JP4466853B2 - 有機強誘電体メモリ及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、有機強誘電体メモリ及びその製造方法に関する。
強誘電体メモリとして、Pb(Zr,Ti)O3(PZT)系又はSrBiTa2O9(SBT)などの無機強誘電体層を含む強誘電体キャパシタの構造が周知である。無機強誘電体層は成膜するときに600℃以上の高温のアニール処理を必要とする。そのため、強誘電体キャパシタを形成するための基板は耐熱性を有するものに限られ、ガラス基板やフレキシブル基板を基板として使用することは不可能である。さらに、無機強誘電体層はPb、Biなどの重金属を含むので環境に有害であり、その取り扱いが煩雑である。
特開平5−89661号公報
本発明の目的の1つは、有機強誘電体メモリ及びその製造方法において、小型化・大容量化及び製造プロセスの容易化を実現することにある。
(1)本発明に係る有機強誘電体メモリは、
第1の薄膜トランジスタを含む駆動回路部と、
ソース・ドレイン電極、有機半導体層、ゲート絶縁層及びゲート電極を有する第2の薄膜トランジスタと、下部電極、有機強誘電体層及び上部電極を有し、かつ前記ソース・ドレイン電極のいずれか一方に電気的に接続されている強誘電体キャパシタと、を含むメモリセル部と、
を含み、
前記メモリセル部は、前記駆動回路部の上方に積層されている。本発明によれば、メモリセル部が駆動回路部の上方に積層されているので、平面面積の拡大を防止し、メモリの小型化・大容量化を実現することができる。また、強誘電体キャパシタには有機強誘電体層を用い、第2の薄膜トランジスタには有機半導体層を用いているので、例えばメモリセル部全体として150℃以下の低温プロセスが可能になる。そのため、メモリを形成するための基板の耐熱性の制約が緩和され、基板の選択自由度が向上する。また、有機強誘電体材料は液相プロセスによる低エネルギーによる処理が可能であるので、製造プロセスの容易化を図ることができる。さらに、重金属による環境負荷の問題がなく、容易に廃棄可能であり取り扱いが簡単である。なお、本発明において、特定のA層の上方にB層が設けられているとは、A層上に直接B層が設けられている場合と、A層上に他の層を介してB層が設けられている場合と、を含むものとする。このことは、以下の発明においても同様である。
(2)この有機強誘電体メモリにおいて、
前記強誘電体キャパシタは、前記第2の薄膜トランジスタよりも上層に配置されていてもよい。
(3)この有機強誘電体メモリにおいて、
前記ソース・ドレイン電極の上方には、前記有機半導体層が形成され、
前記有機半導体層の上方には、前記ゲート絶縁層が形成され、
前記ゲート絶縁層の上方には、前記ゲート電極が形成されていてもよい。
(4)この有機強誘電体メモリにおいて、
前記有機半導体層の上方には、前記ソース・ドレイン電極が形成され、
前記ソース・ドレイン電極の上方には、前記ゲート絶縁層が形成され、
前記ゲート絶縁層の上方には、前記ゲート電極が形成されていてもよい。
(5)この有機強誘電体メモリにおいて、
前記ゲート電極の上方には、前記ゲート絶縁層が形成され、
前記ゲート絶縁層の上方には、前記ソース・ドレイン電極が形成され、
前記ソース・ドレイン電極の上方には、前記有機半導体層が形成されていてもよい。
(6)この有機強誘電体メモリにおいて、
前記ゲート電極の上方には、前記ゲート絶縁層が形成され、
前記ゲート絶縁層の上方には、前記有機半導体層が形成され、
前記有機半導体層の上方には、前記ソース・ドレイン電極が形成されていてもよい。
(7)この有機強誘電体メモリにおいて、
前記有機半導体層は、フルオレン−チオフェン共重合体により形成されていてもよい。
(8)この有機強誘電体メモリにおいて、
前記下部電極及び前記上部電極の少なくともいずれか一方は、導電性有機材料により形成されていてもよい。これによれば、導電性有機材料は通常の金属よりも柔軟性を有するので、強誘電体キャパシタのヒステリシス特性が良好になる。
(9)この有機強誘電体メモリにおいて、
前記有機強誘電体層は、ポリ(フッ化ビニリデン/トリフルオロエチレン)、ポリフッ化ブニリデン、(フッ化ビニリデン/トリフルオロエチレン)コオリゴマー、フッ化ビニリデンオリゴマー、及び奇数ナイロンのいずれかにより形成されていてもよい。
(10)この有機強誘電体メモリにおいて、
前記第1の薄膜トランジスタは、低温ポリシリコン薄膜トランジスタであってもよい。
(11)この有機強誘電体メモリにおいて、
前記第1の薄膜トランジスタは、有機半導体薄膜トランジスタであってもよい。
(12)本発明に係る有機強誘電体メモリの製造方法は、
(a)第1の薄膜トランジスタを形成すること、
(b)ソース・ドレイン電極、有機半導体層、ゲート絶縁層及びゲート電極を有する第2の薄膜トランジスタを形成すること、
(c)前記ソース・ドレイン電極のいずれか一方に電気的に接続し、下部電極、有機強誘電体層及び上部電極を有する強誘電体キャパシタを形成すること、
を含み、
前記第2の薄膜トランジスタ及び前記強誘電体キャパシタを含むメモリセル部を、前記第1の薄膜トランジスタを含む駆動回路部の上方に積層する。本発明によれば、メモリセル部を駆動回路部の上方に積層するので、平面面積の拡大を防止し、メモリの小型化・大容量化を実現することができる。また、強誘電体キャパシタには有機強誘電体層を用い、第2の薄膜トランジスタには有機半導体層を用いているので、例えばメモリセル部全体として150℃以下の低温プロセスが可能になる。そのため、メモリを形成するための基板の耐熱性の制約が緩和され、基板の選択自由度が向上する。また、有機強誘電体材料は液相プロセスによる低エネルギーでの成膜が可能であるので、製造プロセスの容易化を図ることができる。さらに、重金属による環境負荷の問題がなく、容易に廃棄可能であり取り扱いが簡単である。
(13)この有機強誘電体メモリの製造方法において、
前記(a)工程で、前記第1の薄膜トランジスタを低温ポリシリコンプロセスにより形成してもよい。
(14)この有機強誘電体メモリの製造方法において、
前記(b)及び(c)工程を液相プロセスにより行ってもよい。これにより、安価かつ容易な製造プロセスを実現することができる。
(15)
この有機強誘電体メモリにおいて、
前記(b)工程で、前記ソース・ドレイン電極、前記有機半導体層、前記ゲート絶縁層及び前記ゲート電極のそれぞれを液滴吐出法により所定のパターンに形成してもよい。これにより、直接的にパターンを形成することができるので、製造プロセスの容易化を図ることができる。
(16)この有機強誘電体メモリにおいて、
前記(c)工程で、前記下部電極、前記有機強誘電体層及び前記上部電極のそれぞれを液滴吐出法により所定のパターンに形成してもよい。これにより、直接的にパターンを形成することができるので、製造プロセスの容易化を図ることができる。
