JP4466141B2 - ホログラフィック記録用組成物、ホログラフィック記録メディア、ホログラフィック記録方法及びホログラフィック情報メディア - Google Patents
ホログラフィック記録用組成物、ホログラフィック記録メディア、ホログラフィック記録方法及びホログラフィック情報メディア Download PDFInfo
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Description
バインダー形成化合物、エチレン性不飽和結合を有する化合物、及び該エチレン性不飽和結合を有する化合物の重合反応を開始することのできる光重合開始剤を少なくとも含有するホログラフィック記録用組成物において、該バインダー形成化合物として、イソシアネート基の占める割合が化合物中30質量%以上65質量%以下である分子内に3個以上のイソシアネート基を有する化合物を含有し、該イソシアネート基の占める割合が化合物中30質量%以上65質量%以下である分子内に3個以上のイソシアネート基を有する化合物が、バインダー形成化合物として含有されるイソシアネート基を有する化合物全体に対して5質量%以上100質量%以下であることを特徴とするホログラフィック記録用組成物。
(2)
前記イソシアネート基の占める割合が化合物中30質量%以上65質量%以下である分子内に3個以上のイソシアネート基を有する化合物の分子量が200以上500以下であることを特徴とする1に記載のホログラフィック記録用組成物。
(3)
前記バインダー形成化合物として、更に分子内に2個以上の水酸基を有する化合物を含有することを特徴とする1または2項に記載のホログラフィック記録用組成物。
(4)
前記分子内に2個以上の水酸基を有する化合物の分子量が100以上2000以下であることを特徴とする3に記載のホログラフィック記録用組成物。
(5)
前記エチレン性不飽和結合を有する化合物として、分子内に(メタ)アクリロイル基を有する化合物を含有することを特徴とする1〜4のいずれか1項に記載のホログラフィック記録用組成物。
(6)
前記分子内にエチレン性不飽和結合を有する化合物として、屈折率が1.55以上の化合物を含有することを特徴とする1〜5のいずれか1項に記載のホログラフィック記録用組成物。
(7)
前記光重合開始剤が、ビスイミダゾール化合物、金属π錯体及び下記一般式(1)で表される化合物の中から選ばれる少なくとも1種の化合物であることを特徴とする1〜6のいずれか1項に記載のホログラフィック記録用組成物。
(8)
第一の基材と第二の基材の間にホログラフィック記録層が挟持されたホログラフィック記録メディアにおいて、該ホログラフィック記録層がバインダー形成化合物、エチレン性不飽和結合を有する化合物、及び前記エチレン性不飽和結合を有する化合物の重合反応を開始することのできる光重合開始剤を含む層で構成され、且つ前記バインダー形成化合物としてイソシアネート基の占める割合が化合物中30質量%以上65質量%以下である分子内に3個以上のイソシアネート基を有する化合物を含有し、該イソシアネート基の占める割合が化合物中30質量%以上65質量%以下である分子内に3個以上のイソシアネート基を有する化合物が、バインダー形成化合物として含有されるイソシアネート基を有する化合物全体に対して5質量%以上100質量%以下であることを特徴とするホログラフィック記録メディア。
(9)
前記第一の基材の厚みをd1、第二基材の厚みをd2とし、ホログラフィック記録層の厚みをDhとした際に、0.15≦Dh/(d1+d2)≦2.0の関係を満たすことを特徴とする8に記載のホログラフィック記録メディア。
(10)
前記ホログラフィック記録層の厚みDhが200μm以上、2.0mm以下であることを特徴とする9に記載のホログラフィック記録メディア。
(11)
前記第一の基材の厚みd1と第二基材の厚みd2との関係がd1≦d2であることを特徴とする9または10に記載のホログラフィック記録メディア。
(12)
前記第一の基材が透明であり、ホログラフィック記録層が積層された面とは反対の面に反射防止処理がなされていることを特徴とする8〜11のいずれか1項に記載のホログラフィック記録メディア。
(13)
前記第一の基材の材質がガラスであることを特徴とする8〜12のいずれか1項に記載のホログラフィック記録メディア。
(14)
前記第二の基材のホログラフィック記録層が積層される面あるいはその反対面に反射率が70%以上の反射層が積層されていることを特徴とする8〜13のいずれか1項に記載のホログラフィック記録メディア。
(15)
