JP4458944B2 - 単相誘導モータ - Google Patents

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Description

本発明は、主コイルと補助コイルを有するコンデンサ形の単相誘導モータに関するものである。
単相誘導モータを駆動するための装置としては、種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。
例えば、従来の単相誘導モータ(以下、単にモータという)の駆動回路100を図13に示す。
図13に示すように、この駆動回路100は、モータの正転時にはコイルM1が主コイル、コイルAが補助コイルとして働き、逆転時はコイルAが主コイル、コイルM1が補助コイルとして働く。このように、コイルM1とコイルAを入れ換えることにより回転方向の切替えを行うことができる。また、コイルM2,M3は調速コイルで、これら調速コイルM2,M3を介することにより多段階に変速している。図13の駆動回路100においては3段階となっているが、2段階あるいは4段階以上でも同じ原理で可能である。
特開昭62−77820号公報
上記のような従来の駆動回路100においては、次のような問題点がある。
第1の問題点は、逆転時と正転時において同じ特性にならない点である。強タップにおいて同特性にならない理由は、主コイルと補助コイルの線径の違いにあり、また、主コイルと補助コイルの分布の違いに起因している。また、中タップまたは弱タップが同特性にならない理由は、調速コイルの空間的位置の違いにより、減速効果が変わるからである。
第2の問題点は、逆転時に効率が悪化するという問題点である。この理由は調速コイルの空間的位置の違いにより効率が変わるからである。
第3の問題点は、逆転時にトルクの陥没現象が起きたり振動や騒音が発生し易くなるという問題点である。この理由は補助コイルの分布の悪さに起因している。
第4の問題点は、スロットスペースの有効利用が困難であるという問題点である。この理由はコイルの線径を太くして抵抗を下げることと、コイルの分布を良くすることが相反して両立しないからである。
上記の各問題点を2極で12スロットのモータを例として、図14に基づいて説明する。
図14は、12スロットに主コイルと調速コイルと補助コイルを巻回した状態を表し、主コイルにおいてスロット1〜6及び7〜12にわたるコイルを「大コイル」という。また、スロット2〜5及び8〜11にわたるコイルを「小コイル」という。調速コイル及び補助コイルにおいても同様に「大コイル」と「小コイル」が存在する。
主コイルが細くなって特性が悪くなることの対策として従来から行われている1つの方法は、主コイル(調速コイルを合算したもの)における小コイルの量を増やし、補助コイルにおける小コイルの量を減らすことである。この場合に、補助コイルの分布が悪くなる。すなわち、コイルが発生する磁束の空間分布が正弦波から外れる度合いが大きくなり、高調波を含む割合が大きくなる。この高調波の増加により振動や騒音が大きくなったり、トルクの陥没が生じる。
さらに、上記したように巻数を融通した結果、主コイルと補助コイルの巻数、線の太さが等しくなくなることにより、正転と逆転の特性が同一でなくなる。
これを無理に同一にしようとすれば、補助コイルのみが入るスロット、図14の例ではスロット3,4,9,10の占積率が低くなり、コイルの偏在が生じスペースの有効利用ができなくなる。
次に、図15から図18に基づいて、コイルの種別、コイルの線径、各スロットの巻数に具体的な数字を挙げて説明する。図15は変速無しの場合、図16〜図18は2速の場合である。
図15における例1の変速無しの場合には、主コイルと補助コイルの同一線径で同一巻数であるため、反転しても同一特性になる。
図16における例2の2速の場合には、調速コイルを入れるスペースを作るために主コイルを細くしている。そのため、主コイルの電気抵抗が増えて、特性が悪化する。また、主コイルと補助コイルの線径が違うため正逆同特性にならない。
図17における例3の2速の場合には、補助コイルの線径を主コイルに合わせているので、正逆共強タップは同特性となるが、弱タップは同特性にならない。これは、逆転時は主コイルと補助コイルが入れ代わっているため、調速コイルは補助コイルと同じ位置にあることにより、調速コイルが主コイルと同じ位置にある場合に比べ、一般的に減速効果が少なくまた効率も悪くなるため、正転と同特性にはならないのである。また、補助コイルの大コイルの入るスロットの占積率が低くなっている。主コイル、補助コイル共に抵抗が大きいため特性が悪化している。