(17)この有機強誘電体メモリにおいて、
前記(c)工程で、前記上部電極を所定のパターンを有するように形成し、前記所定のパターンを有する前記上部電極をマスクとして前記有機強誘電体層をアッシングすることにより、前記有機強誘電体層をパターニングしてもよい。これによれば、上部電極をマスクとして利用することにより、有機強誘電体層をパターニングするためのマスクを形成する必要がなくなり、製造プロセスの容易化を図ることができる。
(18)この有機強誘電体メモリにおいて、
前記(a)工程後に、前記第1の薄膜トランジスタの上方に第1の絶縁層を形成することをさらに含み、
前記(b)工程後に、前記第2の薄膜トランジスタの上方に第2の絶縁層を形成することをさらに含み、
前記第2の絶縁層の成膜温度は、前記第1の絶縁層の成膜温度よりも低くてもよい。これによれば、例えば有機半導体層の熱によるダメージを低減することができる。
(19)この有機強誘電体メモリにおいて、
少なくとも前記(a)を含む工程を第1の基板に対して行い、前記第1の基板の上方に前記駆動回路部を含む被転写層を形成し、
少なくとも1回の転写工程により、前記被転写層を第2の基板に転写させることをさらに含んでもよい。これによれば、製造プロセスに要求される条件(プロセス耐性など)及び完成品に要求される条件(フレキシブル性など)の両方を満たすととともに、基板の選択自由度の向上を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1〜図20は本実施の形態に係る有機強誘電体メモリの製造方法を示す図であり、図21及び図22はそれぞれ本実施の形態に係る有機強誘電体メモリ及びその回路を示す図である。
(有機強誘電体メモリの製造方法)
本実施の形態では、蓄積容量型(例えばいわゆる1トランジスタ1キャパシタ型)の有機強誘電体メモリを製造する。有機強誘電体メモリの製造方法は、駆動回路部180の形成工程と、メモリセル部182の形成工程と、を含む。
(1)図1〜図9に示すように、第1の薄膜トランジスタ110を含む駆動回路部180を形成する。
(1−1)まず、図1に示すように、第1の基板100を用意する。本実施の形態に示す例では、第1の基板100は転写用基板であり、製造プロセスにおいてのみ使用する基板である。第1の基板100には、後述の工程により、少なくとも駆動回路部180を含む(例えば駆動回路部180及びメモリセル部182を含む)被転写層190が形成される。第1の基板100上の被転写層190は、最終的に第2の基板200に転写される(図20参照)。転写技術を適用することにより、製造プロセスに要求される条件(プロセス耐性など)及び完成品に要求される条件(フレキシブル性など)の両方を満たすことが可能になる。
第1の基板100は、有機強誘電体メモリの製造プロセスに耐性(耐熱性)を有するものであればその材質は限定されない。例えば、第1の基板100は、製造プロセスの最高温度(例えば400℃〜600℃程度)以上の歪点を有するものであってもよい。また、第1の基板100は光透過性を有していてもよい。第1の基板100は、ガラス基板(例えば石英ガラス、コーニング7059、日本電気ガラスOA−2)、半導体基板(例えばシリコン基板)、金属基板、又は耐熱性を有していれば樹脂基板であってもよい。
必要があれば第1の基板100上に分離層102を形成する。分離層102は、後述の転写工程において、第1の基板100の剥離を容易にするためのものである。分離層102は、光吸収により結合力を消失するものであってもよいし、その他の物理的・化学的作用により結合力を消失するものであってもよい。分離層102は熱又は光により接着力を消失する接着層であってもよい。分離層102の材質としては、例えばアモルファスシリコンなどの半導体、強誘電体、各種酸化物セラミックス、有機高分子材料、低融点金属、UV硬化型接着材料などが挙げられる。
第1の基板100(図1では分離層102)上に、絶縁層(例えばSiO層)104を形成してもよい。絶縁層104は、例えば有機シリコン材料であるTEOS(Tetra Ethyl Ortho Silicate(Si(OC))を原材料としたプラズマCVD法により形成することができる。絶縁層104は、第1の薄膜トランジスタ110の保護、遮光、絶縁、マイグレーションの防止などの機能を有する。あるいは、絶縁層104を形成することなく、第1の基板100(又は分離層102)上に直接的に第1の薄膜トランジスタ110を形成してもよい。
(1−2)図2〜図6に示すように、第1の薄膜トランジスタ110を形成する。第1の薄膜トランジスタ110は、低温ポリシリコン(LTPS:Low Temperature Poly-Silicon)プロセスにより形成することができる。プロセス温度を例えば約600℃以下(例えば約400℃以下)にすることにより、例えば第1の基板100としてガラス基板が使用可能になる。
まず、図2に示すように薄膜半導体層112を絶縁層104上に形成する。例えば、アモルファスシリコン層をCVD法により成膜し、必要に応じて脱水素アニールを行った後、アモルファスシリコン層をエキシマレーザ等でレーザアニールすることにより、多結晶化させる。こうして、薄膜半導体層112としてポリシリコン層を形成する。その後、図3に示すように、例えばドライエッチングによりパターニングして、所定のパターンを有する薄膜半導体層(ポリシリコン層)114を形成する。また液体シリコン材料を用いた場合には液相プロセスにてシリコン薄膜の形成が可能となり、インクジェット法などの液滴吐出法を用いることにより直接パターン形成が可能になる。
次に、図4に示すように、少なくとも薄膜半導体層114上にゲート絶縁層(例えばSiO層)116を形成する。ゲート絶縁層116は、例えばTEOS−CVD法により形成することができる。その後、図5に示すようにゲート電極118(例えばAl,MoW合金,Cr電極など)をパターニングして形成し、ゲート電極118をマスクとして薄膜半導体層114に所定の不純物をドーピングし、不純物活性化のためのアニールを行う。こうして、図6に示すように、薄膜半導体層114に不純物領域(ソース領域及びドレイン領域)114a,114bを形成する。なお、ゲート絶縁層とは、ゲート電極に重なる部分を少なくとも含み、例えばゲート電極に重なる部分及びその周囲の部分を指す。このことは、以下の説明においても同様である。
図6に示すように、第1の薄膜トランジスタ110は、薄膜半導体層114と、ゲート絶縁層116、ゲート電極118と、を含む。第1の薄膜トランジスタ110の構造は、上述したトップゲート型(コプラナー型)に限らず、例えばゲート電極118が第1の基板100側に配置されるボトムゲート型であってもよい。また、第1の薄膜トランジスタ110は、上述した低温ポリシリコン薄膜トランジスタに限らず、その他の形態を適用してもよい。
