端子と接続された可動構造素子が配置され、前記可動構造素子毎に設けられた前記可変容量は、一端が前記可動構造素子の前記第1の可動部と接続されるものである。
また、本発明の電子部品は、基板上に形成された、外部からの振動に応じてオン/オフする複数の可動構造素子と、この複数の可動構造素子と電気的に接続された、前記振動によって電磁気的変化を生じる電磁気的素子とを有し、前記可動構造素子は、前記基板に対して振動自在に支持される第1の可動部と、この第1の可動部と一体で形成された第1の可動接点と、前記第1の可動部が振動する方向に前記第1の可動接点と対向して配置された固定接点とからなり、前記振動に応じて前記第1の可動接点と前記固定接点とが導通状態と非導通状態を交互に繰り返すものであり、前記振動に応じて前記第1の可動部が第1の方向に変位したときに接触してオンとなり前記第1の方向と反対の第2の方向に変位したときにオフとなる、前記第1の可動接点と前記固定接点とからなる第1、第2の可動構造素子がブリッジ接続の対向する2辺を構成し、かつ前記第1の可動部が前記第1の方向に変位したときにオフとなり前記第2の方向に変位したときに接触してオンとなる、前記第1の可動接点と前記固定接点とからなる第3、第4の可動構造素子とがブリッジ接続の対向する他の2辺を構成するように前記複数の可動構造素子が配置され、前記電磁気的素子は、前記複数の可動構造素子と電気的に接続された、前記振動に応じて電圧が変化する交流電源であり、この交流電源は、一端が前記第1の可動構造素子と前記第4の可動構造素子との接続点に接続され、他端が前記第2の可動構造素子と前記第3の可動構造素子との接続点に接続されるように配置され、前記第1の可動構造素子と前記第3の可動構造素子との接続点を第1の出力端子とし、前記第2の可動構造素子と前記第4の可動構造素子との接続点を第2の出力端子として、前記電磁気的素子が生成する交流電圧を整流して出力するものである。
また、本発明の電子部品の1構成例において、前記電磁気的素子は、前記基板に対して振動自在に支持される可動電極と、前記可動電極が振動する方向に前記可動電極と対向して配置され、所定の電荷を帯びた固定部とからなり、前記可動電極と前記固定部とが接触しない範囲で前記可動電極が振動するものである。
また、本発明の電子部品の1構成例は、前記第1の可動構造素子の前記第1の可動部および第1の可動接点と、前記第3の可動構造素子の前記第1の可動部および第1の可動接点とが一体化して形成され、前記第2の可動構造素子の前記第1の可動部および第1の可動接点と、前記第4の可動構造素子の前記第1の可動部および第1の可動接点とが一体化して形成されると共に、前記第1、第3の可動構造素子の前記第1の可動部と前記第2、第4の可動構造素子の前記第1の可動部とが絶縁部によって機械的に連結され、前記第1、第3の可動構造素子の前記第1の可動部に一体化して形成された2つの前記第1の可動接点の各々と対向するように、前記第1、第3の可動構造素子の各々の前記固定接点が配置され、前記第2、第4の可動構造素子の前記第1の可動部に一体化して形成された2つの前記第1の可動接点の各々と対向するように、前記第2、第4の可動構造素子の各々の前記固定接点が配置され、前記第1の可動構造素子の前記固定接点と前記第4の可動構造素子の前記固定接点とが前記交流電源の一端に接続され、前記第2の可動構造素子の前記固定接点と前記第3の可動構造素子の前記固定接点とが前記交流電源の他端に接続され、前記第1、第3の可動構造素子の前記第1の可動部が前記第1の出力端子に接続され、前記第2、第4の可動構造素子の前記第1の可動部が前記第2の出力端子に接続されたものである。
また、本発明の電子部品の1構成例において、前記電磁気的素子は、前記可動構造素子と一体化して形成されるものである。
本発明によれば、外部からの振動に応じてオン/オフする可動構造素子を基板上に形成し、この可動構造素子を、基板に対して振動自在に支持される第1の可動部と、この第1の可動部と一体で形成された第1の可動接点と、第1の可動部が振動する方向に第1の可動接点と対向して配置された固定接点とから構成することにより、外部からの振動に応じて機械的に動き、ダイオード、可変容量、スイッチ等の機能を果たす電子部品を実現することができる。これにより、本発明では、半導体からなるダイオードやトランジスタを用いる必要性を低下させ、またスイッチ素子のオン/オフを制御する制御回路を用いる必要性を低下させることができるので、回路の消費電力を低減することができ、外部への電力供給の効率を向上させることができる。
また、複数の可動構造素子の各第1の可動部を一体化して形成することにより、外部からの振動による各第1の可動部の機械的な動きを一体化し、各接点のタイミングを正確に合わせることができる。
また、複数の可動構造素子の間に少なくとも1つの容量素子を接続することにより、初段の可動構造素子の固定接点に印加された直流電圧を昇圧して最終段の可動構造素子の固定接点から出力する昇圧回路を実現することができる。
また、振動によって電磁気的変化を生じる電磁気的素子を可動構造素子と接続することにより、外部の直流電源や、振動に合わせて電圧を印加する電圧印加手段を用いることなく、昇圧回路や整流回路等を実現することができる。
また、電磁気的素子を可動構造素子と一体化して形成することにより、電磁気的素子の機械的な動きと可動構造素子の機械的な動きとを一体化することができ、また回路全体を小型化することができる。
また、電磁気的素子として振動に応じて容量が変化する少なくとも1つの可変容量を用いることにより、振動に合わせて電圧を印加する電圧印加手段を用いることなく、昇圧回路を実現することができ、回路を小型化することができる。
また、電磁気的素子として振動に応じて電圧が変化する交流電源を用いることにより、振動発電素子等の交流電源を用いることなく、交流電源とその整流回路とを実現することができ、回路を小型化することができる。
[第1の実施の形態]
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1(A)は本発明の第1の実施の形態となる電子部品の構成を示す平面図、図1(B)は図1(A)の電子部品のI−I線断面図、図1(C)は図1(A)の電子部品のII−II線断面図である。
