JP4448437B2 - エンジン評価方法及びエンジン評価装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばエンジンの生産過程でエンジンを評価するエンジン評価方法及びエンジン評価装置に関する。
従来、エンジンの生産過程では、出荷品質を確保するために、生産したエンジンの評価試験が行なわれている。このような評価試験を行う装置として、例えばエンジンを回転させてその発生音または振動を検出し、その検出信号をウェーブレット変換して変換データの特徴を演算し、その演算値と予め設定された基準値とを比較して、演算値が基準値に対して所定の関係を超えたときに警報を発するようにした診断装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−219955号公報
しかし、上記特許文献1に開示の診断装置にあっては、エンジンの発生音または振動の検出信号をウェーブレット変換するための高価なウェーブレット変換演算器が必要となるため、診断装置のコストアップを招くことが懸念される。
また、変換データの特徴の演算値として、検出すべき異常の内容に応じて、所定周波数成分域におけるエネルギー成分の分布の、平均値、分散値、歪度、尖度、最大値等を演算する必要があり、複数の異常を検出しようとすると、それぞれ異なる特徴演算器を要することになって回路構成が複雑になる。
更に、特に吸気バルブ及び排気バルブの動弁振動を評価する場合のように、エネルギー成分の分布の平均値や最大値等のエネルギーの強度に関連する演算値を評価値として求める場合には、エンジンの発生音を検出するマイクロフォンや振動を検出する振動センサ等の検出器の設置位置によって評価精度が左右されることになる。
例えば、図8に示すように、吸気バルブ及び排気バルブとして合計8個のバルブ51−1〜51−8を有するエンジンのロッカーカバー52上で、図示のようにバルブ51−2及びバルブ51−3に近接した位置に1個の振動センサ53を設置してエンジンの振動を検出すると、全てのバルブ51−1〜51−8が同じ振動エネルギーで動作している場合でも、振動センサ53で検出される振動レベルは、振動センサ53の設置位置から近い位置にあるバルブ51−2、51−3では大きくなり、振動センサ53の設置位置から遠い位置にあるバルブ51−1、51−4、51−5〜51−8では小さくなる。
このため、振動センサ53の設置位置に近いバルブほど動弁振動の評価値への影響が大きくなり、遠いバルブは評価値への影響が小さくなって、動弁振動を正しく評価できなくなる。
このような問題を解決する方法として、例えば図8に示したエンジンの場合には、図9に示すように、各バルブ51−1〜51−8の近傍に振動センサが位置するように、ロッカーカバー52上に6個の振動センサ53−1〜53−6を設置し、これら振動センサ53−1〜53−6の出力の平均から動弁振動を評価することが考えられる。
しかし、このように複数の振動センサを設置するのは、煩雑で設置に時間がかかることから、エンジンを効率良く評価できなくなるおそれがある。
一方、エンジンの生産過程において、エンジンの発生音または振動を検出すると、エンジンが正常な場合であっても検出信号レベルが例外的に正常値範囲を超えたり、或いは正常値範囲に達しなかったりする場合がある。この現象は、エンジンが運転に馴染むまでの初期特有の現象で、特に吸気バルブ及び排気バルブの動弁に関する検出信号レベルに顕著に現れ、数分間の領収運転後の再運転では検出信号レベルが正常値範囲に収まる場合もある。
このため、エンジンの領収運転において、エンジンの発生音または振動の検出信号レベルが適正か否かを判定する場合、単に検出信号レベルが正常値範囲にあるか否かを検出すると、エンジンが正常な場合であっても不良(NG)と誤判定される場合があり、エンジンを効率よくかつ正確に評価できなくなることが懸念される。
従って、かかる点に鑑みてなされた本発明の目的は、簡単かつ安価な構成でエンジンを効率よくかつ正確に評価できるエンジン評価方法及びエンジン評価装置を提供することにある。
上記目的を達成する請求項1に記載のエンジン評価方法の発明は、回転中のエンジンの発生音または振動を検出する第1工程と、上記第1工程で検出される検出信号波形と予め設定した上記エンジンが基準正常状態にあるときの正規基準波形とのクランク角度の所定範囲に亘る振幅差に基づいて対正規基準波形評価値を算出する第2工程と、上記第2工程で算出される対正規基準波形評価値が予め設定した第1許容値範囲内にあるか否かを判定する第3工程と、上記第3工程で上記対正規基準波形評価値が上記第1許容値範囲内にないと判定されたときに、上記検出信号波形と予め設定した上記エンジンが基準正常状態にあるときの例外的基準波形とのクランク角度の所定範囲に亘る振幅差に基づいて対例外的基準波形評価値を算出する第4