JP4463569B2 - レーザ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光記録や光通信などの光源として用いられるレーザ装置に係り、特に面発光型半導体レーザ装置に関するものである。
近年、光記録や光通信などの光源として、半導体レーザの需要が高まっている。中でも面発光型半導体レーザは、しきい値電流が低く、ビームスポットが円形であり光ファイバとの直接結合が容易であり、ウエハ状態での検査が可能であるといった特徴を有しており、低消費電力、低コストの発光素子として期待されている。
以下に、従来の面発光型半導体レーザの例として、特許文献1に開示された構造について図7を参照しながら説明する。図7は、従来の面発光型半導体レーザの構造を示す断面図である。
図7に示すように、従来の面発光型半導体レーザでは、GaAsからなるn型半導体基板101と、Al0.3Ga0.7AsおよびAl0.9Ga0.1Asの積層が40.5層重なった層からなるn型ミラー102と、Al0.6Ga0.4Asからなるアンドープスペーサ層103と、スペーサ層に挟まれた三重量子井戸Al0.11Ga0.89As/Al0.3Ga0.7Asからなる活性層104と、p型AlAs層105と、30.5周期のAl0.3Ga0.7As/Al0.9Ga0.1Asからなるp型ミラー106と、p型GaAs層107とが順次積層されている。ここで、n型ミラー102にはSiがNa(アクセプタ濃度)=1×1018cm-3の濃度でドープされており、p型ミラー106にはZnがNa=7×1017cm-3の濃度でドープされている。また、p型GaAs層107にはZnがNa=1×1019cm-3の濃度でドープされている。
p型AlAs層105は、酸化領域105Aと、酸化領域105Aに両側方を挟まれる非酸化領域105Bとからなり、非酸化領域105Bに電流を狭窄する機能を有している。n型ミラー102の上部と、その上に位置する各層はポスト構造113に加工されている。そして、p型GaAs層107の上には、レーザ出射のための開口部112を有するコンタクト電極109が設けられている。コンタクト電極109のうちの外縁部の上から、ポスト構造113の側面上およびn型ミラー102の露出面上にかけて、SiNxからなる層間絶縁膜110が設けられている。そして、層間絶縁膜110の上には配線電極111が設けられており、配線電極111は、層間絶縁膜110のうちコンタクト電極109の外縁部に接する部分も覆うことにより、コンタクト電極109に接している。一方、半導体基板101の裏面上にはn側電極108が設けられている。
以上のように構成された面発光型半導体レーザのn側電極108と配線電極111との間にバイアス電圧が印加されると、p型AlAs層105の非酸化領域105Bに電流が狭窄されて活性層104へキャリアが注入される。その結果、活性層104から生じた光が、n型ミラー102およびp型ミラー106から構成される共振器内で発振し、開口部112から外部へ放射される。
特開2003−188471号公報
しかしながら前記従来の構成では、p型ミラー106内のAl0.3Ga0.7As/Al0.9Ga0.1Asヘテロ接合界面に生じる価電子帯のスパイクが正孔の電気伝導を制限し、面発光レーザを動作させるためには非常に大きな印加電圧が必要となるという不具合が生じていた。また、p型ミラー106はポスト構造に形状加工されており断面積が小さいために、スパイクの影響による抵抗成分が非常に大きくなる。これは、p型ミラー106において熱が発生するという問題につながる。p型ミラー106の断面積は小さいため、発生した熱は十分に放出されず、その結果、レーザの発光効率が低下してしまっていた。
本発明は前記課題に鑑み、低い印加電圧で動作し、かつ放熱性に優れた面発光型レーザを提供することを目的とする。
本発明のレーザ装置は、互いに対向する第1のミラーと第2のミラーを共振器として有し、光を出射するレーザ装置であって、前記第1のミラーには、最大径が前記光の発振波長以下である孔が複数設けられている。
この構成では、第1のミラーに光が入射すると表面プラズモン共鳴効果が生じ、第1のミラーからの出射光の強度が強くなるため、光の取り出し効率を大幅に向上できる。これにより、本質的に光の透過率の低い材料をもミラーの材料として用いることができる。この材料として金属を用いた場合には、金属の熱抵抗は極めて小さいため、発生した熱が外部に効率良く放出される。つまり、放熱性を向上させることができる。
