JP4451852B2 - 書籍清浄装置 - Google Patents

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Description

本発明は、書籍清浄装置に関する。
一般に、図書館や各種の資料室に所蔵された書籍は、多くの読者によって扱われることから、書籍の表面部分が特に手垢等で汚れる。また、長く所蔵された書籍には、塵埃,カビの胞子,害虫等が付着するので、書籍は、汚れたり傷んだりする。
従来では、上記のような汚れた書籍を清浄にする作業が、人手によって行われていた。具体的には、作業者が刷毛を用いて、一冊ずつ書籍についた塵埃,カビの胞子等を除去していた。このうち、例えばカビの発育を阻止したり殺菌したりする防カビ剤やその防カビ剤を含んだ紙については、近年、種々のものが考えられている(例えば、特許文献1参照)。このような防カビ剤を含んだ紙を書籍に応用すれば、書籍にカビが発生するのを防ぐことができると考えられる。
特開2002−241203号公報
しかしながら、公立図書館等に於て、防カビ剤を使用できない(昔の貴重な)書籍が大多数を占めており、依然として、作業者が刷毛を用いて、カビの胞子等を除去する作業を行う必要がある。また、従来の人手によって書籍を清浄にする場合、多数の人員を必要とし、作業に時間がかかるうえ、その清浄具合のバラツキも大きい。さらに、従来の書籍清浄作業においては、書籍についていた塵埃,カビの胞子,害虫等が周囲に飛散するので、作業者の健康被害や環境二次汚染が生じる虞れがある。
そこで、本発明は、作業者の健康被害や環境二次汚染が生じる虞れがなく、書籍清浄作業の時間を短縮し得ると共に書籍清浄作業の際に必要とされる人員を削減し得る書籍清浄装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る書籍清浄装置は、書籍を載置するための基台に多数の貫孔が設けられていると共に上記書籍を載置して運搬可能な台車部と、該台車部が出し入れ自在な洗浄ケーシングと、該書籍を載置した該台車部が該洗浄ケーシングに収納された状態にて該書籍を清浄にする清浄手段と、上記洗浄ケーシング内に含まれる埃塵を集めると共に殺菌を行う集塵殺菌手段と、を備え、上記清浄手段は、噴射部移動機構により上記書籍の表面に沿って移動しつつ上記書籍の各部位に向けてエアーを噴射させるエアー噴射部と、該エアー噴射部にエアーを供給する駆動源となるエアー供給駆動部と、を有するエアーシャワー手段を備え、かつ、上記清浄手段は、殺菌用の液状の薬剤と防カビ用の液状の薬剤の少なくとも一方を保存する薬剤タンクと、上記書籍に対して上下左右の位置に配設され上記薬剤を噴射させる薬剤噴射部と、該薬剤タンクから該薬剤を該薬剤噴射部側へ供給する駆動源となる薬剤供給駆動部と、を有する薬剤噴霧手段と、を具備するものである。
また、書籍を載置するための基台に多数の貫孔が設けられていると共に上記書籍を載置して運搬可能な台車部と、該台車部が出し入れ自在な洗浄ケーシングと、該書籍を載置した該台車部が該洗浄ケーシングに収納された状態にて該書籍を清浄にする清浄手段と、上記洗浄ケーシング内に含まれる埃塵を集めると共に殺菌を行う集塵殺菌手段と、を備え、上記清浄手段は、上記書籍に向けてエアーを噴射させるエアー噴射部と、該エアー噴射部にエアーを供給する駆動源となるエアー供給駆動部と、を有するエアーシャワー手段を備え、かつ、上記清浄手段は、殺菌用の液状の薬剤と防カビ用の液状の薬剤の少なくとも一方を保存する薬剤タンクと、上記書籍に対して上下左右の位置に配設され上記薬剤を噴射させる薬剤噴射部と、該薬剤タンクから該薬剤を該薬剤噴射部側へ供給する駆動源となる薬剤供給駆動部と、を有する薬剤噴霧手段と、を具備し、さらに、上記清浄手段にて上記書籍を清浄にする際に、該書籍を回転させて該書籍の全体にわたってエアーが均等に当たるように配設した書籍回転手段を備えたものである。
本発明は、次のような著大な効果を奏する。
