JP2006253380A - 有機強誘電体メモリ及びその製造方法 - Google Patents

有機強誘電体メモリ及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 製造プロセスの容易化及び設計自由度の向上が実現できる、有機強誘電体メモリ及びその製造方法を提供することにある。
【解決手段】(a)基板100の上方に、ソース電極110、ドレイン電極112、有機半導体層114、ゲート絶縁層116及びゲート電極128を有する有機薄膜トランジスタ120を形成すること、(b)層間絶縁層122を貫通して有機薄膜トランジスタ120と電気的に接続する第1のコンタクト層124、及び層間絶縁層122を貫通して有機薄膜トランジスタ120と電気的に接続する第2のコンタクト層126を形成すること、(c)第1のコンタクト層124と電気的に接続する配線層130を形成すること、(d)第2のコンタクト層126と電気的に接続し、かつ下部電極142、有機強誘電体層144及び上部電極146を有する有機強誘電体キャパシタ140を形成すること、を含む。
【選択図】 図8

Description

本発明は、有機強誘電体メモリ及びその製造方法に関する。
強誘電体メモリとして、PZT系又はSBT系などの無機強誘電体層を含む強誘電体キャパシタの構造が周知である。無機強誘電体層は成膜するときに600℃以上の高温のアニール処理を必要とする。そのため、強誘電体キャパシタを形成するための基板は耐熱性を有するものに限られ、ガラス基板やプラスチックなどのフレキシブル基板を基板として使用することは不可能である。さらに、無機強誘電体層はPb、Biなどの重金属を含むので環境に有害であり、その取り扱いが煩雑である。
特開平5−89661号公報
本発明の目的の1つは、製造プロセスの容易化及び設計自由度の向上が実現できる、有機強誘電体メモリ及びその製造方法を提供することにある。
(1)本発明に係る有機強誘電体メモリの製造方法は、
有機強誘電体メモリの製造方法であって、
(a)基板の上方に、ソース電極、ドレイン電極、有機半導体層、ゲート絶縁層及びゲート電極を有する有機薄膜トランジスタを形成すること、
(b)前記有機薄膜トランジスタの上方に層間絶縁層を形成すること、
(c)前記層間絶縁層に前記有機薄膜トランジスタと電気的に接続する第1のコンタクト層、及び前記層間絶縁層に前記有機薄膜トランジスタと電気的に接続する第2のコンタクト層を形成すること、
(d)前記第1のコンタクト層と電気的に接続する配線層を形成すること、
(e)前記第2のコンタクト層と電気的に接続し、かつ下部電極、有機強誘電体層及び上部電極を有する有機強誘電体キャパシタを形成すること、
を含む。本発明によれば、有機強誘電体層を含む有機強誘電体キャパシタと、有機半導体層を含む有機薄膜トランジスタとを形成するので、例えば全体として150℃以下の低温プロセスが可能になる。そのため、基板の耐熱性の制約が緩和され、基板の選択自由度が向上する。また、有機強誘電体材料は低エネルギーによる処理が可能であるので、製造プロセスの容易化を図ることができる。さらに、重金属による環境負荷の問題がなく、容易に廃棄可能であり取り扱いが簡単である。
(2)この有機強誘電体メモリの製造方法において、
前記(a)〜(e)工程を液相プロセスにより行ってもよい。これにより、安価かつ容易な製造プロセスを実現することができる。
(3)この有機強誘電体メモリの製造方法において、
前記(a)工程で、前記ソース電極、前記ドレイン電極、前記有機半導体層、前記ゲート絶縁層及び前記ゲート電極の少なくとも一つを液滴吐出法により所定のパターンに形成してもよい。これにより、直接的にパターンを形成することができるので、製造プロセスの容易化を図ることができる。
(4)この有機強誘電体メモリの製造方法において、
前記(a)工程で、前記有機半導体層を、フルオレン―チオフェン共重合体により形成してもよい。
(5)この有機強誘電体メモリの製造方法において、
前記(e)工程で、前記下部電極、前記有機強誘電体層及び前記上部電極の少なくとも一つを液滴吐出法により所定のパターンに形成してもよい。これにより、直接的にパターンを形成することができるので、製造プロセスの容易化を図ることができる。
(6)この有機強誘電体メモリの製造方法において、
前記(e)工程で、前記上部電極を所定のパターンを有するように形成し、前記所定のパターンを有する前記上部電極をマスクとして前記有機強誘電体層をアッシングすることにより、前記有機強誘電体層をパターニングしてもよい。これによれば、上部電極をマスクとして利用することにより、有機強誘電体層をパターニングするためのマスクを形成する必要がなくなり、製造プロセスの容易化を図ることができる。
(7)この有機強誘電体メモリの製造方法において、
前記(e)工程で、前記下部電極及び前記上部電極の少なくともいずれか一方を導電性有機材料により形成してもよい。これによれば、有機強誘電体キャパシタのヒステリシス特性が良好になる。
(8)この有機強誘電体メモリの製造方法において、
前記(e)工程で、前記有機強誘電体層を、ポリ(フッ化ビニリデン/トリフルオロエチレン)、ポリフッ化ビニリデン、(フッ化ビニリデン/トリフルオロエチレン)コオリゴマー、フッ化ビニリデンオリゴマー、及び奇数ナイロンのいずれかにより形成してもよい。
(9)この有機強誘電体メモリの製造方法において、
前記基板は有機系基板であってもよい。
(10)この有機強誘電体メモリの製造方法において、
前記(d)工程後に、前記配線層の上方に中間絶縁層を形成することをさらに含み、
