JP4449549B2 - 有橋環式炭化水素ラクトン構造を有する材料を用いた有機薄膜トランジスタとその製造方法 - Google Patents

有橋環式炭化水素ラクトン構造を有する材料を用いた有機薄膜トランジスタとその製造方法 Download PDF

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    • H10K10/471Insulated gate field-effect transistors [IGFETs] characterised by the gate dielectrics the gate dielectric comprising only organic materials

Description

本発明は、有機材料もしくは無機材料を半導体層とする薄膜トランジスタに関し、特に、有機材料を用いた、移動度が高く、オン−オフ特性の良好な薄層トランジスタを得ることが可能な有機薄膜トランジスタに関する。
薄膜トランジスタは液晶表示装置等の表示用のスイッチング素子として広く用いられている。従来、薄膜トランジスタ(以下、TFT(Thin Film Transistor)とも呼ぶ)は、アモルファスや多結晶のシリコンを用いて作製されていた。しかし、このようなシリコンを用いたTFTの作製に用いられるCVD装置は、非常に高額であり、TFTを用いた表示装置等の大型化は、製造コストの大幅な増加を伴うという問題があった。また、アモルファスや多結晶のシリコンを成膜するプロセスは非常に高い温度下で行われるので、基板として使用可能な材料の種類が限られ、例えば、軽量な樹脂基板等は使用できないという問題があった。
上記問題を解決するために、アモルファスや多結晶のシリコンに代えて有機材料を用いたTFTが提案されている。有機材料でTFTを形成する際に用いる成膜方法として真空蒸着法や塗布法等が知られているが、これらの成膜方法によれば、コストアップを抑えつつ素子の大型化が実現可能になり、成膜時に必要となるプロセス温度を比較的低温にすることができる。このため、有機材料を用いたTFTでは、基板に用いる材料の選択時の制限が少ないといった利点が得られ、その実用化が期待される。
実際、近年、有機材料を用いたTFTは盛んに報告されるようになった(例えば、非特許文献1〜4等参照)。
TFTの有機化合物層に用いる有機材料としては、共役系ポリマーやチオフェンなどの多量体(特許文献1〜5等参照)、あるいは、金属フタロシアニン化合物(特許文献6等参照)、また、ペンタセンなどの縮合芳香族炭化水素(特許文献7、8等参照)などが、単体であるいは他の化合物と混合物して用いられている。
半導体層の材料として有機材料を使用することにより、素子の基板もガラスなどの硬い材料はもちろんのこと、樹脂やプラスチックを適用することで素子全体にフレキシブル性を持たせることが可能となり、フレキシブル有機TFTに関する研究も盛んに行われている。
さらに、有機TFTの製造プロセスとして溶液を用いた塗布プロセスを採用することができるため、低コスト化等を目標とした塗布プロセス、印刷プロセスを適用した製造方法の研究も盛んに行われている。
ここで、代表的な有機TFTの断面構造を図1に示す。この有機TFT−Aは、基板11上に、ゲート電極(層)14および絶縁体層16をこの順に有し、絶縁体層16上に所定の間隔を開けて形成されたソース電極12およびドレイン電極13を有している。双方の電極12、13の一部表面を含み、電極12、13間に露出する絶縁体層16上には、有機半導体層15が形成されている。このような構成を有する有機TFT−Aでは、有機半導体層15がチャネル領域を成しており、ゲート電極14に印加される電圧でソース電極12とドレイン電極13の間に流れる電流が制御されることによってオン/オフ動作する。