電子部品1は、可動構造素子2と配線8a,8bとから構成される。可動構造素子2は、外部からの振動に応じて動くための重りを備えた可動部3と、可動部3を支持する支持部4と、支持部4に対して可動部3を可動自在に支えるばね5と、可動接点6と、可動接点6と対向して配置された固定接点7とからなる。図示しない外部の回路と接続された配線8aは固定接点7に接続され、同じく外部の回路に接続された配線8bは支持部4に接続されている。可動部3と支持部4とばね5と可動接点6と固定接点7と配線8a,8bとは導電材料によって形成される。また、可動部3とばね5と可動接点6とは一体成形されている。
以上の電子部品1は、平面視で数10μmから1mm程度の大きさであり、基板11上に絶縁膜12を介して形成されている。可動部3と絶縁膜12との間には、可動部3を可動とするために中空部13が形成されている。ばね5は、可動部3が図1(A)の左右方向に振動可能なように可動部3を支えている。したがって、図1(A)の左右方向に振動する振動源に基板11を固定すると、可動部3は図1(A)の左右方向に振動し始める。この可動部3の振幅が大きくなると、可動部3と一体成形された可動接点6は、固定接点7と周期的に接触する。このようにして外部から与えた振勤に応じて、可動接点6と固定接点7とが周期的に接触し、その結果、配線8aと8bとが導通状態と非導通状態を交互に繰り返す。すなわち、電子部品1は、外部からの振動に伴ってオン/オフする。
また、電子部品は図2のように構成してもよい。図2に示す電子部品1aは、可動構造素子2aと配線8a,8b,8cとから構成される。可動構造素子2aは、可動部3と、支持部4と、ばね5と、可動接点6,9と、固定接点7,10とからなる。電子部品1aは、図1(A)〜図1(C)に示した電子部品1に対して、可動接点9と固定接点10と配線8cとを加えたものである。配線8aは固定接点7に接続され、配線8bは支持部4に接続され、配線8cは固定接点10に接続されている。
外部からの振動に伴って、可動部3が図2の左方向に移動した場合は、固定接点7と可動接点6とが接触し、配線8aと配線8bとが導通状態となる。このとき、右側の固定接点10と可動接点9とは接触していないので、配線8bと配線8cとは非導通状態である。その後、可動部3が図2の右方向に移動した場合は、固定接点7と可動接点6とが離れて、配線8aと配線8bとが非導通状態になると共に、固定接点10と可動接点9とが接触して、配線8bと配線8cとが導通状態となる。このようにして、外部からの振動に伴って切り換わるスイッチを実現することができる。
また、電子部品は図3のように構成してもよい。図3に示す電子部品1bは、可動構造素子2bと配線8a,8bとから構成される。可動構造素子2bは、可動部3と、支持部4と、ばね5と、可動接点6,9と、固定接点7,10とからなる。電子部品1bは、図1(A)〜図1(C)に示した電子部品1に対して、可動接点9と固定接点10とを加えたものである。ただし、図2の場合とは異なり、固定接点10からの配線は形成していない状態とする。
このように、可動部3とその周囲の構造を左右対称にしておくことで、規則的な振動が実現される。つまり、図1(A)〜図1(C)に示した電子部品1のように片側のみに接点がある場合は、接触時に固定接点7と可動接点6とが衝突して発生する力により、左右非対称の不整な振動になってしまうが、図3のように両側に接点を形成することで、左右対称な規則的な振動が実現される。
なお、以上の電子部品は、外部からの振動に応じて振動することで、図4(A)、図4(B)に示すような回路素子と等価な機能を有する。電子部品1と1bは、図4(A)に示すスイッチ素子と等価である。また、電子部品1aは、図4(B)に示すスイッチ素子と等価である。
以上説明したように、本実施の形態によれば、外部からの振動に応じて機械的に動き、ダイオード、可変容量、スイッチ等の機能を果たす電子部品を実現することができる。これにより、本実施の形態では、半導体からなるダイオードやトランジスタを用いる必要性を低下させ、またスイッチ素子のオン/オフを制御する制御回路を用いる必要性を低下させることができるので、回路の消費電力を低減することができ、外部への電力供給の効率を向上させることができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について図を参照して説明する。図5は本発明の第2の実施の形態となる電子部品の構成を示す平面図である。電子部品21は、第1の実施の形態で説明した可動構造素子2bと同じ構成の可動構造素子22a,22bと、配線28a,28b,28c,28dと、容量31と、図示しない電圧印加手段とから構成される。この電子部品21は、回路的には図6の昇圧回路と同様の働きをする。
可動構造素子22aの固定接点27aは、配線28aを介して直流電源32と接続されている。可動構造素子22aの支持部24aと可動構造素子22bの支持部24bと容量31の一端とは、配線28cにより接続されている。容量31の他端は、配線28dを介して電圧印加手段33の出力に接続されている。可動構造素子22bの固定接点27bは、配線28bを介して出力端子OUTに接続されている。なお、図5に示す構成は同一基板上に形成されるが、直流電源32と電圧印加手段33とをこの基板上に形成する必要はない。
以下、電子部品21の動作について説明する。第1の実施の形態で説明したとおり、可動構造素子22a,22bの可動部23a,23bは外部からの振動に応じて図5の左右方向に振動し、スイッチングする。電圧印加手段33は、振動に合わせて節点N1に電圧を印加する。可動構造素子22aの可動接点26aと固定接点27aとが接触してオン状態になると、配線28aと28cとが導通状態になって、直流電源32から供給される電圧Vにより容量31に電荷が充電される。その後、可動構造素子22a,22bが共にオフの状態になる。このとき、電圧印加手段33から節点N1に電圧V’を印加する。その後、可動構造素子22bの可動接点26bと固定接点27bとが接触してオン状態になると、配線28bと28cとが導通状態になって、出力端子OUTに電圧(V+V’)が出力される。
