JP4449914B2 - 液滴吐出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液滴を吐出する液滴吐出ヘッドと、記録媒体を保持し液滴吐出ヘッドに対向させて搬送する搬送部材と、搬送部材及び記録媒体の少なくとも一方を帯電して記録媒体を搬送部材に静電吸着させる帯電手段とを備える液滴吐出装置に関する。
液滴吐出装置としてのインクジェットプリンタでは、帯電ロール等の帯電手段によって用紙Pを搬送ベルトや搬送ドラム等の搬送部材に押圧すると共に帯電することで、または、搬送部材に交番電界を形成することで、用紙と搬送部材との間に静電吸着力を発生させ、用紙を搬送部材に吸着させる。そして、この状態で用紙を記録ヘッドのインク滴の吐出領域で搬送し、用紙に画像を記録させる(例えば、特許文献1、2参照)。これによって、用紙と記録ヘッドのノズル面との距離(以下、TD:Throw Distanceという)の均一性が高くなり、用紙上におけるインク滴の着弾位置の精度が向上し、画質が向上する。
また、近年は、更なる用紙上におけるインク滴の着弾位置の精度向上、即ち、更なる高画質化を目的として、用紙と記録ヘッドのノズル面との距離を、1〜2mmと狭くすることが行われている。一方、TDの均一性を高めるためには、用紙と搬送部材との静電吸着力を強くすることが要求され、また、温湿度等の環境の変化や用紙の種類の違いによってTDの均一性が低下しないようにするためには、用紙と搬送部材との静電吸着力をさらに強くすることが要求される。
このため、用紙の搬送部材からの剥離不良が発生したり、図13に示すように、記録ヘッド32と搬送ベルト28との間に発生する静電吸着力が強くなり、搬送ベルト28が浮上って記録ヘッド32に接触するトラブルが発生したりする場合があった。搬送ベルト28が記録ヘッド32に接触すると、搬送ベルト28がインクで汚れたり、搬送ベルト28を介して一の記録ヘッド32から他の記録ヘッド32へインクが移って混色が起こったり、搬送ベルト28に付着した異物がノズルから記録ヘッド32内へ混入したりする問題が発生する。特に、主に画質の向上が目的で、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のインクと混ざり合って凝集反応を生じさせる透明インク(反応液)を用いるシステム(所謂2液システム)や、例えばKとY等、異なる色のインクを混ぜ合わせて反応させるシステム(所謂インク間反応システム)では、記録ヘッド32でインクの凝集や変色が起こってしまい、回復不可能となる。
ここで、図14に示すように、通常状態では、帯電ロール36と搬送ベルト28との接触部分が高抵抗となるので、帯電ロール36と搬送ベルト28との間の電荷の移動は、帯電ロール36と搬送ベルト28との間の微小なギャップの領域における放電によるものとなる。しかし、帯電ロール36と搬送ベルト28との接触部分に水滴やインク滴等が付着している場合には低抵抗となり、この部分において電荷の移動が行われる。このため、図15のグラフに示すように、異常状態における搬送ベルト28上の表面電位は、通常状態と比較して上昇する。
なお、搬送ベルトを記録ヘッド側の反対側へ吸引することで、搬送ベルトの振動を抑制する構成が考案されている(例えば、特許文献3参照)。この特許文献3に記載の構成では、搬送ベルトに内蔵された櫛歯状電極に電圧を印加し、搬送ベルトの表裏両面に静電吸引力を発生させることで、搬送ベルトの表面に記録媒体を吸着させると共に、搬送ベルトの裏面を、ベルト吸引部材なる搬送ベルトの記録ヘッド側の反対側に配設された部材に吸引している。
ここで、回動する搬送ベルトに内蔵された電極に対して連続して高電圧を印加するために、電極をベルト回動方向に沿って露出させ、この電極の露出部に導電性ブラシを摺擦させているが、導電性ブラシと電極との摺擦部で高電圧給電が行われることで放電が発生し易く、放電に伴って発生する電磁波が、ノイズ源となり、また、誤作動の要因となる。また、導電性ブラシと電極との摺擦部において火花が発生することによって、電極と導電性ブラシが損傷し、これらの寿命が著しく縮まる。
特開平10−193585号公報 特開2003−103857号公報 特開2002−145474号公報
本発明は上記事実を考慮してなされたものであり、帯電手段による搬送部材の過剰な帯電を抑制することを目的とする。
請求項1に記載の液滴吐出装置は、液滴を吐出する液滴吐出ヘッドと、記録媒体を保持し記録媒体を前記液滴吐出ヘッドに対向させて搬送する搬送部材と、前記搬送部材及び前記搬送部材上の記録媒体の少なくとも一方を帯電して記録媒体を前記搬送部材に静電吸着させる帯電手段と、を備える液滴吐出装置であって、前記帯電手段と前記搬送部材との間に、前記液滴吐出ヘッドから吐出される液体よりも体積抵抗率が高い高抵抗液体を介在させることを特徴とする。
