JP4455222B2 - 燃料電池車両における吸排気系部材配置構造 - Google Patents

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Description

この発明は、燃料電池車両における燃料電池用の吸排気系部材の配置構造に関する。
従来、燃料電池から供給される電力に基づいて車両駆動用モータを駆動させる燃料電池車両において、燃料電池を車体略中央に搭載し、該燃料電池への供給空気を車体前部すなわち燃料電池の前方に位置する吸気口から吸入すると共に、車体後部すなわち燃料電池の後方に位置する排気口から排出するよう構成されたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001−231108号公報
ところで、上記従来の構成では、エアクリーナ装置や加給機等の吸気系部材と、希釈ボックスやサイレンサ等の排気系部材とが、燃料電池を挟んで大きく離間してしまうことがある。
そこでこの発明は、燃料電池の吸気系部材及び排気系部材の車体への取り付け性及びメンテナンス性を向上できる燃料電池車両における吸排気系部材配置構造を提供する。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、水素と酸素とを反応させることで電力を生成する燃料電池(例えば実施例の燃料電池51)と、吸気口(例えば実施例の吸気口74)を有して該吸気口から吸入した空気を前記燃料電池に供給する吸気系部材(例えば実施例のエアクリーナ装置57)と、排気口(例えば実施例の排気口76)を有して該排気口から前記燃料電池からの排出ガスを排出する排気系部材(例えば実施例の排気管)と、前記燃料電池に対して水素ガスを供給する水素ボンベ(例えば実施例の水素ボンベ52)と、前記燃料電池により生成された電力に基づいて駆動輪(例えば実施例の後輪32)に対して供給する動力を生成するモータ(例えば実施例のモータ31)とを備える燃料電池車両における吸排気系部材配置構造において、前記燃料電池は、乗員が着座するシート(例えば実施例のシート41)の下方に配置され、前記駆動輪は、車体フレーム(例えば実施例の車体フレーム4)に対して揺動自在に支持されるリアフレーム(例えば実施例のモータユニット20)に対して取り付けられる一方、前記モータは、前記リアフレームにより前記駆動輪の幅方向において前記駆動輪の一側方に支持され、前記水素ボンベは、前記駆動輪の幅方向において前記駆動輪を挟んで前記モータと反対側に配置され、前記吸気系部材は、前記燃料電池の後方であって、前記駆動輪の幅方向において前記駆動輪を挟んで前記モータと反対側に配置されており、前記吸気系部材に含まれるエアクリーナ装置(例えば実施例のエアクリーナ装置57)及び導入ダクト(例えば実施例の導入ダクト57b)は前記水素ボンベの下方に配置されるとともに、前記吸気部材に含まれる吸気ダクト(例えば実施例の吸気ダクト73)が有する前記吸気口は、前記駆動輪の上方に配置され、前記排気系部材は、前記燃料電池の後方であって、前記駆動輪の幅方向において前記モータと同じ側に配置されており、前記排気系部材に含まれるサイレンサ(例えば実施例のサイレンサ61)は前記モータよりも上方に配置されることを特徴とする。
この構成によれば、吸気系部材と排気系部材とが近接することとなり、これらの車体への取り付け作業及びメンテナンス作業が容易になる。また、これら吸排気系部材のモジュール化が可能となる。また、前記吸気系部材及び排気系部材は、共に前記燃料電池の後方に配置されるため、特に吸気口が燃料電池の後方すなわち車体後部に位置することとなり、燃料電池の前方すなわち車体前部に吸気口が位置する場合と比べて、吸気系部材が前方走行車両からの排出ガスを吸入し難くなる。また、前記吸気系部材と排気系部材とは、駆動輪を挟んで両側に配置されるため、吸気口と排気口とが所定量離間することとなり、排気口から排出された排出ガスが吸気口から再度吸入されることを抑制できる。さらに、前記吸気口は、前記駆動輪よりも上方に配置されるため、駆動輪により巻き上げられた水や泥埃等の異物が吸気口内に侵入することを抑制できる。