こうして、電子部品21は、直流電源32の電圧Vを昇圧して出力する昇圧回路として機能する。従来、図6に示す昇圧回路を実現するには、トランジスタ等からなるスイッチ素子や、このスイッチ素子のオン/オフを制御する制御回路等が必要であった。しかし、本実施の形態によれば、外部からの振動に応じて可動構造素子22a,22bがスイッチングを行うので、スイッチ素子や制御回路が不要になり、回路の消費電力を低減することができる。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態について図を参照して説明する。図7は本発明の第3の実施の形態となる電子部品の構成を示す平面図である。本実施の形態は第2の実施の形態を多段昇圧回路に拡張したものである。電子部品41は、第1の実施の形態で説明した可動構造素子2aと同じ構成の可動構造素子42−1〜42−nと、配線48−1〜48−(n+1),53−1〜53−n,54−1〜54−nと、容量51−1〜51−nと、図示しない電圧印加手段とから構成される。この電子部品41は、回路的には図8のn段昇圧回路と同様の働きをする。
電子部品41は、可動構造素子42(42−1〜42−n)と配線53(53−1〜53−n),54(54−1〜54−n)と容量51(51−1〜51−n)とからなる構成を1単位として、この1単位の構成をn(nは2以上の偶数)個並べて接続したものである。可動構造素子42−1〜42−nの支持部44−1〜44−nと容量51−1〜51−nの一端とは、配線53−1〜53−nにより接続され、容量51−1〜51−nの他端は、配線54−1〜54−nを介して電圧印加手段56の出力に接続されている。可動構造素子42−1の固定接点47−1は、配線48−1を介して直流電源55と接続され、可動構造素子42−nの固定接点50−nは、配線48−(n+1)を介して出力端子OUTと接続されている。また、可動構造素子42−j(jは1からn−1までの整数)の固定接点50−jは、配線48−(j+1)を介して可動構造素子42−(j+1)の固定接点47−(j+1)と接続されている。なお、図7に示す構成は同一基板上に形成されるが、直流電源55と電圧印加手段56をこの基板上に形成する必要はない。
以下、電子部品41の動作を図9を用いて説明する。図9(A)は可動構造素子42−1〜42−nの可動部43−1〜43−nの変位を示し、図9(B)は電圧印加手段56から電子部品41に印加される信号φ1を示し、図9(C)は電圧印加手段56から電子部品41に印加される信号φ2を示す。第1の実施の形態で説明したとおり、可動構造素子42−1〜42−nの可動部43−1〜43−nは外部からの振動に応じて図7の左右方向に振動し、スイッチングする。電圧印加手段56は、振動に合わせて節点N1,N3,・・・・Nn−1に信号φ1を印加し、接点N2,N4,・・・・,Nnに信号φ2を印加する。
外部からの振動により可動部43−1〜43−nが最も変位した場合、固定接点と可動接点とが接触してスイッチオンの状態となる。例えば図9(A)に示すように、可動部43−1〜43−nが図7の左方向に最大変位した場合には、可動構造素子42−1の可動接点46−1と固定接点47−1とが接触し、また可動構造素子42−2の可動接点49−2と固定接点50−2とが接触する。一方、可動部43−1〜43−nが図7の右方向に最大変位した場合には、可動構造素子42−1の可動接点49−1と固定接点50−1とが接触し、また可動構造素子42−2の可動接点46−2と固定接点47−2とが接触する。
これに対して、電圧印加手段56は、可動部43−1〜43−nが右方向に変位したときに節点N1,N3,・・・・Nn−1に印加する信号φ1の電位をV’とし(図9(B))、可動部43−1〜43−nが左方向に変位したときに接点N2,N4,・・・・,Nnに印加する信号φ2の電位をV’とする(図9(C))。こうして、電子部品41は、直流電源55の電圧Vをn段昇圧して出力する昇圧回路として機能する。
従来、図8に示すn段昇圧回路を実現するには、トランジスタ等からなるスイッチ素子や、このスイッチ素子のオン/オフを制御する制御回路等が必要であった。しかし、本実施の形態によれば、外部からの振動に応じて可動構造素子42−1〜42−nがスイッチングを行うので、スイッチ素子や制御回路が不要になり、回路の消費電力を低減することができる。
[第4の実施の形態]
次に、本発明の第4の実施の形態について図を参照して説明する。図10は本発明の第4の実施の形態となる電子部品の構成を示す平面図である。電子部品61は、第1の実施の形態で説明した可動構造素子2bと同じ構成の可動構造素子62a,62bと、配線68a,68b,68c,68d,76と、可変容量71とから構成される。この電子部品61は、回路的には図11の昇圧回路と同様の働きをする。
可動構造素子62aの固定接点67aは、配線68aを介して直流電源77と接続されている。可動構造素子62bの固定接点67bは、配線68bを介して出力端子OUTに接続されている。可変容量71は、可動部72と、支持部73と、可動接点74と、可動接点74と対向して配置された固定電極75とからなる。固定電極75は配線76を介してグランドGNDに接続されている。この可変容量71は、図3に示した可動構造素子2bにおいて固定接点7を固定電極75に置き換えたものである。なお、図10に示す構成は同一基板上に形成されるが、直流電源77をこの基板上に形成する必要はない。
外部から振動が与えられたとき、可変容量71の可動部72は、可動構造素子62a,62bの可動部63a,63bと同様に図10の左右方向に振動する。ただし、可変容量71の可動接点74と固定電極75とは、可動部72が振動しても接触はせず、その間隔が変化する。これにより、可変容量71は、外部からの振動に応じて容量が変化する。可動構造素子62aの支持部64aと可変容量71の支持部73とは配線68cにより接続され、可動構造素子62bの支持部64bと可変容量71の支持部73とは配線68dにより接続されている。