本発明に係る書籍清浄装置は、(人手で一冊ずつ書籍を清浄にする作業を行っていた従来と比較して、)書籍清浄作業に必要な人員を削減できると共に、書籍清浄作業の時間短縮を図ることができ、書籍の保存・清潔維持管理の費用を低減できる。
また、台車部によって、書棚から書籍を運び出して書籍清浄装置にセットする時間、及び、清浄後の書籍を書棚へ戻す時間を短くできる。
また、書籍の清浄作業は洗浄ケーシングの中で(密閉状として)行われるので、書籍に付着した塵埃,害虫,カビの胞子等が書籍清浄装置の外部に飛散するのを防ぐことができる。これにより、作業者の健康状態を良い状態に維持できる。また、環境(二次)汚染も防ぎ得る。
また、エアーシャワー手段によって書籍の表面に付着した塵埃,害虫,カビの胞子等を容易に吹き飛ばすことができる。
また、薬剤噴霧手段によって、洗浄ケーシングの内部で害虫,カビ等が繁殖するのを防ぐことができ、二次汚染を防止できる。
また、書籍清浄装置の設置や移動作業が容易である。
また、集塵殺菌手段により、洗浄ケーシング内に埃塵が溜まったり雑菌が繁殖するのを防ぐことができる。また、装置外部へ埃塵やカビの胞子が飛散するのをより防ぐことができる。
以下、実施の形態を示す図面に基づき本発明を詳説する。
図1〜図3に於て、本発明の書籍清浄装置は、複数の書籍40…を載置して運搬可能な台車部1と、台車部1が出し入れ自在な略直方体状の洗浄ケーシング2と、洗浄ケーシング2内部を清浄に保つと共に複数の書籍40…を載置した台車部1が洗浄ケーシング2に収納された状態にて書籍40を一括して清浄にする清浄手段3と、洗浄ケーシング2の横隣に設置されると共に清浄手段3を駆動するための機器を収納する略直方体状の駆動部ケーシング20と、を備えている。
台車部1は、基台15と、基台15の下面に付設された複数の車輪16…と、基台15の後端に付設された手押し杆取付け部18, 18と、を有している。基台15には、多数の貫孔17が設けられている。これらの貫孔17は、例えば金属板にパンチで開けられた孔である。また、手押し杆取付け部18, 18には、手押し杆19が着脱自在に取り付けられるようになっている。手押し杆19は、図示省略の書棚と書籍清浄装置との間で書籍40…を運搬する際に使用されるものであって、洗浄ケーシング2に台車部1を収納する際には、取り外されるようになっている。
洗浄ケーシング2は、一つの面(正面)が上下にスライド自在のスライド扉21となっている。そしてこのスライド扉21から台車部1が出し入れ自在とされている。このように、スライド扉21から台車部1が出し入れ自在とすることで、作業性が良く、作業効率が高いものとなっている。
また、洗浄ケーシング2の側面(又は図示省略したが、上面、あるいは、別途の操作盤)には、書籍清浄装置を操作するための操作部22が設けられている。この操作部22では、清浄手段3の駆動時間や風の強さや(液状の)薬剤吐出量や排出エアー流量等が操作可能となっている。
ここで、清浄手段3は、エアーシャワー手段4と、(アルコールや水性防カビ剤等の液状の薬剤を噴霧する)薬剤噴霧手段5と、を有している。
エアーシャワー手段4は、エアーを書籍40側へ供給する駆動源となるエアー供給駆動部11と、書籍40に向けてエアーを噴射させる複数のエアー噴射部6…と、を有している。 エアー供給駆動部11は、ブロワーであり、駆動部ケーシング20の中に収納されている。 エアー供給駆動部11には、駆動部ケーシング20の側面に設けられたエアー取入口23から外部のエアーが供給されるようになっている。
エアー供給駆動部11は、図示省略の風量調整手段にて風量が調整されるようになっている。例えば、ブロワーの回転数を変更調整するスイッチと電気回路とをもって、風量調整手段を構成する。この風量調整手段は、書籍40の汚れ具合や、洗浄ケーシング2内に入れる書籍40の数量(容積)によって、風量を調整する(例えば、強,中,弱の多段階に調整する)。
エアー噴射部6は、細長い中空筒体6aと、その中空筒体6aの長手方向に配設された多数のノズル24…を、有している。このエアー噴射部6は、台車部1に載置された書籍40に対して上下左右等の位置となるように配設されている。なお、図2では、エアー噴射部6は、上側に配設された4つのみを示しており、側面や後面や下面等の他の位置にあるものは省略して描かれている。