図18の例4の2速の場合には、線径を全体に太くして、スペースを有効利用し、抵抗は下がるので特性はある程度良くなるが、補助コイルの分布が悪くなるという問題点がある。
そこで、本発明は上記各問題点に鑑み、正転時と逆転時の特性が同じになり、逆転時であっても効率がよく、トルクの陥没現象が起きたりせず、スロットスペースの有効利用が可能な単相誘導モータを提供する。
請求項1に係る発明は、主コイルと補助コイルを有する正転と逆転が可能なコンデンサ形の単相誘導モータにおいて、主コイルの一端部とコンデンサの一端部とが第1接続点で接続され、前記補助コイルと前記コンデンサの他端部とが第2接続点で接続され、前記主コイルの他端部と前記補助コイルの他端部とが第3接続点で接続され、主調速コイル前記主コイルとが同一スロットに収められ、補助調速コイル前記補助コイルとが同一スロットに収められ、前記主調速コイルと前記補助調速コイルより構成され、前記主コイルに流れる電流の方向と前記主調速コイルに流れる電流の方向とが逆方向になるように前記主調速コイルと前記補助調速コイルとが直列に接続され、トルクを多段階に調整する調速回路が、前記第3接続点に接続され、正転時には、交流電源の一端部が第1接続点に接続され、前記交流電源の他端部が前記調速回路から引き出された各トルクに対応したタップに接続され、逆転時には、前記交流電源の一端部が第2接続点に接続され、前記交流電源の他端部が前記調速回路から引き出された各トルクに対応したタップに接続されたことを特徴とする単相誘導モータである。
請求項2に係る発明は、主コイルと補助コイルを有する正転と逆転が可能なコンデンサ形の単相誘導モータにおいて、主コイルの一端部とコンデンサの一端部とが第1接続点で接続され、前記補助コイルと前記コンデンサの他端部とが第2接続点で接続され、前記主コイルの他端部と前記補助コイルの他端部とが第3接続点で接続され、主調速コイル前記主コイルとが同一スロットに収められ、補助調速コイル前記補助コイルとが同一スロットに収められ、前記主調速コイルと前記補助調速コイルより構成され、前記補助コイルに流れる電流の方向と前記補助調速コイルに流れる電流の方向とが逆方向になるように前記主調速コイルと前記補助調速コイルとが直列に接続され、トルクを多段階に調整する調速回路が、前記第3接続点に接続され、正転時には、交流電源の一端部が第1接続点に接続され、前記交流電源の他端部が前記調速回路から引き出された各トルクに対応したタップに接続され、逆転時には、前記交流電源の一端部が第2接続点に接続され、前記交流電源の他端部が前記調速回路から引き出された各トルクに対応したタップに接続されたことを特徴とする単相誘導モータである。
請求項3に係る発明は、主コイルと補助コイルを有する正転と逆転が可能なコンデンサ形の単相誘導モータにおいて、主コイルの一端部とコンデンサの一端部とが第1接続点で接続され、前記補助コイルと前記コンデンサの他端部とが第2接続点で接続され、前記主コイルの他端部と前記補助コイルの他端部とが第3接続点で接続され、主調速コイル前記主コイルとが同一スロットに収められ、補助調速コイル前記補助コイルとが同一スロットに収められ、前記主調速コイルと前記補助調速コイルより構成され、前記主コイルに流れる電流の方向と前記主調速コイルに流れる電流の方向及び、前記補助コイルに流れる電流の方向と前記補助調速コイルに流れる電流の方向とが逆方向になるように前記主調速コイルと前記補助調速コイルとが直列に接続され、トルクを多段階に調整する調速回路が、前記第3接続点に接続され、正転時には、交流電源の一端部が第1接続点に接続され、前記交流電源の他端部が前記調速回路から引き出された各トルクに対応したタップに接続され、逆転時には、前記交流電源の一端部が第2接続点に接続され、前記交流電源の他端部が前記調速回路から引き出された各トルクに対応したタップに接続されたことを特徴とする単相誘導モータである。