工程と、上記第4工程で算出される対例外的基準波形評価値が予め設定した第2許容値範囲内にあるか否かを判定する第5工程と、を含むことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1のエンジン評価方法において、上記第2工程は、上記対正規基準波形評価値を、上記検出信号波形と上記正規基準波形との振幅差の絶対値と、上記正規基準波形の振幅との比の累積値または平均値として算出し、上記第4工程は、上記対例外的基準波形評価値を、上記検出信号波形と上記例外的基準波形との振幅差の絶対値と、上記例外的基準波形の振幅との比の累積値または平均値として算出することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2のエンジン評価方法において、上記第5工程で上記対例外的基準波形評価値が上記第2許容値範囲内にないと判定されたときは、上記検出信号波形と複数の評価項目の各々について予め設定した異常波形とのクランク角度の所定範囲に亘る振幅差に基づいて異常原因特定用評価値をそれぞれ算出し、これら算出した異常原因特定用評価値のうち最小の異常原因特定用評価値に対応する評価項目を異常の原因として特定することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3のエンジン評価方法において、上記各異常原因特定用評価値は、上記検出信号波形と上記対応する評価項目の異常波形との振幅差の絶対値と、上記対応する評価項目の異常波形の振幅との比の累積値または平均値として算出することを特徴とする。
更に、上記目的を達成する請求項5に記載のエンジン評価装置の発明は、回転中のエンジンの振動を検出する一つの振動検出手段と、該振動検出手段で検出される振動信号を2乗する2乗処理手段と、該2乗処理手段の出力波形をエンベロープ処理するエンベロープ処理手段と、該エンジンのクランク角度を算出するクランク角度算出手段と、上記クランク角度算出手段で算出されるクランク角度の所定範囲に亘って、上記エンジンが基準正常状態にあるときの上記エンベロープ処理手段の正規出力信号を正規基準データとして、上記エンジンが基準正常状態にあるときの上記エンベロープ処理手段の例外的出力信号を例外的基準データとしてそれぞれ予め格納すると共に、上記正規基準データに対する上記エンジンの許容正常範囲を表わす第1許容値範囲及び上記例外的基準データに対する上記エンジンの許容正常範囲を表わす第2許容値範囲を予め格納するデータベースと、上記クランク角度算出手段で算出されるクランク角度の所定範囲に亘って、上記エンベロープ処理手段の出力信号と上記データベースに格納されている上記正規基準データとの振幅差に基づいて対正規基準波形評価値を算出し、該算出した対正規基準波形評価値が上記データベースに格納されている上記第1許容値範囲内にあるか否かを判定し、第1許容値範囲内にないときは、上記エンベロープ処理手段の出力信号と上記データベースに格納されている上記例外的基準データとの振幅差に基づいて対例外的基準波形評価値を算出し、該算出した対例外的基準波形評価値が上記データベースに格納されている上記第2許容値範囲内にあるか否かを判定する評価手段とを有することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5のエンジン評価装置において、上記評価手段は、上記対正規基準波形評価値を、上記出力信号と上記正規基準データとの振幅差の絶対値と、上記正規基準データとの比の累積値または平均値として算出し、上記対例外的基準波形評価値を、上記出力信号と上記例外的基準データとの振幅差の絶対値と、上記例外的基準データとの比の累積値または平均値として算出することを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項5または6のエンジン評価装置において、上記エンジンの全ての吸気バルブ及び排気バルブがバルブクリアランスの公差中央値にあるときを上記基準正常状態として、上記エンベロープ処理手段から得られる正規出力信号を上記正規基準データとして上記データベースに格納すると共に、上記エンベロープ処理手段から得られる例外的出力信号を上記例外的基準データとして上記データベースに格納することを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項5〜7のいずれか1項のエンジン評価装置において、正常状態にある複数台のエンジンについて、上記エンベロープ処理手段から正規に出力される正規出力信号と上記データベースに格納されている上記正規基準データとの振幅差に基づいて上記対正規基準波形評価値をそれぞれ算出して、エンジンの量産バラツキによる上記対正規基準波形評価値のバラツキ範囲を求め、該対正規基準波形評価値のバラツキ範囲を上記第1許容値