JP4463683B2 - 多重伝搬路受信用遅延線 - Google Patents

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Description

本発明は、1本の遅延線を具備し、サンプルの系列を含む入力信号を受信する受信機に関する。本発明はまたこのような入力信号を遅延させる方法に関する。
本発明は、特にUMTS規格に規定された移動電話に特定の用途が見出される。
ETSIグループによって定められたUMTS規格(「3GPP規格、リリース99」)によれば、初期信号が基地局によって送信されるとき、その初期信号は多数の反射、回折および減衰の影響を受ける。これらの現象は、建物または山のような環境の障害物によって引き起こされ、その結果として、多重伝搬路と、様々な電力の初期信号の複製とが存在する。このように、初期信号は、伝播した経路に応じて移動電話機の受信機に到達するために要する時間にバラツキがある。より詳しく説明すると、受信機は、また、伝搬経路が異なる2つの異なる基地局から生じ、同じ伝送情報を含む種々の信号の重畳によって作られた信号を受信する。
受信端において、入力信号は15.36MHzの周波数でサンプリングされる。従って、受信機は、多重経路に対応した受信信号の複製の様々なサンプルを識別・分離し、共通情報または初期入力信号を再検出する(find back)ためにコヒーレント方式でそれらを再合成する能力がある。このため、入力信号は、その最後の複製が到着し、所望情報を再検出するためにコヒーレント方式で全ての複製を一つに合計できるまで遅延させられる。この目的のため、米国特許出願公開第2001/0002919号明細書は、シンボルと称されるサンプルをデータに復調することを可能にする復調器と、上記シンボルと最後の受信シンボルとの間の遅延差に等しい遅延が各シンボルに適用される遅延線と、を具備する受信機を記載している。最悪の状況を考慮するために、遅延線はある個数のサンプルを有するので、この個数にサンプル周波数の逆数を乗算して得られる数は、最初と最後の受信シンボルとの間に存在する最大時間に等しい(全ての経路が考慮される)。
従来技術は多重経路の管理を可能にするが、様々な遅延線が必要であり、図1に示されるようにM個の経路を処理しなければならない場合、M−1本の遅延線が必要である。さらに、このかなりの線の数は、受信機のエネルギー消費およびシリコン表面の点でコストがかかる。さらに、経路の本数が増大した場合、新しい経路を組み込むために受信機を新たに設計し、様々にシフトした入力信号間の新しい遅延を考慮に入れることが必要である。
以上の点に鑑みて、本発明の目的によって解決されるべき技術的課題は、遅延線を具備し、サンプルの系列を含む入力信号を受信する受信機と、入力信号を遅延させる方法を提案し、高い性能で、かつ、エネルギー消費およびシリコン表面の点でコストがかかるシステムを利用することなく多重経路を処理することを可能にすることである。
提示された技術的課題に対する解決策は、本発明の第1の目的によれば、遅延線が遅延の系列によって上記入力信号を遅延させるために用いられ、副遅延線の系列に分割され、各副遅延線が上記入力信号のサンプルの系列からの1個のサンプルを書き込むために用いられ、遅延線が入力信号のサンプルの系列からの副遅延線内のサンプルの読み出しアドレスを発生させるための制御手段を具備し、それによって、読み出しアドレスが入力信号の副遅延線内のサンプルの書き込みアドレスと遅延の系列からのサンプリング周期の数として表現された遅延との間の差に一致することを特徴とする。
本発明の第2の目的によれば、この解決策は、遅延方法が、
遅延の系列によって上記入力信号を遅延させるために用いられる遅延線を、各副遅延線が入力信号のサンプルの系列からのサンプルを受信するために用いられる副遅延線の系列に分割するステップと、
読み出しアドレスが入力信号の副遅延線内のサンプルの書き込みアドレスと遅延の系列のサンプリング周期の数として表現された遅延との間の差に一致するように、入力信号のサンプルの系列からの副遅延線内のサンプルの読み出しアドレスを発生するステップとを含むことを特徴とする。
従って、以下に詳述されるように、簡単な手段が単一の遅延線だけを利用することにより様々なサンプルに適用されるべき遅延を決定するために利用される。
有利なことに、副遅延線のそれぞれは、受信機によって受信された入力信号のサンプリングの2倍の速さの周波数でアクセス可能である。このようにして、入力信号の種々の複製に対応した種々のサンプルを読むことが可能であり、これにより、多重伝搬路が単一の遅延線によって発生可能である。
この点に関して、サンプルの系列からのサンプルの読み出しアドレスは、有利なことに、直ぐ隣りのアドレスであるか、または、互いに等しいアドレスである。これは、系列の全てのサンプルを並列に容易に読み出すことを可能にする。
さらに、遅延線は、有利なことに、副遅延線内の入力信号のサンプルの系列のうちの或るサンプルの位置を示す位置係数を含む。この位置係数によって採用される値に従って、入力信号のサンプルの系列のうちの或るサンプルがどの副遅延線に属するかを見分けることができる。
本発明のこれらおよびその他の態様は、以下に記載される実施形態から明らかであり、またこれを参照して一例として説明されるが、この例に限定されない。
以下の説明において、当業者に周知の機能または構造については、説明の不要な妨げになるので詳細に記述しない。
本発明の以下の説明は、移動電話の分野で利用され、特に、モバイルとも称される携帯電話機に一体化された受信機RECEPの一例に関係する。受信機RECEPはUMTS規格に準拠して動作する。
この規格によれば、受信機RECEPは、6つの異なる基地局から送信された同じ情報を格納する入力信号INPUTの6個の複製に対応するか、または、単一基地局によって送信された同じ初期信号に由来し、時間的にシフトされ、可変電力を有する6個の複製に対応した最大で6個の伝搬経路FINGを管理する能力を備えている。
受信端RECEPにおいて、受信信号のそれぞれはベースバンドに復調され、次に、15.36MHzの周波数でアナログ/デジタル変換器によってサンプリングされ、すなわち、一般にこのような信号のチップクォータ(chip quarter)と称されるデータDATAはサンプルの系列Sを具備する。各種のサンプルは、当業者に知られているように虚部Iまたは実部Qの形式で与えられる。経路FINGに対応する受信入力信号の一つずつに対して4個のチップクォータが存在する。
受信入力信号INPUTに基づいて共通情報を再検出(find back)するために、受信機RECEPはこの信号の複製を復元し、次に、それらを並列的に取り扱う。より詳細に説明すると、受信入力信号の多種のサンプルSは、共通情報を復元し、この共通情報の受信品質を改善するために、識別され、分離され、コヒーレント方式でサンプルSが再結合される。また、上記受信機RECEPは、入力信号の復元動作を開始するためには、入力信号INPUTの最後の複製が受信されるまで待機する必要がある。従って、入力信号INPUTの全ての複製は最後の複製が受信されるまで遅延させる必要がある。
