JP3453100B2 - マッチドフィルタおよびマッチドフィルタにおける演算方法 - Google Patents

マッチドフィルタおよびマッチドフィルタにおける演算方法

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    • H04B1/69Spread spectrum techniques
    • H04B1/707Spread spectrum techniques using direct sequence modulation
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/69Spread spectrum techniques
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  • Signal Processing (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スペクトル拡散通
信方式の同期確立処理において使用されるマッチドフィ
ルタと、マッチドフィルタにおける演算方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、移動体通信システムにおいては、
周波数利用効率が高く、高速かつ高品質なデータ通信が
可能となるスペクトル拡散通信、特にCDMA(符号分
割多元接続)方式が主流になっている。
【0003】基地局の配置数に関係する対応セル半径
は、大きいほど基地局の数を削減できるため、システム
の中では重要な項目であり、数十キロに対応する場合も
ある。
【0004】CDMA方式移動体通信では、移動端末機
と基地局間で通信を始める際に、基地局は十分な大きさ
のセル半径を考慮した、高速な初期同期処理を行う必要
がある。
【0005】例えば、移動端末機は通信のターゲットで
ある基地局に対し通信許可を求める際、基地局は移動端
末機がどのくらいの距離離れているかを基準信号に対す
る伝搬遅延時間を測定することにより知ることができ
る。
【0006】すなわち、基地局から所定のタイミング
(基準タイミング)で移動局に対して基準信号を送信
し、それに対応して移動局側からACK(応答信号)が
戻ってくるまでの時間(これが伝播遅延時間である)を
測定することにより、移動局までのだいたいの距離がわ
かる。この結果、基地局は、基地局が発した信号に対す
る移動局からの応答を検出する際のサーチ範囲を絞り込
むことができる。
【0007】具体的には、基地局では伝搬遅延時間を知
るために、マッチドフィルタ回路で算出した遅延プロフ
ァイル情報を参照している。
【0008】マッチドフィルタで遅延プロファイル生成
を行う場合、マッチドフィルタに対象シンボルの逆拡散
演算に必要な拡散コードをセットし、想定される伝搬遅
延を考慮した区間受信データを入力し続ける、いわゆる
データスキャン・コード固定の逆拡散演算を行ってい
る。
【0009】したがって、移動端末機と基地局の距離が
大きく離れている、すなわち伝搬遅延が大きい場合に
は、基地局が移動端末機からの送信データを受信するた
めには、データスキャン・コード固定の逆拡散演算を行
う複数のマッチドフィルタを用いて対応している。
【0010】また、移動端末機および基地局において、
さまざまな条件における遅延プロファイル生成演算を行
いたい場合にも、複数のマッチドフィルタを用いて対応
している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】基地局の対応セル半径
を大きくしたり、移動端末機および基地局共にさまざま
な条件による遅延プロファイル生成演算を行いたい場合
は、マッチドフィルタで処理する演算数を増やす必要が
ある。演算数を増やすには、演算スピードを高めるか、
マッチドフィルタの使用数を増やす必要がある。
【0012】しかし、前者の場合(演算スピードを高め
る場合)、従来のコード固定・データスキャンによる演
算は、受信データが次々とリアルタイムに入力されるた
め、単純な演算スピードの向上では実現が困難である。
つまり、受信データを入力するスピードが基準となっ
て、マッチドフィルタにおける演算処理の速度が決まっ
てくる。データ入力を高速化したとしても、そのスピー
ドは、マッチドフィルタ自体の演算処理速度に比べて、
かなり遅くなる。
【0013】また、後者の場合(複数のマッチドフィル
タを使用する場合)、チップ面積が増大すると共に、コ
ストアップや消費電流の増大を招く。基地局の対応セル
半径(カバー範囲)が大きくなればなるほど、伝播遅延
も大きくなり、それらの伝播遅延を全てカバーするため
には、マッチドフィルタの数も、さらに増やさなければ
ならない。
【0014】本発明は、チップ面積の増大を防止し、消
費電力・コストを抑制しながら、基地局の対応セル半径
が大きい場合や、移動局において数多くの条件の遅延プ
ロファイル演算を行いたいような場合であっても、必要
最低限のマッチドフィルタ回路でもって対応できるよう
にすることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明では、マッチドフ
ィルタにおいてデータスキャン・コード固定の逆拡散演
算を行わない。その代わりに、データ固定・コードスキ
ャンの逆拡散演算を行う。
【0016】データ固定・コードスキャンの逆拡散演算
とは、ある一定区間受信入力データを固定し、その固定
されたデータに対して想定される伝搬遅延や積分区間の
区切りを考慮し、高速に逆拡散演算処理を行うものであ
る。
【0017】以下に、演算の概要を示す。
【0018】任意の1シンボル区間蓄積された受信入力
データには、基地局と移動端末機の距離、すなわち伝搬
遅延に応じて、蓄積された1シンボル区間の受信データ
を逆拡散演算するのに必要な拡散コードが存在し、ま
た、受信データのシンボルの区切りが一カ所存在する。
【0019】したがって、データ固定・コードスキャン
の逆拡散演算処理は、まず蓄積された入力データに想定
される伝搬遅延に対応した拡散コードを用い逆拡散演算
処理を行う。
【0020】次に、算出した逆拡散演算結果を用いて相
関値を算出するための積分演算を行うが、これについて
は以下の方法で対応する。
【0021】データ固定・コードスキャンによる相関積
分演算は、前記シンボル区切りの前後それぞれについて
の相関積分値を算出し、それらを別々に管理し利用する
ことにより初めて可能となる。
【0022】具体的には、時間的にシンボル区切りより
後の相関積分結果をメモリ装置に記憶させ、シンボル区
切りより前の相関積分結果を、1つ前の処理区切り区間
において演算した相関積分結果に加算することにより、
最終的に受信シンボル1シンボル分の相関積分結果を得
ることができる。
【0023】ここで述べたデータ固定・コードスキャン
の受信シンボル1シンボル分の相関積分結果は、従来の
データスキャン・コード固定のそれと全く同じ内容とな
る。
【0024】入力データを蓄積・固定することにより、
逆拡散演算において入力データの変化を考慮する必要が
ない。したがって、マッチドフィルタにデータを入力す
るスピードからくる制限は無くなる。
【0025】よって、単純に、ハードウエアの処理能力
を向上させれば(逆拡散演算に必要な拡散コード発生と
逆拡散演算のスピードを高速化させれば)、その分、マ
ッチドフィルタの演算スピードが向上することになり、
従来よりも、マッチドフィルタの処理効率が増大する。
【0026】以上の内容により、データスキャン・コー
ド固定の逆拡散演算による遅延プロファイルを複数のマ
ッチドフィルタを用いて行った場合と全く同じ結果が1
つのマッチドフィルタで実現できる。例えば、基地局の
初期同期確立のために使用した場合、移動局からの伝播
遅延が1シンボル区間よりも長い場合でも、マッチドフ
ィルタ1個で対応することが可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明のマッチドフィルタの演算
方法の第一の様態では、外部から入力されるデータをシ
リアル/パラレル変換し、そのパラレルデータを保持・
固定し、そのデータに対して伝搬遅延を考慮してデータ
固定・コードスキャンの逆拡散演算を実施し、その出力
について受信シンボルの区切りの前後それぞれの積分結
果を算出し、1シンボル分の相関値を再生することによ
り、データスキャン・コード固定の逆拡散演算による遅
延プロファイル生成を高速に実施する。
【0028】また、本発明のマッチドフィルタの演算装
置の第一の様態では、外部から入力されるデータをシリ
アル入力/パラレル出力が可能なシリアル/パラレル変
換手段と、前記シリアル/パラレル変換手段の出力を記
憶し出力するデータ記憶手段と、拡散コードを発生し出
力する拡散コード発生手段と、前記拡散コード発生手段
の出力を記憶し出力するコード記憶手段と、前記データ
記憶手段の出力と前記コード記憶手段の出力とを逆拡散
演算し出力する逆拡散演算手段と、前記逆拡散演算手段
の出力のすべてを積分する第一の積分手段と、外部から
入力する積分区間選択信号に基づいて積分区間選択制御
信号を出力するデコード手段と、前記デコード手段の出
力に基づいて前記逆拡散演算手段の出力の一部もしくは
全部を出力する積分区間選択手段と、前記積分区間選択
手段の出力を積分する第二の積分手段と、前記第二の積
分手段の出力を記憶する積分結果記憶手段と、前記第一
の積分手段の出力から前記第二の積分手段の出力を減算
