JP4464220B2 - クレセント錠 - Google Patents

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本発明は、本考案は家屋やビルなどの窓に盗難防止用の施錠装置として取付けられるクレセント錠に関する。
文献1,2には、「長箱状のケース本体、このケ―ス本体に回動可能に装着される操作ハンドル、ケース本体に回動自在に組込まれるダイヤル部材、該ダイヤル部材の操作に基づき前記操作ハンドルの回転を施錠状態に阻止又は解錠状態に許容する施・解錠手段を備えたクレセント錠」が開示されている。
例えば文献1のクレセント錠は、サッシの側壁に固設されるケース本体と、このケース本体に回動可能に装着され、かつ、嵌合突起軸に係合板を有する操作レバーと、この操作レバーと分離して前記ケース本体内に軸支され、かつ、周側部に凹所を有する回転子を回転させるダイヤル部材と、このダイヤル部材と前記係合板との間に係合頭部が位置するようにケース本体内に軸支され、かつ、前記係合頭部が施錠時は係合板に、一方、解錠時は回転子にそれぞれ係合するロッキング板と、このロッキング板を常時回転子の凹所の方向に付勢することができるようにケース本体内に適宜に設けられたバネ部材を備えている。
したがって、操作ハンドルのスプーンを受け金具に係合させた後に、ダイヤル部材を施錠位置へと任意に回すと、操作ハンドルの軸部の係合板はロッキング板に回転しないように係止されるから、操作ハンドルは施錠状態になる。
しかし、従来のこの種のクレセント錠は、操作ハンドルのスプーンを外側障子の受け金具に係合する前に、例えば不注意によりダイヤル部材を施錠位置へと回すと、操作ハンドルを回すことができないか、仮に回せたとしても、そのまま操作ハンドルの回転をロック状態に阻止し得る訳ではなかった。
実用新案登録第2605365号公報 実用新案登録第2603174号公報
本発明の第1の目的は、操作ハンドルのスプーンを外側障子の受け金具に係合する前に、例えば不注意によりダイヤル部材を施錠位置へと回した後であっても、操作ハンドルを、そのスプーンが外側障子の受け金具に係合するように回すと、そのまま操作ハンドルの回転をロック状態に阻止し得るクレセント錠を提案すること。第2の目的は、各構成部材をケース本体内に合理的に組み込むこと。第3の目的は、スライド板を安定的に上下動するように案内することである。
本発明のクレセント錠は、長箱状のケース本体、このケ―ス本体に回動可能に装着される操作ハンドル、ケース本体に回動自在に組込まれるダイヤル部材、該ダイヤル部材の操作に基づき前記操作ハンドルの回転を施錠状態に阻止又は解錠状態に許容する施・解錠手段を備えたクレセント錠に於いて、前記施・解錠手段31は、前記ダイヤル部材22と係脱するようにケ―ス本体1に軸支された駆動アーム34と、該駆動アームと係合する一端部から前記操作ハンドル12の軸部14の係合板17に対して対面状態で係合可能な位置まで延びると共にケ―ス本体の一方の側壁8に案内される片腕状他端部にストッパー32cを有するスライド板32と、前記他端部と前記係合板17との摺接関係によって前記スライド板が上下方向に移動した際に弾性変位ないし弾性復帰するように前記一端部に形成されかつケ―ス本体の他方の側壁9に案内される幅広案内部32aに組み込まれたクラッチバネ37aとを含むことを特徴とする。
上記構成に於いて、クラッチバネ37aは、駆動アーム34を介して弾性変位ないし弾性復帰することを特徴とする。
(1)操作ハンドルのスプーンを外側障子の受け金具に係合する前に、例えば不注意によりダイヤル部材を施錠位置へと回した後であっても、操作ハンドルを、そのスプーンが外側障子の受け金具に係合するように回すことができると共に、操作ハンドルを戻すことができないようにそのまま操作ハンドルの回転をロック状態に阻止することができる。
(2)構成部材をケース本体内に合理的に組み込んだので、ケース本体内のスペースを有効的に活用することができる。
(3)案内部を複数個有する実施例によっては、スライド板は安定的に上下動する。
以下、図1乃至図12に示す本発明を実施するための最良の形態により説明する。
(1)基本的な構成部材