前記(e)工程で、前記有機強誘電体キャパシタを前記中間絶縁層の上方に形成してもよい。これによれば、有機強誘電体キャパシタを配線層よりも後工程において形成することができる。
(11)本発明に係る有機強誘電体メモリは、
蓄積容量型の有機強誘電体メモリであって、
基板と、
前記基板の上方に形成され、かつソース電極、ドレイン電極、有機半導体層、ゲート絶縁層及びゲート電極を有する有機薄膜トランジスタと、
前記有機薄膜トランジスタの上方に形成された層間絶縁層と、
前記層間絶縁層に形成された第1のコンタクト層と、
前記層間絶縁層に形成された第2のコンタクト層と、
前記第1のコンタクト層を介して前記有機薄膜トランジスタと電気的に接続された配線層と、
前記第2のコンタクト層を介して前記有機薄膜トランジスタと電気的に接続され、かつ下部電極、有機強誘電体層及び上部電極を有する有機強誘電体キャパシタと、
を含む。本発明によれば、有機強誘電体層を含む有機強誘電体キャパシタと、有機半導体層を含む有機薄膜トランジスタを有するので、例えば全体として150℃以下の低温プロセスが可能になる。そのため、基板の耐熱性の制約が緩和され、基板の選択自由度が向上する。また、有機強誘電体材料は低エネルギーによる処理が可能であるので、製造プロセスの容易化を図ることができる。さらに、重金属による環境負荷の問題がなく、容易に廃棄可能であり取り扱いが簡単である。
(12)本発明に係る有機強誘電体メモリは、
蓄積容量型の有機強誘電体メモリであって、
基板と、
前記基板の上方に形成され、下部電極、有機強誘電体層及び上部電極を有する有機強誘電体キャパシタと、
前記有機強誘電体キャパシタの上方に形成された層間絶縁層と、
前記層間絶縁層の上方に形成され、かつソース電極、ドレイン電極、有機半導体層、ゲート絶縁層及びゲート電極を有する有機薄膜トランジスタと、
前記有機薄膜トランジスタと電気的に接続された第1のコンタクト層と、
前記第1のコンタクト層と電気的に接続された配線層と、
前記層間絶縁層を貫通し、かつ前記有機薄膜トランジスタと前記有機強誘電体キャパシタとを電気的に接続する第2のコンタクト層と、
を含む。本発明によれば、有機強誘電体層を含む有機強誘電体キャパシタと、有機半導体層を含む有機薄膜トランジスタを有するので、例えば全体として140℃以下の低温プロセスが可能になる。そのため、基板の耐熱性の制約が緩和され、基板の選択自由度が向上する。また、有機強誘電体材料は低エネルギーによる処理が可能であるので、製造プロセスの容易化を図ることができる。さらに、重金属による環境負荷の問題がなく、容易に廃棄可能であり取り扱いが簡単である。
(13)この有機強誘電体メモリにおいて、
前記ソース電極及び前記ドレイン電極の上方には、前記有機半導体層が形成され、
前記有機半導体層の上方には、前記ゲート絶縁層が形成され、
前記ゲート絶縁層の上方には、前記ゲート電極が形成されていてもよい。
(14)この有機強誘電体メモリにおいて、
前記有機半導体層の上方には、前記ソース電極及び前記ドレイン電極が形成され、
前記ソース電極及び前記ドレイン電極の上方には、前記ゲート絶縁層が形成され、
前記ゲート絶縁層の上方には、前記ゲート電極が形成されていてもよい。
(15)この有機強誘電体メモリにおいて、
前記ゲート電極の上方には、前記ゲート絶縁層が形成され、
前記ゲート絶縁層の上方には、前記ソース電極及び前記ドレイン電極が形成され、
前記ソース電極及び前記ドレイン電極の上方には、前記有機半導体層が形成されていてもよい。
(16)この有機強誘電体メモリにおいて、
前記ゲート電極の上方には、前記ゲート絶縁層が形成され、
前記ゲート絶縁層の上方には、前記有機半導体層が形成され、
前記有機半導体層の上方には、前記ソース及び前記ドレイン電極が形成されていてもよい。
(17)この有機強誘電体メモリにおいて、
前記基板は有機系基板であってもよい。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1〜図7は本実施の形態に係る有機強誘電体メモリの製造方法を示す図であり、図8及び図9はそれぞれ本実施の形態に係る有機強誘電体メモリ及びその回路を示す図である。
(有機強誘電体メモリの製造方法)
本実施の形態では、蓄積容量型(例えばいわゆる1トランジスタ1キャパシタ型)の有機強誘電体メモリを製造する。
(1)図1〜図4に示すように、基板100上に有機薄膜トランジスタ(有機TFT)120を形成する。
まず、図1に示すように、基板100を用意する。基板100は、有機系基板(樹脂基板、プラスチック基板)であってもよい。有機系基板は、有機系材料を少なくとも一部に含み、例えば、ポリエチレンテレフタレート基板、ポリエチレンナフタレート基板、ポリアラミド基板、ポリフェニリンサルファイド基板、ポリオレフィン系基板、ポリイミド基板、エポキシ基板などが挙げられる。有機系基板としてフィルム状のフレキシブル基板を使用してもよい。変形例として、基板100は、ガラス基板や、液晶素子やEL素子などの電気光学素子、その他の電子部品が搭載又は内蔵されているものを用いることもできる。本実施の形態では、基板100に対して行う全てのプロセスを低温(例えば最高温度140℃程度)により行うことができるため、熱による制約を受けることがなく、基板100等の材料選択自由度の向上が図れる。
(1−1)図1に示すように、基板100上にソース電極110及びドレイン電極112を形成する。ソース電極110及びドレイン電極112は、基板100の上面に形成してもよいし、基板100上に図示しないバッファー層、又は表面改質層を介して形成してもよい。