する第一の演算手段と、前記積分結果記憶手段の出力と
前記第一の演算手段の出力を加算する第二の演算手段と
を有し、固定した入力データに対し逆拡散結果を高速に
出力する。
【0029】これにより、サーチ幅の広い遅延プロファ
イルが高速に演算できる。
【0030】また、本発明のマッチドフィルタの演算装
置の第二の様態では、外部から入力されるデータをシリ
アル入力/パラレル出力が可能なシリアル/パラレル変
換手段と、前記シリアル/パラレル変換手段の出力を記
憶し出力するデータ記憶手段と、拡散コードを発生し出
力する拡散コード発生手段と、前記拡散コード発生手段
の出力を記憶し出力するコード記憶手段と、前記データ
記憶手段の出力と前記コード記憶手段の出力とを逆拡散
演算し出力する逆拡散演算手段と、前記逆拡散演算手段
の出力について累積加算演算を実施し累積加算毎に演算
結果を出力する累積演算手段と、外部から入力する積分
区間選択信号に基づいて前記逆拡散演算手段や前記累積
演算手段の出力の一部もしくは全部を出力する積分区間
選択手段と、前記積分区間選択手段の出力を記憶し出力
する積分結果記憶手段と、前記累積演算手段の出力から
前記積分区間選択手段の出力を減算する第一の演算手段
と、前記積分結果記憶手段の出力と前記第一の演算手段
の出力を加算する第二の演算手段とを有し、固定した入
力データに対し逆拡散結果を高速に出力する構成をと
る。
【0031】これにより、本発明のマッチドフィルタの
演算装置の第二の様態では、本発明のマッチドフィルタ
の演算装置の第一の様態に対して、拡散区間選択回路の
構成を少ない回路構成のセレクタ回路で構成できるよう
にした。
【0032】また、本発明のマッチドフィルタの演算装
置の第三の様態では、外部から入力されるデータをシリ
アル入力/パラレル出力が可能なシリアル/パラレル変
換手段と、前記シリアル/パラレル変換手段の出力を記
憶し出力するデータ記憶手段と、拡散コードを発生し出
力する拡散コード発生手段と、前記拡散コード発生手段
の出力を記憶し出力するコード記憶手段と、前記データ
記憶手段の出力と前記コード記憶手段の出力とを逆拡散
演算し出力する逆拡散演算手段と、外部から入力する積
分区間選択信号に基づいて積分区間選択制御信号を出力
するデコード手段と、前記デコード手段の出力に基づい
前記逆拡散演算手段の出力の一部もしくは全部を出力
する積分区間選択手段と、前記積分区間選択手段の出力
を積分する第一の積分手段と、前記第一の積分手段の出
力を記憶する第一の積分結果記憶手段と、前記第一の積
分手段の出力を記憶する第二の積分結果記憶手段と、
第一の積分手段の出力から前記第二の積分結果記憶手
段の出力を減算する第一の演算手段と、前記第一の積分
結果記憶手段の出力と前記第一の演算手段の出力を加算
する第二の演算手段とを有し、固定した入力データに対
し逆拡散結果を高速に出力する構成をとる。
【0033】これにより、本発明のマッチドフィルタの
演算装置の第一の様態と比較して、積分区間選択回路を
時分割で使用できるようになり、加算回路をより少ない
回路構成で実現できるようになる。
【0034】また、本発明のマッチドフィルタの演算装
置の第四の様態では、外部から入力されるデータをシリ
アル入力/パラレル出力が可能なシリアル/パラレル変
換手段と、前記シリアル/パラレル変換手段の出力を記
憶し出力するデータ記憶手段と、拡散コードを発生し出
力する拡散コード発生手段と、前記拡散コード発生手段
の出力を記憶し出力するコード記憶手段と、前記データ
記憶手段の出力と前記コード記憶手段の出力とを逆拡散
演算し出力する逆拡散演算手段と、所定の初期値を出力
する初期値出力手段と、前記初期値出力手段の出力を初
期値としてシフト動作し内部のシフト結果を出力するシ
フト手段と、前記シフト手段の出力に基づいて前記逆拡
散演算手段の出力の一部もしくは全部を出力する積分区
間選択手段と、前記積分区間選択手段の出力を積分する
第一の積分手段と、前記第一の積分手段の出力を記憶す
る第一の積分結果記憶手段と、前記第一の積分手段の出
力を記憶する第二の積分結果記憶手段と、前記第一の積
分手段の出力から前記第二の積分結果記憶手段の出力を
減算する第一の演算手段と、前記第一の積分結果記憶手
段の出力と前記第一の演算手段の出力を加算する第二の
演算手段とを有し、固定した入力データに対し逆拡散結
果を高速に出力する構成をとる。
【0035】これにより、本発明のマッチドフィルタの
演算装置の第四の様態では、本発明のマッチドフィルタ
の演算装置の第三の様態に対して、積分区間選択回路を
制御するデコーダ回路の代わりにシフトレジスタ回路を
用いて、積分区間選択回路の制御回路を少ない回路構成
で実現できるようになる。
【0036】また、本発明のマッチドフィルタの演算装
置の第五の様態では、外部から入力されるデータをシリ
アル入力/パラレル出力が可能なシリアル/パラレル変
換手段と、前記シリアル/パラレル変換手段の出力を記
憶し出力するデータ記憶手段と、拡散コードを発生し出
力する拡散コード発生手段と、前記拡散コード発生手段
の出力を記憶し出力するコード記憶手段と、前記データ
記憶手段の出力と前記コード記憶手段の出力とを逆拡散
演算し出力する逆拡散演算手段と、所定の初期値を出力
する初期値出力手段と、前記初期値出力手段の出力を初
期値としてシフト動作し内部のシフト結果を出力するシ
フト手段と、前記シフト手段の出力を反転・非反転し出
力する反転制御手段と、前記反転制御手段の出力に基づ
いて前記逆拡散演算手段の出力の一部もしくは全部を出
力する積分区間選択手段と、前記積分区間選択手段の出
力を積分する積分手段と、前記積分手段の出力を記憶す
る積分結果記憶手段と、前記積分結果記憶手段の出力と
前記積分手段の出力を加算する演算手段とを有し、固定
した入力データに対し逆拡散結果を高速に出力する構成
をとる。
【0037】これにより、本発明のマッチドフィルタの
演算装置の第五の様態では、本発明のマッチドフィルタ
の演算装置の第四の様態に対して、積分区間選択回路を
制御するシフトレジスタの出力を反転・非反転する反転
制御回路を設けて、加算器や記憶回路の削減を可能とな
る。
【0038】また、本発明のマッチドフィルタの演算回
路は、基地局および移動局において受信されたスペクト
ラム拡散変調信号の相関検出用として使用できる。
【0039】基地局システムにおける対応セル半径の拡
大や、様々な条件の遅延プロファイル演算処理を容易
に、かつ回路規模を削減し、実現できる。
【0040】本発明のマッチドフィルタの演算回路を内
蔵した相関検出回路を、基地局や移動端末機などの移動
体通信システムに搭載することにより、演算方法の改善
と演算スピードの高速化に基づく、低コストで低消費電
力の移動体通信システムの提供が実現される。
【0041】以下、本発明の基本的な考え方について、
図1〜図8,および図19,図20,図21を用いて説
明する。
【0042】図20に従来のマッチドフィルタによる遅
延プロファイル発生回路のブロック構成の一般的な例
(本発明に対する比較例)を示す。
【0043】まず、コード発生器106により拡散コー
ドが生成され、フリップフロップ104が256段接続
されるコードレジスタ部107に受信対象の第1シンボ
ル目を逆拡散するのに必要な拡散コードが格納される。
【0044】次に、シフトレジスタ104が256段接
続されたデータシフトレジスタ105に受信データをシ
リアルに入力していくが、受信データが1チップずつ入
力する毎にデータシフトレジスタ105の出力と、コー
ドレジスタ107の出力を逆拡散演算回路108が25
6段接続された逆拡散演算部109に入力し、1シンボ
ル分の相関積分値を積分演算部103で算出し、出力す
る。
【0045】以上の処理をサーチ幅分、受信データをシ
リアル入力し続け、受信対象の第1シンボル目の演算を
終了する。
【0046】以降同様にして、第2シンボル目の処理を
実施していく。
【0047】図21は、図1の従来のマッチドフィルタ
回路を1つのみ使用し、遅延プロフィルを生成する過程
を示している。
【0048】なお、マッチドフィルタは、1シンボルを
単位として相関を検出するため、1つのマッチドフィル
タでは、最大で、1シンボル分の伝播遅延をもつ受信信
号についてしか処理できない。
【0049】まず、図20の回路のコード発生器106
で第1シンボル目を逆拡散するために必要な拡散コード
を準備し、図21のAにおいてコードレジスタ部107
にセットする。
【0050】そのままコードレジスタ部107に拡散コ
ードを保持・固定したまま、第1シンボルのサーチ幅で
ある図21のBまでの区間、受信データをデータレジス
タ部105にシリアルに入力し続け、逆拡散演算部10
9により逆拡散積分結果が演算され、加算器110によ
り相関値を出力する。
【0051】この連続した相関結果が第1シンボル目の
遅延プロファイルとなる。
【0052】同じように、第2シンボル目以降の処理に
ついても、第2シンボル目に必要な拡散コードを図21
のBでセットし、サーチ幅のCの区間までデータをシリ
アル入力し、逆拡散積分結果を演算し、出力する。
【0053】以降、同様に処理していく。
【0054】しかし、図21の回路では、サーチ幅が1
シンボル区間より大きい場合、1つのマッチドフィルタ
回路では対応できない。
【0055】すなわち、1つのマッチドフィルタでは、
サーチ幅が1シンボル区間より大きい場合、図21の第
1シンボル目の演算処理区間であるAからBと、第2シ
ンボル目の演算処理区間であるCからDが重なってしま