請求項4に係る発明は、主コイルと補助コイルを有する正転と逆転が可能なコンデンサ形の単相誘導モータにおいて、主コイルの一端部とコンデンサの一端部とが第1接続点で接続され、前記補助コイルと前記コンデンサの他端部とが第2接続点で接続され、前記主コイルの他端部と前記補助コイルの他端部とが第3接続点で接続され、主調速コイル前記主コイルとが同一スロットに収められ、補助調速コイル前記補助コイルとが同一スロットに収められ、前記主調速コイルと前記補助調速コイルより構成されたトルクを多段階に調整する調速回路は、前記主調速コイルと前記補助調速コイルとがそれぞれ別々に前記第3接続点で接続され、回転方向によって主調速コイルと補助調速コイルのどちらか一方のみを選択的に使用するようにし、正転時には、交流電源の一端部が第1接続点に接続され、前記交流電源の他端部が前記調速回路から引き出された各トルクに対応したタップに接続され、逆転時には、前記交流電源の一端部が第2接続点に接続され、前記交流電源の他端部が前記調速回路から引き出された各トルクに対応したタップに接続されたことを特徴とする単相誘導モータである。
請求項5に係る発明は、前記交流電源の他端部は、前記調速回路における第3接続点から引き出されたタップに接続されたことを特徴とする請求項1から4のうち少なくとも一項に記載の単相誘導モータである。
請求項6に係る発明は、前記交流電源の他端部は、前記主調速コイルのどちらか一方の端部から引き出されたタップに接続されたことを特徴とする請求項1から5のうち少なくとも一項に記載の単相誘導モータである。
請求項7に係る発明は、前記交流電源の他端部は、前記補助調速コイルのどちらか一方の端部から引き出されたタップに接続されたことを特徴とする請求項1から6のうち少なくとも一項に記載の単相誘導モータである。
請求項8に係る発明は、前記交流電源の他端部は、前記主調速コイルの中間の任意の点から引き出されたタップに接続されたことを特徴とする請求項1から7のうち少なくとも一項に記載の単相誘導モータである。
請求項9に係る発明は、前記交流電源の他端部は、前記補助調速コイルの中間の任意の点から引き出されたタップに接続されたことを特徴とする請求項1から8のうち少なくとも一項に記載の単相誘導モータである。
請求項10に係る発明は、前記主コイルと前記主調速コイルとが束ねて一本のコイルとしてステータコアの歯部に巻回することにより、前記主コイルと前記主調速コイルとが同一スロットに収められ、前記補助コイルと前記補助調速コイルとが束ねて一本のコイルとしてステータコアの歯部に巻回することにより、前記補助コイルと前記補助調速コイルとが同一スロットに収められたことを特徴とする請求項1から9のうち少なくとも一項に記載の単相誘導モータである。
請求項11に係る発明は、前記モータは、回転方向が正転、または、逆転のどちらか一方に固定されていることを特徴とする請求項1から10のうち少なくとも一項に記載の単相誘導モータである。
本発明の単相誘導モータであると、主コイルと補助コイルの両方に分配して調速コイルを入れることにより、正逆転で全く同じ特性を実現することができる。また、補助コイルの分布が良くなることにより、逆転時のトルク陥没が無くなり、振動、騒音を抑え、スロットスペースの有効利用を行うことができる。これによって、スロット占積率の偏在を解消し、モータ全体の効率を向上させることができる。
以下、本発明の実施例のコンデンサ形単相誘導モータ(以下、単にモータという)の駆動回路10について図に基づいて説明する。なお、このモータは、正転、逆転が可能であり、3速(弱、中、強)の24スロットのモータである。
本発明の実施例1のモータの駆動回路10について図1に基づいて説明する。
コイルM1の一端部とコンデンサCの一端部とが第1接続点12で接続されている。
コイルA1の一端部とコンデンサCの他端部とが第2接続点14で接続されている。
第1接続点12と正転用タップ16とが接続されている。
第2接続点14と逆転用タップ18とが接続されている。
コイルM1の他端部とコイルA1の他端部が第3接続点20で接続されている。
第3接続点20には調速回路22が接続されている。なお、この回路の接続の場合に温度リレー24が介されている。
調速回路22は調速コイルM2と調速コイルA2とより構成されている。すなわち、温度リレー24の一端部に調速コイルM2の一端部が接続され、調速コイルM2の他端部に調速コイルA2の一端部が接続されている。調速コイルA2の他端部が弱タップ26となっている。調速コイルM2と調速コイルA2の接続点から中タップ28が引き出されている。温度リレー24と調速コイルM2の接続点から強タップ30が引き出されている。