尚、受信サンプルSが時間的にシフトされた同じ情報をもつx個の複製を含むと仮定する。この結果として、上記サンプルは任意の経路に属する可能性がある。サンプルを区別するのは、入力信号に与えられた遅延である。この遅延によって、このようなサンプルが属している入力信号の複製、従って、このようなサンプルが属している経路FINGを見分けることが可能である。
6個の経路を取り扱えるようにするために、限定的ではない第1の実施形態によれば、図2に示されるように、受信機RECEPは、
入力信号INPUTを遅延させる1本の遅延線D_LINEと、
遅延線D_LINEから来るサンプルと並列である複数の管理ユニットPROC+DEMODと、
を具備する。
これらの二つの要素は受信機RECEPの集積回路に含まれる。
受信機RECEPは15.36MHzのクロック周波数CLKで動作することに注意する必要がある。
サンプルの系列は一般に以下の4個のサンプル、すなわち、
殆どのエネルギーを保有すると考えられるサンプルであり、基準サンプルと呼ばれる第1のサンプルIN_TIMEと、
第1のサンプルIN_TIMEの直前に位置し、先行サンプルと呼ばれる第2のサンプルEARLYと、
第2のサンプルの直後に位置し、後続サンプルと呼ばれる第3のサンプルLATEと、
第4のサンプルVOIDと、を含む。
サンプルを獲得する時の効率上の理由から、チップクォータ毎に、有効サンプルと称される上記の最初の3個のサンプルが所与の経路のエネルギー計算のため考慮される。
サンプルが各クロックサイクルCLKで遅延線D_LINEに入ると仮定する。その場合、各クロックサイクルで書き込むことが必要であり、すなわち、4クロックサイクルCLKごとに4個の連続アドレスに4個のサンプルを書き込み、4クロックサイクルCLKごとに18個のサンプル(6本の経路FINGに対して3個ずつ)を読み出すことが必要であり、サンプルは書き込みと同じタイミングで読み出される。
ここで課された制約は遅延線D_LINEの出力で4個のサンプルから選択されたサンプルを獲得すること、すなわち、3.84MHzの周波数でサンプルを獲得することであることに注意する必要がある。
この目的のために、遅延線D_LINEは、好ましくは、図3に示されるように、
サンプルの系列からのサンプルのための遅延線D_LINEのメモリ内の書き込みアドレスを発生するように意図された書き込みアドレス発生器WR_ADD_GENと、
入力信号のサンプルの系列からの遅延線D_LINE内のサンプルのための読み出しアドレスを発生するように意図された制御手段RD_ADD_GENと、
3つのマルチプレクサMUXと、
4つの書き込みレジスタREGと、を具備する。
さらに、遅延線D_LINEは、有利なことに、本例ではサンプルの系列内のサンプルの個数と同数である4個の一連の副遅延線ZONEに分割されている。各副遅延線ZONEは入力信号INPUTのサンプルの系列IN_TIME、EARLY、LATE、VOIDからのサンプルを書き込むように意図されている。
好ましくは、4個のメモリ領域の系列は4個の副遅延線ZONEの系列と関連付けられる。これらの4個のメモリ領域は好ましくはシングルポート型の512×12ビット揮発性RAMメモリである。
副遅延線ZONEの全ては並列に読み出され、6回の読み出しアクセスが4サイクルごとに行われる。有利なことに、各メモリ領域は各クロックサイクルCLKで2回のアクセスが可能であり、何れのアクセスもアクセス周波数は受信機RECEPが入力信号のサンプルを受信するときの周波数の2倍であり、すなわち、本例では、30.72MHzの一定周波数である。
尚、副遅延線を形成する従来型のスイッチの代わりにこのようなメモリ領域を有することは、受信機の回路内で利用する場所が小さくなるという効果をもたらす。実際上、同じ結果を得るためには512×12×4個のスイッチが必要になるであろう。
入力信号INPUTのサンプルSの系列の取り扱いは以下のように行われる。
第1のステップ1)において、サンプルSの系列、1クロックサイクルCLKごとに1クォータチップ、例えば、4個のサンプルS1、S2、S3、S4が遅延線D_LINEに到着したとき、これらのサンプルは、図4に示されるように、4個の書き込みレジスタREG0、REG1、REG2およびREG3に書き込まれる。これらの4個のサンプルは、完全チップに対応し、考慮中の経路FINGのそれぞれに有用である可能性がある。従って、所与の経路FINGに対して、これらの4個のサンプルの中には、さしあたり不確定な場所に位置する有効なサンプルIN_TIME、EARLYおよびLATEが存在する。書き込みレジスタREGは、4クロックサイクルCLKの間に受信したサンプルをメモリに格納する。これによって、結果的に、副遅延線ZONE0〜ZONE3の全てに対して同期した書き込みまたは読み出しアクセスが行えるようになる。
第2のステップ2)において、最後のサンプルS4が到着したとき、書き込みアドレス発生器WR_ADD_GENは、副遅延線ZONE0〜ZONE3のそれぞれに対して1個ずつの4個の書き込みアドレスADDを発生し、4個のサンプルS1〜S4が副遅延線ZONE0〜ZONE3のそれぞれで書き込まれる(WR2)。書き込みWR2は半クロックサイクルCLKで行われる。
メモリ領域は512×12ビットのサイズを有する副遅延線と関連付けられているので、各副遅延線ZONEは、512クロックサイクルCLKごとに循環的に同じアドレスに書き込まれる。
より厳密に説明すると、書き込みアドレス発生器WR_ADD_GENは、4個のサンプルがレジスタREGのそれぞれに書き込まれるときに必ずインクリメントされるカウンタであり、図3に示されるように、上記サンプルSを副遅延線ZONEに書き込むための4個の活性化コマンドEN1、EN2、EN3およびEN4を循環的に発生する。尚、アドレスポインタWR_PTRは、関連付けられたアドレスにサンプルSを書き込むために使用され、4個のメモリ領域ZONEの終わりに同時に到達するまで書き込みの際に毎回インクリメントされる。最終的に、上記ポインタは領域の先頭へ戻る。
第3のステップ3)において、サンプルの系列が読み出され、この系列の第1のサンプルIN_TIMEは入力に対して出力に遅延τを有し、この遅延が経路FINGに関連付けられた遅延を表し、経路FINGに関連付けられた各遅延が受信機RECEPによって区別される。読み出しポインタRD_PTRはサンプルを読み出すために使用される。このポインタは書き込みポインタWR_PTRと全く同様に循環的である。
尚、サンプルの系列は、同じ情報を伝達するので、任意の入力信号INPUTに、従って、任意の経路FINGに属することが可能であることに注意すべきである。経路FINGがどのサンプルの系列に属するかを決めるのは与えられた遅延τである。
従って、最初に受信されたサンプルIN_TIMEのそれぞれについて、書き込みアドレス@WRから対応する経路FINGに関連付けられた遅延τを引き算した値512を法とする剰余(モジュロ512)に等しい読み出しアドレス@RDが存在し、ここで、遅延τはサンプリング周期の個数として表現される。
実際には読み出しアドレス発生器である制御手段RD_ADD_GENは、入力信号の副遅延線ZONE内のサンプルの書き込みアドレスと、入力信号に与えられた遅延τとの間の差に等しくなるように、これらの読み出しアドレスを発生させることが可能である。
尚、上記アプリケーションにおいて、クロックの周波数CLKは15.36MHzであるため、サンプリング周期はTech=約65nsである。例えば、650nsの遅延が望ましいならば、サンプリング周期の個数で表現された遅延τの値は10である。