(1−3)図7に示すように、第1の薄膜トランジスタ110上に第1の絶縁層120を形成する。
第1の絶縁層120は、例えばTEOS−CVD法により300℃程度で形成することができる。第1の絶縁層120は、低温ポリシリコン薄膜トランジスタの形成工程において通常用いられる手法により形成することができる。第1の絶縁層120は、第1の薄膜トランジスタ110を被覆して形成する。その後、第1の絶縁層120にコンタクトホール122,124を形成する。コンタクトホール122は、第1の薄膜トランジスタ110と後述の配線層130(図8参照)を相互に接続するための貫通穴である。コンタクトホール124は、第1の薄膜トランジスタ110と後述の第2の薄膜トランジスタ150(図13参照)を相互に接続するための貫通穴である。コンタクトホール122からは薄膜半導体層114の一方の不純物領域114aを露出させ、コンタクトホール124からは薄膜半導体層114の他方の不純物領域114bを露出させる。コンタクトホール122,124は、例えばドライエッチング法により形成することができる。
(1−4)図8及び図9に示すように、第1の薄膜トランジスタ110に電気的に接続するコンタクト層126,128,134及び配線層130等を形成する。
まず、第1の絶縁層120のコンタクトホール122,124に、コンタクト層126,128を形成する。コンタクト層126,128は、例えば図8に示すようにコンタクトホール122,124の内部のみに形成してもよいし、コンタクトホール122,124の内部のみならず、さらに第1の絶縁層120の上面に至るように形成してもよい。コンタクト層126,128は、例えば、絶縁材料との境界面に形成される薄いバリア層(例えばTi層、TiN層など)と、バリア層よりも内側に形成される導電層(例えばW層、Al層など)と、を含む。コンタクトホール122,124の内部を含む第1の絶縁層120上の全面に導電材料を成膜した後、必要があればCMP法及びエッチング法を組み合わせることにより、コンタクト層126,128を形成することができる。なお、コンタクト層126,128は、導電性を有していればその材質は限定されない。またバリア層も必須ではない。
次に、配線層130をコンタクト層126を含む領域上に形成する。配線層130は、例えばアルミニウムなどの金属材料から形成することができる。例えば、配線層130となる材料を全面にスパッタ法又はCVD法などにより成膜し、その後エッチングすることにより、所定のパターンを有する配線層130を形成する。配線層130は、コンタクト層126を介して第1の薄膜トランジスタ110(詳しくは不純物領域114a)に電気的に接続されている。
その後、図9に示すように、配線層130及びコンタクト層128を被覆するように絶縁層132を形成し、絶縁層132のコンタクトホールにコンタクト層134を形成する。絶縁層132の説明は、第1の絶縁層120の内容を適用することができる。また、コンタクトホール及びコンタクト層134の説明は、上述した内容を適用することができる。コンタクト層134は、コンタクト層128を介して第1の薄膜トランジスタ110(詳しくは不純物領域114b)に電気的に接続されている。
(1−5)こうして、第1の基板100(正確には分離層102)上に、第1の薄膜トランジスタ110を含む駆動回路部180を形成することができる。駆動回路部180は、後述のメモリセル部182を駆動するためのものである。図9に示す例では、駆動回路部180は、少なくとも、第1の薄膜トランジスタ110と、第1の薄膜トランジスタ110と電気的に接続されているコンタクト層126,128,134及び配線層130と、を含む。多くの場合、駆動回路部180は、複数の第1の薄膜トランジスタ110を含む。駆動回路部180は、所定の駆動機能を達成するために必要とされる素子が集合した部分である。
(2)図10〜図17に示すように、第2の薄膜トランジスタ150及び強誘電体キャパシタ160を含むメモリセル部182を形成する。第2の薄膜トランジスタ150は有機半導体薄膜トランジスタであり、強誘電体キャパシタ160は有機強誘電体キャパシタである。以下に示す例では、第2の薄膜トランジスタ150を形成し、その後に強誘電体キャパシタ160を形成する。
(2−1)図10に示すように、ソース電極140及びドレイン電極142を形成する。図10に示す例では、ドレイン電極142をコンタクト層134に電気的に接続させる。
ソース電極140及びドレイン電極142は、液滴吐出部(例えばプリンタヘッド)136からインク138を吐出する液滴吐出法により形成することができる。インク138は、導電性微粒子を含む分散液(例えば、金属インク)であってもよい。導電性微粒子としては、例えば金、銀、銅、パラジウム、ニッケル、アルミ、タンタルなどの金属微粒子、導電性酸化物の微粒子又は超電導体などのその他の微粒子が挙げられる。微粒子とは、特に大きさを限定したものではなく、分散液とともに吐出できる粒子である。導電性微粒子は、反応を抑制するために、有機物などのコート材によって被覆されていてもよい。分散液は、乾燥しにくく再溶解性のあるものであってもよい。導電性微粒子は、分散液中に均一に分散していてもよい。また吐出液として導電性有機材料が溶解した溶媒でもよい。導電性有機材料としては、例えば、導電性高分子であるポリエチレンジオキサンチオフェン(PEDOT)とポリスチレンサルフォネートの混合物又はポリアニリンなどが挙げられる。必要に応じて、分散液を揮発させる処理や、導電性微粒子を相互に結合(例えば焼結)させる処理(加熱)を行う。
液滴吐出法としては、インクジェット法、ジェルジェット(登録商標)法又はディスペンサ法を適用することができる。例えばインクジェット法によれば、インクジェットプリンタ用に実用化された技術を応用することによって、高速かつインクを無駄なく経済的に設けることができる。液滴吐出法を適用することにより、高価かつ手間のかかるフォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を使用することなく、所定のパターンを有するソース電極140及びドレイン電極142を直接形成することが可能になる。
インク138を塗布する前に、必要に応じて、下地(絶縁層132)の上面を表面処理してもよい。例えば、ソース電極140及びドレイン電極142を形成するための領域以外の領域に撥液処理を行う。これにより、吐出されたインク138がソース電極140及びドレイン電極142を形成するための領域に滴下されなかった場合でも、所定のパターンのソース電極140及びドレイン電極142を形成することができる。
なお、ソース電極140及びドレイン電極142の成膜方法としては、上述した液滴吐出法に限定されず、その他の液相プロセスとしてスピンコート法を適用することができるし、あるいはスパッタ法、蒸着法、メッキ法等の公知の方法を適用することもできる。