請求項1に記載した発明によれば、吸排気系部材の車体への取り付け性及びメンテナンス性を向上できる。また、吸排気系部材のモジュール化を図ることができる。また、他車の排出ガスの吸入を抑えて燃料電池に良好な外気(酸化剤ガス)を供給できると共に、吸気系部材(エアクリーナ装置)のメンテナンス頻度を低くできる。また、排出ガスの再吸入を抑えて燃料電池に良好な外気を供給できる。また、吸気口への異物の侵入を抑えて吸気系部材のメンテナンス頻度を低くできる。
以下、この発明の実施例を図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ車両における向きと同一とする。また、図中矢印FRは車両前方を、矢印LHは車両左方を、矢印UPは車両上方をそれぞれ示す。
図1〜3に示す自動二輪車1は、その車体略中央に搭載された燃料電池51から供給される電力に基づいて、車両駆動用のモータ31を駆動させて走行する燃料電池車両として構成される。また、自動二輪車1は、低床フロア部(以下、単にフロア部という)3を有するスクータ型車両でもあり、該フロア部3近傍には、直方体状を成す前記燃料電池51が配置され、かつ自動二輪車1の駆動輪である後輪32のホイール内には、所謂ホイールインモータとしての前記モータ31が配置される。該モータ31は、そのケーシング31a内にモータ本体及び減速機構を有して一体のユニットとして構成されるもので、その出力軸が後輪車軸32aと同軸に配置された状態で、ホイール内に例えば左側から取り付けられる。
自動二輪車1の前輪11は左右一対のフロントフォーク12の下端部に軸支され、これら各フロントフォーク12の上部はステアリングステム13を介して車体フレーム4前端部のヘッドパイプ5に操舵可能に枢支される。ステアリングステム13の上端部にはハンドル14が取り付けられ、このハンドル14の右グリップ部にはスロットルグリップ15が配設されると共に、左右のグリップ部前方にはリア及びフロントブレーキレバー16,17がそれぞれ配設される。
車体フレーム4の後部には、車体上下方向に延在するピボットプレート8が設けられ、該ピボットプレート8の中間部よりもやや下方となる部位には、リアスイングアーム21の前端部が、その後端側を車体上下方向に揺動可能とするべくピボット軸9を介して枢支される。リアスイングアーム21は、その左アーム体23がモータ31の前端部まで延びて該モータ31のケーシング31aを支持する一方、右アーム体24は後輪32の中心位置まで延びて後輪車軸32aを軸支する。このようなリアスイングアーム21とモータ31とを主として、自動二輪車1のスイングユニットとしての(換言すれば後輪32を揺動自在に支持するリアフレームとしての)モータユニット20が構成される。
車体フレーム4の下部であって燃料電池51の下方となる部位には、車体前後方向に延在するリアクッション33が配置される。該リアクッション33の後端部は車体フレーム4の下部に連結されると共に、リアクッション33の前端部はリンク機構34を介してモータユニット20(リアスイングアーム21)の下部に連結される。リンク機構34は、モータユニット20の上下方向の揺動に伴い、リアクッション33を前後方向にストロークさせるもので、このようなリアクッション33のストロークにより、モータユニット20に入力された衝撃や振動が吸収されるようになっている。
車体フレーム4は、ヘッドパイプ5の上部から左右に分岐して斜め後下方に向けて延び、車体上下方向での略中間となる高さにおいて屈曲した後に後方に向けて延びるアッパチューブ6と、ヘッドパイプ5の下部から左右に分岐して斜め後下方に向けて延び、車体下端部において屈曲した後に後方に向けて延びるダウンチューブ7とを有し、各アッパチューブ6の後端部及びダウンチューブ7の後端部が、燃料電池51よりも後方に位置する前記ピボットプレート8の上端部及び下端部にそれぞれ結合される。以下、ダウンチューブ7において、ヘッドパイプ5から車体下端部における屈曲部7cまでの部位を前辺部7a、前記屈曲部7cからピボットプレート8までの部位を下辺部7bとして説明する。
各アッパチューブ6は、車体後端部へ至るべくピボットプレート8からさらに後方に向けて延びており、このような各アッパチューブ6の後半部分が、乗員用のシート41を支持するシートフレームとして用いられる。該シート41は、その前半部分が自動二輪車1の運転者用の着座部とされ、後半部分が後部搭乗者用の着座部とされるものである。