以上の説明から、
@RD=(@W−τ)モジュロ512
である。
有利なことには、先行の例および後続の例であるEARLY、LATEは、第1のサンプルIN_TIMEのアドレスから+1または1だけ異なるアドレスADDに書き込まれ、すなわち、チップの3個の有効サンプルが連続アドレスに書き込まれる。
さらに、有利なことには、同じ副遅延線ZONEは、同じチップから来る2個のサンプルを含まない。例えば、第1のサンプルIN_TIMEと後続サンプルLATEが単一の副遅延線ZONE、すなわち、単一のメモリ領域ZONEに含まれる可能性は全く存在しない。その結果として、以下に説明するように、単一の所望の読み出しおよびサンプリング動作中に、すなわち、最大エネルギーがマルチプレクサMUXによって選択され、対応した経路FINGへ向け直される動作中に、これらの3個のサンプルIN_TIME、EARLYおよびLATEを読み出すことが可能である。
図5および6は、遅延線D_LINE内で基準サンプルIN_TIMEが占める場所に応じて様々なサンプルの読み出しアドレスADDを示す。
基準サンプルIN_TIMEの場所は位置係数DOWN_POSによって決まる。位置係数DOWN_POSの値は以下の表に示されるようにメモリ領域ZONEと関連付けられる。
Figure 0004463683
さらに、この同じ位置係数DOWN_POSの値は、基準サンプルIN_TIMEのアドレスに対して相対的に他の2個の先行サンプルEARLYおよび後続サンプルLATEの読み出しアドレスを決める。他の2個の先行サンプルEARLYおよび後続サンプルLATEは、好ましくは、それぞれのメモリ領域ZONE内で上記基準サンプルIN_TIMEのアドレスと同じアドレスまたは直ぐ隣りのアドレスで読み出される。例えば、図6において、位置係数DOWN_POSが2または3に一致するとき、他の2個のサンプルEARLYおよびLATEは、第1のサンプルIN_TIMEの読み出しアドレスに一致する読み出しアドレス@RDに位置する。位置係数DOWN_POSが0に一致する場合、先行サンプルEARLYは先行アドレス@RD−1で見つけられ、後続サンプルLATEは同じ読み出しアドレス@RDで見つけられる。最後に、位置係数DOWN_POSが3に一致するとき、先行サンプルEARLYは同じアドレス@RDで見つけられ、後続サンプルLATEは次の読み出しアドレス@RD+1で見つけられる。
有利なことに、有効な先行サンプルEARLYおよび後続サンプルLATEの読み出しアドレスは、基準サンプルIN_TIMEと+1または1だけ異なる位置係数値DOWN_POSと関連付けられている。これは、同じメモリ領域ZONE内に2個の有効なサンプルを有することを防止する。
実際的な方法では、図3に示されるように、読み出しアドレス発生器RD_ADD_GENは、その入力で、6本の経路FINGに対応した6個の遅延値τと、6本の経路FINGに関連付けられた6種類の位置係数値DOWN_POSとを受信し、上述のように2個の読み出しアドレスが3個のサンプルを読み出すのに必要であるため、3個ではなく、2個の読み出しアドレスだけを発生する。
このように図4に示されるように、サンプルの書き込み後、第1の読み出しRD1の間に、第1の経路FING1に対応する4個のサンプルIN_TIME、EARLY、LATEおよびVOIDが4個の対応したメモリ領域において、半クロックサイクルCLKで、2個の読み出しアドレスに基づいて同時に読み出される。本実施例では図3に示されるように、第1の経路FING1に対応する位置係数DOWN_POSは0に等しい。基準サンプルIN_TIME(図中、黒塗りで示される)は第1のメモリ領域ZONE0の現在アドレス@RDで検出され、後続サンプルLATE(図中、水平方向のハッチングで示される)は第2のメモリ領域ZONE1において現在アドレス@RDで検出され、一方、先行サンプルEARLY(図中、斜め方向のハッチングで示される)は第4のメモリ領域ZONE3において現在アドレス@RDの先行アドレス@RD−1で検出される。4番目のサンプルVOIDは、また、第3のメモリ領域ZONE2において読み出され、そこで検出される。
第2の読み出しRD2の間に、第2の経路FING2に対応する3個のサンプルIN_TIME、EARLYおよびLATEが、半クロックサイクルCLKで、2個のアドレスから読み出される。図3の例では、第2の経路FING2に対応する位置係数DOWN_POSは2に等しい。基準サンプルIN_TIME(図中、黒色で示される)は第3のメモリ領域ZONE2における現在アドレス@RDで検出され、後続サンプルLATE(図中、水平方向のハッチングで示される)は第4のメモリ領域ZONE3において同じ現在アドレス@RDで検出され、先行サンプルEARLY(図中、斜め方向のハッチングで示される)もまた第2のメモリ領域ZONE1において同じアドレス@RDで検出される。4番目のサンプルVOID(図中、灰色で示される)は、また、第1のメモリ領域ZONE0において読み出され、そこで検出される。
以下同様にして、6本の経路FINGに対応するサンプルIN_TIME、EARLYおよびLATEに対して続けられる。
4クロックサイクルCLK中に、1回の書き込みおよび6回の読み出しが遅延線D_LINE内で行われる。最後の読み出しRD6の終了時に、24個のサンプルが読み出されている。
次のクロックサイクルで、書き込みステップ2)および読み出しステップ3)が再開する。これにより、例えば、第1の経路FING1の2回のサンプル読み出しの間に、8回の半クロックサイクルCLKが経過しているであろう。
各経路FINGに関連付けられたサンプルの位置係数値DOWN_POSは、読み出された各サンプルのエネルギーを計算する修正モジュール(図示せず)によって決められ、その結果、読み出された3個の有効サンプルIN_TIME、EARLYおよびLATEの中で最大エネルギーを保有するサンプルを決めることに注意すべきである。この段階では、その計算によれば、上記修正モジュールは、読み出しアドレス発生器RD_ADD_GENに入力された位置係数DOWN_POSの値を修正し、それによって、遅延線D_LINEはそのサンプルに正確に調整され、有効サンプル、すなわち、IN_TIME、後続サンプルLATEおよび先行サンプルEARLYを与える。例えば、図3の場合に、第2の経路FING2の受信サンプルにおいて、最大エネルギーを保有するサンプルが先行サンプルEARLYであるならば、この第2の経路FING2の次の読み出しの間に、このサンプルは再調整され、位置係数DOWN_POSの値が1に設定されることにより基準サンプルIN_TIMEになる。修正モジュールによるこれらの計算はサンプルの系列が読み出されるときに毎回行われる。
ある種の場合に、サンプルの読み出しアドレスをも変更する必要があることに注意すべきである。
受信機RECEPが初期化ステップ中に任意の第1の経路FINGの最初の4個のサンプルを受信するとき、修正モジュールは、基準サンプルIN_TIME、すなわち、4個のサンプルの中で最大エネルギーを保有するサンプルを探し、位置係数値DOWN_POSに第1の値を割り当てることに注意すべきである。