うためである。
【0056】図19(a),(b)に従来のマッチドフ
ィルタによるサーチ幅の拡大方法を示す。
【0057】図19(a)は、2シンボル区間のサーチ
幅に対応するために、従来のマッチドフィルタを2つ使
用する構成を示したものである。マッチドフィルタ90
906に受信データを入力し、それぞれ異なる基準
タイミングで動作し、1シンボル区間毎の遅延プロファ
イルを出力する。
【0058】図19(b)は、動作の概略を示すタイミ
ングチャートである。第1の基準タイミングでマッチド
フィルタ904を動作させ、第1の基準タイミングから
1シンボル区間遅れた第2の基準タイミングでマッチド
フィルタ906が動作する。
【0059】第1シンボルの処理を例に取ると、図19
(b)のaで第1の基準タイミングT1で動作するマッ
チドフィルタ904に第1シンボルの拡散コードをセッ
トし、bの区間までサーチ幅前半1シンボル区間の逆拡
散積分結果を出力する。
【0060】次に、bのタイミングで第2の基準タイミ
ングで動作するマッチドフィルタ906に第1シンボル
の拡散コードをセットし、cの区間までサーチ幅後半1
シンボル区間の逆拡散積分結果を出力する。
【0061】以上出力された結果をまとめ、第1シンボ
ルのサーチ幅2シンボル区間の遅延プロファイルとす
る。
【0062】しかしながら、複数のマッチドフィルタ回
路による構成を取る場合、回路規模と消費電力は急上昇
してしまう。したがって、これを破るためには、遅延プ
ロファイル演算のための新たな手法が求められる。
【0063】そこで、以下、検討する。
【0064】従来は、遅延プロファイル演算処理数を上
げるために複数のマッチドフィルタを使用していた。
【0065】ここでは、新しい手法により1つのマッチ
ドフィルタを高速に動作させ、容易に遅延プロファイル
演算を実現できる内容を検討する。
【0066】具体的には、データを固定し、拡散コード
をスキャンさせる。すなわち、データ固定・コードスキ
ャンのマッチドフィルタが実現できれば、従来のような
リアルタイムで入力されてくる受信データの時間的位相
を全く意識することなく容易に演算スピードを高速にで
きる。
【0067】したがって、演算スピードが上がれば伝搬
遅延方向に演算内容を拡張でき、システムとして要求す
る1シンボル区間以上の伝搬遅延も1つのマッチドフィ
ルタによりカバーできる。
【0068】ここで、課題となるのは、従来のデータス
キャン・コード固定により算出した遅延プロファイル結
果と、ここで検討するデータ固定・コードスキャンによ
る遅延プロファイル結果が全く同じである必要がある。
【0069】その課題がクリアされなければ、従来方法
からの置き換えは不可能である。
【0070】図4に示すように、マッチドフィルタで演
算する区分を1シンボル周期で分割した場合を考える。
【0071】これ以降、演算区分を先頭から1シンボル
周期で分割した区切りを処理区切りとし、伝搬遅延によ
り決まる受信シンボルのシンボル区切りを受信シンボル
区切りと呼ぶ。
【0072】受信シンボル周期と、処理区切りの周期が
同じため、処理区切りの中に多くても1つの受信シンボ
ル区切りが存在する。
【0073】ここで注目することは、受信シンボル区切
りが処理区切りによって2分もしくは1分されており、
伝搬遅延が同じであれば処理区分が異なっていても分割
比率が同じであることがわかる。
【0074】つまり、どの処理区切りにおいても受信シ
ンボル区切りと処理区切りとの時間的分割比率は同じ伝
搬遅延毎に同じである。
【0075】したがって、受信シンボル区切りが処理区
切りにより分割され、その受信シンボル区切りの前後の
相関積分結果を別々に算出・管理し、処理区切りをまた
がるデータのやりとりすることにより、従来のマッチド
フィルタでのデータスキャン・コード固定と等価な遅延
プロファイル演算処理ができることがわかる。
【0076】図5は、図4の一部を拡大したものであ
り、これにより1シンボル分の相関積分値の求め方につ
いて説明する。
【0077】図5において伝搬遅延Tの現在(第n番
目)の処理区切り区間に着目し、演算処理内容を説明す
る。
【0078】1つ前(第n−1番目)の処理区切り区間
では、受信シンボル区切りから処理区切り区間の終わり
までの区間の相関積分結果Bn−1(T)が算出され、
すでに伝搬遅延毎に管理されたメモリ装置に記憶されて
いる。
【0079】そして現在(第n番目)の処理区切り区間
では、処理区切りの先頭から受信シンボル区切りまでの
区間の相関積分結果An(T)を算出し、1つ前の処理
区切り区間でメモリ装置に記憶された相関積分結果Bn
−1(T)と加算することにより、1シンボル分の相関
積分結果を求めることができる。
【0080】さらに、1つ後(第n+1番目)の処理区
切り区間で使用するBn(T)も同時に算出し、伝搬遅
延分のBnを格納できるメモリ装置に格納される。
【0081】以上のように、本発明のマッチドフィルタ
演算装置では、固定された受信データに対して遅延プロ
ファイルで想定する伝搬遅延により決定する拡散コード
を用いる逆拡散演算手段と、同じく伝搬遅延により決定
する積分演算区切りを考慮し、積分演算区切りの前と後
ろについて別々に相関積分値を算出できる手段を設け、
さらに前後の処理区切り間で相関積分値を利用できる記
憶手段を有することにより実現できる。
【0082】したがって、本発明のデータ固定・コード
スキャンによる遅延プロファイル演算結果は、従来のデ
ータスキャン・コード固定によるものと全く同じ結果を
得ることができる。
【0083】ここで、本発明のデータ固定・コードスキ
ャンによる相関演算を行う場合の、拡散コードのスキャ
ンのさせ方を説明する。
【0084】図6は、本発明のマッチドフィルタの伝搬
遅延を考慮したコードスキャン内容を説明する図であ
る。
【0085】AからFは、現在の処理区切り区間におい
て想定される伝搬遅延毎に異なる受信データタイミング
と、それを逆拡散するために必要な拡散コードの内容を
示したものである。
【0086】Aは、伝搬遅延0chip相当のタイミン
グで受信された場合のデータ内容を示しており、内容は
DA(n)からDA(n+255)である。
【0087】Bは、受信データAの逆拡散に必要な拡散
コードであり、内容はCO(n)からCO(n+25
5)である。
【0088】Cは、伝搬遅延1chip相当のタイミン
グで受信された場合のデータ内容を示しており、Aの内
容から1chip後ろにずれたDA(n−1)からDA
(n+254)である。
【0089】Dは、受信データCの逆拡散に必要な拡散
コードであり、内容はCO(n−1)からCO(n+2
54)である。
【0090】E,Fは、伝搬遅延Tchip相当のタイ
ミングで受信された場合のデータ内容と、それの逆拡散
に必要な拡散コードの内容である。
【0091】ここで、伝搬遅延の変化に伴う拡散コード
の変化に着目すると、伝搬遅延が1chipずつ増加す
るに伴い拡散コードも1chipずつ後ろにずれていく
ことがわかる。
【0092】したがって、現在の処理区切り区間におい
て0chip相当の伝搬遅延の拡散コードを初期値とし
て1chipずつずらした内容の拡散コードを次々に生
成していき、それらを用いた逆拡散演算を実施すること
により、固定したデータに対して伝搬遅延を考慮した逆
拡散演算を実施することができる。
【0093】図7に以上のデータ固定・コードスキャン
による遅延プロファイル演算を実現するための基本的な
回路構成を示す。
【0094】本発明のマッチドフィルタ回路201は、
大別して、受信データをシリアルに入力し、パラレルに
出力するデータ蓄積レジスタ202と、データ蓄積レジ
スタ202の結果とコード発生器206で発生した伝搬
遅延を考慮した拡散コードの内容を基にデータ固定・コ
ードスキャンの逆拡散演算を行う逆拡散演算部203
と、伝搬遅延を考慮した相関積分演算を行い出力する、
積分演算部204からなる。
【0095】データ蓄積レジスタ202は、リアルタイ
ムの受信データをシリアル入力し、内部のシフトレジス
タに格納し、処理区切りの周期で受信データをシリアル
/パラレル変換する。
【0096】逆拡散演算部203は、データレジスタ2
05と、コードレジスタ207と、逆拡散回路208か
らなる。
【0097】データレジスタ205は256段のレジス
タを有し、データ蓄積レジスタ202の出力を格納す
る。
【0098】コードレジスタ207は256段のレジス
タを有し、コード発生器206から出力される拡散コー
ドを格納する。
【0099】コード発生器206は、図7では、nタッ
プの巡回シフトレジスタ213を用いて構成される、M
系列拡散符号の発生器である。このコード発生器206
からは、1チップずつシフトした拡散符号が発生する。
図7では、1シンボル(=256チップ分)をパラレル
に出力する方式を採用している。なお、参照符号21
4,215は、EOR(排他的論理和回路)である。
【0100】逆拡散回路208は、データレジスタ20
5の出力と、コードレジスタ207の出力を基に、逆拡
散演算を行う。
【0101】積分演算部204は、積分区間選択回路2
09と、積分回路210と、メモリ装置211と、加算
回路212からなる。
【0102】積分区間選択回路209は、逆拡散回路2
08から出力された256段分の逆拡散演算結果が入力
され、その中から任意の区切りの前もしくは後ろの区間
の値がそのまま出力される。すなわち、積分区間選択回
路209は、受信データの想定される遅延量に対応して