上述のエアーシャワー手段4は、エアーの噴き出しを、タイマーでセットして噴射時間を自動制御するように構成したり、又は、エアー噴射の回数を自動制御若しくは手動制御したり、あるいは、前記風量調整手段によって風量を(自動若しくは手動)制御するのも好ましい。
また、薬剤噴霧手段5は、液状の薬剤を書籍40に向けて噴霧するものである。
この薬剤噴霧手段5は、液状の薬剤を保存する薬剤タンク12と、薬剤タンク12から薬剤を薬剤噴射部25側へ供給する駆動源となる薬剤供給駆動部13と、書籍40に向けて薬剤を噴射させる複数の薬剤噴射部25…と、有している。
薬剤供給駆動部13は、電動モータとポンプとバルブ類から成り、薬剤タンク12と共に駆動部ケーシング20の中に収納されている。
薬剤噴射部25は、(エアー噴射部6と同様に)細長状筒状体と、その長手方向に配設の多数のノズル39…を有している(図5参照)。
本発明に於て、薬剤とは、殺菌用のアルコールを含み、さらに水性防カビ剤やその他の殺菌用や防カビ用の液体のものを言う。
この薬剤噴射部25は、台車部1に載置された書籍40に対して上下左右等の位置となるように配設されている。なお、図2では、薬剤噴射部25は、上下に3つずつ描かれており、側面や後面等の他の位置にあるものは省略されている。また、図2では、台車部1の下面に付設された車輪は描かれていないが、実際には存在し、基台15の高さ位置を下側の薬剤噴射部25よりも上側となるように保持している。
次に、図3(A)に示すように、一部又は全部のエアー噴射部6に於て、細長筒状の中空筒体6aを、その長手方向の軸心L6 廻りに矢印C,Dのように揺動させて、ノズル24…から噴出するエアーの向きを変化させ、書籍40に万遍なく噴出エアーを当てるのも望ましく、あるいは、図3(B)に示すように、ルーバー(偏向羽根)45…をノズル39の近傍に配設し、かつ、そのルーバー45…を矢印E,Fのように作動して、書籍40に万遍なく噴出エアーを当てるようにするも、好ましい。なお、ノズル24を省略して、スリット状吹出孔及びルーバー45をもって、エアーを噴出誘導しても好ましい(図示省略)。
また、洗浄ケーシング2内に含まれる埃塵を集めると共に殺菌を行う集塵殺菌手段14を、備えている。
具体的に説明すると、この集塵殺菌手段14は、洗浄ケーシング2の内部に電極が露出するように設けられると共に塵埃を帯電させる塵帯電部9と、塵帯電部9で帯電された塵埃を静電気によって付着させる塵付着シート27と、塵付着シート27より下流側に配設されたエアフィルタ28と、エアフィルタ28の下流側に配設された複数の殺菌用紫外線ランプ26…と、殺菌用紫外線ランプ26…の下流側に配設された集塵袋29と、を有している。さらに、図2に於て、ケーシング2内にイオン発生部49を設け、消臭・殺菌を行う。このイオン発生部49では、コロナ放電によってイオン化された空気イオンを発生させる。
エアフィルタ28には、例えばHEPAフィルタ(High Efficiency Particulate Air Filter)が使用される。このエアフィルタ28では、塵付着シート27で除去し得なかった塵埃を除去する。エアフィルタ28は、HEPAフィルタを使用することにより、直径 0.3μm程度までの塵埃を99.9%以上の効率で捕集できる。
殺菌用紫外線ランプ26…は、エアフィルタ28を通って最終的に残った微小の塵埃を殺菌するものである。この殺菌用紫外線ランプ26…により、下流の集塵袋29内で菌が繁殖するのを防ぐことができ、また、装置外方に排気を行う場合に、書籍清浄装置の周囲で雑菌による環境汚染や健康被害が生じるのを防ぐことができる。