自動二輪車1は、その車体が主として合成樹脂からなる車体カバー42により覆われる。この車体カバー42は風防としても機能するもので、かつその一部が車体フレーム4と共に前記フロア部3を構成する。車体フレーム4の下部中央には、車体を直立状態で支持するメインスタンド37が取り付けられると共に、車体フレーム4の下部左側には、車体を左側に傾斜させた起立状態で支持するサイドスタンド38が取り付けられる。
ここで、図4を参照して自動二輪車1の燃料電池システムの概要について説明する。
燃料電池51は単位電池(単位セル)を多数積層してなる周知の固体高分子膜型燃料電池(PEMFC)であり、そのアノード側に燃料ガスとして水素ガスを供給し、カソード側に酸化剤ガスとして酸素を含む空気を供給することで、電気化学反応により電力を生成すると共に水を生成するものである。
前記燃料ガスとしての水素ガスは、水素ボンベ52から遮断弁53を介して所定圧力をもって(換言すれば所定の高圧状態で)燃料電池51に供給され、かつ発電に供された後には水素循環流路54内に導入される。この水素循環流路54において、未反応の水素ガスは、水素ボンベ52からの新鮮な水素ガスと共に燃料電池51に繰り返し供給される。水素循環流路54内を循環する水素ガスは、パージ弁55を介して希釈ボックス56内に導入可能とされる。
一方、前記酸化剤ガスとしての空気は、エアクリーナ装置57を介して加給機58内に導入された後に、所定圧力に加圧された状態で燃料電池51に供給され、かつ発電に供された後には希釈ボックス56内に導入される。なお、図中符号58aは燃料電池51への供給空気(酸化剤ガス)を冷却するインタークーラを、符号59は酸化剤ガスに水分を供給する加湿器を、符号58bは燃料電池51の低温時等にインタークーラ58a及び加湿器59を介さずに空気を供給するためのバイパスバルブを、符号58cは燃料電池51における酸化剤ガスの圧力を調整するための背圧弁をそれぞれ示す。
そして、水素循環流路54に設けられたパージ弁55が開作動することで、反応後の水素ガスが希釈ボックス56内に導入される。該希釈ボックス56において集積された水素ガスは、同じく希釈ボックス56において集積された燃料電池51からの排出空気と混合、希釈処理された後に、サイレンサ61を介して大気に放出される。
ここで、燃料電池51からの生成水は、排出空気と共に加湿器59内に導入された際に抽出され、酸化剤ガスに供給する水分として再利用される。また、加湿器59で抽出されなかった水分(例えば水蒸気)は、希釈ボックス56を経た後に反応済みガスと共に排出されるか、希釈ボックス56内で凝結した後に排水管81を介して排出される。該排水管81には、その水路を所定のタイミング(例えば所定時間毎)で開閉させる制御弁82が設けられている。
燃料電池51の運転はECU(電子制御ユニット)62により制御される。具体的には、ECU62には水素ガス及び酸化剤ガスの圧力及び温度に関する信号、車速及び加給機58の回転数に関する信号、燃料電池51及びその冷却水温に関する信号等が入力され、これら各信号に応じて加給機58、バイパスバルブ58b、背圧弁58c、パージ弁55、及び遮断弁53等の作動が制御される。
また、ECU62にはスロットルグリップ15からの加速要求信号が入力され、該信号に応じて後輪32駆動用のモータ31が駆動制御される。モータ31は、燃料電池51あるいは二次電池としてのバッテリ63からの直流電流が、インバータユニットとしてのモータドライバ64において三相の交流電流に変換された後に供給されて駆動する三相交流モータとして構成される。
上記燃料電池システムにおける冷却系は、燃料電池51及びモータ31のウォータジャケット、並びにインタークーラ58a内及びモータドライバ64に隣接する冷却板(冷却器)65内の各水路を連通させる冷却水路66を形成し、該冷却水路66にウォータポンプ67及びラジエータ68を設けてなるものである。
このような冷却系において、ウォータポンプ67の作動により冷却水路66内を冷却水が流通、循環することで、燃料電池51、モータ31、酸化剤ガス、及びモータドライバ64から吸熱されると共にこの熱がラジエータ68にて放熱される。なお、図中符号69は、燃料電池51の低温時等にラジエータ68を介さずに冷却水を循環させるためのサーモスタットを示す。
