JP4458195B1 - 貯湯式給湯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】浴室に人が居ない場合には浴槽の温度を低く保つことにより、浴槽からの放熱を少なくし、浴槽の追い焚き運転の回数を減らすことができる貯湯式給湯機を提供する。
【解決手段】湯水を溜める貯湯槽57と、前記貯湯槽57の残湯温度を検知する残湯温度検出手段86と、前記貯湯槽57内に溜める高温水を生成する加熱手段55と、浴槽68と、前記貯湯槽57内の温水と前記浴槽68内の湯水とが熱交換を行うことで、前記浴槽68内の湯水を加熱する風呂熱交換器73と、浴室80内の人の存在を検出する人検知手段81と、制御手段82とを備え、前記人検知手段81が浴室80内の人の存在を検出していないときに行う、前記風呂熱交換器73による前記浴槽68の湯水の追い焚き運転開始温度は、前記残湯温度検出手段86が検出した温度に基づいて変更することを特徴とする貯湯式給湯機。
【選択図】図1

Description

本発明は風呂の追い焚き機能を備える貯湯式給湯機に関するものである。
従来、この種の給湯機として、貯湯槽の温水を利用した浴槽の追い焚き機能を持ったものがある(例えば、特許文献1参照)。
図4は、前記公報に記載された従来の給湯機を示すものである。同図に示すように、この給湯機は、圧縮機1、冷媒対水熱交換器である給湯熱交換器2及び蒸発器3などを備えたヒートポンプユニット4と、貯湯槽5及び水対水熱交換器である風呂熱交換器6などを備えた給湯ユニット7とから構成している。前記貯湯槽5は給湯熱交換器2を用いて前記ヒートポンプユニット4により加熱された湯を貯湯するものである。
また、貯湯槽5の湯は、浴槽注湯管路8と、浴槽9と貯湯ユニット7とを接続する風呂循環配管10と、を通して浴槽9へ注湯し湯張りされる。また、風呂熱交換器6は、貯湯槽5内の湯を循環させて浴槽9内の湯を加熱するものである。
すなわち、貯湯槽5の上部から熱源側循環ポンプ11から汲み出された湯は、風呂熱交換器6に導かれて、利用側循環ポンプ12で汲み出された浴槽9内の湯または水を加熱した後に、貯湯槽5に戻り、一方、加熱された浴槽9からの湯は浴槽9に戻ることによって、風呂追い焚きが行われる。
さらに、蛇口13を開くことにより給湯ができるように構成したものである。このような構成で、貯湯槽5から浴槽9へ適温の湯を適量注湯することによって浴槽9に湯張りを行い、その後所定の時間、浴槽9の湯を適温に追い焚きして保温動作する運転である風呂自動運転について、説明する。
この場合、前記湯張り後、一定時間間隔ごとに、利用側循環ポンプ12を駆動させて、
浴槽9の湯を貯湯ユニット7側に循環させ、浴槽温度検出手段14で浴槽9の温度を検出する浴槽温度検出運転を行う。このとき、浴槽9の温度が、適温範囲よりも低ければ風呂追い焚き運転が行われ、適温範囲であれば風呂追い焚き運転を行わない。
特開2002−243275号公報
しかしながら、前記従来の構成では、次のような課題を有していた。前記浴槽温度検出運転は前述したように、一定時間間隔ごと(例えば15分毎)に行う。ところが、この浴槽温度検出運転のタイミングは、人が入浴するタイミングとは関係なく行われる。
図5は、横軸に風呂自動運転時の経過時間をとり、縦軸に浴槽9の温度をとって、風呂自動運転時の浴槽9の温度変化を示したものである。同図において、TUは保温上限温度であり、浴槽9の温度がこの温度以上であれば風呂追い焚きを終了する。
また、TLは保温下限温度であり、浴槽9の温度がこの温度以下であれば風呂追い焚きを開始する温度である。さらに、浴槽9の温度を検出するために、時間間隔t毎に浴槽温度検出運転を行う。浴槽温度検出運転は、利用側循環ポンプ12を駆動して浴槽9の湯を貯湯ユニット7側に循環させて、浴槽温度検出手段14で浴槽9の温度を検出する。
