JP4455237B2 - 基板処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体ウエハ、液晶表示装置用ガラス基板及びPDP(プラズマディスプレイ)用ガラス基板などの各種基板に対して処理を行う基板処理装置に関する。
液晶ガラス基板等の基板に塵埃などの異物が付着すると、製造工程において液晶分子の配向ムラやシール不良等が発生するため、従来から、液晶表示板の各製造工程の前後で必要に応じて液晶ガラス基板を洗浄するようにしている。この基板洗浄は、基板にシャワー室で洗浄液を吹き付けた後、ブラシ洗浄室において回転ブラシで払拭洗浄し、液切り室で液晶ガラス基板に付着した処理液の液切りを行うようになっている。
このような基板洗浄では、ブラシ洗浄室において、回転ブラシの駆動部(モータ等)は洗浄槽の外部に配設されており、ブラシ回転軸は洗浄槽に設けられた貫通孔から洗浄槽の外部に出され、上記駆動部に連結されているが、ブラシ回転軸を伝って洗浄液が洗浄槽から外部に漏れることを防止するために、例えば、特許文献1に示されるブラシ洗浄装置のように、洗浄槽に設けられた貫通孔の近傍において、回転軸に水切り円板を取り付け、この水切り円板によって、外部への洗浄液の漏れの防止を図っている。
実用新案登録公報第2601663号公報
しかしながら、上記のブラシ洗浄装置では、ブラシ回転軸を伝って外部へ流れ出す洗浄液を水切り円板で食い止めることはできるが、洗浄槽内でミスト状となった洗浄液が外部に漏れることまでは防止できない。ここで、ミスト状の洗浄液の外部への漏れを防止する方法として、洗浄槽内から外部への排気量を大きくして、洗浄槽に設けられた上記貫通孔を通して外部から洗浄槽内に向かう気流を作ることが考えられるが、洗浄槽内から外部への排気量を大きくするには、用力コストが高くなるという問題がある。また、このように洗浄槽の貫通孔から洗浄槽内に向かう気流を作ると、外部から洗浄槽内へのパーティクルの浸入を招くことになるため、基板製造の歩留まりが低下する虞がある。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、ミスト状となった洗浄液の外部への漏れを防止でき、しかも、外部からのパーティクルの浸入を招くことがない基板処理装置を提供することを目的とするものである。
本発明の請求項1に記載の発明は、基板の表面に回転体を作用させて基板を処理する基板処理装置であって、
前記回転体の駆動源に連結される前記回転体の回転軸と、
前記回転体及び当該回転体による処理中の基板が内部に配置され、前記回転軸が貫通する貫通孔を有するカバー部材と、
前記回転軸と一体的に回転駆動され、前記カバー部材の外側における前記貫通孔近傍の気流を、前記回転軸の延びる方向に直交する方向であって、前記回転軸の周囲方向に向かう方向に発生させ、この気流によって、前記カバー部材の外部から前記貫通孔に向かって流入しようとする空気を前記回転軸の延びる方向に直交する方向であって前記回転軸の周囲方向に向かう方向に案内する気流発生部材と
を備えたものである。
この構成では、気流発生部材が回転軸と一体的に回転し、カバー部材の外側であって貫通孔近傍における気流を、回転軸の延びる方向に直交する方向であって、回転軸の周囲方向に向かう方向に発生させるので、例えば、当該基板処理装置を基板洗浄装置として用いた場合、カバー部材外側の貫通孔近傍に存在するミスト状の洗浄液を、回転軸の延びる方向に直交する方向であって、回転軸の周囲方向に向かう方向へ案内することができ、ミスト状の洗浄液が気流発生部材よりも外側に漏れることを防止できる。また、気流発生部材によって発生される上記気流によって、外部からカバー部材の貫通孔に向かって流入しようとする空気も、上記回転軸の周囲方向に向けて案内することができるので、気流発生部材よりも内側(カバー部材側)にパーティクルが浸入することを防止できる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の基板処理装置であって、前記カバー部材から突出された前記回転軸を貫通させる貫通孔が設けられ、前記カバー部材を覆うケース部材を備え、
前記気流発生部材は、前記ケース部材の内側であって、前記ケース部材の貫通孔近傍に配設され、前記ケース部材の内壁に沿って流れる気流を発生させるものである。