また、アドレスADDを指定し、サンプルを含まない読み出しポインタRD_PTRを有することを回避する点から見て、有利的には、遅延線D_LINEの全体、すなわち、メモリ領域ZONE全体がサンプルによって満たされるまで待機することに注意すべきである。次に、512クロックパルスCLKまたはチップクォータの待機が行われる。安全余裕を取るため、好ましくは、当業者に知られているスロットと称される単位を表す2560チップの期間が待機される。
さらに、注意すべき点として、サンプルの現在の読み出しアドレス@RDは遅延線D_LINEの中央付近に位置するので、他の経路が受信された場合に、対応するサンプルがいつでも遅延線D_LINE内で検出される。遅延τ−0(同じサンプルに対し同時に行われる書き込みと読み出し)は取り扱われず、極端な位置を表す遅延τ=512も取り扱われない。なぜならば、これらの場合には、書き込みポインタWR_PTRおよび読み出しポインタRD_PTRが有効ではないサンプルを含むアドレスを指定するからである。
第4のステップ4)において、読み出された4個のサンプルIN_TIME、EARLY、LATEおよびVOIDは3つのマルチプレクサMUXへ送られる。3つのマルチプレクサは、位置係数値DOWN_POSに応じて、それぞれ、基準サンプルIN_TIME、先行サンプルEARLYおよび後続サンプルLATEを選択し、それらを受信機RECEPの管理ユニットPROC_DEMODのプロセッサPROCへ送る。
ステップ1〜4は他の経路のため再開される。
先行ステップに従って、6個の受信入力信号の受信された(すなわち、各経路に対する3チップ読み出し)各種のサンプルの全てを識別、分離したならば、それらは共通情報を復元するためにコヒーレント方式で再結合される。
第5のステップ5)において、プロセッサPROCは、エネルギーに応じて基準サンプルIN_TIMEを決定し、遅延τに応じて各基準サンプルIN_TIMEがどの経路FINGに属するかを決定し、その後、プロセッサは、各基準サンプルIN_TIMEを上記経路に関連付けられた復調器DEMODへ送る。上記復調器DEMODは、各サンプルIN_TIMEを、関連した経路FINGに関係するコードと合成する。続いて、全ての基準サンプルIN_TIMEが総計され、共通情報を再検出する。
尚、経路ごとに1つの復調器DEMODが設けられ、すなわち、6つの復調器DEMODが設けられることに注意すべきである。これらの復調器は、それぞれの経路のサンプルIN_TIMEを並列的に処理する。
移動体が基地局から遠ざかるとき、様々な経路FINGに関連付けられた遅延τは変化する。これらの変化を考慮するために、更新された遅延の値τを遅延線D_LINEへ入力する経路と関連付けられた遅延の計算モジュール(図示せず)が存在する。このようなモジュールは当業者に周知である。
従って、本発明の第1の実施形態は以下に列挙する多数の効果を奏する。
第一に、遅延線は容易に実現できる。遅延線は、簡単なメモリ管理原理、並びに、当業者に周知のルーティング/ロケーティングフェーズの間に、このような遅延線を受信機の集積回路内で実施することを容易にさせる同一サイズのメモリの組に基づいている。
第二に、遅延線の結果、過大なエネルギーを消費することなく、または、非常に多くのメモリを利用することなく、一つの入力信号を別の信号に対して効果的に遅延させることが可能である。
現実に、実際問題として、受信機RECEPの集積回路がCMOSの0.18μmテクノロジーを用いて実現されているならば、以下の比較検討が得られる。
このようなテクノロジーに関して、エネルギー消費を推定するために、以下の式:
エネルギー消費=(kbit単位のRAMのサイズ/16)×((読み出しアクセス
の回数+書き込みアクセスの回数)毎秒100万回のアクセス)×60×10−6(このテクノロジーの場合には60μW/MHz)が適用され、ここで、16kbitのRAMメモリは60μW/メガアクセス/秒を消費することがわかっている。このように、従来技術に記載された解決策に関して、この従来技術の遅延線によるエネルギー消費は、受信機がアクティブモードにあるときに7mWのオーダーであり、スタンバイモードにあるときには210μWのオーダーであるのに対して、本発明によれば遅延線によるエネルギー消費は、それぞれ、1.2mWおよび36μWであり(アクティブモードとスタンバイモードとの間の比は3%のオーダーであり)、これは1シンボル中のチップ数である拡散係数が8に一致する場合である。一般に、このタイプの消費に関して、本発明による遅延線は、拡散係数SFが16に一致するまでに達する、従来技術よりも優れた性能を有する。より高い拡散係数SFに対して、受信機の集積回路の全体として見た消費と比較すると、本発明による遅延線の消費は無視できる。最終的に、本発明による遅延線の読み出しアドレスまたは書き込みアドレスが共通であることにより、データバスおよびアドレスバスの重複を避けることが可能になり、従って、対応した消費の削減が可能になる。
従来技術に記載された解決策と比較すると、従来技術によって使用されるメモリは54kbitメモリ(18×32ビット×(512/4))であるのに対して、本発明による第1の実施形態のメモリは僅かに24kbit(1×12ビット×512×4領域)である。
第三に、メモリ内の読み出しアクセス速度および書き込みアクセス速度は、本発明による受信機RECEPの方が従来技術による遅延線を具備した受信機よりも高速である。
現実に、本発明による遅延線に対して、読み出しアクセス速度は30.72MHz×6/8×3/4であり、一方、従来技術に対して、この読み出しアクセス速度は3.84MHz×3×6×1/SFであり、書き込みアクセス速度は、それぞれ、30.72MHz×1/8×4/4および3.84MHz×3×6×1/SFである。本発明による遅延線のアクセス速度は常に一定であり、上述のように30.72MHzであり、一方、従来技術の遅延線のアクセス速度は拡散係数SFに依存する。
第四に、本発明による受信機の結果、UMTS規格により要求される数の経路、すなわち、6本の経路を取り扱うことが可能である。明らかに、6本よりも少ない本数の経路を取り扱うことも可能である。これは、初期信号によって使用される経路の数に依存する。経路の数は、遅延線D_LINEの前に探索モジュール(一般にサーチャーと称される)を用いて当業者に知られた方法で決められる。
さらに、UMTS規格が要求するわけではないが、本発明による受信機RECEPは7番目の経路に対応する7番目の信号を取り扱い可能である。図4においてわかるように、基準Xによって表現された7番目の読み出しは、効果的に実行され得る。この場合、1回の書き込みおよび7回の読み出しが4クロックサイクルCLK中に遅延線D_LINEで行われる。
明らかに、本発明の範囲は上記第1の実施形態に限定されることはなく、変形または変更が本発明の精神および範囲を逸脱することなく本発明の範囲内でなされる。
例えば、UMTS規格が発展した場合には、考慮した7本の経路よりも多数の経路を発生させることが行われる。
従って、多くの場合に、移動体が接続された同じ第1の基地局から来る6本の経路と、移動体が接続された第1の基地局から第2の基地局への連続的な転送を行なうことを可能にさせるSFN−SFNと称される手段のための第2の別の基地局から来る2本の付加的な経路とを取り扱う能力が要求され、この技術は一般にハンドオーバーと呼ばれる。
