JP4452592B2 - 雨水流出抑制施設 - Google Patents

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Description

この発明は、降雨時に、雨水を一時貯留して、浸透又は排水させることにより、河川や下水道施設への負荷を低減させる雨水流出抑制施設に関するものである。
従来、図20及び図21に示すような雨水流出抑制施設が、知られている(例えば、特許文献1等参照)。
まず、構成から説明すると、この従来の雨水流出抑制施設では、地面1を掘り下げて凹設された貯留部2が形成されている。
この貯留部2は、雨水等を一時貯留するため、側壁面及び底面が、被覆シート3によって覆われている。
また、この貯留部2内には、縦横かつ上下に連設して、貯留空間4を形成する図21に示すような充填部材5…が、複数個設けられている。
この充填部材5は、上,下何れかの一側面5aを開口させる略中空箱型形状を呈して、各側壁面5b…又は底面5cに、複数の連通孔5d…又は5e…が、縦横に配列されて形成されている。
そして、これらの充填部材5…の上部は、合成樹脂製ネットからなる面状材6…と、被覆土7…とが交互に積層されることによって覆われている。
また、図22に示すように、複数の支柱要素8…によって、リブ部材9,10を支持する充填部材11も知られている(例えば、特許文献2等参照)。
次に、この従来の雨水流出抑制施設の作用について説明する。
このように構成された従来の図20及び図21に記載された雨水流出抑制施設では、降雨により、雨水が、前記貯留部2に形成される貯留空間4内に浸入すると、これらの雨水が、この貯留空間4内に一時的に留まる。
このため、一度に大量の雨が降っても、この雨水流出抑制施設の貯留部2に形成される貯留空間4内に一時貯留されて、河川や下水道施設等の豪雨による急激な増水を緩和することができる。
また、図22に示す従来の充填部材11では、複数の支柱要素8…によって、前記リブ部材9,10等が連結されて支持されている。
このため、所定の上載荷重が、これらの充填部材11に上方から加わっても、前記各支柱要素8…に上載荷重が分散されて、充分な支持剛性が得られる。
特開2000−199246号公報(段落0019乃至0035、図1,図2) 特許第3198479号(段落0018乃至0042、図1,図2)
しかしながら、このような従来の雨水流出抑制施設では、例えば、図20及び図21に示すようなものでは、前記貯留空間4の上面部略全面を覆うように、前記面状材6…と、被覆土7…とを交互に積層しなければ、局所的な上載荷重を分散して地表面の沈没を防止することが出来ない。
このため、施工時に、幾層にも亘り、前記面状材6…と、被覆土7…とを交互に埋め戻さなければならず、作業効率が良好であるとは言い難かった。
また、前記被覆土7の厚さが薄い場合には、充分な効果が得られない虞もあった。
更に、前記貯留部2の上方の一部に、道路や駐車場等がかかり、車両等が進入するような場合には、部分的に前記面状材6を多く設置することが考えられる。
この場合でも、面状材6を被覆土7と交互に敷設するのに費用がかかると共に、敷設箇所によっては、多くの面状材6を敷設できない場合もあった。
更に、図22に示すような従来のものでは、上載荷重に対して、支柱要素8…の本数を増大させて対応させると、これらの支柱要素8の容量の増大分、貯留空間内の雨水の貯留量が減少してしまうといった問題もあった。
そこで、この発明は、施工作業性が良好で、局所的な上載荷重にも対応出来、貯留空間内の雨水の貯留量を所望の一定量、確保出来る雨水流出抑制施設を提供することを課題としている。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明は、雨水等を一時貯留する地中の貯留部内に充填部材を縦横かつ上下に連設して、貯留空間を形成する雨水流出抑制施設において、該充填部材は平面視略正方形の板状で、四隅には該充填部材を上下方向に積み重ねる連結部を有しており、前記充填部材のうち、最上部の充填部材の直上には、各充填部材に対応して、個別に平板状の補強部材が載置され、該補強部材は、合成樹脂製材料で構成され、前記充填部材と平面視で同一形状で、裏面四隅には連結部が設けられ、前記補強部材と前記充填部材は、フランジ部を挟んで前記補強部材の連結部と前記充填部材の連結部に内嵌される上下の嵌着部を有する連結部材を介して接続されると共に、地表面から前記補強部材が受ける上載荷重を、前記補強部材と前記充填部材の四隅に伝える雨水流出抑制施設を特徴としている。
