JP4459481B2 - 光ファイバ用多孔質母材の製造方法および製造装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、光ファイバ用コア母材にガラス微粒子を堆積させることによって光ファイバ用多孔質母材を形成する光ファイバ用多孔質母材の製造方法に関し、ガラス微粒子の堆積量の長手方向の変動を少なく抑制するものであって、前記光ファイバ用多孔質母材から製造される光ファイバの長手方向の特性変動を少なく抑制するものである。
【0002】
【従来の技術】
光ファイバ用ガラス母材の製造方法としては、外付け法が良く知られている。この方法は、VAD法、MCVD法、PCVD法などの公知の方法によって得られた光ファイバ用コア母材の両端に、ダミー部材を接続して出発部材とし、この出発部材の表面にガラス微粒子を堆積させて光ファイバ用多孔質母材とし、この光ファイバ用多孔質母材を焼結して光ファイバ用ガラス母材とする方法である。
【0003】
上記外付け法は、一般的に、図15に示すような手順によって実施されている。
図15(a)において、符号20は、光ファイバ用多孔質母材の製造装置である。光ファイバ用多孔質母材の製造装置20は、チャンバ21と、光ファイバ用コア母材1の両端にダミー部材2を接続してなる出発部材3をその軸を中心に回転させるガラス旋盤25と、ガラス旋盤25上に取り付けられ、出発部材3を把持する一対のチャック23および24と、原料ガスを燃焼してガラス微粒子を発生させ、前記ガラス微粒子を出発部材3の外周に堆積させるための2本のバーナ11と、バーナ11を出発部材3の長手方向に往復運動させるガイドレール12と、未反応のガラス原料ガス、反応によって生成したガス、および過剰のガラス微粒子等を排気するための排気口22とを備えている。
【0004】
まず、前記図15(a)に示すように、光ファイバ用コア母材1の両端にダミー部材2を接続してなる出発部材3をチャンバ21内に配置し、その両端部をチャック23および24によって把持する。
次いで、図15(b)に示すように前記チャック23および24に連結されているガラス旋盤25によって出発部材3を回転させながら、ガイドレール12上を往復運動するバーナ11にガラス原料ガスを送り、火炎加水分解反応によりガラス微粒子を発生させ、このガラス微粒子を出発部材3の外周に吹き付けて堆積させ、ガラス微粒子層4を成長させる。このとき、排気口22から、未反応のガラス原料ガス、反応によって生成したガス、および過剰のガラス微粒子等を排気して、ガラス微粒子層4の汚染および不均一な堆積を防止する。所定の重量までガラス微粒子を堆積させることによって、光ファイバ用多孔質母材5が得られる。
次いで、図15(c)に示すように、光ファイバ用多孔質母材5の表面に堆積したガラス微粒子層4を加熱炉31内で焼結して透明ガラス化させることによって光ファイバ用ガラス母材が得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記外付け法において、光ファイバ用コア母材の全長および径は、その製造方法および光ファイバの種類に依存する。しかし、上記外付け法に用いられる装置は、製造コストの点から、光ファイバ用コア母材の全長および径に依らず、同じものを使用するのが普通である。また、ダミー部材の長さは、作業性の都合から、通常一定とされる。さらに、チャックは、制御系の観点から一方は可動にされ、他方は位置固定とされる。そのため、光ファイバ用コア母材は、チャンバの中央部に位置するとは限らず、偏った位置に配置されることもある。
【0006】
しかしながら、光ファイバ用コア母材が、チャンバ内において偏った位置に配置された場合、バーナから放出されるガラス微粒子の気流がチャンバの壁面によって乱されるので、光ファイバ用コア母材において、チャンバの壁面に近い部位と遠い部位とでは、その上へのガラス微粒子の堆積量が変動していた。
このガラス微粒子の堆積量の変動は、シングルモード光ファイバを製造する場合には、特に問題とならない。しかし、分散シフト光ファイバまたは分散補償光ファイバ等の光ファイバを製造する場合には、ガラス微粒子の堆積量の変動が、長手方向での光ファイバの特性、特に波長分散に無視できない影響を与えるという問題があった。