この目的のため、本発明による受信機RECEPは、既に規定したような2本の遅延線D_LINEを具備し、各遅延線は512×12ビットからなる4個のメモリ領域、すなわち、48kbitのメモリを有する。これにより14種類の経路を取り扱える。しかし、その場合、使用されるメモリ、および、シリコン上の場所は相当な量であり、そして受信機RECEPの集積回路のエネルギー消費も相当な量であろう。
遅延線のメモリの読み出し周波数のレベルを増大することも可能である。しかし、実際的な観点から見ると、テクノロジーの限界は接近している。
従って、過大な量のメモリを利用せずに、少なくとも8本の経路を取り扱えるようにするために、第2の実施形態によれば、受信機RECEPの遅延線D_LINEは、4本ずつの副線からなる副遅延線のBANK0とBANK1との二つの系列に、すなわち、全部でZONE0からZONE7までの8本の副遅延線に分割される。副遅延線のそれぞれには256×12ビットのメモリ領域が関連付けられるので、使用されるメモリの全体的なサイズを増加させないことが可能になる。1本の副遅延線ZONEは常に30.72MHzの周波数でアクセス可能であり、15回の読み出しアクセスが8クロックサイクルごとに実現可能である。サンプルの入力周波数は常に15.36MHzであり、1クロックサイクルCLKに相当する。
この第2の実施形態によれば、遅延線D_LINEは、好ましくは、図7に示されるように、
サンプルの系列のサンプルのための遅延線D_LINEのメモリ内の書き込みアドレスを発生するように意図された常設の書き込みアドレス発生器WR_ADD_GENと、
入力信号のサンプルの系列からの遅延線D_LINE内のサンプルのための読み出しアドレスを発生するように意図された常設の制御手段RD_ADD_GENと、
6つのマルチプレクサMUXと、
8つの書き込みレジスタREGと、を具備する。
図8に示されるように、8本の経路の例では、1回の書き込みアクセスが存在し、8回の読み出しアクセスが8クロックサイクルCLKごとに2回の書き込みの間に存在する。従って、経路FINGのサンプルは8クロックサイクルCLKの周期で読み出される。
その結果、第1のステップ1)において、1クロックサイクルCLKごとに1サンプルずつのサンプルSが遅延線D_LINEに到着したとき、これらのサンプルは、それぞれ書き込みレジスタREG0〜REG7に書き込まれる。8個のサンプルが到着するまで待機され、書き込みレジスタREGはそれらを8クロックサイクルの間にメモリに格納する。尚、8サンプル中には、連続した2チップCHIPの受信に対応した3個の有効サンプルIN_TIME、EARLYおよびLATEの2組の系列が存在することに注意すべきである。
第2のステップ2)において、8本の副遅延線への8個のサンプルの書き込みは上述の第1の実施形態と同じように行われる。8クロックサイクルCLKごとに、各メモリ領域ZONEへのサンプルの書き込みがあり、書き込みはこれらの領域の全てに対して並列的に行われる。従って、所与のアドレスADDで、遅延線D_LINEは8個のサンプルを収容する。
図9は、サンプルSで満たされた各種の副遅延線ZONEの編成を表す。全体で2048個のサンプルが存在する。
受信された第1のチップの4個のサンプル0、1、2、3は、メモリ領域ZONE0〜ZONE3に書き込まれ、一方、受信された第2のチップの次の4個のサンプルは次のメモリ領域ZONE4〜ZONE7に書き込まれる。図示されるように、これらの8個の最初のサンプルは各メモリ領域ZONEのアドレスADD=0に位置する。
同様のことが次に受信された8個のサンプルに当てはまり、それらは8個のメモリ領域内のアドレスADD=1に書き込まれ、最後の8個のサンプル2040〜2047がメモリ領域ZONE0〜ZONE8内のアドレスADD=255に書き込まれるまで以下同様に続く。
512回のクロックサイクルCLKの中でメモリ領域が全て満たされる。
アドレスADDを指定する読み出しポインタRD_PTRにサンプルが含まれない状況を回避するために、遅延線D_LINEの全体を待機すること、すなわち、メモリ領域ZONEの全てにサンプルが満たされるまで待機することが有利である。安全余裕を確保するため、好ましくは、当業者に知られているスロットと称される単位を表現する2560チップの期間を待機する。
サンプルの2組の系列が受信されたとき、それらはメモリ領域の2組の系列であるBANK0およびBANK1にそれぞれ書き込まれることがわかるであろう。
第3のステップ3)において、サンプルの2組の系列は、これらの系列の基準サンプルIN_TIMEが入力に対して出力上で遅延τを有するように読み出され、ここで、この遅延は経路FINGに関連付けられた遅延を表現し、経路FINGに関連付けられた各遅延は受信機RECEP側で識別できる。
注意すべきことは、有利的には、同じ副遅延線ZONEは、2組の連続したチップ系列から来る6個の有効サンプルIN_TIME、EARLY、およびLATEの中で単一の有効サンプルだけを含み、各チップの有効サンプルがメモリ領域ZONE内の連続アドレスに書き込まれることである。その結果として、単一読み出しオペレーションRDによって6個の有効サンプル(1チップ当たり3個)を読み出すことが可能であろう。
遅延線D_LINEの出力上で4個のサンプルから選択されたサンプルを獲得するために、すなわち、3.84MHzの周波数でサンプルを獲得するために与えられた制約は、常に第1の実施形態の制約と同じである。経路FINGのサンプルは8クロックサイクルごとに読み出される。このタイミングのために、サンプルが遅れずに遅延線D_LINEから完全に出ることが不可能である。
従って、この問題を解決するために、2組のサンプルの系列を同時に読み出すことが必要である。従って、現在チップC_CHIPと称される第1のチップとNEXT_CHIPと称される次のチップが並列的に読み出される。
これらの2チップの6個の有効サンプルの読み出しは以下の原理に基づいて行われる。
第一に、処理された2チップの有効サンプルIN_TIME、EARLYおよびLATEの読み出しアドレスが決定される。
第1の実施形態のように、経路FINGの遅延は書き込みポインタWR_PTRと読み出しポインタRD_PTRとの間のシフトによって表現され、後者の読み出しポインタRD_PTRはメモリ領域ZONEの系列BANK0およびBANK1内で循環的に位置がずらされる。
従って、受信された基準サンプルIN_TIMEのそれぞれに対して、読み出しアドレス@RDは、その書き込みアドレス@WRから、対応した経路FINGに関連付けられた遅延τの2で割算した部分をマイナスしたアドレスに一致し、経路の遅延は受信機RECEPで見分けられる。
@RD=[@W−Ent(τ/2)]モジュロ256
例えば、図9および10において、書き込みポインタWR_PTR=7および希望の遅延が5であるならば、読み出しポインタRD_PTR=7−ent(5/2)=5であり、サンプル40、41、42および43、または、44、45、46および47を含む基準チップCHIP0が得られる。
第二に、現在基準サンプルIN_TIMEとも称される現在チップC_CHIPの基準サンプルIN_TIMEが位置する領域の系列BANKが決定される。この基準サンプルIN_TIMEは、メモリ領域の第1の系列BANK0またはメモリ領域の第2の系列BANK1のいずれかに属する。