ソース電極110及びドレイン電極112は、液滴吐出部(例えばプリンタヘッド)102からインク104を吐出する液滴吐出法により形成することができる。インク104は、導電性微粒子を含む分散液(例えば導電性有機材料インク、金属インク)であってもよい。導電性微粒子としては、例えば金、銀、銅、白金、パラジウム、ニッケル、アルミニウムなどの金属微粒子、導電性有機材料の微粒子、超電導体又は導電性酸化物などのその他の微粒子が挙げられる。微粒子とは、特に大きさを限定したものではなく、分散液とともに吐出できる粒子である。導電性微粒子は、反応を抑制するために、有機物などのコート材によって被覆されていてもよい。分散液は、乾燥しにくく再溶解性のあるものであってもよい。導電性微粒子は、分散液中に均一に分散していてもよい。導電性有機材料としては、例えば、導電性高分子であるポリスチレンサルフォネート(PSS)をドープしたポリエチレンジオキサンチオフェン(PEDOT)、又はポリアニリンなどが挙げられる。必要に応じて、分散液を揮発させる処理や、導電性微粒子を相互に結合(例えば焼結)させる処理(加熱)を行う。
液滴吐出法としては、スピンコート法、マイクロディスペンス法、インクジェット法、バブルジェット(登録商標)法、ジェルジェット(登録商標)法、又は溶液霧化法(LSMCD:Liquid Source Misted Chemical Deposition)を適用することができる。例えばインクジェット法によれば、インクジェットプリンタ用に実用化された技術を応用することによって、高速かつインクを無駄なく経済的に設けることができる。液滴吐出法を適用することにより、高価かつ手間のかかるフォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を使用することなく、所定のパターンを有するソース電極110及びドレイン電極112を直接形成することが可能になる。
インク104を塗布する前に、必要に応じて、基板100の上面を表面処理してもよい。例えば、ソース電極110及びドレイン電極112を形成するための領域以外の領域に撥液処理を行う。これにより、吐出されたインク104がソース電極110及びドレイン電極112を形成するための領域に滴下されなかった場合でも、所定のパターンのソース電極110及びドレイン電極112を形成することができる。
なお、ソース電極110及びドレイン電極112の成膜方法としては、上述した液滴吐出法に限定されず、その他のプロセスとして、スパッタ法、蒸着法、メッキ法等の公知の方法を適用することもできる。
(1−2)図2に示すように、ソース電極110及びドレイン電極112上に有機半導体層114を形成する。有機半導体層114の材料を含む液体を使用し、液相プロセス(例えばスピンコート法又は液滴吐出法)により有機半導体層114を形成することができる。例えば上述した液滴吐出法を適用して、所定のパターンを有する有機半導体層114を直接形成してもよい。すなわち、図2に示すように、ソース電極110を露出する穴114a及びドレイン電極112を露出する穴114bが形成されるように、有機半導体層114を所定のパターンに形成する。
有機半導体層114の材料としては、例えばフルオレン−チオフェン共重合体の一つであるF8T2が挙げられる。また、有機半導体層としては、この他にも、以下の高分子系有機半導体材料、低分子系有機半導体材料のいずれも使用することができる。高分子系有機半導体材料としては、例えば、ポリ(3−アルキルチオフェン)(ポリ(3−ヘキシルチオフェン)(P3HT)、ポリ(3−オクチルチオフェン)、ポリ(2,5−チエニレンビニレン)(PTV)、ポリ(パラ−フェニレンビニレン)(PPV)、ポリ(9,9−ジオクチルフルオレン−コ−ビス−N,N’−(4−メトキシフェニル)−ビス−N,N’−フェニル−1,4−フェニレンジアミン)(PFMO)、ポリ(9,9ジオクチルフルオレン−コ−ベンゾチアジアゾール)(BT)、フルオレン−トリアリルアミン共重合体、トリアリルアミン系ポリマー、フルオレン−チオフェン共重合体、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン/スチレンスルホン酸)(PEDOT/PSS)、ポリチオフェン、ポリ(チオフェンビニレン)、ポリ(2,2’−チエニルピロール)、ポリアニリン等等が挙げられる。低分子系有機半導体としては、例えば、C60、或いは、金属フタロシアニン、或いは、それらの置換誘導体、或いは、アントラセン、テトラセン、ペンタセン、ヘキサセン等のアセン分子材料、或いは、α−オリゴチオフェン類、具体的にはクォーターチオフェン(4T)、セキシチオフェン(6T)、オクチチオフェン(8T)、ジヘキシルクォーターチオフェン(DH4T)、ジヘキルセキシチオフェン(DH6T)、等が挙げられる。
半導体層の材料として有機材料を用いることにより、低温プロセスが可能となり、例えばシリコンを用いる場合と比べてきわめて簡便に半導体層を形成することができる。なお有機半導体層114の形成法として、蒸着法など公知の方法を適用することができる。
(1−3)図3に示すように、有機半導体層114上にゲート絶縁層116を形成する。ゲート絶縁層116の材料を含む液体を使用し、液体材料を用いた成膜プロセスによりゲート絶縁層116を形成することができる。例えば上述した液滴吐出法を適用して、所定のパターンを有するゲート絶縁層116を直接形成してもよい。すなわち、図3に示すように、ソース電極110を露出する穴116a及びドレイン電極112を露出する穴116bが形成されるように、ゲート絶縁層116を所定のパターンに形成する。