この電子部品61の動作を図11を用いて説明する。可変容量71の容量が最大値Cmaxのときに、可動構造素子62aをスイッチオンの状態にして、可動構造素子62bをスイッチオフの状態にすることで、直流電源77の電圧Vにより可変容量71を充電する。その後、可動構造素子62aをオフ状態にして、可変容量71の容量を最小値Cminに低下させることにより、可変容量71の両端電圧をV×(Cmax/Cmin)に上昇させる。ここで、可動構造素子62bをオン状態にすることで、V×(Cmax/Cmin)の電圧が出力端子OUTから出力される。この動作を繰り返すことで、可変容量を変化させるエネルギーを用いて、電圧Vを昇圧させることが可能となる。
従来、図11に示す昇圧回路を実現するには、トランジスタ等からなるスイッチ素子や、可変容量の容量値に応じてスイッチ素子をタイミングよくオン/オフさせる制御回路等が必要であった。また、スイッチ素子の代わりにダイオードを用いて一方向にのみ電流を流す方法を用いても図11の回路を実現することが可能であるが、この場合にはダイオードにより出力電圧が低下するという問題があった。
これに対して、本実施の形態では、図11の機能をトランジスタ等からなるスイッチ素子や制御回路等を必要とせずに実現することができる。外部から振動を与えることによって、可動構造素子62a、62bの可動部63a,63bと可変容量71の可動部72とが図10の左右方向に振動する。可動部63a,63b,72が図10の左方向に最大変位した場合、可動構造素子62aはオン状態に、可動構造素子62bはオフ状態になり、可変容量71は容量が最大値Cmaxの状態となる。これにより、可変容量71に電荷が蓄積される。
続いて、可動部63a,63b,72が図10の右方向に移動し始めると、可動構造素子62aがオフ状態になるので、可変容量71の容量が減少して、可変容量71の両端電圧が上昇する。さらに、可動部63a,63b,72が図10の右方向に最大変位すると、可動構造素子62bがオン状態になるので、可変容量71は最小値Cminをとり、V×(Cmax/Cmin)に上昇した電圧が出力端子OUTに出力される。このようにして、電子部品61は、直流電源77の電圧Vを昇圧して出力する。
したがって、本実施の形態によれば、制御回路による電力消費や半導体素子による電圧降下がなく、効率のよい昇圧をすることができる。また、第2の実施の形態では、振動に合わせて電圧を印加する電圧印加手段が必要であったが、本実施の形態では電圧印加手段を用いる必要がなく、第2の実施の形態に比べて消費電力をさらに低減することができる。
[第5の実施の形態]
次に、本発明の第5の実施の形態について図を参照して説明する。図12は本発明の第5の実施の形態となる電子部品の構成を示す平面図であり、図10と同様の構成には同一の符号を付してある。図12に示す電子部品61aは、図10に示した可動構造素子62a、62bの可動部63a,63bと可変容量71の可動部72とを一体化して形成したものである。可動部63aと63bと72とは接続部78を介して接続されている。
可動部63aと63bと72とを電気的に接続していた配線68c,68dを接続部78で置き換えることで、スイッチとして機能する部分と可変容量として機能する部分とが同じ変位をする。つまり、スイッチングのタイミングをより正確に合わせることができる。
[第6の実施の形態]
また、図12の可動部63aと63bと72との一体化をさらに押し進めて、図13に示すように可動部63としてもよい。図13に示す電子部品61bは、可動構造素子62と、配線68a,68b,76とから構成される。本実施の形態の電子部品61bは、電子部品61aをより小型化したものである。本実施の形態によれば、図11と同じ機能を、図13のように小型かつ簡略に実現することができる。
[第7の実施の形態]
次に、本発明の第7の実施の形態について図を参照して説明する。図14は本発明の第7の実施の形態となる電子部品の構成を示す平面図である。本実施の形態は第4の実施の形態〜第6の実施の形態を多段昇圧回路に拡張したものである。電子部品81は、第6の実施の形態で説明した可動構造素子62と同じ構成の可動構造素子82−1〜82−mと、配線90−1〜90−(m+1),91−1,91−3,・・・・,91−mとから構成される。この電子部品81は、回路的には図15のm段昇圧回路と同様の働きをする。
電子部品81は、可動構造素子82と配線90,91とからなる構成を1単位として、この1単位の構成をm(mは3以上の奇数)個並べて接続したものである。可動構造素子82−1の固定接点87−1は、配線90−1を介して直流電源93と接続され、可動構造素子82−mの固定接点88−mは、配線90−(m+1)を介して出力端子OUTと接続されている。また、可動構造素子82−k(kは1からm−1までの整数)の固定接点88−kは、配線90−(k+1)を介して可動構造素子82−(k+1)の固定接点87−(k+1)と接続されている。
可動構造素子82−1の固定電極89−1は、配線91−1を介してグランドGNDに接続され、可動構造素子82−mの固定電極89−mは、配線91−mを介してグランドGNDに接続されている。また、可動構造素子82−i(iは2からm−2までの整数)の固定電極89−iと可動構造素子82−(i+1)の固定電極89−(i+1)とは、配線91−(i+1)を介してグランドGNDに接続されている。可動構造素子82(82−1〜82−m)の可動接点86(86−1〜86−m)と固定電極89(89−1〜89−m)とは、可変容量92(92−1〜92−m)を構成している。なお、図14に示す構成は同一基板上に形成されるが、直流電源93をこの基板上に形成する必要はない。
可動構造素子82−1〜82−mの可動部83−1〜83−mは、外部からの振動に応じて図14の左右方向に振動する。可動部83−1〜83−mが図14の左方向に最大変位したときは、可変容量92−p(pは1からmまでの奇数)は最大値Cmax、可変容量92−q(qは2からm−1までの偶数)は最小値Cminとなり、可動部83−1〜83−mが図14の右方向に最大変位したときは、可変容量92−pは最小値Cmin、可変容量92−qは最大値Cmaxとなる。つまり、可変容量92−pの組は同じタイミングで容量が変化し、可変容量92−qの組は可変容量92−pと逆位相で容量が変化する。