(連動して)、自動的に積分区間を連続的に切り替えて
いく。積分区間の区切り目は常に、1つのシンボルの区
切りとなるであろう位置となる。
【0103】積分回路210は、積分区間選択回路20
9から出力された内容の積分演算を行う。
【0104】メモリ装置211は、伝搬遅延に相当する
アドレス空間を有し、積分回路210から出力されるデ
ータを格納する。
【0105】加算回路212は、メモリ装置211から
読み出した結果と積分回路210から出力された結果を
加算し、相関値として出力する。出力された相関値はメ
モリ215に蓄積される。そして、ピーク検出回路21
6により、蓄積された相関値どうしを比較して相関のピ
ークを求める。その相関のピークに対応して、受信デー
タの遅延が一義的に定まる。これにより、受信信号を処
理するためのタイミングが検出される。
【0106】図8は、積分区間選択回路209の動作の
概要を示す図であり、逆拡散演算処理と含めて説明す
る。
【0107】図8は伝搬遅延0の受信シンボルの先頭か
ら1シンボル周期で区切られた処理区切りにおいて、現
在の処理区切りにおける受信シンボル区切りの状態を示
したものである。
【0108】逆拡散演算処理については、現在の処理区
切りを横切る受信シンボル区切りに応じた拡散コードが
必要になるので、伝搬遅延に応じた拡散コードが図7の
コード発生器206から順次出力される。
【0109】積分区間選択回路209による相関積分演
算については、伝搬遅延に応じて図8に示すような受信
シンボル区切りの前と後ろ別々の相関積分演算を行うた
め、その受信シンボル区切りに連動した区切りを積分区
間選択回路209に指定する必要がある。
【0110】以上、伝搬遅延に応じて所定の拡散コード
をコード発生206から出力し、かつ積分区間選択回路
209に対し所定の区切りを指定できる制御が必要であ
る。
【0111】伝搬遅延が0と1と2シンボル区間相当に
おいては、処理区切りと受信シンボル区切りが一致する
ため、積分区間選択回路209は、逆拡散演算部203
の出力をそのまま出力する。
【0112】受信シンボルが2.5シンボル区間相当の
伝搬遅延を持つ場合、現在の処理区切り区間内に以上の
処理を2.5シンボル区間相当のサーチ幅分繰り返す必
要がある。以上が、本発明の基本的な考え方である。
【0113】以上説明した内容を、まとめると、図1,
図2,図22,図23に示すようになる。すなわち、従
来は、図1(a)に示すように、拡散コードを固定し、
データをスキャンする方式であった。これに対し、本発
明では、図1(b)に示すように、データを固定し、拡
散コードを1チップずつスキャンする方式とする。
【0114】図1(b)に示されるように、入力データ
は、1シンボル期間(=Ts)に相当する処理期間Tn
に区分され、これを単位としてラッチされ固定される。
図中、処理区間T1が現在の期間であり、T0は過去の
処理期間であり、T2は未来の処理期間である。
【0115】処理区切り期間(Tn)と、シンボル期間
(Ts)とは独立した概念であり、同期がとれていな
い。よって、例えば、処理区切り期間T1の中には、シ
ンボル(n−1)の一部とシンボル(n)の一部とが混
在する。図1(b)中、このデータが混在する部分を点
線で囲んで、DS1という符号で示している。
【0116】一つの処理期間中に、どのような状態で2
つのシンボルが混在しているかは分からない。そこで、
シンボルとシンボルの境(シンボルの区切り)が存在す
るであろう全ての場合を想定し、それぞれの場合につい
て積分区間をずらしながらシンボルを意識した積分(1
シンボルの一部についての積分)を行い、後に、積分結
果を合体させて1シンボル全体についての相関値を算出
し、その相関値を比較して相関のピークを求める。その
相関のピークを与えるタイミングが、実際の受信データ
の入力タイミングである。
【0117】なお、シンボルの区切りは、拡散コードを
初期状態(基準のタイミング)から1チップずつずらし
ながらスキャンしていって、何チップ分だけ遅延したか
に応じて、一義的に(自動的に)決まる。図1では、処
理区切り期間T1における、シンボルの、実際の区切り
を太線で示している。
【0118】図示されるように、このシンボルの区切り
を意識すると、処理区切り期間T1では、シンボル(n
−1)に属するデータについての逆拡散結果の積分値
(相関値)bと、シンボル(n)に属するデータについ
ての逆拡散結果の積分値(相関値)cとが求まることに
なる。
【0119】シンボル(n−1)に属するデータについ
ての逆拡散結果の積分値bについては、一つ前の処理サ
イクルの処理にて求められてメモリ10に蓄積されてい
る、シンボル(n−1)に属するデータについての逆拡
散結果の積分値a(このaは同じ遅延量に対応した積分
値である)と加算される。これにより、シンボル(n−
1)についての、一つの遅延量に対応した相関値が求ま
る。
【0120】また、シンボル(n)に属するデータにつ
いての逆拡散結果の積分値cについては、メモリ12に
蓄積される。そして、この積分値cは、次の処理サイク
ルで得られる、シンボル(n)に属するデータについて
の逆拡散結果の積分値d(このdは同じ遅延量に対応し
た積分値である)と加算される。これにより、シンボル
(n)についての、一つの遅延量に対応した相関値が求
まる。
【0121】このようにして、一つのシンボルについて
の相関値(と推定される値)が、1チップ毎に求めら
れ、その中の最大値を検出することにより、実際のその
シンボルについての相関値のピーク(シンボルのタイミ
ング)が、検出されることになる。
【0122】図22に具体例を示す。基地局の基準信号
に対して、受信データ(A〜I)の遅延が無しの場合
と、1チップ遅延している場合と、2チップ遅延してい
る場合を考える。いずれにしろ、処理区切り期間T0で
区切られて、データはラッチされる。もし、遅延が無し
ならば、ラッチされるデータは「D,E,F」であり、
この場合、処理区切り期間とシンボルの区切り期間とは
一致している。
【0123】一方、1チップ遅延の場合は、ラッチされ
るデータは「C,D,E」であり、シンボルの区切り
は、データCとデータDとの間にある。
【0124】また、2チップ遅延の場合は、ラッチされ
るデータは「B,C,D」であり、シンボルの区切り
は、データCとデータDとの間にあるラッチされたデー
タ(DEFか、CDEか、BCDのいずれかである)に
ついて、拡散コード(逆拡散コード)を1チップずつず
らしながら乗算する。まず、遅延無しに対応する拡散コ
ードが乗算される。この場合の拡散コードは「エ,オ,
カ」である。これらを、受信データの各々に乗算した結
果を積分する区間はTS1(処理区切り期間と一致す
る)である。
【0125】次に、乗算されるコードは、「ウ,エ,
オ」である。これらを、受信データの各々に乗算した結
果を積分する区間は、シンボルの区切りを意識して、T
S2とTS3に分割される。
【0126】次に、乗算されるコードは、「イ,ウ,
エ」である。これらを、受信データの各々に乗算した結
果を積分する区間は、シンボルの区切りを意識して、T
S4とTS5に分割される。
【0127】図23の上半分には、以上説明した処理が
示されている。そして、図23の下半分に示されるよう
に、1チップ遅延の場合,2チップ遅延の場合に部分的
に積分して得られた積分値(b,c)は、それぞれ、一
つ前のサイクルで求められた、同じ遅延に対応する積分
値a、あるいは次のサイクルで求められる、同じ遅延に
対応する積分値dと加算される。これにより、シンボル
単位の相関値(と推定される値)S0〜S4が求まる。
S0は、遅延無しの場合のシンボルの相関値,S1,S
2は1チップ遅延の場合の隣接するシンボルの相関値,
S3,S4は2チップ遅延の場合の隣接するシンボルの
相関値である。
【0128】次に、これらのシンボル単位の相関値S0
〜S4を比較する。図23の一番下にされるように、1
チップ遅延の場合に、相関のピークが検出される。した
がって、ラッチされた受信データは1チップ分の遅延を
もっていたことがわかる(すなわち、図22において、
ラッチされた受信データは、「ウ,エ,オ」であったこ
とがわかる)。これにより、受信信号を処理するタイミ
ングが検出されたことになる。
【0129】以上の方法によれば、入力データは固定な
ので、データの入力スピードの限界はなんら問題となら
ない。そして、基地局がカバーする伝播遅延に相当する
期間に渡って、拡散コードを1チップずつシフトして繰
り返し乗算を行うので、ハードウエアがもつ最大のスピ
ードで演算処理を行える。また、伝播遅延が1シンボル
を越えても、マッチドフィルタ1つで対応できる。
【0130】以上説明した本発明の特徴的動作をまとめ
ると、図2のようになる。すなわち、処理区切り期間に
対応したデータを切り出して、マッチドフィルタのメモ
リに蓄積する(ステップ20)。1チップずつ位相をシ
フトしながら逆拡散を行い、コードのシフトしたチップ
数に対応させて積分期間を順次、切り替えつつ、逆拡散
結果を積分する(ステップ21)。
【0131】次に、基地局の基準タイミングに対して、
受信信号の遅延が無い場合を想定している場合には(ス
テップ22)、逆拡散結果の積分値がそのまま、1シン
ボルについての相関値とする(ステップ23)。
【0132】一方、ステップ22で、受信信号に遅延が
ある場合を想定している場合には、一つのデータ区切り
期間において、異なるシンボルのデータが混在すること
になるので、前半のシンボルについての積分結果は、す