更に、請求項に記載されたものは、前記補強部材は、2枚以上積層されて用いられる請求項1記載の雨水流出抑制施設を特徴としている。
そして、請求項に記載されたものは、前記補強部材を、前記貯留部の底面部に敷設して、下方から前記充填部材を支持する板状支持部材と同一形状に形成する請求項1又は2記載の雨水流出抑制施設を特徴としている。
このように構成された本願発明の請求項1記載のものは、前記充填部材のうち、最上部の充填部材の直上に個別に載置されている平板状の補強部材に、上載荷重が上方から加わると、前記貯留空間を構成する前記縦横かつ上下に連設された各充填部材に、該上載荷重が分散されて、下方から支持される。
このため、局所的な上載荷重も、分散されて広い面積で受け止められて、想定される様々な上載荷重に対して、充分な支持剛性が得られ、地表面の沈没を防止することが出来る。
また、平板状の補強部材を前記縦横かつ上下に連設された充填部材の真上に載置するだけで、被覆土を埋め戻すことができるので、施工作業性が良好である。
更に、被覆土の厚さに拘わらず、所望の支持剛性が得られるので、敷地対応性が良好である。
そして、前記充填部材の真上に前記補強部材が載置されるので、貯留空間の容量を減少させる虞がなく、所望の貯留空間内の雨水の貯留量を容易に確保出来る。
また、前記補強部材が、合成樹脂製材料で構成されているので、軽量で、かつ充分な剛性を有する補強部材を、人力で施工可能とすることができる。又、前記充填部材と同一平面形状で、四隅に鉛直荷重を伝えることができるので、より大きな支持強度が得られる。
更に、裏面側をリブ構造とすることにより、より軽量で、かつ撓みに強い充分な剛性を得られる。
また、成型が容易で、量産により製造コストを減少させることが出来る。
更に、請求項に記載されたものは、前記補強部材が、2枚以上積層されて用いられるので、被覆土の厚さに拘わらず、所望の強度を得られる。
即ち、被覆土の厚さが薄い場合でも、対応できる強度を確保できる。
また、1枚で同じ2枚以上を積層した厚みを有する補強部材を個別に成型する場合に比して、製造コストの増大を抑制出来る。
そして、請求項に記載されたものは、前記補強部材が、前記貯留部の底面部に敷設されて、下方から前記充填部材を支持する板状支持部材と同一形状に形成されている。
このため、前記板状支持部材と、該補強部材とを同一のものを用いて共用することが出来、更に、製造コストの増大が抑制される。
次に、図面に基づいて、この発明を実施するための最良の実施の形態の雨水流出抑制施設を説明する。
なお、前記従来例と同一乃至均等な部分については同一符号を付して説明する。
図1乃至図19は、この発明の実施の形態の雨水流出抑制施設を説明するものである。
まず、構成を説明すると、この発明の実施の形態の雨水流出抑制施設20は、図4に示すように、歩道21の側溝部21a、学校22の校庭22a、公園23、駐車場24、若しくは、雨水管25aを有する建物25等の敷地の地面1を掘り下げて貯留部2が、凹設形成されることにより、設けられるものである。
これらの雨水流出抑制施設20の貯留部2では、図1に示すように、底面部2aの中央部が更に、一段深く掘り下げられて、U字溝2dを設置する溝部2cが形成されている。
そして、雨水等を一時貯留するため、底面部2a及び側壁面部2bが、被覆シート3によって覆われていると共に、この貯留部2内に、縦横かつ上下に連設されて、充填部材27…が、複数個設けられて、貯留空間26が形成されている。
図1乃至図14は、実施例1の雨水流出抑制施設20を示している。