図1ないし図12に於いて、Xはダイヤル錠付クレセントである(以下、「クレセント錠」と言う。)。このクレセント錠Xは、構成要件を大きく区分すると、長箱状のケース本体1と、このケ―ス本体1に回動可能に装着される操作ハンドル12と、ケース本体に回動自在に組込まれるダイヤル部材22と、該ダイヤル部材の操作に基づき前記操作ハンドルの回転を施錠状態に阻止又は解錠状態に許容する腕状スライド板32及び駆動部材33(駆動アーム34,クラッチバネ35)を含む施・解錠手段31とから成る。そこで、以下これらの構成要件の各主要部を中心に説明する。
(2)ケース本体
ケース本体1は、一側面開口の長箱状に形成され、内側障子の側壁の中央部に固着具を介して縦方向に固定される。図1は、ケース本体1から裏板を外した状態に於いて、ダイヤル部材22を指で施錠位置へと任意に回した後に、操作ハンドル12を仮想線で示した係合位置へと回し、その結果、外側障子の側壁に固設した受け金具にそのスプーン16が係合すると同時に、施・解錠手段31を構成する片腕状スライド板32がクラッチバネ35の弾性復帰力により下方方向(ストッパー位置)へ自動的に摺動し、スライド板32の上端部の突起状ストッパー部(左手部分)32cが操作ハンドル12の軸部の係合板17の折れ曲り状突起部20に対面し、操作ハンドル12の回転を阻止する状態となったことを示す(ハンドルロック状態)。このハンドルロック状態では、操作ハンドル12を矢印A方向(反時計方向)へ回すことができない。
ここで、図1を基準にしてケース本体1の各部位や取付け部を説明する。2は上端部(一端部)で、この上端部側には、第1取付け孔が上下(垂直)方向に形成され、或いは第1取付け孔を有するブロック状第1取付け部3が固定的に嵌着し、あるいは段差状に形成されている。一方、4は下端部(他端部)で、この下端部側には後述するダイヤル部材22や片腕状スライド板32の幅広部(左肩部分)32a用の収納凹所5が形成されている。
6は中央部(中央部寄りの部位も含む)で、この中央部6には第2取付け孔が上下(垂直)方向に形成され、或いは第2取付け孔を有するブロック状第2取付け部7が固定的に嵌着し、あるいは段差状に形成されている。例えば長孔状の取付け孔を有するブロック状第1取付け部3及び第2取付け部7は、特に断面で図示しないが、肉厚状に形成され、設計上の必要性に対応して切欠部、バネ支持ピン用の孔等が適宜に形成されている。
8は一方の側壁(図1では左側壁)で、この左側壁8の下端部は、外方向にやや弧状8aに突出し、かつ、該弧状突起部8aにはダイヤル部材22の標識本体の外周部が食み出る透孔が形成されている。一方、9は他方の側壁(図1では右側壁)で、この右側壁9の下端部は段差状に形成され、あるいはストッパー部9aが設けられ、該ストッパー部9aにはスライド板32の幅広部32aの下端面が当接可能である。
さらに、ケース本体1の左側壁8の内壁面と前述したブロック状第1取付け部3の下端面と収納凹所5とで境界付けられる部分は、片腕状スライド板の突起状ストッパー部(左手部分ないし細長状の腕部)32bが嵌合可能な案内凹所10となっている。その他、ケース本体1には、操作ハンドル用軸孔等が形成されている。
(3)操作ハンドル
図1、図2で示す仮想線は、ケース本体1の装着部に軸部が回動自在に嵌め込まれる操作ハンドル12である。この操作ハンドル12は、操作摘み部13と、この操作摘み部13の先端部に連設し、かつ、ケース本体1の軸孔に嵌入する嵌合突起軸14と、この嵌合突起軸14の外方に連設し、かつ、外障子の側壁の受け金具15と係合する半円弧状のスプーン(係合部)16とを備えている。
しかして、図3で示すように嵌合突起軸14の内端部は角軸に形成され、該角軸部14には係合板17が一体的に嵌着している。係合板17は、角形の軸孔18を有する非円形状の嵌合部19と、この嵌合部19の周壁から折れ曲り状に軸孔(軸芯)方向に突出する突起部20と、前記周壁の垂直部分から軸孔方向に突出するバネ端取付け部21とを有している。なお、細部的事項なので、特に図示しないが、嵌合突起軸14には係合板17が外れないように座板を介して固着具が螺合する。
(4)ダイヤル部材
図4及び図5にダイヤル部材22を示す。ダイヤル部材22は、ケース本体1の下端部の収納凹所5側に組み込まれ、かつ、一方の側壁9の弧状突起部8aから標識23を有する操作部本体24の外周部が常に食み出るように該ケース本体1に回動可能に軸支されている。したがって、ダイヤル部材22は、図1で示すように操作ハンドル12の嵌合突起軸14に対して相当離間して、かつ、一方の側壁8側にオフセットした状態でケース本体1に装着されている。