でに算出されている過去の(同じ遅延に対応する)積分
結果と加算してそのシンボルについての相関を検出す
る。また、後半のシンボルについては、その積分結果を
メモリに一時的に蓄積する。蓄積された積分結果は、次
のサイクルで算出される、対応するシンボルの一部につ
いての積分結果と加算され、そのシンボルについての相
関が検出される(ステップ24)。
【0133】そして、シンボル毎の相関値を比較してピ
ーク値を求め、受信データの、実際の遅延量を検出する
(ステップ25)。
【0134】以下、本発明の実施の形態について図面を
参照して、具体的に説明する。
【0135】(実施の形態1)図9は、本発明の実施の
形態1にかかるマッチドフィルタの演算回路のブロック
図である。
【0136】このマッチドフィルタ回路301は、大別
して、データ蓄積レジスタ202と、コード発生器20
6と、逆拡散演算部203と、積分演算部302からな
る。
【0137】積分演算部302は、積分区間選択回路3
04と、それをコントロールする信号を生成するデコー
ダ部303と、選択された積分区間の結果を演算する加
算器305と、逆拡散演算部203から出力される出力
全てを加算する加算器307と、加算器307の結果か
ら加算器305の結果を減算する演算器308と、加算
器305の結果を蓄積するメモリ装置306と演算器3
08の出力とメモリ装置306から読み出される内容を
加算する加算器309とを有する。
【0138】逆拡散演算部203のデータの読み込みは
DATALOAD信号に、積分区間選択回路304の積
分区間の指定はデコーダ部303から出力されるDEC
DIV信号に、デコーダ部303のDECDIV信号の
生成はDIV信号に基づいて行われる。
【0139】メモリ装置306は、ADDRESS信号
により示されるアドレスに対し、READ信号によりデ
ータを読み出し、WRITE信号によりデータの書き込
みを行う機能を有し、同一クロックでのリードおよびラ
イト動作が、可能なものである。
【0140】次に、図9のデータ蓄積レジスタ202お
よび逆拡散演算部203と積分演算部302のより具体
的な動作について説明する。
【0141】図10は、本発明の実施の形態1のマッチ
ドフィルタの演算回路の動作を示すタイミングチャート
である。
【0142】データ蓄積レジスタ202には、常に受信
データがシリアル入力されている。
【0143】まず、時刻T1においてDATALOAD
信号を有効化し、クロック信号に同期した時刻T2のタ
イミングでデータ蓄積レジスタ202の内容を逆拡散演
算部203に取り込む。
【0144】時刻T2のタイミングで、演算対象の伝搬
遅延0で届く受信シンボルを逆拡散するための拡散コー
ドをコード発生器206から逆拡散演算部203に格納
し、逆拡散演算を行う。
【0145】さらに同じ時刻T2のタイミングで、加算
器307は、逆拡散演算部203の出力全てを加算し図
10のC2(0)として出力する。
【0146】また、同じ時刻T2のタイミングで、デコ
ード回路303へのDIV入力に0が設定され、その結
果DECDIV信号は全てハイレベルに固定され、積分
区間選択回路304に出力される。
【0147】積分区間選択回路304では、DECDI
V信号が全てハイレベルのため、出力を全てロウレベル
に固定し、加算器305は値0を図10のB2(0)と
して出力する。
【0148】同じタイミングでメモリ装置306からA
DDRESS信号で示されるアドレスから1つ前の処理
区切り区間における値0をB1(0)として読み出し出
力する。
【0149】その直後、メモリ装置306の同じアドレ
スにB2(0)を書き込み、保持する。
【0150】その結果、演算器308は、C2(0)か
らB2(0)を減算した値、すなわちA2(0)を出力
し、加算器309においてメモリ装置306から読み出
したB1(0)と加算器309の出力A2(0)とを加
算し、図10の相関演算結果D2(0)として出力す
る。
【0151】ここで説明した図10のA,B,C,D
は、図のA,B,C,Dに、対応する。
【0152】時刻T3以降の演算内容は、上で説明した
内容の繰り返しである。
【0153】時刻T2から時刻T4までのDIV入力信
号は、受信対象シンボルの想定される伝搬遅延に対応し
た、処理区切りにおける受信データ区切りの位置に対応
したパターンとなっており、0から255までの内容が
繰り返し入力される。
【0154】DECDIV1からDECDIV255
は、デコーダ部303からDIV入力に基づいて図10
に示すようなパターンを繰り返し出力する。
【0155】またメモリ装置306は、受信対象シンボ
ルの想定される伝搬遅延に対応したデータ格納領域を有
しており、前記DIV入力信号と同様に演算対象の伝搬
遅延に応じてADDRESS信号を変化させ制御され
る。
【0156】図10のWRITE,READ信号につい
ては、前記メモリ装置306が同一クロックでのリード
およびライト動作が可能なものであるため、演算中は常
に有効となる。
【0157】図10のタイミングチャートは、256c
hip区間の処理区切り区間内に511chip相当の
サーチ幅の遅延プロファイルを生成する場合の例を示し
たものであり、演算処理クロックスピードを上げ、演算
数を増やすことによりさらに大きなサーチ幅にも対応可
能である。
【0158】このように、本実施の形態1のマッチドフ
ィルタの演算回路によれば、1クロック毎にデータ固定
・コードスキャンの相関演算結果を高速に演算し出力す
ることができる。
【0159】(実施の形態2)図3は、本発明のマッチ
ドフィルタの演算回路を組み込んだ実施の形態2のCD
MA受信装置の要部構成を示す図である。
【0160】この受信機は、受信アンテナ401と、所
定のフィルタリング及び増幅する高周波信号処理部40
2と、A/D変換器403と、復調器409と、復号器
410と、復号された信号を音声に換えるCODEC部
411と、マッチドフィルタ404と、クロック発生器
407と、PLL回路408とを有している。
【0161】スペクトラム拡散された受信信号は、マッ
チドフィルタ404のデータ蓄積レジスタ405でシリ
アル/パラレル変換され、相関演算部406のデータレ
ジスタに格納・固定される。
【0162】以上のように、マッチドフィルタ404で
は、固定されたデータに対して、PLL回路408から
供給される高速なクロック信号に基づいて、高速に演算
を行うことができる。
【0163】これにより、本発明のマッチドフィルタの
演算回路を組み込んだ本実施の形態2のCDMA受信装
置によれば、データ固定・コードスキャンの演算を高速
に行うことにより、伝搬遅延方向への演算を1つのマッ
チドフィルタ404にてカバーできるため、システムに
おける対応セル半径の拡大を容易に、かつ回路規模を削
減し、実現できる。
【0164】また、演算が高速に行えるため、異なる条
件の遅延プロファイル演算を時分割で行う場合でも、マ
ッチドフィルタ4041つで行えるので、システムにお
けるマッチドフィルタの回路の有効利用ができ、システ
ムの規模を削減できる。
【0165】(実施の形態3)図11は、本発明の実施
の形態3にかかるマッチドフィルタの演算回路のブロッ
ク図である。
【0166】このマッチドフィルタ回路501は、大別
して、データ蓄積レジスタ202と、コード発生器20
6と、逆拡散演算部203と、積分演算部502からな
る。
【0167】積分演算部502は、逆拡散演算部203
の出力を加算回路504a〜505eでシリアルに加算
していき、加算の途中結果と全加算結果を出力する加算
器ブロック503と、加算器ブロック503の出力から
任意の内容を選択する積分区間選択回路505と、加算
器ブロック503から出力された全加算結果の内容から
積分区間選択回路505の出力を減算する演算器506
と、積分区間選択回路505の結果を蓄積するメモリ装
置306と演算器506の結果とメモリ装置306から
読み出される結果とを加算する加算器507とを有す
る。
【0168】逆拡散演算部203のデータの読み込みは
DATALOAD信号に、積分区間選択回路505の積
分区間の指定はDIV信号に基づいて行われる。
【0169】データ蓄積レジスタ202、コード発生器
206、逆拡散演算部203、メモリ装置306、演算
器506、加算器507については、実施の形態1と同
じであるため説明を省く。
【0170】次に、実施の形態1と異なる積分演算部5
02のより具体的な動作について説明する。
【0171】図12は、本発明の実施の形態3のマッチ
ドフィルタの演算回路の動作を示すタイミングチャート
である。
【0172】まず、時刻T1においてDATALOAD
信号を有効化し、クロック信号に同期した時刻T2のタ
イミングでデータ蓄積レジスタ202の内容を逆拡散演
算部203に取り込む。
【0173】さらに同じ時刻T2のタイミングで、加算
器ブロック503は、逆拡散演算部203の1タップ毎
の出力を次々と累積加算して行き、そのタップ毎の加算
結果としてb2からb255を出力し、また全タップの
加算結果を図12のC2(0)として出力する。
【0174】同じ時刻T2のタイミングで、セレクタ機
能を持つ積分区間選択回路505へのDIV入力に0が
設定され、その結果、積分区間選択回路505からは図
11のb0に相当する値0が図12のB2(0)として
出力される。
【0175】同じタイミングでメモリ装置306から1
つ前の処理区切り区間における値0をB1(0)として
読み出し出力する。
【0176】その結果、演算器506は、C2(0)か