範囲として上記データベースに格納すると共に、上記エンベロープ処理手段から例外的に出力される例外的出力信号と上記データベースに格納されている上記例外的基準データとの振幅差に基づいて上記対例外的基準波形評価値をそれぞれ算出して、エンジンの量産バラツキによる上記対例外的基準波形評価値のバラツキ範囲を求め、この対例外的基準波形評価値のバラツキ範囲を上記第2許容値範囲として上記データベースに格納することを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項5〜8のいずれか1項のエンジン評価装置において、上記データベースには、上記クランク角度算出手段で算出されるクランク角度の所定範囲に亘って、上記エンジンの複数の評価項目について、それぞれ異常時に上記エンベロープ処理手段から出力される異常出力信号を異常データとして予め格納し、上記評価手段は、上記対例外的基準波形評価値が上記第2許容値範囲内にないときは、上記クランク角度算出手段で算出されるクランク角度の所定範囲に亘って、上記エンベロープ処理手段の出力信号と上記データベースに格納されている複数の異常データとの振幅差に基づいて異常原因特定用評価値をそれぞれ算出し、該算出した異常原因特定用評価値のうち最小の異常原因特定用評価値に対応する評価項目を異常の原因として特定することを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項9のエンジン評価装置において、上記評価手段は、上記各異常原因特定用評価値を、上記出力信号と上記対応する評価項目の異常データとの振幅差の絶対値と、上記対応する評価項目の異常データとの比の累積値または平均値として算出することを特徴とする。
請求項1の発明によると、第3工程において対正規基準波形評価値が予め設定した第1許容値範囲内にある場合には、エンジンを正常と判定することができ、第1許容値範囲内にない場合でも、第5工程において対例外的基準波形評価値が第2許容値範囲内にある場合には、エンジンを正常と判定することができるので、エンジンが正常な場合で例外的に異常な検出信号波形が検出される場合であっても、エンジンを正常と判定することができる。しかも、対正規基準波形評価値は、クランク角度の所定範囲に亘る検出信号波形と正規基準波形との振幅差に基づいて算出し、対例外的基準波形評価値についてもクランク角度の所定範囲に亘る検出信号波形と例外的基準波形との振幅差に基づいて算出するので、エンジンの発生音または振動の検出位置から各音源または振動源までの距離に関係なく、各音源または振動源のレベルを平等に評価することができる。従って、一つの発生音または振動の検出手段を、エンジンの任意の所定位置に設置する簡単な構成でエンジンを効率よくかつ正確に評価することが可能となる。
請求項2の発明によると、エンジンの発生音または振動の検出位置から各音源または振動源までの距離に関係なく、対正規基準波形評価値及び対例外的基準波形評価値をより正確に求めることができるので、エンジンをより正確に評価することが可能となる。
請求項3の発明によると、対例外的基準波形評価値が第2許容値範囲内にないときは、検出信号波形と複数の評価項目の各々について予め設定した異常波形とのクランク角度の所定範囲に亘る振幅差に基づいて算出した異常原因特定用評価値のうち、最小の異常原因特定用評価値に対応する評価項目を異常の原因として特定するので調整等の対処が容易になる。
請求項4の発明によると、エンジンの発生音または振動の検出位置から各音源または振動源までの距離に関係なく、対例外的基準波形評価値をより正確に求めることができるので、異常の原因をより正確に特定することができ、調整等の対処がより容易になる。
請求項5の発明によると、評価対象エンジンの任意の所定位置に一つの振動検出手段を設置すればよいので、簡単かつ安価な構成でエンジンを効率よくかつ正確に評価することが可能になると共に、振動検出手段を除く他の構成要素は、例えばパーソナルコンピュータを有して構成できるので、構成のより簡略化が可能となる。また、エンジンの振動を検出するので、エンジンの発生音を検出する場合に比べて、インジェクタ音、ベルト擦れ音、ダイナモ回転音、排気音、通風口音等の外乱に影響されることなく、所望の振動信号をより正確に検出することが可能となり、高精度の評価が期待できる。
請求項6の発明によると、振動検出手段からエンジンの振動源までの距離に関係なく、対正規基準波形評価値及び対例外的基準波形評価値をより正確に求めることができるので、エンジンをより正確に評価することが可能となる。
請求項7の発明によると、エンジンの全ての吸気バルブ及び排気バルブがバルブクリアランスの公差中央値にあるときのエンベロープ処理手段の正規出力信号及び例外的出力信号を、それぞれ正規基準データ及び例外的基準データとしてデータベースに格納するので、正規基準データ及び例外的基準データを簡単に設定できると共に、評価対象のエンジンのバルブクリアランスが公差中央値から所定の範囲にあるか否かを評価することが可能となる。