8〜14のいずれか1項に記載のホログラフィック記録メディアにおいて、形状がディスク状であることを特徴とするホログラフィック記録メディア。
(16)
8〜14のいずれか1項に記載のホログラフィック記録メディアにおいて、形状がカード状であることを特徴とするホログラフィック記録メディア。
(17)
第一の基材と第二の基材の間にホログラフィック記録層が挟持され、該ホログラフィック記録層としてバインダー形成化合物、エチレン性不飽和結合を有する化合物、及び前記エチレン性不飽和結合を有する化合物の重合反応を開始することのできる光重合開始剤を少なくとも含有し、前記バインダー形成化合物としてイソシアネート基の占める割合が化合物中30質量%以上65質量%以下である分子内に3個以上のイソシアネート基を有する化合物、及び分子内に2個以上の水酸基を有する化合物を含有し、該イソシアネート基の占める割合が化合物中30質量%以上65質量%以下である分子内に3個以上のイソシアネート基を有する化合物が、バインダー形成化合物として含有されるイソシアネート基を有する化合物全体に対して5質量%以上100質量%以下である記録層が積層されたホログラフィック記録メディアにホログラフィック記録する方法において、ホログラフィック露光の前にバインダー形成化合物同士を反応させバインダーを形成させた後に、記録したい情報を基にしたホログラフィック露光を行い、光重合開始剤を活性化させ、この活性種によりエチレン性不飽和結合を有する化合物をホログラフィック記録層内で拡散重合させることによりホログラフィック記録メディアに情報を記録することを特徴とするホログラフィック記録方法。
(18)
前記ホログラフィック記録メディアに情報を記録した後に、更にホログラフィック記録メディア全体に熱及び光照射を行うことにより記録された情報を安定化させることを特徴とする17に記載のホログラフィック記録方法。
(19)
第一の基材と第二の基材の間にホログラフィック記録層が挟持され、該ホログラフィック記録層としてバインダー形成化合物、エチレン性不飽和結合を有する化合物、及び前記エチレン性不飽和結合を有する化合物の重合反応を開始することのできる光重合開始剤を少なくとも含有し、前記バインダー形成化合物としてイソシアネート基の占める割合が化合物中30質量%以上65質量%以下である分子内に3個以上のイソシアネート基を有する化合物を含有し、該イソシアネート基の占める割合が化合物中30質量%以上65質量%以下である分子内に3個以上のイソシアネート基を有する化合物が、バインダー形成化合物として含有されるイソシアネート基を有する化合物全体に対して5質量%以上100質量%以下であり、更に分子内に2個以上の水酸基を有する化合物を含有する記録層が積層されたホログラフィック記録メディアにホログラフィック記録する方法において、記録したい情報を基にしたホログラフィック露光を行い、光重合開始剤を活性化させ、この活性種によりエチレン性不飽和結合を有する化合物を拡散重合させることによりホログラフィック記録メディアに情報を記録し、ホログラフィック記録メディアへの情報記録が終了した後に、更にホログラフィック記録メディア全体に熱及び光照射を行うことにより記録された情報を安定化させることを特徴とするホログラフィック記録方法。
(20)
第一の基材と第二の基材の間にホログラフィック記録層が挟持され、該ホログラフィック記録層が、イソシアネート基の占める割合が化合物中30質量%以上65質量%以下である分子内に3個以上のイソシアネート基を有する化合物を含有し、該イソシアネート基の占める割合が化合物中30質量%以上65質量%以下である分子内に3個以上のイソシアネート基を有する化合物が、バインダー形成化合物として含有されるイソシアネート基を有する化合物全体に対して5質量%以上100質量%以下であり、更に分子内に2個以上の水酸基を有する化合物との反応から形成されたウレタン化合物を主成分とする領域と、エチレン性不飽和結合を有する合物をラジカル重合させて形成したラジカル重合体を主成分とする領域とを有することを特徴とするホログラフィック情報メディア。
式中、Mは金属原子を、aは1〜4の整数を表し、またLは配位子を、bは1〜6の整数を表す。
A:イソシアネート基の占める割合が化合物中30質量%以上65質量%以下である分子内に3個以上のイソシアネート基を有する化合物
(A−1)1,8−ジイソシアネート−4−イソシアネートメチルーオクタン(NCО含有量:50.2質量%、分子量:251.3)
(A−2)2−イソシアネートエチル−2,6−ジイソシアネートカプロエート(NCО含有量:49.8質量%、分子量:253.2)