請求項1に記載の液滴吐出装置では、記録媒体が、搬送部材に保持され液滴吐出ヘッドに対向されて搬送され、液滴吐出ヘッドが液滴を吐出する。これによって、記録媒体に画像等が記録される。この際、搬送部材及び搬送部材上の記録媒体の少なくとも一方が帯電手段によって帯電されて記録媒体が搬送部材に静電吸着されているので、液滴吐出ヘッドと記録媒体との距離の均一性が高くなり、記録媒体上における液滴の着弾位置の精度が高くなる。
ここで、帯電手段と搬送部材との間には、液滴吐出ヘッドから吐出される液体より体積抵抗率が高い高抵抗液体が介在するようになっている。このため、液滴吐出ヘッドから吐出される液体や水滴等が帯電手段と搬送部材との間に介在する際に、帯電手段と搬送部材との間の電気抵抗の低下が抑制される。従って、帯電手段による搬送部材の過剰な帯電を抑制できる。
また、搬送部材が無端状のベルトの場合には、ベルトを液滴吐出ヘッド側の反対側へ付勢する力が不要となり、上述した特許文献3に記載の構成が不要となるので、ベルトの周囲での放電の発生を抑制でき、電磁波障害を抑制できる。また、ベルトの周囲での火花の発生を防止できるので、ベルトの損傷を抑制でき、ベルトの短命化を抑制できる。
本発明は上記構成にしたので、帯電手段による搬送部材の過剰な帯電を抑制できる。
以下、図面を参照して本発明の第1実施形態について説明する。
図1には、本実施形態のインクジェット記録装置12が示されている。インクジェット記録装置12の筐体14内の下部には給紙トレイ16が備えられており、給紙トレイ16内に積層された用紙Pをピックアップロール18で1枚ずつ取り出すことができる。取り出された用紙Pは、所定の搬送経路22を構成する複数の搬送ローラ対20で搬送される。
給紙トレイ16の上方には、無端状の搬送ベルト28が、駆動ロール24及び従動ロール26、27に張架されている。駆動ロール24と従動ロール26とが、略水平に配設され、その下方に、従動ロール27が配設されている。
また、搬送ベルト28の上方には記録ヘッドアレイ30が配置されており、駆動ロール24と従動ロール26との間の搬送ベルト28の平坦部分28Fに対向している。この対向した領域が、記録ヘッドアレイ30からインク滴が吐出される吐出領域SEとなっている。搬送経路22を搬送された用紙Pは、搬送ベルト28で保持されてこの吐出領域SEに至り、記録ヘッドアレイ30に対向した状態で、記録ヘッドアレイ30から画像情報に応じたインク滴が付着される。
記録ヘッドアレイ30は、本実施形態では、有効な記録領域が用紙Pの幅(搬送方向と直交する方向の長さ)以上とされた長尺状とされ、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、サイアン(C)、及びブラック(K)の4色それぞれに対応した4つのインクジェット記録ヘッド(以下、記録ヘッドという)32が搬送方向に沿って配置されており、フルカラーの画像を記録可能になっている。
各記録ヘッド32は、ヘッド駆動回路(図示省略)によって駆動される。ヘッド駆動回路は、たとえば、画像情報に応じてインク滴の吐出タイミングや使用するインク吐出口(ノズル)を決め、駆動信号を記録ヘッド32に送る構成である。
また、記録ヘッドアレイ30は、搬送方向と直交する方向に不動とされていてもよいが、必要に応じて移動するように構成しておくと、マルチパスによる画像記録で、より解像度の高い画像を記録したり、記録ヘッド32の不具合を記録結果に反映させないようにしたりできる。
記録ヘッドアレイ30の両側には、それぞれの記録ヘッド32に対応した4つのメンテナンスユニット34が配置されている。図2に示すように、記録ヘッド32に対してメンテナンスを行う場合には、記録ヘッドアレイ30が上方へ移動され、搬送ベルト28との間に構成された間隙にメンテナンスユニット34が移動して入り込む。そして、ノズル面に対向した状態で、所定のメンテナンス動作(吸引、ワイピング、キャッピング等)を行う。
また、記録ヘッドアレイ30の上方には、各色のインクを貯留するインクタンク35が配置されている。各インクタンク35には、各記録ヘッド32が接続されている。
図3に示すように、記録ヘッドアレイ30の上流側には、電源38が接続された帯電ロール36が配置されている。帯電ロール36は、従動ロール26との間で搬送ベルト28及び用紙Pを挟みつつ従動し、用紙Pを搬送ベルト28に押圧する。この際、接地された従動ロール26との間に所定の電位差が生じるため、用紙Pに電荷を与えて用紙Pを搬送ベルト28に静電吸着させることができる。
記録ヘッドアレイ30の下流側には、剥離プレート40が配置されており、用紙Pを搬送ベルト28から剥離させる。図1に示すように、剥離された用紙Pは、剥離プレート40の下流側で排出経路44を構成する複数の排出ローラ対42で搬送され、筐体14の上部に設けられた排紙トレイ46に排出される。
また、図3に示すように、剥離プレート40の下方には、ベルトクリーニングユニット48が配置されている。このベルトクリーニングユニット48は、搬送ベルト28の駆動ロール24に巻き掛けられた部分に当接し、搬送ベルト28に付着したインク等を掻き取るブレード49と、ブレード49によって搬送ベルト28から掻き取られたインク等を回収する回収ボックス51とを備えている。
