JP4455243B2 - ゴルフクラブヘッドとその製造方法 - Google Patents

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本発明はゴルフクラブヘッドとその製造方法に関する。
ボールに対する反発力を利用して打球の飛距離を確保するため、特許文献1,2に開示されるように、従来、ヘッド本体のフェース部に、ヘッド本体より比重が小さく高反発特性を有する薄肉なフェース部材(フェースプレート)を止着したアイアンのゴルフクラブヘッド(以下、「ヘッド」という)が知られている。
図7及び図8は特許文献1に開示されたヘッドを示し、このヘッド1は、ステンレスからなるヘッド本体3の周辺部4を残して、フェース部5からバック部7(背面側)に亘って透孔9を設けると共に、透孔9のフェース側開口部に設けた段部11に、ニッケルベリリウム合金からなる薄肉な平板状のフェース部材13を填め込み、その周縁部をヘッド本体3の透孔9の周壁にレーザー溶接してフェース部5と面一に止着することで、ヘッド1のバック側にキャビティ15を設けたものである。
また、図9及び図10は特許文献2に開示されたカップフェースタイプのヘッドを示し、このヘッド17は、図10に示すように裏面側周縁部に顎部19を突設した薄肉なカップ状のフェース部材21を、ヘッド本体23に設けた透孔25のフェース側周辺部27に突き当ててこれらの接合部をレーザー溶接したもので、ヘッド17のバック側にキャビティ29が設けられている。
而して、これらのヘッドによれば、打球時のフェース部材の反発力によってボールの飛距離が伸び、また、バック側にキャビティを設けて重量をヘッドの周辺部に分散させたことで、打球時に於けるヘッドの重心回りの慣性モーメントが増大して打球の方向性が安定することとなった。
また、従来、この種のフェース部材の取付けにアーク溶接が広く使用されていたが、一般にアーク溶接による場合、接合する部材間に溶接ビード用の隙間を確保する必要があるため、接合する部材間に亘って10ミリ程度の溶接幅を必要としていたが、レーザー溶接では、接合する部材間に溶接ビード用の隙間を確保する必要がなく4ミリ程の溶接幅ですみ、而も、レーザー溶接は接合する部材への熱影響が少なく、接合強度に優れた溶接方法である。
特開2001−293115号公報 特開2003−325710号公報
しかし、斯様にレーザー溶接の溶接幅がアーク溶接の溶接幅に比し小さいとはいえ、ヘッド本体へのフェース部材の取付けに当たり、依然として4ミリ程の溶接幅を必要としている。
従って、図7のヘッド1では、フェース部材13の取付けに当たり、図11に示すようにフェース部材13の周縁部13aと段部11(透孔3)の周壁11aとの接合部Pを境に、フェース部材13側とヘッド本体3の周辺部4側に、夫々、2ミリ宛の溶接幅A,B(A+B=4ミリの溶接幅)が必要になると共に、後処理の加工上、周辺部4側には更に外方へ1ミリ程の寸法Cを確保する必要があった。
このため、ヘッド本体の周辺部4は、前記接合部Pからトップ方向やソール方向,トゥ方向へ3ミリ以上の肉厚M(M=溶接幅B+寸法C+段部11の幅寸法)を確保する必要があるが、周辺部4の更なる薄肉化が可能であれば、
[1]フェース回りの軽量化によって、更にヘッドの低重心化が図れると共に、
[2]重心深度を深くしてスイートスポットを更に広げることが可能となり、また、
[3]フェース回りの軽量化によって、ウエイトの再配分によるヘッド全体の幅広いウエイトバランスの調整が可能となり、更にまた、
[4]より広いフェース部材を用いることが可能となり、その大きな反発力によって打球時の飛距離を更に伸ばすことができることとなる。
同様に、図9のヘッド17にあっては、フェース部材21の取付けに当たり、図11に示すように顎部19の先端部19aとフェース側周辺部27との接合部Pを境に、フェース部材21側とヘッド本体23側に、夫々、2ミリ宛の溶接幅D,E(D+E=4ミリの溶接幅)が必要になると共に、後処理の加工上、ヘッド本体23のバック側に更に1ミリ程の寸法Fを確保する必要があった。
このため、ヘッド本体3のトップ側の打球方向幅を5ミリ以上確保する必要があるが、このトップ側の打球方向幅の薄肉化が可能であれば、既述した[1]〜[3]の効果に加え、
[5]トップ側の打球方向幅が小さくなって、アドレス時に構え易くなる。