交流電源32の一端部は正転用タップ16または逆転用タップ18のいずれかに接続され、交流電源32の他端部は弱タップ26、中タップ28または強タップ30のいずれかに接続される。
(2)各コイルの巻回方法
次に、図8〜図12に基づいてコイルM1、M2、A1、A2の巻回方法について説明する。
図8は、各コイルを巻回する前のステータコア34の平面図であり、リング状のコアバック36の内周側から24個のT字状の歯部38が突出し、この歯部38,38の間にスロット40が構成される。
図9に示すように、ステータコア34の歯部38の外周側に配される外周側コイル50は、図11に示すようにコイルM1と調速コイルM2を束ねて、各歯部38に巻回している。すなわち、コイルM1と調速コイルM2とを束ねて空間的に同じ位置にして一本のコイルとして構成し、これを外周側コイル50としてステータ34の歯部38の外周側に巻回している。
図9に示すように、ステータコア34の歯部38の内周側に巻回される内周側コイル52は、図12に示すようにコイルA1と調速コイルA2を束ねて一本のコイルとなし、これを内周側コイル52として巻回している。
このコイルの配置を図9における内周側から見た図が図10であり、分かり易いようにするために歯部38を省略している。
(3)モータの回転状態
モータを正転させる場合には、交流電源32の一端部を正転用タップ16に接続し、交流電源32の他端部を弱タップ26、中タップ28または強タップ30のいずれかに接続する。この正転時では、コイルM1が主コイル、コイルA1が補助コイルとして働く。コイルM1と調速コイルM2と同じ方向に電流が流れ、調速コイルA2はコイルA1と同じ方向に電流が流れる。そして、弱タップ26に交流電源32の他端部を接続すると、調速コイルM2、A2の順番に電流が流れ弱いトルクで回転する。中タップ28に交流電源32の他端部を接続すると、調速コイルM2にのみ電流が流れて中トルクで回転する。強タップ30に交流電源32の他端部を接続すると、どちらの調速コイルM2,A2にも電流が流れず、強いトルクで回転させることができる。
モータを逆転させる場合には、交流電源32の一端部を逆転用タップ18に接続し、交流電源32の他端部を弱タップ26、中タップ28または強タップ30のいずれかに接続する。この逆転時では、コイルA1が主コイル、コイルM1が補助コイルとして働く。コイルM1と調速コイルM2に同じ方向に電流が流れ、コイルA1と調速コイルA2に同じ方向に電流が流れて、弱、中、強トルクの状態でモータを回転させることができる。
上記のようなコイルM1と調速コイルM2が空間的に同じ位置に配され、コイルA1と調速コイルA2が空間的に同じ位置に配され、かつ、上記のような駆動回路10であると、正転時と逆転時の特性が同じ特性となる。
また、補助コイルの分布が良くなることにより逆転時のトルク陥没が無くなり、振動騒音が抑えられ、スロットスペースの有効利用を図ることができ、スロット占積率の偏在を解消し、モータ全体の効率を良くすることができる。
次に、図2に基づいて実施例2の駆動回路10について説明する。
本実施例と実施例1の異なる点は調速回路22における調速コイルM2と調速コイルA2の接続方法にある。なお、各コイルの巻回方法は、実施例1と同様である(図8〜図12参照)。
本実施例では、第3接続点20に、調速コイルA2を接続し、その次に調速コイルM2を接続したものである。
この接続において強タップ30は第3接続点20から引き出され、中タップ28は調速コイルA2と調速コイルM2の接続点から引き出され、弱タップ26は調速コイルM2の端部から引き出されている。
上記構成の駆動回路10であっても、実施例1と同様に正転時と逆転時の特性を同じにすることができ、補助コイルの分布を良くすることができる。
次に、図3に基づいて実施例3の駆動回路10について説明する。
本実施例と実施例1の異なる点は調速回路22の構成にある。なお、各コイルの巻回方法は、実施例1と同様である(図8〜図12参照)。
本実施例の調速回路22の特徴は、調速コイルM2と調速コイルA2が、第3接続点20から並列に接続されている点にある。
(1)正転時の接続状態
モータ10の正転時における接続状態について図3(a)に基づいて説明する。
交流電源32の一端部は正転用タップ16に接続する。
強トルクで回転させる場合には、交流電源32の他端部を第3接続点20から引き出された強タップ30に接続する。