この目的のために、メモリ領域系列の選択手段SELECT_BANKは、読み出された現在チップが属する系列BANKを遅延τの関数として決めるために使用される。このようにして、SELECT_BANK=not(τモジュロ2)が得られる。
この結果として、上記の第一および第二の原理によれば、現在基準サンプルIN_TIMEの読み出しアドレス@RDについて、
遅延τ=1であるならば、領域の第1の系列BANK0において@RD=@Wであり、
遅延τ=2であるならば、領域の第2の系列BANK1において@RD=@W−1であり、
遅延τ=3であるならば、領域の第1の系列BANK0において@RD=@W−1であり、並びに、
遅延τ=4であるならば、領域の第2の系列BANK1において@RD=@W−2である。
書き込みポインタWR_PTR=7であり、遅延が5である例の場合、SELECT_BANK=not(5モジュロ2)=0または第1の系列BANK0である。
第三に、選択されたメモリの領域の系列BANK内における現在チップC_CHIPの基準サンプルIN_TIMEの正確な位置が見つけられるべきであり、次に、関連した先行サンプルEARLYおよび後続サンプルLATEの正確な位置が見つけられるべきである。
これは、適切なメモリ領域ZONEの選択と、サンプルの相対的な読み出しアドレスの決定に絞る。
位置、すなわち、このような基準サンプルIN_TIMEが属するメモリ領域ZONEは、従って、位置係数DOWN_POSによって決められる。
従って、図11の表に示されるように、前述の例によれば、現在基準サンプルIN_TIMEのため選択されたメモリ領域の系列は、この場合では現在系列C_BANKと称される第1の系列BANK0であり、位置係数DOWN_POSの値が1に一致するならば、現在基準サンプルIN_TIMEの読み出しは第2の領域ZONE1で行われ、関連付けられた後続サンプルLATEの読み出しは第3の領域ZONE2で行われ、関連付けられた先行サンプルEARLYの読み出しは第1の領域ZONE0で行われる。この場合に、3個のサンプルのアドレスは@RDに等しいことがわかる。
現在チップC_CHIPのサンプルのアドレスが決定された後、後続チップNEXT_CHIPのサンプルのアドレスは図11の表を用いることにより現在チップC_CHIPのサンプルのアドレスから容易に推定される。
従って、ここでも同じ例によれば、次の基準サンプルIN_TIMEは第6のゾーンZONE5内のアドレス@RDで読み出され、先行サンプルEARLYおよび後続サンプルLATEは、第5のゾーンZONE4内の同じアドレス@RDおよび第7のゾーンZONE6内の同じアドレス@RDにそれぞれ関連付けられる。
明らかに、第1の実施形態の場合と同様に、チップのそれぞれのために読み出される第4のサンプルVOIDが常に存在する。
境界例を表す第2の例によれば、現在基準サンプルIN_TIMEのために選択されたメモリ領域の系列が、本例の場合に現在系列C_BANKと称される第1の系列BANK0であり、位置係数の値が0に等しいならば、現在基準サンプルIN_TIMEの読み出しは第1のゾーンZONE0で行われ、関連付けられた後続サンプルLATEの読み出しは第2の領域ZONE1で行われ、関連付けられた先行サンプルEARLYの読み出しは先行する領域で行われ、ここで、先行する領域は第2の系列BANK1に属する第8の領域ZONE7である。この場合に、現在基準サンプルIN_TIMEのアドレス、および、後続サンプルLATEのアドレスは、両方ともに@RDに一致し、一方、先行サンプルEARLYの読み出しアドレスは先行アドレス@RD−1に位置することがわかる。
次のチップNEXT_CHIPに対し、次の基準サンプルIN_TIMEは第5の領域ZONE4内のアドレス@RDで読み出され、関連付けられた先行サンプルEARLYおよび後続サンプルLATEは、それぞれ、第4の領域ZONE3および第6の領域ZONE5内の同じアドレス@RDで読み出される。
図11の表からわかるように、3個の有効サンプルのアドレス総てが一致するとは限らないときにその他の3通りの境界例が存在し、その場合には同じチップのサンプル総てがメモリ領域ZONEの同じ系列BANKの一部を形成するとは限らない。
・位置係数の値が3に一致し、領域の現在系列が第1の系列BANK0であるとき、その時には、次のチップNEXT_CHIPの後続サンプルLATEのアドレス@RD+1は、2個のその他の関連付けられた有効サンプルのアドレスに1を加えたアドレスに位置する。
・位置係数の値が3に等しく、領域の現在系列が第2の系列BANK1であるとき、その時には、現在チップC_CHIPの後続サンプルLATEのアドレス@RD+1は、2個のその他の関連付けられた有効サンプルのアドレスに1を加えたアドレスに位置する。
・位置係数の値が0に等しく、領域の現在系列が第2の系列BANK1であるとき、その時には、次のチップNEXT_CHIPの先行サンプルEARLYのアドレス@RDは、2個のその他の関連付けられた有効サンプルのアドレスから1を差し引いたアドレスに位置する。
実際的な様式において、上記の原理に従って、書き込みアドレスが@W=10であり、遅延τが2に等しく、位置係数DOWN_POSの値が3である場合を考える。2個の処理されたチップのサンプルは、以下の表に示されるように、この書き込みアドレス10に対して100から107まで変化する数を有し、書き込みアドレス9に対して92から99まで変化する数を有し、数92および100は第1の領域ZONE0に位置し、99および107は第8の領域ZONE7に位置する。
Figure 0004463683
現在チップC_CHIPは第2の系列BANK1に位置し、基準サンプルIN_TIMEは読み出しアドレス@RD=@9に位置する。
位置係数の値が3であるとき、現在基準サンプルIN_TIMEの読み出しアドレスは第8の領域ZONE7に位置し、関連付けられた先行サンプルEARLYの読み出しアドレスは第7の領域ZONE6に位置し、関連付けられた後続サンプルLATEの読み出しアドレスは第1の領域ZONE0に位置する。
次のチップNEXT_CHIPの有効サンプルEARLY、IN_TIMEおよびLATEの読み出しアドレスは、それぞれ、第3の領域ZONE2、第4の領域ZONE3および第5の領域ZONE4のアドレス@10に位置する。
第4のステップ4)において、図7に示されるように、読み出された8個のサンプル(2個ずつのIN_TIME、EARLY、LATE、VOID)は6つのマルチプレクサMUXへ送られる。マルチプレクサは、現在チップC_CHIPおよび次のチップNEXT_CHIPのそれぞれの基準サンプルIN_TIME、先行サンプルEARLYおよび後続サンプルLATEを、位置係数DOWN_POSに応じて選択し(図11の表を参照)、それらを、常に30.72MHzの速度で第1のデマルチプレクサDEMUX0へ向け直す。
デマルチプレクサDEMUX0は、位置係数DOWN_POSに応じて、有効サンプルのそれぞれが属する経路FINGの遅延τとそのような経路FINGで行われる読み出しRDとを定め、次に、有効サンプルのそれぞれを、各経路FINGに関連付けられた遅延スイッチBおよびデマルチプレクサDEMUX1〜7の組へ送る。