本発明は斯かる実情に鑑み案出されたもので、前記[1]〜[5]の効果の実現を図ったヘッドとその製造方法を提供することを目的とする。
斯かる目的を達成するため、請求項1に係る発明は、ヘッド本体の周辺部を残して、そのフェース部からバック部に亘って設けた透孔のフェース側開口部の周壁にフェース部材の周縁部を溶接したゴルフクラブヘッドに於て、前記ヘッド本体の周辺部のフェース側外周に、当該フェース側外周より外方へ突出する凸部をフェース部と面一に設けて、透孔のフェース側開口部周壁とフェース部材周縁部とのヘッド本体側の溶接幅を確保し、前記透孔のフェース側開口部周壁へのフェース部材周縁部の溶接後、前記凸部を研削,除去してなることを特徴とする。
そして、請求項2に係る発明は、ヘッド本体の周辺部を残して、そのフェース部からバック部に亘って設けた透孔のフェース側周辺部に、カップ状フェース部材の裏面側周縁部に突設した顎部を突き当ててこれらの接合部を溶接したゴルフクラブヘッドに於て、前記透孔のバック側周辺部に、ヘッド本体の後方へ突出する凸部を設けて、ヘッド本体の前記フェース側周辺部とカップ状フェース部材の顎部とのヘッド本体側の溶接幅を確保し、前記フェース側周辺部への前記顎部の溶接後、前記凸部を研削,除去してなることを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、ヘッド本体の周辺部を残して、そのフェース部からバック部に亘って透孔を設け、当該透孔のフェース側開口部の周壁にフェース部材の周縁部を溶接するゴルフクラブヘッドの製造方法であって、前記ヘッド本体の周辺部のフェース側外周に、当該フェース側外周より外方へ突出する凸部をフェース部と面一に設けて、透孔のフェース側開口部周壁とフェース部材周縁部とのヘッド本体側の溶接幅を確保し、前記透孔のフェース側開口部周壁へのフェース部材周縁部の溶接後、前記凸部を研削,除去することを特徴とする。
そして、請求項4に係る発明は、ヘッド本体の周辺部を残して、そのフェース部からバック部に亘って透孔を設け、当該透孔のフェース側周辺部に、カップ状フェース部材の裏面側周縁部に突設した顎部を突き当ててこれらの接合部を溶接するゴルフクラブヘッドの製造方法であって、前記透孔のバック側周辺部に、ヘッド本体の後方へ突出する凸部を設けて、ヘッド本体の前記フェース側周辺部とカップ状フェース部材の顎部とのヘッド本体側の溶接幅を確保し、前記フェース側周辺部への前記顎部の溶接後、前記凸部を研削,除去することを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、従来に比し周辺部の薄肉化が可能となる。
このため、フェース回りの軽量化によって、更にヘッドの低重心化が図れると共に、重心深度を深くしてスイートスポットを更に広げることが可能となり、また、フェース回りの軽量化によって、ウエイトの再配分によるヘッド全体の幅広いウエイトバランスの調整が可能となり、更にまた、従来のフェース部材に比し更に広いフェース部材を用いることが可能になるため、その大きな反発力によって打球時の飛距離を更に伸ばすことができる利点を有する。
そして、請求項3に係るヘッドの製造方法によれば、上述した作用効果を奏するヘッドを容易に製造することが可能である。
また、請求項2に係る発明によれば、従来に比しトップ側の打球方向幅が小さくなるため、アドレス時に構え易くなると共に、フェース回りの軽量化によって、更にヘッドの低重心化が図れ、また、重心深度を深くしてスイートスポットを更に広げることが可能となり、更にまた、フェース回りの軽量化によって、ウエイトの再配分によるヘッド全体の幅広いウエイトバランスの調整が可能となる等の利点を有する。
そして、請求項4に係るヘッドの製造方法によれば、上述した作用効果を奏するヘッドを容易に製造することが可能である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1乃至図4は請求項1に係るヘッドの一実施形態を示し、図1に於て、31はホーゼル部33やソール部35,フェース部37等がチタン系金属で一体に鋳造されたアイアンのヘッド本体で、打球時の慣性モーメントを大きくするため、図2に示すようにヘッド本体31のバック部39側には、ヘッド本体31の周辺部41を残してキャビティ43が設けられており、斯かる構成によりヘッド本体31の重量が周辺部41に分散されて、打球の方向性が安定するようになっている。