中トルクで回転させる場合には、調速コイルM2の中間の任意の点(例えば、中点)から引き出された中タップ28に接続する。
弱トルクで回転させる場合には、調速コイルM2の他端部から引き出された弱タップ26に接続する。
(2)逆転時における接続状態
次に、図3(b)に基づいて逆転時の接続状態について説明する。
交流電源32の一端部は逆転用タップ18に接続する。
強トルクで回転させる場合には、交流電源32の他端部を、第3接続点20から引き出された強タップ30に接続する。
中トルクで回転させる場合には、交流電源32の他端部を調速コイルA2の中点から引き出された中タップ42に接続する。
弱トルクで回転させる場合には、調速コイルA2の他端部から引き出された弱タップ44に接続する。
(3)本実施例の効果
本実施例の駆動回路10であっても、実施例1と同様に正逆転時において同じ特性を得ることができ、補助コイルの分布を良くすることができる。
次に、図4に基づいて実施例4の駆動回路10について説明する。
本実施例と実施例1の異なる点は調速回路22の構成にある。なお、各コイルの巻回方法は、実施例1と同様である(図8〜図12参照)。
本実施例では調速コイルM2は第3接続点20に接続されている。
調速コイルM2の中点から引き出された点は、切替えスイッチ46の接続点t3に接続されている。
調速コイルM2の他端部から引き出された点は、切替えスイッチ46の接続点t1に接続されている。
調速コイルM2の一端部からは強タップ30が引き出されている。
調速コイルA2の一端部は、切替えスイッチ46の接続点t2に接続されている。
調速コイルA2の中間の任意の点(例えば、中点)から引き出された線は、切替えスイッチ46の接続点t4に接続されている。
調速コイルA2の他端部は、中、弱共有のタップ48に引き出されている。
正転時及び逆転時に弱トルクで回転させる場合には、切替えスイッチ46の接続点t1とt2を接続し、中トルクで回転させる場合には接続点t3とt4を接続する。
なお、接続点t1とt4またはt3とt2で接続することも可能である。
本実施例においても実施例1と同様の効果を得ることができる。
次に、図5に基づいて実施例5の駆動回路10について説明する。
本実施例と実施例1の異なる点は調速回路22の構成にある。なお、各コイルの巻回方法は、実施例1と同様である(図8〜図12参照)。
実施例1では、調速コイルM2と調速コイルA2を直列に接続し、コイルM1と調速コイルM2に同じ方向に電流を流す(すなわち同相で流す)構成にし、コイルA1と調速コイルA2も同様に同じ方向に電流を流す(すなわち同相で流す)構成にしていた。
しかし、本実施例では、コイルM1と調速コイルM2を同相で電流を流し、コイルA2と調速コイルA2を反対方向に電流を流す(すなわち逆位相で流す)構成としている。
本実施例においては、実施例1と同様の効果を得ることができると共に、弱タップ26に交流電源32の他端部を接続した場合に、この調速コイルA2に流れる電流がコイルA1と逆位相であるため、より弱いトルクで回転させることができる。なお、中トルク及び強トルクにおいては実施例1と同様のトルクで回転させることができる。
次に、図6に基づいて実施例6の駆動回路10について説明する。
本実施例と実施例1の異なる点は、調速回路22の構成にある。なお、各コイルの巻回方法は、実施例1と同様である(図8〜図12参照)。
本実施例では、調速コイルM2と調速コイルA2を直列に接続し、コイルM1と調速コイルM2が逆位相で電流が流れるようにし、コイルA1と調速コイルA2とが同位相で電流が流れるようにしている。
本実施例は実施例1と同様の効果を得ることができると共に、強トルクは実施例1と同じトルクを得ることができ、弱トルク及び中トルクでは、実施例1より弱いトルクとなる。
次に、図7に基づいて実施例7の駆動回路10について説明する。
本実施例と実施例1の異なる点は、調速回路22の構成にある。なお、各コイルの巻回方法は、実施例1と同様である(図8〜図12参照)。
本実施例では、調速コイルM2と調速コイルA2を直列に接続し、調速コイルM2とコイルM1とが逆位相で電流が流れ、コイルA1と調速コイルA2も逆位相で電流が流れる構成にしている。
本実施例は実施例1と同様の効果を得ることができると共に、中トルクは実施例1よりも弱いトルクとなり、弱トルクでは、実施例6よりもさらに弱いトルクで回転させることができる。