請求項8の発明によると、正常状態にある複数台のエンジンの振動を検出してエンジンの量産バラツキによる対正規基準波形評価値のバラツキ範囲及び対例外的基準波形評価値のバラツキ範囲をそれぞれ第1許容値範囲及び第2許容値範囲としてデータベースに格納するので、第1許容値範囲及び第2許容値範囲を簡単に設定することが可能となる。
請求項9の発明によると、評価手段において対例外的基準波形評価値が第2許容値範囲内にないときは、複数の異常データに対する異常原因特定用評価値を算出して、その最小の異常原因特定用評価値に対応する評価項目を異常原因として特定するので、調整等の対処が容易になる。
請求項10の発明によると、振動検出手段からエンジンの振動源までの距離に関係なく、対例外的基準波形評価値をより正確に求めることができるので、異常の原因をより正確に特定することができ、調整等の対処がより容易になる。
以下、本発明によるエンジン評価方法及びエンジン評価装置の実施の形態について図1乃至図7を参照して説明する。
図1は本実施の形態によるエンジン評価装置の概略構成を示す機能ブロック図、図2は動作を説明するためのフローチャート、図3は振動センサで検出される振動信号の一例を示す波形図、図4は図3に示した振動信号の2乗処理信号を示す波形図、図5は図4に示した2乗処理信号をエンベロープ処理したサンプル信号を示す波形図、図6はサンプル信号と正規基準データとの発生タイミングのずれの一態様を示す部分拡大図、図7はサンプル信号と正規基準データとの振幅差の算出方法を説明するための図である。
本実施の形態では、図1に示すように、サンプルである評価対象エンジン1の所定の位置に振動検出手段である1個の振動センサ2を取り付け、エンジン1を図示しないモータにより回転させてエンジン振動を検出する。なお、振動センサ2の設置位置は、例えばエンジン1のロッカーカバー上等の任意位置に設定する。
振動センサ2で検出される振動信号は、増幅器3で増幅した後、高域通過フィルタ(HPF)4及び低域通過フィルタ(LPF)5により不要なノイズ成分を除去してパーソナルコンピュータ(PC)を含む演算装置11に取り込む。また、演算装置11には、エンジン1から出力される気筒判別信号及びクランク角検出信号を取り込む。
演算装置11には、クランク角度算出手段であるクランク角度算出部12、2乗処理手段である2乗処理部13、エンベロープ処理手段であるエンベロープ処理部14、データベースであるデータベース部15、評価手段である評価部16及び結果表示部17を設け、エンジン1からのクランク角検出信号及び気筒判別信号は、クランク角度算出部12に供給してクランク角度を算出し、その算出したクランク角度を評価部16に供給する。
また、LPF5から出力される振動信号は、2乗処理部13に供給し、2乗処理部13で2乗処理した後、エンベロープ処理部14でエンベロープ処理して評価部16に供給する。
一方、データベース部15には、クランク角度算出部12で算出されるクランク角度(°CA)の所定範囲、好ましくはクランク角度の1周期(4サイクルエンジンの場合には、0°CA〜720°CA)に亘って、エンジン1が基準正常状態にあるときに、エンベロープ処理部14から正規に得られる正規出力信号の振幅値及び例外的に得られる例外的出力信号の振幅値を、それぞれ正規基準データ及び例外的基準データとして予め格納しておくと共に、正規基準データに対するエンジン1の許容正常範囲を表わす第1許容値範囲及び例外的基準データに対するエンジン1の許容正常範囲を表わす第2許容値範囲を予め格納しておく。
本実施の形態では、全ての吸気バルブ及び排気バルブ(図示せず)がバルブクリアランスの公差中央値にあるときをエンジン1の基準正常状態とし、そのときにエンベロープ処理部14から正規に出力される正規出力信号の振幅値を正規基準データとして、また、エンベロープ処理部14から例外的に出力される例外的出力信号の振幅値を例外的基準データとして、それぞれデータベース部15に予め格納しておく。
また、正常状態にある複数台のエンジン1について、所定のクランク角度範囲における正規基準データとエンベロープ処理部14から正規に出力される正規出力信号との振幅差の絶対値と、正規基準データとの比の平均値をそれぞれ対正規基準波形評価値として算出して、エンジン1の量産バラツキによる対正規基準波形評価値のバラツキの範囲を求め、この対正規基準波形評価値のバラツキ範囲を第1許容値範囲としてデータベース部15に予め格納しておく。