集塵袋29では、最終的に残った微小の塵埃が集められる。この集塵袋29は、所定期間ごとに、駆動部ケーシング20の側面に設けられた袋取出扉30を開けて取り出され、新しいものと交換される。取り出された集塵袋29は、カビ属の同定に役立てられる。具体的には、取り出された集塵袋29の重量計測が行われたり、カビ属の同定が行われたりして、そのデータが活用される。ところで、扉21を閉じた状態でのケーシング2、及び、ケーシング20を密閉状として、ケーシング外方へ、粉塵や薬剤やイオンが飛び出ないようにして、図書館等の部屋を汚染しないように構成する。なお、両ケーシング2,20間をエアーを循環させるのが望ましいが、所望により、館外(室外)へ排出パイプ等にてエアー排出させても良い。
次に、図4〜図6に示すように、エアーシャワー手段4は、書籍40の各部位にエアーを当てるためにエアー噴射部6を移動させる噴射部移動機構7を有している
アー噴射部6が書籍清浄装置の左右各々に4つずつ配設されている。また、噴射部移動機構7は、各エアー噴射部6に対応して、書籍清浄装置の左右各々に4つずつ配設されている。
噴射部移動機構7は、図5に示すように、エアー噴射部6の上下に端部が固着されてエンドレス状となった移動ベルト32と、移動ベルト32が張架される上下一対のローラ31, 31と、ローラ31を回転させる駆動モータ33と、を有している。そして、駆動モータ33の駆動により、エアー噴射部6は書籍40の表面に沿って上下に移動するようになっている。
また、清浄手段3にて書籍40を清浄にする際に書籍40を回転させる書籍回転手段8を備えている。
書籍回転手段8は、台車部1の基台15に取り付けられるターンテーブル部10と、洗浄ケーシング2内に設置されてターンテーブル部10を回転させるテーブル回転モータ34と、を有している。
ターンテーブル部10は、基台15の中央に、基台15を上下に貫通するように取り付けられている。より具体的には、ターンテーブル部10は、基台15に対して鉛直軸心廻りに回転自在にかつ上下貫通状に取付けられる支柱部37と、支柱部37の上端に設けられた円板部36と、支柱部37の下端に設けられた歯車部35と、を有している。
円板部36には、多数の貫孔38…が設けられている。
歯車部35は、台車部1を洗浄ケーシング2内に収納した際にテーブル回転モータ34の歯車と噛合するようになっている。そして、この状態において、ターンテーブル部10は回転されるようになっている。この構成により、台車部1側には、ターンテーブル部10を回転させるモータ及びそのモータに電力を供給するバッテリ等を設けないようにでき、台車部1の重量が軽くなっている。従って、台車部1で書籍40を運搬する際の台車部1の取扱い性が良好なものとなっている。なお、円板部36の上記貫孔38…は、円板部36をパンチングメタルとしたり、(枠付きの)網体としたり、格子組み枠等とすることで、多数形成する
なお、本発明は、上述の実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で設計変更可能である。例えば、本実施形態では、駆動部ケーシング20を洗浄ケーシング2の横隣に設置するように構成したが、本発明はこれに限らず、図7に示すように、駆動部ケーシング20を洗浄ケーシング2の上方に設ける積上式とするも好ましい。又は、図7とは上下逆に積上げるも自由であり、設置床面積を減少させて、場所をとらない利点がある。
また、本実施形態では、清浄手段3は、エアーシャワー手段4と、殺菌用や防カビ用の薬剤(液体)を噴霧する薬剤噴霧手段5と、を有している場合を例示したが、本発明はこれに限らず、エアーシャワー手段4と薬剤噴霧手段5とに加えて、書籍40に付着した汚れを直接こすり取る揺動ブラシを有する清浄手段とするのも好ましい。例えば、図8に示すように、モータにて揺動自在又は回転自在となるように両端部が支持された取付棒体42と、取付棒体42の軸心方向に沿って取付棒体42の外周面に突設されたブラシ部43と、を有する揺動ブラシ41であってもよい。
また、本実施形態では、台車部1の基台15にパンチによって多数の貫孔17が設けられる場合を例示したが、本発明はこれに限らず、台車部の基台を、多数の貫孔のあるプラスチック板としたり、又は、金属線材にて格子状に組み合わせて形成したり、若しくは、金属製網体にて構成しても良い。また、洗浄ケーシング2のスライド扉21に代えて、上方へ持ち上げて開く扉や、左右へ開く観音式扉としたり、左右いずれかへ揺動して開くドア式扉としても自由である。