而して、キャビティ43は、図2に示すようにヘッド本体31の周辺部41を残して、そのフェース部37からバック部39に亘って透孔45を設けると共に、当該透孔45のフェース側開口部に設けた受け部47に、チタン系金属を鍛造した薄肉な平板状のフェース部材49を填め込んで、図3及び図4の如くその周縁部51と受け部47(透孔45)の周壁53との接合部Pをレーザー溶接して形成されており、フェース部材49はフェース部37と面一となって、フェース部37と共にヘッド55のフェース面(打球面)を構成する。
尚、フェース部材49は、周縁部が2ミリの均一な肉厚で形成されている。
また、図3に示すように本実施形態は、溶融部Qの断面形状が溶融最深部へと先細りになるCO2レーザー溶接を用いたが、溶融部の最深部断面形状が平面となり易いYAGレーザー溶接を用いてもよいし、更にこれらのレーザー溶接に代えてプラズマ溶接を用いてもよい。
そして、図3及び図4に示すようにヘッド55は、後述する凸部57によって、その製造時に前記接合部Pを境にフェース部材49側と周辺部41側に、夫々、2ミリ宛の溶接幅G,Hが確保されている。そして、受け部47は、透孔45のフェース側開口部の全周に亘って0.8ミリの突出幅Iで突設されており、斯様に凸部57によってヘッド本体31の周辺部41側に2ミリの溶接幅Hを確保したことで、本実施形態は、周辺部41をトップ側からトゥ側,ソール側に亘って2.8ミリの肉厚Kに設定することが可能となり、図7のヘッド1に比し周辺部41の薄肉化が図られている。
尚、受け部47は省略してもよく、受け部47を省略することで周辺部41を更に2ミリに薄肉化できる。
そして、後述する凸部57の研削工程後、図3に示すように4ミリ弱の溶接幅Jで溶融部Qが、ヘッド本体31の外形形状に沿ってそのフェース面側から周辺部41のフェース側外周に亘って露出するようになっている。そして、図3に示すようにヘッド55のトップ側の打球方向幅Lは5ミリとされている。
本実施形態に係るヘッド55はこのように構成されており、当該ヘッド55は、請求項3に係る発明方法の一実施形態によって以下の如く製造される。
図4及び図5に示すように、透孔45や受け部47を有するヘッド本体31を製造するに当たり、周辺部41の外側縁41-1のフェース側外周に、フェース部材49と同一の肉厚を有する凸部57を、トップ部37からトゥ側,ソール部35に沿ってフェース部37と面一にフェース側外周の外方へ突設する。
凸部57は1ミリの高さを以ってフェース側外周の外方へ突設されており、図4に示すようにこの凸部57によって、周辺部41の肉厚K、即ち、周辺部41の内壁56から前記外側縁41-1までの肉厚Kを2.8ミリに設定し乍ら、前記溶接幅Hをヘッド本体31側に確保することができる。
そして、図4に示すように受け部47にフェース部材49を填め込んだ後、フェース部材49の周縁部51と受け部47の周壁53との接合部Pをレーザー溶接すれば、周縁部51と周壁53が、夫々、2ミリの溶接幅G,Hで溶融,硬化して接合される。
この後、周辺部41の外側縁41-1に沿って、図4の二点鎖線で示す如くヘッド本体31の外形形状に凸部57を研削すればよく、図3に示すように凸部57の研削により、ヘッド55の外形形状に沿ってフェース側から周辺部41の外側縁に亘り4ミリ弱の溶接幅Jを持った溶融部Qが、ヘッド本体31のフェース面側から周辺部41のフェース側外周に露出する。そして、この後、フェース部材49が止着されたヘッド本体31全体を研磨して、塗装等の最終処理を行うことで商品としてのヘッド55が完成する。
このように本実施形態は、受け部47にフェース部材49をレーザー溶接するに当たり、図4の如く周辺部41の外側縁41-1のフェース側外周に、凸部57をフェース側外周の外方へ突設して2ミリの溶接幅Hをヘッド本体31側に確保したので、図11の如く肉厚M(M=溶接幅B+寸法C+段部11の幅寸法)を確保する必要のあった従来例に比し、周辺部41の肉厚Kを、受け部47の突出幅Iと溶接幅Hを加えた厚み以下に形成することが可能となる。
従って、本実施形態によれば、図7の従来例に比し、
[1]フェース回りの軽量化によって、更にヘッド55の低重心化が図れると共に、
[2]重心深度を深くしてスイートスポットを更に広げることが可能となり、また、