この構成では、気流発生部材がケース部材の内側で回転軸と一体的に回転し、カバー部材の貫通孔から出てくる空気を、ケース部材の内壁に沿って案内する気流を発生させるので、例えば、当該基板処理装置を基板洗浄装置として用いた場合、カバー部材の内側から貫通孔を通って漏れてくるミスト状の洗浄液を、ケース部材の内壁に沿わせて案内して、ミスト状の洗浄液がケース部材の貫通孔から外部に漏れることを防止できる。また、気流発生部材によってケース部材の内壁に沿って発生される上記気流によって、ケース部材の外部から浸入してくるパーティクルも、ケース部材の内壁に沿わせて案内できるので、ケース部材の貫通孔からケース部材の内部にパーティクルが浸入することを防止できる。
また、請求項3に記載の発明は、基板の表面に回転体を作用させて基板を処理する基板処理装置であって、
前記回転体の駆動源に連結される前記回転体の回転軸と、
前記回転体及び当該回転体による処理中の基板が内部に配置され、前記回転軸が貫通する貫通孔を有するカバー部材と、
前記カバー部材から突出された前記回転軸を貫通させる貫通孔が設けられ、前記カバー部材を覆うケース部材と、
前記回転軸と一体的に回転駆動されるよう前記ケース部材の外側に配設され、前記ケース部材の貫通孔近傍における気流を、前記回転軸の延びる方向に直交する方向であって、前記回転軸の周囲方向に向かう方向に発生させ、この気流によって、前記ケース部材の外部から当該ケース部材の貫通孔に向かって流入しようとする空気を前記回転軸の延びる方向に直交する方向であって前記回転軸の周囲方向に向かう方向に案内する気流発生部材と
を備えたものである。
この構成では、気流発生部材がケース部材の外側で回転軸と一体的に回転し、ケース部材の貫通孔近傍における気流をケース部材の外壁に沿って発生させるので、ケース部材の外側における貫通孔近傍において、ケース部材の外壁に沿ったエアカーテンが生成される。そのため、例えば、当該基板処理装置を基板洗浄装置として用いた場合、このエアカーテンにより、ケース部材の貫通孔を通ってケース部材の外部に向かおうとするミスト状の洗浄液の流れを食い止めることができる。また、上記エアカーテンによって、ケース部材の貫通孔を通って外部からケース部材内に向かおうとする空気を、ケース部材の外壁に沿って案内することによって、当該空気がケース部材内部に入り込む量を低減できるので、この空気と共にケース部材内に入り込むパーティクルの浸入を低減できる。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の基板処理装置であって、前記気流発生部材は、前記回転軸の外周に直交する姿勢で当該外周面に取り付けられる環状部材と、前記回転軸の長さ方向に延びる形状とされると共に、前記環状部材に直交させて取り付けられ、前記回転軸の延びる方向に直交する方向であって、前記回転軸からその周囲方向に向かう空気流を発生させる羽根部材とを備えるものである。
この構成では、環状部材が回転軸と一体的に回転すると、羽根部材が、回転軸の延びる方向に直交する方向であって、回転軸からその周囲方向に向かう空気流を発生させるようになっている。これにより、簡単な構成で、気流発生部材を組み立てることが可能となり、また、回転軸への気流発生部材の取り付けも容易に行うことができる。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の基板処理装置であって、前記回転体及び基板が傾斜姿勢とされたものである。
この構成では、回転体及び基板が傾斜姿勢とされているので、例えば、当該基板処理装置を基板洗浄装置として用いた場合、基板に対して供給された洗浄液を上記傾斜によって一定方向に流れていくように案内できるので、基板表面全域における均一な洗浄液の供給、及び円滑な洗浄液の排除が可能となる。
請求項1に記載の発明によれば、例えば、当該基板処理装置を基板洗浄装置として用いた場合、ミスト状の洗浄液が気流発生部材よりも外側に漏れることを防止できる。また、気流発生部材よりも内側(カバー部材側)にパーティクルが浸入することを防止できる。
請求項2に記載の発明によれば、例えば、当該基板処理装置を基板洗浄装置として用いた場合、ミスト状の洗浄液がケース部材の貫通孔から外部に漏れることを防止できる。また、ケース部材の貫通孔からケース部材の内部にパーティクルが浸入することを防止できる。