【0007】
光ファイバの種類によって、前記ガラス微粒子の堆積量の変動による光ファイバの特性への影響の度合いが異なることは、次のように考えられる。
前記波長分散は、大きく、材料分散と構造分散とに分けられる。材料分散は、光ファイバの材料が同じならば、ほとんど一定である。構造分散は、光ファイバの内部構造、特に、屈折率分布に依存して決まる。前記ガラス微粒子の堆積量の変動は、この構造分散に影響を与える。
シングルモード光ファイバでは、光ファイバの屈折率分布が比較的単純であり、構造分散の波長分散への寄与が小さいため、前記ガラス微粒子の堆積量の変動の、波長分散への影響は問題とならないほど小さい。
【0008】
一方、分散シフト光ファイバは、屈折率分布を調節して構造分散を変化させ、光ファイバの損失が最も低くなる1550nm付近に、零分散波長を移したものである。また、分散補償光ファイバは、単位長さあたりの分散を負の値に大きくしたものであり、伝送用光ファイバの累積分散を補償し、光信号の劣化を防止するためのものである。これらの光ファイバでは、構造分散が変動すると、波長分散が大きく変動する。このため、前記ガラス微粒子の堆積量の変動の、波長分散への影響は大きい。
【0009】
以上述べたように、ガラス微粒子の堆積量が長手方向で変動すると、構造分散が影響を受け、光ファイバの特性が長手方向で大きく変動するので、光ファイバの一部の区間が特性不良になり、歩留りが低下していた。
本発明は上記事情を鑑みてなされたものであって、長手方向におけるガラス微粒子の堆積量の変動の小さい光ファイバ用多孔質母材の製造方法およびその方法を実施するための製造装置の提供を課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記課題は、前記出発部材をチャンバ内に配置する際、前記光ファイバ用コア母材の一端から、前記出発部材の軸の延長線上にあって、前記光ファイバ用コア母材の一端に最も近いチャンバの一部位までの距離をD1、前記光ファイバ用コア母材の他端から、前記出発部材の軸の延長線上にあって、前記光ファイバ用コア母材の他端に最も近いチャンバの一部位までの距離をD2、前記光ファイバ用コア母材の長さをLE 、前記出発部材の軸の延長線上にあって、前記光ファイバ用コア母材の一端に最も近いチャンバの一部位から、前記出発部材の軸の延長線上にあって、前記光ファイバ用コア母材の他端に最も近いチャンバの一部位までの距離をL C とするとき、(D1−D2)/LEの値が−0.15〜0.15となるように、かつ、L C /L E の値が2.3〜3.0となるように、出発部材をチャンバ内に配置することによって解決される。
【0011】
これによって、ガラス微粒子の堆積量の変動をさらに小さく抑制することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の光ファイバ用多孔質母材の製造方法に使用される装置の一例を示す図である。図1において、符号20は、光ファイバ用多孔質母材の製造装置である。
この光ファイバ用多孔質母材の製造装置20は、チャンバ21と、このチャンバ21内に置かれ、光ファイバ用コア母材1の両端にダミー部材2を接続してなる出発部材3を把持し、その軸を中心に回転させるガラス旋盤25と、原料ガスを燃焼してガラス微粒子を発生させ、前記ガラス微粒子を出発部材の外周に堆積させるための2本のバーナ11とを備えている。
【0013】
前記出発部材3は、旋盤25上の一対のチャック23、24によってその両端部が把持されている。チャック23および24は、旋盤25から着脱自由となっている。一方のチャック23は、出発部材3の取り付けおよび取り外し作業のために、また、出発部材3の長さが異なる場合のために、可動式となっている。ま他方のチャック24は位置が固定されている。
【0014】
チャンバ21には、バーナ11の反対側に、未反応の原料ガス、反応によって生成したガス、および過剰のガラス微粒子等を排気するための排気口22が設置されている。排気口22には図示しない排気装置が接続され、チャンバ内のガスを吸引するようになっている。