ここで、表面プラズモン共鳴効果とは、前記光が、前記第1のミラーにおいて一旦表面プラズモンに変換された後に再び前記光に戻って出射されることをいう。
本発明の第1のミラーにおいては、前記第1のミラーに入射される光の強度に対して、前記第1のミラーを透過する光の強度が非線形的に増加する。したがって、共振器内部からのレーザ出射光は第1のミラーを十分な強度で透過するのに対し、戻り光雑音の原因となる外部からの反射光は強度が弱いため、共振器内部へ透過しにくい。したがって、従来の線形性を有するミラーを用いたレーザ装置と比較して、戻り光雑音特性が劇的に改善される。光ディスクの再生などのアプリケーションでは、光学系やディスクなどからの反射光と出射光との干渉により生じる戻り光雑音が問題となっているため、本発明を適用すると効果的である。
前記第1のミラーは金属であり、前記孔は並進対称に配置している場合には、光が表面プラズモンに変換されやすい。
また、本発明のレーザ装置は半導体レーザ装置であってもよく、前記第1のミラーは片側電極を兼ねていてもよい。レーザ装置が半導体レーザ装置であって第1のミラーが金属である場合には、金属の電気抵抗は極めて小さいため、ミラーにおける電圧降下が抑制され、共振器内部において発生する熱の量が少なくなる。したがって、低い印加電圧で動作させることができる。
前記孔同士の間隔は、前記発振波長以下であることが好ましい
前記孔は第1の孔であって、前記第1のミラーには第2の孔もさらに設けられていてもよく、前記第1の孔と前記第2の孔との間隔は、前記第1の孔同士における前記間隔とは異なることが好ましい。この場合には、前記第1の孔と前記第2の孔との間隔を、前記第1の孔同士における前記間隔とは異なるようにする。この場合には、第1の孔によって表面プラズモンが発生して光が外部に取り出され、第2の孔によって、特定の発振モード以外の発光が抑制され、単一モードの発振が可能となる。つまり、横モードが制御されたレーザ発振を得ることができるため、従来よりも発光領域の面積を大きくすることができ、光出力をより大きくすることができる。
前記孔の平面形状が異方性を有していてもよい。つまり、前記孔の平面形状における長手方向の長さと、長手方向に垂直な方向の長さとが異なっていてもよい。
具体的には、前記孔の平面形状が楕円または長方形であってもよい。これらの場合には、屈折率分布が面内で非対称となる。したがって、偏波方向によって共振器利得の違いが生じることから、偏波制御が容易になる。
また、前記孔の平面形状が三角形であってもよい。この場合には、850nm帯の波長の光に対して高い透過率を得ることができる。
前記第1のミラーの平面形状が異方性を有していてもよい。つまり、前記第1のミラーの平面形状における長手方向の長さと、長手方向に垂直な方向の長さとが異なっていてもよい。
具体的には、前記第1のミラーの平面形状が楕円または長方形であってもよい。これらの場合には、屈折率分布が面内で非対称となる。したがって、偏波方向によって共振器利得の違いが生じることから、偏波制御が容易になる。
前記第1のミラーは、Al、Ag、Auのうちのいずれかからなっていることが好ましく、この場合には、光が表面プラズモンに変換されやすくなる。
本発明によると、ミラーに設けられた孔によって表面プラズモン共鳴効果が生じ、ミラーからの光の取り出し効率を大幅に向上できる。このことにより、ミラーの材料に本質的に透過率の小さい金属を用いることが可能となる。これにより、低い印加電圧で動作し、放熱性に優れ、かつ、雑音特性の良好なレーザ装置を得ることができる。
(第1の実施形態)
以下に、本発明の第1の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る面発光型半導体レーザ装置の構成を示す断面図である。
図1に示すように、本実施形態の半導体レーザ装置では、GaAsからなるn型半導体基板1の上に、Al0.1Ga0.9AsとAl0.8Ga0.2Asとが交互に積層された半導体層を有するn型ミラー2と、Al0.4Ga0.6Asからなるアンドープスペーサ層3と、アンドープスペーサ層3に上下を挟まれた、GaAs量子井戸層(図示せず)およびAl0.2Ga0.8As障壁層(図示せず)からなる活性層4と、p型GaAs層5とが順次積層されている。