請求項3に記載の発明によれば、ケース部材の外側における貫通孔近傍において、ケース部材の外壁に沿ったエアカーテンが生成されるので、例えば、当該基板処理装置を基板洗浄装置として用いた場合、このエアカーテンにより、ケース部材の貫通孔を通ってケース部材の外部に向かおうとするミスト状の洗浄液の流れを食い止めることができる。また、上記エアカーテンによって、ケース部材の貫通孔を通って外部からケース部材内に向かおうとする空気を、ケース部材の外壁に沿って案内することによって、当該空気がケース部材内部に入り込む量を低減できるので、この空気共にケース部材内に入り込むパーティクルの浸入を低減できる。
請求項4に記載の発明によれば、簡単な構成で、気流発生部材を組み立てることが可能となり、また、回転軸への気流発生部材の取り付けも容易に行うことができる。
請求項5に記載の発明によれば、例えば、当該基板処理装置を基板洗浄装置として用いた場合に、基板に対して供給された洗浄液を、上記回転体及び基板の傾斜によって、一定方向に流れていくように案内できるので、基板表面全域における均一な洗浄液の供給、及び円滑な洗浄液の排除が可能となる。
本発明の実施形態について図面を用いて説明する。図1は、本発明に係る基板処理装置の第1実施形態である基板洗浄装置の概略構成を示す側面図である。本発明に係る基板処理装置の第1実施形態である基板洗浄装置1は、半導体ウェハ、液晶表示装置用ガラス基板及びPDP(プラズマディスプレイ)用ガラス基板などの基板Wに付着した塵埃などの異物を除去するために洗浄を行うものである。基板洗浄装置1は、基板を搬送させつつブラシ洗浄するものであり、基板に洗浄液を供給しながらブラシ洗浄したり、又は洗浄液が付着している基板をブラシ洗浄するものである。
基板洗浄装置1は、回転しながら基板Wの表面に接触し、基板Wの表面上に付着している異物を除去するロール状のブラシ(回転体)2を有する。なお、このブラシ2による基板Wの洗浄は、ブラシ2が基板Wの表面に接触せず、僅かに離間した状態で高速に回転して、ブラシ2の表面と、基板Wの表面との間に介在する純水や薬液等の洗浄液によって、いわゆるハイドロプレーン現象を利用して行うものであってもよい。
ブラシ2は、ブラシ2を回転させるための駆動源であるモータ3に連結された回転軸4に取り付けられている。ブラシ2及び基板Wは、洗浄時における洗浄液の周囲への飛散を防止するためにカバー(カバー部材)5に覆われている。回転軸4は、カバー5の両側部に設けられている貫通孔5aを貫通してカバー5の外側まで突出され、軸受部41が図略の支持部材に支持されている。
カバー5の外側は、更にケーシング(ケース部材)6で覆われている。このケーシング6の両側部には、カバー5から突出している回転軸4を貫通させる貫通孔6aが設けられている。このケーシング6の外側における貫通孔6aの周囲は、外部カバー7によって更に覆われている。この外部カバー7の両側部にも、ケーシング6から突出される回転軸4を貫通させる貫通孔7aが設けられている。この外部カバー7の外側において、外部カバー7から突出された回転軸4とモータ3とが連結されている。また、ケーシング6側面の上部には、ケーシング6内の空気を外部に排出するための排気口6bが設けられている。
カバー5の外側における各貫通孔5aの近傍には、貫通孔5aを通して回転軸4を伝ってカバー5内部から洗浄液が外部に漏れることを防止するための水切板8が、回転軸4の周面に取り付けられている。この水切板8は、回転軸4と一体的に回転する。さらに、この水切板8よりも外部寄りであって、ケーシング6の内部領域の貫通孔6a近傍には、回転軸4の周面に、回転軸4と一体的に回転するファン(気流発生部材)9が取り付けられている。ファン9は、カバー5の両側部の回転軸4にそれぞれ取り付けられている。
ファン9の構成を説明する。図2はファン9の正面図、図3はファン9の側面図、図4はファン9の斜視図である。図2、図3に示すように、ファン9は、正面視で中心部に開口部91を有する。開口部91の内側には、回転軸4が貫通し、内壁が回転軸4の周面に当接して状態で固定される固定部92が設けられている。また、ファン9は、2つの環状部材931,932を有している。この環状部材931,932は、回転軸4の外周面に直交する姿勢とされている。