ところで、上記の有機TFT−Aを塗布・印刷プロセスで形成し、フレキシブルデバイスを製造する場合、基板11、絶縁体層16、有機半導体層15をいかにして形成するかが重要となっている。特に絶縁体層の性能、性質は有機TFT全体の性能に大きく影響する。絶縁体層の耐電特性が悪ければ、ゲート電極からのリーク電流が発生し、有機TFTの性能劣化を引き起こし、最悪の場合素子破壊へと進展する可能性もある。さらに、絶縁体層を塗布プロセスで形成した後、有機半導体層を塗布プロセスで形成する際に、有機半導体材料を溶解させている溶媒が絶縁体層を溶解し、素子製造が不可能である場合も多い。従来、絶縁体層材料として用いられてきたアクリル系ポリマー(ポリメタクリル酸メチル(PMMA)等)は、各種溶媒に比較的良好に溶解するため、絶縁体層として薄膜を形成した後に有機半導体層を塗布プロセスによって形成させることが困難で、素子製造のために真空蒸着法等のドライプロセスを適用することが多い。そのため有機溶媒に難溶である有機絶縁体層材料の開発が進められているが、未だポリイミド等の限られた材料を除いては満足する材料は得られていない。ポリイミドは絶縁性に優れ、かつ前駆体であるポリアミド酸は溶解性に優れた性能を有しているものの、前駆体であるポリアミド酸の薄膜からポリイミド薄膜への反応を基板上で行う必要があるため、加熱等のプロセスが必要であり、プロセスの簡便化という点で改善が求められている。
特開平8−228034号公報 特開平8−228035号公報、特許第3145294号公報 特開平9−232589号公報 特開平10−125924号公報 特開平10−190001号公報 特開2000−174277号公報 特開平5−55568号公報 特開2001−94107号公報 F. Ebisawaら、Journal of Applied Physics, 54巻, 3255頁, 1983年 X. Pengら、Applied Physics Letter, 57巻, 2013頁, 1990年 F. Garnierら、Science,265巻, 1684頁, 1994年 K. Kudoら、Thin Solid Films, 331巻, 51頁, 1998年
本発明は、上記に鑑み、製膜プロセスが簡便で、かつ絶縁体層形成後の有機半導体薄膜層形成プロセスで侵されない材料を用いることによって、移動度が大きく、オン−オフ特性が良好な有機薄膜トランジスタを提供することを課題とする。
本発明者らは、上述の課題を解決するために鋭意検討した結果、有機絶縁体層材料として有橋環式炭化水素系ラクトン構造を有する有機材料を有機薄膜トランジスタの絶縁体層に用いることにより有機トランジスタの移動度、オン−オフ特性が大きく向上することを見出し、本発明を完成するに到った。
本発明に係る第1の発明は、3つの電極を有し、第1の電極と第2の電極間に流れる電流を第3の電極に電圧を印加することによって制御する有機薄膜トランジスタであって、
ゲート絶縁体層が、下記一般式[1]で表される高分子化合物であり、
第1の電極と第2の電極の間に形成された半導体層が有機半導体層である
ことを特徴とするトランジスタである。
Figure 0004449549
(式において、R1、R2およびR3は、独立して、水素原子またはメチル基を表し、R4は、水素原子または炭素数1〜12の直鎖状、分岐状あるいは有橋環式炭化水素基を表す。また、x、yは、x+y=1、0<x≦1および0≦y<1を満たす任意の数である。)
さらに、一般式[1]で表される高分子化合物が、y=0のものであることを特徴とする。
本発明に係る第2の発明は、基板上に第3の電極およびゲート絶縁体層をこの順に有し、絶縁体層上に所定の間隔をあけて形成された第1の電極および第2の電極を有し、該第1および第2の双方の電極の一部表面を含み、該第1の電極と該第2の電極間に露出する前記絶縁体層上に有機半導体層が形成されている構造を有する有機薄膜トランジスタにおいて、前記絶縁体層が上記一般式[1]で表される高分子化合物から形成されていることを特徴とする有機薄膜トランジスタである。
また、本発明に係る第3の発明は、基板上に第3の電極、ゲート絶縁体層および有機半導体層をこの順に有し、有機半導体層上に所定の間隔をあけて形成された第1の電極および第2の電極を有する有機薄膜トランジスタにおいて、前記絶縁体層が上記一般式[1]で表される高分子化合物から形成されていることを特徴とする有機薄膜トランジスタである。
さらに、本発明に係る第4の発明は、基板上に第3の電極およびゲート絶縁体層をこの順に有し、絶縁体層上に形成された第1の電極を有し、第1の電極の一部表面を含み、該第1の電極と露出する前記絶縁体層上に有機半導体層が形成され、有機半導体層上に第2の電極が形成されている構造を有する有機薄膜トランジスタにおいて、前記絶縁体層が上記一般式[1]で表される高分子化合物から形成されていることを特徴とする有機薄膜トランジスタである。