らB2(0)を減算した値、すなわちA2(0)を出力
し、加算器507においてメモリ装置306から読み出
したB1(0)と加算器309の出力A2(0)とを加
算し、図10の相関演算結果D2(0)として出力す
る。
【0177】時刻T3以降の演算内容は、上で説明した
内容の繰り返しである。
【0178】図12のタイミングチャートは、実施の形
態1と同様、演算処理クロックスピードを上げ、演算数
を増やすことによりさらに大きなサーチ幅にも対応可能
である。
【0179】このように、本実施の形態3のマッチドフ
ィルタの演算回路によれば、1クロック毎にデータ固定
・コードスキャンの相関演算結果を出力することがで
き、さらに本実施の形態1のマッチドフィルタの演算回
路に対して、拡散区間選択回路の構成を少ない回路構成
のセレクタ回路で構成することができる。
【0180】(実施の形態4)図13は、本発明の実施
の形態4にかかるマッチドフィルタの演算回路のブロッ
ク図である。
【0181】このマッチドフィルタ回路601は、大別
して、データ蓄積レジスタ202と、コード発生器20
6と、逆拡散演算部203と、積分演算部602からな
る。
【0182】積分演算部602は、積分区間選択回路3
04と、それをコントロールする信号を出力するデコー
ダ部303と、選択された積分区間の結果を演算する加
算器305と、加算器305の結果を一時格納するレジ
スタ603と、加算器305の結果からレジスタ603
の結果を減算する演算器605と、加算器305の結果
を蓄積するメモリ装置604と演算器605の出力とメ
モリ装置604から読み出される内容を加算する加算器
606とを有する。
【0183】逆拡散演算部203のデータの読み込みは
DATALOAD信号に、積分区間選択回路304の積
分区間の指定はデコーダ部303のDECDIV信号と
MASKEN信号に、デコーダ部303のDECDIV
信号の出力はDIV信号に基づいて行われる。
【0184】メモリ装置604は、ADDRESS信号
により示されるアドレスに対し、READ信号によりデ
ータを読み出し、WRITE信号によりデータの書き込
みを行う機能を有し、別クロックでリードおよびライト
動作を行うものとする。
【0185】次に、図13のデータ蓄積レジスタ202
および逆拡散演算部203と積分演算部602のより具
体的な動作について説明する。
【0186】図14は、本発明の実施の形態4のマッチ
ドフィルタの演算回路の動作を示すタイミングチャート
である。
【0187】データ蓄積レジスタ202には、常に受信
データがシリアル入力されている。
【0188】まず、時刻T1においてDATALOAD
信号を有効化し、クロック信号に同期した時刻T2のタ
イミングでデータ蓄積レジスタ202の内容を逆拡散演
算部203に取り込む。
【0189】時刻T2のタイミングで、演算対象の伝搬
遅延0で届く受信シンボルを逆拡散する拡散コードをコ
ード発生器206から逆拡散演算部203に格納し、逆
拡散演算を行い、その結果を図14の時刻T4まで保持
する。
【0190】同じ時刻T2のタイミングで、デコード回
路303へのDIV入力に0が設定され、さらに積分区
間選択回路203へのMASKEN信号が無効化される
ため、積分区間選択回路203からは逆拡散演算部20
3からの入力がそのまま出力される。
【0191】その結果、加算器305の出力は逆拡散演
算部203の出力全てを加算し図14のC2(0)とし
て出力する。
【0192】次に、図14の時刻T3でレジスタ603
に対してC2(0)を書き込み、保持する。
【0193】さらに、MASKEN信号入力を有効化
し、時刻T2において設定したDIV入力によりDEC
DIV信号が全てハイレベルのため、積分区間選択回路
の出力が全てロウレベルに固定され、加算器305は値
0を図14のB2(0)として出力する。
【0194】その結果、演算器605からは、C2
(0)からB2(0)を減算した結果A2(0)が出力
される。
【0195】同じ時刻T3において、時刻T2で有効化
したREAD信号がクロックに同期してADDRESS
信号により指定されるアドレスのデータ内容B1(0)
メモリ604から出力される。
【0196】その結果、加算器606からは、A2
(0)とB1(0)を加算した相関演算結果D2(0)
が出力される。
【0197】次に、図14の時刻T4において、時刻T
3で有効化したWRITE信号がクロックに同期して
モリ604の同じアドレスにB2(0)を書き込み、保
持する。
【0198】時刻T4以降の演算内容は、上で説明した
内容の繰り返しである。
【0199】時刻T2から時刻T6までのDIV入力信
号は、実施の形態1とほぼ同じであるが、2クロック周
期であるところが異なっている。
【0200】DECDIV1からDECDIV255
は、DIV入力に基づいて図14に示すようなパターン
を繰り返し出力する。
【0201】このタイミングチャートの内容は、実施の
形態1と同様に、演算処理クロックスピードを上げ、演
算数を増やすことによりさらに大きなサーチ幅にも対応
可能である。
【0202】このように、本実施の形態4のマッチドフ
ィルタの演算回路によれば、2クロック毎にデータ固定
・コードスキャンの相関演算結果を出力することがで
き、さらに本実施の形態1のマッチドフィルタの演算回
路に対して、積分区間選択回路を時分割で使用できるよ
うにして、加算回路を少ない回路で構成することができ
る。
【0203】(実施の形態5)図15は、本発明の実施
の形態5にかかるマッチドフィルタの演算回路のブロッ
ク図である。
【0204】このマッチドフィルタ回路701は、大別
して、データ蓄積レジスタ202と、コード発生器20
6と、逆拡散演算部203と、積分演算部702からな
る。
【0205】積分演算部702は、積分区間選択回路3
04と、それをコントロールする信号を生成するシフト
レジスタ704と、シフトレジスタ704に初期値を与
える初期値生成回路703と、選択された積分区間の結
果を演算する加算器305と、加算器305の結果を一
時格納するレジスタ603と、加算器305の結果から
レジスタ603の結果を減算する演算器605と、加算
器305の結果を蓄積するメモリ装置604と、演算器
605の結果とメモリ装置604から読み出される内容
を加算する加算器606とを有する。
【0206】逆拡散演算部203のデータの読み込みは
DATALOAD信号に、積分区間選択回路304の積
分区間の指定はシフトレジスタの出力に、そのシフトレ
ジスタの出力は初期値生成信号703から与えられる初
期値信号とLOAD信号とSHIFTEN信号に基づい
て行われる。
【0207】データ蓄積レジスタ202、コード発生器
206、逆拡散演算部203、積分区間選択回路30
4、加算器305、記憶装置603、メモリ装置60
4、演算器605、加算器606については、実施の形
態4と同じ内容なので、説明を省く。
【0208】次に、実施の形態4と異なる初期値生成部
703とシフトレジスタ部704のより具体的な動作に
ついて説明する。
【0209】図16は、本発明の実施の形態5のマッチ
ドフィルタの演算回路の動作を示すタイミングチャート
である。
【0210】データ蓄積レジスタ202には、常に受信
データがシリアル入力されている。
【0211】まず、時刻T1においてDATALOAD
信号を有効化し、クロック信号に同期した時刻T2のタ
イミングでデータ蓄積レジスタ202の内容を逆拡散演
算部203に取り込む。
【0212】時刻T2のタイミングで、演算対象の伝搬
遅延0で届く受信シンボルを逆拡散する拡散コードをコ
ード発生器206から逆拡散演算部203に格納し、逆
拡散演算を行い、その結果を図16の時刻T4まで保持
する。
【0213】時刻T1においてLOAD信号を有効化
し、クロック信号に同期した時刻T2のタイミングで初
期値生成回路703の出力する内容をシフトレジスタ部
704に取り込まれる。
【0214】時刻T2のタイミングで無効化されたSH
IFTENは、クロック信号に同期した時刻T3のタイ
ミングでシフトレジスタ704のシフト動作を無効とす
る。
【0215】同じ時刻T2のタイミングで、積分区間選
択回路304へのMASKEN信号が無効化されるた
め、積分区間選択回路304からは逆拡散演算部203
からの入力がそのまま出力される。
【0216】時刻T3のタイミングでSHIFTEN信
号を有効化し、クロックに同期した時刻T4のタイミン
グでシフトレジスタのシフト動作を有効とし、2クロッ
クに1回のシフト動作を実現している。
【0217】これ以降は、実施の形態4と同じである。
【0218】実施の形態4では、積分区間選択回路30
4へのコントロールを外部からのDIV入力信号により
デコーダ回路303を介して行っていたのに対し、本実
施の形態5ではシフトレジスタ704に入力される値1
をSHIFTENに基づきシフトさせ実現している。
【0219】このタイミングチャートの内容は、実施の
形態1と同様に、演算処理クロックスピードを上げ、演
算数を増やすことによりさらに大きなサーチ幅にも対応
可能である。
【0220】このように、本実施の形態5のマッチドフ
ィルタの演算回路によれば、2クロック毎にデータ固定
・コードスキャンの相関演算結果を出力することがで
き、さらに本実施の形態4のマッチドフィルタの演算回
路に対して、積分区間選択回路を制御するデコーダ回路
の代わりにシフトレジスタ回路を用いて、積分区間選択
回路の制御回路を少ない回路で構成することができる。