ゲート絶縁層116の成膜温度は、有機半導体層114の耐熱温度よりも低温であることが好ましい。例えば、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)などの絶縁性有機材料を使用すると、ゲート絶縁層116を有機半導体層114の耐熱温度よりも低温により成膜することが可能になる。
(1−4)図4に示すように、ゲート絶縁層116上にゲート電極118を形成する。ゲート電極118の材料を含む液体を使用し、液相プロセス(例えば液滴吐出法)によりゲート電極118を形成することができる。例えば上述した液滴吐出法を適用して、所定のパターンを有するゲート電極118を直接形成してもよい。ゲート電極118の材料は、ソース電極110及びドレイン電極112において説明した内容を適用することができ、例えばソース電極110及びドレイン電極112と同じ材料であってもよい。必要に応じて、分散液を揮発させる処理や、導電性微粒子を相互に結合(例えば焼結)させる処理(加熱)を行う。その他のゲート電極118の成膜方法としては、スパッタ法、蒸着法、メッキ法等が挙げられる。
また、ゲート絶縁層116の材質によっては、ゲート電極118を成膜する前に、受容層(図示しない)を形成してもよい。例えばゲート絶縁層116が、撥水性の高い材質からなり、かつゲート電極118の液体材料が水溶性である場合、所望の形状にゲート電極118を塗布するのは困難である。そこで、ポリビニルフェノール(PVP)等からなる受容層を予め形成することによって、より簡便に所望の形状のゲート電極118を形成することができる。
こうして、有機薄膜トランジスタ120を形成することができる。有機薄膜トランジスタ120は、ソース電極110、ドレイン電極112、有機半導体層114、ゲート絶縁層116及びゲート電極118を含む。図4に示す有機薄膜トランジスタ120は、いわゆるトップゲート・ボトムコンタクト型の有機TFTである。
(2)図5に示すように、有機薄膜トランジスタ120上に層間絶縁層122を形成する。
層間絶縁層122の材料としては、有機半導体層114の耐熱温度より低い温度で成膜できるものが好ましい。例えば、テトラメチルシラン(TMS)、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)又は光硬化型樹脂(例えばUV硬化型樹脂)等が挙げられる。これらを用いることにより、有機半導体層114に与える熱によるダメージを低減することができる。
成膜方法としては、CVD法、液滴吐出法などが挙げられる。例えば、図5に示すように、上述した液滴吐出法を適用して、所定のパターンを有する層間絶縁層122を直接形成してもよい。詳しくは、ソース電極110を露出する穴122a及びドレイン電極112を露出する穴122bが形成されるように、層間絶縁層122を所定のパターンに形成する。
(3)次に、図6及び図7に示すように、第1及び第2のコンタクト層124,126、配線層130、有機強誘電体キャパシタ140を形成する。
(3−1)第1のコンタクト層124は、層間絶縁層122を貫通して有機薄膜トランジスタ120(例えばドレイン電極112)と電気的に接続するように形成される。詳しくは、第1のコンタクト層124は、穴114b、116b、122bを埋めるように形成される。第1のコンタクト層124の材料を含む液体を使用し、液相プロセス(例えば液滴吐出法)により第1のコンタクト層124を形成してもよい。
第1のコンタクト層124は、所定の穴(穴114b、116b、122b)の内部のみに形成してもよいし、その内部のみならずさらに層間絶縁層122の上面に至るように形成してもよい。後者の場合、図6に示すように、第1のコンタクト層124と配線層130とを一体的(連続的)に形成してもよい。液滴吐出法により、インク量及びインク塗布領域を制御すれば、第1のコンタクト層124及び配線層130を同一の液滴吐出工程により形成することができる。そのため、製造プロセスの簡略化を図ることができる。あるいは、第1のコンタクト層124を形成した後に、同一又は異なる手法により配線層130を別個に形成してもよい。なお、第1のコンタクト層124、配線層130の材料及び成膜方法の詳細は、上述した内容を適用することができる。
(3−2)第2のコンタクト層126は、層間絶縁層122を貫通して有機薄膜トランジスタ120(例えばソース電極110)と電気的に接続するように形成される。詳しくは、第2のコンタクト層126は、穴114a、116a、122aを埋めるように形成される。
図6に示すように、第2のコンタクト層126と有機強誘電体キャパシタ140の下部電極142とを一体的(連続的)に形成してもよい。液滴吐出法により、インク量及びインク塗布領域を制御すれば、第2のコンタクト層126及び下部電極142を同一の液滴吐出工程により形成することができる。そのため、製造プロセスの簡略化を図ることができる。あるいは、第2のコンタクト層126を形成した後に、同一又は異なる手法により別個に下部電極142を形成してもよい。なお、第2のコンタクト層126のその他の内容は、第1のコンタクト層124及び上述の説明を適用することができる。
(3−3)図7に示すように、下部電極142、有機強誘電体層144及び上部電極146を有する有機強誘電体キャパシタ140を形成する。例えば、下部電極142と第2のコンタクト層126を相互に電気的に接続する。下部電極142及び配線層130は、層間絶縁層122上に形成することができる。すなわち、有機強誘電体キャパシタ140及び配線層130を同一レベル層に形成することができる。