また、さらに、本発明に係る第5の発明は、有機半導体層と、夫々が有機半導体層の異なる面に接し且つ相互に所定の間隔をあけて対向するように形成された第1の電極および第2の電極と、前記有機半導体層の内部に、これら電極から夫々所定の距離をあけて形成された第3の電極が形成されている構造を有する有機薄膜トランジスタにおいて、第3の電極の周りにゲート絶縁体層が形成され、絶縁体層が上記一般式[1]で表される高分子化合物から形成されていることを特徴とする有機薄膜トランジスタである。
加えて、本発明は、前記ゲート絶縁体層が上記一般式[1]で表される高分子化合物から形成されている前記のいずれかの有機薄膜トランジスタの製造方法において、該絶縁体層が該一般式[1]で表される高分子化合物を溶液として用いて形成されることを特徴とする有機薄膜トランジスタの製造方法である。
前記有機半導体層の形成が、有機半導体材料の溶液を用いてされることを特徴とする。
本発明では、有橋環式炭化水素系ラクトン構造を有する有機材料、特に、一般式[1]で表される高分子化合物を用いているので、溶媒溶解性の差を利用した層の積み重ねが可能となり、有機薄膜トランジスタの絶縁体層を形成する際、さらにその上への有機半導体層の形成において、製膜プロセスが簡便かつ正確となり、移動度が大きく、オン−オフ特性が良好な有機薄膜トランジスタを提供することができる。
本発明が対象とのは、第1の電極と第2の電極間に流れる電流を第3の電極に電圧を印加することによって制御するトランジスタであり、具体的には、後述する図1〜3のような電界効果トランジスタ(FET:Field Effect Transistor)構造を有するものや、図4のような静電誘導トランジスタ(SIT:Static Induction Transistor)構造を有するものが挙げられる。すなわち、ソース電極(第1の電極)およびドレイン電極(第2の電極)と、電圧を印加することによってこれらの電極間に流れる電流をコントロールするためのゲート電極(第3の電極)を有する構成を備えている。なお、第1の電極と第2の電極の間には半導体層が形成されており、この半導体層は無機、有機何れの半導体であっても構わないが、本発明では有機半導体であることが望ましい。また、第3の電極は第1の電極および第2の電極間の電流量をコントロールするためのものであり、電流が第3の電極から流出して第1の電極や第2の電極とショートすることは好ましくないので、通常、第3の電極には絶縁体層(ゲート絶縁体層)が設けられている。本発明では、好ましくはこの絶縁体層が有機材料でできているものである。
本発明では、有橋環式炭化水素系ラクトン構造を有する有機材料をトランジスタ内に含有させることに特徴がある。なお、有橋環式炭化水素系ラクトン構造を有する有機材料とは、ビシクロ[2.2.1]ヘプタンや、ビシクロ[3.2.1]オクタンのような2個以上の炭素原子を共有している2個以上の環状構造からなる有橋環式炭化水素系化合物に、さらに環状のカルボン酸エステルであるラクトン構造が縮合した構造を有する材料であり、好ましくは下記一般式[1]で表される高分子化合物が挙げられる。
Figure 0004449549
(式において、R1、R2およびR3は、独立して、水素原子またはメチル基を表し、R4は、水素原子または炭素数1〜12の直鎖状、分岐状あるいは有橋環式炭化水素基を表す。また、x、yは、x+y=1、0<x≦1および0≦y<1を満たす任意の数である。)
特に、上記一般式[1]で表される高分子化合物は、テトラヒドロフラン(THF)、ジエチルエーテル等のエーテル系溶媒、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒、メタノール、エタノール等のアルコール系溶媒、および水に不要であるので、この高分子化合物により絶縁体層を形成し、その上に有機半導体層を形成する時の溶媒としてこれらの溶媒を選択することによって、絶縁体層が再溶解、浸食されず高い移動度、高いオン−オフ特性を得ることができる。
さらに、一般式[1]で表される高分子化合物は、クロロホルム、γ−ブチロラクトン、N,N−ジメチルホルムアミド等の限定された溶媒には可溶であるため、絶縁体層を形成する時に十分な濃度の溶液を作成することができ、各種の印刷プロセス、塗布プロセスを適用することが可能である。
一般式[1]で表される高分子化合物のうちy≠0のものは、y=0のものに比べ各種溶媒に対する溶解度が大きくなるため、溶液としての溶質の濃度を高め、膜厚を大きくしたり、印刷プロセスを適用したりするときの粘度等を制御することが容易となる。この際、yの値を大きくすると溶媒への溶解度が大きくなりすぎるため、溶解度の点からはx>yであることが望ましい。しかしながら、x<yの場合においても、絶縁膜としての特性は十分に保持され、有機半導体層を形成する際に絶縁体層が侵食されないのであれば、目的とするデバイスを製造することが可能である。