【0221】(実施の形態6)図17は、本発明の実施
の形態6にかかるマッチドフィルタの演算回路のブロッ
ク図である。
【0222】このマッチドフィルタ回路801は、大別
して、データ蓄積レジスタ202と、コード発生器20
6と、逆拡散演算部203と、積分演算部802からな
る。
【0223】積分演算部802は、積分区間選択回路3
04と、それをコントロールする信号を生成する反転制
御回路803と、反転制御回路803に制御データを与
えるシフトレジスタ704と、シフトレジスタ704に
初期値を与える初期値生成回路703と、選択された積
分区間の結果を演算する加算器305と、加算器305
の結果を蓄積するメモリ装置306と加算器305の結
果とメモリ装置306から読み出される内容を加算する
加算器309とを有する。
【0224】逆拡散演算部203のデータの読み込みは
DATALOAD信号に、積分区間選択回路304の積
分区間の指定は反転制御回路803の出力に、反転制御
回路803の出力はINV入力とシフトレジスタ704
の出力に、シフトレジスタ704の出力は初期値生成信
号703から与えられる初期値信号とLOAD信号とS
HIFTEN信号に基づいて行われる。
【0225】データ蓄積レジスタ202、コード発生器
206、逆拡散演算部203、積分区間選択回路304
については、実施の形態5と同じ内容なので説明を省
く。
【0226】次に、実施の形態5と異なる反転制御回路
803のより具体的な動作について説明する。
【0227】図18は、本発明の実施の形態6のマッチ
ドフィルタの演算回路の動作を示すタイミングチャート
である。
【0228】データ蓄積レジスタ202には、常に受信
データがシリアル入力されている。
【0229】まず、時刻T1においてDATALOAD
信号を有効化し、クロック信号に同期した時刻T2のタ
イミングでデータ蓄積レジスタ202の内容を逆拡散演
算部203に取り込む。
【0230】時刻T2のタイミングで、演算対象の伝搬
遅延0で届く受信シンボルを逆拡散する拡散コードをコ
ード発生器206から逆拡散演算部203に格納し、逆
拡散演算を行い、その結果を図18の時刻T4まで保持
する。
【0231】時刻T1においてLOAD信号を有効化
し、クロック信号に同期した時刻T2のタイミングで初
期値生成回路703の出力する内容をシフトレジスタ部
704に取り込む。
【0232】時刻T2のタイミングで無効化されたSH
IFTENは、クロック信号に同期した時刻T3のタイ
ミングでシフトレジスタ704のシフト動作を無効とす
る。
【0233】同じ時刻T2のタイミングで、反転制御回
路803へのINV信号をロウレベルに固定し、シフト
レジスタ704が出力する全て値1の信号がそのまま積
分区間選択回路203に対して出力され、積分区間選択
回路203からは逆拡散演算部203の全タップの出力
信号と同じ信号がそのまま出力され、加算器305から
は図18のA2(0)として出力される。
【0234】時刻T3においては、INV信号入力をハ
イレベルに固定し、シフトレジスタ704が出力する全
て値1の信号の反転である全て値0が積分区間選択回路
304に対して出力され、積分区間選択回路304から
は逆拡散演算部203の値を全てマスクされた全てのタ
ップがロウレベルである内容が出力され、加算器305
からは図18のB2(0)として値0が出力される。
【0235】同じ時刻T3において、時刻T2で有効化
したREAD信号がクロックに同期してADDRESS
信号にて指定されるアドレスのデータB1(0)が出力
される。
【0236】その結果、加算器309からは、A2
(0)とB1(0)を加算した相関演算結果D2(0)
が出力される。
【0237】次に、図18の時刻T4において、時刻T
3で有効化したWRITE信号がクロックに同期してA
DDRESS信号で示される同じアドレスにB2(0)
を書き込み、保持する。
【0238】時刻T4以降の演算内容は、上で説明した
内容の繰り返しである。
【0239】実施の形態5では、相関演算結果Dを求め
るために逆拡散演算された処理区切りの区間の積分値C
からシフトレジスタ704で指定された積分結果Bを減
算してもう一方の積分結果Aを算出していたが、本実施
の形態6では、積分区間を選択するシフトレジスタ70
4の出力をそのまま反転し、積分値Aも同様にして算出
できるようにした。
【0240】DECDIV1からDECDIV255
は、DIV入力に基づいて図10に示すようなパターン
を繰り返し出力する。
【0241】このタイミングチャートの内容は、実施の
形態1と同様に、演算処理クロックスピードを上げ、演
算数を増やすことによりさらに大きなサーチ幅にも対応
可能である。
【0242】このように、本実施の形態6のマッチドフ
ィルタの演算回路によれば、2クロック毎にデータ固定
・コードスキャンの相関演算結果を出力することがで
き、さらに本実施の形態5のマッチドフィルタの演算回
路に対して、積分区間選択回路を制御するシフトレジス
タの出力を反転・非反転する反転制御回路を設けて、加
算器や記憶回路を削減して構成することができる。
【0243】以上、本発明を主に、CDMA通信の基地
局に使用した場合を例にとり説明したが、これに限定さ
れるものではなく、移動局側で、あるデータ列に対して
異なる複数種類のコードとの相関を検出するような場合
に、本発明を容易に適用することができる。
【0244】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
データ固定・コードスキャンの相関演算を行うことがで
き、したがって、遅延プロファイル演算が従来にくらべ
て容易に高速化できる。すなわち、データ入力の速度か
らくる制約はなくなり、純粋にマッチドフィルタを構成
するハードウエアの最大の処理能力で演算処理を行うこ
とができる。
【0245】その結果、所定の演算をより小規模のマッ
チドフィルタ回路での実現や、システムとしてより大き
なセル半径への対応や、異なる条件での遅延プロファイ
ル演算処理を時分割で行うことができる。また、1シン
ボル以上の伝播遅延をカバーする場合も、1つのマッチ
ドフィルタで対応できる。よって、回路規模が抑制され
るので、スペースの削減を図ることができ、LSIの小
型化、さらにはシステムの小型化に有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)従来の、コード固定・データスキャン方
式を説明するための図 (b)本発明のマッチドフィルタにおける演算(コード
スキャン・データ固定方式)の特徴を説明するための図
【図2】本発明のマッチドフィルタにおける演算方法の
特徴的な処理手順を説明するためのフロー図
【図3】本発明のマッチドフィルタの演算回路を組み込
んだCDMA受信装置の一例(実施の形態2)の要部構
成を示すブロック図
【図4】本発明のマッチドフィルタの、データ固定・コ
ードスキャンによる演算の進め方を説明するための図
【図5】マッチドフィルタのデータ固定・コードスキャ
ンによる演算の考え方を説明する図
【図6】本発明のマッチドフィルタのコードスキャン内
容を説明する図
【図7】本発明のデータ固定・コードスキャンによる演
算を行うマッチドフィルタ回路の基本となる構成を示す
ブロック図
【図8】本発明のマッチドフィルタの積分区間選択回路
の動作の概要を説明する図
【図9】本発明の実施の形態1にかかるマッチドフィル
タの演算回路のブロック図
【図10】本発明の実施の形態1のマッチドフィルタの
演算回路の動作を示すタイミングチャート
【図11】本発明の実施の形態3にかかるマッチドフィ
ルタの演算回路のブロック図
【図12】本発明の実施の形態3のマッチドフィルタの
演算回路の動作を示すタイミングチャート
【図13】本発明の実施の形態4にかかるマッチドフィ
ルタの演算回路のブロック図
【図14】本発明の実施の形態4のマッチドフィルタの
演算回路の動作を示すタイミングチャート
【図15】本発明の実施の形態5にかかるマッチドフィ
ルタの演算回路のブロック図
【図16】本発明の実施の形態5のマッチドフィルタの
演算回路の動作を示すタイミングチャート
【図17】本発明の実施の形態6にかかるマッチドフィ
ルタの演算回路のブロック図
【図18】本発明の実施の形態6のマッチドフィルタの
演算回路の動作を示すタイミングチャート
【図19】(a)比較例のマッチドフィルタを2つ使用
する構成を示したブロック図 (b)比較例のマッチドフィルタの動作の概略を示すタ
イミングチャート
【図20】従来のマッチドフィルタ回路の基本となる構
成を示すブロック図
【図21】従来のマッチドフィルタ1つで遅延プロファ
イル生成する過程を示すタイミング図
【図22】本発明のマッチドフィルタにおける演算(コ
ードスキャン・データ固定方式)における、受信データ
の遅延量と、拡散コードおよび積分区間との関係を具体
的に説明するための図
【図23】本発明のマッチドフィルタにおける演算(コ
ードスキャン・データ固定方式)の特徴的な処理を具体
的に示す図
【符号の説明】
201 マッチドフィルタ 203 逆拡散演算部 204 積分演算部 205 データレジスタ 206 コード発生器 207 コードレジスタ部 208 逆拡散回路 209 積分区間選択回路 210 積分回路 211 メモリ装置 212 加算回路

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力データにおける1シンボル相当のデ