このように、本実施の形態では、可変容量92−p,92−qが変化することで、m段昇圧回路を、トランジスタ等からなるスイッチ素子や、このスイッチ素子のオン/オフを制御する制御回路等を用いることなく実現することができ、回路の消費電力を低減することができる。また、第3の実施の形態では、信号φ1,φ2を印加する電圧印加手段が必要であったが、本実施の形態では電圧印加手段を用いる必要がなく、第3の実施の形態に比べて消費電力をさらに低減することができる。
なお、第6の実施の形態で説明した機械的な一体化を、本実施の形態の電子部品81にも適用することで、全ての可動構造素子を一体化させて振動させ、より正確にタイミングを一致させることが可能である。
[第8の実施の形態]
次に、本発明の第8の実施の形態について図を参照して説明する。図16は本発明の第8の実施の形態となる電子部品の構成を示す平面図である。電子部品101は、第1の実施の形態で説明した可動構造素子2bと同じ構成の可動構造素子102a〜102dと、配線108〜111とから構成される。この電子部品101は、回路的には図17の整流回路と同様の働きをする。
可動構造素子102aの支持部104aと可動構造素子102cの固定接点107cとは、配線108を介して交流電源116の一端と接続され、可動構造素子102bの支持部104bと可動構造素子102dの固定接点107dとは、配線109を介して交流電源116の他端と接続されている。可動構造素子102aの固定接点107aと可動構造素子102bの固定接点107bとは、配線110を介して出力端子114と接続され、可動構造素子102cの支持部104cと可動構造素子102dの支持部104dとは、配線111を介して出力端子115と接続されている。
図16に示す電子部品101においては、ダイオードの働きを可動構造素子102a〜102dが担い、交流電源116からの交流電圧を整流して、直流電圧として出力端子114と115との間に出力する。交流電源116は、外部からの振動に応じて発電した交流電圧を発生するものとする。ここでは、図16の右方向に振動したときに交流電源116から正電圧が発生し、図16の左方向に振動したときに負電圧が発生するとする。交流電源116としては、例えば図22に示した振動発電素子を用いることができる。
可動構造素子102a〜102dの可動部103a〜103dは、外部からの振動に応じて図16の左右方向に振動し、スイッチングする。可動部103a〜103dが図16の右方向に変位すると、可動構造素子102aと102dとがスイッチオンで、可動構造素子102bと102cとがスイッチオフの状態となり、出力端子114と115との間には正電圧が印加される。次に、可動構造素子102a〜102dの可動部103a〜103dが図16の左方向に変位すると、可動構造素子102aと102dとがスイッチオフで、可動構造素子102bと102cとがスイッチオンの状態となる。このときも、交流電源116は負電圧を発生しているが、可動構造素子102bと102cとがスイッチオンしていることから、出力端子114と115との間には正電圧が印加される。
従来、図17に示す整流回路を実現するには、ダイオードが必要であり、ダイオードによる電圧降下が発生する。これに対して、本実施の形態では、可動構造素子102a〜102dを導体で形成しており、接点が導通したときの抵抗はきわめて小さいので、本実施の形態の電子部品101を用いれば、電圧降下がない状態で整流した電圧を取り出すことが可能となる。
[第9の実施の形態]
次に、本発明の第9の実施の形態について図を参照して説明する。図18は本発明の第9の実施の形態となる電子部品の構成を示す平面図であり、図16と同様の構成には同一の符号を付してある。図18に示す電子部品101aは、図16に示した可動構造素子102a〜102dの可動部103a〜103dを一体化して形成したものである。電子部品101aは、可動構造素子117と、配線126〜129とから構成される。
可動構造素子117は、可動接点120aと121aとを有する可動部118aと、可動接点120bと121bとを有する可動部118bと、可動部118aと118bとを機械的に連結し、かつ電気的に分離する絶縁部119と、固定接点122a,122b,123a,123bと、支持部124,125とからなる。可動構造素子117の固定接点122bと123aとは、配線126を介して交流電源116の一端に接続され、固定接点122aと123bとは、配線127を介して交流電源116の他端に接続されている。また、可動構造素子117の支持部124は、配線128を介して出力端子114と接続され、支持部125は、配線129を介して出力端子115と接続されている。
以上のように、本実施の形態では、図16に示した可動構造素子102a〜102dの可動部103a〜103dを一体化して形成することにより、第8の実施の形態と比べてダイオードとして機能する4つの接点のタイミングをより正確に合わせることができ、また小型化することができる。
[第10の実施の形態]
次に、本発明の第10の実施の形態について図を参照して説明する。図19は本発明の第10の実施の形態となる電子部品の構成を示す平面図であり、図18と同様の構成には同一の符号を付してある。図19に示す電子部品131は、可動構造素子117,132と、配線128,129,137,138とから構成される。本実施の形態の電子部品131は、図18に示した交流電源116の代わりに、交流電源となる可動構造素子132を用いたものである。
可動構造素子132は、電荷(たとえば負の電荷)を帯びた固定部133と、可動電極134と、可動電極134を支持する支持部135と、支持部135に対して可動電極134を可動自在に支えるばね136とからなる。可動構造素子117の固定接点122bと123aとは、配線137を介して可動構造素子132の支持部135に接続され、固定接点122aと123bとは、配線138を介してグランドGNDに接続されている。