一般式[1]で表される高分子化合物の重量平均分子量は特に限定されるものではないが、2,000〜1,000,000の範囲が好ましい。この際、分子量が大きいほど絶縁性が大きく、溶媒への溶解度は低くなり、より溶媒への再溶解を抑えることが可能である。しかし、薄膜を形成するための溶液を作製するのも困難になるため、重量平均分子量が5,000〜500,000であるものを使用するのがより好ましい。
なお、一般式[1]で表される高分子化合物は、特許3042618号公報に記載された方法に準じて得ることができる。
以下、図面等を参照し、本発明に係る実施形態例に基づいて本発明を更に詳細に説明する。図1〜4は、本発明に係る実施形態例の有機TFTの構成を示す断面図である。
第一の実施形態例として、電界効果トランジスタ(FET)構造を有する有機TFTについて、電極配置が絶縁体層、半導体層に対してそれぞれ異なる形態が幾つかあり、その典型的なものを模式的断面図として図1〜3に示す。なお、それぞれについて、有機TFT−A、有機TFT−Bおよび有機TFT−Cと表す。
有機TFT−A〜Cは、有機半導体層15と、相互に所定の間隔をあけて対向するように形成されたソース電極(第1の電極)12およびドレイン電極(第2の電極)13と、該電極13、14から夫々所定の距離をあけて形成されたゲート電極(第3の電極)14とを有し、ゲート電極14に電圧を印加することによってソース電極12とドレイン電極13間に流れる電流を制御する構成を備えている。なお、有機TFT−Aは電極12および13がゲート絶縁体層16の上に、直に形成されており、有機TFT−Bは電極12および13が有機半導体層15の上に形成されており、また、有機TFT−Cは電極12が有機半導体層15の下に、電極13が有機半導体層15の上に形成されている(なお、この例では、電極12と13の位置が逆の場合もある)。
基板11として用いることが可能な材料としては、ガラス、シリコン等の無機材料やアクリル系樹脂のようなプラスチックなどその上に形成される有機TFTを保持できる材料であれば特に限定はされない。また、基板以外の構成要素により有機TFTの構造を十分に保持し得る場合には、使用しなくてもよい。
電極12、13および14に用いることが可能な材料としては、それぞれ独立に、酸化インジウム錫(ITO)、酸化錫(NESA)、金、銀、白金、銅、インジウム、アルミニウム、マグネシウム、マグネシウム−インジウム合金、マグネシウム−アルミニウム合金、アルミニウム−リチウム合金、アルミニウム−スカンジウム−リチウム合金、マグネシウム−銀合金等の導電性金属酸化物、金属、合金の他、導電性ポリマーなどの有機材料が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
有機半導体層15に含まれる化合物として、テトラセン、ペンタセン等の縮合多環式芳香族化合物や、銅フタロシアニン、亜鉛フタロシアニン等のフタロシアニン系化合物、アミン系化合物、ポリチオフェン、ポリビニルカルバゾール等のポリマー等半導体特性を有する材料であれば特に限定されない。
電極12、13および14の作製方法としては、真空蒸着法、スパッタ法、エッチング法、リフトオフ等通常の電極形成プロセスを利用でき、特に限定されない。また、導電性ポリマーのような有機材料を電極として使用する場合は、スピンコート法、ディップ法等の溶液プロセスも利用することができ、この場合も特に限定されない。
有機半導体層15の形成方法としては、真空蒸着法等のドライプロセスの他、スピンコート法、ディップ法等の溶液プロセスも利用することができ、特に限定されない。なお、本発明では、絶縁体層として一般式[1]で表される高分子化合物を使用するので、溶媒を適宜選択して有機半導体化合物の溶液を用いればよいので、熱のかからない溶液プロセスが好適に利用できる。
第2の実施形態例として、静電誘導トランジスタ(SIT)構造を有する有機TFTがあり、その模式的断面図を図4に示す。なお、本実施形態例を有機TFT−Dとする。