図1〜3を併せて参照して説明すると、水素ボンベ52は、円筒形の外観を有する一般的な高圧ガスボンベであり、金属と繊維強化プラスチックとからなる一般複合容器とされる。このような水素ボンベ52が、後輪32の上方であって車体後部右側において、その軸線(中心線)Cが前後方向に沿うように、詳細には前記軸線Cがやや前下がりとなるように配置される。このときの水素ボンベ52は、その右側端(外側端)が車体右側のアッパチューブ6の外側端よりもやや外側に位置し、かつ左側端(内側端)が後輪32の外側端よりもやや外側に位置するように配置される。
水素ボンベ52の前後端部は球状に(換言すれば先細りに)形成されており、その前端部がピボットプレート8の前方に位置すると共に後端部が車体後端部に位置するように配置される。このような水素ボンベ52の後端部には、該水素ボンベ52の元栓71及び水素充填口72が配設されている。
車体左側のアッパチューブ6は、やや後上がりとなるように傾斜して概ね直線的に後方に延びる一方、車体右側のアッパチューブ6は、車体左側のアッパチューブ6に対してピボットプレート8近傍において下方に向けて緩やかに変化するように設けられる。このような各アッパチューブ6は、ピボットプレート8近傍において車幅方向外側に緩やかに変化するように設けられる。
また、車体右側のアッパチューブ6は、その下側端が車体側面視で水素ボンベ52の下側端とほぼ重なるように設けられると共に、車体後端部において上方に向けて屈曲し、水素ボンベ52の元栓71及び水素充填口72を避けるようにして車体左側に向けて延びた後に、下方に向けて屈曲して車体左側のアッパチューブ6の後端部に結合される。
燃料電池51は、車幅方向に幅広でかつ上下方向に扁平とされ、その前壁部には酸化剤ガス及び水素ガスの供給口及び排出口、並びに冷却水の導入口及び導出口がそれぞれ設けられる。
ここで、図6,7を併せて参照して説明すると、燃料電池51の上部後方には、車幅方向に長い筐体を有する加湿器59が近接配置される。該加湿器59左側部の斜め上後方には加給機58が近接配置され、該加給機58の斜め下後部には車幅方向に延在する導入ダクト57bの左側部が接続される。また、加湿器58左側部の上方には背圧弁58cが近接配置される。
導入ダクト57bの右側部は水素ボンベ52の下方に位置するように設けられ、該右側部には同じく水素ボンベ52の下方に位置するエアクリーナケース57aの前端部が接続される。エアクリーナケース57aの後端部には吸気ダクト73が接続され、これら吸気ダクト73、エアクリーナケース57a、及び導入ダクト57bを主として前記エアクリーナ装置57が構成される。
吸気ダクト73は、エアクリーナケース57a及び導入ダクト57bの右側方に近接配置され、かつこれらに沿うように前後方向に延在するものである。該吸気ダクト73は、車幅方向に扁平なチャンバとしてのダクト本体73aと、該ダクト本体73aの後端部から後方に向けて延びた後に湾曲してエアクリーナケース57aの後端部に接続されるコネクトチューブ73bと、ダクト本体73aの上端部前側から上方に向けて延びた後に後方に向けて屈曲する吸気ノズル73cとを有し、該吸気ノズル73cが、後輪32よりも上方となる位置にて後方に向けて開口するファンネル状の吸気口74を形成している。該吸気口74は、その周囲をシート41及び車体カバー42で囲まれており、水や泥埃等の異物の侵入が抑制されている。
加湿器59右側部の後方にはバイパスバルブ58bが近接配置され、該バイパスバルブ58bの斜め下後方にはインタークーラ58aが近接配置される。これらバイパスバルブ58b及びインタークーラ58aは、車体前後方向で加湿器59の右側部と導入ダクト57bの右側部との間に位置するように配置されている。加給機58の斜め上前部に位置する吹き出し口には導出ダクト58dの一端側が接続され、該導出ダクト58dの他端側は水素ボンベ52の前端部を避けるように湾曲しつつ右側方へ延びてインタークーラ58aの導入口に接続される。
車体後部左側には、車幅方向に扁平なサイレンサ61が、車体左側のアッパチューブ6よりも車幅方向外側に位置するように配置される。該サイレンサ61は、車体側面視で概ね方形状を成し、後輪32の斜め上左側において後上がりに傾斜した状態で配置される。サイレンサ61は、後上がりに傾斜する排気管77の後半部分に設けられるものであり、該サイレンサ61(排気管77)の後端部にはテールパイプ75が後方に向けて突設され、該テールパイプ75の後端には反応済みガスの排出口76が形成される。