    ータを一時的に保持して固定すると共に、その固定され
    たデータに対して、拡散コードの位相を変化させながら
    逆拡散を行い、かつ、前記拡散コードを基準のタイミン
    グから位相をシフトさせながら乗算し、その位相シフト
    量に応じてシンボルの区切りを一義的に設定する第1の
    ステップと、 設定された前記シンボルの区切りに基づいて積分区間を
    変更しながら、逆拡散結果についての積分を実行し、積
    分値を保存する第2のステップと、 前記固定されたデータに隣接する、1シンボル相当のデ
    ータを新たに切り出して固定し、この新たに切り出して
    固定されたデータに対して前記第2のステップと同様の
    処理を実行して得られた同じシンボルについての、前記
    拡散コードの同じ位相シフト量に対応する積分結果に、
    前記第2のステップにて得られた積分値を加算してシン
    ボル単位の相関値を算出する第3のステップと、 を含むことを特徴とするマッチドフィルタにおける演算
    方法。
  2. 【請求項2】 最大でXチップ(Xは自然数)相当の遅
    延をもつ受信信号について、遅延プロファイルを作成す
    ることができるマッチドフィルタにおける演算方法であ
    って、 前記受信信号のデータ列から、1シンボル相当のデータ
    を切り出して固定する第1のステップと、 拡散コードの位相シフト量を0チップからXチップまで
    変化させることにより、1チップ単位の遅延をもつ拡散
    コードを連続的に生成し、生成された各拡散コードを、
    位相をシフトさせながら前記固定されたデータに乗算し
    て逆拡散結果を得ると共に、前記拡散コードを基準のタ
    イミングから位相をシフトさせながら前記データに乗算
    して、その位相シフト量に応じて受信信号のシンボルの
    区切れを一義的に設定し、この設定された区切れに基づ
    いて、積分区間を変更しながら、前記逆拡散結果につい
    ての積分を実行し、積分値を保存する第2のステップ
    と、 前記固定された1シンボル相当のデータに隣接する、1
    シンボル相当のデータを新たに切り出して固定し、この
    新たに切り出して固定されたデータに対して前記第2の
    ステップと同様の処理を実行する第3のステップと、 前記第2のステップおよび前記第3のステップで得られ
    る、拡散コードの同じ位相シフト量に対応する積分値で
    あって、設定された前記受信信号のシンボルの区切れに
    基づいて、同じシンボルについての積分値どうしを加算
    して、シンボル単位の相関値を算出する第4のステップ
    と、 を含むことを特徴とするマッチドフィルタにおける演算
    方法。
  3. 【請求項3】 算出されたシンボル単位の前記積分区間
    が異なる相関値どうしを比較し、最大の相関を示すもの
    を検出することにより、前記受信信号の実際の遅延量を
    検出するステップをさらに備えることを特徴とする請求
    項1または2記載のマッチドフィルタにおける演算方
    法。
  4. 【請求項4】 入力データを一時的に保持してデータを
    固定すると共に、その固定されたデータに対して、拡散
    コードの位相を変化させながら逆拡散を行い、かつ、前
    記拡散コードを基準のタイミングから位相をシフトさせ
    ながら乗算し、その位相シフト量に応じてシンボルの区
    切りを一義的に設定する第1のステップと、 設定された前記シンボルの区切りよりも前に位置する前
    半のシンボル部分と、後に位置する後半のシンボル部分
    の各部分について、逆拡散結果を積分する第2のステッ
    プと、 前記前半のシンボル部分についての積分結果を、先に前
    記第2のステップと同様に処理された結果として保持さ
    れている、同じシンボルについての、前記拡散コードの
    同じ位相シフト量に対応する積分結果と加算し、一方、
    前記後半のシンボル部分についての積分結果は一時的に
    保持しておき、その保持されている積分結果を、次に同
    様の処理を実施した結果として得られる、同じシンボル
    についての、前記拡散コードの同じ位相シフト量に対応
    する積分結果に加算し、これによって、シンボル単位の
    相関を検出する第3のステップと、 を含むことを特徴とするマッチドフィルタにおける演算
    方法。
  5. 【請求項5】 前記拡散コードの位相シフト量毎に検出
    されたシンボル単位の相関値どうしを比較し、最大の相
    関を示すものを検出することにより、前記入力データの
    実際の遅延量を検出する第4のステップを、さらに有す
    ることを特徴とする請求項4記載のマッチドフィルタに
    おける演算方法。
  6. 【請求項6】 入力データを蓄積する一時的保持回路
    と、 位相が1チップ単位でシフトされる拡散コードを連続的
    に生成する拡散コード発生器と、 前記拡散コードを、位相をシフトさせながら前記一時的
    保持回路に保持された前記入力データに乗算するととも
    に、前記拡散コードを基準のタイミングから位相をシフ
    トさせながら前記入力データに乗算し、その位相シフト
    量に応じて前記入力データにおけるシンボルの区切りを
    一義的に設定する逆拡散演算回路と、 前記シンボルの区切りよりも前に位置する前半のシンボ
    ル部分と、後に位置する後半のシンボル部分の各々の部
    分について、逆拡散結果を積分する積分回路と、 前記後半のシンボル部分の積分結果を一時的に蓄積する
    蓄積回路と、 前記前半のシンボル部分に関する積分結果を、先に前記
    積分回路により行われた同様の処理の結果として前記蓄
    積手段に保持されている、同じシンボルについての、拡
    散コードの同じ位相シフト量に対応する積分結果に加算
    し、1つのシンボルについての相関値を出力する演算回
    路と、 を有することを特徴とするマッチドフィルタ。
  7. 【請求項7】 前記積分回路は、前記逆拡散演算回路の
    全出力ビットについて積分を行って得られる積分結果か
    ら、前記後半の部分の積分結果を減算することにより、
    前記前半の部分の積分結果を得ることを特徴とする請求
    項6記載のマッチドフィルタ。
  8. 【請求項8】 前記積分回路は、シフトレジスタを有
    し、前記シフトレジスタを用いて積分範囲を制御するこ
    とを特徴とする請求項6記載のマッチドフィルタ。
  9. 【請求項9】 前記積分回路は、シフトレジスタと、前
    記シフトレジスタの出力ビットの反転または非反転を制
    御する反転制御回路とを有し、前記シフトレジスタおよ
    び前記反転制御回路を用いて積分範囲を制御することを
    特徴とする請求項6記載のマッチドフィルタ。
  10. 【請求項10】 入力データを蓄積する一時的保持回路
    と、 位相が1チップ単位でシフトされる拡散コードを連続的
    に生成する拡散コード 発生器と、 前記拡散コードを、前記一時的保持回路に保持された前
    記入力データに乗算するとともに前記拡散コードを前記
    入力データに、基準のタイミングから位相をシフトさせ
    ながら乗算し、その位相シフト量に応じて前記入力デー
    タにおけるシンボルの区切りを一義的に設定する逆拡散
    演算回路と、 前記逆拡散演算回路の出力の各ビットのデータを、最下
    位ビットあるいは最上位ビットを起点として順に累積加
    算していき、その結果として得られる複数の累積加算値
    を、並列に出力する累積加算演算部と、 前記累積加算演算部から出力される前記複数の累積加算
    値を選択するセレクタと、 前記逆拡散演算回路の全出力ビットについて積分を行っ
    て得られる積分結果から、前記セレクタにより選択され
    た累積加算値を減算することにより、前記シンボルの区
    切りよりも前に位置する前半のシンボル部分についての
    逆拡散結果の積分値を算出する演算回路と、 前記前半のシンボル部分に関する前記積分値を、先に実
    施された同様の処理の結果として取得されて保持されて
    いる、同じシンボルについての、拡散コードの同じ位相
    シフト量に対応する積分値に加算し、1つのシンボルに
    ついての相関値を出力する演算回路と、を有することを
    特徴とするマッチドフィルタ。
  11. 【請求項11】 請求項6から請求項10のいずれかに
    記載のマッチドフィルタを有し、前記マッチドフィルタ
    の相関検出結果に基づいて同期獲得または同期追従を行
    うことを特徴とするCDMA受信装置。
  12. 【請求項12】 請求項6から請求項10のいずれかに
    記載のマッチドフィルタを用いてスペクトラム拡散変調
    信号について同期を獲得し、獲得した同期タイミングに
    基づいて通信制御を行うことを特徴とする移動体通信基
    地局装置。
  13. 【請求項13】 請求項6から請求項10のいずれかに
    記載のマッチドフィルタを用いてスペクトラム拡散変調
    信号について同期を獲得し、獲得した同期タイミングに
    基づいて通信制御を行うことを特徴とする移動体通信端
    末装置。
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