即ち、データベース部15に格納されている正規基準データをXr(i)、エンベロープ処理部14からの正規出力信号の振幅値をXrs(i)、所定のクランク角度範囲におけるデータ数をnとするとき、正常状態にある各エンジン1についての対正規基準波形評価値(平均値)Yrを下記の(1)式により算出し、その対正規基準波形評価値Yrの量産バラツキによる範囲を第1許容値範囲としてデータベース部15に格納しておく。
Figure 0004448437
同様に、正常状態にある複数台のエンジン1の各々について、所定のクランク角度範囲における例外的基準データとエンベロープ処理部14から例外的に出力される例外的出力信号との振幅差の絶対値と、例外的基準データとの比の平均値をそれぞれ対例外的基準波形評価値として算出して、エンジン1の量産バラツキによる対例外的基準波形評価値のバラツキ範囲を求め、この対例外的基準波形評価値のバラツキ範囲を第2許容値範囲としてデータベース部15に予め格納しておく。
即ち、データベース部15に格納されている例外的基準データをXe(i)エンベロープ処理部14からの例外的出力信号の振幅値をXes(i)、所定のクランク角度範囲におけるデータ数をnとするとき、正常状態にある各エンジン1についての対例外的基準波形評価値(平均値)Yeを下記の(2)式により算出し、その対例外的基準波形評価値Yeの量産バラツキによる範囲を第2許容値範囲としてデータベース部15に格納しておく。
Figure 0004448437
更に、本実施の形態では、エンジン1の複数の評価項目について、それぞれ異常時にエンベロープ処理部14から出力される異常出力信号の振幅値を異常(NG)データとして予めデータベース部15に格納しておくと共に、振動センサ2の故障等、評価装置自身の異常時にエンベロープ処理部14から出力される異常出力信号の振幅値もNGデータとして予めデータベース部15に格納しておく。
評価部16では、クランク角度算出部12で算出されるクランク角度の所定範囲に亘って、エンベロープ処理部14からのサンプル信号の振幅値と、データベース部15に格納されている正規基準データ、例外的基準データ、第1許容値範囲、第2許容値範囲及び複数のNGデータとに基づいてエンジン1を評価し、その評価結果を結果表示部17に表示する。
以下、図1に示すエンジン評価装置の動作を、図2に示すフローチャートに従って図3乃至図7に示す信号波形図を参照しながら説明する。
先ず、サンプルである評価対象のエンジン1を回転させて、振動センサ2によりサンプル振動信号を検出する(第1工程;ステップS1)。ここで、振動センサ2で検出されるサンプル振動信号と、クランク角度算出部12で算出されるクランク角度(°CA)との関係は、例えば図3に示すようになる。
次に、検出したサンプル振動信号は、HPF4及びLPF5で不要なノイズ成分を除去した後、評価部16で比較し易いように、2乗処理部13で図4に示すように2乗処理し、更にエンベロープ処理部14で図5に示すようにエンベロープ処理してサンプル信号Xs(i)を得る(ステップS2)。
その後、評価部16において、クランク角度算出部12で算出されるクランク角度の所定範囲、例えば、0°CA〜720°CAに亘って、エンベロープ処理部14から出力されるサンプル信号Xs(i)とデータベース部15に格納されている正規基準データXr(i)とに基づいて、上記(1)式に従って、即ち(1)式のXrs(i)をXs(i)に置き換えて、対正規基準波形評価値Yrを算出する(第2工程;ステップS3)。
例えば、サンプルのバルブクリアランスが公差中央値からずれていると、図6に示すように、エンベロープ処理部14から出力されるサンプル信号における振動ピーク発生タイミングと正規基準データにおける振動ピーク発生タイミングとがずれると共に、振動ピーク値そのものも異なることになる。
同様に、サンプルの領収運転では、上述したように、サンプルが正常な場合であっても、エンベロープ処理部14から出力されるサンプル信号のレベルが例外的に正常値範囲から外れる場合がある。
そこで、本実施の形態では、図7に示すように、所定のクランク角度範囲に亘って、サンプル信号を所定のクランク角度毎にサンプリングし、上記(1)式に従ってサンプリングポイント毎に、サンプル信号の振幅値Xs(i)と、当該サンプリングポイントにおける正規基準データXr(i)との差の絶対値を算出して、その差の絶対値と正規基準データXr(i)との比を求め、そのサンプリングポイント毎の比を累積(加算)してサンプリング数(データ数)nで除算することにより、比の平均値である対正規基準波形評価値Yrを算出する。
次に、算出した対正規基準波形評価値Yrがデータベース部15に格納されている第1許容値範囲内にあるか否かを判断し(第3工程;ステップS4)、第1許容値範囲内にある場合(YESの場合)にはサンプルはOKと判定し(ステップS5)、その評価結果を結果表示部17に表示して、サンプルに対する処理を終了する。