固定部92及び環状部材931,932は、その一部が切断された形状とされ、図2の矢印b方向に若干拡げることが可能とされている。固定部92には、ネジ締結部921が設けられており、このネジ締結部921のネジ922を締め付けることによって、ファン9を回転軸4に対して移動不可能な状態で固定することができ、また、ネジ922の締め付けを緩めることによって、ファン9を回転軸4に対して移動可能な状態とすることができるようになっている。
環状部材931の開口部91は、回転軸4の径よりも大きい径とされている。これにより、回転軸4(固定部92)の周面と開口部91の内縁との間の隙間から、回転軸4の長さ方向におけるファン9の中心部に向かって(固定部92方向)、空気を入り込ませるようになっている。一方、環状部材932には、固定部92のみが設けられ、この固定部92の内壁が回転軸4の周面に密着するようになっている。環状部材932は、回転軸4を貫通させるための孔を有しているが、開口部91は有していない。回転軸4にファン9を取り付けた状態(ネジ締結部921のネジ922を締め付けた状態)では、環状部材931は開口部91により回転軸4の周面との間に隙間が生じ、環状部材932及び固定部92の内壁は回転軸4の周面に密着する。
環状部材931,932の間には、複数の羽根部材94が設けられている。羽根部材94は、回転軸4の長さ方向における各端部が環状部材931又は環状部材932に取り付けられ、また、図2に示すように環状部材931,932の縁部から固定部の外縁にかけて設けられている。この羽根部材94は、図2に示すように、環状部材931,932に対する取り付け角度αが、ファン9が回転軸4と共に図2に示す矢印a方向に回転した場合に、回転軸4の周面に直交する方向であって、回転軸4からその周囲方向に向かう空気流を発生させることが可能な角度に設定されている。
かかる構成でなるファン9は、開口部91を有する環状部材931側を、カバー5に対向させた状態で、回転軸4に取り付けられている。このファン9が回転軸4と一体的に回転駆動されることによって、カバー5の外側における貫通孔5a近傍の気流を、回転軸4の延びる方向に直交する方向であって、回転軸4の周囲方向に向かう方向に発生するようになっている。
上記構成でなる基板洗浄装置1におけるファン9の作用を、従来の基板洗浄装置と比較して説明する。図5は、従来の基板洗浄装置の概略構成を示す側面図である。図5に示す従来の基板洗浄装置100には、ファン9は配設されておらず、カバー5の外側における貫通孔5a近傍、及びケーシング6の外側における貫通孔6a近傍に水切板8が設けられた構成である。
本発明に係る基板洗浄装置1によって、ブラシ2及び回転軸4を回転させて基板Wを洗浄する場合、まず、この基板Wの洗浄時にカバー5内から回転軸4を伝って漏れ出す洗浄液は、水切板8によって、それよりも外側への漏れが食い止められる。
また、ブラシ2の回転時にミスト状となった洗浄液は、カバー5の貫通孔5aを通ってカバー5の外部に漏れ出すが、ファン9が回転軸4と共に回転しているので、ケーシング6内部におけるファン9の周囲では、回転軸4からその周囲方向に向かう空気流、すなわち、ケーシング6の内壁に沿って流れる空気流が発生している。そのため、ミスト状の洗浄液は、環状部材931の開口部91からファン9の内部に入り込み、羽根部材94により、ケーシング6の内壁に沿って、回転軸4及びケーシング6の貫通孔6aの周囲に向かう方向(図1の矢印f方向)に案内される。
これにより、カバー5の貫通孔5aから漏れ出してきたミスト状の洗浄液は、ケーシング6の貫通孔6aに向かうことなく、ケーシング6の内壁に沿って貫通孔6aの上方又は下方に向かうことになる。そのため、ケーシング6内部から排気口6bを通って外部に空気を排出する排気量が小さくても、当該ミスト状の洗浄液を排気口6bから効率よくケーシング6の外部に排出でき、また、貫通孔6aから外部に漏れ出すことも防止できる。
また、排気口6bからの排気量が少ないと、ケーシング6の貫通孔6aから流入する空気量gが少なくなり、外部からパーティクルが浸入し難くなる。さらに、ファン9によって生成される上記空気流によって、この貫通孔6aを通って外部から浸入してきた空気は、図1に示す矢印f方向に案内されるため、外部から流入してきたパーティクルを、カバー5の貫通孔5aからカバー5内に浸入することを防止することができる。