(2−2)図11に示すように、ソース電極140及びドレイン電極142上に有機半導体層144を形成する。有機半導体層144の材料を含む液体を使用し、液相プロセス(例えばスピンコート法又は液滴吐出法)により有機半導体層144を形成することができる。例えば上述した液滴吐出法を適用して、所定のパターンを有する有機半導体層144を直接形成してもよい。すなわち、図11に示すように、ソース電極140を露出する穴145が形成されるように、有機半導体層144を所定のパターンに形成する。有機半導体層144の材料としては、例えばフルオレン−チオフェン共重合体の一つであるF8T2が挙げられる。また、有機半導体層としては、この他にも、以下の高分子系有機半導体材料、低分子系有機半導体材料のいずれも使用することができる。
高分子系有機半導体材料としては、例えば、ポリ(3−アルキルチオフェン)(ポリ(3−ヘキシルチオフェン)(P3HT)、ポリ(3−オクチルチオフェン)、ポリ(2,5−チエニレンビニレン)(PTV)、ポリ(パラ−フェニレンビニレン)(PPV)、ポリ(9,9−ジオクチルフルオレン−コ−ビス−N,N’−(4−メトキシフェニル)−ビス−N,N’−フェニル−1,4−フェニレンジアミン)(PFMO)、ポリ(9,9ジオクチルフルオレン−コ−ベンゾチアジアゾール)(BT)、フルオレン−トリアリルアミン共重合体、トリアリルアミン系ポリマー、フルオレン−チオフェン共重合体、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン/スチレンスルホン酸)(PEDOT/PSS)、ポリチオフェン、ポリ(チオフェンビニレン)、ポリ(2,2’−チエニルピロール)、ポリアニリン等等が挙げられる。
低分子系有機半導体としては、例えば、C60、或いは、金属フタロシアニン、或いは、それらの置換誘導体、或いは、アントラセン、テトラセン、ペンタセン、ヘキサセン等のアセン分子材料、或いは、α−オリゴチオフェン類、具体的にはクォーターチオフェン(4T)、セキシチオフェン(6T)、オクチチオフェン(8T)、ジヘキシルクォーターチオフェン(DH4T)、ジヘキルセキシチオフェン(DH6T)、等が挙げられる。
半導体層の材料として有機材料を用いることにより、低温プロセスが可能となり、例えばシリコンを用いる場合と比べてきわめて簡便に半導体層を形成することができる。なお、有機半導体層144をLB(Langmuir-Blodgett)法、LSMCD(Liquid Source Misted Chemical Deposition)法などにより形成してもよい。
(2−3)図12に示すように、有機半導体層144上にゲート絶縁層146を形成する。ゲート絶縁層146の材料を含む液体を使用し、液相プロセス(例えばスピンコート法又は液滴吐出法)によりゲート絶縁層146を形成することができる。例えば上述した液滴吐出法を適用して、所定のパターンを有するゲート絶縁層146を直接形成してもよい。すなわち、図12に示すように、ソース電極140を露出する穴147が形成されるように、ゲート絶縁層146を所定のパターンに形成する。
ゲート絶縁層146の成膜温度は、有機半導体層144の成膜温度よりも低温であることが好ましい。例えば、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)などの高分子材料を使用すると、ゲート絶縁層146を有機半導体層144よりも低温により成膜することが可能になる。
(2−4)図13に示すように、ゲート絶縁層146上にゲート電極148を形成する。ゲート電極148の材料を含む液体を使用し、液相プロセス(例えばスピンコート法又は液滴吐出法)によりゲート電極148を形成することができる。例えば上述した液滴吐出法を適用して、所定のパターンを有するゲート電極148を直接形成してもよい。ゲート電極148の材料は、ソース電極140及びドレイン電極142において説明した内容を適用することができ、例えばソース電極140及びドレイン電極142と同じ材料であってもよい。必要に応じて、分散液を揮発させる処理や、導電性微粒子を相互に結合(例えば焼結)させる処理(加熱)を行う。その他のゲート電極148の成膜方法としては、スパッタ法、蒸着法、メッキ法等が挙げられる。
また、ゲート絶縁層146の材質によっては、ゲート電極148を成膜する前に、ゲート電極148を形成するための領域以外の領域に受容層(図示しない)を形成してもよい。例えばゲート絶縁層146が、撥水性の高い材質からなり、かつゲート電極148の液体材料が水溶性である場合、所望の形状にゲート電極148を塗布するのは困難である。そこで、ゲート電極148を形成するための領域以外の領域にポリビニルフェノール(PVPh)等からなる受容層を予め形成し、受容層の形成されていない溝の部分にゲート電極148の液体材料を流し込むことによって、より簡便に所望の形状のゲート電極148を形成することができる。
こうして、第2の薄膜トランジスタ150を形成することができる。第2の薄膜トランジスタ150は、ソース電極140、ドレイン電極142、有機半導体層144、ゲート絶縁層146及びゲート電極148を含む。図13に示す第2の薄膜トランジスタ150は、いわゆるトップゲート・ボトムコンタクト型の構造を有する。
(2−5)図14に示すように、第2の薄膜トランジスタ150上に第2の絶縁層152を形成する。
第2の絶縁層152の成膜温度は、第1の絶縁層120の成膜温度よりも低くてもよい。すなわち、第2の絶縁層152の材料としては、第1の絶縁層120の成膜温度(さらには有機半導体層144の耐熱温度)よりも低い温度で成膜できるものであってもよい。具体的には、有機半導体層144がF8T2からなる場合には、アニール温度は約100℃であるため、第2の絶縁層152としては100℃以下で成膜可能なものであることが好ましく、例えば、テトラメチルシラン(TMS)、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)又は光硬化型樹脂(例えばUV硬化型樹脂)等が挙げられる。これらを用いることにより、有機半導体層144に与える熱によるダメージを低減することができる。
成膜方法としては、CVD法、スピンコート法、液滴吐出法、LSMCD法などが挙げられる。例えば、図14に示すように、上述した液滴吐出法を適用して、所定のパターンを有する第2の絶縁層152を直接形成してもよい。詳しくは、ソース電極140を露出する穴154が形成されるように、第2の絶縁層152を所定のパターンに形成する。ソース電極140は、穴145,147,154により構成されるコンタクトホールから露出している。