変更例
本発明はその主旨を逸脱しないかぎり種々に変更することができる。
(1)変更例1
上記実施例では正転用と逆転用のタップをそれぞれ設けて正逆転可能にしたが、どちらか一方に接続を固定すると、一方向のみ回転するモータを実現することができる。
(2)変更例2
上記各実施例では温度リレー24を設けたが、温度リレー設けなくてもよい。
(3)変更例3
上記各実施例では弱、中、強の3段階で調速可能なようにしたが、これに限らず弱、中の2段階でもよく、さらに4段階、5段階にしてもよい。
本発明のモータは、例えば家電機器等の駆動源として好適である。
本発明の実施例1を示す駆動回路である。 実施例2の駆動回路である。 実施例3の駆動回路であり、(a)は正転時を示し、(b)は逆転時の回路を示す図である。 実施例4の回路図である。 実施例5の駆動回路の回路図である。 実施例6の駆動回路の回路図である。 実施例7の駆動回路の回路図である。 ステータコアの平面図である。 ステータコアにコイルを巻回した状態の平面図である。 コイルの配置を示す図であって、ステータコアの内周側から見た図である。 外周側コイルの断面図である。 内周側コイルの断面図である。 従来の駆動回路の回路図である。 従来のモータにおける2極12スロットの各コイルの巻回状態を示す図である。 従来の例1のモータ変速無しの場合のコイルの状態を示す表である。 同じく例2の2速の場合の表である。 同じく例3の2速の場合の表である。 同じく例4の2速の場合の表である。
M1 コイル
M2 調速コイル
A1 コイル
A2 調速コイル
10 駆動回路
12 第1接続点
14 第2接続点
16 正転用タップ
18 逆転用タップ
20 第3接続点
22 調速回路
24 温度リレー
26 弱タップ
28 中タップ
30 強タップ
32 交流電源
34 ステータコア
36 コアバック
38 歯部
40 スロット

Claims (11)

  1. 主コイルと補助コイルを有する正転と逆転が可能なコンデンサ形の単相誘導モータにおいて、
    主コイルの一端部とコンデンサの一端部とが第1接続点で接続され、
    前記補助コイルと前記コンデンサの他端部とが第2接続点で接続され、
    前記主コイルの他端部と前記補助コイルの他端部とが第3接続点で接続され、
    主調速コイル前記主コイルとが同一スロットに収められ、
    補助調速コイル前記補助コイルとが同一スロットに収められ、
    前記主調速コイルと前記補助調速コイルより構成され、前記主コイルに流れる電流の方向と前記主調速コイルに流れる電流の方向とが逆方向になるように前記主調速コイルと前記補助調速コイルとが直列に接続され、トルクを多段階に調整する調速回路が、前記第3接続点に接続され、
    正転時には、交流電源の一端部が第1接続点に接続され、前記交流電源の他端部が前記調速回路から引き出された各トルクに対応したタップに接続され、
    逆転時には、前記交流電源の一端部が第2接続点に接続され、前記交流電源の他端部が前記調速回路から引き出された各トルクに対応したタップに接続された
    ことを特徴とする単相誘導モータ。
  2. 主コイルと補助コイルを有する正転と逆転が可能なコンデンサ形の単相誘導モータにおいて、
    主コイルの一端部とコンデンサの一端部とが第1接続点で接続され、
    前記補助コイルと前記コンデンサの他端部とが第2接続点で接続され、
    前記主コイルの他端部と前記補助コイルの他端部とが第3接続点で接続され、
    主調速コイル前記主コイルとが同一スロットに収められ、
    補助調速コイル前記補助コイルとが同一スロットに収められ、
    前記主調速コイルと前記補助調速コイルより構成され、前記補助コイルに流れる電流の方向と前記補助調速コイルに流れる電流の方向とが逆方向になるように前記主調速コイルと前記補助調速コイルとが直列に接続され、トルクを多段階に調整する調速回路が、前記第3接続点に接続され、
    正転時には、交流電源の一端部が第1接続点に接続され、前記交流電源の他端部が前記調速回路から引き出された各トルクに対応したタップに接続され、
    逆転時には、前記交流電源の一端部が第2接続点に接続され、前記交流電源の他端部が前記調速回路から引き出された各トルクに対応したタップに接続された
    ことを特徴とする単相誘導モータ。