同図において、経過時間の前半は浴室(図示せず)に人が居る場合を示し、後半は浴室に人が居ない場合を示す。同図に示すように、浴室に人が居ても居なくても同じように、浴槽温度検出運転を行い、風呂追い焚きを行うことによって、浴槽9の温度を保っている。
人が居ないときにも人の入浴に備えて、浴槽9の温度を適温に保つため、無駄なエネルギーが消費されていた。特に、長時間入浴が無い時は風呂の保温のためのエネルギーの大部分を無駄に消費することになり、風呂の保温効率が悪いという課題があった。
また、冬など冷えた体で急に入浴した場合、浴槽を保温上限温度と保温下限温度の範囲に保っていても、熱く感じられ、快適性に課題がある場合があった。
さらに、風呂自動運転が長く続いた場合、風呂追い焚き運転の時間が増え、風呂追い焚きの熱源として貯湯槽5上部の高温の湯を使用するため、高温の湯が少なくなるので、給湯時に湯切れが生じることがあり、利便性、快適性に課題があった。
また、風呂追い焚きの熱源である貯湯槽5上部の高温の湯は、浴槽9の湯と風呂熱交換器6で熱交換し、40から50℃程度の中温になり、貯湯槽5の低温の部分に戻る。そして、この中温の湯は、貯湯槽5の低温の湯または水と混合して、貯湯槽の温度を上昇させるため、ヒートポンプを用いて貯湯槽5の水を加熱するときの効率が低下するという課題があった。
本発明は上記課題を解決するもので、人が浴室に居るか居ないかを判断して、居ないと判断した場合は無駄な風呂の追い焚きを少なくし、人を検出した場合には風呂保温効率の向上を図り、快適性と利便性と給湯効率の向上を図った貯湯式給湯機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の貯湯式給湯機は、湯水を溜める貯湯槽と、前記貯湯槽の残湯温度を検知する残湯温度検出手段と、前記貯湯槽内に溜める高温水を生
成する加熱手段と、浴槽と、前記貯湯槽内の温水と前記浴槽内の湯水とが熱交換を行うことで、前記浴槽内の湯水を加熱する風呂熱交換器と、浴室内の人の存在を検出する人検知手段と、制御手段とを備え、前記人検知手段が浴室内の人の存在を検出していないときに行う、前記風呂熱交換器による前記浴槽の湯水の追い焚き運転開始温度は、前記残湯温度検出手段が検出した温度が高い場合より低い場合の方を、高い温度に設定することを特徴とするもので、残湯温度に応じて、人が居ない場合の制御温度を最適な温度に設定することができ、風呂の保温効率の向上を図ることができる。
本発明によれば、人が浴室に居るか居ないかを判断して、居ないと判断した場合は無駄な風呂の追い焚きを少なくし、人を検出した場合には風呂保温効率の向上を図り、快適性と利便性と給湯効率の向上を図った貯湯式給湯機を提供できる。
第1の発明は、湯水を溜める貯湯槽と、前記貯湯槽の残湯温度を検知する残湯温度検出手段と、前記貯湯槽内に溜める高温水を生成する加熱手段と、浴槽と、前記貯湯槽内の温水と前記浴槽内の湯水とが熱交換を行うことで、前記浴槽内の湯水を加熱する風呂熱交換器と、浴室内の人の存在を検出する人検知手段と、制御手段とを備え、前記人検知手段が浴室内の人の存在を検出していないときに行う、前記風呂熱交換器による前記浴槽の湯水の追い焚き運転開始温度は、前記残湯温度検出手段が検出した温度が高い場合より低い場合の方を、高い温度に設定することを特徴とするものである。
これにより、残湯温度に応じて、人が居ない場合の制御温度を最適な温度に設定することができ、風呂の保温効率の向上を図ることができる。
第2の発明は、人検知手段が人の存在を検出したときに行う、風呂熱交換器による浴槽の湯水の追い焚き運転開始温度は、残湯温度検出手段が検出した温度に基づいて変更しないことを特徴とするもので、浴室に人が居る場合の快適性を維持することができる。
第3の発明は、人検知手段が人の存在を検出していないときに行う風呂熱交換器による浴槽の湯水の追い焚き運転停止温度は、残湯温度検出手段が検出した温度に関係なく一定に設定したことを特徴とするもので、残湯温度が高い場合には風呂追い焚きの回数が少なくなり、風呂の保温効率の向上を図ることができる。