ここで、サイレンサ61(排気管77)は後輪32よりも左方に配置される一方、エアクリーナ装置57は後輪32よりも右方に配置される。また、サイレンサ61及びエアクリーナ装置57は、共に燃料電池51よりも後方に配置されている。このように、車体後部において後輪32を挟むようにして左右に配置されるサイレンサ61及びエアクリーナ装置57は、排気口76及び吸気口74を所定量離間させ、かつ吸気口74を後輪32よりも所定量上方に位置させているといえる。
そして、エアクリーナ装置57、加給機58、バイパスバルブ58b、インタークーラ58a、及び加湿器59といった吸気系部材と、背圧弁58c、及びサイレンサ61(排気管77)といった排気系部材とは、燃料電池51の後方すなわち車体後部において互いに近接配置されており、これら各吸気系部材と排気系部材とが、不図示の連結ステー等を介して一体的に連結されることで、吸排気系モジュール60を構成している。
ラジエータ68は、ヘッドパイプ5前方に位置する比較的小型の上段ラジエータ68aと、各ダウンチューブ7の前辺部7aの前方に位置する比較的大型の下段ラジエータ68bとに分割構成される。下段ラジエータ68bの右側後方にはウォータポンプ67が配置され、該ウォータポンプ67の斜め下後方にはサーモスタット69が配置される。また、下段ラジエータ68bの両側方に位置する車体カバー42の内側には、車幅方向に扁平なバッテリ63がそれぞれ配置される。
各ダウンチューブ7の屈曲部7c間には、下辺部7bの下側端よりも下方に突出するように希釈ボックス56が配置される。希釈ボックス56からは排気短管78が導出され、該排気短管78が車体左側のダウンチューブ7の下辺部7b前側に接続されると共に、該下辺部7b後側からは前記排気管77が導出される。すなわち、車体左側のダウンチューブ7が反応済みガスの排出経路の一部を構成しており、したがって希釈ボックス56からの排出ガスは、排気短管78、ダウンチューブ7の下辺部7b、及び排気管77を介して大気に放出される。
排気短管78の中間部分からは、制御弁82を介して排水管81が分岐し、該排水管81が車体左側のダウンチューブ7の下辺部7bに沿うようにして後方に向けて延びる。制御弁82は、例えば通常時には閉状態となり、排水管81の水路を閉じて排出ガスのみを流通させる一方、所定のタイミングにおいて一定時間だけ開状態となり、排出ガスを流通させると共に希釈ボックス56内に集積された水を排水管81を介して車外に排出可能としている。
図5を併せて参照して説明すると、モータドライバ64は車体側面視で略方形状を成し、リアスイングアーム21の左アーム体23の車幅方向外側に冷却板65を介して取り付けられる。モータドライバ64の前端部には、燃料電池51及びバッテリ63からの電力供給用の高圧配線64aが接続される。また、冷却板65の前端下部及び上部には、前記冷却水路66の一部を成す給水管65a及び排水管65bがそれぞれ接続される。
モータドライバ64の後端部からは三相の高圧配線64bが導出され、これら各相の高圧配線64bが、モータドライバ64の直ぐ後方に位置するモータ31前端部の給電端子に接続される。すなわち、モータドライバ64は、モータ31と車体側面視でラップしない程度にこれと近接配置されている。なお、図中符号64cは、各相の高圧配線64bに設けられてモータ31への給電量を検出する電流センサ64cを、符号64dは、モータドライバ64の一部としての電圧平滑コンデンサをそれぞれ示す。
モータユニット20にはリアスイングアーム21の一部としてのアームカバ−21aが装着される。該アームカバー21aは、リアスイングアーム21及びモータ31と共にモータドライバ64、冷却板65、電圧平滑コンデンサ64d、各高圧配線64a,64b、給水管56a及び排水管65b、並びに電流センサ64c等を覆いこれらを適宜保護するものである。なお、アームカバー21aには、その内部に外気を流通可能とするべく不図示の外気導入口及び導出口がそれぞれ設けられる。