活性層4では、レーザ発振波長が850nmとなるように、GaAs量子井戸層の膜厚およびAl組成が調整されている。n型ミラー2にはSiがNa=1×1018cm-3の濃度で、p型GaAs層5にはCがNa=3×1018cm-3の濃度でドープされている。p型GaAs層5の上面上には、直径が4μmの円形の開口部9を有する絶縁膜6が設けられ、p型GaAs層5の上面のうち開口部9によって開口される部分の中心部には、膜厚100nmのAgからなる円柱状の第1のp側電極7Aが、絶縁膜6と離間して設けられている。そして、開口部9のうちの外縁部、つまり第1のp側電極7Aと絶縁膜6との間に介在する部分を埋めて、絶縁膜6のうち開口部9の側方に位置する部分の上に伸びるように、Agからなる第2のp側電極7Bが設けられている。なお、第1のp側電極7Aおよび第2のp側電極7Bを、まとめてp側電極7と呼ぶこととする。一方、半導体基板1の下面上には、n側電極8が設けられている。
図2は、第1の実施形態に係る面発光型半導体レーザ装置の構成を示す平面図である。図2に示すように、p側電極7のうち第1の電極7Aには、第1の電極7Aを貫通する直径425nmの円形の孔10が、800nmの間隔で周期的に配置している。そして、第1のp側電極7Aの周囲を囲む部分に設けられたリング状の第2のp側電極7Bには、孔10が設けられていない。
以下に、本実施形態の面発光型半導体レーザの動作について、図1を再度参照しながら説明する。n側電極8およびp側電極7にバイアス電圧が印加されると、第2のp側電極7Bのうち開口部9内に位置する部分とp型GaAs層5とを通過して活性層4に電流が注入され、活性層4でキャリアの再結合が生じる。その結果、活性層4において生じた発光が、n型ミラー2およびp側電極7から構成される共振器内で発振し、波長が850nmのレーザ発振が生じる。
ここで、第1のp側電極7Aには周期的に孔10が設けられているため、共振器内部からp側電極7に到達した光は表面プラズモンに変換されやすい状態にある。励起された表面プラズモンは再び光に変換されて共振器外部に出射する。その結果、孔の面積で決定される透過率に比べ桁違いに大きい光透過が生じるので、第1のp側電極7Aからレーザ光の出射が可能となる。このとき、互いに隣接する孔10の中心同士の間隔がレーザの発振波長より小さく、かつ、孔10の直径が孔10の前記間隔の約半分である場合には特に、光と表面プラズモンの間のエネルギー変換が効率良く行われるため、光の透過率を向上させることができる。
従来では、p側のミラーとして半導体多結晶膜を用いていたため、荷電子帯にスパイクが生じ、面発光レーザを動作させるためには大きな印加電圧が必要であった。それに対し、本実施形態では、p側電極7が金属によって構成されているため、従来のようなスパイクが生じず、面発光レーザを動作させるために必要な印加電圧の値が小さくなる。
さらに、第1のp側電極7Aに孔10を設けているため、第1のp側電極7Aによる光吸収が起こりにくくなり光の透過率が向上する。したがって、従来では光の透過率が低いために用いられなかった金属でp側電極7を構成しても、レーザ光を共振器の外部に効率良く出射させることができる。また、金属の熱伝導率は高いため、レーザの動作に伴いp側電極7の付近に発生した熱が効率よく放出される。
次に、本実施形態における面発光レーザ装置の雑音特性について、図3を参照しながら説明する。図3は、本実施形態のレーザ装置および従来のレーザ装置における相対雑音強度の戻り光量依存性を示すグラフ図である。図3に示すように、従来のレーザ装置では戻り光量が多くなるにしたがって相対雑音強度が増加しているが、本発明のレーザ装置は戻り光量が増加しても相対雑音強度が増加することなく、一定の低雑音特性を維持している。これは、表面プラズモンが生じることにより第1のp側電極7Aの透過率が非線形的に増加することによる。つまり、レーザ出射光は第1のp側電極7Aを透過するのに十分な強度を有するのに対し、戻り光雑音の原因となる外部からの反射光の強度は弱く、共振器内部へ透過しにくいため、一定の低雑音特性を維持することができる。したがって、本実施形態を光ディスクの再生などのアプリケーションに適用すると効果的である。
(第2の実施形態)
以下に、本発明の第2の実施形態について図面を参照しながら説明する。図4は、本発明の第2の実施形態に係る面発光型半導体レーザ装置の構成を示す平面図である。なお、本実施形態の面発光型半導体レーザ装置の断面構造は第1の実施形態と同様であるのでその図示および説明を省略し、ここでは、第1の実施形態と異なる平面構造のみを説明することとする。