有機TFT−Dは、有機半導体薄膜層15の異なる面15a、15bに接し且つ相互に所定の間隔をあけて対向するように形成されたソース電極(第1の電極)12およびドレイン電極(第2の電極)13が設けられ、該有機半導体薄膜層15の内部に電極12、13から夫々所定の距離に形成されたゲート電極14を有し、ゲート電極14に電圧を印加することによってソース電極12とドレイン電極13間に流れる電流を制御する構成を備えている。なお、ゲート電極14はその周りに絶縁体層16が設けられている。
本実施形態例の有機TFT−Dにおいても、基板11、電極12、13および14、有機半導体薄膜層15に夫々用いることが可能な材料、並びにそれぞれの作製方法は、第1実施形態例におけると同様である。
本有機TFT−A〜Dにおける有機半導体薄膜層15の膜厚は、特に制限されることはない。しかし、一般に、膜厚が薄すぎるとピンホール等の欠陥が生じやすく、逆に厚すぎるとチャネル長が長くなり、あるいは高い印加電圧が必要となってTFTの性能劣化の要因になるので、数nmから1μmの範囲が好ましい。
以下、実施例により本発明を詳細に説明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実施例に限定されない。
一般式[1]の高分子化合物はその製造方法が特許3042618号公報に記載されており、この公報に記載の方法に準じて製造した。
参考例1:5−アクロイルオキシ−2,6−ノルボルナンカルボラクトンの合成
5−ヒドロキシ−2,6−ノルボルナンカルボラクトン(H.B.Henbestら、J.Chem.Soc.,221〜226頁(1959年))10g(0.0653mol)、N,N−ジメチルアニリン9.49gおよびフェノチアジン20mgを乾燥THF60mlに溶解し、氷冷する。そこに塩化アクリロイル6.5gを乾燥THF10mlに溶解したものを滴下する。氷冷下2時間、室温で3時間攪拌した後、ろ過し、ろ液を減圧下濃縮する。残さにエーテル250mlを加え、0.5N塩酸200ml、飽和食塩水、3%NaHCO3水溶液200ml、飽和食塩水、水の順で洗浄する。エーテル層をMgSO4で乾燥した後、エーテルを減圧下に留去し、析出した白色結晶をヘキサン80mlで2回洗浄することで目的物を5.38g得た(白色固体、収率40%)。
参考例2:5−メタクロイルオキシ−2,6−ノルボルナンカルボラクトンの合成
塩化アクリロイルに代えて塩化メタクリロイルを用いた以外は参考例1と同様にして合成した(収率20%)。
参考例3:2−メチル−6−アクロイルオキシ−2,6−ノルボルナンカルボラクトンの合成
5−ヒドロキシ−2,6−ノルボルナンカルボラクトンに代えて6−ヒドロキシ−2,6−ノルボルナンカルボラクトン(S.Beckmannら、Chem.Ber.94巻、48−58頁(1961年))を用いた以外は参考例1と同様にして合成した(収率30%)。
参考例4:2−メチル−6−メタクロイルオキシ−2,6−ノルボルナンカルボラクトンの合成
塩化アクリロイルに代えて塩化メタクロイルを用いた以外は参考例3と同様にして合成した(収率25%)。
製造例1:一般式[1]において、y=0およびR1=R2=Hである高分子化合物(1)の製造
還流管付50mlナスフラスコ中で、参考例1で得たアクリレート3gを乾燥THF16mlに溶解し、そこにAIBN79mg(30mmol/l)を加え、アルゴン雰囲気下60〜65℃で撹拌する。1時間後放冷し、反応混合物をメタノール200mlに注ぎ、析出した沈殿をろ別する。さらにもう一度再沈精製を行うことにより目的物を1.8g得た(収率60%、Mw=20000(ポリスチレン換算))。
製造例2:一般式[1]において、R1=R2=R3=H、R4=3−テトラシクロ[4.4.0.12.5.17.10]ドデシル基であり、x=0.7かつy=0.3である高分子化合物(5)の製造
還流管付100mlナスフラスコ中で、参考例1で得たアクリレート2.5gとテトラシクロドデシルアクリレート1.71gを乾燥THF23mlに溶解し、そこにAIBN113mg(30mmol/l)を加え、アルゴン雰囲気下60〜65℃で撹拌する。2時間後放冷し、反応混合物をメタノール400mlに注ぎ、析出した沈殿をろ別する。さらにもう一度再沈精製を行うことにより目的物を1.98g得た(収率47%、Mw=20000(ポリスチレン換算))。なお、共重合比はx=0.7、y=0.3であった(1H−NMRより)。
製造例3〜14:その他の高分子化合物(2)〜(4)、(6)〜(14)の製造
モノマーおよび重合開始剤を適宜選択し、製造例1または製造例2と同様にして、表1に示す高分子化合物を製造した。なお、比較例1〜4で使用するポリメタクリル酸メチル(PMMA、和光純薬社製)も表1に示した。