この実施例1の雨水流出抑制施設20では、前記充填部材27が、図6及び図7に示すように、ポリプロピレン等の合成樹脂製材料で構成されていて、水平面に対して、一定の傾斜角度(この実施例1では、約5度程度)で傾斜する上面視略正方形形状の傾斜板部27aと、この傾斜板部27aの四隅に一体に形成されて、上部に連設される他の充填部材27…及び後述する補強部材30,30等の荷重を支持する4本の支持脚柱部27b,27b…とを有して、主に構成されている。
このうち、前記傾斜板部27aは、一辺を約0.5〜1.2m、厚みを約4〜5mm程度として、人力で持ち運び可能な大きさと重さとなるように構成されていると共に、前記傾斜角度によって、流入した雨水を、図中矢印に示す所定の方向sに導くように、一辺の両隅に位置する前記支持脚柱部27b,27b間から反対側の一辺の支持脚柱部27b,27b間に向けて下降するように傾斜された状態で固着されている。
この傾斜板部27aの裏面側には、所定の間隔で、縦横に一体となるように立設されることにより、格子状を呈する複数の補強リブ部27c…が形成されている。
また、前記支持脚柱部27bは、各々略直角二等辺三角形形状を呈していて、三角筒柱状を呈する上部柱部27dの内側に内嵌されて、連設可能なように略三角状に連結片が立設された下部柱部27eが形成されている。
更に、この実施例1では、図1及び図2に示すように、上下に連設される前記充填部材27,27の支持脚柱部27b,27b間に装着されて、前記傾斜板部27aの高さ位置を調整可能な連結部材28…が設けられている。
この連結部材28は、上面視略直角二等辺三角形形状の三角柱形状を呈し、図8乃至図11に示すように、前記下部柱部27eが内嵌されて連結される上部連結部28a及び前記上部柱部27dが外嵌される下部連結部28bとが、一体に設けられている。
また、この連結部材28には、外側の直交する2面の垂直面28e,28fのうち、一方の垂直面28eに、接合凸部28cが突設されている。
更に、この連結部材28の外側の直交する2面の垂直面28e,28fのうち、他方の垂直面28fには、隣接配置される他の連結部材28の接合凸部28cが、挿通されて嵌着される接合孔部28dが、開口形成されている。
そして、これらの充填部材27…のうち、最上部に位置して、縦横に並設される充填部材27の直上には、各充填部材27に対応して、個別に平板状の補強部材30が載置されている。
この実施例1の補強部材30は、図12乃至図14に示すように、ポリプロピレン等の合成樹脂製材料で構成されていて、上面視略正方形形状の水平板部30aと、この水平板部30aの裏面側の四隅に形成される連結部30b…と、この裏面側に所定の間隔で、縦横に一体となるように立設されることにより、格子状を呈する複数の補強リブ部30c…とを有して主に構成されている。
このうち、前記水平板部30aは、一辺を約0.5〜1.2mとして、前記充填部材27の傾斜板部27aと略同じ大きさとすると共に、上載加重が上方から加わっても、容易に撓まない所定の厚さ(この実施例1では、約4〜5mm以上)を有して、人力で持ち運び可能な大きさと重さとなるように構成されている。
また、この水平板部30aには、空気及び雨水が上下方向に連通されるように、複数の***30d…が、所定の間隔を置いて形成されている。
そして、前記連結部30b…は、略直角二等辺三角形形状の連結開口部に、前記連結部材28の前記下部連結部28b…が各々嵌着されることにより、連設可能に構成されている。
すなわち、この実施例1では、図5に示すように、前記補強部材30の裏面側を上方に向けることにより、この補強部材30が、前記貯留部2の底面部2aに敷設されて、下方から前記充填部材27を支持する板状支持部材50と同一形状に形成されることにより、共用されている。
更に、この実施例1の前記補強部材30,30は、前記充填部材27の真上に載置される際、2枚積層されて、四隅近傍が、溶着されることにより、補強体40が構成されている。2枚の積層一体化の方法は、溶着に限らず、機械的嵌合等、一体化可能であればよい。
この補強体40と、前記充填部材27との間には、上側連結部材38…が介在されて、これらの補強体40の下側に設けられる補強部材30と、前記充填部材27との間を連設可能としている。