(2−6)図15に示すように、コンタクト層156を形成する。コンタクト層156は、第2の絶縁層152を貫通して第2の薄膜トランジスタ150(例えばソース電極140)と電気的に接続するように形成される。詳しくは、コンタクト層156は、穴145,147,154からなるコンタクトホールを埋めるように形成される。
コンタクト層156の材料を含む液体を使用し、液相プロセス(例えば液滴吐出法)によりコンタクト層156を形成してもよい。コンタクト層156は、コンタクトホールの内部のみに形成してもよいし、その内部のみならずさらに第2の絶縁層152の上面に至るように形成してもよい。後者の場合、例えば、コンタクト層156と強誘電体キャパシタ160下部電極162とを一体的(連続的)に形成してもよい。液滴吐出法により、インク量及びインク塗布領域を制御すれば、コンタクト層156及び下部電極162を同一の液滴吐出工程により形成することができる。そのため、製造プロセスの簡略化を図ることができる。あるいは、コンタクト層156を形成した後に、同一又は異なる手法により下部電極162を別個に形成してもよい。なお、コンタクト層156の材料及び成膜方法の詳細は、上述した内容を適用することができる。
(2−7)図16に示すように、下部電極162、有機強誘電体層164及び上部電極166を有する強誘電体キャパシタ160を形成する。強誘電体キャパシタ160は、コンタクト層156を介して、ソース電極140及びドレイン電極142のいずれか一方と電気的に接続させる。
例えば、下部電極162とコンタクト層156を相互に電気的に接続する。下部電極162の材料及び成膜方法は、ソース電極140等の内容を適用することができる。特に、下部電極162の材料が導電性有機材料であれば、導電性有機材料は通常の金属よりも柔軟性を有するので、有機強誘電体層164の下地として使用すると、強誘電体キャパシタ160のヒステリシス特性が良好になる。
次に、下部電極162上に有機強誘電体層164を形成する。有機強誘電体層164の有機強誘電体材料としては、例えばポリ(フッ化ビニリデン/トリフルオロエチレン)、ポリフッ化ブニリデン、(フッ化ビニリデン/トリフルオロエチレン)コオリゴマー、フッ化ビニリデンオリゴマー、及び奇数ナイロンなどが挙げられる。例えば、VDF:TrFE比が75:25のポリ(フッ化ビニリデン−トリフルオロエチレン)共重合体を溶媒(例えばケトン系の溶媒)に溶かして所定の溶液にした後、下部電極162を含む領域上に成膜し、140℃〜150℃程度でアニールし、結晶化させる。有機強誘電体材料の場合、無機強誘電体材料と比較すると極めて低温でアニールすることができる。そのため、製造プロセスに使用する第1の基板100の選択自由度が高い。また、低エネルギー処理により製造プロセスの容易化を図ることができる。さらに、有機強誘電体材料の配向性は、下地(下部電極162)にはあまり依存しないため、下部電極162の材料選択自由度の向上を図ることもできる。なお、有機強誘電体材料は重金属を含まないので、環境負荷の問題がなく、容易に廃棄可能である取り扱いが簡単である。
有機強誘電体層164の成膜方法は、真空蒸着法、スピンコート法、LB(Langmuir-Blodgett)法、上述した液滴吐出法、LSMCD(Liquid Source Misted Chemical Deposition)法などが挙げられる。液滴吐出法によれば、所定のパターンを有する有機強誘電体層164を直接形成することができる。また、LSMCD法の場合も選択成長技術を組み合わせることにより、同様に所定のパターンに直接形成することができる。また、その他の方法の場合、必要に応じて有機強誘電体層164をエッチングによりパターニングしてもよい。
その後、有機強誘電体層164上に上部電極166を形成する。上部電極166の材料及び形成方法としては、上述した下部電極162の内容を適用することができる。例えば上部電極166の材料が導電性有機材料であれば、上述したように強誘電体キャパシタ160のヒステリシス特性が向上する。上部電極166の場合、下地となる有機強誘電体層164にダメージが与えられないように低パワーにより成膜することが好ましい。すなわち、上部電極166を液滴吐出法により形成すると、スパッタ法などにおける高エネルギー粒子による有機強誘電体層164のダメージを低減することができるので効果的である。
(2−8)その後、図17に示すように、強誘電体キャパシタ160上に第3の絶縁層170を形成する。第3の絶縁層170は、その上にさらにデバイスを形成するための層間絶縁層であってもよいし、最上層のパッシベーション層であってもよい。第3の絶縁層170は、強誘電体キャパシタ160を被覆して形成する。第3の絶縁層170の成膜温度は、第1の絶縁層120の成膜温度(さらには有機強誘電体層164の成膜温度)よりも低くてもよい。これによれば、例えば強誘電体キャパシタ160の熱によるダメージを低減することができる。第3の絶縁層170の材料及び成膜方法は、第2の絶縁層152の内容を適用することができる。
なお、第3の絶縁層170の形成工程のみならず、強誘電体キャパシタ160の形成工程以降は、有機強誘電体層164の成膜温度(詳しくは結晶化時の温度)以上の高温のアニール処理を行わないほうが好ましい。こうすることにより、強誘電体キャパシタ160の熱によるダメージを低減することができる。
(2−9)こうして、第2の薄膜トランジスタ150及び強誘電体キャパシタ160を含むメモリセル部182を形成することができる。第2の薄膜トランジスタ150は、強誘電体キャパシタ160への電荷蓄積のオン・オフを選択する選択トランジスタとして機能する。メモリセル部182は、少なくとも、第2の薄膜トランジスタ150と、強誘電体キャパシタ160と、両者を電気的に接続するコンタクト層156と、を含む。多くの場合、メモリセル部182は、第2の薄膜トランジスタ150及び強誘電体キャパシタ160のセットを複数有し、メモリセルアレイ部を構成する。図17に示すように、強誘電体キャパシタ160を第2の薄膜トランジスタ150の上層に配置してもよい。あるいは、第2の薄膜トランジスタ150を強誘電体キャパシタ160の上層に配置することもできる。
以上の工程により、第1の基板100上に、駆動回路部180及びメモリセル部182を含む被転写層190を形成することができる。メモリセル部182は、駆動回路部180の上方に積層されている。言い換えれば、メモリセル部182は、駆動回路部180の一部又は全部の領域にオーバーラップして配置されている。
上述のメモリセル部182における成膜プロセスは、液相プロセスにより行うことができる。特に、液滴吐出法を適用すれば、液滴材料を変えるだけで同一の吐出装置を用いて製造できるため、極めて安価かつ容易な製造プロセスを実現することができる。