Figure 0004449549
実施例1
図1に示す有機TFT−Aを以下の手順で作製した。まず、ガラス基板(板厚0.7mm、商品名:1737、コーニング社製)11上に厚さ100nmのクロム膜を真空蒸着法により形成してゲート電極14とした。次いで、このゲート電極14上に、製造例1で得た高分子化合物(1)を1.5wt%クロロホルム溶液を用いてスピンコート法(2000rpm、60秒)によって膜厚300nmに成膜し、これを絶縁体層16とした。更に、この絶縁体層16上に、金属マスクを通して、マグネシウム−銀合金を膜厚100nmでストライプ状に成膜して、ソース電極12およびドレイン電極13を形成した。
引き続き、真空蒸着法により、膜厚300nmのペンタセン膜を形成し、有機半導体層15とする有機TFT101を得た。
作製した有機TFT101について、ペンタセンの移動度と、オン−オフ特性を測定したところ、それぞれ0.7cm2/Vsと104であった。なお、後述の比較例1に比較すると、移動度とオンーオフ特性に向上が見られた。
比較例1
絶縁体層の材料としてポリメタクリル酸メチル(Mw=50000、和光純薬社製)を用いた以外は実施例1と全く同様に有機TFT102を作製し、以下、実施例1と同様に、ペンタセンの移動度とオン−オフ特性を測定したところ、それぞれ0.1cm2/Vsと103であり、実施例1に比べ、劣っていた。
実施例2〜5
絶縁体層の材料として表2に示した化合物を用いた以外は実施例1と全く同様に有機TFT103〜106を作製し、以下、実施例1と同様に、ペンタセンの移動度とオン−オフ特性を測定した。結果を表2に示す。いずれの有機TFTにおいても比較例1に比べ、移動度とオン−オフ特性の向上が見られた。
Figure 0004449549
実施例6
図2に示す有機TFT−Bを以下の手順で作製した。まず、ガラス基板11上に厚さ30nmのクロム膜を真空蒸着法により成膜し、さらにその上に厚さ70nmの金膜を真空蒸着法によりで製膜してゲート電極14とした。次いで、このゲート電極14上に、製造例1で得た高分子化合物(1)を1.5wt%クロロホルム溶液を用いてスピンコート法(2000rpm、60秒)によって膜厚300nmに成膜し、これを絶縁体層16とした。更に、真空蒸着法により、膜厚300nmのペンタセン膜を形成し、有機半導体層15とした。引き続き、この有機半導体層15上に、金属マスクを通した真空蒸着法によって、厚さ100nmの銀膜をストライプ状に成膜して、ソース電極12およびドレイン電極13を形成し、有機TFT201を得た。
作製した有機TFT201について、ペンタセンの移動度と、オン−オフ特性を測定したところ、それぞれ0.9cm2/Vsと105であった。後述の比較例2と比較すると、移動度とオン−オフ特性に向上が見られた。
比較例2
絶縁体層の材料としてポリメタクリル酸メチル(Mw=50000)を用いた以外は実施例6と全く同様に有機TFT202を作製し、以下、実施例6と同様にペンタセンの移動度とオン−オフ特性を測定したところ、それぞれ0.08cm2/Vsと102であり、実施例6に比べ、劣っていた。
実施例7〜10
絶縁体層の材料として表3に示した化合物を用いた以外は実施例6と全く同様に有機TFT203〜206を作製し、以下、実施例6と同様に、ペンタセンの移動度とオン−オフ特性を測定した。結果を表3に示す。いずれの有機TFTにおいても比較例2に比べ、移動度とオン−オフ特性の向上が見られた。
Figure 0004449549
実施例11
図3の有機TFT−Cを以下の手順で作製した。まず、ガラス基板11上に厚さ30nmのクロム膜を真空蒸着法により成膜し、さらにその上に厚さ70nmの金膜を真空蒸着法によりで製膜してゲート電極14とした。次いで、このゲート電極14上に、製造例1で得た高分子化合物(1)を1.5wt%クロロホルム溶液を用いてスピンコート法(2000rpm、60秒)によって膜厚300nmに成膜し、これを絶縁体層16とした。この絶縁体層16上に、金属マスクを通した真空蒸着法によって、厚さ100nmのマグネシウム−銀合金膜をストライプ状に成膜して、ソース電極12を形成した。更に、ポリ(3−ヘキシルチオフェン)を0.5wt%トルエン溶液を用いてスピンコート法(2000rpm、40秒)によって厚さ100nmに成膜し、これを有機半導体層15とした。引き続き、この有機半導体層15上に、金属マスクを通した真空蒸着法によって、厚さ100nmのマグネシウム−銀膜をストライプ状に成膜して、ドレイン電極13を形成し、有機TFT301を得た。