また、従動ロール26の下方には、オイル塗布ユニット62が配置されている。このオイル塗布ユニット62は、図示しないフレームに回転可能に支持されたオイル塗布ロール64を備えている。このオイル塗布ロール64は、搬送ベルト28の従動ロール26に巻き掛けられた部分に当接しており、搬送ベルト28に従動して回転する。また、オイル塗布ロール64は、ポリエチレンやウレタン等の多孔質体で形成された液体を吸収可能なロールで、シリコーンオイルを含浸しており、搬送ベルト28にシリコーンオイルを塗布する。
ここで、シリコーンオイルは、水性の液体に対して不溶であり、また、表面張力が例えば20.8[mN/m]で、水性インクの表面張力(例えば30[mN/m])、水の表面張力(例えば70[mN/m])よりも低くなっている。
このため、図4(A)、(B)に示すように、記録ヘッド32がインク滴を吐出する際に発生するミスト状のインクや結露による水等の水性液体Wが、搬送ベルト28上に付着している場合には、この水性液体Wの上でシリコーンオイルが濡れ広がる。即ち、搬送ベルト28上に水性液体Wを覆うシリコーンオイルの層(以下、塗布層という)Oが形成される。
シリコーンオイルは、体積抵抗率が例えば1014Ω・cm以上と高抵抗で絶縁性が高い液体なので、塗布層Oは絶縁層として機能する。このため、水性液体Wが帯電ロール36と搬送ベルト28との間に介在しても、常時、帯電ロール36と搬送ベルト28との接触部分が高抵抗となるので、帯電ロール36と搬送ベルト28との間の電荷の移動は、帯電ロール36と搬送ベルト28との間の微小なギャップの領域における放電によるものとなる。
これによって、搬送ベルト28上の表面電位が、異常に上昇することを防止でき、以って、搬送ベルト28と記録ヘッド32との接触を防止しつつ、搬送ベルト28の帯電量をより大きく、TDをより狭くすることができる。従って、用紙Pへのインク滴の着弾精度をより向上させることができ、以って、画質をより向上させることができる。
ところで、図5(A)、(B)に示すように、帯電ロール36と搬送ベルト28との間に用紙Pが介在する場合、帯電ロール36と用紙Pとの間では、微小なギャップの領域における放電によって電荷の移動が行われ、用紙Pと搬送ベルト28との間では、用紙Pと搬送ベルト28との接触部において電荷の移動が行われるが、用紙Pと搬送ベルト28との接触部での電荷の移動量と帯電ロール36と用紙Pとの間の放電電荷量とは比例関係にある。
このため、図5(A)に示すように、用紙Pと搬送ベルト28との接触部が低抵抗になるほど、帯電ロール36と用紙Pとの間の放電電荷量が増大し、異常帯電が発生し易くなる。しかし、図5(B)に示すように、本実施形態では、用紙Pと搬送ベルト28との間に、高抵抗で絶縁性が高い塗布層Oが形成されているので、帯電ロール36と用紙Pとの間の放電電荷量の増大を抑制でき、異常帯電の発生を防止できる。
また、用紙Pと搬送ベルト28との電位差によって用紙Pと搬送ベルト28との静電吸着力が発生するが、用紙Pから搬送ベルト28への電荷の移動が抑制されていることによって、用紙Pと搬送ベルト28との電位差をより長い間維持でき、用紙Pと搬送ベルト28との静電吸着力をより長い間維持できる。
また、塗布ユニット62を帯電ロール36より搬送ベルト28の回転方向上流側且つベルトクリーニングユニット48より搬送ベルト28の回転方向下流側に配設したので、オイル塗布ロール64へのインクの付着を抑制できる。また、搬送ベルト28が1周する間に、搬送ベルト28上の塗布層Oがベルトクリーニングユニット48によって除去され、オイル塗布ユニット62によって新たに搬送ベルト28上に塗布層Oが形成されるので、塗布層Oの厚みの管理が容易である。
なお、オイル塗布ロール64は、駆動ロールとしても良い。この場合、オイル塗布ロール64が搬送ベルト28に対して滑ることを防止できる。また、シリコーンオイル等の体積抵抗率が高い液体(以下、高抵抗液体という)を塗布する手段としては、本実施形態のようなロールには限定されず、ウェブ等の他のものに変えても良い。
また、搬送ベルト28は、PET、PI、PA、PC等の樹脂、又はCR、NBR、HNBR、ウレタンゴム等のゴム材料で形成され、表面抵抗値が10〜1013Ω・cm、体積抵抗率が10〜1014Ω・cmのものを使用する。
また、帯電ロール36は、アルミニウム、ステンレススチール等を材料とする棒状またはパイプ状の軸の外周面に、導電性付与材が分散された弾性層が形成され、体積抵抗率が10〜10Ω・cm程度に調整された直径10〜25mmのロール等が使用可能である。
弾性層の材料は、ウレタン系樹脂、熱可塑性エラストマー、エピクロルヒドリンゴム、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体ゴム、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体ゴム、ポリノルボーネンゴム等の樹脂材料が単独または2種以上の混合物として使用可能で、発泡ウレタン樹脂が望ましい。