しかして、ダイヤル部材22は、図4及び図5で示すように、本実施例では環状外壁面に「1」〜「0」等のダイヤル標識23を有する操作部本体24と、この操作部本体24の一側面に形成された嵌合凹所24aに一体的に嵌着する係合円盤25と、この係合円盤25と対向するドーナツ状の回転子26とから成り、前記係合円盤25の突壁状の環状部の内周面には、軸孔に臨む駆動爪27が突設され、一方、前記回転子26の対向面には、前記駆動爪27と係合可能な従動爪28が突設されている。
また、本体の一部を構成する駆動側の係合円盤25と従動側の回転子26の周側部には、施・解錠手段31を構成する駆動アーム34の一端部が係脱可能な逃し用凹所29,30がそれぞれ形成されている。
なお、本実施例ではダイヤル部材22は、ダイヤル部材22の係合円盤25と標識を有さない回転子26との組合せであるが、この回転子26の外周面に「1」〜「0」等のダイヤル標識を設けて第2のダイヤル部材とし、第1のダイヤル部材22と同様に第2のダイヤル部材の外周部もケース本体1の弧状突起部8aから露出するように構成しても良い。また、ダイヤル部材22は、ケース本体1に適宜に軸支されている。
(5)施・解錠手段
施・解錠手段31は、ダイヤル部材22の操作に基づき操作ハンドル12の回転を施錠状態に阻止又は解錠状態に許容する(図7,図8,図11)。また、本実施例の施・解錠手段31は、ダイヤル部材22を施錠位置へと回した後に、操作ハンドル12のスプーンを外側障子の受け金具に係合するように回すと、ケース本体1に上下動可能に配設された施・解錠手段31のスライド板32は、操作ハンドル12の軸部14の係合板17との摺接関係と、ケース本体内のクラッチバネ35の弾性変位ないし弾性復帰との関係により作動して操作ハンドル12を戻すことができないようにハンドルロック状態にする(図12)。特に、後者の構成は、従来のクレセント錠には全く見られなかった新規事項である。
そこで、本発明の施・解錠手段31は、ダイヤル部材22と係脱するようにケ―ス本体1に軸支された駆動アーム34と、該駆動アーム34と係合する幅広状の一端部32aから操作ハンドル12の係合板17に当接可能な位置まで延びた突起状の他端部32cを有する縦長状のスライド板32と、前記係合板17と突起状の他端部32cとの摺接関係によってスライド板32が上下動した際に、例えば前記駆動アーム34を介して弾性変位ないし弾性復帰するようにスライド板32に設けられたクラッチバネ35とを含む。
特に図6を参照にして施・解錠手段31の構成部材を説明する。32はケース本体1の収納凹所5及び上下方向の案内凹所10に上下動自在に組み込まれる腕状スライド板32である。この腕状スライド板32は、本実施例では肩部32aを含む片腕状に形成されている。
まず、32aは収納凹所5に位置する左肩部分の幅広案内部で、この幅広案内部32aには、駆動部材33を構成する駆動アーム34の他端部の駆動ピン36が係合する透孔状被係合部分37が形成されている。この被係合部分37は、例えば横方向の嵌合孔37aと、この嵌合孔37aに連通する垂直方向の係合孔37bとを有し、前記嵌合孔37aに駆動部材33を構成するクラッチバネ(U字型の板バネ)35が弾性変位ないし弾性復帰可能に嵌め込まれ、一方、前記係合孔37bには、クラッチバネ35の上方部分に前記駆動ピン36が乗っかるように差し込まれている。なお、細部的事項ではあるが、被係合部分37はクラッチバネ35を安定的に支持することが可能な段差面を有している。
ここで、レバー状の駆動アーム34の構成について説明する。駆動アーム34は、中心部にケース本体1に横設軸架された横軸41用の軸孔が形成され、該軸孔を基準にして一端部(図1では左側)には、ダイヤル部材22の逃がし用凹所29,30と係脱可能な係合頭部39が形成され、一方、他端部(図1では右側)には前述した駆動ピン36が固定的に設けられている。
そして、図7及び図8で示すように、前記横軸41にはアームバネ38の中央部が巻装され、該アームバネ38の一端部は駆動アーム34の係合頭部39に支持され、一方、その他端部はスライド板32の幅広状の一端部32aに突設したバネ端支持部32dに支持されている。