  3. 主コイルと補助コイルを有する正転と逆転が可能なコンデンサ形の単相誘導モータにおいて、
    主コイルの一端部とコンデンサの一端部とが第1接続点で接続され、
    前記補助コイルと前記コンデンサの他端部とが第2接続点で接続され、
    前記主コイルの他端部と前記補助コイルの他端部とが第3接続点で接続され、
    主調速コイル前記主コイルとが同一スロットに収められ、
    補助調速コイル前記補助コイルとが同一スロットに収められ、
    前記主調速コイルと前記補助調速コイルより構成され、前記主コイルに流れる電流の方向と前記主調速コイルに流れる電流の方向及び、前記補助コイルに流れる電流の方向と前記補助調速コイルに流れる電流の方向とが逆方向になるように前記主調速コイルと前記補助調速コイルとが直列に接続され、トルクを多段階に調整する調速回路が、前記第3接続点に接続され、
    正転時には、交流電源の一端部が第1接続点に接続され、前記交流電源の他端部が前記調速回路から引き出された各トルクに対応したタップに接続され、
    逆転時には、前記交流電源の一端部が第2接続点に接続され、前記交流電源の他端部が前記調速回路から引き出された各トルクに対応したタップに接続された
    ことを特徴とする単相誘導モータ。
  4. 主コイルと補助コイルを有する正転と逆転が可能なコンデンサ形の単相誘導モータにおいて、
    主コイルの一端部とコンデンサの一端部とが第1接続点で接続され、
    前記補助コイルと前記コンデンサの他端部とが第2接続点で接続され、
    前記主コイルの他端部と前記補助コイルの他端部とが第3接続点で接続され、
    主調速コイル前記主コイルとが同一スロットに収められ、
    補助調速コイル前記補助コイルとが同一スロットに収められ、
    前記主調速コイルと前記補助調速コイルより構成されたトルクを多段階に調整する調速回路は、前記主調速コイルと前記補助調速コイルとがそれぞれ別々に前記第3接続点で接続され、回転方向によって主調速コイルと補助調速コイルのどちらか一方のみを選択的に使用するようにし、
    正転時には、交流電源の一端部が第1接続点に接続され、前記交流電源の他端部が前記調速回路から引き出された各トルクに対応したタップに接続され、
    逆転時には、前記交流電源の一端部が第2接続点に接続され、前記交流電源の他端部が前記調速回路から引き出された各トルクに対応したタップに接続された
    ことを特徴とする単相誘導モータ。
  5. 前記交流電源の他端部は、前記調速回路における第3接続点から引き出されたタップに接続された
    ことを特徴とする請求項1から4のうち少なくとも一項に記載の単相誘導モータ。
  6. 前記交流電源の他端部は、前記主調速コイルのどちらか一方の端部から引き出されたタップに接続された
    ことを特徴とする請求項1から5のうち少なくとも一項に記載の単相誘導モータ。
  7. 前記交流電源の他端部は、前記補助調速コイルのどちらか一方の端部から引き出されたタップに接続された
    ことを特徴とする請求項1から6のうち少なくとも一項に記載の単相誘導モータ。
  8. 前記交流電源の他端部は、前記主調速コイルの中間の任意の点から引き出されたタップに接続された
    ことを特徴とする請求項1から7のうち少なくとも一項に記載の単相誘導モータ。
  9. 前記交流電源の他端部は、前記補助調速コイルの中間の任意の点から引き出されたタップに接続された
    ことを特徴とする請求項1から8のうち少なくとも一項に記載の単相誘導モータ。
  10. 前記主コイルと前記主調速コイルとが束ねて一本のコイルとしてステータコアの歯部に巻回することにより、前記主コイルと前記主調速コイルとが同一スロットに収められ、
    前記補助コイルと前記補助調速コイルとが束ねて一本のコイルとしてステータコアの歯部に巻回することにより、前記補助コイルと前記補助調速コイルとが同一スロットに収められた
    ことを特徴とする請求項1から9のうち少なくとも一項に記載の単相誘導モータ。
  11. 前記モータは、回転方向が正転、または、逆転のどちらか一方に固定されている
    ことを特徴とする請求項1から10のうち少なくとも一項に記載の単相誘導モータ。
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