これに対し、ステップS4において、対正規基準波形評価値Yrが第1許容値範囲内にない場合(NOの場合)には、次に、ステップS3と同様にして、所定のクランク角度範囲に亘って、サンプル信号を所定のクランク角度毎にサンプリングし、上記(2)式に従って、即ち(2)式のXes(i)をXs(i)に置き換えて、サンプリングポイント毎に、サンプル信号の振幅値Xs(i)と、当該サンプリングポイントにおける例外的基準データXe(i)との差の絶対値を算出して、その差の絶対値と例外的基準データXe(i)との比を求め、そのサンプリングポイント毎の比を累積(加算)してサンプリング数(データ数)nで除算することにより、比の平均値である対例外的基準波形評価値Yeを算出する(第4工程;ステップS6)。
次に、算出した対例外的基準波形評価値Yeがデータベース部15に格納されている第2許容値範囲内にあるか否かを判断し(第5工程;ステップS7)、第2許容値範囲内にある場合(YESの場合)には、ステップS5において、サンプルはOKと判定して、その評価結果を結果表示部17に表示して、サンプルに対する処理を終了する。
なお、この場合は、サンプルは正常で、ステップS4において対正規基準波形評価値Yrが第1許容値範囲から例外的に外れたものなので、その旨を結果表示部17に表示することもできる。
一方、ステップS7において対例外的基準波形評価値Yeが第2許容値範囲内にない場合(NOの場合)には、サンプルはNGと判定して(ステップS8)、更に、サンプル信号とデータベース部15に格納されている各種NGデータとに基づいて、上記(1)式及び(2)と同様にして、異常原因特定用評価値を算出する。即ち、サンプル信号と各種NGデータとの差の絶対値と、対応するNGデータとの比の平均値を表わす異常原因特定用評価値をそれぞれ算出する(ステップS9)。
その後、算出した複数の異常原因特定用評価値のうち、最小の異常原因特定用評価値に対応する評価項目をNGの原因として特定して(ステップS10)、その評価結果を結果表示部17に表示してサンプルに対する処理を終了する。
このように本実施の形態では、サンプルである評価対象のエンジン1の回転中における振動を1個の振動センサ2で検出し、その検出したサンプル振動信号を2乗処理部13及びエンベロープ処理部14で順次処理した後、評価部16においてエンベロープ処理部14から出力されるサンプル信号とデータベース部15に格納した正規基準データとに基づいて上記(1)式に従って両者の振幅差に基づく対正規基準波形評価値Yrを算出し、その算出した対正規基準波形評価値Yrがデータベース部15に格納した第1許容値範囲内にある場合には、サンプルをOKと判定し、第1許容値範囲内にない場合には、更に、サンプル信号とデータベース部15に格納した例外的基準データとに基づいて上記(2)式に従って両者の振幅差に基づく対例外的基準波形評価値Yeを算出し、その算出した対例外的基準波形評価値Yeがデータベース部15に格納した第2許容値範囲内にある場合には、サンプルをOKと判定し、第2許容値範囲内にない場合には、サンプルをNGと判定するようにしたので、サンプルが正常な場合で、例外的に異常なサンプル信号が検出される場合であっても、サンプルを正常と判定することができる。
しかも、対正規基準波形評価値は、クランク角度の所定範囲に亘るサンプル信号と正規基準データとの振幅差に基づいて算出し、対例外的基準波形評価値についても、クランク角度の所定範囲に亘るサンプル信号と例外的基準データとの振幅差に基づいて算出するので、振動センサ2の設置位置から各振動源までの距離に関係なく、各振動源のレベルを平等に評価することができると共に、サンプルの振動を検出するので、インジェクタ音、ベルト擦れ音、ダイナモ回転音、排気音、通風口音等の外乱に影響されることもない。従って、1つの振動センサ2をエンジン1の任意の所定位置に設置する簡単な構成で、エンジン1を効率よくかつ高精度で評価することができる。
また、サンプルがNGの場合には、更にサンプリングしたサンプル信号とデータベース部15に格納した各NGデータとに基づいてそれぞれ異常原因特定用評価値を算出し、その最小の異常原因特定用評価値に対応する評価項目をNGの原因として特定して、その評価結果を結果表示部17に表示するようにしたので、振動センサ2の故障等による評価装置自身の異常を含むNGの原因を自動的に特定することができる。
しかも、クランク角度算出部12、2乗処理部13、エンベロープ処理部14、データベース部15、評価部16、及び結果表示部17を有する演算装置11は、PCを有して構成できるので、装置全体を簡単かつ安価にできる。
また、エンジン1の全ての吸気バルブ及び排気バルブがバルブクリアランスの公差中央値にあるときをエンジン1の基準正常状態として、そのときにエンベロープ処理部14から正規に出力される正規出力信号及び例外的に出力される例外的出力信号をそれぞれ正規基準データ及び例外的基準データとしてデータベース部15に格納するようにしたので、正規基準データ及び例外的基準データを簡単に設定できると共に、エンジン1のバルブクリアランスが公差中央値から所定の範囲にあるか否かを評価することができる。