下部電極142の材料及び成膜方法は、ソース電極110等の内容を適用することができる。特に、下部電極142の材料が導電性有機材料であれば、有機強誘電体キャパシタ140のヒステリシス特性が良好になる。
次に、下部電極142上に有機強誘電体層144を形成する。有機強誘電体層144の有機強誘電体材料としては、例えばポリ(フッ化ビニリデン/トリフルオロエチレン)(P(VDF/TrFE))、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、フッ化ビニリデン/トリフルオロエチレン)コオリゴマー(VDF/TrFE)、フッ化ビニリデンオリゴマー(VDF)、及び奇数ナイロンなどが挙げられる。例えば、VDF:TrFE比が75:25のポリ(フッ化ビニリデン/トリフルオロエチレン)を溶媒(例えばケトン系の溶媒)に溶かして所定の溶液にした後、下部電極142を含む領域上に成膜し、140℃程度でアニールし、結晶化させる。有機強誘電体材料の場合、無機強誘電体材料と比較すると極めて低温でアニールすることができる。そのため、製造プロセスに使用する基板100の選択自由度が高い。また、配線層130に熱によるダメージを与えることがないので、配線層130を有機強誘電体キャパシタ140よりも前工程に形成することが可能になり製造自由度も高い。また、低エネルギー処理により製造プロセスの容易化を図ることができる。さらに、有機強誘電体材料の配向性は、下地(下部電極142)にはあまり依存しないため、下部電極142の材料選択自由度の向上を図ることもできる。なお、有機強誘電体材料は重金属を含まないので、環境負荷の問題がなく、容易に廃棄可能である取り扱いが簡単である。
有機強誘電体層144の成膜方法は、真空蒸着法、LB(Langmuir-Blodgett)法、上述した液滴吐出法などが挙げられる。液滴吐出法によれば、所定のパターンを有する有機強誘電体層144を直接形成することができる。また、液滴吐出法の場合、選択成長技術を組み合わせることにより、同様に所定のパターンに直接形成することができる。また、その他の方法の場合、必要に応じて有機強誘電体層144をエッチングによりパターニングしてもよい。
その後、有機強誘電体層144上に上部電極146を形成する。上部電極146の材料及び形成方法としては、上述した下部電極142の内容を適用することができる。例えば上部電極146の材料が導電性有機材料であれば、上述したように有機強誘電体キャパシタ140のヒステリシス特性が向上する。上部電極146の場合、下地となる有機強誘電体層144にダメージが与えられないよう成膜することが好ましい。
こうして、有機強誘電体キャパシタ140を形成することができる。この有機強誘電体キャパシタ140は、第2のコンタクト層126を介して有機薄膜トランジスタ120(例えばソース電極110)に電気的に接続されている。有機薄膜トランジスタ120は、有機強誘電体キャパシタ140への電荷蓄積のオン・オフを選択する選択トランジスタとして機能する。
(4)その後、図8に示すように、有機強誘電体キャパシタ140上に絶縁層150を形成する。絶縁層150は、その上にさらにデバイスを形成するための層間絶縁層であってもよいし、最上層のパッシベーション層であってもよい。絶縁層150は、有機強誘電体キャパシタ140を被覆して形成する。絶縁層150の成膜温度が、例えば有機強誘電体層144の成膜温度よりも低くければ、有機強誘電体キャパシタ140の熱によるダメージを低減することができる。絶縁層150の材料及び成膜方法は、層間絶縁層122の内容を適用することができる。
以上の工程により、図8に示すように有機強誘電体メモリ1000を製造することができる。上述の全ての成膜プロセスを液相プロセスにより行うことができる。特に、液滴吐出法を適用すれば、液滴材料を変えるだけで同一の吐出装置を用いて製造できるため、極めて安価かつ容易な製造プロセスを実現することができる。
(有機強誘電体メモリの構造)
図8に示すように、有機強誘電体メモリ1000は、基板100と、有機薄膜トランジスタ120と、層間絶縁層122と、第1及び第2のコンタクト層124,126と、配線層130と、有機強誘電体キャパシタ140と、を含む。図8に示す例では、有機薄膜トランジスタ120はいわゆるトップゲート・ボトムコンタクト型の構造を有する。詳しくは、ソース電極110及びドレイン電極112上に有機半導体層114が形成され、有機半導体層114上にゲート絶縁層116が形成され、ゲート絶縁層116上にゲート電極118が形成されている。なお、有機薄膜トランジスタの構造は図8に示すものに限定されず、後述のように様々な態様をとることができる。
図9の回路図を参照すると、ワード線(WL)が有機薄膜トランジスタ120のゲート電極118に電気的に接続され、ビット線(BL)が配線層130に電気的に接続され、プレート線(PL)が有機強誘電体キャパシタ140の上部電極146に電気的に接続されている。
この有機強誘電体メモリ1000によれば、上述した効果のほか、特に、有機系基板、有機半導体、導電性有機材料、絶縁性有機材料等の他のフレキシブル材料と組み合わせることにより、互いにかける負荷を軽減し、より高性能なフレキシブルメモリを提供することができる。
なお、本実施の形態に係る有機強誘電体メモリは、上述の製造方法から導くことができる内容を含む。
(第1の変形例)