本実施の形態によれば、メモリセル部182が駆動回路部180の上方に積層されているので、平面面積の拡大を防止し、メモリの小型化・大容量化を実現することができる。また、強誘電体キャパシタ160には有機強誘電体層164を用い、第2の薄膜トランジスタ150には有機半導体層144を用いているので、例えば全体として150℃以下の低温プロセスが可能になる。そのため、メモリを形成するための基板(第1の基板100)の耐熱性の制約が緩和され、基板の選択自由度が向上する。また、有機強誘電体材料は低エネルギーによる処理が可能であるので、製造プロセスの容易化を図ることができる。さらに、重金属による環境負荷の問題がなく、容易に廃棄可能であり取り扱いが簡単である。
(3)転写技術を適用する場合には、図18〜図20に示すように、少なくとも1回(図では2回)の転写工程により被転写層190を完成品としての第2の基板200に転写する。
例えば図18に示すように、第1の基板100(分離層102)上の被転写層190を他の基板(例えばガラス基板)172に転写する。その場合、基板172と被転写層190を図示しない接着層(例えば光硬化型接着層)により接着してもよい。その後、図19及び図20に示すように、分離層102の結合力を消失又は低減させ、第1の基板100と分離層102を順次又は同時に剥離する。分離層102の結合力を消失又は低減させる方法は上述した通りである。そして、最終的には被転写層190の一部(例えば絶縁層104)を露出させ、被転写層190を第2の基板200に転写する。被転写層190と第2の基板200の結合手段は限定されるものではなく、すでに説明した方法を適用することができる。
こうして、第2の基板200上に被転写層190(駆動回路部180及びメモリセル部182)を形成することができる。第2の基板200は、第1の基板100よりも耐熱性の低い(例えば歪点の低い)材料から構成されていてもよい。第2の基板200は、ポリイミド樹脂などのフレキシブル基板であってもよいし、第1の基板100よりも耐熱性の低いガラス基板であってもよい。あるいは、第2の基板200は、液晶素子やEL素子などの電気光学素子、その他の電子部品が搭載又は内蔵されているものであってもよい。その場合も、第2の基板200の電気光学素子又は電子部品の耐熱性が低ければ、上述した転写工程を行うと効果的である。
なお、上述とは異なり、1回の転写により、第1の基板100から第2の基板200に直接的に被転写層190を転写してもよい。その場合には、第2の基板200側から順にメモリセル部182及び駆動回路部180が配置される。
(有機強誘電体メモリの構造)
こうして、図21に示すように、有機強誘電体メモリ1000を形成することができる。この有機強誘電体メモリ1000は、駆動回路部180と、メモリセル部182と、を含む。それらの詳細は、上述した製造方法において説明した通りである。
有機強誘電体メモリ1000は、図22の回路方式に基づいて動作する。図22の回路図を参照すると、ワード線(WL)が第2の薄膜トランジスタ150のゲート電極148に電気的に接続され、ビット線(BL)が第2の薄膜トランジスタ150のドレイン電極142に電気的に接続され、プレート線(PL)が強誘電体キャパシタ160の上部電極166に電気的に接続されている。第1の薄膜トランジスタ110は、ワード線又はビット線のいずれか(図21ではビット線)に電気的に接続され、メモリセル部182を駆動する。
なお、本実施の形態に係る有機強誘電体メモリは、上述の製造方法から導くことができる内容を含む。
(第1の変形例)
図23〜図25は、本実施の形態の第1の変形例を示す図であり、有機強誘電体メモリ及びその製造方法を説明する図である。図24及び図25は、第2の薄膜トランジスタの部分のみを示している。本変形例では、第2の薄膜トランジスタの構造が上述と異なっている。
(1)図23に示すように、第2の薄膜トランジスタ250は、いわゆるボトムゲート・トップコンタクト型の構造を有する。詳しくは、ゲート電極248上にゲート絶縁層246が形成され、ゲート絶縁層246上に有機半導体層244が形成され、有機半導体層244上にソース電極240及びドレイン電極242が形成されている。なお、それらの材料及び成膜方法は、上述した内容を適用することができる。また、本変形例においても、メモリセル部282は、駆動回路部180の上方に積層されている。
図23に示す例では、ゲート電極248は、第1の薄膜トランジスタ110と電気的に接続されている。本変形例では、ゲート電極248が第2の薄膜トランジスタ250の最下層となるので、ゲート電極248と第1の薄膜トランジスタ110との電気的接続が達成しやすい。
また、ソース電極240及びドレイン電極242のいずれか一方(図23ではソース電極240)は、強誘電体キャパシタ160に電気的に接続されている。本変形例では、ソース電極240及びドレイン電極242が第2の薄膜トランジスタ250の最上層となるので、例えばソース電極240と強誘電体キャパシタ160との電気的接続が達成しやすい。
(2)図24に示す例では、第2の薄膜トランジスタ350は、いわゆるトップゲート・トップコンタクト型の構造を有する。詳しくは、有機半導体層344上にソース電極340及びドレイン電極342が形成され、ソース電極340及びドレイン電極342上にゲート絶縁層346が形成され、ゲート絶縁層346上にゲート電極348が形成されている。なお、それらの材料及び成膜方法は、上述した内容を適用することができる。また、第1の薄膜トランジスタ及び強誘電体キャパシタのそれぞれに対する電気的接続は、図21を参照することができる。
(3)図25に示す例では、第2の薄膜トランジスタ450は、いわゆるボトムゲート・ボトムコンタクト型の構造を有する。詳しくは、ゲート電極448上にゲート絶縁層446が形成され、ゲート絶縁層446上にソース電極440及びドレイン電極442が形成され、ソース電極440及びドレイン電極442上に有機半導体層444が形成されている。なお、それらの材料及び成膜方法は、上述した内容を適用することができる。また、第1の薄膜トランジスタ及び強誘電体キャパシタのそれぞれに対する電気的接続は、図23を参照することができる。
(第2の変形例)
図26及び図27は、本実施の形態の第2の変形例を示す図であり、有機強誘電体メモリ及びその製造方法を説明する図である。
本変形例では、第2の薄膜トランジスタが有機半導体薄膜トランジスタである点が上述と異なっている。これによれば、有機強誘電体メモリの全成膜プロセスを液相プロセス(例えば液滴吐出プロセス)により形成することが可能になる。また、有機半導体薄膜トランジスタの場合、低温プロセスが可能になるので、例えば転写工程を用いなくても直接的に製品となる基板に有機強誘電体メモリを製造することができる。
(1)図26に示すように、第1の薄膜トランジスタ510は、ソース電極511、ドレイン電極512、有機半導体層514、ゲート絶縁層516及びゲート電極518を含む。それらの材料及び成膜方法は、上述した内容を適用することができる。