この上側連結部材38は、上面視略直角三角形形状の中空三角柱形状を呈していて、上下両側面に、前記補強部材30の連結部30b又は、前記充填部材27の上部柱部27bに対して内嵌されて、接続される嵌着部38a,38aが、フランジ部38bを挟んで各々形成されている。
次に、この実施例1の雨水流出抑制施設の作用について説明する。
まず、この実施例1の雨水流出抑制施設の施工順序に沿って説明すると、この雨水流出抑制施設を構築する際、前記貯留部2を地面1に掘削後、この実施例1では、図3に示すように、この貯留部2の上流側に、上流側雨水マス41,42が、又、貯留部2の下流側に下流側雨水マス43が各々設置される。
そして、図1に示すように、底面部2aに遮水シート3aが敷設されて、前記溝部2cの一段下がった部分にU字溝2dが、前記上流側雨水マス42から、下流側雨水マス43方向に向けて延設されて設置される。
そして、この上から前記補強部材30と同一形状の前記板状支持部材50が、前記補強部材30の裏面側を上向きに反転させたような状態で、縦横に並べて敷き詰められる。
次に、これらの板状支持部材50の裏面側に形成された連結部30b…に、図8及び図9に示す連結部材28…を嵌着させる。
この際、隣接される前記板状支持部材50,50の各隅部の連結部材28,28同士は、図10及び図11に示されるように、前記垂直面28eに突設形成された接合凸部28cが、対向する垂直面28fに形成された他の連結部材28の接合孔部28dに挿通されて嵌着される。
このため、縦横に隣接配置される各板状支持部材50,50間も、連結されることにより、垂直剪断方向への個別の板状支持部材50の沈み込みが防止される。
更に、この連結部材28…の上から、図2に示すように、前記充填部材27…及び連結部材28…が、交互又は連続して積層される。
この際、前記充填部材27の支持脚柱部27bに形成された上,下柱部27d,27eが、積層される支持脚柱部27bの上,下柱部27d,27e又は、前記連結部材28の上,下部連結部28a,28bと嵌合される。
このため、上下方向で、充填部材27…が、直接又は、前記連結部材28…を介して、適宜高さが調整されながら積層されて連設される。
更に、この実施例1では、前記充填部材27と、充填部材27との間に介在される各隅部の連結部材28,28同士が、図10及び図11に示されるように、前記垂直面28eに突設形成された接合凸部28cが、対向する垂直面28fに形成された他の連結部材28の接合孔部28dに挿通されて嵌着される。
このため、この連結部材28の上下に位置して、縦横に隣接配置される各充填部材27,27間も、縦横方向で連結されることになり、垂直剪断方向への個別の各充填部材27の沈み込みが防止される。
従って、更に、上載荷重に対して、充分な支持剛性が得られる。
そして、最も上部に位置する充填部材27の載置が終了した状態で、図5に示すように、この充填部材27の上部柱部27d…に、各々前記上側連結部材38…の下側の嵌着部38a…を嵌着させると共に、予め2枚の前記補強部材30,30が積層されて溶着された前記補強体40を、更に上方から載置する。
この際、この前記上側連結部材38…の上側の嵌着部38a…に、前記補強部材30の裏面側に形成された連結部30b…を各々嵌着させる。
このため、前記平板状の補強部材30,30が積層されて構成される補強体40が、図1又は図2に示すように、前記充填部材27の真上に、前記上側連結部材38…を介在させて個別に載置される。
更に、これらの複数の充填部材27…及び補強体40…で構成される貯留部2は、被覆シート3aで覆われて、雨水等が、一定量一時貯留されるようになる。
この被覆シート3aの上面側には、再び、所定の厚さの被覆土7が載せられて埋め戻されて、敷地の他の部分の地面1の高さと略面一となるように地表の高さが調整されて、略施工が完了する。
このように施工されたこの実施例1の雨水流出抑制施設20では、降雨により、雨水が、前記貯留部2に形成される貯留空間26内に、前記上流側雨水マス41,42等から浸入すると、これらの雨水が、この貯留空間26内に一時的に留まる。