バーナ11は、出発部材3の長手方向に設置されたガイドレール12上に取り付けられ、図示しない駆動装置によって、ガイドレール12上を往復運動するようになっている。
【0015】
本発明においては、前記出発部材3をチャンバ21内に配置する際、前記光ファイバ用コア母材1の一端から、前記出発部材3の軸の延長線上にあって、前記光ファイバ用コア母材1の一端に最も近いチャンバ21の一部位までの距離をD1 、光ファイバ用コア母材1の他端から、前記出発部材3の軸の延長線上にあって、前記光ファイバ用コア母材1の他端に最も近いチャンバ21の一部位までの距離をD2 、光ファイバ用コア母材1の長さをLE とするとき、(D1 −D2 )/LE の値を−0.15〜0.15に、さらに好ましくは−0.03〜0.03となるように、出発部材3をチャンバ21内に配置する。
【0016】
上記(D1 −D2 )/LE の値を−0.15〜0.15の範囲内にすることによって、光ファイバ用コア母材1は、チャンバ21の中央部に配置されるので、バーナ11から放出されるガラス微粒子の気流がチャンバ21の壁面によって乱される影響を最小限に抑制し、出発部材3上へのガラス微粒子の堆積量の変動を小さくすることができる。
上記(D1 −D2 )/LE の値が−0.15未満、または0.15を超えると、チャンバの壁面による気流の乱れの影響を十分に抑制することができず、出発部材3上へのガラス微粒子の堆積量の変動が大きくなるので、好ましくない。
上記(D1 −D2 )/LE の値の調節は、例えば、チャック23または24を、適切な寸法または構造のものに交換することによって行うことができる。
【0017】
本発明においては、さらに、前記光ファイバ用コア母材の長さをLE 、前記出発部材の軸の延長線上にあって、前記光ファイバ用コア母材の一端に最も近いチャンバの一部位から、前記出発部材の軸の延長線上にあって、前記光ファイバ用コア母材の他端に最も近いチャンバの一部位に至るまでの距離をLC とするとき、LC /LE の値を1.8以上とし、さらに好ましくは2.3〜3.0とすることによって、出発部材3上へのガラス微粒子の堆積量の変動をさらに小さくすることができる。
上記LC /LE が1.8未満では、ガラス微粒子の堆積量の変動を十分に抑制できない。また、3.0を超えると、装置の占有面積が大きくなり、好ましくない。
【0018】
上記LC /LE の値の調節は、例えば、チャンバ21を適切な寸法のものに交換することによってもよく、あるいは、チャンバとして、セパラブルなもの、またはスライド式等の方式を利用して上記LC の寸法が可変であるチャンバを使用することによってもよい。
【0019】
本発明の光ファイバ用多孔質母材の製造方法においては、上記(D1 −D2 )/LE の値またはLC /LE の値を上述の範囲内に調節して出発部材3をチャンバ21内に配置した後は、従来の光ファイバ用多孔質母材の製造方法と同様の手順に従って、出発部材3上へのガラス微粒子の堆積を行えばよい。
また、本発明の光ファイバ用多孔質母材の製造装置においては、上記(D1 −D2 )/LE の値またはLC /LE の値を上述の範囲内に調節するほかは、従来の光ファイバ用多孔質母材の製造装置と同様の構成の装置を使用することができる。
【0020】
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明をこれにより限定するものではない。
光ファイバ用コア母材として、シングルモード光ファイバのためのもの、分散シフト光ファイバのためのもの、および、分散補償光ファイバのためのものを用意した。実施例および比較例のすべてにおいて、光ファイバ用コア母材の長さLE は1000mmとした。
【0021】
また、光ファイバ用多孔質母材を製造する装置として、実施例においては図1に示す装置を、また、比較例においては図8に示す装置を用いた。