したがって、駆動アーム34は、該アームバネ38により、その係合頭部39が常時ダイヤル部材22に周面に圧接する方向に付勢されていると共に、前記係合頭部39がダイヤル部材22の逃がし用凹所29,30に係合すると、他端部の駆動ピン36がスライド板32を持ち上げる。それ故に、ダイヤル部材22が解錠状態(番号一致)になると、アームバネ38は、駆動アーム34を介してスライド板32を持ち上げ、ストッパー部32cを操作ハンドル12の係合板17から離す(図8)。
次に、32bは幅広案内部32aの上端部に連設する細幅の腕状案内部で、この腕状案内部32bは一方の側壁8aの内壁面に面接触状態で摺接するように上下方向の案内凹所10に位置している。したがって、本実施例の腕状スライド板32は、上下方向に移動する際に、該腕状案内部32bと他方の側壁9aの内壁面を摺接する幅広案内部32aによって安定的に案内される。
次に、32cは腕状案内部32bの上端部に連設する突起状ストッパー部(左手部分)で、該ストッパー部32cは、操作ハンドル12の係合板17の突起部20に対面した時にその機能を発揮する(操作ハンドルの回転阻止機能)。
(6)その他の構成
図1で示すように、係合板17のバネ端取付け部21とケース本体1側に設けた支持ピン43には引きバネ42の端部がそれぞれ取付けられている。この引きバネ42は、操作ハンドル12を係合方向に回した場合(図2)と非係合方向に回した場合(図10)とでは、上端部の位置が右、左に切り替わる。この引きバネ42は、望ましくは、操作ハンドル12を所定の位置(垂直な施錠位置、垂直な解錠位置)まで簡単に回るように意図して設けられている。すなわち、受け金具15に対して操作ハンドル12のスプーン16を係合させる場合、又は受け金具15からスプーン16を外す場合には、引きバネ42が存在するために、中途半端な係脱を極力防止することができる。
(7)作用…施錠時
本発明の特徴点に絞って説明する。「(2)ケース本体」の箇所で既に説明したように、図1は、ケース本体1から裏板を外した状態に於いて、ダイヤル部材22を指で施錠位置へと任意に回した後に、操作ハンドル12を仮想線で示した係合位置へと回し、その結果、外側障子の側壁に固設した受け金具にそのスプーン16が係合すると同時に、施・解錠手段31を構成する片腕状スライド板32がクラッチバネ35の弾性復帰力により下方方向(ストッパー位置)へ自動的に摺動し、スライド板32の上端部の突起状ストッパー部(左手部分)32cが操作ハンドル12の軸部の係合板17の折れ曲り状突起部20に対面し、操作ハンドル12の回転を阻止する状態となったことを示す(ハンドルロック状態)。
図12は、上述の説明を動的に示したものである。図12に於いて、左側の図は、例えば不注意により(もちろん、意識的でも良い)により、ダイヤル部材22を施錠位置(ここでは、駆動アーム34の係合頭部39が逃がし用凹所29又は/及び30から外れた場合を意味する。)にした後に、操作ハンドル12を矢印B方向へ回している状態を示す。この時、操作ハンドル12と共に係合板17も矢印B方向へ回る。
次に中間の図面は、操作ハンドル12がさらに回り、その摘み部13が11時方向まで移行し続け、スプーン16が受け金具15に係合中である状態を示す。この時、係合板17の突起部20がスライド板32のストッパー部32cの内側弧状面に摺接係合するので、スライド板32は係合板17の突起部20によりクラッチバネ35のバネ力に抗して矢印C方向へ持ち上げられる。クラッチバネ35は、ダイヤル部材22で所定位置に規制されている駆動アーム34の他端部とスライド板32の被係合部37の孔縁面に挟まれていることから、スライド板32が上昇すると弾性変位する。
最後に、右側の図面は、操作ハンドル12がさらに回り、その摘み部13が略垂直状態になると共に、スプーン16が受け金具15に完全に係合した状態を示す。この時、係合板17の突起部20がストッパー部32cの内側弧状面を通過したので、クラッチバネ35が弾性復帰する。そうすると、スライド板32はクラッチバネ35のバネ力により矢印D方向に下降し、前記ストッパー部32cと係合板17の突起部20とが対面状態となる。これが操作ハンドル12に対する施・解錠手段31のハンドルロック状態である。このハンドルロック状態では、操作ハンドル12を矢印A方向(反時計方向)へ戻すことができない(スプーン16を受け金具15から外すことができない)。
(8)作用…解錠時