第4の発明は、人検知手段が人の存在を検出していないときに行う風呂熱交換器による浴槽の湯水の追い焚き運転停止温度は、人検知手段が人の存在を検出したときに行う風呂熱交換器による浴槽の湯水の追い焚き運転停止温度よりも、低い温度に設定したことを特徴とするもので、浴室に人が居ない場合に浴槽からの放熱量を少なくでき、保温効率向上を図ることができる。
第5の発明は、人検知手段が人の存在を検出していないときに行う風呂熱交換器による浴槽の湯水の追い焚き運転開始温度は、人検知手段が人の存在を検出したときに行う風呂熱交換器による浴槽の湯水の追い焚き運転開始温度よりも、低い温度に設定したことを特徴とするもので、浴室に人が居ない場合に浴槽からの放熱量を少なくでき、保温効率向上を図ることができる。
第6の発明は、ヒートポンプを加熱手段としているので、高効率化と地球環境保全をはかるができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の
形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における貯湯式給湯機の構成図である。
図1において、貯湯式給湯機の熱源である加熱手段55は、圧縮機51、給湯熱交換器52、減圧装置53および大気熱を吸熱する蒸発器54からなるヒートポンプサイクルを構成したヒートポンプユニットである。
そして、高圧側の冷媒圧力が臨界圧力以上となる二酸化炭素を冷媒とする。貯湯ユニット56に収納された貯湯槽57への給水は貯湯槽57下部に接続された給水管58を通ってなされ、貯湯槽57上部の高温の湯は出湯管59を通り給湯混合弁60で給水と混合することによって所定の温度の湯にしてから給湯管61を通って端末(蛇口62)から給湯される。
また、貯湯槽57の下部から循環ポンプ63、給湯熱交換器52および貯湯槽57の上部を順次接続する沸き上げ回路を構成することによって、貯湯槽57から循環ポンプ63で送られてきた水は前記給湯熱交換器52で冷媒熱により加熱されて貯湯槽57の上から貯湯される。64は沸き上げ温度検出手段であり、加熱手段55であるヒートポンプ熱源で加熱した湯温を検出するため給湯熱交換器52の水側の出口に設けられている。
また、前記出湯管59から分岐し、風呂給湯混合弁65と風呂注湯弁66とを備えた浴槽注湯管路67は、風呂循環配管69によって、浴槽68と接続されている。この風呂循環配管69は風呂往き配管70と風呂戻り配管71とからなっている。
風呂加熱手段72は、水ー水熱交換器である風呂熱交換器73と、それに接続された熱源側水回路74と利用側水回路75と、この熱源側、利用側水回路74、75にそれぞれ設けられた熱源側循環ポンプ76と利用側循環ポンプ77などからなる。そして、熱源側水回路74は、貯湯槽57の上部と下部とに接続され、利用側水回路75は風呂循環配管69に接続されている。
また、利用側水回路75には、浴槽68の温度を検出する浴槽温度検出手段78と浴槽68の水位を検出する浴槽水位検出手段79とが設けられている。浴槽68の加熱は、熱源側循環ポンプ76で貯湯槽57から風呂熱交換器73に送られてきた高温の温水と、利用側循環ポンプ77で浴槽68から風呂熱交換器73に送られてきた水又は温水とが熱交換することによって行われる。
また、浴室80には浴室内の人を検出する人検知手段81を設ける。制御手段82は貯湯式給湯機の運転を制御するもので、第一の制御手段94、第二の制御手段95、制御切り換え手段96、上下限温度設定手段97などから構成されている。さらに、浴槽温度設定手段83は浴槽68の希望する湯の温度を設定する手段である。
また、給湯混合弁60で混合した給湯温度を検出する給湯温度検出手段84を給湯混合弁60の混合出口側に設け、風呂給湯混合弁65で混合した風呂給湯温度を検出する風呂給湯温度検出手段85を風呂給湯混合弁65の混合出口側に設ける。さらに、残湯温度検出手段86は、貯湯槽57の上部の位置の温度を検出する。なお、人検知手段81としては、赤外線センサなどがある。