図1に示す装置においては、D1 は650mm、D2 は650mm、LC は2300mmとし、(D1 −D2 )/LE は0、LC /LE は2.3であった。また、図8に示す装置においては、D1 は450mm、D2 は250mm、LC は1700mmとし、(D1 −D2 )/LE は0.2、LC /LE は1.7であった。
【0022】
上記光ファイバ用コア母材をダミー部材と接続した後、外付け法によって光ファイバ用多孔質母材を製造した。さらにこれを焼結して、光ファイバ用ガラス母材とした。さらに、それぞれの光ファイバ用ガラス母材を線引きして光ファイバを製造した。
【0023】
それぞれの光ファイバ用ガラス母材について、光ファイバ用コア母材における位置と、「外付け倍率の誤差」との関係を測定した。本発明における「外付け倍率の誤差」とは、光ファイバ用コア母材のある位置における外径をDC 、その位置に対応する光ファイバ用ガラス母材上の位置における外径をDG とするとき、比DG /DC を「外付け倍率」と定義し、光ファイバ用コア母材および光ファイバ用ガラス母材の全長にわたる外付け倍率の平均を「平均外付け倍率」とおくとき、その位置での外付け倍率と平均外付け倍率との差を平均外付け倍率に対する百分率で表したものである。
【0024】
さらに、それぞれの光ファイバについて、公知の方法によって特性検査を行った。検査項目および規格における上限値および下限値は、シングルモード光ファイバについては表1に、分散シフト光ファイバについては表2に、分散補償光ファイバについては表3に示すとおりである。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】
【表3】
【0028】
さらに、規格に適合した範囲の、全長に対する割合を「規格適合率」として、これを定量した。
【0029】
[実施例1]
図1に示す装置を用いて、シングルモード光ファイバ用コア母材の外付けを行った後、焼結によってシングルモード光ファイバ用ガラス母材を製造した。さらに、これを線引きしてシングルモード光ファイバを製造した。
実施例1のシングルモード光ファイバ用ガラス母材における外付け倍率の誤差を図2に、また、実施例1のシングルモード光ファイバの特性検査の結果を図3に示す。図3において、測定値は○または×の符号を添えた実線で、また、規格の上限値または下限値は破線で示した。
実施例1のシングルモード光ファイバにおける外付け倍率の誤差は、比較例1のものにおける外付け倍率の誤差に比べて、変動が小さいものであった。また、実施例1のシングルモード光ファイバ光ファイバの規格適合率は100%であり、全長にわたって規格に適合した。
【0030】
[実施例2]
図1に示す装置を用いて、分散シフト光ファイバ用コア母材の外付けを行った後、これを焼結して分散シフト光ファイバ用ガラス母材を製造した。さらにこれを線引きして分散シフト光ファイバを製造した。
実施例2の分散シフト光ファイバ用ガラス母材における外付け倍率の誤差を図4に、また、実施例2の分散シフト光ファイバの特性検査の結果を図5に示す。図5において、測定値は○または×の符号を添えた実線で、また、規格の上限値または下限値は破線で示した。
実施例2の分散シフト光ファイバにおける外付け倍率の誤差は、比較例2のものにおける外付け倍率の誤差に比べて、変動が小さいものであった。また、実施例2の分散シフト光ファイバの規格適合率は100%であり、全長にわたって規格に適合した。
【0031】
[実施例3]
図1に示す装置を用いて、分散補償光ファイバ用コア母材の外付けを行った後、これを焼結して分散補償光ファイバ用ガラス母材を製造した。さらに、これを線引きして分散補償光ファイバを製造した。
実施例3の分散補償光ファイバ用ガラス母材における外付け倍率の誤差を図6に、また、実施例3の分散補償光ファイバの特性検査の結果を図7に示す。図7において、測定値は○の符号を添えた実線で、規格の上限値または下限値は破線で示した。
実施例3の分散補償光ファイバにおける外付け倍率の誤差は、比較例3のものにおける外付け倍率の誤差に比べて、変動が小さいものであった。また、実施例3の分散補償光ファイバの規格適合率は約95%であった。
【0032】