[3]フェース回りの軽量化によって、ウエイトの再配分によるヘッド全体55の幅広いウエイトバランスの調整が可能となり、更にまた、
[4]従来のフェース部材13に比し更に広いフェース部材49を用いることが可能になるため、その大きな反発力によって打球時の飛距離を更に伸ばすことができる利点を有する。
また、図3に示すように本実施形態では、周壁53から外側縁41-1までの周辺部41の肉厚(K−I)を溶接幅Hと同一の2ミリとして周辺部41の薄肉化を図ったが、本発明の如く周辺部41のフェース側外周に凸部57を外方へ突設して溶接幅Hをヘッド本体31側に確保することで、図4の破線で示すように溶融部Qを外方へ更にずらして、更に周辺部の薄肉化を図り乍ら透孔(フェース側開口部)を広げてより広いフェース部材を使用することが可能であり、また、本発明によれば、図3に示す周壁53から外側縁41-1までの周辺部41の肉厚(K−I)は溶接幅H以下に形成されるため、従来に比し透孔(フェース側開口部)を広げることが可能となる。
而も、本実施形態は、周辺部41のフェース側外周に突設した凸部57を外側縁41-1に沿って研削するため、ヘッド55の外形形状を精度よく出すことができ、この結果、バランスのよいヘッド55となる。
そして、請求項3に係るヘッドの製造方法によれば、上述した作用効果を奏するヘッド55を容易に製造することが可能であり、また、本実施形態は、周辺部41のフェース側外周に突設した凸部57を周辺部41の外側縁41-1に沿って研削するため、ヘッド55の外形形状を精度よく出すことができ、この結果、バランスのよいヘッド55を製造することができる。
フェース部材とヘッド本体をレーザー溶接し、両部材が溶融してその接合部Pが明確でない場合、CO2レーザー溶接を用いた本実施形態の製造方法で製造されたヘッドは、図3の実施形態の如く溶融部が先細りの断面形状に形成されるので、その最深部からフェース部材側溶融部の最外側までの幅を溶接幅Gとして把握することができ、その溶接幅Gをヘッド本体側の溶接幅Hとすることができる。
また、溶融部の最深部断面形状が平面となり易いYAGレーザー溶接を用いた場合、溶融部の最深部の中間からフェース部材側溶融部の最外側までの幅を溶接幅Gとして把握することができ、本発明の製造方法によって製造されると、周壁53から外側縁41-1までの周辺部41の肉厚(K−I)が溶接幅G以下のヘッドとすることができる。
図6はカップフェースタイプのヘッドに係る請求項2の一実施形態を示し、図中、59は裏面側周縁部に顎部61が突設された薄肉なカップ状のフェース部材で、図9のヘッド17と同様、本実施形態に係るヘッド63も、ヘッド本体65に設けた透孔67のフェース側周辺部69に顎部61の先端71を突き当てて、これらの接合部をレーザー溶接したもので、ヘッド63のバック側にキャビティ73が設けられている。
尚、ヘッド本体65とフェース部材59は、夫々、前記ヘッド本体31やフェース部材49と同一材料で形成されている。
そして、本実施形態は、既述した[1]〜[3],[5]の効果の実現を図るため、前記透孔67のバック側周辺部75にヘッド本体65の後方へ突出する凸部77を設けて、前記顎部61とのヘッド本体65側の溶接幅Nを確保し、フェース部材59の溶接後、前記凸部77をヘッド本体65本来の外形形状に沿って研削,除去するものである。
而して、前記ヘッド63は、請求項4に係る発明方法の一実施形態によって以下の如く製造される。
図6に示すように、透孔67を有するヘッド本体65を製造するに当たり、透孔67のバック側周辺部75に、ヘッド本体65の後方へ突出する凸部77をトップ側からトゥ,ソール側に亘って一体に設ける。
凸部77は2ミリ以上の肉厚を以って後方へ突設され、この凸部77によって前記溶接幅Nをヘッド本体65側に確保することができる。
そして、図示するようにヘッド本体65のフェース側周辺部69に顎部61の先端71を突き当てて、これらの接合部Pをレーザー溶接すれば、ヘッド本体65(凸部77)とフェース部材59(顎部61)が、夫々、2ミリの溶接幅N,Oで溶融,硬化して接合される。
この後、図6の二点鎖線で示すヘッド本体65のバック側周辺部75の外形形状に沿って凸部77を研削すればよく、凸部77の研削により、ヘッド63の外形形状に沿って、そのバック側周辺部75からフェース部材59に亘り4ミリ以下の溶接幅を持った溶融部Qが露出する。そして、この後、フェース部材59が止着されたヘッド本体65全体を研磨して、塗装等の最終処理を行うことで商品としてのヘッド63が完成する。