ところで、薬剤噴霧手段5は、殺菌用の薬剤(例えばアルコール)と防カビ用の薬剤(例えば水性防カビ剤)とのいずれか一方のみを噴霧するように構成したり、又は、殺菌用の薬剤と防カビ用の薬剤との両方を噴霧できるように、複数の独立したタンク12, 噴射部25,供給駆動部13をもって構成する。
また、(エアフィルタ28よりも上流側の)排気ダクトに、光電管とセンサー等から成る、埃塵の数をカウントするパーティクルカウント部を設けるも好ましい。そして、操作部22等に設けた表示器にて、その塵埃の数を表示させるも好ましい。つまり、塵埃の数を上記パーティクルカウント部にて計数して、所定設定値未満になるまで、自動制御によって運転を継続させ、又は、パーティクルカウント部の計測値を表示して、作業者の目視にて、運転の終了を遅くしたり、早めたりするも、好ましい。
以上のように本発明に係る書籍清浄装置は、書籍40を載置して運搬可能な台車部1と、台車部1が出し入れ自在な洗浄ケーシング2と、書籍40を載置した台車部1が洗浄ケーシング2に収納された状態にて書籍40を清浄にする清浄手段3と、を備えたものなので、清浄手段3にて自動的に複数の書籍40を一括して清浄にすることができる。これにより、人手で一冊ずつ書籍を清浄にする作業を行っていた従来と比較して、書籍清浄作業に必要な人員を削減できると共に、書籍清浄作業の時間短縮を図ることができる。また、書籍40を載置して運搬可能であると共に洗浄ケーシング2に出し入れ自在な台車部1によって、書棚から運搬してきた書籍40を書籍清浄装置にセットする時間、及び、清浄後の書籍40を書棚へ戻す時間を短くできる。また、洗浄ケーシング2に台車部1を直接入れる構成なので、書籍40の移動を少なくして書籍40が傷むのを抑えることができる。例えば、数十万冊もの書籍を有する公立図書館等に於て、書籍の保存清潔維持管理における大幅な能率向上とコストダウンを図り得る。
また、書籍40の清浄作業は洗浄ケーシング2の中で(密閉状態で)行われるので、書籍40に付着した塵埃,害虫,カビの胞子等が書籍清浄装置の外部に飛散するのを防ぐことができる。これにより、作業者が作業中に塵埃,害虫,カビの胞子等を吸引するのを防ぎ、作業者の健康状態を良い状態に維持でき、環境汚染(二次汚染)も防ぎ得る。
また、清浄手段3は、エアーシャワー手段4と、殺菌用の液状の薬剤と防カビ用の液状の薬剤の少なくとも一方の薬剤を噴霧する薬剤噴霧手段5と、を有するので、エアーシャワー手段4によって書籍40の表面に付着した塵埃,害虫,カビの胞子等を容易に吹き飛ばすことができる。
また、薬剤噴霧手段5によって、書籍40の表面、及び、洗浄ケーシング2の内部の壁面に付着した害虫,カビの胞子等を死滅させることができる。これにより、洗浄ケーシング2の内部で害虫,カビ等が繁殖するのを防ぐことができ、書籍40に洗浄ケーシング2の内部で繁殖した害虫,カビ等が付着するという二次汚染を防止できる。
また、エアーシャワー手段4は、エアーを書籍40に噴射させるエアー噴射部6と、該エアー噴射部6にエアーを供給する駆動源となるエアー供給駆動部11を有し、薬剤噴霧手段5は、薬剤を保存する薬剤タンク12と、薬剤を噴射させる薬剤噴射部25と、薬剤タンク12から薬剤を薬剤噴射部25側へ供給する駆動源となる薬剤供給駆動部13と、有し、さらに、洗浄ケーシング2内に含まれる埃塵を集めると共に殺菌を行う集塵殺菌手段14を、備えるので、書籍清浄装置の外部に駆動源が必要とされず、書籍清浄装置単体で書籍清浄作業を行うことができ、書籍清浄装置の設置や移動作業が容易である。
また、洗浄ケーシング2内に含まれる埃塵を集めると共に殺菌を行う集塵殺菌手段14を、備えているので、洗浄ケーシング2内に埃塵が溜まったり雑菌が繁殖するのを防ぐことができる。また、装置外部へ埃塵やカビの胞子が飛散するのをより防ぐことができる。