可動電極134は、外部からの振動に応じて図19の左右方向に振動する。可動電極134が図19の左方向に変位して固定部133と接近した場合、可動電極134に正の電荷が誘起されるため、グランドGNDから正の電荷が流れ込む。このとき、可動構造素子117の可動部118a,118bも同様に左方向に動くため、可動接点120aと固定接点122aとが接触すると共に、可動接点120bと固定接点122bとが接触する。この結果、出力端子114と115との間に外部負荷を接続すれば、出力端子114から出力端子115の方向に電流が流れる。
一方、可動電極134が図19の右方向に変位した場合には、可動電極134に蓄積された余剰の正の電荷がグランドGNDに流れ込もうとする。このとき、可動構造素子117の可動部118a,118bも同様に右方向に動くため、可動接点121aと固定接点123aとが接触すると共に、可動接点121bと固定接点123bとが接触する。このときも、出力端子114から出力端子115の方向に電流が流れる。
このようにして、本実施の形態では、振動によって発電する可動構造素子132からの交流電圧を整流して直流電圧とすることができる。第9の実施の形態では交流電源116として図22のような振動発電素子が必要であったが、本実施の形態によれば、より小型な可動構造素子132を用いて交流電源を実現できるので、第9の実施の形態に比べて小型化することができる。
[第11の実施の形態]
次に、本発明の第11の実施の形態について図を参照して説明する。図20は本発明の第11の実施の形態となる電子部品の構成を示す平面図であり、図19と同様の構成には同一の符号を付してある。図20に示す電子部品141は、図19に示した可動構造素子117と可動構造素子132とを一体化して形成したものである。電子部品141は、可動構造素子142と、配線128,129,148,149とから構成される。
可動構造素子142は、可動接点120aと121aとを有する可動部118aと、可動接点120bと121bとを有する可動部118bと、可動電極143a,143bと、可動部118aと可動電極143aとを機械的に連結し、かつ電気的に分離する絶縁部144aと、可動部118aと118bとを機械的に連結し、かつ電気的に分離する絶縁部144bと、可動部118bと可動電極143bとを機械的に連結し、かつ電気的に分離する絶縁部144cと、固定接点122a,122b,123a,123bと、支持部124,125,146,147と、負の電荷を蓄積している固定部145a,145bとからなる。可動構造素子142の固定接点122bと123aと支持部147,146とは、配線148により互いに接続され、固定接点122aと123bとは、配線149を介してグランドGNDに接続されている。
可動電極143aと固定部145aとの関係、及び可動電極143bと固定部145bとの関係は、第10の実施の形態で説明した可動構造素子132の可動電極134と固定部133との関係と同様である。こうして、本実施の形態では、振動によって交流電圧を発生する部分と、交流を直流に整流する部分とを一体化することにより、第10の実施の形態に比べて小型化を実現することができる。
[第12の実施の形態]
第1の実施の形態〜第11の実施の形態では、電子部品に用いる可動構造素子として、基板に対して平行な面内で可動する構造を示したが、図21に示すように、基板に対して鉛直方向に可動する構造としてもよい。図21に示す可動構造素子1401は、基板1402上に絶縁膜1403を介して形成される。
可動構造素子1401は、固定接点1404,1405と、可動部1406と、可動部1406を支持する支持部1407と、支持部1407に対して可動部1406を可動自在に支えるばね1408と、固定接点1405と接続された配線1409と、支持部1407と接続された配線1410とからなる。固定接点1404,1405と可動部1406と支持部1407とばね1408と配線1409,1410とは、導電材料によって形成される。
可動部1406は、外部からの振動に応じて図21の上下方向に振動する。可動部1406が図21の上方向に変位した場合は、可動部1406と固定接点1405とが接触し、可動部1406が下方向に変位した場合は、可動部1406と固定接点1404とが接触する。こうして、第1の実施の形態〜第11の実施の形態で用いた可動構造素子と同様の可動構造素子1401を実現することができる。
なお、第2の実施の形態〜第11の実施の形態では、ダイオード、可変容量、スイッチ、トランジスタなどの素子からなる昇圧回路や整流回路の機能を、本発明の電子部品を用いて実現するための構成を説明したが、これらの素子で形成される他の回路に対しても本発明の電子部品を適用することができる。さらに、第2の実施の形態〜第11の実施の形態では、振動によって発電する素子に用いる電子部品を示したが、振動センサなどの消費電力低減に適用できることはいうまでもない。
本発明は、ダイオード、可変容量、スイッチ素子等の電子部品に適用することができる。
本発明の第1の実施の形態となる電子部品の構成を示す平面図(A)及び断面図(B)、(C)である。 本発明の第1の実施の形態となる電子部品の他の構成を示す平面図である。 本発明の第1の実施の形態となる電子部品の他の構成を示す平面図である。 図1、図3の電子部品の等価回路図(A)と図2の電子部品の等価回路図(B)である。 本発明の第2の実施の形態となる電子部品の構成を示す平面図である。 図5の電子部品の等価回路図である。 本発明の第3の実施の形態となる電子部品の構成を示す平面図である。 図7の電子部品の等価回路図である。 第3の実施の形態において可動構造素子の可動部の変位を示す図(A)及び電圧印加手段から電子部品に印加される信号を示す図(B)、(C)である。 本発明の第4の実施の形態となる電子部品の構成を示す平面図である。 図10の電子部品の等価回路図である。 本発明の第5の実施の形態となる電子部品の構成を示す平面図である。 本発明の第6の実施の形態となる電子部品の構成を示す平面図である。 本発明の第7の実施の形態となる電子部品の構成を示す平面図である。 図14の電子部品の等価回路図である。 本発明の第8の実施の形態となる電子部品の構成を示す平面図である。 図16の電子部品の等価回路図である。 本発明の第9の実施の形態となる電子部品の構成を示す平面図である。 本発明の第10の実施の形態となる電子部品の構成を示す平面図である。 本発明の第11の実施の形態となる電子部品の構成を示す平面図である。 本発明の第12の実施の形態となる電子部品の可動構造素子の構成を示す断面図である。 従来の振動発電素子の構成を示す図である。 図22の振動発電素子の出力を整流する整流回路の回路図である。