図26に示す例では、第1の薄膜トランジスタ510は、いわゆるトップゲート・ボトム型の構造を有し、その詳細は上述の第2の薄膜トランジスタ150の内容を適用することができる。あるいは、第1の薄膜トランジスタ510の構造は、トップゲート・ボトム型に限らず、トップゲート・トップコンタクト型であってもよいし、ボトムゲート・トップコンタクト型であってもよいし、ボトムゲート・ボトムコンタクト型であってもよい。なお、本変形例においても。メモリセル部182は、駆動回路部580の上方に積層されている。
なお、第1及び第2の薄膜トランジスタ510,150は、トランジスタ構造、構成部分の材料、成膜方法の少なくとも1つが相互に同一であってもよい。
(2)図27に示すように、図23に示されるメモリセル部282と、図26に示される駆動回路部580を組み合わせてもよい。その場合、第1及び第2の薄膜トランジスタ510,250のトランジスタ構造は異なっていてもよい。例えば図27に示す例では、第1の薄膜トランジスタ510は、ボトムゲート・トップコンタクト型の構造を有し、第2の薄膜トランジスタ250は、トップゲート・ボトムコンタクト型の構造を有する。
(第3の変形例)
図28は、本実施の形態の第3の変形例を示す図であり、有機強誘電体メモリの回路図である。上述の内容では、1トランジスタ1キャパシタ型の例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、いわゆる2トランジスタ2キャパシタ型の有機強誘電体メモリについて適用することができる。このメモリ構造によれば、上述した効果に加え、動作余裕度が高く、製造工程等に起因する特性ばらつきに対して強いという特徴がある。あるいは、上述の1T1C型、2T2C型とは別の他の蓄積容量型について本発明の内容を適用してもよい。
(第4の変形例)
図29〜図32は、本実施の形態の第4の変形例を示す図であり、有機強誘電体メモリの製造方法を示す図である。本変形例では、強誘電体キャパシタ160のパターニング方法が上述と異なっている。
まず、図29に示すように、所定のパターン及びその周囲を含む領域に、下部電極162a、有機強誘電体層164a、上部電極166aを順に積層する。その後、図30に示すように上部電極166をパターニングして形成する。例えばウエットエッチングによりパターニングすることができる。あるいは、所定のパターンを有する上部電極166を液滴吐出法により直接的に有機強誘電体層164aに形成してもよい。
その後、図30に示すように、所定のパターンを有する上部電極166をマスクとして有機強誘電体層164aをアッシングする。すなわち、反応性ガス(例えばプラズマ酸素ガスなど)により、有機強誘電体層164aのうちマスク(上部電極166)から露出する領域を揮発させて除去する。こうして、図31に示すように、有機強誘電体層164を上部電極166と同一パターンに形成することができる。
あるいは、ドライエッチングにより上部電極166をパターニングすることにより、アッシングと同様の作用によって有機強誘電体層164を同時にパターニングしてもよい。
なお、図32に示すように、下部電極162を所定の方法によりパターニングすることで、強誘電体キャパシタ160を形成することができる。
本変形例によれば、上部電極166をマスクとして利用することにより、有機強誘電体層164をパターニングするためのマスクを形成する必要がなくなり、製造プロセスの容易化を図ることができる。
(その他の変形例)
上述の製造方法では転写技術を適用した例を説明したが、完成品としての基板(第2の基板200)上に対して駆動回路部及びメモリセル部を直接形成してもよい。その場合に、使用する基板は、駆動回路部及びメモリセル部の形成工程に対して耐熱性を有することが好ましい。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び結果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
本発明の実施の形態に係る有機強誘電体メモリの製造方法を示す図である。 本発明の実施の形態に係る有機強誘電体メモリの製造方法を示す図である。 本発明の実施の形態に係る有機強誘電体メモリの製造方法を示す図である。 本発明の実施の形態に係る有機強誘電体メモリの製造方法を示す図である。 本発明の実施の形態に係る有機強誘電体メモリの製造方法を示す図である。 本発明の実施の形態に係る有機強誘電体メモリの製造方法を示す図である。 本発明の実施の形態に係る有機強誘電体メモリの製造方法を示す図である。 本発明の実施の形態に係る有機強誘電体メモリの製造方法を示す図である。 本発明の実施の形態に係る有機強誘電体メモリの製造方法を示す図である。 本発明の実施の形態に係る有機強誘電体メモリの製造方法を示す図である。 本発明の実施の形態に係る有機強誘電体メモリの製造方法を示す図である。 本発明の実施の形態に係る有機強誘電体メモリの製造方法を示す図である。 本発明の実施の形態に係る有機強誘電体メモリの製造方法を示す図である。 本発明の実施の形態に係る有機強誘電体メモリの製造方法を示す図である。 本発明の実施の形態に係る有機強誘電体メモリの製造方法を示す図である。 本発明の実施の形態に係る有機強誘電体メモリの製造方法を示す図である。 本発明の実施の形態に係る有機強誘電体メモリの製造方法を示す図である。 本発明の実施の形態に係る有機強誘電体メモリの製造方法を示す図である。 本発明の実施の形態に係る有機強誘電体メモリの製造方法を示す図である。 本発明の実施の形態に係る有機強誘電体メモリの製造方法を示す図である。 本発明の実施の形態に係る有機強誘電体メモリを示す図である。 本発明の実施の形態に係る有機強誘電体メモリの回路図である。 本発明の実施の形態の変形例を示す図である。 本発明の実施の形態の変形例を示す図である。 本発明の実施の形態の変形例を示す図である。 本発明の実施の形態の変形例を示す図である。 本発明の実施の形態の変形例を示す図である。 本発明の実施の形態の変形例を示す図である。 本発明の実施の形態の変形例を示す図である。 本発明の実施の形態の変形例を示す図である。 本発明の実施の形態の変形例を示す図である。 本発明の実施の形態の変形例を示す図である。
符号の説明
100…第1の基板 110…第1の薄膜トランジスタ 120…第1の絶縁層
140…ソース電極 142…ドレイン電極 144…有機半導体層
146…ゲート絶縁層 148…ゲート電極 150…第2の薄膜トランジスタ
152…第2の絶縁層 160…強誘電体キャパシタ 162…下部電極
164…有機強誘電体層 166…上部電極 170…第3の絶縁層
180…駆動回路部 182…メモリセル部 190…被転写層 200…第2の基板