このため、一度に大量の雨が降っても、この雨水流出抑制施設20の貯留部2に形成される貯留空間26内に、一定容量を超えるまで一時貯留されて、河川や下水道施設等の豪雨による急激な増水を緩和することができる。
そして、前記充填部材27び傾斜板部27aに形成された一定の傾斜角度によって、上流側雨水マス41,42等から浸入した雨水と共に、砂礫が、前記U字溝2d方向に集積される。このため、メンテナンス性も良好である。
また、前記充填部材27の直上に個別に載置されている平板状の補強部材30に、上載荷重が、上方から加わると、平板状の水平板部30a,30aの四隅に分散されたこの上載荷重が、前記貯留空間26を構成する前記縦横かつ上下に連設された各充填部材27…の四隅に位置する各支持脚柱部27b…に伝達される。
これらの各支持脚柱部27bに嵌着されている前記連結部材28…は、隣接配置される他の連結部材28と、前記接合凸部28cと接合孔部28dとを挿通させて嵌着されているので、この連結部材28…を介して、上下方向のみならず、縦横方向にも、この上載荷重が分散されて下方の充填部材27…に伝達されて、最も下方に位置する前記板状支持部材50…によって下方から支持される。
このため、局所的な上載荷重も、分散されて、前記貯留部2の底面部2aの略全面に近い広い面積で、受け止められて、想定される様々な上載荷重に対して、充分な支持剛性が得られ、地表面の沈没を防止することが出来る。
また、平板状の補強部材30を、前記縦横かつ上下に連設された充填部材27の真上に載置させるだけで、被覆土7を埋め戻すことができる。被覆土7の埋め戻しは、一層で良いので、従来のように、幾層にも亘り、前記面状材6…と、被覆土7…とを交互に埋め戻さなければならないものに比して、施工作業性が良好である。
更に、被覆土7の厚さに拘わらず、所望の支持剛性が得られるので、敷地対応性が良好である。
そして、前記充填部材27の真上に前記補強部材30が載置されるので、貯留空間26の容量を減少させる虞がなく、所望の貯留空間26内の雨水の貯留量を容易に確保出来る。
また、前記補強部材30が、合成樹脂製材料で構成されているので、軽量で、かつ充分な剛性を有する補強部材30を、人力で施工可能とすることができる。
この実施例1では、更に、良好な強度を得るため、補強部材30,30を、予め2枚積層して、四隅近傍を溶着することにより、補強体40を構成しているが、このように2枚となっても、人力で施工可能とする重量内に納めることができる。
更に、この実施例1では、前記補強部材30の裏面側が、図14に示すように所定の間隔で、縦横に一体となるように、複数の補強リブ部30c…が立設されることにより、格子状を呈するリブ構造とされているので、より軽量で、かつ、上載荷重に対する撓みに強い充分な剛性を得られる。
また、合成樹脂製材料で構成されているので、射出成形等の成型が容易で、量産により製造コストを減少させることが出来る。
更に、前記補強部材30,30が、2枚以上積層されて用いられるので、被覆土7の厚さに拘わらず、所望の強度を得られる。
また、地表面の高さや、被覆土7の状態等に応じて、局所的に補強部材30…の積層される枚数の設定を変更することができる。
この際、1枚で同じ2枚以上を積層した厚みを有する補強部材を個別に成型する場合に比して、同一射出成形型で形成される前記補強部材30…を用いることができるので、複数の成型金型が不要となり、製造コストの増大を抑制出来る。
しかも、この実施例1では、予め前記補強部材30,30が、2枚積層されて、四隅近傍が、溶着されることにより、補強体40となるように構成されている。
従って、上下に、前記格子状を呈する補強リブ部30c,30cが、2層となるように積層形成された補強体40が、一体物となって得られて、単に補強リブ部30cの形成高さや補強部材30の厚さを増大させて強度を向上させようとするものに比して、補強効率が良好で、対重量剛性向上率を向上させて、飛躍的に強度を高めることができる。
そして、この実施例1では、前記補強部材30が、前記貯留部2の底面部2aに敷設されて、下方から前記充填部材27…等を支持する板状支持部材50と同一形状に形成されている。