以上のように構成された給湯機について、以下にその動作、作用を説明する。
図1において、先ず、給湯加熱運転について説明する。いま、貯湯槽57を沸き上げる要求(図示せず)があると、加熱手段55であるヒートポンプユニットで大気熱を利用した給湯加熱運転を行う。この場合、圧縮機51から吐出された臨界圧力以上の高温高圧の冷媒が給湯熱交換器52に流入し、ここで貯湯槽57の下部から送られてきた水と熱交換し放熱した後、減圧装置53で減圧し、さらに、蒸発器54で大気から熱を吸熱し、ガス化して圧縮機51に戻る。
この時、給湯熱交換器52に流入する貯湯槽57の下部から送られてきた水は、給湯熱交換器52の出口での温度が所定温度となるように循環ポンプ63の回転数を制御することによって、所定の温度の湯が貯湯槽57の上部から流入し貯湯される。
次に、浴槽68の温度を検出する浴槽温度検出運転について説明する。
この運転は、利用側循環ポンプ77を駆動し、浴槽68の湯を貯湯ユニット56との間で循環させる。そして、ある一定の時間(例えば1分間)循環させた後に、浴槽68の湯の温度を浴槽温度検出手段78によって検出する。この検出した温度が、浴槽温度設定手段83で設定された温度から決まる浴槽68の制御温度の範囲内か否かを判断する。
浴槽68の制御温度範囲の上限温度である保温上限温度と下限温度である保温下限温度とは上下限温度設定手段97が設定する。すなわち、前記制御温度の保温下限温度以下であれば、浴槽温度検出運転を終了し次の風呂追い焚き運転に移行する。一方、検出した温度が、前記保温下限温度より高ければ浴槽温度検出運転を終了し、次の浴槽温度検出運転まで待機する。
次に、浴槽68の湯を加熱する風呂追い焚き運転について説明する。
使用者が希望する浴槽68の温度は浴槽温度設定手段83で行う。一般的に、貯湯式給湯機のリモコンを浴室80や台所(図示せず)に設置する。そして、浴室80に設置した浴室リモコン87に前記浴槽温度設定手段83を設ける構成とすることが多い。なお、台所に設置した台所リモコン(図示せず)に前記浴槽温度設定手段83を設けてもよい。前述したように、浴槽温度検出手段78によって検出した温度が、制御温度の保温下限温度以下であれば、風呂追い焚き運転を行う。
すなわち、熱源側循環ポンプ76と利用側循環ポンプ77をと駆動する。利用側循環ポンプ77によって浴槽68から送られてきた湯は、熱源側循環ポンプ76によって送られてきた貯湯槽5上部の高温の湯と風呂熱交換器73で熱交換して加熱され温度上昇して浴槽68に戻る。一方、風呂熱交換器73で浴槽68からの湯を加熱した貯湯槽57からの高温の湯は、温度低下し40から50℃程度の中温湯になって、貯湯槽57の下部に戻る。
このとき、浴槽温度検出手段78は、利用側循環ポンプ77の駆動によって送られてきた浴槽68の湯の温度を検出する。そして、この検出した温度が、浴槽温度設定手段83で設定された浴槽設定温度から決まる前記制御温度の保温上限温度よりも低ければ、そのまま風呂追い焚き運転を続ける。そして、検出した温度が、前記制御温度の保温上限温度以上になれば、風呂追い焚き運転を終了する。
さらに、浴槽68に適量を湯張りし、その後、所定の時間、浴槽68の保温運転を行う風呂自動運転について説明する。このとき、希望の浴槽温度や浴槽の湯量や保温時間を設定することができる。使用者が希望する浴槽の温度や浴槽の湯量や保温時間は、それぞれ浴槽温度設定手段83、浴槽湯量設定手段(図示せず)、保温時間設定手段(図示せず)
で行う。
一般的に、給湯機のリモコンを浴室80や台所(図示せず)に設置し、浴室80に設置した浴室リモコン87に前記浴槽温度設定手段83や浴槽湯量設定手段や前記保温時間設定手段を設ける構成とすることが多い。なお、台所に設置した台所リモコン(図示せず)にこれらの設定手段を設けてもよい。