以上説明したように、上記実施例における燃料電池車両(自動二輪車1)の吸排気系部材配置構造は、水素と酸素とを反応させることで電力を生成する燃料電池51と、吸気口74から吸入した空気を燃料電池51に供給するエアクリーナ装置57等の吸気系部材と、燃料電池51からの排出ガスを排気口76から排出する排気管77等の排気系部材とを備えるものであって、前記吸気系部材と排気系部材とが、共に燃料電池51の一側方に配置されるものである。
この構成によれば、吸気系部材と排気系部材とが近接することとなり、これらの車体への取り付け作業及びメンテナンス作業を容易にできる。また、これら吸排気系部材のモジュール化を図ることができる。
また、上記吸排気系部材配置構造においては、前記吸気系部材及び排気系部材が、共に燃料電池51の後方に配置されることで、特に吸気口74が燃料電池51の後方すなわち車体後部に位置することとなり、燃料電池51の前方すなわち車体前部に吸気口74が位置する場合と比べて、エアクリーナ装置57が前方走行車両からの排出ガスを吸入し難くなる。このため、燃料電池51に良好な外気(酸化剤ガス)を供給できると共に、エアクリーナ装置57のメンテナンス頻度を低くできる。
さらに、上記吸排気系部材配置構造においては、前記吸気系部材と排気系部材とが、後輪32を挟んで両側に配置されることで、吸気口74と排気口76とが所定量離間することとなり、排気口76から排出された排出ガスが吸気口74から再度吸入されることを抑制できるため、燃料電池51に良好な外気を供給できる。
さらにまた、上記吸排気系部材配置構造においては、吸気口74が、後輪32よりも上方に配置されることで、後輪32により巻き上げられた水や泥埃等の異物が吸気口74内に侵入することを抑制できるため、エアクリーナ装置57のメンテナンス頻度を低くできる。
なお、この発明は上記実施例に限られるものではなく、例えば、排気系部材の一つである希釈ボックス56を燃料電池51の後方に配置し、これが吸排気系モジュール60内に含まれるようにしてもよい。同様に、各吸排気系部材の配置を適宜変更してもよい。
そして、上記実施例における構成は一例であり、自動二輪車への適用に限定されないことはもちろん、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることはいうまでもない。
この発明の実施例における燃料電池車両(自動二輪車)の左側面図である。 上記燃料電池車両の右側面図である。 上記燃料電池車両の下面図である。 上記燃料電池車両における燃料電池システムの主要構成図である。 図1における要部拡大図である。 上記燃料電池車両における吸排気系部材の右側面図である。 上記吸排気系部品の上面図である。
符号の説明
32 後輪(車輪)
51 燃料電池
57 エアクリーナ装置(吸気系部材)
74 吸気口
76 排気口
77 排気管(排気系部材)

Claims (1)

  1. 水素と酸素とを反応させることで電力を生成する燃料電池と、吸気口を有して該吸気口から吸入した空気を前記燃料電池に供給する吸気系部材と、排気口を有して該排気口から前記燃料電池からの排出ガスを排出する排気系部材と、前記燃料電池に対して水素ガスを供給する水素ボンベと、前記燃料電池により生成された電力に基づいて駆動輪に対して供給する動力を生成するモータとを備える燃料電池車両における吸排気系部材配置構造において、
    前記燃料電池は、乗員が着座するシートの下方に配置され、
    前記駆動輪は、車体フレームに対して揺動自在に支持されるリアフレームに対して取り付けられる一方、前記モータは、前記リアフレームにより前記駆動輪の幅方向において前記駆動輪の一側方に支持され、
    前記水素ボンベは、前記駆動輪の幅方向において前記駆動輪を挟んで前記モータと反対側に配置され、
    前記吸気系部材は、前記燃料電池の後方であって、前記駆動輪の幅方向において前記駆動輪を挟んで前記モータと反対側に配置されており、前記吸気系部材に含まれるエアクリーナ装置及び導入ダクトは前記水素ボンベの下方に配置されるとともに、前記吸気部材に含まれる吸気ダクトが有する前記吸気口は、前記駆動輪の上方に配置され、
    前記排気系部材は、前記燃料電池の後方であって、前記駆動輪の幅方向において前記モータと同じ側に配置されており、前記排気系部材に含まれるサイレンサは前記モータよりも上方に配置されることを特徴とする燃料電池車両における吸排気系部材配置構造。
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