240…ソース電極 242…ドレイン電極 244…有機半導体層
246…ゲート絶縁層 248…ゲート電極 250…第2の薄膜トランジスタ
282…メモリセル部 342…ドレイン電極 346…ゲート絶縁層
348…ゲート電極 350…第2の薄膜トランジスタ 442…ドレイン電極
444…有機半導体層 446…ゲート絶縁層 450…第2の薄膜トランジスタ
510…第1の薄膜トランジスタ 518…ゲート電極 580…駆動回路部

Claims (19)

  1. 第1の薄膜トランジスタを含む駆動回路部と、
    ソース・ドレイン電極、有機半導体層、ゲート絶縁層及びゲート電極を有する第2の薄膜トランジスタと、下部電極、有機強誘電体層及び上部電極を有し、かつ前記ソース・ドレイン電極のいずれか一方に電気的に接続されている強誘電体キャパシタと、を含むメモリセル部と、
    を含み、
    前記メモリセル部は、前記駆動回路部の上方に積層されている、有機強誘電体メモリ。
  2. 請求項1記載の有機強誘電体メモリにおいて、
    前記強誘電体キャパシタは、前記第2の薄膜トランジスタよりも上層に配置されている、有機強誘電体メモリ。
  3. 請求項1又は請求項2記載の有機強誘電体メモリにおいて、
    前記ソース・ドレイン電極の上方には、前記有機半導体層が形成され、
    前記有機半導体層の上方には、前記ゲート絶縁層が形成され、
    前記ゲート絶縁層の上方には、前記ゲート電極が形成されている、有機強誘電体メモリ。
  4. 請求項1又は請求項2記載の有機強誘電体メモリにおいて、
    前記有機半導体層の上方には、前記ソース・ドレイン電極が形成され、
    前記ソース・ドレイン電極の上方には、前記ゲート絶縁層が形成され、
    前記ゲート絶縁層の上方には、前記ゲート電極が形成されている、有機強誘電体メモリ。
  5. 請求項1又は請求項2記載の有機強誘電体メモリにおいて、
    前記ゲート電極の上方には、前記ゲート絶縁層が形成され、
    前記ゲート絶縁層の上方には、前記ソース・ドレイン電極が形成され、
    前記ソース・ドレイン電極の上方には、前記有機半導体層が形成されている、有機強誘電体メモリ。
  6. 請求項1又は請求項2記載の有機強誘電体メモリにおいて、
    前記ゲート電極の上方には、前記ゲート絶縁層が形成され、
    前記ゲート絶縁層の上方には、前記有機半導体層が形成され、
    前記有機半導体層の上方には、前記ソース・ドレイン電極が形成されている、有機強誘電体メモリ。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の有機強誘電体メモリにおいて、
    前記有機半導体層は、フルオレン−チオフェン共重合体により形成されている、有機強誘電体メモリ。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載の有機強誘電体メモリにおいて、
    前記下部電極及び前記上部電極の少なくともいずれか一方は、導電性有機材料により形成されている、有機強誘電体メモリ。
  9. 請求項1から請求項8のいずれかに記載の有機強誘電体メモリにおいて、
    前記有機強誘電体層は、ポリ(フッ化ビニリデン/トリフルオロエチレン)、ポリフッ化ブニリデン、(フッ化ビニリデン/トリフルオロエチレン)コオリゴマー、フッ化ビニリデンオリゴマー及び奇数ナイロンのいずれかにより形成されている、有機強誘電体メモリ。
  10. 請求項1から請求項9のいずれかに記載の有機強誘電体メモリにおいて、
    前記第1の薄膜トランジスタは、低温ポリシリコン薄膜トランジスタである、有機強誘電体メモリ。
  11. 請求項1から請求項9のいずれかに記載の有機強誘電体メモリにおいて、
    前記第1の薄膜トランジスタは、有機半導体薄膜トランジスタである、有機強誘電体メモリ。
  12. (a)第1の薄膜トランジスタを形成すること、
    (b)ソース・ドレイン電極、有機半導体層、ゲート絶縁層及びゲート電極を有する第2の薄膜トランジスタを形成すること、
    (c)前記ソース・ドレイン電極のいずれか一方に電気的に接続し、下部電極、有機強誘電体層及び上部電極を有する強誘電体キャパシタを形成すること、
    を含み、
    前記第2の薄膜トランジスタ及び前記強誘電体キャパシタを含むメモリセル部を、前記第1の薄膜トランジスタを含む駆動回路部の上方に積層する、有機強誘電体メモリの製造方法。
  13. 請求項12記載の有機強誘電体メモリの製造方法において、
    前記(a)工程で、前記第1の薄膜トランジスタを低温ポリシリコンプロセスにより形成する、有機強誘電体メモリの製造方法。
  14. 請求項12又は請求項13記載の有機強誘電体メモリの製造方法において、
    前記(b)及び(c)工程を液相プロセスにより行う、有機強誘電体メモリの製造方法。
  15. 請求項12から請求項14のいずれかに記載の有機強誘電体メモリにおいて、
    前記(b)工程で、前記ソース・ドレイン電極、前記有機半導体層、前記ゲート絶縁層及び前記ゲート電極のそれぞれを液滴吐出法により所定のパターンに形成する、有機強誘電体メモリの製造方法。
  16. 請求項12から請求項15のいずれかに記載の有機強誘電体メモリにおいて、
    前記(c)工程で、前記下部電極、前記有機強誘電体層及び前記上部電極のそれぞれを液滴吐出法により所定のパターンに形成する、有機強誘電体メモリの製造方法。
  17. 請求項12から請求項15のいずれかに記載の有機強誘電体メモリにおいて、
    前記(c)工程で、前記上部電極を所定のパターンを有するように形成し、前記所定のパターンを有する前記上部電極をマスクとして前記有機強誘電体層をアッシングすることにより、前記有機強誘電体層をパターニングする、有機強誘電体メモリの製造方法。
  18. 請求項12から請求項17のいずれかに記載の有機強誘電体メモリにおいて、
    前記(a)工程後に、前記第1の薄膜トランジスタの上方に第1の絶縁層を形成することをさらに含み、
    前記(b)工程後に、前記第2の薄膜トランジスタの上方に第2の絶縁層を形成することをさらに含み、
    前記第2の絶縁層の成膜温度は、前記第1の絶縁層の成膜温度よりも低い、有機強誘電体メモリの製造方法。
  19. 請求項12から請求項18のいずれかに記載の有機強誘電体メモリにおいて、
    少なくとも前記(a)を含む工程を第1の基板に対して行い、前記第1の基板の上方に前記駆動回路部を含む被転写層を形成し、
    少なくとも1回の転写工程により、前記被転写層を第2の基板に転写させることをさらに含む、有機強誘電体メモリの製造方法。
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