また、弾性層の表面を厚さ5〜100μmの撥水性のスキン層で被覆しても良く、その場合には、高抵抗液体との相互作用や、インクミストの付着等による特性変化(体積抵抗率の変化等)を抑制できる。
また、高抵抗液体としては、上述したようにシリコーンオイルを使用し、インクは水性インクを使用する。ここで、高抵抗液体は、体積抵抗率が1012Ω・cm以上の液体が好ましく、体積抵抗率が1014Ω・cm以上の液体がより好ましいが、最低でもインクより体積抵抗率が高い液体である必要があり、さらには、体積抵抗率が搬送ベルト28と同等以上である液体が望ましい。高抵抗液体の体積抵抗率をインクよりも高くすることで、帯電ロール36と搬送ベルト28との間に水やインク等の水性の液体が介在する場合に、帯電ロール36と搬送ベルト28との接触部、用紙Pと搬送ベルト28との接触部における電気抵抗の低下を抑制できる。これによって、帯電ロール36と搬送ベルト28との接触部における電荷の移動を抑制できるので、搬送ベルト28の帯電電位の異常な上昇を抑制できる。また、用紙Pと搬送ベルト28との接触部における電荷の移動を抑制できるので、帯電ロール36から用紙Pへの放電による電荷の移動を抑制でき、用紙Pの帯電電位の異常な上昇を抑制できる。
また、高抵抗液体の体積抵抗率を搬送ベルト28の体積抵抗率と同等以上にすることで、帯電ロール36と搬送ベルト28との接触部における電気抵抗が、常に、水やインク等の水性液体が介在しない時と同等以上になるので、より一層、搬送ベルト28や用紙Pの帯電電位の異常な上昇を抑制できる。
また、高抵抗液体は、インクをはじく液体が適しており、水性インクに対しては、シリコーンオイルの他に、オレイン酸、リノール酸等の高級脂肪酸、フタル酸ジブチル、フタル酸ジイソデシル、マレイン酸ジブチル等の可塑剤、n−デカノール、ジメチルブタノール等の非水溶性のアルコール類、フッ素オイル、鉱物オイル、植物オイル等の撥水性を有する液体が使用可能である。これらは単独で使用しても良いし、均一に混合し得るものであれば、複数種を混合して使用しても良い。また、油性インクに対しては、水等の撥油性が高い液体が使用可能である。
また、高抵抗液体の搬送ベルト28への塗布を安定させるためには、高抵抗液体の動粘度を10〜10mm/sの範囲にすることが望ましく、50〜10mm/sの範囲にすることがより望ましい。
また、高抵抗液体の塗布厚が厚すぎると、用紙Pにオイルが浸透して用紙Pがインクをはじいたり、裏面に印字する際に画質劣化を引起したりする等、画質に悪影響を及ぼす可能性があり、逆に、高抵抗液体の塗布厚が薄すぎると、安定して塗布層Oを形成できなくなるので、高抵抗液体の塗布厚を適当な範囲に設定することが必要である。高抵抗液体の塗布厚の適当な範囲は、1nm〜20μmであるが、塗布層を安定して形成するためには10nm以上が望ましく、また、用紙Pへの高抵抗液体の付着をより少なくするためには2μm以下が望ましい。
また、高抵抗液体の色は、用紙Pに付着した際の画質への影響を少なくするためには無色透明が望ましい。
また、高抵抗液体は常温にて不揮発性である必要がある。具体的には蒸気圧が25℃で13.33Pa以下である。また、高抵抗液体は、インク等の水性液体と相溶しない性質である必要がある。具体的には、インク等の水性液体に対する溶解度が常温(25℃)で0.1wt%以下である。
また、高抵抗液体の表面張力は30mN/m以下が好ましく、25mN/m以下がより好ましいが、高抵抗液体は、搬送ベルト28上で濡れ広がる必要があるので、下記(1)式の関係が必要である。但し、塗布層Oの表面張力をγ、搬送ベルト28の臨界表面張力γとする。なお、臨界表面張力とは、種々の液体の表面張力と固体表面の接触角θとの関係において、cosθを1に補正したとき(すなわち液体の固体表面に対する接触角が0°となったとき)の表面張力をいう。一般に固体表面は、その表面が有する臨界表面張力よりも小さい表面張力を持つ液体によく濡れる。
γ<γ…(1)
また、高抵抗液体に撥水性を持たせるためには、下記(2)式の関係が必要となる。但し、インクIの表面張力をγとする。
γ<γ…(2)
これによって、高抵抗液体はインク上から搬送ベルト28へ濡れ広がる。なお、本実施形態では、搬送ベルト28を臨界表面張力γが43[mN/m]、幅×周長×厚みが365mm×762mm×75μm、体積抵抗率が5×1013Ω・cm、カーボンを分散したポリイミド製のベルト、高抵抗液体を体積抵抗率が1014Ω・cm、表面張力γが20.8[mN/m]、動粘度が100mm/sのシリコーンオイル、塗布層Oの厚みを0.05μm、インクを体積抵抗率が10Ω・cm、表面張力γが30[mN/m]程度の水性顔料インク、帯電ロール36への印加電圧をDC+1500[V]、搬送ベルト28と記録ヘッド32のノズル面32Nとの間隔(TD)dを1.5[mm]、搬送ベルト28の記録ヘッド32のノズル面32Nと対向する面積Sを0.1[m]とした。また、連続印刷時の用紙間の距離を44mm、印字速度をA4サイズで90枚/分、プロセス速度を15インチ/秒とし、各色の記録ヘッド32の全ノズルが1分毎に200発のダミージェットを、用紙と用紙との間へ行うようにした。この状態で30分間、連続で印字を行ったところ、一度もジャムが発生しなかった。