図4に示すように、本実施形態の面発光型半導体レーザ装置では、p側電極17が、一辺12μmの正方形である第1のp側電極17Aと、第1のp側電極17Aの側方を囲む第2のp側電極17Bとからなっている。図示は省略するが、第1の実施形態と同様に、第1のp側電極17Aおよび第2のp側電極17Bは、p型GaAs層5(図1に示す)の上に設けられている。
そして、第1のp側電極17Aには、第1の周期配列を持つ第1の孔19と、第2の周期配列を持つ第2の孔18とが設けられている。第1の孔19は、300nmの直径を有し、800nmの間隔で配置されている。また、第2の孔18は、400nmの直径を有し、4.8μmの間隔で配置されている。
第1の孔19は、第1の実施形態における孔10と同様に、p側電極17において光から表面プラズモンを発生させて、共振器内部の光を外部に取り出す。一方、第2の孔18が境界となって領域が分割されるため、特定の発振モード以外の発光が抑制され、単一横モードの発振が可能となる。
本実施形態では、第2の孔18が設けられていることにより、横モードが制御されたレーザ発振を得ることができる。これにより、従来よりも発光領域(本実施形態における第1のp側電極17A)の面積を大きくすることができるため、光出力をより大きくすることが可能となる。
なお、本実施形態では、第1のp側電極17Aの形状を正方形にしたが、矩形や円形であっても同様の効果を得ることができる。
(第3の実施形態)
以下に、本発明の第3の実施形態について図面を参照しながら説明する。図5は、本発明の第3の実施形態に係る面発光型半導体レーザ装置の構成を示す平面図である。なお、本実施形態の面発光型半導体レーザ装置の断面構造は第1の実施形態と同様であるのでその図示および説明を省略し、ここでは、第1の実施形態と異なる平面構造のみを説明することとする。
図5に示すように、本実施形態の面発光型半導体レーザ装置では、p側電極27が、長軸4μmで短軸3μmの第1のp側電極27Aと、第1のp側電極27Aの側方を囲む第2のp側電極27Bとからなっている。図示は省略するが、第1の実施形態と同様に、第1のp側電極27Aおよび第2のp側電極27Bは、p型GaAs層5(図1に示す)の上に設けられている。そして、第1のp側電極27Aには、第1の実施形態と同様に周期的に孔28が設けられている。
本実施形態では、孔28が設けられる領域である第1のp側電極27Aが楕円形であり、長軸方向と短軸方向とにおいて異方性を有するため、屈折率分布が面内で非対称となる。したがって、偏波方向によって共振器利得の違いが生じることから、偏波制御が容易になる。
なお、本実施形態では、p側電極27の平面形状が楕円である場合について記載したが、p側電極27の平面形状を長方形にしてもよい。長方形も異方性を有するため、同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態では、孔28が設けられる領域である第1のp側電極27Aの形状に異方性を持たせることにより偏波制御を可能としたが、他の方法として、孔28の形状自体に異方性を持たせてもよい。具体的には、孔28の形状を楕円形や長方形にしてもよい。この場合にも、偏波方向によって共振器利得の違いが生じ偏波制御が可能になるという効果を得ることができる。
(その他の実施形態)
なお、第1〜第3の実施形態では、面発光型半導体レーザを例に用いて説明した。しかし、本発明を適用することができるのはこれに限られず、例えばファブリペロー型半導体レーザ、固体レーザ、あるいはガスレーザなどの他のレーザにも適用することができ、それらの場合であっても同様の効果を呈することができる。
また、第1〜第3の実施形態においては、孔の間隔の数値を例示したが、本発明の孔の間隔はその値に限られるものではない。
また、第1〜第3の実施形態においては、孔の直径の数値を例示したが、本発明の孔の直径はその値に限られず、レーザの発振波長以下であればよい。
また、第1〜第3の実施形態においては、孔の形状を、円形、楕円形または長方形にしたが、本発明の孔の形状はそれに限られるものではなく、三角形などの多角形にしてもよい。一般に、孔の形状により波長選択性が異なるので、レーザの発振波長に応じて、最適な孔の形状が存在する。頂点の数が少なくなる程、長波長側での透過率が高くなる傾向がある。例えば、孔の形状が三角形である場合には、850nm帯の波長の光に対して高い透過率を得ることができる。
また、第1〜第3の実施形態においては、p側電極の材料をAgとして説明したが、本発明のp側電極の材料はこれに限らず、例えばAl、Au、Ni、Crなど他の材料を用いても構わない。