図10は、本実施の形態の第1の変形例を示す図であり、有機強誘電体メモリ及びその製造方法を説明する図である。
本変形例では、有機強誘電体キャパシタ240を配線層130よりも上層に形成する。すなわち、配線層130を形成した後、配線層130上に中間絶縁層160を形成し、中間絶縁層160上に有機強誘電体キャパシタ240を形成する。その場合、層間絶縁層122及び中間絶縁層160を連続して貫通する第2のコンタクト層226により、有機薄膜トランジスタ120及び有機強誘電体キャパシタ240の電気的接続を図ることができる。中間絶縁層160の形成方法及び材料は、層間絶縁層122の内容を適用することができる。
本変形例によれば、有機強誘電体層を含む有機強誘電体キャパシタ240を形成するので、例えば、必要な層間絶縁層160、配線層130、層間絶縁層122、有機薄膜トランジスタの成膜温度が、有機強誘電体キャパシタ240の耐熱温度より高い場合でも、配線層130等の素子に熱によるダメージを与えることがない。また、有機薄膜トランジスタ120及びその他の導電部(配線層130など)の形成工程と、有機強誘電体キャパシタ240の形成工程とを分離して行うことができるので、いずれか一方の工程が他方により制約されることがなく、製造自由度の向上を図ることができる。
(第2の変形例)
図11は、本実施の形態の第2の変形例を示す図であり、有機強誘電体メモリ及びその製造方法を説明する図である。
本変形例では、基板100から順番に、有機強誘電体キャパシタ340、有機薄膜トランジスタ320が配置されている。詳しくは、基板100上に有機強誘電体キャパシタ340が形成され、有機強誘電体キャパシタ340上に層間絶縁層122が形成され、層間絶縁層122上に有機薄膜トランジスタ320が形成され、有機薄膜トランジスタ320上に絶縁層150が形成されている。有機強誘電体キャパシタ340及び有機薄膜トランジスタ320の詳細は、基板100を基準とする位置が異なる点を除き、上述した内容を適用することができる。図11に示す例では、第1のコンタクト層324が有機薄膜トランジスタ320(図ではドレイン電極312)上に設けられ、絶縁層150上に配線層330が形成されているがこの形態に限定されるものではなく、配線層330を有機強誘電体キャパシタ340と同一レベル層(すなわち基板100上)に形成してもよい。第2のコンタクト層326は、層間絶縁層122を貫通し、かつ有機強誘電体キャパシタ340及び有機薄膜トランジスタ320を電気的に接続するもので、例えば上部電極346及びソース電極310を電気的に接続している。
本変形例によれば、有機強誘電体キャパシタ340の上方に有機薄膜トランジスタ320を形成することによって、有機薄膜トランジスタ320を形成する前に有機強誘電体キャパシタ340を形成することができる。これにより、例えば有機強誘電体層の成膜温度が有機半導体層の耐熱温度より高い場合に、有機半導体層が有機強誘電体層の成膜時のアニール処理によって受けるダメージを防止することができる。
(第3の変形例)
図12〜図14は、本実施の形態の第3の変形例を示す図であり、有機強誘電体メモリ及びその製造方法を説明する図である。本変形例では、有機薄膜トランジスタの構造が上述と異なっている。
(1)図12に示す例では、有機薄膜トランジスタ420は、いわゆるトップゲート・トップコンタクト型の構造を有する。詳しくは、有機半導体層414上にソース電極410及びドレイン電極412が形成され、ソース電極410及びドレイン電極412上にゲート絶縁層416が形成され、ゲート絶縁層416上にゲート電極418が形成されている。なお、それらの材料及び成膜方法は、上述した内容を適用することができる。
(2)図13に示す例では、有機薄膜トランジスタ520は、いわゆるボトムゲート・ボトムコンタクト型の構造を有する。詳しくは、ゲート電極518上にゲート絶縁層516が形成され、ゲート絶縁層516上にソース電極510及びドレイン電極512が形成され、ソース電極510及びドレイン電極512上に有機半導体層514が形成されている。なお、それらの材料及び成膜方法は、上述した内容を適用することができる。
(3)図14に示すように、有機薄膜トランジスタ620は、いわゆるボトムゲート・トップコンタクト型の構造を有する。詳しくは、ゲート電極618上にゲート絶縁層616が形成され、ゲート絶縁層616上に有機半導体層614が形成され、有機半導体層614上にソース電極610及びドレイン電極612が形成されている。なお、それらの材料及び成膜方法は、上述した内容を適用することができる。
(第4の変形例)
図15は、本実施の形態の第4の変形例を示す図であり、有機強誘電体メモリの回路図である。上述の内容では、1トランジスタ1キャパシタ型の例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、いわゆる2トランジスタ2キャパシタ型の有機強誘電体メモリについて適用することができる。このメモリ構造によれば、上述した効果に加え、動作安定性が高く、製造工程等に起因する特性ばらつきに対して強いという特徴がある。あるいは、上述の1T1C型、2T2C型とは別の他の蓄積容量型について本発明の内容を適用してもよい。
(第5の変形例)
図16〜図19は、本実施の形態の第5の変形例を示す図であり、有機強誘電体メモリの製造方法を示す図である。本変形例では、有機強誘電体キャパシタ140のパターニング方法が上述と異なっている。