このため、前記板状支持部材50と、前記補強部材30とを同一のものを用いて共用することが出来、射出成形に用いる金型も、1つで済み、更に、製造コストの増大が抑制される。
更に、この実施例1の前記補強部材30の水平板部30aには、複数の***30d…が、所定の間隔を置いて形成されている。このため、前記貯留空間26内の雨水が、増減しても、空気及び雨水が、これらの***30d…を介して、前記補強部材30の上下方向に連通される。
従って、浮力等を発生させる空気又は雨水の圧力等が、この水平板部30aの上下方向に加わる虞を減少させることが出来る。
図15乃至図17は、この発明の実施例2の雨水流出抑制施設に用いられる補強部材130を示すものである。
なお、前記実施例1と同一乃至均等な部分については同一符号を付して説明する。
まず、構成から説明すると、この実施例2の補強部材130では、上面視略正方形形状を呈する補強板材本体130aの裏面側周縁部に、各辺に沿って、2対、4本のC型鋼部材130b,130b及び130c,130cが外側に向けて開放される面を向けて固着されている。
また、この補強板材本体130aの裏面側には、角パイプ部材130d及び130e,130eが、略中央部で交差するように、前記対向するC型鋼部材130b,130b及び130c,130cの各中央部間を連結するように固着されている。
更に、これらの補強板材本体130a、C型鋼部材130b,130c、角パイプ部材130d,130eは、表面側にアクリル焼き付け塗装等の腐食、錆防止処理が施されている。
次に、この実施例2の作用について説明する。
このように構成された実施例2の雨水流出抑制施設の補強部材130は、最も上部に位置する前記充填部材27の真上に載置される。
他の構成、及び作用効果については、前記実施例1と略同様であるので、説明を省略する。
図18及び図19は、この発明の実施例3の雨水流出抑制施設に用いられる補強部材230を示すものである。なお、前記実施例1及び2と同一乃至均等な部分については同一符号を付して説明する。
まず、構成から説明すると、この実施例3の雨水流出抑制施設に用いられる補強部材230は、鉄筋コンクリート製で、内部に、縦横に一定間隔を置いて交差するように配筋された複数の鉄筋部材230a…が、プレキャストコンクリートによって、充填硬化されて形成された補強コンクリート板材230bによって、略全面が覆われて、主に構成されている。
また、この補強コンクリート板材230bの裏面側の四隅には、前記上側連結部材38…の上側の嵌着部38a…を各々嵌着させる略直角二等辺三角形形状の連結部230c…が各々凹設形成されている。
次に、この実施例3の雨水流出抑制施設の作用について説明する。
この実施例3の雨水流出抑制施設の補強部材230は、最も上部に位置する前記充填部材27の真上に載置される。
この際、前記充填部材27との間に介在される前記上側連結部材38…の各嵌着部38a,38aに、前記補強部材230の裏面側に凹設された連結部230c,230cを各々嵌着させる。
この実施例3では、前記補強部材230の補強コンクリート板230bが、プレキャストコンクリートで構成されているので、施工現場に置いて養生等の必要が無く、施工時間を短縮出来ると共に、施工性も良好である。
また、現場打ちによる鉄筋コンクリートを設定することにより、これらの補強部材230…を、この雨水流出抑制施設の全面若しくは、いくつかの領域で一体化させることもできる。
この場合、更に、前記補強部材230及び地表の撓みを抑制させることができる。
他の構成、及び作用効果については、前記実施例1又は2と略同様であるので、説明を省略する。
以上、図面を参照して、本発明の実施の形態及び実施例1乃至3を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
即ち、前記実施の形態では、実施の形態の雨水流出抑制施設20では、前記充填部材27が、ポリプロピレン等の合成樹脂製材料で構成されているが、特にこれに限らず、例えば、ポリエチレン、塩化ビニル、ポリエチレンレテフタレート等の合成樹脂製材料で構成されていてもよい。