これに対して、従来の基板洗浄装置100は、図5に示すように、ファン9が無いため、ケーシング6内において、本発明に係る基板洗浄装置1のような上記空気流の生成ができない。そのため、カバー5から漏れ出してきたミスト状の洗浄液が、ケーシング6の貫通孔6aから外部に漏れることを防止するには、ケーシング6の排気口6bから外部に排出する排気量を大きくして、貫通孔6aケーシング6内に流入する外部からの空気流hの流量を大きくしてやらなければならないが、この場合、排気口6bからの排気量を大きくするための用力コストが大きくなってしまう。また、上記空気流hにより、外部からパーティクルが浸入しやすい環境を作ってしまうことになる。本発明に係る基板洗浄装置1は、このような大きな用力コストを要しない点、及び、外部からパーティクルが浸入しやすい環境を作らない点において、従来の基板洗浄装置100に対して有利な効果を奏する。
図6は、ファン9と円盤状部材の排気静圧を比較するグラフを示した図である。上記基板洗浄装置1のように、回転軸4にファン9を設けた場合は、単に円盤状部材(羽根部材94を有しない部材、例えば、上記水切板8等)を回転軸4に設けた場合と比較すると、図6に示すように、ファン9又は円盤状部材とカバー5の外壁との距離が所定距離(例えば、15mm)以内であれば、ファン9を回転軸4に取り付けた方が、円盤状部材を取り付けた場合よりも排気静圧が高くなり、ファン9によって生成される気流の影響で排気抵抗が大きくなる。これにより、ファン9を回転軸4に取り付けることによって、ケーシング6内から排気口6bを通して外部に排出する排気量を低減することが可能となる。ファン9の回転軸4への取り付け位置を、カバー5の外壁に近い位置に設定すれば、静圧向上に効果的である。また、カバー5の組み立て誤差や設計上の都合等により、カバー5の外壁とファン9との距離を小さくすることができない場合であっても、上記構成でなるファン9を用いることで、若干は静圧を向上させることが可能となる。
本発明に係る基板洗浄装置1の第2実施形態を説明する。図7は、本発明に係る基板処理装置の第2実施形態に係る基板洗浄装置の概略構成を示す側面図である。この第2実施形態に係る基板洗浄装置10は、ファン9が、ケーシング6の外側における貫通孔6aの近傍であって外部カバー7の内部に回転軸4に取り付けられている。この第2実施形態に係る基板洗浄装置10のファン9は、開口部91を有する環状部材931を外側方向(カバー5及びケーシング6とは反対側方向)に向けて取り付けられる。すなわち、環状部材931の開口部91が外部カバー7の貫通孔7aに対向する状態で、ファン9が回転軸4に取り付けられている。
上記のようにして回転軸4に取り付けられたファン9は、外部カバー7の貫通孔7aから外部空気が浸入してくると、図7に示す方向に向かう空気流iを発生させる。この基板洗浄装置10の場合、ファン9がケーシング6の外側で回転軸4と一体的に回転し、ケーシング6外側における貫通孔6a近傍の空気を、ケーシング6の外壁に沿って回転軸4の周囲に向かわせる気流を発生させるので、ケーシング6の外側における貫通孔6a近傍において、ケーシング6の外壁に沿って流れるエアカーテンが生成される。そのため、外部カバー7の貫通孔7aを通って浸入してきた外部空気を、上記エアカーテンによって、空気流iとしてケーシング6の外壁に沿って案内できるので、ケーシング6内部に入り込む外部空気流jの量を低減でき、ケーシング6内に入り込むパーティクルの量を低減できる。また、ケーシング6の貫通孔6aを通ってケーシング6の外部に向かおうとするミスト状の洗浄液は、その進行が上記エアカーテンに遮られるため、ケーシング6から外部へのミスト状洗浄液の漏れを低減することができる。