更に、正常状態にある複数台のエンジン1について、上記(1)式による対正規基準波形評価値及び上記(2)式による対例外的基準波形評価値を算出して、それぞれのバラツキ範囲を第1許容値範囲及び第2許容値範囲としてデータベース15に格納するので、エンジン1の量産バラツキを考慮した第1許容値範囲及び第2許容値範囲を簡単に設定することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることなく発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、対正規基準波形評価値は、サンプル信号と正規基準データとの振幅差(絶対値)と正規基準データとの比の平均値に限らず、上記比の累積値(積分値)、或いは単にサンプル信号と正規基準データとの振幅差(絶対値)の累積値(積分値)とすることもできる。この場合、第1許容値範囲は、上記累積値の量産バラツキに応じて設定すればよい。これは、対例外的基準波形評価値や異常原因特定用評価値についても同様である。また、上記実施の形態では、振動センサ2でエンジン1の振動を検出し、その振動信号からエンジン1を評価するようにしたが、マイクロフォンでエンジン1の発生音を検出し、その検出信号からエンジン1を評価するようにすることもできる。更に、エンジン1を評価するクランク角度範囲は、評価項目に応じて任意に設定することもできるし、エンジン1の評価についても、単にOK、NGのみを評価し、異常項目の特定を省略することもできる。
本発明の実施の形態におけるエンジン評価装置の概略構成を示す機能ブロック図である。 図1の動作を説明するためのフローチャートである。 図1に示した振動センサで検出される振動信号の一例を示す波形図である。 図3に示した振動信号の2乗処理信号を示す波形図である。 図4に示した2乗処理信号をエンベロープ処理したサンプル信号を示す波形図である。 サンプル信号と正規基準データとの発生タイミングのずれの一態様を示す部分拡大図である。 サンプル信号と正規基準データとの差の算出方法を説明するための図である。 従来の技術を説明するための図である。 図8の不具合を解決し得る振動センサの設置例を示す図である。
符号の説明
1 エンジン(サンプル)
2 振動センサ(振動検出手段)
11 演算装置
12 クランク角度算出部(クランク角度算出手段)
13 2乗処理部(2乗処理手段)
14 エンベロープ処理部(エンベロープ処理手段)
15 データベース部(データベース)
16 評価部(評価手段)
17 結果表示部

Claims (10)

  1. 回転中のエンジンの発生音または振動を検出する第1工程と、
    上記第1工程で検出される検出信号波形と予め設定した上記エンジンが基準正常状態にあるときの正規基準波形とのクランク角度の所定範囲に亘る振幅差に基づいて対正規基準波形評価値を算出する第2工程と、
    上記第2工程で算出される対正規基準波形評価値が予め設定した第1許容値範囲内にあるか否かを判定する第3工程と、
    上記第3工程で上記対正規基準波形評価値が上記第1許容値範囲内にないと判定されたときに、上記検出信号波形と予め設定した上記エンジンが基準正常状態にあるときの例外的基準波形とのクランク角度の所定範囲に亘る振幅差に基づいて対例外的基準波形評価値を算出する第4工程と、
    上記第4工程で算出される対例外的基準波形評価値が予め設定した第2許容値範囲内にあるか否かを判定する第5工程と、
    を含むことを特徴とするエンジン評価方法。
  2. 上記第2工程は、上記対正規基準波形評価値を、上記検出信号波形と上記正規基準波形との振幅差の絶対値と、上記正規基準波形の振幅との比の累積値または平均値として算出し、
    上記第4工程は、上記対例外的基準波形評価値を、上記検出信号波形と上記例外的基準波形との振幅差の絶対値と、上記例外的基準波形の振幅との比の累積値または平均値として算出することを特徴とする請求項1に記載のエンジン評価方法。
  3. 上記第5工程で上記対例外的基準波形評価値が上記第2許容値範囲内にないと判定されたときは、上記検出信号波形と複数の評価項目の各々について予め設定した異常波形とのクランク角度の所定範囲に亘る振幅差に基づいて異常原因特定用評価値をそれぞれ算出し、これら算出した異常原因特定用評価値のうち最小の異常原因特定用評価値に対応する評価項目を異常の原因として特定することを特徴とする請求項1または2に記載のエンジン評価方法。
  4. 上記各異常原因特定用評価値は、上記検出信号波形と上記対応する評価項目の異常波形との振幅差の絶対値と、上記対応する評価項目の異常波形の振幅との比の累積値または平均値として算出することを特徴とする請求項3に記載のエンジン評価方法。