これに対して、シリコーンオイルの搬送ベルト28への塗布を行わず、他の条件を本実施形態と同様にして印字を行ったところ、搬送ベルト28の帯電電位が本実施形態の2倍となった。
以上のことから、本実施形態では、搬送ベルト28と記録ヘッド32のノズル面32Nとの接触を防止しつつ、搬送ベルト28の帯電量をより大きく、TDをより狭くすることができるので、用紙Pへのインク滴の着弾精度をより向上させることができ、以って、画質をより向上させることができる。
また、搬送ベルト28を記録ヘッド32側の反対側へ付勢する力が不要となり、上述した特許文献3に記載の構成が不要となるので、搬送ベルト28の周囲での放電の発生を抑制でき、電磁波障害を抑制できる。また、搬送ベルト28の周囲での火花の発生を防止できるので、搬送ベルト28の損傷を抑制でき、搬送ベルト28の短命化を抑制できる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成には同一の符号を付し、説明は省略する。
図6に示すように、記録ヘッドアレイ30の上流側には、電源38が接続された帯電ロール66が配置されている。帯電ロール66は、従動ロール26との間で搬送ベルト28及び用紙Pを挟みつつ従動し、用紙Pを搬送ベルト28に押圧する。この際、接地された従動ロール26との間に所定の電位差が生じるため、用紙Pに電荷を与えて用紙Pを搬送ベルト28に静電吸着させることができる。
図7に示すように、帯電ロール66は、アルミニウム、ステンレススチール等を材料とする棒状またはパイプ状の軸66Aの外周面に、導電性付与材が分散された弾性層66Bが形成され、体積抵抗率が10〜1010Ω・cm程度に調整された直径10〜25mmのロール等が使用可能である。
弾性層66Bの材料は、例えば、ポリエステル、ポリアミド、PE、PC、ポリオレフィン、ポリウレタン、ポリフッ化ビニリデン、PI、PEN、PEK、PES、PPS、PFA、PVdF、ETFE、CTFE等の樹脂、もしくは、シリコーンゴム、エチレンプロピレンゴム(EPDM)、エチレンプロピレンゴム、ブチルゴム、アクリルゴム、ウレタンゴム、ニトリルゴム(NBR)等の合成ゴムにカーボンブラックや金属粉末、金属酸化物等の導電性の粉末や4級アンモニウム塩等のイオン導電材を混入したものが使用可能である。
また、弾性層66Bの形成時に、気体混入法、発泡剤分解法、溶剤気散法、化学反応法等の公知技術により弾性層66Bをスポンジ状に多孔質化することで、弾性層に適度な弾性と適度な液体吸収性を付与する。
また、体積抵抗率は、10Ω・cm以下になると火花放電が発生し易く、1011Ω・cm以上になるとドット状の帯電不良が発生し易くなるので、10〜1010Ω・cmの範囲に調整する。
なお、電源38から帯電ロール66への印加電圧の抑制や、プロセススピードが150mm/s以上の高速プリントを行う装置での電位変動の抑制を考慮すると、体積抵抗率は10〜10Ω・cmの範囲に調整することが望ましい。
ここで、弾性層66Bには、シリコーンオイルが含浸されている。このため、記録ヘッド32がインク滴を吐出する際に発生するミスト状のインクや結露による水等の水性液体が、搬送ベルト28と帯電ロール66との間に介在している場合、搬送ベルト28上の水性液体と弾性層66Bとの間にシリコーンオイルの層が介在する。
シリコーンオイルは、体積抵抗率が例えば1016Ω・cm以上と高抵抗で絶縁性が高い液体なので、シリコーンオイルの層は絶縁層として機能する。このため、第1実施形態と同様、水性液体が帯電ロール66と搬送ベルト28との間に介在しても、常時、帯電ロール66と搬送ベルト28との接触部分が高抵抗となるので、帯電ロール66と搬送ベルト28との間の電荷の移動は、帯電ロール66と搬送ベルト28との間の微小なギャップの領域における放電によるものとなる。
これによって、搬送ベルト28上の表面電位が、異常に上昇することを防止でき、以って、搬送ベルト28と記録ヘッド32との接触を防止しつつ、搬送ベルト28の帯電量をより大きく、TDをより狭くすることができる。従って、用紙Pへのインク滴の着弾精度をより向上させることができ、以って、画質をより向上させることができる。
なお、搬送ベルト28は、第1実施形態と同様のものが使用可能である。また、弾性層66Bに含浸させる液体(以下、高抵抗液体という)としては、上述したようにシリコーンオイルを使用し、インクは水性顔料インクを使用する。