まず、図16に示すように、所定のパターン及びその周囲を含む領域に、下部電極142a、有機強誘電体層144a、上部電極146aを順に積層する。その後、図17に示すように上部電極146をパターニングして形成する。例えばウエットエッチングによりパターニングすることができる。あるいは、所定のパターンを有する上部電極146を液滴吐出法により直接的に有機強誘電体層144aに形成してもよい。
その後、図17に示すように、所定のパターンを有する上部電極146をマスクとして有機強誘電体層144aをアッシングする。すなわち、反応性ガス(例えばプラズマ酸素ガスなど)により、有機強誘電体層144aのうちマスク(上部電極146)から露出する領域を揮発させて除去する。こうして、図18に示すように、有機強誘電体層144を上部電極146と同一パターンに形成することができる。
あるいは、ドライエッチングにより上部電極146をパターニングすることにより、アッシングと同様の作用によって有機強誘電体層144を同時にパターニングしてもよい。
なお、図19に示すように、下部電極142を所定の方法によりパターニングすることで、有機強誘電体キャパシタ140を形成することができる。
本変形例によれば、上部電極146をマスクとして利用することにより、有機強誘電体層144をパターニングするためのマスクを形成する必要がなくなり、製造プロセスの容易化を図ることができる。
なお、本発明は、上述した複数の変形例の少なくとも2つ以上の内容を組み合わせて導くことができる形態をさらに含む。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び結果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
本発明の実施の形態に係る有機強誘電体メモリの製造方法を示す図である。 本発明の実施の形態に係る有機強誘電体メモリの製造方法を示す図である。 本発明の実施の形態に係る有機強誘電体メモリの製造方法を示す図である。 本発明の実施の形態に係る有機強誘電体メモリの製造方法を示す図である。 本発明の実施の形態に係る有機強誘電体メモリの製造方法を示す図である。 本発明の実施の形態に係る有機強誘電体メモリの製造方法を示す図である。 本発明の実施の形態に係る有機強誘電体メモリの製造方法を示す図である。 本発明の実施の形態に係る有機強誘電体メモリを示す図である。 本発明の実施の形態に係る有機強誘電体メモリの回路図である。 本発明の実施の形態の変形例を示す図である。 本発明の実施の形態の変形例を示す図である。 本発明の実施の形態の変形例を示す図である。 本発明の実施の形態の変形例を示す図である。 本発明の実施の形態の変形例を示す図である。 本発明の実施の形態の変形例を示す図である。 本発明の実施の形態の変形例を示す図である。 本発明の実施の形態の変形例を示す図である。 本発明の実施の形態の変形例を示す図である。 本発明の実施の形態の変形例を示す図である。
符号の説明
100…基板 110…ソース電極 112…ドレイン電極 114…有機半導体層
116…ゲート絶縁層 118…ゲート電極 120…有機薄膜トランジスタ
122…層間絶縁層 124…第1のコンタクト層 126…第2のコンタクト層
130…配線層 140…有機強誘電体キャパシタ 142…下部電極
144…有機強誘電体層 146…上部電極 150…絶縁層 160…中間絶縁層
226…第2のコンタクト層 240…有機強誘電体キャパシタ 310…ソース電極
312…ドレイン電極 320…有機薄膜トランジスタ 324…第1のコンタクト層
326…第2のコンタクト層 330…配線層 340…有機強誘電体キャパシタ
410…ソース電極 412…ドレイン電極 416…ゲート絶縁層
418…ゲート電極 420…有機薄膜トランジスタ 510…ソース電極
512…ドレイン電極 514…有機半導体層 516…ゲート絶縁層
520…有機薄膜トランジスタ 610…ソース電極 612…ドレイン電極
614…有機半導体層 616…ゲート絶縁層 620…有機薄膜トランジスタ

Claims (17)

  1. 有機強誘電体メモリの製造方法であって、
    (a)基板の上方に、ソース電極、ドレイン電極、有機半導体層、ゲート絶縁層及びゲート電極を有する有機薄膜トランジスタを形成すること、
    (b)前記有機薄膜トランジスタの上方に層間絶縁層を形成すること、
    (c)前記層間絶縁層に前記有機薄膜トランジスタと電気的に接続する第1のコンタクト層、及び前記層間絶縁層に前記有機薄膜トランジスタと電気的に接続する第2のコンタクト層を形成すること、
    (d)前記第1のコンタクト層と電気的に接続する配線層を形成すること、
    (e)前記第2のコンタクト層と電気的に接続し、かつ下部電極、有機強誘電体層及び上部電極を有する有機強誘電体キャパシタを形成すること、
    を含む、有機強誘電体メモリの製造方法。
  2. 請求項1記載の有機強誘電体メモリの製造方法において、
    前記(a)〜(e)工程を液相プロセスにより行う、有機強誘電体メモリの製造方法。
  3. 請求項1又は請求項2記載の有機強誘電体メモリの製造方法において、
    前記(a)工程で、前記ソース電極、前記ドレイン電極、前記有機半導体層、前記ゲート絶縁層及び前記ゲート電極の少なくともいずれか一つを液滴吐出法により所定のパターンに形成する、有機強誘電体メモリの製造方法。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の有機強誘電体メモリの製造方法において、