  5. 回転中のエンジンの振動を検出する一つの振動検出手段と、
    該振動検出手段で検出される振動信号を2乗する2乗処理手段と、
    該2乗処理手段の出力波形をエンベロープ処理するエンベロープ処理手段と、
    該エンジンのクランク角度を算出するクランク角度算出手段と、
    上記クランク角度算出手段で算出されるクランク角度の所定範囲に亘って、上記エンジンが基準正常状態にあるときの上記エンベロープ処理手段の正規出力信号を正規基準データとして、上記エンジンが基準正常状態にあるときの上記エンベロープ処理手段の例外的出力信号を例外的基準データとしてそれぞれ予め格納すると共に、上記正規基準データに対する上記エンジンの許容正常範囲を表わす第1許容値範囲及び上記例外的基準データに対する上記エンジンの許容正常範囲を表わす第2許容値範囲を予め格納するデータベースと、
    上記クランク角度算出手段で算出されるクランク角度の所定範囲に亘って、上記エンベロープ処理手段の出力信号と上記データベースに格納されている上記正規基準データとの振幅差に基づいて対正規基準波形評価値を算出し、該算出した対正規基準波形評価値が上記データベースに格納されている上記第1許容値範囲内にあるか否かを判定し、第1許容値範囲内にないときは、上記エンベロープ処理手段の出力信号と上記データベースに格納されている上記例外的基準データとの振幅差に基づいて対例外的基準波形評価値を算出し、該算出した対例外的基準波形評価値が上記データベースに格納されている上記第2許容値範囲内にあるか否かを判定する評価手段と、
    を有することを特徴とするエンジン評価装置。
  6. 上記評価手段は、
    上記対正規基準波形評価値を、上記出力信号と上記正規基準データとの振幅差の絶対値と、上記正規基準データとの比の累積値または平均値として算出し、
    上記対例外的基準波形評価値を、上記出力信号と上記例外的基準データとの振幅差の絶対値と、上記例外的基準データとの比の累積値または平均値として算出することを特徴とする請求項5に記載のエンジン評価装置。
  7. 上記エンジンの全ての吸気バルブ及び排気バルブがバルブクリアランスの公差中央値にあるときを上記基準正常状態として、上記エンベロープ処理手段から得られる正規出力信号を上記正規基準データとして上記データベースに格納すると共に、上記エンベロープ処理手段から得られる例外的出力信号を上記例外的基準データとして上記データベースに格納することを特徴とする請求項5または6に記載のエンジン評価装置。
  8. 正常状態にある複数台のエンジンについて、上記エンベロープ処理手段から正規に出力される正規出力信号と上記データベースに格納されている上記正規基準データとの振幅差に基づいて上記対正規基準波形評価値をそれぞれ算出して、エンジンの量産バラツキによる上記対正規基準波形評価値のバラツキ範囲を求め、該対正規基準波形評価値のバラツキ範囲を上記第1許容値範囲として上記データベースに格納すると共に、上記エンベロープ処理手段から例外的に出力される例外的出力信号と上記データベースに格納されている上記例外的基準データとの振幅差に基づいて上記対例外的基準波形評価値をそれぞれ算出して、エンジンの量産バラツキによる上記対例外的基準波形評価値のバラツキ範囲を求め、この対例外的基準波形評価値のバラツキ範囲を上記第2許容値範囲として上記データベースに格納することを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載のエンジン評価装置。
  9. 上記データベースには、上記クランク角度算出手段で算出されるクランク角度の所定範囲に亘って、上記エンジンの複数の評価項目について、それぞれ異常時に上記エンベロープ処理手段から出力される異常出力信号を異常データとして予め格納し、
    上記評価手段は、上記対例外的基準波形評価値が上記第2許容値範囲内にないときは、上記クランク角度算出手段で算出されるクランク角度の所定範囲に亘って、上記エンベロープ処理手段の出力信号と上記データベースに格納されている複数の異常データとの振幅差に基づいて異常原因特定用評価値をそれぞれ算出し、該算出した異常原因特定用評価値のうち最小の異常原因特定用評価値に対応する評価項目を異常の原因として特定することを特徴とする請求項5〜8のいずれか1項に記載のエンジン評価装置。
  10. 上記評価手段は、上記各異常原因特定用評価値を、上記出力信号と上記対応する評価項目の異常データとの振幅差の絶対値と、上記対応する評価項目の異常データとの比の累積値または平均値として算出することを特徴とする請求項9に記載のエンジン評価装置。
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