また、エアーシャワー手段4は、書籍40に向けてエアーを噴射させるエアー噴射部6と、書籍40の各部位にエアーを当てるためにエアー噴射部6を移動させる噴射部移動機構7と、を有するので、噴射部移動機構7を設けない場合と比較して、書籍40の全体にわたってエアーを均等に当てることが容易となり、書籍40を隅々まで清浄にし得る。
また、清浄手段3にて書籍40を清浄にする際に書籍40を回転させる書籍回転手段8を備えるので、書籍40の多くの部位に一層均等にエアーを当て易くなり、書籍の隅々までも清浄にできる。
本発明の一実施形態に係る書籍清浄装置を示す斜視図である。 簡略断面側面図である。 要部説明図であって、(A)はエアー噴出部の要部説明図、(B)はエアー噴出部近傍を示す要部説明図である。 本発明のの実施形態に係る書籍清浄装置を示す簡略断面側面図である。 簡略断面正面図である。 台車部を示す斜視図である。 別の実施形態を示す正面図である。 清浄手段の別の実施形態を示す要部斜視図である。
1 台車部
2 洗浄ケーシング
3 清浄手段
4 エアーシャワー手段
5 薬剤噴霧手段
6 エアー噴射部
7 噴射部移動機構
8 書籍回転手段
9 塵帯電部
11 エアー供給駆動部
12 薬剤タンク
13 薬剤供給駆動部
14 集塵殺菌手段
15 基台
17 貫孔
25 薬剤噴射部
40 書籍

Claims (2)

  1. 書籍(40)を載置するための基台(15)に多数の貫孔(17)が設けられていると共に上記書籍(40)を載置して運搬可能な台車部(1)と、該台車部(1)が出し入れ自在な洗浄ケーシング(2)と、該書籍(40)を載置した該台車部(1)が該洗浄ケーシング(2)に収納された状態にて該書籍(40)を清浄にする清浄手段(3)と、上記洗浄ケーシング(2)内に含まれる埃塵を集めると共に殺菌を行う集塵殺菌手段(14)と、を備え、
    上記清浄手段(3)は、噴射部移動機構(7)により上記書籍(40)の表面に沿って移動しつつ上記書籍(40)の各部位に向けてエアーを噴射させるエアー噴射部(6)と、該エアー噴射部(6)にエアーを供給する駆動源となるエアー供給駆動部(11)と、を有するエアーシャワー手段(4)を備え、
    かつ、上記清浄手段(3)は、殺菌用の液状の薬剤と防カビ用の液状の薬剤の少なくとも一方を保存する薬剤タンク(12)と、上記書籍(40)に対して上下左右の位置に配設され上記薬剤を噴射させる薬剤噴射部(25)と、該薬剤タンク(12)から該薬剤を該薬剤噴射部(25)側へ供給する駆動源となる薬剤供給駆動部(13)と、を有する薬剤噴霧手段(5)と、を具備することを特徴とする書籍清浄装置。
  2. 書籍(40)を載置するための基台(15)に多数の貫孔(17)が設けられていると共に上記書籍(40)を載置して運搬可能な台車部(1)と、該台車部(1)が出し入れ自在な洗浄ケーシング(2)と、該書籍(40)を載置した該台車部(1)が該洗浄ケーシング(2)に収納された状態にて該書籍(40)を清浄にする清浄手段(3)と、上記洗浄ケーシング(2)内に含まれる埃塵を集めると共に殺菌を行う集塵殺菌手段(14)と、を備え、
    上記清浄手段(3)は、上記書籍(40)に向けてエアーを噴射させるエアー噴射部(6)と、該エアー噴射部(6)にエアーを供給する駆動源となるエアー供給駆動部(11)と、を有するエアーシャワー手段(4)を備え、
    かつ、上記清浄手段(3)は、殺菌用の液状の薬剤と防カビ用の液状の薬剤の少なくとも一方を保存する薬剤タンク(12)と、上記書籍(40)に対して上下左右の位置に配設され上記薬剤を噴射させる薬剤噴射部(25)と、該薬剤タンク(12)から該薬剤を該薬剤噴射部(25)側へ供給する駆動源となる薬剤供給駆動部(13)と、を有する薬剤噴霧手段(5)と、を具備し、
    さらに、上記清浄手段(3)にて上記書籍(40)を清浄にする際に、該書籍(40)を回転させて該書籍(40)の全体にわたってエアーが均等に当たるように配設した書籍回転手段(8)を備えたことを特徴とする書籍清浄装置。
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