[比較例1]
図8に示す装置を用いて、シングルモード光ファイバ用コア母材の外付けを行った後、これを焼結してシングルモード光ファイバ用ガラス母材を製造した。さらにこれを線引きしてシングルモード光ファイバを製造した。
比較例1のシングルモード光ファイバ用ガラス母材における外付け倍率の誤差を図9に、また、比較例1のシングルモード光ファイバの特性検査の結果を図10に示す。図10において、測定値は○または×の符号を添えた実線で、また、規格の上限値または下限値は破線で示した。
比較例1のシングルモード光ファイバは、実施例1のものに比べると長手方向での特性の変動が大きいものの、規格適合率は100%であり、全長にわたって規格に適合していた。
【0033】
[比較例2]
図8に示す装置を用いて、分散シフト光ファイバ用コア母材の外付けを行った後、焼結によって分散シフト光ファイバ用ガラス母材を製造した。さらに、これを線引きして分散シフト光ファイバを製造した。
比較例2の分散シフト光ファイバ用ガラス母材における外付け倍率の誤差を図11に、また、比較例2の分散シフト光ファイバに対する特性検査の結果を図12に示す。図12において、測定値は○または×の符号を添えた実線で、また、規格の上限値または下限値は破線で示した。
比較例2の分散シフト光ファイバは、長手方向での特性の変動が大きく、規格適合率は約30%であった。
【0034】
[比較例3]
図8に示す装置を用いて、分散補償光ファイバ用コア母材の外付けを行った後、焼結によって分散補償光ファイバ用ガラス母材を製造した。さらに、これを線引きして分散補償光ファイバを製造した。
比較例3の分散補償光ファイバ用ガラス母材における外付け倍率の誤差を図13に、また、比較例3の分散補償光ファイバに対する特性検査の結果を図14に示す。図14において、測定値は○の符号を添えた実線で、また、規格の上限値または下限値は破線で示した。
比較例3の分散補償光ファイバは、長手方向での特性の変動が大きく、規格適合率は約40%であった。
【0035】
さらに、実施例1〜3および比較例1〜3の光ファイバの製造ならびに特性検査をそれぞれ10回実施した。得られた光ファイバの規格適合率を表4に示す。
【0036】
【表4】
【0037】
表4に示す結果から分かるように、実施例の光ファイバでは、安定して高い規格適合率を示した。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の光ファイバ用多孔質母材の製造方法によれば、出発部材をチャンバ内に配置する際、前記光ファイバ用コア母材の一端から、前記出発部材の軸の延長線上にあって、前記光ファイバ用コア母材の一端に最も近いチャンバの一部位までの距離をD1 、光ファイバ用コア母材の他端から、前記出発部材の軸の延長線上にあって、前記光ファイバ用コア母材の他端に最も近いチャンバの一部位までの距離をD2 、光ファイバ用コア母材の長さをLE とするとき、(D1 −D2 )/LE の値が−0.15〜0.15となるように、出発部材をチャンバ内に配置するので、出発母材上へのガラス微粒子の堆積量の変動は小さくなる。そのため、得られた光ファイバ用多孔質出発母材を焼結し、線引きして得られる光ファイバは、長手方向の特性変動が極めて小さいものとなり、長手方向の特性が安定し、歩留りが著しく向上する。
【0039】
さらに、前記光ファイバ用コア母材の長さをLE 、前記出発部材の軸の延長線上にあって、前記光ファイバ用コア母材の一端に最も近いチャンバの一部位と、前記出発部材の軸の延長線上にあって、前記光ファイバ用コア母材の他端に最も近いチャンバの一部位までの距離をLC とするとき、LC/LE≧1.8になるようにチャンバの寸法を調節することによって、さらにガラス微粒子の堆積量の変動をさらに小さく抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光ファイバ用多孔質母材の製造方法に使用される製造装置の一例を示す図である。
【図2】 本発明の実施例1のシングルモード光ファイバにおける外付け倍率の誤差を示す図である。