また、人検出手段81は単独の設置でもよいが、図1に示すように、浴室リモコン87内に設けた構成としてもよい。この場合、人検出手段81と浴室リモコン87とを別々に設置する必要がないので、工事性がよくなる利点がある。
風呂自動運転が開始されると、浴槽温度設定手段83と浴槽湯量設定手段で設定された温度と湯量となるように、貯湯槽57から浴槽68へ注湯することによって浴槽68に湯張りを行う。すなわち、制御手段82は、風呂注湯弁66を開いて、注湯を開始する。
そして、浴槽68の温度が浴槽温度設定手段83で設定された温度になるように、風呂給湯温度検出手段85からの信号に基づいて、風呂給湯混合弁65の混合割合を制御する。浴槽水位検出手段79で検出した水位が、浴槽湯量設定手段で設定された湯量の相当する水位になれば、制御手段82は、この注湯動作である湯張りを終了する。その後、前記保温時間設定手段で設定された時間に応じて、浴槽68の温度が低下すれば浴槽68を風呂追い焚きすることによって、保温運転を行う。
先ず、浴室80に人が居ない場合について説明する。上下限温度設定手段97は、浴槽68の制御温度範囲の上限温度である保温上限温度と下限温度である保温下限温度とを設定する。そして、時間間隔t毎に前記浴槽温度検出運転を行い、浴槽温度検出手段78によって検出された浴槽温度が、制御温度の保温下限温度より高ければ、浴槽温度検出運転を終了し、次の浴槽温度検出運転まで待機する。
一方、検出した浴槽温度が、制御温度の保温下限温度以下であれば、浴槽温度が制御温度の保温上限温度になるまで風呂追い焚き運転を行う。ここで、保温下限温度は貯湯槽57に貯湯されている湯の温度(残湯温度)によって異なる。そして、保温上限温度と残湯温度によって異なる保温下限温度とを用いて、第一の制御手段94が浴槽の保温制御を行う。ここで貯湯槽57の残湯温度は、貯湯槽57の上部に取り付けられた残湯温度検出手段86で検出する。
図2は、横軸に保温の経過時間をとり、縦軸にそのときの浴槽温度と残湯温度とをとって、浴室に人が居ない場合の浴槽と残湯温度の変化を示したものである。同図において、点Aにおける残湯温度はTaで、点Bにおける残湯温度はTb(Ta>Tb)である。また、それぞれの残湯温度に対する保温下限温度は、TaのときTL1a、TbのときTL1b(TL1b>TL1a)である。
浴槽の加熱は、利用側循環ポンプ77によって浴槽68から送られてきた湯と、熱源側循環ポンプ76によって送られてきた貯湯槽5上部の高温の湯とが、風呂熱交換器73で熱交換して行われる。だから、貯湯槽5上部の湯の温度で(残湯温度)で浴槽の加熱能力が大きく異なる(同図の場合、残湯温度Taの時の加熱能力Qa、残湯温度Tbの時の加熱能力Qbとすると、Qa>Qb)。
また、人が入浴するために浴室に入ってきて、浴槽68に浸かるまでの行動としては次のようなことが考えられる。先ず、浴槽68の前まで行き、浴槽68のふたをあけ、浴槽68の湯でかかり湯をするか、または、シャワー(図示せず)でかかり湯をしてから、浴
槽68に浸かる。浴室80に入ってから浴槽68に入るまでに少し時間(20〜30秒程度)がかかる(同図のt0)。
だから、この間に浴槽68の温度を不快にならない温度(同図のT0)まで上昇させればよいことになる。特に冬など気温が低いときには、体の表面温度が低くなっているので、浴槽68に浸かったときに浴槽68の温度が設定温度になっていると、かえって熱く感じるため、設定温度よりも少し低目で浴槽68に入った方が快適に感じるものである。残湯温度によって、この時間t0の間に加熱できる熱量が異なる分だけ、残湯温度によって保温下限温度を変えることができる。
結局、残湯温度で加熱能力が異なる分、保温下限温度をそれに応じて変化させればよいことになる。概ね、時間t0の間に、浴槽温度がT0になるように保温下限温度を設定すればよい。このようにすれば、浴槽が最も冷えたタイミング(浴槽温度が保温下限温度の時)で、人検知手段81が人を検出して浴槽68の追い焚きをしても不快になることがなく、更に、従来の場合と比較して浴槽68の温度を低く保つことができる。