    前記(a)工程で、前記有機半導体層を、フルオレン−チオフェン共重合体により形成する、強誘電体メモリの製造方法。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の有機強誘電体メモリの製造方法において、
    前記(e)工程で、前記下部電極、前記有機強誘電体層及び前記上部電極の少なくともいずれか一つを液滴吐出法により所定のパターンに形成する、有機強誘電体メモリの製造方法。
  6. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の有機強誘電体メモリの製造方法において、
    前記(e)工程で、前記上部電極を所定のパターンを有するように形成し、前記所定のパターンを有する前記上部電極をマスクとして前記有機強誘電体層をアッシングすることにより、前記有機強誘電体層をパターニングする、有機強誘電体メモリの製造方法。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の有機強誘電体メモリの製造方法において、
    前記(e)工程で、前記下部電極及び前記上部電極の少なくともいずれか一方を導電性有機材料により形成する、有機強誘電体メモリ。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載の有機強誘電体メモリの製造方法において、
    前記(e)工程で、前記有機強誘電体層を、ポリ(フッ化ビニリデン/トリフルオロエチレン)、ポリフッ化ビニリデン、(フッ化ビニリデン/トリフルオロエチレン)コオリゴマー、フッ化ビニリデンオリゴマー、及び奇数ナイロンのいずれかにより形成する、有機強誘電体メモリの製造方法。
  9. 請求項1から請求項8のいずれかに記載の有機強誘電体メモリの製造方法において、
    前記基板は有機系基板である、有機強誘電体メモリの製造方法。
  10. 請求項1から請求項9のいずれかに記載の有機強誘電体メモリの製造方法において、
    前記(d)工程後に、前記配線層の上方に中間絶縁層を形成することをさらに含み、
    前記(e)工程で、前記有機強誘電体キャパシタを前記中間絶縁層の上方に形成する、有機強誘電体メモリの製造方法。
  11. 蓄積容量型の有機強誘電体メモリであって、
    基板と、
    前記基板の上方に形成され、かつソース電極、ドレイン電極、有機半導体層、ゲート絶縁層及びゲート電極を有する有機薄膜トランジスタと、
    前記有機薄膜トランジスタの上方に形成された層間絶縁層と、
    前記層間絶縁層に形成された第1のコンタクト層と、
    前記層間絶縁層に形成された第2のコンタクト層と、
    前記第1のコンタクト層を介して前記有機薄膜トランジスタと電気的に接続された配線層と、
    前記第2のコンタクト層を介して前記有機薄膜トランジスタと電気的に接続され、かつ下部電極、有機強誘電体層及び上部電極を有する有機強誘電体キャパシタと、
    を含む、有機強誘電体メモリ。
  12. 蓄積容量型の有機強誘電体メモリであって、
    基板と、
    前記基板の上方に形成され、下部電極、有機強誘電体層及び上部電極を有する有機強誘電体キャパシタと、
    前記有機強誘電体キャパシタの上方に形成された層間絶縁層と、
    前記層間絶縁層の上方に形成され、かつソース電極、ドレイン電極、有機半導体層、ゲート絶縁層及びゲート電極を有する有機薄膜トランジスタと、
    前記有機薄膜トランジスタと電気的に接続された第1のコンタクト層と、
    前記第1のコンタクト層と電気的に接続された配線層と、
    前記層間絶縁層に形成され、かつ前記有機薄膜トランジスタと前記有機強誘電体キャパシタとを電気的に接続する第2のコンタクト層と、
    を含む、有機強誘電体メモリ。
  13. 請求項11又は請求項12記載の有機強誘電体メモリにおいて、
    前記ソース電極及び前記ドレイン電極の上方には、前記有機半導体層が形成され、
    前記有機半導体層の上方には、前記ゲート絶縁層が形成され、
    前記ゲート絶縁層の上方には、前記ゲート電極が形成されている、有機強誘電体メモリ。
  14. 請求項11又は請求項12記載の有機強誘電体メモリにおいて、
    前記有機半導体層の上方には、前記ソース電極及び前記ドレイン電極が形成され、
    前記ソース電極及び前記ドレイン電極の上方には、前記ゲート絶縁層が形成され、
    前記ゲート絶縁層の上方には、前記ゲート電極が形成されている、有機強誘電体メモリ。
  15. 請求項11又は請求項12記載の有機強誘電体メモリにおいて、
    前記ゲート電極の上方には、前記ゲート絶縁層が形成され、
    前記ゲート絶縁層の上方には、前記ソース電極及び前記ドレイン電極が形成され、
    前記ソース電極及び前記ドレイン電極の上方には、前記有機半導体層が形成されている、有機強誘電体メモリ。
  16. 請求項11又は請求項12記載の有機強誘電体メモリにおいて、
    前記ゲート電極の上方には、前記ゲート絶縁層が形成され、
    前記ゲート絶縁層の上方には、前記有機半導体層が形成され、
    前記有機半導体層の上方には、前記ソース及び前記ドレイン電極が形成されている、有機強誘電体メモリ。
  17. 請求項11から請求項16のいずれかに記載の有機強誘電体メモリにおいて、
    前記基板は有機系基板である、有機強誘電体メモリ。
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