ここで、高抵抗液体、インク、搬送ベルト28は、第1実施形態と同様のものが適用可能である。なお、本実施形態では、搬送ベルト28を臨界表面張力γが43[mN/m]、幅×周長×厚みが365mm×762mm×75μm、体積抵抗率が5×1013Ω・cm、カーボンを分散したPI製のベルト、高抵抗液体を体積抵抗率が1013Ω・cm、表面張力γが20.8[mN/m]、動粘度が100mm/sのシリコーンオイル、塗布層Oの厚みを0.05μm、インクを体積抵抗率が10Ω・cm、表面張力γが30[mN/m]程度の水性顔料インク、帯電ロール36への印加電圧をDC+1500[V]、搬送ベルト28と記録ヘッド32のノズル面32Nとの間隔(TD)dを1.5[mm]、搬送ベルト28の記録ヘッド32のノズル面32Nと対向する面積Sを0.1[m]とした。また、連続印刷時の用紙間の距離を44mm、印字速度をA4サイズで90枚/分、プロセス速度を15インチ/秒とし、各色の記録ヘッド32の全ノズルが1分毎に200発のダミージェットを、用紙と用紙との間へ行うようにした。この状態で30分間、連続で印字を行ったところ、一度もジャムが発生しなかった。
これに対して、シリコーンオイルを含浸しない帯電ロールを用い、他の条件を本実施形態と同様にして印字を行ったところ、搬送ベルト28の帯電電位が本実施形態の2倍となった。
以上のことから、搬送ベルト28と記録ヘッド32のノズル面32Nとの接触を防止しつつ、搬送ベルト28の帯電量をより大きく、TDをより狭くすることができるので、用紙Pへのインク滴の着弾精度をより向上させることができ、以って、画質をより向上させることができる。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。なお、第1、第2実施形態と同様の構成には同一の符号を付し、説明は省略する。
図8に示すように、記録ヘッドアレイ30の上流側には、電源38が接続された帯電ロール68が配置されている。帯電ロール68は、従動ロール26との間で搬送ベルト28及び用紙Pを挟みつつ従動し、用紙Pを搬送ベルト28に押圧する。この際、接地された従動ロール26との間に所定の電位差が生じるため、用紙Pに電荷を与えて用紙Pを搬送ベルト28に静電吸着させることができる。
図9(A)に示すように、帯電ロール68は、アルミニウム、ステンレススチール等を材料とする棒状またはパイプ状の軸68Aの外周面に、導電性付与材が分散された弾性層68Bが形成され、体積抵抗率が10〜1010Ω・cm程度に調整された直径10〜25mmのロール等が使用可能である。
ここで、弾性層68Bには多孔質化の処理が施されておらず、弾性層68Cは中実で液体を含浸し難くなっている。このため、図8に示すように、オイル供給ユニット70によって帯電ロール68の表面にシリコーンオイルを供給することで、帯電ロール68と搬送ベルト28との間に絶縁層を介在させている。
このオイル供給ユニット70は、シリコーンオイルを収容したケース72と、ケース72に回転可能に支持された第1ロール74、第2ロール76と、ケース72に支持された吸上げ部材78、規制ブレード80とを備えている。第1ロール74、第2ロール76は、帯電ロール68と平行に配列され、第2ロール76が帯電ロール68の表面に当接し、第1ロール74と第2ロール76とが当接している。
また、吸上げ部材78は、ケース72の底部から第1ロール76の上方まで延びたフェルト材等の吸液性が高い部材で、下側の端部がケース72内のシリコーンオイルに浸漬され、上側の端部は鉤状に屈折して第1ロール74の上面に向けられている。また、吸上げ部材78は、第1ロール74の軸方向一端側から他端側まで延びている。このため、ケース72内のシリコーンオイルが、吸上げ部材78によって吸い上げられ、第1ロール74の上面の軸方向の全域に滴下する。
また、規制ブレード80は、第1ロール74の軸方向に沿って延びる板材で、第1ロール74の軸方向の全域に当接している。ここで、規制ブレード80は、吸上げ部材78からシリコーンオイルが滴下する位置よりも第1ロール74の回転方向下流側且つ第2ロール76との当接部よりも第1ロール74の回転方向上流側に配設されている。このため、吸上げ部材78から第1ロール74に滴下したシリコーンオイルが規制ブレード80によって延伸され、第1ロール74上のシリコーンオイルが所定の厚みになる。
そして、所定の厚みになったシリコーンオイルが、第1ロール74から第2ロール76へ転写され、第2ロール76から帯電ロール68へ転写されることで、帯電ロール68上に所定の厚みのシリコーンオイルの層が形成される。
なお、帯電ロール68にシリコーンオイル等の高抵抗液体を供給する構成は、本実施形態のような構成には限定されず、図10(A)に示すように、高抵抗液体を含浸するロール82を帯電ロール68に当接させた構成でも良いし、図10(B)に示すように、高抵抗な液体を含浸するウェブ84を帯電ロールに当接させた構成でも良い。
また、本実施形態では、帯電ロール68の弾性層68Bを中実としたが、図9(B)に示すように、表面にスキン層68Cが存在する弾性層68Bも、中実の弾性層68Bと同様、液体を含浸し表面から滲み出させることができないので、弾性層68Bの表面に高抵抗液体を塗布する本実施形態の構成が適している。