B:A以外の分子内に2個以上のイソシアネート基を有する化合物
(B−1)ヘキサメチレンジイソシアネート3モルのアダクト(NCО含有量:21.0質量%:日本ポリウレタン工業(株)製、コロネートHX)
(B−2)ヘキサメチレンジイソシアネート(NCО含有量:50.0質量%)
(B−3)ヘキサメチレンジシシシアネートのポリイソシアネート体(NCО含有量:19.7質量%:旭化成(株)製、デュラネートD−101)
(B−4)ヘキサメチレンジシシシアネートのポリイソシアネート体(NCО含有量:12.1質量%:旭化成(株)製、デュラネートTSE−100)
(B−5)メチルシラントリイソシアネート(NCО含有量:74.5質量%)
(B−6)ジフェニルメタン−4,4′−ジイソシアネート(NCО含有量:33.6質量%)
C:分子内に2個以上の水酸基を有する化合物
(C−1)グリセリンのポリプロピレンオキサイド付加物(平均分子量330:日本油脂(株)製、ユニオールTG−330)
(C−2)グリセリンのポリプロピレンオキサイド付加物(平均分子量1000:日本油脂(株)製、ユニオールTG−1000)
(C−3)ポリプロピレングリコール(平均分子量1000:日本油脂(株)製、ユニオールD−1000)
(C−4)トリエチレングリコール(分子量150.2)
(C−5)1,12−ドデカンジオール(分子量202.3)
〈エチレン性不飽和結合を有する化合物〉
(D−1)ヒドロキシエチル化o−フェニルフェノールアクリレート(屈折率=1.576:新中村化学(株)製、NKエステルА−L4)
(D−2)パラクミルフェノキシエチレングリコールアクリレート(屈折率=1.553:新中村化学(株)製、NKエステルА−CMP−1E)
(D−3)9,9−ビス(3−フェニル−4−アクリロイルポリオキシエトキシ)フルオレン(屈折率=1.597:新中村化学(株)製、NKエステルА−BPFL−4E)
(D−4)トリブロモフェニルアクリレート(屈折率*1=1.567:第一工業製薬(株)製、ニューフロンティアBR−30)
(D−5)EO変性トリブロモフェニルアクリレート(屈折率*1=1.564:第一工業製薬(株)製、ニューフロンティアBR−31)
(D−6)EO変性テトラブロモビスフェノールAジメタクリレート(屈折率*1=1.564:第一工業製薬(株)製、ニューフロンティアBR−42M)
(D−7)フェノキシエチルアクリレート(屈折率=1.519)
尚、屈折率*1はスチレン50%溶液として25℃で測定した。
光重合開始剤(E−1〜5)及び増感色素(F−1〜7)を以下に示す。
表1に示すイソシアネート化合物にエチレン性不飽和結合を有する化合物を溶解し、次いでこの溶液に光重合開始剤を溶解させた。別途分子内に2個以上の水酸基を有する化合物に増感色素およびウレタン硬化触媒(日東化成(株)製、ネオスタンU−100)を溶解させた溶液を、この光重合開始剤を溶液させた溶液に添加し、最後に調製した組成物を窒素で脱空気を施した後、真空脱気で内包されている気体成分を除去し、ホログラフィック記録用組成物1〜35を調製した。なお、組成物35は分子内に2個以上の水酸基を有する化合物に増感色素、ウレタン硬化触媒を溶解させた後に、更に2−メルカプトベンズチアゾールを0.150g添加した。
(作製方法1)
第一の基材と第二の基材として、厚み0.5mm(d1、d2)のガラスの片面を532nmの波長に対して垂直な入射光による反射率が0.1%となるように反射防止処理した。この第一の基材の反射防止処理していない面上に、表2に記載の記録層の厚みになるようにポリエチレンテレフタレートシートをスぺーサーとし、表1に記載したホログラフィック記録用組成物を第一の基材に付し、次いで第二の基材の反射防止処理していない面をホログラフィック記録用組成物上に空気層を巻き込まないように貼合し、スぺーサーを介して第一の基材と第二の基材を貼合させた。最後に、端部を湿分硬化型の接着剤で封止し、表2に記載した熱処理条件で熱処理しホログラフィック記録メディアを作製した。
厚み0.5mmのガラスの片面を532nmの波長に対して、垂直な入射光による反射率が0.1%となるように反射防止処理を施すことにより、第一の基材を厚み0.5mmのガラスの片面を532nmの波長に対して垂直な入射光による反射率が90%となるようにアルミ蒸着を施して第二の基材をそれぞれ作製した。次いで、前述の第一の基材の反射防止処理していない面上に、表3に記載の記録層の厚みになるようにポリエチレンテレフタレートシートをスぺーサーとし、表1に記載したホログラフィック記録用組成物を第一の基材に付し、次いで第二の基材のアルミ蒸着した面をホログラフィック記録用組成物上に空気層を巻き込まないように貼合しスぺーサーを介して第一の基材と第二の基材を貼合させた。最後に、端部を湿分硬化型の接着剤で封止し、表3に記載した熱処理条件で熱処理しホログラフィック記録メディアを作製した。