このように本実施形態は、カップ状のフェース部材59をヘッド本体65のフェース側周辺部69にレーザー溶接するに当たり、ヘッド本体65の透孔67のバック側周辺部75に、後方へ突出する凸部77を設けてフェース部材59との溶接幅Nを確保したので、既述した[1]〜[3]の効果に加え、図9の従来例に比し
[5]トップ側の打球方向幅が小さくなって、アドレス時に構え易くなる利点を有する。
尚、上述した各実施形態では、チタン系の金属でヘッド本体やフェース部材を鋳造,鍛造したが、これらの材料に限定されないことは勿論である。
請求項1の一実施形態に係るヘッドの正面図である。 図1のII−II線断面図である。 ヘッド本体とフェース部材の溶接後の要部拡大断面図である。 ヘッド本体とフェース部材の溶接前の要部拡大断面図である。 ヘッド本体の正面図である。 請求項2の一実施形態に係るヘッドのヘッド本体とフェース部材の溶接前の要部拡大断面図である。 従来のヘッドの断面図である。 図7に示すヘッドの分解斜視図である。 従来の他のヘッドの分解斜視図である。 図9に示すヘッドの断面図である。 図7に示すヘッドのヘッド本体とフェース部材の溶接部分の拡大断面図である。 図9に示すヘッドのヘッド本体とフェース部材の溶接部分の拡大断面図である。
符号の説明
31,65 ヘッド本体
35 ソール部
37 フェース部
39 バック部
41 周辺部
43,73 キャビティ
45,67 透孔
47 受け部
49,59 フェース部材
51 周縁部
53 周壁
55,63 ヘッド
57,77 凸部
61 顎部
69 フェース側周辺部
71 凸部の先端
75 バック側周辺部
P 接合部
Q 溶融部

Claims (4)

  1. ヘッド本体の周辺部を残して、そのフェース部からバック部に亘って設けた透孔のフェース側開口部の周壁にフェース部材の周縁部を溶接したゴルフクラブヘッドに於て、
    前記ヘッド本体の周辺部のフェース側外周に、当該フェース側外周より外方へ突出する凸部をフェース部と面一に設けて、透孔のフェース側開口部周壁とフェース部材周縁部とのヘッド本体側の溶接幅を確保し、
    前記透孔のフェース側開口部周壁へのフェース部材周縁部の溶接後、前記凸部を研削,除去してなることを特徴とするゴルフクラブヘッド。
  2. ヘッド本体の周辺部を残して、そのフェース部からバック部に亘って設けた透孔のフェース側周辺部に、カップ状フェース部材の裏面側周縁部に突設した顎部を突き当ててこれらの接合部を溶接したゴルフクラブヘッドに於て、
    前記透孔のバック側周辺部に、ヘッド本体の後方へ突出する凸部を設けて、ヘッド本体の前記フェース側周辺部とカップ状フェース部材の顎部とのヘッド本体側の溶接幅を確保し、
    前記フェース側周辺部への前記顎部の溶接後、前記凸部を研削,除去してなることを特徴とするゴルフクラブヘッド。
  3. ヘッド本体の周辺部を残して、そのフェース部からバック部に亘って透孔を設け、当該透孔のフェース側開口部の周壁にフェース部材の周縁部を溶接するゴルフクラブヘッドの製造方法であって、
    前記ヘッド本体の周辺部のフェース側外周に、当該フェース側外周より外方へ突出する凸部をフェース部と面一に設けて、透孔のフェース側開口部周壁とフェース部材周縁部とのヘッド本体側の溶接幅を確保し、
    前記透孔のフェース側開口部周壁へのフェース部材周縁部の溶接後、前記凸部を研削,除去することを特徴とするゴルフクラブヘッドの製造方法。
  4. ヘッド本体の周辺部を残して、そのフェース部からバック部に亘って透孔を設け、当該透孔のフェース側周辺部に、カップ状フェース部材の裏面側周縁部に突設した顎部を突き当ててこれらの接合部を溶接するゴルフクラブヘッドの製造方法であって、
    前記透孔のバック側周辺部に、ヘッド本体の後方へ突出する凸部を設けて、ヘッド本体の前記フェース側周辺部とカップ状フェース部材の顎部とのヘッド本体側の溶接幅を確保し、
    前記フェース側周辺部への前記顎部の溶接後、前記凸部を研削,除去することを特徴とするゴルフクラブヘッドの製造方法。
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