なお、本発明は上記実施の形態の構成に限られず種々の変形が可能である。例えば、上記各実施形態では、回転軸4及びブラシ2が水平方向に延びるようにして設けられているが、回転軸4及びブラシ2を傾斜させた姿勢で設けるようにしてもよい。すなわち、回転軸4の一方端側の高さと、他方端側の高さとを異ならせてもよい。これによれば、基板Wに対して供給された洗浄液を、上記傾斜によって一定方向(基板Wの低い方)に流れるように案内できるので、基板Wの表面全域における均一な洗浄液の供給、及び円滑な洗浄液の排除が可能となる。この場合、傾斜姿勢となっている回転軸4及びブラシ2の下方側となる端部付近にミスト状洗浄液が集まりやすくなるが、上述したファン9による空気流の案内により、外部へのミスト状洗浄液の漏れを低減できるため、シール性を向上させることができる。
また、上記実施形態では、ブラシ2をロールブラシとしているが、ブラシ2を片持ちのディスクブラシからなるものとしてもよい。
本発明に係る基板処理装置の第1実施形態である基板洗浄装置の概略構成を示す側面図である。 ファンの正面図である。 ファンの側面図である。 ファンの斜視図である。 従来の基板洗浄装置の概略構成を示す側面図である。 ファンと円盤状部材の排気静圧を比較するグラフを示した図である。 本発明に係る基板処理装置の第2実施形態に係る基板洗浄装置の概略構成を示す側面図である。
符号の説明
1,10 基板洗浄装置
2 ブラシ
3 モータ
4 回転軸
5 カバー
5a 貫通孔
6 ケーシング
6a 貫通孔
6b 排気口
7 外部カバー
7a 貫通孔
8 水切板
9 ファン
91 開口部
92 固定部
921 ネジ締結部
922 ネジ
931,932 環状部材
94 羽根部材
100 従来の基板洗浄装置
W 基板

Claims (5)

  1. 基板の表面に回転体を作用させて基板を処理する基板処理装置であって、
    前記回転体の駆動源に連結される前記回転体の回転軸と、
    前記回転体及び当該回転体による処理中の基板が内部に配置され、前記回転軸が貫通する貫通孔を有するカバー部材と、
    前記回転軸と一体的に回転駆動され、前記カバー部材の外側における前記貫通孔近傍の気流を、前記回転軸の延びる方向に直交する方向であって、前記回転軸の周囲方向に向かう方向に発生させ、この気流によって、前記カバー部材の外部から前記貫通孔に向かって流入しようとする空気を前記回転軸の延びる方向に直交する方向であって前記回転軸の周囲方向に向かう方向に案内する気流発生部材と
    を備えた基板処理装置。
  2. 前記カバー部材から突出された前記回転軸を貫通させる貫通孔が設けられ、前記カバー部材を覆うケース部材を備え、
    前記気流発生部材は、前記ケース部材の内側であって、前記ケース部材の貫通孔近傍に配設され、前記ケース部材の内壁に沿って流れる気流を発生させる請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 基板の表面に回転体を作用させて基板を処理する基板処理装置であって、
    前記回転体の駆動源に連結される前記回転体の回転軸と、
    前記回転体及び当該回転体による処理中の基板が内部に配置され、前記回転軸が貫通する貫通孔を有するカバー部材と、
    前記カバー部材から突出された前記回転軸を貫通させる貫通孔が設けられ、前記カバー部材を覆うケース部材と、
    前記回転軸と一体的に回転駆動されるよう前記ケース部材の外側に配設され、前記ケース部材の貫通孔近傍における気流を、前記回転軸の延びる方向に直交する方向であって、前記回転軸の周囲方向に向かう方向に発生させ、この気流によって、前記ケース部材の外部から当該ケース部材の貫通孔に向かって流入しようとする空気を前記回転軸の延びる方向に直交する方向であって前記回転軸の周囲方向に向かう方向に案内する気流発生部材と
    を備えた基板処理装置。
  4. 前記気流発生部材は、前記回転軸の外周に直交する姿勢で当該外周面に取り付けられる環状部材と、前記回転軸の長さ方向に延びる形状とされると共に、前記環状部材に直交させて取り付けられ、前記回転軸の延びる方向に直交する方向であって、前記回転軸からその周囲方向に向かう空気流を発生させる羽根部材とを備える請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の基板処理装置。
  5. 前記回転体及び基板が傾斜姿勢とされた請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の基板処理装置。
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