作製した有機TFT301について、ポリ(3−ヘキシルチオフェン)の移動度とオン−オフ特性を測定したところ、それぞれ0.01cm2/Vsと105であった。後述の比較例3と比較すると、移動度とオン−オフ特性に向上が見られた。
比較例3
絶縁体層の材料としてポリメタクリル酸メチル(Mw=50000)を用いた以外は実施例11と全く同様に有機TFT302を作製し、以下、実施例11と同様に、ポリ(3−ヘキシルチオフェン)の移動度とオン−オフ特性を測定しようとしたが、有機半導体層形成時に溶媒のトルエンによる絶縁体層の浸食があり、これら特性を測定することができなかった。
実施例12〜15
絶縁体層の材料として表4に示した化合物を用いた以外は実施例11と全く同様に有機TFT303〜306を作製し、以下、実施例11と同様に、ポリ(3−ヘキシルチオフェン)の移動度とオン−オフ特性を測定した。結果を表4に示す。いずれの有機TFTも、移動度とオン−オフ特性が良好であった。
Figure 0004449549
実施例16
図4で示す有機TFT−Dを以下の手順で作製した。まず、ガラス基板11上に厚さ30nmのクロム膜を真空蒸着法により成膜し、さらにその上に厚さ70nmの金膜を真空蒸着法によりで製膜してソース電極12とした。次いで、このソース電極12上に、真空蒸着法により厚さ100nmの銅フタロシアニン膜を製膜して、有機半導体層15(下部)を形成した。この有機半導体層15(下部)の上に製造例1で得た高分子化合物(1)を1.5wt%クロロホルム溶液を用いてストライプ状のスタンプを用いたスタンプ法によって厚さ10nmに成膜し、これを絶縁体層16(下部)とした。この絶縁体層16の直上に、金属マスクを通した真空蒸着法によって、厚さ30nmのアルミニウム膜を成膜して、ゲート電極14を形成した。ついで、ゲート電極14の直上に高分子化合物(1)を上記のクロロホルム溶液を用いてストライプ状のスタンプを用いたスタンプ法によって厚さ10nmに成膜し、これを絶縁体層16(上部)とした。引き続き、真空蒸着法により厚さ100nmの銅フタロシアニン膜を製膜して有機半導体層15(上部)を形成した。最後に有機半導体層15上に、金属マスクを通した真空蒸着法によって、厚さ100nmの金膜を成膜して、ドレイン電極13を形成し、有機TFT401を得た。
作製した有機TFT401について、銅フタロシアニンの移動度とオン−オフ特性を測定したところ、それぞれ1.2×10-5cm2/Vsと103であった。後述の比較例4と比較すると、移動度とオン−オフ特性に向上が見られた。
比較例4
絶縁体層の材料としてポリメタクリル酸メチル(Mw=50000)を用いた以外は実施例16と全く同様に有機TFT402を作製し、以下、実施例16と同様にして、銅フタロシアニンの移動度とオン−オフ特性を測定したが、ゲート電極によるソース電極とドレイン電極の間の電流値に変調は見られなかった。
実施例17〜20
絶縁体層の材料として表5に示した高分子化合物を用いた以外は実施例16と全く同様に有機TFT403〜406を作製し、以下、実施例16と同様に、銅フタロシアニンの移動度とオン−オフ特性を測定した。結果を表5に示す。いずれの有機TFTも移動度とオン−オフ特性が良好であった。
Figure 0004449549
以上、本発明をその好適な実施形態例に基づいて説明したが、本発明に係る有機薄膜トランジスタは、上記実施形態例の構成にのみ限定されるものではなく、上記実施形態例の構成から種々の修正および変更を施した有機薄膜トランジスタも、本発明の範囲に含まれる。
第1実施形態例の構成を示す模式的断面図である(有機TFT−A)。 第1実施形態例の構成を示す模式的断面図である(有機TFT−B)。 第1実施形態例の構成を示す模式的断面図である(有機TFT−C)。 第2実施形態例の構成を示す模式的断面図である(有機TFT−D)。
符号の説明
11:基板
12:ソース電極(第1の電極)
13:ドレイン電極(第2の電極)
14:ゲート電極(第3の電極)
15:有機半導体層
16:絶縁体層

Claims (8)

  1. 3つの電極を有し、第1の電極と第2の電極間に流れる電流を第3の電極に電圧を印加することによって制御する有機薄膜トランジスタであって、
    ゲート絶縁体層が、下記一般式[1]で表される高分子化合物であり、