(ホログラフィック記録メディアへの記録及び評価1)
上述のようにして作製したホログラフィック記録メディアを、米国特許第5,719,691号明細書に記載の手順に従って、一連の多重ホログラムを書き込み、下記の方法に従って、感度(記録エネルギー)、収縮耐性及び屈折率のコントラストについて測定、評価を行い、得られた結果を表4に示した。
セーフライト下でホログラフィック記録メディアに、Nd:YAGレーザー(532nm)を備えたホログラフィック作製装置にてデジタルパターンを表示し、0.1〜30mJ/cm2のエネルギーで、このデジタルパターン化されたホログラフィック露光することによりホログラムを得た。次いで、Nd:YAGレーザー(532nm)を参照光に用いて、発生した再生光をCCDで読み取り、良好なデジタルパターンが再生できた最小露光量を感度(S1)として測定した。
収縮耐性は、下記の方法により測定する収縮率で表示する。
尚、上記式中θoはホログラフィック記録メディアへの入射角、λrはレーザー光の波長、θrは参照光のホログラフィック記録メディアへの入射角である。
屈折率のコントラストは、下記の方法に従って測定した回折効率より求めた。回折効率の測定は、日本分光工業(株)製のART25C型分光光度計を用い、幅3mmのスリットを有したフォトマルチメータを、試料を中心にした半径20cmの円周上に設置した。幅0.3mmの単色光を、試料に対し45度の角度で入射し、試料からの回折光を検出した。正反射光以外で最も大きな値と、試料を置かず直接入射光を受光した時の値との比を回折効率とし、得られたホログラムの回折効率から屈折率のコントラスト(Δn)を求めた。
上述のようにして作製したホログラフィック記録メディアを、米国特許第5,719,691号明細書に記載の手順に従って、一連の多重ホログラムを書き込み、下記の方法に従って、感度(記録エネルギー)、及び評価1に従って収縮耐性、屈折率のコントラストについて測定、評価を行い、得られた結果を表5に示した。
セーフライト下でホログラフィック記録メディアに、Nd:YAGレーザー(532nm)を備えたホログラフィック作製装置にてデジタルパターンを表示し、0.1〜30mJ/cm2のエネルギーで、このデジタルパターン化されたホログラフィック露光することによりホログラムを得た。次いで、ホログラフィック記録メディアを7万ルクスのサンシャインフェードメータ下で5分間処理した後に100℃で5分間加熱処理した。この処理された記録メディアをセーフライト下でNd:YAGレーザー(532nm)を参照光に用いて、発生した再生光をCCDで読み取り、良好なデジタルパターンが再生できた最小露光量を感度(S1)として測定した。
上述のようにして作製したホログラフィック記録メディアを、特開2002−123949号公報に記載の手順に従って、一連の多重ホログラムを書き込み、下記の方法に従って、感度(記録エネルギー)について測定、評価を行い、得られた結果を表6に示した。
セーフライト下でホログラフィック記録メディアに、Nd:YAGレーザー(532nm)を備えたホログラフィック作製装置にてデジタルパターンを表示し、0.1〜30mJ/cm2のエネルギーで、このデジタルパターン化されたホログラフィック露光することによりホログラムを得た。次いで、ホログラフィック記録メディアを7万ルクスのサンシャインフェードメータ下で5分間処理した後に100℃で5分間加熱処理した。この処理された記録メディアをセーフライト下でNd:YAGレーザー(532nm)を参照光に用いて、発生した再生光をCCDで読み取り、良好なデジタルパターンが再生できた最小露光量を感度(S1)として測定した。
記録された情報を固定化した表7及び表8で作成したホログラフィック情報メディアを下記の条件で保存し、保存前後で各情報メディアに合った方法でデジタルパターンを再生評価し、良好なデジタルパターンが再生できた最小露光量の保存前後の差を以下の方法で評価し、得られた結果を表7に示した。また、併せてホログラフィック情報メディアの着色度合を下記の方法で評価し、得られた結果を表8に示した。
ホログラフィック情報メディアを80℃、2週間保存し、保存前後の最小露光感度差(ΔSh)を求めた。
(耐光保存性)