また、前記補強部材30が、ポリプロピレン等の合成樹脂製材料で構成されているが、特にこれに限らず、例えば、ポリエチレン、塩化ビニル、ポリエチレンレテフタレート等の合成樹脂製材料で構成されていても良く、前記充填部材27の直上に、各充填部材27に対応して、個別に載置されていれば、形状、数量、及び材質が特に限定されるものではない。
この発明の最良の実施の形態で、実施例1の雨水流出抑制施設で、充填部材が連設された貯留部の内部の構成を説明する図3中A−A線に沿った位置での縦面図である。 実施例1の雨水流出抑制施設で、要部の構成を説明する雨水流出抑制施設内の一部の積層構造を説明する側面図である。 実施例1の雨水流出抑制施設で、全体の構成を説明する一部断面分解斜視図である。 実施例1の雨水流出抑制施設が用いられる様々な態様を説明する模式的な一部断面斜視図である。 実施例1の雨水流出抑制施設に用いられる充填部材と補強部材との積層構造を説明し、積層途中を一部省略した分解斜視図である。 実施例1の雨水流出抑制施設で、充填部材の上面側の構成を説明する斜視図である。 実施例1の雨水流出抑制施設で、充填部材の下面側の構成を説明する斜視図である。 実施例1の雨水流出抑制施設に用いられる連結部材の斜視図である。 実施例1の雨水流出抑制施設に用いられる連結部材の下部連結部を示す斜視図である。 実施例1の雨水流出抑制施設で、隣接配置された連結部材間の嵌着の様子を説明する斜視図である。 実施例1の雨水流出抑制施設で、4つの隣接配置された連結部材が突き合わされた部分での嵌着の様子を説明する斜視図である。 実施例1の雨水流出抑制施設に用いられる補強部材の上面図である。 実施例1の雨水流出抑制施設に用いられる補強部材を2枚積層して接着した補強体の側面図である。 実施例1の雨水流出抑制施設で、補強部材の下面図である。 実施例2の雨水流出抑制施設に用いられる補強部材の上面図である。 実施例2の雨水流出抑制施設に用いられる補強部材の側面図である。 実施例2の雨水流出抑制施設に用いられる補強部材の下面図である。 実施例3の雨水流出抑制施設に用いられる補強部材の上面図である。 実施例3の雨水流出抑制施設に用いられる補強部材で、図18中B−B線に沿った位置での断面図である。 一従来例の雨水流出抑制施設に用いられる充填部材の構成を説明する斜視図である。 一従来例の雨水流出抑制施設で、全体の構成を説明する敷地内貯留部の縦断面図である。 他の従来例の雨水流出抑制施設に用いられる支柱要素を有する充填部材の断面図である。
1 地面
2 貯留部
2a 底面部
3 被覆シート
20 雨水流出抑制施設
26 貯留空間
27 充填部材
30,130,230
補強部材
50 板状支持部材

Claims (3)

  1. 雨水等を一時貯留する地中の貯留部内に充填部材を縦横かつ上下に連設して、貯留空間を形成する雨水流出抑制施設において、
    該充填部材は平面視略正方形の板状で、四隅には該充填部材を上下方向に積み重ねる連結部を有しており、
    前記充填部材のうち、最上部の充填部材の直上には、各充填部材に対応して、個別に平板状の補強部材が載置され、
    該補強部材は、合成樹脂製材料で構成され、前記充填部材と平面視で同一形状で、裏面四隅には連結部が設けられ、
    前記補強部材と前記充填部材は、フランジ部を挟んで前記補強部材の連結部と前記充填部材の連結部に内嵌される上下の嵌着部を有する連結部材を介して接続されると共に、
    地表面から前記補強部材が受ける上載荷重を、前記補強部材と前記充填部材の四隅に伝えることを特徴とする雨水流出抑制施設。
  2. 前記補強部材は、2枚以上積層されて用いられることを特徴とする請求項1記載の雨水流出抑制施設。
  3. 前記補強部材を、前記貯留部の底面部に敷設して、下方から前記充填部材を支持する板状支持部材と同一形状に形成することを特徴とする請求項1又は2記載の雨水流出抑制施設。
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