その時に、現在チップC_CHIPの有効サンプルは受信機RECEPの管理ユニットPROC+DEMODのプロセッサPROCへ送られ、一方、次のチップNEXT_CHIPの有効サンプルは、現在チップC_CHIPのサンプルに対して1チップ(3.84MHz)ずつ遅延させるために遅延スイッチBへ送られる。
先行するステップによって受信された8個の入力信号の中の受信された異なるサンプルの全てを識別し分離した後、それらのサンプルは共通情報を復元するためにコヒーレント方式で再結合される。
第5のステップ5)において、プロセッサPROCは、エネルギーに応じて、各経路FINGの基準サンプルIN_TIMEを決定し、次に、各基準サンプルIN_TIMEを上記経路に関連付けられた復調器DEMODへ送る。上記復調器DEMODは、各サンプルIN_TIMEを、関連付けられた経路FINGに関係するコードと結合する。続いて、全ての基準サンプルIN_TIMEが加算され、共通情報が再検出される。
第2の実施形態で採用した例では、8本の経路が取り扱われる。明らかに、図8に示されるように、この第2の実施形態は、おおよそ(256×8)のサイズが本発明の第1の実施形態で使用される領域の(512×4)のサイズに等しいメモリ領域ZONEの組を同じ周波数30.72MHzで利用することにより、最大で15本の経路を取り扱う能力を備えている一方で、同等の複雑さを有するシステムに基づく点で有利である。第2の実施形態はほんの少しより多くのマルチプレクサを利用する。
明らかに、本発明の範囲は上記の実施形態に限定されることがなく、変形または変更が本発明の精神および範囲を逸脱することなく本発明の範囲内でなされる。
例えば、本発明の第2の実施形態によるメモリ領域ZONEの管理は以下のようにして簡単化される。
図11を参照すると、第2の系列BANK1に対応するメモリ領域の現在系列C_BANK、および、第2の系列BANK1に対応するメモリ領域の次の系列NEXT_BANKに対し、有効サンプルの読み出しアドレスは、位置係数DOWN_POSの値が一致する各サンプルについて互いに同一であり、読み出されたサンプルの系列のためのメモリ領域もまた全く同一であることがわかる。
同様に、第1の系列BANK0に対応するメモリ領域の現在系列C_BANK、および、第1の系列BANK0に対応するメモリ領域の次の系列NEXT_BANKに対し、読み出されたサンプルの系列のためのメモリ領域は、位置係数DOWN_POSの値が一致する各サンプルについても同一であることがわかる。
その結果として、メモリ領域ZONEは、図12の表に示されるように、二つの上記の認識と二つのグループGROUPAおよびGROUPBとに応じて再編成される。第1のグループGROUPAは、副遅延線の第2の系列BANK1に両方ともに対応する現在系列C_BANKおよび次の系列NEXT_BANKを再編成し、一方、第2のグループGROUPBは、副遅延線の第2の系列BANK1に両方ともに対応する現在系列C_BANKおよび次の系列NEXT_BANKを再編成する。
従って、第1の期間に現在チップC_CHIPが位置するメモリ領域の系列を選択し、次に位置係数DOWN_POSの値に応じて現在有効サンプルの適切なメモリ領域ZONEを選択するのではなく、適切なメモリ領域ZONEは、二つのグループGROUPA、GROUPBのそれぞれにおける位置係数DOWN_POSの値に応じて選択され、その後、現在チップC_CHIPが位置するメモリ領域の系列が選択される。
位置係数DOWN_POS=1および遅延τ=5は一例として利用される。第1の期間に、位置係数DOWN_POSの値に応じて、対応するメモリ領域が第1のゾーングループGROUPAにおいて選ばれ、同様に、対応するメモリ領域が第2のゾーングループGROUPBにおいて選ばれる。図12の表によれば、第1のグループGROUPAのゾーンZONE0、ZONE1、ZONE2が選択され、第2のグループGROUPBのゾーンZONE4、ZONE5、ZONE6が選択される。
メモリ領域の選択は、図14に示され、入力パラメータとして位置係数DOWN_POSを有する2個のコマンドGROUPA_SELおよびGROUPB_SELを用いて行われる。
第2の期間に、現在チップC_CHIPが位置する領域の系列BANKは、次式:
SELECT_BANK=not(τモジュロ2)
に従って決定される。
ここで、メモリ領域の第1の系列BANK0は現在系列C_BANKである。
第3の期間に、図13の表に応じて、二つのグループGROUPA、GROUPBにおいて選択されたメモリ領域が対応するチップ、すなわち、現在チップC_CHIPまたは次のチップNEXT_CHIPが決定される。
本例では、第1の系列BANK0は現在系列であるため、第1のグループGROUPAのメモリ領域ZONE0、ZONE1およびZONE3は現在チップC_CHIPに対応し、一方、第2のグループGROUPBのメモリ領域ZONE4、ZONE5およびZONE6は次のチップNEXT_CHIPに対応する。
逆の場合、すなわち、領域の第2の系列BANK1が現在系列である場合には、逆の結果が得られる。第1のグループGROUPAのメモリ領域ZONE0、ZONE1およびZONE3は次のチップNEXT_CHIPに対応し、一方、第2のグループGROUPBのメモリ領域ZONE4、ZONE5およびZONE6は現在チップC_CHIPに対応する。
このように、図14に示されるように選択された領域に応じて現在チップおよび次のチップを選択するために2個の選択コマンドC_SELECTおよびNEXT_SELECTが存在する。
第3の期間に、6つのマルチプレクサMUXを用いて、8個のメモリ領域ZONE0〜ZONE7のサンプルSが二つのグループGROUPAおよびGROUPBの選択された領域ZONE0、ZONE1、ZONE3およびZONE4、並びに、ZONE5およびZONE6に従って回復するので、有効サンプルIN_TIME、EARLYおよびLATEが再検出され得る。6つのマルチプレクサMUXは、引き続き、現在チップC_CHIPおよび次のチップNEXT_CHIPのそれぞれの3個の有効サンプルを30.72MHzの周波数で第1のデマルチプレクサDEMUX0に送信する。次に、上記の第4のステップと同じ位置に戻る。
ここまでに説明されたステップは、全ての経路FINGのサンプルに対して繰り返される。
従って、第2の実施形態の第1の変形によれば、図11の表に記載されたメモリ領域を16回処理する代わりに、図12の表に記載された8回の処理だけが行われる。
明らかに、本発明は、移動電話の分野に限定されるものではなく、他の分野にも拡張され、特に本発明による受信機または遅延線を必要とする集積回路を利用する分野、ビデオに関係する分野、および、特にマルチメディアアプリケーションなどに拡張される。
本明細書の説明中の参照符号は説明を限定するように解釈されるべきではない。
動詞「具備する、含む(to comprise)」とその活用形もまた限定的な意味で解釈されるべきではない。その動詞および活用形は、説明中に規定されていない他のステップまたは要素の存在を除外するように、或いは、上記動詞の後に列挙され、不定冠詞「a」または「an」が先行するステップまたは要素が複数個存在することを除外するように解釈されるべきではない。