また、帯電ロール68から搬送ベルト28に転写されるシリコーンオイルの層厚は、帯電ロール68、第1ロール74、第2ロール76、規制ブレード80の材質や当接圧等を変えることで、調整可能であり、1nm〜20μmが望ましく、10nm〜2μmがより望ましい。なお、搬送ベルト28上のシリコーンオイルの層が厚くなり過ぎると、用紙Pに付着する量が多くなり、インク滴の用紙Pへの定着不良や、印字後の用紙Pに付箋紙を貼り付けできない等の種々の問題が発生する。一方、搬送ベルト28上のシリコーンオイルの層が薄くなり過ぎると、帯電異常を防止するという効果を発揮することができなくなる。
ここで、本実施形態では、帯電ロール68と搬送ベルト28とで用紙Pを挟んで帯電を行うので、帯電ロール68から用紙Pにシリコーンオイルが塗布される。用紙Pの種類にもよるが、一般的に、帯電ロール68から用紙Pに塗布されるシリコーンオイルの量は、帯電ロール68から搬送ベルト28に塗布されるシリコーンオイルの量よりも多くなるので、帯電ロール68から搬送ベルト28に転写されるシリコーンオイルの層厚の上限を、上記の20μm、2μmの1/2に調整するのが望ましい。
次に、本発明の第4実施形態について説明する。なお、第1乃至第3実施形態と同様の構成には同一の符号を付し、説明は省略する。
図11に示すように、交流の電源86が接続された帯電ロール66が、用紙Pの搬送経路の下側で、搬送ベルト28の従動ロール26に巻き掛けられた部分に当接している。この帯電ロール66には、電源86からAC±2000V、周波数50Hzの正弦波が印加され、搬送ベルト28に、7.62mmを1周期として正負に交番する電界が形成される。そして、交番電界が形成された搬送ベルト28上に用紙Pが搬送され、この交番電界によって用紙Pが搬送ベルト28に静電吸着される。
なお、高抵抗液体、インク、装置の機能、搬送ベルト28等の条件を第2実施形態と同様にして30分間、連続で印字を行ったところ、一度もジャムが発生しなかった。これに対して、シリコーンオイルを含浸しない帯電ロールを用い、他の条件を本実施形態と同様にして印字を行ったところ、搬送ベルト28の帯電電位の正負のピーク値が本実施形態の2倍となった。
以上のことから、搬送ベルト28と記録ヘッド32のノズル面32Nとの接触を防止しつつ、搬送ベルト28の帯電量をより大きく、TDをより狭くすることができるので、用紙Pへのインク滴の着弾精度をより向上させることができ、以って、画質をより向上させることができる。
次に、本発明の第5実施形態について説明する。なお、第1乃至第4実施形態と同様の構成には同一の符号を付し、説明は省略する。
図12に示すように、電源38が接続された帯電ロール66が、用紙Pの搬送経路の下側で、搬送ベルト28の従動ロール26に巻き掛けられた部分に当接している。この帯電ロール66には、電源86からDC+1500Vの電圧が印加される。
また、記録ヘッドアレイ30の上流側には、接地された押圧ロール88が配置されている。押圧ロール88は、従動ロール26との間で搬送ベルト28及び用紙Pを挟みつつ従動し、用紙Pを搬送ベルト28に押圧する。この際、用紙Pの表面に搬送ベルト28の表面の電荷とは逆極性の電荷が付与されることで、用紙Pが搬送ベルト28に静電吸着される。
なお、高抵抗液体、インク、装置の機能、搬送ベルト28等の条件を第2実施形態と同様にして30分間、連続で印字を行ったところ、一度もジャムが発生しなかった。これに対して、シリコーンオイルを含浸しない帯電ロールを用い、他の条件を本実施形態と同様にして印字を行ったところ、搬送ベルト28の帯電電位が本実施形態の2倍となった。
以上のことから、搬送ベルト28と記録ヘッド32のノズル面32Nとの接触を防止しつつ、搬送ベルト28の帯電量をより大きく、TDをより狭くすることができるので、用紙Pへのインク滴の着弾精度をより向上させることができ、以って、画質をより向上させることができる。
なお、第1乃至第5実施形態では、インクジェット記録装置を例に取って本発明を説明したが、本発明は、インクジェット記録装置に限らず、高分子フィルム上に着色インクを吐出して行うディスプレイ用のカラーフィルターの作製、有機EL溶液を基板上に吐出させて行うELディスプレイパネルの形成など、様々な工業的用途を対象とした液滴吐出装置一般に対して、適用可能である。
また、本発明の液滴吐出装置において画像記録の対象となる「記録媒体」には、液滴吐出ヘッドが液滴を吐出する対象物であれば広く含まれる。したがって、記録媒体には、記録用紙やOHPシートなどが含まれるのはもちろんであるが、これら以外にも、たとえば、高分子フィルムなどが含まれる。
さらに、第1乃至第5実施形態では、用紙Pの幅よりも短尺のインクジェット記録ヘッドを用紙Pの幅方向に複数配列してユニット化した構成を例に取って本発明を説明したが、これに限らず、例えば、用紙Pの幅よりも短尺のインクジェット記録ヘッドを用紙Pの幅方向に移動させる構成等にも本発明を適用可能である。