次に、浴室80に人が居る場合について説明する。まず、上下限温度設定手段97は、浴槽68の制御温度範囲の上限温度である保温上限温度と下限温度である保温下限温度とを設定する。浴室80に人が不在状態で人が浴室80に入ってきたら人検知手段81で人を検知し、浴槽68の追い焚きを行う。その後、人が浴室80に居る間は次のような保温運転を行う。この場合、時間間隔t毎に前記浴槽温度検出運転を行い、浴槽温度検出手段83によって検出された浴槽温度が制御温度の保温下限温度より高ければ浴槽温度検出運転を終了し、次の浴槽温度検出運転まで待機する。
一方、検出した浴槽温度が、制御温度の保温下限温度以下であれば、浴槽温度が制御温度の保温上限温度になるまで風呂追い焚き運転を行う。この場合の保温下限温度と保温上限温度とは、浴室80に入浴者が居るので、浴槽温度が常に適温に保つ必要があるため、それぞれ一定温度である。なお、保温下限温度と保温上限温度は次のように決めればよい。
浴槽68の温度変化を1K程度に制御したいときは、浴槽温度設定手段83で設定した設定温度に対して、保温上限温度を(設定温度+0.5K)とし、保温下限温度を(設定温度−0.5K)とすればよい。また、浴槽68の温度を0.5K程度に制御したいときは、浴槽温度設定手段83で設定した設定温度に対して、保温下限温度を(設定温度−0.5K)とし、保温上限温度を(設定温度)とすればよい。
そして、上下限温度設定手段97は、それぞれ残湯温度に対して関係しない一定の温度である保温上限温度と保温下限温度とを設定し、これを用いて、第二の制御手段95が浴槽の保温制御を行う。
人が浴室に不在の場合と在室の場合とで、次のように第一の制御手段94と第二の制御手段95とを制御切り換え手段96で切り換えて保温運転制御してもよい。図3は、横軸に保温の経過時間をとり、縦軸にそのときの浴槽温度と残湯温度とをとって、浴槽と残湯温度の変化を示したものである。同図において、TU1は第一の制御手段94の保温上限温度であり、TL1aとTL1b(TL1b>TL1a)はそれぞれ残湯温度Ta、Tb(Ta>Tb)に対応する第一の制御手段94の保温下限温度である。
また、TU2は第二の制御手段95の保温上限温度であり、TL2は第二の制御手段95の保温下限温度である。また、第一の制御手段94の保温上限温度TU1は、第二の制御手段95の保温上限温度TU2よりも低い温度(TU1<TU2)であり、さらに、第
一の制御手段94の保温下限温度TL1aとTL1b(TL1b>TL1a)は、第二の制御手段95の保温下限温度TL2よりも低い温度(TL1a1<TL1b<TL2)に設定する。
同図の経過時間Xにおいて、不在中の浴室80に人が入室すると、人検知手段81は人を検知し、追い焚きを開始する。このとき、制御切り換え手段96は、第一の制御手段94から第二の制御手段95に切り換えて、浴槽68の保温制御を行う。
すなわち、浴槽68の温度が、概ね保温上限温度TU2と保温下限温度TL2との間になるように制御する。そして、浴室80に人が不在の状態になれば、制御切り換え手段96は、第二の制御手段95から第一の制御手段94に切り換えて、浴槽68の保温制御を行う。
すなわち、浴槽68の温度が、概ね保温上限温度TU1と保温下限温度TL1a(残湯温度Taの時)またはTL1b(残湯温度Tbの時)との間になるように制御する。このようにすれば、人が入浴するときは浴槽温度を適温に保ち、人が不在の時は浴槽68の温度を低く保つことができる。
その結果、浴槽68からの放熱を少なくすることができるので、保温効率が向上する。また、追い焚きの回数を減らすことができるので、貯湯槽57の高温の湯の使用量も少なくすることができ、湯切れの発生を少なくして、利便性や快適性の向上にもなる。
上記説明の第一の制御手段94の場合、保温下限温度を残湯温度によって2通りで説明したが、必要に応じて3通り以上の残湯温度に対する保温下限温度を設定しても同様の作用効果が得られる。