従来技術による遅延線を含む受信機の概略図である。 本発明による遅延線を含む受信機を示す図である。 図2の受信機の遅延線の第1の実施形態である。 図3の第1の実施形態による遅延線内のサンプルの読み出しおよび書き込みアクセスを説明するタイミングチャートである。 図3の第1の実施形態による遅延線のメモリ領域内のサンプルの分布を示す図である。 図5のメモリ領域のアドレス指定を示す図である。 図2の受信機の遅延線の第2の実施形態である。 図7の第2の実施形態による遅延線内のサンプルの読み出しおよび書き込みアクセスを説明するタイミングチャートである。 図7の第2の実施形態による遅延線のメモリ領域内のサンプルの分布を示す図である。 図7の第2の実施形態による遅延線のメモリ領域へのアクセスを説明する図である。 図7の第2の実施形態による遅延線のメモリ領域への読み出しおよび書き込みアクセスを示す図である。 図7の第2の実施形態による遅延線のメモリ領域への読み出しおよび書き込みアクセスの再編成を説明する図である。 図7の第2の実施形態による遅延線のメモリ領域の組の選択を説明する図である。 図7の第2の実施形態による遅延線の第1変形型の実施形態である。

Claims (13)

  1. 1本の遅延線(D_LINE)を備え、入力信号のサンプルを受信する受信機(RECEP)であって、
    前記遅延線が遅延の系列によって前記入力信号を遅延させるように構成されており
    前記遅延線は、複数の副遅延線(ZONE)の系列に分割され、
    各前記副遅延線は、メモリ領域を含んでおり、複数のサンプル(IN_TIME、EARLY、LATE、VOID)の系列のうちの1つを、書き込むために用いられ、前記サンプルは、前記入力信号(INPUT)の1つの完全チップに対応しており、複数のフィンガに有用である可能性があり、
    前記サンプル(IN_TIME、EARLY、LATE、VOID)の系列の書き込みは、前記副遅延線(ZONE0〜ZONE3)の各メモリ領域に対して1個ずつの4個の書き込みアドレス(ADD)を生成することにより行われるとともに、
    当該受信器は、
    読み出しアドレスが前記入力信号の副遅延線内のサンプルの書き込みアドレスと前記遅延の系列のうちサンプリング周期の数として表現された遅延との間の差に一致するように、前記入力信号の前記サンプルの系列のうち前記副遅延線内のサンプルの読み出しアドレスを発生させるために用いられる制御手段(RD_ADD_GEN)を、さらに備えることを特徴とする受信機。
  2. 前記遅延線は副遅延線の1組の系列を備えることを特徴とする請求項1に記載の受信機。
  3. 前記遅延線が副遅延線の様々な系列を備えることを特徴とする請求項1に記載の受信機。
  4. 前記副遅延線は、当該受信機によって受信された入力信号のサンプルの2倍の速さの周波数でアクセス可能であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の受信機。
  5. 一つのメモリ領域が一本の前記副遅延線に関連付けられていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の受信機。
  6. 前記サンプルの系列のサンプルは、前記副遅延線において書き込みモードまたは読み出しモードで並列的にアクセス可能であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の受信機。
  7. 前記サンプルの系列のサンプルの読み出しアドレスが互いに直ぐ隣りのアドレス、または、互いに一致するアドレスに位置することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の受信機。
  8. 2組の前記サンプルの系列が並列的に読み出されることを特徴とする請求項3から請求項7のいずれか一項に記載の受信機。
  9. 前記遅延線は、前記遅延に応じて読み出された前記サンプルの2組の系列の一方が属する方の副遅延線の系列の選択手段を備えることを特徴とする請求項8に記載の受信機。
  10. 前記遅延線が前記副遅延線の系列内で該副遅延線の系列に属する入力信号のサンプルの系列のうちの基準サンプルの位置を示す位置係数を備えることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の受信機。
  11. 前記メモリ領域が第1および第2のグループに再編成され、
    前記第1のグループが前記副遅延線の第1の系列にそれぞれ対応可能である現在領域の現在系列および領域の次の系列を再編成し、前記第2のグループが副遅延線の第2の系列にそれぞれ対応可能である領域の現在系列および領域の次の系列を再編成し、
    読み出されたサンプルの系列に対する前記メモリ領域は、位置係数値が一致する各サンプルに対して同一であることを特徴とする請求項8に記載の受信機。
  12. サンプルを含む入力信号(INPUT)を遅延させる遅延線(D_LINE)であって、
    前記遅延線は、遅延の系列によって前記入力信号を遅延させるように構成されており
    前記遅延線は、複数の副遅延線(ZONE)の系列に分割され、
    各前記副遅延線は、メモリ領域を含んでおり、複数のサンプル(IN_TIME、EARLY、LATE、VOID)の系列のうちの1つを、書き込むために用いられ、前記サンプルは、前記入力信号(INPUT)の1つの完全チップに対応しており、複数のフィンガに有用である可能性があり、
    前記サンプル(IN_TIME、EARLY、LATE、VOID)の系列の書き込みは、前記副遅延線(ZONE0〜ZONE3)の各メモリ領域に対して1個ずつの4個の書き込みアドレス(ADD)を生成することにより行われるとともに、
    前記遅延線は、
    読み出しアドレスが前記入力信号の副遅延線内のサンプルの書き込みアドレスと前記遅延の系列のうちサンプリング周期の数として表現された遅延との間の差に一致するように、前記入力信号の前記サンプルの系列のうち前記副遅延線内のサンプルの読み出しアドレスを発生させるために用いられる制御手段(RD_ADD_GEN)を、さらに備えることを特徴とする遅延線。
  13. サンプルを含む入力信号(INPUT)を遅延線(D_LINE)によって遅延させる方法であって、
    遅延の系列によって前記入力信号を遅延させるために用いられる前記遅延線を、複数の副遅延線(ZONE)の系列に分割するステップであって、前記複数の副遅延線のそれぞれは、メモリ領域を含んでいて、複数のサンプル(IN_TIME、EARLY、LATE、VOID)の系列のうちの1つを書き込むために用いられ、前記サンプルは、前記入力信号(INPUT)の1つの完全チップに対応しており、複数のフィンガに有用である可能性があり、前記サンプル(IN_TIME、EARLY、LATE、VOID)の系列の書き込みは、前記副遅延線(ZONE0〜ZONE3)の各メモリ領域に対して1個ずつの4個の書き込みアドレス(ADD)を生成することにより行われるステップと、
    読み出しアドレスが前記入力信号の副遅延線内のサンプルの書き込みアドレスと前記遅延の系列のサンプリング周期の数として表現された遅延との間の差に一致するように、前記入力信号の前記サンプルの系列のうち前記副遅延線内のサンプルの読み出しアドレスを発生するステップと
    備えることを特徴とする方法。
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