符号の説明
1、1a、1b、21、41、61、61a、61b、81、101、101a、131、141…電子部品、2、2a、22a、22b、42、62、82、102a〜102d、117、132、142、1401…可動構造素子、3、23a、23b、43、63、72、83、103a〜103d、121a、121b、1406…可動部、4,24a、24b、44、64、73、104a〜104d、135、146、147、1407…支持部、5、136,1408…ばね、6、9,26a、26b、46、49、66、74、84〜86、106a〜106d…可動接点、7、10,27a、27b、47、50、67、87、88、107a〜107d、1404、1405…固定接点、8a、8b、8c、28a、22b、28c、28d、48、53、54、68、76、90、91、108〜111、126〜129、137、138、148、149,1409,1410…配線、11,1402…基板、12,1403…絶縁膜、13…中空部、31、51…容量、32、55、77、93…直流電源、33、56…電圧印加手段、71、92…可変容量、75、89…固定電極、116…交流電源、133、145a、145b…固定部、134,143a、143b…可動電極。

Claims (9)

  1. 基板上に形成された、外部からの振動に応じてオン/オフする複数の可動構造素子と、
    この複数の可動構造素子の間に電気的に接続された少なくとも1つの容量素子とを有し、
    前記可動構造素子は、前記基板に対して振動自在に支持される第1の可動部と、この第1の可動部と一体で形成された第1の可動接点と、前記第1の可動部が振動する方向に前記第1の可動接点と対向して配置された固定接点とからなり、前記振動に応じて前記第1の可動接点と前記固定接点とが導通状態と非導通状態を交互に繰り返すものであり、
    前記振動に応じて前記第1の可動部が第1の方向に変位したときに接触してオンとなり前記第1の方向と反対の第2の方向に変位したときにオフとなる、前記第1の可動接点と前記固定接点とからなる第1のスイッチと、前記第1の可動部が前記第2の方向に変位したときに接触してオンとなり前記第1の方向に変位したときにオフとなる、前記第1の可動接点と前記固定接点とからなる第2のスイッチとが交互に縦続接続されるように前記複数の可動構造素子が配置され、
    前記容量素子は、一端が前記第1のスイッチと前記第2のスイッチとの接続点に接続され、他端に外部からの信号が印加されるように配置され、
    初段のスイッチを構成する前記可動構造素子の固定接点に印加された直流電圧を昇圧して最終段のスイッチを構成する前記可動構造素子の固定接点から出力することを特徴とする電子部品。
  2. 請求項1記載の電子部品において、
    前記複数の可動構造素子は、前記第2の方向に沿って、初段から最終段まで順番に配置され、
    各可動構造素子は、それぞれ前記第1の可動部と、前記第1の方向に配置された前記第1の可動接点と前記第2の方向に配置された前記第1の可動接点と、この2つの第1の可動接点の各々と対向して配置された2つの前記固定接点とからなり、
    初段には、前記第1の方向に配置された固定接点に直流電圧が印加され、前記第2の方向に配置された固定接点が次段の前記可動構造素子の前記第2の方向に配置された固定接点と接続された可動構造素子が配置され、
    初段と最終段との間には、
    前記第2の方向に配置された固定接点が前段の前記可動構造素子の前記第2の方向に配置された固定接点と接続され、前記第1の方向に配置された固定接点が次段の前記可動構造素子の前記第1の方向に配置された固定接点と接続された可動構造素子と、
    前記第1の方向に配置された固定接点が前段の前記可動構造素子の前記第1の方向に配置された固定接点と接続され、前記第2の方向に配置された固定接点が次段の前記可動構造素子の前記第2の方向に配置された固定接点と接続された可動構造素子と、が偶数個、交互に配置され、
    最終段には、前記第2の方向に配置された固定接点が前段の前記可動構造素子の前記第2の方向に配置された固定接点と接続され、前記第1の方向に配置された固定接点が電子部品の出力端子と接続された可動構造素子が配置され、
    前記可動構造素子毎に設けられた前記容量素子は、一端が前記可動構造素子の前記第1の可動部と接続されることを特徴とする電子部品。
  3. 基板上に形成された、外部からの振動に応じてオン/オフする複数の可動構造素子と、
    この複数の可動構造素子と電気的に接続された、前記振動によって電磁気的変化を生じる電磁気的素子とを有し、
    前記可動構造素子は、前記基板に対して振動自在に支持される第1の可動部と、この第1の可動部と一体で形成された第1の可動接点と、前記第1の可動部が振動する方向に前記第1の可動接点と対向して配置された固定接点とからなり、前記振動に応じて前記第1の可動接点と前記固定接点とが導通状態と非導通状態を交互に繰り返すものであり、
    前記振動に応じて前記第1の可動部が第1の方向に変位したときに接触してオンとなり前記第1の方向と反対の第2の方向に変位したときにオフとなる、前記第1の可動接点と前記固定接点とからなる第1のスイッチと、前記第1の可動部が前記第2の方向に変位したときに接触してオンとなり前記第1の方向に変位したときにオフとなる、前記第1の可動接点と前記固定接点とからなる第2のスイッチとが交互に縦続接続されるように前記複数の可動構造素子が配置され、
    前記電磁気的素子は、前記複数の可動構造素子の間に電気的に接続された、前記振動に応じて容量が変化する少なくとも1つの可変容量であり、この可変容量は、一端が前記第1のスイッチと前記第2のスイッチとの接続点に接続され、他端が接地されるように配置され、
    初段のスイッチを構成する前記可動構造素子の固定接点に印加された直流電圧を昇圧して最終段のスイッチを構成する前記可動構造素子の固定接点から出力することを特徴とする電子部品。