また、第1〜第3実施形態においては、半導体層を構成する材料をAlGaAsとして説明したが、本発明の半導体層の材料はこれに限らず、例えばInP系やGaN系を用いてもよい。
また、第1〜第3の実施形態においては、p側ミラーがp側電極のみで構成される場合について説明したが、本発明は、例えば図6に示すような、p側電極7とp型半導体多層膜21とからp側ミラーが構成される半導体レーザ装置にも適用することができる。図6は、本発明において、p側ミラーとしてp側電極とp型半導体多層膜を有する面発光型半導体レーザ装置の構成を示す断面図である。なお、図6に示すP型半導体多層膜21は、例えばAl0.1Ga0.9AsとAl0.8Ga0.2Asとが交互に積層された層からなっている。
本発明のレーザ装置は、低い印加電圧で動作し、放熱性に優れ、かつ雑音特性の良好なレーザ装置を得ることができる点で、産業上の利用可能性は高い。
本発明の第1の実施形態に係る面発光型半導体レーザ装置の構成を示す断面図である。 第1の実施形態に係る面発光型半導体レーザ装置の構成を示す平面図である。 本実施形態のレーザ装置および従来のレーザ装置における相対雑音強度の戻り光量依存性を示すグラフ図である。 本発明の第2の実施形態に係る面発光型半導体レーザ装置の構成を示す平面図である。 本発明の第3の実施形態に係る面発光型半導体レーザ装置の構成を示す平面図である。 本発明において、p側ミラーとしてp側電極とp型半導体多層膜21を有する面発光型半導体レーザ装置の構成を示す断面図である。 従来の面発光型半導体レーザの構造を示す断面図である。
符号の説明
1 半導体基板
2 n型ミラー
3 アンドープスペーサ層
4 活性層
5 p型GaAs層
6 絶縁膜
7 p側電極
7A 第1のp側電極
7B 第2のp側電極
8 n側電極
9 開口部
10 孔
17 p側電極
17A 第1のp側電極
17B 第2のp側電極
18 第2の孔
19 第1の孔
21 p型半導体多層膜
27 p側電極
27A 第1のp側電極
27B 第2のp側電極
28 孔

Claims (12)

  1. 互いに対向する第1のミラーと第2のミラーとを共振器として有し、光を出射するレーザ装置であって、
    前記第1のミラーには、最大径が前記光の発振波長以下である第1の孔及び第2の孔がそれぞれ複数設けられており、
    前記第1の孔の最大径と前記第2の孔の最大径とは互いに異なり、
    前記第1の孔同士及び前記第2の孔同士は、互いに、周期的に配列されており、
    隣接する前記第1の孔同士の間隔は、隣接する前記第2の孔同士の間隔よりも狭く、
    隣接する前記第2の孔同士の間に、前記第1の孔が複数配置されている、レーザ装置。
  2. 前記光は、前記第1のミラーにおいて一旦表面プラズモンに変換された後に再び前記光に戻って出射される、請求項1に記載のレーザ装置。
  3. 前記第1のミラーに入射される光の強度に対して、前記第1のミラーを透過する光の強度が非線形的に増加する、請求項1または2に記載のレーザ装置。
  4. 前記第1のミラーは金属である、請求項1〜3のうちいずれか1項に記載のレーザ装置。
  5. 半導体レーザ装置であって、
    前記第1のミラーは片側電極を兼ねている、請求項1〜4のうちいずれか1項に記載のレーザ装置。
  6. 隣接する前記第1の孔同士の間隔は、前記発振波長以下である、請求項1〜5のうちいずれか1項に記載のレーザ装置。
  7. 前記第1の孔及び前記第2の孔の少なくとも一方の平面形状は異方性を有する、請求項1〜6のうちいずれか1項に記載のレーザ装置。
  8. 前記第1の孔及び前記第2の孔の少なくとも一方の平面形状は楕円または長方形である、請求項7に記載のレーザ装置。
  9. 前記第1の孔及び前記第2の孔の少なくとも一方の平面形状は三角形である、請求項1〜5のうちいずれか1項に記載のレーザ装置。
  10. 前記第1のミラーの平面形状は異方性を有する、請求項1〜9のうちいずれか1項に記載のレーザ装置。
  11. 前記第1のミラーの平面形状は楕円または長方形である、請求項10に記載のレーザ装置。
  12. 前記第1のミラーは、Al、Ag、Auのうちのいずれかからなっている、請求項1〜11のうちいずれか1項に記載のレーザ装置。
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