本発明の第1実施形態のインクジェット記録装置の概略を示す側面図である。 本発明の第1実施形態のインクジェット記録装置の概略を示す側面図である。 本発明の第1実施形態のインクジェット記録装置の印字部の概略を示す側面図である。 (A)、(B)は、本発明の第1実施形態のインクジェット記録装置に備えられた帯電ロールと搬送ベルトを拡大して示す断面図である。 本発明の第1実施形態のインクジェット記録装置に備えられた帯電ロールユニットの第1実施例を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態のインクジェット記録装置の印字部の概略を示す側面図である。 本発明の第2実施形態のインクジェット記録装置に備えられた帯電ロールと搬送ベルトを拡大して示す断面図である。 本発明の第3実施形態のインクジェット記録装置の印字部の概略を示す側面図である。 (A)、(B)は、本発明の第2実施形態のインクジェット記録装置に備えられた帯電ロールと搬送ベルトを拡大して示す断面図である。 (A)、(B)は、本発明の第2実施形態のインクジェット記録装置に備えられたオイル塗布ユニットの変形例を示す断面図である。 本発明の第4実施形態のインクジェット記録装置の印字部の概略を示す側面図である。 本発明の第5実施形態のインクジェット記録装置の印字部の概略を示す側面図である。 従来のインクジェット記録装置における記録ヘッドと搬送ベルトとを模式的に示す側面図である。 従来のインクジェット記録装置における帯電ロールと搬送ベルトとの間の放電の様子を模式的に示す側面図である。 従来のインクジェット記録装置における帯電ロールに印加する電圧と搬送ベルト上の表面電位との関係を示すグラフである。
符号の説明
12 インクジェット記録装置(液滴吐出装置)
28 搬送ベルト(搬送部材)
32 インクジェット記録ヘッド(液滴吐出ヘッド)
36 帯電ロール(帯電手段)
48 ベルトクリーニングユニット(清掃手段)
64 オイル塗布ロール(塗布手段)
66 帯電ロール(帯電手段)
68 帯電ロール(帯電手段)
70 オイル供給ユニット(供給手段)
82 ロール(供給手段)
84 ウェブ(供給手段)
P 用紙(記録媒体)

Claims (13)

  1. 液滴を吐出する液滴吐出ヘッドと、
    記録媒体を保持し記録媒体を前記液滴吐出ヘッドに対向させて搬送する搬送部材と、
    前記搬送部材及び前記搬送部材上の記録媒体の少なくとも一方を帯電して記録媒体を前記搬送部材に静電吸着させる帯電手段と、を備える液滴吐出装置であって、
    前記帯電手段と前記搬送部材との間に、前記液滴吐出ヘッドから吐出される液体よりも体積抵抗率が高い高抵抗液体を介在させることを特徴とする液滴吐出装置。
  2. 前記高抵抗液体を前記搬送部材に塗布する塗布手段を有することを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出装置。
  3. 前記搬送部材を清掃する清掃手段を有することを特徴とする請求項2に記載の液滴吐出装置。
  4. 前記搬送部材が、記録媒体を保持して回転する回転体であり、
    前記塗布手段が、前記帯電手段より前記搬送部材の回転方向上流側且つ前記清掃手段より前記搬送部材の回転方向下流側に配設されたことを特徴とする請求項3に記載の液滴吐出装置。
  5. 前記帯電手段が、前記搬送部材に接触して前記記録媒体を帯電すると共に前記搬送部材に前記高抵抗液体を塗布する帯電ロールであることを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出装置。
  6. 前記帯電ロールが、液体を吸収可能な部材で形成され、前記高抵抗液体を含浸していることを特徴とする請求項5に記載の液滴吐出装置。
  7. 前記帯電ロールの表面に前記高抵抗液体を供給する供給手段を有することを特徴とする請求項5に記載の液滴吐出装置。
  8. 前記高抵抗液体の体積抵抗率が、前記搬送部材の体積抵抗率と同等以上であることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の液滴吐出装置。
  9. 前記高抵抗液体が、前記液滴吐出ヘッドから吐出される液体に対して不溶であることを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の液滴吐出装置。
  10. 前記高抵抗液体が、前記液滴吐出ヘッドから吐出される液体をはじく性質を有することを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の液滴吐出装置。
  11. 前記高抵抗液体の表面張力γ、前記搬送部材の臨界表面張力γ、前記液滴吐出ヘッドから吐出される液体の表面張力γが下記(1)、(2)式を満足することを特徴とする請求項1乃至10の何れか1項に記載の液滴吐出装置。
    γ<γ…(1)
    γ<γ…(2)
  12. 前記液滴吐出ヘッドから吐出される液体が水性インク、前記高抵抗液体が前記水性インクをはじく性質を有する液体であることを特徴とする請求項1乃至11の何れか1項に記載の液滴吐出装置。
  13. 前記搬送部材が、無端状のベルトであることを特徴とする請求項1乃至12の何れか1項に記載の液滴吐出装置。
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