【図3】 本発明の実施例1のシングルモード光ファイバの特性検査の結果を示す図である。
【図4】 本発明の実施例2の分散シフト光ファイバ用ガラス母材における外付け倍率の誤差を示す図である。
【図5】 本発明の実施例2の分散シフト光ファイバの特性検査の結果を示す図である。
【図6】 本発明の実施例3の分散補償光ファイバ用ガラス母材における外付け倍率の誤差を示す図である。
【図7】 本発明の実施例3の分散補償光ファイバの特性検査の結果を示す図である。
【図8】 比較例の光ファイバ用多孔質母材の製造に使用された製造装置を示す図である。
【図9】 比較例1のシングルモード光ファイバ用ガラス母材における外付け倍率の誤差を示す図である。
【図10】 比較例1のシングルモード光ファイバの特性検査の結果を示す図である。
【図11】 比較例2の分散シフト光ファイバ用ガラス母材における外付け倍率の誤差を示す図である。
【図12】 比較例2の分散シフト光ファイバの特性検査の結果を示す図である。
【図13】 比較例3の分散補償光ファイバ用ガラス母材における外付け倍率の誤差を示す図である。
【図14】 比較例3の分散補償光ファイバの特性検査の結果を示す図である。
【図15】 従来の光ファイバ用多孔質母材の製造方法を説明する図である。
【符号の説明】
1…光ファイバ用コア母材、2…ダミー部材、3…出発部材、4…ガラス微粒子層、5…光ファイバ用多孔質母材、11…バーナ、20…光ファイバ用多孔質母材の製造装置、21…チャンバ、23…チャック、24…チャック、25…ガラス旋盤。
Claims (2)
- 光ファイバ用コア母材の両端にダミー部材を接続してなる出発部材を、バーナが備えられたチャンバ内に配置し、前記出発部材の外周に、前記バーナの火炎中で合成されたガラス微粒子を堆積させて光ファイバ用多孔質母材を形成する光ファイバ用多孔質母材の製造方法において、
前記出発部材をチャンバ内に配置する際、前記光ファイバ用コア母材の一端から、前記出発部材の軸の延長線上にあって、前記光ファイバ用コア母材の一端に最も近いチャンバの一部位までの距離をD1、前記光ファイバ用コア母材の他端から、前記出発部材の軸の延長線上にあって、前記光ファイバ用コア母材の他端に最も近いチャンバの一部位までの距離をD2、前記光ファイバ用コア母材の長さをLE 、前記出発部材の軸の延長線上にあって、前記光ファイバ用コア母材の一端に最も近いチャンバの一部位から、前記出発部材の軸の延長線上にあって、前記光ファイバ用コア母材の他端に最も近いチャンバの一部位に至るまでの距離をL C とするとき、(D1−D2)/LEの値が−0.15〜0.15となるように、かつ、L C /L E の値が2.3〜3.0となるように、出発部材をチャンバ内に配置することを特徴とする光ファイバ用多孔質母材の製造方法。 - チャンバと、このチャンバ内に置かれ、光ファイバ用コア母材の両端にダミー部材を接続してなる出発部材を把持し、その軸を中心に回転させるガラス旋盤と、原料ガスを燃焼してガラス微粒子を発生させ、前記ガラス微粒子を出発部材の外周に堆積させるためのバーナとを備える光ファイバ用多孔質母材の製造装置において、
前記出発部材をチャンバ内に配置する際、前記光ファイバ用コア母材の一端から、前記出発部材の軸の延長線上にあって、前記光ファイバ用コア母材の一端に最も近いチャンバの一部位までの距離をD1、前記光ファイバ用コア母材の他端から、前記出発部材の軸の延長線上にあって、前記光ファイバ用コア母材の他端に最も近いチャンバの一部位までの距離をD2、前記光ファイバ用コア母材の長さをLE 、前記出発部材の軸の延長線上にあって、前記光ファイバ用コア母材の一端に最も近いチャンバの一部位から、前記出発部材の軸の延長線上にあって、前記光ファイバ用コア母材の他端に最も近いチャンバの一部位に至るまでの距離をL C とするとき、(D1−D2)/LEの値が−0.15〜0.15となるように、かつ、L C /L E の値が2.3〜3.0となるように、調節されたことを特徴とする光ファイバ用多孔質母材の製造装置。
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