上記の説明のように、風呂自動運転の中で第一の制御手段94と第二の制御手段95とを自動的に切り換え手段96が切り換えるが、もし、使用者が常に高めの浴槽温度を好む場合などは、手動で第一の制御手段94と第二の制御手段95切り換えられるように制御選択手段98を設けても良い。
さらに、前記制御選択手段98を浴室リモコン87や台所リモコン(図示せず)に設ける構成とすれば、利便性も良い。このように、常に浴槽の温度を適温状態に保ちたい場合は制御選択手段98で第二の制御手段95を選択し、浴槽68からの放熱量を少なくして、省エネルギーを図りたい場合は制御選択手段98で第一の制御手段94を選択すればよい。
また、人検知手段81が故障などで人の検知性能が悪くなった場合は、第二の制御手段95を用いて浴槽温度の制御を行う。このようにすれば、人の検出の有無にかかわらず、浴槽68を希望の所定温度に保つことができ、快適性と利便性に効果がある。
以上のように、本発明にかかる貯湯式給湯機は、人が居ない場合の浴槽の保温下限温度を残湯温度に応じて決定しているため、人が入浴しようとしてもすぐに不快にならない浴槽温度にできるので、保温効率と快適性の向上を図ることができるものである。
本発明の実施の形態1における貯湯式給湯機の構成図 同人検知手段が浴室内の人の存在を検出していないときの風呂追い焚き運転時の浴槽温度の変化を示す図 同人検知手段が人の存在を検出したときと、人の存在を検出していないときの風呂追い焚き運転時の浴槽温度の変化を示す図 従来の貯湯式給湯機の構成図 同貯湯式給湯機の風呂自動運転時の浴槽温度の変化を示す図
55 加熱手段
57 貯湯槽
68 浴槽
73 風呂熱交換器
80 浴室
81 人検知手段
82 制御手段
86 残湯温度検出手段

Claims (6)

  1. 湯水を溜める貯湯槽と、前記貯湯槽の残湯温度を検知する残湯温度検出手段と、前記貯湯槽内に溜める高温水を生成する加熱手段と、浴槽と、前記貯湯槽内の温水と前記浴槽内の湯水とが熱交換を行うことで、前記浴槽内の湯水を加熱する風呂熱交換器と、浴室内の人の存在を検出する人検知手段と、制御手段とを備え、前記人検知手段が浴室内の人の存在を検出していないときに行う、前記風呂熱交換器による前記浴槽の湯水の追い焚き運転開始温度は、前記残湯温度検出手段が検出した温度が高い場合より低い場合の方を、高い温度に設定することを特徴とする貯湯式給湯機。
  2. 人検知手段が人の存在を検出したときに行う、風呂熱交換器による浴槽の湯水の追い焚き運転開始温度は、残湯温度検出手段が検出した温度に基づいて変更しないことを特徴とする請求項1に記載の貯湯式給湯機。
  3. 人検知手段が人の存在を検出していないときに行う風呂熱交換器による浴槽の湯水の追い焚き運転停止温度は、残湯温度検出手段が検出した温度に関係なく一定に設定したことを特徴とする請求項1または2に記載の貯湯式給湯機。
  4. 人検知手段が人の存在を検出していないときに行う風呂熱交換器による浴槽の湯水の追い焚き運転停止温度は、人検知手段が人の存在を検出したときに行う風呂熱交換器による浴槽の湯水の追い焚き運転停止温度よりも、低い温度に設定したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の貯湯式給湯機。
  5. 人検知手段が人の存在を検出していないときに行う風呂熱交換器による浴槽の湯水の追い焚き運転開始温度は、人検知手段が人の存在を検出したときに行う風呂熱交換器による浴槽の湯水の追い焚き運転開始温度よりも、低い温度に設定したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の貯湯式給湯機。
  6. 加熱手段にヒートポンプを用いたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の貯湯式給湯機。
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