  4. 請求項記載の電子部品において、
    前記電磁気的素子は、前記基板に対して振動自在に支持される第2の可動部と、この第2の可動部と一体で形成された第2の可動接点と、前記第2の可動部が振動する方向に前記第2の可動接点と対向して配置された固定電極とからなり、
    前記第2の可動接点と前記固定電極とが接触しない範囲で前記第2の可動部が振動し、前記第2の可動接点と前記固定電極との間に容量が形成されることを特徴とする電子部品。
  5. 請求項3又は4記載の電子部品において、
    前記複数の可動構造素子は、前記第2の方向に沿って、初段から最終段まで順番に配置され、
    各可動構造素子は、それぞれ前記第1の可動部と、前記第1の方向に配置された前記第1の可動接点と前記第2の方向に配置された前記第1の可動接点と、この2つの第1の可動接点の各々と対向して配置された2つの前記固定接点とからなり、
    初段には、前記第1の方向に配置された固定接点に直流電圧が印加され、前記第2の方向に配置された固定接点が次段の前記可動構造素子の前記第2の方向に配置された固定接点と接続された可動構造素子が配置され、
    初段と最終段との間には、
    前記第2の方向に配置された固定接点が前段の前記可動構造素子の前記第2の方向に配置された固定接点と接続され、前記第1の方向に配置された固定接点が次段の前記可動構造素子の前記第1の方向に配置された固定接点と接続された可動構造素子と、
    前記第1の方向に配置された固定接点が前段の前記可動構造素子の前記第1の方向に配置された固定接点と接続され、前記第2の方向に配置された固定接点が次段の前記可動構造素子の前記第2の方向に配置された固定接点と接続された可動構造素子と、が偶数個、交互に配置され、
    最終段には、前記第2の方向に配置された固定接点が前段の前記可動構造素子の前記第2の方向に配置された固定接点と接続され、前記第1の方向に配置された固定接点が電子部品の出力端子と接続された可動構造素子が配置され、
    前記可動構造素子毎に設けられた前記可変容量は、一端が前記可動構造素子の前記第1の可動部と接続されることを特徴とする電子部品。
  6. 基板上に形成された、外部からの振動に応じてオン/オフする複数の可動構造素子と、
    この複数の可動構造素子と電気的に接続された、前記振動によって電磁気的変化を生じる電磁気的素子とを有し、
    前記可動構造素子は、前記基板に対して振動自在に支持される第1の可動部と、この第1の可動部と一体で形成された第1の可動接点と、前記第1の可動部が振動する方向に前記第1の可動接点と対向して配置された固定接点とからなり、前記振動に応じて前記第1の可動接点と前記固定接点とが導通状態と非導通状態を交互に繰り返すものであり、
    前記振動に応じて前記第1の可動部が第1の方向に変位したときに接触してオンとなり前記第1の方向と反対の第2の方向に変位したときにオフとなる、前記第1の可動接点と前記固定接点とからなる第1、第2の可動構造素子がブリッジ接続の対向する2辺を構成し、かつ前記第1の可動部が前記第1の方向に変位したときにオフとなり前記第2の方向に変位したときに接触してオンとなる、前記第1の可動接点と前記固定接点とからなる第3、第4の可動構造素子とがブリッジ接続の対向する他の2辺を構成するように前記複数の可動構造素子が配置され、
    前記電磁気的素子は、前記複数の可動構造素子と電気的に接続された、前記振動に応じて電圧が変化する交流電源であり、この交流電源は、一端が前記第1の可動構造素子と前記第4の可動構造素子との接続点に接続され、他端が前記第2の可動構造素子と前記第3の可動構造素子との接続点に接続されるように配置され、
    前記第1の可動構造素子と前記第3の可動構造素子との接続点を第1の出力端子とし、前記第2の可動構造素子と前記第4の可動構造素子との接続点を第2の出力端子として、前記電磁気的素子が生成する交流電圧を整流して出力することを特徴とする電子部品。
  7. 請求項6記載の電子部品において、
    前記電磁気的素子は、前記基板に対して振動自在に支持される可動電極と、前記可動電極が振動する方向に前記可動電極と対向して配置され、所定の電荷を帯びた固定部とからなり、
    前記可動電極と前記固定部とが接触しない範囲で前記可動電極が振動することを特徴とする電子部品。
  8. 請求項6又は7記載の電子部品において、
    前記第1の可動構造素子の前記第1の可動部および第1の可動接点と、前記第3の可動構造素子の前記第1の可動部および第1の可動接点とが一体化して形成され、前記第2の可動構造素子の前記第1の可動部および第1の可動接点と、前記第4の可動構造素子の前記第1の可動部および第1の可動接点とが一体化して形成されると共に、前記第1、第3の可動構造素子の前記第1の可動部と前記第2、第4の可動構造素子の前記第1の可動部とが絶縁部によって機械的に連結され、
    前記第1、第3の可動構造素子の前記第1の可動部に一体化して形成された2つの前記第1の可動接点の各々と対向するように、前記第1、第3の可動構造素子の各々の前記固定接点が配置され、前記第2、第4の可動構造素子の前記第1の可動部に一体化して形成された2つの前記第1の可動接点の各々と対向するように、前記第2、第4の可動構造素子の各々の前記固定接点が配置され、
    前記第1の可動構造素子の前記固定接点と前記第4の可動構造素子の前記固定接点とが前記交流電源の一端に接続され、前記第2の可動構造素子の前記固定接点と前記第3の可動構造素子の前記固定接点とが前記交流電源の他端に接続され、
    前記第1、第3の可動構造素子の前記第1の可動部が前記第1の出力端子に接続され、前記第2、第4の可動構造素子の前記第1の可動部が前記第2の出力端子に接続されたことを特徴とする電子部品。
  9. 請求項3乃至8のいずれか1項に記載の電子部品において、
    前記電磁気的素子は、前記可動構造素子と一体化して形成されることを特徴とする電子部品
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