    第1の電極と第2の電極の間に形成された半導体層が有機半導体層である
    ことを特徴とする有機薄膜トランジスタ。
    Figure 0004449549
    (式において、R1、R2およびR3は、独立して、水素原子またはメチル基を表し、R4は、水素原子または炭素数1〜12の直鎖状、分岐状あるいは有橋環式炭化水素基を表す。また、x、yは、x+y=1、0<x≦1および0≦y<1を満たす任意の数である。)
  2. 前記一般式[1]で表される高分子化合物が、一般式[1]においてy=0であることを特徴とする請求項1に記載の有機薄膜トランジスタ。
  3. 基板上に第3の電極およびゲート絶縁体層をこの順に有し、該絶縁体層上に所定の間隔をあけて形成された第1の電極および第2の電極を有し、該第1および第2の双方の電極の一部表面を含み、該第1の電極と該第2の電極間に露出する前記絶縁体層上に有機半導体層が形成されている構造を有する有機薄膜トランジスタにおいて、前記絶縁体層が下記一般式[1]で表される高分子化合物から形成されていることを特徴とする有機薄膜トランジスタ。
    Figure 0004449549
    (式において、R 1 、R 2 およびR 3 は、独立して、水素原子またはメチル基を表し、R 4 は、水素原子または炭素数1〜12の直鎖状、分岐状あるいは有橋環式炭化水素基を表す。また、x、yは、x+y=1、0<x≦1および0≦y<1を満たす任意の数である。)
  4. 基板上に第3の電極、ゲート絶縁体層および有機半導体層をこの順に有し、該有機半導体層上に所定の間隔をあけて形成された該第1の電極および該第2の電極を有する有機薄膜トランジスタにおいて、前記絶縁体層が下記一般式[1]で表される高分子化合物から形成されていることを特徴とする有機薄膜トランジスタ。
    Figure 0004449549
    (式において、R 1 、R 2 およびR 3 は、独立して、水素原子またはメチル基を表し、R 4 は、水素原子または炭素数1〜12の直鎖状、分岐状あるいは有橋環式炭化水素基を表す。また、x、yは、x+y=1、0<x≦1および0≦y<1を満たす任意の数である。)
  5. 基板上に第3の電極およびゲート絶縁体層をこの順に有し、該絶縁体層上に形成された第1の電極を有し、該第1の電極の一部表面を含み、該第1の電極と露出する前記絶縁体層上に有機半導体層が形成され、該有機半導体層上に第2の電極が形成されている構造を有する有機薄膜トランジスタにおいて、前記絶縁体層が下記一般式[1]で表される高分子化合物から形成されていることを特徴とする有機薄膜トランジスタ。
    Figure 0004449549
    (式において、R 1 、R 2 およびR 3 は、独立して、水素原子またはメチル基を表し、R 4 は、水素原子または炭素数1〜12の直鎖状、分岐状あるいは有橋環式炭化水素基を表す。また、x、yは、x+y=1、0<x≦1および0≦y<1を満たす任意の数である。)
  6. 有機半導体層と、夫々が有機半導体層の異なる面に接し且つ相互に所定の間隔をあけて対向するように形成された第1の電極および第2の電極と、前記有機半導体層の内部に、これら電極から夫々所定の距離をあけて形成された第3の電極が形成されている構造を有する有機薄膜トランジスタにおいて、該第3の電極の周りにゲート絶縁体層が形成され、該絶縁体層が下記一般式[1]で表される高分子化合物から形成されていることを特徴とする有機薄膜トランジスタ。
    Figure 0004449549
    (式において、R 1 、R 2 およびR 3 は、独立して、水素原子またはメチル基を表し、R 4 は、水素原子または炭素数1〜12の直鎖状、分岐状あるいは有橋環式炭化水素基を表す。また、x、yは、x+y=1、0<x≦1および0≦y<1を満たす任意の数である。)
  7. 前記ゲート絶縁体層が上記一般式[1]で表される高分子化合物から形成されている請求項1〜6のいずれか一項に記載の有機薄膜トランジスタの製造方法において、
    該絶縁体層が該一般式[1]で表される高分子化合物を溶液として用いて形成されることを特徴とする有機薄膜トランジスタの製造方法。
  8. 前記有機半導体層が、有機半導体材料の溶液を用いて形成されることを特徴とする請求項7に記載の有機薄膜トランジスタの製造方法。
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