温度35℃で、7万ルクスのサンシャインフェードメータ下で1週間保存、保存前後の最小露光感度差(ΔSw)を求めた。
表5で用いたホログラフィック記録メディアをホログラフィック露光せずに7万ルクスのサンシャインフェードメータ下で5分間処理した後に、100℃で5分間加熱処理しホログラフィック情報メディアを作成した。次いで下記の条件で保存し、保存前後で各情報メディアの透過率を日立製作所(株)製、日立分光光度計U−4100で測定し、以下の方法で評価した。
ホログラフィック情報メディアを80℃、2週間保存、保存前後の400nmの透過率差(ΔTh)を求めた。
(耐光保存性)
温度35℃で、7万ルクスのサンシャインフェードメータ下で1週間保存、保存前後の400nmの透過率差(ΔTh)を求めた。
02 観察者の視点
3 ホログラム
4 白色照明光源
5 分光器
6 パソコン
7 移動ピンホール板
8 ピンホール
9 照明光
11 再生光
Claims (20)
- バインダー形成化合物、エチレン性不飽和結合を有する化合物、及び該エチレン性不飽和結合を有する化合物の重合反応を開始することのできる光重合開始剤を少なくとも含有するホログラフィック記録用組成物において、該バインダー形成化合物として、イソシアネート基の占める割合が化合物中30質量%以上65質量%以下である分子内に3個以上のイソシアネート基を有する化合物を含有し、該イソシアネート基の占める割合が化合物中30質量%以上65質量%以下である分子内に3個以上のイソシアネート基を有する化合物が、バインダー形成化合物として含有されるイソシアネート基を有する化合物全体に対して5質量%以上100質量%以下であることを特徴とするホログラフィック記録用組成物。
- 前記イソシアネート基の占める割合が化合物中30質量%以上65質量%以下である分子内に3個以上のイソシアネート基を有する化合物の分子量が200以上500以下であることを特徴とする請求項1に記載のホログラフィック記録用組成物。
- 前記バインダー形成化合物として、更に分子内に2個以上の水酸基を有する化合物を含有することを特徴とする請求項1または2項に記載のホログラフィック記録用組成物。
- 前記分子内に2個以上の水酸基を有する化合物の分子量が100以上2000以下であることを特徴とする請求項3に記載のホログラフィック記録用組成物。
- 前記エチレン性不飽和結合を有する化合物として、分子内に(メタ)アクリロイル基を有する化合物を含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のホログラフィック記録用組成物。
- 前記分子内にエチレン性不飽和結合を有する化合物として、屈折率が1.55以上の化合物を含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のホログラフィック記録用組成物。
- 第一の基材と第二の基材の間にホログラフィック記録層が挟持されたホログラフィック記録メディアにおいて、該ホログラフィック記録層がバインダー形成化合物、エチレン性不飽和結合を有する化合物、及び前記エチレン性不飽和結合を有する化合物の重合反応を開始することのできる光重合開始剤を含む層で構成され、且つ前記バインダー形成化合物としてイソシアネート基の占める割合が化合物中30質量%以上65質量%以下である分子内に3個以上のイソシアネート基を有する化合物を含有し、該イソシアネート基の占める割合が化合物中30質量%以上65質量%以下である分子内に3個以上のイソシアネート基を有する化合物が、バインダー形成化合物として含有されるイソシアネート基を有する化合物全体に対して5質量%以上100質量%以下であることを特徴とするホログラフィック記録メディア。
- 前記第一の基材の厚みをd1、第二基材の厚みをd2とし、ホログラフィック記録層の厚みをDhとした際に、0.15≦Dh/(d1+d2)≦2.0の関係を満たすことを特徴とする請求項8に記載のホログラフィック記録メディア。
- 前記ホログラフィック記録層の厚みDhが200μm以上、2.0mm以下であることを特徴とする請求項9に記載のホログラフィック記録メディア。
- 前記第一の基材の厚みd1と第二基材の厚みd2との関係がd1≦d2であることを特徴とする請求項9または10に記載のホログラフィック記録メディア。
- 前記第一の基材が透明であり、ホログラフィック記録層が積層された面とは反対の面に反射防止処理がなされていることを特徴とする請求項8〜11のいずれか1項に記載のホログラフィック記録メディア。
- 前記第一の基材の材質がガラスであることを特徴とする請求項8〜12のいずれか1項に記載のホログラフィック記録メディア。