図9、図10は、操作ハンドルの回転を許容する状態の解錠時を示す。解錠する目的でダイヤル部材17を暗証番号に基づいて指で左右に回すと、駆動部材33の駆動アーム34がアームバネ38のバネ力により解錠方向へ作動する。本実施例では、暗証番号が一致すると、駆動部材33の駆動アーム34が横軸41を支点に反時計方向に所定量回転するので、スライド板32はアームバネ38のバネ力により、かつ、駆動アーム34の他端部を介して押し上げられる。この時、駆動アーム34の係合頭部39はダイヤル部材22の逃がし用凹所29,30に係合する反面、スライド板32のストッパー部(左手部分)32cが操作ハンドル17の係合板17の突起部20から離れる。したがって、操作ハンドル17のスプーン16を受け金具15から外す方向へと回すことができる。この時、引きバネ42が存在するので、操作ハンドル17は完全に垂直位置まで回転する(図10)。
発明の実施の形態で示した実施例に於いて、駆動部材33のクラッチバネ35は、スライド板32の被係合部37に設けられているが、該クラッチバネ35をケース本体1内の適宜箇所に設けても良い。本発明の本質的事項は、操作ハンドル12のスプーン16が受け金具15から外れている状態に於いて、ダイヤル部材22を任意に回しても、操作ハンドル12をハンドルロックの方向へ回し、かつ、操作ハンドル12の回転をロック状態に阻止し得ることにあるから、細部的事項は設計変更可能である。
本発明は、主に錠前や建具の業界で利用される。
図1乃至図12は本発明の最良の実施例を示す各説明図。
操作ハンドルの回転をロック状態に阻止した状態の概略説明図。 図1に於いて、操作ハンドルの係合板とスライド板のストッパー部との位置関係を示す説明図。 操作ハンドルの軸部と係合板と引きバネとの関係を示す分解斜視図。 ダイヤル部材の一例を示す斜視図。 ダイヤル部材の組み合わせを示す説明図。 施・解錠部材の分解斜視図。 ダイヤル部材を施錠位置へ回した時の概略説明図。 ダイヤル部材を解錠位置(番号一致)に回した時の概略説明図。 ダイヤル部材を解錠位置(番号一致)になり、かつ、操作ハンドルのスプーンを受け金具から外した状態の概略説明図。 図9に於いて、操作ハンドルの係合板とスライド板のストッパー部との位置関係を示す説明図。 スプーンが受け金具に係合している状態に於いて、ダイヤル部材を回した時の説明図。 ダイヤル部材を施錠位置へ回した後に、操作ハンドルを回し、ハンドルロック状態にした概略説明図。
X…クレセント錠、1…ケ―ス本体、2…上端部、4…下端部、10…案内凹所、12…操作ハンドル、13…操作摘み部、14…嵌合突起軸、15…受け金具、16…スプーン(係合部)、17…係合板、18…軸孔、19…嵌合部、20…係合板の突起部、21…バネ端取付け部、22…ダイヤル部材、23…ダイヤル標識、24…操作部本体、25…係合円盤、26…回転子、27…駆動爪、28…従動爪、29,30…逃し用凹所、31…施・解錠手段、32…スライド板、32a…一端部、幅広部(左肩部分)、32c…他端部、突起状ストッパー部(左手部分)、33…駆動部材、34…駆動アーム、35…クラッチバネ、36…駆動ピン、37…被係合部、38…アームバネ、39…係合頭部。

Claims (2)

  1. 長箱状のケース本体、このケ―ス本体に回動可能に装着される操作ハンドル、ケース本体に回動自在に組込まれるダイヤル部材、該ダイヤル部材の操作に基づき前記操作ハンドルの回転を施錠状態に阻止又は解錠状態に許容する施・解錠手段を備えたクレセント錠に於いて、前記施・解錠手段31は、前記ダイヤル部材22と係脱するようにケ―ス本体1に軸支された駆動アーム34と、該駆動アームと係合する一端部から前記操作ハンドル12の軸部14の係合板17に対して対面状態で係合可能な位置まで延びると共にケ―ス本体の一方の側壁8に案内される片腕状他端部にストッパー32cを有するスライド板32と、前記他端部と前記係合板17との摺接関係によって前記スライド板が上下方向に移動した際に弾性変位ないし弾性復帰するように前記一端部に形成されかつケ―ス本体の他方の側壁9に案内される幅広案内部32aに組み込まれたクラッチバネ37aとを含むことを特徴とするクレセント錠。
  2. 請求項1に於いて、クラッチバネ37aは、駆動アーム34を介して弾性変位ないし弾性復帰することを特徴とするクレセント錠。
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