- 前記第二の基材のホログラフィック記録層が積層される面あるいはその反対面に反射率が70%以上の反射層が積層されていることを特徴とする請求項8〜13のいずれか1項に記載のホログラフィック記録メディア。
- 請求項8〜14のいずれか1項に記載のホログラフィック記録メディアにおいて、形状がディスク状であることを特徴とするホログラフィック記録メディア。
- 請求項8〜14のいずれか1項に記載のホログラフィック記録メディアにおいて、形状がカード状であることを特徴とするホログラフィック記録メディア。
- 第一の基材と第二の基材の間にホログラフィック記録層が挟持され、該ホログラフィック記録層としてバインダー形成化合物、エチレン性不飽和結合を有する化合物、及び前記エチレン性不飽和結合を有する化合物の重合反応を開始することのできる光重合開始剤を少なくとも含有し、前記バインダー形成化合物としてイソシアネート基の占める割合が化合物中30質量%以上65質量%以下である分子内に3個以上のイソシアネート基を有する化合物、及び分子内に2個以上の水酸基を有する化合物を含有し、該イソシアネート基の占める割合が化合物中30質量%以上65質量%以下である分子内に3個以上のイソシアネート基を有する化合物が、バインダー形成化合物として含有されるイソシアネート基を有する化合物全体に対して5質量%以上100質量%以下である記録層が積層されたホログラフィック記録メディアにホログラフィック記録する方法において、ホログラフィック露光の前にバインダー形成化合物同士を反応させバインダーを形成させた後に、記録したい情報を基にしたホログラフィック露光を行い、光重合開始剤を活性化させ、この活性種によりエチレン性不飽和結合を有する化合物をホログラフィック記録層内で拡散重合させることによりホログラフィック記録メディアに情報を記録することを特徴とするホログラフィック記録方法。
- 前記ホログラフィック記録メディアに情報を記録した後に、更にホログラフィック記録メディア全体に熱及び光照射を行うことにより記録された情報を安定化させることを特徴とする請求項17に記載のホログラフィック記録方法。
- 第一の基材と第二の基材の間にホログラフィック記録層が挟持され、該ホログラフィック記録層としてバインダー形成化合物、エチレン性不飽和結合を有する化合物、及び前記エチレン性不飽和結合を有する化合物の重合反応を開始することのできる光重合開始剤を少なくとも含有し、前記バインダー形成化合物としてイソシアネート基の占める割合が化合物中30質量%以上65質量%以下である分子内に3個以上のイソシアネート基を有する化合物を含有し、該イソシアネート基の占める割合が化合物中30質量%以上65質量%以下である分子内に3個以上のイソシアネート基を有する化合物が、バインダー形成化合物として含有されるイソシアネート基を有する化合物全体に対して5質量%以上100質量%以下であり、更に分子内に2個以上の水酸基を有する化合物を含有する記録層が積層されたホログラフィック記録メディアにホログラフィック記録する方法において、記録したい情報を基にしたホログラフィック露光を行い、光重合開始剤を活性化させ、この活性種によりエチレン性不飽和結合を有する化合物を拡散重合させることによりホログラフィック記録メディアに情報を記録し、ホログラフィック記録メディアへの情報記録が終了した後に、更にホログラフィック記録メディア全体に熱及び光照射を行うことにより記録された情報を安定化させることを特徴とするホログラフィック記録方法。
- 第一の基材と第二の基材の間にホログラフィック記録層が挟持され、該ホログラフィック記録層が、イソシアネート基の占める割合が化合物中30質量%以上65質量%以下である分子内に3個以上のイソシアネート基を有する化合物を含有し、該イソシアネート基の占める割合が化合物中30質量%以上65質量%以下である分子内に3個以上のイソシアネート基を有する化合物が、バインダー形成化合物として含有されるイソシアネート基を有する化合物全体に対して5質量%以上100質量%以下であり、更に分子内に2個以上の水酸基を有する化合物との反応から形成されたウレタン化合物を主成分とする領域と、エチレン性不飽和結合を有する合物をラジカル重合させて形成したラジカル重合体を主成分とする領域とを有することを特徴とするホログラフィック情報メディア。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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